JP4778323B2 - 車両用自動変速機のシフト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用自動変速機のシフト装置に関するものである。
従来、図15に示すように、ゲートプレート40に形成された屈曲するゲート40aでシフトレバー30を案内する車両用自動変速機のシフト装置10Aが知られている(例えば、特許文献1参照)。なお、図15において、X−X方向を前後方向、Y−Y方向を左右方向といい、特に+X方向を後方、−X方向を前方、+Y方向を右方、−Y方向を左方という。
ゲート40aは、パーキングレンジPから左方に延在するとともに、その先端から後方に延在している。このため、シフトレバー30は、パーキングレンジPからその側方のシフト位置P’にセレクト操作しなければ、リバースレンジRにシフト操作できないようになっている。
また、ゲートプレート40の下方には、図16(a)および(b)に示すように、シフトロック機構が設けられており、図略のブレーキペダルを踏み込まなければ、シフトレバー30をシフト位置P’からリバースレンジRにシフト操作できないようになっている。
このシフトロック機構は、シフトレバー30に設けられた突出部30aと、揺動可能に支持され、突出部30aに右側から当接するレバーカム60と、このレバーカム60を時計回りに揺動する方向に付勢するねじりコイルばね80と、レバーカム60に接続されたロックケーブル100と、シフトレバー30のシフト操作に連動して前後動するスライド部材50と、レバーカム60に連動して左右動するロックピン20とを備えている。
図16(a)に示すように、シフトレバー30がパーキングレンジPに位置しているときには、ロックケーブル100が図略のロック手段でロックされるようになっているとともに、ロックピン20がスライド部材50に設けられたロック穴50aに嵌り込んでいる。このため、シフトレバー30をパーキングレンジPからシフト位置P’にセレクト操作しても、レバーカム60が揺動せず、シフトレバー30のシフト操作ができないようになっている。
ロック手段によるロックケーブル100のロックはブレーキペダルを踏み込めば解除されるようになっているので、ブレーキペダルを踏み込んだ状態で、図16(b)に示すように、シフトレバー30をパーキングレンジPからシフト位置P’にセレクト操作すると、突出部30aが左方に移動するとともに、レバーカム60がロックケーブル100を引きながらねじりコイルばね80の付勢力で時計回りに揺動することにより、ロックピン20が左方に移動してロック穴50aから抜け出るため、シフトレバー30のシフト操作が可能になる。
逆に、シフトレバー30をシフト位置P’からパーキングレンジPにセレクト操作すると、突出部30aが右方に移動してレバーカム60を押すことにより、レバーカム60がロックケーブル100を押しながらねじりコイルばね80の付勢力に抗して反時計回りに揺動し、ロックピン20がロック穴50aに嵌り込むようになる。そして、この状態でロックケーブル100がロック手段でロックされることにより、再度シフトレバー30のシフト操作が不能になる。
特開2003−146102号公報
このような構成の車両用自動変速機のシフト装置10Aにおいては、ロックケーブル100の摺動抵抗のバラツキや低温化でロックケーブル100のフリクションが増加することがある。このような状況下でも、ロックケーブル100を確実に引くようにするためには、ねじりコイルばね80の付勢力を大きく設定する必要がある。
しかしながら、ねじりコイルばね80の付勢力を大きく設定すると、その分だけシフト位置P’からパーキングレンジPにセレクト操作する時のシフトレバー30にかけるセレクト力がレバーカム60を揺動させる力として使われるため、ロックケーブル100を押す力が小さくなる。ロックケーブル100を確実に押すようにするためには、シフトレバー30をシフト位置P’からパーキングレンジPにセレクト操作する時のセレクト力も大きくする必要があるが、このようにするとさらなる強度およびコストの増加が必要になり商品性が低下する。
