JP4778180B2 - マクロフィラメントから作られたマスカラブラシ - Google Patents

マクロフィラメントから作られたマスカラブラシ Download PDF

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    • A46B9/021Position or arrangement of bristles in relation to surface of the brush body, e.g. inclined, in rows, in groups arranged like in cosmetics brushes, e.g. mascara, nail polish, eye shadow

Description

【0001】
発明の背景
1.発明の分野
本発明は、毛に化粧品を塗るためのブラシに関するものである。さらに詳しくは、本発明は、睫毛にマスカラをつけるためのブラシに関するものである。
【0002】
2.従来技術の説明
睫毛にマスカラをつけるのに用いられるマスカラブラシのような、撚りワイヤーコア(twisted wire core)を有するブラシは公知である。代表的なマスカラブラシは、一本の金属ワイヤーをほぼU字形状に折り曲げてつくった一対の平行なワイヤーセグメントから形成されるコアを含んでいる。ブリスル(bristle)(フィラメントあるいはファイバーともいう)を、これは通常ナイロンストランドから成るが、このワイヤーセグメントの一定長さ部分の間に並べる。そして、このワイヤーセグメントを、互いのまわりに撚り(または回転させ)、らせん状のコア(撚りワイヤーコアともいう)を形成する。そしてこのらせん状コアは、前記フィラメントを、ほぼその中央で挟んで保持する。このようにして、らせん(ヘリカル)状または渦巻(スパイラル)状の撚りワイヤーコア中に固定された、放射状に延びるブリスルを有するブリスル部分(またはブリスルヘッド)が形成される。例えば、Gueretの米国特許第4,887,622号、およびHartelらの米国特許第4,733,425号を参照されたい。
【0003】
従来からマスカラブラシの目的は、使用者の睫毛にマスカラをつけることである。このために、ブラシは、マスカラリザーバからマスカラの必要量を取りだし且つそれを運び、さらに使用者の睫毛にそれをつけることができるものでなければならない。例えば、Costaの米国特許第4,365,642号、Hartelらの米国特許第4,733,425号、およびGueretの米国特許第4,887,622号を参照されたい。よりソフトで、よりしなやかなブリスルは、柔軟性がより大きく且つ睫毛の周りを曲がりながらマスカラを添着できることから、マスカラをつけるのにはより向いていると思われる。よりソフトで、よりしなやかなブリスルはまた、触れても使用者にあまりチクチク感を与えないと考えられる。従来型の撚りワイヤーコアのマスカラブラシのブリスルは、通常、硬度(またはデュロメーター)が85D(これは、例えばロックウエルスケールでは約115R)より相当大きいナイロン材料(例えば、ポリアミド)から作られる。従来型のブラシのブリスルをよりしなやかにするには、ブリスルの直径を、例えば2.4mil(100分の6ミリメーター)と細くする。しかしながら、より小さい直径のブリスルは、比較的表面積が小さいため、より大きい直径のブリスルよりも少ない量のマスカラを運ぶものと思われる。このブリスル一本一本の小さい表面積を補うために、直径の小さいブリスルを有する従来型のブラシは、負荷量を増やすために、ブリスル密度をより高くする傾向がある。これは、ブリスル外周面(本明細書中では、ブラシ表面ともいう、即ちブリスルの先端によって規定される相対的な外周面または表面)が「閉じた」状態(即ち、ブリスル先端同士間の隙間または空間がほとんどないか、狭い状態)のブラシとなる。
【0004】
マスカラは一般に非常に粘着性があり、睫毛につけると「だま」になる傾向がある。マスカラの「だま」は、通常、マスカラをつける過程で仕上げ段階としてすき取られる。より硬いブリスルは、「だま」をすき取り且つ睫毛を適切に分けるのにより向いていると考えられる。しかしながら、このすき取りと分ける機能は、比較的開いたブリスル外周面(またはブラシ表面)をもつブラシ、即ち、ブラシをより「クシのよう」にするためにブリスルとブリスル間に無数のまたは広い隙間(または空間)を有する外周面(または表面)をもつブラシ、のほうがよりうまくできると考えられる。
