JP4764280B2 - 貯湯式給湯装置 - Google Patents

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この発明はヒートポンプ加熱式の貯湯式給湯及び風呂或いは暖房装置に関するものである。
従来よりこの種のものには、図2に示すように、給水管101と出湯管102が接続され湯水を貯湯する貯湯タンク103と、前記貯湯タンク103内の湯水を加熱するヒートポンプ式加熱手段104と、前記貯湯タンク103と前記ヒートポンプ式加熱手段104とを湯水が循環可能に接続するヒーポン循環回路と、前記ヒーポン循環回路に設けられ湯水を循環させるヒーポン循環ポンプ105と、前記ヒーポン循環回路に三方弁106を介して接続され前記ヒーポン循環回路をバイパスするバイパス管107と、前記バイパス管107途中に設けられ暖房用放熱器へ循環する循環水を加熱するための暖房用熱交換器108とを備え、前記ヒートポンプ式加熱手段104で加熱された温水を前記暖房用熱交換器108に循環させる構成とし、前記バイパス管107の前記暖房用熱交換器108の下流から分岐して前記貯湯タンク103の中間位置に連通する中間戻し管109を接続すると共に、前記貯湯タンク103の中間位置に中間出湯管110を接続し、貯湯運転時は前記三方弁106を前記ヒートポンプ式加熱手段104と前記貯湯タンク103とで循環するように切換え、暖房運転時は前記三方弁106を前記ヒートポンプ式加熱手段104と前記暖房用熱交換器108とで循環するように切換えるように構成し、前記バイパス管107途中、又は中間戻し管109に1次側暖房循環ポンプ111を設けることで、貯湯タンク103内の貯湯温水を暖房循環ポンプ111の駆動により暖房用熱交換器108に循環させることが可能となり、貯湯タンク103内の貯湯温水も暖房運転の熱源として用いることが可能となるものであった。(例えば、特許文献1参照)
特開2006−10187号公報
ところでこの従来のものでは、前記ヒートポンプ式加熱手段104を作動せずに貯湯タンク103内の温水のみで暖房を行うためには、ヒーポン循環ポンプ105と1次側暖房循環ポンプ111と2次側暖房循環ポンプ112の3台もの循環ポンプが必要であるため、暖房時の消費電力の増加や運転騒音の問題が有った。
また、タンクユニット内に3台の循環ポンプを収納しなければならないために、タンクユニットの大型化や重量増大の原因になっていた。
この発明はこの点に着目し上記欠点を解決する為、特にその構成を、給水管と出湯管が接続され湯水を貯湯する第1貯湯タンクと第2貯湯タンクとを備え、前記第1貯湯タンクと第2貯湯タンク内の湯水を加熱するヒートポンプ式加熱手段と、前記第1貯湯タンク、第2貯湯タンクと前記ヒートポンプ式加熱手段とを湯水が循環可能に接続するヒーポン循環回路と、このヒーポン循環回路に設けられ湯水を循環させるヒーポン循環ポンプと、前記第1貯湯タンク上部と第2貯湯タンク上部とを結ぶ1次側循環回路に、風呂や暖房用放熱器に接続して2次側循環回路を形成する外熱交換器を備えた貯湯式給湯装置に於いて、前記ヒーポン循環回路のヒーポン往き管に前記ヒーポン循環ポンプを備え、このヒーポン循環ポンプの上流側には第1貯湯タンク底部と連通するか、第2貯湯タンク底部と連通するかを切替える第1三方弁を備え、更にヒーポン循環回路のヒーポン戻り管には、第1貯湯タンク底部と連通するか、前記外熱交換器と第1貯湯タンク間の1次側循環回路と連通するかを切替える第2三方弁を備えたものである。
この発明によれば、ヒートポンプ式加熱手段による第1、第2貯湯タンク内の湯水の沸き上げ及び、風呂の沸き上げや追い焚き或いは暖房用の1次側の循環ポンプを1台で兼用出来、消費電力、運転騒音の低減やコストの低減が図られると共に、タンクユニットのコンパクト化や重量の低減も図られるものであり、しかも2次側循環回路の加熱と貯湯動作を同時に行うことも出来、効率の良い運転が行えると言う効果も有するものである。
次にこの発明の一実施形態の貯湯式給湯装置を図面に基づき説明する。