本発明は、このような事情に鑑み、シフトレバーをシフト位置からパーキングレンジにセレクト操作する時のセレクト力を大きくすることなくロックケーブルを確実に押し引きすることができる車両用自動変速機のシフト装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、屈曲するゲートに案内されて、パーキングレンジからその側方のシフト位置にセレクト操作されることにより、他のレンジにシフト操作可能となるシフトレバーと、このシフトレバーのシフト操作を不能にするためのロックケーブルと、このロックケーブルに接続され、シフトレバーが前記シフト位置からパーキングレンジにセレクト操作されたときに、シフトレバーに押されてロックケーブルを押す方向に揺動するとともに、シフトレバーがパーキングレンジから前記シフト位置にセレクト操作されたときに、第1付勢手段の付勢力によりロックケーブルを引く方向に揺動するレバーカムとを備えた車両用自動変速機のシフト装置において、前記シフトレバーがパーキングレンジから前記シフト位置にセレクト操作されたときに、シフトレバーに押されて揺動するセレクト力伝達部材と、このセレクト力伝達部材と前記レバーカムとをこれらがシフトレバーを挟み込む方向に付勢するとともに、前記ロックケーブルに作用する引っ張り力が一定値以上になったときにロックケーブルが無理引きされることがないようにセレクト力伝達部材を空振りさせる第2付勢手段とが設けられていることを特徴とすることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用自動変速機のシフト装置において、前記レバーカムの揺動軸中心とセレクト力伝達部材の揺動軸中心は略同一直線上に並んでいることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載の車両用自動変速機のシフト装置において、前記レバーカムとセレクト力伝達部材とは、相対的に揺動可能に連結されていることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項3に記載の車両用自動変速機のシフト装置において、第1付勢手段はレバーカムの内部に装着されており、第2付勢手段はセレクト力伝達部材の内部に装着されていることを特徴とするものである。
なお、ロックケーブルは、単にシフトレバーのシフト操作を不能にするためのものであってもよいが、請求項5の発明のように、キーインターロック機能を備えるものであってもよい。
請求項1の発明によれば、シフトレバーがパーキングレンジからシフト位置にセレクト操作されたときに、シフトレバーに押されて揺動するセレクト力伝達部材と、このセレクト力伝達部材とレバーカムとをこれらがシフトレバーを挟み込む方向に付勢する第2付勢手段とを設けたから、第2付勢手段の付勢力によりレバーカムとセレクト力伝達部材とが連動して揺動するようになる。すなわち、シフトレバーをパーキングレンジからシフト位置にセレクト操作するときには、シフトレバーにかけるセレクト力がセレクト力伝達部材および第2付勢手段を介してレバーカムに伝わってレバーカムを揺動させる力となるため、ロックケーブルの引き力を強くすることができる。このため、第1付勢手段の付勢力を小さく設定することが可能になる。逆に、シフトレバーをシフト位置からパーキングレンジにセレクト操作するときには、従来と同様に第1付勢手段の付勢力に抗してレバーカムを揺動させるだけでよいため、従来と同じセレクト力のままでも、第1付勢手段の付勢力を小さく設定した分、ロックケーブルの押し力を強くすることができる。従って、シフトレバーをシフト位置からパーキングレンジにセレクト操作する時のセレクト力を大きくすることなくロックケーブルを確実に押し引きすることができるようになる。
また、第2付勢手段は、ロックケーブルに作用する引っ張り力が一定値以上になったときにセレクト力伝達部材を空振りさせるものであるので、ロックケーブルがロックされた状態でセレクト操作をしても、ロックケーブルが無理引きされることがなく、ロックケーブルの破損を防止することができる。
請求項2の発明のように、レバーカムの揺動軸中心とセレクト力伝達部材の揺動軸中心が略同一直線上に並んでいれば、占有面積を小さくして装置の小型化を図ることができる。
