JP3738086B2 - パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、パワーステアリング装置に係り、特にシリンダチューブの開口端部に軸受部材を有するパワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6〜8に基づいて、従来のパワーステアリング装置を説明する。
図6に示すように、シリンダチューブ1には、シャフト2が貫通している。このシャフト2の両端には、図示していない車輪を連係している。
また、シリンダチューブ1の一方の開口端部1aには、第1軸受部材4を設け、他方の開口端部1cには、第2軸受部材5を設けている。これら第1、第2軸受部材4、5によって、シャフト2を摺動自在に支持するとともに、シリンダチューブ1内の流体の漏れを阻止している。また、第1、第2軸受部材4、5の間におけるシャフト2には、ピストン3を設けている。そして、第1軸受部材4とピストン3とが相まって、第1圧力室6を形成し、第2軸受部材5とピストン3とが相まって、第2圧力室7を形成している。
【0003】
一方、シリンダチューブ1を貫通したシャフト2には、ラック8を形成し、このラック8を、図示していなが、ハンドルに連係するピニオンにかみ合わせている。これらラック8とピニオンとによって、入力機構を構成している。また、ハンドルとピニオンとの間には、制御バルブ9を設けている。この制御バルブ9は、パイプ10とパイプ11とを介して、上記第1、第2圧力室6、7につながっている。そして、ハンドルの操舵方向に応じて、制御バルブ9が切り換わり、図示していないポンプからの流体を、いずれか一方の圧力室に供給するとともに、いずれか他方の圧力室の流体を図示していないタンクに排出する。
したがって、ピストン3とともにシャフト2が、左右いずれかの方向に移動し、車輪の転舵をパワーアシストすることになる。
【0004】
次に、上記第1軸受部材4について、詳細に説明する。
図7に示すように、第1軸受部材4は、大きく分けると、円筒部12とストッパー部13とから構成される。円筒部12は、その外径をシリンダチューブ1の内径とほぼ同じにしている。そして、外周面には、Oリング14を組み込む凹部15と、この凹部15よりも外側に位置するネジ16とを形成している。ストッパー部13は、その外径をシリンダチューブ1の内径よりも大きくしている。
一方、第1軸受部材4の円筒部12の内周面には、支持部材17を設け、この支持部材17によって、第1軸受部材4の内周に貫通しているシャフト2を、摺動自在に支持している。
【0005】
また、第1軸受部材4の内周面には、支持部材17に隣接するシール部材18を設けている。このシール部材18と上記Oリング14とによって、第1圧力室6内の流体の漏れを防止している。
なお、符号20は、シリンダチューブ1の内周面に形成したネジを示している。また、図8は、第1軸受部材4の断面図であり、符号19は、締め付け治具を差し込むための孔である。
【0006】
上記のようにネジ16を形成した第1軸受部材4の円筒部12と、内周面にネジ20を形成したシリンダチューブ1とを、ネジ結合する。そして、第1軸受部材4のストッパー部13が、シリンダチューブ1の端部1bに接触するまでネジを締め付ける。
このようにして、シリンダチューブ1に第1軸受部材4を組み付ける。
なお、ネジの締め付けは、孔19に専用の締め付け治具を差し込んで、第1軸受部材4を回転させて行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来のパワーステアリング装置では、シリンダチューブ1と第1軸受部材4とをネジ結合により組み付ける関係上、シリンダチューブ1と第1軸受部材4とにネジ20、16を形成しなければならなかった。また、締め付け治具を差し込む孔19も形成しなければならなかった。
このように、ネジ16、20や、孔19を形成しなくてはならないので、加工コストが高くなっていた。
