JP7399459B2 - イオン導入装置 - Google Patents

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本発明は、イオン導入装置に関する。
特許文献1、2及び非特許文献1には、一対の電極を用いて生体に電流を流すことによってイオン化成分を生体に導入するイオン導入装置が記載されている。非特許文献2には、生体がコンデンサのような容量性を有することが記載されている。
特開2010-234092号公報 特許第4171646号公報
「Drug Delivery System VOL.13 NO.5 SEPTEMBER 1998」P.353-357 「医用電子と生体工学 第21巻第7号」P.37-44
イオン導入装置は、生体にイオン化成分を導入するため、イオンの極性に対応する直流の電流を生体に流すことになる。生体に直流の電流を流すため、たとえ低電圧で微弱な電流であっても、生体が有する容量性によって生体に電荷が蓄積されてしまい、この結果、不快感や痛みや火傷を誘発することがある。このため、生体に蓄積される電荷を除去することが望ましい。
特許文献1、2では、イオン化成分を生体に導入するためのパルスを多数出力した後、逆極性のパルスを出力している。但し、特許文献1、2のように逆極性のパルスを印加すると、電極の電圧の正負が逆転することによる電圧差が大きいため、生体に強い刺激を与えるおそれがある。
非特許文献1では、生体(皮膚あるいは粘膜)を抵抗部分とコンデンサ部分の二つの並列な電気回路として表現し、生体に電流を通電しない非通電時に回路を短絡させることによって、コンデンサ部分に蓄積した電荷を放電させている。但し、非特許文献1では、回路を短絡させたときに1度に大きな放電電流が流れるおそれがあり、生体に強い刺激を与えるおそれがある。
本発明は、生体に蓄積した電荷を除去する際に生体への刺激を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる第1の発明は、一対の電極を有し、生体に電流を出力する出力部と、前記出力部への通電を制御する第1スイッチを有する通電回路と、前記生体に蓄積された電荷の放電を制御する第2スイッチを有する放電回路と、前記第1スイッチ及び第2スイッチを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記第1スイッチをオンにして前記出力部から生体に電流を出力する通電期間と、前記第1スイッチをオフにする非通電期間とを繰り返すとともに、前記非通電期間に、複数の放電用パルスを有する放電用パルス群によって前記第2スイッチにオン/オフを繰り返させることによって、前記生体に蓄積された電荷を徐々に放電させ、前記非通電期間に、前記放電用パルス群を前記第2スイッチに出力した後、前記放電用パルスのパルス幅よりも広い時間幅で前記第2スイッチをオンにして、前記生体に蓄積された電荷を放電させることを特徴とするイオン導入装置である。
また、上記目的を達成するための主たる第2の発明は、一対の電極を有し、生体に電流を出力する出力部と、前記出力部への通電を制御する第1スイッチを有する通電回路と、前記生体に蓄積された電荷の放電を制御する第2スイッチを有する放電回路と、前記第1スイッチ及び第2スイッチを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記第1スイッチをオンにして前記出力部から生体に電流を出力する通電期間と、前記第1スイッチをオフにする非通電期間とを繰り返すとともに、前記非通電期間に、複数の放電用パルスを有する放電用パルス群によって前記第2スイッチにオン/オフを繰り返させることによって、前記生体に蓄積された電荷を徐々に放電させ、前記放電回路は、マイナス電源と、前記マイナス電源の選択/非選択を切り替える切替スイッチとを有することを特徴とするイオン導入装置である。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、生体に蓄積した電荷を除去する際に生体への刺激を抑制することができる。
図1は、第1実施形態のイオン導入装置1の基本構成の説明図である。 図2は、生体抵抗Zの等価回路の説明図である。 図3A及び図3Bは、第1実施形態のイオン導入装置1の基本動作の説明図である。図3Aは、通電時の動作の説明図である。図3Bは、放電時の動作の説明図である。 図4は、本実施形態の各種信号の説明図である。 図5は、本実施形態の1サイクル分の各種信号の説明図である。 図6Aは、第1変形例の第2制御信号S2の説明図である。図6Bは、第2変形例の第2制御信号S2の説明図である。図6Cは、第3変形例の第2制御信号S2の説明図である。 図7Aは、第2実施形態のイオン導入装置1の説明図である。図7Bは、第2実施形態の変形例のイオン導入装置1の説明図である。 図8は、第3実施形態のイオン導入装置1の説明図である。 図9は、比較例の各種信号の説明図である。
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
