JP4776971B2 - 薬剤溶解装置 - Google Patents

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Description

本発明は、人工透析に用いる透析液の調製に使用され、粉末状或いは顆粒状とした固体透析用剤などの薬剤を所定濃度に溶解するための薬剤溶解装置に関する。
従来、人工透析に使用される透析液は、水に粉末状の透析用薬剤(或いは、単に薬剤と称す)に水を溶解して複数(例えば2種)の透析用原液を用意し、この透析用原液を混合したものを更に水で希釈して調製されている。そして、透析用薬剤を収納する容器は、ボトル式と袋式があるが、ボトル式薬剤収納容器は、剛性の高い材料で構成されているので、使用後空になっても潰して容量を小さくし難く、ゴミとして処分する際に嵩張るという問題がある。しかしながら、袋式の薬剤収納容器(薬剤収納袋体)は、点滴用液の容器と同様に、可撓性を有するシート材で袋体に構成されているので、使用後の嵩高を減少させることができる利点がある。
上記薬剤収納袋体を利用した透析液の調整において、薬剤収納袋体を開封してこの薬剤収納袋体内の薬剤を溶解装置に投入する作業を作業員による手作業で行う場合には、数量の間違い等の人為的ミスが生じたり、薬剤に塵や毛髪などの異物が混入する虞があり、また、効率の面でも不利であるという問題があった。そのため、近年では、薬剤収納袋体に収納された規定量の透析用薬剤を溶解槽へ自動投入し、溶解槽内で水と混合して規定濃度となるように溶解作業を行うことができる薬剤溶解装置が使用されている。この薬剤溶解装置に関し、特許文献1には、搬送手段により薬剤収納袋体を載置場所から袋保持手段へ搬送し、袋保持手段で保持された薬剤収納袋体を起立するとともに口部をカッターで開封した後、袋保持手段を回動して薬剤収納袋体の開封した口部を下方のホッパーに向け、薬剤収納袋体内の薬剤をホッパーを通じて溶解槽へ払い出すように構成された薬剤溶解装置が提案されている。
特開平7−265393号公報
しかしながら、上記特許文献1の構成では、薬剤収納袋体の開封後、口部が開口した状態で袋保持手段を回動するため、この口部から薬剤収納袋体内の薬剤が飛散し易く、この飛散した薬剤により薬剤溶解装置の内部や周辺が汚染したり、装置の誤作動を引き起こしたりする虞がある。また、薬剤収納袋体内部の薬剤が固化して薬剤塊となっている場合には、全ての薬剤を確実に溶解槽へ投入するのが困難であった。
さらに、上記特許文献1の構成では、薬剤収納袋体を起立させた状態、つまり、薬剤収納袋体の口部を上方に向けた状態で開封するため、開封後、薬剤を投入するまでの間に、口部から薬剤収納袋体内に異物が混入する虞がある。
そこで、本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、その目的は、使用後に減容し易い袋体を使用可能であって、装置の簡略化や小型化を実現でき、且つ、汎用性の高い薬剤溶解装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、開閉可能に設けられた保持枠体により薬剤収納袋体を保持する保持機構を有し、該保持機構によって保持された薬剤収納袋体を回転させる袋体保持回転機構と、
保持機構の下方に配置され、該保持機構側に向けて開口した薬剤投入口を有する溶解と、
該溶解を昇降させる溶解昇降機構と、
薬剤収納袋体の袋体先端部に対して切刃を進退駆動する開封カッター機構と、
を備え、
前記袋体保持回転機構は、固定フレームに固着されたブラケットに設けられた軸受と、該軸受により回転可能に支持され水平方向に延在する回転軸と、該回転軸の一端に取り付けられた前記保持機構と、該保持機構により保持した薬剤収納袋体を、接続された前記回転軸を回転駆動することにより前記薬剤収納袋体をその場で縦回りに回転させる回転駆動源と、を備えて構成され、
保持枠体の内部に袋体胴部を収容し、袋体先端部を保持枠体の外部上方に突出させてその下方を保持枠体のクランプ部でクランプした起立状態で、薬剤収納袋体を保持機構によって保持し、
開封カッター機構を駆動することにより袋体先端部を切刃で切除して薬剤収納袋体を開封し、
袋体保持回転機構によって薬剤収納袋体をその場で縦回りに回転させることにより、開封された袋体口部が溶解の薬剤投入口に対向する状態に薬剤収納袋体を倒立させ、
該倒立状態において、溶解昇降機構によって溶解を上昇させて薬剤投入口内に袋体口部を臨ませ、保持枠体を半開してクランプ部によるクランプを解き、袋体口部から薬剤収納袋体内の薬剤を薬剤投入口内に投入して溶解槽内で溶解することを特徴とする薬剤溶解装置である。
なお、「縦回り」とは、回転中心の軸方向が水平方向となる回り方を意味する。
請求項2に記載のものは、開閉可能に設けられた保持枠体により薬剤収納袋体を保持する保持機構を有し、該保持機構によって保持された薬剤収納袋体を回転させる袋体保持回転機構と、
該袋体保持回転機構を昇降させる袋体昇降機構と、
保持機構の下方に配置され、該保持機構側に向けて開口した薬剤投入口を有する溶解と、
薬剤収納袋体の袋体先端部に対して切刃を進退駆動する開封カッター機構と、
を備え、
