JP4782605B2 - 電子装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本技術は、無線送受信を行う通信をする機能などを有する電子部品を電池とともに備え、小型化・薄型化された電子装置及びその製造方法に関する。
近年、携帯電話や無線LANに代表される無線通信の必要性が高くなってきている。無線通信に用いられる無線端末としては、各種機能やマルチバンド対応である上で小型であることが望ましい。小型な無線端末の例としては、無線LANカードが挙げられる。例えば、図14(a)の上面図及び図14(b)の断面図に示すように、無線LANカード1400は、集積回路基板1401とアンテナ1402を備えている。しかしながら、無線LANカード1400は、パーソナルコンピュータで用いられるPCカードのサイズ程度の大きさ(縦90mm×横50mm×厚さ3mm)であり、十分に小さいとはいえない(非特許文献1参照)。このような無線LANカードに供給される電源は、パーソナルコンピュータから供給されており、電源部の体積も考慮すると小型端末とはいえないのが現状である。
また、図15に示すように、集積回路1501とアンテナ1502とを実装したICカード1500があり十分薄型であるが、ICカード1500はコイルを介した電源供給がなされており至近距離の通信しかできない。これに対し、薄型電池を用いてより小型化を可能としたICカードが提案されている(特許文献1参照)。図16に示すように、このICカード1600はROMやCPUなどの半導体集積回路1604と電極パッド1605と薄型電池1606と薄型電池1606の外部電極1607から構成されている。薄型電池1606は、中央部に開口部を有し、この開口部に半導体集積回路1604を収容している。このように電池(薄型電池)を搭載する場合、電池自身は化学反応を用いるため、無線端末の電子部品を実装して組み立てるのに必要な高温に耐えられない、という問題がある。
この点を考慮して、ICカードにおける電極パッド1605と薄型電池1606の外部電極1607の接続方法として、光硬化性樹脂1608による硬化時の収縮力を用いて室温で圧接する方法がある。電極パッド1605と外部電極1607との接続部分を拡大した断面図16(b)に示すように、電極パッド1605と外部電極1607との間に光硬化性樹脂1608を挟み、光1609を照射することによって光硬化性樹脂1608を硬化させて接続する。しかし、この方法では光照射をする必要があるため、電極周辺の材質や形状など大きな制限を受ける。例えば、外部電極1607が金属であった場合、光を照射する方向が制限される。
特開平11−338998号公報 石田 敦、藤枝 重雪、鹿子嶋憲一、尾保手茂樹、「PCカードスロットに完全収納できる無線LAN用アンテナ」、電子情報通信学会論文誌 B、Vol.J87−B、No.10、pp.1825−1829、2004。
上述したように、従来では、薄型電池を用いることで無線端末などの電子装置の小型化を可能としているが、高温の処理ができず、また、電極周辺の材料や形状に制限があるなど、電池の接続のために様々な制限があるため、電池を備えた小型薄型の電子装置を簡易に製造することができないという問題があった。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、電池を備えて小型な電子装置が、より容易に製造できるようにすることを目的とする。
本発明に係る電子装置は、可撓性を備えて所定の境界で折りたたまれた基板と、基板の折りたたまれて対向する内側面の上に固定されて外部電極を備える薄型電池と、基板の内側面の上に固定された集積回路チップと、基板の内側面の上に形成されて集積回路チップに配線を介して接続された接続端子とを少なくとも備え、薄型電池及び外部電極は、基板の折りたたまれて対向する内側の一方の面に固定され、接続端子は、基板の折りたたまれて対向する内側の他方の面に形成され、薄型電池及び外部電極と接続端子とは、基板が折りたたまれて一方の面と他方の面とが近接されたことにより、電気的に接続されているようにしたものである。従って、薄型電池は、折りたたまれた基板の内側に配置されることになる。
上記電子装置において、外部電極と接続端子との間に配置されて外部電極と接続端子とを電気的に接続する異方性導電フィルムを備えるようにしてもよい。また、外部電極と対向する一部の接続端子は、例えば櫛歯状に形成されているなど凹凸を備えているようにしてもよい。
