JP4786116B2 - 情報処理装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は情報処理装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、複数のネットワークに接続するような装置に用いて好適な情報処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ユーザが携帯可能な大きさのコンピュータが普及しつつある。そのようなコンピュータは、モバイルコンピュータなどと称される。また、従来、インターネットなどのネットワークへの接続は、有線により行われていたが、近年、無線LAN(Local Area Network)などが普及し、有線によるネットワークへの接続と、無線によるネットワークへの接続が併存する状態となっている。
【0003】
また、近年、ホットスポットなどと称され、町中にある、例えばファーストフード店などで無線LANが構築され、その無線LANに自由に接続できるようなサービスが提供されている。例えば、モバイルコンピュータによれば、自宅で有線LANによりネットワークへ接続し、会社で、無線LANによりネットワークに接続し、外出先の店でホットスポットとして提供されている無線LANによりネットワークに接続するといったようなことが行われる可能性がある。
【0004】
このようにモバイルコンピュータは、異なる環境において、異なるネットワークへの接続が容易に行えるため、それらの異なるネットワーク毎に設定がされていることがあり、そのような場合、ユーザは、それぞれの場所に応じて、適切な接続先の設定を行い、ネットワークの接続先を適切に切り換える必要があった。そのような設定や切り換えの操作は、面倒であることから、簡便な操作で、ネットワークの切り換えが行えるようにすることが提案されている。(例えば、特許文献1、非特許文献1参照)
【0005】
【特許文献1】
特開2000−311080号公報(第3−8頁)
【非特許文献1】
シャープ株式会社、“インターネット快適サポートソフト「インターネット快速便 Ver.2.1」”、1999年6月11日、[平成14年8月21日検索]、インターネット<URL:http://www.sharp.co.jp/sc/gaiyou/news/990611.html>
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、ネットワークへ接続できる複数の環境下で、同一のモバイルコンピュータが用いられるといった状況が、一般的になりつつある。そのような状況下において、ユーザは、それぞれのネットワークへの接続設定(以下、適宜、プロファイルと称する)を手動で切り換える必要があり、それらの切り換えのためには、各プロファイルをユーザ自身が、識別できるように覚えておく(認識しておく)必要性があった。
【0007】
また近年、無線LANやBluetoothなどの無線技術に基づくネットワークが普及しつつあり、それらの無線技術に基づくネットワークへの接続は、ユーザが、物理的な操作を行わなくても成立してしまう状況があり、換言すれば、そのような無線技術に基づくネットワークが構築されている場所にユーザのが端末が入ると、ユーザが意識しなくても、そのネットワークに接続されてしまうような状況があり、そのような状況下では、ユーザが手動により所望のネットワークへの接続を設定するといった対応をとるということが困難であるといった問題があった。
【0008】
また、無線技術に基づくネットワークや有線によるネットワークが混在する状況下、換言すれば、複数のネットワークへのアクセスポイントが混在する、特に隣接するような状況下では、ユーザが、“どのネットワークに接続しているのか”、“複数の接続が確立されているが、どのネットワークで通信が行われているのか”などを認識することが難しいといった問題があった。
【0009】
これらのことは、上述した特許文献1や非特許文献1において開示されている方法を用いても、同様の問題が発生する。
【0010】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、ユーザの手を煩わすことなく、複数のネットワークの切り換えが行われるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報処理装置は、ネットワークに接続するための複数のインタフェースを備える情報処理装置において、前記ネットワークの設定をネットワーク毎にプロファイルとして管理する管理手段と、前記ネットワークへの第1の接続を検知する検知手段と、前記検知手段により前記ネットワークへの第1の接続を検知した場合、前記ネットワークが直前に接続していたネットワークと同一であるか否かを判断し、前記検知手段により検知された前記ネットワークが、直前に接続していたネットワークと同一ではないと判断されたとき、前記複数のインタフェースのうち、どのインタフェースが接続されているかを特定し、さらに特定されたインタフェースに対応する検索キーがユーザにより設定されているプロファイルを検索することにより、接続されたネットワークに対応するプロファイルが前記管理手段により管理されているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記ネットワークに対応するプロファイルが前記管理手段により管理されていると判断された場合、その管理されているプロファイルに基づき前記ネットワークへの第2の接続を完了させる完了手段とを含むことを特徴とする。
【0013】
前記検知手段は、前記ネットワークを管理するゲートウェイの装置との接続を前記第1の接続として検知し、前記判断手段は、前記ゲートウェイの装置に関するプロファイルが、前記管理手段により管理されているか否かを判断し、前記完了手段は、前記ゲートウェイの装置に関するプロファイルに基づいて、前記ネットワークへの第2の接続を完了させるようにすることができる。
前記検知手段により前記ネットワークへの第1の接続が検知された場合、1だけカウントするカウント手段と、前記検知手段により前記ネットワークへの第1の接続が検知された場合、前記カウント手段によりカウントされているカウント値を1だけ減算した値が0になったか否かを判定する判定手段とをさらに含み、前記判定手段により、前記カウント手段によりカウントされているカウント値を1だけ減算した値が0になったと判定された場合、前記判断手段は、その0と判断されたときに前記検知手段により検知された前記ネットワークに関するプロファイルが、前記管理手段により管理されているか否かを判断するようにすることができる。
【0014】
前記検知手段によりネットワークへの第1の接続が検知された場合、1だけカウントするカウント手段と、検知手段によりネットワークへの第1の接続が検知された場合、カウント手段によりカウントされているカウント値を1だけ減算した値が0になったか否かを判定する判定手段とをさらに含み、判定手段により、カウント手段によりカウントされているカウント値を1だけ減算した値が0になったと判定された場合、判断手段は、その0と判断されたときに検知手段により検知されたネットワークに関するプロファイルが、管理手段により管理されているか否かを判断するようにすることができる。
【0015】
前記判断手段は、SSID、MACアドレス、IPアドレス、前記ネットワークにユーザがつけた接続名のうち、少なくとも1つを検索キーとして用いて前記検知手段により検知された前記ネットワークに関するプロファイルが、前記管理手段により管理されているか否かを判断するようにすることができる。
【0016】
前記インターフェイスが、有線LAN用のインターフェイスまたは無線LAN用のインターフェイスである場合、第1の接続は、ネットワークを管理するゲートウェイの装置との接続であり、第2の接続は、ゲートウェイの装置を介した他の装置への接続であり、前記インターフェイスが、モデムである場合、第1の接続は、ISPへの接続であり、第2の接続は、ISPを介した他の装置への接続であるようにすることができる。
【0017】
前記完了手段によりネットワークへ第2の接続が完了した場合、ユーザにより設定されている所定のソフトウェアを起動させる起動手段をさらに含むようにすることができる。
【0018】
本発明の第1の情報処理方法または第1のプログラムは、ネットワークに接続するための複数のインタフェースを備える情報処理装置の情報処理方法において、前記ネットワークの設定をネットワーク毎にプロファイルとして管理する管理ステップと、前記ネットワークへの第1の接続を検知する検知ステップと、前記検知ステップの処理で前記ネットワークへの第1の接続を検知した場合、前記ネットワークが直前に接続していたネットワークと同一であるか否かを判断し、前記検知ステップの処理により検知された前記ネットワークが、直前に接続していたネットワークと同一ではないと判断されたとき、前記複数のインタフェースのうち、どのインタフェースが接続されているかを特定し、さらに特定されたインタフェースに対応する検索キーがユーザにより設定されているプロファイルを検索することにより、検知された前記ネットワークに対応するプロファイルが、前記管理ステップの処理で管理されているか否かを判断する判断ステップと、前記判断ステップの処理で前記ネットワークに対応するプロファイルが前記管理ステップの処理で管理されていると判断された場合、その管理されているプロファイルに基づき前記ネットワークへの第2の接続を完了させる完了ステップとを含むことを特徴とする。
【0019】
本発明の第2の情報処理装置は、ネットワークに接続するための複数のインタフェースを備える情報処理装置において、前記ネットワークに接続された際の各種設定を、ネットワーク毎にプロファイルとして管理する管理手段と、前記ネットワーク接続の変更を検知する検知手段と、前記検知手段によってネットワーク接続の変更が検知された場合、前記ネットワークが直前に接続していたネットワークと同一であるか否かを判断し、前記検知手段により検知された前記ネットワークが、直前に接続していたネットワークと同一ではないと判断されたとき、前記複数のインタフェースのうち、どのインタフェースが接続されているかを特定し、さらに特定されたインタフェースに対応する検索キーがユーザにより設定されているプロファイルを検索することにより、接続されたネットワークに対応するプロファイルが前記管理手段により管理されているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により、前記接続されたネットワークに対応するプロファイルが前記管理手段により管理されていると判断された場合、前記接続されたネットワークに対応するプロファイルに基づく設定を行う設定手段とを含むことを特徴とする。
前記検知手段は、前記ネットワークを管理するゲートウェイの装置との接続を検知し、前記判断手段は、前記ゲートウェイの装置に関するプロファイルが、前記管理手段により管理されているか否かを判断し、前記設定手段は、前記ゲートウェイの装置に関するプロファイルに基づく設定を行うようにすることができる。
前記判断手段は、SSID、MACアドレス、IPアドレス、前記ネットワークにユーザがつけた接続名のうち、少なくとも1つを検索キーとして用いて前記検知手段により検知された前記ネットワークに関するプロファイルが、前記管理手段により管理されているか否かを判断するようにすることができる。
本発明の第2の情報処理方法およびプログラムは、ネットワークに接続するための複数のインタフェースを備える情報処理装置の情報処理方法において、前記ネットワークに接続された際の各種設定を、ネットワーク毎にプロファイルとして管理する管理ステップと、前記ネットワーク接続の変更を検知する検知ステップと、前記検知ステップの処理でネットワーク接続の変更が検知された場合、前記ネットワークが直前に接続していたネットワークと同一であるか否かを判断し、前記検知ステップの処理により検知された前記ネットワークが、直前に接続していたネットワークと同一ではないと判断されたとき、前記複数のインタフェースのうち、どのインタフェースが接続されているかを特定し、さらに特定されたインタフェースに対応する検索キーがユーザにより設定されているプロファイルを検索することにより、接続されたネットワークに対応するプロファイルが前記管理ステップの処理で管理されているか否かを判断する判断ステップと、前記判断ステップの処理により、前記接続されたネットワークに対応するプロファイルが前記管理ステップの処理により管理されていると判断された場合、前記接続されたネットワークに対応するプロファイルに基づく設定を行う設定ステップとを含むことを特徴とする。
【0020】
本発明の第1の情報処理装置および方法、並びにプログラムにおいては、ネットワークへの接続が検知され、その検知されたネットワークが、直前に接続していたネットワークと同一ではないと判断されたとき、複数のインタフェースのうち、どのインタフェースが接続されているかが特定され、さらに特定されたインタフェースに対応する検索キーがユーザにより設定されているプロファイルを検索することにより、接続されたネットワークに対応するプロファイルが管理されているか否かが判断され、ネットワークに対応するプロファイルがり管理されていると判断された場合、その管理されているプロファイルに基づきネットワークへ接続が完了される。
本発明の第2の情報処理装置および方法、並びにプログラムにおいては、ネットワークに接続された際の各種設定が、ネットワーク毎にプロファイルとして管理され、ネットワーク接続の変更が検知され、その検知された接続が直前の接続と異なると判断されたとき、複数のインタフェースのうち、どのインタフェースが接続されているかを特定し、さらに特定されたインタフェースに対応する検索キーがユーザにより設定されているプロファイルを検索することにより、接続されたネットワークに対応するプロファイルが管理されているか否かが判断され、接続されたネットワークに対応するプロファイルが管理されていると判断された場合、接続されたネットワークに対応するプロファイルに基づく設定が行われる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明を適用した情報処理装置としての端末が用いられる環境について説明するための図である。ユーザが用いる端末10(図2)は、携帯可能な、モバイルコンピュータなどと称される装置であり、ユーザは、その端末10を、自宅、会社、または、ファーストフード店などの町中の店に携帯し、その場所において、ネットワークに接続し、所定の処理を行うとして以下の説明を行う。
【0022】
自宅においては、ゲートウェイ1−1を備えたネットワーク2−1が構築されている。同様に、会社においては、ゲートウェイ1−2を備えたネットワーク2−2が構築され、店においては、ゲートウェイ1−3を備えたネットワーク2−3が構築されている。ゲートウェイ1−1乃至1−3により、構築されているネットワーク2−1乃至2−3は相互に接続されている。以下の説明において、ゲートウェイ1−1乃至1−3を、それぞれ個々に区別する必要がない場合、単に、ゲートウェイ1と記述する。他の部分についても同様に記述する。
【0023】
ゲートウェイ1は、複数のコンピュータ(端末)やLANなどを相互に接続する際に、コンピュータと公衆通信網や、LANと公衆通信網などを接続する装置である。ゲートウェイ1には、ミニコンピュータなどが使われており、ゲートウェイプロセッサ(gateway processor)と称される場合もある。一般に、コンピュータと端末を公衆通信網を介して接続する場合、ゲートウェイとしては大がかりな装置を必要としないが、ネットワーク間の通信を行う場合、通信速度の制御、トラフィックの制御、ネットワーク間でのコンピュータのアドレス(address)の変換など、複雑な処理を行うため、ゲートウェイ1としては、少なくともミニコンピュータ程度の能力を持った装置が必要とされる。
