JP4778036B2 - 車両のシートベルト装置 - Google Patents
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Description
このシートベルト装置は、ウェビングを引き込むためのモータと、車両の緊急状態を検出する車両状態検出手段と、車両状態検出手段の検出信号を受けてモータの通電電流を制御するコントローラを備え、車両状態検出手段が緊急状態を検出すると、コントローラによる制御によってモータを駆動し、ウェビングによって乗員を拘束するようになっている。
これにより、拘束判定手段の判定閾値は、車両操作デバイスの性能の低下度合いに応じて調整されるようになる。
図1は、この発明にかかるシートベルト装置1の全体概略構成を示すものであり、同図中2は、乗員3の着座するシートである。この実施形態のシートベルト装置1は、所謂三点式のシートベルト装置であり、図示しないセンタピラーに取付けられたリトラクタ4からウェビング5が上方に引き出され、そのウェビング5がセンタピラーの上部側に支持されたスルーアンカ6に挿通されるとともに、ウェビング5の先端がシート2の車室外側寄りのアウタアンカ7を介して車体フロアに固定されている。そして、ウェビング5のスルーアンカ6とアウタアンカ7の間にはタングプレート8が挿通されており、そのタングプレート8は、シート2の車体内側寄りの車体フロアに固定されたバックル9に対して脱着可能となっている。
なお、基準拘束位置は、例えば、通常時におけるベルトリール12の平均的な回転位置(通常時に回転位置を複数回サンプリングし、サンプリング値の合計をサンプリング回数で除した値)や、その回転位置から巻取り方向に微小量回転された回転位置とする。
この実験結果からは、制動回数の増加と略比例してブレーキパッドの温度が上昇し、ブレーキ踏力(操作量)も制動回数の増加に略比例して増加することが分かる。
ブレーキ装置23の制動機能は、図6の実験結果からも明らかなように、ブレーキパッドの温度上昇とともに低下するため、一定の減速度(車両加速度)を得るためのブレーキ踏力は、ブレーキパッドの温度上昇に応じて大きくなり、一定の減速度に達するまでの所要時間も増大する傾向となる。
図6の上段のグラフは、ブレーキパッドの温度が低い通常状態の場合と、ブレーキパッドの温度が高いフェード状態の場合の、減速度(車両加速度の絶対値)の立ち上がりを様子を示すものである。
第2の拘束判定手段27は、同図に示すように通常状態の判定閾値がQ1であったものを、フェード状態ではQ2に下方にシフトさせる。このため、危険に至らない速いタイミングでモータ10の制御(ウェビング5による乗員拘束)を開始することができる。
図6の下段のグラフは、ブレーキング時の踏力の立ち上がりの様子を示すものである。
第1の拘束判定手段26は、同図に示すように通常状態の判定閾値がP1であったものを、フェード状態ではP2に上方にシフトさせる。このため、急減速を要しない通常制動時に踏力がP1を超えても、P2を超えない限りモータ10の制御(ウェビング5による乗員拘束)が開始されなくなる。
図3は、制御のメインフローを示すものである。
このメインフローのステップS101においては、ベルトリール12の基準拘束位置(例えば、通常時における平均的な拘束位置)を演算等によって求め、設定する。
ステップS102においては、ストロークセンサ24、加速度センサ22、温度センサ25等のセンサ類の信号を読み込み、その後、ステップS103において、第1の拘束判定手段26と第2の拘束手段27で用いる判断閾値の設定処理を行う。この判断閾値の設定処理については後に詳述する。
ステップS105においては、車両加速度の絶対値が判定閾値を超えるか否かを判定し(第2の拘束判定手段27)、YESの場合には、ステップS107に進んで強拘束制御モードでのモータ10の制御を開始し、NOの場合には、ステップS108に進んで保持制御モードでのモータ10の制御を開始する。
また、ステップS106においては、車両加速度の絶対値が判定閾値を超えるか否かを判定し(第2の拘束判定手段27)、YESの場合には、ステップS107に進んで強拘束制御モードでのモータ10の制御を開始し、NOの場合には、リターンする。
また、ステップS108における保持制御モードでのモータ制御は、同様に回転センサ11からベルトリール12の現在位置をフィードバックし、外力によってベルトリール12の回転位置が許容幅を超えて変動したときに回転位置を許容幅内に戻すようにモータ10の通電を制御する。
このフローのステップ201においては、ブレーキパッドの温度を読み込み、つづくステップS202においては、検出したブレーキパッドの温度が設定値を超えるか否かを判定する。ここで、YESの場合には、ステップS203に進み、NOの場合には、ステップS204に進む。ステップS204では、第1の拘束判定手段26と第2の拘束判定手段27の判定閾値を変更せず、基準値のまま維持する。
一方、ステップS203においては、第1の拘束判定手段26の操作量の判定閾値を上側に所定量シフトし、第2の拘束判定手段の27の車両加速度の判定閾値を下側に所定量シフトさせる。
