JP4783659B2 - Icカード - Google Patents

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Description

本発明はICカードに係り、更に詳しくは、入館証などに適用でき、顔画像などをディスプレイ表示する機能を備えたICカードに関する。
従来、会社、学校、病院などでは、訪問者が入館許可者であることを証明するために訪問者に入館証を着用させることによってセキュリティ強化を図っている。近年では、窃盗品や拾得品が悪用されたり、偽造品が使われたりすることを防止するために、訪問者が入館許可者であることを簡単に照合できる顔写真入りの入館証が普及している。
これに関連する技術としては、特許文献1には、属性情報の変更に際しても再発行することなく更新可能にするために、ICカードに書き換え可能なリライト表示部を設けることが記載されている。
また、特許文献2には、期限切れのIDカードが悪用されることを防ぐために、光エネルギーによる書き換えが可能で、かつ一定時間内の屋内照明からの受光によって消色状態に変化するフォトクロミック化合物からなるフルカラー画像記録層を設けたICカードが記載されている。
また、特許文献3には、顔写真のすり替えを防止するために、ICカードに顔画像データを表示させる液晶表示装置を設け、そのデータを書き換え可能なEEPROMや書き換え不可能なROMに記憶させることが記載されている。
特開2001−312710号公報 特開2005−31208号公報 特開2005−100380号公報
近年では、窃盗品や拾得品のICカードを悪用したり、顔写真を偽造して悪用したりする不正行為を防止することが強く求められている。
上記した特許文献2では、一定時間画像が受光することで画像が消色状態となるので期限切れのIDカードが悪用されることを防止できるものの、消色状態になる時間がある範囲で限定されるため、幅広い用途のIDカードに適用する場合には必ずしも十分とはいえない。
また、上記した特許文献3では、顔写真データを液晶表示することで顔写真のすり替えによる偽造は防止できるものの、ICカードの液晶表示画面に顔写真を巧妙に貼り付けることで偽造される場合が想定される。また、特許文献3では、不揮発性メモリに顔画像データなどを記憶させるので、ICカードが不正に外部に持ち出された際に、個人データが残っているため悪用されるおそれがある。
本発明は上記した問題点を鑑みて創作されたものであり、第三者によって悪用されることを防止できると共に、本物であるかどうか容易に確認できるICカードを提供することを目的とする。
上記した課題を解決するため、本発明はICカードに係り、RFID用ICとそれに接続されたアンテナから構成され、外部通信手段と非接触通信が可能なRFID部と、顔画像を表示する表示装置と、前記顔画像を含むデータが記憶される揮発性メモリ部と、前記揮発性メモリ部に記憶される前記データの書き込み及び読み込みを制御すると共に、前記表示装置への前記顔画像の表示を制御するCPUと、前記CPUに電源を供給する電源部とがカード基板に設けられて構成され、前記電源を切ることにより、前記揮発性メモリ部に記憶された前記データが消去されることを特徴とする。
本発明のIDカードでは、外部通信手段(リーダ/ライタ)と非接触通信が可能なRFIDカードに顔画像などが表示される表示装置が備えられており、顔画像などの個人データは揮発性メモリ部に格納される。そして、CPUの制御によって揮発性メモリ部に記憶された顔画像などの個人データが表示装置から表示される。揮発性メモリ部に個人データを記憶させるようにしたので、電源を切るだけで個人データを極めて容易に消去することができ、第三者に不正使用されることを防止することができる。
本発明の一つの好適な態様では、電源を切った際に期限切れシグナルが表示される別の表示装置がさらに設けられており、電源を切ることにより個人データが消去されると共に、期限切れのICカードであることを容易に確認することができる。
また、本発明の好適な態様では、CPUの制御によって、表示装置に表示される顔画像を時間経過につれて変化させるようにしている。例えば、所定の時間間隔で、表示、非表示を繰り返すようにしてもよいし、時間経過につれて人物以外の背景部の表示色が変化するようにしてもよい。
ICカードにこのような機能をもたせることにより、例えばICカードを会社の入館証に使用する場合、館内の第三者(社員など)はICカードの顔画像が経時変化することを確認することによってICカードが本物であることを容易に判定することができる。さらに、ICカードの顔画像とカード着用者の顔を照合することにより、カード着用者が本人であることを容易に確認することができる。
