JP4779693B2 - 電子部品の製造装置 - Google Patents

電子部品の製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4779693B2
JP4779693B2 JP2006041435A JP2006041435A JP4779693B2 JP 4779693 B2 JP4779693 B2 JP 4779693B2 JP 2006041435 A JP2006041435 A JP 2006041435A JP 2006041435 A JP2006041435 A JP 2006041435A JP 4779693 B2 JP4779693 B2 JP 4779693B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic component
adhesive
joined
holding plate
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006041435A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007221002A (ja
Inventor
慎一 倉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2006041435A priority Critical patent/JP4779693B2/ja
Publication of JP2007221002A publication Critical patent/JP2007221002A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4779693B2 publication Critical patent/JP4779693B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L24/00Arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies; Methods or apparatus related thereto
    • H01L24/74Apparatus for manufacturing arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies
    • H01L24/741Apparatus for manufacturing means for bonding, e.g. connectors
    • H01L24/743Apparatus for manufacturing layer connectors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/74Apparatus for manufacturing arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and for methods related thereto
    • H01L2224/741Apparatus for manufacturing means for bonding, e.g. connectors
    • H01L2224/743Apparatus for manufacturing layer connectors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Die Bonding (AREA)

Description

本願発明は、電子部品の製造装置に関し、詳しくは、例えば、巻線コアにワイヤを巻回した後、巻線コアの両端にフェライト板を接合した巻線型コイル部品などのように、電子部品本体と被接合部材とが接着剤を介して接合された構造を有する電子部品を製造するための電子部品の製造装置に関する。
電子部品の1つに、例えば、図8に示すように、両端側にフランジ部53a,53bとを備えたフェライトからなる巻線コア51と、巻線コア51に巻回され、端末がフランジ部53a,53bの下部に配設された電極55に接続されたワイヤ54と、一方側のフランジ部53aから他方側のフランジ部53bにわたるように配設されて一対のフランジ部53a,53bを連結するフェライト板56を備えた構造を有する巻線型コイル部品がある。
そして、このような構造を有する巻線型コイル部品を製造するにあたっては、巻線コア51にワイヤ54を巻回した後、巻線コアの両端側のフランジ部53a,53bの接合面63a,63bにフェライト板56を接着剤57を介して接合することにより製造されている(たとえば特許文献1参照)。
