JP2005160020A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 時系列に連続する複数の画像データから切り出された静止画像データに対して、主要被写体の画質の向上を中心とした画像処理を行うこと。
【解決手段】フレーム画像データ特定部22は取得した動画像データMDから任意の1つのフレーム画像データを特定し、連続フレーム画像データ取得部23は特定されたフレーム画像データに連続するフレーム画像を取得する。主要被写体画像データ特定部24は特定したフレーム画像データと連続フレーム画像データとを用いて、特定したフレーム画像データから主要被写体画像データを特定する。画質特性値取得部25は、特定された主要被写体画像データを走査して、その画質の特性を示す画質特性値を取得し、基準値と取得した画質特性値とを用いて特定したフレーム画像データに対する補正量を決定する。画質調整部26は、特定されたフレーム画像データに対して決定された補正量を適用する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、時系列に連続する複数の画像データから切り出した画像データ(静止画像データ)に対する画像処理技術に関する。
ビデオカメラなどで撮影して得られた動画像データは、時系列に連続する複数のフレーム画像データ(あるいはフィールド画像データ)で構成されている。また、ディジタルスチルカメラ等で連写撮影により得られる連写画像データも、画像ファイルとして互いに独立した、時系列に連続する複数の画像データから構成されている。このような動画像データの所望の場面(シーン)をユーザが指定し、指定されたシーンの画像データを静止画像データとして用いることによって、動画像データや連写画像データなどを構成する時系列に連続する複数の画像データから静止画像データを切り出す技術が知られている。動画像データが複数の画像データから構成されている場合には、指定されたシーンに対応するフレーム画像データが静止画像データとして用いられる。
また、静止画像データに対して、統計処理的によって静止画像データから画質に関わる特徴量を抽出し、抽出した特徴量を用いて、静止画像データに対する画質調整処理を施す技術が知られている。そして、かかる画像処理技術を適用することによって、動画像データから切り出した静止画像データに対しても、画質調整処理が実行されてきた。
特開2000−165647
しかしながら、従来のフレーム画像データ(静止画像データ)の切り出し技術では、ユーザによって決定された切り出しシーンに対応する1つの静止画像データが切り出されるため、その画像データの中で重要な領域、すなわち、主要被写体が存在する領域を判別し、その領域に最適となるように画質調整処理を実行することが極めて困難であった。この結果、動画像データから切り出された静止画像データに対する画質調整処理は満足のいくものではなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、動画像データや連写画像データといった時系列に連続する複数の画像データから切り出された静止画像データに対して、主要被写体の画質の向上を中心とした画像処理を行うこと。
上記課題を解決するために本発明の第1の態様は、複数の画像データから構成される動画像データから取得された静止画像データに対して画像処理を実行する画像処理装置を提供する。本発明の第1の態様に係る画像処理装置は、前記時系列に連続する複数の画像データから1つの画像データを特定画像データとして特定する特定手段と、前記特定画像データに連続する画像データを、連続画像データとして前記時系列に連続する複数の画像データから取得する連続画像データ取得手段と、前記特定画像データおよび前記連続画像データを用いて、前記特定画像データ中における主要被写体画像データを特定する主要被写体画像データ特定手段と、前記特定画像データを解析し、前記特定された主要被写体画像データを中心にして前記特定画像データの画質の特性を取得する画質特性取得手段と、前記取得された画質特性を用いて前記特定画像データに対して画質調整を実行する画質調整手段とを備えることを特徴とする。
本発明の第1の態様に係る画像処理装置によれば、特定された主要被写体画像データを中心にして特定画像データを解析して、特定画像データの画質の特性を取得し、取得した画質特性を用いて特定画像データに対して画質調整を実行することができるので、動画像データまたは連写画像データといった時系列に連続する複数の画像データから切り出された静止画像データ(画像データ)に対して、主要被写体の画質の向上を中心とした画像処理を行うことができる。
本発明の第1の態様に係る画像処理装置において、前記特定画像データを解析することによる、前記特定された主要被写体画像データを中心にした前記特定画像データの画質の特性の取得は、前記特定された主要被写体画像データに対する解析頻度を、前記特定された主要被写体画像データ以外の前記特定画像データに対する解析頻度よりも高くすることにより実行されても良い。かかる場合には、特定された主要被写体画像データからのサンプリング数が、主要被写体画像データ以外の特定画像データからのサンプリング数よりも多くなるので、主要被写体画像データの画質特性を中心とした特定画像データの画質の特性を取得することができる。
本発明の第1の態様に係る画像処理装置において、前記特定画像データを解析することによる、前記特定された主要被写体画像データを中心にした前記特定画像データの画質の特性の取得は、前記特定された主要被写体画像データから得られた画質の特性に対する重み付けを、前記特定された主要被写体画像データ以外の前記特定画像データから得られた画質の特性に対する重み付けよりも重くすることによって実行されても良い。かかる場合には、特定された主要被写体画像データから得られた画質の特性に対する重み付けが、主要被写体画像データ以外の特定画像データから得られた画質の特性に対する重み付けより重くなるので、主要被写体画像データの画質特性を中心とした特定画像データの画質の特性を取得することができる。
本発明の第1の態様に係る画像処理装置において、前記主要被写体画像データの特定は、前記特定画像データおよび前記連続画像データとを用いて、前記特定画像データ中の微変化領域を特定することにより実行されても良い。かかる場合には、特定画像データおよび連続画像データとを用いて、特定画像データ中の微変化領域を特定することにより主要被写体画像データを特定するので、特定画像データを特定することによって主要被写体画像データを容易かつ適切に特定することができる。なお、微変化領域とは、変化の程度が0または所定値以下の領域を意味する。
本発明の第1の態様に係る画像処理装置において、前記画像データは複数の画素データから構成されており、前記微変化領域の特定は、前記特定画像データを構成する画素データのうち、前記連続画像データにおいて対応する画素データの値の変化量が所定値以下である画素データによって構成される領域を前記微変化領域として特定することにより実行されても良い。かかる場合には、微変化領域を画素データの変化量に基づいて特定することが可能となり、主要被写体画像データをより正確に抽出することができる。
本発明の第1の態様に係る画像処理装置において、
前記主要被写体画像データ特定手段は、
前記特定画像データを複数のブロックに分割する分割手段と、
前記連続画像データにおける、前記分割された各ブロックの移動量を算出する移動量算出手段とを備え、
前記複数のブロックの内、前記移動量が所定値より小さいブロックを中心にして前記主要被写体画像データを特定しても良い。かかる場合には、ブロックの移動量に基づいて、微変化領域を特定することが可能となり、主要被写体画像データをより迅速に抽出することができる。
本発明の第1の態様に係る画像処理装置において、前記特定画像データに対する画質調整は、前記取得された画質特性を用いて、予め設定されている補正量を増減することによって実行されても良い。かかる場合には、各特定画像データの画質特性に応じた補正量によって、各特定画像データに対する画質調整を行うことができる。
本発明の第1の態様に係る画像処理装置において、前記画質特性は、前記特定画像データの画質に関する特性を示す1または複数の画質特性パラメータの統計値であり、前記特定画像データに対する画質調整は、前記取得された1または複数の画質特性パラメータの統計値と、前記1または複数の画質特性パラメータについて予め設定されている基準パラメータ値との偏差を解消または低減するように前記統計値を補正し、その補正した統計値を用いて実行されても良い。かかる場合には、補正された各特定画像データの画質特性パラメータの統計値に応じて、各特定画像データに対する画質調整を行うことができる。
本発明の第1の態様に係る画像処理装置において、前記画質特性は、前記特定画像データの画質に関する特性を示す1または複数の画質特性パラメータの統計値であり、前記特定画像データに対する画質調整は、前記取得された1または複数の画質特性パラメータの統計値と、前記1または複数の画質特性パラメータについて予め設定されている基準パラメータ値との偏差を解消または低減するように補正量を決定し、決定された補正量を前記特定画像データに対して適用することによって実行されても良い。かかる場合には、各特定画像データの画質特性パラメータの統計値に応じて補正量を決定し、決定した補正量を適用することによって、各特定画像データに対して適切な画質調整を行うことができる。
本発明の第2の態様は時系列に連続する複数の画像データから取得された画像データに対して画像処理を実行する画像処理装置を提供する。本発明の第2の態様に係る画像処理装置は、前記時系列に連続する複数の画像データから1つの場面を特定場面として特定する特定手段と、前記特定場面から所定時間内の他の場面を、連続場面として前記時系列に連続する複数の画像データから取得する連続場面取得手段と、前記特定場面の画像データおよび前記連続場面の画像データとを用いて、前記特定場面中における主要被写体領域を特定する主要被写体領域特定手段と、前記特定場面の画像データを解析し、前記特定された主要被写体領域を中心にして前記特定場面の画像データの画質特性を取得する画質特性取得手段と、前記取得された画質特性を用いて、前記特定場面の画像データに対して画質調整を実行する画質調整手段とを備えることを特徴とする。
