JP4775071B2 - 液体用紙容器 - Google Patents

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Description

本発明は、詰替え用液体、飲料、乳飲料、液体調味料等各種の液体を収納する液体用紙容器に関する。
従来、詰替え用液体を収納する容器は表裏二枚の合成樹脂フィルムの周辺をヒートシールすることにより袋として形成される。また、袋の一隅には注出口形成部が突出部として形成される。注出口形成部の先端にはノッチが設けられ、ノッチを手掛かりにして注出口形成部の先端を引き裂くことにより注出口形成部に開口を形成し、この注出口形成部をボトル等他の容器の口部に差し込んで袋内の液体を容器内に簡易に移し替えることができる(例えば、特許文献1参照。)。
従来の袋式詰替え容器は液体の注出に連れて袋が扁平になるので、液体の注出に支障はないが、紙容器の場合は袋のように変形しないので内容物が円滑に流出し難くなる。これを防止するため、紙容器には注出口から離れた箇所に空気孔が形成される場合がある(例えば、特許文献2参照。)。
また、詰替え用液体に限らず、飲料、乳飲料、液体調味料等も上記のような袋に充填される場合もあるが、このような液体は使用に際して開封した注出口形成部からじかに口中に入れられ、あるいは調理具等に投入される(例えば、特許文献3参照。)。
特開平9−24956号公報 特開平6−255649号公報 特開平11−193026号公報
詰替え用液体等各種の液体を収納する袋の多くは、合成樹脂を主体にして作られているので、袋の廃棄処理、再生処理等のうえで問題がある。
また、従来の紙容器の空気孔では、注出口からではなくこの空気孔からも詰替え用液体、飲料、乳飲料、液体調味料等の内容液が流出しやすくなるので、他の器等に移し替え難く、また、口から摂取しにくいという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決することができる液体用紙容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用する。
すなわち、請求項1に係る発明は、紙層を主体とし、最内層にヒートシール層(7)を有するシート材が中心線(C)上で二つ折りされ、重なり合う両側縁が接着されることにより側接着部(8)が形成された筒状胴部(1)と、上記二つ折りされ扁平に押し潰された筒状胴部(1)の天部に形成される天接着部(9)と、上記筒状胴部(1)の扁平に押し潰された底部に形成される底接着部(10)と、この底接着部(10)を挟むように筒状胴部(1)の下部中央から略四角形に折り出される底パネル部(11)と、上記底接着部(10)を挟むように筒状胴部(1)の下部両側のうち一方から略三角形に折り出され、上記筒状胴部(1)の外面又は底パネル部(11)に向かって折り曲げられ接着される一方の圧潰部(12)と、上記側接着部及び上記底接着部を挟むように筒状胴部の下部両側のうち他方から略三角形に折り出され、上記筒状胴部の外面又は底パネル部に向かって折り曲げられ接着される他方の圧潰部(12)と、上記天接着部(9)の一部が非接着部に至る箇所まで破断せしめられることで注出路(13a)とされる注出口形成部(13)とを具備し、上記底パネル部(11)の四隅から各々上記天接着部(9)に向かって伸びるように罫線(20)が形成されている液体用紙容器である。
上記注出路(13a)は、上記筒状胴部(1)内から筒状胴部(1)の天縁の手前へと上記天接着部(9)内を長く伸びる非接着部により形成することができる。非接着部により注出路(13a)をパイプ状、トンネル状に形成することが可能である。
上記天接着部(9)には、この天接着部(9)から注出口形成部(13)を筒状に切り出すための切取線(15)を形成してもよい。注出口形成部(13)を筒状に切り出すことにより、内容物である液体を簡易にボトル等他の容器(14)に移し替え、或いは口から摂取することができる。
上記天接着部(9)には、注出口形成部(13)を開口させる切裂線(17)を横切るように形成してもよい。切裂線(17)を案内として簡易に注出口形成部(13)を開封することができる。