また、本発明に係る電子装置の製造方法は、可撓性を備えて所定の境界で折りたたみ可能とされた基板の主表面に接続端子が形成された状態とする工程と、基板の主表面に接続端子に配線を介して接続する集積回路チップが実装された状態とする工程と、基板の主表面に外部電極を備えた薄型電池が固定された状態とする工程と、基板を境界で折りたたみ、接続端子と外部電極とが接続され、薄型電池より集積回路チップに給電可能とされた状態とする折りたたみ工程とを少なくとも備えるようにしたものである。
上記電子装置の製造方法において、接続端子の上に導電性接着剤を配置する工程を新たに備え、折りたたみ工程では、接続端子と外部電極とが導電性接着剤を介して接続され、薄型電池より集積回路チップに給電可能とされた状態とすればよい。例えば、導電性接着剤は、異方性導電フィルムであればよい。また、異方性導電フィルムは、基板の折りたたまれて対向する領域の周囲に設けられ、基板が折りたたまれた状態で、対向する領域の周囲を接着するとともに接続端子と外部電極とが接続された状態とし、かつ、薄型電池が折りたたまれて異方性導電フィルムにより接着された基板により封止された状態としてもよい。
上記電子装置の製造方法において、基板は、リール状テープより切り出されたものであり、境界より一方の領域をリール状テープより切り離した後、境界で一方の領域を他方の領域の側に折りたたみ、一方の領域を他方の領域の側に折りたたんだ後、他方の領域をリール状テープより切り出すようにしてもよい。
上記電子装置の製造方法において、接続端子と外部電極との導電性接着剤による接続は、熱圧着により行い、熱圧着は、導電性接着剤による接続端子と外部電極との接続部分と薄型電池との間の領域を冷却した状態で行うようにしてもよい。また、熱圧着は、ヒータにより加熱された熱圧着ヘッドを押し付けることで行い、冷却は、冷却素子を接触させることで行い、冷却素子は、熱伝導が抑制された部材を介してヒータに固定されているものであってもよい。また、熱圧着は、ヒータにより加熱された熱圧着ヘッドを押し付けることで行い、冷却は、冷却素子を接触させることで行い、冷却素子は、基部に弾性部材を介して接続され、ヒータは、基部に固定されているものであってもよい。
以上説明したように、本発明では、薄型電池及び外部電極は、基板の折りたたまれて対向する内側の一方の面に固定され、接続端子は、基板の折りたたまれて対向する内側の他方の面に形成され、薄型電池及び外部電極と接続端子とは、基板が折りたたまれて一方の面と他方の面とが近接されたことにより、電気的に接続されているようにした。これらの結果、本発明によれば、電池を備えて小型な電子装置が、より容易に製造できるようになるという優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態における電子装置の構成例を示す構成図である。以下では、電子装置として、アンテナなどを備えた無線端末を例にして説明する。図1(a)は、無線端末の製造途中の状態を示し、図1(b)は、無線端末が形成された状態を示している。図1に示す無線端末は、まず、可撓性を有するフレキシブル基板101を備え、フレキシブル基板101は、回路形成領域101aと電池配置領域101bを備え、これらの境界101cで折りたたむことが可能とされている。
このように構成されたフレキシブル基板101の回路形成領域101aには、例えば、回路形成領域101aに形成された金属のパターンより構成されたアンテナ102及び、アンテナ102に接続された集積回路チップ103を備える。集積回路チップ103は、無線送受信機能を備えた集積回路を備えるものである。また、回路形成領域101aには、集積回路チップ103の電源供給経路に配線104を介して接続された接続端子105が形成されている。一方、フレキシブル基板101の電池配置領域101bには、薄型電池106が実装され、また、薄型電池106の外部電極107の一方に、配線108を介して接続する接地端子109が形成されている。薄型電池106は、例えば、リチウムイオン電池から構成されたものである。また、薄型電池106は、電池部分がラミネートフィルムで封止されたものや、ドライプロセスで作製したものなどがある。
フレキシブル基板101は、例えばポリイミドフィルムから構成されたものである。例えば、表面に銅よりなる金属層を備えたポリイミドフィルムを用意し、エッチングなどにより金属層を加工することで、アンテナ102,配線104,接続端子105,配線108,及び接地端子109が形成可能である。また、このように各パターンを形成した後、アンテナ102及び配線104に接続するように集積回路チップ103を実装し、また、一方の外部電極107に配線108が接続するように薄型電池106を実装すればよい。