本発明の第2の態様に係る画像処理装置によれば、特定された主要被写体領域を中心にして特定場面の画像データを解析し、その画質特性を取得し、取得した画質特性を用いて、特定場面の画像データに対して画質調整を実行することができるので、動画像データまたは連写画像データといった時系列に連続する複数の画像データから切り出された静止画像データ(画像データ)に対して、主要被写体の画質の向上を中心とした画像処理を行うことができる。
本発明の第2の態様に係る画像処理装置において、前記特定場面の画像データの解析による、前記特定された主要被写体領域を中心にした前記特定場面の画像データの画質特性の取得は、前記特定された主要被写体画像領域の画像データに対する解析頻度を、前記特定された主要被写体画像領域以外の前記特定場面の画像データに対する解析頻度よりも高くすることにより実行されてもよい。かかる場合には、特定された主要被写体画像領域の画像データのサンプリング数が、主要被写体画像領域以外の特定場面の画像データのサンプリング数よりも多くなるので、主要被写体画像領域の画像データの画質特性を中心として、特定場面の画像データの画質の特性を取得することができる。
本発明の第2の態様に係る画像処理装置において、前記特定場面の画像データの解析による、前記特定された主要被写体領域を中心にした前記特定場面の画像データの画質特性の取得は、前記特定された主要被写体領域の画像データから得られた画質の特性に対する重み付けを、前記特定された主要被写体領域以外の前記特定場面の画像データから得られた画質の特性に対する重み付けよりも重くすることによって実行されてもよい。かかる場合には、特定された主要被写体領域の画像データから得られた画質の特性に対する重み付けが、主要被写体領域の画像データ以外の特定場面の画像データから得られた画質の特性に対する重み付けより重くなるので、主要被写体領域の画像データの画質特性を中心として、特定場面の画像データの画質の特性を取得することができる。
本発明の第2の態様に係る画像処理装置において、前記特定場面の画像データに対する画質調整は、前記取得された画質特性を用いて、予め設定されている補正量を増減することによって実行されても良い。かかる場合には、各特定場面の画像データの画質特性に応じた補正量によって、各特定場面の画像データに対する画質調整を行うことができる。
本発明の第3の態様は、時系列に連続する複数の画像データから取得された画像データに対して画像処理を実行する画像処理方法を提供する。本発明の第3の態様に係る画像処理方法は、前記時系列に連続する複数の画像データから1つの画像データを特定画像データとして特定し、前記特定画像データに連続する画像データを、連続画像データとして前記時系列に連続する複数の画像データから取得し、前記特定画像データおよび前記連続画像データとを用いて、前記特定画像データ中における主要被写体画像データを特定し、前記特定画像データを解析し、前記特定された主要被写体画像データを中心にして前記特定画像データの画質の特性を取得し、前記取得された画質特性を用いて前記特定画像データに対して画質調整を実行することを特徴とする。
本発明の第3の態様に係る画像処理方法によれば、本発明の第1の態様に係る画像処理装置と同様の作用効果を得ることができると共に、本発明の第3の態様に係る画像処理方法は、本発明の第1の態様に係る画像処理装置と同様にして種々の態様にて実現され得る。
本発明の第4の態様は、時系列に連続する複数の画像データから取得された画像データに対して画像処理を実行する画像処理方法を提供する。本発明の第4の態様に係る画像処理方法は、前記時系列に連続する複数の画像データから1つの場面を特定場面として特定し、前記特定場面から所定時間内の他の場面を、連続場面として前記時系列に連続する複数の画像データから取得し、前記特定場面の画像データおよび前記連続場面の画像データとを用いて、前記特定場面中における主要被写体領域を特定し、前記特定場面の画像データを解析し、前記特定した主要被写体領域を中心にして前記特定場面の画像データの画質特性を取得し、前記取得した画質特性を用いて、前記特定場面の画像データに対して画質調整を実行することを特徴とする。
本発明の第4の態様に係る画像処理方法によれば、本発明の第2の態様に係る画像処理装置と同様の作用効果を得ることができると共に、本発明の第4の態様に係る画像処理方法は、本発明の第2の態様に係る画像処理装置と同様にして種々の態様にて実現され得る。
本発明の第5の態様は、時系列に連続する複数の画像データから選択された1つの画像データに対してメタデータを関連付けて出力する画像データ生成装置を提供する。本発明の第5の態様に係る画像データ生成装置は、前記時系列に連続する複数の画像データから1つの画像データを特定画像データとして特定する特定手段と、前記特定画像データに連続する画像データを、連続画像データとして前記時系列に連続する複数の画像データから取得する連続画像データ取得手段と、前記特定画像データおよび前記連続画像データを用いて、前記特定画像データにおいて主要な被写体を表す主要被写体領域を特定する主要被写体領域特定手段と、特定された前記主要被写体領域に関する情報または特定された前記主要被写体領域に関する情報を用いて生成された情報を含むメタデータと前記特定した特定画像データとを関連付けて出力する特定画像データ出力手段とを備えることを特徴とする。
本発明の第5の態様に係る画像データ生成装置によれば、特定された主要被写体領域に関する情報または特定された主要被写体領域に関する情報を用いて生成された情報を含むメタデータと特定した特定画像データとを関連付けて出力することができる。したがって、画質補正装置における、動画像データまたは連写画像データといった時系列に連続する複数の画像データから切り出された静止画像データ(画像データ)に対する、主要被写体の画質の向上を中心とした画質調整処理を可能にする。本発明の第5の態様に係る画像データ生成装置は、本発明の第1の態様に係る画像処理装置と同様にして種々の態様にて実現され得ると共に、同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第6の態様は、画像データに関連付けられたメタデータを用いて画像データに対する画質調整処理を実行する画質補正装置を提供する。本発明の第6の態様に係る画質補正装置は、本発明の第5の態様に係る画像データ生成装置から特定画像データおよび特定画像データに関連付けられたメタデータを取得する取得手段と、前記取得したメタデータを用いて前記取得した特定画像データに対する画質調整処理を実行する画質調整手段とを備えることを特徴とする。
本発明の第6の態様に係る画質補正装置によれば、取得したメタデータを用いて取得した特定画像データに対する画質調整処理を実行するので、動画像データまたは連写画像データといった時系列に連続する複数の画像データから切り出された静止画像データ(画像データ)に対する、主要被写体の画質の向上を中心とした画質調整処理を実行することができる。本発明の第6の態様に係る画像データ生成装置は、本発明の第1の態様に係る画像処理装置と同様にして種々の態様にて実現され得ると共に、同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第3および第4の態様に係る画像処理方法は、この他にも、画像処理プログラム、および画像処理プログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体としても実現され得る。本発明の第5の態様に係る画像データ生成装置および第6の態様に係る画質補正装置は、この他にも、それぞれ、画像データ生成方法、画像データ生成プログラム、画質補正方法、画質補正プログラム、画像データ生成プログラム、および画質補正プログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体としても実現され得る。
本発明の第1および第2の態様に係る画像処理装置、本発明の第3および第4の態様に係る画像処理方法、本発明の第5の態様に係る画像データ生成装置、および本発明の第6の態様に係る画質補正装置において、前記時系列に連続する複数の画像データは、動画像データであっても良い。
以下、本発明に係る画像処理装置および画像処理方法について図面を参照しつつ、実施例に基づいて説明する。なお、画像処理装置は、第2の実施例において示すように、画像データ生成装置および画質補正装置として実現されても良い。
・第1の実施例:
図1を参照して第1の実施例に係る画像処理装置を含む画像処理システムについて説明する。図1は第1の実施例に係る画像処理装置を含む画像処理システムの概略構成を示す説明図である。
画像処理システムは、動画像データを生成する入力装置としてのディジタルビデオカメラ11(動画像撮影可能なディジタルスチルカメラを含む)および動画像データを格納するネットワーク上のサーバ12を含む動画像データリソース10、動画像データリソース10から取得した動画像データから切り出したフレーム画像データ(静止画像データ)に対して画質調整処理を実行する画像処理装置としてのパーソナルコンピュータ20、画質調整処理が施されたフレーム画像データを用いて画像を出力する出力装置としてのカラープリンタ30を備えている。なお、カラープリンタ30は、パーソナルコンピュータ20が備える画像処理機能を備えていても良く、かかる場合には、スタンドアローンにて、画像処理、画像出力を実行することができる。また、出力装置としては、プリンタ30の他に、CRTディスプレイ、LCDディスプレイ等のモニタ25、プロジェクタ等が用いられ得る。以下の説明では、パーソナルコンピュータ20と接続されて用いられるカラープリンタ30を出力装置として用いるものとする。
パーソナルコンピュータ20は、一般的に用いられているタイプのコンピュータであり、動画像データからフレーム画像データ(静止画像データ)を切り出す処理、切り出したフレーム画像データにおける主要被写体画像データを中心とする画質特性の解析処理、解析処理に基づいた画像処理を始めとする各処理演算を実行する中央演算装置(CPU)200、入力された動画像データ、切り出されたフレーム画像データ、演算結果等の各種データを一時的に格納するランダムアクセスメモリ(RAM)201、動画像データから切り出されたフレーム画像データに対する各種画像処理を実行するためのプログラムを始めとする各種制御プログラムを格納するハードディスク(HDD)202(またはリードオンリメモリ(ROM))を備えている。パーソナルコンピュータ20は、この他にも、ディジタルビデオカメラ11等からの接続ケーブルを接続するための入出力端子(ディジタル端子、アナログ端子)203を備え、さらに、メモリカードを装着するためのメモリカードスロットを備えていても良い。
