JP4775220B2 - 伝達比可変装置 - Google Patents
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上記構成によれば、要求される耐圧性を充足しつつ効果的に軸方向応力の集中を緩和することができる。そして、圧入の際、入力軸と連結部材とが相対回転した場合であっても、当該応力緩和部材との摺動により押圧面及び被押圧面が傷つくことはない。
上記構成によれば、より効果的に軸方向応力の集中を緩和することができるとともに、上記摺動による押圧面及び被押圧面の傷付きを防止することができる。
請求項6に記載の発明は、前記弾性部材には、ウェーブワッシャが用いられること、を要旨とする。
上記構成によれば、摺動面における摺動対象(弾性部材、フランジ部、底部)との接触面積を更に小さく抑えることができ、これにより、弾性部材をより滑らかに摺動させることができるようになる。
図1は、本実施形態の伝達比可変装置の断面図、図2は、その拡大断面図、そして、図3は、この伝達比可変装置を備えた車両用操舵装置の概略構成図である。
次に、本実施形態における伝達比可変装置の組付け方法に起因してその波動歯車機構を構成する各スプラインギヤに発生する噛み合わせの不具合を防止するための構成ついて説明する。
(1)入力軸25側の押圧面と連結部材46側の被押圧面との間、即ち底部49aに形成された凹部50の底面50aと該底面50aに対向する嵌合部47の軸端面47aとの間には、これら各面に作用する軸方向応力の集中を緩和することが可能な応力緩和部材61が介在される。
上記構成によれば、波動歯車機構45がモータ駆動されることにより入力軸25と連結部材46とが相対回転する際、中空部49の底部49aとウェーブワッシャ64との間を滑らかに摺動させることができ、これにより伝達比可変装置18の円滑な作動を担保することができる。さらに、中空部49の底部49aとウェーブワッシャ64とが摺動することによる傷付きの発生を抑制して、その破片が各スプラインギヤ間に噛み込むことによる噛み合わせの不具合を防止することができる。
上記構成によれば、嵌合部47内に出力軸26が圧入される際には、当該凹部50が底面50aを押圧面、嵌合部47の軸端面47aが被押圧面となる。これにより、ウェーブワッシャ64に過大な押圧力が作用することを回避して、同ウェーブワッシャ64と当接する中空部49の底部49a及びフランジ部48に局所的な軸方向応力が作用することを防止することができる。その結果、これらの箇所における発生、及びその破片が各スプラインギヤ間に噛み込むことによる噛み合わせの不具合を、より効果的に防止することができるようになる。
・本実施形態では、応力緩和部材61は、入力軸25及び連結部材46よりも軟質の金属により形成されることとした。しかし、これに限らず、有効に軸方向応力の集中を緩和することが可能なものであれば、その材質は変更してもよい。
・本実施形態では、応力緩和部材61の連結部材46(嵌合部47の軸端面47a)と当接する側の面には、樹脂層61aが形成されることとした。しかし、これに限らず、中空部49(凹部50の底面50a)と当接する側の面に樹脂層を形成してもよく、更に、その両方の面に形成する構成としてもよい。尚、このような樹脂層を形成しない構成に具体化してもよいが、樹脂層のある方がより顕著な効果を得ることができるのはいうまでもない。
Claims (9)
- ステアリング操作に基づく入力軸の回転にモータ駆動に基づく回転を上乗せして出力軸に伝達する差動機構と、前記差動機構及び駆動源であるモータを収容するとともに非回転部位に固定されるハウジングとを備え、前記差動機構には、同軸に並置された一対のサーキュラスプラインと、前記各サーキュラスプラインの内側において該各サーキュラスプラインと部分的に噛み合うように同軸配置される筒状のフレクスプラインと、前記モータ駆動により前記フレクスプラインの噛合部を回転させる波動発生器とを備えてなる波動歯車機構が用いられ、該波動歯車機構は、中空状をなすモータ軸と前記波動発生器とが連結されることにより前記モータと同軸に配置されるものであって、反モータ側に配置されたサーキュラスプラインには、前記モータ軸内に挿通された出力軸が圧入嵌合される嵌合部を備えた連結部材が固定されるとともに、前記入力軸は、その軸端に形成された中空部内に前記波動歯車機構及び前記連結部材を収容する態様で該中空部の内周が前記モータ側に配置されたサーキュラスプラインの外周に固定されることにより該モータ側のサーキュラスプラインと連結され、前記出力軸は、前記入力軸に入力された軸方向の押圧力に基づき前記中空部の底部が前記連結部材を軸方向に押圧することにより前記嵌合部内に圧入嵌合されて前記反モータ側のサーキュラスプラインと連結される伝達比可変装置において、
