JP4788315B2 - 気相エピタキシャル成長装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の反応炉を有する気相エピタキシャル成長装置に関し、詳しくは複数の反応炉から排気される廃棄ガスを処理するスクラバを有する気相エピタキシャル成長装置に関する。
ウエーハに例えばシリコン単結晶層を気相エピタキシャル成長させる場合、一般に図3に示すような気相エピタキシャル成長装置301が用いられる。図3は、従来の気相エピタキシャル成長装置の概略図であり、例えば、積層するシリコン単結晶の原料となる原料ガスやキャリアガスを供給する原料ガス供給装置304と、エアー等をパージするためのパージガスを供給するパージガス供給装置306と、内部でウエーハにエピタキシャル成長させるための反応炉302と、反応炉302から排出される廃棄ガスを処理するためのスクラバ303を具備している。
図3に示すように、この従来の気相エピタキシャル成長装置301では、反応炉302とスクラバ303が一対一で対応しており、各反応炉302ごとにスクラバ303が設けられている。しかしながら、このように反応炉302ごとにスクラバ303が配置された構成であると、この気相エピタキシャル成長装置301の規模が大きくなり、占有スペースが大きくなるとともに、設置するスクラバの分だけコストがかかってしまい、生産性が低下するという問題がある。特に、近年エピタキシャルウエーハの径が大型化するにつれて、枚葉式の反応炉が増えており、1反応炉当りの排ガス量がバッチ方式にくらべ相対的に少ないので、1反応炉ごとに1スクラバを設けることは、コスト的に現実味がなくなってきている。
上記のような構成に対し、例えば特許文献1に開示されているように、各反応炉ごとではなく、図4に示すように複数の反応炉402からの廃棄ガスを処理するスクラバ403(集合スクラバ)を有する気相エピタキシャル成長装置401が挙げられる。このような気相エピタキシャル成長装置401であれば、一つのスクラバにつき複数の反応炉からのガスをまとめて処理することができるので、上述したような例えば占有スペースやコスト面の問題を緩和することが可能である。
しかし、図4に示すように、スクラバに複数の反応炉からの廃棄ガスを処理させる装置の場合、図3のような反応炉とスクラバが一対一の構成の場合に比べて、反応炉1台に生じたトラブルが他の反応炉に影響を及ぼす可能性が高く、リスクが高くなってしまう。
例えば、上記複数の反応炉のうち、ある反応炉で気相エピタキシャル成長を行い、別の反応炉において、ウエーハの交換や、ウォールデポの除去等のメンテナンスにより反応を停止している場合、この停止している別の反応炉から、操業中の反応炉やスクラバにエアーが流れ込んで混入してしまうことが考えられる。このようにして、エアーと反応炉内等の可燃性ガスやエピタキシャル反応の副生成物(発火性を有する積層物等)とが混合してしまうと安全面での問題が生じてしまう。
さらに、例えば配管が反応副生成物の積層により詰まってしまった場合、反応炉内の圧力が異常に上昇し、その結果反応炉が破損してしまう可能性がある。
特開平10−214788号公報
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、操業中と操業停止中の反応炉が混在していても、ウエーハの気相エピタキシャル成長や反応炉のメンテナンス等を安全にかつ効率良く行うことができる気相エピタキシャル成長装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、少なくとも、ウエーハに気相エピタキシャル成長を施すための複数の反応炉と、該複数の反応炉から排気された廃棄ガスを処理するためのスクラバを備えた気相エピタキシャル成長装置であって、前記複数の反応炉はそれぞれ、少なくとも、互いに独立して設けられた3つのガス排気ラインと接続されており、第一ガス排気ラインは前記スクラバに接続されて前記複数の反応炉から排気された廃棄ガスを処理するためのものであり、第二ガス排気ラインは前記反応炉内のエアーをパージするためのものであり、第三ガス排気ラインは前記反応炉内の圧力を開放するためのものであり、前記第一ガス排気ラインおよび第二ガス排気ラインは排気および排気停止を切り替えるためのバルブを備えていて、該バルブの切り替えにより、それぞれの反応炉ごとに、前記第一ガス排気ラインおよび前記第二ガス排気ラインのいずれか一方のみを通してガスを排気するものであり、前記第三ガス排気ラインは前記反応炉内の圧力が所定値以上に達したときに自動的に開となる圧抜き用弁を備えたものであることを特徴とする気相エピタキシャル成長装置を提供する(請求項1)。
