JP4891302B2 - 合成樹脂製袋 - Google Patents

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Description

本発明は、開封容易で自立可能な合成樹脂製袋に関する。
近年、リサイクルや省エネルギやごみの減量化などを通じた地球の環境保護が盛んに行われており、その中で、ごみの減量化も重要視されていることの一つである。洗剤やシャンプーなどは、その詰替物を合成樹脂製袋に充填した商品が販売されており、既存の容器にその詰替物を補充することで、ごみの減量化につながっている。
また、合成樹脂製袋に飲料水などを充填した商品は、その袋体が合成樹脂製のため、手軽で持ち運びに便利な上に、充填された飲料水などを消費した後の合成樹脂製袋がごみとなる場合も缶や瓶やペットボトル等とは異なり、嵩張らないので、ごみの減量化につながっている。
従って、液体や粉体や流体などの流動材を収容する合成樹脂製袋の需要はますます増加している。
合成樹脂製袋の様々な形態の中でも、合成樹脂製袋の中に充填された収容物を取り出す際に、その収容物を取り出すための開口部を確実に形成するために、切断糸を具備し、その切断糸を用いて合成樹脂製袋を容易に開封し、その収容物を取り出すための開口部を確実に形成できる合成樹脂製袋の形態がある。
更に、その切断糸を具備する合成樹脂製袋の形態としても様々なものがあり、その一形態として、公開特許公報に記載されたものがある(例えば、特許文献1参照)ものの、本発明とは、合成樹脂製袋の上部、特に切断糸を具備し、その切断糸が閉塞部及び非溶着部を切断し開口部を形成する部分や収容物製造業者が収容物を合成樹脂製袋に注入する際の注入口をあらかじめ設けている部分などに形態の相違がある。
特開平11―227797号公報
従って、前述の特許文献に記載された合成樹脂製袋は、未だ、以下の解決すべき課題を有している。
前述の公報に開示された課題を有する合成樹脂製袋は、収容物製造業者が収容物を合成樹脂製袋に注入した後に閉塞部を形成する際に、収容物を袋内部に保持したまま、長い幅を閉塞する必要があり、従って、閉塞しにくいという欠点があった。
また、収容物製造業者が収容物を注入する際の注入口と使用者が収容物を取り出す際の開口部とを別々に設けていないため、収容物製造業者が収容物を注入し難いという欠点もあった。
更に、切断糸が閉塞部を切断し、全幅にわたって開口部が形成されているため、収容物を注出する際に、液体や粉体や流体などの流動材の場合、収容物が幅広の開口部の端からうまく注出されるとは限らず、思わぬ開口位置より注出して、移し替えの別容器にうまく注入することができないことになり収容物がこぼれたりするので、収容物をうまく注出することができないという欠点もあった。また、逆に閉塞部の一部のみに開口部が形成されるように切断糸で幅狭に閉塞部を切断すると、粒径が大きい粉粒体や、液状物の中に塊を含んだジュースなどの場合は、幅狭の開口部に収容物が詰まるおそれがあり、収容物をうまく注出することができないという欠点もあった。
そこで、請求項1に係る本発明では、略矩形状に形成した前後一対の袋前後面形成用シート体と、両シート体の下端部間に介在させ、かつ、前後中心線を稜線とする山形状に折曲して形成した袋底部形成用シート体とからなり、袋前後面形成用シート体の左右側縁部同士を、その間に袋底部形成用シート体の左右側縁部を介在させたまま熱溶着して左右側縁閉塞部を形成し、袋前後面形成用シート体の上端縁部同士を熱溶着して上端縁閉塞部を形成し、袋前後面形成用シート体の下端縁部を、それぞれ袋底部形成用シート体の前後下端縁部と熱溶着して前後下端縁閉塞部を形成し、かつ、袋前後面形成用シート体の下端部の左右側部と袋底部形成用シート体の左右側部とを斜め方向に熱溶着して袋前後面形成用シート体と袋底部形成用シート体よりなる、袋内部空間に収容物を収容した際に、袋底部形成用シート体が前後水平方向に拡張して下底部が偏平状になるように袋本体を構成し、しかも袋前後面形成用シート体の上縁部は、一部を開放状として収容物の注入口とすると共に該注入口以外の他の上縁部は、熱溶着して閉塞部を形成し、その閉塞部の一部には袋前後面形成用シート体を溶着せずに袋内部に連通した非溶着部を形成し、しかも、袋本体上縁部の閉塞部を構成する袋前後面形成用シート体の内側面間には、閉塞部の切断線に沿うと共に、非溶着部を横断するように切断糸を介在させ、切断糸の一端は、閉塞部の端部において摘み出し自在に構成した合成樹脂製袋であって、切断糸は、上端縁閉塞部と非溶着部を切り裂いて袋本体の上部を開封して開口部を形成可能とし、袋前後面形成用シート体の上端縁部同士を熱溶着して上端縁閉塞部を形成し、該上端縁閉塞部の一部に形成した袋前後面形成用シート体の非溶着部の位置する上方に、該上端縁閉塞部をさらに延設してなる正面視略矩形状の舌片を連設して、舌片は、左右周縁部より力を加えて谷折に曲成することによって形成される谷部に沿って収容物を通す収容物注出ガイド片となして、注出口である開口部から収容物注出ガイド片を通して収容物を注出可能としたことを特徴とする。