この発明の目的は、加工コストを削減したパワーステアリング装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、シリンダチューブと、シリンダチューブ内を貫通するとともに、両端が車輪と連係するシャフトと、シャフトに設けたピストンと、ハンドルとシャフトとを連係する入力機構と、ハンドルの回転方向に応じて切り換わる制御バルブと、シリンダチューブの一方の開口端部に設けた筒状の第1軸受部材と、第1軸受部材の内周面に設けて、シャフトを摺動自在に支持する支持部材と、シリンダチューブ内にあって、シリンダチューブ内の流体の漏れを遮断するシール部材と、シリンダチューブの他方の開口端部に設けた筒状の第2軸受部材と、ピストンと第1軸受部材とが相まって形成する第1圧力室と、ピストンと第2軸受部材とが相まって形成する第2圧力室とを備え、ハンドルの操舵に応じて制御バルブを切り換えて、いずれか一方の圧力室に流体を供給するとともに、いずれか他方の圧力室の流体を排出して、ピストンとともにシャフトを移動させて、車輪を転舵する構成にしたパワーステアリング装置を前提とする。
【0009】
第1の発明は、上記第1軸受部材に、シリンダチューブの内径とほぼ同じ外径を有する円筒部と、円筒部の端部であってシリンダチューブの内径よりも大きな外径を有するストッパー部と、円筒部の外周面に形成した複数の軸方向溝と、円筒部の外周面に形成したかしめ溝とを備え、この第1軸受部材の円筒部をシリンダチューブの開口端部に圧入して、ストッパー部とシリンダチューブの端部とを当接させるとともに、シリンダチューブをかしめて、シリンダチューブの内周面をかしめ溝に嵌め込む構成にしたことを特徴とする。
【0010】
第2の発明は、第1の発明におけるかしめ溝を、円周方向に連続しない複数の溝としたことを特徴とする。
第3の発明は、上記第1軸受部材に、シリンダチューブの内径とほぼ同じ外径を有する円筒部と、円筒部の端部であってシリンダチューブの内径よりも大きな外径を有するストッパー部と、円筒部の外周面に形成した複数の平面とを備え、この第1軸受部材の円筒部をシリンダチューブの開口端部に圧入して、ストッパー部とシリンダチューブの端部とを当接させるとともに、シリンダチューブをかしめて、シリンダチューブの内周面を平面に接触させる構成にしたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1〜3に基づいて、第1実施例を説明する。
なお、従来と同じ構成については、従来と同一の符号を用いるとともに、詳細な説明を省略する。
図1に示すように、シリンダチューブ1の開口端部1aには、第1軸受部材21を設けている。この第1軸受部材21は、円筒部22と、ストッパー部23とによって構成している。
この円筒部22の外径は、シリンダチューブ1の内径とほぼ同じにしている。
そして、図2に示すように、この円筒部22の外周面には、複数の軸方向溝24と、複数のかしめ溝25とを形成している。
【0012】
なお、この軸方向溝24は、円周方向に等間隔に形成されている。そして、この軸方向溝24の数や幅、および深さは、円筒部22の材質などによって決定する。
また、かしめ溝25は、円筒部22の外周を一周しないように、途切れた複数の溝で構成されている。ただし、この実施例では、軸方向溝24の基端部分がかしめ溝25で連続するようにしている。
【0013】
一方、この第1軸受部材21の内周には、シャフト2が貫通している。このシャフト2は、第1軸受部材21の内周面に設けた支持部材26によって、摺動自在に支持されている。この支持部材26は、第1軸受部材21の内周面に形成した段部27によって、軸方向の移動を規制されている。
なお、この実施例では、支持部材26を、第1軸受部材21と別部材としているが、第1軸受部材21に一体形成しても良い。
また、第1圧力室6内には、第1軸受部材21の円筒部22に接するシール部材28を設けている。このシール部材28によって、第1圧力室6の流体が、第1軸受部材21の外周面や内周面から漏れないようにしている。
