JP4780318B2 - プリント基板搭載筐体解析システムと方法、これによるプリント基板搭載筐体構造、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

プリント基板搭載筐体解析システムと方法、これによるプリント基板搭載筐体構造、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、プリント基板を金属筐体に搭載した構造に関し、不要輻射周波数を予測し、低減させるために効果的なねじ止め配置を行うためのプリント基板搭載筐体解析システム、プリント基板搭載筐体解析方法、プリント基板搭載筐体構造、プリント基板筐体解析プログラムに関する。
電子機器の高速化に伴い、プリント基板を搭載した筐体からの不要輻射(以下、EMI(Electro-Magnetic Interference)と略す)問題が顕著となってきている。プリント基板を筐体上に実装するには、通常、導電性のポスト(以下、グランディングポストと呼ぶ)を用いて、プリント基板のグランドプレーンと筐体を、数mm〜数cmの間隔を保った状態で電気的に接続する。
従来、特許文献1(特開2002−16391号公報)などで指摘されているように、プリント基板を搭載した筐体構造からのEMIは、対向するプリント基板と筐体面が特定の共振条件を満たしたときに増大することが知られているが、グランディングポストをプリント基板と筐体間に接続した状態でのEMI予測方法は確立されていない。
一方、特許文献2(特開2001−210922号公報)で指摘されているように、グランド層以外の層(信号層等)の外枠をベタグランドとし、グランディングポストで基板端部を覆うように配置することによりEMIを減じさせることができるということが指摘されているが、この方法では信号層等にも、外枠にベタグランドを設ける必要があるため、実装面積が減少してしまうという特徴があった。
さらに、特許文献3(特開2004−158605号公報)では、プリント基板の電源グランド間に抵抗素子を挿入することにより、電源系の共振を抑え、筐体に流れるコモンモード電流を抑えるとあるが、そもそもこの方法は電源系からのEMIを抑える手段であり、プリント基板と筐体の実装に関する技術とは別物である。
特開2002−16391号公報 特開2001−210922号公報 特開2004−158605号公報
上述のように、従来のプリント基板を搭載した筐体構造においては、グランディングポスト無しの状態でEMIが発生する共振周波数を予測する方法はあったが、グランディングポストを有する状態でEMIが発生する共振周波数を予測する方法は無い。また、従来は信号層の外枠をグランド層としグランディングポストをプリント基板端部と筐体間に接続する、という指針はあったが、この場合には、余計なグランド層を設ける分、プリント基板の実装面積が限られてしまうという問題点があった。
本発明は以上の課題を克服するためになされたものであって、第一の目的は、プリント基板を筐体上にグランディングポストを用いて接続した構造に関して、EMIがとりわけ大きくなる周波数や、グランディングポスト配置によるEMIの増減量を予測する方法を提供することにある。
本発明の第二の目的は、上記プリント基板を筐体上にグランディングポストを用いて接続した構造において、EMIを極力減じることが可能な構造を提供することになる。
上記課題を克服するため、本発明の第一のプリント基板搭載筐体解析システムは、プリント基板構造、物理定数、ノイズ源と観測点の位置、解析周波数に関する情報、メッシュの設定を行う手段と、グランディングポスト配置の設定を行う手段と、プリント回路基板と筐体間の等価回路モデルを作成する手段と、上記等価回路モデルを用いてプリント基板と対向する筐体間の共振特性を計算する手段と、上記共振特性を表示する手段と、を有する。
また、本発明の第一のプリント基板搭載筐体解析方法は、プリント基板構造、物理定数、ノイズ源と観測点の位置、解析周波数に関する情報、メッシュの設定を行うステップと、グランディングポスト配置の設定を行うステップと、プリント回路基板と筐体間の等価回路モデルを作成するステップと、上記等価回路モデルを用いてプリント基板と対向する筐体間の共振特性を計算するステップと、上記共振特性を表示するステップと、を有する。
本発明の第一のプリント基板搭載筐体解析プログラムは、プリント基板構造、物理定数、ノイズ源と観測点の位置、解析周波数に関する情報、メッシュの設定を行う処理と、グランディングポスト配置の設定を行う処理と、プリント回路基板と筐体間の等価回路モデルを作成する処理と、上記等価回路モデルを用いてプリント基板と対向する筐体間の共振特性を計算する処理と、上記共振特性を表示する処理と、を有する。
さらに、本発明の第2の実施の形態におけるプリント基板実装筐体解析システムは、プリント基板構造、物理定数、ノイズ源と観測点の位置、解析周波数に関する情報、メッシュの設定を行う手段と、グランディングポスト配置の設定を行う手段と、プリント基板電源系等価回路を作成する手段と、上記プリント基板電源系等価回路モデルを回路ソルバーを指定した上で計算し、端部電圧計算値から電源系EMIを計算する手段と、プリント回路基板電源系と筐体間の統合等価回路モデルを作成する手段と、上記プリント回路基板電源系と筐体間の統合等価回路モデルを計算し、端部電圧計算値から電源&筐体統合系EMIを計算する手段と、上記電源系EMIと電源&筐体統合系EMIを比較する手段、とを有する。