1は湯水を貯湯する第1貯湯タンク2と第2貯湯タンク3等を収納する貯湯タンクユニット、4は第1、第2貯湯タンク2、3内の湯水を加熱する加熱手段としてのヒートポンプ式加熱手段で、内部には圧縮機5と凝縮器としての冷媒−水熱交換器6と電子膨張弁7と強制空冷式の蒸発器8とで構成され、このヒートポンプ式加熱手段4には冷媒として二酸化炭素が用いられて超臨界ヒートポンプサイクルを構成しているものである。また、前記圧縮機5や電子膨張弁7等によりヒートポンプサイクルを駆動制御するヒーポン制御部9を設けている。
10は前記第1、第2貯湯タンク2、3の底部と冷媒−水熱交換器6を接続するヒーポン往き管で、ヒーポン循環ポンプ11が取り付けられ、このヒーポン循環ポンプ11の上流側には、冷媒−水熱交換器6と第1貯湯タンク2底部を連通するか、又第2貯湯タンク3底部を連通するかを切替える第1三方弁12が備えられている。
13は前記ヒーポン往き管10と共にヒーポン循環回路14を構成するヒーポン戻り管で、途中には冷媒−水熱交換器6を通過後の湯水を第1貯湯タンク2底部に戻すか、第1貯湯タンク2上部と第2貯湯タンク3上部とを結び、途中には風呂や暖房放熱器(図示せず)が接続した2次側循環回路15と熱交換する外熱交換器16を有した1次側循環回路17で、第1貯湯タンク2と外熱交換器16との間に接続した連通管18に流通させるかを切替える第2三方弁19が備えられている。
前記外熱交換器16には、第1貯湯タンク2に貯湯された温水が循環したり、或いはヒートポンプ式加熱手段4で加熱されたばかりの温水を循環させ、2次側循環回路15と熱交換させて温度低下した温水を、1次側循環回路17で第2貯湯タンク3に戻すもので、ここで2次側循環回路15は風呂の循環回路を構成し、途中には風呂循環ポンプ20を有しているものである。
21は第1、第2貯湯タンク2、3底部に接続された給水管で、第1貯湯タンク2と第2貯湯タンク3との間には第1開閉弁22が備えられ、それぞれのタンクで出湯された分の給水を給水圧で補水するものであり、23は第1、第2貯湯タンク2、3上部に接続し出湯を行う出湯管で、第2貯湯タンク3側には第2開閉弁24が備えられ、それぞれ個別に出湯可能としている。
25は出湯管23途中に備えられたミキシング弁で、給水管21から分岐した給水バイパス管26が接続し、設定された出湯温度になるように温水と給水とを混合して供給するものである。
27は第1、第2貯湯タンク2、3の各高さ毎に取り付けられた温度センサ(図示せず)からの湯温状態によって、沸き上げ開始や完了、残湯量や沸き増し等を各部品を駆動させて制御する制御部で、更にミキシング弁25等も制御して出湯制御も行うものである。
次にこの発明一実施形態の作動について説明するが、先ず、第1貯湯タンク2内にヒートポンプ式加熱手段4で加熱された高温水を貯湯する貯湯運転について説明する。
制御部27は深夜時刻になると電力単価が安価な深夜時間帯内で朝の所定時刻までに沸き上がるように貯湯運転を開始し、第1三方弁12を第1貯湯タンク2底部側をヒートポンプ式加熱手段4と連通させると共に、第2三方弁19を連通管18と連通状態に切替えて、ヒーポン循環ポンプ11を駆動させて第1貯湯タンク2底部の低温水(給水)を、ヒートポンプ式加熱手段4の冷媒−水熱交換器6に流入させ、ここで高温に加熱された高温水を連通管18を介して第1貯湯タンク2上部から順次貯湯して行き、最終的には第1貯湯タンク2内を全て高温水とすることで沸き上げが完了するものである。
次に第2貯湯タンク3内にヒートポンプ式加熱手段4で加熱された高温水を貯湯する貯湯運転について説明すれば、第1三方弁12を第2貯湯タンク3底部側をヒートポンプ式加熱手段4と連通させると共に、第2三方弁19を連通管18と連通状態に切替えて、ヒーポン循環ポンプ11を駆動させて第2貯湯タンク3底部の低温水(給水)を、ヒートポンプ式加熱手段4の冷媒−水熱交換器6に流入させ、ここで高温に加熱された高温水を連通管18及び1次側循環回路17を介して第2貯湯タンク3上部から順次貯湯して行き、最終的には第2貯湯タンク3内を全て高温水とすることで沸き上げが完了するものである。
次にこの貯湯された高温水を出湯する場合には、給湯栓等を開栓することで、出湯管23からの高温水がミキシング弁25で、給水バイパス管26からの給水と希望する設定温度になるようにミキシングされて、適宜出湯されて使用されるものであり、先ず第1開閉弁22が開成され第2開閉弁24が閉成されれば第1貯湯タンク2から出湯され、逆に第1開閉弁22が閉成され第2開閉弁24が開成されれば第2貯湯タンク3から出湯されるものである。
