JP4777256B2 - デジタル・メディア在庫管理、流通、および破壊のシステム - Google Patents

Description

本発明は、コンパクト・ディスク、デジタル・ビデオ・ディスク、コンピュータのメモリ・コンポーネント、ポータブル・ハンドヘルド・デバイス、その他に格納され得る、音楽、ビデオゲーム、映画、ソフトウェア等のデジタル・メディアの小売りベースの在庫管理、流通、および破壊のためのシステムに関する。

音楽、ビデオ・ゲーム、映画、ソフトウェア、写真、芸術作品、および、デジタル・フォーマット（本明細書で「デジタル・メディア」と呼ぶ）で格納することができる他のあらゆる情報を商品として流通させるために、コンパクト・ディスク、デジタル・ビデオ・ディスク、コンピュータ、およびポータブル・メモリ・コンポーネント、その他の形態で格納することが可能であることはよく知られている。そのようなデジタル・メディアの商品流通の大多数は、デジタル・メディアの所有者つまりソースから、輸送手段を介して複数の小売店に流通する従来の商業の流れを通じて行われる。小売店においては、エンドユーザである購入者が、デジタル・メディアのコピーの購入決定を行うのに先立って、小売店における様々なデジタル・メディア商品を調べる。

代替のほぼ並行な商業の流れは、中間業者がメディア・ソースからデジタル・メディアのコピーを入手して格納し、または「製造元直送」を行い（ｄｒｏｐ−ｓｈｉｐ）、そのコピーをオンライン・カタログ・エンドユーザ購入者または郵送カタログ・エンドユーザ購入者にダイレクトメールして、エンドユーザによるカタログ・ショッピングを提供する。商品流通のより新しい方法は、ショッピングモール「キオスク」内で、またはコーヒー・チェーン店（ｃｏｆｆｅｅ ｈｏｕｓｅ ｏｕｔｌｅｔ）内で、エンドユーザの要求に応じて、メディアを含むコンパクト・ディスクを「焼く」ことなどによってメディアのコピーを作成するために、デジタル・メディアを格納することを必要とする。例えば、最近は、「ＶＭＳ」として知られる流通システムが、小売店内のエンドユーザ購入者、デジタル・メディアの特定のコピーを選択するために、コンピュータ・ベースのメニュー駆動型カタログをスクロールすることを可能にし、選択が行われると、小売店内のコンパクト・ディスク・バーナが、選択されたデジタル・メディア・コピーを焼く。

しかし、最新のショッピングモール複合施設における物理的展示、およびエンドユーザによる比較評価のためには、メディア・ソースから小売店への従来の流通モデルが依然として圧倒的多数のデジタル・メディア・コピーの商品流通の手段である。これはエンドユーザが、視覚的広告要素の効果、ならびに自身の仲間の間におけるデジタル・メディア・コピーの選択および購入に共通する社会的やりとりが関与する、小売店ショッピング体験（ｒｅｔａｉｌ ｓｈｏｐｐｉｎｇ ｅｘｐｅｒｉｅｎｃｅ）を楽しんでいるためらしい。

残念ながら、デジタル・メディアのコピーの流通のための既知のシステムのすべては大きな費用がかかり、セキュリティ上も非効率である。例えば、小売店（ｒｅｔａｉｌ ｏｕｔｌｅｔ）のマネージャまたは管理者は、特定のコピー番号の特定のデジタル・メディア（「在庫保管単位（ｓｔｏｃｋ ｋｅｅｐｉｎｇ ｕｎｉｔ）」または「ＳＫＵ」として知られる）を、そのようなＳＫＵの発売を予期して発注しなければならない。同時に、小売店管理者は、在庫率（ｉｎｖｅｎｔｏｒｙ ｓａｌｅｓ）、その他に基づき、特定の数の多種多様な競合するＳＫＵを定常的に発注して、在庫を補充しなければならない。発注されなければならない特定の数の様々なＳＫＵは、デジタル・メディアの予期される販売数、そのＳＫＵが、人気のある音楽ＳＫＵ、映画、ビデオ・ゲーム、ソフトウェア、そ
の他であるかどうかを含む、多数の要因に依存するとともに、地域および国の経済情勢、贈り物購入要因に関連する時期、その他にも依存する。最新「キオスク」の、コンピュータ・メニュー駆動型選択システムでも、小売業者在庫管理を全く提供することができない。

それほど多くの不確定要素の必然的な結果は、周知のとおり、小売店が、売れる可能性がない多くのＳＫＵとともに、一部の場合、エンドユーザからの返品されたＳＫＵを抱えることになる。売れ残ったＳＫＵ、および返品されたＳＫＵは、メディア・ソースつまりメディア所有者に返品されなければならない。これは、売れ残ったＳＫＵ、および返品されたＳＫＵの通常の再梱包、および多くのコピーのデジタル・メディアをメディア・ソースに戻すように輸送することを必要とし、メディア・ソースと小売店の間で、売れ残ったＳＫＵについて、物理的、および金銭的な明細を明らかにするという、付帯的な時間のかかる問題が伴う。売れ残ったＳＫＵについて明細を明らかにし返品することは、売れ残ったＳＫＵ、および返品されたＳＫＵについての盗難、および明細処理上の誤り（ａｃｃｏｕｎｔｉｎｇ ｅｒｒｏｒ）の可能性があり、重大なセキュリティ上のリスクをもたらす。さらに、売れ残ったＳＫＵが小売店に滞留している間、店は、そうでなければ、生産的に利用されることが可能である貴重な格納スペースを失う。また、返品されたＳＫＵを、より高い売上の（ｈｉｇｈｅｒ ｓａｌｅｓ）小売店に配送するために、あるいは異なるマーケティングの取り組みの下で割引販売などのために、通常、ＳＫＵの再梱包を行うメディア・ソースに相当な費用上の課題ももたらす。

ＳＫＵを返品することが、デジタル・メディア・コピーの製造および流通の総費用の１８パーセントを超える割合を占めているものと推定されている。さらに、デジタル・メディアの商品流通のための通常のシステムは、発注し、小売店に格納するのに、様々なデジタル・メディアＳＫＵの数の頻繁な、時間と費用のかかる推定を要する。また、知られているカタログ流通システムおよび電子流通システムは、発注し格納し潜在的な消費者に対してマーケティングするために、同様の販売管理者が、デジタル・メディアＳＫＵの数の推定を行うことを要する。さらに、既存の商品流通システムのいずれも、デジタル・メディアの不法な商業コピー作成に対する有効なセキュリティを提供していない。

したがって、小売店が、店内の消費者によって影響される需要に主に基づいて、デジタル・メディアＳＫＵの在庫（ａｖａｉｌａｂｉｌｉｔｙ）を管理することができるようにし、小売業者によるメディア・ソースへのデジタル・メディア・コピーの物理的返品を無くすデジタル・メディア商品流通システムが求められている。

