JP4788793B2 - 除電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、除電装置に関するものである。
特開2000−58290号公報(特許文献1)に開示されている除電装置では正負のイオンを発生させるために2つの高電圧発生回路が必要とし、装置の大型化、コスト高という課題がある。特開2004−178812公報(特許文献2)に開示されている除電装置においては、上記課題を解決するために、正負のイオンを発生させるための高電圧発生回路を1つで構成したものである。
この特許文献2に開示の除電装置を、図6を参照して説明する。
グランドラインGNDとの間に直流パルス電圧を出力する高電圧発生回路51と、この高電圧発生回路51の出力端子51Cに接続されるコンデンサ52と、このコンデンサ52に直列接続されてグランドラインGNDとの間で放電を生じさせる放電針53と、高電圧発生回路51から出力される直流パルス電圧のパルス振幅を時間の経過とともに順次大きくして直流パルス電圧の出力開始時から所定時間経過後に所定の振幅となるように制御する電圧制御回路54とを備え、放電針53とグランドラインGNDとの間に交流電圧を印加することにより正負のイオンを生成するようにしたものである。
高電圧発生回路51は入力端子51A,51Bに1次巻線が接続された昇圧トランス55と、昇圧トランス55の二次巻線の一端側と出力端子51Cとの間に接続されてグランドラインGNDに対して正の直流電圧を生成するコッククロフト型の倍電圧整流回路56とから構成されており、出力端子51Cから電圧2V1 (V)の直流電圧を出力する。昇圧トランス55の二次巻線の他端側が出力端子51Dに接続されている。
高電圧発生回路51の入力端子51Aには制御回路54により開閉動作が行なわれるスイッチ57が接続されており、このスイッチ57に交流電源58が接続されている一方、出力端子51Cにはコンデンサ52が接続され、さらにコンデンサ52に放電針53が直列接続されている。
入力端子51Bと出力端子51Dとの間には抵抗59が接続され、このうち入力端子51BがグランドラインGNDに接続されているとともに、出力端子51C,1D間には抵抗60が接続されている。また、コンデンサ52と放電針53との共通接続点と出力端子51Dとの間には抵抗61が接続されている。
制御回路54は倍電圧生成回路56から、パルス幅T、パルス間隔2Tの直流パルス電圧を出力させるために、交流電源58の周期よりも十分に長い周期、具体的には、交流電源58の周期の2分の1の周期でスイッチ57を開閉動作させるようになっている。CR微分回路62を構成するコンデンサ52、放電針53及び抵抗61の時定数は、パルス幅Tよりも十分大きい値とされている。
しかしながら、特許文献2からも自明の通り、以上の特許文献2に開示の除電装置においては、以下に述べるごとき課題がある。
すなわち、図6で示す除電装置においては、電源投入時には、所定周期で開閉動作するスイッチ57により、交流電源58からの交流電圧が間欠的に高電圧発生回路51に供給されて、出力端子51Cには図7(a)で示す電圧波形の入力パルス電圧列が出力されるが、放電針53には図7(b)で示すような波形の針先パルス電圧列が印加される。
例えば図7(a)で示す入力パルス電圧列では電源投入時以降すべてのパルス電圧高さは+10kVに統一されている一方、図7(b)で示す針先パルス電圧列では、コンデンサ52が存在していても、電源投入直後では、そのコンデンサ52には充電されていないから、最初の針先パルス電圧のパルス電圧高さは+10kVほどあり、それ以降に続く針先パルス電圧のパルス電圧高さは+10kVから次第に低下し、最終的には針先パルス電圧のパルス電圧高さは正負の±5kVに収束していくようになっている。
このような除電装置では電源投入直後には放電針53の針先に例えば前記したように正側に電圧高さが+10kVという極めて高いパルス電圧が印加されることにより、除電装置により除電される機械装置等の除電対象側では高耐圧構造とすることが要求されてしまうという課題があった。