本実施例では、パーソナルコンピュータ20はさらに、動画像データから切り出した主要被写体画像データを装飾して静止画像データを生成するための装飾画像データ、およびレイアウト制御情報をHDD202に格納している。装飾画像データは、例えば、枠画像のデータ、複数の主要被写体画像データを貼り付けるアルバム台紙画像のデータであり、ビットマップデータ、ベクトルデータのいずれであっても良い。レイアウト制御情報は、装飾画像データに対する主要被写体画像データの配置位置、配置寸法を規定すると共に装飾画像データに対応付けられており、装飾画像データに対する主要被写体画像データの配置位置および配置寸法を規定するスクリプトによって記述されている。
ディジタルビデオカメラ11は、光の情報をディジタルデバイス(CCDや光電子倍増管といった光電変換素子)に結像させることにより動画像を取得するカメラであり、光情報を電気情報に変換するためのCCD等を備える光電変換回路、光電変換回路を制御してディジタル動画像データを生成するための動画像データ生成回路、生成したディジタル動画像データを加工処理するための画像処理回路等を備えている。ディジタルビデオカメラ11は、取得したディジタル動画像データを記憶装置としての磁気テープ、光記録媒体といった記録媒体に保存する。ディジタルビデオカメラ11における動画像データのデータフォーマットとしては、1秒間に30の画像データ(静止画像データ)から構成されるDVフォーマットが一般的である。この他にも、基準画像データと基準画像データに対する動きベクトル(差分情報)を保存することで高い圧縮性を実現したMPEG2フォーマットが知られている。なお、この他にも、AVI、MPEG1を始めとする様々なデータフォーマットが用いられ得ることは言うまでもない。このように、本実施例において、動画像データMDとは、時系列的に並ぶ複数のフレーム画像データから形成される動画像データ、基準画像データと基準画像データに対する差分情報とから形成される動画像データ、時間情報により特定の場面を切り出すことができる動画像データのいずれをも意味する。すなわち、複数のフレーム画像データから構成される動画像データMDとは、複数のフレーム画像データが時系列的に並ぶものの他、特定場面(時間)の静止画像データを切り出すことができる動画像データを意味する。
サーバ12は、ユーザがアップロードした動画像データ、コンテンツプロバイダが提供した動画像データをハードディスクドライブに格納している。サーバ12は、静止画像データ生成装置であるパーソナルコンピュータ20の要求に応じて、ネットワークを介して動画像データを配信する。
ディジタルビデオカメラ11において生成された動画像データは、例えば、ケーブルCVを介して、または、メモリカードを介してパーソナルコンピュータ20に転送される。パーソナルコンピュータ20にて生成された静止画像データは、ケーブルCVを介してカラープリンタ30に送出される。あるいは、プリンタ30が静止画像データ生成機能を有する場合には、ディジタルビデオカメラ11にて動画像データが格納されたメモリカードがプリンタ30に対して装着されることによって動画像データがカラープリンタ30に転送される。なお、以下の説明では、画像データに対する画像処理がパーソナルコンピュータ20にて実行され、処理済みの画像データがカラープリンタ30に対して出力される場合について説明する。
カラープリンタ30は、カラー画像の出力が可能なプリンタであり、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色の色インクを印刷媒体上に噴射してドットパターンを形成することによって画像を形成するインクジェット方式のプリンタである。あるいは、カラートナーを印刷媒体上に転写・定着させて画像を形成する電子写真方式のプリンタである。色インクには、上記4色に加えて、ライトシアン(薄いシアン、LC)、ライトマゼンタ(薄いマゼンタ、LM)、レッド、ブルーを用いても良い。
パーソナルコンピュータ20における画像処理:
図2を参照して、パーソナルコンピュータ20(CPU200)の機能的構成の概要について説明する。図2は第1の実施例に係るパーソナルコンピュータ20(CPU200)の機能ブロック図である。なお、以下の説明では、時系列に連続する複数の画像データの一例として、動画像データを用いる。時系列に連続する複数の画像データとしては、この他に、連続的に撮影されることによって得られる連写画像データが含まれ得る。
パーソナルコンピュータ20は、複数のフレーム画像データから構成されている動画像データMDを動画像データ取得部21において取得し、取得した動画像データMDから任意の1場面(1つのフレーム画像データ)をフレーム画像データ特定部22において特定する。パーソナルコンピュータ20は、特定されたフレーム画像データに連続するフレーム画像、例えば、1フレーム前後のフレーム画像データを連続フレーム画像データ取得部23において取得する。
パーソナルコンピュータ20は、特定したフレーム画像データ(特定画像データ)と取得した連続フレーム画像データ(連続画像データ)とを用いて、特定したフレーム画像データの中心的な被写体に対応する主要被写体画像データを主要被写体画像データ特定部24において特定する。パーソナルコンピュータ20は、画質特性値取得部25において、特定された主要被写体画像データを画素単位にて走査して、主要被写体画像データの画質の特性を示す画質特性値(画像統計値)を取得し、予め用意されている基準値と取得した画質特性値とを用いて特定したフレーム画像データに対する補正量を決定する。パーソナルコンピュータ20は、画質調整部26において、フレーム画像データ特定部22において特定されたフレーム画像データに対して決定された補正量を適用してその画質を調整(補正)して、出力用の画像データGDを出力する。
図3〜図13を参照して第1の実施例に係るパーソナルコンピュータ20において実行される画像処理について説明する。図3は第1の本実施例に係るパーソナルコンピュータ20において実行される画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図4は主要被写体画像データを特定するために実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。図5は複数のブロックに分割されたフレーム画像データを模式的に示す説明図である。図6は特定されたフレーム(I)に対応するフレーム画像データを模式的に示す説明図である。図7は特定されたフレーム(I)の次のフレーム(I+1)に対応するフレーム画像データを示すと共に、ブロックの移動の様子を示す説明図である。図8はフレーム(I)に相当するフレーム画像データの具体例を示す説明図である。図9はフレーム(I+1)に相当するフレーム画像データの具体例を示す説明図である。図10は図8に示すフレーム(I)および図9に示すフレーム(I+1)から求められた主要被写体画像データ(領域)を模式的に示す説明図である。図11はフレーム(I)に相当するフレーム画像データの他の具体例を示す説明図である。図12はフレーム(I+1)に相当するフレーム画像データの他の具体例を示す説明図である。図13は図11に示すフレーム(I)および図12に示すフレーム(I+1)から求められた主要被写体画像データ(領域)を模式的に示す説明図である。
本実施例において実行される画像処理は、例えば、パーソナルコンピュータ20にメモリカードが装着されたとき、あるいは、通信ケーブルを介してディジタルビデオカメラ11がパーソナルコンピュータ20に接続されたときに開始されてもよく、あるいは、キーボード等を介してユーザによって画像処理が指示された場合に実行されてもよい。
パーソナルコンピュータ20(CPU200)は、画像処理を開始すると、ユーザにより選択された動画像データMDを取得してRAM201に一時的に格納する(ステップS100)。動画像データMDの選択は、例えば、パーソナルコンピュータ20上においてユーザによってキーボード等を介して行われ、1または複数の動画像データMDが選択され得る。あるいは、パーソナルコンピュータ20のHDD202に格納されている複数の動画像データMD、ネットワーク上のサーバ12に格納されている複数の動画像データMD等の中から、CPU200によって無作為に選択されても良い。
CPU200は、取得された動画像データMDから切り出しフレーム画像データKD(特定画像データ)を特定する(ステップS110)。切り出すべきフレーム画像データは、一般的には、キーボード、マウスといった入力デバイスを介してユーザによって指定され、CPU200は、入力された指定情報に基づいて切り出しフレーム画像データKDをフレーム番号、時間によって特定する。ユーザは動画像データMDを再生してモニタ25に表示し、コマ送り、コマ戻し、一時停止等の機能を利用して、静止画像データにしたい切り出し位置(フレーム位置、フレーム番号、フレーム時間)、すなわち、切り出しフレーム画像データKDを指定する。なお、本実施例におけるフレーム画像データとは、動画像データMDを構成する複数の静止画像データを意味するほか、基準となる画像データ、差分情報、および時間情報を用いて動的に生成される静止画像データをも意味する。
動画像データMDが、複数のフレーム画像データ(静止画像データ)から構成されるDVフォーマットを有する場合には、ユーザによるフレーム画像データの指定は、切り出しフレーム画像データKDを直接特定することになる。これに対して、動画像データMDが、基準フレーム(Iピクチャ)とIピクチャに対する差分情報のみを有するPピクチャ、BピクチャからなるMPEG2フォーマットを有する場合には、ユーザによって指定されたフレーム画像データは、動画像データMD中にはフレーム画像データとしては存在しない。そこで、CPU200は、ユーザにより指定されたフレーム画像データに対応する時間情報を用いて、差分情報をもとにして基準フレーム(Iピクチャ)から切り出しフレーム画像データKDを生成する。