なお、この製造方法の場合、電子部品本体である巻線コア51のフェライト板56との接合面63a,63bを、接着剤57に接触させて、該接合面63a,63bに接着剤57を塗布し、巻線コア51の接着剤57が塗布された接合面63a,63bにフェライト板56を押し当てて接着剤57を硬化させることにより、巻線コア51にフェライト板56を接合するようにしている。
そして、この製造方法においては、巻線コア51の接合面63a,63bに接着剤57を塗布するにあたって、図9に示すように、複数の巻線コア51を一列に並べて収納する、巻線コア51の高さよりも深さが浅い有底の溝71を有し、真空吸引により巻線コア51を溝71内に保持するように構成されたチャック機構70を用い、巻線コア51を溝71に保持した状態で、溝71の開口部を下にし、巻線コア51を下方に突出させた状態でチャック機構70を昇降させることにより、巻線コア51の接合面63a,63bを、塗布テーブル61上に一定厚みに展開された接着剤57に接触させて、巻線コア51の接合面63a,63bに接着剤57を塗布するようにしている。
したがって、巻線コア51は、このチャック機構70の溝71の底部により高さ方向の位置決めがなされた状態で、塗布テーブル61上の接着剤57に接触させられることになる。
そのため、巻線コア51自体の寸法誤差に加え、チャック機構70の加工精度の誤差により、巻線コア51の接合面63a,63bの高さにばらつきが生じる。この接合面63a,63bの高さ方向のばらつきが許容範囲内にある場合には、接着剤57の塗布が良好に行われるが、巻線コア51の接合面63a,63bが許容範囲を超えて突出したり、突出量が不足したりすると、それが接着剤57の塗布状態のばらつきを招き、組み立て不良を発生する原因になるという問題点がある。
特開2003−86442号公報
本願発明は、上記課題を解決するものであり、複数の電子部品本体の所定の位置に同時にかつ一様に接着剤を塗布することが可能で、接着剤を介して電子部品本体と被接合部材とが接合された構造を有する電子部品を効率よく製造することが可能な電子部品の製造装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の電子部品の製造装置は、
保持プレートに保持した電子部品本体の接合部に接着剤を塗布し、前記接着剤を介して前記電子部品本体と被接合部材とを接合することにより、前記電子部品本体と被接合部材とが接着剤を介して接合された構造を有する電子部品を製造する電子部品の製造装置であって、
塗布テーブルと、
前記塗布テーブル上に接着剤を一定厚で展開するための接着剤展開手段と、
内周面が弾性材料により構成され、前記内周面により前記電子部品本体を弾性保持する複数の貫通孔が配設された保持プレートと、
前記保持プレートの各貫通孔に対応する位置に、それぞれ独立懸架された状態で配設され、駆動手段により駆動されて、複数の前記貫通孔内に弾性保持された前記各電子部品本体のそれぞれを、接着剤を一定厚で展開させた前記塗布テーブルに向かって同時に押圧する押圧ピンを備え、かつ、前記押圧ピンをゴム状弾性体を用いて形成した基体に立設させた構造を有する押圧治具と、
前記保持プレートの前記貫通孔に弾性保持された電子部品本体の、前記接着剤が付着した接合部を、前記保持プレートの前記貫通孔に対応する位置に配置された被接合部材に当接させて、前記電子部品本体と前記被接合部材とを接合させる接合機構部と
を具備することを特徴としている。
また、請求項の電子部品の製造装置は、請求項1の発明の構成において、前記押圧治具を構成する前記押圧ピンとして、長さが収縮する方向に応力が加わった場合に、元の長さに戻ろうとする復元力が働くように配設されたバネを備えた押圧ピンが用いられており、前記電子部品本体を、接着剤を一定厚で展開させた前記塗布テーブルに向かって押圧する際に、前記バネによる付勢力により前記電子部品本体に所定の押圧力が加わるように構成されていることを特徴としている。
また、請求項の電子部品の製造装置は、請求項1または2の発明の構成において、前記接合機構部が、前記保持プレートの上方から、前記貫通孔に弾性保持された前記電子部品本体を下方に押し出す押し出しピンを備えていることを特徴としている。
また、請求項の電子部品の製造装置は、請求項の発明の構成において、前記電子部品本体と前記被接合部材とを接合させる際に、前記押し出しピンが、前記電子部品本体の上端面に当接し、前記電子部品本体が前記被接合部材に所定の押圧力をもって当接するように構成されていることを特徴としている。