請求項3の発明によれば、レバーカムとセレクト力伝達部材とを相対的に揺動可能に連結したから、これらを連結したユニットとして扱うことができ、組み付け性を向上させることができる。
請求項4の発明によれば、第1付勢手段および第2付勢手段をそれぞれレバーカムおよびセレクト力伝達部材の内部に装着したから、第1付勢手段および第2付勢手段を保護することができるとともに、レバーカムとセレクト力伝達部材とを連結すれば付勢手段を組み込んだユニットとすることができ、さらに組み付け性を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1〜図4に、本発明の一実施形態に係る車両用自動変速機のシフト装置1を示す。なお、これらの図において、X−X方向を前後方向、Y−Y方向を左右方向といい、特に−X方向を前方、+X方向を後方、−Y方向を左方、+Y方向を右方という。
シフト装置1は、後側部分に左右一対の側壁23A,23Bを有するベース部材2と、このベース部材2の側壁23A,23Bの間に配設されるシフトレバー3と、このシフトレバー3と左側の側壁23Bとの間に配設されるスライド部材5と、側壁23A,23Bの間の空間を後側から塞ぐように側壁23A,23Bの間に嵌め込まれるゲートプレート4とを備えている。
ベース部材2は、左右方向に扁平な形状をなしており、側壁23A,23Bの外側面に設けられた上下に並ぶ一対の固定部24で図略の車体に固定されるようになっている。側壁23A,23Bの下端部同士は、底壁23Cで連結されており、底壁23Cの前方には、側壁23A,23Bの間の空間と連通するとともに左右方向に開口するカム配設空間21が設けられている(図8参照)。
シフトレバー3は、図5に示すように、棒状のレバー部3a、中間部3b、下向きに先細りとなる四角錐部3cからなっている。また、シフトレバー3は、中間部3bを左右方向に貫通する開口37内に配設されるブロック36を有しており、ブロック36とベース部材2の側壁23A,23Bとが左右方向に延びる第1傾動軸31で回動可能に連結されるとともに、中間部3bとブロック36とが前後方向に延びる第2傾動軸32で回動可能に連結されることにより、左右方向および前後方向に傾動可能となっている。そして、四角錐部3cは、側壁23A,23Bの間の空間からカム配設空間21内に突出している。
中間部3bには、前方に向かって斜め上方に延在する筒状部33が設けられていて、この筒状部33にスプリングプランジャ34(図4参照)が嵌め込まれている一方、ベース部材2には、スプリングプランジャ34をガイドするプランジャガイド溝28が設けられており、これによりシフトレバー3は左右方向において直立姿勢に保たれるようになっている。
ゲートプレート4には、図6に示すように、シフトレバー3を案内するために、シフトレバー3のレバー部3aが挿通されるゲート41が形成されている。
このゲート41は、パーキングレンジP、リバースレンジR、ニュートラルレンジN、ドライブレンジDに跨って屈曲しながら左右方向または前後方向に延在し、オートマチックによる運転を行うためのオートマチックモード用ゲート41aと、ドライブレンジDの右方で前後方向に延在し、マニュアルによる変速を行うためのマニュアルモード用ゲート41bとを有している。
オートマチックモード用ゲート41aは、パーキングレンジPから左方に延在するとともに、その先端から後方に延在している。このため、シフトレバー3は、パーキングレンジPからその側方のシフト位置P’にセレクト操作(左方への傾動操作)しなければ、リバースレンジRにシフト操作(後方への傾動操作)できないようになっている。
なお、ゲートプレート4には、シフトレバー3のシフト操作に連動してスライドするカバー46をスライド可能に支持する支持部材45が取り付けられており、ゲート41が外側から見えないようになっている。
スライド部材5は、図7に示すように、左右方向に扁平な板状をなしている。このスライド部材5の上下方向の略中央には、貫通穴54が設けられており、この貫通穴54に第1傾動軸31が挿通されることにより、スライド部材5が第1傾動軸31を支点として回動可能となっている。