従って、ICカードの表示装置の画面に類似の顔写真を巧妙に貼って偽造された場合には、その顔写真は時間経過しても変化しないので、館内の第三者はそのICカードが偽造品であることを容易に判定することができる。
また、本発明の好適な態様では、CPUに接続されて使用期限が設定されるタイマ機能部と、使用期限に達したときに電源を切断する電源スイッチ回路とを備えており、不揮発性メモリ部に個人データが記憶されてICカードが発行されたときから所定時間が経過すると電源が自動的に切れるようになっている。
従って、ICカードが外部に持ち出される場合であっても、所定時間が経過すると電源が切れて表示装置の顔画像などが非表示になると共に、揮発性メモリ部に記憶された個人データも自動的に消去される。これに加えて、外部でのICカードへの再書き込みは困難を極めるので、第三者によってICカードが不正使用されることを防止することができる。
以上説明したように、本発明のICカードは、第三者によって悪用されることを防止できると共に、本物であるかどうかを容易に確認することができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施形態のICカードの表面側の構成を示す概略図、図2は同じくICカードの裏面側に設けられたアンテナの様子を示す概略図、図3は同じくICカードに使用されるCPUユニットの構成を示す概略図である。
本発明の実施形態のICカードは、リーダ/ライタ(外部通信手段)と非接触通信が可能なRFID(Radio Frequency Identification)カードに表示装置が設けられて基本構成される。図1に示すように、本実施形態のICカード1では、カード基板10に顔画像表示用の第1液晶表示装置12と文字画像表示用の第2液晶表示装置14が設けられている。
第1液晶表示装置12の近傍のカード基板10にはそれ駆動するための第1ドライバIC18aが実装されており、第1ドライバIC18aは第1液晶表示装置12の走査線(ゲート線)及び信号線(ソース線)に配線5aを介して接続されている。また同様に、第2液晶表示装置14の近傍のカード基板10にはそれを駆動するための第2ドライバIC18bが実装されており、第2ドライバIC18bは第2液晶表示装置14の走査線及び信号線に配線5bを介して接続されている。さらに、カード基板10の下側には、ICカード1が使用期限に達したときに期限切れシグナルが表示される第3液晶表示装置16が設けられている。第3液晶表示装置16にも同様に第3ドライバIC18cが配線5cを介して接続されている。
第1〜第3液晶表示装置12,14,16は、太陽光や蛍光灯などの光を反射させて画像を表示する、プラスチックフィルムを素子基板に用いた反射型液晶表示装置から構成され、アクティブマトリクス型であってもよいし、単純マトリクス型であってもよい。第3液晶表示装置16はICカード1の一部領域に目立つように色表示されればよいので、必ずしもマトリクス型を採用する必要はなく、一体型の電極によって構成してもよい。
なお、液晶表示装置12,14,16の代わりに、自発光型の有機ELディスプレイを使用してもよいし、あるいは、電子泳動方式、エレクトロクロミック方式、トナーディスプレイ方式、又はツイストボール方式などの表示方式を利用した電子ペーパーを使用してもよい。バックライトを使用しない薄型の表示装置であれば、上記した表示方式以外の方式を採用してもよい。
また、第1〜第3ドライバIC18a,18b,18cの近傍のカード基板10にはCPU(中央処理装置)ユニット20が実装されており、CPUユニット20は配線5d,5e,5fを介して第1〜第3ドライバIC18a,18b,18cにそれぞれ接続されている。
また、第1〜第3液晶表示装置12,14,16を駆動するための電源部22がカード基板10に設けられており、電源部22からCPUユニット20に配線5gを介して電源が供給される。電源部22は、充電可能な二次電池又は二重層コンデンサなどからなる。そして、CPUユニット20から第1〜第3ドライバIC18a,18b,18cに表示命令信号が送信され、第1〜第3ドライバIC18a,18b,18cから第1〜第3液晶表示装置12,14,16に表示信号が供給されて液晶画像がそれぞれ表示される。
なお、第1〜第3液晶表示装置12,14,16の表示を制御するドライバICは、共通のドライバICとして一個又は2個にまとめて設置してもよい。
また、ICカード1の本体外側に電源部22をON、OFFさせる電源スイッチを設けてもよい。