一対の電極を有する出力部と、前記出力部への通電を制御する第1スイッチを有する通電回路と、前記一対の電極の短絡を制御する第2スイッチを有する放電回路と、前記第1スイッチ及び第2スイッチを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記第1スイッチをオンにして前記出力部から生体に電流を出力する通電期間と、前記第1スイッチをオフにする非通電期間とを繰り返すとともに、前記非通電期間に、複数の放電用パルスを有する放電用パルス群によって前記第2スイッチにオン/オフを繰り返させることによって、前記生体に蓄積された電荷を徐々に放電させることを特徴とするイオン導入装置が明らかとなる。このようなイオン導入装置によれば、放電電流を複数回に分けて流すことによって、生体への刺激を抑制することができる。
前記制御部は、前記非通電期間に、前記放電用パルス群を前記第2スイッチに出力した後、前記放電用パルスのパルス幅よりも広い時間幅で前記第2スイッチをオンにして、前記生体に蓄積された電荷を放電させることが望ましい。これにより、生体に残存する電荷を速やかに放電できる。
前記放電回路は、放電時の電流を制限する放電抵抗を有することが望ましい。これにより、生体への刺激を抑制することができる。
前記放電用パルス群は、所定周期の一定のパルス幅の複数の前記放電用パルスから構成されていることが望ましい。これにより、制御部の構成を簡易にできる。
前記放電用パルス群は、徐々にデューティ比が高くなる複数の前記放電用パルスから構成されていることが望ましい。これにより、大きな放電電流が流れやすい放電の前半では、生体に刺激を与える頻度を減少させることができ、放電の後半では、生体に残存する電荷を速やかに放電することができる。
前記放電用パルス群は、パルス幅が徐々に広くなる複数の前記放電用パルスから構成されていることが望ましい。若しくは、前記放電用パルス群は、周期が徐々に短くなる複数の前記放電用パルスから構成されていることが望ましい。これにより、大きな放電電流が流れやすい放電の前半では、生体に刺激を与える期間を短くさせることができ、放電の後半では、生体に残存する電荷を速やかに放電することができる。
前記放電回路は、マイナス電源を有することが望ましい。これにより、生体に蓄積された電荷を速やかに放電させることができる。
前記放電回路は、前記マイナス電源の選択/非選択を切り替える切替スイッチを有することが望ましい。これにより、放電電流のピークを抑制することが可能になる。
前記制御部は、放電電流に応じて、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの少なくとも一方を制御することが望ましい。これにより、効率的なイオン導入を実現することができる。
===第1実施形態===
<基本構成>
図1は、第1実施形態のイオン導入装置1の基本構成の説明図である。図中の符号Zは、生体(例えば人体)の抵抗である。図2は、生体抵抗Zの等価回路の説明図である。
イオン導入装置1は、生体にイオン化成分を導入する装置である。イオン導入装置1は、生体に直流の電流を流して、例えば薬物、美容液、化粧液等に含まれるイオン化成分を生体内に導入する。なお、イオン化成分を含む媒体は、例えば薬物、美容液、化粧液等であり、液状でも良いし、ジェル状やペースト状でも良い。イオン化成分を含む薬剤、美容液、化粧液等の媒体は、皮膚に直接塗布されても良いし、パッド等のシート部材に浸透させておき、シート部材を皮膚に貼付することによって皮膚に塗布されても良い。なお、イオン化成分を電気エネルギーによって生体に導入することを「イオントフォレシス(イオントフォレーシス)」と呼ぶことがある。
図2に示すように、生体は、皮膚インピーダンスと広がり抵抗とを備えた電気特性を有している。なお、電極から流れ込んだ電流は、皮膚を通じて生体内に広がっていく。電極の面積は通常小さいため、電極付近では電流が集中するために比較的大きな抵抗を有しており、この電極付近の抵抗が図中の広がり抵抗Rspに相当する。皮膚の乾燥状態に左右されるが、図中の抵抗Rcは50KΩ/cm2程度、静電容量Ccは0.15μF/cm2程度、広がり抵抗Rspは、電極半径0.5cmのときに150Ω程度である。このように、生体(特に皮膚)は、比較的大きな抵抗Rcと、比較的大きな静電容量Ccとを並列配置させた電気的特性を主に有している。
イオン導入装置1は、生体にイオン化成分を導入するため、イオンの極性に対応する直流の電流を生体に流すことになる。生体に直流の電流を流すと、たとえ低電圧で微弱な電流であっても、生体の容量成分(図中の静電容量Cc)に電荷が蓄積されることになる。生体の容量成分に電荷が蓄積されると、不快感や痛みを誘発することがある。そこで、本実施形態のイオン導入装置1は、生体に直流電流を流す機能だけでなく、生体に蓄積された電荷を放電する機能を備えている。
イオン導入装置1は、出力部11と、電源部13と、通電回路20と、放電回路30と、制御部40とを備えている。
出力部11は、生体に電気エネルギーを出力する電極である。本実施形態の出力部11は、一対の電極(第1電極11A及び第2電極11B)で構成されており、生体に微弱な電流(直流電流)を出力する。出力部11は、生体に接触させる導子(例えば粘着パッド、吸引パッド、金属棒状若しくはグローブ状の形態をした導子)に内蔵されており、導子を介して生体に電気エネルギーを出力する。但し、出力部11の一対の電極を生体に直接接触させても良い。
電源部13は、電力を供給する部材である。本実施形態の電源部13は、直流電源(DC電源)で構成されている。