【0024】
ネットワーク2は、有線により構築されているLAN(以下、有線LAN)、無線により構築されているLAN(以下、無線LAN)、または、モデムを用いた通信を実行するものである。
【0025】
図2は、ユーザが携帯する端末10の内部構成例を示す図である。端末10のCPU(Central Processing Unit)11は、ROM(Read Only Memory)12に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータやプログラムなどが適宜記憶される。入出力インターフェイス15は、キーボードやマウスから構成される入力部16が接続され、入力部16に入力された信号をCPU11に出力する。また、入出力インターフェイス15には、ディスプレイやスピーカなどから構成される出力部17も接続されている。
【0026】
入出力インターフェイス15には、ハードディスクなどから構成される記憶部18も接続されている。入出力インターフェース15には、無線LAN用インターフェイス19、有線LAN用インターフェイス20、および、モデム21も接続されている。さらに、入出力インターフェイス15には、ドライブ22も接続されており、ドライブ22は、磁気ディスク31、光ディスク32、光磁気ディスク33、半導体メモリ34などの記録媒体からデータを読み出したり、データを書き込んだりするときに用いられる。
【0027】
次に、端末10において行われる動作について説明する。端末10においては、図1に示したような異なるネットワーク2への接続を、ユーザの手を煩わすこと無く行うための処理が行われる。なお、以下の説明において、“自動的”といった言葉は、ユーザの手を煩わすことなく、端末10側で処理が実行されることを意味し、ユーザ側からみて、自動的に処理が行われるといった意味で用いる。よって、“自動的に”といった記載は、端末10側で何らアクションも起きずに処理が実行されることを意味するものではない。
【0028】
また、以下の説明において、ネットワークへの“接続”とは、2つの段階を経て行われるものとする。第1の段階としては、ゲートウェイ1とデータの授受を行える状態(または、その先のISP(Internet Service Provider)のサーバとデータの授受を行える状態)となることとし、第2の段階としては、認証などの処理が終了し、実際に、ネットワークにおけるデータの授受を自由に行える状態になることとする。
【0029】
換言すれば、例えば、無線LANにおいて、その無線LANによりサービスが提供される物理的な範囲(電波が届く範囲)に端末10が入り、そのサービスを検知する状態を第1の段階の接続と称し、その後、そのサービスを利用できるユーザであるか否かの認証が行われ、認証の結果、サービスが実際に利用できる状態を第2の段階の接続と称する。
【0030】
以下の説明においては、まず、第1の段階の接続から第2の段階の接続に移行するまでの処理について説明する。
【0031】
端末10は、異なるネットワーク2間の接続を自動的に切り換えるためのプログラムを有しており、そのプログラムは、記憶部18に記憶され、必要に応じ、RAM13に展開される。CPU11は、RAM13に展開されたプログラムに従ってネットワーク2への接続の切り換えの処理を実行する。図3は、RAM13に展開されたプログラムの機能を示す機能ブロック図である。
【0032】
RAM13に展開されるプログラムは、スイッチャー(Switcher)51とプロファイルマネージャ(Profile Manager)52がある。また、記憶部18には、プロファイルマネージャ52により作成され、必要に応じて読み出されるプロファイル(Profile)53が記憶されている。
【0033】
スイッチャー51は、端末10上に常駐し、接続されているネットワーク2の変更を検知する。スイッチャー51は、接続されているネットワークの切り換えを検知した場合、検知されたネットワークに関するプロファイル53が、既に記憶部53に記憶されているプロファイル53内にあるか否かを判断するといった処理を行う。
【0034】
プロファイルマネージャ52は、スイッチャー51の指示により、ネットワークの切り換えの処理をプロファイル53に基づいて実行したり、新たなネットワークの接続の場合には、そのネットワークのプロファイル53を作成し、記憶部18のプロファイル53に追加するといった処理を行う。
【0035】
スイッチャー51は、端末10の電源がオンの状態のときには端末10上に常駐され、プロファイルマネージャ52は、必要に応じ、スイッチャー51により起動される。なお、ここでは、端末10の電源がオンの状態のときとは、サスペンドの状態のときも含むとする。また、この常駐は、ユーザの指示により解除することは可能とされている。
【0036】
スイッチャー51が端末10上に常駐されている状態のときには、出力部17としてのディスプレイ61上には、図4に示すようなアイコンが表示されている。ディスプレイ61には、電源がオンの状態のときには、例えば、右下にタスクトレイ71というのが表示されている。このタスクトレイ71には、その時点で起動されているソフトウェアに関連するアイコンが表示されているが、図4においては、スイッチャー52も起動されているため、そのスイッチャー51に対応するアイコン72も、タスクトレイ71内に表示されている。
【0037】
このように、タスクトレイ71にスイッチャー51に対応するアイコン72が表示されることにより、ユーザは、スイッチャー51が起動されていること(常駐されていること)を認識することが可能となる。また、後述するが、アイコン72を操作することにより、スイッチャー51やプロファイルマネージャ52に関する設定や、プロファイル53の新規作成などができるように構成されている。
【0038】
このように、スイッチャー51が常駐されている状態において、スイッチャー51が行う動作について以下に説明する。まず、図5を参照し、スイッチャー51が行う動作に関わるスイッチャー51の詳細な構成について説明する。スイッチャー51は、新たなネットワーク2に接続されたとき(接続先のネットワーク2が変更されたとき)に、そのことを検知しする通知部91を備える。通知部91は、ネットワークへの接続を検知した場合、メッセージ92により、そのことを処理部94に通知する。また、通知部91は、ネットワークへの接続を検知した場合、そのことをカウンタ93にも通知する。
【0039】
カウンタ93は、ネットワークへの接続の回数をカウントするために設けられており、そのカウントされた回数は、処理部94が、後述する処理を実行する際に用いられる。処理部94は、ネットワークへの接続が検知されたときに、その検知されたネットワークに接続を切り換えるか否かを判断し、切り換えると判断したときには、そのネットワークへの切り換えの処理を、プロファイルマネージャ52に指示し、実行させる。
【0040】
図6は、図5に示した構成によるスイッチャー51により行われる動作について説明するためのフローチャートである。ステップS11において、スイッチャー51による接続の監視処理が開始される。このスイッチャー51における接続の監視処理は、スイッチャー51が端末10上に常駐が開始された時点から行われる。
【0041】
図7は、ステップS11における接続の監視処理の詳細を説明するためのフローチャートである。ステップS31において、初期化が行われる。初期化は、スイッチャー51が、端末10上に常駐が開始された時点で行われるわけだが、カウンタ93(図5)のカウンタ値を0にするなどの処理が行われる。
【0042】
ステップS32において、OS(Operating System)への設定が行われる。ここで、OSとは、例えば、マイクロソフト社のWindows(R) XPなどが用いられる。ステップS32において行われるOSへの設定の処理とは、OSに対して、ルーティングテーブル(Routing Table)に変更があったときには、そのことを通知するように設定する処理である(NotifyRouteChangeを仕掛けるなどと称する場合もある)。
【0043】
ここで、ルーティングテーブルとは、パケット交換ネットワークにおいて、パケット送信に最適な経路をリスト化したファイルのことである。ルーティングテーブルは、そのようなファイルであることから、ネットワークの設定に変更が生じたときには、その変更に応じて更新される。そのため、ネットワークに変更が生じたか否かを検出するのに用いることができる。
【0044】
ネットワークに変更が生じる状況としては、例えば、有線LANから無線LANに切り換えられたように、ネットワークの形態が変更されることにより、そのネットワークへの接続に用いられているインターフェイスも変更が行われたような状況や、ネットワークの形態は同じ無線LANだが、異なるゲートウェイにより管理されているネットワークに切り換えられたように、インターフェイス以外の部分に変更が生じたような状況が考えられる。
【0045】
そこで、例えば、インターフェイスの切り換えを判断することにより、ネットワークの変更を検出することもでき、ルーティングテーブルを用いずに、ネットワークの変更を検出する方法も考えられる。例えば、端末10に備えられているネットワークインターフェイス(Network Interface)の切り換え、すなわち、図2に示した端末10の構成によれば、無線LAN用インターフェイス19、有線LAN用インターフェイス20、およびモデム21のうち、実際にネットワーク2(図1)に接続されしているインターフェイスを判断し、そのインターフェイスに切り換えがあったか否かを判断するようにしても良い。その判断は、例えば、インターフェスをポーリングすることにより行うことが考えられる。
【0046】
また他の方法として、ネットワークインターフェイスのドライバを変更することにより、接続が行われているときには、そのことを通知する機能を持たせ、その通知を用いることにより行うことも考えられる。さらに他の方法としては、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)レベルでパケットの流れを監視することにより行うことも考えられる。
【0047】
上述したネットワークの変更が生じたときの検知の方法として、ポーリングによる方法、ドライバを変更することにより行う方法、または、パケットの流れを監視することにより行う方法は、どれも、実際に実装するには困難であるという問題がある。このような実装が困難であると考えられる方法に対し、ルーティングテーブルを用いる方法は、既に用いられているルーティングテーブルを用いることができ、実装に関しても比較的容易に実行できると考えられる。
【0048】
また、ルーティングテーブルを用いることにより、以下のような利点が得られる。
【0049】
上述したように、端末10が複数のネットワークインターフェイスを有し、複数のネットワークに接続している(例えば、有線LANと無線LANに接続している)ような場合、実際にパケットの授受を行っているネットワーク自体は1つである。従って、用いられているネットワークインターフェイスも1つであり、用いられているネットワークインターフェイス以外ではパケットの授受は行われていない。ネットワークインターフェイスの種類(タイプ)や、ネットワークに接続された順番などに依存し、どのネットワークインターフェイスが用いられるかは変化する。
【0050】
このような状況下において、ルーティングテーブルは、どのネットワークインターフェイスが用いられているのか、どのネットワークと接続されているのかなどを判断するための情報が書き込まれているため、そのルーティングテーブルを用いることにより、的確にネットワークの変更を検知することができる。
【0051】
複数のネットワークに接続しているような場合(例えば、近接する場所で複数の無線LANが構築されているために、複数の無線LANに接続できるような状態の場合や、無線LANと有線LANに接続されているような場合)においても、1つのネットワークにのみ接続しているような場合においても、同様な方法で、実際にパケットの授受を行っているネットワークを識別することが、ルーティングテーブルを用いることにより可能となる。
【0052】
ルーティングテーブルが更新される瞬間というのは、使用されているネットワークに切り換えられた瞬間であるとみなすことができるため、リアルタイムにネットワークの切り換え(変更)を検知することが可能となる。
【0053】
本実施の形態においては、ルーティングテーブルを用いてネットワークの切り換えを判断するとして、以下の説明を行う。
【0054】
図7のフローチャートの説明に戻り、ステップS32において、スイッチャー51は、OSに対してルーティングテーブルに変更があった場合、そのことを知らせるようにという設定(シグナルを出すようにという設定)を行うと、ステップS33において、シグナルを受信したか否かの判断を開始する。
【0055】
ステップS33において、シグナルを受信したと判断されるまで、待機状態が維持される。ステップS33において、シグナルを受信したと判断されると、ステップS34において、メッセージ92(図5)が、処理部94に対して送信される。
【0056】
ネットワークの切り換えが検知され、メッセージ92が送信されると、ステップS32に戻り、それ以降の処理が繰り返されることにより、ネットワークの切り換えの検知が、継続的に行われる(監視状態が継続される)。
【0057】
このようなネットワークの切り換えの監視状態の処理が行われている一方で、スイッチャー51は、ステップS12(図6)において、カウンタの設定の処理を実行する。すなわち、スイッチャー51は、ネットワークの切り換えを検知し、メッセージ92を送信する一方で、カウンタ93に対して、カウンタ値を1だけ増加させるように指示を出す。その指示に応じてカウンタ93は、カウンタ値を1だけ増加させる。
【0058】
このように、カウンタ93において、そのカウンタ値が1だけ増加されると、ステップS13において、ネットワークの切り換えを実行するか否かの判断処理が行われる。図8は、ステップS13において行われる切り換えの判断処理の詳細を説明するためのフローチャートである。この切り換えの判断処理は、メッセージ92を受信した処理部94(図5)において行われる。
【0059】
処理部94は、ステップS51において、カウンタ93によりカウントされているカウンタ値を1だけ減算する。ステップS52において、1だけ減算した結果、カウンタ値は0になったか否かが判断される(カウンタ値が0であるか否かが判定される)。このステップS51とステップS52における処理が行われる理由について説明する。
【0060】
図9を参照して説明するに、まず、ネットワーク2A乃至2Cが存在する状況を考える。ネットワーク2A乃至2Cが無線LANにより構築されているネットワークであるとする。ネットワーク2Aと接続できる範囲(図中、ネットワーク2Aと記載した部分を囲む略円形の部分。以下、図9における同様の表記は、同様の意味を示し、そのネットワークに接続できる範囲を示すとする)とネットワーク2Bと接続できる範囲、または、ネットワーク2Aと接続できる範囲とネットワーク2Cと接続できる範囲には、重なり合う範囲は存在しないとする。
【0061】