【0014】
上記のようにした第1軸受部材21の円筒部22を、シリンダチューブ1に圧入する。この圧入は、この第1軸受部材21のストッパー部23が、シリンダチューブ1の端部1bに当接するまで行う。そして、シリンダチューブ1の端部1bとストッパー部23が当接したら、シリンダチューブ1をかしめて、シリンダチューブ1の内周面29を、かしめ溝25に嵌め込む。
以上のようにして、第1軸受部材21を、シリンダチューブ1に組み付けている。
【0015】
上記した第1実施例では、第1軸受部材21の円筒部22に、軸方向溝24と、かしめ溝25とを形成している。このように、円筒部22に軸方向溝24を形成すると、剛性が低くなり、変形し易くなる。そして、円筒部22が変形し易くなると、シリンダチューブ1の内径と円筒部22の外径とに多少の寸法誤差があったとしても、圧入が可能になる。そのため、円筒部22の外径寸法の精度は、それほど高く維持しなくてもよくなる。
以上の理由により、円筒部22に形成する軸方向溝24とかしめ溝25とを、あまり寸法精度の高くない鍛造による形成が可能になる。
【0016】
従来の第1軸受部材21は、鍛造によって形成し、そのあと円筒部22のネジなどを加工していた。これに対して、上記第1実施例では、軸方向溝24およびかしめ溝25も、鍛造で形成することができるので、第1軸受部材21の鍛造時に一体形成することができる。
したがって、円筒部22の加工が不要になり、コストダウンが可能になる。
また、円筒部22が変形し易いので、圧入し易くなる。
さらに、この円筒部22は、軸方向溝24とかしめ溝25の分だけ、シリンダチューブ1との接触面積が少なくなる。このように接触面積が少なくなると、摩擦抵抗が少なくなるので、より圧入し易くなる。
【0017】
なお、圧入後、シリンダチューブ1をかしめて、シリンダチューブ1の内周面を円筒部22に形成したかしめ溝25に嵌め込んでいる。そして、このかしめ溝によって、第1軸受部材21の軸方向の移動を規制している。したがって、第1圧力室6の大きな流体圧が第1軸受部材21に作用したとしても、シリンダチューブ1から抜けることはない。また、このかしめ溝25は、円周方向に一周しない、途切れた溝にして、第1軸受部材21の円周方向の移動を規制している。したがって、回転力が第1軸受部材21に作用したとしても、第1軸受部材21がシリンダチューブ1と相対回転することはない。
【0018】
次に、図4、5に基づいて、第2実施例を説明する。
この第2実施例も第1実施例と同様に、第1軸受部材21の円筒部22をシリンダチューブ1の開口端部に圧入するものなので、同一の構成は同じ符号を用いるとともに、詳細な説明を省略する。
図4に示すように、第1軸受部材21の円筒部22の外周面には、複数の平面30を形成している。この平面30は、図5に示すように、円周方向等間隔に形成している。そして、このようにした円筒部22を、シリンダチューブ1の開口端部に圧入して、シリンダチューブ1をかしめている。
【0019】
上記円筒部22に形成した複数の平面30は、第1実施例の軸方向溝24及びかしめ溝25と同様に、鍛造によって第1軸受部材と一体形成することができる。
したがって、第1実施例と同様に、第1軸受部材21の加工が不要で、コストダウンが可能になる。
また、円筒部22に形成した平面30によって、シリンダチューブ1の内周面との接触面積を、第1実施例における軸方向溝24と円周溝25との接触面積よりも少なくすることができる。そのため、摩擦抵抗をさらに少なくすることができる。したがって、この第2実施例は、第1実施例よりも、圧入し易くなる。
【0020】
この第2実施例では、シリンダチューブ1をかしめて、シリンダチューブ1の内周面を平面30に接触させている。こうすることによって、第1軸受部材21に回転力が作用したとしても、シリンダチューブ1の内周面と平面30とが干渉するので、第一軸受部材21は回転しない。