【0005】
このように、よりソフトで、より多数のブリスルを有するブラシは、マスカラをつけるのには十分向いているが、「だま」をすき取りかつ睫毛を分けるのにはあまり向いてないと考えられていた。逆に、より硬い、より少ないブリスルを有するブラシは、睫毛をすき取り且つ分けるのには十分向いているが、睫毛にマスカラをつけるのにはあまり向いてないと考えられていた。それぞれの機能に対して別々のブラシ(即ち、マスカラをつけるにはソフトなブラシ、クシですくには硬いブラシ)を使うこともできるが、一本のブラシでマスカラをつけることと「だま」をすき取ることの両方ができれば、使用者にとっては便利なことで、好ましいことである。
【0006】
マスカラをつけることとクシですくことに優れた特性をもつとされているブラシの例が、Schrepfらの米国特許第4,861,179号に示されており、従来のソフトなブリスルと従来の硬いブリスルとを組み合わせたブラシを開示している。つけることとクシですくことに優れた特性をもつとされたブラシの他の例が、Gueretの米国特許第5,238,011号に示されている。Gueret特許は、ショア硬度が20A〜40Dである(前記したように、従来型のブリスルは通常デュロメーターは85Dより大きい)柔らかい材料から作った、直径が3.9〜13.8mil(100分の10〜35ミリメーター)と大きい(この直径は、通常の軟質ポリアミドブリスルよりも少なくとも1.5mil(約100分の4ミリメーター)広い)ブリスルを開示している。Gueretが述べているように、この直径は、しなやかさの程度が高くなりすぎるのを防止するに足る大きさであるとされている。結果として得られたブラシは、従来型のよりソフトなタイプのブラシと同程度のしなやかさまたはソフトさであるとされている。従って、該ブリスルは、硬さにおいては従来型のブリスルと同程度である。
【0007】
前記のブラシは、従来型のマスカラをつけたり、すいたりするのには適しているかも知れないが、現在好まれているマスカラは粘度がずっと高いものである(200万CPS以上)。高粘度マスカラは、どちらかと言うと従来の硬さのブリスルを倒れさせてしまうので、従来の硬さのブリスルを有するブラシは、つけたりあるいはすいたりする目的に役立たなくなってしまう。従って、上記のブラシは、そのような高粘度マスカラに使うのには適していない。
【0008】
それゆえ、十分な量のマスカラ(または他の化粧品)をリザーバからつけたい位置まで運ぶことができ、マスカラを均一にまた所望の量でつけることができ、かつ睫毛を分けるとともに必要のない余剰分をすき取ることができるブラシが必要とされている。
【0009】
発明の概要
従来の「ソフト」ブリスルよりも太くて且つ硬いブリスルを有するマスカラブラシを開示する。マスカラをつけるのを容易にし且つ使用者にチクチク感を与えないように十分しなやかなブラシとするために、従来型のブリスルを作る材料よりも相当柔らかい材料からブリスルを作る。そのブラシは、一対の撚りワイヤーセグメントから形成される中心コアを有している。放射状に延びる複数のブリスルが撚りワイヤーセグメント対の間に固定されて、該コアの一端にブラシ部分を形成する。前記撚りワイヤーセグメントの1回転当たり4〜27本のブリスル数でブリスルを固定する。各ブリスルは、直径が8〜18milであり、デュロメーターが62Dと82Dの間にある熱可塑性エラストマー材料からつくられる。ブリスルは、デュロメーターが約72Dの弾性ポリエステル材料から、直径10〜13milで作られ、1回転当たり7〜14本のブリスル数で固定されることが好ましい。
【0010】
柔らかい材料から作られるこの太くて硬いブリスルは、驚くべきことに、マスカラを均一にまた所望の量でつけ、且つ睫毛を分けながら余剰分をすき取ることができる。この予想外の改良された能力は、一つには、個々のブリスルの硬さと太さを共に増加させたことによるものと考えられ、これが、よりしっかりしたブラシの全体形状およびより広い個々のブリスルの表面を与え、これが睫毛をよりうまく操作することを可能とし、つけることとすくことを容易にするようである。特に、この太くて硬いブリスルは、睫毛をうまく持ち上げてマスカラをつけやかくし、また、睫毛にしっかりとしたカールがかかるように睫毛をセットしやすくする。さらに、このブリスルの柔らかい材料そのものが、マスカラ塗りを容易にする。
【0011】
詳細な説明