本発明は、デジタル・メディア在庫管理、流通、および破壊のシステムである。システムは、リモート・デジタル・メディア・ソースからデジタル・メディアを受信して、格納するための、またデジタル・メディアの複数の譲渡可能なコピーを生成するための、またデジタル・メディアの未使用のコピーを破壊するためのデジタル・メディア作成−破壊装置（ｃｒｅａｔｏｒ−ｄｅｓｔｒｏｙｅｒ ａｐｐａｒａｔｕｓ）を含む。デジタル・メディア作成−破壊装置は、小売店内、またはエンドユーザ購入者に対してデジタル・メディアＳＫＵを展示するまたはデジタルＳＫＵの在庫があること（ａｖａｉｌａｂｉｌｉｔｙ）を宣伝する特約店（ｏｕｔｌｅｔ）内に収容される。

小売店マネージャまたは命令コントローラが、作成−破壊装置を介して、音楽コンパクト・ディスク発売元、またはサードパーティ供給業者、あるいはメディアを含むデータベースなどの、小売店の外部のリモート・デジタル・メディア・ソースに直接に通信して、
特定のデジタル・メディアが、作成−破壊装置にデジタル・フォーマットで電子的に転送されて、作成−破壊装置のメモリの中に格納されるように、あるいは必要に応じて、ダウンロードとして求められるように命令する。次に、作成−破壊装置は、エンドユーザが、デジタル・メディアＳＫＵのコピーを購入することを選択するといつでもコピーを生成し、あるいは、装置は、開店時間に挟まれた各夜間中に、各週末に、または小売業者によって所望される任意の時間帯になど、前の購入期間販売数によって判断される、小売業者の予期されるニーズ、新たな発売またはカタログに関する予期される販売数、その他に基づき予期される販売に先立って、複数のコピーを定期的に生成することも可能である。また、作成−破壊装置は、デジタル・メディアＳＫＵの売れ残ったコピー、または戻されたコピーを破壊するための機構も含む。したがって、本発明は、デジタル・メディア在庫の生成の、消費者によって影響される店内小売業者管理、デジタル・メディアＳＫＵのコピーの流通の小売業者管理を可能にし、売れ残ったコピー、または返品されたコピーをデジタル・メディアのソースに戻すように配送する要件を全く解消する、売れ残ったコピー、および／または返品されたコピーの小売業者管理破壊（ｒｅｔａｉｌｅｒ ｃｏｎｔｒｏｌｌｉｎｇ ｄｅｓｔｒｕｃｔｉｏｎ）も可能にする。

本明細書では、便宜上、「デジタル・メディア在庫管理、流通、および破壊システム」の発明は、「ＭＩＣＳ」（「メディア在庫管理システム」を表す）として省略され、本発明の様々なコンポーネントは、以降、「ＭＩＣＳ作成−破壊装置」のように、「ＭＩＣＳ」を接頭辞として付けて識別される。

本発明のシステムの好ましい実施形態では、ＭＩＣＳ作成−破壊装置は、ＭＩＣＳ作成−破壊装置によって受信され、ＭＩＣＳ作成−破壊装置内部に格納されるデジタル・メディアのＩＤを含む「格納情報」、ならびに生成されたデジタル・メディアのコピー数、購入者に譲渡されたデジタル・メディアのコピー数、およびＭＩＣＳ作成−破壊装置によって破壊されたデジタル・メディアのコピー数についての「マーケット情報」をＭＩＣＳ中央データベースに通信するためのコンポーネントも含む。ＭＩＣＳ中央データベースは、デジタル・メディア作成−破壊装置から遠隔の場所に配置され、追加の好ましい実施形態では、複数の小売店内、またはエンドユーザがアクセスできる同様の場所における複数のＭＩＣＳ作成−破壊装置と通信している。各ＭＩＣＳ作成−破壊装置は、データベース情報の一部、またはすべてへのローカル・キャッシュ・アクセスを有することが可能である。

さらなる好ましい実施形態では、ＭＩＣＳ作成−破壊装置は、特定の格納済みのデジタル・メディアの複数のコピーまたはＳＫＵのそれぞれの中で、ＭＩＣＳ作成−破壊装置によって生成されたデジタル・メディアのそのコピー、またはそのＳＫＵに固有の独特なリンク・コードも生成する。また、そのような一意のリンク・コーディングは、リンク・コードを含むデジタル・メディア・コピーが、従来のメディア製造工場において大量生産されている場合にも、コピーが、ＭＩＣＳ作成−破壊装置によって読み取られることが可能な個別化されたリンク・コーディングを含む限り、認識されることが可能であり、また、このコーディングは、ＭＩＣＳ中央データベース内部で「マッチング」を行うためにも存在する。リンク・コードは、デジタル・メディアの各コピー内で、リンク・コード・コピーを生成したＭＩＣＳ作成−破壊装置の、または独特のリンク・コード・コピーを作成した大量生産者のＩＤを明らかにし、そのＩＤは、リンク・コード・コピーの生成の日付も含むことが可能である。追加の実施形態では、ＭＩＣＳ作成−破壊装置は、購入者にコピーを譲渡した時点、購入されたコピーが小売業者に返品された時点、およびＭＩＣＳ作成−破壊装置によってコピーが破壊された時点で、ＭＩＣＳ中央データベースにデジタル・メディア・コピーのリンク・コードを通信することもできる。デジタル・メディア・コピーを生成したＭＩＣＳ作成−破壊装置を識別する独特なリンク・コードは、ＭＩＣＳ中央データベースによるデジタル・メディアの各コピーの正確で、リアルタイムの追跡を可能
にすること、ならびにリンク・コード・コピーから、デジタル・メディアの不法なコピー作成のソースを明らかにするのに役立つことにより、デジタル・メディアのセキュリティを劇的に強化する。

さらに別の実施形態では、ＭＩＣＳ作成−破壊装置は、小売店内にいない、地域の、または全国の小売りチェーン・マネージャなどの、リモート命令コントローラから、デジタル・メディア・コピーの生成または破壊のためのリモート・デジタル・メディア獲得情報を受信し実行するための能力を含むことが可能である。また、リモート・デジタル・メディア獲得情報または命令は、リモート・デジタル・メディア・ソースからデジタル・メディアを獲得し、作成−破壊装置内部に格納するためであることも可能である。

また、ＭＩＣＳ作成−破壊装置は、デジタル・メディアのデジタル・コピーを、小売店内に存在しないリモート購入装置に転送するためのコンポーネントも含むことが可能である。例えば、リモート購入装置は、「キオスク」、または非常に小さい小売店に存在することが可能であり、エンドユーザは、リモート購入装置内部のカタログから特定のデジタル・メディアを選択することができ、すると、装置は、コンパクト・ディスクなどの可搬メモリ上に、そのデジタル・メディアのコピーを焼き、リンク・コード化する。その後、リモート購入装置は、譲渡されたデジタル・コピーに関するマーケット情報を、ＭＩＣＳ作成−破壊装置を介して、ＭＩＣＳ中央データベースに転送する。

さらなる実施形態では、ＭＩＣＳ作成−破壊装置は、選択されたデジタル・メディアの特定のＳＫＵに関連する広告アート（ａｄｖｅｒｔｉｓｉｎｇ ａｒｔ）を受信し、印刷する能力を有する。例えば、小売店、または複数のショッピングモールに位置する小売店のチェーンの命令コントローラが、デジタル・メディアのソースから、小売店内の複数のＭＩＣＳ作成−破壊装置へのポピュラー音楽デジタル・メディアの近日発売されることになっているレコーディングの転送を命令した場合、管理者は、デジタル・メディアのＳＫＵコピーの生成のたびに、ＭＩＣＳ作成−破壊装置によって印刷されることになる関連する広告アートワークの、ＭＩＣＳ作成−破壊装置への転送も命令することができる。すると、小売店スタッフは、広告アートワーク、および関連する資料を、エンドユーザによるコピーの購入時に、デジタル・メディアのコピーとともに、保護包装ジャケットの中に挿入することができる。

