JP4783354B2 - 集塵装置 - Google Patents
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Description
(1)ケース内の吸引路内に配置されている液体通過材に液体を供給して液体通過材の多数の通気孔からその液体を通過させ、吸引路内に吸引された粉塵を前記液体で捕捉してその液体と共にケースの下方に落下させて集塵するので、液体通過材の通気孔を通過しようとする粉塵を、通気孔内の液体で確実に捕捉することができ、高い集塵力を実現することができる。
(2)落下した粉塵捕捉液体中から粉塵を回収するので、液体を毎回廃棄する必要がなく、コスト減に資する。また、粉塵を含んだ汚水をそのまま廃棄しないため、環境に影響を与えるおそれもない。
(3)フィルタ等の消耗品を用いる必要もなく、部品の交換等に手間を要しない。
(4)吸引路の外に排出された排気をケース内の吸引路内に戻すようにしたので、排気中の粉塵を、液体通過材の多数の通気孔を通過する液体によって繰り返し捕捉することができ、より高い集塵力を実現することができる。
(5)吸引路内の粉塵進行方向二箇所以上に配置された液体通過材によって粉塵を捕捉するようにしたので、吸引路内に吸引された粉塵を、吸引路内を通過する過程で二段階以上に亘って捕捉することができ、集塵力を更に高めることができる。
(1)吸引路内の粉塵進行方向に一又は二以上設けられた液体通過材に、液体供給路から供給される液体が通過する多数の通気孔が開口され、吸引路内に吸引された粉塵を前記多数の通気孔から通過する液体によって捕捉して回収部に落下させられるようにしたため、粉塵を通気孔内の液体で確実に捕捉することができ、高い集塵力を実現することができる。
(2)吸引路内の粉塵進行方向二箇所以上に液体通過材を配置すれば、吸引路内に吸引された粉塵を、吸引路内を通過する過程で二段階以上に亘って捕捉することができ、集塵力を更に高めることができる。
(3)液体通過材の通気孔通過時に粉塵を捕捉した粉塵捕捉液体を回収部に落下させて回収するので、液体を毎回廃棄する必要がなく、コスト減に資する。また、粉塵を含んだ汚水をそのまま廃棄しないため、環境に影響を与えるおそれもない。
(4)フィルタ等の消耗品を用いる必要もなく、部品の交換等に手間を要しない。
(5)吸引路の外に排出された排気をケース内の吸引路内に戻す帰還路を備え、排気を再度吸引路内を通過させるようにしたので、排気中の粉塵を、液体通過材の多数の通気孔を通過する液体によって繰り返し捕捉することができ、より高い集塵力を実現することができる。
本発明参考形態の一例を説明する。この参考形態の集塵方法は、ケース1内の吸引路2内に外部から粉塵を吸引し、吸引路2内で捕捉して回収する方法である(図1〜図4参照。)。この方法の説明に先立って、この方法の実施に用いる集塵装置を図1〜図4に基づいて説明する。
本実施形態の集塵装置1は、図1〜図4に示すように、中空のケース1の内側上部に入口側の吸引路2aと出口側の吸引路2bを、ケース1の内側下部に回収部3を備え、前記ケース1には、粉塵を含む外部の空気を吸引して入口側の吸引路2a内へ送り込むダクト4と吸引機5が設けられ、前記入口側の吸引路2aと出口側の吸引路2bは、縦仕切り板6でケース1内を横に並べて二つに区画することによって形成されており、その入口側の吸引路2aと出口側の吸引路2b内の粉塵進行方向複数箇所には液体通過材8が備えられている。夫々の液体通過材8には、上段用配液パイプ12及び下段用配液パイプ13から液体が放出されて供給されるようにしてある。その液体は、図2、図3に示すポンプ10によって汲み上げられて前記上段用配液パイプ12及び下段用配液パイプ13に供給されている。液体通過材8に液体が供給されると、液体通過材8の多数の通気孔14からその液体を通過させ、入口側の吸引路2a、出口側の吸引路2b内に吸引された粉塵を液体によって捕捉して液体と共にケース1の下方の回収部3に落下させることができるようにしてある。ケース1の上部に開口された開口部15には、帰還路16と送風機17とが備えられ、ケース1から外に排出された排気を出口側の吸引路2b内に戻すようにしてある。ケース1の上面には、出口側の吸引路2b内を通過した排気を排出させる排気口18も開口されている。
本発明の除塵装置を用いて除塵を行うには、次のようにする。
(1)ポンプ10を動作させて、ポンプ室22内の液体11を汲み上げ、給液管25及びヘッダーパイプ26を経由させて上段用配液パイプ12及び下段用配液パイプ13から放出させ、各液体通過材8に連続して供給する。液体通過材8に供給された液体は、液体通過材8の多数の通気孔14を通過する。
(2)続いて吸引機5を動作させて、外部から空気及び粉塵をダクト4を通して吸引路2a内に吸引する。吸引路2a内に吸引された空気及び粉塵は開口部15側へ送られる。
(3)入口側の吸引路2a内を移送される空気に含まれる粉塵は、液体通過材8に供給されている液体によって捕捉され、その液体とともにケース1の下方の回収部3に落下する。入口側の吸引路2a内では、吸引した空気内の粉塵は複数枚の液体通過材8によって複数回に亘って捕捉される。
(4)入口側の吸引路2aを通過し、開口部15から外へ出された排気は、開口部15に取り付けられた帰還路16によって出口側の吸引路2b内へ戻される。このとき、出口側の吸引路2b内へ戻される排気は、帰還路16内に設けられた送風機17の風によって付勢される。
(5)出口側の吸引路2b内でも、移送される空気に含まれる粉塵は、液体通過材8に供給されている液体によって捕捉され、その液体とともにケース1の下方の回収部3に落下する。出口側の吸引路2b内でも、粉塵は複数枚の液体通過材8によって複数回に亘って捕捉される。