しかしながら、ネットワーク2Bに接続できる範囲とネットワーク2Cに接続できる範囲には重なりがあるとする。このような状況において、端末10が、ネットワーク2Aに接続していた状態から移動され、ネットワーク2Bに接続できる範囲とネットワーク2Cに接続できる範囲の重なりが生じている部分に入ったとする。
【0062】
このような場合、順番はどのようになるかは限定できないが、例えば、ネットワーク2Aからネットワーク2Bに、そして、ネットワーク2Bからネットワーク2Cに、接続が切り換えられることが考えられる。すなわち、2回のネットワークの切り換えが連続して行われたこととなり、スイッチャー51は、ネットワークの切り換えを2回連続して検知することになる。
【0063】
スイッチャー51がネットワークの切り換えを検知した場合、後述する処理により、検知されたネットワークへの接続の切り換えが行われるわけだが、この場合、2回、連続的に切り換えが行われてしまう。しかしながら、この場合、最終的には、ネットワーク2Bまたはネットワーク2Cのうちの、どちらか一方にだけ接続できれば良く、換言すれば、どちらか一方には、接続する必要はない。
【0064】
また、仮に、連続的に2回の接続の切り換えの処理が実行されるようにすると、換言すれば、そのような連続的な切り換えの処理を許可するように設定しておくと、頻繁に切り換えの処理が実行されることとなり、その処理のためにかかる端末10の処理能力の負荷が増大し好ましくない。また、頻繁にネットワークへの接続の切り換えの処理が実行されるとなると、ネットワークへの接続の安定性の点から問題があると考えられる。
【0065】
このようなことを考慮し、ステップS51とステップS52の処理が行われる。すなわち、図9を参照して説明したような状況のときは、連続的にネットワークの接続の切り換えが検知される状態であり、メッセージ92が連続的に送信される状況である。よって、カウンタ93のカウンタ値が連続的に増加することになる。
【0066】
再度、図9を参照してステップS51とステップS52の処理について説明するに、ネットワーク2Aからネットワーク2Bにネットワークが切り換えられたときに、まず、メッセージ92が送信され、カウンタ93のカウンタ値が1に設定される。その後、連続的に、ネットワーク2Bからネットワーク2Cにネットワークが切り換えられたときに、メッセージ92が送信され、カウンタ値がさらに1だけ加算されることにより2に設定される。
【0067】
このような、カウンタ値が2に設定されている状態で、ステップS51の処理が実行されると、カウンタ値は1に設定される。そして、さらにステップS52の処理が実行されると、カウンタ値は0ではないと判断され、再度、ステップS51の処理が実行される。再度、ステップS51の処理が実行されることにより、カウンタ値が0に設定される。そして、さらにステップS52の処理が実行されると、カウンタ値が0であると判断され、ステップS53の処理に進むことになる。
【0068】
このように、ステップS52においてカウンタ値が0に設定されていると判断されるまで、先の処理には進まないので、結果として、連続的にネットワークが切り換えられてしまうような状況下においても、最終的に接続すべきネットワークへの接続のみにかかる処理だけが実行されることになる。このようにすることで、端末10における処理負荷を軽減させることや、ネットワーク接続の安定性を向上させるといったことが可能となる。
【0069】
図8のフローチャートの説明に戻り、ステップS52において、カウンタ値が0であると判断されると、ステップS53に進み、チェック1の処理が実行される。図10は、ステップS53において行われる、チェック1の処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
【0070】
ステップS71において、最新のルーティングテーブルが取得される。最新のルーティングテーブルとは、この処理が実行されている時点でのルーティングテーブルである。この処理が実行されている時点では、既に、ルーティングテーブルには、新たな接続先に関するルーティングが記載されている。
【0071】
ステップS71において、最新のルーティングテーブルが取得される時点より前の時点で、その新たな接続先に関するルーティングが記載される前の状態のルーティングテーブル(従って、切り換えられる前に接続されいたネットワークに関するルーティングテーブル)が取得されている。このルーティングテーブルを直前のルーティングテーブルと称すると、その直前のルーティングテーブルは、メッセージ92が発行される前の時点(すなわち、ネットワークの変更が検出される前の時点)で取得されている。例えば、ステップS31(図7)の初期化の処理の際に取得され、処理部94に保持されている。
【0072】
ステップS71において取得されるルーティングテーブルの具体的な例を図11に示す。図11に示したルーティングテーブルの例において、左側に付した番号は、説明のために付した番号であり、実際のルーティングテーブルに含まれる番号ではない。
【0073】
ルーティングテーブルには、デスティネーション(Destination)、ネットマスク(Netmask)、ゲートウェイ(Gateway)、インターフェイス(Interface)、および、メトリック(Metric)に関する情報が、それぞれ書き込まれている。1行目または2行目にあるように、デスティネーションの情報が、“0.0.0.0”というのは、外部のネットワークに接続するためのゲートウェイ1であることを示している。
【0074】
図11に示した例では、ゲートウェイ1が2つ存在していることを示している。従って、2つのネットワークインターフェイスにより、2つのネットワークに接続できる状態であることを示している。
【0075】
図11に示したルーティングテーブルは、適宜、以下の説明においても参照することとし、図10のフローチャートの説明に戻る。ステップS71において、図11に示したようなルーティングテーブルが取得されると、ステップS72において、ゲートウェイ1があるか否かが判断される。この判断は、上述したように、ルーティングテーブルのDestinationの情報を参照することにより行われる。すなわち、Destinationが“0.0.0.0”という情報があるか否かを判断することにより行われる。
【0076】
ステップS72において、ゲートウェイ1があると判断された場合、ステップS73に進む。ステップS73において、Destinationが“0.0.0.0”である情報が複数存在するか否かが判断される。すなわち、ステップS73においては、複数のゲートウェイ1と接続できる状態であるか否かが判断される。図11に示したようなルーティングテーブルを元に処理が行われている場合、Destinationが“0.0.0.0”である情報は複数あると判断され、ステップS74に処理が進む。
【0077】
ステップS74において、Metricの値が最小のものが抽出される。Metricに関する情報も図11に示すように、ルーティングテーブルに含まれる。Metricの値は、OSがWindowes(登録商標)の場合、値が小さいもの(ネットワーク、および、そのネットワークに接続できるネットワークインターフェイス)を優先的に用いる取り決めになっている。換言すれば、Metricの値が小さいものの方が、プライオリティが高く設定されている。
【0078】
通常OSレベルでは、Metricの値は、有線LANの方が、無線LANよりも小さな値として設定されている(プライオリティが高く設定されている)。このプライオリティは、ユーザが設定できるようにしておいても良い。
【0079】
図11に示したルーティングテーブルの例では、ゲートウェイ1として判断されるDestinationが“0.0.0.0”のものは、2つ有り、そのうちの1行目に示されるゲートウェイ1のMetricの値は“20”であり、2行目に示されるゲートウェイ1のMetricの値は“30”である。従って、1行目に記載されているゲートウェイ1が、ステップS74において抽出される。
【0080】
ステップS74において、Metricの値が最小のものが抽出されると、ステップS75に進む。ステップS75において、抽出されたMetricの値が最小のものが、デフォルトルート(Default Route)として設定される。図11に示したルーティングテーブルの例の場合、1行目に記載されたゲートウェイ1に関するルートがデフォルトルートとして設定される。
【0081】
ステップS75の処理には、ステップS73において、Destinationが“0.0.0.0”であるものは複数存在しないと判断された場合も来る。このような場合は、ゲートウェイ1は1つしか存在していない状態を示している。従って、ステップS73からステップS75に処理が進んだ場合、ステップS75においては、その1つしか存在していないと判断されたゲートウェイ1に関するルートが、デフォルトルートとして設定される。
【0082】
ステップS76において、処理部94に保持されている直前のルーティングテーブルに記載されているゲートウェイ1の情報(ネットワークが切り換えられる前のゲートウェイ1に関するルートに関する情報)と、ステップS75において設定されたデフォルトルートの情報(従って、最新のルーティングテーブルから特定されたゲートウェイ1に関するルートの情報)が、同一であるか否かが判断される。
【0083】
ステップS76の処理が行われる理由について説明する。ステップS76の処理が実行されるということは、その前の段階で、ネットワークに変更があったことが検知されたことを示している。しかしながら、その検知が、例えば、ネットワークへの接続が不安定であり、接続が確立したり、切れたりといった不安定な状態が繰り返し発生するようなときときに行われたために、実質的には、ネットワークに変更は無かった(同一のネットワークに接続されたままであった)ようなことがあると考えられる。
【0084】
従って、ステップS76の処理は、実質的に、ネットワークに変更があったのか否かを判断するために行われる。
【0085】
ステップS76の処理には、ステップS72においてゲートウェイ1が存在しないと判断されたときも来る。ここで、ゲートウェイ1が存在しないような状況について説明する。例えば、ローカル(Local)なネットワークで、外部のネットワークに接続されていないために、ゲートウェイ1を設ける必要がなく、そのためにゲートウェイ1が存在していないと判断されることがあると考えられる。
【0086】
または、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)などの機能を有するサーバが、ネットワーク2内に存在していないために、ゲートウェイ1の情報が取得できないようなネットワークに接続された状況であるために、ゲートウェイ1が存在していないと判断されることがあると考えられる。
【0087】
または、IEEE1394規格による接続、シリアル接続、パラレル接続など、1対1で接続されている場合や、無線LANにおいても1対1で接続されてる場合など、ゲートウェイ1が存在していないと判断されることがあると考えられる。
【0088】
これらの状況のネットワーク2に、端末10がおかれるようなことが考えられる場合、ユーザは、ネットワーク2内のPC(パーソナルコンピュータ)などの特定の装置を、ネットワーク2を識別するための情報源として用いることができる。
【0089】
すなわち、ゲートウェイ1のアドレスが取得できないようなネットワーク2を識別するために、そのネットワーク2に存在する任意のPCのIPアドレス、MACアドレス、ホスト名といった情報を、ユーザは指定してプロファイル53として記憶させておくことができる。ゲートウェイ1が存在していないようなネットワーク2を識別するには、このような情報が用いられる。
【0090】
図10のフローチャートの説明に戻り、ステップS72において、ゲートウェイ1が存在しないと判断されたときには、上述したような情報が、ステップS72において取得されたルーティングテーブルから取得され、その取得された情報が用いられて、ステップS76における処理が実行される。
【0091】
ステップS76において、同一であると判断される場合、接続先のネットワーク2に変更はないと判断されたことを意味するので、ネットワーク2の切り換えの処理を実行する必要はなく、そのために、ネットワーク2の切り換えに関わる後段の処理を実行せずに、処理は終了される。
【0092】
一方、ステップS76において、同一ではないと判断された場合、接続先のネットワーク2に変更が生じたと判断されたことを意味するので、さらに、ネットワーク2の切り換えの処理が継続される。すなわち、処理は、ステップS54(図8)に進み、チェック2の処理が実行される。図12は、ステップS54におけるチェック2の処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
【0093】
チェック2の処理においては、チェック1の処理において設定されたデフォルトルートの情報が用いられ、そのデフォルトルートとされたゲートウェイ1に関わる情報がさらに細かく確定される。その確定に用いられる情報としては、例えば、ゲートウェイ1のMACアドレス(Media Access Control Address)、ゲートウェイ1のIPアドレスなどがある。
【0094】
MACアドレスは、ネットワークカードに固有の物理アドレスである。Ethernet(R)なら6bytes長で、先頭の3bytesはベンダコードとしてIEEEが管理/割り当てを行なっている。残り3bytesは各ベンダで独自に(重複しないように)管理しているコードなので、結果として、世界中で同じ物理アドレスを持つEthernet(R)のインターフェイスは存在せず、すべて異なるアドレスが割り当てられていることになる。Ethernet(R)ではこのアドレスを元にしてデータの送受信が行なわれている。
【0095】
ステップS91において、デフォルトルートと設定されたゲートウェイ1と接続されているインターフェイスのタイプに関する情報が取得される。この場合、インターフェイスとしては、図2に示したように、無線LAN用インターフェイス19、有線LAN用インターフェイス20、および、モデム21が設けられており、ステップS91においては、これらのインターフェイスのうちの、どのインターフェイスがゲートウェイ1と接続されているのかを特定するための情報が取得される。
【0096】
インターフェイスのタイプに関する情報は、OSに対して指示を出すことにより、OSから返答(インターフェイスインデックス:InterfaceIndex)を得られるようになっている。インデックスを取得することにより、処理部94(図5)は、インターフェイスのタイプを識別することができる。
【0097】
ステップS92において、取得されたインデックスが用いられて、ネットワーク2と接続されているのは、無線LAN用インターフェイス19、または、有線LAN用インターフェイス20といった、Etherタイプであるか否かが判断される。ステップS92において、インターフェイスのタイプは、Etherタイプであると判断されると、ステップS93において、無線LANであるか、有線LANであるかのインターフェイスの特定が行われる。
【0098】
このインターフェイスの特定には、GUID(Global Unique ID)が取得されることにより行われる。GUIDとは、世界中でユニークになる数値であり、Windows(R)環境では、オブジェクトのクラスIDは、128bitのGUIDとなっており、他のオブジェクトと重複しないようになっている。こうした数値を作成する方法としては、計算による方法があり、Ethernet(R)に関するインターフェイス(この場合、無線LAN用インターフェイス19や、有線LAN用インターフェイス20のこと)のMACアドレスと生成した日付、時刻などを組み合わせて生成する方法などがある。
