JP4789769B2 - インク塗布装置及びインクの塗布方法 - Google Patents
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しかし、このような装置においては、比較的低濃度のインクが使用されており、ヘッドから吐出、着弾したインクが低粘度であるため、塗布対象物上に形成される塗布膜の膜厚は、基板表面との濡れ性にもよるが塗布対象物近傍のインク溶剤雰囲気の濃度に影響を受け易いという課題がある。
このように、塗布対象物上に形成される塗布膜を均一な膜厚なものとすることは困難である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、当該インク塗布装置に使用するインクを溜めておくインク溜め部が前記筐体内に設けられているものである。なお、本明細書において「インク」とは、溶剤を含む広い概念のもので、インク溜め部には、インク及び溶剤が溜められる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2のいずれか1項記載の発明において、前記排気口が、前記インクジェットヘッドの移動方向に対して直交する方向に延びるように形成されるとともに、前記排気口における排気速度が分布を持つように構成されているものである。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載の発明において、前記排気手段が、前記排気口の長手方向に沿って配設された複数の吸気口を有し、当該吸気口の吸気動作を制御するバルブがそれぞれ設けられているものである。
請求項5記載の発明は、外気を導入可能な気密的な筐体内部に設けられたインクジェットヘッドからインクを吐出して塗布対象物上にインクを塗布するインクの塗布方法であって、前記インクジェットヘッドを、前記塗布対象物に沿って異なる方向へ直線状に移動しつつインクを塗布する際に、前記インクジェットヘッドの移動方向前方側の排気口のみから前記筐体内部の雰囲気を排気するものである。
請求項6記載の発明は、請求項4記載のインク塗布装置を用いてインクの塗布を行う方法であって、前記インクジェットヘッドを前記塗布対象物に沿って異なる方向へ移動しつつインクを塗布する際に、前記インクジェットヘッドの移動方向前方側の排気手段において前記バルブのうち前記塗布対象物の塗布領域に対応するバルブを動作させて排気を行うものである。
その結果、本発明によれば、塗布対象物上に膜厚均一な塗布膜を形成することができる。
これは、例えば、インクジェットヘッドを塗布対象物に沿って異なる方向へ移動しつつインクを塗布する場合に特に有効な手段である。
図1は、本発明のインク塗布装置の実施の形態の正面図、図2は、同インク塗布装置の平面図である。
図1及び図2に示すように、本実施の形態のインク塗布装置1は、図示しない吸気口から外気を導入可能に構成された筐体2を備えている。
支持台4の上方には、インクジェットヘッド6が設けられている。
筐体2内の第1の方向P1の前方側には、管状の部材から構成される第1排気手段81が設けられている。
第1排気手段81には、第1開閉バルブ111が設けられている。第1開閉バルブ111は、インクジェットヘッド6の移動方向に応じてその開閉動作が制御されるようになっている。
また、第1排気口91は、インクジェットヘッド6の移動方向と直交する方向に延びるように形成され、例えば塗布対象物5の幅より若干長い長方形状に設けられている。
第2排気手段82は、第1排気手段81と同様の構成を有し、排気管10を介して図示しない真空装置に接続されており、その上端部に設けた第2排気口92を介して筐体2内の雰囲気を外部へ排出するように構成されている。
第2排気手段82には、第2開閉バルブ112が設けられている。第2開閉バルブ112は、インクジェットヘッド6の移動方向に応じて開閉が制御されるようになっている。
また、第2排気口92は、インクジェットヘッド6の移動方向と直交する方向に延びるように形成され、例えば塗布対象物5の幅より若干長い長方形状に設けられている。
本実施の形態のインク塗布装置1を用いて塗布対象物5の上に塗布膜を形成するには、まず、図3に示すように、インクジェットヘッド6を第2排気口92側の塗布対象物5上方に配置する。
そして、インクジェットヘッド6が、塗布対象物5の端部上方で第1排気口91の近傍に到達したときに、一旦、インク7の吐出を停止するとともに、第1開閉バルブ111を閉じる。
そして、インクジェットヘッド6が、塗布対象物5の端部上方で第2排気口92の近傍に到達したときに、インク7の吐出を停止するとともに、第2開閉バルブ112を閉じる。
しかも、本実施の形態によれば、第1及び第2排気口91、92を設け、インクジェットヘッド6を塗布対象物5に沿って往復移動しつつインクの塗布及び排気を行うことから、効率の良いインクの塗布を行うことができる。
以下、上記実施の形態と共通する部分については同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