また、本発明の第2の実施の形態におけるプリント基板実装筐体解析方法は、プリント基板構造、物理定数、ノイズ源と観測点の位置、解析周波数に関する情報、メッシュの設定を行うステップと、グランディングポスト配置の設定を行うステップと、プリント基板電源系等価回路を作成するステップと、上記プリント基板電源系等価回路モデルを回路ソルバーを指定した上で計算し、端部電圧計算値から電源系EMIを計算するステップと、プリント回路基板電源系と筐体間の統合等価回路モデルを作成するステップと、上記プリント回路基板電源系と筐体間の統合等価回路モデルを計算し、端部電圧計算値から電源&筐体統合系EMIを計算するステップと、上記電源系EMIと電源&筐体統合系EMIを比較するステップ、とを有する。
また、本発明の第2の実施の形態におけるプリント基板実装筐体解析プログラムは、プリント基板構造、物理定数、ノイズ源と観測点の位置、解析周波数に関する情報、メッシュの設定を行う処理と、グランディングポスト配置の設定を行う処理と、プリント基板電源系等価回路を作成する処理と、上記プリント基板電源系等価回路モデルを回路ソルバーを指定した上で計算し、端部電圧計算値から電源系EMIを計算する処理と、プリント回路基板電源系と筐体間の統合等価回路モデルを作成する処理と、上記プリント回路基板電源系と筐体間の統合等価回路モデルを計算し、端部電圧計算値から電源&筐体統合系EMIを計算する処理と、上記電源系EMIと電源&筐体統合系EMIを比較する処理、とを有する。
以上説明したように本発明のプリント基板搭載筐体構造解析システム、プリント基板搭載筐体構造によれば、プリント基板を搭載した筐体構造に起因する不要輻射周波数を瞬時に予測し、なおかつ不要輻射を減じさせるグランディングポスト配置を予測することができる。これは設計の上流において不要輻射対策を行うEMC分野や電気実装の分野においてきわめて重要である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第一の実施の形態によるプリント基板搭載筐体解析システムの構成を機能的に示すブロック図である。
本発明の実施の形態によるプリント基板搭載筐体解析システムは、プリント基板情報入力部101、グランディングポスト配置指定部102、プリント基板筐体間等価回路定数計算部103、メッシュ情報入力部104、物理定数計算部105、回路ソルバー106、共振特性計算部107、共振特性表示部108、とから構成される。
プリント基板情報入力部101は、筐体に搭載するプリント基板の構造情報を入力する部であり、具体的には、プリント基板の縦横の寸法等を入力する機能を有する。
グランディングポスト配置指定部102は、グランディングポストの本数、配置と、グランディングポストの回路定数を指定する機能を有する。
プリント基板筐体間等価回路定数計算部103は、メッシュ情報入力部104によって指定されたメッシュに対して、平行平板モデルを適用した等価回路を作成し、グランディングポストのある箇所では上述のグランディングポスト指定部102で指定した回路定数を用いて、等価回路に組み込んだ上で、全体の回路定数を算出し、物理定数入力部105で指定したノイズ源位置に最も近いノードを電流源として指定し、なおかつ、物理定数入力部105で指定した観測点に最も近いノードを観測点として指定する機能を有する。
メッシュ情報入力部104は、互いに向かい合うプリント基板と筐体間の等価回路モデル作成用のメッシュ情報を入力する部であり、具体的にはメッシュ数もしくはメッシュ間隔を指定する機能を有する。
物理定数入力部105は、プリント基板の材料に関する情報と解析周波数、を入力する部であり、具体的には、基板導体の損失値、解析したい周波数帯域、さらには、プリント基板筐体間等価回路定数計算部103で必要となるノイズ源や観測点の位置を指定する機能を有する。
共振特性計算部107は、プリント基板筐体間等価回路定数計算部103で得られた情報を用いて、回路ソルバー106を用いて回路解析を行い、物理定数入力部105で指定された周波数帯域において観測点での電圧分布を計算する機能を有する。
共振特性表示部108では、共振特性計算部107で得られた情報を用いて、物理定数計算部105で指定した電圧観測点の計算値を縦軸として、同様に物理定数計算部105で指定した周波数を横軸としてグラフ表示し、ピーク周波数を共振周波数として列挙して表示する機能を有する。
図2は、本発明の実施の形態によるプリント基板搭載筐体解析システムの解析処理の手順を示すフローチャートであり、以下に、本発明の第一の実施の形態に係るプリント基板搭載筐体解析システムの解析処理の処理手順に関して図2を参照して説明する。
図2のフローチャートにおいて、まず、プリント基板情報入力部101にプリント基板の構造情報を入力し、物理定数入力部105に物理定数、解析周波数、不要輻射抑制周波数、ノイズ源と電圧観測点の位置を入力し、メッシュ情報入力部104にメッシュに関する情報を入力する(ステップS201)。並行して、グランディングポスト配置指定部102にグランディングポスト配置と、グランディングポストの回路定数に関する情報を入力する(ステップS202)。