ここで、境界101cに線対称な状態に、薄型電池106の外部電極107と接続端子105とが配置された状態とされている。従って、境界101cでフレキシブル基板101を折りたたむと、外部電極107に接続端子105が接触することになる。このような状態で、図1に示す無線端末では、接続端子105と外部電極107とが、導電性接着フィルム(導電性接着剤)110により接続され、薄型電池106より集積回路チップ103に対して給電可能とされている。図1に示す電子装置によれば、折りたたまれたフレキシブル基板101の内側に集積回路チップ103や薄型電池106が収容された状態となるので、これら部品が、周囲の環境からおおよそ遮断された状態となる。
導電性接着フィルム110による接続端子105と外部電極107との接続について説明すると、図2(a)に示すように、接続端子105の先端部は櫛歯状に形成され、櫛歯状の領域において、導電性接着フィルム110により外部電極107と接続されている。導電性接着フィルム110は、接続端子105の櫛歯の間隙に進入してこの領域を覆うように密着している。導電性接着フィルム110は、例えば、図2(c)の部分を拡大した断面図に示すように、粘着性を有する樹脂をベースとするフィルムの中に複数の金属微粒子111が分散されたものであり、一般に異方性導電フィルムと呼ばれるものである。金属微粒子111は、例えば、粒径5μm程度の大きさである。このように構成された導電性接着フィルム110の金属微粒子111により、接続端子105と外部電極107とが、電気的に接続された状態とされている。また、導電性接着フィルム110の本体により、接続端子105と外部電極107とが接着されている。
次に、図1に示す無線端末(電子装置)の製造方法について説明する。まず、銅箔よりなる金属層が積層されたポリイミドフィルムを用意し、例えば、サブトラクト法により金属層をエッチングして所望の金属パターンを形成することで、図3(a)に示すように、フレキシブル基板101の上に、アンテナ102,配線104,接続端子105,配線108,及び接地端子109が形成された状態とする。次に、図3(b)に示すように、アンテナ102及び配線104に接続するように、所定の箇所に集積回路チップ103がフリップチップ実装された状態とする。例えば、接地接続部となるチップの裏面が、基板側と反対側の上方に向いた状態で、集積回路チップ103が実装されればよい。
例えば、集積回路チップ103には、外部接続のためのパッドの部分にAuバンプが形成され、このAuバンプと、回路形成領域101aの、アンテナ102及び配線104の接続部とが接続される。このフリップチップ接続では、Auバンプと接続部とを、300℃で金属接合すればよい。加えて、集積回路チップ103とフレキシブル基板101との間にアンダーフィルなどの樹脂を充填して固定する。例えば、熱硬化性を有する樹脂を用い、150℃・1時間の加熱処理により樹脂を硬化することで、集積回路チップ103をフレキシブル基板101に固定すればよい。
次に、図3(c)に示すように、フレキシブル基板101の電池配置領域101bの所定箇所に、薄型電池106が実装された状態とする。例えば、接着剤により薄型電池106をフレキシブル基板101に接着固定すればよい。次に、図3(d)に示すように、接続端子105の上に導電性接着フィルム110が配置された状態とする。この後、フレキシブル基板101を境界101cで折りたたみ、集積回路チップ103の接地接続部が接地端子109に接続し、薄型電池106の外部電極107が導電性接着フィルム110に接触した状態とする。これらのことにより、アンテナ102,集積回路チップ103,及び薄型電池106などが、折りたたまれたフレキシブル基板101の内側に収容された状態となる。
このようにして折りたたまれたフレキシブル基板101の外側より、導電性接着フィルム110を挾む接続端子105と外部電極107とを押し付ける。このとき、押し付けるとともに加熱する。例えば、約5秒間、140℃程度に加熱し、10ニュートン程度の圧力を加えればよい。このような熱圧着により、接続端子105と外部電極107とが、導電性接着フィルム110に分散されている金属微粒子を介して電気的に接続され、薄型電池106より集積回路チップ103に対して給電可能とされた状態となる。加えて、接続端子105と外部電極107とが、接着された状態となる。これらの結果、図1に示す無線端末が形成された状態となる。このように、折りたたむことで、接続端子105と外部電極107とが、容易に接続された状態が得られるようになる。また、同時に、集積回路チップ103や薄型電池106などの部品が、折りたたまれたフレキシブル基板101に収容されて、周囲の環境からおおよそ遮断された状態が得られる。