代替として、広告アートワークは、空の包装ジャケットの中に挿入されて、次の、そのジャケットが、潜在的な購入者による比較評価のために展示されてもよい。デジタル・メディアの実際のコピーは、購入時まで生成されないか、あるいは購入直前に、ＭＩＣＳ作成−破壊装置によって生成されて、購入時に包装ジャケットの中に入れられるまで、潜在的購入者による接触から離れた、セキュリティで保護された区域の中に格納され、その後、購入者に譲渡される。

明らかなように、デジタル・メディアの実際のコピーを、実際の購入取引まで、潜在的な購入者による接触から隔離することにより、本発明は、デジタル・メディアＳＫＵの格納されたコピーの店内盗難、つまり、「万引き」に対する劇的に強化されたセキュリティを提供する。

したがって、本発明の全般的な目的は、先行技術の欠点を克服するデジタル・メディア在庫管理、流通、および破壊のシステムを提供することである。
より具体的な目的は、デジタル・メディア在庫の生成および流通の、小売り施設による店内の消費者によって影響される小売り駆動型管理を提供し、デジタル・メディアの売れ残ったコピー、返品されたコピー、または不良コピーに関連する費用を無くす、デジタル・メディア在庫管理、流通、および破壊のシステムを提供することである。

さらなる具体的な目的は、コピーの盗難、およびデジタル・メディアの不法なコピー作成に対するデジタル・メディアのセキュリティを強化するデジタル・メディア在庫管理、流通、および破壊のシステムを提供することである。

本発明のデジタル・メディア在庫管理、流通、および破壊のシステムの以上、およびその他の目的および利点は、以下の説明を添付の図面と併せて読むと、より容易に明らかとなる。

図面を詳細に参照すると、デジタル・メディア在庫管理、流通、および破壊のシステムが、図１に示され、全体的に符号１０によって示されている。本明細書では、便宜上、「デジタル・メディア在庫管理、流通、および破壊システム」の発明は、「ＭＩＣＳ」（「メディア在庫管理システム」を表す）として省略され、本発明の様々なコンポーネントは、以降、「ＭＩＣＳ」を接頭辞として付けて識別される。

システム１０は、図１に陰影図（ｓｈｅｍａｔｉｃ ｃｒｏｓｓ−ｈａｔｃｈｉｎｇ）で示された小売店１４内に収容されるデジタル・メディア作成−破壊装置１２を含む。ＭＩＣＳ作成−破壊装置１２は、図２に関連して、以下でより詳細に説明され、好ましい実施形態では、要求される諸機能を満たすためのすべての必要なコンポーネントを１つのマシンの中に組み合わせる一体型装置である。代替として、ＭＩＣＳ作成−破壊装置は、システム認識およびシステム・サポートのために互いに電気通信していることが確実にされた、いくつかの別々のコンポーネントであってもよく、したがって、別々のコンポーネント（図示せず）が、本明細書で説明される、要求される諸機能を実行する。したがって、そのような代替のＭＩＣＳ作成−破壊装置１２は、本明細書では、リモート・デジタル・メディア・ソースからのデジタル・メディアを受信し、メモリ・コンポーネントの中に格納するための、またデジタル・メディアの複数の譲渡可能なコピーを生成するための、またデジタル・メディアの未使用のコピーを破壊するための、以上の機能を実行するための当技術分野で知られている、または後に開発されるあらゆるコンポーネントを含む、デジタル・メディア作成−破壊装置手段と見なされる。本明細書では、「未使用のコピー」という言葉は、「未使用のコピーを破壊する」という前述の句において使用される場合、売れていない、もしくはそれ以外で譲渡されていない、エンドユーザによって返品された、不良である、または何らかの理由で小売店によって商品流通させられないデジタル・メディアＳＫＵのあらゆるコピーを含むものと理解されたい。

小売店のマネージャ、または命令コントローラ１６が、線１９を介するＭＩＣＳ作成−破壊装置１２から１つまたは複数のリモート・メディア・ソース２０への通信を円滑にする電子インタフェース１８を介して、ＭＩＣＳ作成−破壊装置１２と通信して、近日発売されることになっているポピュラー音楽レコーディング、人気のある映画、ビデオ・ゲーム、コンピュータ・ソフトウェア、その他などの、特定のデジタル・メディアの、デジタル・フォーマットにおけるＭＩＣＳ作成−破壊装置１２への転送を要求する。すると、リモートソース２０は、デジタル・パス２２を介して、要求されたデジタル・メディアを転送する。「電子インタフェース１８」、「線１９」、および「デジタル・パス２２」という句の使用により、説明される通信または転送は、配線、電気機械スイッチ機構、衛星通信、無線、電話、無線通信、コンピュータ−コンピュータ通信、その他を含む、知られている、または後に発明される、説明される機能を円滑にすることができる任意の形で行われることが可能であることが意味されている。「線」、「デジタル・パス」などの句や語の使用は、単に、図１に示される本発明のシステム１０を理解するのを助けるためである。

次に、ＭＩＣＳ作成−破壊装置１２は、線２３を介してＭＩＣＳ中央データベース２４と通信して、要求のデジタル・メディアが受信され、ＭＩＣＳ作成−破壊装置１２内部に存在することをデータベース２４に通知する。次に、命令コントローラ１６のコマンドがあると、ＭＩＣＳ作成−破壊装置１２は、コンパクト・ディスク・コピー（図示せず）を焼くことなどにより、デジタル・メディアの複数のコピーを生成し、それらのコピーが、次に、パス２６によって、小売店１４内のセキュリティで保護されたストレージ装置２８に転送される。代替として、ＭＩＣＳ作成−破壊装置１２は、単に、メモリの中にデジタル・メディアを格納し、デジタル・メディアの存在（ｒｅｓｉｄｅｎｔ）ステータスを、線３０を介して、小売店１４内のエンドユーザ購入者インタフェース３２に通信してもよい。エンドユーザ・インタフェース３２は、知られているとおり、金銭登録機を備えた店員、あるいはコンピュータ・メニュー駆動型の選択カタログおよび電子支払い装置を収容するキオスクであることが可能である。エンドユーザ・インタフェース３２において、特定のデジタル・メディアＳＫＵを求める要求が行われると、インタフェース３２の店員またはコンピュータは、ＭＩＣＳ作成−破壊装置１２が、エンドユーザ（図示せず）への配布のためにインタフェース３２に転送されるべきコピーをストレージ２８から転送するか、または生成することを単に要求する。すべてのそのようなトランザクションが、その後、または同時に、線２３を介して、ＭＩＣＳ作成−破壊装置１２からＭＩＣＳ中央データベース２４に通信される。