次に、プリント基板筐体間等価回路定数計算部103にてプリント基板筐体間の等価回路定数を計算し、等価回路モデルを作成する(ステップS203)。次に、ステップS203にて作成された等価回路モデルについて、共振特性計算部107は、回路解析を回路ソルバー106を用いて行い、観測点における共振特性を算出する(ステップS204)。次に、共振特性表示部108が共振特性を表示して処理を終了する(ステップS205)。
図3は、本発明の第二の実施の形態によるプリント基板搭載筐体解析システムの構成を機能的に示すブロック図である。
本発明の第二の実施の形態によるプリント基板搭載筐体解析システムは、プリント基板情報入力部301、グランディングポスト配置指定部302、プリント基板電源系&筐体統合等価回路定数計算部303、メッシュ情報入力部304、物理定数計算部305、プリント基板電源系等価回路計算部306、プリント基板電源系EMI評価部307、回路ソルバー308、プリント基板電源系&筐体統合等価回路計算部309、プリント基板電源系&筐体統合系EMI評価部310、EMI比較表示部311、とから構成される。
プリント基板情報入力部301は、筐体に搭載するプリント基板の構造情報を入力する部であり、具体的には、プリント基板の縦横の寸法等を入力する機能を有する。
グランディングポスト配置指定部302は、グランディングポストの本数、配置と、グランディングポストの回路定数を指定する機能を有する。
プリント基板電源系&筐体統合等価回路定数計算部303は、メッシュ情報入力部304によって指定されたメッシュに対して、プリント基板電源系とプリント基板&筐体間にそれぞれ平行平板モデルを適用した等価回路を作成し、それら二つの平行平板モデルを連結するグランディングポスト部の等価回路を作成し、全体の回路定数を算出し、物理定数入力部305で指定したノイズ源位置に最も近いノードを電流源として指定する機能を有する。
メッシュ情報入力部304は、互いに向かい合うプリント基板と筐体間の等価回路モデル作成用のメッシュ情報、さらにはプリント基板電源グランドプレーン対の等価回路モデル作成用のメッシュ情報を入力する部であり、具体的にはメッシュ数もしくはメッシュ間隔を指定する機能を有する。
物理定数入力部305は、プリント基板の材料に関する情報と解析周波数、を入力する部であり、具体的には、基板誘電体の比誘電率、基板導体の損失値、解析したい周波数帯域、さらには、プリント基板電源系&筐体統合等価回路定数計算部303で必要となるノイズ源の位置を指定する機能を有する。
プリント基板電源系等価回路計算部306は、プリント基板電源系&筐体統合等価回路定数計算部303によるプリント基板電源グランドプレーン部のみの等価回路モデルと回路ソルバー308を用いて、電源グランドプレーンの電圧分布を計算する機能を有する。
プリント基板電源系EMI評価部307は、プリント基板電源系等価回路計算部306の電源グランドプレーンの電圧分布における端部電圧計算値を用いてEMIを計算する機能を有する。
プリント基板電源系&筐体統合等価回路計算部309は、プリント基板電源系&筐体統合等価回路定数計算部303によるプリント基板&筐体間にそれぞれ平行平板モデルを適用した等価回路モデルと回路ソルバー308を用いて電源グランドプレーンの電圧分布を計算する機能を有する。
プリント基板電源系&筐体統合系EMI評価部310は、プリント基板電源系&筐体統合等価回路計算部309で得られた電源グランドプレーンの電圧分布における端部電圧計算値から、EMIを計算する機能を有する。
EMI比較表示部311は、プリント基板電源系EMI評価部307で得られたプリント基板電源系EMIと、プリント基板電源系&筐体統合系EMI評価部310で得られたプリント基板電源系&筐体統合系EMIを比較する機能を有する。
図4は、本発明の第二の実施の形態によるプリント基板搭載筐体解析システムの解析処理の手順を示すフローチャートであり、本発明の第二の実施の形態に係るプリント基板搭載筐体解析システムの解析処理の処理手順に関して図4を参照して説明する。
図4のフローチャートにおいて、まず、プリント基板情報入力部301にプリント基板の構造を入力し、物理定数入力部305に物理定数、解析周波数、不要輻射抑制周波数、ノイズ源の位置を入力し、メッシュ情報入力部304にメッシュに関する情報を入力する(ステップS401)。並行して、グランディングポスト配置指定部302にグランディングポスト配置と、グランディングポストの回路定数に関する情報を入力する(ステップS402)。
次に、プリント基板電源系&筐体統合等価回路定数計算部303がプリント基板電源グランドプレーンのみの等価回路モデルを作成し、等価回路定数を計算する(ステップS403)。
次に、プリント基板電源系等価回路計算部306がステップS403で作成された等価回路モデルについて、回路ソルバー308を用いて電源グランドプレーンの電圧分布を計算し、プリント基板電源系EMI評価部307が、電源グランドプレーンの電圧分布の端部電圧計算値を用いてEMIを計算する(ステップS405)。