前記底部の押圧面と前記連結部材の被押圧面との間には、これら各面に作用する軸方向応力の集中を緩和することが可能な応力緩和部材が介在されること、
を特徴とする伝達比可変装置。 - 請求項1に記載の伝達比可変装置において、
前記応力緩和部材は、前記入力軸及び前記連結部材よりも軟質の金属により形成されてなること、を特徴とする伝達比可変装置。 - 請求項2に記載の伝達比可変装置において、
前記応力緩和部材における前記押圧面及び被押圧面に当接する各面の少なくとも一方には、樹脂層が形成されること、を特徴とする伝達比可変装置。 - ステアリング操作に基づく入力軸の回転にモータ駆動に基づく回転を上乗せして出力軸に伝達する差動機構と、前記差動機構及び駆動源であるモータを収容するとともに非回転部位に固定されるハウジングとを備え、前記差動機構には、同軸に並置された一対のサーキュラスプラインと、前記各サーキュラスプラインの内側において該各サーキュラスプラインと部分的に噛み合うように同軸配置される筒状のフレクスプラインと、前記モータ駆動により前記フレクスプラインの噛合部を回転させる波動発生器とを備えてなる波動歯車機構が用いられ、該波動歯車機構は、中空状をなすモータ軸と前記波動発生器とが連結されることにより前記モータと同軸に配置されるものであって、反モータ側に配置されたサーキュラスプラインには、前記モータ軸内に挿通された出力軸が圧入嵌合される嵌合部を備えた連結部材が固定されるとともに、前記入力軸は、その軸端に形成された中空部内に前記波動歯車機構及び前記連結部材を収容する態様で該中空部の内周が前記モータ側に配置されたサーキュラスプラインの外周に固定されることにより該モータ側のサーキュラスプラインに連結され、前記出力軸は、前記入力軸に入力された軸方向の押圧力に基づき前記中空部の底部が前記連結部材を軸方向に押圧することにより前記嵌合部内に圧入嵌合されて前記反モータ側のサーキュラスプラインに連結される伝達比可変装置において、
前記入力軸と前記連結部材との間には、該入力軸及び連結部材を軸方向に離間させる弾性力を発生可能な弾性部材が設けられること、を特徴とする伝達比可変装置。 - 請求項4に記載の伝達比可変装置において、
前記連結部材は、筒状に形成された前記嵌合部から径方向外側に延設されて前記反モータ側のサーキュラスプラインに固定されるフランジ部を有し、
前記弾性部材は、前記フランジ部と前記中空部の底部との間に設けられること、
を特徴とする伝達比可変装置。 - 請求項5に記載の伝達比可変装置において、
前記弾性部材には、ウェーブワッシャが用いられること、
を特徴とする伝達比可変装置。 - 請求項5又は請求項6に記載の伝達比可変装置において、
前記中空部の底部と前記弾性部材との間及び前記フランジ部と前記弾性部材との間の少なくとも一方には、前記弾性部材の摺動を円滑ならしめる滑りシートが介在されること、を特徴とする伝達比可変装置。 - 請求項7に記載の伝達比可変装置において、
前記滑りシートの摺動面には、微細な凹凸が形成されること、
を特徴とする伝達比可変装置。 - 請求項5〜請求項8の何れか一項に記載の伝達比可変装置において、
前記連結部材の前記嵌合部は、前記フランジ部から軸方向に突出して形成されるとともに、前記中空部の底部には、前記嵌合部の前記突出された部分が収容される凹部が形成され、該凹部の軸方向長さは、前記嵌合部の前記突出された部分の軸方向長さよりも短く設定されること、を特徴とする伝達比可変装置。
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