上記天接着部(9)には、筒状胴部(1)内から上記注出路(13a)の先端近傍へと注出路(13a)に沿って上記天接着部(9)内を長く伸びる他の非接着部を形成し、この非接着部を通気路(18)として機能させるようにしてもよい。注出口形成部(13)から液体を注出する際に外気が通気路(18)から紙容器内に入るので、液体を円滑に注出することができる。
上記注出口形成部(13)は、天接着部(9)の左右両端のいずれか一方に設けることが可能である。また、注出口形成部(13)は天接着部(9)の略中央に設けることも可能である。
本発明によれば、詰替え用液体、飲料、乳飲料、液体調味料等の各種の内容液を収納する袋を紙容器として構成するので、廃棄、再生等を簡易に行うことができる。また、容器は底側が四角形であり、天側が扁平であるから、安定性に優れ、転倒による内容液の流出が適正に防止される。また、注出口形成部には紙による腰の強さを付与することができるので、注出口形成部を筒形に保形することができ、従って内容物である液体を円滑に注出することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
<実施の形態1>
図1に示すように、この液体用紙容器は、紙層を主体とするシート材が巻回されてなる筒状胴部1を備える。
シート材は、図3に例示するような紙層2を主体とする層構成を有する。紙としては、坪量が望ましくは100g/m2〜400g/m2、より望ましくは150g/m2〜300g/m2のものが使用される。紙層2の表面には、所望の内容を印刷表示するためのインキ層3が設けられ、インキ層3の表面はポリエチレンからなる保護層4で被覆される。また、紙層2の裏面には接着剤層5を介して保香性等のあるガスバリア層6が積層される。ガスバリア層6としては金属箔、金属蒸着層等を使用することが可能である。ガスバリア層6の上から低密度ポリエチレンからなるヒートシール層7が積層される。シート材は上記層構成のものに限るものではなく、紙を主体にした種々の積層体を使用することが可能である。
図1に示すように、この筒状胴部1はシート材を円筒形に巻いて両側縁同士を例えば熱盤で加熱プレスし上記ヒートシール層7を溶着させることにより形成される。これにより、筒状胴部1の側面に側接着部8が形成される。この筒状胴部1の天部は扁平に押し潰され、天接着部9で閉じられる。天接着部9も例えば熱盤で筒状胴部1の天部を加熱プレスし上記ヒートシール層7を溶着させることにより形成される。熱盤による加熱プレスによるほか、ホットエアをヒートシール層7に吹き掛けて溶かし、冷却バーで冷やしながらシールするようにしてもよい。また、筒状胴部1の底部も扁平に押し潰され、天接着部9と同様にヒートシールされることにより、底接着部10が形成される。内容物である液体は、天接着部9と底接着部10のいずれか一方がシールされた段階で未シール側から筒状胴部1内に充填される。
図1に示すように、筒状胴部1の下部中央からは、この底接着部10を挟むように底パネル部11が略四角形に折り出される。また、同時に、筒状胴部1の下部両側からは、底接着部10を挟むよう圧潰部12,12が略三角形に折り出され、筒状胴部1の外面に向かって折り曲げられ接着される。この接着は例えば圧潰部12,12の上記ポリエチレンからなる保護層4をホットエア等で溶かすことにより行うことができる。圧潰部12は底パネル部11に向かって折り曲げ、底パネル部11に接着することも可能である。これにより、この紙容器が立体的に整えられ、平坦な底によって自立が可能になる。
図1に示すように、天接着部9における側接着部8と反対側の左端には、注出口形成部13が設けられる。もちろん、注出口形成部13は天接着部9における側接着部8側の右端に設けることも可能である。注出口形成部13は、筒状胴部1内から筒状胴部1の天縁の手前へと天接着部9内をトンネル状に細長く伸びる非接着部を注出路13aとして備える。天接着部9は上下方向に比較的幅広く形成され、この天接着部9を上下方向に横断するように注出路13aが伸び、その注出路13aの先端が天接着部9のシール部により閉じられる。