図2に、参照数字10で広く示されている、マスカラアプリケーターブラシを示す。このブラシは、従来型のマスカラ容器(示されていない)、即ち、周壁が製品貯蔵チャンバーを画定していて、ブラシ10を挿し入れる寸法の該チャンバーへの開口部をもつタイプの容器で使用するためのものである。ブラシ10は、シャフト11に連結された第1(または基部)端18、および該基部端18の反対側となる第2(または遠部)端14を有する中心コア12を含む。このコア12に沿い、基部端18と遠部端14それぞれを通る、縦軸13が規定される。図2において、コア12の基部端18は、シャフト11によりハンドル30に連結されて示されているが、これとは別に、コア12の基部端18を他の構造物(例えば、容器のキャップ(示されていない))に取り付けることもできる。ブリスル部分16は、遠部端14から基部端18に向かって、コア12の長さの少なくとも一部分に沿って延びる。ブリスル部分16は、コア12に取り付けられた、放射状に延びるブリスル17を含む。コア12は撚りワイヤーコアであり、一般に、一方の端41でつながり「U」の形をした一対の平行なワイヤーセグメント40(図1)を先ず形成することにより作られる。このワイヤーは、当技術分野でよく知られたタイプのもので(例えば、通常の軟鋼線または軟鉄線)、その寸法や仕様もよく知られている。選択された長さと材質のブリスル17を複数本、ワイヤーセグメント40の対の間に配置する。そして、縦軸13を中心にしてワイヤーセグメント40を撚り(図1の矢印39を参照)、該ブリスルのほぼ中央で各ブリスル17を挟み締めかん合状態で固定する。このようにして、各ブリスル17の相対する端部が、撚りワイヤーコア12から放射状に延びる。ブリスル17を固定した後、このブラシヘッドを適当な方法(例えば、研削、レーザーカッティングなど)でトリミングして、所望の形状(例えば、シリンダー形状、テーパー状、円錐形状、二重円錐形状など)にしてもよい。
【0012】
ブリスル17はいずれの公知の方法によっても、また各種材料から作ってもよい。例えば、ブリスルをナイロンまたはポリアミド誘導体から作ってもよく、あるいは熱可塑性エラストマーからでもよい。個々のブリスルは押し出し加工で作ってもよいし、あるいは他の公知の方法により製造してもよい。個々のブリスルは所望の長さで製造してもよいし、あるいは連続フィラメントを所望の長さにカットしてもよい。個々のブリスル(または連続フィラメント)は、デュロメーターが62D〜82Dの範囲にある比較的柔らかい熱可塑性エラストマー材料から作られた、多数ある市販製品のいずれを選んできてもよい。好ましい材料は、デュロメーターが約72Dである弾性ポリエステル材料である。本発明のブリスルを作るのに好適なフィラメントの一例は「スーパーソフト(Supersoft)」フィラメント(商品名、Du Pont Filaments (Washington、WV)から市販されている)で、このフィラメントは特定のポリエステルエラストマー基材、即ち、Hytrel(Du Pont Corporationの登録商標で、同社から市販されている)7246からつくられている。Hytrel 7246は、硬度が72Dであるとされている。そのようなフィラメントの直径は比較的小さいため、標準的な試験方法では個々のフィラメントの硬度を測ることができないことは理解されるであろう。しかしながら、押し出しあるいは他の方法によるフィラメントの製造中に起こる材料配向が、一般に、フィラメントの硬度を、その基材の硬度よりも高くしてしまうことも理解されるであろう。従って、Hytrel 7246からつくられる個々のフィラメントの硬度は、概して72Dより大きくなるだろう。
【0013】
個々のブリスル17の直径は、十分な程度の剛性を持たせて、従来型の「ソフト」ブラシよりもしなやかさの低い(即ち、デュロメーターが85Dよりも大きい材料から作られ、直径が2.4milのブリスルを有するブラシよりもしなやかさが低い)ブラシを得るに足る大きさとすべきである。従って、デュロメーターが62D〜82Dの材料から作られるブリスルに対しては、個々のブリスルの直径を8mil〜18milとすべきである。好ましくは、ブリスルの直径は10mil〜13milとする。
【0014】