また、請求項の電子部品の製造装置は、請求項1〜のいずれかの発明の構成において、前記接合機構部が、前記保持プレートの貫通孔と略対向する位置に、前記被接合部材が収納保持される複数の有底孔を有する被接合部材収納治具を備えており、前記保持プレートの前記貫通孔に弾性保持された前記電子部品本体のそれぞれが、被接合部材収納治具の有底孔内に収納保持された前記被接合部材のそれぞれと、前記接着剤を介して接合されるように構成されていることを特徴としている。
また、請求項の電子部品の製造装置は、請求項1〜のいずれかの発明の構成において、前記電子部品が、ワイヤが巻回された巻線コアの所定の位置にフェライト部材が接合された構造を有する巻線型コイル部品であることを特徴としている。
請求項1の電子部品の製造装置は、塗布テーブルと、塗布テーブル上に接着剤を一定厚で展開するための接着剤展開手段と、内周面が弾性材料により構成され、内周面により電子部品本体を弾性保持する複数の貫通孔が配設された保持プレートと、保持プレートの各貫通孔に対応する位置に、それぞれ独立懸架された状態で配設され、駆動手段により駆動されて、複数の貫通孔内に弾性保持された電子部品本体のそれぞれを、接着剤を一定厚で展開させた塗布テーブルに向かって同時に押圧する押圧ピンを備えた押圧治具と、保持プレートの貫通孔に弾性保持された電子部品本体の、接着剤が付着した接合部を、保持プレートの貫通孔に対応する位置に配置された被接合部材に当接させて、電子部品本体と被接合部材とを接合させる接合機構部とを備えた構成を有しているので、複数の電子部品本体を保持プレートの貫通孔に保持し、押圧ピンで背後から押圧することにより、各電子部品本体を接着剤が展開された塗布テーブルにほぼ均一な押圧力をもって当接させ、電子部品本体に接着剤を一様に塗布することが可能になり、接合面に一様に接着剤が確実に付着した電子部品本体を被接合部材に当接させることにより、電子部品本体と被接合部材とを確実に接合させることが可能になり、電子部品本体と被接合部材とが接着剤を介して接合された構造を有する電子部品を効率よく製造することが可能になる。
すなわち、本願発明においては、電子部品本体の接合部に接着剤を塗布するにあたって、複数の電子部品本体を保持プレートに設けられた複数の貫通孔の内周面で弾性保持し、かつ独立懸架の押圧ピンで背後から押圧するようにしているので、貫通孔に保持された時点で電子部品本体間に多少の位置ずれがある場合や、保持プレートや各電子部品本体に寸法ばらつきがある場合などにおいても、押圧ピンにより、各電子部品本体の接合部を接着剤層が展開された塗布テーブルにほぼ均一な押圧力をもって当接させることが可能になり、全ての電子部品本体に一様に接着剤を塗布することが可能になる。
その結果、例えば、ワイヤが巻回された巻線コア(電子部品本体)の所定の位置に、フェライト部材(被接合部材)が接着剤を介して接合された構造を有する巻線型コイル部品などの電子部品を製造する場合に、確実にしかも効率よく上述のように構成された電子部品を製造することが可能になる。
なお、本願発明において、押圧ピンに関し、「独立懸架された状態で配設され」とは、各貫通孔に対応する押圧ピンのそれぞれが、対応する貫通孔に弾性保持された電子部品本体を、所定の押圧力で、接着剤を展開させた塗布テーブルに互いに独立して押圧することができるように配設されていることを意味する概念である。
た、電子部品本体を押圧する押圧治具として、ゴム状弾性体を用いて形成した基体に、押圧ピンを立設させた構造を有するものを用いるようにしているので、各電子部品本体を押圧する際の、各電子部品本体への押圧力のばらつきを確実にしかも効率よく抑制して、各電子部品本体の接合部を、接着剤を一定厚で展開させた塗布テーブルに均一な押圧力で当接させることが可能になり、さらに確実に、保持プレートに保持された複数の電子部品本体のそれぞれに一様に接着剤を塗布することができるようになる。
また、請求項の電子部品の製造装置のように、請求項1の発明の構成において、押圧治具を構成する押圧ピンとして、長さが収縮する方向に応力が加わった場合に、元の長さに戻ろうとする復元力が働くように配設されたバネを備えた押圧ピンを用いるようにした場合、電子部品本体を、接着剤を一定厚で展開させた塗布テーブルに向かって押圧する際に、バネによる付勢力により電子部品本体を所定の押圧力をもって押圧することが可能になり、各電子部品本体の接合部を、接着剤層が展開された塗布テーブルに均一な押圧力で当接させて、保持プレートに保持された複数の電子部品本体のそれぞれに、さらに確実に、一様に接着剤を塗布することができるようになり、本願発明をより実効あらしめることができる。
