JP4781654B2 - 研磨クロス及びウェーハ研磨装置 - Google Patents

研磨クロス及びウェーハ研磨装置 Download PDF

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Description

本発明は、薄板状の被研磨物の研磨技術に関し、特に、半導体ウェーハのように高度の平坦面を要求される被研磨物の表面を研磨するための研磨クロス及び研磨装置に関する。
従来から、半導体デバイスを作製するための原料ウェーハとして用いられる半導体ウェーハにあっては、高度な平坦面を有するウェーハとするために、その表面を研磨クロスによって研磨するのが一般的である。
半導体デバイスを作製するための原料ウェーハとして用いられるウェーハは、チョクラルスキー法(CZ法)や浮遊帯域溶融法(FZ法)等により単結晶の半導体インゴットを成長させ、成長した半導体インゴットの外周を円筒研削盤等により研削して整形し、これをスライス工程でワイヤソーによりスライスして形成される。
その後、面取り工程でウェーハ周縁部の面取り加工を行い、ラッピング工程による平坦化加工及びエッチング処理工程を経て、一次研磨・二次研磨した後、ウェーハ表面にエピタキシャル成長処理を施して鏡面ウェーハとなる。
このような工程を経て得られた鏡面ウェーハは、その表面に回路を形成されて、半導体デバイスとなる。
しかしながら、上記の工程を経て作製されたウェーハの表面平坦度が低いと、回路を形成するフォトリソグラフィ工程における露光時にレンズ焦点が部分的に合わなくなり、回路の微細パターン形成が難しくなるという問題が生ずる。
そのため、近年の高精度のデバイス作製では、極めて高い平坦度が要求される。
このように極めて高い平坦度を有するウェーハを製造するために、ウェーハの表面研磨は非常に重要である。一般に、ウェーハの表面研磨を行う研磨装置としては、両面研磨装置、枚葉式片面研磨装置、バッチ式片面研磨装置等が広く知られている。
図17は両面研磨装置の一例を示す概略図である。図17(A)は両面研磨装置のキャリア回転機構を模式的に示した平面図、図17(B)は両面研磨装置の一部の縦断面図を示す。
両面研磨装置は、上方から見た場合に円環状をなす上定盤1aと下定盤1bを、図17(B)に示すように研磨クロス2を貼り付けた面を互いに対向させた状態で平行に保持している。
図17(A)に示すように、上定盤1aと下定盤1bとの間にはウェーハを保持するための略円板状のキャリア51を、下定盤1bの中心に設けられたサンギヤ55を中心として5つ等間隔に配置する。各キャリア51はSK5工具鋼またはSUS等によりつくられ、板面にウェーハWを収容する複数の貫通した装填穴52を有する。ウェーハWが装填穴52の中で自転できるように、装填穴52は、例えば直径200mmのウェーハWを収容する場合には、直径201mmの円形穴とする。
図17(A)では、キャリア51に6個の装填穴52を等間隔に放射状に設けた例を示しているが、これら装填穴52の数や配置は両面研磨装置ごとに適宜設定可能な設計事項であり、これらに限定されるものではない。
キャリア51の外周にはプラネットギヤ53を設けており、下定盤1bの中心に設けられたサンギヤ55と噛合っている。このサンギヤ55は不図示の駆動手段により、上定盤1a及び下定盤1bと独立して回転運動することを可能としている。
また、下定盤1bの周囲には、下定盤1bの外周部と一定の間隙を設けてインターナルギヤ54が配置され、キャリア51のプラネットギヤ53と噛合っている。このインターナルギヤ54は、サンギヤ55と同心円状の内周面を備え、この内周面にギヤ部を設けている。このインターナルギヤ54は不図示の駆動手段により、上定盤1a及び下定盤1bと独立して回転運動することを可能としている。
そして、装填穴52にウェーハWを収容した状態で、サンギヤ55及びインターナルギヤ54の両方若しくはサンギヤ55またはインターナルギヤ54の何れか一方を回転させることにより、キャリア51が上定盤1aと下定盤1bに対して相対回転する。このときに、上定盤1a若しくは下定盤1bの何れか一方または上定盤1a及び下定盤1bの両方を回転させても良い。
その状態で、スラリーなどの研磨液をキャリア51の上面に供給し、上下定盤1a,1bとウェーハWとの間に流しこむ。これにより、上定盤1a及び下定盤1bに設けた研磨クロス2とウェーハWが相対的に滑りあい、ウェーハWの表面が削り取られて研磨される。
図18は枚葉式片面研磨装置の概略を示す縦断面図である。この研磨装置は、大別して、研磨定盤1と研磨ヘッド64、スラリー管8とから構成されている。
研磨定盤1は、例えば、被研磨物であるウェーハWの直径の2倍以上の直径からなる面積の平面を備え、その平面上には、例えばポリエステル樹脂製の不織布などの研磨クロス2が接着剤などで貼着されていて、定盤回転軸を中心に回転するように構成されている。
研磨ヘッド64は、研磨定盤1の上方に位置し、研磨定盤1の定盤回転軸から外れた位置にヘッド回転軸を配置し、このヘッド回転軸を中心として回転するように構成されている。
そして、この研磨ヘッド64は、ウェーハWを保持する保持手段として真空チャック機構65を備えている。
真空チャック機構65は、ウェーハWの一方の面を吸引するために、複数の吸引穴を設けた吸着面と、研磨ヘッド64のヘッド回転軸の中心に設けられた吸引管、及び、吸引管に接続された吸引ポンプなどから構成されている。
ウェーハWを保持する研磨ヘッド64の構成は、必ずしも真空チャック機構である必要はなく、例えばポリウレタン樹脂多孔質体などの多孔質の樹脂からなるバッキングパッドを用いてウェーハWを水貼りする構成であっても良い。真空チャック機構65の場合には、ウェーハWは研磨ヘッド64に対して自転不可能に固定されるが、バッキングパッドによる水貼りの場合は、ウェーハWは研磨ヘッド64に対して回転可能に保持される。
真空チャック機構65の外周には、リング状のリテーナ68が設けられている。このリテーナ68は、ウェーハWの横方向のずれを防止する役割を果たすと共に、ウェーハWの外周部における研磨クロス2からの圧力をリテーナ68で受け、ウェーハWの被研磨面にかかる面圧力を均一にする。このリテーナ68は枚葉式片面研磨装置にとって必須の構成要素ではなく、リテーナ68は備えていなくても良い。