また、接続端子104の接着される箇所が櫛歯状とされて凹凸を備えて形成されているので(図2参照)、熱圧着時の力が櫛歯状の突部に局所的に集中し、導電性接着フィルム110の流動性の高い樹脂成分が、突部に隣接する凹部に流れやすい状態となっている。このため、接続端子104の櫛歯の箇所においては、導電性接着フィルム110の厚さが薄くなりやすく、接続端子104と外部電極107との間隔が、金属微粒子の粒径程度となりやすい状態となっている。このように、櫛歯状とすることで、導電性接着フィルム110の樹脂部の厚さが容易に薄くなりやすく、接続端子104及び外部電極107の両方が、同一の金属微粒子に接触しやすくなり、これらの電気的な接続があまり高い圧力をかけることなく容易に得られるようになる。なお、導電性接着フィルム110は、異方性導電フィルムに限らず、導電性両面テープや導電ペーストであってもよい。
ところで、フレキシブル基板101におけるアンテナ102,集積回路チップ103,及び薄型電池106などの配置は、図1,図3に示す状態に限るものではない。例えば、図4(a)及び図4(b)に示すように、アンテナ102の一方の側に、集積回路チップ103及び薄型電池106が配置されるようにしてもよい。このような配置とすることで、集積回路チップ103と接続端子105とを接続する配線404及び外部電極107と接地端子109とを接続する配線408の配線長を短くすることが可能となる。なお、図4(a)は、折りたたむ前の状態を示し、図4(b)は折りたたまれた後の状態を示している。
次に、本発明の実施の形態における他の電子装置について説明する。図5は、本発明の実施の形態における他の無線端末(電子装置)の構成例を示す構成図である。図5(a)は、無線端末の製造途中である折りたたむ前の状態を示し、図5(b)は、無線端末が形成された状態を示している。図5に示す無線端末は、まず、可撓性を有するフレキシブル基板101を備え、フレキシブル基板101は、回路形成領域101aと電池配置領域101bを備え、これらの境界101cで折りたたむことが可能とされている。
このように構成されたフレキシブル基板101の回路形成領域101aには、例えば、回路形成領域101aに形成された金属のパターンより構成されたアンテナ102及び、アンテナ102に接続された集積回路チップ103を備える。集積回路チップ103は、無線送受信機能を備えた集積回路を備えるものである。また、回路形成領域101aには、集積回路チップ103の電源供給経路に配線104を介して接続された接続端子105が形成されている。一方、フレキシブル基板101の電池配置領域101bには、薄型電池106が実装され、また、薄型電池106の外部電極107の一方に、配線108を介して接続する接地端子109が形成されている。
上述した各構成は、図1に示す無線端末と同様であり、図5に示す無線端末においても、境界101cに線対称な状態に、薄型電池106の外部電極107と接続端子105とが配置された状態とされている。従って、境界101cでフレキシブル基板101を折りたたむと、外部電極107に接続端子105が接触することになる。このような状態で、図5に示す無線端末では、回路形成領域101aの領域の周辺部に導電性接着フィルム510を備える。このように配置された導電性接着フィルム510により、集積回路チップ103と接地端子109及び接続端子105と外部電極107が電気的に接続され、かつ、折りたたまれたフレキシブル基板101の回路形成領域101aと電池配置領域101bとが周辺部で貼り合わされた状態とされる。
導電性接着フィルム510は、導電性接着フィルム110と同様に、粘着性を有する樹脂をベースとするフィルムの中に複数の金属微粒子が分散されたものである。このように構成された導電性接着フィルム510は、熱圧着することにより、面方向には絶縁性を保持した状態で、膜厚の方向には導電性を付与し、かつ、対向する部分を接着する。従って、例えば、隣り合う配線104の間は電気的に接続されることはなく、対向する集積回路チップ103と接地端子109及び接続端子105と外部電極107が電気的に接続される。また、導電性接着フィルム510が配設されている領域は、接着固定されるので、図5(b)に示す折りたたまれた状態では、折りたたまれたフレキシブル基板101よりなる容器の中に、アンテナ102,集積回路チップ103,及び薄型電池106などが収容され、外部から遮断されるように封止された状態となる。