また、請求項の電子部品の製造装置は、請求項1または2の発明の構成において、接合機構部が、保持プレートの上方から、貫通孔に弾性保持された電子部品本体を下方に押し出す押し出しピンを備えた構成とすることにより、例えば、電子部品本体と被接合部材とを接合させる際に電子部品本体を被接合部に押し付けて電子部品本体と被接合部材との接合をより確実に行うことができるようにしたり、電子部品本体と被接合部材とを接合させた後に、電子部品本体を下方に押し出し、電子部品本体と保持プレートの貫通孔との係合を解除させて次工程に送ったりすることが可能になり、本願発明をさらに実効あらしめることができる。
なお、押し出しピンにより、保持プレートの貫通孔に弾性保持された電子部品本体を下方に押し出す場合、保持プレートを移動させることなく押し出しピンを押し下げるようにしてもよく、また、押し出しピンを移動させることなく保持プレートを上昇させるようにしてもよい。また、保持プレートと押し出しピンの両方を上下方向に移動させるように構成することも可能である。
また、請求項の電子部品の製造装置のように、請求項の発明の構成において、電子部品本体と被接合部材とを接合させる際に、押し出しピンが、電子部品本体の上端面に当接し、電子部品本体が被接合部材に所定の押圧力をもって当接するように構成した場合、電子部品本体と被接合部材とをより確実に接合させることが可能になり、信頼性の高い電子部品をより確実に製造することが可能になる。
また、請求項の電子部品の製造装置のように、請求項1〜のいずれかの発明の構成において、接合機構部を、保持プレートの貫通孔と略対向する位置に、被接合部材が収納保持される複数の有底孔を有する被接合部材収納治具を備えており、保持プレートの貫通孔に弾性保持された各電子部品本体が、被接合部材収納治具の有底孔内に収納保持された各被接合部材と、接着剤を介して接合されるように構成した場合、複数個の電子部品本体のそれぞれを、対応する位置に保持された被接合部材に効率よくしかも確実に接合させることが可能になり、本願発明をさらに実効あらしめることができる。
また、本願発明は、請求項のように、ワイヤが巻回された巻線コアの所定の位置にフェライト部材を接合した構造を有する巻線型コイル部品を製造する場合に、巻線コアの所定の位置にフェライト部材を確実に接合して、上記構成を有する巻線型コイル部品を効率よくしかも確実に製造することが可能になり特に有意義である。
以下に本願発明の実施例を示して、本願発明の特徴とするところをさらに詳しく説明する。
図1は本願発明の一実施例にかかる電子部品の製造装置の構成を模式的に示す図である。また、図2は、本願発明の一実施例にかかる電子部品の製造装置を用いて製造される電子部品(巻線型コイル部品)の構成を示す図である。
この電子部品(巻線型コイル部品)は、図2に示すように、フェライトからなる巻線コア(電子部品本体)4と、巻線コア4の両端側に配設されたフランジ部23a,23bと、巻線コア4に巻回され、端末がフランジ部23a,23bの下部に配設された電極25に接続されたワイヤ24と、一方側のフランジ部23aから他方側のフランジ部23bにわたるように配設されて一対のフランジ部23a,23bを連結するフェライト板(被接合部材)10を備えている。
そして、この巻線型コイル部品においては、フェライト板10とフランジ部23a,23bが接着剤2により接着され、巻線コア4にワイヤ24を巻回した巻線部30には、実質的に接着剤2が塗布されていない構造を有している。
この実施例の電子部品の製造装置Aは、上記巻線型コイル部品を製造するのに用いられるものであって、ワイヤ24が巻回された巻線コア(電子部品本体)4の所定の位置に、フェライト部材(被接合部材)10を接合する工程に用いられるものである。
すなわち、この実施例の電子部品の製造装置Aは、図1に示すように、塗布テーブル1と、塗布テーブル1上に接着剤2を一定厚で展開するための接着剤展開手段であるスキージ3と、巻線コア4を弾性保持する複数の貫通孔5を備えた保持プレート6と、保持プレート6の各貫通孔5に対応する位置に、それぞれ独立懸架された状態で配設され、駆動手段7により駆動されて、貫通孔5内に弾性保持された巻線コア4を、塗布テーブル1に向かって押圧する押圧ピン8を備えた押圧治具9と、巻線コア4の接着剤2が付着した接合部(接合面)4aを、保持プレート6の貫通孔5に対応する位置に配置された被接合部材であるフェライト部材(フェライト板)10に当接させて、巻線コア4とフェライト板10とを接合させるための接合機構部11とを備えている。
また、保持プレート6は貫通孔5の内周面12が弾性材料により構成され、内周面12により、電子部品本体である巻線コア4が弾性保持されるように構成されている。
さらに、押圧治具9は、図1および図3に示すように、ゴム状弾性体を用いて形成した基体13に、基部18を介して、押圧ピン8を立設することにより構成されている。
