JP4788827B2 - 複数のフレーム画像データに基づく静止画像データの生成処理 - Google Patents
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Description
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.第3実施例:
D.変形例:
A1.装置の構成:
図1は、本発明の一実施例としての画像出力システムの構成を示す説明図である。このシステムは、デジタルカメラ100と、コンピュータ200と、プリンタ300とを含んでいる。デジタルカメラ100は画像生成装置として機能し、コンピュータ200は画像処理装置として機能し、プリンタ300は画像出力装置として機能する。
図3(a)〜(d)は、コンピュータ200(図1)によって実行される静止画像データ生成処理の概要を示す説明図である。本実施例では、まず、レイアウト処理に使用されるテンプレートとページ数とが、ユーザによって決定される。
図4は、第2実施例における画像出力システムの構成を示す説明図である。図1に示す例との差異は、コンピュータ200aが、シーン変化検出部274とフレーム画像グループ設定部276とを備えている点である。コンピュータ200aは、これらの機能部によって、動画像におけるシーンの変化に応じた代表フレーム画像データを選択することができる。
図7(a)〜(d)は、第3実施例における、シーンの変わり目に応じた代表フレーム選択処理の概要を示す説明図である。図6(a)〜(d)に示す実施例との差異は、平均輝度値の代わりに撮影日時の変化に応じてシーンの変わり目を検出している点である。
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上述の各実施例において、輝度パラメータ値としては、平均輝度値YA(図6)に限らず、一般に、画像の明るさを表すパラメータ値を用いることができる。例えば、画像内の輝度の分布を表すヒストグラムを作成し、度数が最大となる輝度値の範囲の中心値を、輝度パラメータ値として用いてもよい。
シーン変化検出部274(図4)が、複数種類のシーン変化パラメータ値に応じてシーンの変わり目を検出してもよい。例えば、図6に示す実施例において、輝度差ΔYのしきい値ΔYthをしきい値下限Ylowまで小さくしてもシーンの変わり目の数が足りない場合に、さらに、時間差ΔDTに応じてシーンの変わり目を追加してもよい。逆に、図7に示す実施例において、時間差ΔDTのしきい値ΔDTthをしきい値下限DTlowまで小さくしてもシーンの変わり目が足りない場合に、さらに、輝度差ΔYに応じてシーンの変わり目を追加してもよい。
図6、7に示す実施例では、シーン変化パラメータ値(例えば、輝度差ΔY)を算出する際に、時系列に沿って連続する2つのフレーム画像データ間(フレーム画像間)でのフレーム画像特徴パラメータ値(例えば、平均輝度値YA)の差分を用いているが、1つ以上離れたフレーム画像データ間での差分を用いてもよい。例えば、シーン変化検出部274(図4)が、9つの画像数間隔を空けて並んだフレーム画像データ(以下、「抽出フレーム画像データ」と呼ぶ)の間での差分を用いてシーン変化パラメータ値を算出してもよい。この場合には、シーンの変わり目として、2つの抽出フレーム画像データに挟まれた10個のフレーム画像間の中のいずれかを採用することができる。
図6に示す実施例では、シーン変化検出部274(図4)は、1つの輝度パラメータ値(例えば、平均輝度値YA)を1つのフレーム画像データから算出しているが、複数のフレーム画像データを用いて1つの輝度パラメータ値を算出してもよい。例えば、時系列に沿って連続する5つのフレーム画像データを用いて平均化した平均輝度値を用いてもよい。
図6、7に示す実施例において、代表フレーム選択部270a(図4)が、フレーム画像グループから代表フレーム画像データを選択する際には、時系列の順番の中央に位置するフレーム画像データに限らず、種々の位置のフレーム画像データを代表として選択することができる。例えば、先頭に位置するフレーム画像データを選択してもよく、また、最後尾に位置するフレーム画像データを選択してもよい。