このように、本発明の気相エピタキシャル成長装置では、複数の反応炉がそれぞれ、少なくとも、互いに独立して設けられた3つのガス排気ラインと接続されている。第一ガス排気ラインは前記スクラバに接続されて前記複数の反応炉から排気された廃棄ガスを処理するためのものであり、第二ガス排気ラインは前記反応炉内のエアーをパージするためのものであり、第三ガス排気ラインは前記反応炉内の圧力を開放するためのものである。
そして、前記第一ガス排気ラインおよび第二ガス排気ラインは排気および排気停止を切り替えるためのバルブを備えていて、該バルブの切り替えにより、それぞれの反応炉ごとに、前記第一ガス排気ラインおよび前記第二ガス排気ラインのいずれか一方のみを通してガスを排気するものであるので、例えば気相エピタキシャル成長を行っている反応炉やスクラバ中の廃棄ガスに、操業停止中の反応炉からのエアーが混入するのを防止することができ安全に操業できる。
また、前記第三ガス排気ラインは前記反応炉内の圧力が所定値以上に達したときに自動的に開となる圧抜き用弁を備えたものであるので、反応炉内の圧力が異常に上昇したときに圧抜き用弁により自動的に圧抜きが行われるので、反応炉等が破損するのを効果的に防止することができ、操業中の安全性も高まる。
なお、上記所定値は、気相エピタキシャル成長に使用する反応炉や原料ガス等に応じて適宜設定することができる。
上記本発明は前記複数の反応炉から排気された廃棄ガスを処理するためのスクラバを備えているので、上記の占有スペースやスクラバ等の設備投資によるコスト増を抑制することができる。このため、ウエーハにエピタキシャル成長を効率良く、生産性高く低コストで施すことが可能である。
このとき、前記圧抜き用弁はマノメータであるのが好ましい(請求項2)。
このように、前記圧抜き用弁がマノメータであれば、反応炉内で異常に高まった圧力を逃がし、反応炉等の破損を効果的に防止することができるものをコストをかけずに構成することが可能である。
さらに、前記反応炉と前記第一ガス排気ラインと前記第二ガス排気ラインとは、三方弁により接続されたものであるのが好ましい(請求項3)。
このように、前記反応炉と前記第一ガス排気ラインと前記第二ガス排気ラインとが、三方弁により接続されたものであれば、より確実に、第一ガス排気ラインおよび第二ガス排気ラインのいずれか一方のみを通して、反応炉からのガスを排気することが可能である。このため、より確実に反応炉やスクラバで廃棄ガスとエアーが混合することがなく、安全性をさらに向上することができる。
また、前記バルブの開閉を自動制御するシステムを具備するものであるのが好ましい(請求項4)。
このように、前記バルブの開閉を自動制御するシステムを具備するものであれば、人の手を介さずにバルブの開閉を自動的に行うので、より正確にバルブの切り替えを行うことが可能である。
このような本発明の気相エピタキシャル成長装置であれば、複数の反応炉に対応したスクラバを備えているので低コストで効率良くウエーハに気相エピタキシャル成長を施すことができるとともに、操業中の反応炉やスクラバ等の廃棄ガスと、停止中の反応炉からのエアーが混合するのを確実に防止することができる。また、操業中の反応炉内の圧力の異常な上昇により反応炉等が破損するのを効果的に防止することが可能である。
以下では、本発明の実施の形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