また、押圧ピン8としては、図4(a),(b)に示すように、筒状本体8aと、長さが収縮する方向に応力が加わった場合(図4(a)参照)に、元の長さ(図4(b)参照)に戻ろうとする復元力が働くようなバネ8bを備えた押圧ピンが用いられており、巻線コア4を、接着剤2を一定厚で展開させた塗布テーブル1に向かって押圧する際に、バネ8bによる付勢力により巻線コア4に所定の押圧力が加わるように構成されている。
また、上記接合機構部11は、図1に示すように、保持プレート6の上方から、貫通孔5に弾性保持された巻線コア4を下方に押し出す押し出しピン14と、押し出しピン14を保持する押し出しピン用基体15を備えている。
なお、この実施例では、押し出しピン14を、保持プレート6の貫通孔5に弾性保持させた巻線コア4の上面に当接させた状態で、保持プレート6を上方に移動させることにより、貫通孔5に弾性保持された巻線コア4が貫通孔5から押し出され、保持プレート6による巻線コア4の保持が解除されるように構成されている。
また、この実施例の電子部品の製造装置Aにおいては、巻線コア4と、フェライト板10とを接合させる際に、押し出しピン14が、巻線コア4の上端面に当接し、巻線コア4がフェライト板10に所定の押圧力をもって当接するように構成されている。
さらに、この実施例の電子部品の製造装置Aにおいては、接合機構部11が、保持プレート6の貫通孔5と略対向する位置に、被接合部材であるフェライト10が収納保持される複数の有底孔16を有する板状の被接合部材収納治具17を備えており、保持プレート6と被接合部材収納治具17のいずれか一方、あるいは、両方を相手側に向かって移動させることにより、保持プレート6の複数の貫通孔5に弾性保持された各巻線コア4が、被接合部材収納治具17の複数の有底孔16内に収納保持された各フェライト板10と、接着剤2を介して接合されるように構成されている。
なお、特に図示しないが、被接合部材収納治具17の有底孔16の底部には、フェライト板10が接合された後の巻線コア4を取り出すための取り出しピンを挿入するための挿入孔が配設されている。
次に、上述のように構成された電子部品の製造装置Aを用いて、図2に示すように、ワイヤ24が巻回された巻線コア(電子部品本体)4の所定の位置に、フェライト板(被接合部材)10が接合された構造を有する巻線型コイル部品を製造する方法について説明する。
(1)まず、所定の工程から搬送されてきた、貫通孔5に巻線コア4が保持された保持プレート6を受け取り、巻線コア4の、フェライト板10との接合面4aが保持プレート6の下面側から僅かに下方に突出するように押圧治具9の押圧ピン8により押圧する。
(2)それから、搬送機構(図示せず)により、保持プレート6を、図1に示すように、巻線コア4の接合面4aに接着剤2を塗布するための位置、すなわち、塗布テーブル1の上方の位置に搬送する。
なお、保持プレート6が搬送されるまでの間に、スキージ3により接着剤2を、塗布テーブル1上に一定厚となるように展開し、接着剤を塗布する準備をしておく。
(3)それから、図5に示すように、塗布テーブル1上に、わずかに浮かせて保持プレート6を位置させ、保持プレート6の上面(背面)から、押圧ピン8を貫通孔5に挿入し、個別に巻線コア4を押圧して、巻線コア4の接合面4aを、一定厚で接着剤2を展開させた塗布テーブル1の表面に押し付ける。
(4)そして、接着剤2を塗布した巻線コア4を、保持プレート6の貫通孔5に保持させたまま、巻線コア4とフェライト板10を接合させるべき領域に搬送する(図1)。
このとき、貫通孔5に弾性保持された各巻線コア4が、接合機構部11を構成する被接合部材収納治具17の、複数の有底孔16内に収納保持された各フェライト板10の上方に位置するようにする。
(5)そして、図6に示すように、保持プレート6の貫通孔5と、被接合部材収納治具17の有底孔16とが互いに対向するように位置決めされた状態で、保持プレート6の上面側から、押し出しピン14を挿入し、貫通孔5内の巻線コア4をフェライト板10に押し付ける。
(6)その後、図7に示すように、押し出しピン14により、巻線コア4をフェライト板10に所定の押圧力で押圧した状態で、保持プレート6のみを上昇させ、被接合部材収納治具17の有底孔16内にフェライト板10が接合された巻線コア4が載置された状態とする。
(7)次いで、フェライト板10が接合された巻線コア4を、被接合部材収納治具17ごと、接着剤2を硬化させるための領域(例えば、加熱手段を備えた熱処理装置)に搬送し、接着剤2を硬化させる。
(8)それから、接着剤2が硬化し、フェライト板10が固着された巻線コア4(すなわち製品である巻線型コイル部品)を、被接合部材収納治具17上に保持したまま部品排出領域に搬送し、被接合部材収納治具17の有底孔16の底部に形成された挿入孔(図示せず)から、取り出しピン(図示せず)を挿入し、製品である巻線型コイル部品を取り出す。