なお、図5(c)の断面図に示すように、接続端子105の先端部の櫛歯状の部分において、導電性接着フィルム510に分散されている粒径5μm程度の金属微粒子511に、接続端子105の上面とこれに対向する外部電極107の面とが接触している。このことにより、接続端子105と外部電極107とが電気的に接続された状態となる。これに対し、図5(c)の横方向には、金属微粒子511が連続して接続した状態とはならず、面方向においては、絶縁分離された状態とされている。なお、外部電極107は、電池配置領域101bに対して両面接着フィルム501により接着固定されている。
次に、上述したフレキシブル基板101を用いた無線端末の他の製造方法について説明する。フレキシブル基板101を用いた無線端末の特長は、リール状テープの形態で各種実装工程を行え、搬送やハンドリングの手間が省略可能であり、大量生産に適している点である。図6は、リール状テープ601の状態のフレキシブル基板より、電子装置(無線端末)を製造する工程を示したものである。
まず、図6(a)に示すように、リール状テープ601の各フレキシブル基板101の形成領域において、回路形成領域101aの上に、アンテナ102,集積回路チップ103,及び接続端子105などが形成され、電池配置領域101bに、薄型電池106及び接地端子109が形成された状態とする。また、回路形成領域101aの領域の周辺部に導電性接着フィルム510が配置された状態とする。加えて、各回路形成領域101aの周囲に貫通する溝602が、形成された状態とする。
次に、図6(b)に示すように、各回路形成領域101aを電池配置領域101bの側に折りたたみ、導電性接着フィルム510により、薄型電池106の外部電極107と接続端子105とが接続されるなど、各接続部が接続された状態とし、また、各回路形成領域101aと各電池配置領域101bとが接着された状態とする。
次に、図6(c)に示すように、電池配置領域101bの周囲に貫通する溝603が形成された状態とし、加えて、図6において右隣のフレキシブル基板101の側の電池配置領域101bの周辺部より右隣のフレキシブル基板101の領域を切り離す。これらのことにより、図6(c)に示すように、フレキシブル基板101の部分が、リール状テープ601より分離可能な状態となる。このように、図6を用いて説明した上述の工程により、リール状テープを用いた量産に適した実装工程が可能となる。なお、上述の各実施の形態において、集積回路チップ103に温度などの物理量を検出できる機能を付加し、あるいは、フレキシブル基板101にセンサやアクチュエータなどを同時に搭載したりすることも可能である。
次に、前述した導電性接着フィルム110を用いた熱圧着による接続端子105と外部電極107との接続について説明する。この熱圧着では、例えば、図7に示すように、導電性接着フィルム110を挟んで熱圧着ヘッド701及び熱圧着ヘッド702により熱と荷重と加えることで、薄型電池106の外部電極107と接続端子105とを接続すればよい。この場合、フレキシブル基板101を介して加熱するために、重なり部分において熱を十分に加える必要がある。
しかしながら、外部電極107は、熱伝導率の高い金属から構成されているため、外部電極107介して熱が伝導し、薄型電池106を劣化させる要因となる。これを回避するために、例えば、図8に示すように、金属ブロック801を用い、熱圧着ヘッド702により加えられる薄型電池106の方向へ伝導する一部の熱が、金属ブロック801に伝導するようにしてもよい。このようにすることで、薄型電池106に伝導する熱が減少し、薄型電池106における温度の上昇が抑制できるようになる。また、図9に示すように、例えばペルチェ素子などより構成された冷却機構901を用いて冷却(電子冷却)するようにしてもよい。なお、図9では、熱圧着ヘッドを省略している。
また、図10に示すように、熱圧着ヘッド1001がヒータ1002に接続し、ヒータ1002に、熱伝導率が低いなど抑制された材料から構成された接続部1003を介して冷却機構901が接続した一体型の熱圧着機構を用いるようにしてもよい。例えば、接続部1003は、セラミックなどの焼結体やガラスなどから構成されていればよい。また、図11に示すように、リング状の冷却機構1101をリング状の保持部材1104で保持し、これが、基部1105に、弾性部材1106により連結し、また、基部1105の中央部にヒータ1103及び熱圧着ヘッド1102を備え、熱圧着ヘッド1102が、保持部材1104及び冷却機構1101の中央部開口領域に配置されているようにしてもよい。なお、弾性部材1106は、例えばコイルばねや板ばねなどのばね部材や、エラストマーなどから構成すればよい。