【0099】
GUIDが用いられてインターフェースの特定が行われると、その特定結果が用いられて、ステップS94において、特定されたインターフェイスは、無線LAN用インターフェイス19であるか否かが判断される。ステップS94において、特定されたインターフェイスは、無線LAN用インターフェイス19であると判断された場合、ステップS95に進み、SSID(Service Set Identification)が取得される。
【0100】
このSSIDは、無線LANにおいて用いられる識別番号であり、通信相手を特定するための識別番号である。通信を行う装置同士が、互いを照合する暗証番号のように用いられ、このSSIDが一致した相手同士でなければ通信を行うことができないように取り決められている。そのためステップS95においては、接続されているゲートウェイ1のSSIDが、接続しているインターフェイス(この場合、無線LAN用インターフェイス19)により取得され、その取得されたSSIDが、処理部94により取得される。
【0101】
このようにSSIDが取得されることにより、処理部94は、その時点で接続されているゲートウェイ1のSSID、IPアドレス(Address)、および、MACアドレスを取得していることになり、これらの情報は、ステップS96の処理として保持される。
【0102】
一方、ステップS94において、特定されたインターフェイスは、無線LANではないと判断された場合、すなわちこの場合、有線LANであると判断された場合、ステップS97に進む。有線LANである場合、SSIDは、必要がないため取得されるといったような処理は行われない。従って、ステップS97の処理が行われる時点では、ゲートウェイ1のIPアドレスと、MACアドレスが取得されている状態なので、処理部94は、その取得されているIPアドレスとMACアドレスを保持する。
【0103】
一方、ステップS92において、ゲートウェイ1と接続されているインターフェイスのタイプは、Etherタイプではないと判断された場合、ステップS98に進む。ステップS98において、インターフェイスの特定が行われる。この場合、モデム21、または、図2に図示していないが、特定のパーソナルコンピュータなどの装置に接続するためのインターフェイス(例えば、IEEE1394規格のもの)であると特定される。インターフェイスが特定されると、ステップS99において、RAS(Remote Access Service)の接続名の取得が行われる。
【0104】
この接続名について説明するに、モデム21で通信が行われる場合、ユーザは、通常、所定のISP(Internet Service Provider)と契約している。IPSと契約している場合、IPアドレス、MACアドレス、電話番号など、そのISPのサーバに接続するための情報が設定されており、端末10に保持されている。このように保持されている情報は、ユーザは、例えば、プロバイダ名(例えば、So-net(商標))などで、一意に区別が付くように管理している。この管理するために用いられている名前をここでは、接続名と称する。
【0105】
また、特定の装置に接続するためのインターフェイスによる接続名(ホスト名)も、ユーザにより設定された接続名が付されており、その接続名で管理(保持)されるものには、その特定の装置のIPアドレスやMACアドレスなどがある。
【0106】
接続名が取得されることにより、ゲートウェイ1または特定の装置のIPアドレスや、MACアドレスが取得されたことになり、それらのアドレスなどの情報が、ステップS100の処理として、処理部94に保持される。
【0107】
このように、ゲートウェイ1に接続されているインターフェイスのタイプから、ゲートウェイ1に関する情報が取得され、保持される。ここで、図12に示したチェック2に関する処理が実行されることにより、処理部94に保持される情報について再度説明する。取得される情報としては、ネットワーク2のゲートウェイ1のMACアドレス(情報1とする)、IPアドレス(情報2とする)、SSID(情報3とする)、接続名(情報4とする)である。
【0108】
無線LANによりゲートウェイ1との接続が行われているときは、情報1乃至3が取得される。有線LANによりゲートウェイ1との接続が行われているときは、情報1と情報2が取得される。モデムによりゲートウェイ1との接続が行われているときは、情報1,2,4が取得される。このように、ゲートウェイ1と接続されているインターフェイスのタイプにより取得される情報が異なる。
【0109】
しかしながら、どのインターフェイスにおいても、情報1と情報2は取得される。すなわち、ゲートウェイ1のMACアドレスとIPアドレスは、取得することが可能とされている。ここで、ゲートウェイ1におけるMACアドレスとIPアドレスについて説明する。
【0110】
通常の場合、ゲートウェイ1は、各ネットワーク2に1つ存在するため、本実施の形態においては、説明しているように、ネットワークの識別の情報として用いることができる。そこで、ゲートウェイ1のMACアドレスとIPアドレスの、どちらをネットワークの識別に用いるかが問題となってくる。
【0111】
例えば、一般の家庭で、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)のモデム(ルータの機能を有するもの)が使用される場合、デフォルト(モデムの製造時に付けられた)のゲートウェイのIPアドレスは、“192.168.0.1”などの同一のアドレスに設定されていることが多い。
【0112】
また、会社などの所定の範囲で構築されているネットワークにおいても、内部のLANは、フロア毎、事業者毎など、所定の区切りで、“192.168.×.×”などと、プライベートなIPアドレスが割り振られる場合がある。このように、IPアドレスは、比較的自由にユーザが割り振る(設定する)ことが可能とされている。
【0113】
このような状況を考慮すると、IPアドレスは、異なるネットワーク2のゲートウェイ1であっても、同一の値が用いられていることが考えられる。従って、IPアドレスだけでは、一意にゲートウェイ1を特定する(識別する)ことができない。
【0114】
そこで、一意にゲートウェイ1を識別するためには、MACアドレスを用いる方が良い。MACアドレスは、上述したように、ユニーク(Unique)なIDであるため、一意にゲートウェイ1を識別することが可能である。
【0115】
しかしながら、例えば、物理的に異なるネットワーク2を同じネットワーク2として識別させたいとき、例えば、異なるフロアでは異なるIPアドレスを用いているが、同一の会社内なので、同一のネットワーク2として識別させたいときなど、IPアドレスを用いる識別を行うようにしても良い。
【0116】
次にSSIDについてだが、SSIDは、上述したように、無線LANにおいて用いられるIDである。SSIDは、IPアドレスと同様に、一意にゲートウェイ1(ネットワーク2)を識別するために用いる情報としては適していない。しかしながら、SSIDに関しては、ネットワーク2を識別するのには適していないということ、換言すれば、異なるネットワーク2なのに、同一のネットワーク2のように扱われることがあるということを、逆に利用するということも考えられる。
【0117】
例えば、SSIDを同一とすることにより、会社においてその社内において構築されている無線LANを、どのフロアにおいても同一の設定とすることができ、どのフロアに移動しても、同一の端末10が、設定をいじるようなことなく利用することができる。また、ホットスポット(Hotspot)のサービスを行っている店において、各支店間においても、同一のSSIDを設定しておけば、ユーザは、同一の設定で、同一のサービスを異なる支店間において享受することができ、店側としては、同一のサービスを異なる支店間で提供することができる。
【0118】
次に、モデム接続時における「接続名」についてだが、上述したように接続名自体は、ユーザが、その端末10においては、一意に付けた名前である。従って、その接続名を識別することによりネットワーク2を一意に確定することが可能である。
【0119】
このように、図12のフローチャートの処理が実行されることにより、取得され、保持される情報には、それぞれ特徴があり、以下の処理においては、これらの特徴を考慮して処理が実行される。
【0120】
ここで、図12のフローチャートの説明に戻り、ステップS96、ステップS97、または、ステップS100の処理が実行されることにより、アドレスなどの情報が取得され、保持されるといった処理が終了されると、ステップS55(図8)に進む。
【0121】
ステップS55において、選択処理が実行される。ここまでの処理において、その時点で接続されているネットワーク2に関する情報、すなわち、ゲートウェイ1に関する情報が取得されたことになる。しかしながら、ここまでの処理で取得された情報だけでは、実際にデータの授受を行うための接続(ネットワーク2により提供されるサービスを享受するための接続)を完了させることはできない。
【0122】
例えば、モデム21における通信が行なわれる場合、ゲートウェイ1と接続された後(第1段階の接続が終了された後)、そのモデム21が備えられている端末10(端末10のユーザ)は、IPSと契約をしている端末10(ユーザ)であるか否かの認証が、IPS側のサーバで行われる。その認証には、パスワードなどの情報が必要である。そのようなパスワードを入力しなければ(ISPに送信しなければ)、実際に、ネットワーク2を用いてデータの授受を開始することはできない。
【0123】
データの授受が行える状態まで、ネットワーク2への接続を完了させるためには(第2段階の接続まで終了させるためには)、その時点で接続されているゲートウェイ1を特定するだけでなく、そのゲートウェイ1が、どのようなネットワーク2に設けられているものであるかを判断し、接続を完了するためにはどのような情報が必要であるかを判断し、取得する必要がある。
【0124】
既に過去の時点において、接続されたことがあり、ユーザの指示により端末10に登録されたネットワーク2に関しては、上述したような接続を完了するために必要な情報は、プロファイル53(図3)として保持されている。プロファイル53は、登録されている複数のネットワーク2に、それぞれ対応したデータから構成されている。よって、この処理が行われている時点で接続されているネットワーク2を特定し、プロファイル53から適切なデータを選択する必要がある。その処理が、ステップS55において行われる選択処理である。
【0125】
図13は、ステップS55で行われる選択処理の詳細について説明するためのフローチャートである。ステップS111において、処理部94は、記憶部18に記憶されているプロファイル53(図3)を読み出し、リスト化する。ここで、読み出されるプロファイル53について、具体的な例を挙げて説明する。
【0126】
図14乃至図19は、プロファイル53の具体例である。図14乃至図19に示したプロファイル53は、3つのネットワーク2に関する情報を含む。その3つのネットワーク2に関する情報は、それぞれ、プロファイルA、プロファイルB、および、プロファイルCと記述している。なお、図14乃至図19に示したプロファイル53においては、複数のブロックに分割し、それぞれのブロックの境界に線を記述することにより、各ブロックを表現したが、実際のプロファイル53には、そのような線は存在せず、また、ブロックという概念も、説明のために用いるだけで、実際のプロファイル53には存在しない。
【0127】
ここでは、プロファイル53の具体的な例を示すと共に、簡単な説明を付すが、詳細な説明は、プロファイル53の情報が用いられる状況や、プロファイ53が作成される際の処理とあわせて後述する。
【0128】
プロファイル53の先頭部分のブロック101(図14)には、このプロファイル53の開始を示す情報が記述されている。ブロック102には、以下に続くプロファイルAのバージョン(Version)が記載されている。ブロック103乃至107は、プロファイルAに関する情報が記載されている。
【0129】
ブロック103には、ユーザが付けたプロファイルAの名前(ネットワーク2の名前)などの情報が記述されている。ブロック104には、プロファイルAで示されるネットワーク2への接続が完了した後に起動されるプログラムに関しての情報が記述されている。
【0130】
ブロック105(図15)には、プロファイルAに関するネットワーク2のゲートウェイ1のMACアドレスやIPアドレスが記述されている。ブロック106には、インターネットにおけるプロキシー(Proxy)の設定に関する情報が記述されている。ブロック107(図16)には、モデムによる通信が行われる際の情報が記述されている。
【0131】
プロファイルBは、ブロック108乃至ブロック113から構成されている。
プロファイルCは、ブロック114乃至119から構成されている。プロファイルBとプロファイルBの基本的な構成は、プロファイルAと同様であり、各ブロックに記述されている情報が異なるだけである。
【0132】
ブロック120(図19)は、プロファイル53の終了を示す情報が記述されている。
【0133】
このようなプロファイル53が、ステップS111において読み出され、リスト化される。リスト化とは、図14乃至図19に示したようなプロファイル53から、ステップS112以降の処理において必要とされる情報(ブロック)が抽出されて、並べられたことを意味する。ステップS112以降の処理においては、リスト化されたプロファイル53が用いられるが、実質的には、リスト化される元となる図14乃至図19に示したプロファイル53を用いて行われるのであるので、ここでは、図14乃至図19に示したプロファイル53を適宜参照して説明する。
【0134】
ステップS112において、チェック2の処理で最終的に保持されたIPアドレスなどの情報は、モデムに関するものであるか否かが判断される。この判断は、チェック2の処理で行われた結果が用いられて行われる。すなわち、チェック2の処理において、InterfaceTypeがRASであると判定された場合には、ステップS112において、モデムであると判断される。
【0135】
ステップS112において、保持されている情報は、モデムに関する情報ではないと判断された場合、ステップS113に進む。ステップS113において、保持されている情報は、無線LANに関する情報であるか否かが判断される。この判断も、チェック2の処理で行われたInterfaceTypeが無線LANであったか否かを判断することにより行われる。
【0136】
ステップS113において、保持されている情報は、無線LANに関するものではないと判断された場合、ステップS114に進む。このような流れで処理が進む場合、すなわち、モデムでもなく、無線LANでもない場合、有線LANであるか、または、特定のPCとの接続であると判断されたことになる。どちらにしても、MACアドレスは保持されている。
【0137】
そこで、ステップS114において、保持されている情報に含まれるMACアドレスと一致するMACアドレスが、ステップS111において作成されたリスト内に存在するか否かが判断される。このMACアドレスについては、図14乃至図19に示したプロファイル53を参照するに、ブロック105、ブロック111、およびブロック117に記述されている。
【0138】
