JP2004246751A - ネットワーク識別方法、コンピュータ装置、コンピュータプログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットワーク上に特別な設定装置を設けることなしに簡単な構成で、ネットワーク環境情報の自動設定を可能とする。
【解決手段】ノートパソコン13をLAN10、20に新規に接続した際に、そのネットワークに含まれるノードのアドレス情報が、ネットワークを識別可能な場所情報と組になってアドレス情報データベース34に登録される。ノートパソコン13が任意のLANに切り換えてつながれたときには、そのLANに流れているパケットを収集して、そのパケットから、LANに含まれるノード(自身であるノートパソコン13のアドレス情報は除く)のアドレス情報を取得する。その取得したアドレス情報をアドレス情報データベース34に照合して、一つでもデータベース34に一致するアドレス情報がある場合、そのアドレス情報と組になる場所情報に基づいて、接続されたLANの場所が識別される。
【選択図】 図1
【解決手段】ノートパソコン13をLAN10、20に新規に接続した際に、そのネットワークに含まれるノードのアドレス情報が、ネットワークを識別可能な場所情報と組になってアドレス情報データベース34に登録される。ノートパソコン13が任意のLANに切り換えてつながれたときには、そのLANに流れているパケットを収集して、そのパケットから、LANに含まれるノード(自身であるノートパソコン13のアドレス情報は除く)のアドレス情報を取得する。その取得したアドレス情報をアドレス情報データベース34に照合して、一つでもデータベース34に一致するアドレス情報がある場合、そのアドレス情報と組になる場所情報に基づいて、接続されたLANの場所が識別される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ装置と回線的につながれた状態にあるネットワークが、過去に通信可能に接続されたいずれのネットワークであるかを識別する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ノート型のパーソナルコンピュータや、無線LAN、ブロードバンドの普及に伴い、作業者は、ノートパソコンを持ち運び、様々なネットワークに接続することが多い。作業者は、接続するネットワークを切り換える毎に、ネットワーク環境情報(TCP/IP、ブラウザ情報、メーラ情報など)の設定を切り換える作業を行なう必要がある。
【0003】
この作業の手間を省くことを目的として、ネットワーク上に、ネットワーク環境情報を一元的に管理する設定装置を設けて、パーソナルコンピュータをネットワークに接続した際に、設定装置からネットワーク環境情報の通知を受けるように構成した技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−66809号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術では、多数あるそれぞれのネットワークに設定装置を設ける必要があり、構成が複雑となる問題があった。
【0006】
本発明は、ネットワーク上に特別な設定装置を設けることなしに簡単な構成で、ネットワーク環境情報の自動設定を可能とすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
前述した課題の少なくとも一部を解決するための手段として、以下に示す構成をとった。
【0008】
本発明のネットワーク識別方法は、
コンピュータ装置と回線的につながれた状態にあるネットワークが、過去に通信可能に接続されたいずれのネットワークであるかを識別するネットワーク識別方法であって、
(a)各ネットワークに含まれるノードのアドレス情報を、ネットワークを識別可能な識別情報と組にしてデータベースに予め記憶する工程と、
(b)コンピュータ装置が任意のネットワークに回線的につながれたときに、当該ネットワークに流れているパケットを収集する工程と、
(c)該収集されたパケットから、当該ネットワークに含まれるノードのアドレス情報を取得する工程と、
(d)該取得したアドレス情報を前記データベースに照合して、前記任意のネットワークについての前記識別を行なう工程と
を備えることを特徴としている。
【0009】
ここで、「回線的につながれた」とは、コンピュータ装置とネットワークとの間が有線接続の場合には、コンピュータ装置がネットワークに物理的に接続されたことを意味し、コンピュータ装置とネットワークとの間が無線接続の場合には、コンピュータ装置が無線のとどく範囲に至り回線が確立されたことを意味する。一方、「通信可能に接続された」とは、コンピュータ装置とネットワークとの間でデータが滞りなく送受信できるようにソフトウェア的にも接続されたことを意味する。
【0010】
以上のように構成されたネットワーク識別方法によれば、工程(a)により、データベースには、各ネットワークに含まれるノードのアドレス情報が、ネットワークを識別可能な識別情報と組にして記憶される。そして、コンピュータ装置が任意のネットワークに回線的につながれたときに、工程(b)により、当該ネットワークに流れているパケットを収集して、工程(c)により、このパケットから、当該ネットワークに含まれるノードのアドレス情報を取得する。その後、工程(d)により、その取得したアドレス情報を前記データベースに照合して、前記任意のネットワークが過去に通信可能に接続されたいずれのネットワークであるかを識別する。
【0011】
このために、本発明のネットワーク識別方法によれば、コンピュータ装置が任意のネットワークに回線的につながれたときに、そのネットワークが、過去に通信可能に接続されたいずれのネットワークであるかを直ちに識別することができるという効果を奏する。また、過去に通信可能に接続された際のネットワーク環境情報をコンピュータ装置に記憶させておくだけで、適合したネットワーク環境情報を上記識別結果から知ることができ、この結果、ネットワーク環境情報の自動設定が可能となる。
【0012】
上記構成のネットワーク識別方法において、前記工程(a)は、(a−1)前記ネットワークに流れているパケットを収集する工程と、(a−2)該収集されたパケットから前記アドレス情報を取得する工程とを備えた構成とすることができる。
【0013】
この構成によれば、工程(a)において、工程(b)、(c)と同様な処理ルーチンを利用することができることから、データベースの構築が容易である。
【0014】
前記工程(a−1)、(a−2)を備えたネットワーク識別方法において、前記コンピュータ装置がネットワークへ新規に通信可能に接続されたときに、前記工程(a)を実行するように構成してもよい。
【0015】
この構成によれば、コンピュータ装置がネットワークへ新規に通信可能に接続されたときに、データベースの構築を行なうことができる。
【0016】
前記アドレス情報は、MACアドレスを少なくとも含む情報である構成としてもよい。
【0017】
この構成によれば、アドレス情報が異なるノードの間で重複することが全くないことから、ネットワークの識別精度が高い。
【0018】
上記MACアドレスを利用したネットワーク識別方法において、前記アドレス情報は、IPアドレスも含む情報であり、前記工程(c)は、(c−1)当該ネットワークに含まれるノードであるか否かの判定を、前記IPアドレスに基づいて行なう工程を備える構成としてもよい。
【0019】
この構成によれば、IPアドレスの中のネットワークアドレス部分から、コンピュータ装置が接続されているネットワークに含まれるノードであるかを容易に判定することができる。
【0020】
上記IPアドレスを利用したネットワーク識別方法において、前記工程(d)は、(dー1)前記工程(d)におけるデータベース照合において一致が得られなかった場合に、前記データベースに記憶されたIPアドレスをARP問い合わせパケットとして当該ネットワーク内にブロードキャストして、応答があるかによって、前記任意のネットワークについての前記識別を行なう工程を備えた構成としてもよい。
【0021】
接続した任意のネットワーク内に、データベースに記憶されたIPアドレスのノードがあれば、上記ブロードキャストされたARP問い合わせパケットに対する応答があることから、ネットワークの識別が可能となる。したがって、工程(b)、(c)により、データベースと一致するようなアドレス情報が獲得できなかった場合にも、ネットワークの識別を行なうことができることから、識別精度を高めることができる。
【0022】
本発明のネットワーク識別方法は、また、(e)前記工程(c)において1以上の数のアドレス情報が取得されたにもかかわらず前記工程(d)において識別に失敗した場合に、当該コンピュータ装置においては新規のネットワークであると判定する工程を備えた構成としてもよい。
【0023】
この構成によれば、コンピュータ装置が、過去に通信可能に接続されたこともないネットワークと回線的につながったことを検知することができる。
【0024】
前記アドレス情報は、通信データの送信元についてのものと、通信データの送信先についてのものである構成としてもよい。
【0025】
この構成によれば、よりたくさんのアドレス情報を取得することができることから、識別精度を高めることができる。
【0026】
本発明のコンピュータ装置は、
回線的につながれた状態にあるネットワークが、過去に通信可能に接続されたいずれのネットワークであるかを識別可能なコンピュータ装置であって、
各ネットワークに含まれるノードのアドレス情報を、ネットワークを識別可能な識別情報と組にしてデータベースに予め記憶するデータベース記憶手段と、
コンピュータ装置が任意のネットワークに回線的につながれたときに、当該ネットワークに流れているパケットを収集するパケット収集手段と、
該収集されたパケットから、当該ネットワークに含まれるノードのアドレス情報を取得するアドレス情報取得手段と、
該取得したアドレス情報を前記データベースに照合して、前記任意のネットワークについての前記識別を行なう照合識別手段と
を備えたことを要旨としている。
【0027】
本発明のコンピュータプログラムは、
コンピュータ装置と回線的につながれた状態にあるネットワークが、過去に通信可能に接続されたいずれのネットワークであるかを識別するためのコンピュータプログラムであって、
(a)各ネットワークに含まれるノードのアドレス情報を、ネットワークを識別可能な識別情報と組にしてデータベースに予め記憶する機能と、
(b)コンピュータ装置が任意のネットワークに回線的につながれたときに、当該ネットワークに流れているパケットを収集する機能と、
(c)該収集されたパケットから、当該ネットワークに含まれるノードのアドレス情報を取得する機能と、
(d)該取得したアドレス情報を前記データベースに照合して、前記任意のネットワークについての前記識別を行なう機能と
をコンピュータ装置に実現させることを要旨としている。
【0028】
上記構成のコンピュータ装置およびコンピュータプログラムは、本発明のネットワーク識別方法と同様な作用・効果を有しており、任意のネットワークに回線的につながれたときに、そのネットワークが、過去に通信可能に接続されたいずれのネットワークであるかを直ちに識別することができるという効果を奏する。また、過去に通信可能に接続された際のネットワーク環境情報をコンピュータ装置に記憶させておくだけで、適合したネットワーク環境情報を上記識別結果から知ることができ、この結果、ネットワーク環境情報の自動設定が可能となる。
【0029】
本発明の記録媒体は、本発明のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を特徴としている。この記録媒体は、本発明の各コンピュータプログラムと同様な作用・効果を有している。
【0030】
【発明の他の態様】
本発明は、以下のような他の態様も含んでいる。その第1の態様は、本発明のコンピュータプログラムを通信経路を介して供給するプログラム供給装置としての態様である。この第1の態様では、コンピュータプログラムをコンピュータネットワーク上のサーバなどに置き、通信経路を介して、必要なプログラムをコンピュータにダウンロードし、これを実行することで、上記の方法や装置を実現することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。この実施例を、次の順序に従って説明する。
A.システムのハードウェア構成:
B.制御処理:
C.作用・効果
D.他の実施形態:
【0032】
A.システムのハードウェア構成:
図1は、本発明の一実施例を適用するネットワークシステムの全体構成を示す説明図である。図示するように、本実施例のネットワークシステムは、2つのLAN(Local Area Network)10,20を備え、両LAN10,20はインターネットに接続されている。第1のLAN10は、例えば自宅に構築されたもので、第2のLAN20は、例えば会社に構築されたもので、両者は距離的に大きく離れている。
【0033】
第1のLAN10は、ハブ11を備え、ハブ11には、LANケーブルにて2台のパーソナルコンピュータ12,13が接続されている。1台目のパーソナルコンピュータ12はデスクトップ型のものであり、2台目のパーソナルコンピュータ13は、ノート型のもので携行性に優れている。ハブ11は、ルータ14と接続され、ルータ14を介してインターネットに接続される。
【0034】
第2のLAN20は、ハブ21を備え、ハブ21には、LANケーブルにて多数(図示の例では3台)のパーソナルコンピュータ22,23,24が接続されている。これらパーソナルコンピュータ22〜24はデスクトップ型のものである。なお、デスクトップ型のものに限る必要はなくノート型等、他のタイプのパーソナルコンピュータでもよい。ハブ21は、ルータ25と接続され、ルータ25を介してインターネットに接続される。第1のLAN10、第2のLAN20やインターネットは、TCP/IPという通信プロトコルによりデータの送受信がなされる。第1および第2のLAN10,20は、イーサネット(登録商標)の通信方式に従って構築されている。通信プロトコルとしては、IPX/SPX、AppleTalk(登録商標)などの他のプロトコルを採用することもできる。
【0035】
作業者は、第1のLAN10に接続されたノート型のパーソナルコンピュータ(以下、ノートパソコンと呼ぶ)13を用いて、第1のLAN10内の他のパーソナルコンピュータ12との間でデータの送受信を行なったり、自宅からインターネットに接続したりすることができる。また、作業者は、ノートパソコン13を第1のLAN10から外して会社まで携行して、会社に構築された第2のLAN20のハブ21に接続されたLANケーブル26にノートパソコン13を繋げることにより、ノートパソコン13を第2のLAN20に接続することができる。これにより、作業者は、ノートパソコン13を用いて、第2のLAN20内の他のパーソナルコンピュータ22〜24との間でデータの送受信を行なったり、会社からインターネットに接続したりすることができる。なお、ノートパソコン13は、第1、第2のLAN10,20以外にも他のLANに自由に接続可能である。
【0036】
各パーソナルコンピュータ(パソコンとも呼ぶ)12〜13、22〜24は、CPU、ROM、RAM、ハードディスクドライブ(HDD)等を備える本体と、周辺装置であるディスプレイ、キーボード、マウス等から構成されている。また、各パソコン12〜13、22〜24は、ネットワークインタフェースカード(NIC)をそれぞれ備える。なお、ノートパソコン13のNIC19だけが、PCスロットへの差し込み型であることから図示されており、他のパソコン12,22〜24のNICについては、内蔵型で図には示されていない。
【0037】
各パソコン12〜13、22〜24のHDDには、Web(World Wide Web)ブラウザのコンピュータプログラムやメーラのコンピュータプログラムが格納されている。各パソコン12〜13、22〜24は、そのWebブラウザのコンピュータプログラムを実行して、Webサイトの閲覧を行なうことができる。また、メーラのコンピュータプログラムを実行して、電子メールを送受信することができる。各パソコン12〜13、22〜24のHDDには、その他にも様々なコンピュータプログラムが格納されており、コンピュータプログラムに従う様々な処理を行なうことができる。
【0038】
ノートパソコン13の接続するネットワークを、前述したように、第1のLAN10から第2のLAN20に切り換えるような場合、第2のLAN20側の空いたLANケーブル26に、ノートパソコン13に取り付けられたNIC19を物理的に接続する必要があるが、それだけでは、第2のLAN20へ通信可能に接続することはできず、ソフトウェア的な接続が必要となる。ソフトウェア的な接続というのは、データが滞り無く送受信できるように制御するための設定をいい、具体的には、TCP/IPなどのネットワークプロトコルの設定がある。その他にも、必要に応じて、Webブラウザ、メーラなどのネットワークアプリケーションの設定等がある。これらの設定は、従来、作業者によるマウス、キーボードの操作に基づく手作業で行なわれていたが、このノートパソコン13では、自動設定が可能となっている。
【0039】
ノートパソコン13のHDDには、自動設定のためのコンピュータプログラム(以下、ネットワーク自動設定プログラムと呼ぶ)が格納されている。CPUによって実行されるこのコンピュータプログラムに従う処理によって、データベース記憶部30、パケット収集部31、アドレス情報取得部32および照合識別部33が実現される。データベース記憶部30により、第1、第2のLAN10,20に含まれるノードのアドレス情報が、当該LAN10,20を識別可能な識別情報と組にしてアドレス情報データベース34として記憶される。ノードとは、ネットワークに接続されている端末やネットワーク機器のことをいい、ここではパーソナルコンピュータやルータが該当する。
【0040】
ノートパソコン13が第1または第2のLAN10,20に物理的に接続されたときに、パケット収集部31により、当該LANに流れているパケットが収集され、このパケットから、パケット収集部31により、当該LAN上の前記ノードのアドレス情報が取得される。照合識別部33により、その取得したアドレス情報を前記データベースに照合することにより、前記物理的に接続されたLANがいずれのもの、すなわち自宅のものか会社のものであるかが識別される。
【0041】
B.制御処理:
ノートパソコン13で実行されるネットワーク自動設定プログラムについて以下詳述する。このネットワーク自動設定プログラムは、CD−ROMからHDDにインストールされたものであるが、これに替えて、フロッピィディスク、光磁気ディスク、ICカード等の他の携帯型記録媒体(可搬型記録媒体)に格納された構成としてもよい。また、外部のネットワークに接続される特定のサーバから、ネットワークを介して提供されるプログラムデータをダウンロードして、HDDに転送することにより得るようにすることもできる。なお、上記ネットワークとしては、インターネットであってもよく、特定のホームページからダウンロードして得たコンピュータプログラムであってもよい。あるいは、電子メールの添付ファイルの形態で供給されたコンピュータプログラムであってもよい。
【0042】
ネットワーク自動設定プログラムは、新規ネットワーク接続時処理ルーチンとネットワーク切換時処理ルーチンとの2つのルーチンから構成されている。図2は、新規ネットワーク接続時処理ルーチンを示すフローチャートである。この新規ネットワーク接続時処理ルーチンは、ネットワークへ新規に接続された際に、作業者によるマウス、キーボードを用いた手作業による各種の設定(TCP/IPの設定、Webブラウザの設定、メーラの設定)を受けて、実行開始されるものである。この新規ネットワーク接続時処理ルーチンは、データベース記憶部30(図1)を構成する。
【0043】
図示するように、処理が開始されると、ノートパソコン13のCPUは、まず、接続されたネットワーク用のプロファイルを作成するかを作業者に対して問い合わせして(ステップS100)、プロファイルを作成すると回答があった場合に限り、以下のステップS110に処理を進める。プロファイルとは、接続されたネットワーク用のTCP/IPなどの各種設定項目をまとめたデータファイルである。なお、ステップS100でプロファイルを作成しないとの回答があった場合には、「エンド」に抜けてこの新規ネットワーク接続時処理ルーチンを終了する。ステップS100における問い合わせは、具体的には、ユーザインタフェースの働きをするダイアログボックスをディスプレイに表示して、そのダイアログボックスからのマウス、キーボードによるデータ入力を受けることにより行なわれる。
【0044】
図3は、ステップS100で表示される第1のダイアログボックスDX1の一例を示す説明図である。図示するように、第1のダイアログボックスDX1は、接続されたネットワーク用のプロファイルを作成するかを問う文字列が表示され、[OK]のボタンBT1と[キャンセル]のボタンBT2が備えられている。[OK]のボタンBT1がマウスの操作によってクリックされると、プロファイルを作成するものと判断され、[キャンセル]のボタンBT2がクリックされると、プロファイルを作成しないものと判断される。
【0045】
図2に戻り、ステップS110では、CPUは、ユーザインタフェース画面としての第2のダイアログボックスDX2を表示する処理を行なう(ステップS110)。図4は、第2のダイアログボックスDX2の一例を示す説明図である。図示するように、第2のダイアログボックスDX1は、プロファイルを新規に作成するために必要となる情報の入力を作業者に対して促すためのものであり、[使用する場所]の入力欄FL1を備える。この入力欄FL1は、接続されたネットワークの場所を示す文字列を入力するためのものであり、例えば、「自宅」、「会社(本社)」、「会社(長野支店)」等の文字列が作業者によるマウスおよびキーボードの操作により入力される。
【0046】
なお、入力欄F1は、作業者が直接文字列を入力するように構成されていたが、これに換えて、予め用意された「自宅」、「会社」、「外出先」、「学校」等の選択肢からマウス操作により選択可能な構成としてもよい。なお、この選択肢は追加登録が可能とすることが好ましい。
【0047】
図2に戻り、ステップS110の実行後、CPUはステップS120に処理を進めて、第2のダイアログボックスDX2の[使用する場所]の入力欄FL1からのデータ入力を受け付ける。その後、CPUは、プロファイルを作成する処理を行なう(ステップS130)。
【0048】
図5は、プロファイルPFのデータ構成の一例を示す説明図である。図示するように、プロファイルPFは、「プロファイル名」、「使用する場所」、「TCP/IPの設定」、「Webブラウザの設定」、「メーラの設定」の各データ項目DT1,DT2,DT3,DT4,DT5から構成される。「プロファイル名」のデータ項目DT1には、プロファイルの名前が格納される。プロファイルの名前は、例えば、二桁の数字で示される。新規にプロファイルが作成される毎に、自動的に振り付けられた連番である。なお、このプロファイルの名前は、第2のダイアログボックスDX2に[プロファイル名]の入力欄を設けて、作業者が直接設定できる構成としてもよい。
【0049】
[使用する場所]のデータ項目DT2には、ステップS120のデータ入力により獲得したデータが格納される。「TCP/IPの設定」のデータ項目DT3には、この新規ネットワーク接続時処理ルーチンの実行前に行なわれた新規のネットワーク接続時のTCP/IPの設定に関する情報が格納される。「Webブラウザの設定」のデータ項目DT4には、その新規のネットワーク接続時のWebブラウザの設定(プロクシの設定等)に関する情報が格納される。「メーラの設定」のデータ項目DT5には、その新規のネットワーク接続時のメーラの設定(アカウントの設定等)に関する情報が格納される。
【0050】
図2に戻り、ステップS130の実行後、CPUは、パケット収集・アドレス情報取得の処理を行なう(ステップS140)。図6は、パケット収集・アドレス情報取得の処理の詳細を示すフローチャートである。図示するように、この処理のルーチンに移行すると、CPUは、ノートパソコン13のNIC19に流れてくるパケットを一つ受信する処理を行なう(ステップS141)。次いで、CPUは、その受信したパケットからアドレス情報を取得する(ステップS142)。この実施例では、アドレス情報とは、IPアドレスとMACアドレスの総称とする。ステップS142では、パケットに含まれる送信元についてのアドレス情報(IPアドレスとMACアドレス)と相手先(=送信先)についてのアドレス情報(IPアドレスとMACアドレス)とを取得する。
【0051】
TCP/IPのネットワークインタフェース層のイーサネット(登録商標)はブロードキャスト方式でデータを転送することから、LANに接続されたノートパソコン13のNIC19には、そのLAN内のノード宛に送られてきた通信データや、そのLAN内のノードから発送されたパケットが流れてくる。ステップS141では、それらパケットを一つずつ順に受信して、ステップS142では、その受信した一つのパケットから送信元についてアドレス情報と、相手先についてのアドレス情報とを取得している。なお、アドレス情報として、必ずしも送信元と送信先のアドレス情報を必要とせず、例えばいずれか一方のアドレス情報を取得する構成としてもよい。