さらに、カード基板1の端部にはメモリ部と通信(送受信)機能を備えたRFID用IC24が実装されている。そして、図2に示すように、カード基板10の裏面側にはループ状のアンテナ26が設けられており、カード基板10に形成されたスルーホール(不図示)を介してアンテナ26がRFID用IC24に接続されている。このようなアンテナ26を備えたICカード1をリーダ/ライタに近づけると、リーダ/ライタからの電波によって起電力が発生し、この電力を使ってRFID用IC24が起動し、リーダ/ライタから送られてくるデータを無線で受信したり、自らのメモリ部に記憶されたデータを無線でリーダ/ライタに送信したりすることができる。
図3には図1のCPUユニット20の概略構成が示されている。図3に示すように、CPUユニット20は、CPU(演算制御部)20a、不揮発性メモリ部20b、揮発性メモリ部20c、タイマ機能部20d及び電源スイッチ回路20eを備えている。不揮発性メモリ部20b(EPROMやフラッシュメモリなど)には各種のプログラムが記憶され、CPU(演算制御部)20aによってそのプログラムが実行される。また、電源を切ると記憶が失われる特性の揮発性メモリ部20c(DRMA又はSRAMなど)にはカード着用者の顔画像などの個人データが記憶される。CPU(演算制御部)20aが揮発性メモリ部20cに記憶される個人データの書き込み及び読み込みを制御する。
さらに、タイマ機能部20dはCPU(演算制御部)20aに接続されており、外部のリーダ/ライタからCPU(演算制御部)20aからの指示によってタイマ機能部20dに使用期限が設定される。そして、揮発性メモリ部20cに個人データが記憶されてICカードが発行された時点からある一定時間が経過すると、タイマ機能部20dから電源スイッチ回路20eにスイッチOFF信号が供給され、電源スイッチ回路20eの作用によって電源部22からの電源が切断される。このように、ICカードが使用期限に達したときに、電源が自動的に切断されて揮発性メモリ部20cに記憶されたカード着用者の個人データが容易に消去されるようになっている。
なお、揮発性メモリ部20C及び電源スイッチ回路20eは、チップ状のCPUユニット20に内蔵させてもよいし、CPUユニット20から独立して設けてもよい。つまり、揮発性メモリ部20b及び電源スイッチ回路20eはCPU(演算制御部)20aに関係をもたせた状態でカード基板10に配置されていればよい。あるいは、第1、第2ドライバIC18a,18bに揮発性メモリ部20bを内蔵させるようにしてもよい。
図1に戻って説明すると、CPUユニット20にはICカード1の下側端部に延在する外部接続配線6aが接続されており、その先端部に外部接続電極30が設けられている。そして、ICカード1をデータ処理システムに接続されたリーダ/ライタに差し込んで、ICカード1の外部接続電極30をリーダ/ライタの端子に接触させる。これにより、データ処理システム内のカード着用者の個人データがリーダ/ライタを介してICカード1のCPUユニット20の揮発性メモリ部20cに送信されて記憶される。上記したタイマ機能部20dへの使用期限(時間設定)の設定も同様にして入力される。
さらに、図1に示すように、電源部22にはICカード1の下側端部に延在する外部接続配線6bが設けられており、その先端部に充電用電極32が設けられている。同様にICカード1をリーダ/ライタに差し込むことにより、充電用電極32を通して電源部22を充電できるようになっている。
また、CPUユニット20の不揮発性メモリ部20bには、第1液晶表示装置14の顔画像表示を経時変化させるプログラムが備えられており、所要のタイミングでこのプログラムがCPU(演算制御部)20aによって実行される。これにより、CPU(演算制御部)20aから表示画像変更信号が第1ドライバIC18aに送信されて第1液晶表示装置14の顔画像を経時変化させることができる。例えば、一定時間ごとに、表示、非表示を繰り返すようにしてもよいし、人物以外の背景部の色や模様などが時間経過につれて変化するようにしてもよい。
このような機能をICカード1にもたせることにより、第1液晶表示装置12から表示される顔画像に類似した顔写真を第1液晶表示装置12に貼り付けることによってICカードが偽造されることを防止することができる。つまり、本物のICカード1では、第1液晶表示装置12から表示される顔画像が表示、非表示を繰り返したり、その背景が時間経過につれて変化したりするので、館内の第三者(社員など)がそのICカードが本物であることを容易に判定することができる。従って、第1液晶表示装置12の画面に類似の顔写真を巧妙に貼って偽造される場合は、その顔写真は時間経過しても変化しないので、館内の第三者はそのICカードが偽造品であることを容易に判定することができる。
なお、第1液晶表示装置12の顔画像を変化させる際に、ICカード1にトリガ機能をもたせ、RFID用IC24に信号が入力されたとき(館内に設置されたゲートを通過するときなど)、そのイベント信号に連動してCPUユニット20からからの命令によって顔画像表示を変化させるようにしてもよい。