CPU200は、切り出しフレーム画像データKDを特定すると、切り出しフレーム画像データKDに連続する連続フレーム画像データRD(連続画像データ)を取得する(ステップS120)。連続フレーム画像データRDは、切り出しフレーム画像データKDのフレーム番号がIである場合、1つ前(I−1)または1つ後(I+1)のフレーム番号に対応するフレーム画像データから取得される。なお、本実施例では、1つ後のフレーム番号に対応するフレーム画像データを連続フレーム画像データRDとして取得する。
CPU200は、切り出しフレーム画像データKDと連続フレーム画像データRDとを用いて、切り出しフレーム画像中における撮影の中心となる被写体画像に対応する主要被写体画像データODを特定する(ステップS130)。この特定処理では、動きベクトルを用いて、連続フレーム画像データRDとの対比において切り出しフレーム画像データKDにおける動きの少ない領域(画素データ、ブロック画素データ)を特定し、特定した領域を主要被写体画像データとして取り扱う。
図4を参照して、主要被写体画像データODの特定処理について詳述する。CPU200は、切り出しフレーム画像データKD(フレーム(I))を図5に示すように、m×nの画素データから構成される複数のブロックBLKkに分割する。例えば、フレームとブロックと縦横比がが同じになるように、8×8から16×16程度に縦横同数分割されても良く、縦横が異数分割されても良い。分割ブロック数が多いほど主要被写体画像データの特定精度は上がり、特に、ズーム・ワイドシーン(フレーム)においては、主要被写体の動きがほとんどないため、分割ブロック数は多いことが望ましい。
CPU200は、ブロック番号(k)を初期化し(ステップS200)、図6に示す切り出しフレーム画像データKD(フレーム(I))におけるブロックBLKkの、図7に示す連続フレーム画像データRD(フレーム(I+1))に対する移動量BVkを算出する(ステップS210)。
移動量BVkの算出手法の一例について以下説明する。
・フレーム(I)の座標(x,y)の画素値をP0(x,y)
・フレーム(I+1)の座標(x,y)の画素値をP1(x,y)
・フレーム(I+1)におけるブロックBLKの座標移動量を(dx,dy)
・フレーム(I+1)におけるブロックBLKの移動後の座標(x+dx,y+dy)の画素値をP1(x+dx,y+dy)
・移動しきい値をBVref 切り出しフレーム画像データの縦横寸法のうち長い寸法をCmaxとすると、BVref=Cmax/20
とする。なお、座標(x,y)は、フレーム画像データ全体における座標を示す。
CPU200は、画素値P0(x,y)と画素値P1(x+dx,y+dy)との画素差分値DIF(dx,dy)を次の式(1)から算出する。
DIF(dx,dy)=Σabs(P0(x,y)−P1(x+dx,y+dy)) 式(1)
ただし、ΣはBLKk内の全ての座標(x、y)についての和である。
具体的には、CPU200は、式(1)に対して、dxおよびdyを−BVref<dx,dy<BVrefの範囲にて順次当てはめ、DIF(dx,dy)が最小となる最小座標移動量(dxmin,dymin)を求める。したがって、(x+dxmin,y+dymin)が、フレーム(I)におけるブロックBLKk内の座標(x,y)の、フレーム(I+1)における移動先の座標となる。
CPU200は、以下の式(2)からブロックBLKの移動量BVkを求める。
BVk=(dxmin2+dymin2)1/2 式(2)
CPU200は、算出したブロックBLKkの移動量BVkが判定しきい値BVref以上であるか否かを判定する(ステップS220)。すなわち、対象となっているブロックBLKkの移動量BVkが、移動していないと見なせる範囲内にあるか否かが判定される。すなわち、ブロックBLKkの移動量が0または微変動(微変化)であるか否かが判定される。
CPU200は、BVk≧BVrefであると判定した場合には(ステップ220:Yes)、ブロックBLKkに移動マークを付し(ステップS230)、ステップS240に移行する。一方、CPU200は、BVk≧BVrefでないと判定した場合には(ステップ220:No)、移動マークを付すことなくステップS240に移行する。
CPU200は、周辺領域ブロックPBLKを除く全てのブロックについて移動量BVを判定する処理を終えたか否かを判定し(ステップS240)、終えたと判定した場合には(ステップS240:Yes)、本処理ルーチンを終了し、図3のフローチャートの処理にリターンする。周辺領域ブロックPBLKを除くのは、一般的に主要な被写体は画像データの中心に捉えられていることが多く、周辺領域の画像データは主要な被写体の移動に伴い、前後のフレーム画像データにおいては消失している可能性が高いからである。
CPU200は、周辺領域ブロックPBLKを除く全てのブロックについて移動量BVを判定する処理を終えていないと判定した場合には(ステップS240:No)、ブロックBLKkの番号kを更新し(ステップS250)、次のブロックBLKk+1についてステップS210〜S240の各処理を実行する。
図3に戻り説明を続けると、CPU200は、特定した主要被写体画像データODを中心に切り出しフレーム画像データKDの解析を実行する(ステップS150)。既述のように、切り出しフレーム画像データKD(フレーム(I))の各ブロックBLKkのうち、連続フレーム画像データRD(フレーム(I+1))において移動していると判断されたブロックBLKkには、移動マークが設定されている。したがって、移動マークの付されていないブロックBLKkは、切り出しフレーム画像データKD(フレーム(I))における、動きの少ない領域、すなわち、主要被写体画像データODに対応する。したがって、移動マークの付されていないブロックBLKkと移動マークが付されているブロックBLKとを区別した画質特性の解析が可能となる。
図8〜図13を参照して具体例に基づいて説明する。図8〜図10は移動する主要被写体を追って撮影が行われた場合の例示であり、図11〜図13は主要被写体に対してズーム撮影が行われた場合の例示である。主要被写体が移動する場合、一般的に、主要被写体が画像の中心に位置するように、すなわち、主要被写体の位置が移動しないように撮影される。この結果、図8および図9に示すように、切り出しフレーム画像データKDにおける主要被写体画像データODの領域位置と、連続フレーム画像データRDにおける主要被写体画像データODの領域位置は、ほぼ同じである。この結果、移動マークが付されていないブロックは斜線で示すブロックBLK’となり、これらブロックBLK’によって形成される領域の画像データが主要被写体画像データODに対応する。
主要被写体がズームされる場合には、主要被写体は画像の中心から移動することはなく、画像における主要被写体の専有面積が増大する。この結果、図11および図12に示すように、切り出しフレーム画像データKDにおける主要被写体画像データODの中心位置と、連続フレーム画像データRDにおける主要被写体画像データODの中心位置は同じである。この結果、移動マークが付されていないブロックは斜線で示すブロックBLK’となり、これらブロックBLK’によって形成される領域の画像データが主要被写体画像データODに対応する。
画質特性値の解析は、具体的には、切り出しフレーム画像データKDを構成する複数の画素データを画素単位にて走査し、R、G、B各成分、およびY(輝度)成分についてヒストグラムを生成する。CPU200はまた、R、G、B各成分、およびY(輝度)成分について、例えば、平均値、最小値、最大値、中央値、分散といった各特性値(統計値)を算出する。そして、例えば、以下の手法によって主要被写体画像データODを中心としたフレーム画像データKDの画質特性値の取得を実行することができる。
(1)移動マークが付されているブロックBLKと移動マークが付されていないブロックBLK’とにおいてサンプリング数を変更する。
例えば、移動マークが付されていないブロックBLK’に対しては、全画素をサンプリングし、移動マークが付されているブロックBLKに対しては縦横2画素毎にサンプリングを実行する。この結果、得られる画質特性値は、より多くサンプリングされた主要被写体画像データODの画質特性値の影響を受け、主要被写体画像データODの画質特性値に重きを置いたフレーム画像データKDの画質特性値を取得することができる。
(2)各ブロックBLK毎に作成されたヒストグラムを合計して切り出しフレーム画像データ全体のヒストグラムを作成する際に、重み付けを変える。
例えば、移動マークが付されていないブロックBLK’のヒストグラムは出現頻度を4倍にして、移動マークが付されているブロックBLKのヒストグラムと合算する。この結果、得られる画質特性値は、重み付けられた主要被写体画像データODのヒストグラム(画質特性値)の影響を受け、主要被写体画像データODの画質特性値に重きを置いたフレーム画像データKDの画質特性値を取得することができる。
(3)ブロックBLKに移動マークが付されているか否かに応じて、得られた画質特性値に重み付けをして、切り出しフレーム画像データKD全体の画質特性値とする。
例えば、移動マークが付されていないブロックBLK’の平均輝度をYw、移動マークが付されているブロックBLKの平均輝度をYbとした場合に、切り出しフレーム画像データKD全体の平均輝度Yaveを、
Yave=(4Yw+Yb)/5
とする。この結果、得られる画質特性値は、重み付けられた主要被写体画像データODの画質特性値に影響を受け、主要被写体画像データODの画質特性値に重きを置いたフレーム画像データKDの画質特性値を取得することができる。
CPU200は、解析結果に基づいて切り出しフレーム画像データKDに対する画質の補正量を決定する(ステップS160)。すなわち、上記手法により主要被写体画像データODを中心とする切り出しフレーム画像データKDの解析によって算出した各特性値を用いて画質に関するパラメータである各画質パラメータに対する補正量を算出する。
画質パラメータとしては、例えば、コントラスト、明度(明るさ)、カラーバランス、彩度、シャープネスといった画質に関するパラメータが用いられる。各画質パラメータについての補正量は、例えば、取得された特性値(各画質パラメータ値)と各画質パラメータについて予め定められている画質の基準となる基準画質パラメータ値とを用いて、両者の差分値の絶対値を0とするように、または低減するように決定される。低減の度合いは予め定められていても良く、両者の差分値の絶対値の大きさによって段階的に定められていても良く、あるいは、ユーザによって設定可能とされていても良い。さらに、動画像データMDに低減レベルを規定する情報を持たせておいて、かかる情報に基づいて決定されても良い。ここで、基準画質パラメータ値は、見栄えの良い画質を実現するために各画質パラメータについて実験的に求められた値である。
