JP2002139150A - 雪上車の駐車装置 - Google Patents
雪上車の駐車装置Info
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- JP2002139150A JP2002139150A JP2000336974A JP2000336974A JP2002139150A JP 2002139150 A JP2002139150 A JP 2002139150A JP 2000336974 A JP2000336974 A JP 2000336974A JP 2000336974 A JP2000336974 A JP 2000336974A JP 2002139150 A JP2002139150 A JP 2002139150A
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- Japan
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- transmission case
- parking
- snowmobile
- transmission
- drive shaft
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 駐車時の雪上車の移動を最小限に抑えて乗車
フィーリングを高めることができる雪上車の駐車装置を
提供すること。 【構成】 エンジン動力を動力伝達手段を介して駆動軸
18に伝達し、該駆動軸18によってトラックベルトを
直接回転駆動して雪面上を走行する雪上車に設けられる
駐車装置を、前記駆動軸18を選択的に係止する駐車機
構(ストッパ29、ストッパレバー37、カム43等)
を含んで構成する。本発明によれば、トラックベルトを
直接駆動する駆動軸18を駐車機構によって係止してそ
の回転を阻止するようにしたため、バックラッシュによ
る駆動軸18の回転を可及的に小さく抑えることがで
き、駐車時の雪上車の移動を最小限に抑えて乗車フィー
リングを高めることができる。
フィーリングを高めることができる雪上車の駐車装置を
提供すること。 【構成】 エンジン動力を動力伝達手段を介して駆動軸
18に伝達し、該駆動軸18によってトラックベルトを
直接回転駆動して雪面上を走行する雪上車に設けられる
駐車装置を、前記駆動軸18を選択的に係止する駐車機
構(ストッパ29、ストッパレバー37、カム43等)
を含んで構成する。本発明によれば、トラックベルトを
直接駆動する駆動軸18を駐車機構によって係止してそ
の回転を阻止するようにしたため、バックラッシュによ
る駆動軸18の回転を可及的に小さく抑えることがで
き、駐車時の雪上車の移動を最小限に抑えて乗車フィー
リングを高めることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラックベルトを
駆動して雪面上を走行する雪上車の駐車装置に関する。
駆動して雪面上を走行する雪上車の駐車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】雪上車は、エンジン動力を動力伝達手段
を介して駆動軸に伝達し、該駆動軸によってトラックベ
ルトを直接回転駆動して雪面上を走行するものである
が、該雪上車を含む車両の駐車装置として、車輪を制動
するブレーキを利用しない構造を採用したものが提案さ
れている(特開平11−303991号公報参照)。
を介して駆動軸に伝達し、該駆動軸によってトラックベ
ルトを直接回転駆動して雪面上を走行するものである
が、該雪上車を含む車両の駐車装置として、車輪を制動
するブレーキを利用しない構造を採用したものが提案さ
れている(特開平11−303991号公報参照)。
【0003】上記提案に係る駐車装置は、エンジン動力
を主軸、副軸、駆動軸、車軸の順に伝達する車両におい
て、駐車時にはカムドラムによってカムフォロアを回動
させてこれを主軸に結着されたギヤに噛合させることに
よって主軸を係止するようにしたものである。
を主軸、副軸、駆動軸、車軸の順に伝達する車両におい
て、駐車時にはカムドラムによってカムフォロアを回動
させてこれを主軸に結着されたギヤに噛合させることに
よって主軸を係止するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記駐車装
置では、駐車時に主軸を係止してその回転を阻止して
も、該主軸から車軸までの動力伝達経路中に副軸及び駆
動軸が存在するため、各軸間のギヤのバックラッシュの
累積分だけ車両が前後に移動して乗車フィーリングが損
なわれるという問題があった。
置では、駐車時に主軸を係止してその回転を阻止して
も、該主軸から車軸までの動力伝達経路中に副軸及び駆
動軸が存在するため、各軸間のギヤのバックラッシュの
累積分だけ車両が前後に移動して乗車フィーリングが損
なわれるという問題があった。
【0005】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、駐車時の雪上車の移動を最小
限に抑えて乗車フィーリングを高めることができる雪上
車の駐車装置を提供することにある。
で、その目的とする処は、駐車時の雪上車の移動を最小
限に抑えて乗車フィーリングを高めることができる雪上
車の駐車装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、エンジン動力を動力伝達手
段を介して駆動軸に伝達し、該駆動軸によってトラック
ベルトを直接回転駆動して雪面上を走行する雪上車に設
けられる駐車装置を、前記駆動軸を選択的に係止する駐
車機構を含んで構成したことを特徴とする。
め、請求項1記載の発明は、エンジン動力を動力伝達手