また、スラリー管8は研磨定盤1の回転中心部付近で研磨クロス2とウェーハWとの間に研磨液(スラリー)を供給する。そして、真空チャック機構65にウェーハWを吸着させた状態で、研磨定盤1及び研磨ヘッド64を回転させることにより、ウェーハWが研磨クロス2の上を変位し、ウェーハWの表面が削り取られて研磨される。
次にバッチ式片面研磨装置の一例を、図13に示す。図13(A)はバッチ式片面研磨装置の縦断面図、図13(B)はバッチ式片面研磨装置の要部の拡大断面図である。バッチ式片面研磨装置とは、1回の研磨でウェーハの片面のみを研磨する装置であり、複数枚のウェーハを同時に研磨することができる。
図13において、符号1は所定方向(例えば、上方から見たときに反時計回り方向)に回転可能な円板状を呈する定盤、符号2は定盤1の表面に貼付された不織布よりなる研磨用の研磨クロス、符号4は研磨クロス2の上方に配置されて支持軸3を回転中心として回転するポリッシングヘッド、符号9はポリッシングヘッド4の下面に配置されるキャリアプレート、符号6はキャリアプレート9の下面に固着されてウェーハWをウェーハ位置決め穴6aで保持するテンプレート、符号8は研磨クロス2の表面に向けてスラリーを供給するスラリー管である。
キャリアプレート9はウェーハを保持するためのキャリアであり、例えばポリウレタン樹脂多孔質体のような多孔質の樹脂から形成されている。テンプレート6はガラスエポキシ樹脂,ポリカーボネートシート,ポリエステルシート等から形成されている。また、テンプレート6は、5枚のウェーハWを保持するために5つのウェーハ位置決め穴6aを有している。図13(B)に示すように、ウェーハ位置決め穴6aの直径はウェーハ径よりも大きく、ポリッシングヘッド4を回転させたときには、ウェーハ位置決め穴6a内でウェーハWが自由に自転する。
図13(A)(B)に示したバッチ式片面研磨装置では、ウェーハWが自由に自転できるようにキャリアプレート9にテンプレート6を設けたが、テンプレート6を設けずに、接着剤やワックスによりキャリアプレート9の下面にウェーハWを貼り付けて固定しても良い。
キャリアプレート9でウェーハWを保持した状態で、スラリー管8から定盤1の上面に研磨液を供給し、定盤1及びポリッシングヘッド4を回転させることにより、ウェーハWが研磨クロス2の上を変位し、ウェーハWの表面が削り取られて研磨される。
このように、研磨クロスを用いてウェーハの表面研磨を行う研磨装置としては、両面研磨装置、枚葉式片面研磨装置、バッチ式片面研磨装置など、種々の装置が知られている。
特開2004−160603
上述のように研磨クロスを用いてウェーハの表面研磨を行う研磨装置においては、一般に研磨クロスが弾性を有するため、ウェーハを研磨クロスに押し付けながら研磨を行うと、ウェーハが研磨クロスに僅かに沈み込む。すると、図12に示すように研磨クロス2からの弾性応力は、研磨クロス2に対するウェーハWの相対移動方向の先端部(破線丸部)に集中するため、ウェーハWの中心部に比べてウェーハWの外周部にかかる圧力が大きくなり、ウェーハWの外周部が過剰に研磨される。
そのため、この種の研磨装置により研磨されたウェーハにあっては、ウェーハの外周部において面ダレが発生し、その部分のSFQR値が悪くなるという問題が生じていた。
本出願に係る発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、その第1の目的とするところは、高い平坦度のウェーハを供給できる研磨クロス及びウェーハ研磨装置を提供することにある。
また、本出願に係る発明の第2の目的は、ウェーハの外周部において面ダレの少ないウェーハを供給できる研磨クロス及びウェーハ研磨装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本出願に係る第1の発明は、被研磨物と摺り合わせることにより、前記被研磨物を研磨する研磨クロスにおいて、前記研磨クロスの前記被研磨物が通過する領域であって且つ前記被研磨物の中心が通過しない領域の一部における前記被研磨物の研磨量が、他の領域における前記被研磨物の研磨量よりも少なくなるように、前記研磨クロスに処理を施したことを特徴とする研磨クロスである。
上記の発明によれば、研磨クロスの適切な場所に研磨量が少なくなるような処理を施すことによって、部分的なウェーハの過剰研磨を低減することができる。
また、本出願に係る第2の発明は、被研磨物と摺り合わせることにより、前記被研磨物を研磨する研磨クロスにおいて、前記研磨クロスの中心部位における前記被研磨物の研磨量が、前記研磨クロスの中心部位よりも外側の領域における前記被研磨物の研磨量よりも少なくなるように、前記研磨クロスに処理を施したことを特徴とする研磨クロスである。
上記の発明によれば、研磨クロスとウェーハが逆方向に移動する中心部位においてウェーハが過剰に研磨されることを低減することができる。
さらに、本出願に係る第3の発明は、被研磨物と摺り合わせることにより、前記被研磨物を研磨する研磨クロスにおいて、前記研磨クロスの外周部位における前記被研磨物の研磨量が、前記研磨クロスの外周部位よりも内側の領域における前記被研磨物の研磨量よりも少なくなるように、前記研磨クロスに処理を施したことを特徴とする研磨クロスである。
上記の発明によれば、研磨クロス上で、ウェーハが過剰に研磨され易いウェーハ外周部での研磨量を低減することができ、ウェーハの面ダレを低減することができる。
また、本出願に係る第4の発明は、被研磨物と摺り合わせることにより、前記被研磨物を研磨する研磨クロスにおいて、前記研磨クロスの中心部位と外周部位における前記被研磨物の研磨量が、前記研磨クロスの前記中心部位と前記外周部位に挟まれた一般部位における前記被研磨物の研磨量よりも少なくなるように、前記研磨クロスに処理を施したことを特徴とする研磨クロスである。
上記の発明によれば、研磨クロス上で、ウェーハが過剰に研磨され易い部位での研磨量を低減することができ、ウェーハの面ダレを低減することができる。
さらに、本出願に係る第5の発明は、前記一般部位の一部における前記被研磨物の研磨量が、前記一般部位の前記一部以外の領域における前記被研磨物の研磨量よりも少なくなるように、前記研磨クロスに処理を施したことを特徴とする上記第4の発明に記載の研磨クロスである。
上記の発明によれば、ウェーハの平坦度をより一層向上させることができる。
