JP4779818B2 - 画像処理装置 - Google Patents
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Description
ユーザは、操作パネルから各セキュリティ処理を設定できるが、コピー等のジョブ毎に、コピー枚数やコピー倍率等と共にセキュリティ処理をキー入力により設定しなければならず面倒でありユーザにとって操作性が悪い。
この機能を利用してコピー倍率などのコピー条件と一緒にセキュリティ処理を登録する構成をとれば、ユーザは、1つのキーを操作するだけで、コピー条件に加えてセキュリティ処理の設定を済ませることが可能になる。
そのため、1つのキーにコピー条件と一緒にセキュリティ処理を登録しておいても、使用目的が異なれば、その目的に応じてセキュリティ処理だけを解除したり再設定したりするなどの必要が生じる。セキュリティ処理には、ウォーターマークの付与、ユーザ署名の付加など複数の処理が存在し、複数の処理が登録されていれば各セキュリティ処理を個別に解除等するといった面倒な操作を実行しなければならず、操作性が逆に悪くなってしまう。
さらに、前記セキュリティキーが複数存在し、前記セキュリティ処理部は、一の画像処理ジョブに対し、複数のセキュリティキーが操作されると、操作された各キーに登録されている全てのセキュリティ処理を前記データに施すことを特徴とする。
また、前記セキュリティキーが複数存在し、前記セキュリティ処理部は、一の画像処理ジョブに対し、複数のセキュリティキーが操作されると、操作された各セキュリティキーに登録されているセキュリティ処理のうち、種類が同一かつ内容が異なる処理が含まれている場合に、ユーザに対し、実行すべき内容の選択を要求し、ユーザにより選択された内容に基づくセキュリティ処理を実行することを特徴とする。
また、前記操作部には、画像処理ジョブを実行するための条件であってセキュリティ処理に関する条件を含まない画像処理条件が登録されるジョブメモリキーが存在し、前記セキュリティ処理部は、一の画像処理ジョブにおいてジョブメモリキーおよびセキュリティキーが操作された場合、ジョブメモリキーに登録されている画像処理条件に基づいて当該ジョブを実行すると共に、セキュリティキーに登録されているセキュリティ処理を当該ジョブのデータに施すことを特徴とする。
さらに、前記セキュリティキーに、前記複数のセキュリティ処理を対応付けて登録する登録手段を備えることを特徴とする。
図1は、本実施の形態に係る複写機1の全体の構成を示す図である。
同図に示すように、複写機1は、スキャナ部2、プリンタ部3、操作パネル4および制御部5などを備えている。
プリンタ部3は、周知の電子写真技術を利用して、スキャナ部2によって読み取られたデータや外部の端末装置からのプリントジョブのデータに基づいて用紙上にカラー画像を形成する。プリンタ部3には、異なるサイズの用紙が収容される給紙カセット6〜8が配置されている。プリンタ部3は、選択された給紙カセットから用紙を給送させ、給送された用紙にカラー画像を形成する。プリント終了後の用紙は、排出トレイ9上に収容される。操作パネル4は、スキャナ部3の前面の、ユーザが操作し易い位置に配設されている。
同図に示すように、操作パネル4は、キー群11と液晶表示部12を備えている。
ハードキーとしてのキー群11には、スキャンモードキー21、コピーモードキー22、テンキー23、スタートキー24、ストップキー25、リセットキー26、クリアキー27、ジョブメモリキー28およびセキュリティキー29が含まれている。
ストップキー25は、コピー動作等の中断を指示するためのキーであり、リセットキー26は、液晶表示部12に表示される画面を初期画面に戻すためのキーである。クリアキー27は、入力されたコピー枚数等の値をゼロに戻すためのキーである。
セキュリティキー29は、画像処理ジョブのデータ、具体的にはスキャン、コピー、プリントの各ジョブによる画像を表わすデータ(以下、「処理対象データ」という。)にセキュリティ処理を施すためのキーであり、ここでは高、中、低の3つのセキュリティキー31〜33が設けられている。セキュリティキー31〜33には、実行すべきセキュリティ処理が管理者等により予め登録されている。
表示部としての液晶表示部12は、液晶表示画面の表面に透光性のタッチパネルが積層されてなり、液晶表示画面には登録キー35などの各種キーが設けられており、コピー枚数や複写機1の状態を示すメッセージやユーザからの各種設定、キー入力を受け付けるための画面などを表示させ、ユーザによる画面へのタッチをユーザの入力として受け付けて、その入力情報を制御部5に送る。登録キー35は、ジョブメモリキー28にコピー条件等を、セキュリティキー31〜33にセキュリティ処理を登録するためのキーである。