なお、この第2実施例では、平面30にシリンダチューブ1の内周面を接触させた構造なので、第1軸受部材21に作用する軸方向の力に対して、その位置を保持する力が、第1実施例に比べると弱い。そのため、この第2実施例は、中・低圧の、小型のパワーステアリング装置に最適である。
【0021】
上記第1、第2実施例のように、円筒部22に軸方向溝24やかしめ溝、あるいは平面30を形成すると、以下に説明する、圧入による問題が解決された。
圧入による問題とは、シリンダチューブの開口端部に、溝などを形成してない円筒部を圧入した場合、接触面に発生する摩擦熱によって、両者が焼き付いてしまうということがあった。そのため、圧入が途中でできなくなり、シリンダチューブと第1軸受部材4との組付けがうまくできなかった
【0022】
また、圧入したときに、シリンダチューブと第1軸受部材との接触面に傷が付き、傷によって削りカスが発生してしまう。この削りカスは、取り除くことができないので、そのままシリンダチューブの内部に侵入してしまう。そして、この削りカスが、シリンダチューブの内周面とピストンの間にかみこまれ、ピストンを動かなくするという問題があった。これらの問題は、第1軸受部材の円筒部の寸法精度が低い場合に生じ易かった
【0023】
これらの問題を回避するためには、第1軸受部材の円筒部の寸法精度を高く維持すればよい。しかし、寸法精度を高く維持するということは、加工精度を高くするということになり、結果として、加工コストが高くなってしまう。
したがって、上記圧入による問題を解決しようとすると、加工コストが高いという従来のネジ結合と同じ問題が生じていた。つまり、ただ圧入するだけでは、従来のネジ結合による問題を解決することができなかった。
【0024】
これに対して、第1、第2実施例では、接触面積が少ない分、圧入したときの摩擦熱の発生量が少ない。また、円筒部22に形成した軸方向溝やかしめ溝、あるいは平面によって、発生した摩擦熱が放熱される。そのため、接触面の温度上昇を抑えることができる。
したがって、シリンダチューブと第1軸受部材の円筒部との接触面の焼き付きを防止することができる。
また、円筒部が変形し易くなっているので、圧入時にシリンダチューブと円筒部との接触面に、傷が付くのを防止することができる。
このように、この発明の実施例では、上記のような問題を解消したので、シリンダチューブと第1軸受部材とを圧入によって組み付けることができるようになった。
【0025】
【発明の効果】
第1の発明によれば、円筒部に軸方向溝とかしめ溝とを形成して、この円筒部を圧入して、シリンダチューブをかしめている。この円筒部は、軸方向溝とかしめ溝とを形成したことによって変形し易くなり、多少寸法精度がわるくても、圧入することができる。また、軸方向溝とかしめ溝とが鍛造によって形成することができるので、第1軸受部材を鍛造のみによって形成することができる。
したがって、第1軸受部材を機械加工する必要がなく、それだけコストダウンが可能になった。
【0026】
また、円筒部に形成した軸方向溝とかしめ溝との分だけ、圧入時の接触面積が少ないので、摩擦抵抗も少なく、圧入し易くなった。さらに、接触面積が少ない分、摩擦熱の発生量も少なく、たとえ摩擦熱が発生したとしても、軸方向溝とかしめ溝とによる放熱効果で、温度上昇が抑えられるので、接触面の焼き付きを防止できる。したがって、組み付け作業効率が良くなった。
なお、円筒部が変形し易いので、圧入時の接触面の傷つきもなくなり、圧入によるシリンダに与える悪影響を与えることもなくなった。
【0027】
第2の発明によれば、第1の発明におけるかしめ溝を、途切れた複数の溝にして、このかしめ溝によってシリンダチューブと第1軸受部材との相対回転を規制しているので、第1軸受部材の回転を防止することができる。
第3の発明によれば、第1軸受部材の円筒部に複数の平面を形成しているので、第1の発明および第2の発明と同質の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の断面図である。