従来の気相エピタキシャル成長装置において、反応炉とスクラバとが一対一で構成されたものでは、装置の占有スペースが大きくなり、設備にかかるコスト等が増加してしまい、生産効率が低下してしまう。また、従来の複数の反応炉に対応したスクラバを備えた気相エピタキシャル成長装置では、反応炉1台に生じたトラブルが他の反応炉に影響を及ぼす可能性が高く、リスクが高くなってしまう。
例えば気相エピタキシャル成長を停止し、メンテナンス中の反応炉からエアーが進入し、操業中の別の反応炉あるいはスクラバにまで上記エアーが達してしまい、原料ガスや廃棄ガスにエアーが混入してしまう可能性が挙げられる。特に、原料ガスや廃棄ガスに可燃性ガスが含まれる場合、安全面で問題が生じてしまう。
また、例えば配管等が反応炉内で生じた副生成物の積層によって詰まってしまった場合、廃棄ガスがスクラバへと流れず、反応炉内の圧力が異常に上昇してしまい、反応炉が破損してしまうという問題があった。
そこで、本発明者らが気相エピタキシャル成長装置について鋭意研究を行ったところ、複数の反応炉に対応したスクラバを備えた気相エピタキシャル成長装置において、それぞれの反応炉が、少なくとも、互いに独立して設けられた第一から第三の3つのガス排気ラインと接続されており、廃棄ガスを処理するための第一ガス排気ラインとエアーをパージするための第二ガス排気ラインに備えられたバルブの切り替えにより、第一ガス排気ラインおよび第二ガス排気ラインのいずれか一方のみを通してガスを排気するものであれば、例えばある反応炉から進入したエアーが、別の反応炉やスクラバ中の廃棄ガスに混入するのを防止することができることを発見した。
また、反応炉内の圧力を開放するための第三ガス排気ラインが反応炉内の圧力が所定値以上に達したときに自動的に開となる圧抜き用弁を備えたものであれば、反応炉内の異常な圧力上昇による反応炉等の破損を効果的に防止することが可能であることを見出し、本発明を完成させた。
以下では、本発明の実施の形態について図を参照して具体的に説明する。
図1および図2は、本発明に従う気相エピタキシャル成長装置の一例を示す概略図である。図1に示すように、本発明の気相エピタキシャル成長装置1は複数の反応炉2を有しており、この複数の反応炉2からの廃棄ガスを処理するよう集合スクラバ3が設置された構成となっている。このような構成であるため、設置するスクラバ3の数を抑え、スペースやコストの無駄を省き、効率良く生産性高く低コストでウエーハに気相エピタキシャル成長を行うことが可能である。
なお、スクラバ3は、複数の反応炉からの廃棄ガスを受け入れるものであれば、その数は一つに限定されるものではなく、複数あっても良い。例えば、使用する原料ガスに対応してスクラバ3を複数設け、反応炉2で発生した異なる廃棄ガスを別々に処理するような構成とすることもできる。また、反応炉の設置台数に応じ、スクラバの処理能力に従い、スクラバの数を決めればよい。
反応炉2としては、例えば石英製のものを用いることができるが、特に限定されない。また、スクラバ3も例えば充填物の入ったものや多孔板を配置したもの等を用いることができ、限定されるものではない。複数の反応炉2から排気されてくる廃棄ガスを十分に処理することのできるものであれば良く、廃棄ガスの種類や量に応じて適当なものを設置することができる。反応炉2もスクラバ3も、従来使用していたものを設置することができる。
また、上記反応炉2には、気相エピタキシャル成長を行うときに反応炉2内に導入する原料ガスやキャリアガスを供給する装置4及びエアー等をパージするためのガスを供給する装置6が接続されていて、この原料ガス供給装置4及びパージガス供給装置6とそれぞれの反応炉2との間にはバルブ5が設けられており、反応炉2ごとにガスの供給の切り替えを行えるようになっている。
そして、それぞれの反応炉2には、少なくとも、下記のような互いに独立して設けられた3つのガス排気ライン(7、8、9)が接続されている。それぞれのガス排気ラインには窒素等の不活性ガスを流しておくと良い。
まず、第一のガス排気ライン7は、反応炉2から排気された廃棄ガスを処理するためのものであり、反応炉2とスクラバ3とを接続している。すなわち、廃棄ガスを反応炉2からスクラバ3に送る流路となっている。
次に、第二のガス排気ライン8は、反応炉2内のエアーをパージするためのラインである。このラインは上記の第一ガス排気ライン7が接続するスクラバ3とは接続せず、外部へと開放されている。