また、本出願に係る第6の発明は、前記研磨クロスの外周部位は、前記研磨クロスの外周若しくは前記被研磨物が通過する領域の外周から前記研磨クロスの中心側に向かって60mm以下の領域であることを特徴とする請求項3〜5の何れか1つに記載の研磨クロスである。
上記の発明によれば、ウェーハ全体の平坦度を高度に維持しつつ、ウェーハの外周部における過剰研磨を適切にコントロールすることができ、ウェーハの面ダレを低減することができる。
さらに、本出願に係る第7の発明は、研磨クロスに少なくとも1枚のウェーハを押し付けた状態で、前記ウェーハと前記研磨クロスを相対変位させることにより、前記ウェーハを研磨するウェーハ研磨装置において、前記研磨クロスが上記第1〜6の発明の何れか1つに記載された研磨クロスであることを特徴とするウェーハ研磨装置である。
上記の研磨装置によれば、研磨クロスの適切な場所に研磨量が少なくなるような処理を施されているため、部分的な過剰研磨が少ない高平坦なウェーハを提供することができる。
また、本出願に係る第8の発明は、定盤と、該定盤の表面に貼付された研磨クロスと、1つのキャリアに複数枚のウェーハを保持することが可能なキャリアを少なくとも1つ備え、前記キャリアで複数枚のウェーハを保持し、前記研磨クロスに前記ウェーハを押し付けた状態で、前記定盤若しくは前記キャリアの少なくとも何れか一方を回転させることにより、前記ウェーハを研磨するウェーハ研磨装置において、前記1つのキャリアに保持された前記複数枚のウェーハの隣接するウェーハ間の隙を埋める補填部材を設けたことを特徴とするウェーハ研磨装置である。
上記の発明によれば、各ウェーハ間隔の均一化を図ることができ、研磨クロスの動的粘弾性による弾性応力の差を解消することができ、ウェーハの平坦度をさらに高く維持することができる。
さらに、本出願に係る第9の発明は、複数枚のウェーハを一括して研磨する研磨工程を含むウェーハ製造方法において、前記研磨工程では、前記複数枚のウェーハの隣接するウェーハ間の距離に応じて生じる不都合を低減する手段を用いて、前記ウェーハを研磨する、ことを特徴とするウェーハ製造方法である。
上記の発明によれば、隣接するウェーハ間の距離に応じて生じる面ダレのような不都合を、研磨クロスへの処理や補填部材などの手段を用いることによって低減することができ、ウェーハの平坦度をさらに高く維持することができる。
また、本出願に係る第10の発明は、定盤と、該定盤の表面に貼付された研磨クロスと、1つのキャリアに複数枚のウェーハを保持することが可能なキャリアを少なくとも1つ備え、前記キャリアで複数枚のウェーハを保持し、前記研磨クロスに前記ウェーハを押し付けた状態で、前記定盤若しくは前記キャリアの少なくとも何れか一方を回転させることにより、前記ウェーハを研磨する研磨工程を含むウェーハ製造方法において、前記研磨工程では、前記1つのキャリアに保持された前記複数枚のウェーハの隣接するウェーハ間の距離に応じて生じる不都合を低減する手段を用いて、前記ウェーハを研磨する、ことを特徴とするウェーハ製造方法である。
上記の発明によれば、隣接するウェーハ間の距離に応じて生じる面ダレのような不都合を、研磨クロスへの処理や補填部材などの手段を用いることによって低減することができ、ウェーハの平坦度をさらに高く維持することができる。
本発明の研磨クロス及びウェーハ研磨装置によれば、ウェーハの外周部における面ダレの少ない、高平坦なウェーハを供給することができる。
次に、本発明の研磨クロス及びウェーハ研磨装置を図面に基づいて説明する。本願において研磨量とは、研磨クロスのある特定の領域が単位時間当たりに被研磨物を研磨する量を意味する。
本発明は、研磨クロスの被研磨物が通過する領域であって且つ被研磨物の中心が通過しない領域の一部における被研磨物の研磨量が、他の領域における被研磨物の研磨量よりも少なくなるように、研磨クロスに処理を施したことに特徴を有する。
このような研磨クロスへの処理としては種々のものが考えられるが、以下の説明では、研磨クロスに施す処理の一例として、溝を形成する場合を例に説明する。
また、以下の実施例の説明においては、本発明のウェーハ研磨装置としてバッチ式片面研磨装置をモデルとして説明するが、本発明は研磨クロスを用いる研磨装置であれば適用可能であり、両面研磨装置や枚葉式片面研磨装置などの他の研磨装置においても当然に適用することができる。
図1及び図2は本発明のウェーハ研磨装置を示し、図1(A)は本発明のウェーハ研磨装置の概略図、図1(B)は本発明の研磨クロスの平面図、図2は本発明のウェーハ研磨装置の縦断面図である。
図1(A)において、本発明のウェーハ研磨装置10は、図示を略する回転駆動装置によって例えば反時計回り方向に回転制御される定盤11と、この定盤11の上面に貼り付け固定された研磨クロス12と、図示を略する回転駆動装置によって支持軸13を回転中心として例えば反時計回り方向に独立して回転制御される複数のポリッシングヘッド14と、このポリッシングヘッド14の底面に配置されて研磨クロス12と対向配置された研磨ブロック15とを備えている。
図1(B)に示すように研磨クロス12には、ウェーハが摺動されるクロス表面上に互いに交差する多数の溝16が形成されている。その溝16の形成密度は、外周部位12cと外周部位12cよりも内側の領域における一般部位12bの2つの区画エリアによって異なっている。図1(B)に示すように、研磨クロス12の外周部位12cでは互いに交差する溝16の間隔が密であり、その外周部位12cよりも内側の領域における一般部位12bでは互いに交差する溝16の間隔が、外周部位12cにおける溝間隔よりも疎となっている。
研磨クロス12の外周部位12cの内径は、ウェーハ研磨時にウェーハWの中心が描く軌跡が、研磨クロス12の外周部位12cを通過しない大きさとする。
具体的には、研磨クロス12は、直径1524mmの不織布により形成され、回転中心から半径712mmまでの一般部位12bの溝16は50mm角の格子状、半径712mmから半径762mmまでの外周部位12cの溝16は25mm角の格子状に形成されている。また、各溝16の幅は2.0mm、深さは0.4mmである。
例えば図14に示すように、外周部位12cをウェーハWの中心近傍まで含むような大きな領域で形成すると、ウェーハの外周の面ダレを防止する以上に、ウェーハ全体の平坦度が悪くなる。そのため、外周部位12cは、研磨クロス12の外周若しくはウェーハWが通過する領域の外周から研磨クロス12の中心側に向かって60mm以下の領域であることが望ましい。