前記袋体保持回転機構は、固定フレームに固着されたブラケットに設けられた軸受と、該軸受により回転可能に支持され水平方向に延在する回転軸と、該回転軸の一端に取り付けられた前記保持機構と、該保持機構により保持した薬剤収納袋体を、接続された前記回転軸を回転駆動することにより前記薬剤収納袋体をその場で縦回りに回転させる回転駆動源と、を備えて構成され、
保持枠体の内部に袋体胴部を収容し、袋体先端部を保持枠体の外部上方に突出させてその下方を保持枠体のクランプ部でクランプした起立状態で、薬剤収納袋体を保持機構によって保持し、
開封カッター機構を駆動することにより袋体先端部を切刃で切除して薬剤収納袋体を開封し、
袋体保持回転機構によって薬剤収納袋体をその場で縦回りに回転させることにより、開封された袋体口部が溶解の薬剤投入口に対向する状態に薬剤収納袋体を倒立させ、
該倒立状態において、袋体昇降機構によって袋体保持回転機構を下降させて薬剤投入口内に袋体口部を臨ませ、保持枠体を半開してクランプ部によるクランプを解き、袋体口部から薬剤収納袋体内の薬剤を薬剤投入口内に投入して溶解槽内で溶解することを特徴とする薬剤溶解装置である。
請求項3に記載のものは、起立状態の薬剤収納袋体を、袋体保持回転機構によって回転して袋体先端部が切刃の通過域に対して交差する状態に横倒しにし、
該横倒し状態において開封カッター機構を駆動することにより、袋体先端部を切刃で切除して薬剤収納袋体を開封すると共に、切除した袋体先端部を切刃の下方に配設した回収ボックスに落下させて回収することを特徴とする請求項1又は2に記載の薬剤溶解装置である。
また、「横倒し」とは、薬剤収納袋体を水平に倒した状態と、この水平状態から上下斜めに多少傾いた状態を含む意味である。
請求項4に記載のものは、保持枠体に設けられ、薬剤収納袋体の袋体胴部から袋体首部にかけての袋体肩部を側方から保持する肩保持部と、
先端を前記肩保持部よりも突出させた状態で保持枠体に設けられ、保持機構を回転して薬剤収納袋体を倒立すると共に保持枠体を半開した状態において袋体肩部を両側から支持する肩支持部と、
を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の薬剤溶解装置である。
請求項5に記載のものは、前記クランプ部が、弾性部材により作製されたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の薬剤溶解装置である。
請求項6に記載のものは、薬剤収納袋体を保持した状態で袋体胴部に対して側方から当接する胴当接部を前記保持枠体に設け、
保持枠体の開閉を繰り返して胴当接部を袋体胴部に対して打ち付けることにより薬剤収納袋体の内部の薬剤塊を崩壊させることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の薬剤溶解装置である。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
請求項1及び請求項2に記載の発明によれば、保持枠体の内部に袋体胴部を収容し、袋体先端部を保持枠体の外部上方に突出させてその下方を保持枠体のクランプ部でクランプした起立状態で、薬剤収納袋体を保持機構によって保持し、開封カッター機構を駆動することにより袋体先端部を切刃で切除して薬剤収納袋体を開封し、水平方向に延在する回転軸の一端に取り付けられた袋体保持回転機構によって薬剤収納袋体をその場で縦回りに回転させることにより、開封された袋体口部が溶解の薬剤投入口に対向する状態に薬剤収納袋体を倒立させ、該倒立状態において、溶解昇降機構によって溶解を上昇させて或いは袋体昇降機構によって袋体保持回転機構を下降させて、薬剤投入口内に袋体口部を臨ませ、保持枠体を半開してクランプ部によるクランプを解き、袋体口部から薬剤収納袋体内の薬剤を薬剤投入口内に投入して溶解槽内で溶解するので、簡単な構造で、且つ、薬剤収納袋体を大きく動かすこと無く最小限のスペースで一連の動作を行うことができる。これにより、薬剤溶解装置の簡略化、小型化、ひいては省スペース化に寄与することができる。また、薬剤収納袋体の開封から薬剤の排出までの間においては袋体先端部の下方の袋体首部がクランプ部によってクランプされるので、袋体口部から薬剤が飛散することを抑えることができる。このため、薬剤溶解装置の内部や周辺が汚染したり、装置の誤作動を引き起こしたりする等の不具合を防止することができる。さらには、袋体首部をクランプした状態で袋体先端部を開封カッター機構で切除するので、切刃に薬剤が付着することを防止することができ、その結果、切刃の腐食を抑制することが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、起立状態の薬剤収納袋体を、袋体保持回転機構によって回転して袋体先端部が切刃の通過域に対して交差する状態に横倒しにし、該横倒し状態において、開封カッター機構を駆動することにより袋体先端部を切刃で切除して薬剤収納袋体を開封すると共に、切除した袋体先端部を切刃の下方に配設した回収ボックスに落下させて回収するので、切除した袋体先端部が薬剤投入口から溶解内に落下することを防止することができ、また、この袋体先端部の回収ボックスへの回収も容易となる。さらに、袋体首部をクランプし尚且つ薬剤収納袋体を横倒しにした状態で薬剤収納袋体を開封するので、開封された袋体口部に上方から異物が混入することをより確実に防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、保持枠体に設けられ、薬剤収納袋体の袋体胴部から袋体首部にかけての袋体肩部を側方から保持する肩保持部と、先端を前記肩保持部よりも突出させた状態で保持枠体に設けられ、保持機構を回転して薬剤収納袋体を倒立すると共に保持枠体を半開した状態において袋体肩部を両側から支持する肩支持部と、を備えるので、