CPU200は、決定された補正量を用いて切り出しフレーム画像データKDに対する画質調整処理を実行する(ステップS170)。画質調整は、例えば、シャドウ、ハイライト、明度、コントラスト、カラーバランス、記憶色補正の各画質パラメータに対しては、切り出しフレーム画像データKDのRGB成分またはY成分の入力レベルと出力レベルとを対応付けるトーンカーブ(Sカーブ)、ヒストグラムを用いて実行される。具体的には、各画質パラメータについて定められている入力レベル上の各ポイントに各画質パラメータについての補正量を適用してRGBの各成分およびY成分についてのトーンカーブをそれぞれ変更する。補正量が適用された適用点以外の値はスプライン曲線にて補間される。最後に、変更したRGBの各成分およびY成分に対応する各トーンカーブを用いて、切り出しフレーム画像データKDのY成分、R、G、Bの各成分について入力−出力変換が行われる。この結果、画質が調整された切り出しフレーム画像データKDが出力用の画像データGD(静止画像データ)として得られる。
あるいは、ヒストグラムを用いた画質調整処理では、切り出しフレーム画像データKDの解析により得られたシャドウポイントおよびハイライトポイントと、基準パラメータ値とを用いてレベル補正値を決定し、決定したレベル補正値を用いてレベル補正を実行し、ヒストグラムの伸張を実行する。
CPU200は、画質調整処理を終えた切り出しフレーム画像データKDを出力画像データとしてプリンタドライバ、表示ディスプレイドライバに出力して(ステップS180)、本処理ルーチンを終了する。プリンタドライバでは、ルックアップテーブル等を用いたRGB−CMYK色変換処理、ハーフトーン処理等が実行され、例えば、出力画像データを印刷制御コマンド付きのラスタデータとしてプリンタ30へと出力する。この結果、動画像データMDから切り出された切り出しフレーム画像データKDの出力画像が得られる。
以上説明したように、第1の実施例に係る画像処理装置としてのパーソナルコンピュータ20によれば、動画像データMDから切り出されたフレーム画像データKDに対して画質調整処理を実行するにあたり、主要被写体画像データODの画質特性を中心とした画質調整処理を実行することができる。すなわち、主要被写体画像データODの画質特性を、切り出しフレーム画像データKDにおける主要被写体画像データOD以外の画像データの画質特性よりも優先し、切り出しフレーム画像データKDに対する補正量が決定される。したがって、決定される補正量は、出力画像の中心となるべき、主要被写体画像データODに適した補正量となり、見栄えの良い主要被写体画像を得ることができる。また、出力画像の中心となる主要被写体画像データODの出力画像が最適化されることにより、切り出しフレーム画像データKDの出力画像としても質の高い、見栄えを良い出力結果を得ることができる。
また、パーソナルコンピュータ20は、主要被写体画像データODを特定するにあたり、連続する2つのフレーム画像データを用いて、切り出しフレーム画像データKDにおいて出力画像の中心となるべき主要被写体画像データODを特定するので、ユーザは、切り出しを所望する主要被写体が含まれている1つのフレーム画像データを選択するだけで、主要被写体画像データに対して最適な画質調整処理が施された切り出しフレーム画像データKDの出力画像を得ることができる。
・第2の実施例:
図14〜図17を参照して第2の実施例について説明する。第2の実施例では、第1の実施例に係る画像処理装置が、画像データ生成装置と画質補正装置とによって実現される。すなわち、切り出しフレーム画像データKDの切り出し(例えば、アプリケーション機能)と、切り出しフレーム画像データKDに対する画質調整(例えば、ドライバ機能)とがそれぞれ別々に実行される。図14は第2の実施例に係る画像データ生成装置の機能的な構成を示す機能ブロック図である。図15は切り出しフレーム画像データにおける主要被写体領域と各ブロックに割り当てられた重み付け係数の一例を示す説明図である。図16は第2の実施例に係る画像データ生成装置によって切り出しフレーム画像データに関連付けられるメタデータの一例を示す説明図である。図17は第2の実施例に係る画質補正装置の機能的な構成を示す機能ブロック図である。
画像データ生成装置40は、各種演算処理を実行するCPU、各種実行モジュールおよびサブモジュールを格納するメモリを備えており、CPUが各種実行モジュールおよびサブモジュールを実行することによって、画像データ生成装置40の各種機能が実現される。画像データ生成装置40は、例えば、ディジタルビデオカメラ、ディジタルスチルカメラ、パーソナルコンピュータとして実現され得る。また、画像データ生成装置40の機能は、アプリケーションプログラムとしても実現され得る。以下、各実行モジュールおよびサブモジュールを用いて画像データ生成装置40の動作について説明する。
動画像データ取得モジュール41は、時系列に連続する複数の画像データから形成される動画像データMDを取得する。特定画像データ特定モジュール42は、取得された動画像データMDの中から1つの画像データを特定画像データ(切り出しフレーム画像データKD)として特定する。連続画像データ取得モジュール43は、特定された切り出しフレーム画像データに連続する複数の画像データ(連続フレーム画像データRD)を取得する。
主要被写体領域特定モジュール44は、取得された切り出しフレーム画像データKDと連続フレーム画像データRDとを用いて切り出しフレーム画像データKDにおける主要被写体領域を特定する。主要被写体領域特定モジュール44は、更に、切り出しフレーム画像データKDを複数のブロックに分割する分割サブモジュール441および連続フレーム画像データRDにおける分割された各ブロックの移動量を算出して第1のブロック(移動マークが付されていないブロック)と第2のブロック(移動マークが付されているブロック)とに分類するする移動量算出モジュール442を備えても良い。主要被写体領域の具体的な特定手法、ブロックの移動量の算出および分類の手法については第1の実施例において説明済みであるから説明を省略する。
重み付けモジュール45は、主要被写体領域特定モジュール44よって特定された主要被写体領域あるいは移動マークが付されていないブロックに対して、重み付けを行う。この重み付けについて図15を参照して説明する。図15に示す例では、太線で囲まれた領域TA1が主要被写体領域(移動マークが付されていないブロック)に該当し、残りの領域が主要被写体領域以外の領域(移動マークが付されているブロック)に該当する。
なお、主要被写体領域またはブロックに対して移動マークを付すことなく、直接重み付け係数を割り当てても良いことは言うまでもない。より具体的には、移動量が判定しきい値未満のブロックに対しては、移動量が判定しきい値以上のブロックに対して割り当てる重み付け係数よりも大きな重み付け係数を割り当てる。あるいは、各ブロックに対してデフォルト値として重み付け係数1を割り当てておき、移動量が判定しきい値未満のブロックに対して1より大きな重み付け係数を割り当てても良い。
図15に示す例では、主要被写体領域TA1に属するあるいは含まれるブロックには重み付け係数4が割り当てられ、主要被写体領域TA1以外の領域に属するあるいは含まれるブロックには重み付け係数1が割り当てられている。なお、主要被写体領域TA1に属するあるいは含まれるブロックに対する重み付け係数が、主要被写体領域TA1以外の領域に属するあるいは含まれるブロックに対する重み付け係数よりも大きければ良い。また、基準となる重み付け係数が1の場合には、図15の例では、主要被写体領域TA1に属するあるいは含まれるブロックに対してのみ重み付け係数が割り当てられており、主要被写体領域TA1以外の領域に属するあるいは含まれるブロックに対しては重み付け係数が割り当てられていないと言うこともできる。さらに、複数の判定しきい値を用いてブロックの移動量を判定することで、例えば、主要被写体領域、主要被写体領域周縁部、その他の領域のように各ブロックをより細かく分類することができる。この場合には、主要被写体領域の画質の向上を中心とした画質調整を実行することができると共に、主要被写体領域とその他の領域との境界における画質のギャップを低減することができる。
画質特性値取得モジュール46は、主要被写体領域の情報または重み付け係数を用いて、主要被写体領域における画質特性値に重点をおいた画質特性値を取得する。すなわち、切り出しフレーム画像データKDの画質特性値として、主要被写体領域の画質の特性、例えば、カラーバランス、彩度、シャープネス、明度を反映した画質特性値が得られる。
補正量決定モジュール47は、画質特性値取得モジュール46によって取得された画質特性値を用いて、切り出しフレーム画像データKDに対して適用する補正量(画質補正量)を決定する。
特定画像データ出力モジュール48は、重み付けモジュール45によって付された重み付け係数、画質特性値取得モジュール46によって取得された画質特性値、補正量決定モジュール47によって決定された補正量の少なくとも1つの情報をメタデータとして、切り出しフレーム画像データKDに関連付けて出力する。
メタデータは例えば、図16に示す情報を格納している。図16の例では、重み付け係数については、各ブロックの位置情報と重み付け係数とが対応付けられて記述され、画質特性値については、R・G・B・Y各成分の最大値、最小値、平均値、カラーバランスのずれ量、彩度特性値、シャープネスといった統計値が記述され、補正量としては、補正係数(彩度、シャープネス)、R・G・B・Yのトーンカーブの補正ポイント(例えば、入力値の1/4、3/4のポイント)におけるトーンカーブ通過点の上げ幅、下げ幅(コントラスト、明度、カラーバランス)が記述される。
画像データ生成装置40がメタデータとして重み付け係数を出力する場合には、画像データ生成装置40は図3を用いて説明したステップS130までの処理並びに図4を用いて説明したステップS200〜S250までの処理を実行する。画像データ生成装置40がメタデータとして画質特性値を出力する場合には、画像データ生成装置40は図3を用いて説明したステップS140までの処理並びに図4を用いて説明したステップS200〜S250までの処理を実行する。画像データ生成装置40がメタデータとして補正量を出力する場合には、画像データ生成装置40は図3を用いて説明したステップS150までの処理並びに図4を用いて説明したステップS200〜S250までの処理を実行する。