図1に示すように、各研磨ブロック15の下には5枚のウェーハWが配置されている。研磨ブロック15はウェーハWを保持するためのキャリアであり、ウェーハWは研磨ブロック15の下面にワックスによって貼り付け固定され、ポリッシングヘッド14からの加圧によって研磨クロス12に圧接される。このときの加圧力は、例えば300g/cm程度である。
研磨ブロック15の直径は約570mmであり、直径200mmのウェーハWを放射状に5枚配置可能である。各ウェーハWは研磨ブロック15の中心から約80mmの位置に配置した。
尚、図1及び図2においては、一つの研磨クロス12の上に4個のポリッシングヘッド14を配置した例を開示しているが、ポリッシングヘッド14の数は特に限定されるものではない。また、1つの定盤11に対して複数のポリッシングヘッド14を配置することにより、その回転中心は定盤11の回転中心に対してずれることとなるが、ポリッシングヘッド14が一つの場合であっても、ポリッシングヘッド14の回転中心と定盤11の回転中心とが同軸上に配置されることはない。
また、研磨ブロック15はポリッシングヘッド14の下面に固定されても良く、またはポリッシングヘッド14からの加圧により圧接するだけで、固定されていなくても良い。固定されていない場合には、ポリッシングヘッド14からの加圧によりポリッシングヘッド14の下面に接触しているだけで、摩擦力によりポリッシングヘッド14の下面に対して研磨ブロック15が位置固定される。
研磨ブロック15の下には、5枚のウェーハWを配置した例を示しているが、配置されるウェーハWの枚数も特に限定されるものではない。
また、ウェーハWはワックス等の接着剤によって研磨ブロック15の下面に貼り付け固定されていなくても良く、ポリッシングヘッド14からの加圧により研磨ブロック15の下面に接触しているだけで、摩擦力により研磨ブロック15の下面に対して位置固定しても良い。
若しくは、バッキングパッドによる水貼りなどのソフトチャックを用いて、ポリッシングヘッド14からの加圧により研磨ブロック15の下面に接触させるだけでも良い。ソフトチャックを用いた場合には、研磨ブロック15の下でウェーハW自身も自転を行う。
研磨ブロック15はウェーハWを保持するためのキャリアであり、特に本願においてはその形状や構造が限定されるものではなく、例えば、ウェーハWの形状に合わせてウェーハWが嵌合するための凹みや装填穴を有するものや、真空チャック機構を備えていても良い。また、図13に示すように研磨ブロックの下面にテンプレート6を設けた構成であっても良い。
このような構成において、各研磨ブロック15の下に5枚のウェーハWを配置した状態で、支持軸13を下方に送り移動させることにより研磨ブロック15に所望の負荷を加える。このときの負荷は、必ずしも支持軸13により積極的に加えられるものだけではなく、ポリッシングヘッド14の自重によるものであっても良い。
この状態から、支持軸13を回転させるとポリッシングヘッド14と一体に研磨ブロック15が回転する。その結果、研磨ブロック15により研磨クロス12に押し付けられたウェーハWも、研磨ブロック15と共に支持軸13を中心として公転する。尚、本実施例ではウェーハWはワックス等の接着剤によって研磨ブロック15の下面に貼り付け固定されているため、ウェーハWは自転しない。
一方、研磨クロス12は、定盤11の回転に伴って回転する。
この状態で、研磨荷重300g/cm2、定盤回転速度30rpm、ポリッシングヘッド回転速度30rpm、研磨時間9分の条件で研磨加工を行う。
研磨クロス12上を摺動するウェーハWは、研磨クロス12の外周部位12cを通過する。このときウェーハWの中心が描く軌跡は研磨クロス12の外周部位12cを通らず、面ダレが発生し易いウェーハWの外周部のみが外周部位12cを通過する。
本発明によれば、研磨クロス12の外周部位12cにおける溝16の密度が高く、一般部位12bを通過する際の研磨圧力よりも小さい圧力にて研磨されるため、ウェーハWの外周部が研磨クロス12の外周部位12cを摺動するときの研磨量が抑えられる。
その結果、ウェーハの外周部における面ダレの少ない、高平坦なウェーハを供給することができる。
同様な観点から、研磨クロス12の外周部位ではなく、中心部位に処理を施すこともできる。図19及び図20は本発明のウェーハ研磨装置を示し、図19(A)は本発明のウェーハ研磨装置の概略図、図19(B)は本発明の研磨クロスの平面図、図20は本発明のウェーハ研磨装置の縦断面図である。
図19(B)に示すように研磨クロス12には、ウェーハが摺動されるクロス表面上に互いに交差する多数の溝16が形成されている。その溝16の形成密度は、中心部位12aと中心部位12aよりも外側の領域における一般部位12bの2つの区画エリアによって異なっている。図19(B)に示すように、研磨クロス12の中心部位12aでは互いに交差する溝16の間隔が密であり、その中心部位12aを取り巻く一般部位12bでは互いに交差する溝16の間隔が、中心部位12aにおける溝間隔よりも疎となっている。
研磨クロス12の中心部位12aの直径は、ウェーハ研磨時にウェーハWの中心が描く軌跡が、研磨クロス12の中心部位12aを通過しない大きさとする。具体的には、研磨クロス12は、直径1524mmの不織布により形成され、回転中心から半径236mmまでの中心部位12aの溝16は25mm角の格子状、半径236mmから762mmまでの一般部位12bの溝16は50mm角の格子状に形成されている。また、各溝16の幅は2.0mm、深さは0.4mmである。
研磨クロス12上を摺動するウェーハWは、研磨クロス12の中心部位12aを通過する。このときウェーハWの中心が描く軌跡は研磨クロス12の中心部位12aを通らず、面ダレが発生し易いウェーハWの外周部のみが中心部位12aを通過する。
本発明によれば、研磨クロス12の中心部位12aにおける溝16の密度が高く、一般部位12bを通過する際の研磨圧力よりも小さい圧力にて研磨されるため、ウェーハWの外周部が研磨クロス12の中心部位12aを摺動するときの研磨量が抑えられる。
その結果、ウェーハの外周部における面ダレの少ない、高平坦なウェーハを供給することができる。
図15は、研磨クロス12と研磨ブロック15の移動方向を示すための平面模式図であり、研磨クロス12はその一部を省略して記載している。