図4に示すように、この紙容器からボトル等の他の容器14に液体を移し替える際に、注出口形成部13を容器14の口部14aに差し込みやすくするため、図1に示すように、天接着部9から注出口形成部13を筒状に切り出すための切取線15が天接着部9に形成される。この切取線15は筒状胴部1の天縁から注出路13aに沿って伸び、他の箇所で再び天縁と交わるように形成される。切取線15は具体的にはミシン目である。この切取線15により天接着部9には略三角形の切除部15aが切除可能に形成される。
切除部15aは注出口形成部13に隣接する位置から側接着部8まで延ばすことも可能であるが、望ましくは図示例のごとく概ね三角形状に形成され、この切除部15aと側接着部8との間の天接着部9内に取っ手用孔16が形成される。取っ手用孔16を利用して購入者がこの液体用紙容器を提げることができ、あるいは陳列棚等に吊下げることができる。
また、図1に示すように、注出口形成部13には、その開封の際にシート材を切断しやすくするために、罫線からなる切裂線17が注出路13aとなる非接着部を横切るように形成される。切裂線17は上記切除部15aの切取線15と交差させておくのが望ましい。
図4に示すごとく内容物の液体を注出する際、液体が紙容器外に円滑に流出するように、図1に示すように、この紙容器には通気路18が形成される。具体的には、上記注出路13aを形成する非接着部とは別の非接着部が、筒状胴部1内から筒状胴部1の注出路13aの先端近傍へと注出路13aに沿って伸び、この非接着部が紙容器内に外部の空気を通す空気孔として機能するようになっている。通気路18は、注出路13aと切除部15aとの間を平行に伸び、取っ手用孔16の回りを通って注出口形成部13と反対側の側接着部8に至って筒状胴部1の内部に開口する。このように、通気路18が注出路13aと反対側で筒状胴部1内に開口するので、図4に示す如く液体を注出路13aから注出する際に液体が通気路18を閉塞するのを防止することができる。
上記注出路13aを横切る上記切裂線17は、この通気路18も横切っている。通気路18は注出路13aと同様に先端を天接着部9により閉じられ、切裂線17を破断させ注出路13aを開口させる際にこの通気路18も同時に開口させることが可能である。
その他、図1に示すように、筒状胴部1には立体形を付形するために、底パネル部11の四辺に沿うように罫線19が形成され、また、底パネル部11の四隅から天接着部9に向かって伸びるように他の罫線20が形成される。また、筒状胴部1を横切る箇所にも筒状胴部1を膨らませるための罫線21が複数本形成される。
次に、上記液体用紙容器を形成するためのブランクの一例について説明する。
このブランクは図3に例示した層構成を有するシート材を図2に示すような長方形に打抜くことにより形成される。
図2に示すように、ブランクの上部には天接着部9が設けられ、ブランクの左右部には側接着部8が設けられ、ブランクの下部には底接着部10が設けられる。これらは中心線Cを対称軸として左右対称に設けられる。これらの各種接着部9,8,10は、ブランクを中心線C上で二つ折りし、例えば加熱盤で加熱プレスすることにより図1に示すようなヒートシール部となって現れる。
天接着部9内には、注出路13aを形成するための非接着部22、切除部15aを形成する切取線15、通気路18を形成するための非接着部23及び取っ手用孔16が設けられる。これらも中心線Cを対称軸として左右対称に設けられる。
ブランクの底接着部10よりもやや上側には、底パネル部11の四辺を形成するための罫線19が左右方向に伸びるように形成され、天接着部9寄りの箇所には筒状胴部1の上部を立体化するための罫線21が左右方向に伸びるように形成される。また、筒状胴部1を四角筒状に付形するための四本の罫線20が、上下方向に伸びるように形成される。さらに、切裂線17となる罫線が上記二種類の非接着部22,23を左右方向に横切って切除部15aを形成する切取線15間を結ぶように形成される。