この場合、基部1105をフレキシブル基板101の方向に移動させると、まず、冷却機構1101がフレキシブル基板101に接触し、次に、熱圧着ヘッド1102がフレキシブル基板101に接触する。熱圧着ヘッド1102がフレキシブル基板101に接触した状態では、弾性部材1106の反発力により、冷却機構1101がフレキシブル基板101に押し付けられる。弾性部材1106の反発力を適宜設定することで、冷却機構1101がフレキシブル基板101に押し付けられる力を制御することができる。従って、荷重をかけて熱圧着ヘッド1102をフレキシブル基板101に押し付けるようにしても、あまり大きな荷重をかけずに、冷却機構1101をフレキシブル基板101に接触させることが可能となる。また、冷却機構1101は、リング状に形成されているため、安定した状態で、フレキシブル基板101に押し付けられる。
次に、本発明の実施の形態における他の電子装置について、前述同様に無線端末を例にして説明する。上述では、回路形成領域101aと電池配置領域101bとを等しい面積としたが、これに限るものではない。例えば、図12に示すように、回路形成領域1201aに対して狭い電池配置領域1201bを備えたフレキシブル基板1201を用いるようにしてもよい。例えば、フレキシブル基板1201の回路形成領域1201aに、アンテナ102,集積回路チップ103,接続端子105を設け、電池配置領域1201bに薄型電池106を設ける。このように構成されたフレキシブル基板1201を境界1201cで折り曲げ、薄型電池106の外部電極107に、導電性接着フィルム110を介して接続端子105が接続した状態とする。このことにより、薄型電池106が、フレキシブル基板1201の電池配置領域1201bに塞がれて(覆われて)保護された状態が得られる。
なお、上述では、フレキシブル基板の境界より一方の領域に、アンテナ及び集積回路チップを配置し、他方の領域に薄型電池を配置するようにしたが、これに限るものではない。例えば、フレキシブル基板の境界より一方の領域に、アンテナ,集積回路チップ,及び薄型電池を配置し、他方の領域にこれらを接続するための配線及び接続端子を設けるようにしてもよい。境界で折りたたむことで、一方の領域に固定されたアンテナ,集積回路チップ,及び薄型電池が、他方の領域に形成された対応する端子に接続して配線により所定の回路構成が形成された状態が得られる。また、同時に、各部品が、フレキシブル基板により覆われて保護された状態が得られる。
ところで、図13に示すように、ポリイミドフィルムなどの可撓性を有するフレキシブル基板1301の上に、金属のパターンより構成されたアンテナ1302、アンテナ1302に接続された集積回路チップ1303,集積回路チップ1303に配線を介して接続する接続端子1305,接続端子1305に導電性接着フィルム1310により外部電極1307が接続する薄型電池1306が設けられていてもよい。なお、図13に示す構成の場合、各部品は、露出した状態となる。
本発明の実施の形態における電子装置の構成例を示す構成図である。 図1における導電性接着フィルム110による接続端子105と外部電極107との接続部分を拡大して示す平面図(a),断面図(b),(c)である。 図1に示す電子装置の製造方法について説明する工程図である。 本発明の実施の形態における他の電子装置の構成例を示す構成図である。 本発明の実施の形態における他の電子装置の構成例を示す構成図である。 図5に示す電子装置の製造方法について説明する工程図である。 熱圧着を説明するための説明図である。 熱圧着を説明するための説明図である。 熱圧着を説明するための説明図である。 熱圧着を説明するための説明図である。 熱圧着を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態における他の電子装置の構成例を示す構成図である。 無線端末の構成例を示す構成図である。 従来よりある無線端末の構成例を示す構成図である。 従来よりある無線端末の構成例を示す構成図である。 従来よりあるICカードの構成例を示す構成図である。
符号の説明
101…フレキシブル基板、101a…回路形成領域、101b…電池配置領域、102…アンテナ、103…集積回路チップ、104…配線、105…接続端子、106…薄型電池、107…外部電極、108…配線、109…接地端子、110…導電性接着フィルム、111…金属微粒子。

Claims (11)