薬剤収納袋体をその場で回転して薬剤を投入する作業時に薬剤収納袋体の内容物が排出され変形した薬剤収納袋体が保持機構から脱落することを防止することができる。これにより、薬剤の投入作業をより確実に行うことが可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、前記クランプ部を弾性部材により作製する構成としたので、このクランプ部の弾性によって袋体先端部の下方を両側から弾接することにより、薬剤収納袋体を損傷させることなく、より確実にクランプすることができる。その結果、薬剤収納袋体の開封から薬剤排出までの間に薬剤収納袋体内の薬剤が飛散することを一効果的に防止することができる。
請求項6に記載の発明によれば、薬剤収納袋体を保持した状態で袋体胴部に対して側方から当接する胴当接部を前記保持枠体に設け、保持枠体の開閉を繰り返して胴当接部を袋体胴部に対して打ち付けることにより薬剤収納袋体の内部の薬剤塊を崩壊させるので、薬剤収納袋体から薬剤を滞りなく排出させることができる。その結果、薬剤を薬剤収納袋体内に残すことなく溶解槽へ投入することができ、薬剤を確実に規定の濃度で溶解させることができる。また、薬剤が塊のまま溶解槽へ投入されることを防ぐことができ、薬剤を溶解し易くすることができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に述べる実施の形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明に係る薬剤溶解装置1の正面図、図2は、薬剤溶解装置1の側面図である。本実施形態における薬剤溶解装置1(透析用薬剤溶解装置)は、ベース部2を備え、このベース部2上に、袋体保持回転機構3、溶解4、開封カッター機構5、及び回収ボックス6等を配設している。袋体保持回転機構3は、図1に示すように、ベース部2の右手前に配置した固定フレーム7上に正面視略L字状のブラケット8を固着し、このブラケット8の先端部分に設けられた軸受8´に回転軸9を回転可能に支持している。この回転軸9は、ベース部2に対して平行(即ち、水平方向)に設けられており、その一端側には、薬剤収納袋体10を保持する袋体ホルダ11(本発明における保持機構に相当)を接続する一方、他端側には、例えば、ステップモータ又はサーボモータ等からなる回転駆動源12を接続している。この回転駆動源12は、図示せぬ制御装置により、その回転方向や回転角等が制御される。そして、この回転駆動源12を駆動すると、回転軸9の一端側に接続された袋体ホルダ11がこの回転軸9を中心として回転する。即ち、袋体保持回転機構3は、袋体ホルダ11に保持した薬剤収納袋体10を縦回りに回転するように構成されている。この袋体ホルダ11のより詳しい構成については、図4,5を用いて後述する。
袋体ホルダ11の下方のベース部2上には、薬剤が投入される円筒状の溶解槽4と、この溶解4を昇降させる溶解昇降機構14を配設している。溶解槽4の上部には、溶解4内と連通する薬剤投入口15を開設すると共に、循環用の導入口16を開設している。薬剤投入口15は、袋体ホルダ11側、即ち、上方に向けて拡径した漏斗状に形成されており、袋体保持回転機構3によって薬剤収納袋体10が倒立した状態(後述)において、開封された薬剤収納袋体10の開口部分(袋体口部60/図9等参照)に対向するように、その配置位置を設定している。そして、この薬剤投入口15の上部開口の内寸は、袋体口部よりも十分に大きく設定してあり、薬剤の投入時には、薬剤投入口15内に袋体口部60を挿入できるようになっている。
また、溶解槽4の底部には、循環用の排出口17を開設しており、この排出口17は、可撓性を有する排出チューブ18を通じて、水および薬剤を循環させる溶解ポンプ(循環ポンプ)19の吸引口19aに接続している。そして、溶解ポンプ19の吐出口19bは、図示せぬ循環チューブを通じて溶解槽4の導入口16へ接続している。この導入口16は、その軸心を溶解槽4の円筒中心軸からオフセットするとともに、円筒中心軸に対して傾斜した状態で配置されている。したがって、溶解ポンプ19により循環される水および薬剤が導入口16の下端開口(溶解槽4内部側の開口)から流出すると、この水および薬剤が溶解槽4の内周に沿って旋回して溶解槽4内を攪拌し、薬剤を一層溶解し易くすることができる。なお、溶解ポンプ19の吐出口19bと溶解槽4の導入口16とを接続する循環チューブには、排出切替弁を介して排出配管が接続され(図示せず)、この排出切替弁を切り替えて排出配管と溶解ポンプ19の吐出口19bとを連通状態に変換するとともに、溶解槽4の導入口16と溶解ポンプ19の吐出口19bとを遮断状態に変換し、溶解ポンプ19を用いて溶解槽4内の薬剤溶解水(すなわち透析用原液)を薬剤溶解装置1の外へ排出できるように構成されている。さらに、溶解ポンプ19の吸込口19aには、水供給切替弁を介して水供給循環チューブを接続し(何れも図示せず)、この水供給切替弁を切り替えて吸込口19aと水供給循環チューブとを連通状態に変換するとともに、溶解槽4の排出口17と溶解ポンプ19の吸込口19aとを遮断状態に変換し、溶解ポンプ19を用いて溶解槽4内へ水(溶媒)を供給できるように構成されている。