段を介して駆動軸に伝達し、該駆動軸によってトラック
ベルトを直接回転駆動して雪面上を走行する雪上車に設
けられる駐車装置を、前記駆動軸を選択的に係止する駐
車機構を含んで構成したことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、エンジン動力を自動変速装置、主軸及び伝
動手段を順次経て前記駆動軸に伝達するとともに、前記
伝動手段を収納する伝動ケース内に前記駐車機構を配設
したことを特徴とする。
明において、エンジン動力を自動変速装置、主軸及び伝
動手段を順次経て前記駆動軸に伝達するとともに、前記
伝動手段を収納する伝動ケース内に前記駐車機構を配設
したことを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記伝動手段を無端伝動帯で構成してこれ
をテンショナーで内方に屈曲せしめ、該無端伝動帯の屈
曲凹部に形成された空間に前記駐車機構の少なくとも一
部を配設したことを特徴とする。
明において、前記伝動手段を無端伝動帯で構成してこれ
をテンショナーで内方に屈曲せしめ、該無端伝動帯の屈
曲凹部に形成された空間に前記駐車機構の少なくとも一
部を配設したことを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項2又は3記
載の発明において、前記主軸を前記伝動ケースに貫通せ
しめ、該主軸の電動ケース外側部に延出する端部にブレ
ーキディスクを結着し、伝動ケース内の前記伝動手段に
対して前記ブレーキディスクとは反対側に前記駐車機構
を配設したことを特徴とする。
載の発明において、前記主軸を前記伝動ケースに貫通せ
しめ、該主軸の電動ケース外側部に延出する端部にブレ
ーキディスクを結着し、伝動ケース内の前記伝動手段に
対して前記ブレーキディスクとは反対側に前記駐車機構
を配設したことを特徴とする。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項2,3又は
4記載の発明において、雪上車を横倒しにした状態で前
記伝動ケース内の潤滑油が溜る凹部を伝動ケースの側壁
の一部を突出させて形成し、該伝動ケースの前記凹部と
他の部位とで段差を形成し、該段差に前記駐車機構の一
部を配設したことを特徴とする。
4記載の発明において、雪上車を横倒しにした状態で前
記伝動ケース内の潤滑油が溜る凹部を伝動ケースの側壁
の一部を突出させて形成し、該伝動ケースの前記凹部と
他の部位とで段差を形成し、該段差に前記駐車機構の一
部を配設したことを特徴とする。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、前記伝動ケースの段差を前記駐車機構のバ
ネ機構の回り止めとして利用したことを特徴とする。
明において、前記伝動ケースの段差を前記駐車機構のバ
ネ機構の回り止めとして利用したことを特徴とする。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項5又は6記
載の発明において、前記伝動ケースの段差を2段以上と
したことを特徴とする。
載の発明において、前記伝動ケースの段差を2段以上と
したことを特徴とする。
【0013】従って、請求項1記載の発明によれば、ト
ラックベルトを直接駆動する駆動軸を駐車機構によって
係止してその回転を阻止するようにしたため、バックラ
ッシュによる駆動軸の回転を可及的に小さく抑えること
ができ、駐車時の雪上車の移動を最小限に抑えて乗車フ
ィーリングを高めることができる。
ラックベルトを直接駆動する駆動軸を駐車機構によって
係止してその回転を阻止するようにしたため、バックラ
ッシュによる駆動軸の回転を可及的に小さく抑えること
ができ、駐車時の雪上車の移動を最小限に抑えて乗車フ
ィーリングを高めることができる。
【0014】請求項2記載の発明によれば、強度及び剛
性の高い伝動ケース内に駐車機構を配設したため、大き
な力が作用する駐車機構を強固に支持することができ
る。
性の高い伝動ケース内に駐車機構を配設したため、大き
な力が作用する駐車機構を強固に支持することができ
る。
【0015】請求項3記載の発明によれば、無端伝動帯
の屈曲凹部に形成された空間を有効に利用して駐車機構
の少なくとも一部を配設したため、駐車機構の配設のた
めに伝動ケースを特別に大きくする必要がなく、該伝動
ケースをコンパクトに構成することができる。
の屈曲凹部に形成された空間を有効に利用して駐車機構
の少なくとも一部を配設したため、駐車機構の配設のた
めに伝動ケースを特別に大きくする必要がなく、該伝動
ケースをコンパクトに構成することができる。
【0016】請求項4記載の発明によれば、主軸の伝動
ケース外側部に延出する端部にブレーキディスクを結着
し、伝動ケース内の伝動手段に対してブレーキディスク
とは反対側に駐車機構を配設したため、伝動ケース内で
駐車機構をブレーキディスクとの干渉を考慮することな
く自由に配置することができ、該駐車機構の伝動ケース
内でのレイアウトが容易化する。
ケース外側部に延出する端部にブレーキディスクを結着
し、伝動ケース内の伝動手段に対してブレーキディスク
とは反対側に駐車機構を配設したため、伝動ケース内で
駐車機構をブレーキディスクとの干渉を考慮することな
く自由に配置することができ、該駐車機構の伝動ケース
内でのレイアウトが容易化する。
【0017】請求項5記載の発明によれば、伝動ケース
の側壁の一部に形成された段差は剛性が高くて強固であ
るため、この段差にその一部が配設された駐車機構を伝
動ケースに強固に支持させることができる。
の側壁の一部に形成された段差は剛性が高くて強固であ
るため、この段差にその一部が配設された駐車機構を伝
動ケースに強固に支持させることができる。