また、スライド部材5の右側面の上部には、一対の突出部53a,53bが設けられていて、この突出部53a,53bで右方に開口する凹部53が形成されている一方、シフトレバー3には、レバー部3aの下部に凹部53に嵌り込み可能な角柱部35が形成されている。そして、凹部53に角柱部35が嵌り込むことにより、スライド部材5は、シフトレバー3の左右方向の傾動は許容しつつ、シフトレバー3が前後方向に傾動したときには、それに連動して前後方向に回動するようになっている。
ベース部材2の底壁23Cには、スライド部材5の下端部が入り込むための凹部23dが設けられている。そして、スライド部材5の下端部には、左右方向に貫通するロック穴51が設けられている一方、底壁23C側には、ロック穴51に嵌り込み可能なロックピン25が設けられている。
具体的には、底壁23Cには、ロック穴51と対応する位置に、凹部23dを跨って底壁23Cを左右方向に貫通するピン用穴27が設けられている。このピン用穴27の右側部分は、カム配設空間21に開口する所定の形状に形成されてピンガイド溝27aとなっていて、ロックピン25は、ピンガイド溝27aおよびピン用穴27でガイドされて左右方向に移動可能となっている。
カム配設空間21の底面21aには、図8に示すように、揺動軸21dが突設されている。そして、この揺動軸21aに、レバーカム6およびセレクト力伝達部材7が取り付けられている。また、図9(a)および(b)ならびに図10に示すように、レバーカム6の内部には、第1ねじりコイルばね(第1付勢手段)8が装着されており、セレクト力伝達部材7の内部には、第2ねじりコイルばね(第2付勢手段)9が装着されている。
レバーカム6は、長尺の筒状部63と、この筒状部63の上部を周囲から囲繞する外壁65と、この外壁65から後方に延在する第1アーム61および左方に延在する第2アーム62とを有している。そして、筒状部63が揺動軸21dに外嵌されることにより、レバーカム6がベース部材2に揺動可能に取り付けられるようになっている。
第1アーム61は、ロックピン25を左右に移動させるためのものであり、先端がピンガイド溝27aの開口を通ってロックピン25に係合している。また、第1アーム61の基部には、シフトレバー3の四角錐部3cに左側から当接可能なシフトレバー当接部61aが設けられている。
第2アーム62は、ロックケーブル10(図12〜14参照)を押し引きするためのものであり、先端に設けられたケーブル接続部62aにロックケーブル10が接続されている。なお、図2においては、ロックケーブル10を省略している。また、第2アーム62の下面には、図11に示すように、カム配設空間21の底面21aの後側位置に設けられた段差部21bに当接可能なストッパー62bが設けられている。
第1ねじりコイルばね8は、レバーカム6の筒状部63の外壁65で囲まれる部分に挿通されて装着されている。この第1ねじりコイルばね8は、レバーカム6を反時計回りに揺動する方向に付勢するものであり、一端8aが外壁65の下方を通って底面21aに設けられた係止部22に係止され、他端8bが第1アームの基部の下面に設けられた係止部64の第1係止面64aに係止されている。
セレクト力伝達部材7は、筒状部72と、この筒状部72を周囲から囲繞する外壁74とを有している。そして、筒状部72がレバーカム6の筒状部63の下部に外嵌されることにより、セレクト力伝達部材7がレバーカム6に揺動可能に取り付けられるようになっている。換言すれば、レバーカム6の揺動軸中心とセレクト力伝達部材7の揺動軸中心とが略同一直線上に並ぶようになる。また、セレクト力伝達部材7の筒状部72の内周面には、下端部に段差部72aが設けられている一方、レバーカム6の筒状部63の下端部には、段差部72aに係合可能な爪部63aが設けられていて、筒状部72に筒状部63を挿入することにより、セレクト力伝達部材7とレバーカム6とが相対的に揺動可能となった状態で連結されるようになっている。
また、外壁74には、レバーカム6のシフトレバー当接部61aと対向してシフトレバー3の四角錐部3cを挟み込む挟込部71が連接されている。さらに、外壁74には、筒状部72を挟んで挟込部71と反対側の部分が切り欠かれて切り欠き部74aが形成されているとともに、この切り欠かれた外壁74の右側部分には、当該右側部分から接線方向に延在する係止部73が連設されている。