【0052】
その後、CPUは、ステップS142で取得したIPアドレスが、現在接続されているLANと同一のネットワーク内のものであるかを判定して、同一ネットワークでないIPアドレスについては、そのIPアドレスを含むアドレス情報を捨てる(ステップS143)。同一ネットワーク内か否かの判定は、IPアドレスの中のネットワークアドレス部分から判定することができる。また、ステップS142で取得したIPアドレスが自身(ノートパソコン13)のIPアドレスである場合にも、そのIPアドレスを含むアドレス情報を捨てるようにしている。その後、CPUは、残ったアドレス情報を、作業用ファイルに一旦追加する(ステップS144)。このルーチンでは、ステップS141ないしS144を繰り返し実行することで、NIC19に流れてくるパケットを次々に受信していくが、ステップS143,S144の処理により、パケットから、同一ネットワーク上のノートパソコン13を除いたノードのアドレス情報が取得されて作業用ファイルに一旦格納されることになる。
【0053】
その後、CPUは、作業用ファイルに記憶されたアドレス情報の数が所定値を越えたか否かを判別し(ステップS145)、所定値を越えたと判別されたときには、「リターン」に抜けてこのパケット収集・アドレス情報取得の処理を一旦終了する。一方、ステップS145でアドレス情報の数が未だ所定値を越えていないと判別されたときには、ステップS146に処理を進めて、ステップS141でパケットを収集開始してから、所定時間を経過したか否かを判別する。ここで、所定時間を経過していないと判別された場合には、ステップS141に処理を進め、一方、経過していると判別されたときには、「リターン」に抜けてこのパケット収集・アドレス情報取得の処理を一旦終了する。すなわち、ステップS145またはS146で肯定判別されたときに、ステップS141ないしS144の繰り返しの処理を抜けて、このルーチンの処理を一旦終了する。
【0054】
図2に戻って、パケット収集・アドレス情報取得の処理が終了すると、CPUは、ステップS150に処理を進める。ステップS150では、CPUは、上記作業用ファイルの中身を見ることで、パケット収集・アドレス情報取得の処理で取得したアドレス情報があるか否かを判別する。ここで、取得したアドレス情報があると判別されたときには、CPUは、上記作業用ファイルからアドレス情報を読み出して、各アドレス情報を、ステップS120のデータ入力により獲得した[使用する場所]のデータとそれぞれ組にしてアドレス情報データベース(アドレス情報DBと呼ぶ)34に登録する処理を行なう(ステップS160)。
【0055】
図7は、アドレス情報DB34のデータ構成の一例を示す説明図である。図示するように、アドレス情報DB34は、「ID」、「IPアドレス」、「MACアドレス」、「場所」、「メーラの設定」の各データ項目DT11,DT12,DT13,DT14を一レコードとして格納するものである。一つのアドレス情報から一レコードが形成される。「ID」のデータ項目DT11には、連番が格納される。「IPアドレス」のデータ項目DT12には、アドレス情報のうちのIPアドレスが格納される。「MACアドレス」のデータ項目DT13には、アドレス情報のうちのMACアドレスが格納される。「場所」のデータ項目DT14には、ステップS120のデータ入力により獲得した[使用する場所]のデータ項目DT2のデータが格納される。
【0056】
図2に戻り、ステップS150で取得したアドレス情報がないと判別された場合には、デフォルトゲートウェイのアドレス情報を取得して、ステップS144で用いたと同じ作業用ファイルに記憶する(ステップS170)。取得したアドレス情報がない場合には、TCP/IPの設定で必ず存在するデフォルトゲートウェイのアドレス情報を作業用ファイルに記憶する。本実施例のように、イーサネット(登録商標)の通信方式に従うLANの場合には、ブロードキャスト方式でデータが転送されてくることから、アドレス情報の収得される可能性は高い。これに対して、データ通信量が極めて少ない、またはスイッチハブにより通信がフィルタリングされているLANに本発明を適用した場合には、パケット収集が効果的でないためアドレス情報を収集しにくいが、このステップS170の処理により必ず一つはアドレス情報を収集することが可能となる。
【0057】
ステップS170の実行後、CPUは、処理をステップS160に移行して、作業用ファイルに記憶されたデフォルトゲートウェイのアドレス情報を、「使用する場所」のデータと組にしてアドレス情報DB34に登録する。ステップS160の実行後、「エンド」に抜けてこの新規ネットワーク接続時処理ルーチンを終了する。
【0058】
図1で示したネットワークにおいて、ノートパソコン13を自宅に構築された第1のLAN10に新規接続して、また、会社(これまでは単に会社と説明してきたが、詳細には会社(本社)であるものとする)に構築された第2のLAN20に新規接続した後には、新規ネットワーク接続時処理ルーチンによって、図7に示したアドレス情報データベース34が構築されることになる。すなわち、ID=1のレコードには、IPアドレスおよびMACアドレスとして、第1のLAN10に接続されたルータ14のものが記憶され、場所は、「自宅」という文字列が記憶され、ID=2のレコードには、IPアドレスおよびMACアドレスとして、第1のLAN10に接続されたパソコン12(実際には、パソコンに備えられたNIC;以下同じ)のものが記憶され、場所は、「自宅」という文字列が記憶される。
【0059】
ID=3のレコードには、IPアドレスおよびMACアドレスとして、第2のLAN20に接続されたルータ25のものが記憶され、場所は、「会社(本社)」という文字列が記憶され、ID=4のレコードには、IPアドレスおよびMACアドレスとして、第2のLAN20に接続されたパソコン22のものが記憶され、場所は、「会社(本社)」という文字列が記憶され、ID=5のレコードには、IPアドレスおよびMACアドレスとして、第2のLAN20に接続されたパソコン23のものが記憶され、場所は、「会社(本社)」という文字列が記憶され、ID=6のレコードには、IPアドレスおよびMACアドレスとして、第2のLAN20に接続されたパソコン24のものが記憶される。
【0060】
なお、図7に示したアドレス情報DB34の一覧は、収集したパケット情報の中に各LAN10,20上のノートパソコン13を除いた全てのノードについてのアドレス情報が含まれていた場合であり、実際は、そのときどきのデータ通信の状況によっては、登録されないアドレス情報も出てくる。
【0061】
ネットワーク自動設定プログラムを構成するもう一方の処理ルーチンであるネットワーク切換時処理ルーチンについて次に説明する。図8は、ネットワーク切換時処理ルーチンを示すフローチャートである。このネットワーク切換時処理ルーチンは、ノートパソコン13がネットワークに物理的に接続されたときに割込みにて実行開始される。詳細には、ノートパソコン13がNIC19の状態を常時監視して、NIC19へのネットワークの接続が、非接続状態から接続状態に切り替わったときを検知して実行開始される。
【0062】
図示するように、処理が開始されると、CPUは、まず、パケット収集・アドレス情報取得の処理を実行する(ステップS200)。この処理は、図6にて詳述した処理とほぼ同一であるが、詳細には、ステップS143で次の点が相違する。このネットワーク切換時に実行されるステップS143の時点では、自身(ノートパソコン13)のIPアドレスが判らないことから、ステップS142でパケットから取得したIPアドレスをARP問い合わせパケットとしてLAN内にブロードキャストして、応答があるかによって、同一ネットワーク内か否かの判定を行なっている。
【0063】
ステップS200の実行後、CPUは、ステップS150と同様にして、パケット収集・アドレス情報取得の処理で取得したアドレス情報があるか否かを判別する(ステップS210)。ここで、取得したアドレス情報があると判別されたときには、CPUは、パケット収集・アドレス情報取得の処理で得られた作業用ファイルからアドレス情報を一つ読み出して、このアドレス情報の内のMACアドレスを検索キーにセットする(ステップS220)。
【0064】
その後、その検索キーを用いて、アドレス情報DB34をサーチする処理を行なう(ステップS230)。詳細には、アドレス情報DB34の「MACアドレス」のデータ項目DT13の値を順に読み出して、上記検索キーと一致するレコードを検索する。パケットから取得したIPアドレスがグローバルアドレスの場合は、既存のプロファイルのTCP/IP設定からネットワークアドレスを割り出し、ネットワークアドレス単位で合致しないか調べる。アドレス情報が一致するレコードが検索された場合には、ステップS250に処理を進めて、その検索されたレコードに記憶された「場所」のデータ項目DT14の内容を、接続されたネットワークの識別結果として出力する。この出力は、具体的には、「場所」のデータ項目DT14の内容を、ノートパソコン13のメモリ内に識別結果として記憶するとともに、ディスプレイに表示するといったものである。ステップS250の実行後、CPUは、ステップS280に処理を進める。
【0065】
一方、ステップS240でサーチの結果、一致するものがないと判別された場合には、ステップS260に処理を進めて、ステップS220によるアドレス情報の読み出しが、ステップS200のパレット収集・アドレス情報取得の処理により取得したアドレス情報全てにわたって終えたか否かを判別する。ここで、未だ全てのアドレス情報を終えていないと判別された場合には、ステップS220に処理を戻して、ステップS220ないしS240、ステップS260の処理を繰り返し実行する。
【0066】
一方、ステップS260で全てのアドレス情報について終えたと判別された場合には、アドレス情報DB34の中に検索キーと一致するものがなかったということであることから、CPUは、ステップS270に処理を進めて未発見時処理を実行する。この未発見時処理については後述する。その後、CPUは、ステップS280に処理を進める。
【0067】
ステップS280では、CPUは、ネットワーク環境情報の設定処理を行なう。詳細には、ステップS250でメモリに記憶された識別結果に基づいて、「使用する場所」のデータ項目DT2が一致するプロファイルPF(図5参照)を読み出して、そのプロファイルPFに登録された「TCP/IPの設定」、「Webブラウザの設定」、「メーラの設定」の各データ項目DT3,DT4,DT5を用いて、ノートパソコン13のネットワーク環境情報の設定を行なう。ステップS280の実行後、「エンド」に抜けて、この処理ルーチンは終了する。一方、ステップS210で、取得したアドレス情報がないと判別されたときには、ステップS270に処理を進めて、未発見時処理を実行する。
【0068】
図9は、ステップS270で実行される未発見時処理の詳細を示すフローチャートである。図示するように、処理が開始されると、CPUは、まず、アドレス情報DB34から「IPアドレス」のデータ項目DT12の内容を一つ読み出す処理を行なう(ステップS300)。次いで、その読み出したIPアドレスについてのARP問い合わせパケットを送信する(ステップS310)。このARP問い合わせパケットは、LAN上へブロードキャストする。
【0069】
その後、CPUは、LAN内からARP問い合わせパケットに対する応答があるか否かを判別する(ステップS320)。接続されたLAN内に、ステップS300で読み出したIPアドレスと一致するノードがある場合には、ARP問い合わせパケットに対する応答があることから、ステップS320で肯定判別される。一方、接続されたLAN内に、ステップS300で読み出したIPアドレスと一致するノードがない場合には、ARP問い合わせパケットに対する応答はないことから、ステップS320で否定判別される。ステップS320で肯定判別されると、ステップS330に処理を進めて、アドレス情報DB34から、その応答があったIPアドレスに該当するレコードに記憶された「場所」のデータ項目DT14の内容を読み出して、その内容を接続されたネットワークの識別結果として出力する。この出力は、具体的には、「場所」のデータ項目DT14の内容を、ノートパソコン13のメモリ内に識別結果として記憶するとともに、ディスプレイに表示するといったものである。ステップS330の実行後、「リターン」に抜けて、この処理ルーチンは一旦終了する。
【0070】
なお、このステップS330で「場所」の識別に成功すると、図8のステップS280では、この識別結果に基づいて、プロファイルPFが読み出されて、そのプロファイルPFに登録されたネットワーク環境情報がノートパソコン13に登録されることになる。