図１に示されるとおり、店マネージャまたは命令コントローラは、線３６を介して、小売店１４内に収容されていないリモート命令コントローラ３４から、ＭＩＣＳ作成−破壊装置１２と通信することができる。また、命令コントローラ１６、３４は、線３６を介して、ＭＩＣＳ中央データベース２４と通信して、販売量、収益、様々なデジタル・メディアの獲得費用、その他を知ることもできる。そのような情報を手にして、命令コントローラ１６、３４は、次に、線３７を介して、リモート・デジタル・メディア獲得情報をＭＩＣＳ作成−破壊装置１２に通信して、さらなるデジタル・メディアを獲得すること、またはストレージ２８のための、さらなるコピーを生成することなどができる。リモート命令コントローラ３４の使用により、システム１０は、１名のマネージャが、全国のショッピングモールにおける数百または数千の音楽店のチェーンなどに関して、地域ごとに、または全国的に、様々な遠隔の場所４０における複数のＭＩＣＳ作成−破壊装置３８と線３９を介して通信するのを円滑にすることができる。リモート命令コントローラ３４が、そのようなデジタル・メディア獲得情報をＭＩＣＳ中央データベース２４、およびその他のリモートＭＩＣＳ作成−破壊装置３８に通信したことに応答して、メディア・ソース２０が、次に、特定の地域的、および全国的なデジタル・メディアの販売要因および需要要因に基づき、パス４２を介して、デジタル・メディアをリモートＭＩＣＳ作成−破壊装置３８に転送すること、または破壊命令をリモートＭＩＣＳ作成−破壊装置に通信することができる。

また、システム１０は、リモート小売り購入装置４４、およびリモート個人用購入装置４６などの、リモート購入装置も含む。リモート小売り購入装置は、在庫のあるデジタル・メディアのコンピュータ・メニュー駆動型カタログを含む、スタッフが付き添う、または付き添っていない、ショッピングモール「キオスク」４５タイプの装置であることが可能である。デジタル・メディアの特定の在庫のあるコピーが選択されると、リモート小売り購入装置は、線４８を介してＭＩＣＳ作成−破壊装置１２に、パス５０を介するリモート小売り購入装置４４への伝送を要求し、すると、装置４４は、コンパクト・ディスクのコピーを焼くこと、あるいは、ハンドヘルド・ビデオ・ゲーム、「ＭＰ３」音楽プレーヤ、セルラー電話機（図示せず）のための呼び出し音、その他などの、エンドユーザの可搬メモリ・コンポーネントの中にデジタル・メディア・コピーを読み込むことなどにより、エンドユーザにコピーの生成または転送を行う。

同様に、リモート個人用購入装置４６も、別名「インターネット」としても知られる、Ｗｏｒｌｄ Ｗｉｄｅ Ｗｅｂを介して通信するホーム・パーソナル・コンピュータまたはオフィス・パーソナル・コンピュータ５３などの、線５２を介してＭＩＣＳ作成−破壊装置１２と通信することを可能にする任意の機構であることが可能である。リモート個人用購入装置を介して支払い義務が要求され、満たされると、ＭＩＣＳ作成−破壊装置１２は、次に、パス５４を介して、デジタル・メディアのコピーをリモート個人用購入装置４６に、装置のメモリ・コンポーネントの中に格納するために、またはデジタル・メディアのコンパクト・ディスク、または他のポータブル・コピーを焼くために、転送する。また、リモート購入装置４４、４６を介する、すべてのそのようなトランザクションも、線２３を介して、ＭＩＣＳ作成−破壊装置１２からＭＩＣＳ中央データベース２４に通信される。

全体的なＭＩＣＳシステム１０の所有者または運用者などの１名または複数名のモニタ５６が、モニタ５６とＭＩＣＳ中央データベースの間の線５８を介して継続的に、システム１０についてのすべての情報へのアクセスを有する。

好ましい実施形態では、ＭＩＣＳシステム１０は、デジタル・メディアの複数のコピーの各コピーの中で、それぞれの特定のデジタル・メディア・コピーに関して固有であり、一意の特定のリンク・コードを識別するための手段、および／または生成するための手段を含む。リンク・コードは、特定のＭＩＣＳ作成−破壊装置１２に固有であることが可能であり、リンク・コード・コピーを生成したＭＩＣＳ作成−破壊装置のＩＤを含むことが可能である。代替として、そのようなコピー固有のリンク・コードは、従来のメディア製造工場において製造されるコピーの中に入れられることも可能であり、そのような従来のメディア製造デジタル・メディア・コピーは、ＭＩＣＳシステム１０リンク・コード、またはＭＩＣＳシステム１０互換の読み取り可能なコードを有する。デジタル・コピー内のすべてのＭＩＣＳシステム１０リンク・コード、またはＭＩＣＳシステム互換の読み取り可能なコードは、ＭＩＣＳ作成−破壊装置１２、３８によって読み取られることが可能であり、ＭＩＣＳ中央データベース２４の中に格納されたリンク・コード・コピーのすべてに関するコーディングとマッチさせられることが可能なコピー固有の情報を含む。したがって、リンク・コード・コピーは、一部のコピーの破壊を含む、デジタル・メディアのすべてのコピーのステータスの効率的な監視、ならびにリンク・コードの破壊を含むステータスの、ＭＩＣＳ中央データベース２４への通信を可能にする。この特徴は、システム１０によって作成され、かつ／または流通させられるデジタル・コピーのセキュリティを劇的に強化する。

図１に概略で示すとおり、デジタル・メディアの不良コピー、または不要コピーのあらゆる返品は、小売店１４内のエンドユーザ・インタフェース３２においてエンドユーザによって転送されて、次いで、パス６０によって、ＭＩＣＳ作成−破壊装置１２に転送されることが可能である。代替として、返品された未使用のコピーは、パス６２による返品のために、エンドユーザによってリモート小売り購入装置４４に転送されてもよい。そのような返品された未使用のデジタル・メディア・コピー、および／または不良な未使用のデジタル・メディア・コピー、ならびにシステムのセキュリティで保護されたストレージ装置２８の中に格納されている、売れ残ったコピー（前記コピーは、本明細書で、前述したとおり、まとめて「未使用の」コピーと呼ばれる）は、次に、命令コントローラ１６、３４の命令があると、ＭＩＣＳ作成−破壊装置１２によって破壊される。

好ましい実施形態では、ＭＩＣＳ作成−破壊装置は、コピーの破壊を実行するのに先立って、破壊されるべきデジタル・メディア・コピーをまず読み取って、そのコピーが、リンク・コード・コピーであることを検証するための破壊リンク・コード読み取りコンポーネント手段６５（図３に示される）を含むことが可能である。作成−破壊装置１２が、リ
ンク・コードを読み取ることができる場合、作成−破壊装置は、次に、そのコピーのＩＤおよび破壊をＭＩＣＳ中央データベース２４に通信する。次に、ＭＩＣＳ作成−破壊装置１２は、デジタル・メディアのリンク・コード・コピーを破壊する。破壊リンク・コード読み取りコンポーネント手段６５が、コピーのリンク・コードを読み取ることができない場合、またはコピーが、リンク・コードを全く有さない場合、命令コントローラ１６、３４は、そのコピーを破壊することを選択すること、または、代わりに、セキュリティ侵害の調査のために、そのコピーを利用することを選択することができる。デジタル・メディア（図示せず）の破壊されたコピーのＩＤをＭＩＣＳ中央データベース２４に直接に転送することにより、ＭＩＣＳシステム１０は、破壊されたコピーを返品として即時に貸方に記入する（ｃｒｅｄｉｔ）ことができ、その貸方記入（ｃｒｅｄｉｔ）をＭＩＣＳ中央データベース２４からメディア・ソース２０に、線５９を介して通信することができる。

