JP4784334B2 - 熱間スラブの幅圧下用金型を用いた幅プレス方法及び同方法に用いる金型 - Google Patents
熱間スラブの幅圧下用金型を用いた幅プレス方法及び同方法に用いる金型 Download PDFInfo
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Description
kは材料の変形抵抗、Qp は圧下力関数、hはスラブ厚、L0 はスラブと金型の接触長さである。幅圧下量を増大すると、接触長さL0 が増大するため、従来の幅プレス方法では幅圧下荷重や幅圧下トルク等の幅プレス負荷の増大が避けられず、圧下モーターやフライホイール等の動力系や動力を伝達する駆動系、そしてハウジング等の装置剛性を強化する必要がある。(1)式より、幅圧下荷重増大の問題を解決するためには、例えば送りピッチP(プレス1パス毎のスラブの搬送距離)を短くする(通常は350〜400mm程度)、あるいは金型傾斜角度を大きくして接触長さL0 を短くすることが有効である。また、幅圧下量を増大すると、スラブの座屈やスリップなどのトラブルをも助長することから、従来の幅圧下用金型および幅プレス方法では熱間スラブの幅圧下量をあまり大きくできないという問題点があった。図9は、従来から使用されている平行部と1つの傾斜部からなる従来の幅圧下用金型による幅圧下時の、金型とスラブの接触開始状態における力の釣り合いを示す図であり、当該圧下パスでは、金型傾斜部と前パスにて金型傾斜部にて圧下されたスラブ傾斜面から接触を開始することになる。この時、長手方向のスリップが発生しないための条件は、金型の傾斜角をα、金型とスラブ間の摩擦係数をμ、接触開始時の接触力をF0 とすると(2)式、(2)’式で表される。
μ≧tanα ・・・(2)’
通常、板幅プレス装置による幅圧下では、傾斜部の角度が12°程度であり、(2)’の関係を満たすためには摩擦係数は0.21以上でなければならない。また、長手方向のみならず、板厚方向のスリップによるスラブのねじれを防止するため、金型圧下面を粗面化して摩擦係数を0.3以上に調整する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
ΔWは片側の金型による幅圧下量(mm)である。通常、板幅プレス装置による幅圧下では、傾斜部の角度が12°程度であり、例えば幅圧下量を300mmとすると、(3)式による設定では送りピッチPは706mm以上となり、本条件では金型平行部がスラブ側面の未圧下部と接触を開始するため、幅圧下開始時にスリップが発生することはない。また、特許文献2では、金型傾斜部に第2の平行部を形成し、当該パスでは、前パスにてこの第2の平行部にて圧下された部分と金型平行部が接触を開始するように金型形状と送りピッチを設定することにより、幅圧下時のスリップを防止する方法が開示されている。
金型は、熱間スラブの進行方向出側の圧下面に熱間スラブ側面に平行な金型平行部を有し、この金型平行部に連続して熱間スラブの進行方向入側方向に向かって広がる第1の傾斜部と、第1の傾斜部の熱間スラブの進行方向入側端に連続して熱間スラブの側面に略平行な中間平行部と、中間平行部の熱間スラブ進行方向入側端に連続して熱間スラブの進行方向入側方向に向かって広がる第2の傾斜部を有しており、
下式(5)に基づいて、圧下下死点における金型と熱間スラブとの接触長さL0が予め設定された接触長さL0 *を越えないように、
金型の第1の傾斜部と第2の傾斜部がスラブ進行方向に対してなす角度α1 、α2 、中間平行部の長さLを設定し、
かつ、第1の傾斜部と第2の傾斜部による圧下量w1 、w2 、幅圧下パス間のスラブの送りピッチPを設定することを特徴とする熱間スラブの幅圧下用金型を用いた幅プレス方法。
L0は圧下下死点における金型と熱間スラブとの接触長さ、
L0 *は予め設定された接触長さで、L0 *≦1350mm
α1 、α2 はそれぞれ第1の傾斜部と第2の傾斜部がスラブ進行方向に対してなす角度、
w1 、w2 はそれぞれ第1の傾斜部と第2の傾斜部による圧下量
Lは中間平行部の長さ、
Pは幅圧下パス間のスラブの送りピッチである。
熱間スラブの進行方向出側に位置する金型平行部と第1の傾斜部がなす角度α1 と、金型傾斜部の中間平行部と第2の傾斜部がなす角度α2 の角度差が5°以下であることを特徴とする熱間スラブの幅圧下用金型である。
Claims (4)
- 熱間スラブの板幅方向に相対峙して設置され、熱間スラブを板幅方向に間歇的に圧下する幅圧下用金型を用いた幅プレス方法であって、
金型は、熱間スラブの進行方向出側の圧下面に熱間スラブ側面に平行な金型平行部を有し、この金型平行部に連続して熱間スラブの進行方向入側方向に向かって広がる第1の傾斜部と、第1の傾斜部の熱間スラブの進行方向入側端に連続して熱間スラブの側面に略平行な中間平行部と、中間平行部の熱間スラブ進行方向入側端に連続して熱間スラブの進行方向入側方向に向かって広がる第2の傾斜部を有しており、
下式(5)に基づいて、圧下下死点における金型と熱間スラブとの接触長さL0が予め設定された接触長さL0 *を越えないように、
金型の第1の傾斜部と第2の傾斜部がスラブ進行方向に対してなす角度α1 、α2 、中間平行部の長さLを設定し、
かつ、第1の傾斜部と第2の傾斜部による圧下量w1 、w2 、幅圧下パス間のスラブの送りピッチPを設定することを特徴とする熱間スラブの幅圧下用金型を用いた幅プレス方法。
L0は圧下下死点における金型と熱間スラブとの接触長さ、
L0 *は予め設定された接触長さで、L0 *≦1350mm
α1 、α2 はそれぞれ第1の傾斜部と第2の傾斜部がスラブ進行方向に対してなす角度、
w1 、w2 はそれぞれ第1の傾斜部と第2の傾斜部による圧下量
Lは中間平行部の長さ、
Pは幅圧下パス間のスラブの送りピッチである。 - 請求項1に記載の幅プレス方法において、当該パスでは、前パスにて金型傾斜部の中間平行部にて圧下された部分と熱間スラブの進行方向出側に位置する金型平行部が接触を開始するように、あるいは熱間スラブの未圧下部側面が中間平行部にて接触を開始するように、送りピッチを設定することを特徴とする幅プレス方法。
- 片側の幅圧下量が幅圧下用金型の第1の傾斜部による圧下量w1 以上の場合に請求項1または2に記載の幅プレス方法を適用することを特徴とする熱間スラブの幅プレス方法。
- 請求項1〜3のいずれか記載の幅プレス方法に用いられる熱間スラブの幅圧下用金型であって、
熱間スラブの進行方向出側に位置する金型平行部と第1の傾斜部がなす角度α1 と、金型傾斜部の中間平行部と第2の傾斜部がなす角度α2 の角度差が5°以下であることを特徴とする熱間スラブの幅圧下用金型。
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JP2006045515A JP4784334B2 (ja) | 2006-02-22 | 2006-02-22 | 熱間スラブの幅圧下用金型を用いた幅プレス方法及び同方法に用いる金型 |
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JP2007222894A JP2007222894A (ja) | 2007-09-06 |
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JP5024099B2 (ja) * | 2008-02-13 | 2012-09-12 | Jfeスチール株式会社 | 熱間スラブの幅圧下用金型および幅圧下方法 |
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2006
- 2006-02-22 JP JP2006045515A patent/JP4784334B2/ja not_active Expired - Fee Related
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