また、請求項2に係る本発明では、開口部には管を挿入して、管を通して収容物を注出可能としたことを特徴とする。
また、請求項3に係る本発明では、請求項1又は請求項2に記載の合成樹脂製袋において、切断糸は、袋前後面形成用シート体の一内側面に熱溶着状態で狭着させたことを特徴とする。
請求項1記載の本発明によれば、略矩形状に形成した前後一対の袋前後面形成用シート体と、両シート体の下端部間に介在させ、かつ、前後中心線を稜線とする山形状に折曲して形成した袋底部形成用シート体とからなり、袋前後面形成用シート体の左右側縁部同士を、その間に袋底部形成用シート体の左右側縁部を介在させたまま熱溶着して左右側縁閉塞部を形成し、袋前後面形成用シート体の上端縁部同士を熱溶着して上端縁閉塞部を形成し、袋前後面形成用シート体の下端縁部を、それぞれ袋底部形成用シート体の前後下端縁部と熱溶着して前後下端縁閉塞部を形成し、かつ、袋前後面形成用シート体の下端部の左右側部と袋底部形成用シート体の左右側部とを斜め方向に熱溶着して袋前後面形成用シート体と袋底部形成用シート体よりなる、袋内部空間に収容物を収容した際に、袋底部形成用シート体が前後水平方向に拡張して下底部が偏平状になるように袋本体を構成したので、本合成樹脂製袋の内部に収容物を収容して袋底部を拡開させると、袋底部形成用シート体が前後方向に拡張して下底部が偏平状となり、袋に収容物が収容した状態で本合成樹脂製袋が垂直に立った状態となり、ディスプレイとして立った状態で収容物を収容した袋を展示することができる効果がある。
また、袋前後面形成用シート体の上縁部は、一部を開放状とした収容物の注入口としているため、この注入口より収容物を容易に、かつ円滑に注入して袋内部に収容することができ、他方、収容後に注入口を熱溶着により閉塞すると、袋前後面形成用シート体の他の上縁部は、すでに当初より熱溶着されて閉塞部となっているため、袋前後面形成用シート体の上縁部は、完全に閉塞されて収容物を収容した合成樹脂製袋ができ上がり、そのまま展示あるいは流通に呈することができる効果があり、特に流通後、この合成樹脂製袋を開封する場合には、閉塞部の一部に形成した非溶着部を切断糸で横断しながら、袋前後面形成用シート体の一方のシート体を切断することにより、非溶着部の幅の分だけ袋内部が大気と連通することになり、この一側のシート体を切断した非溶着部が収容物の注出口となり、この注出口より容易に、かつ円滑に収容物を注出することができる効果がある。
すなわち、収容物の注入口が予め大きめに開口できる収容物の注入口としたので、収容物の注入作業が容易であり、他方、収容物の注出時に必要となる注出口は、幅員を用途に応じて自在に選択形成できるように閉塞部中に袋内部に連通した非溶着部を形成したために、切断糸で非溶着部となるシート体の一側を容易に切断して注出口を形成することができ、収容物の種類や袋の用途に応じた最適の注出口とすることができる効果がある。
また、切断糸は非溶着部を横断するように介在していることから、非溶着部を横断している切断糸は、切断糸の周りに形成された接着するための樹脂が溶けずにそのままで残存することとなる。その結果、切断糸と袋前面形成用シート体との間、又は切断糸と袋後面形成用シート体との間において、熱溶着により溶出し冷え固まった樹脂が切断糸と干渉することにより生じる抵抗が少なくなり、袋前後面形成用シート体の一側を開封する際、開口部を形成し易くなる効果がある。特に、注出口が狭い、すなわち開口幅が狭い場合、より確実に開口部を形成することができる効果がある。
収容物を注出する際には、上端縁閉塞部をさらに延設してなる正面視略矩形状の舌片は、収容物注出ガイド片として機能させることができる。つまり、開口部から収容物を注出する際に、舌片つまり収容物注出ガイド片に対して同収容物注出ガイド片の左右周縁部より力を加えて、同収容物注出ガイド片を谷折に曲成することによって形成される谷部に沿って収容物を通すことで、注出口である開口部から収容物をこぼすことなく確実に注出することができる。よって、既存の別容器などに収容物を容易に安全に最後まで移し替えることができる。
請求項2記載の本発明によれば、開口部には管を挿入して、管を通して収容物を注出することで、開口部が小さい場合でもより円滑に収容物Mを注出させることができる。
請求項3記載の本発明によれば、切断糸は、袋前後面形成用シート体の一内側面に熱溶着状態で狭着させたことから、閉塞部の一部に形成した非溶着部を切断糸で横断しながら、袋前後面形成用シート体の一方のシート体を切断することにより、開口部を、袋前後面形成用シート体において、切断糸を熱溶着した側のシート体に確実に形成することができる。このことから、意図しない側のシート体に開口部が形成されるのを防ぐことができる。