図6、7に示す実施例において、動画像によっては、フレーム画像特徴パラメータ値のしきい値(例えば、しきい値ΔYth)を、しきい値下限(例えば、しきい値下限Ylow)まで小さくしても、フレーム画像グループの数が指定された数よりも少なくなる場合がある。このような場合には、代表フレーム選択部270a(図4)は、1つのフレーム画像グループから2つ以上の代表フレーム画像データを選択することによって、指定された数の代表フレーム画像データを確保する。
上述の各実施例において、代表フレーム画像データをそのまま静止画像データとして使用する代わりに、複数のフレーム画像データを用いて静止画像データを生成してもよい。図8は、静止画像データ生成部272(図1、4)が、複数のフレーム画像データを合成して、フレーム画像データよりも解像度の高い静止画像データを生成する処理の一例を示す説明図である。静止画像データ生成部272は、時系列の順番に並んだ複数のフレーム画像データの中から、代表フレーム画像データが先頭の連続する4つのフレーム画像データを処理対象として選択する。次に、選択した4つのフレーム画像データを、被写体が重なるように重ね合わせて合成することによって、高解像度静止画像データを生成する。合成処理としては、例えば、特開2000−244851号公報に記載の方法を用いることができる。このように、複数のフレーム画像データを用いて高解像度の静止画像データを生成すれば、より鮮明な静止画像を得ることができる。
上述の各実施例では、静止画像を用いたレイアウト処理を行う場合について説明したが、本発明は、レイアウト処理を行う場合に限らず、指定された数の静止画像データを動画像から生成する場合に適用することができる。例えば、ユーザが指定した数の静止画像データを生成してもよい。また、生成した静止画像データは、印刷に限らず、種々の用途に利用することができる。例えば、LCDディスプレイやCRTモニタ等の画像出力装置を用いた画像の表示に用いてもよい。また、静止画像データを格納する静止画像データファイルを生成してもよい。このような静止画像データファイルを生成して再利用すれば、動画像から静止画像データを生成する処理を実行できない装置を用いる場合でも、静止画像データを利用することができる。
上述の各実施例において、動画像としては、プログレッシブ形式(ノンインタレース形式ともいう)や、インタレース形式のものを用いることができる。インタレース形式の動画像を用いる場合には、奇数フィールドの画像データと偶数フィールドの画像データを、それぞれ、「フレーム画像データ」として用いることができる。この代わりに、奇数フィールドの画像データと偶数フィールドの画像データとで構成される1組の画像データ(1画面分の全ラスタラインを含む画像を表す)を「フレーム画像データ」として用いてもよい。
上述の各実施例において、画像生成装置(例えば、デジタルカメラ)、または、画像出力装置(例えば、プリンタ)が、画像処理装置の機能の一部、または、全部を実行する構成としてもよい。
なお、本明細書において、「デジタルカメラ」とは、静止画を撮影するデジタルスチルカメラと、動画を撮影するデジタルビデオカメラとの両方を含んでいる。
上記各実施例において、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよい。
210…レイアウト部
220…合成部
230…印刷データ生成部
240…データ送信部
250…テンプレート格納部
260…テンプレート選択部
270、270a…代表フレーム選択部
272…静止画像データ生成部
274…シーン変化検出部
276…フレーム画像グループ設定部
300…プリンタ
TD1…テンプレートデータ
PA1…台紙領域
F1…単画像割付領域
DI1…装飾画像
Claims (9)
- 複数のフレーム画像データを用いた画像処理を行う画像処理装置であって、
台紙領域と前記台紙領域上に配置された1つ以上の単画像割付領域とを含むテンプレートを表すテンプレートデータを記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記テンプレートデータによって表されるテンプレートのうちの指定されたテンプレートが含む前記単画像割付領域の数と指定されたページ数との積の数の代表フレーム画像データを、前記複数のフレーム画像データの中から選択する代表フレーム選択部と、
前記選択された代表フレーム画像データのそれぞれに基づいて静止画像データを生成する静止画像データ生成部と、