これら罫線20,21、切裂線17、切取線15及び取っ手用孔16はブランクを打抜き成形する際に同時に形成される。
このブランクから図1に示す液体用紙容器を作るには、まず、図2においてブランクをヒートシール層7(図3参照)が内側になるように中心線C上で二つ折りし、側接着部8を例えば加熱盤でプレスして接着し、筒状胴部1を形成する。
天接着部9を扁平にして例えば加熱盤でプレスしたり、ホットエアを内面のヒートシール層7に吹き掛けて溶かし、冷却バーでプレスしたりして接着する。筒状胴部1内に未接着の底接着部10側から液体を充填した後、底接着部10を扁平にして例えば加熱盤でプレスし接着する。さらに、底接着部10を挟むように筒状胴部1の下部中央から底パネル部11を略四角形に折り出す。同時に、底接着部10を挟むように筒状胴部1の下部両側から圧潰部12を略三角形に折り出し、この圧潰部12を筒状胴部1の外面に向かって折り曲げ接着する。この接着は圧潰部12,12の上記ポリエチレンからなる保護層4をホットエア等で溶かすことにより行うことができ、又は別途接着剤を圧潰部12,12に塗布することにより行うことができる。
あるいは、先に底接着部10を扁平にして例えば加熱盤でプレスし接着し、さらに、底パネル部11と圧潰部12とを折り出した後に、筒状胴部1内に未接着の天接着部9側から液体を充填し、その後、天接着部9を接着するようにしてもよい。
この液体が充填された紙容器を開封するには、切取線15を破断させて切除部15aを切除し、注出口形成部13を筒状に切り出す。
次いで、注出口形成部13を切裂線17で引き裂いて注出路13a及び通気路18を開口させ、図4に示すように、注出口形成部13をボトル等の容器14にその口部14aから差し込み、矢印aで示すように液体を容器14内に移し替える。もちろん、液体が飲料である場合は、注出口形成部13の先端を口に当てることで口から直に摂取することが可能である。
液体の移し替え、注出等の際、空気が矢印bで示すように通気路18を通って紙容器内に流入するので、液体は注出口形成部13の開口から円滑に流出する。
<実施の形態2>
図5及び図6に示すように、この実施の形態2の液体用紙容器では、実施の形態1の場合と異なり、注出口形成部13が天接着部9の略中央に設けられる。
図5に示すように、注出口形成部13は、筒状胴部1内から筒状胴部1の天縁の手前へと伸びる天接着部9の非接着部を注出路13aとするが、この注出路13aが天接着部9の略中央を天方向に先細り状になって横断するように設けられる。この注出路13aの先端は天接着部9の上部により閉じられる。
図6に示すように、この紙容器からボトル等の他の容器14に液体を移し替える際に、注出口形成部13を容器14の口部14aにあてがいやすくするため、図5に示すように、天接着部9から注出口形成部13を筒状に切り出すための切取線15とこの切取線15によって区画される切除部15aが天接着部9内に形成される。この切取線15は天接着部9内を上記注出路13aの輪郭に沿うように伸びるミシン目として形成される。この切取線15により天接着部9が切除されると、天接着部9の中央に略台形の注出口形成部13が形成される。
また、図5に示すように、注出口形成部13には、その開封の際にシート材を切断しやすくするために、罫線からなる切裂線17が注出路13aの非接着部を横切るように形成される。
さらに、図6に示すごとく内容物の液体を注出する際、液体が紙容器外に円滑に流出するように、図5に示すように、この紙容器には通気路18が形成される。具体的には、上記注出路13aを形成する非接着部とは別の二本の非接着部が、筒状胴部1内から注出路13aの両側に沿って天縁近傍へと伸び、この非接着部が紙容器内に外部の空気を通す空気孔として機能する。通気路18は、注出路13aと切取線15との間を平行に伸び、筒状胴部1の両側に至って筒状胴部の内部に開口する。このように、通気路18が注出路13aから離れた筒状胴部1の両側で筒状胴部1内に開口するので、図6に示す如く液体を注出路13aから注出する際に液体が通気路18を閉塞するのを防止することができる。