溶解昇降機構14は、ベース部2上に複数の駆動シリンダー21を配置し、この駆動シリンダー21から上下方向に進退する縦長な支持ロッド22によって溶解4の下底部を支持している。各駆動シリンダー21は、例えば、油圧制御により支持ロッド22を上下駆動するように構成している。そして、溶解昇降機構14は、制御装置による制御の下、各駆動シリンダー21を駆動することで溶解4を昇降させる。
図2に示すように、ベース部2において、袋体保持回転機構3及び溶解昇降機構14の背面側には、回収ボックス6と開封カッター機構5を並設している。回収ボックス6は、上面が開口した有底箱体状に形成されており、開封カッター機構5の切刃29の下方に配置してある。換言すると、薬剤収納袋体10を横倒しにさせた状態(後述)における袋体先端部36の下方に開口を臨ませた状態で回収ボックス6をベース部2上に配置している。そして、開封カッター機構5の切刃29によって袋体先端部36を切除した際に、切除された袋体先端部36がこの回収ボックス6内に落下するように構成している。
開封カッター機構5は、回収ボックス6を間に挟んで溶解4とは反対側に配置しており、ベース部2上に設けられたラックボックス24内にラック体25を上下に移動可能に収容すると共に、ラックボックス24の上部に設けられたギアボックス26内に、ラック体(ラックギア)25と噛合するピニオンギア27を収容している。ラック体25の上端には横長な切刃ホルダ28を接続し、この切刃ホルダ28の先端に切刃29を上向きに取り付けている。この切刃29は、先端縁(刃先)を進退方向に対して斜めに形成してある。そして、開封カッター機構5は、図2に示すように、ピニオンギア27を回転してラック体25を上下動させることにより、薬剤収納袋体10の袋体先端部36の回転域Cに対して切刃29を進退駆動させる。
図3は、薬剤溶解装置1で使用可能な薬剤収納袋体10の一例を示す概略図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。なお、便宜上、以下の説明では、起立した状態の薬剤収納袋体10の底部(袋体底部33)側を下、その先端部(袋体先端部36)側を上として説明する。同図に示すように、本実施形態における薬剤収納袋体10は、矩形状を呈した2枚の可撓性シート材を重ね合わせ、その左右側縁を溶着(或いは融着)して断面略笹葉形或いは略舟形の筒状の袋体胴部32を形成し、この袋体胴部32の内側の下部に椀状或いはポケット状に彎曲した平面視略紡錘形のシート材を止着して袋体底部33とし、この袋体底部33と左右側縁とによって囲まれた空間を薬剤収納空部34としている。この薬剤収納空部34内に薬剤(透析用剤)を規定量収納した後、両シート材の上端縁同士を溶着することで上部開口を封止し、この封止部分を袋体先端部36としている。
上記薬剤収納袋体10内に収納する薬剤は、溶解時における化学反応を防止するためにA剤とB剤との2種類に分けて提供される。A剤はブドウ糖、塩化ナトリウム、塩化マグネシウムなどの成分を含んだ薬剤であり、A剤のみを収納する薬剤収納袋体10の内部に規定量(例えば、2682.0g)が収納される。また、B剤は炭酸水素ナトリウムを主成分とする薬剤であり、B剤のみを収納する薬剤収納袋体10の内部に規定量(例えば、661.6g)が収納される。なお、可撓性シート材としては、例えば、ポリエステルのラミネートフィルム材やポリエチレンフィルムなど可撓性のある合成樹脂シート材(フィルム材)を使用することができる。
次に、上記薬剤収納袋体10を保持する袋体ホルダ11について詳細に説明する。
図4は、袋体ホルダ11の正面図、図5は、袋体保持回転機構3の平面図である。本実施形態における袋体ホルダ11は、第1保持枠体11aと第2保持枠体11bの左右2つの保持枠体と、これらの保持枠体11a,11bを支持する支持枠体41とにより概略構成されている。保持枠体11a,11bは、矩形の板材で構成し、それぞれ一辺部を直角に屈曲してこの屈曲部分を支持枠体41の取付壁41aに取り付けるための取付部42a,42bとしている(図5)。そして、第1保持枠体11aは、支持枠体41に固定する一方、第2保持枠体11bは、支持枠体41に対して回転軸9の延設方向に移動可能に取り付けている。即ち、袋体ホルダ11は、第2保持枠体11bを第1保持枠体11aに対して近接或いは離隔する方向に開閉することができる。この点の詳細については後述する。
各保持枠体11a,11bは、保持面(内壁面)43a,43b同士を互いに向き合わせた状態で支持枠体41に取り付けられており、これらの間に形成される空間内に薬剤収納袋体10を収容する。各保持面43a,43bからは、袋体先端部36の下方の袋体首部37を挟持するクランプ部44(44a,44b)、袋体胴部32から袋体首部37にかけての袋体肩部38を側方から保持する肩保持部45(45a,45b)、および、袋体胴部32に対して側方から当接する胴当接部46(46a,46b)をそれぞれ突設している。また、第1保持枠体11aの下部には、袋体底部33を支持する底支持板47を、第2保持枠体11b側に向けて延出している。