そこで特許文献2の公報開示の除電装置では、図8(a)で示すように、電源投入時では、パルス電圧のパルス振幅を小さくすることで、図8(b)で示すように、電源投入直後での入力パルス電圧列の各パルス電圧に対して例えば正側のパルス振幅を小さくし、これにより、針先パルス電圧列の各パルス電圧の正側のパルス振幅も小さくするようにして、除電される対象側に高耐圧構造を要求しなくて済むようにしていた。
しかしながら、特許文献2の公報開示の除電装置では、電源投入直後での放電針針先に対して高いパルス電圧が印加されずに済むものの、パルス振幅が小さく、かつ、パルス幅も短いために、コンデンサへの充電を短時間で十分に確保することができにくくなり、放電針での放電に必要とする充電が不足して除電動作が安定しにくくなるという課題があった。
特開2000−58290公報 特開2004−178812号公報
したがって、本発明においては、電源投入直後に放電針の針先に高電圧のパルス電圧が印加されないようして除電される対象側に高耐圧構造を要求しなくて済むようにすると同時に、電源投入直後から早期の段階で安定した放電動作を行うことができる除電装置を提供することである。
(1)本発明第1による除電装置は、グランドラインとの間に正または負のいずれか一方の極性の電圧を発生させる高電圧発生回路と、前記高電圧発生回路の出力端子に接続されるコンデンサと、前記コンデンサに直列接続されてグランドラインとの間で放電を生じさせる放電針と、前記高電圧発生回路の出力電圧を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記高電圧発生回路に対してグランドラインとの間に前記極性の所定電圧による連続パルス電圧を発生させるにあたって、当該連続パルス電圧と同じ極性であって所定電圧よりも低い電圧である直流電圧を発生させることにより前記コンデンサを充電してから前記連続パルス電圧を発生させることを特徴とするものである。
本発明第1では、連続パルス電圧と同じ極性であって所定電圧よりも低い電圧である直流電圧によりコンデンサを充電してから連続パルス電圧を該コンデンサに印加させることができるので、電源投入直後であっても、コンデンサに充電されていない状態で連続パルス電圧が印加されずに済む結果、放電針針先に対しては電源投入直後に高いパルス電圧が印加されずに済み、結果、除電される対象側に高耐圧構造を要求しなくて済む一方で、従来とは異なって、直流電圧でコンデンサを充電するから、コンデンサへの充電を短時間で十分に確保することができ、放電針での放電に必要とする充電を早期に行い、除電動作を電源投入直後から早期の段階で安定させることができるようになる。
(2)本発明第1において、好ましい態様は、前記制御部は、前記コンデンサの充電に用いる直流電圧を、パルス電圧の半分以下の電圧に制御することである。この態様では、放電針の針先電圧が所定電圧内で最も高い電圧を得ることができるという効果を有する。
(3)本発明第1において、別の好ましい態様は、前記高電圧発生回路および制御部への電源供給が開始された直後、前記制御部は、前記高電圧発生回路に対して、前記連続パルスと同じ極性であって所定電圧よりも低い電圧である直流電圧を発生させることにより前記コンデンサを充電してから前記連続パルス電圧出力を発生させる、ことである。
(4)本発明第2による除電装置は、グランドラインとの間に正または負のいずれか一方の極性の電圧を発生させる高電圧発生回路と、前記高電圧発生回路の出力端子に接続されるコンデンサと、前記コンデンサに直列接続されてグランドラインとの間で放電を生じさせる放電針と、前記高電圧発生回路の出力電圧を制御する制御部と、前記高電圧発生回路および制御部への電源の供給を維持する一方、放電針からの放電を停止させる待機信号が入力される入力回路と、を備え、 前記制御部は、前記高電圧発生回路に対して、前記入力回路を通じて入力される待機信号に応じて放電針の放電を停止させる期間中は、前記連続パルスと同じ極性であって所定電圧以下の直流電圧の発生を維持させることにより前記コンデンサを充電し、もしくは、コンデンサの充電された状態を維持し、放電針の放電を停止させる期間が経過すると、前記コンデンサが充電された状態で前記直流電圧から前記連続パルス電圧へと切替えて電圧を発生させることを特徴とする。