【0018】請求項6記載の発明によれば、伝動ケース
の段差を駐車機構のバネ機構の回り止めとして利用した
ため、駐車機構のバネ機構の回り止めを別途設ける必要
がなく、部品点数の削減、構造の簡素化等を図ることが
できる。
の段差を駐車機構のバネ機構の回り止めとして利用した
ため、駐車機構のバネ機構の回り止めを別途設ける必要
がなく、部品点数の削減、構造の簡素化等を図ることが
できる。
【0019】請求項7記載の発明によれば、伝動ケース
の段差を2段以上としたため、伝動ケースの側壁を徐々
に変化させることができ、該伝動ケースに高い剛性と強
度を安定的に確保することができる。
の段差を2段以上としたため、伝動ケースの側壁を徐々
に変化させることができ、該伝動ケースに高い剛性と強
度を安定的に確保することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【0021】図1は雪上車の走行駆動系の構成を示す側
面図、図2は同平面図、図3は同正面図である。
面図、図2は同平面図、図3は同正面図である。
【0022】本実施の形態に係る雪上車1の車体2の前
部は、フロントサスペンション3を介して左右一対の操
向スキー4によって支持されており、各操向スキー4は
ハンドル5の回動操作に連動して各フロントサスペンシ
ョン3を軸として左右に回動する。尚、図2に示すよう
に、前記ハンドル5の左端近傍には本発明に係る駐車装
置の駐車機構をON/OFF操作するための操作レバー
6が設けられている。
部は、フロントサスペンション3を介して左右一対の操
向スキー4によって支持されており、各操向スキー4は
ハンドル5の回動操作に連動して各フロントサスペンシ
ョン3を軸として左右に回動する。尚、図2に示すよう
に、前記ハンドル5の左端近傍には本発明に係る駐車装
置の駐車機構をON/OFF操作するための操作レバー
6が設けられている。
【0023】一方、車体2の後半部は、不図示のリヤサ
スペンションによって懸架された無端状のトラックベル
ト7によって支持されており、トラックベルト7は左右
一対の駆動スプロケット8、ガイドホイール9、アイド
ラホイール10等に巻装されている。
スペンションによって懸架された無端状のトラックベル
ト7によって支持されており、トラックベルト7は左右
一対の駆動スプロケット8、ガイドホイール9、アイド
ラホイール10等に巻装されている。
【0024】そして、車体2後半部の前記ハンドル5の
後方には燃料タンク11とシート12が前後に配設され
ている。
後方には燃料タンク11とシート12が前後に配設され
ている。
【0025】ところで、車体2の前半部は樹脂製のカウ
リング13によって覆われており、このカウリング13
によって覆われている部分には駆動源であるエンジン1
4と伝動ケース15が前後に配設されている。
リング13によって覆われており、このカウリング13
によって覆われている部分には駆動源であるエンジン1
4と伝動ケース15が前後に配設されている。
【0026】而して、上記エンジン14には横方向に延
びるクランク軸16が配設され、該クランク軸16の後
方には、該クランク軸16と同様に横方向に延びる主軸
(セカンダリ軸)17と駆動軸18が上下に配置されて
いる。尚、駆動軸18は前記トラックベルト7を直接回
転駆動する軸であって、これには左右一対の前記駆動ス
プロケット8が結着されている。
びるクランク軸16が配設され、該クランク軸16の後
方には、該クランク軸16と同様に横方向に延びる主軸
(セカンダリ軸)17と駆動軸18が上下に配置されて
いる。尚、駆動軸18は前記トラックベルト7を直接回
転駆動する軸であって、これには左右一対の前記駆動ス
プロケット8が結着されている。
【0027】又、前記クランク軸16はエンジン14の
左側方に延出しており、その端部に設けられた駆動プー
リ19と前記主軸17の左端部に設けられた従動プーリ
20との間にはVベルト21が巻装され、これらはVベ
ルト式自動変速機22を構成している(図2参照)。
左側方に延出しており、その端部に設けられた駆動プー
リ19と前記主軸17の左端部に設けられた従動プーリ
20との間にはVベルト21が巻装され、これらはVベ
ルト式自動変速機22を構成している(図2参照)。
【0028】ところで、図2に示すように、前記伝動ケ
ース15は車体2の右側に配され、前記主軸17の右端
部は伝動ケース15を貫通してこれの外側壁に突出して
おり、その端部にはディスクブレーキ装置の一部を構成
するブレーキディスク23が結着されている。又、前記
駆動軸18の右端部は回転自在に支承されて図示のよう
に伝動ケース15内に収納されている。
ース15は車体2の右側に配され、前記主軸17の右端
部は伝動ケース15を貫通してこれの外側壁に突出して
おり、その端部にはディスクブレーキ装置の一部を構成
するブレーキディスク23が結着されている。又、前記
駆動軸18の右端部は回転自在に支承されて図示のよう
に伝動ケース15内に収納されている。
【0029】次に、前記伝動ケース15及びその内部の
構成の詳細を図4〜図9に基づいて説明する。尚、図4
は伝動ケースのカバーを外した状態を示す側面図、図5
は図4のA−A線断面図、図6は図4のB−B線断面
図、図7は駐車機構の待ち機構部分の構成を示す分解斜
視図、図8は伝動ケースカバーの外側面図、図9は伝動
ケースのカバーを外して内部の駐車機構を示す側面図で
ある。
構成の詳細を図4〜図9に基づいて説明する。尚、図4
は伝動ケースのカバーを外した状態を示す側面図、図5
は図4のA−A線断面図、図6は図4のB−B線断面
図、図7は駐車機構の待ち機構部分の構成を示す分解斜
視図、図8は伝動ケースカバーの外側面図、図9は伝動
ケースのカバーを外して内部の駐車機構を示す側面図で
ある。
【0030】図5に示すように、伝動ケース15は本体