本実施形態におけるクランプ部44a,44bは、例えば、エラストマーやゴムなどの弾性部材によって平面視矩形の板状に形成されており、その長辺の長さを、薬剤収納袋体10の横幅よりも若干大きく設定して、袋体首部37を隙間無く挟持できるようにしてある。これらのクランプ部44a,44bは、クランプホルダ49a,49bによって所謂片持ち梁状態に支持し、クランプホルダ49側とは反対側の長辺の端面を互いに向き合わせて各保持面43a,43bの上部に取り付けている。そして、各クランプ部44a,44bは、薬剤収納袋体10の保持状態において、袋体首部37に対して両側から弾接して挟持するようにその突出長さが設定されており、薬剤収納袋体10を損傷させることなく、より確実にクランプすることができる。また、図4に示すように、クランプ部44aからその直下の底支持板47までの距離Dは、薬剤収納袋体10の高さよりも短く設定している。このため、薬剤収納袋体10の保持状態においては、袋体先端部36が袋体ホルダ11の外部上方に突出するようになっている。
肩保持部45a,45bは、各保持面43a,43bに、対向する保持面側に向けて突設してあり、それぞれハ字状になるように、傾斜面45a´,45b´を有している。各傾斜面45a´,45b´は、下端から上端にかけて対向する保持面側に向けて傾斜するように形成されており、肩保持部45a,45bは、各傾斜面45a´,45b´を袋体肩部38の傾斜に沿わせるようにしてこの袋体肩部38を両側から保持することができる。これにより、後述する薬剤収納袋体10の倒立状態において、形状を大きく崩すことなく薬剤収納袋体10を保持することができ、薬剤の投入時には、薬剤を滞りなくスムーズに流下させることができる。
肩保持部45a,45bの上部には、袋体肩部38を支持する肩支持部50(50a,50b)を、対向する保持面側に向けて突設してある。肩支持部50a,50bは、先端側を上方に向けて屈曲しており、この屈曲部分の傾斜方向を、肩保持部45a,45bの傾斜面45a´,45b´の傾斜方向に揃えてある。そして、この肩支持部50a,50bは、対向する保持面側に向けて先端を肩保持部45a,45bよりも突出させており、薬剤収納袋体10を倒立させると共に袋体ホルダ11を半開した状態(後述する)において袋体肩部38を両側から支持するように、その寸法を設定してある。
胴当接部46a,46bは、矩形の板材によって作製しており、当接面46a´,46b´を互いに向き合わせた状態で各保持面43a,43bに取り付けている。そして、胴当接部46a,46bは、薬剤収納袋体10の保持状態において、袋体胴部32に対して、この袋体胴部32を大きく変形させない程度に両側方から当接する。本実施形態においては、これらの胴当接部46a,46bを、各保持面43a,43bにそれぞれ2つずつ上下に並べて配設している。
上記支持枠体41は、保持枠体11a,11bを取り付ける取付壁41aと、回転軸9に支持される支持壁41bとを平面視略L字状に組み合わせた板状部材であり、取付壁41aの先端側(支持壁41bとは反対側)には、第1保持枠体11aの取付部42aを接合して、この第1保持枠体11aを片持梁状態に取り付け支持している。また、取付壁41aには、壁厚方向を貫通した貫通孔52を開設し、この貫通孔52の上下には、回転軸9に平行なガイドレール53を延設している。これに対し、第2保持枠体11bは、支持枠体41の貫通孔52に対応する位置にアーム54を側方に向けて突設すると共に、ガイドレール53に対応する位置に、ガイドレール53に摺動可能に係止する摺動部55を配設している。
そして、保持面43bを第1保持枠体11aの保持面43a側に向けた状態で、アーム54を貫通孔52に通してその先端部54aを取付壁41aの外側に突出させると共に、摺動部55をガイドレール53に係止して第2保持枠体11bを支持枠体41に取り付け、さらに、アーム54の先端部54aを、取付壁41aの外面に配設した開閉シリンダー57の駆動ロッド58に接続している。この開閉シリンダー57は、駆動ロッド58を回転軸9の延設方向に進退駆動するように構成されている。したがって、第2保持枠体11bは、開閉シリンダー57の作動に伴って、ガイドレール53に案内されながら第1保持枠体11aに対して進退移動する。
次に、以上のように構成された薬剤溶解装置1の動作について説明する。
なお、溶解槽4には、薬剤を溶解するための水が予め規定量(具体的には、1つの薬剤収納袋体10内の薬剤の量に対して規定濃度の溶解水が生成できる量)だけ、図示せぬ水供給循環チューブから溶解ポンプ19を介して供給されて貯留されている。また、排出切替弁を操作して溶解ポンプ19の吐出口19bと溶解槽4の導入口16とを連通するとともに、水供給切替弁を操作して溶解ポンプ19の吸込口19aと溶解槽4の排出口17とを連通し、溶解ポンプ19を作動すると溶解槽4内の水が溶解ポンプ19を介して循環できるように設定しておく。