リンク・コードは、ＭＩＣＳシステム１０のコンポーネントによってだけ読み取られることが可能な暗号化されたコードの形態であること、または知られている「デジタル透かし」セキュリティ・フォーマットのコンポーネントを含むことが可能であり、あるいはリンク・コードは、下流の監視目的で、読み取る、または走査するのが容易なコンポーネントから成る、またはそのようなコンポーネントを含むことが可能である。このため、ＭＩＣＳシステム１０は、デジタル・メディアの在庫生成、流通、および破壊の包括的な小売業者管理のためのコンポーネントを含む。

図２は、符号７０によって示される、簡略化された例示的な一体型の形態のＭＩＣＳ作成−破壊装置手段を示す。一体型のＭＩＣＳ作成−破壊装置は、デジタル・メディアの譲渡可能なコピーを生成するためのバーナ・コンポーネント７２を固定している筐体７１と、第１の形態の広告アートワーク（例えば、用紙およびインクの特定の厚みおよび品質）を印刷するための第１のプリンタ装置７４と、第２の形態の広告アートワークまたは販売促進資料（異なる厚さの用紙、または異なる色のインク、その他などの）を印刷するための第２のプリンタ装置７６と、前述したとおり、デジタル・メディア、および通信信号をシステム１０コンポーネントに送受信するためのポート群（図示せず）を含む最新のパーソナル・コンピュータまたはメインフレーム・コンピュータに一般的であるような、メモリ・コンポーネントを有する中央処理装置７８と、破壊済みのデジタル・メディアの除去を容易にするために、旋回して出ることが可能な破壊済みデジタル・メディア・ストレージ・ビン８１を含む、前述したとおり、デジタル・メディアのコピーを破壊するための破壊装置８０とを含む。また、一体型のＭＩＣＳ作成−破壊装置７０は、ファン８３、冷却空気の流れを許すための冷却ベント８５、制御スイッチ８７、および電源コード（図示せず）、ならびに図１に関連して説明した通信線も含むことが可能である。一体型のＭＩＣＳ作成−破壊装置７０のコンポーネントは、「オールインワン（ａｌｌ−ｉｎ−ｏｎｅ）の」コンピュータ化されたオフィス・プリンタ、パーソナル・コンピュータのコンパクト・ディスク・バーナ、その他において知られるような、当技術分野で知られている形で、互いに通信し、説明したその他のＭＩＣＳ １０システム・コンポーネントと通信する。この場合も、ＭＩＣＳ作成−破壊装置１２は、一体型ではなく、代わりに、説明した諸機能を実行するのに適切な形でシステム１０サポートおよびシステム１０認識のために互いに通信する、説明した諸機能を実行することができる複数のコンポーネントから成っていてもよいことを強調しておく。

図３は、前述したＭＩＣＳシステム１０内で使用するのに適した例示的な破壊装置８２を示す。例示的な破壊装置８２は、コンパクト・ディスク・タイプの回転装置８６内に、ダイヤモンド、またはカーバイド・タイプの硬い表面でできた複数の硬い先端部８４（図３の中に拡大挿入で示されている）を含むことが可能であり、先端部８４が、回転装置によって回転させられているコンパクト・ディスク、またはデジタル・ビデオ・ディスク・タイプのデジタル・メディア・コピー（図示せず）にかき傷を付けることが可能であるよ
うになっている。前述したとおり、破壊装置は、破壊リンク・コード読み取りコンポーネント手段６５も含むことが可能である。また、破壊装置は、破壊のためにスピナ（ｓｐｉｎｎｅｒ）８６の上に固定されるように破壊装置（ｄｅｓｔｒｏｙｅｒ）筐体９０Ａ、９０Ｂの中に入るようにデジタル・メディア・コピー（図示せず）を導く、標準のデジタル・メディア・コピー挿入スライド８８も含むことが可能である。代替として、破壊装置８２は、デジタル・メディアの破壊のために、圧縮コンポーネント、または穿孔コンポーネント（図示せず）を単独で、または前述した硬い先端部と組み合わせて含んでもよい。

また、ＭＩＣＳ作成−破壊装置１２の破壊コンポーネントは、コピーに折り目を付けること、コピーを薄く切ること、コピーを引き裂くこと、コピーに腐食性薬品を塗布すること、コピーを部分的に、または完全に燃やすこと、あるいはデジタル・メディア・コピーを永久に破壊することができる他の任意の知られている方法、または後に開発される方法を含め、デジタル・メディア・コピーを破壊することができる任意の知られている機構も含むことが可能である。例示的な破壊装置８２では、コンパクト・ディスク形態のデジタル・メディア・コピーは、メディアが消去され、かつ／または摩損させられるまで、メディアを破壊スピナ８６の中で「オーバースピン（ｏｖｅｒ−ｓｐｉｎ）」させることにより、またはレーザ機能および／または消去機能を使用して、デジタル・メディア・コピー（図示せず）に上書きし、またはさらに焼き入れを行い（ｂｕｒｎ ｏｖｅｒ）かつ／またはデジタル・メディア・コピーを破壊し、かつ／または摩損させることにより、破壊されることが可能である。

ＭＩＣＳシステム１０は、包装ジャケット、および／またはデジタル・コピーに固有のアートワーク、もしくは関連する広告を含む包装ジャケットが、慣例の輸送方法を介して小売店１４に配送され、小売店１４内でセキュリティにほどほどの配慮をして、展示のために格納されることが可能であることを企図している。デジタル・メディア・コピーが中に入っていない、そのようなマーケティング・ジャケットは、セキュリティ上のリスクではなく、そのため、使用されない場合、メディア・ソースに返品されなくてもよい。したがって、ＭＩＣＳシステム１０は、店のスタッフでない人、潜在的な購入者が、全くアクセスを有さないセキュリティで保護された区域内で小売店１４内に収容されることが可能な小容量のＭＩＣＳストレージ装置２８の中に、貴重なデジタル・メディア・コピーを格納することを可能にすることにより、デジタル・メディア・コピーのセキュリティを強化する。また、ＭＩＣＳシステム１０は、前述したとおり、システムのリンク・コード態様を介してセキュリティをさらに強化する。

このため、ＭＩＣＳシステム１０は、既存の費用を劇的に減らし、セキュリティを強化し、確立された消費者購入癖および消費者購入習慣を阻害することなしに、デジタル・メディアを消費者に提供するための著しく効率的で、斬新なシステムを提供することにより、デジタル・メディアの流通および販売を根底から変えることを可能にする。ＭＩＣＳシステム１０は、デジタル・メディア・コピーを購入時に、または購入直前に焼くことによるデジタル・メディア・コピーの前述した生成を介して、さらに、小売りレベルにおいて、説明した自動化され、セキュリティで保護された、管理されたデジタル・メディア破壊を行って、返品発送、その他の莫大な費用を解消しながら、セキュリティを強化することにより、店レベル、地域レベル、または全国レベルで、小売業者のデジタル・メディア在庫の前例のない直接管理を可能にする。