したがって、このシートベルト装置1によれば、温度によるブレーキ装置23の機能低下が生じてもウェビング5による乗員拘束の遅れが生じることがないうえ、頻繁に乗員拘束が開始されることによって乗員に不快感を与えることもない。このため、乗員の安全性の向上と快適性の維持を両立させることができる。
特に、多くの場合には、ブレーキ装置23の操作量に基づいて第1の拘束判定手段26が乗員拘束を要すると判定した後に、第2の拘束判定手段27が乗員拘束を要すると判定するため、保持制御モードでウェビング5の弛みや引き出しを抑制した状態から強拘束制御モードに移行することにより、より迅速に乗員を強拘束することができる。
また、ブレーキパッドの温度が設定値を超え、第1,第2の拘束判定手段26,27の判定閾値をシフトさせる場合には、踏力の付与から一定の車両加速度が得られるまでの遅れ時間を調べ、その遅れ時間に応じて判定閾値をシフトさせるようにしたり、一定の車両加速度を発生させるときの踏力の変化率を調べ、その変化率に応じて判定閾値をシフトさせるようにしても良い。
さらに、車両操作デバイスがブレーキ装置である場合の機能判定手段も、ブレーキパッドの温度を検出する温度センサに限らず、タイヤの温度を検出する温度センサやタイヤの空気圧を検出する空気圧センサ等であっても良い。
車両操作デバイスがステアリング装置である場合には、機能判定手段として油温やモータ温度を検出するセンサを採用することができ、車両操作デバイスが駆動系装置である場合には、エンジンやミッションの油温を検出するセンサを採用することができる。
5…ウェビング
10…モータ
12…ベルトリール
23…ブレーキ装置(車両操作デバイス)
25…温度センサ(機能低下判定手段)
26…第1の拘束判定手段
27…第2の拘束判定手段(拘束判定手段)
28…モータ制御手段
29…温度判定手段(機能低下判定手段)
30…キャンセル手段
Claims (5)
- ウェビングが巻回されたベルトリールと、
このベルトリールに駆動力を伝達するモータと、
乗員による操作によって車両加速度を含む車両の運動状態量を変化させる車両操作デバイスと、を備え、
前記モータを制御することによって前記ウェビングで乗員を拘束する車両のシートベルト装置において、
前記車両加速度の絶対値が判定閾値を超えたときに前記ウェビングによる乗員拘束を要すると判定する拘束判定手段と、
この拘束判定手段が乗員拘束を要すると判定したときに前記モータの制御を実行するモータ制御手段と、
前記車両操作デバイスの機能低下を判定する機能低下判定手段と、
前記機能低下判定手段が機能低下と判定したときに、前記拘束判定手段の判定閾値を下方にシフトさせることを特徴とする車両のシートベルト装置。 - ウェビングが巻回されたベルトリールと、
このベルトリールに駆動力を伝達するモータと、
乗員による操作によって車両加速度を含む車両の運動状態量を変化させる車両操作デバイスと、を備え、
前記モータを制御することによって前記ウェビングで乗員を拘束する車両のシートベルト装置において、
前記車両操作デバイスの操作量が判定閾値を超えたときに前記ウェビングによる乗員拘束を要すると判定する第1の拘束判定手段と、
前記車両加速度の絶対値が判定閾値を超えたときに前記ウェビングによる乗員拘束を要すると判定する第2の拘束判定手段と、
前記第1の拘束判定手段と前記第2の拘束判定手段の少なくとも一方が前記ウェビングによる乗員拘束を要すると判定したときに前記モータの制御を実行するモータ制御手段と、
前記車両操作デバイスの機能低下を判定する機能低下判定手段と、
前記機能低下判定手段が機能低下と判定したときに、前記第1の拘束判定手段の判定閾値を上方にシフトさせるとともに、前記第2の拘束判定手段の判定閾値を下方にシフトさせることを特徴とする車両のシートベルト装置。 - 前記第1の拘束判定手段が前記ウェビングによる乗員拘束を要すると判定してから所定時間内に前記第2の拘束判定手段が乗員拘束を要すると判定しない場合に、前記モータの制御をキャンセルするキャンセル手段を備えていることを特徴とする請求項2に記載の車両のシートベルト装置。
- 前記モータ制御手段は、
前記ベルトリールの回転位置を基準拘束位置に保持するように前記モータを制御する保持制御モードと、
前記ベルトリールを前記基準拘束位置から巻取り方向に所定量以上回転させるように前記モータを制御する強拘束制御モードと、を備え、
前記第1の拘束判定手段が乗員拘束を要すると判定したときには、前記保持制御モードで前記モータを制御し、
前記第2の拘束判定手段が乗員拘束を要すると判定したときには、前記強拘束制御モードで前記モータを制御することを特徴とする請求項2または3に記載の車両のシートベルト装置。 - 前記機能低下判定手段は、前記車両操作デバイスの機能低下の度合いを判定し、その度合いに応じて前記拘束判定手段の判定閾値を多段階、若しくは、連続的に変化させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両のシートベルト装置。
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