JP4783062B2 - 容器用ケース - Google Patents
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Description
特許文献1の図11や図13に示されるように、哺乳器用保温ケース100には、開口120があり、この開口は、スライドファスナー120a等で開閉可能となっている。
すなわち、スライドファスナー120a等は開口120に配置されているエレメントをスライダー120aの移動によって噛み合わせることで閉める構成となっている。また、スライダー120aを反対方向に移動させることで、噛み合わされているエレメントを分離させ開口11が閉状態となる。
したがって、利用者が哺乳器を哺乳器用保温ケース10内に収容するときは、先ず、哺乳器用保温ケース100のスライダー120aを動かし、開口120を開状態とした後、哺乳器を挿入する構成となっている。
そこで、確実に保温や保冷等の温度維持を行えつつ、利用者が容器を出し入れしやすい開口を有する容器保温ケースを提供することを目的とする。
このため、閉止部により蓋部の開口に対する閉状態を解除すると、蓋部の屈曲部は、断熱部の剛性により屈曲から復元する方向に復元して一定量開いた状態となる。
したがって、利用者が容器を容器収容部に挿入するとき、利用者は閉止部の閉状態を解除するだけで蓋部が開くので、従来のように、利用者が開口を手等で押し開けながら容器を挿入する必要がなく、容器を出し入れしやすい開口を有する容器用ケースとなる。
また、前記構成によれば、蓋部の先端部がスライドファスナによって閉止されている部分の外側に配置され、この閉止されている部分は下方に向かって配置される。
一般にスライドファスナによって閉止されている部分は、容器用ケース内の熱が放出されやすい部分となる。
しかし、本発明では、この閉止されている部分における少なくとも蓋部の先端部は、下方に向かって配置されているので、容器用ケース内の熱が外部に放出されにくく、保温保冷効果が向上することになる。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1(a)に示すように保温保冷ポーチ100には、容器である例えば、哺乳器を挿入する開口121を有する容器収容部である例えば、収容部120を有している。
そして、収容部120の開口121の一側である背面から上方に向かって、背面と一体に延伸して蓋部110が形成されている。
また、図1の蓋部110と収容部120との境界部には、蓋部110が開口121方向に屈曲する屈曲部111が形成されている。
そして、この蓋部110は屈曲部111を屈曲させて、保持することで図1(b)に示すように開口121を覆うように配置される構成となっている。
すなわち、スライダ161でエレメント162が相互に噛み合うと図1(b)に示すように蓋部110が閉まった状態で保持され、逆に、エレメント162が閉まった状態で、スライダ161が移動するとエレメント162の噛み合いが開放され、相互に分離し、図1(a)に示すように蓋部110が開く構成となっている。なお、本実施の形態においてはスライダ161が2つ設けられており、どの位置からでも開閉することができる。
したがって、スライドファスナ160は、蓋部110を開口121に対して閉状態にするための閉止部の一例となっている。
このうち、ナイロン125と発泡ポリウレタン124は熱溶着されている。すなわち
ナイロン125は、最内層であって、哺乳器等の容器に当接する当接層であり、撥水加工がされているため、収容部120内で哺乳器のミルク等がこぼれてもミルクが収容部120にしみ込むことを防止することができる構成となっている。
また、発泡ポリウレタン124は、熱分離層として機能する空気層となるよう、発泡内に空気を保持できる構成とされているため断熱性が確保されている。
そして、ポリエチレン123は実質的にフィルム状とされており、完全に通気を遮断する遮断層とされているため、熱分離層である発泡ポリウレタン等で保持した温度の保温保冷性が向上している。
また、ポリエチレン123と合成皮革122との間にも空気層が形成されるため保温保冷機能がより向上している。表面層の合成皮革122は防水機能を有しているため汚れが付きにくく、同時に断熱性も高め、かつ、万一、内部からミルク等の液体が漏れ出てしまっても、カバン内等に漏れ出さない構成となっている。
このように、合成皮革122は防水層を形成し、内側の材質は撥水層となっている。これらの構成は、収容部120も同様であって、各層は収容部120の各側面や底面、蓋部110等で一体に積層されて、後述するチューブ126を配置したパイピング部127で連結して構成されている。
また、図3に示すように、これら4層から成る材質の端部には内側ナイロン部125aが内側から覆うように配置され、収容部120内でこぼれたミルク等が収容部120の外部等に漏れ出すことを未然に防止する構成となっている。
また、このような内側ナイロン部125aは、収容部120の他の縫い目部分にも覆うように配置され、従来のように縫い目部分からミルク等がしみ出すのを防ぐ構成としている。