ブリスル17(または、ブリスルのもとであるファイバー)は、通常、断面は大体において円形である。しかしながら、他の断面形状を有するブリスルも考えられる。例えば、ブリスル17の全てあるいは一部は、楕円形状、三角形もしくは三角形類似形状、あるいは他の断面形状であってもよい。また、個々のブリスルの径が大きいほど、ブリスル表面造形(例えば、図4に示されている造形のようなもの、即ち、ブリスル表面の溝54、隙間56または隆起52)のために円形ではない断面形状により容易に対応できる。溝54、隙間56または隆起52は、ファイバーの長さ方向に沿って、連続してあるいは間隔を置いて走らせてもよく、またファイバーの縦軸にほぼ平行にあるいはファイバーの縦軸を中心にしてらせん状に設けてもよい。このタイプの構造細部は、ブリスルの表面積を大きくし、これに比例して、ブリスルのマスカラ運搬・送達容量を大きくする。径の大きいブリスルはまた、機械的に改良することにより、例えば、ブリスル先端を研摩して表面組織(または表面積)を大きくすることにより、より多量の化粧品を運ぶことができる。これは、ブリスル強度に最小限の影響を与えるだけで、公知の方法により達成することができる。この機械的に研摩されたブリスル先端は、より多量のマスカラをブラシ表面に保持すると考えられる(このブラシ表面で、マスカラを容易に且つ効率的に睫毛に送達することができる)。
【0015】
各ブリスル17の断面は中空でなくてもよいし、中空になっていてもよい。中空断面のブリスルは、1つのルーメン(またはチャンバー)58(図5を参照)、または複数の放射状に隣接するルーメン(またはチャンバー)58、60、62(図6を参照)を有していてもよい。各ルーメン(またはチャンバー)は、各ファイバーの長さ方向に沿って、ファイバーの断面を通して連続的に延びていてもよいし、あるいは、各ファイバーの長さ方向に沿って、ファイバーの断面に間隔を置いて設けられていてもよい。ルーメン(またはチャンバー)58、60、62は、そのブリスル先端において外面に開口しているが、これにより、毛細管作用から、さらなる量のマスカラを保持するであろう。
【0016】
ブラシのブリスル部分16には、完成したブラシが1回転当たり4〜27本のブリスルを有するように、ブリスル17を配置する。当技術分野で周知のように、「1回転当たりのブリスル数」という表現は、ワイヤーセグメント対の完全な撚り(または回転)1回で固定される個々のブリスルの数を意味する。好ましくは、ブラシは1回転当たり7〜14本のブリスルを有する。驚くべきことに、本発明のブリスル(即ち、デュロメーターが62D〜82Dである熱可塑性エラストマー材料からつくられ、且つ直径が8〜18milのもの)を1回転当たり4〜9本のブリスル数で供給すると、ブリスルはブリスル外周面により均一に広がる傾向があることが認められた(図2を参照)。ブリスル数が1回転当たり10〜27本のブリスルである場合は、本発明のブリスルは、コア12のまわりにらせん状の列に並べられる傾向がある(図3を参照)。いずれの場合も、より太い、より剛性のあるブリスルは、高粘度のマスカラに用いた場合でも、ブリスル数に関係なく、ブリスルのもとの配列を維持する傾向にある。
【0017】
より大きなブリスル直径と柔らかいブリスル材料とを組み合わせることにより、マスカラをつけるのには十分にソフトで、睫毛を持ち上げてすくことには適度に硬いブラシが得られる。ブリスルが太いほど、また硬いほど、より効率良く睫毛をすける。ブリスルが太くなると、それに対応して、従来型のブリスルよりもブリスル先端が太くなり、ブリスルシャフトの表面積も大きくなる。このより太い先端およびより大きな表面積は、マスカラをつけるときにより多量を睫毛に運ぶことができる。このより太いブリスルは十分に硬いので、高粘度のマスカラを含めて、どのようなマスカラでも、つけたりまたは余剰分をすき取ったりできる。またブリスルが太いほど、また硬いほど、ブラシのブリスル部分の形状が安定するので、ブリスル数の非常に少ないブラシが可能となる。ブリスル数が非常に少ないブラシは、比較的隙間の広いブラシ表面(即ち、ブリスル先端同士の間に無数の広い隙間または空間があって、ブラシをどちらかと言うと「クシのよう」にする)を有するので、望ましいのである。隙間の広いブラシ表面は、ブリスルとブリスルの間にある無数の広い隙間がより多量のマスカラを収容するので、特に高粘度のマスカラについては、睫毛へのマスカラ運搬を容易にする。本明細書で要求しているブリスル規格値(即ち、1回転当たり4〜27本のブリスル数で、各々の直径が8mil〜18milで、デュロメーターが62D〜82D)は比較的隙間の広いブラシ表面を持つブラシを与える。このことは、ブリスルが周りに広がっていても(1回転当たり4〜9本のブリスル)、あるいはコアを中心にどちらかと言うとらせん状の列に並んでいてもそうなる。
【0018】