本発明第2では、除電動作を待機している待機状態からその待機を解除して除電動作を再開するとき早期の段階で除電動作を安定させることができるようになる。
(5)本発明第3による除電装置は、複数のパルス電圧とパルス電圧のパルス振幅よりも小さい電圧高さの直流電圧とを選択的に発生することができる電圧生成回路と、前記電圧生成回路からパルス電圧および直流電圧のいずれか一方側を選択出力することができる選択回路と、前記選択回路で選択された電圧を昇圧出力する高電圧発生回路と、前記高電圧発生回路の出力端子に接続されるコンデンサと、前記コンデンサに直列接続されてグランドラインとの間で放電を生じさせる放電針と、を具備し、電源投入直後は前記選択回路により直流電圧を選択すると共に、この選択した直流電圧で前記コンデンサを充電し、この充電が完了すると、前記選択回路によりパルス電圧を選択する、ことを特徴とするものである。
本発明第3では、電圧生成回路により複数のパルス電圧とパルス電圧のパルス振幅よりも小さい電圧高さの直流電圧とを選択的に発生し、選択回路でいずれか一方の電圧を選択出力することができるようにし、さらに、電源投入直後は前記選択回路により直流電圧を選択すると共に、この選択した直流電圧で前記コンデンサを充電し、この充電が完了すると、前記選択回路によりパルス電圧を選択するようにしたので、本発明第1と同様に、電源投入直後は電圧生成回路から直流電圧を選択し、この直流電圧でコンデンサを充電するので、電源投入直後での放電針針先に対しては高いパルス電圧が印加されずに済み、結果、除電される対象側に高耐圧構造を要求しなくて済む一方で、従来とは異なって、直流電圧でコンデンサを除電するから、コンデンサへの充電を短時間で十分に確保することができ、放電針での放電に必要とする充電を早期に行い、除電動作を電源投入直後から早期の段階で安定させることができるようになる。
(6)本発明第3において、好ましい態様は、前記電圧生成回路が、複数のパルス電圧を生成するパルス電圧生成回路と、パルス電圧のパルス振幅よりも小さい電圧高さの直流電圧を発生させる直流電圧生成回路と、を含み、選択回路は、電源投入直後は直流電圧生成回路の直流電圧を選択すると共に、前記コンデンサをこの選択した直流電圧で充電し、この充電が完了すると、前記選択回路によりパルス電圧生成回路のパルス電圧を選択して出力する、ことである。この態様では、電圧生成回路をパルス電圧と直流電圧それぞれを別々に発生させる回路に分けている。これにより、パルス電圧と直流電圧とをより容易に選択できるようになる。
(7)本発明第3において、さらに別の好ましい態様は、前記選択回路ではパルス電圧を選択して放電針を放電させているときに、その放電動作を待機状態とするときは、前記選択回路により直流電圧を選択してコンデンサを充電しておき、待機状態を解除するときは、前記選択回路でパルス電圧を選択してコンデンサに印加することである。
この態様では、待機状態では、直流電圧を選択してコンデンサを充電しておくので、待機解除後に放電針による除電動作を早期段階で安定して行うことができるようになる。
(8)本発明第3において、別の好ましい態様は、放電針の放電動作を停止させるときは、前記選択回路ではパルス電圧および直流電圧のいずれも非選択とし、放電動作を再開させるときは、前記選択回路で直流電圧を選択してコンデンサの充電を完了させてから、パルス電圧を選択してコンデンサに印加することである。
この態様では、放電針の放電動作を停止させるに際しては、パルス電圧や直流電圧の選択をしない一方で、放電動作を再開させるときは、まず、直流電圧を選択してコンデンサの充電を完了させてからパルス電圧を選択するから、放電動作の再開では、放電針による除電動作を早期段階で安定して行うことができるようになる。
本発明によれば、電源投入直後に放電針の針先に高電圧のパルス電圧が印加されないようして除電される対象側に高耐圧構造を要求しなくて済むようにすると同時に、電源投入直後から早期の段階で安定した放電動作を行うことができる。