次に、プリント基板電源系&筐体統合等価回路定数計算部303がプリント基板&筐体間にそれぞれ平行平板モデルを適用した等価回路モデルを作成し、等価回路定数を計算する(ステップS404)。
次に、プリント基板電源系&筐体統合等価回路計算部309がステップS404で作成された等価回路モデルについて、回路ソルバー308を用いて電源グランドプレーンの電圧分布を計算し、プリント基板電源系&筐体統合系EMI評価部310が電源グランドプレーンの電圧分布の端部電圧計算値を用いてEMIを計算する(ステップS406)。
次に、プリント基板電源グランドプレーンからのEMIと、プリント基板電源系&筐体統合系からのEMIを比較表示して処理を終了する(ステップS407)。
次に、本発明の第一の実施の形態に係わるプリント基板搭載筐体構造のEMI発生の理論に関して説明する。
図5に示すように、プリント基板電源503とプリント基板グランド502を備えるプリント基板を筐体グランド501を備える筐体上に実装した場合、プリント基板と筐体の対向面の構造に起因する共振が大きなEMI504の発生要因となる。EMI504はプリント基板グランド502と筐体グランド501の間の電気力線505に垂直に発生するがその大きさは各グランド間の漏洩電磁波506が2次元的に伝播し、プリント基板と筐体の対向面間の共振が生じて増加する。そのプリント基板と筐体の対向面間の共振は、プリント基板と筐体間の構造を2次元等価回路と置くことにより解析することができる。
図6はプリント基板と筐体の対向面対をメッシュ化して等価回路モデルで表した図である。
図6(a)はプリント基板−筐体間の上面部の等価回路モデル601を示す図であり、筐体側を接地導体として、プリント基板側側を回路モデルで表している。aとbはそれぞれプリント基板の横辺と縦辺の大きさを表しており、ΔxとΔyはそれぞれメッシュの横辺と縦辺の大きさを表している。プリント基板の回路モデル601の1メッシュは具体的には回路602として表示されている。RxとRyはそれぞれ横方向と縦方向の辺の抵抗を表しており、LxとLyはそれぞれ横方向と縦方向のインダクタンスを表している。
図6(b)はプリント基板−筐体間の側面部の等価回路モデル603を示す図であり、Hはプリント基板−筐体間の距離を表している。同時に、回路モデル上の接地点605と等価回路モデル603の回路モデルの高さ方向の一辺における回路定数604が具体的に示されている。Czはグランディングポストが無い点における容量を表す。
図6(c)は、グランディングポストがある点におけるインダクタンスLzを表している。
2次元等価回路の回路定数は、数式1としてあらわせる。
Figure 0004780318
図7は、プリント基板と筐体間の適当な位置にノイズ源を想定し、そのノイズ源を図6の等価回路内の電流源とみなしたモデルを表している。701はプリント基板と筐体間のノイズ源をモデル化した電流源であり、702はプリント基板と筐体間の等価回路モデルを電流源がある面で切断した側面図であり、703はプリント基板と筐体間のノイズ源のある部分に相当するノードを表している。
図7のモデルをSPICE等の回路ソルバーを用いて解くことにより、各ノードにおける電圧分布が計算でき、特定の観測点における電圧値を、周波数を横軸としてプロットすることにより、プリント基板と筐体間の共振特性を特定することができる。
以上の方法によりプリント基板と筐体間の共振特性を調査すると、グランディングポストを可能な限り均等に数多く配置するか、プリント基板端部に沿って配置することにより、プリント基板と筐体間の共振周波数を高くすることができるため、EMIを発生させたくない周波数帯があらかじめ定められている場合は、懸案の周波数帯では共振しないようにグランディングポストを可能な限り均等に配置するか、プリント基板端部に沿って配置すれば良いことになる。
次に、本発明の第二の実施の形態に係わるプリント基板搭載筐体構造のEMI発生および抑制の理論に関して説明する。
図8に示すように、プリント基板電源803とプリント基板グランド802を備えるプリント基板を筐体グランド801を備える筐体について、プリント基板電源803をプリント基板のグランド802と筐体グランド801で挟むように実装し、グランディングポストを電源面の穴を貫通させるように配置した場合、プリント基板電源803と筐体グランド801との間には電気力線805が生じ、また、漏洩電磁波806およびEMI804が生じる。EMI804のピークはプリント基板電源803の面と筐体グランド801との対向面の構造に起因する共振周波数と、プリント基板の電源グランドプレーン対の構造に起因する共振周波数で観測される。また、プリント基板の電源グランドプレーン対の共振は、グランディングポストの配置方法により抑制することが可能である。
上記の現象は、図9のように、プリント基板の電源グランドプレーン対の2次元等価回路(Pair−1)と、プリント基板電源面と筐体の対向面から構成される2次元等価回路(Pair−2)を、グランディングポストの等価回路により結合することにより解析することが可能である。
プリント基板の電源グランドプレーン対の等価回路、プリント基板電源面と筐体対向面の2次元等価回路ともに、図6のプリント基板と筐体の対向面の2次元等価回路と同様にして求めることができる。この場合、プリント基板の電源グランドプレーンの等価回路定数は、数式2を用いて計算可能である。