【0071】
図9に戻り、ステップS320で、応答がないと判別された場合には、ステップS300の読み出しをアドレス情報DB34内の全てのIPアドレスについて終えたか否かを判断する(ステップS340)。ここで、未だ終えていないと判別された場合には、ステップS300に処理を戻して、ステップS300ないしS320、S340の処理を繰り返し実行する。一方、ステップS340で全て終えていると判別された場合には、CPUは、ステップS210と同様にして、ステップS200のパケット収集・アドレス情報取得の処理で取得したアドレス情報があるか否かを判別する(ステップS350)。
【0072】
ステップS350で、取得したアドレス情報があると判別されたときには、アドレス情報DBに一致するIPアドレスがないことから、その取得したアドレス情報は、未登録の場所であると判断して、ステップS360に処理を進める。このステップS360は、図2に示した新規ネットワーク接続時処理ルーチンを実行するものである。すなわち、ステップS360に処理が進んだときは、新しいネットワークに接続されたものとして扱うべく、新規ネットワーク接続時処理ルーチンを実行する。一方、ステップS350で取得したアドレス情報はないと判別された場合には、識別結果として“識別不可”を出力する。この出力は、ノートパソコン13のメモリ内に識別結果として“識別不可”を記憶するとともに、識別不可の旨のメッセージをディスプレイに表示するといったものである。ステップS370の実行後、「リターン」に抜けて、この処理ルーチンは一旦終了する。
【0073】
図2のステップS141がパケット収集部31に、S142〜S144がアドレス情報取得部32に、図8のステップS220〜S230が照合識別部33にそれぞれ対応する。
【0074】
図10は、データベース更新ルーチンを示すフローチャートである。このデータベース更新ルーチンは、ネットワークに通信可能に接続されているときに、所定時間毎の割込みにて繰り返し実行されるものである。図示するように、処理が開始されると、CPUは、まず、パケット収集・アドレス情報取得の処理を実行する(ステップS400)。この処理は、図6にて詳述した処理である。その後、CPUは、パケット収集・アドレス情報取得の処理で取得したアドレス情報があるか否かを判別する(ステップS410)。ここで、取得したアドレス情報があると判別されたときには、CPUは、パケット収集・アドレス情報取得の処理で取得したアドレス情報を読み出して、各アドレス情報を、接続されたLANの場所情報と組にしてアドレス情報DB34に登録する処理を行なう(ステップS420)。上記場所情報は、ネットワーク切換時処理ルーチンで得られた識別結果としての場所情報である。
【0075】
ステップS420の実行後、「エンド」に抜けてこのデータベース更新ルーチンを終了する。一方、ステップS410で否定判別されたときには、ステップS420を飛ばして、「エンド」に抜けてこのデータベース更新ルーチンを終了する。
【0076】
このデータベース更新ルーチンにより、ノートパソコン13が接続されているLANに新たにノードが接続された場合に、そのノードのアドレス情報が場所情報とともにアドレス情報DBに登録することを可能とする。
【0077】
C.作用・効果
以上のように構成された本実施例のネットワークシステムによれば、ノートパソコン13をLAN10、20に新規に接続した際に、そのネットワークに含まれるノードのアドレス情報が、ネットワークを識別可能な場所情報(「使用する場所」)と組になってアドレス情報データベース34に登録される。ノートパソコン13が任意のLAN10(あるいは20)に切り換えてつながれたときには、そのLAN10(あるいは20)に流れているパケットを収集して、そのパケットから、LAN10(あるいは20)に含まれるノード(自身であるノートパソコン13のアドレス情報は除く)のアドレス情報を取得する。その取得したアドレス情報をアドレス情報データベース34に照合して、一つでもデータベース34に一致するアドレス情報がある場合、そのアドレス情報と組になる場所情報に基づいて、接続されたLANの場所が識別される。
【0078】
このために、このネットワークシステムによれば、ノートパソコン13を任意のLANに回線的につないだときに、そのネットワークが、過去に通信可能に接続されたいずれのLANであるかを、ノートパソコン13側から直ちに識別することができるという効果を奏する。また、ノートパソコン13には、過去に通信可能に接続された際のネットワーク環境情報が、プロファイルPFとして記憶されていることから、TCP/IPの設定、Webブラウザの設定、メーラの設定等を自動的に設定することができる。特にこの実施例では、各LAN10,20には、特別な設定装置を設ける必要がないから、構成が容易である。
【0079】
また、この実施例では、ノートパソコン13をLANに新規に接続した際に、パケット情報からアドレス情報を取得して、アドレス情報データベース34への登録を行なっていることから、データベースの構築が容易である。
【0080】
さらにこの実施例では、アドレス情報DB34のサーチにおいてMACアドレスの一致が得られなかった場合に、アドレス情報DB34に記憶されたIPアドレスをARP問い合わせパケットとして当該LAN内にブロードキャストして、応答があるかによって、接続されたLANについての識別を行なっている。このために、パケットからIPアドレスを取得する際に、アドレス情報DB34と一致するようなアドレス情報が獲得できなかった場合にも、ネットワークの識別を行なうことができ、識別精度を高めることができる。
【0081】
また、この実施例では、ネットワーク切換時に、収集したパケットから得られたアドレス情報が1以上見つかったにもかかわらず、アドレス情報DB34とのサーチで一致が見られなかった場合には、ノートパソコン13が接続されたのは新規のネットワークであると判定することができる。このために、ノートパソコン13が、過去に通信可能に接続されたこともないネットワークと回線的につながったことを検知することができる。
【0082】
D.他の実施形態:
なお、本発明は上記の実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様にて実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0083】
(1)前記実施例では、ネットワーク切換時に、収集したパケットから得られたアドレス情報を、アドレス情報データベース34に照合して、一つでもデータベース34に一致するアドレス情報がある場合に、接続されたLANの場所を確定する構成としていたが、これに換えて、ネットワーク切換時に得られたアドレス情報と、データベース内の一つの「場所」に含まれる全てのアドレス情報とが全て一致した場合に、その「場所」との確定を行なう構成としてもよい。この構成によれば、識別に成功する頻度が低くはなるが、識別結果の精度を確実に高めることができる。
【0084】
(2)前記実施例では、取得したアドレス情報から自身であるノートパソコン13のアドレス情報は除く構成としたが、これに換えて、自身のアドレス情報も、ステップS144で作業用ファイルに記憶するようにして、アドレス情報DB34のサーチ時に、自身のアドレス情報は一致の判定を飛ばす構成としてもよい。
【0085】
(3)前記実施例では、ノートパソコン13をLANに新規に接続した際に、パケット情報からアドレス情報を取得して、アドレス情報データベース34への登録を行なっているが、必ずしもパケット情報からアドレス情報を収得する必要もなく、これに換えて、接続する可能性のあるLAN内のノードのアドレス情報を格納したアドレス情報データベースを手作業等により予め用意しておく構成としてもよい。
【0086】
(4)前記実施例では、LANの接続を切り換えるパーソナルコンピュータは、ノート型のものとしたが、これに限る必要もなく、デスクトップ等の他のタイプのパーソナルコンピュータであってもよい。また、パーソナルコンピュータに限る必要もなく、大型コンピュータ等、他の型のコンピュータ装置であってもよい。また、コンピュータ装置には、いわゆるコンピュータを備える機器であればよく、ファクシミリ装置、端末装置等であってもよい。
【0087】
(5)前記実施例では、LAN10,20は、有線によって構築されたものであるが、これに換えて無線LANにて構成されたネットワークとすることもできる。すなわち、ノートパソコン13とネットワークとの間を無線接続とする。この実施態様では、ノートパソコン13が無線のとどく範囲に至り回線が確立されたときに、ネットワークに回線的につながったとして、図8に示したネットワーク切換時処理ルーチンが実行開始される構成とする。この構成によれば、無線LANについても過去に通信可能に接続されたネットワークを識別することができる。
【0088】
(6)前記実施例では、「自宅」、「会社」等の使用する場所を、ネットワークを識別可能な識別情報としていたが、ネットワークを識別可能なものであればどのようなものでもよく、例えば、その場所の位置情報でもよい。接続するコンピュータ装置に、GPS(Global Positioning System)を持たせ、その場所の位置情報が自動的に取り込めるようにすることで、識別情報を手作業で入力する手間を省くことができる。
【0089】
(7)前記実施例では、回線的につながれた状態にあるネットワークの場所を識別して、この場所から、ネットワーク環境情報の自動設定を可能としていたが、場所が判れば様々な応用が考えられる。例えば、接続したネットワークにより、コンピュータ使用に制限を欠けることができる。社内コンピュータを会社でしか使えなくすることにより、社外での不正利用の禁止や盗難時の情報漏洩対策が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用するネットワークシステムの全体構成を示す説明図である。
【図2】新規ネットワーク接続時処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図3】第1のダイアログボックスDX1の一例を示す説明図である。
【図4】第2のダイアログボックスDX2の一例を示す説明図である。
【図5】プロファイルPFのデータ構成の一例を示す説明図である。
【図6】パケット収集・アドレス情報取得の処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】アドレス情報データベース34のデータ構成の一例を示す説明図である。
【図8】ネットワーク切換時処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】未発見時処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】データベース更新ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…第1のLAN 11…ハブ 12…パーソナルコンピュータ 13…ノートパソコン 14…ルータ 20…第2のLAN 21…ハブ 22,23,24…パーソナルコンピュータ 25…ルータ 30…データベース記憶部 31…パケット収集部 32…アドレス情報取得部 33…照合識別部 34…アドレス情報データベース
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ装置と回線的につながれた状態にあるネットワークが、過去に通信可能に接続されたいずれのネットワークであるかを識別する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ノート型のパーソナルコンピュータや、無線LAN、ブロードバンドの普及に伴い、作業者は、ノートパソコンを持ち運び、様々なネットワークに接続することが多い。作業者は、接続するネットワークを切り換える毎に、ネットワーク環境情報(TCP/IP、ブラウザ情報、メーラ情報など)の設定を切り換える作業を行なう必要がある。
【0003】
この作業の手間を省くことを目的として、ネットワーク上に、ネットワーク環境情報を一元的に管理する設定装置を設けて、パーソナルコンピュータをネットワークに接続した際に、設定装置からネットワーク環境情報の通知を受けるように構成した技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−66809号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術では、多数あるそれぞれのネットワークに設定装置を設ける必要があり、構成が複雑となる問題があった。