また、本実施形態のICカード1では、CPUユニット20がタイマ機能部20d及び電源スイッチ回路20eを備えている。このため、ICカード1が不正に外部に持ち出された場合であっても一定時間を経過すると電源が切れるので、揮発性メモリ部20cに記憶されたカード着用者の個人データが容易に消去される。
また、電源が切れる際に、電源供給時にカード本体の色と同一色となって隠蔽されていた第3液晶表示装置16の表示色が変化し、カード本体から浮き出るようにして期限切れシグナルが表示される。例えば、第3液晶表示装置16としてノーマリホワイトモードの液晶を採用する場合は、ICカード1を使用している間は常に電圧を印加して周りのカード本体の色(黒系)と一致させて隠蔽し、電源を切ったときに、カード本体の色と異なる色(例えば白や赤)の期限切れシグナルを表示させればよい。あるいは、ノーマリブラックモードの液晶を採用する場合は、使用中は常に電圧を印加して周りのカード本体の色(白系)と一致させて隠蔽し、電源を切ったときに、カード本体の色と異なる黒系の期限切れシグナルを表示させればよい。
なお、カード本体に電源スイッチを設ける場合は、ICカード1が正常に使用されて回収される際に、タイマ機能によって電源が切れる前に電源スイッチを切るようにしてもよい。このとき同様に、個人データが消去されると共に、第3液晶表示装置16から期限切れシグナルが表示される。
本実施形態のICカード1の製造方法としては、配線が設けられたベースフィルム(ポリイミドやPET)の表面側に前述したような第1〜第3液晶表示装置12,14,16、CPUユニット20、ドライバIC18a〜18c、RFID用IC24及び電源部22などが実装され、裏面側にRFID用IC24に接続されるアンテナ26が設けられる。さらに、それらの段差が樹脂などで平坦化された後に、液晶表示装置12,14,16が透明フィルムで被覆され、ベースフィルムの裏面側にアンテナを被覆する樹脂フィルムが形成される。
次に、前述したICカード1を会社の入館証に適用した場合の運用方法について説明する。図4は本発明の実施形態のICカードの運用方法を示すフローチャート、図5は本実施形態のICカードを利用して発行された入館証を示す外観平面図、図6は本実施形態のICカードと通信するリーダ/ライタ及びデータ処理システムを示す模式図である。
図4に示すように、まず、ステップS1において、被訪問者(訪問される側の会社の社員)は訪問者から事前に連絡を受け、訪問者の個人データを図6に示すデータ処理システム(PC)40に予め入力しておく。入力データは、訪問者の氏名、会社名とその所属部署、訪問予定時刻、滞在予定時間、及び被訪問者の氏名及びその所属部署などである。また、滞在予定時間を考慮してICカードの使用期限(時間設定)をデータ処理システム40に入力する。さらに、訪問者が入室できる入室許可場所を指定してデータ処理システム40に入力する。入室許可場所は被訪問者の権限の及ぶ範囲に限られる。
次いで、ステップS2において、訪問者が受付に来訪した際に、受付にてその訪問者の個人データがデータ処理システム40に存在するかどうかを確認する。なお、事前連絡なしで来訪してくる訪問者の場合は、受付にてその訪問者から上記したような個人データや滞在予定時間などを聞き取り、データ処理システム40に入力する。この場合の入室許可場所は受付の権限の及ぶ範囲に限られる。必要に応じて被訪問者に入室許可場所を指定してもらう。さらに、CCDカメラなどで訪問者の顔画像のデジタルデータをデータ処理システム40に取り込む。
次いで、ステップS3において、前述した本実施形態のICカード1を用意する。この時点では、このICカード1は未登録のカードであり、CPUユニット20の揮発性メモリ部20cには個人データは格納されていない。そのICカード1を図6に示すデータ処理システム40に接続されたリーダ/ライタ42(外部通信手段)に差し込み、ICカード1の外部接続電極30をリーダ/ライタ42の端子に接触させる。
このとき、まず、非接触通信によって、RFID用IC24のメモリ部のデータをリーダ/ライタ42が読み込み、個人データの書き込み開始を要求する信号(識別コード)をICカード1からデータ処理システム40に送る。この信号はデータ処理システム40との間で一定のアルゴリズムで発生させたコードを使用することで安全性を高めることができる。そして、データ処理システム40は、ICカード1から送られてきた識別コードがデータ処理システム40内のコードと合致するかどうか照合して書き込みOKかNOかを判定する。
書き込みOKとなった場合、データ処理システム40からリーダ/ライタ42を介して上記したような訪問者の顔画像を含む個人データや使用期限などの訪問データをICカード1の揮発性メモリ部20cに記憶させると共に、第1液晶表示装置12から顔画像を表示させ、第2液晶表示装置14から文字画像を表示させる。