第2ねじりコイルばね9は、セレクト力伝達部材7の筒状部72に挿通されて装着されている。この第2ねじりコイルばね9は、セレクト力伝達部材7とレバーカム6とをこれらがシフトレバー3の四角錐部3cを挟み込む方向に、すなわちセレクト力伝達部材7を時計回りにレバーカム6を反時計回りに揺動させる方向に付勢するものであり、一端9aが切り欠き部74aを通って係止部73に係止され、他端9bが第1アームの係止部64の第2係止面64bに係止されている。
なお、レバーカム6の第1アーム61の基部には、シフトレバー当接部61aから右方に突出する当止部61bが設けられており、この当止部61bがセレクト力伝達部材7の挟込部71に当接することにより、挟込部71とシフトレバー当接部61aとの間に所定の隙間が確保されるようになっている。
ロックケーブル10は、レバーカム6のケーブル接続部62aからベース部材2に設けられた切り込み部21cを通じて前方に延在している。このロックケーブル10は、キーインターロック機能を備えるものであり、図12および図13に示すように、先端にはキーシリンダ11が設けられていて、後方に引かれたときに(図12に示す状態)、キーシリンダ11に差し込まれたイグニションキーを抜き取り不能にする一方、前方に押されたときに(図13に示す状態)、イグニションキーを抜き取り可能にするものである。なお、キーインターロックの構造は公知であるから、ここではその説明を省略する。
ロックケーブル10の途中には、ロック凹部12aを有するロックスリーブ12が固定されており、ロックケーブル10が押されたときには、ロックスリーブ12の外周面にばね14で押圧されたロック部材13がロック凹部12aに嵌り込むことにより、ロックケーブル10がロックされるようになっている。すなわち、ロックスリーブ12、ばね14、ロック部材13がロック手段16を構成している。
ロック部材13は、図略のアクチュエータ等によりブレーキペダル15の踏み込みに連動してばね14の付勢力に抗してロック凹部12aから抜け出すようになっており、ブレーキペダル15を踏み込めば、ロックケーブル10のロックが解除されるようになっている。
次に、図12〜図14を参照して、本実施形態のシフト装置1の動きを説明する。
シフトレバー3をリバースレンジRからシフト位置P’にシフト操作したときには、図12に示す状態となる。この状態でシフトレバー3から手を離すと、スプリングプランジャ34の付勢力によりシフトレバー3がシフト位置P’からパーキングレンジPにセレクト操作(右方への傾動操作)されて、図13に示す状態となる。
このとき、レバーカム6のシフトレバー当接部61aがシフトレバー3の四角錐部3cに押されることにより、レバーカム6が第1ねじりコイルばね8の付勢力に抗して時計回りに揺動し、第1アーム61でロックピン25がスライド部材5のロック穴51に嵌め込まれるとともに、第2アーム62でロックケーブル10が押されてロック手段16によりロックされる。
図13に示す状態から、ブレーキペダル15を踏み込んでロックケーブル10のロックを解除した状態で、図12に示すように、シフトレバー3をパーキングレンジPからシフト位置P’にセレクト操作すると、セレクト力伝達部材7の挟込部71がシフトレバー3の四角錐部3cに押されることにより、セレクト力伝達部材7が反時計回りに揺動するとともに、第2ねじりコイルばね9の付勢力によりレバーカム6がセレクト力伝達部材7に連動して、第2アーム62でロックケーブル10を引きながらストッパー62bが段差部21bに当接するまで揺動する。これにより、第1アーム61でロックピン25がスライド部材5のロック穴51から抜き出されて、シフトレバー3のシフト操作が可能になる。
なお、第2ねじりコイルばね9の付勢力は、ロックケーブル10に作用する引っ張り力が一定値以上になったときに、セレクト力伝達部材7のみを揺動させてセレクト力伝達部材7を空振りさせることができるように設定されている。このため、ロックケーブル10がロックされた状態(ブレーキペダル15を踏み込まない状態、または図14に示すようにブレーキペダル15を踏み込んでも何らかの原因によりロックケーブル10が動かなくなっている状態)のままで、シフトレバー3をパーキングレンジPからシフト位置P’にセレクト操作しても、レバーカム6は揺動せずにセレクト力伝達部材7のみが第2ねじりコイルばね9の付勢力に抗して揺動するため、ロックピン25がロック穴51から抜けず、シフトレバー3をシフト操作することはできない。