本実施形態に係る合成樹脂製袋は、略矩形状に形成した前後一対の袋前後面形成用シート体と、両シート体の下端部間に介在させ、かつ、前後中心線を稜線とする山形状に折曲して形成した袋底部形成用シート体とからなり、袋前後面形成用シート体の左右側縁部同士を、その間に袋底部形成用シート体の左右側縁部を介在させたまま熱溶着して左右側縁閉塞部を形成し、袋前後面形成用シート体の上端縁部同士を熱溶着して上端縁閉塞部を形成し、袋前後面形成用シート体の下端縁部を、それぞれ袋底部形成用シート体の前後下端縁部と熱溶着して前後下端縁閉塞部を形成し、かつ、袋前後面形成用シート体の下端部の左右側部と袋底部形成用シート体の左右側部とを斜め方向に熱溶着して袋前後面形成用シート体と袋底部形成用シート体よりなる、袋内部空間に収容物を収容した際に、袋底部形成用シート体が前後水平方向に拡張して下底部が偏平状になるように袋本体を構成し、しかも袋前後面形成用シート体の上縁部は、一部を開放状として収容物の注入口とすると共に該注入口以外の他の上縁部は、熱溶着して閉塞部を形成し、その閉塞部の一部には袋前後面形成用シート体を溶着せずに袋内部に連通した非溶着部を形成し、しかも、袋本体上縁部の閉塞部を構成する袋前後面形成用シート体の内側面間には、閉塞部の切断線に沿うと共に、非溶着部を横断するように切断糸を介在させ、切断糸の一端は、閉塞部の端部において摘み出し自在に構成する。
更に、袋前後面形成用シート体の上端縁部同士を熱溶着して上端縁閉塞部を形成し、該上端縁閉塞部の一部に形成した袋前後面形成用シート体の非溶着部の位置する上方に、該上端縁閉塞部をさらに延設してなる正面視略矩形状の舌片が連設する。
更に、切断糸は、袋前後面形成用シート体の一内側面に熱溶着状態で狭着させる。
以下、本実施形態に係る合成樹脂製袋の実施例について図面を用いて具体的に説明する。
(1)合成樹脂製袋Aの構成(基本的構造)について説明すると、本実施形態に係る合成樹脂製袋Aの袋本体10は、図1〜図4に示すように、略矩形状に形成した前後一対の袋前後面形成用シート体11,12と、両シート体11,12の下端部間に介在させ、かつ、前後中心線を稜線とする山形状に折曲して形成した袋底部形成用シート体13とからなり、袋前後面形成用シート体11,12の左右側縁部同士を、その間に袋底部形成用シート体13の左右側縁部を介在させたまま熱溶着して、左右側縁閉塞部200,205を形成し、袋前後面形成用シート体11,12の上端縁部同士を熱溶着して上端縁閉塞部210を形成し、袋前後面形成用シート体11,12の下端縁部を、それぞれ袋底部形成用シート体13の前後下端縁部と熱溶着して前後下端縁閉塞部220,225を形成し、かつ、袋前後面形成用シート体11,12の下端部の左右側部と袋底部形成用シート体13の左右側部とを斜め方向に熱溶着して袋前後面形成用シート体11,12と袋底部形成用シート体13よりなる、袋内部空間、すなわち収容空間Qに収容物Mを収容した際に、袋底部形成用シート体13が前後水平方向に拡張して下底部が偏平状になるように袋本体10を構成するようにしたものである。
また、袋前後面形成用シート体11,12と袋底部形成用シート体13よりなる、袋内部空間、すなわち収容空間Qに収容物Mを収容した際に、袋底部形成用シート体13が前後水平方向に拡張して下底部が偏平状になるように構成しているので、十分な広さの収容空間Qを袋本体10の内部に形成することになり、収容空間Q内に十分な量の収容物Mを注入することができる。
本発明の特徴の実施例である袋本体10の上縁部、すなわち、袋前後面形成用シート体11,12の上縁部の構成は、図1〜図3に示すように、一部を開放状として収容物Mを注入するための注入口30とすると共に該注入口30以外の他の上縁部は、熱溶着して上端縁閉塞部210を形成し、その上端縁閉塞部210の一部には袋前後面形成用シート体11,12を溶着せずに袋内部空間、すなわち収容空間Qに連通した非溶着部40を形成し、しかも、袋本体10の上縁部の上端縁閉塞部210を構成する袋前後面形成用シート体11,12の内側面間には、上端縁閉塞部210の切断線Sに沿うと共に、非溶着部40を横断するように切断糸50を介在させるように構成している。
また、切断糸50については、図2に示すように、袋前後面形成用シート体11,12の一内側面に熱溶着状態で狭着させるように構成することもある。
更に、切断糸50の一端は、上端縁閉塞部210の左端部において、略C字形状の切欠スリット61を介して形成された摘み片60に連設しており、摘み出し自在に構成している。
(2)非溶着部40について説明すると、非溶着部40の形状は、正面視略矩形状で、かつ、左右共に下方拡開形状に収容空間Qに連通しているが、右側の下方拡開の形状は、注入口30が熱溶着されずに開放状として形成していることから、左側の下方拡開の形状の略半分の長さで、前述の非溶着部40の略矩形状の部分に連通している。また、非溶着部40の略矩形状の中心よりやや上部には、切断糸50が切断方向(左から右)に横断するように介在している。また、切断糸50が、熱溶着状態で袋前後面形成用シート体11,12に挟着するように構成することもある。