Figure 0004780318
二つの2次元等価回路を接合するグランディングポストの等価回路は、例えばインダクタンスとして表すことが可能である。
以上のようにして決定されたプリント基板電源系&筐体統合系2次元等価回路をSPICE等の回路ソルバーで解析し、その端部電圧値から、EMIを計算することが可能である。なぜなら、平面アンテナ構造の放射電磁界は、板状導体の端部電圧分布を等価磁流源として、既存のMaxwell方程式の変形式として表すことができるからである(S.Ramo et al: Fields and Waves in Communication Electronics, Third Edition, pp.616参照)。たとえば、図10(b)のように、プリント基板を搭載した筐体構造のEMIは、プリント基板電源グランドプレーン対端部、および筐体&グランドプレーン対端部間の端部電圧分布が等価電流源としてEMIに寄与するため、プリント基板電源グランドプレーン対端部電圧分布、およびプリント基板&筐体間端部電圧分布を、それぞれ等価磁流源として表すことができる。
同様に、筐体の無いプリント基板電源系からのEMIについては、プリント基板電源グランドプレーン対端部の電圧分布が等価電流源としてEMIに寄与するため、EMIをプリント基板電源グランドプレーン対の2次元等価回路(図9)の端部電圧計算値から計算することも可能である(図10(a))。具体的には数式3を用いれば良い。
Figure 0004780318
したがって、プリント基板電源系&筐体統合系2次元等価回路を用いて計算されたEMIと、プリント基板電源グランドプレーン対の2次元等価回路を用いて計算されたEMIを比較することにより、グランディング配置によるEMIの増減を定量化することが可能である。以上の方法を用いて、プリント基板電源系&筐体統合系構造のEMI量を評価することにより、グランディングポストを可能な限り内部に満遍なく配置するか(図11(a))、もしくは基板端部に沿って可能な限り満遍なく配置することにより(図11(b))、プリント基板電源グランドプレーン対からのEMIを著しく減じさせることが可能なことが既にわかっている。その間隔は、プリント基板&筐体間の共振を起こしにくくするという観点から、EMIを発生させたくない周波数に相当する電磁波の波長の4分の1以下とすることが推奨される。
さらに、4隅グランディングポスト配置(図11(c))や、5点グランディング配置(図11(d))でも、プリント基板&筐体間の共振は起こりえるものの、電源系からのEMIは著しく減じさせることが可能なこともわかっている。
つぎに、この発明の実施の形態によるプリント基板搭載筐体解析システムのハードウエア構成を説明する。図13は、本実施の形態によるプリント基板搭載筐体解析システムのハードウエア構成を示す説明図である。
図12において、本実施の形態によるプリント基板筐体解析システムは、本発明のプリント基板搭載筐体解析プログラムと回路ソルバーであるSPICEのプログラムが記憶された記録媒体1306と解析システムとからなり、解析システムは、データの入出力をおこなう入出力システム1301と、読み込まれたプログラムあるいはデータを記録するメモリ1302と、全体を制御したり、計算などの処理を行う演算システム1303と、計算結果を出力する表示システム1304とを含み構成されている。また、パス1305は上記各部を結合させるためのパスを示している。
以下に、本発明の第二の実施の形態によるプリント基板搭載筐体解析システムの実施例を、図面を用いて示す。
図13は、電源プレーンをグランドプレーンと筐体で挟んだプリント基板搭載筐体構造を寸法とともに示す図であり、(a)は上面図、(b)は断面図である。
図13に示すように、電源プレーンをグランドプレーンと筐体で挟んだプリント基板搭載筐体構造において、プリント基板と筐体構造に関する情報(縦横の寸法、電源グランドプレーン対の厚み、プリント基板と筐体対向面対の厚み、ノイズ源の位置、およびグランディングポスト配置に関する情報)を、図13に示す値として入力する。
さらに計算に必要なメッシュ数を、プリント基板電源グランドプレーン対、プリント基板と筐体対向面対ともに5mm間隔メッシュとし、周波数を10MHzから1GHzまでの100周波数とする。プリント基板の誘電体の比誘電率を4.3、誘電損失を0.02、グランディングポスト半径を2.5mm、グランディングポストを貫通させるための電源層のクリアランス半径を3.0mmとして入力情報を定めた場合、本発明の第二の実施の形態に従い、プリント基板電源&筐体統合系からのEMIを、プリント基板電源系からのEMIを基準として比較表示したのが図14である。
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、プリント基板を搭載した筐体からのEMIの、プリント基板電源系からのEMIに対する増加量を効率良く算出することができる。