ブロックブロック105、ブロック111、およびブロック117は、それぞれ、プロファイルA、プロファイルB、およびプロファイルCで管理するネットワークに関する情報である。以下の説明においては、プロファイルA、プロファイルB、プロファイルCのそれぞれに関するブロックに記述されている情報は、基本的に同一なので、プロファイルAのブロックを代表して説明する。
【0139】
プロファイルAのブロック105には、プロファイルAに関するネットワークについての情報が記述されているわけだが、具体的には、まず<ifName>という行で、インターフェイスデバイスの名前が記述されている。インターフェイスデバイスの名前は、基本的に、OSにより管理されている。図15に示した例では、インターフェイスデバイスの名前として、“Wireless LAN インターフェース”といった情報が記述されている。
【0140】
次の行では、<SSID>という行が設けられており、無線LANである場合には、具体的なSSIDの値が記述されている。図15に示した例では、“1234”といった値が記述されている。プロファイルBの対応するブロックである、図16のブロック111を参照するに、プロファイルBは、無線LANに関するプロファイルではないため(その上の行の情報から有線LANであると判断できる)、SSIDの値は記述されていない。
【0141】
SSIDの情報が記述される次の行の<idPcName>は、上述した説明の中で、特定の装置という表現で記載した装置に関する名前が記述される。上述した説明の中では、特定の装置とは、ゲートウェイ1が存在していないネットワーク2内で、ネットワーク2を識別するための情報をもつ装置として説明したが、そのような装置が設定されている場合には、その装置の例えば、ホスト名がこの行に記述される。
【0142】
次の行の<mac>は、ゲートウェイ1のMACアドレスが記述される。図15に示したブロック105には、“00-00-00-00-00-00”といった情報が記述されている。説明を、一旦、図13のフローチャートに戻すに、ステップS114においては、この行の情報が用いられて判断が行われる。すなわち、この行のMACアドレスがリスト化されており、そのリスト化されたリスト内から、その時点で処理対象となっているMACアドレスと一致するMACアドレスが存在するか否かが判断され、存在していると判断された数がカウントされる。
【0143】
プロファイル53の内容についての説明を続けるに、ブロック105のMACアドレスが記述される行の次の行には、<ip>といった行が設けられており、IPアドレスが記述される。図15に示したブロック105には、“0.0.0.0”といった情報が記述されている。
【0144】
IPアドレスが記述される行の次の行には、<ifType>といった行が設けられており、インターフェイスのタイプが記述される。図15に示したブロック105には、“3”といった情報が記述されている。インターフェイスのタイプは、このように数値で表される。一例としては、有線LANが1、モデムが2、無線LANが3と設定されている。この情報を参照することにより、プロファイルが、何のインターフェイスに関するものであるかを判断することができる。
【0145】
インターフェイスのタイプが記述される行の次の行には、<enable>といった行が設けられており、このブロック105に記述されている<networkInfo>が有効であるか否かが記述される。通常この行には、1が記述され、有効であることが示される。
【0146】
有効であるか否かの情報が記述される行の次の行には、<selectPriority>といった行が設けられており、プライオリティに関する情報が記述される。図15に示したブロック105には、“1”といった情報が記述されている。この行に記述される情報は、ユーザが検索キーとしてどれを選んだか否かを示す情報である。この検索キーとは、ユーザが設定したものであり、ネットワークを識別するのに用いる情報は、どの情報を用いるか、換言すれば、プロファイル53中のどの情報を抽出するかを検索する際の情報は、どの情報を用いるかを示すものである。
【0147】
ユーザが検索キーとして、無線LAN(SSID)を選択したときには1、モデム(接続名)を選択したときには2、MACアドレスを選択したときには3、IPアドレスを選択したときには4が設定される。
【0148】
上述したように、SSID、接続名、MACアドレス、IPアドレスといった情報には、それぞれ、特徴がある。従って、それらの特徴を生かしたネットワークの切り換えの処理が行える方が良い。例えば、上述したように、SSIDは、異なる支店間で同一のサービスを提供する場合、同一の値に設定されることがある。ユーザは、異なる支店間の異なるネットワークにおいても、同一のサービスを受けたければ、SSIDによりネットワークを識別するようにすればよい。換言すれば、SSIDを検索キーに設定すればよい。
【0149】
仮に、MACアドレスでネットワークを検索キーとして設定しておくと、異なる支店間における異なるネットワークは、異なるネットワークと判断されることになる。そのような設定が良ければ、ユーザは、MACアドレスを検索キーとして設定しておけばよい。
【0150】
このように、ユーザの好みにより検索キーというのが設定され、その設定された情報は、<selectPriority>という行に記載されいる。なお、これらの情報の設定は、後述する画面が参照されて行われる。
【0151】
このような情報が、ネットワークに関する情報としてプロファイルには記述されている。
【0152】
図13のフローチャートの説明に戻る。ステップS114において、保持されている(処理対象とされている)MACアドレスは、リスト内に存在するか否かが判断される。まず、リスト内から、検索キーとし、MACアドレスが設定されている情報、すなわち、<selectPriority>が3に設定されている情報が、リスト内から抽出される。
【0153】
その抽出された情報内から、<mac>の行に記述されているMACアドレスが一致する情報があるか否かが判断される。このようにして、ステップS114において、一致するMACアドレスがリスト内に存在しているか否かが判断され、リスト内に存在しないと判断された場合、ステップS115に進む。ステップS115において、保持されている情報に含まれるIPアドレスと一致するIPアドレスが、リスト内に存在するか否かが判断される。この判断も、ステップS114におけるMACアドレスのときの判断と同様にして行われる。
【0154】
簡便に説明するに、リスト内から<selectPriority>が4に設定されている情報が抽出され、その抽出された情報内から、<ip>の行に記述されていIPアドレスが一致する情報があるか否かが判断されることにより、ステップS115の処理が行われる。ステップS115において、保持されているIPアドレスは、リスト内に存在しないと判断された場合、ステップS116に進む。
【0155】
ステップS116において、保持されている情報が特定の装置への接続に関する情報であり、その情報が、リスト内に存在するか否かが判断される。特定の装置とは、上述したように、ゲートウェイ1が存在していないネットワーク2内において、そのネットワーク2を識別するために設定された装置のことであり、その情報としては、MACアドレス、IPアドレス、ホスト名などであると説明した。ステップS116においては、既に、リスト内には、保持されている情報内のMACアドレスやIPアドレスは存在しないと判断されているため、その他の、例えば、ホスト名が用いられてステップS116の判断が行われる。
【0156】
ステップS116において、リスト内に特定の装置に関する情報はないと判断された場合、ステップS117に進む。ここまで処理が進む場合、保持されている情報に含まれる情報は、リスト内には存在しないと判断されたことになるので、情報が合致した数を示す合致数が0と設定される。
【0157】
一方、ステップS112において、保持されている情報が、モデムに関する情報であると判断された場合、ステップS118に進む。ステップS118において、接続名が一致する情報がリスト内にあるか否かが判断される。まず、リスト内からRASが指定されているものが抽出される。RASが指定されているとは、<selectPriority>が2に設定されている情報のことである。
【0158】
<selectPriority>が2に設定されている情報が存在した場合、その情報が抽出される。抽出された情報から、処理対象となっている接続名と一致する情報があるか否かが判断される。一致するか否かの判断に用いられる情報は、図14乃至図19に示したプロファイル53を参照して説明するに、プロファイルAに関しては、ブロック107(図16)、プロファイルBに関しては、ブロック113(図17)、プロファイルCに関しては、ブロック119(図19)に、それぞれ記載されている。
【0159】
ブロック107,113,119には、<rasEntry>として、そのプロファイルに関わるモデム接続のための情報が記述されている。モデム接続の場合、この<rasEntry>に関わるブロックに情報が記述されるが、プロファイルAは、無線LANに関わるプロファイルであるため、ブロック107には何も情報が記述されておらず(空欄とされており)、同様に、プロファイルBも、有線LANに関わるプロファイルであるため、ブロック113には何も情報が記述されていない。
【0160】
これらのブロックに対し、プロファイルCのブロック119には、情報が記載されている。プロファイルCは、モデムに関するプロファイルであるため、<rasEntry>としてのブロック119には、以下のような情報が記述されている。
【0161】
まず、<rasName>の行に、ユーザが作成した(付けた)接続名が記述されている。図19に示したブロック119には、“So-net(ダイアルアップ)”という情報が記述されている。
【0162】
その次の行の<enable>の行には、このentryが有効であるか無効であるかを示す情報が記述されている。すなわち、このプロファイルがモデムに関するものであり(上述した、例えば、ブロック117の<ifType>が2(モデムを示す値)のものであり)、接続名が設定されている場合、有効であるとして1に設定され、モデムに関するプロファイルではない場合や接続名が設定されていない場合、無効であるとして0に設定される。
【0163】
このような情報が用いられて、ステップS118における処理が実行される。ステップS118において、処理対象とされている接続名と一致するものリスト内にはないと判断された場合、ステップS114に進む。ステップS114以降の処理は、既に説明したようにして行われるため、ここでは、その説明を省略する。
【0164】
一方、ステップS118において、処理対象とされている接続名と一致する情報が、リスト内に存在しないと判断された場合、ステップS120に処理が進む。ステップS120の処理について説明する前に、ステップS120に処理が進む他の処理について先に説明する。
【0165】
ステップS118において、保持されている情報は、無線LANに関するものではないと判断された場合、ステップS119に処理が進む。ステップS119において、リスト内に、処理対象とされている無線LANに関する情報(SSID)と一致する情報があるか否かが判断される。このステップS119における処理は、基本的に、ステップS114やステップS118の処理と同様に行われる。
【0166】
すなわち、まず、リスト内から、検索キーとし、無線LAN(SSID)が設定されている情報、すなわち、<selectPriority>が1に設定されている情報が、リスト内から抽出される。
【0167】
その抽出された情報内から、<ssid>の行に記述されているSSIDが一致する情報があるか否かが判断される。このようにして、ステップS119において、一致するSSIDがリスト内に存在しているか否かが判断され、リスト内に存在しないと判断された場合、ステップS114に進む。ステップS114以降の処理は、上述したように行われ、既に説明したので、ここではその説明は省略する。
【0168】
ステップS119において、保持されている情報に含まれるSSIDが、リスト内に存在すると判断された場合、ステップS120に進む。ステップS120の処理には、上述したように、ステップS118において、保持されている情報に含まれる接続名が、リスト内に存在すると判断された場合も来る。
【0169】
また、ステップS120の処理には、ステップS114において、保持されている情報に含まれるMACアドレスと一致するMACアドレスが、リスト内に存在すると判断された場合も来る。
【0170】
また、ステップS120の処理には、ステップS115において、保持されている情報に含まれるIPアドレスと一致するIPアドレスが、リスト内に存在すると判断された場合も来る。
【0171】
さらに、ステップS120の処理には、ステップS116において、保持されている情報に含まれる特定の装置に関する情報と一致する情報が、リスト内に存在すると判断された場合も来る。
【0172】
このように、ステップS120に処理が進む場合、保持されている情報の一部と合致する情報が、リスト内に存在するときである。換言すれば、接続されているゲートウェイ1は、プロファイル53に登録されているゲートウェイ1と一致する可能性があることを示している。
【0173】
ステップS120において、合致した情報が1つであるか否かが判断される。上述したように、例えば、MACアドレスは、一意にゲートウェイ1を決定することが可能であるが、IPアドレスは、同一のIPアドレスが異なるゲートウェイ1に割り当てられていることも考えられるため、一意にゲートウェイ1を決定することができない。
【0174】
そのために、リスト内に、例えば、同一のIPアドレスをもつ異なるネットワーク2のプロファイルが、複数記憶されていることが考えられる。そこで、ステップS120において、合致した情報が1つであるか否か、換言すれば、1つのゲートウェイ1を特定できるか否かが判断される。
【0175】
ステップS120において、合致数が1であると判断された場合、ステップS121において、合致数が1と設定され、合致数が1ではないと判断された場合、ステップS122において、合致数が1以上と設定される。
【0176】
このように、ステップS117、ステップS121、または、ステップS122において、処理対象とされている情報と一致するリスト内の情報の数が設定されると、ステップS56(図8)に進む。
【0177】
ステップS56までの処理で、ネットワークの接続の切り換え先の候補となる情報が抽出されたことになる。従って、この候補内から、実際に接続を切り換える先のネットワークを決定する処理が行われる。このような接続の切り換え先のネットワークが決定される前に、ステップS56において、ステップS56までの処理で取得された情報が、一旦、保留にされる。保留にされるとは、ネットワークの切り換えの処理が、ステップS56までの処理で得られた情報で、継続されるのだが、ここでは、一旦、その情報を保持し、先に、ステップS14(図6)の処理が行われる。
【0178】
ステップS14において、カウンタ93のカウンタ値は0であるか否かが判断される。このステップS14における判断と同様の判断は、図8に示した切り換え判断処理のフローチャートにおけるステップS52において行われている。図9を参照して説明したように、ステップS51とステップS52の処理は、連続してネットワークの変更が検知されたような場合、連続的にネットワークの切り換えが行われるようなことを防ぐために行われるとして説明した。