このように、切断糸50は、非溶着部40において、図2(a)に示すように袋前後面形成用シート体11,12の内側面間に介在する場合と、図2(b)に示すように袋前後面形成用シート体11,12の一内側面に熱溶着状態で狭着させる場合とがある。
図2(a)に示すように切断糸50を介在させる理由は、切断糸50と袋前面形成用シート体11との間、又は切断糸50と袋後面形成用シート体12との間において、熱溶着により溶出し冷え固まった樹脂が切断糸50と干渉することにより生じる抵抗を少なくし、袋前後面形成用シート体11,12の一側を開封する際、開口部40aを形成し易くするためである。特に、注出口である開口部40aが狭い、すなわち開口幅が狭い場合、より確実に開口部40aを形成し易くするためである。
一方で、図2(b)に示すように袋前後面形成用シート体11,12の一内側面に切断糸50を熱溶着状態で狭着させる理由は、開口部40aを、袋前後面形成用シート体11,12において、切断糸50を熱溶着した側のシート体に確実に形成するためである。このことから、意図しない側に開口部40aが形成されるのを防ぐことができる。
前述の非溶着部40は、左右共に下方拡開形状に収容空間Qに連通している。すなわち、正面視略漏斗状に収容空間Qに連通しているので、同収容空間Qに収容された収容物Mを取り出す際は、収容物Mが比較的粘度が高い場合でも円滑に出てくるので、容易に収容物Mを注出することができる。また、図1に示す非溶着部40の左右下方拡開形状の収容空間Qへの連通部分の角度α,βを用途に応じて自在に選択形成することによって、収容物Mの種類や袋の用途に応じた最適な非溶着部40の左右下方拡開形状の収容空間Qへの連通部分を形成することができる。
更に、幅員を用途に応じて自在に選択形成できるように上端縁閉塞部210中に袋内部に連通した非溶着部40を形成することによって、切断糸50で非溶着部40となる袋前後面形成用シート体11,12の一方を容易に切断して開口部40a、すなわち注出口を形成することができるので、収容物Mの種類や袋の用途に応じた最適な開口部40a、すなわち注出口を形成することができる。
(3)切断糸50及び開口部40aについて説明すると、前述のように、袋本体10の上縁部の上端縁閉塞部210を構成する袋前後面形成用シート体11,12の内側面間には、上端縁閉塞部210の切断線Sに沿うと共に非溶着部40を横断するように切断糸50を介在させており、同切断糸50の一端は、上端縁閉塞部210の左端部において略C字形状の切欠スリット61を介して形成された摘み片60に連設して、摘み出し自在に構成している。もう一端は、袋本体10の上縁部の上端縁閉塞部210の右外側端51で終了するように構成している。さらに切断糸50は、後述する略二等辺三角形状の空孔62の略中心部分を横断するように構成している。
従って、切断糸50が袋前面形成用シート体11側に熱溶着している場合には、切断糸50の一端に連設した摘み片60を前面側に摘み出し、切断糸50とともに引っ張ることによって、袋前面形成用シート体11側の上端縁閉塞部210と袋前面形成用シート体11側の非溶着部40を切り裂いて袋本体10の上部を開封し開口部40aを形成することができる。
逆に、切断糸50が袋後面形成用シート体12側に熱溶着している場合には、摘み片60を後面側に摘み出し、切断糸50とともに引っ張ることによって、袋後面形成用シート体12側の上端縁閉塞部210と袋後面形成用シート体12側の非溶着部40を切り裂いて袋本体10の上部を開封し開口部40aを構成することもできる。
袋本体10の上縁部、すなわち、袋前後面形成用シート体11,12の上縁部は、一部を開放状として収容物Mを注入するための注入口30を確保し、収容物製造業者が収容物Mを注入しやすく、また、注入後も閉塞しやすくできる。その一方で、該注入口30以外の他の上縁部は、熱溶着して上端縁閉塞部210を形成し、その上端縁閉塞部210の一部には袋前後面形成用シート体11,12が溶着せず、かつ、袋内部空間、すなわち収容空間Qに連通した非溶着部40を形成し、切断糸50が一側の、または熱溶着されたシート体側の非溶着部40を切り裂いて袋本体10の上部を開封し開口部40aを形成することにより、消費者としても収容物製造業者が注入した収容物Mを容易に安全に最後まで取り出すことができる。
更に、注入口30以外の他の上縁部は、熱溶着して上端縁閉塞部210を形成し、その上端縁閉塞部210の一部には袋前後面形成用シート体11,12が溶着せず、かつ、袋内部空間、すなわち収容空間Qに連通した非溶着部40が、あらかじめ形成されている。従って、収容物製造業者は収容物Mを袋前後面形成用シート体11,12の上縁部の一部を開放状としている注入口30より注入して、注入口30部分の袋前後面形成用シート体11,12を熱溶着して閉塞部を形成することから、合成樹脂製袋Aに収容物Mを注入した後は密封性を良好に確保することができる。