まず、図6(a)に示すように、開閉シリンダー57を作動して第2保持枠体11bを第1保持枠体11aに対して離隔する方向(矢印Aの方向)にスライド移動することで袋体ホルダ11を開き、その内側に薬剤収納袋体10を起立した姿勢(起立状態)でセットする。即ち、袋体先端部36を上方に向け、袋体底部33を第1保持枠体11aの底支持板47上に載置すると共に袋体胴部32を各保持枠体11a,11bの間に形成される空間内に収容した状態で薬剤収納袋体10を袋体ホルダ11内に配置する。袋体ホルダ11内に薬剤収納袋体10をセットしたならば、図6(b)に示すように、開閉シリンダー57を作動して第2保持枠体11bを第1保持枠体11aに対して近接させる方向(矢印Bの方向)にスライド移動することで袋体ホルダ11を閉じる。これにより、袋体先端部36を袋体ホルダ11の外部上方に突出させると共に、その下方の袋体首部37をクランプ部44a,44bによって両側からクランプした状態で、薬剤収納袋体10が袋体ホルダ11に保持される。
続いて図7に示すように、起立状態で袋体ホルダ11に保持した薬剤収納袋体10を、袋体保持回転機構3によって回転軸9を中心として反時計回りに略90度回転させ、袋体先端部36が切刃29の通過域Pに対して交差する状態に傾倒させる。つまり、薬剤収納袋体10を横倒しにして、袋体先端部36が開封カッター機構5の切刃29の直上に位置する状態にする。そして、この横倒し状態(傾倒状態)において、開封カッター機構5を駆動して切刃29を上下動させることにより、この切刃29で袋体先端部36を切除して薬剤収納袋体10を開封する。この際、クランプ部44によって袋体首部37をクランプしているので、開封された薬剤収納袋体10の袋体口部60から薬剤がこぼれ落ちることを防止することができる。また、切除の際に、切刃29に薬剤が付着することを防止することができ、その結果、切刃の腐食を抑制することが可能となる。そして、切除された袋体先端部36は、下方に設けられた回収ボックス6内にそのまま落下するので、薬剤投入口15から溶解4内に落下することを防止しつつ容易に回収することができる。さらに、袋体首部37をクランプし尚且つ薬剤収納袋体10を横倒しにした状態で薬剤収納袋体10を開封するので、開封された袋体口部60に上方から異物が混入することをより確実に防止することができる。
薬剤収納袋体10を開封したならば、図8に示すように、袋体ホルダ11をさらに反時計回りに90度回転して薬剤収納袋体10を横倒し状態から倒立状態に変換する。即ち、開封された袋体口部60が溶解4の薬剤投入口15と向き合う状態に薬剤収納袋体10を倒立させる。さらに、この倒立状態において、溶解昇降機構14によって溶解4を下死点である待機位置から上死点の投入位置まで上昇させ、薬剤投入口15内に袋体口部60を挿入してその開口を臨ませる。また、溶解ポンプ19を作動して溶解槽4内の水の循環を開始する。なお、この段階では、クランプ部44によって袋体首部37が依然クランプされているので、袋体口部60からは薬剤は排出されない。
そして、図9に示すように、開閉シリンダー57を作動して第2保持枠体11bを第1保持枠体11aに対して離隔する方向にスライド移動させて袋体ホルダ11を開き、クランプ部44による袋体首部37のクランプを解除する。この際、第2保持枠体11bをその可動範囲の途中で停止させる。即ち、袋体ホルダ11を半開き状態にする。この半開状態では、肩支持部50(50a,50b)によって袋体肩部38が両側から支持されるので、薬剤の投入作業時に薬剤収納袋体10が袋体ホルダ11から脱落することを阻止できる。これにより、薬剤の投入作業をより確実に行うことが可能となる。
薬剤収納袋体10を倒立させた状態で袋体ホルダ11を半開してクランプ部44によるクランプを解くと、薬剤収納袋体10内の薬剤が、袋体口部60から薬剤投入口15に排出され、この薬剤投入口15内を通って溶解槽4内に順次投入されていき、溶解4内において水と攪拌される。この際、開閉シリンダー57を作動して袋体ホルダ11を閉じたり半開したりする開閉動作を繰り返すと薬剤収納袋体10に振動を与えることができ、これにより薬剤の排出を促進させることができる。本実施形態においては、この開閉動作によって、胴当接部46bが薬剤収納袋体10の袋体胴部32に対して打ち付けられる。これにより、薬剤収納袋体10の内部に薬剤塊がある場合にはこれを崩壊させることができ、薬剤収納袋体10内の薬剤を残すことなくスムーズに溶解槽4へ投入することができる。その結果、薬剤をより確実に規定の濃度で溶解させることができる。また、薬剤が塊のまま溶解槽へ投入されることを防ぐことができ、薬剤を溶解し易くすることができる。
薬剤収納袋体10から薬剤を投入し終わったならば、溶解4を下降して待機位置に復帰させ、袋体ホルダ11を閉じた状態で180度回転し、空になった薬剤収納袋体10を起立状態に戻す。そして、袋体ホルダ11を開き、内側から薬剤収納袋体10を取り外して回収する。この薬剤収納袋体10は、押し潰して簡単に減容することができる。本実施形態における薬剤収納袋体10は、上述のように可撓性シートを貼り合わせた簡単な構造であって、押しつぶせない円筒状の口部もないため、より小さく押し潰すことができる。
そして、溶解4内で薬剤が十分に溶解したならば、溶解ポンプ19を一旦停止し、排出切替弁を切り替えて排出配管と溶解ポンプ19の吐出口19bとを連通状態に変換するとともに、溶解槽4の導入口16と溶解ポンプ19の吐出口19bとを遮断状態に変換し、再び溶解ポンプ19を作動する。すると、溶解水が溶解槽4から排出配管へ送出され、排出配管の下流側に設けた溶解水回収容器(図示せず)へ回収される。