【0179】
ステップS51とステップS52の処理は、図8に示した切り換えの判断処理の一部の処理として実行されるわけだが、図8に示したフローチャートの処理は、図6のフローチャートのステップS13における切り換えの判断処理として行われている。
【0180】
ステップS13における切り換えの判断処理が実行されている間に、さらに、新たなネットワークの変更が検知され、メッセージ92が送信されると共に、カウンタ93のカウンタ値も加算されている可能性がある。このような場合、図9を参照して説明したステップS51とステップS52の処理が行われる理由と、基本的に同一の理由により、ステップS14の処理も行われる。すなわち、連続的にネットワークの切り換えが行われないようにステップS14の処理が行われる。
【0181】
ステップS14において、カウンタ93のカウンタ値は0ではないと判断された場合、ステップS13に戻り、それ以降の処理が繰り返される。カウンタ93のカウンタ値が0ではないということは、ステップS13の処理が行われていた比較的短い時間の間に、新たなネットワークへの接続が検知されたことを示しており、そのような場合に、ネットワークの切り換えが起こらないように、ステップS13に戻り、再度、その新たに検知されたネットワークに関して同様の処理が繰り返される。
【0182】
一方、ステップS14において、カウンタ93のカウンタ値は0ではないと判断された場合、すなわち、ステップS13までの処理が実行されている間に、新たなネットワークへの接続は検知されていないと判断された場合、ステップS15に進む。
【0183】
ステップS15に処理が進む場合、ステップS16においてネットワークの切り換えの処理が実行されることを示しており、そのネットワークの切り換えの処理が実行される前の処理として、ステップS15において、直前のルーティングテーブルが、ステップS16において切り換えられるネットワークに関するルートに更新される。なお、直前のルーティングテーブルとは、図10のチェック1の処理のフローチャートの説明のときに説明したように、ネットワークの変更が検知される前の時点でのルーティングテーブルのことである。
【0184】
ステップS15において、直前のルーティングテーブルの更新が終了されると、ステップS16において、ネットワークの切り換え実行の処理が実行される。図20は、ステップS16における切り換え実行処理の詳細について説明するフローチャートである。
【0185】
ステップS141において、ステップS56(図8)の処理で保留にされた合致数に関する情報が、合致数=0を示しているか否かが判断される。ステップS141において、保留にされている情報は、合致数=0を示していないと判断されると、ステップS142において、保留にされている情報は、合致数=1を示しているか否かが判断される。
【0186】
ステップS142において、保留されている情報は、合致数=1を示していると判断された場合、すなわち、検知された接続先としてのネットワークは、既に、プロファイル53にプロファイルとして記憶されており、1つのネットワークに確定できたことを示している場合、ステップS143に進む。
【0187】
ステップS143において、確定されたネットワークへの接続の切り換えの処理が実行される。ステップS143においては、まず、スイッチャー51の処理部94(図5)が、プロファイルマネージャ52(図52)に対して、確定されたネットワークのプロファイルを、記憶部18に記憶されているプロファイル53から読み出すように指示を出す。
【0188】
プロファイルマネージャ52は、スイッチャー51からの指示に従い、プロファイル53から、接続先として確定されたネットワークのプロファイルを読み出す。そして、読み出したプロファイルに基づき、接続先のネットワークを切り換える。この切り換えとは、最終的に接続されたネットワークにおけるサービスを享受できる状態までの接続を完了するという意味である。
【0189】
例えば、モデム21(図2)による接続にネットワークが切り換えられる場合、モデム21とゲートウェイ1が接続され、さらにその先のISPのサーバに接続され、そのサーバにおいて認証の処理などが行われ、そのサーバを介してインターネットなどが使用できる状態までの接続が行われる。
【0190】
従って、例えば、無線LAN用インターフェイス19からモデム21による接続にネットワークが切り換えられる場合、ステップS143においては、認証に用いられるパスワードなどが読み出され、その情報が、ISPのサーバに送信されるなど、実際にネットワークにより提供されるサービスを享受できる状態にまで接続が完了されるという処理が実行される。
【0191】
一方、ステップS142において、保留にされている情報が、合致数=1を示していないと判断された場合、ステップS144に進む。ステップS144に処理が進む場合、保留されている情報が、合致数>1である場合であり、接続先のネットワークの候補として複数検知されている状態であることを示している。そこでステップS144においては、それらの複数検知された接続先のネットワークの候補内で、プライオリティが設定されているか否かが判断される。
【0192】
プライオリティは、ユーザが設定できるようにしても良いし、OSなどにより設定されているものを用いても良い。
【0193】
ステップS144において、プライオリティが設定されていると判断された場合、ステップS145に進む。ステップS145において、複数検知された接続先のネットワークの候補のプライオリティがチェックされ、最もプライオリティが高いネットワークが抽出される。このようにしてプライオリティの高いネットワークが抽出されると、ステップS143に進む。
【0194】
ステップS143における処理は、プライオリティが高いとして抽出されたネットワークに対して行われる。ステップS143における処理については既に説明したので、その説明は省略する。
【0195】
一方、ステップS144において、プライオリティは設定されていないと判断された場合、ステップS146に進む。ステップS146において、選択画面の表示が行われる。ステップS146に処理が進む場合、複数検知された接続先のネットワークの候補内でのプライオリティは存在しておらず、そのためにスイッチャー51側では、どのネットワークに対して接続の処理を行えば良いか判断できないために、ユーザに接続先を問う(ユーザに接続先を選択させる)ための画面をディスプレイ61上に表示させる。
【0196】
ユーザが、その表示された選択画面を参照し、選択したネットワークが、接続先のネットワークとして設定される。その設定されたネットワークに対して、ステップS143における処理が行われる。ステップS143における処理については既に説明したので、その説明は省略する。
【0197】
一方、ステップS141において、保留されている情報が、合致数=0を示していると判断された場合、このことは、切り換え先として検知されたネットワークに関するプロファイルは、まだ、プロファイル53として作成されておらず、記憶部18には記憶されていないことを示している。
【0198】
そのために、ステップS141において、保留されている情報が、合致数=0を示していると判断された場合、ステップS147に進み、ステップS147以降の処理で、検知された新たなネットワークに対して新たなプロファイルの作成の処理が実行される。ステップS147において、プロファイルの新規作成を行うと設定されているか否かが判断される。この設定は、ユーザによりされている。
【0199】
例えば、町中に、ホットスポットが普及したときに、ユーザが町中を端末10を携帯して歩いていると、頻繁にホットスポットによるネットワークを検知し、頻繁にプロファイルの新規作成の処理が実行されることがあると考えられる。しかしながら、ユーザは、所定のホットスポットによるネットワークを使用し、全てのホットスポットの登録を望んでいるわけではないと考えられる。
【0200】
また、所望の数、所望の場所など、所望している範囲内で、プロファイルが作成されれば良く、その所望している範囲内におけるプロファイルが作成された後には、プロファイルの新規作成を望まないとも考えられる。
【0201】
このようなことも考慮し、ユーザが、プロファイルの新規作成を行うか否かの設定を行えるようにしてある。そこで、ステップS147において、プロファイルの新規作成を行うと設定されているか否かが判断される。ステップS147において、プロファイルの新規作成が設定されていないと判断された場合、ユーザは、新たなプロファイルの作成を望んでおらず、新たなネットワークへの接続を望んではいないと判断し、ネットワークの切り換えの処理を実行せずに、処理を終了させる。
【0202】
一方、ステップS147において、プロファイルの新規作成が設定されていると判断された場合、ステップS148に進み、新たに検知されたネットワークに関するプロファイルの作成が開始される。ステップS148におけるプロファイルの新規作成処理については、図21のフローチャートを参照して後述する。
【0203】
ステップS148のプロファイルの新規作成の処理が実行された結果、作成されたプロファイルは、次回から、上述したような処理が実行される際に用いられる。ステップS148における処理が終了されると、ステップS143に進み、プロファイルが作成されたネットワークに対しての接続の切り換え処理が実行される。ステップS143における処理については既に説明したので、その説明は省略する。
【0204】
図21のフローチャートを参照して、ステップS148において行われるプロファイルの新規作成処理について説明する。この処理は、プロファイルマネージャ52が行う。ステップS161において、新たなネットワークのプロファイルの作成が開始されることをユーザに認識させるための画面が、端末10のディスプレイ61上に表示される。例えば、そのプロファイルの新規作成の開始を知らせる開始画面は、図22のような画面である。
【0205】
なお、図22に示すようなプロファイルの新規作成の開始を知らせる開始画面の前に、プロファイル53に登録されていないネットワークを検知したが、そのネットワークに関するプロファイルを作成するか否かを、実際にプロファイルの作成を開始する前に問う画面を表示、その問い対して作成するとの指示が出されたときに、図22に示すような画面が表示されるようにしても良い。
【0206】
図22に示した画面例では、プロファイルの新規作成を開始することをユーザに認識させるためのテキストが表示されている。また、それらのテキストの下側には、“戻る”というボタン101、“次へ”というボタン102、“キャンセル”というボタン103、および、“ヘルプ”というボタン104が表示されている。
【0207】
戻るボタン101は、前の画面に戻るときに操作されるボタンであるが、図22に示した開始画面においては、前の画面がないため、操作できないようになっている。次へボタン102は、次の画面に行くときに操作されるボタンである。キャンセルボタン103は、このプロファイルの新規作成の処理を中止させたいときに操作されるボタンである。ヘルプボタン104は、なにか分からないことがあるときに操作されるボタンである。
【0208】
図22に示したような画面から、次へボタン102が操作されると、処理は、ステップS162(図21)に進む。ステップS162において、基本情報の表示が行われる。図23は、基本情報を表示する画面の一例を示す図である。図23に示した画面には、その時点で取得されているネットワークに関する情報が表示される。
【0209】
まず、インターフェイスの名前が表示されるインターフェイス名表示欄111が画面上に設けられている。このインターフェイス名表示欄111には、その時点でネットワークに接続されている端末10のインターフェイスの名前が表示される。この欄に表示される項目は、ユーザが変更することができないようにされている。この欄に表示される項目は、プロファイル53の<ifName>の行に記述される。例えば、図23に対応したプロファイル53としては、図16に示したプロファイルBであり、そのプロファイルB中のブロック111の対応する行に記述されている。
【0210】
図23に示した画面例において、インターフェイス名表示欄111の下側には、自動切り換えの検索キーを設定する欄が設けられている。この検索キーについては、図13のフローチャートの説明において説明したが、プロファイル53内から、接続されているネットワークのプロファイルを検索する際に用いられるものである。
【0211】
自動切り換えの検索キーを設定する欄には、モデムによる接続がされているときに有効とされるラジオボタン112、モデムの情報が表示されるモデム情報表示欄113、無線LANによる接続がされているときに有効とされるラジオボタン114、無線LANの情報が表示される無線LAN情報表示欄115、ゲートウェイの物理アドレス(MACアドレス)が取得されたときに有効とされるラジオボタン116、MACアドレスが表示されるMACアドレス表示欄117、ゲートウェイのIPアドレスが取得されたときに有効とされるラジオボタン118、および、IPアドレスが表示されるIPアドレス表示欄119が設けられている。
【0212】
ラジオボタン112は、モデム接続が行われているときにのみ有効となるボタンであるが、図23に示した例では、モデム接続ではない状態を示しているために、無効にされている状態である。モデム情報表示欄113には、モデム接続が行われているときにのみ、そのモデム接続されているネットワークの接続名が表示される。
【0213】
モデム情報表示欄113に表示される項目は、プロファイル53の<rasName>の行に表示される。図23に示した画面例は、モデム接続のときではないので、モデム情報表示欄113は無効な状態とされ、何も表示されていないが、モデム接続されているときで、この欄に項目が表示されているときには、その項目は、例えば、図19に示したプロファイルCのブロック119の対応する行に示したように、接続名が記述される。
【0214】
ラジオボタン114は、無線LANによる接続が行われているときにのみ有効となるボタンであるが、図23に示した例では、無線LANによる接続ではない状態を示しているために、無効にされている状態である。無線LAN情報表示欄114には、無線LANによる接続が行われているときにのみ、その無線LANにより用いられているSSIDが表示される。
【0215】
無線LAN情報表示欄115に表示される項目は、プロファイル53の<ssid>の行に表示される。図23に示した画面例は、無線LANによる接続のときではないので、無線LAN情報表示欄115は無効な状態とされ、何も表示されていないが、無線LANにより接続されているときで、この欄に項目が表示されているときには、その項目(SSID)は、例えば、図15に示したプロファイルAのブロック105の対応する行に示したように、SSIDが記述される。
【0216】
ラジオボタン116とラジオボタン118は、それぞれ、MACアドレスとIPアドレスが取得されたときに有効とされるボタンなので、基本的に、有効な状態とされている。ゲートウェイのMACアドレス表示欄117には、MACアドレスが、IPアドレス表示欄119には、IPアドレスが、それぞれ表示される。
【0217】
MACアドレス表示欄117に表示されるMACアドレスは、プロファイル53の<mac>の行に表示され、IPアドレス表示欄119に表示されるIPアドレスは、プロファイル53の<ip>の行に表示される。例えば、図23に示した画面例に対応したプロファイル53としては、図16に示したプロファイルBであり、そのブロック111に対応する行に、それぞれのアドレスが記述されている。