尚、本発明の実施の形態で説明したプリント基板搭載筐体解析方法は、あらかじめプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現される。このプログラムは、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行されるものであり、本発明には、本発明のプリント基板搭載筐体解析方法をコンピュータに実行させるプログラムや、該プログラムを格納する記録媒体、本発明のプリント基板搭載筐体解析方法により作製されたプリント基板搭載筐体構造が含まれる。
本発明の第一の実施の形態に係わるプリント基板搭載筐体解析システムのブロック図である。 本発明の第一の実施の形態に係わるプリント基板搭載筐体解析方法の手順を示すフローチャートである。 本発明の第二の実施の形態に係わるプリント基板搭載筐体解析システムのブロック図である。 本発明の第二の実施の形態に係わるプリント基板搭載筐体解析方法の手順を示すフローチャートである。 プリント基板と筐体との対向面対が共振構造となり、EMI発生源となることを示す図である。 プリント基板と筐体との対向面対の等価回路を示す図である。 プリント基板と筐体との対向面対の等価回路にノイズ源を表す電流源を含めた図である。 プリント基板グランドプレーンと筐体で電源プレーンを挟むように実装したプリント基板搭載筐体構造において、グランディングポストを、電源プレーン内のクリアランスホールを貫通するように配置した場合、プリント基板電源グランドプレーン対内のノイズがグランディングポストを介してプリント基板と筐体の対向面対内に伝播し、EMI源となることを示す図である。 プリント基板グランドプレーンと筐体で電源プレーンを挟むように実装したプリント基板搭載筐体構造において、グランディングポストを、電源プレーン内のクリアランスホールを貫通するように配置した場合に対して、プリント基板電源グランドプレーン対、及びプリント基板と筐体の対向面対、グランディングポストを含めて等価回路として表せることを示した図である。 プリント基板電源系、プリント基板搭載筐体構造からのEMIがそれぞれ基板端部の電圧値から計算できることを示す図である。 EMI抑制に効果的なグランディング配置パターンを示す図である。 本発明の実施の形態に係わるプリント基板搭載筐体解析システムのハードウエア構成を説明する図である。 本発明の第二の実施の形態に係わるプリント基板搭載筐体解析システムの実施例を説明する図である。 本発明の第二の実施の形態に係わるプリント基板搭載筐体解析システムの実施例における解析結果である。
符号の説明
101 プリント基板情報入力部
102 グランディングポスト配置指定部
103 プリント基板筐体間等価回路定数計算部
104 メッシュ情報入力部
105 物理定数入力部
106 回路ソルバー
107 共振特性計算部
108 共振特性表示部
S201 プリント基板構造、物理定数、解析周波数、メッシュの設定ステップ
S202 グランディングポスト配置設定ステップ
S203 プリント基板筐体間等価回路モデル作成ステップ
S204 共振特性計算ステップ
S205 共振特性表示ステップ
301 プリント基板情報入力部
302 グランディングポスト配置指定部
303 プリント基板電源系&筐体統合等価回路定数刑三部
304 メッシュ情報入力部
305 物理定数入力部
306 プリント基板電源系等価回路計算部
307 プリント基板電源系EMI評価部
308 回路ソルバー
309 プリント基板電源系&筐体統合等価回路計算部
310 プリント基板電源系&筐体統合系EMI評価部
311 EMI比較表示部
S401 プリント基板構造、物理定数設定、解析周波数、メッシュの設定ステップ
S402 グランディングポスト配置設定ステップ
S403 プリント基板電源系等価回路作成ステップ
S404 プリント基板&筐体統合等価回路モデル作成ステップ
S405 プリント基板電源系EMI計算ステップ
S406 プリント基板電源系&筐体統合系EMI計算ステップ
S407 EMI比較部
601 プリント基板と筐体対向面対の等価回路モデル(上面図)
602 プリント基板と筐体対向面対の等価回路モデルの直列部等価回路
603 プリント基板と筐体対向面対の等価回路モデル(側面図)
604 プリント基板と筐体対向面対の等価回路モデルの並列部等価回路
605 プリント基板と筐体対向面対の等価回路モデル上のグランド
701 電流源
702 プリント基板と筐体対向面対の等価回路モデル(側面図)
703 ノイズ源の位置に対応するノード
1301 入出力システム
1302 メモリ
1303 演算システム
1304 表示システム
1305 記録媒体
1306 バス

Claims (12)

  1. 筐体に搭載するプリント基板の縦横の寸法、およびプリント基板と筐体対向面対間の距離を入力するプリント基板情報入力手段と、
    プリント基板の基板導体の損失値と、解析周波数と、ノイズ源と観測点の位置に関する情報を入力する物理定数入力手段と、
    グランディングポストの本数と、配置と、グランディングポストの回路定数に関する情報を入力するグランディングポスト配置指定手段と、
    互いに向かい合うプリント基板と筐体間の等価回路モデル作成のためのメッシュ数もしくはメッシュ間隔に関する情報を入力するメッシュ情報入力手段と、