前記静止画像データと前記指定されたテンプレートを表すテンプレートデータとを用いて、前記静止画像データが表す静止画像を前記指定されたテンプレートの前記台紙領域上に割り付けるレイアウト処理を実行するレイアウト部と、
を備える、画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記代表フレーム選択部は、
時系列の順番に並んだ前記複数のフレーム画像データの全体から、均等な画像数間隔で、前記代表フレーム画像データを選択する、
画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置であって、さらに、
前記複数のフレーム画像データの時系列におけるシーンの変わり目を検出するシーン変化検出部と、
時系列に沿った順番を前記シーンの変わり目で区切ったときに、同じ区間に属する1つ以上の前記フレーム画像データで構成されるフレーム画像グループを、互いの区間が重ならないように1つ以上生成するフレーム画像グループ設定部と、
を備え、
前記代表フレーム選択部は、前記フレーム画像グループのそれぞれから少なくとも1つの代表フレーム画像データを選択する、
画像処理装置。 - 請求項3に記載の画像処理装置であって、
前記シーン変化検出部は、
前記フレーム画像データの特徴に関連のあるフレーム画像特徴パラメータ値を算出し、前記算出したフレーム画像特徴パラメータ値の変化に応じて、前記シーンの変わり目を検出する、
画像処理装置。 - 請求項4に記載の画像処理装置であって、
前記シーン変化検出部は、前記複数のフレーム画像データをデジタルカメラで撮影して生成した際に前記複数のフレーム画像データに付加された撮影日時情報を利用して得られる撮影日時を、前記フレーム画像特徴パラメータ値として用いる、
画像処理装置。 - 請求項4に記載の画像処理装置であって、
前記シーン変化検出部は、前記複数のフレーム画像データをデジタルカメラで撮影して生成した際に前記複数のフレーム画像データに付加された撮影位置情報を利用して得られる撮影位置を、前記フレーム画像特徴パラメータ値として用いる、
画像処理装置。 - 請求項3ないし請求項6のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記代表フレーム選択部は、前記フレーム画像グループの数が前記指定された数と比べて少ない場合には、含まれる前記フレーム画像データの数の多い順に選ばれた1つ以上の前記フレーム画像グループの中から、前記代表フレーム画像データを追加的に選択する、
画像処理装置。 - 複数のフレーム画像データを用いた画像処理を行う画像処理方法であって、
記憶部に記憶されたテンプレートデータによって表される台紙領域と前記台紙領域上に配置された1つ以上の単画像割付領域とを含むテンプレートのうちの、指定されたテンプレートが含む前記単画像割付領域の数と指定されたページ数との積の数の代表フレーム画像データを、前記複数のフレーム画像データの中から選択し、
前記選択された代表フレーム画像データのそれぞれに基づいて静止画像データを生成し、
前記静止画像データと前記指定されたテンプレートを表すテンプレートデータとを用いて、前記静止画像データが表す静止画像を前記指定されたテンプレートの前記台紙領域上に割り付けるレイアウト処理を実行する、
画像処理方法。 - 複数のフレーム画像データを用いた画像処理を行うためのコンピュータプログラムであって、
記憶部に記憶されたテンプレートデータによって表される台紙領域と前記台紙領域上に配置された1つ以上の単画像割付領域とを含むテンプレートのうちの、指定されたテンプレートが含む前記単画像割付領域の数と指定されたページ数との積の数の代表フレーム画像データを、前記複数のフレーム画像データの中から選択する機能と、
前記選択された代表フレーム画像データのそれぞれに基づいて静止画像データを生成する機能と、
前記静止画像データと前記指定されたテンプレートを表すテンプレートデータとを用いて、前記静止画像データが表す静止画像を前記指定されたテンプレートの前記台紙領域上に割り付けるレイアウト処理を実行する機能と、
をコンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
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