【0006】
本発明は、ネットワーク上に特別な設定装置を設けることなしに簡単な構成で、ネットワーク環境情報の自動設定を可能とすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
前述した課題の少なくとも一部を解決するための手段として、以下に示す構成をとった。
【0008】
本発明のネットワーク識別方法は、
コンピュータ装置と回線的につながれた状態にあるネットワークが、過去に通信可能に接続されたいずれのネットワークであるかを識別するネットワーク識別方法であって、
(a)各ネットワークに含まれるノードのアドレス情報を、ネットワークを識別可能な識別情報と組にしてデータベースに予め記憶する工程と、
(b)コンピュータ装置が任意のネットワークに回線的につながれたときに、当該ネットワークに流れているパケットを収集する工程と、
(c)該収集されたパケットから、当該ネットワークに含まれるノードのアドレス情報を取得する工程と、
(d)該取得したアドレス情報を前記データベースに照合して、前記任意のネットワークについての前記識別を行なう工程と
を備えることを特徴としている。
【0009】
ここで、「回線的につながれた」とは、コンピュータ装置とネットワークとの間が有線接続の場合には、コンピュータ装置がネットワークに物理的に接続されたことを意味し、コンピュータ装置とネットワークとの間が無線接続の場合には、コンピュータ装置が無線のとどく範囲に至り回線が確立されたことを意味する。一方、「通信可能に接続された」とは、コンピュータ装置とネットワークとの間でデータが滞りなく送受信できるようにソフトウェア的にも接続されたことを意味する。
【0010】
以上のように構成されたネットワーク識別方法によれば、工程(a)により、データベースには、各ネットワークに含まれるノードのアドレス情報が、ネットワークを識別可能な識別情報と組にして記憶される。そして、コンピュータ装置が任意のネットワークに回線的につながれたときに、工程(b)により、当該ネットワークに流れているパケットを収集して、工程(c)により、このパケットから、当該ネットワークに含まれるノードのアドレス情報を取得する。その後、工程(d)により、その取得したアドレス情報を前記データベースに照合して、前記任意のネットワークが過去に通信可能に接続されたいずれのネットワークであるかを識別する。
【0011】
このために、本発明のネットワーク識別方法によれば、コンピュータ装置が任意のネットワークに回線的につながれたときに、そのネットワークが、過去に通信可能に接続されたいずれのネットワークであるかを直ちに識別することができるという効果を奏する。また、過去に通信可能に接続された際のネットワーク環境情報をコンピュータ装置に記憶させておくだけで、適合したネットワーク環境情報を上記識別結果から知ることができ、この結果、ネットワーク環境情報の自動設定が可能となる。
【0012】
上記構成のネットワーク識別方法において、前記工程(a)は、(a−1)前記ネットワークに流れているパケットを収集する工程と、(a−2)該収集されたパケットから前記アドレス情報を取得する工程とを備えた構成とすることができる。
【0013】
この構成によれば、工程(a)において、工程(b)、(c)と同様な処理ルーチンを利用することができることから、データベースの構築が容易である。
【0014】
前記工程(a−1)、(a−2)を備えたネットワーク識別方法において、前記コンピュータ装置がネットワークへ新規に通信可能に接続されたときに、前記工程(a)を実行するように構成してもよい。
【0015】
この構成によれば、コンピュータ装置がネットワークへ新規に通信可能に接続されたときに、データベースの構築を行なうことができる。
【0016】
前記アドレス情報は、MACアドレスを少なくとも含む情報である構成としてもよい。
【0017】
この構成によれば、アドレス情報が異なるノードの間で重複することが全くないことから、ネットワークの識別精度が高い。
【0018】
上記MACアドレスを利用したネットワーク識別方法において、前記アドレス情報は、IPアドレスも含む情報であり、前記工程(c)は、(c−1)当該ネットワークに含まれるノードであるか否かの判定を、前記IPアドレスに基づいて行なう工程を備える構成としてもよい。
【0019】
この構成によれば、IPアドレスの中のネットワークアドレス部分から、コンピュータ装置が接続されているネットワークに含まれるノードであるかを容易に判定することができる。
【0020】
上記IPアドレスを利用したネットワーク識別方法において、前記工程(d)は、(dー1)前記工程(d)におけるデータベース照合において一致が得られなかった場合に、前記データベースに記憶されたIPアドレスをARP問い合わせパケットとして当該ネットワーク内にブロードキャストして、応答があるかによって、前記任意のネットワークについての前記識別を行なう工程を備えた構成としてもよい。
【0021】
接続した任意のネットワーク内に、データベースに記憶されたIPアドレスのノードがあれば、上記ブロードキャストされたARP問い合わせパケットに対する応答があることから、ネットワークの識別が可能となる。したがって、工程(b)、(c)により、データベースと一致するようなアドレス情報が獲得できなかった場合にも、ネットワークの識別を行なうことができることから、識別精度を高めることができる。
【0022】
本発明のネットワーク識別方法は、また、(e)前記工程(c)において1以上の数のアドレス情報が取得されたにもかかわらず前記工程(d)において識別に失敗した場合に、当該コンピュータ装置においては新規のネットワークであると判定する工程を備えた構成としてもよい。
【0023】
この構成によれば、コンピュータ装置が、過去に通信可能に接続されたこともないネットワークと回線的につながったことを検知することができる。
【0024】
前記アドレス情報は、通信データの送信元についてのものと、通信データの送信先についてのものである構成としてもよい。
【0025】
この構成によれば、よりたくさんのアドレス情報を取得することができることから、識別精度を高めることができる。
【0026】
本発明のコンピュータ装置は、
回線的につながれた状態にあるネットワークが、過去に通信可能に接続されたいずれのネットワークであるかを識別可能なコンピュータ装置であって、
各ネットワークに含まれるノードのアドレス情報を、ネットワークを識別可能な識別情報と組にしてデータベースに予め記憶するデータベース記憶手段と、
コンピュータ装置が任意のネットワークに回線的につながれたときに、当該ネットワークに流れているパケットを収集するパケット収集手段と、
該収集されたパケットから、当該ネットワークに含まれるノードのアドレス情報を取得するアドレス情報取得手段と、
該取得したアドレス情報を前記データベースに照合して、前記任意のネットワークについての前記識別を行なう照合識別手段と
を備えたことを要旨としている。
【0027】
本発明のコンピュータプログラムは、
コンピュータ装置と回線的につながれた状態にあるネットワークが、過去に通信可能に接続されたいずれのネットワークであるかを識別するためのコンピュータプログラムであって、
(a)各ネットワークに含まれるノードのアドレス情報を、ネットワークを識別可能な識別情報と組にしてデータベースに予め記憶する機能と、
(b)コンピュータ装置が任意のネットワークに回線的につながれたときに、当該ネットワークに流れているパケットを収集する機能と、
(c)該収集されたパケットから、当該ネットワークに含まれるノードのアドレス情報を取得する機能と、
(d)該取得したアドレス情報を前記データベースに照合して、前記任意のネットワークについての前記識別を行なう機能と
をコンピュータ装置に実現させることを要旨としている。
【0028】
上記構成のコンピュータ装置およびコンピュータプログラムは、本発明のネットワーク識別方法と同様な作用・効果を有しており、任意のネットワークに回線的につながれたときに、そのネットワークが、過去に通信可能に接続されたいずれのネットワークであるかを直ちに識別することができるという効果を奏する。また、過去に通信可能に接続された際のネットワーク環境情報をコンピュータ装置に記憶させておくだけで、適合したネットワーク環境情報を上記識別結果から知ることができ、この結果、ネットワーク環境情報の自動設定が可能となる。
【0029】
本発明の記録媒体は、本発明のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を特徴としている。この記録媒体は、本発明の各コンピュータプログラムと同様な作用・効果を有している。
【0030】
【発明の他の態様】
本発明は、以下のような他の態様も含んでいる。その第1の態様は、本発明のコンピュータプログラムを通信経路を介して供給するプログラム供給装置としての態様である。この第1の態様では、コンピュータプログラムをコンピュータネットワーク上のサーバなどに置き、通信経路を介して、必要なプログラムをコンピュータにダウンロードし、これを実行することで、上記の方法や装置を実現することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。この実施例を、次の順序に従って説明する。
A.システムのハードウェア構成:
B.制御処理:
C.作用・効果
D.他の実施形態:
【0032】
A.システムのハードウェア構成:
図1は、本発明の一実施例を適用するネットワークシステムの全体構成を示す説明図である。図示するように、本実施例のネットワークシステムは、2つのLAN(Local Area Network)10,20を備え、両LAN10,20はインターネットに接続されている。第1のLAN10は、例えば自宅に構築されたもので、第2のLAN20は、例えば会社に構築されたもので、両者は距離的に大きく離れている。
【0033】
第1のLAN10は、ハブ11を備え、ハブ11には、LANケーブルにて2台のパーソナルコンピュータ12,13が接続されている。1台目のパーソナルコンピュータ12はデスクトップ型のものであり、2台目のパーソナルコンピュータ13は、ノート型のもので携行性に優れている。ハブ11は、ルータ14と接続され、ルータ14を介してインターネットに接続される。
【0034】
第2のLAN20は、ハブ21を備え、ハブ21には、LANケーブルにて多数(図示の例では3台)のパーソナルコンピュータ22,23,24が接続されている。これらパーソナルコンピュータ22〜24はデスクトップ型のものである。なお、デスクトップ型のものに限る必要はなくノート型等、他のタイプのパーソナルコンピュータでもよい。ハブ21は、ルータ25と接続され、ルータ25を介してインターネットに接続される。第1のLAN10、第2のLAN20やインターネットは、TCP/IPという通信プロトコルによりデータの送受信がなされる。第1および第2のLAN10,20は、イーサネット(登録商標)の通信方式に従って構築されている。通信プロトコルとしては、IPX/SPX、AppleTalk(登録商標)などの他のプロトコルを採用することもできる。
【0035】
作業者は、第1のLAN10に接続されたノート型のパーソナルコンピュータ(以下、ノートパソコンと呼ぶ)13を用いて、第1のLAN10内の他のパーソナルコンピュータ12との間でデータの送受信を行なったり、自宅からインターネットに接続したりすることができる。また、作業者は、ノートパソコン13を第1のLAN10から外して会社まで携行して、会社に構築された第2のLAN20のハブ21に接続されたLANケーブル26にノートパソコン13を繋げることにより、ノートパソコン13を第2のLAN20に接続することができる。これにより、作業者は、ノートパソコン13を用いて、第2のLAN20内の他のパーソナルコンピュータ22〜24との間でデータの送受信を行なったり、会社からインターネットに接続したりすることができる。なお、ノートパソコン13は、第1、第2のLAN10,20以外にも他のLANに自由に接続可能である。
【0036】
各パーソナルコンピュータ(パソコンとも呼ぶ)12〜13、22〜24は、CPU、ROM、RAM、ハードディスクドライブ(HDD)等を備える本体と、周辺装置であるディスプレイ、キーボード、マウス等から構成されている。また、各パソコン12〜13、22〜24は、ネットワークインタフェースカード(NIC)をそれぞれ備える。なお、ノートパソコン13のNIC19だけが、PCスロットへの差し込み型であることから図示されており、他のパソコン12,22〜24のNICについては、内蔵型で図には示されていない。
【0037】