15Aとカバー15Bとに2分割されており、該伝動ケ
ース15を貫通する前記主軸17は左右の軸受24,2
5によって伝動ケース15に回転自在に支持され、その
左右の軸受24,25間の部位には小径のスプロケット
26が結着されている。
15Aとカバー15Bとに2分割されており、該伝動ケ
ース15を貫通する前記主軸17は左右の軸受24,2
5によって伝動ケース15に回転自在に支持され、その
左右の軸受24,25間の部位には小径のスプロケット
26が結着されている。
【0031】又、図5に示すように、前記駆動軸18の
右端部は軸受27によって伝動ケース15に回転自在に
支持されており、その伝動ケース15内に臨む端部には
大径のスプロケット28が結着され、その内側には略円
板状のストッパ29が結着されている。尚、図4及び図
9に示すように、ストッパ29の外周には複数の凹部2
9aが周方向に等角度ピッチで形成されている。
右端部は軸受27によって伝動ケース15に回転自在に
支持されており、その伝動ケース15内に臨む端部には
大径のスプロケット28が結着され、その内側には略円
板状のストッパ29が結着されている。尚、図4及び図
9に示すように、ストッパ29の外周には複数の凹部2
9aが周方向に等角度ピッチで形成されている。
【0032】そして、前記スプロケット26,28間に
は無端状のチェーン30が巻装されており、このチェー
ン30は図4に示すようにテンショナー31によって内
方にくの字状に屈曲されて所要のテンションが付与され
ている。ここで、テンショナー31は、図6に示すよう
に、伝動ケース15の本体15Aに一体に突設された軸
部15aにその一端が回動可能に支持されたアーム32
の他端にローラ33を軸34によって回転可能に支持し
て構成されており、図4に示すように伝動ケース15に
螺合された調整ボルト35の端部はアーム32に当接し
ている。従って、調整ボルト35を回してこれを伝動ケ
ース15に対して進退させれば、テンショナー31のロ
ーラ33が伝動ケース15の軸部15aを中心として回
動し、これによってチェーン30のテンションが調整さ
れる。
は無端状のチェーン30が巻装されており、このチェー
ン30は図4に示すようにテンショナー31によって内
方にくの字状に屈曲されて所要のテンションが付与され
ている。ここで、テンショナー31は、図6に示すよう
に、伝動ケース15の本体15Aに一体に突設された軸
部15aにその一端が回動可能に支持されたアーム32
の他端にローラ33を軸34によって回転可能に支持し
て構成されており、図4に示すように伝動ケース15に
螺合された調整ボルト35の端部はアーム32に当接し
ている。従って、調整ボルト35を回してこれを伝動ケ
ース15に対して進退させれば、テンショナー31のロ
ーラ33が伝動ケース15の軸部15aを中心として回
動し、これによってチェーン30のテンションが調整さ
れる。
【0033】ところで、図5に示すように、伝動ケース
本体15Aの側壁の一部は高低2段に突出されて高低の
凹部15b,15cが形成されており、これらの凹部1
5b,15cには、当該雪上車1を横倒しにした状態で
伝動ケース15内の潤滑油が溜められる。尚、雪上車1
を横倒しにした状態での伝動ケース15内の潤滑油野油
面を図5にLにて示す。このように伝動ケース本体15
Aの側壁に高低2つの凹部15b,15cを形成するこ
とによって、本体15Aの側壁内面には凹部15b,1
5cと他の部位との間に2段の段差(つまり、下段aと
中段b及び中段bと上段cとの間の段差)が形成され
る。
本体15Aの側壁の一部は高低2段に突出されて高低の
凹部15b,15cが形成されており、これらの凹部1
5b,15cには、当該雪上車1を横倒しにした状態で
伝動ケース15内の潤滑油が溜められる。尚、雪上車1
を横倒しにした状態での伝動ケース15内の潤滑油野油
面を図5にLにて示す。このように伝動ケース本体15
Aの側壁に高低2つの凹部15b,15cを形成するこ
とによって、本体15Aの側壁内面には凹部15b,1
5cと他の部位との間に2段の段差(つまり、下段aと
中段b及び中段bと上段cとの間の段差)が形成され
る。
【0034】而して、図4、図5及び図9に示すよう
に、伝動ケース本体15Aの側壁の凹部15cであっ
て、前記主軸17と駆動軸18との間の位置には軸36
が挿通固着されており、この軸36の伝動ケース15内
に突出する部位にはストッパレバー37の一端が回動可
能に支持されている。そして、このストッパレバー37
の他端には、前記ストッパ29の外周に形成された凹部
29aに選択的に係合する爪部37aが形成されてお
り、ストッパレバー37は前記軸36に巻装されたスプ
リング38によって一方向(爪部37aがストッパ29
の凹部29aから離脱する方向)に付勢されている。
に、伝動ケース本体15Aの側壁の凹部15cであっ
て、前記主軸17と駆動軸18との間の位置には軸36
が挿通固着されており、この軸36の伝動ケース15内
に突出する部位にはストッパレバー37の一端が回動可
能に支持されている。そして、このストッパレバー37
の他端には、前記ストッパ29の外周に形成された凹部
29aに選択的に係合する爪部37aが形成されてお
り、ストッパレバー37は前記軸36に巻装されたスプ
リング38によって一方向(爪部37aがストッパ29
の凹部29aから離脱する方向)に付勢されている。
【0035】ここで、図9に示すように、スプリング3
8の一端はストッパレバー37に係止され、他端は伝動
ケース本体15Aの側壁に形成された段差(中段bと上
段cとの段差)に係止されている。このように、伝動ケ
ース15の段差をスプリング38の回り止めとして利用
したため、スプリング38の回り止めを別途設ける必要
がなく、部品点数の削減、構造の簡素化等を図ることが