通電回路20は、出力部11への通電を制御する回路である。通電回路20は、第1スイッチ21と、第1抵抗22とを有する。
第1スイッチ21は、出力部11への通電を制御するスイッチである。言い換えると、第1スイッチ21は、出力部11への電力供給をオン/オフするスイッチである。第1スイッチ21は、例えばトランジスタを用いたスイッチング回路によって構成されている。第1スイッチ21がオンになると、出力部11に電圧が印加され、出力部11(一対の電極)を介して生体に電流が流れる。第1スイッチ21がオフになると、出力部11への通電が停止される。後述するように、出力部11の一対の電極を短絡させるとき(生体に蓄積された電荷を放電するとき)、第1スイッチ21はオフになる。ここでは、第1スイッチ21は、電源部13と第1電極11Aとの間に配置されている。但し、第1スイッチ21の配置は、これに限られるものではなく、例えば第1スイッチ21が電源部13と第2電極11Bとの間に配置されても良い。第1スイッチ21は、制御部40の第1制御信号S1によってオン/オフを制御されることになる。
第1抵抗22は、生体に流れる電流を制限するための抵抗(電流制限抵抗)である。言い換えると、第1抵抗22は、定電流回路を構成する抵抗である。第1抵抗22は、電源部13と出力部11との間に配置されている。ここでは、第1抵抗22は、電源部13と第1電極11Aとの間に配置されている。但し、第1抵抗22の配置は、これに限られるものではなく、例えば第1抵抗22が電源部13と第2電極11Bとの間に配置されても良い。
放電回路30は、出力部11の一対の電極の短絡を制御する回路であり、生体に蓄積された電荷の放電を制御する回路である。放電回路30は、第2スイッチ31と、第2抵抗32とを有する。具体的には、放電回路30は、第2スイッチ31と第2抵抗32とを直列配置させて構成されている。放電回路30は、第1電極11Aと第2電極11Bとの間に配置されており、生体と並列になるように配置されている。
第2スイッチ31は、放電を制御するスイッチである。言い換えると、第2スイッチ31は、出力部11の一対の電極の短絡を制御するスイッチである。第2スイッチ31は、例えばトランジスタを用いたスイッチング回路によって構成されている。第2スイッチ31がオンになると、出力部11の一対の電極が短絡し、生体に蓄積された電荷が放電される。第2スイッチ31がオフになると、出力部11の一対の電極の短絡回路(放電回路30)が切断される。第2スイッチ31は、第2抵抗32に対して直列に配置されている。第1スイッチ21がオンのとき、第2スイッチ31はオフになる。言い換えると、出力部11への通電時には、第2スイッチ31はオフになる。第2スイッチ31がオンになるときには、第1スイッチ21はオフになっている。第2スイッチ31は、制御部40の第2制御信号S2によってオン/オフを制御されることになる。
第2抵抗32は、放電時の電流を制限するための抵抗(放電抵抗)である。後述するように、第2抵抗32は、出力部11の一対の電極を短絡させたときに流れる電流(放電電流)を制限するための抵抗である。言い換えると、第2抵抗32は、生体に蓄積された電荷を放電するときに流れる電流を制限するための抵抗である。なお、第2抵抗32が無い場合、又は第2抵抗32の抵抗値が小さすぎる場合、放電時のピーク電流が大きくなり、生体に強い刺激を与えるおそれがある。一方、第2抵抗32の抵抗値が大きすぎる場合には、生体に蓄積した電荷が放電され難くなるおそれがある。第2抵抗32は、生体への刺激を抑制できる程度の抵抗値であるとともに、生体に蓄積した電荷を速やかに放電できる程度の抵抗値に設定される。
制御部40は、第1スイッチ21及び第2スイッチ31を制御する部材である。言い換えると、制御部40は、通電回路20と放電回路30を制御する部材である。制御部40は、第1制御信号S1及び第2制御信号S2を出力する。第1制御信号S1は、通電回路20を制御する制御信号であり、具体的には第1スイッチ21を制御する制御信号である。第2制御信号S2は、放電回路30を制御する制御信号であり、具体的には第2スイッチ31を制御する制御信号である。制御部40は、第1制御信号S1により第1スイッチ21のオン/オフを制御することによって、出力部11への通電を制御する。また、制御部40は、第2制御信号S2により第2スイッチ31のオン/オフを制御することによって、出力部11の一対の電極の短絡を制御し、生体に蓄積された電荷の放電を制御する。
なお、制御部40は、不図示の処理装置と記憶装置とを有する。処理装置は、例えばCPUやMPUである。記憶装置は、例えばROMやRAMなどのメモリ(記憶媒体)であり、記憶装置には非一時的にプログラムが記憶されている。処理装置は、記憶装置に記憶されているプログラムを実行することによって、後述するような第1制御信号S1及び第2制御信号S2を生成する。
<基本動作(通電動作・放電動作)>
図3A及び図3Bは、第1実施形態のイオン導入装置1の基本動作の説明図である。図3Aは、通電時の動作の説明図である。図3Bは、放電時の動作の説明図である。図中には、生体に流れる電流をI2として示している。以下の説明では、図3Aに示す電流I2をプラスとし、図3Bに示す電流I2をマイナスとして、電流I2の値を示すことがある。