    メッシュ情報入力手段によって指定されたメッシュに対して、平行平板モデルを適用した等価回路を作成し、グランディングポストのある箇所では上記グランディングポスト配置指定手段で指定した回路定数を用いて、前記等価回路に組み込んだ上で、全体の回路定数を算出し、前記物理定数入力手段で指定したノイズ源位置に最も近いノードを電流源として指定し、なおかつ前記物理定数入力手段で指定した観測点に最も近いノードを観測点として指定するプリント基板筐体間等価回路定数計算手段と、
    前記プリント基板筐体間等価回路定数計算手段で得られた情報を用いて、回路ソルバーを用いて回路解析を行い、前記物理定数入力手段で指定された周波数帯域、及び観測点での電圧分布を計算する共振特性計算手段と、
    前記共振特性計算手段で得られた情報を用いて、前記物理定数計算手段で指定した観測点での電圧計算値を縦軸として、前記物理定数入力手段で指定した周波数を横軸としてグラフ表示し、電圧値ピークを共振周波数として表示する手段を有することを特徴とするプリント基板搭載筐体解析システム。
  2. 筐体に搭載するプリント基板の縦横の寸法と、電源グランドプレーン対の厚みと、プリント基板と筐体との対向面対の距離に関する情報を入力するプリント基板情報入力手段と、
    プリント基板の誘電体の比誘電率と、基板導体の損失値と、解析したい周波数帯域と、ノイズ源の位置に関する情報を入力する物理定数入力手段と、
    グランディングポストの本数と、配置と、グランディングポストの回路定数に関する情報を入力するグランディングポスト配置指定手段と、
    プリント基板と筐体との対向面対の等価回路モデル作成用のメッシュ数もしくはメッシュ間隔、およびプリント基板電源グランドプレーン対の等価回路モデル作成用のメッシュ数もしくはメッシュ間隔に関する情報を入力するメッシュ情報入力手段と、
    前記メッシュ情報入力手段によって指定されたメッシュに対して、プリント基板の電源グランドプレーン対と、プリント基板と筐体との対向面対に平行平板モデルを適用した等価回路を作成し、尚且つそれら二つの平行平板モデルを連結するグランディングポスト部の等価回路を作成し、全体の回路定数を算出し、前記物理定数入力手段で入力したノイズ源位置に最も近いノードを電流源として入力する、プリント基板電源系&筐体統合等価回路定数計算手段と、
    前記プリント基板電源系&筐体統合等価回路定数計算手段のプリント基板電源グランドプレーン対のみの等価回路モデルを用いて、電源グランドプレーン対の電圧分布を、回路ソルバーを用いて計算するプリント基板電源系等価回路計算手段と、
    前記プリント基板電源系&筐体統合等価回路定数計算手段の等価回路モデルを、回路ソルバーを用いて計算するプリント基板電源系&筐体統合等価回路計算手段と、
    前記プリント基板電源系等価回路計算手段にて得られるプリント基板の電源グランドプレーン対端部の電圧計算値を用いてEMIを計算するプリント基板電源系EMI評価手段と、
    前記プリント基板電源系&筐体統合等価回路計算手段にて得られるプリント基板電源グランドプレーン対端部の電圧計算値、およびプリント基板と筐体対向面対の端部の電圧計算値を用いて、プリント基板を搭載した筐体からのEMIを計算するプリント基板電源&筐体統合系EMI評価手段と、
    前記プリント基板電源系EMI評価手段で得られたプリント基板電源系EMIと、前記プリント基板電源&筐体統合系EMI評価手段で得られたプリント基板電源系&筐体統合系EMIを比較して表示する手段と、を有するプリント基板搭載筐体解析システム。
  3. プリント基板情報入力手段により、筐体に搭載するプリント基板の縦横の寸法、およびプリント基板と筐体対向面対間の距離を得るプリント基板情報入力ステップと、
    物理定数入力手段により、プリント基板の基板導体の損失値と、解析周波数と、ノイズ源と観測点の位置に関する情報を得る物理定数入力ステップと、
    グランディングポスト配置指定手段により、グランディングポストの本数と、配置と、グランディングポストの回路定数に関する情報を得るグランディングポスト配置指定ステップと、
    メッシュ情報入力手段により、互いに向かい合うプリント基板と筐体間の等価回路モデル作成のためのメッシュ数もしくはメッシュ間隔に関する情報を得るメッシュ情報入力ステップと、
    プリント基板筐体間等価回路定数計算手段により、前記メッシュ情報入力ステップにて得たメッシュに対して、平行平板モデルを適用した等価回路を作成し、グランディングポストのある箇所では上記グランディングポスト配置指定ステップで得た回路定数を用いて、前記等価回路に組み込んだ上で、全体の回路定数を算出し、前記物理定数入力ステップで得たノイズ源位置に最も近いノードを電流源として指定し、なおかつ前記物理定数入力ステップで得た観測点に最も近いノードを観測点として指定するプリント基板筐体間等価回路定数計算ステップと、
    共振特性計算手段により、前記プリント基板筐体間等価回路定数計算ステップで得られた情報を用いて、回路ソルバーを用いて回路解析を行い、前記物理定数入力ステップで得た周波数帯域、及び観測点での電圧分布を計算する共振特性計算ステップと、