できる。
8の一端はストッパレバー37に係止され、他端は伝動
ケース本体15Aの側壁に形成された段差(中段bと上
段cとの段差)に係止されている。このように、伝動ケ
ース15の段差をスプリング38の回り止めとして利用
したため、スプリング38の回り止めを別途設ける必要
がなく、部品点数の削減、構造の簡素化等を図ることが
できる。
【0036】又、伝動ケース本体15Aの側壁の凹部1
5cの前記軸36の横であって、チェーン30の屈曲凹
部に形成された空間(図4参照)には、図6に示すよう
に大小異径の軸39が回動可能に挿通支持されており、
該軸39の大径部39aの伝動ケース15外へ突出する
部位には操作レバー40が結着されている。そして、操
作レバー40は、軸39の大径部39aに巻装されたス
プリング41によって一方向(図8の反時計方向)に付
勢されており、その端部は操作ワイヤー42(図8参
照)を介して図2に示した前記操作レバー6に連結され
ている。尚、図8に示すように、操作ワイヤー42のア
ウター受け部15dを伝動ケース15のカバー15Bの
外側壁に一体に形成したため、部品点数の削減と構造の
単純化を図ることができる。
5cの前記軸36の横であって、チェーン30の屈曲凹
部に形成された空間(図4参照)には、図6に示すよう
に大小異径の軸39が回動可能に挿通支持されており、
該軸39の大径部39aの伝動ケース15外へ突出する
部位には操作レバー40が結着されている。そして、操
作レバー40は、軸39の大径部39aに巻装されたス
プリング41によって一方向(図8の反時計方向)に付
勢されており、その端部は操作ワイヤー42(図8参
照)を介して図2に示した前記操作レバー6に連結され
ている。尚、図8に示すように、操作ワイヤー42のア
ウター受け部15dを伝動ケース15のカバー15Bの
外側壁に一体に形成したため、部品点数の削減と構造の
単純化を図ることができる。
【0037】他方、前記軸39の伝動ケース15内に突
出する小径部39bにはカム43が相対回転可能に支持
されている。即ち、カム43の一端には円筒状のボス4
3aが形成され、このボス43aが軸39の小径部39
bに回動可能に挿通支持されている。そして、このカム
43はボス43aに巻装されたスプリング44によって
一方向(図4及び図9の時計方向)に付勢されている。
出する小径部39bにはカム43が相対回転可能に支持
されている。即ち、カム43の一端には円筒状のボス4
3aが形成され、このボス43aが軸39の小径部39
bに回動可能に挿通支持されている。そして、このカム
43はボス43aに巻装されたスプリング44によって
一方向(図4及び図9の時計方向)に付勢されている。
【0038】ところで、操作レバー40とカム43とは
待ち機構によって所定角度範囲で相対回転が可能であっ
て、図7に示すように、軸39には凹部39cが180
°の角度範囲に亘って形成され、カム43のボス43a
には凸部43bが180°より小さな角度範囲で形成さ
れている。従って、カム43と操作レバー40とは、カ
ム43の凸部43bが軸39の凹部39c内で移動し得
る角度範囲で相対回転することができる。
待ち機構によって所定角度範囲で相対回転が可能であっ
て、図7に示すように、軸39には凹部39cが180
°の角度範囲に亘って形成され、カム43のボス43a
には凸部43bが180°より小さな角度範囲で形成さ
れている。従って、カム43と操作レバー40とは、カ
ム43の凸部43bが軸39の凹部39c内で移動し得
る角度範囲で相対回転することができる。
【0039】尚、図4において、45はカム43の回動
を規制する溜めのストッパピン、46は伝動ケース15
内の潤滑油のレベルを確認するためのレベルゲージ、4
7はブリーザ孔である。
を規制する溜めのストッパピン、46は伝動ケース15
内の潤滑油のレベルを確認するためのレベルゲージ、4
7はブリーザ孔である。
【0040】而して、以上説明したストッパ29、スト
ッパレバー37、カム43、スプリング38,41,4
4等によって駐車機構が構成されるが、この駐車機構は
伝動ケース15内のチェーン30を挟んで前記ブレーキ
ディスク23が配される側とは反対側に配設されてい
る。尚、車体2と伝動ケース15との間の空間には熱が
こもり易いが、本実施の形態ではブレーキディスク23
は伝動ケース15の外側方に設けられているため、その
放熱性が高められる。
ッパレバー37、カム43、スプリング38,41,4
4等によって駐車機構が構成されるが、この駐車機構は
伝動ケース15内のチェーン30を挟んで前記ブレーキ
ディスク23が配される側とは反対側に配設されてい
る。尚、車体2と伝動ケース15との間の空間には熱が
こもり易いが、本実施の形態ではブレーキディスク23
は伝動ケース15の外側方に設けられているため、その
放熱性が高められる。
【0041】ところで、当該雪上車1の通常走行時に
は、ハンドル5の左端部近傍に設けられた図2に示す前
記操作レバー6はOFF状態にあって、駐車機構もOF
F状態にあるが、このとき、カム43は図9に鎖線にて
示すように伝動ケース15の段差(中段bと上段cとの
段差)に当接して静止しており、ストッパレバー37は
鎖線にて示すようにカム43に当接して静止しており、
その爪部37aはストッパ29の凹部29aから離脱し
ている。
は、ハンドル5の左端部近傍に設けられた図2に示す前
記操作レバー6はOFF状態にあって、駐車機構もOF
F状態にあるが、このとき、カム43は図9に鎖線にて
示すように伝動ケース15の段差(中段bと上段cとの
段差)に当接して静止しており、ストッパレバー37は
鎖線にて示すようにカム43に当接して静止しており、
その爪部37aはストッパ29の凹部29aから離脱し
ている。
【0042】従って、上記状態においてエンジン14が