上記注出路13aを横切る上記切裂線17は、この通気路18も横切っている。通気路18は注出路13aと同様に先端を天接着部9の上部に閉じられ、切裂線17上で天接着部9を破断させ注出路13aを開口させる際にこの通気路18も同時に開口させることが可能である。
その他、天接着部9寄りの箇所には筒状胴部1の上部を立体化するための罫線21が下向きに凸の円弧形に形成される。
この液体が充填された紙容器を開封するには、切取線15上で天接着部9を破断させて切除部15aを切除し、注出口形成部13を筒状に切り出す。
次いで、注出口形成部13を切裂線17で引き裂いて注出路13a及び通気路18を開口させ、図6に示すように、注出口形成部13をボトル等の容器14の口部14aにあてがい、液体を矢印aの方向に流出させ容器14に移し替える。あるいは液体が飲料である場合は口から吸引等する。
液体の移し替え、注出等の際、空気が矢印bの方向に通気路18を通って紙容器内に流入するので、液体は注出口形成部13の開口から円滑に流出する。
その他、図5及び図6において、実施の形態1を表す図1乃至図4と同じ部分については同一符号を用いて示すこととし、重複した説明を省略する。
<実施の形態3>
図7に示すように、この実施の形態3の液体用紙容器では、実施の形態1の場合と異なり、天接着部9上には、側接着部8から注出口形成部13の付け根近傍へと天縁に平行にミシン目状の切れ線24が刻設される。また、側接着部8には引掛け片25aを形成するための切れ線25が上記切れ線24に繋がるように形成される。
切除部15aを切除し注出口形成部13を開口させた後に、上記切れ線24上で天接着部9を破断させることにより形成した帯状片を注出口形成部13の回りに渦巻状に巻回し、引掛け片25aを所望箇所に引っ掛けるようにすると、注出口形成部13をしっかりとパイプ状に保持することができる。
その他、図7において、実施の形態1を表す図1乃至図4と同じ部分については同一符号を用いて示すこととし、重複した説明を省略する。
<実施の形態4>
図8及び図9に示すように、この実施の形態4の液体用紙容器では、実施の形態1〜3の場合における通気路18が省略されている。
まず、この液体用紙容器を形成するためのブランクについて説明する。
図8に示すように、ブランクの上部には天接着部9が設けられ、ブランクの左右部には側接着部8が設けられ、ブランクの下部には底接着部10が設けられる。これらは中心線Cを対称軸として左右対称に設けられる。これらの各種接着部9,8,10は、ブランクを中心線C上で二つ折りし、例えば加熱盤で加熱プレスすることにより図9に示すようなヒートシール部となって現れる。
天接着部9内には、注出路13aを形成するための非接着部22、切除部15aを形成する切取線15が設けられる。これらも中心線Cを対称軸として左右対称に設けられる。
ブランクの底接着部10よりもやや上側には、底パネル部11(図9参照)の四辺を形成するための罫線19が左右方向に伸びるように形成され、天接着部9寄りの箇所には筒状胴部1(図9参照)の上部を立体化するための罫線21が左右方向に伸びるように形成される。また、筒状胴部1を四角筒状に付形するための四本の罫線20が、上下方向に伸びるように形成される。さらに、切裂線17となる罫線が上記非接着部22を左右方向に横切って切除部15aを形成する切取線15,15間を結ぶように形成される。
これら罫線20,21、切裂線17及び切取線15はブランクを打抜き成形する際に同時に形成される。
このブランクから図1に示す液体用紙容器を作るには、まず、図8においてブランクをヒートシール層7(図3参照)が内側になるように中心線C上で二つ折りし、側接着部8を例えば加熱盤でプレスして接着し、筒状胴部1を形成する。
天接着部9を扁平にして例えば加熱盤でプレスし接着する。筒状胴部1内に未接着の底接着部10側から液体を充填した後、底接着部10を扁平にして例えば加熱盤でプレスし接着する。さらに、底接着部10を挟むように筒状胴部1の下部中央から底パネル部11を略四角形に折り出す。同時に、底接着部10を挟むように筒状胴部1の下部両側から圧潰部12を略三角形に折り出し、この圧潰部12を筒状胴部1の外面に向かって折り曲げ接着する。