各パソコン12〜13、22〜24のHDDには、Web(World Wide Web)ブラウザのコンピュータプログラムやメーラのコンピュータプログラムが格納されている。各パソコン12〜13、22〜24は、そのWebブラウザのコンピュータプログラムを実行して、Webサイトの閲覧を行なうことができる。また、メーラのコンピュータプログラムを実行して、電子メールを送受信することができる。各パソコン12〜13、22〜24のHDDには、その他にも様々なコンピュータプログラムが格納されており、コンピュータプログラムに従う様々な処理を行なうことができる。
【0038】
ノートパソコン13の接続するネットワークを、前述したように、第1のLAN10から第2のLAN20に切り換えるような場合、第2のLAN20側の空いたLANケーブル26に、ノートパソコン13に取り付けられたNIC19を物理的に接続する必要があるが、それだけでは、第2のLAN20へ通信可能に接続することはできず、ソフトウェア的な接続が必要となる。ソフトウェア的な接続というのは、データが滞り無く送受信できるように制御するための設定をいい、具体的には、TCP/IPなどのネットワークプロトコルの設定がある。その他にも、必要に応じて、Webブラウザ、メーラなどのネットワークアプリケーションの設定等がある。これらの設定は、従来、作業者によるマウス、キーボードの操作に基づく手作業で行なわれていたが、このノートパソコン13では、自動設定が可能となっている。
【0039】
ノートパソコン13のHDDには、自動設定のためのコンピュータプログラム(以下、ネットワーク自動設定プログラムと呼ぶ)が格納されている。CPUによって実行されるこのコンピュータプログラムに従う処理によって、データベース記憶部30、パケット収集部31、アドレス情報取得部32および照合識別部33が実現される。データベース記憶部30により、第1、第2のLAN10,20に含まれるノードのアドレス情報が、当該LAN10,20を識別可能な識別情報と組にしてアドレス情報データベース34として記憶される。ノードとは、ネットワークに接続されている端末やネットワーク機器のことをいい、ここではパーソナルコンピュータやルータが該当する。
【0040】
ノートパソコン13が第1または第2のLAN10,20に物理的に接続されたときに、パケット収集部31により、当該LANに流れているパケットが収集され、このパケットから、パケット収集部31により、当該LAN上の前記ノードのアドレス情報が取得される。照合識別部33により、その取得したアドレス情報を前記データベースに照合することにより、前記物理的に接続されたLANがいずれのもの、すなわち自宅のものか会社のものであるかが識別される。
【0041】
B.制御処理:
ノートパソコン13で実行されるネットワーク自動設定プログラムについて以下詳述する。このネットワーク自動設定プログラムは、CD−ROMからHDDにインストールされたものであるが、これに替えて、フロッピィディスク、光磁気ディスク、ICカード等の他の携帯型記録媒体(可搬型記録媒体)に格納された構成としてもよい。また、外部のネットワークに接続される特定のサーバから、ネットワークを介して提供されるプログラムデータをダウンロードして、HDDに転送することにより得るようにすることもできる。なお、上記ネットワークとしては、インターネットであってもよく、特定のホームページからダウンロードして得たコンピュータプログラムであってもよい。あるいは、電子メールの添付ファイルの形態で供給されたコンピュータプログラムであってもよい。
【0042】
ネットワーク自動設定プログラムは、新規ネットワーク接続時処理ルーチンとネットワーク切換時処理ルーチンとの2つのルーチンから構成されている。図2は、新規ネットワーク接続時処理ルーチンを示すフローチャートである。この新規ネットワーク接続時処理ルーチンは、ネットワークへ新規に接続された際に、作業者によるマウス、キーボードを用いた手作業による各種の設定(TCP/IPの設定、Webブラウザの設定、メーラの設定)を受けて、実行開始されるものである。この新規ネットワーク接続時処理ルーチンは、データベース記憶部30(図1)を構成する。
【0043】
図示するように、処理が開始されると、ノートパソコン13のCPUは、まず、接続されたネットワーク用のプロファイルを作成するかを作業者に対して問い合わせして(ステップS100)、プロファイルを作成すると回答があった場合に限り、以下のステップS110に処理を進める。プロファイルとは、接続されたネットワーク用のTCP/IPなどの各種設定項目をまとめたデータファイルである。なお、ステップS100でプロファイルを作成しないとの回答があった場合には、「エンド」に抜けてこの新規ネットワーク接続時処理ルーチンを終了する。ステップS100における問い合わせは、具体的には、ユーザインタフェースの働きをするダイアログボックスをディスプレイに表示して、そのダイアログボックスからのマウス、キーボードによるデータ入力を受けることにより行なわれる。
【0044】
図3は、ステップS100で表示される第1のダイアログボックスDX1の一例を示す説明図である。図示するように、第1のダイアログボックスDX1は、接続されたネットワーク用のプロファイルを作成するかを問う文字列が表示され、[OK]のボタンBT1と[キャンセル]のボタンBT2が備えられている。[OK]のボタンBT1がマウスの操作によってクリックされると、プロファイルを作成するものと判断され、[キャンセル]のボタンBT2がクリックされると、プロファイルを作成しないものと判断される。
【0045】
図2に戻り、ステップS110では、CPUは、ユーザインタフェース画面としての第2のダイアログボックスDX2を表示する処理を行なう(ステップS110)。図4は、第2のダイアログボックスDX2の一例を示す説明図である。図示するように、第2のダイアログボックスDX1は、プロファイルを新規に作成するために必要となる情報の入力を作業者に対して促すためのものであり、[使用する場所]の入力欄FL1を備える。この入力欄FL1は、接続されたネットワークの場所を示す文字列を入力するためのものであり、例えば、「自宅」、「会社(本社)」、「会社(長野支店)」等の文字列が作業者によるマウスおよびキーボードの操作により入力される。
【0046】
なお、入力欄F1は、作業者が直接文字列を入力するように構成されていたが、これに換えて、予め用意された「自宅」、「会社」、「外出先」、「学校」等の選択肢からマウス操作により選択可能な構成としてもよい。なお、この選択肢は追加登録が可能とすることが好ましい。
【0047】
図2に戻り、ステップS110の実行後、CPUはステップS120に処理を進めて、第2のダイアログボックスDX2の[使用する場所]の入力欄FL1からのデータ入力を受け付ける。その後、CPUは、プロファイルを作成する処理を行なう(ステップS130)。
【0048】
図5は、プロファイルPFのデータ構成の一例を示す説明図である。図示するように、プロファイルPFは、「プロファイル名」、「使用する場所」、「TCP/IPの設定」、「Webブラウザの設定」、「メーラの設定」の各データ項目DT1,DT2,DT3,DT4,DT5から構成される。「プロファイル名」のデータ項目DT1には、プロファイルの名前が格納される。プロファイルの名前は、例えば、二桁の数字で示される。新規にプロファイルが作成される毎に、自動的に振り付けられた連番である。なお、このプロファイルの名前は、第2のダイアログボックスDX2に[プロファイル名]の入力欄を設けて、作業者が直接設定できる構成としてもよい。
【0049】
[使用する場所]のデータ項目DT2には、ステップS120のデータ入力により獲得したデータが格納される。「TCP/IPの設定」のデータ項目DT3には、この新規ネットワーク接続時処理ルーチンの実行前に行なわれた新規のネットワーク接続時のTCP/IPの設定に関する情報が格納される。「Webブラウザの設定」のデータ項目DT4には、その新規のネットワーク接続時のWebブラウザの設定(プロクシの設定等)に関する情報が格納される。「メーラの設定」のデータ項目DT5には、その新規のネットワーク接続時のメーラの設定(アカウントの設定等)に関する情報が格納される。
【0050】
図2に戻り、ステップS130の実行後、CPUは、パケット収集・アドレス情報取得の処理を行なう(ステップS140)。図6は、パケット収集・アドレス情報取得の処理の詳細を示すフローチャートである。図示するように、この処理のルーチンに移行すると、CPUは、ノートパソコン13のNIC19に流れてくるパケットを一つ受信する処理を行なう(ステップS141)。次いで、CPUは、その受信したパケットからアドレス情報を取得する(ステップS142)。この実施例では、アドレス情報とは、IPアドレスとMACアドレスの総称とする。ステップS142では、パケットに含まれる送信元についてのアドレス情報(IPアドレスとMACアドレス)と相手先(=送信先)についてのアドレス情報(IPアドレスとMACアドレス)とを取得する。
【0051】
TCP/IPのネットワークインタフェース層のイーサネット(登録商標)はブロードキャスト方式でデータを転送することから、LANに接続されたノートパソコン13のNIC19には、そのLAN内のノード宛に送られてきた通信データや、そのLAN内のノードから発送されたパケットが流れてくる。ステップS141では、それらパケットを一つずつ順に受信して、ステップS142では、その受信した一つのパケットから送信元についてアドレス情報と、相手先についてのアドレス情報とを取得している。なお、アドレス情報として、必ずしも送信元と送信先のアドレス情報を必要とせず、例えばいずれか一方のアドレス情報を取得する構成としてもよい。
【0052】
その後、CPUは、ステップS142で取得したIPアドレスが、現在接続されているLANと同一のネットワーク内のものであるかを判定して、同一ネットワークでないIPアドレスについては、そのIPアドレスを含むアドレス情報を捨てる(ステップS143)。同一ネットワーク内か否かの判定は、IPアドレスの中のネットワークアドレス部分から判定することができる。また、ステップS142で取得したIPアドレスが自身(ノートパソコン13)のIPアドレスである場合にも、そのIPアドレスを含むアドレス情報を捨てるようにしている。その後、CPUは、残ったアドレス情報を、作業用ファイルに一旦追加する(ステップS144)。このルーチンでは、ステップS141ないしS144を繰り返し実行することで、NIC19に流れてくるパケットを次々に受信していくが、ステップS143,S144の処理により、パケットから、同一ネットワーク上のノートパソコン13を除いたノードのアドレス情報が取得されて作業用ファイルに一旦格納されることになる。
【0053】
その後、CPUは、作業用ファイルに記憶されたアドレス情報の数が所定値を越えたか否かを判別し(ステップS145)、所定値を越えたと判別されたときには、「リターン」に抜けてこのパケット収集・アドレス情報取得の処理を一旦終了する。一方、ステップS145でアドレス情報の数が未だ所定値を越えていないと判別されたときには、ステップS146に処理を進めて、ステップS141でパケットを収集開始してから、所定時間を経過したか否かを判別する。ここで、所定時間を経過していないと判別された場合には、ステップS141に処理を進め、一方、経過していると判別されたときには、「リターン」に抜けてこのパケット収集・アドレス情報取得の処理を一旦終了する。すなわち、ステップS145またはS146で肯定判別されたときに、ステップS141ないしS144の繰り返しの処理を抜けて、このルーチンの処理を一旦終了する。
【0054】
図2に戻って、パケット収集・アドレス情報取得の処理が終了すると、CPUは、ステップS150に処理を進める。ステップS150では、CPUは、上記作業用ファイルの中身を見ることで、パケット収集・アドレス情報取得の処理で取得したアドレス情報があるか否かを判別する。ここで、取得したアドレス情報があると判別されたときには、CPUは、上記作業用ファイルからアドレス情報を読み出して、各アドレス情報を、ステップS120のデータ入力により獲得した[使用する場所]のデータとそれぞれ組にしてアドレス情報データベース(アドレス情報DBと呼ぶ)34に登録する処理を行なう(ステップS160)。
【0055】