作動すれば、該エンジン14のクランク軸16の回転は
Vベルト式自動変速機22(図2参照)によって自動変
速されて主軸17に伝達され、この主軸17の回転はス
プロケット26とチェーン30及びスプロケット28を
経て減速されて駆動軸18に伝達され、該駆動軸18と
これに結着された駆動スプロケット8が回転駆動され
る。そして、駆動スプロケット8によってトラックベル
ト7が回転駆動されることによって雪上車1が所定の速
度で雪面上を走行する。
作動すれば、該エンジン14のクランク軸16の回転は
Vベルト式自動変速機22(図2参照)によって自動変
速されて主軸17に伝達され、この主軸17の回転はス
プロケット26とチェーン30及びスプロケット28を
経て減速されて駆動軸18に伝達され、該駆動軸18と
これに結着された駆動スプロケット8が回転駆動され
る。そして、駆動スプロケット8によってトラックベル
ト7が回転駆動されることによって雪上車1が所定の速
度で雪面上を走行する。
【0043】而して、雪上車1を駐車する場合には、ラ
イダーはハンドル5の左端近傍に設けられた操作レバー
6を操作してこれをONする。すると、操作力が操作ワ
イヤー42を経て駐車機構の操作レバー40に伝達され
て該操作レバー40と軸39及びカム43が図8の時計
方向に回動する。
イダーはハンドル5の左端近傍に設けられた操作レバー
6を操作してこれをONする。すると、操作力が操作ワ
イヤー42を経て駐車機構の操作レバー40に伝達され
て該操作レバー40と軸39及びカム43が図8の時計
方向に回動する。
【0044】上述のようにカム43が回動すると、該カ
ム43はその外周面に当接するストッパレバー37を軸
36を中心として図4及び図9の時計方向に回動させる
ため、図示のようにストッパレバー37の爪部37aが
ストッパ29の凹部29aに係合して駆動軸18の回転
を阻止し、これによって雪上車1の移動がロックされて
駐車状態が維持される。尚、カム43が回動してこれが
図4に示すようにストッパピン45に当接した状態で、
ストッパレバー37の爪部37aがストッパ29の凹部
29aに確実に係合する。
ム43はその外周面に当接するストッパレバー37を軸
36を中心として図4及び図9の時計方向に回動させる
ため、図示のようにストッパレバー37の爪部37aが
ストッパ29の凹部29aに係合して駆動軸18の回転
を阻止し、これによって雪上車1の移動がロックされて
駐車状態が維持される。尚、カム43が回動してこれが
図4に示すようにストッパピン45に当接した状態で、
ストッパレバー37の爪部37aがストッパ29の凹部
29aに確実に係合する。
【0045】ところで、ストッパ29の停止位置によっ
てはストッパレバー37の爪部37aがストッパ29の
凹部29aに係合せず、該爪部37aがストッパ29の
外周部に乗り上げる事態が発生するが、このような場
合、前記待ち機構のためにカム43はストッパレバー3
7の爪部がストッパ29の外周部に乗り上げた状態のま
ま静止し、操作レバー40は所定角度だけ回動してスプ
リング41を巻回する。このため、カム43にはストッ
パレバー37を係合方向に回動させようとする付勢力が
付与され、雪上車1が若干移動してストッパ29が回動
し、該ストッパ29の凹部29aがストッパレバー37
の爪部37aに合致した時点で爪部37aが凹部29a
に確実に係合して駆動軸18の回転が阻止される。
てはストッパレバー37の爪部37aがストッパ29の
凹部29aに係合せず、該爪部37aがストッパ29の
外周部に乗り上げる事態が発生するが、このような場
合、前記待ち機構のためにカム43はストッパレバー3
7の爪部がストッパ29の外周部に乗り上げた状態のま
ま静止し、操作レバー40は所定角度だけ回動してスプ
リング41を巻回する。このため、カム43にはストッ
パレバー37を係合方向に回動させようとする付勢力が
付与され、雪上車1が若干移動してストッパ29が回動
し、該ストッパ29の凹部29aがストッパレバー37
の爪部37aに合致した時点で爪部37aが凹部29a
に確実に係合して駆動軸18の回転が阻止される。
【0046】以上において、本実施の形態では、駐車時
にはトラックベルト7を直接駆動する駆動軸18を駐車
機構によって係止してその回転を阻止するようにしたた
め、エンジン14のクランク軸16から駆動軸18に至
るまでの動力伝達経路に存在するバックラッシュによっ
て駆動軸18が回転することがなく、該駆動軸18の回
転が可及的に小さく抑えられ、駐車時の雪上車1の移動
が最小限に抑えられてライダーの乗車フィーリングが高
められる。
にはトラックベルト7を直接駆動する駆動軸18を駐車
機構によって係止してその回転を阻止するようにしたた
め、エンジン14のクランク軸16から駆動軸18に至
るまでの動力伝達経路に存在するバックラッシュによっ
て駆動軸18が回転することがなく、該駆動軸18の回
転が可及的に小さく抑えられ、駐車時の雪上車1の移動
が最小限に抑えられてライダーの乗車フィーリングが高
められる。
【0047】又、強度及び剛性の高い伝動ケース15内
に駐車機構を配設したため、大きな力が作用する駐車機
構を強固に支持することができるとともに、伝動ケース
15内に収容された潤滑油で駐車機構を潤滑することが
でき、該駐車機構に高い作動安定性が確保される。そし
て、伝動ケース15を本体15Aとカバー15Bとに2
分割したため、該伝動ケース15自体の厚さを比較的薄
くすることができるとともに、本体15Aとカバー15
Bとの合面の周長が長くなるために伝動ケース15が強
固になり、駐車機構を一層強固に支持することができ
る。
に駐車機構を配設したため、大きな力が作用する駐車機
構を強固に支持することができるとともに、伝動ケース
15内に収容された潤滑油で駐車機構を潤滑することが