本実施の形態において、塗布対象物5の上にインク7を吐出する際には、例えばインク7の吐出を開始する前に予めインク溜め部12に同一のインク7を満たしておくようにする。
その他の構成及び作用効果については上述の実施の形態と同一であるのでその詳細な説明を省略する。
本発明においては、上述した第1及び第2排気手段81、82として、次に説明する構成のものを用いることができる。以下、第1排気手段81Aを例にとって説明する。
吸気管13a、13b、13cは、一定の間隔をおいて直線状に配列されている。本実施の形態の場合、両端の吸気管13a、13cは、塗布対象物5の幅とほぼ同一の間隔をおいて設けられ、これら吸気管13a、13cの中央に吸気管13bが設けられている。
各吸気管13a、13b、13cには、可変バルブ16a、16b、16cが設けられている。これら可変バルブ16a、16b、16cは、それぞれ独立に流量を調節できるようになっている。
なお、上述した開閉バルブ111は、排気管15に設けられている。
そして、吸気部材21の両端部から中央部分に向って孔部22の密度分布を高くし、これにより両端部より中央部分の開口面積が相対的に大きい排気口91Aが形成されている。
一般に、この種の装置において塗布対象物5のインク7を塗布する際には、上述したようにインクジェットヘッド6の移動方向の後方側の雰囲気濃度が高くなることに加えて、塗布対象物5の幅方向(移動方向と直交する方向)の中央付近の雰囲気濃度がその周辺領域より高くなる傾向にある。
以下、図8及び図9に示すインク塗布装置1Bを用いたインクの塗布方法の一例を、図10(a)〜(c)を用いて説明する。
そして、インクジェットヘッド6が第1排気手段81Aに最も近い塗布領域27にインク7を塗布し終えたところで一旦インクジェットヘッド6から塗布対象物5に対するインク7の吐出を停止する。
この場合には、第2排気手段82Aの吸気口19b及び吸気口19cのそれぞれに対応する可変バルブ(図示せず)のみを開き、インクジェットヘッド6の移動方向の前方側の雰囲気のうち、塗布領域28の上方の雰囲気の吸気を行う。
このような本実施の形態によれば、インク7を塗布しようとする領域近傍の雰囲気を局所的かつ選択的に吸気することができるので、インクを塗布する領域に応じて最適の排気を行うことができる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限られることなく、種々の変更を行うことができる。
また、上記実施の形態においては、第1及び第2排気手段の吸気口の個数を三つとしたが、本発明はこれに限られず、塗布対象物のインク塗布領域に応じて複数本の吸気口を設けることもできる。
さらにまた、本発明は、塗布対象物上にインクジェット方式によってインクを塗布する装置であれば、種々の装置に適用することができるものである。
Claims (6)
- 塗布対象物上にインクを塗布するインク塗布装置であって、
外気を導入可能な気密的な筐体と、
前記筐体の内部に設けられ、前記塗布対象物に沿って異なる方向へ直線状に移動しつつ当該塗布対象物に対してインクを吐出するように構成されているインクジェットヘッドと、
前記インクジェットヘッドの各移動方向前方側に設けられ前記筐体内部の雰囲気を排出する排気口を有する排気手段とを有し、
前記排気手段が、前記インクジェットヘッドを前記塗布対象物に沿って異なる方向へ移動しつつインクを塗布する際に、前記インクジェットヘッドの移動方向前方側の排気口のみから前記筐体内部の雰囲気を排気するように構成されているインク塗布装置。 - 当該インク塗布装置に使用するインクを溜めておくインク溜め部が前記筐体内に設けられている請求項1記載のインク塗布装置。
- 前記排気口が、前記インクジェットヘッドの移動方向に対して直交する方向に延びるように形成されるとともに、前記排気口における排気速度が分布を持つように構成されている請求項1又は2のいずれか1項記載のインク塗布装置。
- 前記排気手段が、前記排気口の長手方向に沿って配設された複数の吸気口を有し、当該吸気口の吸気動作を制御するバルブがそれぞれ設けられている請求項1乃至3のいずれか1項記載のインク塗布装置。
- 外気を導入可能な気密的な筐体内部に設けられたインクジェットヘッドからインクを吐出して塗布対象物上にインクを塗布するインクの塗布方法であって、
前記インクジェットヘッドを、前記塗布対象物に沿って異なる方向へ直線状に移動しつつインクを塗布する際に、
前記インクジェットヘッドの移動方向前方側の排気口のみから前記筐体内部の雰囲気を排気するインクの塗布方法。 - 請求項4記載のインク塗布装置を用いてインクの塗布を行う方法であって、
前記インクジェットヘッドを前記塗布対象物に沿って異なる方向へ移動しつつインクを塗布する際に、
前記インクジェットヘッドの移動方向前方側の排気手段において前記バルブのうち前記塗布対象物の塗布領域に対応するバルブを動作させて排気を行うインクの塗布方法。
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