JP4774391B2 - 光伝送システムおよび信号速度変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光伝送システムおよび信号速度変換装置に関し、更に詳しくは、光ファイバ伝送路を介して通信フレームを送受信する光情報伝送システム、およびそれに適用される信号速度変換装置に関する。
大容量ルータ、ストレージサーバ、高速光集線装置などの情報機器あるいは通信ノード装置は、取り扱う情報量の増加と共に、各装置が備える情報伝送用の光インタフェースの速度が、1Gbpsから10Gbps、10Gbpsから40Gbpsへと、急速に高速化されている。その理由は、高速の光インタフェースを使用すると、低速の複数個の光インタフェースを用いた場合に比較して、装置の実装体積や消費電力を低減でき、装置間を接続する光ファイバ回線の本数を減らして、回線敷設コストやレンタルコストを節約できるからである。
情報機器間の距離が短ければ、最大伝送距離が概ね10km程度の短距離伝送用の光インタフェースを使用して、装置間を接続できる。しかしながら、例えば、都市内(概ね100km程度の範囲内)に分散した情報機器や、都市間(100km以上)で情報機器を相互接続する場合、メトロ系ネットワークや基幹系ネットワークなど、波長多重型の光伝送ネットワークを経由する必要がある。
この種の情報機器には、波長多重光伝送ネットワークへの接続インタフェースとして、例えば、SONET/SDH、OTN、イーサLAN−PHY/WAN−PHYなどの短距離用光インタフェースが提供されている。送信側の情報機器は、これらの何れかのインタフェースを使用して、情報信号を短距離伝送用フォーマットの光信号として、波長多重光伝送ネットワークに送信する。情報機器から送信された光信号は、通信キャリアが所有する波長多重伝送装置(例えば、アッドドロップ・マルチプレクサ装置:ADM)で、所定速度の長距離伝送用の光信号(例えば、1.5μm帯の光信号)に変換され、他の情報機器から送信された光信号と波長多重されて、長距離光ファイバ区間を伝送される。長距離光ファイバ区間を通過した波長多重光信号は、受信側の波長多重伝送装置で再び短距離伝送用フォーマットの光信号に変換され、対向側の情報機器に転送される。
これまでは、短距離伝送用光インタフェースの高速化に伴って、長距離伝送用光インタフェースの変調速度も、2.5Gbps、10Gbps、40Gbpsと高速化されてきた。しかしながら、波長多重光ネットワーク区間では、回線速度を高速化すると、光ファイバ内の波長分散の影響を受けて、光信号の長距離伝送が困難になるという問題がある。
具体的に言うと、光信号の変調速度が増すと、波長分散によって波形歪が増大するため、信号伝送距離が、ビットレートの二乗に反比例して減少する。そのため、伝送速度の高速化に伴って、最大伝送距離が短くなり、例えば、2.5Gbpsでは600〜1200km程度あった最大伝送距離が、10Gbpsでは数10km、40Gbpsでは、高々数kmにまで減少する。従って、長距離伝送用光インタフェースの変調速度が高くなると、波長多重伝送端局間に必要となる中継装置の台数が増加し、大きなコスト増となる。
各情報機器が備える短距離伝送用光インタフェースの伝送速度と、長距離伝送区間を形成する波長多重光ネットワークの変調速度との不整合も、今後の大きな問題となる可能性がある。短距離伝送用インタフェースの伝送速度は、例えば、10Gイーサネット(登録商標)、40Gイーサネット、100Gイーサネットなど、比較的容易に高速化できるため、今後も、高速インタフェースの開発が急速に進展するものと予測される。
しかしながら、波長多重伝送区間には、光回線の信頼性や、上述した伝送距離の制約によるコスト増加などの問題があるため、長距離伝送用インタフェースの変調速度は簡単には変更できない。そのため、現状では、10Gbps〜2.5Gbpsの光回線が主流となっており、40Gbpsの高速回線の導入は、世界的にもごく僅かである。今後、次世代短距離伝送用インタフェースとして100Gイーサネットが採用されたとしても、波長多重光伝送装置のチャネル速度が40Gbps以下であれば、都市内あるいは都市間での長距離の情報機器間信号伝送に支障をきたす可能性が懸念される。