ウェーハWの自転を固定して研磨する場合、研磨クロス12の外周付近においては、図15に示すようにウェーハWの移動方向(矢印b)と研磨クロス12の移動方向(矢印a)はほぼ同方向になる。しかしながら、研磨クロス12の回転方向と研磨ブロック15の回転方向が同じであっても、研磨クロス12の中心付近においては、ウェーハWの移動方向(矢印c)と研磨クロス2の移動方向(矢印d)が逆方向になる。
特にウェーハWの自転を固定した場合には、研磨クロス12の移動方向に対して研磨ブロック15の移動方向が逆となる部位で、ウェーハWの過剰研磨が起こり易い。その結果、研磨ブロック15の外周近辺においてウェーハWが過剰研磨され易く、ウェーハWの特定の一部について特に面ダレが大きくなることがわかった。
ところが、図19及び図20に示す構成によれば、研磨クロス12の中心部位12aにおける溝16の密度が高く、一般部位12bを通過する際の研磨圧力よりも小さい圧力にて研磨されるため、特に、研磨クロス12の移動方向とウェーハWの移動方向が逆方向になる中心部位12aにおけるウェーハの過剰研磨を防止することができる。
その結果、ウェーハの外周部における面ダレの少ない、高平坦なウェーハを供給することができる。
特に中心部位12aの直径を、ウェーハWの中心が通過しない範囲に設定することにより、ウェーハ全体の平坦度を高度に保ちつつ、ウェーハの外周部における面ダレのみを効果的に低減することができる。
次に、研磨クロスの動的粘弾性による弾性応力の影響について説明する。図16はウェーハ間の距離と研磨クロスの動的粘弾性との関係を示す模式図である。図16(A)はウェーハ間の距離が大きい場合を示す模式図、図16(B)はウェーハ間の距離が小さい場合を示す模式図である。
研磨クロスは不織布よりなり、ウェーハによって圧力を加えられると表面が一時的に凹む。そして、研磨クロスがウェーハから受ける圧力から解放されたときに、研磨クロスは元の状態に戻ろうとする性質を有する。このときの研磨クロスの粘性と弾性のことを称して動的粘弾性と言う。
図16(A)においては、ウェーハWaとウェーハWbとの距離L1が十分に広く、先のウェーハWaが研磨クロス12を通過した後、次のウェーハWbが同じ場所に到達するまでに研磨クロス12の凹みが元の状態まで回復している。このようにウェーハWaとウェーハWbとの距離L1が十分に広く、研磨クロス12の粘弾性による回復時間が十分な場合、ウェーハWbの移動方向の先端部にはウェーハWaにおける場合と同じピークを有する応力が発生する。
これに対し図16(B)においては、ウェーハWcとウェーハWdとの距離L2が狭く、先のウェーハWcが研磨クロス12を通過した後、次のウェーハWdが同じ場所に到達するまでに研磨クロス12の凹みが元の状態まで回復していない。このようにウェーハWcとウェーハWdとの距離L2が狭く、研磨クロス12の粘弾性による回復時間が十分でない場合、研磨クロス12が元の状態まで回復していないため、ウェーハWdの移動方向の先端部には図16(A)のウェーハWbにおける場合よりも小さなピークを有する応力しか発生しない。
このことから、ウェーハ間の距離が大きい場合には大きなピークの応力が発生するために研磨量が多くなり、ウェーハ間の距離が小さい場合には応力のピーク値が下がり、小さな応力しか発生しないため、研磨量が少なくなることがわかる。
ここで、図8を参照する。図8(A)は研磨ブロックの一部とウェーハの一部を示す平面図、図8(B)は直径200mmのウェーハにおけるウェーハ間の円弧距離Lの変化を示すグラフである。
図8(A)に示す左側に描画された半円形のウェーハWの中心から反時計回りにパラメータθをとり、任意の角度θの位置におけるウェーハWの間の円弧距離Lを示したものが図8(B)である。
図8(A),(B)に示すように、研磨ブロック15上において隣り合うウェーハWの間の円弧距離Lは、隣接するウェーハの外周全てにおいて均一な訳ではない。例えば、研磨ブロック15の外周から研磨ブロック15の中心に向かうにつれて隣接するウェーハWの間の円弧距離Lは最大距離Lから徐々に縮まり、最小距離Lを経て、更に研磨ブロック15の中心に向かうにつれて今度はLからLへと徐々に広がる。
例えば、図8(A)に示すウェーハ間円弧距離Lはウェーハ間円弧距離Lよりも格段に大きい。このように、研磨ブロック15の外周近傍では円弧距離Lが大きくなるため、図16(A)に示すように大きなピークを有する応力が発生する。その結果、ウェーハWの外周部は過剰に研磨される傾向にある。
図3は研磨後のウェーハWの面ダレの様子を示すウェーハの形状データである。図面手前が研磨ブロック15の外周側に当たり、図面奥が研磨ブロック15の中心側に当たる。図3から解かるように、研磨ブロック15の外周側(図面手前側)の方がウェーハWの外形がなだらかな円弧を描き、面ダレが生じていることがわかる。このようにウェーハWの特定の一部において過剰研磨が行われることはウェーハ全体の平坦度を下げることになり、ウェーハの品質を低下させることになる。
この問題点を解決するために、本発明の実施例2を開示する。
図4及び図5は本発明のウェーハ研磨装置の実施例2を示し、図4(A)は本発明のウェーハ研磨装置の概略図、図4(B)は本発明の研磨クロスの平面図、図5は本発明のウェーハ研磨装置の縦断面図である。尚、本実施例と上記実施例1のウェーハ研磨装置の概略構成はほぼ同様であるため、上記実施例1と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
図4(A)において、本実施例のウェーハ研磨装置10は、定盤11の上面に研磨クロス22を備えている。
図4(B)に示すように研磨クロス22には、ウェーハが摺動されるクロス表面上に互いに交差する多数の溝16が形成されている。その溝16の形成密度は、中心部位22a、一般部位22b、外周部位22cの3つの区画エリアによって異なっている。図4(B)に示すように、研磨クロス22の中心部位22aでは互いに交差する溝16の間隔が密であり、その中心部位22aを取り巻く一般部位22bでは互いに交差する溝16の間隔が、中心部位22aにおける溝間隔よりも疎となっている。
また、一般部位22bを取り巻く外周部位22cでは互いに交差する溝16の間隔が、一般部位22bにおける溝間隔よりも密となっている。中心部位22aと外周部位22cにおける溝16の間隔は、一般部位22bにおける溝間隔よりも密であれば、同一でも良いし異なっていても良い。