同図に示すように、制御部5は、主な構成要素として、通信インターフェース(I/F)部51、CPU52、ROM53、RAM54、セキュリティ情報格納部55、セキュリティキー登録部56、セキュリティキー登録情報格納部57、ジョブメモリキー登録部58、ジョブメモリキー登録情報格納部59およびセキュリティ設定部60を備えており、各部はデータのやりとりを行えるようになっている。
CPU52は、ROM53から必要なプログラムを読み出して、プリンタ部3等の動作をタイミングを取りながら統一的に制御して円滑なコピー等の動作を実行させる。また、後述の登録処理、セキュリティ設定処理などを実行する。さらに、液晶表示部12のタッチパネルからの入力情報を受け付ける。
RAM54は、CPU52のプログラム実行時のワークエリアとして用いられる。
セキュリティ情報格納部55には、セキュリティ処理の内容を示す情報(以下、「セキュリティ情報」という。)が格納されている。
同図に示すように、セキュリティ情報は、種類の異なる複数のジョブと種類の異なる複数のセキュリティ処理とが対応付けされてなる。種類の異なる複数のジョブとして、ここではスキャンジョブとコピー(プリント)ジョブの例が挙げられている。また、種類の異なる複数のセキュリティ処理として、ここではユーザ情報の付与、タイムスタンプ、使用制限およびデータ保護の4種類の例が挙げられている。
スキャンジョブの場合には、ユーザ署名を処理対象データに電子透かしにより埋め込む処理が実行されることを示している。ここで、ユーザ署名とは、例えば複写機1がログイン機能を有している場合に会社内で各ユーザに割り当てられたログインコードとしたり、会社内でのユーザの識別コードなどとしたりすることができる。
なお、処理内容は、上記のものに限られることはない。例えば、スキャンジョブの場合に、ユーザ署名をそのまま埋め込むとしても良い。また、コピージョブの場合に、ユーザ情報をQRコードで埋め込むとすることもできる。
スキャンジョブの場合には、タイムスタンプが処理対象データに付与される。一方、コピー(プリント)ジョブの場合には、タイムスタンプをQRコードで印刷する処理が実行される。なお、タイムスタンプをそのまま、または地紋で埋め込んで印刷することもできる。
使用制限とは、パスワードを付与する処理である。スキャンジョブの場合には、パスワードが処理対象データに付与され、コピー(プリント)ジョブの場合には、パスワードが地紋で埋め込まれて印刷される。
付与された、または埋め込まれたパスワードは、アクセス権の設定されている装置において読み取られて利用される。具体的には、例えばスキャンジョブによりパスワードの付与された処理対象データの閲覧をユーザから要求された場合に、付与されたパスワードと一致するコードがユーザにより入力されると閲覧を許可し、不一致であれば閲覧を禁止する構成が考えられる。
データ保護とは、処理対象データを保護するための情報を付与する処理である。具体的には、スキャンジョブで読み取ったデータをPDF(Portable Document Format)ファイルに変換する場合に、当該ファイルに書き換え禁止のための処理を施す。コピー(プリント)ジョブの場合には、ウォーターマークを埋め込む処理が行われる。なお、ウォーターマークに限られず、例えばコピー禁止などの地紋を埋め込むとすることもできる。セキュリティ情報は、予め製造時等に登録され、セキュリティキーの登録処理等に読み出される。
セキュリティキー登録情報格納部57には、セキュリティキー31〜33と、当該キーに登録されたセキュリティ処理の内容とを対応付けた情報が格納される。
ジョブメモリキー登録部58は、ジョブメモリキー28にコピー条件等を登録するための処理を実行する。
セキュリティ設定部60は、セキュリティ設定処理を実行する。
図5は、制御部5が実行する登録処理の内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、登録キー35の入力を受け付けると(ステップS100)、登録選択受付画面を液晶表示部12に表示させる(ステップS101)。
同図に示すように、登録選択受付画面101には、セキュリティ登録キー102とジョブメモリ登録キー103とが設けられている。ユーザは、登録を希望するキーを押下することにより選択することができる。
図5に戻り、登録選択受付画面101においてユーザによりセキュリティ登録キー102が選択されたことを判断すると(ステップS102で「YES」)、セキュリティ登録処理を実行する(ステップS103)。
同図に示すように、セキュリティキー選択画面を液晶表示部12に表示させる(ステップS111)。
図8は、セキュリティキー選択画面111の表示例を示す図である。
図7に戻り、セキュリティキー選択画面111においてユーザによるキーの選択入力を受け付けると(ステップS112)、液晶表示部12の画面をセキュリティ選択受付画面に切り換えて(ステップS113)、ユーザによるセキュリティの選択入力を受け付ける(ステップS114)。