すなわち、袋本体10上縁部を前述のように注入口30と非溶着部40(開封後は開口部40a)とを別々に形成するように構成すれば、収容物製造業者にとっても収容物Mの消費者にとっても有用で、かつ、密封性を良好に確保することができる合成樹脂製袋Aを構成することができる。なお、前述のように開口部40aは、収容物Mを注出する際に、注出口または取出口として機能する。
(4)摘み片60について説明すると、図1に示すように、摘み片60は、前述のように袋前後面形成用シート体11,12が切断糸50を熱溶着状態で挟着した上端縁閉塞部210の左端部を略C字形状の切欠スリット61を介して形成され、摘み出し自在に構成している。すなわち、切欠スリット61と、切欠スリット61の右側に隣接し、後述する位置52を、頂角を有する頂点とする略二等辺三角形状に上端縁閉塞部210に穿通された空孔62とに囲まれて形成している。
また、摘み片60を摘み出すことで、容易に切断糸50を引っ張ることができる。よって、切断糸50が袋前面形成用シート体11側に熱溶着している場合には、袋前面形成用シート体11側の上端縁閉塞部210と非溶着部40を、また切断糸50が袋後面形成用シート体12側に熱溶着している場合には、袋後面形成用シート体12側の上端縁閉塞部210と非溶着部40を切り裂いて袋本体10の上部を開封し、鋏などを使用することなく容易に開口部40aを形成することができる。従って、収容物Mが収容され密封された合成樹脂製袋Aの中の収容物Mを簡単に注出することができる。
更に、摘み片60は、前述のように袋前後面形成用シート体11,12が切断糸50を熱溶着状態で挟着した上端縁閉塞部210の左端部内に略C字形状の切欠スリット61を介して形成され、摘み出し自在に構成しているので、袋体製造時の切れ端を可及的に少なくして、効率良く安価に合成樹脂製袋Aを製造することもできる。
なお、図示しないが、摘み片60は、摘み片60の周縁に上端縁閉塞部210と異なった色を具備するとともに、その摘み片60内部に摘み片であることを表示して摘み片60の位置をはっきりと示すこともできる。
摘み片60の色は、上端縁閉塞部210の色とはっきりしたコントラストをなすものであれば、摘み片60の位置をはっきりと示すことができるので、どのような色でもよい。また、摘み片60内部に摘み片であることを表示する手段については、図示しないが、文字や記号を記載したり、あるいは、色のみで表示したりすることもできる。
摘み片60は、上端縁閉塞部210と異なった色を具備するとともに、その摘み片60内部に摘み片であることを表示して、摘み片60の位置を容易に視認できる。その上で摘み片60を摘み出し切断糸50とともに引っ張ることで、切断糸50が一側の、または熱溶着されたシート体側の上端縁閉塞部210と非溶着部40を切り裂いて袋本体10の上部を開封し開口部40aを形成することができるので、開封作業を容易にかつ円滑に行うことができる。
(5)空孔62について説明すると、空孔62の形状は、図1に示すように、切断糸50が横断する方向(左から右)に向かって上端縁閉塞部210に再び挟着される位置52を、頂角を有する頂点とする略二等辺三角形状である。
空孔62は、略C字形状の切欠スリット61を介して形成され摘み出し自在に構成している摘み片60の右側の近接する位置、すなわち上端縁閉塞部210の左端部に穿設しており、かつ、切断糸50が同空孔62の略中心部分を横断するように配設されている。
従って、摘み片60を摘み出し、切断糸50とともに引っ張る際は、略C字形状の切欠スリット61及び同略二等辺三角形状の空孔62の形状により、摘み片60は簡単につまみ出すことできる。更に、切断糸50が、再び袋前後面形成用シート体11,12に挟着され閉塞する位置52において、切断糸50を介して伝わる上端縁閉塞部210を切り裂く力による剪断応力が集中する。よって、容易に確実にさらに切断糸50が切れることなく、切断糸50が一側の、または熱溶着されたシート体側の上端縁閉塞部210と非溶着部40を切り裂いて袋本体10の上部を開封し開口部40aを形成することができる。
(6)舌片70について説明すると、袋本体10の上部において、図1に示すように、袋前後面形成用シート体11,12の上端縁部同士を熱溶着して上端縁閉塞部210を形成し、その上端縁閉塞部210の一部に形成した袋前後面形成用シート体11,12の非溶着部40の位置する上方に、同上端縁閉塞部210をさらに延設してなる正面視略矩形状の舌片70が連設する。すなわち、舌片70は、上端縁閉塞部210をさらに延設してなる略矩形状の部分をいう。