【0218】
モデム情報表示欄113、無線LAN情報表示欄115、MACアドレス表示欄117、および、IPアドレス表示欄119に表示された項目は、ユーザが変更することができないようにされている。
【0219】
図23に示したような基本情報を表示する画面は、その時点で取得されているネットワークに関する情報のみが表示され、換言すれば、その時点で取得されていない情報(取得する必要がない情報)は表示されない。ユーザは、基本的には、この画面に表示されている項目を変更するなどする必要はないようにされており、単に、表示されている情報を確認し、次へボタン102を操作すれば良いようにされている。
【0220】
自動切り換えの検索キーは、図23に示した例では、MACアドレスに設定されているため、MACアドレス用のラジオボタン116のみがオンの状態にされているが、上述したように、ユーザの好みにより、検索キーは変更可能とされている。ユーザは、MACアドレス以外を検索キーとして用いたい場合、有効になっているラジオボタン内から、所望のボタンを選択することにより、検索キーを設定することが可能とされている。
【0221】
この自動切り換えの検索キーの欄において設定された検索キー(選択されたラジオボタン)に関する情報は、プロファイル53の<selectPriority>の行に表示される。例えば、図23に対応したプロファイル53としては、図16に示したプロファイルBであり、そのブロック111の対応する行に記述されている。なお、ブロック111内の<selectPriority>の行には、“3”という情報が記述されているが、この“3”という情報は、上述したように、検索キーとしてMACアドレスが設定されていることを示す。
【0222】
ユーザが、図23に示したような画面を参照し、所望の検索キーを設定し、次へボタン102を操作すると、ステップS163に進み、プロキシ(Proxy)に関する情報が表示される。図24または図25は、ステップS163の処理でディスプレイ61上に表示される画面の一例を示す図である。図24は、無線LANや有線LANによりネットワークに接続されているときにディスプレイ61上に表示される画面の一例であり、図25は、モデムによりネットワークに接続されているときにディスプレイ61上に表示される画面の一例である。
【0223】
ユーザが、図24または図25に示した画面を参照し、設定した情報は、プロファイル53に記述されるわけだが、例えば、図15のプロファイルAのブロック106に記述される。ブロック106は、<IOproxy>に関する情報、すなわち、インターネットオプション(Internet Option)のプロキシの設定に関する情報が記述されるブロックである。
【0224】
<serverHttp />の行には、HTTP(HyperText Transfer Protocol)プロキシのサーバ名が記述される。<serverFtp />の行には、FTP(File Transfer Protocol)プロキシのサーバ名が記述される。<serverSecure />の行には、Secureプロキシのサーバ名が記述される。<serverGopher />の行には、Gopherのサーバ名が記述される。<serverSocks />の行には、Socksのサーバ名が記述される。
【0225】
<serverHttp />乃至<serverSocks />までの情報は、図24に示した画面において、プロキシサーバについての情報の設定に用いられるプロキシサーバ欄122内に設けられた詳細設定ボタン123が操作されることにより、他のウィンドウで表示された設定画面(不図示)において設定された情報である。
【0226】
<bypassServers />の行には、プロキシを通さずにアクセスするネットワークのアドレスが記述される。<serverAutoConfig />の行には、自動構成スクリプトの場所を示す情報(スクリプト名)が記述される。<autoDiscovery>の行には、設定を自動的に検出するか否かの設定に関わる情報が記述される。<autoConfig>の行には、自動構成スクリプトを使用するか否かの設定に関わる情報が記述される。
【0227】
<serverAutoConfig />乃至<autoConfig>までの情報は、図24に示した画面において、自動構成についての情報の設定に用いられる自動構成設定欄121で設定された情報である。
【0228】
<useProxy>の行には、プロキシを使用するか否かの設定に関わる情報が記述される。<sameName>の行には、全てのプロトコル(Protocol)に対して同じプロキシを使用するか否かの設定に関わる情報が記述される。<bypassLocal>の行には、ローカルアドレス(Local Address)にはプロキシを使用しないか否かの設定に関わる情報が記述される。
【0229】
<useProxy>乃至<bypassLocal>までの情報は、図24に示した画面において、プロキシサーバについての情報の設定に用いられるプロキシサーバ欄122で設定された情報である。
【0230】
<enable>の行には、このエントリ(IOProxy)が有効か無効かを表す情報が記述される。<portHttp>の行には、HTTPプロキシのポート番号が記述される。<portFtp>の行には、FTPプロキシのポート番号が記述される。<portSecure>の行には、Secureプロキシのポート番号が記述される。<portGopher>の行には、Gopherプロキシのポート番号が記述される。<portSocks>の行には、Socksのポート番号が記述される。
【0231】
<portHttp>乃至<portSocks>までの情報は、図24に示した画面において、プロキシサーバについての情報の設定に用いられるプロキシサーバ欄122内に設けられた詳細設定ボタン123が操作されることにより、他のウィンドウで表示された設定画面(不図示)において設定された情報である。
【0232】
図24又は図25に示した画面例において、ユーザが次へボタン102を操作すると、図21に示したフローチャートのステップS164に処理が進む。ステップS164において、ネットワークの切り換えの処理が終了した後の処理について設定するための画面がディスプレイ61上に表示される。ネットワークの切り換えの処理が終了した後とは、図20に示したフローチャートの処理において、ステップS143の処理が終了した後という意味である。
【0233】
例えば、ユーザによっては、所定のネットワークに接続した場合、チャットを行うためのソフトウェアを常に起動させるために、そのような所定の処理を端末10で、自動的に実行させたいときがある。そのような設定を行うための画面が、ステップS164における処理としてディスプレイ61上に表示される。
【0234】
ステップS164においてディスプレイ61上に表示される画面の一例を図26に示す。図26に示したような画面により、所定のソフトウェアが登録された場合、ステップS143(図20)の処理によりネットワークへの接続が完了された後に、登録されているソフトウェアの起動の処理が実行される。
【0235】
図26に示した画面には、既に登録されたソフトウェアが表示されるソフトウェア表示部131が設けられている。このソフトウェア表示部131の下側には、予め設定されているおすすめとしてのソフトウェアを登録する際に操作されるおすすめボタン132、新たにソフトウェアを登録する際に操作される追加ボタン133、既に登録されているソフトウェアに関する設定を変更する際に操作される変更ボタン134、および、既に登録されているソフトウェアを削除するときに操作される削除ボタン135が設けられている。
【0236】
おすすめボタン132が操作されると、図27に示したような画面がディスプレイ61上に表示される。図27に示した画面では、音声や壁紙が設定できるようになっている。
【0237】
追加ボタン133または変更ボタン134が操作されると、図28に示したような画面がディスプレイ61上に表示される。追加ボタン133が操作されたときには、図28に示したように、各欄は、空欄とされている。変更ボタン134が操作されたときには、各欄には、変更が指示されたソフトウェアに関する設定が表示される。
【0238】
図26に示したような画面が操作されることにより設定されたソフトウェアに関する情報は、プロファイル53中の<postProcess>のブロックに記述される。例えば、図14に示したプロファイルAに関するブロック104に示すように記述される。<path>の行には、図26に示した画面において、ソフトウェア表示部131に表示されているソフトウェアのパスが記述される。
【0239】
<option />の行には、コマンドラインのオプションが記述される。この行に記述される情報は、図28の画面において、“起動時のオプション”という欄に記述された情報である。<workDir />の行には、起動時の作業ディレクトリが記述される。この行に記述される情報は、図28の画面において、“作業フォルダ”という欄に記述された情報である。
【0240】
<programName />の行には、ソフトウェアの名前が記述される。<waitProcEnd>の行には、1つのソフトウェアが起動されるまで、次のソフトウェアの起動を行わないか否かの設定に関する情報が記述される。この行に記述される情報は、図28の画面において、“終了まで次のソフトウェアを起動しない”というコメントのチェックボタンがチェックされているときには“1”に、チェックされていないときには“0”に、それぞれ設定される。
【0241】
<enable>の行には、この<postProcess>のエントリーが有効であるか無効であるかを示す情報が記述される。
【0242】
これらの情報は、設定されたソフトウェアの数だけ記述される。図14に示したブロック104には、2つのソフトウェアが設定されている場合を示している。
【0243】
図26に示した画面において、次へボタン102が操作されると、処理は、ステップS165(図21)に進み、プロファイルの設定画面が、ディスプレイ61上に表示される。ステップS165においてディスプレイ61上に表示される画面の一例を、図29に示す。
【0244】
図29に示したような画面においては、作成したプロファイルに対して名前を付けたり、ネットワークの切り換え前後において、そのことを認識させるようなメッセージを表示させるか否かなどの設定が行えるようになっている。属性として場所と接続方法が選択できるようになっているが、この場所と接続方法は、プルダウンメニューになっており、そのメニュー内から所望の項目が選択できるようになっている。
【0245】
このプルダウンメニュー内から選択された場所と接続方法に基づいて、プロファイル名が作成される。このプロファイル名は、ユーザが入力することも可能とされている。“お知らせウィンドウの設定”という部分では、ネットワークの切り換えが行われるとき、および、行われた後に関し、それぞれメッセージが表示されるようにするか否かが、ユーザにより選択できるようになっている。
【0246】
図29に示した画面で設定された情報は、プロファイル53中の<profileInfo>のブロックに記述される。例えば、図14に示したプロファイルAに関するブロック103に示すように記述される。<profileName>の行には、ユーザが付けたプロファイル名(図29において“プロファイル名”という欄に記載された情報)が記述される。
【0247】
<place>の行には、ユーザが選択した場所(図29において、“属性”という部分に設けられている“場所”という欄のプルダウンメニューから選択された情報)が記述される。<method>の行には、ユーザが選択した接続方法(図29において、“属性”という部分に設けられている“接続方法”という欄のプルダウンメニューから選択された情報)が記述される。<description>の行には、ユーザが付けたコメント(図29において、“コメント”という欄に記載された情報)が記述される。
【0248】
<confirmBefore>の行には、図29において、“設定を切換える前に表示して確認する”というコメントに対するチェック欄がチェックされている場合には、そのことを表す値“1”に設定される。<confirmAutoClose>の行には、図29において、“設定を切換える前に表示して確認する”の下側に設けられている“自動的に閉じる”というコメントに対するチェック欄がチェックされている場合には、そのことを表す値“1”に設定される。
【0249】
<notifyAfter>の行には、図29において、“設定を切換えた後に通知する”というコメントに対するチェック欄がチェックされている場合には、そのことを表す値“1”に設定される。<notifyAutoClose>の行には、図29において、“設定を切換えた後に通知する”の下側に設けられている“自動的に閉じる”というコメントに対するチェック欄がチェックされている場合には、そのことを表す値“1”に設定される。
【0250】
<enable>の行には、この<profileInfo>のエントリーが有効であるか無効であるかの情報が記載されるが、通常、この情報は、有効であることを示す“1”に設定されている。
【0251】
図29に示した画面において、次へボタン102が操作されると、処理は、ステップS166(図21)に進む。ステップS166において、プロファイルの新規作成の処理が終了したことをユーザに認識させるための画面が、ディスプレイ61上に表示される。図30は、ステップS166の処理においてディスプレイ61上に表示される画面の一例を示す図である。
【0252】
図30に示した終了画面においては、テキストでプロファイルの新規作成の処理が終了したことをユーザに認識させるような画面例である。図30に示した画面において、完了ボタン151が操作されると、プロファイルの新規作成の処理は終了される。
【0253】
このようにして作成されたプロファイルは、プロファイル53として記憶部18に記憶される。そして次回からは、このプロファイルも用いられてネットワークの切り換えの処理が実行される。
【0254】
このように、複数のネットワークの切り換えを、端末10側で自動的に行うことができるので、ユーザは、ネットワークの切り換えを意識せずとも、常に、適切なネットワークの接続を維持させることができ、もって、複数のネットワークへの接続を行う端末10の使い勝手を向上させることができる。
【0255】
上述した一連の処理は、それぞれの機能を有するハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0256】
記録媒体は、図2に示すように、パーソナルコンピュータ(端末10)とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク31(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク32(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク33(MD(Mini-Disc)(登録商標)を含む)、若しくは半導体メモリ34などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記憶されているROM12や記憶部18が含まれるハードディスクなどで構成される。
【0257】