ＭＩＣＳ作成−破壊装置１２は、前述したコンポーネントを含むことが可能であり、好ましい諸実施形態では、バーコード・スキャナ、デジタル・メディア・バーナ７２、および破壊装置８０などの、さらなる小売り機能強化（ｒｅｔａｉｌ ｅｎｈａｎｃｅｍｅｎｔ）も含むことが可能であり、プリンタ装置７４、７６は、バーコード、およびその他の貴重な小売り情報をデジタル・メディア・コピーの包装に追加する能力も含むことが可能
である。また、ＭＩＣＳ作成−破壊装置１２は、説明したＣＰＵ、および最新コンピュータ・ハードドライブ・コンポーネントもしくはメモリ・コンポーネント７８も含み、「ＵＳＢ」ポートおよびイーサネット（登録商標）・ポート、充実したＲＡＭメモリ、ルータ、複数の対話型ビデオ・モニタ（図示せず）、最新コンピュータ・セキュリティ装置（図示せず）、および当技術分野で知られる、その他のコンピュータ・コンポーネント、ならびに、装置１２が、インターネット、および複数の類似した装置（図示せず）に同時に接続することを可能にすることができる最新ネットワーク能力も含む。

ＭＩＣＳシステム１０は、小売業者が、無制限の量のＳＫＵを抱えることを可能にする。というのは、ＳＫＵの格納のために棚のスペースを割り当てるのではなく、小売業者は、音楽であれ、ソフトウェアであれ、ビデオ・ゲームであれ、ＤＶＤ、その他であれ、所望のデジタル・メディアを、消費者が、そのメディアを数分で購入するようにＭＩＣＳデータベースの中に有するだけでよいからである。システム１０によって格納されたデジタル・メディアは、印刷を介するデジタル・メディア・コピー上の一意の可視のコーディングにより、メディア上の一意の不可視のコーディングにより、小売り目的地においてプレス成形する／焼く／書き込む時点でメディアに入れられる一意の記録されたコーディングにより、ブランク（ｂｌａｎｋ）メディア製造時にメディア上に付けられる、またはメディアに入れられる記録されたコーディングにより、特定の色の、かつ／または特定の特許取得済みの、もしくは非特許の特徴のメディアの利用により、外側包装上、および／または内側包装上のコーディングにより、セキュリティで保護されることが可能である。さらに、それぞれのコード化されたアイテムは、中央データベース２４の中に、ｏｆ、ＭＩＣＳ作成−破壊装置の中に入力されても、入力されなくてもよく、それらのアイテムは、その後、販売、返品／破壊を追跡して、真正性を検証し、レポートを作成するのに使用されることが可能である。また、コーディングは、英数字の、またはオーディオもしくはビデオの、または物理的に付けられるコーディングまたはラベリング、あるいは以上の任意の組み合わせであることが可能である。

プレス成形される、焼かれる、書き込まれるデジタル・メディア製品のｈｅコピーは、顧客の命令で、または小売店従業員または小売店エージェントの要求で、作成されてもよいことを強調しておく。詳細には、小売店顧客は、曲のミックスを自身の考えから作成し、そのミックスを小売店店員に読み上げることができ、店員は、それらの曲の在庫に関してデータベースを走査し、順序を構成して、焼く順序をＭＩＣＳシステム１０に発行し、数分内に製品を作成することができる。小売業者は、顧客によって全部、または部分的に、または任意の順序で選択されることが可能な曲のリストを公表することができる。さらに、顧客は、ＭＩＣＳ作成−破壊装置１２の中で直接に、またはメディア・ソース２０を介してアイテムが入手可能である限り、ストック・メディア・カタログ・アイテムからいずれのアイテムも、ＭＩＣＳによって焼く／プレス成形する／書き込むために選択することができる。また、顧客は、小売業者によって、顧客がアクセスすることができる小売り場所、または近くの離れた場所４４に配置された、ＭＩＣＳ作成−破壊装置に関連付けられたビデオ・モニタ（図示せず）から、それらの選択を行うことができることも可能である。

さらに、顧客は、店内で、または遠隔の小売り場所４４において、ポータブル「ＭＰ３」プレーヤ、セル電話機、「ｉＰＯＤ」ブランドのポータブル音楽プレーヤ、ポータブルＤＶＤプレーヤ、または、知られている技術により、サービスを受けること、もしくは電子的にＭＩＣＳ作成−破壊装置１２に接続されることが可能な、セルラー電話機などの、他の任意のポータブル・エンターテイメント・デバイスまたは格納デバイスにメディアを直接に配信させることにより、作成されたデジタル・メディア・コピーにアクセスすることができることも可能である。また、顧客は、「ｉＴｕｎｅ」ブランド名のオンライン中心サービスに関して現在、設定されているコンテンツ・アクセス規則と同様の形で、パス
ワード保護されたユーザ識別システムを使用する複数のホーム・コンピュータまたはポータブル・デバイスなどの、リモート・パーソナル・コンポーネント４６を介して、小売り場所で購入されたＭＩＣＳデジタル・メディア・コピーにアクセスすることができることも可能である。ＭＩＣＳシステム１０の供給業者ユーザ、創作者ユーザ、発売元ユーザ、および小売業者ユーザは、他のデバイス上でメディアにアクセスすることに制限およびガイドラインを課すことができる。また、デジタル・メディア・コピーは、ＭＩＣＳ作成−破壊装置１２へのインターネット接続を介して、リモートでオンライン購入して、その後、ＭＩＣＳ小売り場所１４においてアクセスできることが可能であることも予期されている。このシナリオの下では、消費者は、特定の小売業者を選択することができ、あるいは、小売業者のプールが、流通、利益分配（ｐｒｏｆｉｔ ｐａｒｔｉｃｉｐａｔｉｏｎ）、または消費者の便宜と引き替えに、一部のアクセス権をすべてのＭＩＣＳユーザに付与することに合意することも可能である。

ＭＩＣＳシステム１０の一部としてＭＩＣＳ作成−破壊装置１２を有する小売業者は、新たな発売またはカタログのデジタル・メディア単位のコピーを（顧客要求に対してジャストインタイムのメディア／バーン（ｂｕｒｎ）を作成することに加えて）、異なる形で、事前に焼く、またはそれ以外の形で作成することもできる。第１に、小売店マネージャまたは店エージェントが、店内にいる間に、またはリモート命令コントローラ３４を介して、ＭＩＣＳ作成−破壊装置１２データベース７８の中の、またはＭＩＣＳメディア・ソース２０からデータベース７８に入手可能な任意のＳＫＵから、バーン（ｂｕｒｎ）、プレス成形、書き込み、すなわち、「メディア作成命令」を入力することができる。さらに、地域の、または全国の小売店チェーン・マネージャが、リモート命令コントローラ３４を介して、１つの店のために、またはある地域全体の店４０のために、個々に、またはまとめて、特定のＳＫＵ、および特定の数のその特定のＳＫＵに関するメディア作成命令を入力することができる。命令は、パスワード保護されたアクセスを使用して任意の場所から、ＭＩＣＳシステムに入力されることが可能である。