図17を用いて画質補正装置50について説明する。画質補正装置50は、各種演算処理を実行するCPU、各種実行モジュールおよびサブモジュールを格納するメモリを備えており、CPUが各種実行モジュールおよびサブモジュールを実行することによって、画質補正装置50の各種機能が実現される。画質補正装置50は、例えば、パーソナルコンピュータ、プリンタ、表示装置として実現され得る。また画質補正装置50の機能は、プリンタドライバ、ディスプレイドライバとしても実現され得る。以下、各実行モジュールおよびサブモジュールを用いて画質補正装置50の動作について説明する。
メタデータと関連付けられた特定画像データ(切り出しフレーム画像データKD)は、特定画像データ・メタデータ取得モジュール51によって、画質補正装置50に取り込まれる。メタデータが画質特性値または画質補正量である場合には、切り出しフレーム画像データKDおよび画質補正量は画質調整モジュール52に送られる。
メタデータとして画質特性値が記述されている場合には、画質調整モジュール52によって図3を用いて説明したステップS150以降の処理が実行される。メタデータとして画質補正量が記述されている場合には、画質調整モジュール52によって図3を用いて説明したステップS160以降の処理が実行される。
メタデータが重み付け係数である場合には、メタデータは画質特性値取得モジュール53に送出され、切り出しフレーム画像データKDは画質調整モジュール52に送られる。画質特性値取得モジュール53は、メタデータとして記述された重み付け係数を用いて、画質特性値を取得する。より具体的には、画質特性値取得モジュール53によって図3を用いて説明したステップS140の処理が実行され、画質調整モジュール52によって図3を用いて説明したステップS150以降の処理が実行される。重み付け係数を用いた画質特性値の取得手法としては、例えば、以下の3つの方法が挙げられる。
(1)切り出しフレーム画像データKDにおいて、重み付け係数が所定値以上の領域あるいはブロックに対する画像解析のサンプリング数を、重み付け係数が所定値未満の領域あるいはブロックに対する画像解析のサンプリング数よりも増やす。例えば、重み付け係数が所定値以上の領域あるいはブロックに対しては、全画素をサンプリングし、重み付け係数が所定値未満の領域あるいはブロックに対しては縦横2画素毎にサンプリングを実行する。この結果、得られる画質特性値は、より多くサンプリングされた主要被写体領域に対応する画像データの画質特性値の影響を受け、主要被写体領域に対応する画像データの画質特性値に重きを置いたフレーム画像データKDの画質特性値を取得することができる。
(2)主要被写体領域および主要被写体領域以外の領域について作成されたヒストグラム、または各ブロック毎に作成されたヒストグラムを合計して切り出しフレーム画像データ全体のヒストグラムを作成する際に、重み付け係数を用いて重み付けを変える。例えば、重み付け係数が所定値以上のブロックのヒストグラムは出現頻度を4倍にして、重み付け係数が所定値未満のブロックのヒストグラムと合算する。この結果、得られる画質特性値は、重み付けられた主要被写体領域に対応する画像データのヒストグラム(画質特性値)の影響を受け、主要被写体領域に対応する画像データの画質特性値に重きを置いた切り出しフレーム画像データKDの画質特性値を取得することができる。
(3)主要被写体領域および主要被写体領域以外の領域、または各ブロック毎に画質特性値を算出し、重み付け係数を用いて得られた画質特性値に重み付けをして、切り出しフレーム画像データKD全体の画質特性値とする。例えば、重み付け係数が所定値以上のブロックの平均輝度をYw、重み付け係数が所定値未満ブロック平均輝度をYbとした場合に、切り出しフレーム画像データKD全体の平均輝度Yaveを、
Yave=(4Yw+Yb)/5
とする。この結果、得られる画質特性値は、重み付けられた主要被写体領域に対応する画像データの画質特性値に影響を受け、主要被写体領域に対応する画像データの画質特性値に重きを置いたフレーム画像データKDの画質特性値を取得することができる。
画質調整モジュール52は、画質調整を施した切り出しフレーム画像データを出力画像データとしてプリンタドライバ31に送り、プリンタドライバ31は出力画像データを用いて、画像を出力する。
以上説明したように、第2の実施例に係る画像データ生成装置40によれば、切り出しフレーム画像データKDに対して主要被写体領域に関する情報または主要被写体領域に関する情報を用いて生成された情報を含むメタデータを関連づけて出力することができる。したがって、切り出しフレーム画像データKDおよびメタデータを用いた切り出しフレーム画像データKDに対する、主要被写体の画質の向上を中心とした画像処理を可能にする。
また、第2の実施例に係る画質補正装置50によれば、受け取った切り出しフレーム画像データKDおよびメタデータを用いて切り出しフレーム画像データKDに対する、主要被写体の画質の向上を中心とした画像処理を実行することができる。すなわち、切り出しフレーム画像データKDに対する自動画質調整(基準値を用いた画質調整)を実行する場合に、主要被写体領域に関する情報または主要被写体領域に関する情報を含むメタデータを用いることができる。
さらに、切り出しフレーム画像データKDにメタデータが関連づけられているので、メタデータを用いて切り出しフレーム画像データKDの検索を行うことができる。例えば、メタデータとして、主要被写体領域の位置情報または重み付け係数が記述されている場合には、主要被写体が中央下部に配置されている画像の画像データを検索することができる。あるいは、メタデータとして画質特性値が記述されている場合には、判断指標に対して明るい、暗い、コントラストが良い画像の画像データを検索することができる。
・その他の実施例:
上記実施例における、主要被写体画像データODを中心とする切り出しフレーム画像データKDの解析は、主要被写体画像データODおよび主要被写体画像データOD以外の切り出しフレーム画像データKDの双方について実行されているが、主要被写体画像データODを構成する画素データに対してのみ画質特性値を取得するための解析(サンプリング)が実行されてもよい。かかる場合には、切り出しフレーム画像データKDに対しては、主要被写体画像データODの画質特性のみを反映した画質調整処理が施され、より主要被写体画像に適した画質調整処理を実行することができる。
上記実施例では、切り出しフレーム画像データKDと連続フレーム画像データRDとを用いて主要被写体画像データODを特定するにあたり、フレーム(I)のブロックBLK内における全ての座標(x,y)を用いているが、ブロックBLKkの縦横を8〜16分割し、64〜256の格子点について既述の移動距離BVkを算出しても良い。かかる場合には、ブロックBLKkの移動量をより高速に算出することが可能となる。
上記実施例では、主要被写体画像データODを特定できない場合、すなわち、切り出しフレーム画像データKD中に、動きの少ない領域(微変化領域)が少ない場合、あるいは存在しない場合について詳述していない。かかる場合には、切り出しフレーム画像データKDの中央領域を主要被写体画像データODと擬制しても良く、あるいは、主要被写体画像データODを中心とする切り出しフレーム画像データKDの解析を実行しないこととしても良い。この条件下では、主要被写体画像データKDを適切に特定することは困難であるが、主要被写体画像データODは一般的に切り出しフレーム画像データKDの中央領域に存在することが多く、主要被写体画像データODに対する適切な画質調整処理が可能となる可能性高い。一方で、微変化領域画ほとんどない場合には、主要被写体画像データODの画質特性を中心とする画質調整処理を実行することは困難であることから、主要被写体画像データODを中心とする解析が実行されなくとも良い。
上記実施例における、ブロックBLKの動きベクトルの算出手法は一例であり、この他にも公知の種々の手法にてブロックBLKの移動量BVが算出可能であることは言うまでもない。例えば、フレーム(I)におけるブロックBLKの座標(x,y)の画素値P0(x,y)に最も近い画素値を有する座標をフレーム(I+1)の全画素データから検索しても良い。すなわち、動画像データMDに含まれる連続する2つの画像情報を用いて、主要被写体画像データODを特定することができれば良い。
上記実施例では、画像データの生成装置としてディジタルビデオカメラ11を用いているがディジタルスチルカメラを用いてもよい。すなわち、上記実施例では、時系列に連続する複数の画像データとして動画像データを用いているが、この他にも、ディジタルスチルカメラにおいて、いわゆる連写モードで撮影された、時系列に連続する複数の連続静止画像データ(連写画像データ)を用いても良い。かかる場合には、例えば、連写モードにて撮影された複数の画像データを1つのファイルとして扱う等のグループ化を行うことによって、動画像データに代えて、連写画像データを用いることができる。連写画像データを用いる場合にも、時系列に連続しているので、上述した手法を用いて主要被写体を容易にかつ適切に切り出すことができる。なお、連写画像データは、所定の時間間隔未満にて連続していることが好ましい。
上記実施例では、画像処理装置として、パーソナルコンピュータ20を用いて画像処理を実行しているが、このほかにも、例えば、画像処理機能を備えるスタンドアローン型のプリンタ、表示装置を画像処理装置として用いてもよく、この場合にはプリンタまたは表示装置において上記画像処理が実行される。また、画像処理装置等のハードウェア構成を伴うことなく、プリンタドライバ、ビデオドライバ、画像処理アプリケーション(プログラム)としても実現され得る。ここで、表示装置には、例えば、CRT、液晶ディスプレイ、プロジェクタ等が含まれる。
さらに、パーソナルコンピュータ20で実行される画像処理の全て、または、一部をディジタルビデオカメラ11において実行しても良い。この場合には、ディジタルビデオカメラ11のROM等に格納されている、動画編集アプリケーションに上記実施例において説明した画像処理機能を持たせることによって実現される。ディジタルビデオカメラ11にて生成された印刷制御コマンドと印刷用の静止画像データとを含む印刷用データは、ケーブルを介して、あるいは、メモリカードを介してプリンタ30に提供される。印刷用データを受けたプリンタ30は、印刷用データに従って、ドットパターンを印刷媒体上に形成して画像を出力する。なお、ディジタルビデオカメラ11は、画質調整処理済みの切り出しフレーム画像データKD(静止画像データ)をパーソナルコンピュータ20またはプリンタ30に提供しても良い。かかる場合には、パーソナルコンピュータ20またはプリンタ30において印刷用制御コマンドを含む印刷用データが生成される。