同図に示すように、セキュリティ選択受付画面121には、実行可能なセキュリティ処理名が一覧表示される。この名称は、セキュリティ情報格納部55に格納されているセキュリティ情報のセキュリティ処理の種類名に相当する。
ユーザは、セキュリティ処理名の表示部分を押下することで、セキュリティキー31に登録したいセキュリティ処理を選択できる。選択された処理は、選択されたことを示す表示、例えば反転またはグレー表示に切り換わるようになっている。ユーザは、再度、押下することで選択を解除することができる。この場合、元の表示に戻る。
図10は、タイムスタンプ取得先選択受付画面131の表示例を示す図である。
同図に示すように、タイムスタンプ取得先選択受付画面131には、取得先として外部の認証タイムサーバを指定するためのキー132、社内のタイムサーバを指定するためのキー133、自装置(複写機1)のタイマーを指定するためのキー134が設けられている。
時刻の正確性をセキュリティのレベルで表わすと、認証タイムサーバが最高であり、社内のタイムサーバ、自装置のタイマーの順に続くことになる。
セキュリティ選択受付画面121のパスワードキー123は、使用制限処理を実行する場合に処理対象データに付加すべき、または画像に埋め込むべきパスワードの桁数を設定するためのキーである。パスワードキー123がユーザにより押下されると、パスワードの桁数の設定画面(不図示)に切り換えられ、ユーザは、当該設定画面にて桁数、例えば10桁など設定できるようになっている。設定終了後、セキュリティ選択受付画面121に戻る。
具体的には、選択されたセキュリティキーとセキュリティ処理の内容とを対応付けたセキュリティ登録情報をセキュリティキー登録情報格納部57に格納させる。
図11は、セキュリティ登録情報171の内容例を示す図である。
図12は、セキュリティ登録完了画面141の表示例を示す図である。
同図に示すように、セキュリティ登録完了画面141は、選択されたセキュリティキーにどのセキュリティ処理が登録されたのかを示す画面である。同図は、セキュリティキー31に、セキュリティ処理としてユーザ情報付与、タイムスタンプ、使用制限、データ保護が登録されたことを例示している。
図5に戻り、登録処理のステップS102で、ユーザによりジョブメモリ登録キー103が選択されたことを判断すると(ステップS102で「NO」)、ジョブメモリ登録処理を実行する(ステップS104)。ジョブメモリ登録処理は、ジョブメモリキー28にコピー条件等を登録する処理である。ここでは図示していないが、具体的には、ユーザに対し登録を希望するコピー条件等(用紙サイズ、倍率など)の設定を促す旨のメッセージと設定受付画面を表示させ、ユーザにより設定受付画面上でコピー条件等が設定されると、設定された条件をプログラム登録情報としてジョブメモリキー登録情報格納部59に格納させるものである。この処理は、ジョブメモリキー登録部58において実行される。
同図に示すように、操作パネル4上のキーの入力を受け付ける(ステップS201)。受け付けたキーがセキュリティキー31〜33のいずれかであることを判断すると(ステップS202で「YES」)、セキュリティ設定処理を実行する(ステップS203)。
同図に示すように、選択されたセキュリティキーが1つであるか否かを判断する(ステップS211)。1つであることを判断すると(ステップS221で「YES」)、選択されたセキュリティキーに登録されているセキュリティ処理のうち、実行するジョブに対応する処理を抽出する(ステップS222)。
そして、セキュリティ処理として使用制限が設定された場合には、パスワードの入力を受け付けるための画面(不図示)を表示させ、当該画面においてユーザからのパスワードの入力を受け付けて、受け付けたパスワードを示す情報を前記内部メモリに使用制限処理と対応付けて格納(パスワードを設定)して(ステップS224)、メインルーチンにリターンする。設定されたセキュリティ処理を示す情報は、後述のステップS206のジョブ実行時に読み出される。
抽出したセキュリティ処理を示す情報のうち、処理の種類が同じであるが内容が異なるものがあるか否かを判断する(ステップS226)。
一方、種類が同じであるが内容が異なるものがあることを判断すると(ステップS226で「YES」)、ユーザに対し処理内容の選択を要求し(ステップS227)、ユーザからの選択を受け付ける(ステップS228)。
選択入力を受け付けると、ステップS223に移る。この場合、選択された処理が実行されるようにセキュリティ処理の設定がなされることになる。