あるいは、先に底接着部10を扁平にして例えば加熱盤でプレスし接着し、さらに、底パネル部11と圧潰部12とを折り出した後に、筒状胴部1内に未接着の天接着部9側から液体を充填し、その後、天接着部9を接着するようにしてもよい。
この液体が充填された紙容器を開封するには、切取線15を破断させ、切除部15aを切除し、注出口形成部13を筒状に切り出す。
次いで、注出口形成部13を切裂線17で引き裂いて注出路13a及び通気路18を開口させ、図9に示すように、注出口形成部13から矢印aで示すように液体を注出する。
その他、図8及び図9において、実施の形態1〜3における部分と同じ部分については同一符号を用いて示すこととし、重複した説明を省略する。
<実施の形態5>
図10乃至図12に示すように、この実施の形態5の液体用紙容器では、実施の形態1の場合における通気路18が省略されている。また、注出口形成部13の形状が異なっている。
図10に示すように、天接着部9における側接着部8と反対側の左端には、注出口形成部13が設けられる。もちろん、注出口形成部13は天接着部9における側接着部8側の右端に設けることも可能である。
注出口形成部13は、天接着部9の一部を非接着部に至る箇所まで破断させることにより注出路13aとなって現れるように形成される。天接着部9は実施の形態1等の場合よりも上下方向に幅狭く形成され、注出口形成部13とされる箇所では非接着部の内縁が屈曲線となるように形成される。この屈曲線により注出口形成部13には図12に示すような内容物である液体の流出を案内する舌状の案内片13bが形成される。
また、図10及び図11に示すように、注出口形成部13には、その開封の際にシート材を上記屈曲線に沿って切断しやすくし、かつ上記案内片13bを形成しやすくするために、罫線からなる切裂線17が上記天接着部9の内縁に沿うように非接着部上に形成される。この切裂線17は天接着部9の天縁と交差し、この切裂線17によって囲まれる箇所が開封時の切除部15aとされる。
次に、上記液体用紙容器を形成するためのブランクの一例について説明する。
図11に示すように、ブランクの上部には天接着部9が設けられ、ブランクの左右部には側接着部8が設けられ、ブランクの下部には底接着部10が設けられる。これらは中心線Cを対称軸として左右対称に設けられる。これらの各種接着部9,8,10は、ブランクを中心線C上で二つ折りし、例えば加熱盤で加熱プレスすることにより図10に示すようなヒートシール部となって現れる。
天接着部9における注出路13aが形成される箇所の非接着部22との境界線は屈曲線として形成され、中心線Cと交差する箇所では上記案内片13bを形成するように屈曲する。また、上記切除部15aを形成するための罫線からなる切裂線17が上記境界線に沿って上記非接着部22上に設けられる。これらも中心線Cを対称軸として左右対称に設けられる。
ブランクの底接着部10よりもやや上側には、底パネル部11の四辺を形成するための罫線19が左右方向に伸びるように形成され、天接着部9寄りの箇所には筒状胴部1の上部を立体化するための罫線21が左右方向に伸びるように形成される。また、筒状胴部1を四角筒状に付形するための四本の罫線20が、上下方向に伸びるように形成される。
これら罫線20,21及び切裂線17はブランクを打抜き成形する際に同時に形成される。
このブランクから図10に示す液体用紙容器を作るには、まず、図11においてブランクをヒートシール層7(図3参照)が内側になるように中心線C上で二つ折りし、側接着部8を例えば加熱盤でプレスして接着し、筒状胴部1を形成する。
天接着部9を扁平にして例えば加熱盤でプレスし接着する。筒状胴部1内に未接着の底接着部10側から液体を充填した後、底接着部10を扁平にして例えば加熱盤でプレスし接着する。さらに、底接着部10を挟むように筒状胴部1の下部中央から底パネル部11を略四角形に折り出す。同時に、底接着部10を挟むように筒状胴部1の下部両側から圧潰部12を略三角形に折り出し、この圧潰部12を筒状胴部1の外面に向かって折り曲げ接着する。