このとき、ICカード1への各種データの取り込みは、ICカード1の外部接続電極30をリーダ/ライタ42の端子に接触させて行うことにより、速い処理速度で安定して通信を行うことができると共に、セキュリティ上も好ましい。なお、CPUユニット20とRFID用IC24とを関係づけることにより、非接触通信によってデータ処理システム40の個人データを揮発性メモリ部20cに取り込むことも可能である。
このようにして、図5に示すようなICカード1a(入館証)が訪問者に発行される。図5に示すように、入館証として利用される1Cカード1aでは、第1液晶表示装置12から顔画像12aが表示され、第2液晶表示装置14から訪問先の部署名14a及び氏名14bが表示されている。この時点では、期限切れシグナル表示用の第3液晶表示装置16からは何も表示されておらず、使用期限に達したときに第3液晶表示装置16から期限切れシグナルが表示される。第1〜第3液晶表示装置12,14,16以外の表示(カード名13、会社名15、第2液晶表示装置14のタイトル17(図5の例では訪問先))は印刷などによってカード基板1に印字される。
次いで、ステップS4において、訪問者がそのICカード1aを着用して受付から入室許可場所に移動する。このとき、ICカード1aの非接触通信部であるRFID部(アンテナ26+RFID用IC24:図1)が機能し、館内に複数設置されたゲートとRFID部とが非接触で通信することにより、ゲートに接続されたデータ処理システム40に訪問者の移動履歴が記憶された状態でその移動が監視される。つまり、訪問者の移動(入退室)をリアルタイムで監視することも可能であり、訪問者が帰った後に移動履歴を確認することも可能である。また、訪問者が入室許可場所以外に移動した場合もデータ処理システム40でチェックすることができる。
またこのとき、ICカード1aの第1液晶表示装置12から訪問者の顔画像が表示されているので、館内の第三者(会社の社員など)がカード着用者が本人であることを容易に確認することができる。しかも、本実施形態のICカード1aでは、前述したように、CPUユニット20が各種のイベントを発生させるプログラムを内蔵しており、それを実行することによって時間経過につれて顔画像の表示を変化させることができる。例えば、一定時間で表示、非表示を繰り返すようにしてもよいし、顔画像の背景色が経時変化するようにしてもよい。このようなイベントを発生させることにより、館内の第三者がそのICカード1aが本物であることを容易に判定することができる。
従って、顔画像が表示された第1液晶表示装置12に別の顔写真を巧妙に貼り付けて偽造された場合は、顔写真は経時変化しないので、館内の第三者はそのICカードが偽造品であることを容易に判定することができる。
CPUユニット20からのイベント発生は、RFID部と独立して一定時間ごとに行ってもよい。あるいは、ICカード1aにトリガ機能をもたせることにより、RFID部がゲートと通信するときに連動させてCPUユニット20からイベントを発生させるようにしてもよい。この場合、館内に複数設置されたゲートを通過する際に(入室許可場所を入退室するときなど)、第1液晶表示装置12の顔画像表示が点滅したり、その背景色が変わったりする。顔画像表示を変化させるプログラムは、ICカードの用途ごとに独自のプログラムとすることによりセキュリティをさらに向上させることができる。
次いで、ステップS5において、訪問者が帰る際にICカード1aを受付に返却することによってICカード1aが受付に回収される。受付では、訪問者がセキュリティ上問題のある移動がなかったかどうかをチェックする。そして、本実施形態のICカード1aでは、CPUユニット20がタイマ機能部20dを備え、そこに所定の使用期限が入力されているので、所定時間が経過すると電源が自動的に切れるようになっている。
これにより、第1、第2液晶表示装置12,14が非表示になると共に、CPUユニット20の揮発性メモリ部20cに記憶された個人データなどが自動的に消去される。このとき同時に、ICカード1aの第3液晶表示装置16から期限切れシグナルが表示される。
従って、ICカード1aが不正に外部に持ち出された場合であっても、所定時間が経過すると第1、第2液晶表示装置12,14が非表示になると共に、個人データなどが自動的に消去される。しかも、ICカード1aに新たにデータを書き込むには専用の識別コードが必要であるので、専用のデータ処理システム以外では書き込みは困難である。これにより、ICカード1aが盗難されたり、拾得物となったとしても、第三者に不正使用されて悪用されることが防止される。