また、未使用のデジタル・メディア・コピー（図示せず）を破壊する要求も、そのリモート命令コントローラ工程を使用して、マネージャによって店に対して行われることが可能である。バーン（ｂｕｒｎ）要求または破壊要求が、店１４に向けられると、ＭＩＣＳシステム１０は、レポートをログ記録し、当技術分野で知られているビデオ・モニタ・スクリーン（図示せず）オペレーティング・システムを介して、ローカル店１４に通知する。そのような要求は、ＭＩＣＳ作成−破壊装置１２の中に保存されること、または印刷されることが可能である。また、制御スイッチ８７が、デジタル・メディア・コピーの作成または破壊を求める着信要求について店のスタッフにやはり通知することが可能な、ＭＩＣＳ作成−破壊装置１２上の点滅する要求灯を含む、またはそのような要求灯の形態になっていることが可能である。経営陣は、個別店販売活動を、ステータス・レポートを介して即時に評価することができ、それらのレポートは、特定のＳＫＵにより、店１４により、特定のベンダにより、地域により、または小売店４０のチェーン全体により並べ替えられることが可能な、メディア単位のすべての作成および破壊をログ記録する。

メディア・ソース２０からのデジタル・メディアの転送は、デジタル・メディアの所有者（例えば、「マイクロソフト社（ＭＩＣＲＯＳＯＦＴ Ｃｏｍｐａｎｙ）」）などの静的な場所に限定されず、ＭＩＣＳ作成−破壊装置１２のハードドライブに対する物理的メディア更新も含むことが可能である。さらに、更新は、装置１２のハードドライブにダウンロードされること、または物理的に供給されることが可能である。装置のハードドライブは、オンラインを介して、または特定のＳＫＵを伴う物理的メディア更新方法を介して、デジタル・メディアを受け取ることも可能である。また、ハードドライブ物理的更新、またはリモート更新、またはＭＩＣＳ作成−破壊装置へのデジタル・メディアの直接転送の任意の組み合わせを使用して、ＭＩＣＳシステム１０に提供された完全な範囲のデジタ
ル・メディア製品のサービスを提供することができる。

また、ＭＩＣＳシステム１０は、在庫管理および在庫レポートへのリモート・アクセスを提供するための、当技術分野で知られているソフトウェアも含むことが可能である。ＭＩＣＳシステム・コンポーネントへのパスワード保護されたＷｅｂアクセスにより、システム１０ユーザが、店ごとに（単一の店、グループの店、または全店）、ＳＫＵごとに、不定の時間単位で、販売レポートにアクセスすることが可能になる。そのようなユーザのためのリモート・アクセスにより、メディア作成命令またはメディア破壊命令が、単一の店において、またはグループの店にわたって実施されることが可能になる。また、そのようなソフトウェアは、小売業者システム・ユーザに店内アクセスも提供し、消費者のためのアクセスも可能にすることができる。可能な消費者アクセスは、ＭＩＣＳデータベースを介して入手可能な任意の記録済みのデジタル・メディア・コピーの注文、または、場合により、一緒にグループ化された単独の曲のカスタム注文を可能にする。デジタル・メディア・コピーは、探索機能を介して、プログラム編成としてのＭＩＣＳビデオ・モニタ（図示せず）による目立つ表示を介して、消費者による、消費者のグループによる以前の使用に基づくか、「ＣＲＭ」システムを介するか、リサーチを介するか、または消費者によって入力されたマッチを介するＭＩＣＳ推奨を介して探し出されることが可能である。そのような消費者注文は、小売店１４に伝送され、顧客が、店１４の雇われ店員（ｅｍｐｌｏｙｅｅ ｓａｌｅｓ ｃｌｅｒｋ）（図示せず）に接近して、注文の代金を支払うまで、保持フォルダの中に入れられる。また、注文は、店員に渡されることが可能な、メディア作成の指示を出す（ｃｕｅ ｆｏｒ）カスタム・コードを印刷することができる、店内の、顧客によってアクセスされるビデオ・ディスプレイ・プリンタ（図示せず）によって生成され、プリントアウトで、顧客によって店員に伝えられることも可能である。また、ＭＩＣＳシステム１０は、ローカル小売店１４でメディアが作成され、受け取られることを所望する人々のために、場合により、登録およびパスワード保護を介して、消費者によって自宅で利用されることも可能である。その場合、料金請求は、小売店１４で行われることも、オンラインで行われることも可能である。

ＭＩＣＳ中央データベース２４は、すべてのメディア形態、および利用可能なＳＫＵを識別する。小売店施設１４、４０によって行われる各要求は、当技術分野で知られている「ＵＰＣ」などのコードによる１つのメディアＳＫＵ、または複数のメディアＳＫＵを求める特定の要求を含むことも可能である。また、小売店１４、４０からの要求は、一意の小売「店」コード識別子、および一意の製品スタンプも含むことが可能である。このようにして、コンテンツ・サーバから満たされる各デジタル・メディア・コピーが、いずれのＳＫＵがいずれの店に、いずれの時点で、いずれの特定の一意のコード、のレコードを作成するにつれて、作成されるデジタル・メディア・コピーの中に、またはデジタル・メディア・コピーの上にすべて焼かれ、プレス成形され、書き込まれ、かつ／または付けられ、その後、料金請求、レポート、および参照、その他のためにＭＩＣＳ中央２４データベースにログ記録される。デジタル・メディア・コピーが、ＭＩＣＳ作成−破壊装置１２を介して破壊されると、その一意の識別子が、ＭＩＣＳ装置１２によって読み取られ、デジタル・メディア・コピーの破壊を、ＭＩＣＳシステムによるそのコピーの作成の時点における番号とマッチさせるのに使用される。返品されたコピー、または未使用のコピーの破壊は、識別子によってマッチさせられると、次に、ＭＩＣＳ中央データベース２４の中でログ記録され、調停される。

顧客は、従来の小売店環境内におけるＭＩＣＳシステム１０を介して、デジタル・メディア・コピーを選択し、顧客体験は、顧客の染み付いた購入習慣をそのままにしておくように維持されることが可能であることを強調しておく。ソフトウェア発売元は、製品のカバーおよび／またはパンフレットを小売業者に発送することができ、そのカバーおよび／またはパンフレットが、顧客が、ショッピング中、通常、行うように、顧客が選択し、通
覧するように、小売業者によって、棚に展示される、またはエンドキャップ（ｅｎｄ ｃａｐ）に置かれることが可能である。ＭＩＣＳによって製造されたデジタル・メディア・コピーは、小売業者によってカバー付き入れ物に入れられても、入れられなくてもよい。ＭＩＣＳによって作成されたデジタル・メディア・コピーが、レジ（ｃｈｅｃｋｏｕｔ ｃｏｕｎｔｅｒ）において購入工程中に小売業者によって販売のための包装の入れ物の中に入れられると、小売業者は、セキュリティ・ゴールド・テープ・バンド、または包装容器が閉じていることを確実にする他の手段を貼り付けて、包装容器内にメディアが閉じられていることを確実にすることができる。この勘定台における方法（ａｔ ｔｈｅ ｃｏｕｎｔｅｒ ｍｅｔｈｏｄ）により、メディアが、購入中にだけ顧客によって獲得されるので、盗難が防止される。