あるいは、先に底接着部10を扁平にして例えば加熱盤でプレスし接着し、さらに、底パネル部11と圧潰部12とを折り出した後に、筒状胴部1内に未接着の天接着部9側から液体を充填し、その後、天接着部9を接着するようにしてもよい。
この液体が充填された紙容器を開封するには、切裂線17上で容器壁を切り裂き、注出路13bを形成する。この注出路13bの形成と同時に、案内片13bも形成される。
次いで、図12に示すように、容器の天部を拡開すると、注出口形成部13の注出路13aが開口し、案内片13bによって内容物である液体を容器外に注出することができる。その際、案内片13bを口に当てて、内容物である液体を直に飲むことも可能である。
その他、図10乃至図12において、実施の形態1〜4における部分と同じ部分については同一符号を用いて示すこととし、重複した説明を省略する。
<実施の形態6>
図13乃至図15に示すように、この実施の形態6の液体用紙容器では、実施の形態5と異なり、注出口形成部13が天接着部9の中央部に形成される。
図13に示すように、天接着部9における左右間の中央部には、注出口形成部13が設けられる。
注出口形成部13は、天接着部9の中央部を非接着部に至る箇所まで破断させることにより注出路13aとなって現れるように形成される。天接着部9は実施の形態5の場合とほぼ同様に形成され、注出口形成部13とされる箇所では非接着部の内縁が屈曲線となるように形成される。この屈曲線により注出口形成部13には図15に示すような内容物である液体の流出を案内する舌状の案内片13bが形成される。
また、図13及び図14に示すように、注出口形成部13には、その開封の際にシート材を上記屈曲線に沿って切断しやすくし、かつ上記案内片13bを形成しやすくするために、罫線からなる切裂線17が上記天接着部9の内縁に沿うように非接着部上に形成される。この切裂線17は天接着部9の天縁と交差し、この切裂線17によって囲まれる箇所が開封時の切除部15aとされる。
上記液体用紙容器を形成するためのブランクの一例について説明する。
図14に示すように、ブランクの上部には天接着部9が設けられ、ブランクの左右部には側接着部8が設けられ、ブランクの下部には底接着部10が設けられる。これらは中心線Cを対称軸として左右対称に設けられる。これらの各種接着部9,8,10は、ブランクを中心線C上で二つ折りし、例えば加熱盤で加熱プレスすることにより図13に示すようなヒートシール部となって現れる。
天接着部9における注出路13aが形成される箇所の非接着部22との境界線は実施の形態5と同様に屈曲線として形成されるが、この屈曲線がこの実施の形態6では二組設けられる。そして、これらが中心線Cを対称軸として左右にそれぞれ形成される。また、各屈曲線はそれぞれ上記案内片13bを形成するように屈曲する。また、上記切除部15aを形成するための罫線からなる切裂線17が上記境界線である屈曲線に沿って上記非接着部22上に設けられる。これらも中心線Cを対称軸として左右対称に設けられる。
このブランクは実施の形態5の場合と同様にして折り加工され、図13に示す液体用紙容器とされる。
この液体が充填された紙容器を開封するには、切裂線17上で容器壁の天部中央を切り裂き、注出路13bを形成する。
図15に示すように、この注出路13bの形成と同時に、案内片13bが容器の前後にそれぞれ形成される。容器の前後に案内片13bが形成されるので、容器の前後いずれからでも内容物である液体を容器外に注出することができる。その際、案内片13bを口に当てて、内容物である液体を直に飲むことも可能である。
その他、図13乃至図15において、実施の形態1〜5における部分と同じ部分については同一符号を用いて示すこととし、重複した説明を省略する。