上記の課題に関係する従来技術として、例えば、特開2001−230759号公報(特許文献1)、WO/1998/042095号公報(特許文献2)には、波長分解光トランスポンダを適用した波長分割多重光通信システムが提案されている。
図7は、波長分解光トランスポンダを用いた従来の光ネットワークの1例を示す。
ここでは、第1の局182−1から第2の局182−2への信号伝送系を示している。第1の局182−1は、送信側の波長多重伝送装置183を備えており、波長多重伝送装置183には、局内光ファイバ回線187−1〜187−3を介して、ルータ装置150−1〜150−3が接続されている。一方、第2の局182−2は、受信側の波長多重伝送装置184を備えており、波長多重伝送装置184には、局内光ファイバ回線187−4〜187−6を介して、ルータ装置150−4〜150−6が接続されている。
送信側の波長多重伝送装置183は、波長分解トランスポンダ180と、トランスポンダ185−1、185−2と、これらのトランスポンダから出力される波長の異なった光信号(波長λ1〜λ6)を波長多重し、幹線WDM光ファイバ伝送路142に送信する光合波器146とからなっている。一方、受信側の波長多重伝送装置184は、幹線WDM光ファイバ伝送路142から受信した波長多重光信号を波長別の光信号に分離する光分波器144と、光分波器144に接続された波長分解トランスポンダ181およびトランスポンダ186−1、186−2とからなっている。
ルータ装置150−1は、例えば、40Gbpsあるいは100Gbpsの高速度で変調された送信信号を局内光ファイバ回線187−1に送出する。上記送信信号は、波長分解トランスポンダ180において、波長変換と局間伝送用信号へのフォーマット変換を受けた後、4波長λ1〜λ4の低速光信号に分離して、光合波器146に入力される。これらの送信信号は、それぞれ局内光ファイバ回線187−2、187−3を介してトランスポンダ185−1、185−2に入力され、波長λ5、λ6の低速光信号として、光合波器146に入力される。光合波器146は、波長λ1〜λ6の光信号を波長多重して、幹線WDM光ファイバ伝送路142に送出する。
受信側の波長多重伝送装置184では、幹線WDM光ファイバ伝送路142から受信した波長多重光信号を光分波器144で光波長別の光信号に分離する。λ1〜λ4の4波長の光信号は、波長分解トランスポンダ181に入力され、伝送路142に生じた波長間の遅延差を吸収した後、多重化して元の1本の光信号に変換され、局内光ファイバ回線187−4を介して、ルータ装置150−4に出力される。光分波器144から出力されたλ5の光信号と、λ6の光信号は、それぞれトランスポンダ186−1、186−2で波長変換した後、局内光ファイバ回線187−5、187−6を介して、ルータ装置150−5、150−6に入力される。
図7では、第1の局182−1から第2の局182−2への情報伝送系を示したが、一般に、局182−1、182−2は、送信側の波長多重伝送装置183と受信側の波長多重伝送装置184との双方を備えており、第2の局182−2から第1の局182−1への情報伝送も可能となっている。
図8は、従来の波長分解光トランスポンダの構成図を示す。ここでは、図7に示した送信側の波長分解トランスポンダ180と受信側の波長分解トランスポンダ181とを組み合わせて、1つの波長分解光トランスポンダ196としている。
局内光ファイバ187−1から入力された光信号(波長λa=1.3μmなど)は、光受信機191で電気信号に変換され、分離回路193で低速のN本(図8では4本)の送信信号に分離される。各送信信号は、電気回路内では並列信号として伝送されるのが普通であり、本明細書での低速信号の本数Nは、論理的な信号回線の本数を意味している。
分離されたN本の送信信号は、それぞれ光送信機194−1〜194−4に入力され、各光送信機で、局間伝送用の光信号フォーマットに変換され、互いに波長の異なる光信号(波長λ1〜λ4)として、光合波器に接続された出力光ファイバ188−1〜188−4に送信される。