このようにして、A剤を収納した薬剤収納袋体10をA剤用の薬剤溶解装置1にセットし、A剤用の溶解槽4で9L(リットル)のA原液を調製し、B剤を収納した薬剤収納袋体10をB剤用の薬剤溶解装置1にセットし、B剤用の溶解槽4で11.34LのB原液を調製する。そして、A原液:B原液:水=1:1.26:32.74の比率で混合すれば、315Lの透析液を調製することができる。
以上のように、袋体ホルダ11に保持された薬剤収納袋体11をその場で回転させてその姿勢を切り替えつつ、薬剤収納袋体10の袋体ホルダ11へのセット、薬剤収納袋体10の開封、及び、薬剤の投入を順次行うので、簡単な構造で、且つ、薬剤収納袋体10を大きく動かすこと無く最小限のスペースで一連の動作を行うことができる。これにより、薬剤溶解装置1の簡略化、小型化、ひいては省スペース化に寄与することができる。また、薬剤収納袋体10の開封から薬剤の排出までの間においては袋体口部60がクランプ部44によってクランプされるので、袋体口部60から薬剤が飛散することを抑えることができる。このため、薬剤溶解装置1の内部や周辺が汚染されたり、装置の誤作動を引き起こしたりする等の不具合を防止することができる。
また、薬剤溶解装置1では、クランプ部44によって先端部の下方をクランプした状態で袋体ホルダ1に保持し、先端部を開封カッター機構5で開封できるものであれば、例示した薬剤収納袋体10に限らず種々の薬剤収納体を用いることができる。このため、汎用性を向上させることができる。そして、本実施形態において例示した薬剤収納袋体10のように、可撓性シートを貼り合わせた簡単な構造のものを用いれば、使用後に押し潰して簡単に減容することができるので好適である。
なお、上記実施形態では、溶解ポンプ19により溶解槽4内の水を循環させて攪拌しながら溶解槽4に薬剤を投入して溶解作業を行う例を示したが、本発明はこれに限らず、例えば、溶解ポンプ19による循環を行わない状態で溶解槽4に薬剤を投入し、薬剤の投入が完了した後に水および薬剤を循環させて攪拌して溶解作業を行うように設定しても良い。要は、溶解槽4に投入された水および薬剤を攪拌して水に薬剤を溶解できればどのような手順でもよい。
ところで、上記第1実施形態では、薬剤の投入時において、溶解昇降機構14によって溶解4を上昇させて、薬剤投入口15内に薬剤収納袋体10の袋体口部60を挿入するようにしたが、これには限定されない。例えば、図10に示す第2実施形態のように、薬剤収納袋体10を下降させて薬剤投入口15内に薬剤収納袋体10の袋体口部60を挿入するようにしてもよい。この第2実施形態では、基本的な構造は上記第1実施形態と同じであるが、溶解昇降機構を設けておらず、その代わりに袋体保持回転機構3(薬剤収納袋体10、袋体ホルダ11、回転軸9、及び回転駆動源12)を昇降する袋体昇降機構62を設けている点で異なる。この袋体昇降機構62は、固定フレーム7に設けてあり、ラック体64を固定フレーム7から上方に進退可能に配置すると共に、固定フレーム7の上部に設けられたギアボックス65内に、ラック体64と噛合するピニオンギア66を収容している。ラック体64の上端には袋体保持回転機構3の軸受8´を接続してある。そして、ブラケット7には、縦長なガイド孔67を開設してあり、袋体昇降機構62を作動すると、このガイド孔67に沿って袋体保持回転機構3ごと薬剤収納袋体10が昇降するようになっている。そして、薬剤の投入時において、袋体昇降機構62を作動して、薬剤収納袋体10を下降させると、薬剤投入口15内に薬剤収納袋体10の袋体口部60が挿入される。その後、袋体ホルダ11を半開してクランプ部44によるクランプを解き、袋体口部60から薬剤を薬剤投入口15から溶解層4に投入して溶解作業を行う。薬剤収納袋体10から薬剤を投入し終わったならば、袋体昇降機構62を作動して、薬剤収納袋体10を上昇させて元の位置に復帰させる。
なお、上記各実施形態では、薬剤収納袋体10を水平方向まで横倒しにした状態で袋体先端部36を切除して薬剤収納袋体10を開封する例を示したが、これには限定されず、例えば、45度や135度など斜めの状態まで回転してから開封しても良いし、或いは、薬剤収納袋体10を起立させた状態で薬剤収納袋体10を開封し、その後、袋体ホルダ11を回転することで薬剤収納袋体10を倒立させて投入動作を行うように構成しても良い。
また、上記各実施形態では、薬剤溶解装置1で溶解処理する薬剤を透析用薬剤としたが、本発明はこれに限定されない。すなわち、溶媒に溶解される固体の薬剤(顆粒剤や粉末剤)であればどのようなものでも利用することができる。
薬剤溶解装置の平面図である。 薬剤溶解装置の側面図である。 薬剤収納袋体の概略図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。 袋体ホルダの正面図である。 袋体保持回転機構の平面図である。 (a)は袋体ホルダを開いて薬剤収納袋体をセットする状態図、(b)は袋体ホルダを閉じて薬剤収納袋体を保持した状態図である。 薬剤収納袋体を横倒しにして開封カッター機構によって薬剤収納袋体を開封する状態図である。 薬剤収納袋体を倒立させると共に溶解槽を上昇させて薬剤投入口内に袋体口部を挿入した状態図である。 薬剤収納袋体の倒立状態において袋体ホルダを半開して薬剤収納袋体内の薬剤を溶解槽に投入する状態図である。 第2実施形態の構成を示す拡大正面図である。
1 薬剤溶解装置
2 ベース部
3 袋体保持回転機構