また、第三のガス排気ライン9は、反応炉2内の圧力を開放するためのものである。この第三ガス排気ライン9には、反応炉2内の圧力が所定値以上に達したときに自動的に開となる圧抜き用弁11が備えられているため、例えば廃棄ガスが流れる第一ガス排気ライン7が閉塞してしまって、反応炉2内の圧力が上昇して前記所定値以上の異常な値をとったときに、上記弁11が開き、該異常な圧力を開放し、反応炉2やライン等が圧力により破損するのを効果的に防止することが可能である。また、通常時は、第一ガス排気ライン7や第二ガス排気ライン8における詰まり状況をモニタする役割を果たすことができ、日常点検や管理に有効である。
この圧抜き用弁11としては、例えばマノメータ14が挙げられる。マノメータ14であれば、コストをかけずに効果的に異常に高まった圧力を逃すことが可能な構成にできる。マノメータ14は例えばU字管形や傾斜形等あるが、特に限定されるものではなく、前記所定値以上の異常な圧力が反応炉2内にかかったときに圧を逃すことができるものであれば良い。また、マノメータ14に入れる液は前記所定値に応じて適宜選択することができる。例えば真空オイルとして使われるものが好適である。
なお、所定値に関しては、上述したように、例えば反応炉2の材質や原料ガスの流量、気相エピタキシャル成長時の設定温度、成長速度等の実験条件などに応じて適宜設定することができる。
また、図1に示す例では、この第二ガス排気ライン8および第三ガス排気ライン9において、反応炉2と接続する側とは反対側の端は外部へと開放されているが、必要に応じて上記の第一ガス排気ライン7が接続するスクラバ3とは異なるスクラバを新たにそれぞれ設け、該スクラバを通して外部に排気することもできる。
次に、上記の第一ガス排気ライン7と第二ガス排気ライン8の関係について述べる。
上記両ライン7、8には排気および排気停止を切り替えるためのバルブ10が備えられている。そして、これらの第一ガス排気ライン7のバルブ10’aと第二ガス排気ライン8のバルブ10’bによって、いずれか一方のみを通してガスを排気するようになっている。
例として、図2を参照として説明する。この気相エピタキシャル成長装置1’において、ある反応炉2’が操業中であり、また別の反応炉2”がウエーハの出し入れや炉のメンテナンス等で反応を停止している場合について述べる。この停止中の反応炉2”では、エアーパージ用の第二ガス排気ライン8のバルブ10”bが開となっており、廃棄ガス処理用の第一ガス排気ライン7のバルブ10”aは閉の状態になっている。また、上記操業中の反応炉2’の両ライン7、8のバルブ10’a、10’bはその逆の状態となっている。このため、停止中の反応炉2”から入り込んだエアーが第一ガス排気ライン7を通りスクラバ3に進入することがないし、第二ガス排気ライン8を通って上記操業中の反応炉2’内に進入することもなく、エアーと廃棄ガスが混入するのを防止できる。また、廃棄ガスが操業中の反応炉2’から第一ガス排気ライン7を通って停止中の反応炉2”に進入することもない。気相エピタキシャル成長を行うとき、例えばキャリアガスとして水素等を用いたり、廃棄ガス中に可燃性ガスが含まれていたりするので、エアーと混ざるのを防止するのは安全性において重要である。このように、気相エピタキシャル成長を行うとともに、他の反応炉でメンテナンス等の作業を同時にかつ安全に行うことができる。
また、図1に示すように、これらのバルブの開閉を自動制御することができるようコンピュータ13が配置されており、両ライン7、8に設けたバルブ10’a、10’bの一方が開のときは他方が閉になるよう連動して開閉を制御することができるようになっている。このようなシステムであれば、人の手を介さずにバルブ10の開閉をコンピュータ13によって自動的に行うことができるので、人による操作ミスをなくし、正確にバルブ10の切り替えをすることができ、安全性をより高めることが可能である。