上記実施例では、巻線コア(電子部品本体)4の接合面4aに接着剤2を塗布するにあたって、複数の巻線コア(電子部品本体)4を保持プレート6に設けられた複数の貫通孔5の内周面で弾性保持し、かつ独立懸架の押圧ピン8で背後から押圧するようにしているので、貫通孔5に弾性保持された時点で各巻線コア(電子部品本体)4間に多少の位置ずれがあるような場合や、保持プレート6や各巻線コア(電子部品本体)4に寸法ばらつきがあるような場合にも、押圧ピン8により、各巻線コア(電子部品本体)4の接合面4aを接着剤2が展開された塗布テーブル1にほぼ均一な押圧力をもって当接させることが可能になり、複数の巻線コア(電子部品本体)4に一様に接着剤2を塗布することが可能になる。
なお、具体的には、上述の特許文献1の方法では、接着剤2の塗布不良率が0.1〜0.2%であったものを、上記実施例の方法では実質的に塗布不良率が0%となるようにすることができることを確認している。
したがって、上記実施例の製造方法によれば、ワイヤ24が巻回された巻線コア(電子部品本体)4の接合面4aに、フェライト部材(被接合部材)10が接着剤2を介して接合された構造を有する巻線型コイル部品(電子部品)を確実にしかも効率よく製造することができる。
なお、上記実施例では、巻線型コイル部品を製造する場合を例にとって説明したが、本願発明を適用することにより、巻線型コイル部品に限らず、電子部品本体と被接合部材とが接着剤を介して接合された構造を有する電子部品(例えば、保護ケース付き電子部品(ケースと電子部品本体とを接着するもの))などを効率よく製造することができる。
また、上記実施例では、押圧治具9として、ゴム状弾性体を用いて形成した基体13に、長さが収縮する方向に応力が加わった場合に、元の長さに戻ろうとする復元力が働くバネ8bを備えた押圧ピン8を立設することにより形成された押圧治具を用いているが、この実施例のように、ゴム状弾性体からなる基体13を用いた場合には、上述のようなバネを備えていない、剛性を有する材料からなる押圧ピンを用いることも可能であり、また、上記のようにバネを備えた押圧ピン8を用いた場合には、基体13として、金属などの剛体からなる基体を用いることも可能である。
本願発明はさらにその他の点においても上記実施例に限定されるものではなく、保持プレートの具体的な構造、保持プレートに配設される貫通孔の配設数や配設位置、貫通孔の具体的な形状、貫通孔の内周面を構成する材料の種類、接合機構部を構成する押し出しピンの具体的な形状、接合機構部が備える、被接合部材収納治具やそれに配設される有底孔の具体的な構造などに関し、発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
上述のように、本願発明によれば、電子部品本体を保持プレートに設けられた複数の貫通孔の内周面で弾性保持し、かつ独立懸架の押圧ピンで背後から押圧するようにしているので、貫通孔に弾性保持された時点で電子部品本体間に多少の位置ずれがある場合や、保持プレートや電子部品本体に寸法ばらつきがあるような場合にも、押圧ピンにより、電子部品本体の接合面を接着剤にほぼ均一な押圧力をもって当接させることが可能になり、電子部品本体に接着剤を介して被接合部材が接合された構造を有する電子部品を効率よく製造することができる。
したがって、本願発明は、例えば、巻線コアなどの電子部品本体の接合面に、フェライト部材などの被接合部材が接着剤を介して接合された構造を有する巻線型コイル部品などの電子部品を製造する場合に広く適用することが可能である。
本願発明の一実施例にかかる電子部品の製造装置の構成を模式的に示す図である。 本願発明の一実施例にかかる電子部品の製造装置を用いて製造される電子部品(巻線型コイル部品)の構成を示す図である。 本願発明の一実施例にかかる電子部品の製造装置において用いられている押圧治具の構成を示す図である。 (a),(b)は本願発明の一実施例にかかる電子部品の製造装置において用いられている押圧ピンの構成を示す図であり、(a)は長手方向に収縮した状態を示す図、(b)は長手方向の長さが復元した状態を示す図である。 本願発明の一実施例にかかる電子部品の製造装置を用いて巻線型コイル部品を製造する工程において、巻線コアを押圧し、巻線コアの接合面を、一定厚で接着剤を展開させた塗布テーブルの表面に押し付けている状態を示す図である。 本願発明の一実施例にかかる電子部品の製造装置を用いて巻線型コイル部品を製造する工程において、押し出しピンにより、貫通孔内の巻線コアをフェライト板に押し付けようとしている状態を示す図である。 本願発明の一実施例にかかる電子部品の製造装置を用いて巻線型コイル部品を製造する工程において、押し出しピンにより、巻線コアをフェライト板に所定の押圧力で押圧した状態で、保持プレートを上昇させた状態を示す図である。 電子部品本体と被接合部材とが接着剤を介して接合された構造を有する電子部品の例を示す図である。 従来の電子部品の製造方法において、電子部品本体である巻線コアの接合面に接着剤を塗布する方法を示す図である。