そして、図示は省略するが、シフトレバー3をシフト位置P’からリバースレンジRにシフト操作した後は、第1ねじりコイルばね8により、レバーカム6の揺動が規制されて、レバーカム6が図12に示す位置で保持されるようになる。
本実施形態のシフト装置1では、セレクト力伝達部材と第2ねじりコイルばね9とを設けたから、シフトレバー3をパーキングレンジPからシフト位置P’にセレクト操作するときには、シフトレバー3にかけるセレクト力がセレクト力伝達部材7および第2ねじりコイルばね9を介してレバーカム6に伝わってレバーカム6を揺動させる力となるため、ロックケーブル10の引き力を強くすることができる。このため、第1ねじりコイルばね8の付勢力を小さく設定することが可能になる。逆に、シフトレバー3をシフト位置P’からパーキングレンジPにセレクト操作するときには、従来と同様に第1ねじりコイルばね8の付勢力に抗してレバーカム6を揺動させるだけでよいため、従来と同じセレクト力のままでも、第1ねじりコイルばね8の付勢力を小さく設定した分、ロックケーブル10の押し力を強くすることができる。従って、シフトレバー3をシフト位置P’からパーキングレンジPにセレクト操作する時のセレクト力を大きくすることなくロックケーブル10を確実に押し引きすることができるようになる。
また、第2ねじりコイルばね9は、ロックケーブル10に作用する引っ張り力が一定値以上になったときにセレクト力伝達部材7を空振りさせるものであるので、ロックケーブル10がロックされた状態でセレクト操作をしても、ロックケーブル10が無理引きされることがなく、ロックケーブル10の破損を防止することができる。
また、レバーカム6とセレクト力伝達部材7とを相対的に揺動可能に連結したから、これらを連結したユニットとして扱うことができ、組み付け性を向上させることができる。
さらには、第1ねじりコイルばね8および第2ねじりコイルばね9をそれぞれレバーカム6およびセレクト力伝達部材7の内部に装着したから、第1ねじりコイルばね8および第2ねじりコイルばね9を保護することができるとともに、レバーカム6とセレクト力伝達部材7とを連結すればコイルばね8,9を組み込んだユニットとすることができ、さらに組み付け性を向上させることができる。
なお、前記実施形態では、レバーカム6の揺動軸中心とセレクト力伝達部材7の揺動軸中心は略同一直線上に並んでいる形態を示したが、例えば、カム配設空間21の底面21aに、レバーカム6およびセレクト力伝達部材7をそれぞれ軸支する一対の揺動軸を設けることも可能である。ただし、前記実施形態のように、レバーカム6の揺動軸中心とセレクト力伝達部材7の揺動軸中心が略同一直線上に並んでいれば、占有面積を小さくして装置の小型化を図ることができる。
また、前記実施形態では、シフトレバー3をパーキングレンジPからシフト位置P’にセレクト操作したときに、ロックケーブル10がレバーカム6で引かれるようになっているが、本発明は、シフトレバー3をパーキングレンジPからシフト位置P’にセレクト操作したときに、ロックケーブル10をレバーカム6で押すようにした構造にも適用可能である。
さらに、セレクト力伝達部材7の挟込部71は、レバーカム6のシフトレバー当接部61aと対向する位置にある必要はなく、上下方向で離間する位置に設けられていてもよい。
また、前記実施形態では、付勢手段としてねじりコイルばね8,9を採用しているが、レバーカム6およびセレクト力伝達部材7のレイアウトや形状の変更により、圧縮コイルばねまたは引張コイルばねを採用することも可能である。
さらに、スライド部材5は必ずしも必要ではなく、シフトレバー3にその機能を持たせることも可能である。
また、ロックケーブル10は、単にシフトレバー3のシフト操作を不能にするためのものであってもよい。