図1は本発明の実施の形態に係る除電装置の回路ブロック構成を示す図である。 図2(a)は直流電圧生成回路により生成される直流電圧波形を示す図、図2(b)はパルス電圧生成回路により生成されるパルス電圧波形を示す図である。 図3(a)は電源投入時での電圧選択回路への制御入力波形を示す図、図3(b)は電源投入時での高電圧発生回路への入力電圧波形を示す図、図3(c)は電源投入時でのコンデンサの入力電圧波形を示す図、図3(d)は同コンデンサの出力電圧波形を示す図である。 図4(a)は放電待機と待機解除とを制御する前記制御入力波形を示す図、図4(b)は電源投入時での高電圧発生回路への入力電圧波形を示す図、図4(c)は電源投入時での前記コンデンサの入力電圧波形を示す図、図4(d)は同コンデンサの出力電圧波形を示す図である。 図5(a)は放電停止と停止解除とを制御する前記制御入力波形を示す図、図5(b)は電源投入時での高電圧発生回路への入力電圧波形を示す図、図5(c)は電源投入時での前記コンデンサの入力電圧波形を示す図、図5(d)は同コンデンサの出力電圧波形を示す図である。 図6は従来の除電装置の回路ブロック構成を示す図である。 図7(a)は図6の除電装置が備える高電圧発生回路からコンデンサへの入力パルス電圧波形、図7(b)は同コンデンサから放電針針先への出力パルス電圧波形を示す図である。 図8(a)は従来の課題解決のために図6の除電装置が備える高電圧発生回路からコンデンサへの入力パルス電圧波形、図8(b)は同コンデンサから放電針針先への出力パルス電圧波形を示す図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態に係る除電装置を説明する。図1は本発明の実施の形態に係る除電装置の回路ブロック構成を示し、同図を参照して、実施の形態の除電装置は、グランドラインGNDとの間に直流パルス電圧を出力する高電圧発生回路1と、この高電圧発生回路1の出力端子1cに直列接続されるコンデンサ2と、このコンデンサ2に直列接続されてグランドラインGNDとの間で放電を生じさせる放電針3と、を備える。
出力端子1cとコンデンサ2との接続部に抵抗4の一端側が接続される。この抵抗4の他端側はグランドラインGNDに接続される。コンデンサ2と放電針3との接続部に抵抗5の一端側が接続される。この抵抗5の他端側はグランドラインGNDに接続される。高電圧発生回路1はトランス駆動回路11と、トランス12と、コッククロフト型の倍電圧整流回路13と、を備える。高電圧発生回路1の入力端子1aはトランス駆動回路11の入力部であり、トランス駆動回路11の出力部は、トランス12の一次側巻線に接続されている。トランス12の二次側巻線両端は倍電圧整流回路13に接続され、二次側巻線一端側1bは、グランドラインGNDに接続されている。
そして、実施の形態では、コンデンサ2に対して、電源投入直後はパルス電圧のパルス振幅よりも電圧高さが小さい直流電圧で充電してのち、前記パルス電圧を印加するように制御する制御手段6を備え、この制御手段6により、放電針3とグランドラインGNDとの間に後述するように電圧を印加することにより正負のイオンを生成するように制御するようにしたものである。
この制御手段6は、直流電圧を生成する直流電圧生成回路6aと、連続してパルス電圧(連続パルス電圧)を生成するパルス電圧生成回路6bと、電圧選択回路6cと、CPU(マイクロプロセッサ)6dと、メモリ6eと、入力回路6fと、を含む。
直流電圧生成回路6aは図2(a)で示すように電圧高さH/2(=10V)の直流電圧Vdを発生する。
パルス電圧生成回路6bは、図2(b)で示すようなパルス電圧Vpを連続発生する。このパルス電圧Vpの電圧高さ(パルス振幅)Hは、例えば20Vであり、パルス周期1周期内において、パルス電圧発生期間とパルス電圧停止期間とが50%、50%デューティとなっている。
電圧選択回路6cは、直流電圧生成回路6aが生成した直流電圧Vdまたはパルス電圧生成回路6bが生成したパルス電圧Vpのいずれかを選択、または、前記両電圧Vd.Vpのいずれをも選択しないという非選択も実行できるようになっている。
