JP4790538B2 - 貯湯式給湯暖房装置 - Google Patents
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Description
また、タンクユニット内に3台の循環ポンプを収納しなければならないために、タンクユニットの大型化や重量増大の原因になっていた。
更にヒーポン循環回路の凍結防止に関しては、何ら対策されず、凍結による破損の危険を有するものであった。
また、タンクユニットのコンパクト化や重量の低減をすることができた。
また、直接暖房と貯湯動作を同時に行うことができるようになった。
更に蓄熱暖房をしながら、蓄熱暖房用の温水の一部をヒーポン循環回路に流すことにより、ヒーポン循環回路の凍結を確実に防止することができ、暖房を中止する必要がなく、極めて便利であり器具の破損の心配もなく安心して使用できるものである。
1は湯水を貯湯する貯湯タンク2等を収納する貯湯タンクユニット、3は貯湯タンク2内の湯水を加熱する加熱手段としてのヒートポンプ式加熱手段で、内部には圧縮機4と凝縮器としての冷媒−水熱交換器5と電子膨張弁6と強制空冷式の蒸発器7とで構成され、このヒートポンプ式加熱手段3には冷媒として二酸化炭素が用いられて超臨界ヒートポンプサイクルを構成しているものである。また、前記圧縮機4や電子膨張弁6等によりヒートポンプサイクルを駆動制御するヒーポン制御部8を設けている。
制御部35は深夜時刻になると電力単価が安価な深夜時間帯内で朝の所定時刻までに沸き上がるように貯湯運転を開始し、三方弁11・15・16・17をヒートポンプ式加熱手段3と貯湯タンク2とが連通するように切換えると共に、流量可変弁12をヒートポンプ式加熱手段3側全開状態として、ヒーポン循環ポンプ10とヒートポンプ式加熱手段3を駆動および起動して、貯湯タンク2の下部から取り出した湯水をヒートポンプ式加熱手段3により沸き上げ温度まで沸き上げて貯湯タンク2の上部に積層させるように貯湯する。そして、所望の熱量を貯湯するとヒーポン循環ポンプ10およびヒートポンプ式加熱手段3の停止して貯湯運転を終了する。
給湯栓が開かれると入水管24から貯湯タンク2内に給水されると同時に出湯管25から貯湯温水が出湯される。このとき、中間混合弁27の混合比率により中間出湯管26からも貯湯温水が出湯され、中間混合弁27によってある温度に混合される。そして、この中間混合弁27からの湯水は給湯混合弁29に流入し、給水管28からの給水と混合されて所望の給湯設定温度で給湯栓から給湯される。
暖房の要求が発生すると、制御部35は暖房の2次側の運転を開始すると共に、三方弁11・15・16・17を1次側暖房循環回路37が連通するように切換えると共に、流量可変弁12をヒートポンプ式加熱手段3側全開状態として、ヒーポン循環ポンプ10とヒートポンプ式加熱手段3を駆動及び起動して、ヒートポンプ式加熱手段3で沸き上げた高温水を暖房用熱交換器14に直接供給し、2次側と熱交換して温度低下した温水を貯湯タンク2に導いた後再度ヒートポンプ式加熱手段3に循環させて再度加熱して、これを順次繰り返して暖房を行うものであり、ヒートポンプ式加熱手段3で直接温水を加熱しながら暖房しているので、暖房能力は変動することなく常に一定で、強力で確実な暖房を行うことが出来るものである。
暖房の要求が発生すると、制御部35は暖房の2次側の運転を開始すると共に、三方弁11・15・16・17を蓄熱暖房循環回路38が連通するように切換え、流量可変弁12はバイパス管19側全開状態として、ヒーポン循環ポンプ10を駆動及び起動して、貯湯タンク2内の高温水を暖房用熱交換器14に供給し、2次側と熱交換して温度低下した温水を貯湯タンク2に戻して循環させ暖房を行うもので(図1に実線矢印で示すように流れる。)、貯湯タンク2に蓄熱された熱を利用して暖房するので、無駄がなく効率的で良好な暖房が行えるものである。
制御部35は暖房の2次側の運転を開始すると共に、三方弁11・15・16・17をヒーポン循環回路36と1次側暖房循環回路37が同時に連通するように切換えると共に、流量可変弁12をヒートポンプ式加熱手段3側全開状態とし、この時第3三方弁16を暖房用熱交換器14側と貯湯タンク2側への流量を任意の比率で分配調整することで暖房と貯湯を同時に行うことができるものである。