本発明の一実施形態に係る車両用自動変速機のシフト装置の正面図である。 車両用自動変速機のシフト装置の側面図である。 車両用自動変速機のシフト装置の斜視図である。 図2のI−I線断面図である。 シフトレバーの斜視図である。 ゲートプレートの正面図である。 スライド部材の斜視図である。 ベース部材の斜視図である。 (a)はレバーカムとセレクト力伝達部材を組み合わせたときの平面図、(b)は(a)のIII−III線断面図である。 レバーカム、第1スプリングコイルばね、第2スプリングコイルばね、セレクト力伝達部材の分解斜視図である。 レバーカムを下方から見たときの斜視図である。 シフトレバーがパーキングレンジからシフト位置にシフト操作されたときの図2のII−II線断面図である。 シフトレバーがシフト位置からパーキングレンジにセレクト操作されたときの図2のII−II線断面図である。 ロックケーブルがロックされた状態のままでシフトレバーがパーキングレンジからシフト位置にセレクト操作されたときの図2のII−II線断面図である。 従来の車両用自動変速機のシフト装置におけるゲートプレートおよびシフトレバーの斜視図である。 従来の車両用自動変速機のシフト装置の構成を模式的に示した図であり、(a)はシフトレバーがパーキングレンジに移動して、ロックケーブルがロック手段でロックされたときの状態、(b)はロックケーブルのロックが解除されて、シフトレバーがシフト位置にセレクト操作されたときの状態を示す。
符号の説明
1 車両用自動変速機のシフト装置
2 ベース部材
3 シフトレバー
4 ゲートプレート
41 ゲート
41a オートマチックモード用ゲート
41b マニュアルモード用ゲート
5 スライド部材
6 レバーカム
61 第1アーム
61a 当接部
62 第2アーム
7 セレクト力伝達部材
71 挟込部
8 第1ねじりコイルばね(第1付勢手段)
9 第2ねじりコイルばね(第2付勢手段)
10 ロックケーブル
16 ロック手段

Claims (5)

  1. 屈曲するゲートに案内されて、パーキングレンジからその側方のシフト位置にセレクト操作されることにより、他のレンジにシフト操作可能となるシフトレバーと、このシフトレバーのシフト操作を不能にするためのロックケーブルと、このロックケーブルに接続され、シフトレバーが前記シフト位置からパーキングレンジにセレクト操作されたときに、シフトレバーに押されてロックケーブルを押す方向に揺動するとともに、シフトレバーがパーキングレンジから前記シフト位置にセレクト操作されたときに、第1付勢手段の付勢力によりロックケーブルを引く方向に揺動するレバーカムとを備えた車両用自動変速機のシフト装置において、
    前記シフトレバーがパーキングレンジから前記シフト位置にセレクト操作されたときに、シフトレバーに押されて揺動するセレクト力伝達部材と、このセレクト力伝達部材と前記レバーカムとをこれらがシフトレバーを挟み込む方向に付勢するとともに、前記ロックケーブルに作用する引っ張り力が一定値以上になったときにロックケーブルが無理引きされることがないようにセレクト力伝達部材を空振りさせる第2付勢手段とが設けられていることを特徴とする車両用自動変速機のシフト装置。
  2. 前記レバーカムの揺動軸中心とセレクト力伝達部材の揺動軸中心は略同一直線上に並んでいることを特徴とする請求項1に記載の車両用自動変速機のシフト装置。
  3. 前記レバーカムとセレクト力伝達部材とは、相対的に揺動可能に連結されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用自動変速機のシフト装置。
  4. 第1付勢手段はレバーカムの内部に装着されており、第2付勢手段はセレクト力伝達部材の内部に装着されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用自動変速機のシフト装置。
  5. 前記ロックケーブルは、キーインターロック機能を備えるものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用自動変速機のシフト装置。
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