4 溶解槽
5 開封カッター機構
6 回収ボックス
9 回転軸
10 薬剤収納袋体
11 袋体ホルダ
12 回転駆動源
14 溶解槽昇降機構
15 薬剤投入口
32 袋体胴部
33 袋体底部
36 袋体先端部
37 袋体首部
38 袋体肩部
44 クランプ部
46 胴当接部
50 肩支持部
60 袋体口部
62 袋体昇降機構

Claims (6)

  1. 開閉可能に設けられた保持枠体により薬剤収納袋体を保持する保持機構を有し、該保持機構によって保持された薬剤収納袋体を回転させる袋体保持回転機構と、
    保持機構の下方に配置され、該保持機構側に向けて開口した薬剤投入口を有する溶解と、
    該溶解を昇降させる溶解昇降機構と、
    薬剤収納袋体の袋体先端部に対して切刃を進退駆動する開封カッター機構と、
    を備え、
    前記袋体保持回転機構は、固定フレームに固着されたブラケットに設けられた軸受と、該軸受により回転可能に支持され水平方向に延在する回転軸と、該回転軸の一端に取り付けられた前記保持機構と、該保持機構により保持した薬剤収納袋体を、接続された前記回転軸を回転駆動することにより前記薬剤収納袋体をその場で縦回りに回転させる回転駆動源と、を備えて構成され、
    保持枠体の内部に袋体胴部を収容し、袋体先端部を保持枠体の外部上方に突出させてその下方を保持枠体のクランプ部でクランプした起立状態で、薬剤収納袋体を保持機構によって保持し、
    開封カッター機構を駆動することにより袋体先端部を切刃で切除して薬剤収納袋体を開封し、
    袋体保持回転機構によって薬剤収納袋体をその場で縦回りに回転させることにより、開封された袋体口部が溶解の薬剤投入口に対向する状態に薬剤収納袋体を倒立させ、
    該倒立状態において、溶解昇降機構によって溶解を上昇させて薬剤投入口内に袋体口部を臨ませ、保持枠体を半開してクランプ部によるクランプを解き、袋体口部から薬剤収納袋体内の薬剤を薬剤投入口内に投入して溶解槽内で溶解することを特徴とする薬剤溶解装置。
  2. 開閉可能に設けられた保持枠体により薬剤収納袋体を保持する保持機構を有し、該保持機構によって保持された薬剤収納袋体を回転させる袋体保持回転機構と、
    該袋体保持回転機構を昇降させる袋体昇降機構と、
    保持機構の下方に配置され、該保持機構側に向けて開口した薬剤投入口を有する溶解と、
    薬剤収納袋体の袋体先端部に対して切刃を進退駆動する開封カッター機構と、
    を備え、
    前記袋体保持回転機構は、固定フレームに固着されたブラケットに設けられた軸受と、該軸受により回転可能に支持され水平方向に延在する回転軸と、該回転軸の一端に取り付けられた前記保持機構と、該保持機構により保持した薬剤収納袋体を、接続された前記回転軸を回転駆動することにより前記薬剤収納袋体をその場で縦回りに回転させる回転駆動源と、を備えて構成され、
    保持枠体の内部に袋体胴部を収容し、袋体先端部を保持枠体の外部上方に突出させてその下方を保持枠体のクランプ部でクランプした起立状態で、薬剤収納袋体を保持機構によって保持し、
    開封カッター機構を駆動することにより袋体先端部を切刃で切除して薬剤収納袋体を開封し、
    袋体保持回転機構によって薬剤収納袋体をその場で縦回りに回転させることにより、開封された袋体口部が溶解の薬剤投入口に対向する状態に薬剤収納袋体を倒立させ、
    該倒立状態において、袋体昇降機構によって袋体保持回転機構を下降させて薬剤投入口内に袋体口部を臨ませ、保持枠体を半開してクランプ部によるクランプを解き、袋体口部から薬剤収納袋体内の薬剤を薬剤投入口内に投入して溶解槽内で溶解することを特徴とする薬剤溶解装置。
  3. 起立状態の薬剤収納袋体を、袋体保持回転機構によって回転して袋体先端部が切刃の通過域に対して交差する状態に横倒しにし、
    該横倒し状態において開封カッター機構を駆動することにより、袋体先端部を切刃で切除して薬剤収納袋体を開封すると共に、切除した袋体先端部を切刃の下方に配設した回収ボックスに落下させて回収することを特徴とする請求項1又は2に記載の薬剤溶解装置。
  4. 保持枠体に設けられ、薬剤収納袋体の袋体胴部から袋体首部にかけての袋体肩部を側方から保持する肩保持部と、
    先端を前記肩保持部よりも突出させた状態で保持枠体に設けられ、保持機構を回転して薬剤収納袋体を倒立すると共に保持枠体を半開した状態において袋体肩部を両側から支持する肩支持部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の薬剤溶解装置。
  5. 前記クランプ部は、弾性部材により作製されたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の薬剤溶解装置。
  6. 薬剤収納袋体を保持した状態で袋体胴部に対して側方から当接する胴当接部を前記保持枠体に設け、
    保持枠体の開閉を繰り返して胴当接部を袋体胴部に対して打ち付けることにより薬剤収納袋体の内部の薬剤塊を崩壊させることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の薬剤溶解装置。
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