したがって、ＭＩＣＳシステムは、消費者のために販売体験の効率および柔軟性を高めること、デジタル・メディアの製作者、発売元、および小売業者にかかる費用を徹底的に抑えること、およびデジタル・メディア・トランザクションのセキュリティを劇的に高めることにより、デジタル・メディアのコピーの流通を根底から変える。

本発明は、説明し、例示した諸実施形態に関連して開示してきたが、本発明は、それらの実施形態に限定されないものと理解されたい。したがって、本発明の範囲を特定するのに、参照は、以上の説明に対してではなく、添付の特許請求の範囲に対して行われなければならない。

本発明に従って構築されたデジタル・メディア在庫管理、流通、および破壊のシステムの簡略化された概略図。 本発明の範囲内で使用するのに適したデジタル・メディア作成−破壊装置の透視図。 図２の作成−破壊装置のデジタル・メディア・コピー破壊コンポーネントの透視図。

Claims (10)

1. 複数のメディア生成および破壊デバイスから、ネットワークを介して、中央データベースに、遠隔のメディア生成および破壊デバイスによって収容される在庫の販売量を記述するマーケット情報を伝送することと、
   前記メディア生成および破壊デバイスのうちの特定の１つにおいて、前記メディア生成および破壊デバイスのうちの少なくとも１つについての、デジタル・メディア・コピーの生成または破壊のためのリモート・デジタル・メディア獲得情報を、前記中央データベースから受信したことに応答して、前記受信を行ったメディア生成および破壊デバイスによって収容される在庫を前記受信したリモート・デジタル・メディア獲得情報にマッチさせるように、必要に応じて、メディアをブランクメディアにコピーすることによってメディアの新たなポータブル・コピーを自動的に生成し、また、メディアの既存のポータブル・コピーを自動的に破壊することと、
   を含む、方法。
2. 前記メディア生成および破壊デバイスのうちの前記特定の１つにおいて、前記特定のメディア生成および破壊デバイスか、または、前記特定のメディア生成および破壊デバイスからアクセス可能であるネットワークに現在格納される、入手可能なタイトルを示すリストを表示することと、
   前記メディア生成および破壊デバイスのうちの前記特定の１つにおいて、前記リストからの選択を受信したことに応答して、在庫がある場合、前記既存の在庫から、前記事前に生成されたポータブル・コピーのうちの特定の１つを出力するか、または、在庫がない場合、前記選択に対応するように新たなポータブル・コピーを要求に応じて生成して前記新たなポータブル・コピーを出力することと、
   をさらに含む、請求項１に記載の方法。
3. 前記メディア生成および破壊デバイスのうちの前記特定の１つにおいて、前記出力されたポータブル・コピーは、前記選択を受信したことに応答して、前記収容している在庫から取り出される、請求項２に記載の方法。
4. 前記メディア生成および破壊デバイスのうちの前記特定の１つにおいて、前記出力されたポータブル・コピーは、前記選択を受信したことに応答して、前記ブランクメディアから要求に応じて生成される、請求項２に記載の方法。
5. 前記メディア生成および破壊デバイスのうちの特定の１つから前記中央データベースに、前記特定のメディア生成および破壊デバイスによって格納される前記メディアを識別するための格納情報、前記生成されたポータブル・コピーに含まれるデジタル透かし値、および、前記特定のメディア生成および破壊デバイスによって破壊された、前記ポータブル・コピーのうちのポータブル・コピーに関連付けられたデジタル透かし値を伝送することをさらに含む、請求項１に記載の方法。
6. コンピュータデバイスによって実行された場合、前記コンピュータデバイスに、
   前記コンピュータデバイスから、ネットワークを介して、中央データベースに、前記コンピュータデバイスによって収容される在庫の販売量を記述し、かつ、他のメディア生成および破壊デバイスからの伝送されたマーケット情報と共に前記中央データベースによって統合される、マーケット情報を伝送することと、
   前記コンピュータデバイスにおいて、前記中央データベースから戻された特定の、デジタル・メディア・コピーの生成または破壊のためのリモート・デジタル・メディア獲得情報を受信したことに応答して、前記受信を行ったコンピュータデバイスによって収容される前記在庫を前記特定のリモート・デジタル・メディア獲得情報にマッチさせるように、必要に応じて、メディアをブランクメディアにコピーすることによってメディアの新たなポータブル・コピーを自動的に生成し、また、メディアの既存のポータブル・コピーを自動的に破壊することと、
   を含む動作を行わせる命令を格納したコンピュータ可読媒体。
7. 前記動作は、
   前記コンピュータデバイスにおいて、前記コンピュータデバイスか、または、前記コンピュータデバイスからアクセス可能であるネットワークに現在格納される、入手可能なタイトルを示すリストを表示することと、
   前記コンピュータデバイスにおいて、前記リストからの選択を受信したことに応答して、在庫がある場合、前記既存の在庫から、前記事前に生成されたポータブル・コピーのうちの特定の１つを出力するか、または、在庫がない場合、前記選択に対応するように新たなポータブル・コピーを要求に応じて生成することと、
   をさらに含む、請求項６に記載のコンピュータ可読媒体。
8. 前記動作は、
   前記コンピュータデバイスから前記中央データベースに、前記コンピュータデバイスによって格納される前記メディアを識別するための格納情報、前記生成されたポータブル・コピーに含まれるデジタル透かし値、および、前記コンピュータデバイスによって破壊された前記ポータブル・コピーに関連付けられたデジタル透かし値を伝送することをさらに含む、請求項６に記載のコンピュータ可読媒体。
9. メディア生成および破壊装置であって、
   コンテンツを格納するメモリと、
   ネットワークを介して遠隔の中央データベースから、デジタル・メディア・コピーの生成または破壊のためのリモート・デジタル・メディア獲得情報をダウンロードする通信インタフェースと、
   前記リモート・デジタル・メディア獲得情報に応じて前記メモリ内に格納される前記コンテンツのポータブル・コピーを生成するバーナ・コンポーネントと、
   前記生成されたポータブル・コピーを収容するストレージ区域と、
   前記ストレージ区域内に収容される前記ポータブル・コピーのうち、前記リモート・デジタル・メディア獲得情報によって選択されたポータブル・コピーを破壊用に除去する破壊コンポーネントと、
   を含む、装置。
10. 前記バーナ・コンポーネントによって用いられるブランクメディアを収容するブランクメディア筐体と、
    前記破壊コンポーネントから出力される廃棄メディアを収容する廃棄筐体と、
    前記ストレージ区域へのアクセスを制御する第１のセキュリティ機構と、
    前記ブランクメディアおよび廃棄筐体へのアクセスを制御する第２のセキュリティ機構と、
    をさらに含み、
    前記第１及び第２のセキュリティ機構は、メディアを補充および空にするための前記ブランクメディアおよび廃棄筐体へのアクセスを、前記ストレージ区域へのアクセスを与えることなく、ユーザに与えることが可能であるように動作する、請求項９に記載のメディア生成および破壊装置。

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