一方、光分波器に接続される入力光ファイバ189−1〜189−4から入力された波長λ1〜λ4の光信号は、それぞれ光受信機195−1〜195−4で電気信号に変換され、幹線光ファイバ伝送路で生じた信号間遅延差が補償される。光受信機195−1〜195−4の出力信号は、多重回路192で多重化され、1本の電気的信号列として、光送信機190に入力される。光送信機190は、入力された電気的信号列を波長λbの高速光信号に変換して、局内光ファイバ187−4に送信する。
従来の波長分解トランスポンダでは、上述した送信側の波長分解トランスポンダ180の動作のように、高速光信号を時間分解(インタリーブ)し、波長の異なる複数の低速光信号に分割して、局間伝送部から波長多重伝送することによって、前述した課題を解決している。
特開2001−230759号公報 WO/1998/042095号公報
波長分解トランスポンダでは、高速の短距離用の直列光信号を比較的低速の波長多重信号に時間分解(インタリーブ)して伝送することによって、信号伝送距離の制限を緩和しているが、実際の応用においては下記のような解決課題がある。
第1の課題は、波長分解トランスポンダにおけるハードウェアの低汎用性にある。従来の波長分解トランスポンダは、図8に示したように、内部に局間長距離伝送用の複数の光送信器194と複数の光受信器195を備えている。波長多重伝送装置183が最大の伝送性能を発揮するためには、これらの局間用の光送受信器が、他のトランスポンダ185、186が備える局間用インタフェースと同一のビットレート、同一のフォーマット、同一の伝送性能(例えば、受信感度や波長分散耐力)を備える必要がある。しかしながら、波長分解トランスポンダが他社製の波長多重伝送装置と組み合わせられた場合、性能面での違いから局間での光信号の正常伝送を保証できず、伝送不良が発生した場合の責任の所在が不明確となるおそれがある。
この問題を避けるために、例えば、波長分解トランスポンダを波長多重伝送装置に専用の部品として生産した場合、波長分解トランスポンダの汎用性が著しく低下する。局間インタフェースでは、例えば、光信号のフォーマット(OTN、SDH、SONET、イーサ)、信号変調方式(NRZ変調/RZ変調、強度変調/位相変調/デュオバイナリ変調、周波数チャープの有無など)、要求仕様(出力強度、波長精度、Cバンド帯/Lバンド帯、波長可変範囲)などの組み合わせが極めて多岐に亘っており、これが汎用性低下の一因となっている。また、局間インタフェースは、汎用性が低下すると量産効果がなくなるため、製造ストが上昇する。
第2の課題として、波長分解トランスポンダがもつ波長多重伝送装置から独立した柔軟な運用の困難性にある。例えば、波長分解トランスポンダ180の局側の出力光波長(λ1〜λ4)は、波長多重伝送装置183、184や波長多重光ファイバ伝送路142で未使状態にある波長に合わせる必要がある。そのためには、例えば、波長分解トランスポンダを製造する前に、納入先から局間光送信器194−1〜194−4で使用すべき波長を予め指定してもらうか、局間光送信器の光源として波長可変光源を備えておき、波長分解トランスポンダの設置現場で、波長多重伝送端局から通知された空き波長に従って、出力波長を設定する必要がある。
また、波長分解トランスポンダ用として固有の管理情報の伝送系が無い場合、装置の立ち上げ時や装置運用中の故障監視において、波長多重伝送端局が備える監視情報伝送系を利用する必要がある。この場合、波長分解トランスポンダは、波長多重伝送端局と密接に連携して、管理情報を送受信することが必要となる。
波長分解トランスポンダは、波長多重伝送端局を所有する伝送キャリアに所属させるのが一般的であり、現在のところ、ルータやストレージサーバなどの情報装置の所有者が波長分解トランスポンダを独自に運用したり、波長多重伝送端局を所有者とは別の第3の伝送キャリアが波長分解トランスポンダを所有して、高速信号伝送ソリューションを提供するようなビジネス形態には適していない。