さらには、図2に示すように、反応炉2’あるいは反応炉2”と第一ガス排気ライン7と第二ガス排気ライン8とが三方弁12’、12”により接続されたものであると、一層安全に作業を行うことができる気相エピタキシャル成長装置1’となる。三方弁12’、12”により接続することで、閉塞してしまうことなく、より確実に、反応炉2’あるいは反応炉2”から、第一ガス排気ライン7および第二ガス排気ライン8のいずれか一方にのみガスを流すことができる。
また、この三方弁12’、12”の接続向きがコンピュータ13により制御され、反応炉2’あるいは反応炉2”やガス供給装置4の動作と連動しているとより良い。例えば、インターロック機能により、三方弁12’、12”によって反応炉2’あるいは反応炉2”とエアーパージ用の第二ガス排気ライン8とが接続されている場合、原料ガス供給装置4、反応炉2’あるいは反応炉2”から水素等の可燃性ガスなどを流すことができないようにし、このような可燃性ガスとエアーとが混じるのを未然に防止することができるようにシステムを構築することができる。また、反応炉2’あるいは反応炉2”からの信号により、三方弁12’、12”の向きが切り替わるようなシステムを構築しても良い。例えば気相エピタキシャル成長前の反応炉2’あるいは反応炉2”内のエアーを抜くプリパージ完了の信号が反応炉2’あるいは反応炉2”から発せられると、それに従い、それまで反応炉2’あるいは反応炉2”から第二ガス排気ライン8に接続されていた三方弁12’、12”の向きを変え、第一ガス排気ライン7に接続するシステムが考えられる。このような反応炉2’あるいは反応炉2”や原料ガス供給装置4等と連動する制御は、当然、各ラインに設けられたバルブ10に対して行うことも可能である。
以上のような気相エピタキシャル成長装置1、1’であれば、上述したように、一つのスクラバ3につき複数の反応炉2からの廃棄ガスを処理するので効率が良く、生産性が高い。反応炉2やスクラバ3等において、廃棄ガスとエアーが混じることがなく、ある反応炉2’でウエーハに気相エピタキシャル成長を行う一方で、別の反応炉2”を停止してメンテナンス等の作業を、安全かつ同時進行で行うことができる。また、反応炉2内の圧力が異常に高まったときに、圧抜きするためのライン9を備えているため、装置の破損を効果的に防ぐことができて安全である。
次に、このような気相エピタキシャル成長装置1、1’を用い、ウエーハにシリコン単結晶層を気相エピタキシャル成長させる工程について述べる。一例として、図2の気相エピタキシャル成長装置1’を用いた場合で、反応炉2’においてウエーハに気相エピタキシャル成長を行い、同時に別の反応炉2”のメンテナンスを行う場合について述べる。
反応炉2’において、まず、サセプタ上にウエーハを載置した後、反応炉2’を閉じてプリパージを行う。このとき、コンピュータ13の制御により第一ガス排気ライン7のバルブ10’aは閉じられ、第二ガス排気ライン8のバルブ10’b、第三ガス排気ライン9のバルブ10’cは開となっている。また、この時三方弁12’により反応炉2’から第二ガス排気ライン8に接続されている。パージガス供給装置6より窒素等の不活性ガスを流し、反応炉2’内のエアーを第二ガス排気ライン8を通してパージするとともに、反応炉2’内を不活性ガスで満たす。反応炉2’内が不活性ガスで十分に満たされると、反応炉2’よりプリパージ完了信号が発せられ、この完了信号に伴い、三方弁12’の接続向きが自動的に切り替わり、反応炉2’から第一ガス排気ライン7へとつながる。同時にバルブ10’a、10’bが自動的に切り替わり、バルブ10’aが開、バルブ10’bが閉となる。
次に、反応炉2’を例えばランプヒータ等により加熱し、原料ガス供給装置4より原料ガスとして例えばトリクロロシラン、キャリアガスとして水素を反応炉2’に供給する。そして反応炉2’内でウエーハに気相エピタキシャル成長を行い、ウエーハ表面にシリコン単結晶層を積層することができる。
このとき、反応炉2’から排出される廃棄ガスは第一ガス排気ライン7を通してスクラバ3に送られ、排ガス処理が行われた後、外部に排気される。
そして、所望の厚さにシリコン単結晶層を積層した後、原料ガス、キャリアガスの供給や加熱を停止し、再度不活性ガスを供給して反応炉2’内を不活性ガスで満たす。この後、三方弁12’およびバルブ10’a、10’bを切り替えて、反応炉2’を第二ガス排気ライン8とつなぎ、ウエーハの取り出し、交換を行う。