CPU6dは、メモリ6eに格納されている除電プログラムに従い、制御入力Vcにより電圧選択回路6cを駆動するようになっている。
入力回路6fは、除電装置外部からのユーザ操作その他による除電停止入力と除電待機入力とをCPU6dに入力することができるようになっている。もちろん、これら入力は別々の入力線で入力するのではなく、単一入力線から時分割で入力できるようにしてもよく、特に限定されない。
CPU6dは、電源投入時、除電停止入力時、除電待機入力時に制御入力Vcにより電圧選択回路6cを駆動し、電圧選択回路6cにより、直流電圧Vdまたはパルス電圧Vpのいずれかを選択、または、前記両電圧Vd.Vpのいずれをも選択しないという非選択も実行できるようになっている。
実施の形態では、選択回路6cにより、直流電圧Vdおよびパルス電圧Vpを選択し、これら電圧をV0として高電圧発生回路1に入力することができるようになっている。
[電源投入時]
まず、電源投入直後の時刻t0では、CPU6dは、図3(a)で示す制御入力Vcを電圧選択回路6cに入力する。この制御入力Vcは時刻t0−t1でハイレベル制御入力であり、時刻t1以降はローレベル制御入力である。
電圧選択回路6cは、時刻t0−t1のハイレベル制御入力Vcに応答して、図3(b)で示すように直流電圧生成回路6aからの直流電圧Vdを選択して高電圧発生回路1に入力し、次いで、時刻t1以降はローレベル制御入力に応答してパルス電圧生成回路6bからのパルス電圧Vpを高電圧発生回路1に入力する。これら直流電圧Vdとパルス電圧Vpとは高電圧発生回路1に直流電圧Vdとパルス電圧Vpとが順次に連続する組み合わせ電圧V0として入力される。パルス電圧Vpのパルス幅は変更してハイレベルとローレベルとのデューティを変更することができるようにしてもよい。
図3(b)の時刻t0−t1間の直流電圧Vdは電圧高さがH/2(=10V)であり、時刻t1以降のパルス電圧Vpはパルス高さがH(=20V)である。これら電圧Vd,Vpが組み合わせ電圧V0として高電圧発生回路1に入力されると、その出力端子1cからコンデンサ2には図3(c)で示すように、時刻t0−t1では倍電圧された例えば5kVの直流電圧が入力され、この直流電圧に続いて時刻t1以降は電圧高さ10kVのパルス電圧が出力される。そして、これら直流電圧とパルス電圧との組み合わせ電圧V1は、コンデンサ2に印加入力され、これにより放電針3の針先に入力される電圧V2は、図3(d)で示すようにグランド0Vを中心にして正側に5kV、負側に−5kVとなる電圧としての波形となる。
これら図3で明らかであるように、放電針3の針先電圧は、電源投入直後である時刻t0に微分波形が現れるものの、その微分波形電圧も5kV未満と小さく、しかも、早期に電圧0Vに収束するので、除電対象側として高耐圧構造とする必要性が大きく緩和されると共に、時刻t1以降で正負の5kVのパルス電圧が現れる。これにより、放電針3からは正負のイオンが発生することとなる。
以上から、この実施の形態では、電源投入直後はパルス電圧Vpのパルス振幅よりも電圧高さが小さい直流電圧Vdでコンデンサ2を充電するので、電源投入直後での放電針3の針先に対しては高いパルス電圧Vpが印加されずに済み、結果、除電される対象側に高耐圧構造を要求しなくて済む一方で、従来とは異なって、直流電圧Vdでコンデンサ2を充電するから、コンデンサ2への充電を短時間で十分に確保することができ、放電針3での放電に必要とする充電を早期に行い、除電動作を電源投入直後から早期の段階で安定させることができるようになる。
[放電待機およびその待機の解除]
CPU6dは、除電装置外から入力回路6fへ高電圧発生回路1および制御手段6への電源の供給を維持する一方、放電針3からの放電を停止させる除電待機入力に応答して、図4(a)で示す制御入力Vcを電圧選択回路6cに入力する。この放電待機入力Vcは、時刻t0以前はローレベル制御入力であり、時刻t0−t1でハイレベル制御入力であり、時刻t1以降はローレベル制御入力である。