受け付けたキーがスタートキー24であることを判断すると(ステップS204で「YES」)、設定情報に基づくジョブを開始する(ステップS206)。この設定情報には、ステップS203のセキュリティ設定処理において設定された情報と、ステップS205において設定された入力情報が含まれる。
そして、実行されるジョブの種類がスキャンジョブであることを判断すると(ステップS207で「YES」)、設定されたセキュリティ処理の、スキャンジョブに対応する処理(セキュリティ情報151のスキャンジョブ欄に書き込まれている処理)を、読み取られたデータ(処理対象データ)に施す(ステップS208)。
図4の例は、ユーザ情報付与処理ではユーザ情報の地紋による埋め込み、タイムスタンプではタイムスタンプのQRコードによる埋め込み、使用制限ではパスワードの地紋による埋め込み、データ保護ではウォータ−マークの埋め込み処理がなされる。タイムスタンプの取得先が設定済みの取得先であること、およびパスワードがステップS224で入力されたコードになることは、スキャンジョブの場合と同様である。ジョブ終了を判断すると(ステップS210で「YES」)、当該処理を終了する。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、セキュリティ処理としてユーザ情報の付与など4種類の処理を例に挙げたが、セキュリティに関する処理であれば、これらに限られないことはいうまでもなく、これらとは別の種類の処理を実行する構成としても良い。また、ジョブの種類として、スキャンジョブとコピー(プリント)ジョブの例を挙げたが、画像処理ジョブであれば、これらに限られない。例えば、FAXジョブ、画像データを電子メール等により別の装置に送信するデータ送信ジョブ、ユーザ毎にデータ保存のために設けられたユーザBOXへのデータ格納ジョブなどに適用できる。
(3)上記実施の形態では、画像形成装置を複写機に適用した例を説明したが、ユーザにより操作されるキーが設けられた操作部を備える画像処理装置であれば複写機に限られず、例えばFAX、スキャナ等に適用できる。
4 操作パネル
5 制御部
28 ジョブメモリキー
31〜33 セキュリティキー
56 セキュリティキー登録部
57 セキュリティキー登録情報格納部
58 ジョブメモリキー登録部
Claims (5)
- 種類の異なる画像処理ジョブを実行する画像処理装置であって、
前記画像処理ジョブの種類を選択するキーと、前記画像処理ジョブのデータにセキュリティ処理を施すためだけに用いられ、セキュリティ処理が対応付けて登録されているセキュリティキーを有する操作部と、
同じ種類のセキュリティ処理について、種類の異なる複数の画像処理ジョブのそれぞれに応じた、異なるセキュリティ処理内容が対応付けて記憶された記憶部と、
前記セキュリティキーが操作されると、当該キーに対応付けて登録されているセキュリティ処理を前記データに施すセキュリティ処理部と、を備え、
前記セキュリティ処理部は、
前記記憶部に記憶された設定に基づいて、選択された前記画像処理ジョブの種類に応じてセキュリティ処理内容を異ならせることを特徴とする画像処理装置。 - 前記セキュリティキーが複数存在し、
前記セキュリティ処理部は、
一の画像処理ジョブに対し、複数のセキュリティキーが操作されると、操作された各キーに登録されている全てのセキュリティ処理を前記データに施すことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記セキュリティキーが複数存在し、
前記セキュリティ処理部は、
一の画像処理ジョブに対し、複数のセキュリティキーが操作されると、操作された各セキュリティキーに登録されているセキュリティ処理のうち、種類が同一かつ内容が異なる処理が含まれている場合に、ユーザに対し、実行すべき内容の選択を要求し、ユーザにより選択された内容に基づくセキュリティ処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記操作部には、
画像処理ジョブを実行するための条件であってセキュリティ処理に関する条件を含まない画像処理条件が登録されるジョブメモリキーが存在し、
前記セキュリティ処理部は、
一の画像処理ジョブにおいてジョブメモリキーおよびセキュリティキーが操作された場合、ジョブメモリキーに登録されている画像処理条件に基づいて当該ジョブを実行すると共に、セキュリティキーに登録されているセキュリティ処理を当該ジョブのデータに施すことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記セキュリティキーに前記複数のセキュリティ処理を対応付けて登録する登録手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
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