図7は、アドレス情報DB34のデータ構成の一例を示す説明図である。図示するように、アドレス情報DB34は、「ID」、「IPアドレス」、「MACアドレス」、「場所」、「メーラの設定」の各データ項目DT11,DT12,DT13,DT14を一レコードとして格納するものである。一つのアドレス情報から一レコードが形成される。「ID」のデータ項目DT11には、連番が格納される。「IPアドレス」のデータ項目DT12には、アドレス情報のうちのIPアドレスが格納される。「MACアドレス」のデータ項目DT13には、アドレス情報のうちのMACアドレスが格納される。「場所」のデータ項目DT14には、ステップS120のデータ入力により獲得した[使用する場所]のデータ項目DT2のデータが格納される。
【0056】
図2に戻り、ステップS150で取得したアドレス情報がないと判別された場合には、デフォルトゲートウェイのアドレス情報を取得して、ステップS144で用いたと同じ作業用ファイルに記憶する(ステップS170)。取得したアドレス情報がない場合には、TCP/IPの設定で必ず存在するデフォルトゲートウェイのアドレス情報を作業用ファイルに記憶する。本実施例のように、イーサネット(登録商標)の通信方式に従うLANの場合には、ブロードキャスト方式でデータが転送されてくることから、アドレス情報の収得される可能性は高い。これに対して、データ通信量が極めて少ない、またはスイッチハブにより通信がフィルタリングされているLANに本発明を適用した場合には、パケット収集が効果的でないためアドレス情報を収集しにくいが、このステップS170の処理により必ず一つはアドレス情報を収集することが可能となる。
【0057】
ステップS170の実行後、CPUは、処理をステップS160に移行して、作業用ファイルに記憶されたデフォルトゲートウェイのアドレス情報を、「使用する場所」のデータと組にしてアドレス情報DB34に登録する。ステップS160の実行後、「エンド」に抜けてこの新規ネットワーク接続時処理ルーチンを終了する。
【0058】
図1で示したネットワークにおいて、ノートパソコン13を自宅に構築された第1のLAN10に新規接続して、また、会社(これまでは単に会社と説明してきたが、詳細には会社(本社)であるものとする)に構築された第2のLAN20に新規接続した後には、新規ネットワーク接続時処理ルーチンによって、図7に示したアドレス情報データベース34が構築されることになる。すなわち、ID=1のレコードには、IPアドレスおよびMACアドレスとして、第1のLAN10に接続されたルータ14のものが記憶され、場所は、「自宅」という文字列が記憶され、ID=2のレコードには、IPアドレスおよびMACアドレスとして、第1のLAN10に接続されたパソコン12(実際には、パソコンに備えられたNIC;以下同じ)のものが記憶され、場所は、「自宅」という文字列が記憶される。
【0059】
ID=3のレコードには、IPアドレスおよびMACアドレスとして、第2のLAN20に接続されたルータ25のものが記憶され、場所は、「会社(本社)」という文字列が記憶され、ID=4のレコードには、IPアドレスおよびMACアドレスとして、第2のLAN20に接続されたパソコン22のものが記憶され、場所は、「会社(本社)」という文字列が記憶され、ID=5のレコードには、IPアドレスおよびMACアドレスとして、第2のLAN20に接続されたパソコン23のものが記憶され、場所は、「会社(本社)」という文字列が記憶され、ID=6のレコードには、IPアドレスおよびMACアドレスとして、第2のLAN20に接続されたパソコン24のものが記憶される。
【0060】
なお、図7に示したアドレス情報DB34の一覧は、収集したパケット情報の中に各LAN10,20上のノートパソコン13を除いた全てのノードについてのアドレス情報が含まれていた場合であり、実際は、そのときどきのデータ通信の状況によっては、登録されないアドレス情報も出てくる。
【0061】
ネットワーク自動設定プログラムを構成するもう一方の処理ルーチンであるネットワーク切換時処理ルーチンについて次に説明する。図8は、ネットワーク切換時処理ルーチンを示すフローチャートである。このネットワーク切換時処理ルーチンは、ノートパソコン13がネットワークに物理的に接続されたときに割込みにて実行開始される。詳細には、ノートパソコン13がNIC19の状態を常時監視して、NIC19へのネットワークの接続が、非接続状態から接続状態に切り替わったときを検知して実行開始される。
【0062】
図示するように、処理が開始されると、CPUは、まず、パケット収集・アドレス情報取得の処理を実行する(ステップS200)。この処理は、図6にて詳述した処理とほぼ同一であるが、詳細には、ステップS143で次の点が相違する。このネットワーク切換時に実行されるステップS143の時点では、自身(ノートパソコン13)のIPアドレスが判らないことから、ステップS142でパケットから取得したIPアドレスをARP問い合わせパケットとしてLAN内にブロードキャストして、応答があるかによって、同一ネットワーク内か否かの判定を行なっている。
【0063】
ステップS200の実行後、CPUは、ステップS150と同様にして、パケット収集・アドレス情報取得の処理で取得したアドレス情報があるか否かを判別する(ステップS210)。ここで、取得したアドレス情報があると判別されたときには、CPUは、パケット収集・アドレス情報取得の処理で得られた作業用ファイルからアドレス情報を一つ読み出して、このアドレス情報の内のMACアドレスを検索キーにセットする(ステップS220)。
【0064】
その後、その検索キーを用いて、アドレス情報DB34をサーチする処理を行なう(ステップS230)。詳細には、アドレス情報DB34の「MACアドレス」のデータ項目DT13の値を順に読み出して、上記検索キーと一致するレコードを検索する。パケットから取得したIPアドレスがグローバルアドレスの場合は、既存のプロファイルのTCP/IP設定からネットワークアドレスを割り出し、ネットワークアドレス単位で合致しないか調べる。アドレス情報が一致するレコードが検索された場合には、ステップS250に処理を進めて、その検索されたレコードに記憶された「場所」のデータ項目DT14の内容を、接続されたネットワークの識別結果として出力する。この出力は、具体的には、「場所」のデータ項目DT14の内容を、ノートパソコン13のメモリ内に識別結果として記憶するとともに、ディスプレイに表示するといったものである。ステップS250の実行後、CPUは、ステップS280に処理を進める。
【0065】
一方、ステップS240でサーチの結果、一致するものがないと判別された場合には、ステップS260に処理を進めて、ステップS220によるアドレス情報の読み出しが、ステップS200のパレット収集・アドレス情報取得の処理により取得したアドレス情報全てにわたって終えたか否かを判別する。ここで、未だ全てのアドレス情報を終えていないと判別された場合には、ステップS220に処理を戻して、ステップS220ないしS240、ステップS260の処理を繰り返し実行する。
【0066】
一方、ステップS260で全てのアドレス情報について終えたと判別された場合には、アドレス情報DB34の中に検索キーと一致するものがなかったということであることから、CPUは、ステップS270に処理を進めて未発見時処理を実行する。この未発見時処理については後述する。その後、CPUは、ステップS280に処理を進める。
【0067】
ステップS280では、CPUは、ネットワーク環境情報の設定処理を行なう。詳細には、ステップS250でメモリに記憶された識別結果に基づいて、「使用する場所」のデータ項目DT2が一致するプロファイルPF(図5参照)を読み出して、そのプロファイルPFに登録された「TCP/IPの設定」、「Webブラウザの設定」、「メーラの設定」の各データ項目DT3,DT4,DT5を用いて、ノートパソコン13のネットワーク環境情報の設定を行なう。ステップS280の実行後、「エンド」に抜けて、この処理ルーチンは終了する。一方、ステップS210で、取得したアドレス情報がないと判別されたときには、ステップS270に処理を進めて、未発見時処理を実行する。
【0068】
図9は、ステップS270で実行される未発見時処理の詳細を示すフローチャートである。図示するように、処理が開始されると、CPUは、まず、アドレス情報DB34から「IPアドレス」のデータ項目DT12の内容を一つ読み出す処理を行なう(ステップS300)。次いで、その読み出したIPアドレスについてのARP問い合わせパケットを送信する(ステップS310)。このARP問い合わせパケットは、LAN上へブロードキャストする。
【0069】
その後、CPUは、LAN内からARP問い合わせパケットに対する応答があるか否かを判別する(ステップS320)。接続されたLAN内に、ステップS300で読み出したIPアドレスと一致するノードがある場合には、ARP問い合わせパケットに対する応答があることから、ステップS320で肯定判別される。一方、接続されたLAN内に、ステップS300で読み出したIPアドレスと一致するノードがない場合には、ARP問い合わせパケットに対する応答はないことから、ステップS320で否定判別される。ステップS320で肯定判別されると、ステップS330に処理を進めて、アドレス情報DB34から、その応答があったIPアドレスに該当するレコードに記憶された「場所」のデータ項目DT14の内容を読み出して、その内容を接続されたネットワークの識別結果として出力する。この出力は、具体的には、「場所」のデータ項目DT14の内容を、ノートパソコン13のメモリ内に識別結果として記憶するとともに、ディスプレイに表示するといったものである。ステップS330の実行後、「リターン」に抜けて、この処理ルーチンは一旦終了する。
【0070】
なお、このステップS330で「場所」の識別に成功すると、図8のステップS280では、この識別結果に基づいて、プロファイルPFが読み出されて、そのプロファイルPFに登録されたネットワーク環境情報がノートパソコン13に登録されることになる。
【0071】
図9に戻り、ステップS320で、応答がないと判別された場合には、ステップS300の読み出しをアドレス情報DB34内の全てのIPアドレスについて終えたか否かを判断する(ステップS340)。ここで、未だ終えていないと判別された場合には、ステップS300に処理を戻して、ステップS300ないしS320、S340の処理を繰り返し実行する。一方、ステップS340で全て終えていると判別された場合には、CPUは、ステップS210と同様にして、ステップS200のパケット収集・アドレス情報取得の処理で取得したアドレス情報があるか否かを判別する(ステップS350)。
【0072】
ステップS350で、取得したアドレス情報があると判別されたときには、アドレス情報DBに一致するIPアドレスがないことから、その取得したアドレス情報は、未登録の場所であると判断して、ステップS360に処理を進める。このステップS360は、図2に示した新規ネットワーク接続時処理ルーチンを実行するものである。すなわち、ステップS360に処理が進んだときは、新しいネットワークに接続されたものとして扱うべく、新規ネットワーク接続時処理ルーチンを実行する。一方、ステップS350で取得したアドレス情報はないと判別された場合には、識別結果として“識別不可”を出力する。この出力は、ノートパソコン13のメモリ内に識別結果として“識別不可”を記憶するとともに、識別不可の旨のメッセージをディスプレイに表示するといったものである。ステップS370の実行後、「リターン」に抜けて、この処理ルーチンは一旦終了する。
【0073】
図2のステップS141がパケット収集部31に、S142〜S144がアドレス情報取得部32に、図8のステップS220〜S230が照合識別部33にそれぞれ対応する。
【0074】
図10は、データベース更新ルーチンを示すフローチャートである。このデータベース更新ルーチンは、ネットワークに通信可能に接続されているときに、所定時間毎の割込みにて繰り返し実行されるものである。図示するように、処理が開始されると、CPUは、まず、パケット収集・アドレス情報取得の処理を実行する(ステップS400)。この処理は、図6にて詳述した処理である。その後、CPUは、パケット収集・アドレス情報取得の処理で取得したアドレス情報があるか否かを判別する(ステップS410)。ここで、取得したアドレス情報があると判別されたときには、CPUは、パケット収集・アドレス情報取得の処理で取得したアドレス情報を読み出して、各アドレス情報を、接続されたLANの場所情報と組にしてアドレス情報DB34に登録する処理を行なう(ステップS420)。上記場所情報は、ネットワーク切換時処理ルーチンで得られた識別結果としての場所情報である。
【0075】
ステップS420の実行後、「エンド」に抜けてこのデータベース更新ルーチンを終了する。一方、ステップS410で否定判別されたときには、ステップS420を飛ばして、「エンド」に抜けてこのデータベース更新ルーチンを終了する。
【0076】