図3Aに示すように、制御部40は、生体にイオン化成分を導入するとき(イオン導入時)、第1スイッチ21をオンにし、第2スイッチ31をオフにする。これにより、出力部11へ電力が供給され、生体に直流の電流I2が流れる。生体に直流の電流I2が流れることによって、イオン化成分が生体に導入され易くなる。一方、生体に直流の電流I2が流れることによって、生体の容量成分に電荷が蓄積されることになる(図2の静電容量Ccが充電されることになる)。
以下の説明では、第1スイッチ21がオンの期間のことを「通電期間Ta」と呼ぶことがある。また、制御部40が第1スイッチ21をオンにさせる動作のことを「通電動作」と呼ぶことがある。なお、制御部40は、生体への通電を行わないとき、第1スイッチ21をオフにする。以下の説明では、第1スイッチ21がオフの期間のことを「非通電期間Tb」と呼ぶことがある。また、制御部40が第1スイッチ21をオフにさせる動作のことを「非通電動作」と呼ぶことがある。
図3Bに示すように、制御部40は、生体に蓄積された電荷を除去するとき、第1スイッチ21をオフにし、第2スイッチ31をオンにする。これにより、出力部11の一対の電極が短絡し、生体に蓄積された電荷が放電される。なお、制御部40は、放電するときに、第1スイッチ21をオフにする。つまり、放電は、非通電期間Tbに行われる。後述するように、本実施形態では、非通電期間Tbに第2スイッチ31のオン/オフが繰り返されるため、非通電期間Tbの全てにおいて放電が行われるわけではない(第2スイッチ31がオンになった時だけ放電が行われる)。以下の説明では、制御部40が第2スイッチ31をオンにさせる動作のことを「放電動作」と呼ぶことがある。
後述するように、本実施形態では、制御部40の出力する第1制御信号S1がHレベルのとき、第1スイッチ21がオンになり、第1制御信号S1がLレベルのとき、第1スイッチ21がオフになる。つまり、第1制御信号S1がHレベルのときが「通電期間Ta」であり、第1制御信号S1がLレベルのときが「非通電期間Tb」である。但し、第1制御信号S1がLレベルのとき、第1スイッチ21がオンになり、第1制御信号S1がHレベルのとき、第1スイッチ21がオフになっても良い。また、本実施形態では、制御部40の出力する第2制御信号S2がHレベルのとき、第2スイッチ31がオンになり、第2制御信号S2がLレベルのとき、第2スイッチ31がオフになる。但し、第2制御信号S2がLレベルのとき、第2スイッチ31がオンになり、第2制御信号S2がHレベルのとき、第2スイッチ31がオフになっても良い。
<比較例について>
まず、本実施形態について説明する前に、比較例について説明する。
図9は、比較例の各種信号の説明図である。図9の上側には、電圧V2(実線)及び電流I2(点線)の時間変化を示すグラフが示されている。図中の横軸は、時間を示している。図中の縦軸は、電圧又は電流を示している。電圧V2は、生体に印加される電圧(出力部11の電極間電圧)であり、実線で示されている。電流I2は、生体に流れる電流であり、点線で示されている。また、図中の電圧V2(実線)及び電流I2(点線)のグラフの下には、第1制御信号S1及び第2制御信号S2の時間変化を示すグラフが示されている。
比較例では、第1制御信号S1がLレベルのとき、第2制御信号S2がHレベルになっている。つまり、比較例では、非通電期間Tb(第1スイッチ21がオフの期間)と、第2スイッチ31がオンになる期間(放電が行われる期間)がほぼ一致している。比較例では、非通電期間Tbに第2スイッチ31がオンになる状態が継続することになる。また、比較例では、第2抵抗32(放電抵抗)が0.01Ω(ほぼゼロ)に設定されている。
図9に示すように、通電期間Taにおいて、生体に直流の電流I2が流れ、生体に電荷が蓄積されていく(点線で示された電圧V2が上昇する)。通電期間Ta後、第1制御信号S1がHレベルからLレベルになり、非通電期間Tbになる。非通電期間Tbになると、第2制御信号S2がLレベルからHレベルになり、第2スイッチ31がオンになり、生体に蓄積された電荷が放電される(点線で示された電圧V2が降下する)。
比較例では、非通電期間Tbに第2スイッチ31がオンの状態が継続するため、放電動作の際に、1度に大きな放電電流が流れる(比較例では、電流I2のピーク(絶対値の最大)は、約16.5mAとなる)。また、比較例では、第2抵抗32(放電抵抗)が0.01Ω(ほぼゼロ)に設定されているため、大きな放電電流が流れるとともに(電流I2のピークが大きくなるとともに)、急激な電圧変化が起こる。このため、比較例では、生体に強い刺激を与えるおそれがある。
<本実施形態の放電動作について>
図4は、本実施形態の各種信号の説明図である。図5は、本実施形態の1サイクル分の各種信号の説明図である。なお、シミュレーションの都合上、1サイクル目の時間帯の波形が乱れているため、図5には、2サイクル目以後における1サイクル分の各種信号が示されている。
図4及び図5の各図の上側には、電圧V2(実線)及び電流I2(点線)の時間変化を示すグラフが示されている。また、図中の電圧V2(実線)及び電流I2(点線)のグラフの下には、第1制御信号S1及び第2制御信号S2の時間変化を示すグラフが示されている。