上記実施例では、画像処理が画像処理ソフトウェア、すなわちコンピュータプログラムの態様にて実行されているが、上記各処理(ステップ)を実行する論理回路を備えた静止画像データ書影処理ハードウェア回路を用いて実行されてもよい。かかる場合には、CPU200の負荷を軽減することができると共に、より高速な画像処理を実現することができる。画像処理ハードウェア回路は、例えば、ディジタルビデオカメラ11およびプリンタ30に対して実装回路として、パーソナルコンピュータ20に対してアドオンカードとして実装され得る。
同一のシーン(撮影場面)から複数の切り出しフレーム画像データが切り出されている場合には、個々の切り出しフレーム画像データ毎に画質特性値を用いた画質調整処理を実行すると複数の切り出しフレーム画像データの間で画質調整の傾向がばらつくことがある。例えば、車が遠方から近づいてくるシーンでは、複数の切り出しフレーム画像データを切り出す場合には、主要被写体が小さい切り出しフレーム画像データから主要被写体が大きい切り出しフレーム画像データが含まれる。主要被写体が小さな場合には、画質特性値は背景の影響を強く受け、主要被写体が大きな場合には、画質特性値は主要被写体の影響を強く受けることになる。したがって、各切り出しフレーム画像データに対して最適な画質調整処理を実行すると全体として調和を図ることができるできなくなる。
そこで、切り出した各切り出しフレーム画像データの画質特性値または画質補正量の平均値を用いて各切り出しフレーム画像データに対する画質調整処理を実行しても良い。この場合には、同一のシーンから切り出された複数の切り出しフレーム画像データに対する画質調整の傾向を統一(処理結果の調和)を図ることができる。
あるいは、主要被写体領域の占有率が最も大きな切り出しフレーム画像データの画質特性値または画質補正量を用いて各切り出しフレーム画像データに対する画質調整処理を実行してもよい。上記実施例は、主要被写体の画質を向上させるための実施例であり、最も大きな主要被写体領域を備える切り出しフレーム画像データに対する画質の調整を最適化することができると共に、各切り出しフレーム画像データに対する画質調整の傾向の調和を図ることができる。
以上、実施例に基づき本発明に係る画像処理装置、画像データ生成装置、画質補正装置、これらの方法およびこれらのプログラムを説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
第1の実施例に係る画像処理装置を含む画像処理システムの概略構成を示す説明図である。 第1の実施例に係るパーソナルコンピュータ20(CPU200)の機能ブロック図である。 第1の実施例に係るパーソナルコンピュータ20において実行される画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 主要被写体画像データを特定するために実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。 複数のブロックに分割されたフレーム画像データを模式的に示す説明図である。 特定されたフレーム(I)に対応するフレーム画像データを模式的に示す説明図である。 特定されたフレーム(I)の次のフレーム(I+1)に対応するフレーム画像データを示すと共に、ブロックの移動の様子を示す説明図である。 フレーム(I)に相当するフレーム画像データの具体例を示す説明図である。 フレーム(I+1)に相当するフレーム画像データの具体例を示す説明図である。 図8に示すフレーム(I)および図9に示すフレーム(I+1)から求められた主要被写体画像データ(領域)を模式的に示す説明図である。 フレーム(I)に相当するフレーム画像データの他の具体例を示す説明図である。 フレーム(I+1)に相当するフレーム画像データの他の具体例を示す説明図である。 図11に示すフレーム(I)および図12に示すフレーム(I+1)から求められた主要被写体画像データ(領域)を模式的に示す説明図である。 第2の実施例に係る画像データ生成装置の機能的な構成を示す機能ブロック図である。 切り出しフレーム画像データにおける主要被写体領域と各ブロックに割り当てられた重み付け係数の一例を示す説明図である。 第2の実施例に係る画像データ生成装置によって切り出しフレーム画像データに関連付けられるメタデータの一例を示す説明図である。 第2の実施例に係る画質補正装置の機能的な構成を示す機能ブロック図である。
符号の説明
10…動画像データリソース
11…ディジタルビデオカメラ
12…サーバ
20…パーソナルコンピュータ
25…モニタ
200…中央演算装置(CPU)
201…ランダムアクセスメモリ(RAM)
202…ハードディスク(HDD)
203…入出力端子
30…プリンタ
40…画像データ生成装置
50…画質補正装置

Claims (30)

  1. 時系列に連続する複数の画像データから取得された画像データに対して画像処理を実行する画像処理装置であって、
    前記時系列に連続する複数の画像データから1つの画像データを特定画像データとして特定する特定手段と、
    前記特定画像データに連続する画像データを、連続画像データとして前記時系列に連続する複数の画像データから取得する連続画像データ取得手段と、
    前記特定画像データおよび前記連続画像データを用いて、前記特定画像データ中における主要被写体画像データを特定する主要被写体画像データ特定手段と、
    前記特定画像データを解析し、前記特定された主要被写体画像データを中心にして前記特定画像データの画質の特性を取得する画質特性取得手段と、
    前記取得された画質特性を用いて前記特定画像データに対して画質調整を実行する画質調整手段とを備える画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記特定画像データを解析することによる、前記特定された主要被写体画像データを中心にした前記特定画像データの画質の特性の取得は、前記特定された主要被写体画像データに対する解析頻度を、前記特定された主要被写体画像データ以外の前記特定画像データに対する解析頻度よりも高くすることにより実行される画像処理装置。
  3. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記特定画像データを解析することによる、前記特定された主要被写体画像データを中心にした前記特定画像データの画質の特性の取得は、前記特定された主要被写体画像データから得られた画質の特性に対する重み付けを、前記特定された主要被写体画像データ以外の前記特定画像データから得られた画質の特性に対する重み付けよりも重くすることによって実行される画像処理装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の画像処理装置において、
    前記主要被写体画像データの特定は、前記特定画像データおよび前記連続画像データとを用いて、前記特定画像データ中の微変化領域を特定することにより実行される画像処理装置。
  5. 請求項4に記載の画像処理装置において、
    前記画像データは複数の画素データから構成されており、
    前記微変化領域の特定は、前記特定画像データを構成する画素データのうち、前記連続画像データにおいて対応する画素データの値の変化量が所定値以下である画素データによって構成される領域を前記微変化領域として特定することにより実行される画像処理装置。
  6. 請求項2または請求項3に記載の画像処理装置において、
    前記主要被写体画像データ特定手段は、
    前記特定画像データを複数のブロックに分割する分割手段と、
    前記連続画像データにおける、前記分割された各ブロックの移動量を算出する移動量算出手段とを備え、
    前記複数のブロックの内、前記移動量が所定値より小さいブロックを中心にして前記主要被写体画像データを特定する画像処理装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記特定画像データに対する画質調整は、前記取得された画質特性を用いて、予め設定されている補正量を増減することによって実行される画像処理装置。
  8. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記画質特性は、前記特定画像データの画質に関する特性を示す1または複数の画質特性パラメータの統計値であり、
    前記特定画像データに対する画質調整は、前記取得された1または複数の画質特性パラメータの統計値と、前記1または複数の画質特性パラメータについて予め設定されている基準パラメータ値との偏差を解消または低減するように前記統計値を補正し、その補正した統計値を用いて実行される画像処理装置。
  9. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記画質特性は、前記特定画像データの画質に関する特性を示す1または複数の画質特性パラメータの統計値であり、
    前記特定画像データに対する画質調整は、前記取得された1または複数の画質特性パラメータの統計値と、前記1または複数の画質特性パラメータについて予め設定されている基準パラメータ値との偏差を解消または低減するように補正量を決定し、決定された補正量を前記特定画像データに対して適用することによって実行される画像処理装置。
  10. 時系列に連続する複数の画像データ取得された画像データに対して画像処理を実行する画像処理装置であって、
    前記時系列に連続する複数の画像データから1つの場面を特定場面として特定する特定手段と、
    前記特定場面から所定時間内の他の場面を、連続場面として前記時系列に連続する複数の画像データから取得する連続場面取得手段と、
    前記特定場面の画像データおよび前記連続場面の画像データとを用いて、前記特定場面中における主要被写体領域を特定する主要被写体領域特定手段と、