なお、本明細書において、媒体により提供されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って、時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0258】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0259】
【発明の効果】
本発明の第1または第2の情報処理装置および方法、並びにプログラムによれば、接続先のネットワークの切り換えの処理を簡便に行うことができる。
【0260】
また、本発明の第1または第2の情報処理装置および方法、並びにプログラムによれば、接続先のネットワークの切り換えが頻繁に発生してしまうような状況下でも、ネットワークの接続の安定性を保ち、適切な接続を維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるネットワークについて説明するための図である。
【図2】端末の内部構成例を示す図である。
【図3】起動されるソフトウェアについて説明するための図である。
【図4】スイッチャーが常駐されているときのアイコンの表示について説明する図である。
【図5】スイッチャーの内部構成例を示す図である。
【図6】スイッチャーが行う処理について説明するためのフローチャートである。
【図7】ステップS11における接続の監視処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
【図8】ステップS13の切り換え判断処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
【図9】ネットワーク間における端末の移動について説明するための図である。
【図10】ステップS53におけるチェック1の処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
【図11】ルーティングテーブルについて説明するための図である。
【図12】ステップS54におけるチェック2の処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
【図13】ステップS55のおける選択処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
【図14】プロファイルの具体例を示す図である。
【図15】プロファイルの具体例を示す図である。
【図16】プロファイルの具体例を示す図である。
【図17】プロファイルの具体例を示す図である。
【図18】プロファイルの具体例を示す図である。
【図19】プロファイルの具体例を示す図である。
【図20】ステップS16における切り換え実行処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
【図21】ステップS148における新規作成処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
【図22】ディスプレイ上に表示される画面の一例である。
【図23】ディスプレイ上に表示される画面の一例である。
【図24】ディスプレイ上に表示される画面の一例である。
【図25】ディスプレイ上に表示される画面の一例である。
【図26】ディスプレイ上に表示される画面の一例である。
【図27】ディスプレイ上に表示される画面の一例である。
【図28】ディスプレイ上に表示される画面の一例である。
【図29】ディスプレイ上に表示される画面の一例である。
【図30】ディスプレイ上に表示される画面の一例である。
【符号の説明】
1 ゲートウェイ, 2 ネットワーク, 19 無線LAN用インターフェイス, 20 有線LAN用インターフェイス, 21 モデム, 51 スイッチャー, 52 プロファイルマネージャ, 53 プロファイル, 72 アイコン, 92 通知部, 92 メッセージ, 93 カウンタ,94 処理部

Claims (13)

  1. ネットワークに接続するための複数のインタフェースを備える情報処理装置において、
    前記ネットワークの設定をネットワーク毎にプロファイルとして管理する管理手段と、
    前記ネットワークへの第1の接続を検知する検知手段と、
    前記検知手段により前記ネットワークへの第1の接続を検知した場合、前記ネットワークが直前に接続していたネットワークと同一であるか否かを判断し、前記検知手段により検知された前記ネットワークが、直前に接続していたネットワークと同一ではないと判断されたとき、前記複数のインタフェースのうち、どのインタフェースが接続されているかを特定し、さらに特定されたインタフェースに対応する検索キーがユーザにより設定されているプロファイルを検索することにより、接続されたネットワークに対応するプロファイルが前記管理手段により管理されているか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記ネットワークに対応するプロファイルが前記管理手段により管理されていると判断された場合、その管理されているプロファイルに基づき前記ネットワークへの第2の接続を完了させる完了手段と
    を含むことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記検知手段は、前記ネットワークを管理するゲートウェイの装置との接続を前記第1の接続として検知し、
    前記判断手段は、前記ゲートウェイの装置に関するプロファイルが、前記管理手段により管理されているか否かを判断し、
    前記完了手段は、前記ゲートウェイの装置に関するプロファイルに基づいて、前記ネットワークへの第2の接続を完了させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記検知手段により前記ネットワークへの第1の接続が検知された場合、1だけカウントするカウント手段と、
    前記検知手段により前記ネットワークへの第1の接続が検知された場合、前記カウント手段によりカウントされているカウント値を1だけ減算した値が0になったか否かを判定する判定手段と
    をさらに含み、
    前記判定手段により、前記カウント手段によりカウントされているカウント値を1だけ減算した値が0になったと判定された場合、前記判断手段は、その0と判断されたときに前記検知手段により検知された前記ネットワークに関するプロファイルが、前記管理手段により管理されているか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記判断手段は、SSID、MACアドレス、IPアドレス、前記ネットワークにユーザがつけた接続名のうち、少なくとも1つを検索キーとして用いて前記検知手段により検知された前記ネットワークに関するプロファイルが、前記管理手段により管理されているか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記インタフェースが、有線LAN用のインタフェースまたは無線LAN用のインタフェースである場合、前記第1の接続は、前記ネットワークを管理するゲートウェイの装置との接続であり、前記第2の接続は、前記ゲートウェイの装置を介した他の装置への接続であり、
    前記インタフェースが、モデムである場合、前記第1の接続は、ISPへの接続であり、前記第2の接続は、前記ISPを介した他の装置への接続である
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記完了手段により前記ネットワークへ第2の接続が完了した場合、ユーザにより設定されている所定のソフトウェアを起動させる起動手段を
    さらに含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  7. ネットワークに接続するための複数のインタフェースを備える情報処理装置の情報処理方法において、
    前記ネットワークの設定をネットワーク毎にプロファイルとして管理する管理ステップと、
    前記ネットワークへの第1の接続を検知する検知ステップと、
    前記検知ステップの処理で前記ネットワークへの第1の接続を検知した場合、前記ネットワークが直前に接続していたネットワークと同一であるか否かを判断し、前記検知ステップの処理により検知された前記ネットワークが、直前に接続していたネットワークと同一ではないと判断されたとき、前記複数のインタフェースのうち、どのインタフェースが接続されているかを特定し、さらに特定されたインタフェースに対応する検索キーがユーザにより設定されているプロファイルを検索することにより、検知された前記ネットワークに対応するプロファイルが、前記管理ステップの処理で管理されているか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップの処理で前記ネットワークに対応するプロファイルが前記管理ステップの処理で管理されていると判断された場合、その管理されているプロファイルに基づき前記ネットワークへの第2の接続を完了させる完了ステップと
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  8. ネットワークに接続するための複数のインタフェースを備える情報処理装置を制御するコンピュータに、
    前記ネットワークの設定をネットワーク毎にプロファイルとして管理する管理ステップと、
    前記ネットワークへの第1の接続を検知する検知ステップと、
    前記検知ステップの処理で前記ネットワークへの第1の接続を検知した場合、前記ネットワークが直前に接続していたネットワークと同一であるか否かを判断し、前記検知ステップの処理により検知された前記ネットワークが、直前に接続していたネットワークと同一ではないと判断されたとき、前記複数のインタフェースのうち、どのインタフェースが接続されているかを特定し、さらに特定されたインタフェースに対応する検索キーがユーザにより設定されているプロファイルを検索することにより、検知された前記ネットワークに対応するプロファイルが、前記管理ステップの処理で管理されているか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップの処理で前記ネットワークに対応するプロファイルが前記管理ステップの処理で管理されていると判断された場合、その管理されているプロファイルに基づき前記ネットワークへの第2の接続を完了させる完了ステップと
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  9. ネットワークに接続するための複数のインタフェースを備える情報処理装置において、
    前記ネットワークに接続された際の各種設定を、ネットワーク毎にプロファイルとして管理する管理手段と、
    前記ネットワーク接続の変更を検知する検知手段と、
    前記検知手段によってネットワーク接続の変更が検知された場合、前記ネットワークが直前に接続していたネットワークと同一であるか否かを判断し、前記検知手段により検知された前記ネットワークが、直前に接続していたネットワークと同一ではないと判断されたとき、前記複数のインタフェースのうち、どのインタフェースが接続されているかを特定し、さらに特定されたインタフェースに対応する検索キーがユーザにより設定されているプロファイルを検索することにより、接続されたネットワークに対応するプロファイルが前記管理手段により管理されているか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により、前記接続されたネットワークに対応するプロファイルが前記管理手段により管理されていると判断された場合、前記接続されたネットワークに対応するプロファイルに基づく設定を行う設定手段と
    を含むことを特徴とする情報処理装置。
  10. 前記検知手段は、前記ネットワークを管理するゲートウェイの装置との接続を検知し、
    前記判断手段は、前記ゲートウェイの装置に関するプロファイルが、前記管理手段により管理されているか否かを判断し、
    前記設定手段は、前記ゲートウェイの装置に関するプロファイルに基づく設定を行う
    ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記判断手段は、SSID、MACアドレス、IPアドレス、前記ネットワークにユーザがつけた接続名のうち、少なくとも1つを検索キーとして用いて前記検知手段により検知された前記ネットワークに関するプロファイルが、前記管理手段により管理されているか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
  12. ネットワークに接続するための複数のインタフェースを備える情報処理装置の情報処理方法において、
    前記ネットワークに接続された際の各種設定を、ネットワーク毎にプロファイルとして管理する管理ステップと、
    前記ネットワーク接続の変更を検知する検知ステップと、
    前記検知ステップの処理でネットワーク接続の変更が検知された場合、前記ネットワークが直前に接続していたネットワークと同一であるか否かを判断し、前記検知ステップの処理により検知された前記ネットワークが、直前に接続していたネットワークと同一ではないと判断されたとき、前記複数のインタフェースのうち、どのインタフェースが接続されているかを特定し、さらに特定されたインタフェースに対応する検索キーがユーザにより設定されているプロファイルを検索することにより、接続されたネットワークに対応するプロファイルが前記管理ステップの処理で管理されているか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップの処理により、前記接続されたネットワークに対応するプロファイルが前記管理ステップの処理により管理されていると判断された場合、前記接続されたネットワークに対応するプロファイルに基づく設定を行う設定ステップと
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  13. ネットワークに接続するための複数のインタフェースを備える情報処理装置を制御するコンピュータに、
    前記ネットワークに接続された際の各種設定を、ネットワーク毎にプロファイルとして管理する管理ステップと、
    前記ネットワーク接続の変更を検知する検知ステップと、
    前記検知ステップの処理でネットワーク接続の変更が検知された場合、前記ネットワークが直前に接続していたネットワークと同一であるか否かを判断し、前記検知ステップの処理により検知された前記ネットワークが、直前に接続していたネットワークと同一ではないと判断されたとき、前記複数のインタフェースのうち、どのインタフェースが接続されているかを特定し、さらに特定されたインタフェースに対応する検索キーがユーザにより設定されているプロファイルを検索することにより、接続されたネットワークに対応するプロファイルが前記管理ステップの処理で管理されているか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップの処理により、前記接続されたネットワークに対応するプロファイルが前記管理ステップの処理により管理されていると判断された場合、前記接続されたネットワークに対応するプロファイルに基づく設定を行う設定ステップと
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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