    共振特性表示手段により、前記共振特性計算ステップで得た情報を用いて、前記物理定数計算ステップで指定した観測点での電圧計算値を縦軸として、前記物理定数入力ステップで指定した周波数を横軸としてグラフ表示し、電圧値ピークを共振周波数として表示するステップを有することを特徴とするプリント基板搭載筐体解析方法。
  4. プリント基板情報入力手段により、筐体に搭載するプリント基板の縦横の寸法と、電源グランドプレーン対の厚みと、プリント基板と筐体との対向面対の距離に関する情報を得るプリント基板情報入力ステップと、
    物理定数入力手段により、プリント基板の誘電体の比誘電率と、基板導体の損失値と、解析したい周波数帯域と、ノイズ源の位置に関する情報を得る物理定数入力ステップと、
    グランディングポスト配置指定手段により、グランディングポストの本数と、配置と、グランディングポストの回路定数に関する情報を得るグランディングポスト配置指定ステップと、
    メッシュ情報入力手段により、プリント基板と筐体との対向面対の等価回路モデル作成用のメッシュ数もしくはメッシュ間隔、およびプリント基板電源グランドプレーン対の等価回路モデル作成用のメッシュ数もしくはメッシュ間隔に関する情報を得るメッシュ情報入力ステップと、
    プリント基板電源系&筐体統合等価回路定数計算により、前記メッシュ情報入力ステップによって得たメッシュに対して、プリント基板の電源グランドプレーン対と、プリント基板と筐体との対向面対に平行平板モデルを適用した等価回路を作成し、尚且つそれら二つの平行平板モデルを連結するグランディングポスト部の等価回路を作成し、全体の回路定数を算出し、前記物理定数入力ステップで入力したノイズ源位置に最も近いノードを電流源として入力する、プリント基板電源系&筐体統合等価回路定数計算ステップと、
    プリント基板電源系等価回路計算手段により、前記プリント基板電源系&筐体統合等価回路定数計算ステップのプリント基板電源グランドプレーン対のみの等価回路モデルを用いて、電源グランドプレーン対の電圧分布を、回路ソルバーを用いて計算するプリント基板電源系等価回路計算ステップと、
    プリント基板電源系&筐体統合等価回路計算手段により、前記プリント基板電源系&筐体統合等価回路定数計算ステップで得た等価回路モデルを、回路ソルバーを用いて計算するプリント基板電源系&筐体統合等価回路計算ステップと、
    プリント基板電源系EMI評価手段により、前記プリント基板電源系等価回路計算ステップにて得たプリント基板の電源グランドプレーン対端部の電圧計算値を用いてEMIを計算するプリント基板電源系EMI評価ステップと、
    プリント基板電源&筐体統合系EMI評価手段により、前記プリント基板電源系&筐体統合等価回路計算ステップにて得たプリント基板電源グランドプレーン対端部の電圧計算値、およびプリント基板と筐体対向面対の端部の電圧計算値を用いて、プリント基板を搭載した筐体からのEMIを計算するプリント基板電源&筐体統合系EMI評価ステップと、
    EMI比較表示手段により、前記プリント基板電源系EMI評価ステップで得たプリント基板電源系EMIと、前記プリント基板電源&筐体統合系EMI評価ステップで得たプリント基板電源系&筐体統合系EMIを比較して表示するステップと、を有するプリント基板搭載筐体解析方法。
  5. 請求項1記載のプリント基板搭載筐体解析システムにおいて、
    プリント基板と筐体対向面対の等価回路を以下により表すプリント基板搭載筐体解析システム。
    Figure 0004780318
  6. 請求項3記載のプリント基板搭載筐体解析方法において、
    プリント基板と筐体対向面対の等価回路を以下により表すプリント基板搭載筐体解析方法。
    Figure 0004780318
  7. 請求項2記載のプリント基板搭載筐体解析システムにおいて、
    プリント基板と筐体対向面対の等価回路を以下により表し、
    Figure 0004780318
    プリント基板電源グランドプレーン対の等価回路を以下により表すことを特徴とするプリント基板搭載筐体解析システム。
    Figure 0004780318
  8. 請求項2記載のプリント基板搭載筐体解析システムにおいて、
    プリント基板電源&筐体統合系構造からのEMI評価を以下により表すことを特徴とするプリント基板搭載筐体解析システム。
    Figure 0004780318
  9. 請求項4記載のプリント基板搭載筐体解析方法において、
    プリント基板と筐体対向面対の等価回路を以下により表し、
    Figure 0004780318
    プリント基板電源グランドプレーン対の等価回路を以下により表すことを特徴とするプリント基板搭載筐体解析方法。
    Figure 0004780318
  10. 請求項2記載のプリント基板搭載筐体解析方法において、
    プリント基板電源&筐体統合系構造からのEMI評価を以下により表すことを特徴とするプリント基板搭載筐体解析方法。
    Figure 0004780318
  11. 請求項3、4、9、10のいずれかに記載の方法をコンピュータに実行させるプログラム。
  12. 請求項11に記載のプログラムを格納する記録媒体。
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