  1. 可撓性を備えて所定の境界で折りたたまれた基板と、
    前記基板の折りたたまれて対向する内側面の上に固定されて外部電極を備える薄型電池と、
    前記基板の前記内側面の上に固定された集積回路チップと、
    前記基板の前記内側面の上に形成されて前記集積回路チップに配線を介して接続された接続端子と
    を少なくとも備え、
    前記薄型電池及び前記外部電極は、前記基板の折りたたまれて対向する内側の一方の面に固定され、
    前記接続端子は、前記基板の折りたたまれて対向する内側の他方の面に形成され、
    前記薄型電池及び前記外部電極と前記接続端子とは、前記基板が折りたたまれて前記一方の面と前記他方の面とが近接されたことにより、電気的に接続されている
    ことを特徴とする電子装置。
  2. 請求項1記載の電子装置において、
    前記外部電極と前記接続端子との間に配置されて前記外部電極と前記接続端子とを電気的に接続する異方性導電フィルム
    を備えることを特徴とする電子装置。
  3. 請求項2記載の電子装置において、
    前記外部電極と対向する一部の前記接続端子は、凹凸を備えている
    ことを特徴とする電子装置。
  4. 可撓性を備えて所定の境界で折りたたみ可能とされた基板の主表面に接続端子が形成された状態とする工程と、
    前記基板の前記主表面に前記接続端子に配線を介して接続する集積回路チップが実装された状態とする工程と、
    前記基板の主表面に外部電極を備えた薄型電池が固定された状態とする工程と、
    前記基板を前記境界で折りたたみ、前記接続端子と前記外部電極とが接続され、前記薄型電池より前記集積回路チップに給電可能とされた状態とする折りたたみ工程と
    を少なくとも備えることを特徴とする電子装置の製造方法。
  5. 請求項4記載の電子装置の製造方法において、
    前記接続端子の上に導電性接着剤を配置する工程を新たに備え、
    前記折りたたみ工程では、前記接続端子と前記外部電極とが前記導電性接着剤を介して接続され、前記薄型電池より前記集積回路チップに給電可能とされた状態とする
    ことを特徴とする電子装置の製造方法。
  6. 請求項5記載の電子装置の製造方法において、
    前記導電性接着剤は、異方性導電フィルムであることを特徴とする電子装置の製造方法。
  7. 請求項6記載の電子装置の製造方法において、
    前記異方性導電フィルムは、前記基板の折りたたまれて対向する領域の周囲に設けられ、
    前記基板が折りたたまれた状態で、対向する領域の周囲を接着するとともに前記接続端子と前記外部電極とが接続された状態とし、かつ、前記薄型電池が折りたたまれて前記異方性導電フィルムにより接着された基板により封止された状態とする
    ことを特徴とする電子装置の製造方法。
  8. 請求項4〜7のいずれか1項に記載の電子装置の製造方法において、
    前記基板は、リール状テープより切り出されたものであり、
    前記境界より一方の領域を前記リール状テープより切り離した後、
    前記境界で前記一方の領域を他方の領域の側に折りたたみ、
    前記一方の領域を他方の領域の側に折りたたんだ後、前記他方の領域を前記リール状テープより切り出す
    ことを特徴とする電子装置の製造方法。
  9. 請求項4〜8のいずれか1項に記載の電子装置の製造方法において、
    前記接続端子と前記外部電極との前記導電性接着剤による接続は、熱圧着により行い、
    前記熱圧着は、前記導電性接着剤による前記接続端子と前記外部電極との接続部分と前記薄型電池との間の領域を冷却した状態で行う
    ことを特徴とする電子装置の製造方法。
  10. 請求項9記載の電子装置の製造方法において、
    前記熱圧着は、ヒータにより加熱された熱圧着ヘッドを押し付けることで行い、
    前記冷却は、冷却素子を接触させることで行い、
    前記冷却素子は、熱伝導が抑制された部材を介して前記ヒータに固定されている
    ことを特徴とする電子装置の製造方法。
  11. 請求項9記載の電子装置の製造方法において、
    前記熱圧着は、ヒータにより加熱された熱圧着ヘッドを押し付けることで行い、
    前記冷却は、冷却素子を接触させることで行い、
    前記冷却素子は、基部に弾性部材を介して接続され、
    前記ヒータは、前記基部に固定されている
    ことを特徴とする電子装置の製造方法。
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