従って、収容物Mを注出する際には、上端縁閉塞部210をさらに延設してなる正面視略矩形状の舌片70は、収容物注出ガイド片として機能することができる。つまり、開口部40aから収容物Mを注出する際に、図7に示すように、舌片70つまり収容物注出ガイド片に対して同収容物注出ガイド片の左右周縁部より力を加えて、同収容物注出ガイド片を谷折に曲成することによって形成される谷部に沿って収容物Mを通すことで、注出口である開口部40aから収容物Mをこぼすことなく確実に注出することができる。よって、既存の別容器90などに収容物Mを容易に安全に最後まで移し替えることができる。
更に、図7に示した合成樹脂製袋Aの使用形態においては、前述のように舌片70を指で押圧することによって開口部40aがより確実に形成されているが、この開口部40aに管80を挿入して収容物Mを注出させてもよい。このようにした場合、開口部40aが小さい場合でもより円滑に収容物Mを注出させることができる。
すなわち、開口部40aが小さい場合には、収容物Mを注出すると収容空間Qが真空状態となり、その影響で開口部40aは密着閉鎖し、収容物Mを連続的に注出できないおそれがある。しかし、前述のように舌片70を指で押圧することによって開口部40aをより確実に形成することや開口部40aに管80を挿入することによって、より円滑に収容物Mを注出させることができる。
なお、舌片70は、前述のように収容物Mを取り出す際は、収容物注出ガイド片として機能するが、舌片70の別機能として、収容物Mを注入した際に合成樹脂製袋A全体のバランスが取れるような位置に舌片70においてフック孔(図示しない)を穿設することで、合成樹脂製袋Aに収容物Mを注入した商品が店頭に陳列される際には、フックに吊り下げて陳列されるための、フック孔穿設用片としても機能することができる。
(7)合成樹脂製袋Aの自立構造について説明すると、袋前面形成用シート体11と袋後面形成用シート体12と袋底部形成用シート体13との熱溶着により形成される各閉塞部によって合成樹脂製袋Aの自立構造が構成される。
つまり、袋前後面形成用シート体11,12の下端縁部を、それぞれ袋底部形成用シート体13の前後下端縁部と熱溶着して前後下端縁閉塞部220,225を形成し、かつ、袋前後面形成用シート体11,12の下端部の左右側部と袋底部形成用シート体13の左右側部とを斜め方向に熱溶着して袋前後面形成用シート体11,12と袋底部形成用シート体13よりなる、袋内部空間である収容空間Qに収容物Mを収容した際に、袋底部形成用シート体13が前後水平方向に拡張して下底部が偏平状になるように袋本体10を構成することから合成樹脂製袋Aが自立する。
すなわち、袋底部形成用シート体13が前後水平方向に拡張して形成される収容空間Qの下底部の外周には、前後下端縁閉塞部220,225による脚部が形成されるため、合成樹脂製袋Aが安定して自立する。
なお、前述のように、各シート体11,12,13を熱溶着し、各閉塞部を形成することにより、袋内部空間である収容空間Qが形成されるが、収容物Mを収容した際に、袋底部形成用シート体13が前後水平方向に拡張して下底部が偏平状になるので、図3〜図5に示すように収容空間Qの下部は、舟形状の空間となる。
収容物Mを注入し密封された合成樹脂製袋Aは、前述のように自立するので、棚等の載置することができ、同合成樹脂製袋Aを流通や保管や収納や陳列する際に便利である。
(8)本実施形態の合成樹脂製袋Aにおいて、以下に、その使用方法について具体的に説明する。
製袋業者は、本発明の合成樹脂製袋Aを製造し、必要に応じて、または、収容物製造業者の求めに応じて、袋前後面形成用シート体11,12の外表面に所要の印刷を施す。
なお、本発明における合成樹脂製袋Aは、自動製造ラインに載せて製造することができるが、この場合、袋本体10を構成する袋前後面形成用シート体11,12の側縁の形成は、通常のカッターによる他、打抜加工によっても行うことができる。打抜加工とした場合は、屈曲自在な薄刃を用いるので、同側縁を、直線状のみならず、任意の曲線状とすることができ、合成樹脂製袋Aの全体形状の安定性を確保しながら、収容物製造業者などの需要者の嗜好にあった形状とすることもできる。
また、製袋業者は、合成樹脂製袋Aを製造し、収容物製造業者などに販売するが、その際、合成樹脂製袋Aは、上端縁部分の袋前後面形成用シート体11,12が、熱溶着して上端縁閉塞部210を形成し、その上端縁閉塞部210の一部には袋前後面形成用シート体11,12が溶着せず、かつ、袋内部空間、すなわち収容空間Qに連通した非溶着部40を形成し、しかも、上端縁閉塞部210を構成する袋前後面形成用シート体11,12の内側面には上端縁閉塞部210の切断線Sに沿って、かつ、非溶着部40を横断するように切断糸50を熱溶着状態で挟着するよう構成しているので、注入口30以外の他の上縁部、すなわち開封後注出口となる非溶着部40を含む上縁部は、すでに閉塞されている状態であるが、注入口30部分の上端縁は開放状のままで受け渡される。すなわち、合成樹脂製袋Aは、注入口30のみが開放状のままで、収容物製造業者などに受け渡される。
収容物製造業者は、袋本体10の注入口30から、液体、粉体、流体などの流動材よりなる収容物Mを注入して袋体内部、すなわち、収容空間Qに収容する。