本発明の実施の形態1に係る液体用紙容器を組立状態で示す斜視図である。 図1に示す液体用紙容器のブランク展開図である。 図2に示すブランクを構成するシートの模式断面図である。 図1に示す液体用紙容器から液体を注出する状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る液体用紙容器を組立状態で示す斜視図である。 図5に示す液体用紙容器から液体を注出する状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る液体用紙容器を組立状態で示す斜視図である。 本発明の実施の形態4に係る液体用紙容器のブランク展開図である。 図8に示すブランクで作られた液体用紙容器から液体を注出する状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態5に係る液体用紙容器を組立状態で示す斜視図である。 図10に示す液体用紙容器のブランク展開図である。 図10に示す液体用紙容器から液体を注出する状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態6に係る液体用紙容器を組立状態で示す斜視図である。 図13に示す液体用紙容器のブランク展開図である。 図13に示す液体用紙容器から液体を注出する状態を示す斜視図である。
符号の説明
1…筒状胴部
9…天接着部
10…底接着部
11…底パネル部
12…圧潰部
13…注出口形成部
13a…注出路
14…容器
15…切取線
17…切裂線
18…通気路

Claims (7)

  1. 紙層を主体とし、最内層にヒートシール層を有するシート材が中心線上で二つ折りされ、重なり合う両側縁が接着されることにより側接着部が形成された筒状胴部と、上記二つ折りされ扁平に押し潰された筒状胴部の天部に形成される天接着部と、上記筒状胴部の扁平に押し潰された底部に形成される底接着部と、この底接着部を挟むように筒状胴部の下部中央から略四角形に折り出される底パネル部と、上記底接着部を挟むように筒状胴部の下部両側のうち一方から略三角形に折り出され、上記筒状胴部の外面又は底パネル部に向かって折り曲げられ接着される一方の圧潰部と、上記側接着部及び上記底接着部を挟むように筒状胴部の下部両側のうち他方から略三角形に折り出され、上記筒状胴部の外面又は底パネル部に向かって折り曲げられ接着される他方の圧潰部と、上記天接着部の一部が非接着部に至る箇所まで破断せしめられることで注出路とされる注出口形成部とを具備し、上記底パネル部の四隅から各々上記天接着部に向かって伸びるように罫線が形成されていることを特徴とする液体用紙容器。
  2. 請求項1に記載の液体用紙容器において、上記筒状胴部内から筒状胴部の天縁の手前へと上記天接着部内を長く伸びる非接着部により、上記注出路が形成されたことを特徴とする液体用紙容器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の液体用紙容器において、上記天接着部から上記注出口形成部を筒状に切り出す切取線が上記天接着部に形成されたことを特徴とする液体用紙容器。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の液体用紙容器において、上記注出口形成部を開口させる切裂線が上記非接着部を横切るように形成されたことを特徴とする液体用紙容器。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の液体用紙容器において、上記筒状胴部内から上記注出路の先端近傍へと注出路に沿って上記天接着部内を長く伸びる他の非接着部により、通気路が形成されたことを特徴とする液体用紙容器。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の液体用紙容器において、上記注出口形成部が上記天接着部の左右両端のいずれか一方に設けられたことを特徴とする液体用紙容器。
  7. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の液体用紙容器において、上記注出口形成部が上記天接着部の略中央に設けられたことを特徴とする液体用紙容器。
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