研磨クロス22の中心部位22aの直径は、ウェーハ研磨時にウェーハWの中心が描く軌跡が、研磨クロス22の中心部位22aを通過しない大きさとする。また、研磨クロス22の外周部位22cの内径は、ウェーハ研磨時にウェーハWの中心が描く軌跡が、研磨クロス22の外周部位22cを通過しない大きさとする。
具体的には、研磨クロス22は、直径1524mmの不織布により形成され、回転中心から半径236mmまでの中心部位22aの溝16は25mm角の格子状、半径236mmから半径712mmまでの一般部位22bの溝16は50mm角の格子状、半径712mmから半径762mmまでの外周部位22cの溝16は25mm角の格子状に形成されている。また、各溝16の幅は2.0mm、深さは0.4mmである。
研磨ブロック15及びウェーハWの大きさや構成は、実施例1と同様である。
このような構成において、各研磨ブロック15の下に5枚のウェーハWを配置した状態で、支持軸13を下方に送り移動させることにより研磨ブロック15に所望の負荷を加える。この状態から、支持軸13を回転させるとポリッシングヘッド14と一体に研磨ブロック15が回転する。その結果、研磨ブロック15により研磨クロス22に押し付けられたウェーハWも、研磨ブロック15と共に支持軸13を中心として公転する。
一方、研磨クロス22は、定盤11の回転に伴って回転する。
この状態で、研磨荷重300g/cm2、定盤回転速度30rpm、ポリッシングヘッド回転速度30rpm、研磨時間9分の条件で研磨加工を行う。
研磨クロス22上を摺動するウェーハWは、研磨クロス22の中心部位22aと外周部位22cを通過する。このときウェーハWの中心が描く軌跡は、中心部位22aと外周部位22cを通らず、ウェーハWの外周部のみが中心部位22aと外周部位22cを通過する。
本発明によれば、研磨クロス22の中心部位22aと外周部位22cにおける溝16の密度が高く、一般部位22bを通過する際の研磨圧力よりも小さい圧力にて研磨されるため、ウェーハWが中心部位22a及び外周部位22cを摺動するときの研磨量が抑えられる。
その結果、ウェーハの外周部における過剰研磨を防止することができ、ウェーハ外周部の面ダレの少ない、高平坦なウェーハを供給することができる。
特に外周部位22cの内径を、ウェーハWの中心が通過しない範囲に設定することにより、ウェーハの外周部における面ダレを効果的に低減することができる。
外周部位22cを大きな領域で形成すると、ウェーハの外周の面ダレを防止する以上に、ウェーハ全体の平坦度が悪くなる。そのため、外周部位22cは、研磨クロス22の外周若しくはウェーハWが通過する領域の外周から研磨クロス22の中心側に向かって60mm以下の領域であることが望ましい。
本実施例2は、ウェーハWが研磨ブロック15の下面にワックスにより貼り付け固定されている場合に効果が顕著であるが、研磨ブロック15のようなキャリアに対してウェーハWが自転可能に保持されている場合であっても同様な効果を奏する。
本実施例2においては、研磨クロス22の中心部位22aおよび外周部位22cの両方における溝16の密度が高くなるように構成した例を示したが、中心部位22a若しくは外周部位22cの何れか一方における溝16の密度のみが高くなるように構成しても良い。
図6及び図7は本発明のウェーハ研磨装置の実施例3を示し、図6(A)は本発明のウェーハ研磨装置の概略図、図6(B)は本発明の研磨クロスの平面図、図7は本発明のウェーハ研磨装置の縦断面図である。尚、本実施例と上記実施例2のウェーハ研磨装置の概略構成はほぼ同様であるため、上記実施例2と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。また、研磨条件についても実施例2とほぼ同様であるため、説明を省略する。
上記の実施例2の研磨クロス22は、その中心部位22aと外周部位22cにおいて互いに交差する溝16の間隔を密とし、中心部位22aと外周部位22cとで挟まれる一般部位22bにおいては、互いに交差する溝16の間隔を疎としたものを開示した。
これに対し、本実施例で示す研磨クロス32は、中心部位32aと外周部位32cを上記実施例2の中心部位22aと外周部位22cと同様に密な溝16とする。さらに、中心部位32aと外周部位32cとで挟まれる一般部位32bの中央に位置する中間部位32dにおいても溝16を密としたものである。
具体的には、研磨クロス32は、直径1524mmの不織布により形成され、回転中心から半径236mmまでの中心部位32aの溝16は25mm角の格子状、半径712mmから半径762mmまでの外周部位32cの溝16は25mm角の格子状に形成されている。また、半径236mmから半径712mmまでの一般部位32bにおいて、半径374mmから半径574mmまでに位置する中間部位32dの溝16は25mm角の格子状、その他の一般部位32bの溝16は50mm角の格子状に形成されている。また、各溝16の幅は2.0mm、深さは0.4mmである。
研磨ブロック15及びウェーハWの大きさや構成は、実施例1と同様である。
図8(B)に示すように、ウェーハ間の円弧距離Lは研磨ブロック15の外周部において大きな距離を示すが、一方、パラメータ角度θ=約126°における距離を最小距離Lとし、さらに研磨ブロック15の中心部に向かうにつれて徐々に大きな距離を示している。すなわち、研磨ブロック15の外周部のみならず研磨ブロック15の中心近辺においてもウェーハWの過剰研磨が予測される。なお、図8(B)において最小距離Lを示すθの値は、ウェーハWや研磨ブロック15のサイズ,研磨ブロック15への貼り付け位置等によって異なることは言うまでもない。
そのため、本実施例3においては、研磨クロス32の一般部位32bの中にさらに中間部位32dを設けて、中間部位32dにおける溝間隔を密とすることにより、上記の過剰研磨を防止した。研磨ブロック15の中心近辺における過剰研磨は、研磨ブロック15の外周部における過剰研磨よりも小さいものであるため、中間部位32dにおける溝間隔は、外周部位32cにおける溝間隔よりも疎であっても良い。
実施例3によれば、各ウェーハWのうち、研磨ブロック15の中心付近に位置する部分においても密な間隔の溝16の研磨作用を受け、面ダレの要因となる研磨ブロック中心付近での過剰研磨を緩和することができ、より一層の平坦化を実現することができる。
[応用例1]