制御部40は、所定の周期TでHレベル及びLレベルが変化する第1制御信号S1を出力する。本実施形態では、1サイクル分の期間(周期T)を6ms(約167Hzの周波数に相当)とし、1サイクルにおけるHレベルの期間を4msとし、1サイクルにおけるLレベルの期間を2msとしている。つまり、本実施形態では、1サイクルの中に4msの通電期間Ta(第1スイッチ21がオンの期間)と、2msの非通電期間Tb(第1スイッチ21がオフの期間)がある。但し、1サイクルの期間、通電期間Ta及び非通電期間Tbは、6ms、4ms及び2msに限られるものではない。
図4に示すように、通電期間Taにおいて、第1スイッチ21がオンになり、生体に直流の電流I2が流れる。通電期間Taでは、第1スイッチ21がオンの状態が継続するため、通電期間Taに生体に直流電流I2が流れ続ける。この結果、通電期間Taでは、生体に電荷が蓄積されていく(点線で示された電圧V2が上昇する)。
通電期間Ta後、第1制御信号S1がHレベルからLレベルになり、非通電期間Tbになる。非通電期間Tbでは、第1スイッチ21がオフになり、電源部13と出力部11との間が遮断され、生体への通電が停止される。
本実施形態の制御部40は、非通電期間Tbに放電用パルス群S21及び放電用信号S22を第2スイッチ31に出力する。つまり、本実施形態の第2制御信号S2は、非通電期間Tbに放電用パルス群S21及び放電用信号S22を有する。なお、以下の説明では、非通電期間Tbのうち、第2制御信号S2に放電用パルス群S21が現れる期間のことを「第1期間Tb1」と呼ぶことがある。また、非通電期間Tbのうち、第1期間Tb1以外の期間(第1期間Tb1後の期間)のことを「第2期間Tb2」と呼ぶことがある。放電用信号S22は、第2期間Tb2に現れることになる。
放電用パルス群S21は、複数の放電用パルスPから構成された信号である。放電用パルスPは、第2スイッチ31を短時間(パルス幅の時間)だけオンにする信号である。言い換えると、放電用パルスPは、出力部11の一対の電極を短時間だけ短絡させる信号であり、生体に蓄積された電荷を短時間だけ放電させる信号である。本実施形態では、放電用パルスPのパルス幅(Hレベルのパルス幅)は、50μsとしている。但し、放電用パルスPのパルス幅は、これに限られるものではない。また、本実施形態では、放電用パルス群S21における放電用パルスPの繰返し周期は100μsとしている(デューティ比50%)。但し、放電用パルスPの繰返し周期はこれに限られるものではなく、また、放電用パルス群S21における放電用パルスPのデューティ比もこれに限られるものではない。
本実施形態では、複数の放電用パルスPを有する放電用パルス群S21が第2スイッチ31に出力されることによって、第2スイッチ31は、非通電期間Tbに、短時間のオン/オフを複数回繰り返すことになる。本実施形態では、短時間の短絡(短時間の放電)が繰り返されるため、生体に蓄積された電荷を徐々に放電することができる(点線で示された電圧V2が徐々に降下する)。また、本実施形態では、放電用パルスPが第2スイッチ31に出力される毎に、放電用パルスPが第2スイッチ31に出力されたときの電流I2のピークが徐々に小さくなる。このような本実施形態によれば、放電電流を複数回に分けて流すことによって、比較例のように1度に放電電流が流れる場合と比べて、刺激を抑制できる。
また、本実施形態では、放電用パルス群S21は、所定周期(ここでは100μs)の一定のパルス幅の複数の放電用パルスPから構成されている。このため、制御部40の構成を簡易にできる(言い換えると、簡易なプログラムで放電用パルス群S21を生成可能である)。
なお、本実施形態では、第2抵抗32(放電抵抗)は2kΩに設定されており、比較例と比べて第2抵抗32の抵抗値が大きい。これは、比較例のように第2抵抗32の抵抗値が小さすぎると、最初の放電用パルスPによって第2スイッチ31がオンになったときに流れる放電電流I2が大きくなり、生体に強い刺激を与えるおそれがあるためである。なお、電流I2のピークは、比較例では約16.5mAであるのに対し、本実施形態では約6.5mAであり、本実施形態では電流I2のピークが抑制されている。このため、第2抵抗32は、複数回の放電用パルスPによって電流I2のピークが徐々に小さくできる程度に、設定されることが望ましい。言い換えると、生体に蓄積された電荷が1回の放電用パルスPによって全て放電されない程度に、放電用パルスPのパルス幅や第2抵抗32が設定されることが望ましい。これにより、本実施形態では、比較例と比べると、大きな放電電流が流れることを抑制できるとともに、急激な電圧変化が起こることを抑制できる。
放電用信号S22は、放電用パルス群S21の後に放電用パルスPのパルス幅よりも広い時間幅で第2スイッチ31をオンにする信号である。本実施形態では、放電用信号S22の期間は、第2期間Tb2と一致している。言い換えると、本実施形態では、放電用信号S22によって、第2期間Tb2にわたって第2スイッチ31がオンになる状態が継続する。但し、放電用信号S22は、第2期間Tb2のうちの一部の期間だけ第2スイッチ31をオンする信号であっても良い。
図4及び図5に示すように、第2期間Tb2に第2制御信号S2の放電用信号S22が第2スイッチ31に出力されることによって、第2期間Tb2に第2スイッチ31がオンの状態が継続するため、第2期間Tb2に電流I2(放電電流)が流れ続ける。これにより、生体に蓄積された電荷が第2期間Tb2に速やかに放電され、次の通電期間Taを迎える前に放電が完了する(点線で示された電圧V2がほぼ0Vまで降下する)。