暖房運転中に給湯運転の要求が発生すると、制御部35は三方弁11・15・16・17を貯湯タンク2とヒートポンプ式加熱手段3とが連通するように切換えると共に、流量可変弁12をヒートポンプ式加熱手段3側全開状態として、該ヒートポンプ式加熱手段3で加熱された温水は暖房用熱交換器14を通過し、2次側との熱交換により温度低下した温水が中間戻し管18を介して貯湯タンク2の中間部に戻される。そして、貯湯タンク2の下部に貯められている湯水および入水管24から貯湯タンク2の下部に流入した冷水がヒーポン往き管9を介してヒートポンプ式加熱手段3に循環されて加熱される。一方、貯湯タンク1の中間部に戻された温水は、制御部35でコントロールされる中間混合弁27の混合比率に応じた量が中間出湯管26を介して出湯され、給湯混合弁29によって給湯設定温度の湯として給湯される。
この場合蓄熱暖房中であるから暖房回路は、ヒーポン循環ポンプ10の駆動で三方弁17・16を介して貯湯タンク2上部の高温水が、第2兼用管20を通り第1三方弁11からヒーポン循環ポンプ10、そしてバイパス管19側全開状態の流量可変弁12を介して該バイパス管19を通って、第2三方弁15から暖房用熱交換器14に達し、熱交換後の温水は中間戻し管18から貯湯タンク2の中間に戻される循環で暖房を行っている。(図1に実線矢印で示すように流れる。)
3 ヒートポンプ式加熱手段
9 ヒーポン往き管
10 ヒーポン循環ポンプ
11 第1三方弁
12 流量可変弁
13 第1兼用管
14 暖房用熱交換器
15 第2三方弁
16 第3三方弁
18 中間戻し管
19 バイパス管
20 第2兼用管
21 ヒーポン戻り管
22 中間部
30 暖房用放熱器
33 暖房循環ポンプ
39 凍結防止温度センサ
40 暖房温度センサ
41 回転数センサ
Claims (5)
- 入水管と出湯管が接続され湯水を貯湯する貯湯タンクと、前記貯湯タンク内の湯水を加熱するヒートポンプ式加熱手段と、前記貯湯タンクと前記ヒートポンプ式加熱手段とを湯水が循環可能に接続するヒーポン循環回路と、このヒーポン循環回路に設けられ湯水を循環させるヒーポン循環ポンプと、暖房用放熱器に接続して2次側暖房循環回路を形成する暖房用熱交換器と、2次側暖房循環回路の湯水を循環する暖房循環ポンプと、前記暖房用熱交換器に貯湯タンクの湯水を循環させる1次側暖房循環回路を備えた貯湯式給湯暖房装置に於いて、前記ヒーポン循環回路のヒーポン往き管に前記ヒーポン循環ポンプを備え、このヒーポン循環ポンプの上流側に第1三方弁を下流側に流量可変弁を設け、前記貯湯タンク上部と暖房用熱交換器を接続する第1兼用管を設け、この第1兼用管の暖房用熱交換器に近い位置に第2三方弁を、この第2三方弁と貯湯タンクの間に第3三方弁を設け、前記暖房用熱交換器の下流から貯湯タンクの中間位置に連通する中間戻し管を接続し、前記流量可変弁と第2三方弁を接続してバイパス管を、前記第1三方弁と第3三方弁を接続して第2兼用管を設け、この第2兼用管の中間部と冷媒−水熱交換器を接続するヒーポン戻り管を設けたことを特徴とする貯湯式給湯暖房装置。
- 前記第1三方弁と流量可変弁をヒーポン往き管側にセットし、前記第3三方弁を第2兼用管と第1兼用管の貯湯タンク側を連通するようにセットし、前記ヒートポンプ式加熱手段とヒーポン循環ポンプを作動することで前記貯湯タンクへの貯湯動作を行う貯湯運転機能と、前記第1三方弁と流量可変弁をヒーポン往き管側にセットし、第3三方弁を第2兼用管と第1兼用管の暖房用熱交換器側を連通するようにセットし、第2三方弁を第1兼用管側にセットし、前記ヒートポンプ式加熱手段とヒーポン循環ポンプと暖房循環ポンプを作動することでヒートポンプ式加熱手段による直接暖房を行う直接暖房機能と、前記第3三方弁を第2兼用管と第1兼用管の貯湯タンク側を連通するようにセットし、前記第1三方弁を第2兼用管とヒーポン往き管の冷媒−水熱交換器側を連通するようにセットし、前記流量可変弁をバイパス管とヒーポン往き管の貯湯タンク側を連通すると共に、ヒーポン往き管の冷媒−水熱交換器側を連通するようにセットし、前記第2三方弁をバイパス管と第1兼用管の暖房用熱交換器側と連通するようにセットし、ヒーポン循環ポンプと暖房循環ポンプを作動することで貯湯タンクの蓄熱による蓄熱暖房と、ヒートポン循環回路の凍結防止を行うことを特徴とする請求項1記載の貯湯式給湯暖房装置。
- 前記凍結防止運転時に於ける流量可変弁のヒートポンプ式加熱手段側への弁開度を、暖房往き温度が高くなるに従い小さくすることを特徴とする請求項2記載の貯湯式給湯暖房装置。
- 前記凍結防止運転時に於ける流量可変弁のヒートポンプ式加熱手段側への弁開度を、ヒーポン循環ポンプの回転数が多くなるに従い小さくすることを特徴とする請求項2記載の貯湯式給湯暖房装置。
- 前記凍結防止運転時に於ける流量可変弁のヒートポンプ式加熱手段側への弁開度を、暖房往き温度が高くなるに従い小さくし、更にこの弁開度にヒーポン循環ポンプの回転数が多くなるに従い小さくなるように補正することを特徴とする請求項2記載の貯湯式給湯暖房装置。
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