ところで、上記各実施例1〜3においては、隣接する各ウェーハW同士の円弧距離Lの変化は、ウェーハの円形形状に基づくものであった。このようにウェーハWの外周部分での円弧距離Lが変化すると、上述した動的粘弾性による弾性応力の影響を全く受けずに研磨加工をすることは困難である。
そこで、図9(A)(B)に示すように、隣接する各ウェーハWの間に、ウェーハWの厚さと同一の厚さを有する補填部材18を設け、動的粘弾性による弾性応力を緩和することも可能である。図9(A)は研磨ブロックの平面図、図9(B)は研磨装置の一部の縦断面図を示す。
補填部材18は、研磨ブロック15のウェーハWが接触する面上に設けられる。補填部材18は研磨ブロック15の下面に一体成形されるかワックス・接着剤等により貼り付けられているのが望ましいが、研磨ブロック15からの加圧により圧接するだけで、固定されていなくても良い。その場合には、ポリッシングヘッド14からの加圧により研磨ブロック15の下面に接触しているだけで、摩擦力により研磨ブロック15の下面に対して補填部材18が位置固定される。
補填部材18の形状は特に限定されるものではないが、ウェーハWと補填部材18との間隔が一定になるように形成することが望ましい。また、隣接するウェーハWと補填部材18の間隔をウェーハ間の最小距離Lとほぼ一致させることが最も効果的である。
例えば、図9(A)に示すように、イチョウ葉形とすることが好ましい。
図9においては、補填部材18は研磨ブロック15の外周側にしか設けていないが、研磨ブロック15の内周側に設けても良い。もちろん、研磨ブロック15の外周側と内周側の両方に設けても良く、また、上記の実施例1〜3と併用しても良い。
本応用例によれば、図9(B)に示すようにウェーハW同士の円弧距離が離れている部分であっても、補填部材18を設けることにより研磨クロス12の回復を補填部材18が押さえるため、ウェーハ外周部における過剰研磨を防止することができる。
補填部材18の材質としては、ウェーハ研磨の際にウェーハに金属汚染を起こさないものを使用する。
[応用例2]
上記実施例2,3の研磨クロス22,32においては、外周部位22c,32cに密の溝16を形成したものを開示した。しかし、密な溝16を形成せずとも同様の効果を奏する手段として、研磨クロスの外周部位22c,32cに相当する部位において、研磨クロスの高さ(布厚や毛の長さ等)を他の部位よりも低くする方法がある。
図10(A)は定盤及び研磨クロスの一部を示す縦断面図である。図10(A)に示すように、研磨クロス42の外周部位において、研磨クロス42に切り欠き42aを施し、他の部分よりも研磨クロス42の厚さを薄くしている。この切り欠き42aの深さは、ウェーハWが研磨ブロック15によって押圧された際に、ウェーハWが接触しないほど深く形成しても良く、またはウェーハWが研磨ブロック15によって押圧されたときにはウェーハWと接触可能な程度の深さでも良い。
ウェーハWが接触しないほど切り欠き42aの深さを深く形成した場合には、ウェーハWはその切り欠き部位からは全く研磨圧を受けない。また、切り欠き42aの深さをウェーハWが接触できる程度に浅く形成した場合には、ウェーハWはその切り欠き部位から研磨圧を受けるが、その研磨圧は他の部分(一般部位)における研磨圧よりも低くなる。
このように研磨クロス42の一部の厚さを薄くすることにより、溝を設けた場合と同様に研磨圧を低減させることができ、過剰研磨を防止することができる。
本応用例は上記の実施例1〜3に適用することが可能であり、各実施例1〜3の溝16の間隔密度を密に設定する領域において、研磨クロスに切り欠きを設けて研磨クロスの厚さを薄くしても良い。例えば、実施例1においては外周部位12cや中心部位12aの研磨クロスの厚さを薄くすれば良く、実施例2においては中心部位22aと外周部位22cの研磨クロスの厚さを薄くすれば良い。
または、上記の実施例1〜3における溝16とは別に、特に研磨クロスの外周部位においてのみ本応用例を組みあせて、切り欠きを設けても良い。
図10(A)に示すように外周部位に切り欠き42aを形成した研磨クロス42を用いて、ウェーハの研磨実験を行った。図10(B)は、横軸に研磨ブロックの中心からの距離をとり、縦軸にダレ量(ROA)をとったグラフである。ウェーハは直径約200mmのものを使用し、研磨ブロックの中心から約80mmの位置に配置した。このグラフからわかるように、切り欠きを設けていない場合に比べて、切り欠きを設けた場合の方が外周部におけるダレ量が少ないことがわかる。また、切り欠きを設けたグラフの方が縦方向のバラツキが小さく、ウェーハ全体の平坦度も向上したことがわかる。
[応用例3]
上記の実施例1〜3に示した研磨クロス12,22,32では、溝16の深さ並びに幅を同一とし、その溝同士の間隔のみを異ならせたものを開示したが、図11(A)に示すように、溝間隔を異ならせる代わりに、幅狭の溝26と幅広の溝36とを格子状に形成してもよい。この場合、幅狭の溝26を形成した領域は溝の密度が疎であることに対応し、幅広の溝36を形成した領域は溝の密度が密であることに対応する。
例えば、実施例3の研磨クロスに適用すると、中心部位32aと外周部位32c及び中間部位32dには幅広の溝36を格子状に設け、一般部位32bには幅狭の溝26を格子状に設けることになる。
このほか、溝の幅のみで密度を調整するのではなく、応用例2でも説明した通り、切り欠きや溝の深さを調整することによっても溝の密度を変化させることができる。
また、図11(B)に示すように、研磨クロス12,22,32の回転中心から放射状に延びる開口状の溝46を研磨ブロック15の直径とほぼ一致させて形成すると共に、その溝幅を中心部位・中間部位・外周部位を基準として幅広とし、その他の一般部位を幅狭とすることによっても同様の効果を得ることができる。すなわち、一本の溝46において、部分部分で溝の幅を変化させることにより、溝の密度を調整しても良い。
上記の実施例1〜3においては説明を簡易にするために溝を格子状に配置した例を示したが、溝は必ずしも格子状に配置する必要はなく、図11(B)に示すように研磨クロスの中心から放射状に配置しても良い。また、放射状に配置した溝の溝幅や溝深さを変化させたり、放射状溝の本数の頻度を変化させたりしても良い。
すなわち、本願において溝の密度とは、溝の本数の頻度のみを意味するものではなく、溝の幅や深さをも含めて考慮されるものである。