ところで、既に説明したように、生体に蓄積された電荷が1回の放電用パルスPによって全て放電されない程度に、放電用パルスPのパルス幅や第2抵抗32が設定されている。このため、放電用パルスPを第2スイッチ31に出力して放電しただけでは、生体に電荷が残存してしまう。この結果、放電用パルス群S21の複数の放電用パルスPが出力された直後の段階では、生体に電荷が残存してしまう(点線で示された電圧V2が0Vよりも高い)。仮に、生体に電荷が残存した状態で次の通電期間Taを迎えてしまうと、生体に電荷が蓄積され続けてしまい、生体に不快感や痛みを与えるおそれがある。そこで、本実施形態では、放電用パルス群S21が出力された後、放電用信号S22によって第2期間Tb2に第2スイッチ31をオンにして、生体に残存した電荷を放電している。放電用信号S22は、放電用パルスPのパルス幅よりも広い時間幅のHレベルの信号であるため、放電用パルスPによる放電では残存する電荷を放電することが可能である。
なお、放電用信号S22は、放電用パルスPのパルス幅よりも広い時間幅のHレベルの信号であるため、仮に生体に残存した電荷を複数の放電用パルスPによって放電する場合と比べると、速やかに放電を完了させることができる。言い換えると、本実施形態では、放電用パルスPのパルス幅よりも広い時間幅の放電用信号S22によって、第2期間Tb2を短縮させることが可能となり、非通電期間Tb(第1期間Tb1と第2期間Tb2を加算した期間)を短縮させることが可能となる。
また、生体に蓄積した電荷の一部は第1期間Tb1に放電されるため、第1期間Tb1の直後の段階(第2期間Tb2の直前の段階)では、第1期間Tb1の直前の段階(通電期間Taの直後の段階)と比べて、生体に蓄積されている電荷は減少している。このため、第2期間Tb2に比較的広い時間幅で第2スイッチ31をオンにしても、比較例のような大きな放電電流は流れずに済み、比較例と比べて生体への刺激を抑制できる。このため、第2期間Tb2に比較的広い時間幅でHレベルとなる放電用信号S22を第2スイッチ31に出力することは許容されている。
本実施形態では、図4及び図5の点線に示すように、電圧V2は、常に0V以上である。つまり、本実施形態では、逆極性の電圧は生体に印加されていない。本実施形態では、放電時に逆極性の電圧を生体に印加しないため、放電電流のピークを抑制することができる。なお、仮に、生体に逆極性の電圧が印加されると、生体に導入されたイオンが引き戻されるおそれがある。これに対し、本実施形態では、逆極性の電圧が生体に印加されないため、効率良く生体にイオンを導入することが可能になる。
<変形例>
上記の実施形態では、第2制御信号S2は、放電用パルス群S21と、放電用信号S22とを有していた。これにより、上記の実施形態では、制御部40は、非通電期間Tbに、放電用パルス群S21を第2スイッチ31に出力した後、放電用信号S22を第2スイッチ31に出力することによって、放電用パルスPのパルス幅よりも広い時間幅で第2スイッチ31をオンにして、生体に蓄積された電荷を放電させていた。但し、第2制御信号S2が放電用信号S22を有していなくても良い。
図6Aは、第1変形例の第2制御信号S2の説明図である。第1変形例の第2制御信号S2は、非通電期間Tbに、放電用信号S22が無く、放電用パルス群S21のみを有している。第1変形例においても、制御部40は、放電用パルス群S21によって第2スイッチ31のオン/オフを繰り返させることによって、通電期間Taに生体に蓄積された電荷を徐々に放電させることができる。但し、第1変形例では、放電を完了させるために多数の放電用パルスPを必要とするため、放電が完了するまでに必要な時間が長くなる(この結果、非通電期間Tbが長くなり、通電動作の繰り返し周期Tが長くなる)。
図5及び図6Aに示す放電用パルス群S21は、所定周期(ここでは100μs)の一定のパルス幅の複数の放電用パルスPから構成されている。但し、放電用パルス群S21を構成する複数の放電用パルスPは、図5に示す形態に限られるものではない。
図6Bは、第2変形例の第2制御信号S2の説明図である。第2変形例の第2制御信号S2の放電用パルス群S21は、パルス幅が徐々に広くなる複数の放電用パルスPから構成されている。図6Bに示すように、放電用パルス群S21の最初の放電用パルスPのパルス幅は、比較的狭く設定されている。これは、放電用パルス群S21の最初の放電用パルスPが第2スイッチ31に出力される段階では、生体に蓄積された電荷が比較的多いため、大きな放電電流が流れやすいためである。つまり、放電用パルス群S21の最初の放電用パルスPのパルス幅を比較的狭くすることによって、放電電流が流れる期間を短くさせ、生体に刺激を与える期間を短くさせ、生体に与える負荷を軽減させている。一方、放電用パルス群S21の後半の放電用パルスPのパルス幅は、比較的広く設定されている。後半の放電用パルスPが第2スイッチ31に出力される段階では、生体に蓄積されている電荷が比較的少ないため、放電電流が流れる期間が長くても生体に与える負荷が小さいため、後半の放電用パルスPのパルス幅を比較的広くすることが許容されている。また、後半の放電用パルスPのパルス幅を比較的広く設定することによって、生体に残存する電荷の放電を速やかに行うことができる。このため、図6Bに示すように、放電用パルス群S21は、パルス幅が徐々に広くなる複数の放電用パルスPから構成されていることが望ましい。