収容物製造業者は、袋前後面形成用シート体11,12の上縁部の一部開放状としている収容物Mの注入口30を熱溶着して、その袋前後面形成用シート体11,12の上縁部の一部開放部分を全面閉塞密封状態とする。
消費者が、収容空間Qに収容された収容物Mを袋本体10から取り出す場合には、切断糸50の一端が熱溶着されていて、略C字形状の切欠スリット61を介して形成された摘み片60を上端縁閉塞部210から摘み出す。それから、切断糸50を切断線S、すなわち切断糸50の横断方向に沿って、引っ張ると、上端縁閉塞部210を形成する袋前面形成用シート体11または袋後面形成用シート体12が破断し、その中途に形成した非溶着部40の袋前面形成用シート体11または袋後面形成用シート体12も破断し、この非溶着部40が開放して袋体内部、すなわち、収容空間Qが大気と連通した状態となる。なお、破断するシート体は、切断糸50が一側の、または熱溶着されている側のシート体である。
よって、破断した非溶着部40、すなわち開口部40aから収容空間Qに収容された収容物Mを注ぎ出す。
つまり、前述の開口部40aは、収容物Mを注出する際に、注出口または取出口として機能し、図5に示すように、ストローなどの管80を開口部40aである注出口または取出口に差し込むことで、収容物Mを更に容易に注出または吸出することもできる。
なお、開口部40aの周端縁40bの長さは、同開口部40aに挿入した管80の周長さLと略同じ長さとしている。これにより、管80の周長さLと開口部40aの周端縁40bの長さとが略一致することなり、管80は、周端縁40bに密接する。従って、管80と開口部40aとの隙間から収容物Mをこぼすとなく容易に注出することができる。また、吸出する場合には、前述の隙間から空気が袋内に流入して吸引が阻害されるのを防ぐことができる。
また、収容物Mがジュースなどの飲料水の場合、消費者は、前述のように挿入したストロー等の管80を介して吸引するが、その際、舌片70を指で摘むことにより、合成樹脂製袋Aをぶら下げて持つこととなり、合成樹脂製袋Aを手で握る必要がない。従って、消費者は、合成樹脂製袋Aを手で強く握ることにより収容物Mを溢れ出させることなく、更に容易に確実に収容物Mを飲むことができる。
本実施形態の合成樹脂製袋Aにおける、袋本体10の大きさや角度などについて具体的に説明する。
袋本体10の外形を例えば、高さ200mm前後及び幅140mm前後とすると非溶着部40の形状は、例えば、高さ10〜20mm前後及び幅10〜20mm前後で構成される正面視略矩形状とする。また、非溶着部40の収容空間Qへの連通部分の形状は、左右共に下方拡開形状であるが、左側の下方拡開形状の角度は、例えば、角度αが15〜30度で形成する。また、右側の下方拡開形状の角度は、例えば、角度βが15〜30度で形成する。
前述のような寸法や角度で非溶着部40や収容空間Qへの連通部分を形成することによっても、開口部40aの幅や収容空間Qへの連通部分の形状が、収容物Mの種類や袋の用途などに合わせた形状となる。従って、収容空間Qに収容された収容物Mを注出する際は、開口部40aから収容物Mが円滑に出てくるので、容易に最後まで収容物Mを注出することができる。
舌片70の形状は、正面視略矩形状で、例えば、高さ30〜40mm前後及び幅30〜40mm前後で形成する。
従って、上述のような大きさで舌片70を形成することによっても、収容物Mを注出する際には、舌片70は収容物注出ガイド片として機能することができる。従って、図6に示すように舌片70つまり収容物注出ガイド片に対して同収容物注出ガイド片の左右周縁部より力を加えて、同収容物注出ガイド片を谷折に曲成することによって形成される谷部に沿って収容物Mを通すことで、収容物Mをこぼすことなく確実に注出することができる。
また、舌片70の形状は、収容物Mの種類や袋の用途や収容物製造業者の求めなどに応じた最適な形状とすることができる。例えば、収容物Mがみかんジュースの場合、舌片70の形状を略円形状にして、みかんのデザインの印刷を施すことなどもできる。このことから、デザイン性が向上し、消費者の視線を集めることができ、消費者の購買意欲を高めることもできる。
本実施形態に係る合成樹脂製袋の他の実施例について図面を用いて説明する。
つまり、本発明の特徴である袋本体10の上縁部である袋前後面形成用シート体11,12の上縁部について、他の実施例に関して図面を用いて、説明する。図8は、他の実施例に係る合成樹脂製袋Aの収容物未注入状態における正面図である。
本発明の実施形態に係る合成樹脂製袋Aは、製造工程をまた簡単に説明すると、袋前面形成用シート体11と袋後面形成用シート体12との間に切断糸50を挿入し、袋前面形成用シート体11と袋後面形成用シート体12と袋底部形成用シート体13とを重合させて一定間隔毎に合成樹脂製袋Aの形状に熱溶着して形成した袋前後面形成用シート体11,12及び袋底部形成用シート体13を、合成樹脂製袋Aと残余部分とに打抜切断することで製造される。