また、本願において溝の密度を変化させることによる狙いは、研磨クロスによるウェーハの部分的な過剰研磨の低減であり、本質的には、溝を設けるような場合に限定することなく、研磨クロス上に研磨量の少ない領域を設ければ良い。例えば実施例1において、外周部位12cや中心部位12aに密の溝16を設けるのではなく、研磨クロス12の外周部位12cや中心部位12aのみを予め磨耗させたり、表面粗さを低減させる薬品処理などの化学的処理を施したりして、外周部位12cや中心部位12aにおけるウェーハの研磨量を低減させても良い。
上記の実施例においては、研磨ブロックによってウェーハの回転を固定して研磨する装置について説明しているが、ウェーハが自転する研磨装置についても同様に適用が可能である。本発明は研磨クロスを用いる研磨装置であれば適用可能であり、両面研磨装置や枚葉式片面研磨装置などの他の研磨装置においても当然に適用することができる。
また、上記の実施例においては、半導体ウェーハを例に説明しているが、半導体ウェーハに限らず、他の材料からなるウェーハ(薄板状物)についても適用することができる。
被研磨物は、円板状のウェーハに限られることなく、四角や多角形状のウェーハについても適用することができる。
本発明のウェーハ研磨装置の実施例1を示し、(A)はウェーハ研磨装置の概略図、(B)はウェーハ研磨装置の要部の平面図である。 本発明の実施例1におけるウェーハ研磨装置の縦断面図である。 研磨後のウェーハの面ダレの様子を示すウェーハ形状の三次元データである。 本発明のウェーハ研磨装置の実施例2を示し、(A)はウェーハ研磨装置の概略図、(B)はウェーハ研磨装置の要部の平面図である。 本発明の実施例2におけるウェーハ研磨装置の縦断面図である。 本発明のウェーハ研磨装置の実施例3を示し、(A)はウェーハ研磨装置の概略図、(B)はウェーハ研磨装置の要部の平面図である。 本発明の実施例3におけるウェーハ研磨装置の縦断面図である。 (A)は研磨ブロックの一部とウェーハの一部を示す平面図、(B)は隣り合うウェーハ間の円弧距離の関係を示すグラフ図である。 本発明のウェーハ研磨装置の応用例1を示し、(A)はリテーナを設けた要部の平面図、(B)はウェーハとリテーナとの位置関係を示す縦断面図である。 本発明のウェーハ研磨装置の応用例2を示し、(A)は切り欠きを設けた研磨クロスの要部の説明図、(B)は切り欠きの有無によるウェーハのダレ量を示す比較グラフ図である。 本発明のウェーハ研磨装置の応用例3を示し、(A)は溝幅を異ならせた例を示す要部の説明図、(B)は放射状に溝を配置した例を示す要部の説明図である。 ウェーハの移動に伴う研磨クロスの動的粘弾性による弾性応力を説明するための説明図と、この説明図と相対位置を対応させた弾性応力のグラフ図である バッチ式片面研磨装置を示し、(A)はバッチ式片面研磨装置の縦断面図、(B)はバッチ式片面研磨装置の要部の拡大断面図である。 外周部位の領域が大きい研磨クロスの例を示す平面図である。 研磨ブロックと研磨クロスとの回転の関係を示す説明図である。 ウェーハ離間距離に伴う動的粘弾性による弾性応力の説明図を示し、(A)はウェーハ離間距離が狭い場合の研磨クロスの弾性応力の説明図、(B)はウェーハ離間距離が広い場合の研磨クロスの弾性応力の説明図である。 両面研磨装置を示し、は両面研磨装置のキャリア回転機構を模式的に示した平面図、(B)は両面研磨装置の一部の拡大縦断面図である。 枚葉式片面研磨装置の概略を示す縦断面図である。 本発明のウェーハ研磨装置の実施例1を示し、(A)はウェーハ研磨装置の概略図、(B)はウェーハ研磨装置の要部の平面図である。 本発明の実施例1におけるウェーハ研磨装置の縦断面図である。
符号の説明
1…定盤 1a…上定盤 1b…下定盤
2…研磨クロス 2a…中心部位 2b…一般部位 2c…外周部位
3…支持軸
4…ポリッシングヘッド
6…テンプレート 6a…ウェーハ位置決め穴
8…スラリー管
9…キャリアプレート
10…ウェーハ研磨装置
11…定盤
12…研磨クロス 12a…中心部位 12b…外周部位
13…支持軸
14…ポリッシングヘッド
15…研磨ブロック
16…溝
18…補填部材
22…研磨クロス 22a…中心部位 22b…一般部位 22c…外周部位
26…幅狭の溝
36…幅広の溝
32…研磨クロス 32a…中心部位 32b…一般部位 32c…外周部位 32d…中間部位
42…研磨クロス 42a…切り欠き
46…溝
51…キャリア
52…装填穴
53…プラネットギヤ
54…インターナルギヤ
55…サンギヤ
64…研磨ヘッド
65…真空チャック機構
68…リテーナ
W…ウェーハ Wa,Wb,Wc,Wd…ウェーハ。

Claims (4)

  1. 円形の研磨ブロックの下面に該研磨ブロックと同心円上に配置されて保持された複数の被研磨物と摺り合わせることにより、前記被研磨物を研磨する研磨クロスにおいて、
    前記研磨クロスの中心部位と外周部位における前記被研磨物の研磨量が、前記研磨クロスの前記中心部位と前記外周部位に挟まれた一般部位における前記被研磨物の研磨量よりも少なくなるように、前記研磨クロスに処理を施し、
    前記一般部位の一部であって少なくとも前記研磨ブロック中心が通過する領域であり且つ前記各被研磨物の前記研磨ブロック中心に最も近い外周端が通過する領域における前記被研磨物の研磨量が、前記一般部位の前記一部以外の領域における前記被研磨物の研磨量よりも少なくなるように、前記研磨クロスに処理を施したことを特徴とする研磨クロス。
  2. 前記研磨クロスの外周部位は、前記研磨クロスの外周若しくは前記被研磨物が通過する領域の外周から前記研磨クロスの中心側に向かって60mm以下の領域であることを特徴とする請求項1に記載の研磨クロス。
  3. 前記研磨クロスへの処理は、研磨クロスの回転中心から放射状に延びる複数の溝を形成することであり、前記研磨量が少なくなる領域は、その他の領域におけるよりも溝の幅が広いことを特徴とする請求項1または2に記載の研磨クロス。
  4. 研磨ブロックによって保持された複数のウェーハを研磨クロスに押し付けた状態で、前記ウェーハと前記研磨クロスを相対変位させることにより、前記ウェーハを研磨するウェーハ研磨装置において、
    前記研磨クロスが上記請求項1〜3の何れか1つに記載された研磨クロスであることを特徴とするウェーハ研磨装置。
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