なお、ICカード1aの外側に電源スイッチを設ける場合は、電源スイッチを切った時点で個人データなどが消去され、電源スイッチを切り忘れた場合であっても個人データがICカード1a内に残らないようになっている。
本発明のICカードは、会社、病院、学校、又は公共施設などの入館証以外にも各種の用途に使用することができる。また、講演会場や展会場などにおいて、セキュリティ対策を行いながら各ホールでの入場者数(入退者数)をカウントして入場管理することなども容易になる。
図1は本発明の実施形態のICカードの構成を示す概略図である。 図2は図1のICカードの裏面側に設けられたアンテナの様子を示す概略図である。 図3は本発明の実施形態のICカードに設けられたCPUユニットの構成を示す概略図である。 図4は本発明の実施形態のICカード(入館証)の運用方法を示すフローチャートである。 図5は本発明の実施形態の発行されたICカード(入館証)の外観の様子を示す平面図である。 図6は本発明の実施形態のICカードと通信するリーダ/ライタ及びデータ処理システムを示す模式図である。
符号の説明
1,1a…ICカード、5a〜5g…配線、6a,6b…外部接続配線、10…カード基板、12…第1液晶表示装置、14…第2液晶表示装置、16…第3液晶表示装置、18a〜18c…ドライバIC、20…CPUユニット、20a…CPU(演算制御部)20b…不揮発性メモリ部、20c…揮発性メモリ部、20d…タイマ機能部、20e…電源スイッチ回路、22…電源部、24…RFID用IC、26…アンテナ、30…外部接続電極、32…充電用電極、40…データ処理システム、42…リーダ/ライタ。

Claims (11)

  1. RFID用ICとそれに接続されたアンテナから構成され、外部通信手段と非接触通信が可能なRFID部と、
    顔画像を表示する表示装置と、
    前記顔画像を含むデータが記憶される揮発性メモリ部と、
    前記揮発性メモリ部に記憶される前記データの書き込み及び読み込みを制御すると共に、前記表示装置への前記顔画像の表示を制御するCPUと、
    前記CPUに電源を供給する電源部とがカード基板に設けられて構成され、
    前記電源を切ることにより、前記揮発性メモリ部に記憶された前記データが消去されることを特徴とするICカード。
  2. 前記電源を切った際に、期限切れシグナルが表示される別の表示装置が前記カード基板にさらに設けられていることを特徴とする請求項1に記載のICカード。
  3. 前記CPUの制御によって、前記表示装置に表示される顔画像を時間経過につれて変化させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のICカード。
  4. 前記表示装置に表示される顔画像は、所定の時間間隔で、表示、非表示を繰り返すことを特徴とする請求項3に記載のICカード。
  5. 前記表示装置に表示される顔画像は、時間経過につれて人物以外の背景部の表示が変化することを特徴とする請求項3に記載のICカード。
  6. 前記CPUに接続されて使用期限が設定されるタイマ機能部と、前記使用期限に達したときに前記電源部からの電源を切断する電源スイッチ回路とをさらに備えており、
    前記揮発性メモリ部に前記データが記憶されて前記ICカードが発行された時点から所定時間が経過したときに、前記電源が自動的に切られることを特徴とする請求項1に記載のICカード。
  7. 文字画像を表示するための別の表示装置が前記カード基板にさらに設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のICカード。
  8. 前記CPUと前記揮発性メモリ部とは1チップ化されて構成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のICカード。
  9. 前記表示装置は、反射型液晶表示装置、有機ELディスプレイ又は電子ペーパーから構成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のICカード。
  10. 前記ICカードの端部には、前記CPUに電気的に接続された外部接続電極が設けられており、前記揮発性メモリ部に前記データを記憶させる際に、前記外部接続電極を前記外部通信手段の端子に接触させて行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のICカード。
  11. 前記電源部は二次電池からなり、前記ICカードの端部には前記二次電池に電気的に接続されてそれを充電するための充電用電極が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のICカード。
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