よって、図8に示すように、切断糸50は、合成樹脂製袋Aの形状に打抜切断する刃型によっては、袋本体10の上縁部の注入口30となる部分に残存することもある。
その際に、収容物Mを合成樹脂製袋Aに充填して、袋本体10の上縁部の袋前後面形成用シート体11,12を熱溶着して注入口30となる部分は、確実に閉塞されているが、切断糸50によって非溶着部40を開封し、開口部40aを形成する際に、袋本体10の上縁部の注入口30となる部分に切断糸50が残存していることから、意図せず注入口30の閉塞部分も開封する恐れがある。
そこで、切断糸50は、消費者が摘み片60を摘み上げて切断糸50によって、非溶着部40を開封し開口部40aを形成する際に、図8に示すように、切断糸50の停止点53で止まり、停止点53以降の閉塞部分が開封されないこととなり、意図せず注入口30の閉塞部分が開封される恐れがない。
また、摘み片60を含む切断糸50は、停止点53で止まり袋本体10と係止することから、ごみとなり、散らかることがない。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明の実施形態に係る合成樹脂製袋の収容物未注入状態における正面図。 図1におけるI−I線断面図。 本発明の実施形態に係る合成樹脂製袋を膨らませた状態における斜視図。 本発明の実施形態に係る合成樹脂製袋の収容物注入閉塞状態における斜視図。 本発明の実施形態に係る合成樹脂製袋の収容物注入後開封状態における斜視図。 本発明の実施形態に係る合成樹脂製袋を膨らませた状態における底面図。 本発明の実施形態に係る合成樹脂製袋の舌片を谷折に曲成した状態における斜視図。 本発明の実施形態の他の実施例に係る合成樹脂製袋の収容物未注入状態における正面図。
符号の説明
A 合成樹脂製袋
M 収容物
Q 収容空間
S 切断線
10 袋本体
11 袋前面形成用シート体
12 袋後面形成用シート体
13 袋底部形成用シート体
30 注入口
40 非溶着部
40a 開口部
50 切断糸
53 停止点
60 摘み片
70 舌片
200 左側縁閉塞部
205 右側縁閉塞部
210 上端縁閉塞部
220 前下端縁閉塞部
225 後下端縁閉塞部

Claims (3)

  1. 略矩形状に形成した前後一対の袋前後面形成用シート体と、両シート体の下端部間に介在させ、かつ、前後中心線を稜線とする山形状に折曲して形成した袋底部形成用シート体とからなり、
    袋前後面形成用シート体の左右側縁部同士を、その間に袋底部形成用シート体の左右側縁部を介在させたまま熱溶着して左右側縁閉塞部を形成し、袋前後面形成用シート体の上端縁部同士を熱溶着して上端縁閉塞部を形成し、袋前後面形成用シート体の下端縁部を、それぞれ袋底部形成用シート体の前後下端縁部と熱溶着して前後下端縁閉塞部を形成し、かつ、袋前後面形成用シート体の下端部の左右側部と袋底部形成用シート体の左右側部とを斜め方向に熱溶着して袋前後面形成用シート体と袋底部形成用シート体よりなる、袋内部空間に収容物を収容した際に、袋底部形成用シート体が前後水平方向に拡張して下底部が偏平状になるように袋本体を構成し、しかも袋前後面形成用シート体の上縁部は、一部を開放状として収容物の注入口とすると共に該注入口以外の他の上縁部は、熱溶着して閉塞部を形成し、その閉塞部の一部には袋前後面形成用シート体を溶着せずに袋内部に連通した非溶着部を形成し、しかも、袋本体上縁部の閉塞部を構成する袋前後面形成用シート体の内側面間には、閉塞部の切断線に沿うと共に、非溶着部を横断するように切断糸を介在させ、切断糸の一端は、閉塞部の端部において摘み出し自在に構成した合成樹脂製袋であって、
    切断糸は、上端縁閉塞部と非溶着部を切り裂いて袋本体の上部を開封して開口部を形成可能とし、
    袋前後面形成用シート体の上端縁部同士を熱溶着して上端縁閉塞部を形成し、該上端縁閉塞部の一部に形成した袋前後面形成用シート体の非溶着部の位置する上方に、該上端縁閉塞部をさらに延設してなる正面視略矩形状の舌片を連設して、
    舌片は、左右周縁部より力を加えて谷折に曲成することによって形成される谷部に沿って収容物を通す収容物注出ガイド片となして、注出口である開口部から収容物注出ガイド片を通して収容物を注出可能としたことを特徴とする合成樹脂製袋。
  2. 開口部には管を挿入して、管を通して収容物を注出可能としたことを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂製袋。
  3. 切断糸は、袋前後面形成用シート体の一内側面に熱溶着状態で狭着させたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の合成樹脂製袋。
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