A 電子部品の製造装置
1 塗布テーブル
2 接着剤
3 スキージ
4 巻線コア(電子部品本体)
4a 接合部(接合面)
5 貫通孔
6 保持プレート
7 駆動手段
8 押圧ピン
8a 筒状本体
8b バネ
9 押圧治具
10 フェライト板(フェライト部材、被接合部材)
11 接合機構部
12 貫通孔の内周面
13 基体
14 押し出しピン
15 押し出しピン用基体
16 有底孔
17 被接合部材収納治具
18 基部
23a,23b フランジ部
24 ワイヤ
25 電極
30 巻線部

Claims (6)

  1. 保持プレートに保持した電子部品本体の接合部に接着剤を塗布し、前記接着剤を介して前記電子部品本体と被接合部材とを接合することにより、前記電子部品本体と被接合部材とが接着剤を介して接合された構造を有する電子部品を製造する電子部品の製造装置であって、
    塗布テーブルと、
    前記塗布テーブル上に接着剤を一定厚で展開するための接着剤展開手段と、
    内周面が弾性材料により構成され、前記内周面により前記電子部品本体を弾性保持する複数の貫通孔が配設された保持プレートと、
    前記保持プレートの各貫通孔に対応する位置に、それぞれ独立懸架された状態で配設され、駆動手段により駆動されて、複数の前記貫通孔内に弾性保持された前記電子部品本体のそれぞれを、接着剤を一定厚で展開させた前記塗布テーブルに向かって同時に押圧する押圧ピンを備え、かつ、前記押圧ピンをゴム状弾性体を用いて形成した基体に立設させた構造を有する押圧治具と、
    前記保持プレートの前記貫通孔に弾性保持された電子部品本体の、前記接着剤が付着した接合部を、前記保持プレートの前記貫通孔に対応する位置に配置された被接合部材に当接させて、前記電子部品本体と前記被接合部材とを接合させる接合機構部と
    を具備することを特徴とする電子部品の製造装置。
  2. 前記押圧治具を構成する前記押圧ピンとして、長さが収縮する方向に応力が加わった場合に、元の長さに戻ろうとする復元力が働くように配設されたバネを備えた押圧ピンが用いられており、前記電子部品本体を、接着剤を一定厚で展開させた前記塗布テーブルに向かって押圧する際に、前記バネによる付勢力により前記電子部品本体に所定の押圧力が加わるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の電子部品の製造装置。
  3. 前記接合機構部が、前記保持プレートの上方から、前記貫通孔に弾性保持された前記電子部品本体を下方に押し出す押し出しピンを備えていることを特徴とする請求項1または2記載の電子部品の製造装置。
  4. 前記電子部品本体と前記被接合部材とを接合させる際に、前記押し出しピンが、前記電子部品本体の上端面に当接し、前記電子部品本体が前記被接合部材に所定の押圧力をもって当接するように構成されていることを特徴とする請求項記載の電子部品の製造装置。
  5. 前記接合機構部が、前記保持プレートの貫通孔と略対向する位置に、前記被接合部材が収納保持される複数の有底孔を有する被接合部材収納治具を備えており、前記保持プレートの前記貫通孔に弾性保持された前記電子部品本体のそれぞれが、被接合部材収納治具の有底孔内に収納保持された前記被接合部材のそれぞれと、前記接着剤を介して接合されるように構成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の電子部品の製造装置。
  6. 前記電子部品が、ワイヤが巻回された巻線コアの所定の位置にフェライト部材が接合された構造を有する巻線型コイル部品であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の電子部品の製造装置。
JP2006041435A 2006-02-17 2006-02-17 電子部品の製造装置 Active JP4779693B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006041435A JP4779693B2 (ja) 2006-02-17 2006-02-17 電子部品の製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006041435A JP4779693B2 (ja) 2006-02-17 2006-02-17 電子部品の製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007221002A JP2007221002A (ja) 2007-08-30