上記の第2変形例の放電用パルス群S21は、パルス幅変調によって、徐々にデューティ比が高くなる複数の放電用パルスPから構成されている。徐々にデューティ比が高くなる複数の放電用パルスPによって放電用パルス群S21が構成される。これにより、放電の前半では、生体に刺激を与える頻度が減少する。なお、放電の前半では、大きな放電電流が流れやすいため、生体に刺激を与える頻度を減少させることによって、生体に与える負荷を軽減できる。一方、放電の後半では、放電の頻度を高めることによって、生体に残存する電荷を速やかに放電することができる。なお、放電の後半では、放電電流が大きくないため、放電の頻度を高めても生体に与える負荷が小さいので、放電の頻度を高めることが許容される。但し、徐々にデューティ比を高くさせる複数の放電用パルスPは、パルス幅変調によるものに限られない。
図6Cは、第3変形例の第2制御信号S2の説明図である。第2変形例の第2制御信号S2の放電用パルス群S21は、周期が徐々に短くなる複数の前記放電用パルスPから構成されている。言い換えると、第3変形例では、一定のパルス幅の複数の放電用パルスPの密度が徐々に密になるように、放電用パルス群S21が構成されている。つまり、第3変形例では、放電用パルス群S21は、パルス密度変調によって、徐々にデューティ比が高くなる複数の放電用パルスPから構成されている。第3変形例においても、徐々にデューティ比が高くなる複数の放電用パルスPによって放電用パルス群S21が構成される。これにより、大きな放電電流が流れやすい放電の前半では、生体に刺激を与える頻度を減少させることができ、放電の後半では、生体に残存する電荷を速やかに放電することができる。
===第2実施形態===
図7Aは、第2実施形態のイオン導入装置1の説明図である。
第2実施形態においても、イオン導入装置1は、出力部11と、電源部13と、通電回路20と、放電回路30と、制御部40とを備えている。第2実施形態の放電回路30は、第2スイッチ31と、第2抵抗32と、マイナス電源33とを備えている。マイナス電源33は、放電を促進させるための電源である。マイナス電源33のプラス側端子は、第2電極11Bの側に接続されている(これに対し、電源部13のプラス側端子は第1電極11Aの側である)。マイナス電源33は、電源部13と同電圧でなくても良い。
第2実施形態においても、制御部40は、図4に示すような第1制御信号S1及び第2制御信号S2を出力する。つまり、第2実施形態においても、制御部40は、非通電期間Tbに、複数の放電用パルスPを有する放電用パルス群S21によって第2スイッチ31にオン/オフを繰り返させることによって、生体に蓄積された電荷を徐々に放電させる。これにより、第2実施形態においても、放電電流を複数回に分けて流すことによって、比較例のように1度に放電電流が流れる場合と比べて、刺激を抑制できる(但し、第1実施形態と比べると、放電電流のピークは大きくなる)。また、第2実施形態では、マイナス電源33によって放電が促進されるため、生体に蓄積された電荷を速やかに放電させることができる。
図7Bは、第2実施形態の変形例のイオン導入装置1の説明図である。
変形例のイオン導入装置1の放電回路30は、第2スイッチ31と、第2抵抗32と、マイナス電源33と、切替スイッチ34とを有する。切替スイッチ34は、マイナス電源33の選択/非選択を切り替えるスイッチである。切替スイッチ34は、制御部40から出力される第3制御信号によって制御されることになる。
変形例においても、制御部40は、図4に示すような第1制御信号S1及び第2制御信号S2を出力する。また、変形例では、制御部40は、非通電期間Tbの第1期間Tb1ではマイナス電源33を非選択とし、第2期間Tb2(又は第2制御信号S2に放電用信号S22が現れる期間)ではマイナス電源33を選択するように、第3制御信号によって切替スイッチ34を制御する。つまり、変形例では、放電電流のピークが比較的大きくなり易い第1期間Tb1では、マイナス電源33を用いずに放電させることによって、放電電流のピークを抑制することができる。一方、放電電流のピークが比較的小さくなる第2期間Tb2では、マイナス電源33を用いて放電させることによって、生体に残存している電荷を速やかに放電させることができる。
===第3実施形態===
図8は、第3実施形態のイオン導入装置1の説明図である。
第3実施形態においても、イオン導入装置1は、出力部11と、電源部13と、通電回路20と、放電回路30と、制御部40とを備えている。第3実施形態の放電回路30は、第2スイッチ31と、第2抵抗32と、電流検出部35とを有する。電流検出部35は、放電回路30に流れる放電電流を検出する検出部である。例えば、電流検出部35は、第2抵抗32(放電抵抗)の両端の電圧を検出することによって、放電電流を検出する。また、電流検出部35は、検出した放電電流を、制御部40の読み取り可能な電圧信号に変換する変換器で構成することができる。
第3実施形態においても、制御部40は、図4に示すような第1制御信号S1及び第2制御信号S2を出力する。つまり、第3実施形態においても、制御部40は、非通電期間Tbに、複数の放電用パルスPを有する放電用パルス群S21によって第2スイッチ31にオン/オフを繰り返させることによって、生体に蓄積された電荷を徐々に放電させる。これにより、第3実施形態においても、放電電流を複数回に分けて流すことによって、比較例のように1度に放電電流が流れる場合と比べて、刺激を抑制できる。