すなわち、利用者が哺乳器を保温保冷ポーチ100に挿入したり、取り出すときは、利用者はスライダファスナ160を移動させ、エレメント162の噛み合わせを解除するだけで蓋部110が図1(a)に示すように開く。したがって、従来のように、利用者が開口を手等で押し開けてから哺乳器を挿入する必要がなく、哺乳器を出し入れしやすい開口121を有する保温保冷ポーチ100となっている。なお、この際、復元力は断熱部の厚みや後述するパイピング部127の構成等によって異なるが、一定量開くことによって、哺乳器等を蓋部110に当てながら操作できる為、両方の手を使用しなくとも出し入れすることができて使い易い。
このようにチューブ126を収容部120の背面側の蓋部110にかけて連続して側縁部112に配置することで屈曲部111等の剛性が高まり、蓋部110の復元力が向上し、より迅速且つ確実に蓋部110が開くことになる。
一般に、エレメント162は係合部であり、スライダ161の位置が僅かに開き易く、しかも断熱部が配置できないこともあって、その噛み合い部分から、収容部120内の熱が放出されやすい構造となっている。
しかし、本実施の形態では、図1(b)にあるように、開口端部121a側ではエレメント162の噛み合い部分は下方に向かって配置されているので、その部分から収容部120内の熱等が外部に放出され難く、しかも、スライダ161が閉止状態で開口端部121aに配置されても熱が移動し難く、さらに、図3に示すように、エレメント162の内側には各層を縫合した部分を覆う内側ナイロン部125aが形成されており、蓋部110側のエレメント162が開口端部121aを上側から覆うため、エレメント162部での断熱を確保し、収容部120の保温保冷効果が向上する構成となっている。
すなわち、ストラップ130は、保温保冷ポーチ100の平面から見ると斜めにたすきがけをしたように配置される。
このようにストラップ130を配置することで、ストラップ130を利用者が持ったり、対象物に吊るして使用しても保温保冷ポーチ100が前方等の一方に傾いたりせず、真っ直ぐな姿勢を保持させることでき、より漏れが発生し難い。
つまり、一方の手でホルダ170等を使用して収容部120を保持し、他方の手でスライダ161を操作して蓋部110を開いた後に、そのまま他方の手を使用して哺乳器等の出し入れを行うことができる。
そのため、従来のようにスライドファスナーを操作した後に、保温ケースを置いて、一方の手で開口を開いた状態を維持しながら、他方の手で哺乳器等を出し入れするという操作を行う必要がなく、保温ケース100を持ったまま出し入れを行うことができる。
(保温試験)
外気温度22℃、200ccのお湯を入れた哺乳器を保温保冷ポーチ100に収納し、時間の経過と温度変化を観察した。その結果、1時間で95℃から66℃に変化した。
したがって、本実施の形態にかかる保温保冷ポーチ100は保温機能を十分発揮していた。
外気温度22℃、200ccの冷水を入れた哺乳器を保温保冷ポーチ100に収納し、時間の経過と温度変化を観察した。その結果、1時間で2℃から8.5℃に変化した。
したがって、本実施の形態にかかる保温保冷ポーチ100は保冷機能を十分発揮していた。
Claims (1)
- 容器を挿入する開口を上面に有する容器収容部と、
前記容器収容部の開口の一側が前記開口から上方に向かって延伸して形成される蓋部と、
前記蓋部と前記容器収容部との境界部に前記開口方向に屈曲する屈曲部が形成され、
前記蓋部は前記屈曲部で屈曲することで前記開口に対して覆うように配置される構成と成っており、
前記蓋部を前記開口に対して閉状態とするための閉止部を有し、
前記開口は前記容器収容部の上面側の略全体に形成され、
前記容器収容部と前記蓋部には、剛性を有する断熱部が形成され、
前記開口のうち、前記蓋部の前記屈曲部と対向する開口端部が前記屈曲部より低い位置に形成され、
前記閉止部が、スライドファスナであり、
前記スライドファスナにより前記蓋部が前記開口に対して閉状態で配置されるとき、前記蓋部の先端部が前記開口より外側に突出して配置されることを特徴とする容器用ケース。
Priority Applications (1)
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JP2005160515A JP4783062B2 (ja) | 2005-05-31 | 2005-05-31 | 容器用ケース |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005160515A JP4783062B2 (ja) | 2005-05-31 | 2005-05-31 | 容器用ケース |
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2005
- 2005-05-31 JP JP2005160515A patent/JP4783062B2/ja active Active
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