【図2】第1実施例の斜視図である。
【図3】第1実施例の正面図である。
【図4】第2実施例の斜視図である。
【図5】第2実施例の正面図である。
【図6】従来のパワーステアリング装置を示す図である。
【図7】従来のパワーステアリング装置の一部拡大断面図である。
【図8】従来の第1軸受部材の断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダチューブ
1a シリンダチューブの一方の開口端部
1b シリンダチューブの端部
21 第1軸受部材
22 円筒部
23 ストッパー部
24 軸方向溝
25 かしめ溝
29 かしめたシリンダチューブの内周面
30 平面
Claims (3)
- シリンダチューブと、シリンダチューブ内を貫通するとともに、両端が車輪と連係するシャフトと、シャフトに設けたピストンと、ハンドルとシャフトとを連係する入力機構と、ハンドルの回転方向に応じて切り換わる制御バルブと、シリンダチューブの一方の開口端部に設けた筒状の第1軸受部材と、第1軸受部材の内周面に設けて、シャフトを摺動自在に支持する支持部材と、シリンダチューブ内にあって、シリンダチューブ内の流体の漏れを遮断するシール部材と、シリンダチューブの他方の開口端部に設けた筒状の第2軸受部材と、ピストンと第1軸受部材とが相まって形成する第1圧力室と、ピストンと第2軸受部材とが相まって形成する第2圧力室とを備え、ハンドルの操舵に応じて制御バルブを切り換えて、いずれか一方の圧力室に流体を供給するとともに、いずれか他方の圧力室の流体を排出して、ピストンとともにシャフトを移動させて、車輪を転舵する構成にしたパワーステアリング装置において、上記第1軸受部材は、シリンダチューブの内径とほぼ同じ外径を有する円筒部と、円筒部の端部であってシリンダチューブの内径よりも大きな外径を有するストッパー部と、円筒部の外周面に形成した複数の軸方向溝と、円筒部の外周面に形成したかしめ溝とを備え、この第1軸受部材の円筒部をシリンダチューブの開口端部に圧入して、ストッパー部とシリンダチューブの端部とを当接させるとともに、シリンダチューブをかしめて、シリンダチューブの内周面をかしめ溝に嵌め込む構成にしたことを特徴とするパワーステアリング装置。
- かしめ溝を、円周方向に途切れた複数の溝で構成したことを特徴とする請求項1記載のパワーステアリング装置。
- シリンダチューブと、シリンダチューブ内を貫通するとともに、両端が車輪と連係するシャフトと、シャフトに設けたピストンと、ハンドルとシャフトとを連係する入力機構と、ハンドルの回転方向に応じて切り換わる制御バルブと、シリンダチューブの一方の開口端部に設けた筒状の第1軸受部材と、第1軸受部材の内周面に設けて、シャフトを摺動自在に支持する支持部材と、シリンダチューブ内にあって、シリンダチューブ内の流体の漏れを遮断するシール部材と、シリンダチューブの他方の開口端部に設けた筒状の第2軸受部材と、ピストンと第1軸受部材とが相まって形成する第1圧力室と、ピストンと第2軸受部材とが相まって形成する第2圧力室とを備え、ハンドルの操舵に応じて制御バルブを切り換えて、いずれか一方の圧力室に流体を供給するとともに、いずれか他方の圧力室の流体を排出して、ピストンとともにシャフトを移動させて、車輪を転舵する構成にしたパワーステアリング装置において、上記第1軸受部材は、シリンダチューブの内径とほぼ同じ外径を有する円筒部と、円筒部の端部であってシリンダチューブの内径よりも大きな外径を有するストッパー部と、円筒部の外周面に形成した複数の平面とを備え、この第1軸受部材の円筒部をシリンダチューブの開口端部に圧入して、ストッパー部とシリンダチューブの端部とを当接させるとともに、シリンダチューブをかしめて、シリンダチューブの内周面を平面に接触させる構成にしたことを特徴とするパワーステアリング装置。
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