電圧選択回路6cは、図4(b)で示すように、時刻t0以前では、パルス電圧生成回路6bからのパルス電圧Vp(=パルス高さH)を選択し、時刻t0−t1では、直流電圧生成回路6aからの直流電圧Vd(=電圧高さH/2)を選択し、時刻t1以降はパルス電圧生成回路6bからのパルス電圧Vpを選択し、これら電圧の組み合わせ電圧をV0として高電圧発生回路1に入力する。
そして、これらの組み合わせ電圧V0が高電圧発生回路1に入力されると、その出力端子1cからコンデンサ2には図4(c)の組み合わせ電圧V1で示すように、時刻t0以前では電圧高さ例えば、10kVのパルス電圧Vpが印加され、時刻t0−t1では、例えば5kVの直流電圧Vdが印加され、時刻t1以降では再び、10kVのパルス電圧Vpが印加される。
このコンデンサ2への図4(c)の電圧V1の印加により、放電針3には図4(d)で示す電圧V2が印加される。すなわち、図4(c)において時刻t0以前では、放電針3の針先には±5kVのパルス電圧Vpが印加されて放電針3は放電し正負のイオンが発生している。そして時刻t0−t1では放電針3の針先には電圧が印加されず、放電は待機状態となる。時刻t1では放電針3の針先には±5kVのパルス電圧Vpが印加されて放電針3は待機状態から解除されて放電を再開して正負のイオンを発生する。
以上においては、時刻t0−t1の待機時間中、図4(c)の直流電圧Vdがコンデンサ2に印加されて直流電圧Vdで充電される結果、待機状態から時刻t1で解除されると、即座に放電を再開することができ、応答性に優れた除電装置となる。
[除電停止およびその停止の解除]
CPU6dは、除電装置外から入力回路6fへの除電停止入力に応答して、図5(a)で示す制御入力Vcを電圧選択回路6cに入力する。この制御入力Vcは、時刻t0以前はローレベル制御入力であり、時刻t0−t1でハイレベル制御入力であり、時刻t1以降はローレベル制御入力である。
電圧選択回路6cは、図5(b)で示すように、時刻t0以前では、パルス電圧生成回路6bからのパルス電圧Vp(=パルス高さH)を選択し、時刻t0−t1では、直流電圧生成回路6aの直流電圧Vdもパルス電圧生成回路6bからのパルス電圧Vpのいずれも選択せず、放電停止状態となり、時刻t1−t2では直流電圧生成回路6aの直流電圧Vdを選択し、時刻t2以降はパルス電圧生成回路6bからのパルス電圧Vpを選択し、これら選択した電圧をV0として高電圧発生回路1に入力する。
以上により、高電圧発生回路1の出力端子1cからコンデンサ2には図5(c)で示す電圧V1が入力される。これにより、コンデンサ2には、時刻t0以前では電圧高さ例えば、10kVのパルス電圧Vpが印加され、時刻t0−t1では電圧は印加されず放電停止状態となり、時刻t1以降では、放電停止が解除されて、図3と同様に、時刻t1−t2では5kVの直流電圧Vdが印加され、時刻t2以降では10kVのパルス電圧Vpが印加される。これにより、放電針3は、図5(d)で示す針先電圧V2で放電する。すなわち、時刻t0以前では放電針3は±5kVのパルス電圧Vpで放電し、時刻t0−t1では放電停止し、時刻t1以降では、図3と同様に、時刻t1−t2では直流電圧Vdが選択されてコンデンサ2が充電され、時刻t2以降はパルス電圧Vpが選択され、停止状態から応答性よく停止を解除させて放電を再開することができる。
1 高電圧発生回路
11 トランス駆動回路
12 トランス
13 コッククロフト型の倍電圧整流回路
2 コンデンサ
3 放電針
6 制御手段
6a 直流電圧生成回路
6b パルス電圧生成回路
6c 電圧選択回路

Claims (8)

  1. グランドラインとの間に正または負のいずれか一方の極性の電圧を発生させる高電圧発生回路と、
    前記高電圧発生回路の出力端子に接続されるコンデンサと、
    前記コンデンサに直列接続されてグランドラインとの間で放電を生じさせる放電針と、