このデータベース更新ルーチンにより、ノートパソコン13が接続されているLANに新たにノードが接続された場合に、そのノードのアドレス情報が場所情報とともにアドレス情報DBに登録することを可能とする。
【0077】
C.作用・効果
以上のように構成された本実施例のネットワークシステムによれば、ノートパソコン13をLAN10、20に新規に接続した際に、そのネットワークに含まれるノードのアドレス情報が、ネットワークを識別可能な場所情報(「使用する場所」)と組になってアドレス情報データベース34に登録される。ノートパソコン13が任意のLAN10(あるいは20)に切り換えてつながれたときには、そのLAN10(あるいは20)に流れているパケットを収集して、そのパケットから、LAN10(あるいは20)に含まれるノード(自身であるノートパソコン13のアドレス情報は除く)のアドレス情報を取得する。その取得したアドレス情報をアドレス情報データベース34に照合して、一つでもデータベース34に一致するアドレス情報がある場合、そのアドレス情報と組になる場所情報に基づいて、接続されたLANの場所が識別される。
【0078】
このために、このネットワークシステムによれば、ノートパソコン13を任意のLANに回線的につないだときに、そのネットワークが、過去に通信可能に接続されたいずれのLANであるかを、ノートパソコン13側から直ちに識別することができるという効果を奏する。また、ノートパソコン13には、過去に通信可能に接続された際のネットワーク環境情報が、プロファイルPFとして記憶されていることから、TCP/IPの設定、Webブラウザの設定、メーラの設定等を自動的に設定することができる。特にこの実施例では、各LAN10,20には、特別な設定装置を設ける必要がないから、構成が容易である。
【0079】
また、この実施例では、ノートパソコン13をLANに新規に接続した際に、パケット情報からアドレス情報を取得して、アドレス情報データベース34への登録を行なっていることから、データベースの構築が容易である。
【0080】
さらにこの実施例では、アドレス情報DB34のサーチにおいてMACアドレスの一致が得られなかった場合に、アドレス情報DB34に記憶されたIPアドレスをARP問い合わせパケットとして当該LAN内にブロードキャストして、応答があるかによって、接続されたLANについての識別を行なっている。このために、パケットからIPアドレスを取得する際に、アドレス情報DB34と一致するようなアドレス情報が獲得できなかった場合にも、ネットワークの識別を行なうことができ、識別精度を高めることができる。
【0081】
また、この実施例では、ネットワーク切換時に、収集したパケットから得られたアドレス情報が1以上見つかったにもかかわらず、アドレス情報DB34とのサーチで一致が見られなかった場合には、ノートパソコン13が接続されたのは新規のネットワークであると判定することができる。このために、ノートパソコン13が、過去に通信可能に接続されたこともないネットワークと回線的につながったことを検知することができる。
【0082】
D.他の実施形態:
なお、本発明は上記の実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様にて実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0083】
(1)前記実施例では、ネットワーク切換時に、収集したパケットから得られたアドレス情報を、アドレス情報データベース34に照合して、一つでもデータベース34に一致するアドレス情報がある場合に、接続されたLANの場所を確定する構成としていたが、これに換えて、ネットワーク切換時に得られたアドレス情報と、データベース内の一つの「場所」に含まれる全てのアドレス情報とが全て一致した場合に、その「場所」との確定を行なう構成としてもよい。この構成によれば、識別に成功する頻度が低くはなるが、識別結果の精度を確実に高めることができる。
【0084】
(2)前記実施例では、取得したアドレス情報から自身であるノートパソコン13のアドレス情報は除く構成としたが、これに換えて、自身のアドレス情報も、ステップS144で作業用ファイルに記憶するようにして、アドレス情報DB34のサーチ時に、自身のアドレス情報は一致の判定を飛ばす構成としてもよい。
【0085】
(3)前記実施例では、ノートパソコン13をLANに新規に接続した際に、パケット情報からアドレス情報を取得して、アドレス情報データベース34への登録を行なっているが、必ずしもパケット情報からアドレス情報を収得する必要もなく、これに換えて、接続する可能性のあるLAN内のノードのアドレス情報を格納したアドレス情報データベースを手作業等により予め用意しておく構成としてもよい。
【0086】
(4)前記実施例では、LANの接続を切り換えるパーソナルコンピュータは、ノート型のものとしたが、これに限る必要もなく、デスクトップ等の他のタイプのパーソナルコンピュータであってもよい。また、パーソナルコンピュータに限る必要もなく、大型コンピュータ等、他の型のコンピュータ装置であってもよい。また、コンピュータ装置には、いわゆるコンピュータを備える機器であればよく、ファクシミリ装置、端末装置等であってもよい。
【0087】
(5)前記実施例では、LAN10,20は、有線によって構築されたものであるが、これに換えて無線LANにて構成されたネットワークとすることもできる。すなわち、ノートパソコン13とネットワークとの間を無線接続とする。この実施態様では、ノートパソコン13が無線のとどく範囲に至り回線が確立されたときに、ネットワークに回線的につながったとして、図8に示したネットワーク切換時処理ルーチンが実行開始される構成とする。この構成によれば、無線LANについても過去に通信可能に接続されたネットワークを識別することができる。
【0088】
(6)前記実施例では、「自宅」、「会社」等の使用する場所を、ネットワークを識別可能な識別情報としていたが、ネットワークを識別可能なものであればどのようなものでもよく、例えば、その場所の位置情報でもよい。接続するコンピュータ装置に、GPS(Global Positioning System)を持たせ、その場所の位置情報が自動的に取り込めるようにすることで、識別情報を手作業で入力する手間を省くことができる。
【0089】
(7)前記実施例では、回線的につながれた状態にあるネットワークの場所を識別して、この場所から、ネットワーク環境情報の自動設定を可能としていたが、場所が判れば様々な応用が考えられる。例えば、接続したネットワークにより、コンピュータ使用に制限を欠けることができる。社内コンピュータを会社でしか使えなくすることにより、社外での不正利用の禁止や盗難時の情報漏洩対策が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用するネットワークシステムの全体構成を示す説明図である。
【図2】新規ネットワーク接続時処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図3】第1のダイアログボックスDX1の一例を示す説明図である。
【図4】第2のダイアログボックスDX2の一例を示す説明図である。
【図5】プロファイルPFのデータ構成の一例を示す説明図である。
【図6】パケット収集・アドレス情報取得の処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】アドレス情報データベース34のデータ構成の一例を示す説明図である。
【図8】ネットワーク切換時処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】未発見時処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】データベース更新ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…第1のLAN 11…ハブ 12…パーソナルコンピュータ 13…ノートパソコン 14…ルータ 20…第2のLAN 21…ハブ 22,23,24…パーソナルコンピュータ 25…ルータ 30…データベース記憶部 31…パケット収集部 32…アドレス情報取得部 33…照合識別部 34…アドレス情報データベース
Claims (11)
- コンピュータ装置と回線的につながれた状態にあるネットワークが、過去に通信可能に接続されたいずれのネットワークであるかを識別するネットワーク識別方法であって、
(a)各ネットワークに含まれるノードのアドレス情報を、ネットワークを識別可能な識別情報と組にしてデータベースに予め記憶する工程と、
(b)コンピュータ装置が任意のネットワークに回線的につながれたときに、当該ネットワークに流れているパケットを収集する工程と、
(c)該収集されたパケットから、当該ネットワークに含まれるノードのアドレス情報を取得する工程と、
(d)該取得したアドレス情報を前記データベースに照合して、前記任意のネットワークについての前記識別を行なう工程と
を備えたネットワーク識別方法。 - 請求項1に記載のネットワーク識別方法であって、
前記工程(a)は、
(a−1)ネットワークに流れているパケットを収集する工程と、
(a−2)該収集されたパケットから前記アドレス情報を取得する工程と
を備えたネットワーク識別方法。 - 前記コンピュータ装置がネットワークへ新規に通信可能に接続されたときに、前記工程(a)を実行するように構成された請求項2に記載のネットワーク識別方法。
- 前記アドレス情報が、MACアドレスを少なくとも含む情報である請求項1ないし3のいずれかに記載のネットワーク識別方法。
- 請求項4に記載のネットワーク識別方法であって、
前記アドレス情報は、IPアドレスも含む情報であり、
前記工程(c)は、
(c−1)当該ネットワークに含まれるノードであるか否かの判定を、前記IPアドレスに基づいて行なう工程を備えるネットワーク識別方法。 - 請求項5に記載のネットワーク識別方法であって、
前記工程(d)は、
(dー1)前記工程(d)におけるデータベース照合において一致が得られなかった場合に、前記データベースに記憶されたIPアドレスをARP問い合わせバケットとして当該ネットワーク内にブロードキャストして、応答があるかによって、前記任意のネットワークについての前記識別を行なう工程
を備えたネットワーク識別方法。 - 請求項1ないし6のいずれかに記載のネットワーク識別方法であって、
(e)前記工程(c)において1以上の数のアドレス情報が取得されたにもかかわらず前記工程(d)において識別に失敗した場合に、当該コンピュータ装置においては新規のネットワークであると判定する工程
を備えたネットワーク識別方法。 - 前記アドレス情報は、通信データの送信元についてのものと、通信データの送信先についてのものである請求項1ないし7のいずれかに記載のネットワーク識別方法。
- 回線的につながれた状態にあるネットワークが、過去に通信可能に接続されたいずれのネットワークであるかを識別可能なコンピュータ装置であって、
各ネットワークに含まれるノードのアドレス情報を、ネットワークを識別可能な識別情報と組にしてデータベースに予め記憶するデータベース記憶手段と、
コンピュータ装置が任意のネットワークに回線的につながれたときに、当該ネットワークに流れているパケットを収集するパケット収集手段と、
該収集されたパケットから、当該ネットワークに含まれるノードのアドレス情報を取得するアドレス情報取得手段と、
該取得したアドレス情報を前記データベースに照合して、前記任意のネットワークについての前記識別を行なう照合識別手段と
を備えたコンピュータ装置。 - コンピュータ装置と回線的につながれた状態にあるネットワークが、過去に通信可能に接続されたいずれのネットワークであるかを識別するためのコンピュータプログラムであって、
(a)各ネットワークに含まれるノードのアドレス情報を、ネットワークを識別可能な識別情報と組にしてデータベースに予め記憶する機能と、
(b)コンピュータ装置が任意のネットワークに回線的につながれたときに、当該ネットワークに流れているパケットを収集する機能と、
(c)該収集されたパケットから、当該ネットワークに含まれるノードのアドレス情報を取得する機能と、
(d)該取得したアドレス情報を前記データベースに照合して、前記任意のネットワークについての前記識別を行なう機能と
をコンピュータ装置に実現させるコンピュータプログラム。 - 請求項10に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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