でき、該駐車機構に高い作動安定性が確保される。そし
て、伝動ケース15を本体15Aとカバー15Bとに2
分割したため、該伝動ケース15自体の厚さを比較的薄
くすることができるとともに、本体15Aとカバー15
Bとの合面の周長が長くなるために伝動ケース15が強
固になり、駐車機構を一層強固に支持することができ
る。
【0048】更に、本実施の形態では、伝動ケース15
内のチェーン30の屈曲凹部に形成された空間を有効に
利用して駐車機構の一部を構成するカム43等を配設し
たため、駐車機構の配設のために伝動ケース15を特別
に大きくする必要がなく、該伝動ケース15をコンパク
トに構成することができる。
内のチェーン30の屈曲凹部に形成された空間を有効に
利用して駐車機構の一部を構成するカム43等を配設し
たため、駐車機構の配設のために伝動ケース15を特別
に大きくする必要がなく、該伝動ケース15をコンパク
トに構成することができる。
【0049】又、主軸17の伝動ケース15外側部に延
出する端部にブレーキディスク23を結着し、伝動ケー
ス15内のチェーン30に対してブレーキディスク23
とは反対側に駐車機構を配設したため、伝動ケース15
内で駐車機構をブレーキディスク23との干渉を考慮す
ることなく自由に配置することができ、該駐車機構の伝
動ケース15内でのレイアウトが容易化する。
出する端部にブレーキディスク23を結着し、伝動ケー
ス15内のチェーン30に対してブレーキディスク23
とは反対側に駐車機構を配設したため、伝動ケース15
内で駐車機構をブレーキディスク23との干渉を考慮す
ることなく自由に配置することができ、該駐車機構の伝
動ケース15内でのレイアウトが容易化する。
【0050】更に、本実施の形態では、伝動ケース15
の段差を2段としたため、伝動ケース15の側壁を徐々
に変化させることができ、該伝動ケース15に高い剛性
と強度を安定的に確保することができる。
の段差を2段としたため、伝動ケース15の側壁を徐々
に変化させることができ、該伝動ケース15に高い剛性
と強度を安定的に確保することができる。
【0051】その他、本実施の形態では、伝動ケース本
体15Aの側壁を突出させない部分(雪上車1を横倒し
にした状態での潤滑油の油面Lから外へ出る部分)に駐
車機構のストッパ29やストッパレバー37を配置した
ため、雪上車1を横倒しした状態において潤滑油を溜め
るための凹部15b,15cの容量を十分確保すること
ができるとともに、車体2と伝動ケース15との間のデ
ッドスペースを有効に利用して操作レバー40等を配置
することができる。
体15Aの側壁を突出させない部分(雪上車1を横倒し
にした状態での潤滑油の油面Lから外へ出る部分)に駐
車機構のストッパ29やストッパレバー37を配置した
ため、雪上車1を横倒しした状態において潤滑油を溜め
るための凹部15b,15cの容量を十分確保すること
ができるとともに、車体2と伝動ケース15との間のデ
ッドスペースを有効に利用して操作レバー40等を配置
することができる。
【0052】ところで、伝動ケース15内に後進機構を
配置した形態を図10に示すが、前記実施の形態に対し
て伝動ケース15内の構造に変更を加えることなく、リ
バースギヤ48,49等を追加するだけで雪上車1に後
進機能を追加することができる。この場合、伝動ケース
15内で駐車機構のストッパ29と後進機構のリバース
ギヤ48,49をチェーン30を挟んでこれの両側に配
置すれば、これらを相互の干渉を避けた合理的な配置が
可能となる。尚、図10においては、図5に示したと同
一要素には同一符号を付している。
配置した形態を図10に示すが、前記実施の形態に対し
て伝動ケース15内の構造に変更を加えることなく、リ
バースギヤ48,49等を追加するだけで雪上車1に後
進機能を追加することができる。この場合、伝動ケース
15内で駐車機構のストッパ29と後進機構のリバース
ギヤ48,49をチェーン30を挟んでこれの両側に配
置すれば、これらを相互の干渉を避けた合理的な配置が
可能となる。尚、図10においては、図5に示したと同
一要素には同一符号を付している。
【0053】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、エンジン動力を動力伝達手段を介して駆動軸に
伝達し、該駆動軸によってトラックベルトを直接回転駆
動して雪面上を走行する雪上車に設けられる駐車装置
を、前記駆動軸を選択的に係止する駐車機構を含んで構
成したため、駐車時の雪上車の移動を最小限に抑えて乗
車フィーリングを高めることができるという効果が得ら
れる。
よれば、エンジン動力を動力伝達手段を介して駆動軸に
伝達し、該駆動軸によってトラックベルトを直接回転駆
動して雪面上を走行する雪上車に設けられる駐車装置
を、前記駆動軸を選択的に係止する駐車機構を含んで構
成したため、駐車時の雪上車の移動を最小限に抑えて乗
車フィーリングを高めることができるという効果が得ら
れる。
【図1】雪上車の走行駆動系の構成を示す側面図であ
る。
る。
【図2】雪上車の走行駆動系の構成を示す平面図であ
る。
る。
【図3】雪上車の走行駆動系の構成を示す正面図であ
る。
る。
【図4】伝動ケースのカバーを外した状態を示す側面図
である。
である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】図4のB−B線断面図である。
【図7】駐車機構の待ち機構部分の構成を示す分解斜視
図である。
図である。
【図8】伝動ケースカバーの外側面図である。
【図9】伝動ケースのカバーを外して内部の駐車機構を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図10】別実施形態に係る伝動ケースのカバーを外し