JP4779693B2 true JP4779693B2 (ja) 2011-09-28

Family

ID=38497925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006041435A Active JP4779693B2 (ja) 2006-02-17 2006-02-17 電子部品の製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4779693B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3049981B2 (ja) * 1992-12-04 2000-06-05 株式会社村田製作所 チップ部品の電極形成システム
JPH0922854A (ja) * 1995-07-07 1997-01-21 Taiyo Yuden Co Ltd 電子部品の外部電極形成方法
JP2003086442A (ja) * 2001-09-12 2003-03-20 Murata Mfg Co Ltd 巻線型コイル部品の製造方法及びコイル部品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007221002A (ja) 2007-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6256612B2 (ja) 巻線型コイル部品の製造方法
US3939558A (en) Method of forming an electrical network package
JPH07191091A (ja) 電気接続装置
US11217389B2 (en) Method and apparatus for manufacturing coil component
WO2018216763A1 (ja) 構造体の製造方法及び構造体
JP2001118755A (ja) チップ状部品用ホルダおよびチップ状部品の取扱方法
US20170076861A1 (en) Method of manufacturing winding-type coil component
JP4779693B2 (ja) 電子部品の製造装置
KR20030023471A (ko) 권선형 코일부품의 제조방법 및 코일부품
JP2009272446A (ja) コイル部品の製造方法
JP5228887B2 (ja) 電子部品の製造方法
US6877542B2 (en) Systems and methods for bonding a heat sink to a printed circuit assembly
JP5386795B2 (ja) 接合装置、接合方法
JP6184624B1 (ja) 部材貼り付け装置
JP2008091798A (ja) 電気回路装置及びその製造方法
WO2016125763A1 (ja) 実装装置および実装方法
CN110246681B (zh) 线圈部件的制造方法和线圈部件的制造装置
JPH0464451B2 (ja)
KR100959689B1 (ko) 전자부품의 양면에 단자전극을 성형하는 방법
JP2008016690A (ja) 基板の電極の接続構造体及び接続方法
JP2017199805A (ja) 振り込み治具およびそれを用いた電子部品の製造方法
JP2014045199A (ja) 接合装置、接合方法
JP2003297877A (ja) 電子部品の実装体
JP2001028315A (ja) 高精度で、熱的に安定な電磁コイル板の製造方法
JP5382245B2 (ja) 電子部品素子保持治具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100928

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110607

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110620

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140715

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4779693

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150