また、例えば操業中に第一ガス排気ライン7が、反応により生じた副生成物等で詰まった場合、反応炉2’や配管内の圧が高まるが、所定値以上に達すると、マノメータ14中のシリコーンオイル中を廃棄ガスがバブリングして通り抜け、窒素等の不活性ガスとともに第三ガス排気ライン9より排気される。これにより、操業中に生じた異常な圧力を開放することができ、安全に気相エピタキシャル成長を行うことが可能である。
一方で、反応炉2”はメンテナンス中であり、コンピュータ13の制御により第二ガス排気ライン8のバルブ10”b、第三ガス排気ライン9のバルブ10”cは開であり、第一ガス排気ライン7のバルブ10”aは閉となっており、三方弁12”により反応炉2”と第二ガス排気ライン8とが接続されている。このため、反応炉2”から入り込んだエアーは第二ガス排気ライン8よりパージされて、反応炉2’から排気される廃棄ガスと混じることなく、またスクラバ3を通らずに外部に排気される。また、反応炉2’から排気された廃棄ガスが第一ガス排気ライン7を介して反応炉2”の方向に流れてきても、バルブ10”aや三方弁12”により流れが阻止され、エアーと混じるのを確実に防ぐことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
本発明の気相エピタキシャル成長装置の一例を示す概略図である。 本発明の気相エピタキシャル成長装置の他の一例を示す概略図である。 従来の気相エピタキシャル成長装置の一例を示す概略図である。 従来の気相エピタキシャル成長装置の他の一例を示す概略図である。
符号の説明
1、1’…本発明の気相エピタキシャル成長装置、
2、2’、2”、302、402…反応炉、
3、303、403…スクラバ、
4、304、404…原料ガス供給装置、
5、10、10’a、10’b、10’c、10”a、10”b、10”c…バルブ、
6、306、406…パージガス供給装置、 7…第一ガス排気ライン、
8…第二ガス排気ライン、 9…第三ガス排気ライン、
11…圧抜き用弁、 12’、12”…三方弁、 13…コンピュータ、
14…マノメータ、 301、401…従来の気相エピタキシャル成長装置。

Claims (4)

  1. 少なくとも、ウエーハに気相エピタキシャル成長を施すための複数の反応炉と、該複数の反応炉から排気された廃棄ガスを処理するためのスクラバを備えた気相エピタキシャル成長装置であって、前記複数の反応炉はそれぞれ、少なくとも、互いに独立して設けられた3つのガス排気ラインと接続されており、第一ガス排気ラインは前記スクラバに接続されて前記複数の反応炉から排気された廃棄ガスを処理するためのものであり、第二ガス排気ラインは前記反応炉内のエアーをパージするためのものであり、第三ガス排気ラインは前記反応炉内の圧力を開放するためのものであり、前記第一ガス排気ラインおよび第二ガス排気ラインは排気および排気停止を切り替えるためのバルブを備えていて、該バルブの切り替えにより、それぞれの反応炉ごとに、前記第一ガス排気ラインおよび前記第二ガス排気ラインのいずれか一方のみを通してガスを排気するものであり、前記第三ガス排気ラインは前記反応炉内の圧力が所定値以上に達したときに自動的に開となる圧抜き用弁を備えたものであることを特徴とする気相エピタキシャル成長装置。
  2. 前記圧抜き用弁はマノメータであることを特徴とする請求項1に記載の気相エピタキシャル成長装置。
  3. 前記反応炉と前記第一ガス排気ラインと前記第二ガス排気ラインとは、三方弁により接続されたものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の気相エピタキシャル成長装置。
  4. 前記バルブの開閉を自動制御するシステムを具備するものであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の気相エピタキシャル成長装置。
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