柔らかい材料から作られる、より太くてより硬いブリスルを有し、且つブリスル数が非常に少ないブラシは、驚くべきことに、マスカラを均一に、しかも十分な量でつけることができ、さらには睫毛を分けつつ余剰量をすき取ることが可能である。これらの効果は、ブリスルが中空である場合は、より顕著なものになると考えられる。各ブリスルの硬さと径が増すと、性能の向上が得られる。というのは、一つには、ブリスルがより安定したブラシ全体部分を形成するためであり、他には、各々のブリスルがより広い個々のブリスル表面を与え、これが睫毛をより巧みに操作することを可能とし、マスカラつけおよびクシすきを容易にするからである。特に、より太い、より硬いブリスルというものは、睫毛をよりうまく持ち上げ且つ動かし、ブリスルの表面と睫毛の表面の各部分とが接触するのを容易にするものと思われる。このようにして、所望の量の化粧品が睫毛に均一に塗られる。この向上した持ち上げは、ブリスルの睫毛を「セット」する能力をさらに向上させ、睫毛をより顕著にカールさせることとなる。前記の開示に従うブリスルで作ったブラシの改良された性能は、どのような従来型のマスカラにも有用だが、より高粘度の、より急速セット性のマスカラ処方物に用いる場合は、特に大切である。柔らかい材料で作ったより太くてより硬いブリスルは、ブリスルが倒されるという欠点もなく、そのような処方物を十分な量でつけることができ、しかも余剰量をすき取ることができる一本のブラシを作るのには理想的である。さらに、より柔らかい材料で作られた、より太くてより硬いブリスルを有するブラシを、高粘度で急速セット性のマスカラに用いる場合は、睫毛を持ち上げ且つカールさせる点において、また、睫毛を持ち上げてカールさせた所望の位置にセットさせる点において、特筆すべき改善が実現されるのである。
【0019】
好ましい構成形態に具体化して、本発明をここまで記載・説明してきたが、その部分的な構成と配置において、本発明の特許請求の範囲に列挙されている本発明の精神と範囲から逸脱することなく、種々の改変ができることは理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具現するタイプのブラシを作るプロセスにおける1ステップの透視図である。
【図2】 本発明に従うマスカラブラシの部分断面の側面図であり、代表的な形のブリスル部分を示す。
【図3】 本発明に従うマスカラブラシのもう一つの実施形態の部分断面の側面図であり、代表的な形のブリスル部分を示す。
【図4】 溝、隙間または隆起の表面形状をもつ本発明のブリスルの横断面図である。
【図5】 1つのルーメンをもつ本発明のブリスルの横断面図である。
【図6】 放射状に隣接する3つのルーメンをもつ本発明のブリスルの横断面図である。

Claims (10)

  1. 睫毛にマスカラをつけるためのブラシであって、
    a)一対の撚りワイヤーセグメントから形成される、縦軸を規定する中心コア、
    b)一対の撚りワイヤーセグメントの間に固定されて該コアの一端にブラシ部分を形成する、放射状に延びる複数のブリスルであり、該撚りワイヤーセグメントの1回転当たり4〜27本のブリスル数で固定されており、各ブリスルの直径が8mil〜18milであり、且つデュロメーターが62D〜82Dである熱可塑性エラストマー材料から作られている該ブリスル、
    を含んで成る上記ブラシ。
  2. 前記ブリスルが、デュロメーターが約72Dである弾性ポリエステル材料から作られている、請求項1に記載のブラシ。
  3. 前記ブリスルの直径が約10mil〜13milである、請求項2に記載のブラシ。
  4. 前記ブリスルが、1回転当たり7〜14本のブリスル数で固定されている、請求項1に記載のブラシ。
  5. 前記ブリスルが、1回転当たり4〜9本のブリスル数で固定されている、請求項1に記載のブラシ。
  6. 前記ブリスルが、1回転当たり1027本のブリスル数で固定される、請求項1に記載のブラシ。
  7. 前記複数のブリスルの1本以上の表面に、溝、隆起または隙間のいずれかが設けられている、請求項1に記載のブラシ。
  8. 前記複数のブリスルの1本以上の先端が機械的に研摩されている、請求項1に記載のブラシ。
  9. 前記複数のブリスルの1本以上が中空である、請求項1に記載のブラシ。
  10. 前記複数のブリスルの1本以上が2つ以上の放射状に隣接するルーメンを有している、請求項9に記載のブラシ。
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