    前記高電圧発生回路の出力電圧を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記高電圧発生回路に対してグランドラインとの間に前記極性の所定電圧による連続パルス電圧を発生させるにあたって、当該連続パルス電圧と同じ極性であって所定電圧よりも低い電圧である直流電圧を発生させることにより前記コンデンサを充電してから前記連続パルス電圧を発生させる、除電装置。
  2. 前記制御部は、前記コンデンサの充電に用いる直流電圧を、パルス電圧の半分以下の電圧に制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の除電装置。
  3. 前記高電圧発生回路および制御部への電源供給が開始された直後、
    前記制御部は、前記高電圧発生回路に対して、前記連続パルスと同じ極性であって所定電圧よりも低い電圧である直流電圧を発生させることにより前記コンデンサを充電してから前記連続パルス電圧出力を発生させる、請求項1または2に記載の除電装置。
  4. グランドラインとの間に正または負のいずれか一方の極性の電圧を発生させる高電圧発生回路と、
    前記高電圧発生回路の出力端子に接続されるコンデンサと、
    前記コンデンサに直列接続されてグランドラインとの間で放電を生じさせる放電針と、
    前記高電圧発生回路の出力電圧を制御する制御部と、
    前記高電圧発生回路および制御部への電源の供給を維持する一方、放電針からの放電を停止させる待機信号が入力される入力回路と、
    を備え、
    前記制御部は、前記高電圧発生回路に対して、
    前記入力回路を通じて入力される待機信号に応じて放電針の放電を停止させる期間中は、前記連続パルスと同じ極性であって所定電圧以下の直流電圧の発生を維持させることにより前記コンデンサを充電し、もしくは、コンデンサの充電された状態を維持し、
    放電針の放電を停止させる期間が経過すると、前記コンデンサが充電された状態で前記直流電圧から前記連続パルス電圧へと切替えて電圧を発生させる除電装置。
  5. パルス電圧と、パルス電圧のパルス振幅よりも小さい電圧高さの直流電圧と、を選択的に発生することができる電圧生成回路と、
    前記電圧生成回路からパルス電圧および直流電圧のいずれか一方側を選択出力することができる選択回路と、
    前記選択回路で選択された電圧を昇圧出力する高電圧発生回路と、
    前記高電圧発生回路の出力端子に接続されるコンデンサと、
    前記コンデンサに直列接続されてグランドラインとの間で放電を生じさせる放電針と、
    を具備し、
    電源投入直後は前記選択回路により直流電圧を選択すると共に、この選択した直流電圧で前記コンデンサを充電し、この充電が完了すると、前記選択回路によりパルス電圧を選択する、ことを特徴とする除電装置。
  6. 前記電圧生成回路は、
    パルス電圧を連続生成するパルス電圧生成回路と、
    パルス電圧のパルス振幅よりも小さい電圧高さの直流電圧を発生させる直流電圧生成回路と、
    を含み、
    選択回路は、電源投入直後は直流電圧生成回路の直流電圧を選択すると共に、前記コンデンサをこの選択した直流電圧で充電し、この充電が完了すると、前記選択回路によりパルス電圧生成回路のパルス電圧を選択して出力する、ことを特徴とする請求項5に記載の除電装置。
  7. 前記選択回路ではパルス電圧を選択して放電針を放電させているときに、その放電動作を待機状態とするときは、前記選択回路により直流電圧を選択してコンデンサを充電しておき、待機状態を解除するときは、前記選択回路でパルス電圧を選択してコンデンサに印加する、ことを特徴とする請求項5または6に記載の除電装置。
  8. 放電針の放電動作を停止させるときは、前記選択回路ではパルス電圧および直流電圧のいずれも非選択とし、放電動作を再開させるときは、前記選択回路で直流電圧を選択してコンデンサの充電を完了させてから、パルス電圧を選択してコンデンサに印加する、ことを特徴とする請求項5または6に記載の除電装置。
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