(6)出口側の吸引路2bを通過した排気は、排気口18から外部に排気される。
(7)粉塵を捕捉して回収部3内に落下した液体(粉塵捕捉液体)11は、回収部3内に貯められる。貯められた液体11及びその液体11に含まれる粉塵は、ドレンバルブ21から外部に排出する。また、回収部3に貯められた液体11は、ろ過装置23によって粉塵をこし取られてポンプ室22に供給され、ポンプ10で汲み上げ可能とされる。
(8)上記のように液体及び空気が循環するため、ポンプ10と、吸引機5と、送風機17とを連続動作させることにより、連続して除塵を行うことができる。
図2に示す縦仕切り板6を、板材に代えて前記液体通過材8と同じ通気孔14が多数設けられた部材とし、その液体通過材8でケース1内を縦に区画することもできる。この場合はその液体通過材8にも液体を供給し、粉塵を捕捉可能とする。また、縦仕切り板6を省略することもできる。
ケース1内の区画パターン及び吸引路の構造は図示したものには限られず、ケース1内に吸引路が形成されて、その吸引路内に液体通過材を配置して粉塵を捕捉できるものであれば、任意の区画パターン及び吸引路構造とすることができる。また、液体通過材の設置位置、配置、設置数等も図示したものには限られず、任意の設置位置、配置、設置数とすることもできる。
2a 入口側の吸引路
2b 出口側の吸引路
3 回収部
4 ダクト
5 吸引機
6 縦仕切り板
7 横仕切り板
8 液体通過材
10 ポンプ
11 液体
12 上段用配液パイプ
13 下段用配液パイプ
14 通気孔
15 開口部
16 帰還路
17 送風機
18 排気口
20 整流板
21 ドレンバルブ
22 ポンプ室
23 ろ過装置
24 液体供給パイプ
25 給液管
26 ヘッダーパイプ
27 液体誘導板
28 閉塞板
30 流量調節パイプ
40 区画室
Claims (5)
- ケース(1)内に横に並べて二列に設けられた入口側の吸引路(2a)と出口側の吸引路(2b)と、
ケース(1)内の前記入口側の吸引路(2a)と出口側の吸引路(2b)の下方に設けられた回収部(3)と、
粉塵を含む外部の空気を、ダクト(4)を通して入口側の吸引路(2a)内に吸引する吸引機(5)と、
前記入口側の吸引路(2a)と出口側の吸引路(2b)内の粉塵進行方向に沿ってそれら吸引路(2a、2b)内に縦向きに設けられた横仕切り板(7)によりそれら吸引路(2a、2b)内に区画されて設けられた二以上の区画室(40)と、
夫々の吸引路(2a、2b)内の二以上の区画室(40)内の夫々に設けられた液体通過材(8)と、
夫々の液体通過材(8)に液体を供給する配液パイプ(12、13)と、
前記配液パイプ(12、13)に液体を供給する給液管(25)と、
一端が入口側の吸引路(2a)に連結され、他端側が出口側の吸引路(2b)に連結されて、吸引路(2a)口から排出される排気を出口側の吸引路(2b)に戻す帰還路(16)を備え、
前記入口側の吸引路(2a)は外部から前記ダクト(4)を通して吸引された空気が通過し、出口側の吸引路(2b)は吸引路(2a)から排出されて帰還路(16)を通して送られる排気が通過するものであり、
前記横仕切り板(7)はその上下に隙間を設けて、隣接する区画室(40)を連通させて、夫々の吸引路(2a、2b)内の粉塵が前記隙間を通って隣接する区画室(40)内を蛇行するようにしてあり、
前記液体通過材(8)は前記区画室(40)の夫々の内部に設けられ、
前記液体通過材(8)には給液管(25)から供給される液体が通過可能な多数の通気孔(14)が開口され、
前記回収部(3)はケース(1)内の夫々の吸引路(2a、2b)の下方に設けられて液体通過材(8)の通気孔(14)を通過した粉塵捕捉液体を回収可能であり、
前記回収部(3)内に回収された液体(11)はポンプ(10)により前記給液管(25)に送られるようにした、
ことを特徴とする集塵装置。 - 請求項1記載の集塵装置において、
液体通過材(8)に供給される液体を誘導して液体通過材(8)の中央部付近に供給できるようにする液体誘導板(27)と、
吸引路(2a、2b)内を通過する粉塵を含む空気を誘導して液体通過材(8)の中央部付近を通過するようにする閉塞板(28)が設けられた、
ことを特徴とする集塵装置。 - 請求項1又は請求項2記載の集塵装置において、
吸引路(2a、2b)内に、その内部を流れる粉塵を含む空気が、吸引路(2a、2b)内をスムースに通過できるようにする整流板(20)を備えた、
ことを特徴とする集塵装置。 - 請求項2又は請求項3記載の集塵装置において、
液体誘導板(27)が液体通過材(8)の上側に配置され、閉塞板(28)が液体通過材(8)の下側に配置された、
ことを特徴とする集塵装置。 - 請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の集塵装置において、
液体誘導板(27)と閉塞板(28)が共用である、
ことを特徴とする集塵装置。
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Family Applications (1)
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JP2007304361A Active JP4783354B2 (ja) | 2007-11-26 | 2007-11-26 | 集塵装置 |
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- 2007-11-26 JP JP2007304361A patent/JP4783354B2/ja active Active
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