次に第1、第2貯湯タンク2、3に貯湯された温水を利用しての2次側循環回路15の加熱について説明すれば、第1三方弁12を第2貯湯タンク3底部とヒーポン循環ポンプ11とが連通するように切替えると共に、第2三方弁19を第1貯湯タンク2底部との連通に切替えて、ヒーポン循環ポンプ11及び風呂循環ポンプ20を駆動することで、第2貯湯タンク3内の高温水を底部から冷媒−水熱交換器6を流通させ、第1貯湯タンク2に流入し該第1貯湯タンク2内の高温水が1次側循環回路17の外熱交換器16で熱交換して、そして熱交換で温度降下した温水は、1次側循環回路17を介して第2貯湯タンク3に上部から戻され、順次この循環を繰り返して2次側循環回路15の風呂を沸き上げたり、追い焚きを行うものてある。
次にヒートポンプ式加熱手段4で加熱された高温水を、そのまま2次側循環回路15の加熱に使用する直加熱について説明すれば、第1三方弁12を第2貯湯タンク3底部側をヒートポンプ式加熱手段4と連通させると共に、第2三方弁19を連通管18側の連通に切替えて、ヒーポン循環ポンプ11及びヒートポンプ式加熱手段4及び風呂循環ポンプ20を駆動することで、第2貯湯タンク3底部の低温水をヒートポンプ式加熱手段4の冷媒−水熱交換器6で加熱してそのまま外熱交換器16に供給して、2次側循環回路15の風呂を沸き上げたり追い焚きをするものであり、外熱交換器16で温度低下した温水は1次側循環回路17を介して第2貯湯タンク3上部に戻され再び循環するもので、折角貯湯した第1貯湯タンク2内の高温水を使用することなく、或いは貯湯した高温水がなくなった場合でも、2次側循環回路15の加熱が行われ、極めて使用勝手が良く安心して使用出来るものである。
このように極めて簡単な構成によりヒーポン循環ポンプ11を、第1、第2貯湯タンク2、3の沸き上げ用と2次側循環回路15の加熱用とに兼用して使用することが出来、ポンプは1台で済み安価に提供可能であり、又消費電力及び運転騒音も低減され、更にタンクユニットのコンパクト化や重量の低減が図られるものである。
尚、この一実施形態では、2次側循環回路15には風呂を接続したが、これに限定されることなく、暖房用放熱器を接続して暖房回路としても同様な効果を得ることが出来るものであり、又第1、第2開閉弁22、24の開閉を制御することにより、追い焚き中の出湯及び出湯中のタンク沸き上げも可能となるものである。
この発明の一実施形態を示す貯湯式給湯装置の概略構成図。 従来例の概略構成図。
符号の説明
2 第1貯湯タンク
3 第2貯湯タンク
4 ヒートポンプ式加熱手段
10 ヒーポン往き管
11 ヒーポン循環ポンプ
12 第1三方弁
13 ヒーポン戻り管
14 ヒーポン循環回路
15 2次側循環回路
16 外熱交換器
17 1次側循環回路
18 連通管
19 第2三方弁
21 給水管
23 出湯管

Claims (1)

  1. 給水管と出湯管が接続され湯水を貯湯する第1貯湯タンクと第2貯湯タンクとを備え、前記第1貯湯タンクと第2貯湯タンク内の湯水を加熱するヒートポンプ式加熱手段と、前記第1貯湯タンク、第2貯湯タンクと前記ヒートポンプ式加熱手段とを湯水が循環可能に接続するヒーポン循環回路と、このヒーポン循環回路に設けられ湯水を循環させるヒーポン循環ポンプと、前記第1貯湯タンク上部と第2貯湯タンク上部とを結ぶ1次側循環回路に、風呂や暖房用放熱器に接続して2次側循環回路を形成する外熱交換器を備えた貯湯式給湯装置に於いて、前記ヒーポン循環回路のヒーポン往き管に前記ヒーポン循環ポンプを備え、このヒーポン循環ポンプの上流側には第1貯湯タンク底部と連通するか、第2貯湯タンク底部と連通するかを切替える第1三方弁を備え、更にヒーポン循環回路のヒーポン戻り管には、第1貯湯タンク底部と連通するか、前記外熱交換器と第1貯湯タンク間の1次側循環回路と連通するかを切替える第2三方弁を備えた事を特徴とする貯湯式給湯装置。
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