た状態を示す側面図、
た状態を示す側面図、
1 雪上車 7 トラックベルト 14 エンジン 15 伝動ケース 15b,15c 凹部 16 クランク軸 17 主軸 18 駆動軸 22 Vベルト式自動変速機(自動変速装
置) 23 ブレーキディスク 26,28 スプロケット(伝動手段) 29 ストッパ 30 チェーン(無端伝動帯) 31 テンショナー 37 ストッパレバー 38 スプリング 41,44 スプリング
置) 23 ブレーキディスク 26,28 スプロケット(伝動手段) 29 ストッパ 30 チェーン(無端伝動帯) 31 テンショナー 37 ストッパレバー 38 スプリング 41,44 スプリング
Claims (7)
- 【請求項1】 エンジン動力を動力伝達手段を介して駆
動軸に伝達し、該駆動軸によってトラックベルトを直接
回転駆動して雪面上を走行する雪上車に設けられる装置
であって、 前記駆動軸を選択的に係止する駐車機構を含んで構成さ
れることを特徴とする雪上車の駐車装置。 - 【請求項2】 エンジン動力を自動変速装置、主軸及び
伝動手段を順次経て前記駆動軸に伝達するとともに、前
記伝動手段を収納する伝動ケース内に前記駐車機構を配
設したことを特徴とする請求項1記載の雪上車の駐車装
置。 - 【請求項3】 前記伝動手段を無端伝動帯で構成してこ
れをテンショナーで内方に屈曲せしめ、該無端伝動帯の
屈曲凹部に形成された空間に前記駐車機構の少なくとも
一部を配設したことを特徴とする請求項2記載の雪上車
の駐車装置。 - 【請求項4】 前記主軸を前記伝動ケースに貫通せし
め、該主軸の電動ケース外側部に延出する端部にブレー
キディスクを結着し、伝動ケース内の前記伝動手段に対
して前記ブレーキディスクとは反対側に前記駐車機構を
配設したことを特徴とする請求項2又は3記載の雪上車
の駐車装置。 - 【請求項5】 雪上車を横倒しにした状態で前記伝動ケ
ース内の潤滑油が溜る凹部を伝動ケースの側壁の一部を
突出させて形成し、該伝動ケースの前記凹部と他の部位
とで段差を形成し、該段差に前記駐車機構の一部を配設
したことを特徴とする請求項2,3又は4記載の雪上車
の駐車装置。 - 【請求項6】 前記伝動ケースの段差を前記駐車機構の
バネ機構の回り止めとして利用したことを特徴とする請
求項5記載の雪上車の駐車装置。 - 【請求項7】 前記伝動ケースの段差を2段以上とした
ことを特徴とする請求項5又は6記載の雪上車の駐車装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000336974A JP2002139150A (ja) | 2000-11-06 | 2000-11-06 | 雪上車の駐車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000336974A JP2002139150A (ja) | 2000-11-06 | 2000-11-06 | 雪上車の駐車装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002139150A true JP2002139150A (ja) | 2002-05-17 |
Family
ID=18812432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000336974A Pending JP2002139150A (ja) | 2000-11-06 | 2000-11-06 | 雪上車の駐車装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002139150A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007203783A (ja) * | 2006-01-31 | 2007-08-16 | Delta Kogyo Co Ltd | 車両用自動変速機のシフト装置 |
JP2013166524A (ja) * | 2012-02-17 | 2013-08-29 | Honda Motor Co Ltd | トランスミッションのパーキングブレーキ装置 |
CN110439996A (zh) * | 2018-05-03 | 2019-11-12 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 用于机动车的驻车锁定设备 |
-
2000
- 2000-11-06 JP JP2000336974A patent/JP2002139150A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007203783A (ja) * | 2006-01-31 | 2007-08-16 | Delta Kogyo Co Ltd | 車両用自動変速機のシフト装置 |
JP2013166524A (ja) * | 2012-02-17 | 2013-08-29 | Honda Motor Co Ltd | トランスミッションのパーキングブレーキ装置 |
CN110439996A (zh) * | 2018-05-03 | 2019-11-12 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 用于机动车的驻车锁定设备 |
CN110439996B (zh) * | 2018-05-03 | 2021-04-06 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 用于机动车的驻车锁定设备 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060327 |