    前記特定場面の画像データを解析し、前記特定された主要被写体領域を中心にして前記特定場面の画像データの画質特性を取得する画質特性取得手段と、
    前記取得された画質特性を用いて、前記特定場面の画像データに対して画質調整を実行する画質調整手段とを備える画像処理装置。
  11. 請求項10に記載の画像処理装置において、
    前記特定場面の画像データの解析による、前記特定された主要被写体領域を中心にした前記特定場面の画像データの画質特性の取得は、前記特定された主要被写体画像領域の画像データに対する解析頻度を、前記特定された主要被写体画像領域以外の前記特定場面の画像データに対する解析頻度よりも高くすることにより実行される画像処理装置。
  12. 請求項10に記載の画像処理装置において、
    前記特定場面の画像データの解析による、前記特定された主要被写体領域を中心にした前記特定場面の画像データの画質特性の取得は、前記特定された主要被写体領域の画像データから得られた画質の特性に対する重み付けを、前記特定された主要被写体領域以外の前記特定場面の画像データから得られた画質の特性に対する重み付けよりも重くすることによって実行される画像処理装置。
  13. 請求項11または請求項12に記載の画像処理装置において、
    前記特定場面の画像データに対する画質調整は、前記取得された画質特性を用いて、予め設定されている補正量を増減することによって実行される画像処理装置。
  14. 請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記時系列に連続する複数の画像データは、動画像データである画像処理装置。
  15. 時系列に連続する複数の画像データから取得された画像データに対して画像処理を実行する画像処理方法であって、
    前記時系列に連続する複数の画像データから1つの画像データを特定画像データとして特定し、
    前記特定画像データに連続する画像データを、連続画像データとして前記時系列に連続する複数の画像データから取得し、
    前記特定画像データおよび前記連続画像データとを用いて、前記特定画像データ中における主要被写体画像データを特定し、
    前記特定画像データを解析し、前記特定された主要被写体画像データを中心にして前記特定画像データの画質の特性を取得し、
    前記取得された画質特性を用いて前記特定画像データに対して画質調整を実行する画像処理方法。
  16. 時系列に連続する複数の画像データから取得された画像データに対して画像処理を実行する画像処理方法であって、
    前記時系列に連続する複数の画像データから1つの場面を特定場面として特定し、
    前記特定場面から所定時間内の他の場面を、連続場面として前記時系列に連続する複数の画像データから取得し、
    前記特定場面の画像データおよび前記連続場面の画像データとを用いて、前記特定場面中における主要被写体領域を特定し、
    前記特定場面の画像データを解析し、前記特定した主要被写体領域を中心にして前記特定場面の画像データの画質特性を取得し、
    前記取得した画質特性を用いて、前記特定場面の画像データに対して画質調整を実行する画像処理方法。
  17. 請求項15または請求項16に記載の画像処理方法において、
    前記時系列に連続する複数の画像データは、動画像データである画像処理方法。
  18. 時系列に連続する複数の画像データから選択された1つの画像データに対してメタデータを関連付けて出力する画像データ生成装置であって、
    前記時系列に連続する複数の画像データから1つの画像データを特定画像データとして特定する特定手段と、
    前記特定画像データに連続する画像データを、連続画像データとして前記時系列に連続する複数の画像データから取得する連続画像データ取得手段と、
    前記特定画像データおよび前記連続画像データを用いて、前記特定画像データにおいて主要な被写体を表す主要被写体領域を特定する主要被写体領域特定手段と、
    特定された前記主要被写体領域に関する情報または特定された前記主要被写体領域に関する情報を用いて生成された情報を含むメタデータと前記特定した特定画像データとを関連付けて出力する特定画像データ出力手段とを備える画像データ生成装置。
  19. 請求項18に記載の画像データ生成装置において、
    各前記画像データは複数の画素データから構成されており、
    前記主要被写体領域の特定は、前記特定画像データを構成する画素データのうち、前記連続画像データにおいて対応する画素データの値の変化量が所定値以下である画素データによって構成される領域を前記主要被写体領域として特定することにより実行され、
    前記メタデータには、前記特定画像データにおける前記特定された主要被写体領域の位置情報が含まれている画像データ生成装置。
  20. 請求項19に記載の画像データ生成装置はさらに、
    前記特定画像データに対して、前記特定された主要被写体領域以外の領域に対する解析頻度よりも前記特定された主要被写体領域に対する解析頻度が高くなるよう解析を実行し、前記特定画像データの画質の特性値を取得する画質特性値取得手段を備え、
    前記メタデータには前記取得された画質特性値が含まれる画像データ生成装置。
  21. 請求項19に記載の画像データ生成装置はさらに、
    前記特定画像データを解析して、前記特定された主要被写体領域および前記特定された主要被写体領域以外の領域に対応する前記特定画像データの画質の特性値を示す画質特性値をそれぞれ取得し、前記特定された主要被写体領域に対応する画質特性値に対して重み付けをして、前記特定画像データの画質特性値を取得する画質特性値取得手段を備え、
    前記メタデータには前記取得された画質特性値が含まれる画像データ生成装置。
  22. 請求項20または請求項21に記載の画像データ生成装置はさらに、
    前記取得した画質特性値を用いて、前記特定画像データの画質を調整するための補正量を決定する補正量決定手段を備え、
    前記メタデータには前記決定された補正量が含まれる画像データ生成装置。
  23. 請求項18に記載の画像データ生成装置において、
    前記主要被写体領域特定手段は、
    前記特定画像データを複数のブロックに分割する分割手段と、
    前記連続画像データにおける、前記分割された各ブロックの移動量を算出す る移動量算出手段とを備え、前記複数のブロックの内、前記移動量が所定値未 満の第1のブロックを前記主要被写体領域として特定し、
    前記画像データ生成装置はさらに、
    前記第1のブロックに対して、前記移動量が所定値以上の第2のブロックに 対応付ける重み付け係数よりも大きな重み付け係数を対応付ける重み付け手段 と備え、
    前記メタデータには、前記第1および第2のブロックに対応付けられた重み付け係数が含まれている画像データ生成装置。
  24. 請求項23に記載の画像データ生成装置はさらに、
    前記特定画像データに対して、前記第2のブロックに対する解析頻度よりも前記第1のブロックに対する解析頻度が高くなるよう解析を実行し、前記特定された主要被写体領域を中心にして前記特定画像データの画質の特性値を取得する画質特性値取得手段を備え、
    前記メタデータには前記取得された画質特性値が含まれる画像データ生成装置。
  25. 請求項23に記載の画像データ生成装置はさらに、
    前記特定画像データを解析して、前記第1のブロックおよび前記第2のブロックに対応する前記特定画像データの画質の特性値を示す画質特性値をそれぞれ取得し、前記第1のブロックに対応する画質特性値に対して重み付けをして、前記特定画像データの画質特性値を取得する画質特性値取得手段を備え、
    前記メタデータには前記取得された画質特性値が含まれる画像データ生成装置。
  26. 請求項24または請求項25に記載の画像データ生成装置はさらに、
    前記取得した画質特性値を用いて、前記特定画像データの画質を調整するための補正量を決定する補正量決定手段を備え、
    前記メタデータには前記決定された補正量が含まれる画像データ生成装置。
  27. 画像データに関連付けられたメタデータを用いて画像データに対する画質調整処理を実行する画質補正装置であって、
    請求項18ないし請求項26のいずれかに記載の画像データ生成装置から特定画像データおよび特定画像データに関連付けられたメタデータを取得する取得手段と、
    前記取得したメタデータを用いて前記取得した特定画像データに対する画質調整処理を実行する画質調整手段とを備える画質補正装置。
  28. 請求項27に記載の画質補正装置はさらに、
    前記取得した特定画像データを解析して、前記特定画像データの画質を示す画質特性値を取得する画質特性値取得手段を備え、
    前記取得したメタデータが重み付け係数または主要被写体領域の位置情報である場合には、前記画質特性値の取得は、前記重み付け係数または主要被写体領域の位置情報を用いて、前記主要被写体領域における前記特定画像データを中心にして取得され、
    前記特定画像データに対する画質調整は、前記取得された1または複数の画質特性パラメータの統計値と、前記1または複数の画質特性パラメータについて予め設定されている基準パラメータ値との偏差を解消または低減するように補正量を決定し、決定された補正量を前記特定画像データに対して適用することによって実行される画質補正装置。
  29. 請求項27に記載の画質補正装置において、
    前記取得したメタデータが画質特性値であると共に、前記特定画像データの画質に関する特性を示す1または複数の画質特性パラメータの統計値である場合には、
    前記特定画像データに対する画質調整は、前記取得された1または複数の画質特性パラメータの統計値と、前記1または複数の画質特性パラメータについて予め設定されている基準パラメータ値との偏差を解消または低減するように補正量を決定し、決定された補正量を前記特定画像データに対して適用することによって実行される画質補正装置。
  30. 請求項27に記載の画質補正装置において、
    前記取得したメタデータが補正量である場合には、
    前記特定画像データに対する画質調整は、前記取得された補正量を前記特定画像データに対して適用することによって実行される画質補正装置。
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