また、第3実施形態では、制御部40は、電流検出部35の検出した放電電流に基づいて、第1スイッチ21及び第2スイッチ31を制御する。例えば、制御部40は、非通電期間Tbに放電電流がほぼゼロになったとき、第2スイッチ31をオフ、第1スイッチ21をオンにして通電動作を開始させる。これにより、非通電期間Tbを短縮させることができ、効率的なイオン導入を実現することができる。
なお、第3実施形態においても、第2実施形態のように、放電回路30がマイナス電源33を有していても良い。この場合、制御部40は、非通電期間Tbに放電電流がほぼゼロになったときに第2スイッチ31をオフにすることによって、生体に逆極性の電圧が印加されることを防止しても良い。これにより、生体に導入されたイオンが引き戻されてしまうことを抑制できる。
===その他===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
1 イオン導入装置、11 出力部、
11A 第1電極、11B 第2電極、13 電源部、
20 通電回路、21 第1スイッチ、22 第1抵抗、
30 放電回路、31 第2スイッチ、
32 第2抵抗、33 マイナス電源、
34 切替スイッチ、35 電流検出部、
40 制御部、
S1 第1制御信号、S2 第2制御信号、
S21 放電用パルス群、P 放電用パルスP、S22 放電用信号、
Ta 通電期間、Tb 非通電期間、
Tb1 第1期間、Tb2 第2期間

Claims (10)

  1. 一対の電極を有し、生体に電流を出力する出力部と、
    前記出力部への通電を制御する第1スイッチを有する通電回路と、
    前記生体に蓄積された電荷の放電を制御する第2スイッチを有する放電回路と、
    前記第1スイッチ及び第2スイッチを制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第1スイッチをオンにして前記出力部から生体に電流を出力する通電期間と、前記第1スイッチをオフにする非通電期間とを繰り返すとともに、
    前記非通電期間に、複数の放電用パルスを有する放電用パルス群によって前記第2スイッチにオン/オフを繰り返させることによって、前記生体に蓄積された電荷を徐々に放電させ
    前記非通電期間に、前記放電用パルス群を前記第2スイッチに出力した後、前記放電用パルスのパルス幅よりも広い時間幅で前記第2スイッチをオンにして、前記生体に蓄積された電荷を放電させる
    ことを特徴とするイオン導入装置。
  2. 一対の電極を有し、生体に電流を出力する出力部と、
    前記出力部への通電を制御する第1スイッチを有する通電回路と、
    前記生体に蓄積された電荷の放電を制御する第2スイッチを有する放電回路と、
    前記第1スイッチ及び第2スイッチを制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第1スイッチをオンにして前記出力部から生体に電流を出力する通電期間と、前記第1スイッチをオフにする非通電期間とを繰り返すとともに、
    前記非通電期間に、複数の放電用パルスを有する放電用パルス群によって前記第2スイッチにオン/オフを繰り返させることによって、前記生体に蓄積された電荷を徐々に放電させ
    前記放電回路は、マイナス電源と、前記マイナス電源の選択/非選択を切り替える切替スイッチとを有する
    ことを特徴とするイオン導入装置。
  3. 請求項1又は2に記載のイオン導入装置であって、
    前記放電回路は、放電時の電流を制限する放電抵抗を有することを特徴とするイオン導入装置。
  4. 請求項1~3のいずれかに記載のイオン導入装置であって、
    前記放電用パルス群は、所定周期の複数の放電用パルスから構成されていることを特徴とするイオン導入装置。
  5. 請求項1~3のいずれかに記載のイオン導入装置であって、
    前記放電用パルス群は、徐々にデューティ比が高くなる複数の前記放電用パルスから構成されていることを特徴とするイオン導入装置。
  6. 請求項5に記載のイオン導入装置であって、
    前記放電用パルス群は、パルス幅が徐々に広くなる複数の前記放電用パルスから構成されていることを特徴とするイオン導入装置。
  7. 請求項5に記載のイオン導入装置であって、
    前記放電用パルス群は、周期が徐々に短くなる複数の前記放電用パルスから構成されていることを特徴とするイオン導入装置。
  8. 請求項1に記載のイオン導入装置であって、
    前記放電回路は、マイナス電源を有することを特徴とするイオン導入装置。
  9. 請求項8に記載のイオン導入装置であって、
    前記放電回路は、前記マイナス電源の選択/非選択を切り替える切替スイッチを有することを特徴とするイオン導入装置。
  10. 請求項1~9のいずれかに記載のイオン導入装置であって、
    前記制御部は、放電電流に応じて、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの少なくとも一方を制御することを特徴とするイオン導入装置。
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