第3の課題として、波長分解トランスポンダの管理上の問題がある。波長分解トランスポンダは、局間光伝送路の他端に同種のトランスポンダを対向装置として配置し、2つのトランスポンダが、互いに同一波長の組(例えばλ1〜λ4)で光信号を送受信できるネットワーク構成にする必要がある。しかしながら、互いに対向する2つのトランスポンダ間で管理情報を通信する機能がなければ、トランスポンダ間の接続の正誤チェックや、回線障害の監視が困難となる。
トランスポンダ間での管理情報の通信は、例えば、上述した波長多重伝送端局が備える管理情報の伝送機能を利用したり、専用回線を敷設することによって実現できるが、後者の場合、主信号とは別の回線が必要となるために、コスト面と運用面で問題となる。簡単な方法としては、例えば、トランスポンダから送信される高速信号のオーバーヘッド部に管理情報を書き込み、対向装置側で、受信したオーバーヘッド部から管理情報を抽出する方法がある。但し、この方法では、送信信号の並列伝送に使用される1組の波長(λ1〜λ4)の何れかの波長で障害が発生すると、受信側では、オーバヘッド部も含めて全ての送信情報が再生不能となるため、障害発生時に監視情報の通信も不能となる。また、例えば、イーサLAN−PHYのようなフレーム間隔不定の信号フォーマットを使用して、局間通信を行う場合、既存の通信インタフェースには、管理情報の伝送機能が備わっていないという問題もある。
第4の課題は、パリティ回線のような冗長化回線に関係している。短距離の光信号並列伝送では、従来から、データ伝送用の複数の回線(例えば、10チャネル)に、1チャネルまたは2チャンネルのパリティ回線を追加し、データとパリティ符号を同時に伝送している。並列光伝送系では、チャネル数と同数の送受信器を必要とし、送受信器個数の増加に伴って故障率も増加するからである。冗長回線で送信されるパリティ符号などの冗長情報は、送信データから簡単な演算で生成できる。冗長情報を送信しておけば、何れかのチャネルでデータが欠損した場合でも、残りの回線からの受信データで排他的論理和を計算することによって、欠損データを簡単に復元できる。
波長分解トランスポンダの運用において、信頼性が問題となる部分は、送信情報が並列展開して伝送される局間の波長多重伝送区間である。しかしながら、この波長多重伝送区間で、トランスポンダで自動生成したパリティ符号を光信号として送信しようとすると、局間に定義されたSONET、OTN、イーサPHYなどの信号フォーマットが失われるため、パリティ回線では、汎用的なの局間光インタフェースやフレーマを使用できず、一般のトランスポンダでの中継伝送ができなくなるという問題がある。
上述した課題を解決するため、本発明の信号速度変換装置は、情報フレームを直列光信号または論理的に1組の並列光信号として転送する第1光回線群に接続された第1光インタフェースと、それぞれが情報フレームを直列光信号として転送する第2光回線群に接続された複数の第2光インタフェースと、上記第1光インタフェースと第2光インタフェースとの間に配置された速度変換部とを備え、
上記第1光インタフェースが、上記第1光回線群から受信した第1フォーマットの情報フレームを終端し、該情報フレームから抽出された元の情報信号を含む直列信号列または論理的に1組の並列信号列を出力する第1フレーマを有し、
上記速度変換部が、上記第1フレーマから出力された直列信号列または並列信号列を上記第2光インタフェースと対応した上り方向の複数の内部回線に循環的に分配することによって、それぞれがインタリーブされた元の情報信号を含む複数の送信信号列に変換し、
上記各第2光インタフェースが、それに対応する上記上り方向の内部回線から受信したインタリーブされた元の情報信号を第2フォーマットの情報フレームに変換し、該第2フォーマットの情報フレームを含む送信信号列を上記第2光回線群のうちの1つに送信する第2フレーマを有し、
上記第1光インタフェースと上記第2光インタフェースとの間に、上記各内部回線上の送信信号列に、外部の波長多重光伝送路を介して該信号速度変換装置と対向する他の信号速度変換装置との間で通信すべき管理情報を個別に挿入ないしは抽出するための管理情報挿入手段および管理情報抽出手段を備えたことを特徴とする。
なお本明細書中で「終端する」とは、送信側では入力されるデータ信号にヘッダなどの管理情報を付与すること、受信側では管理情報とデータ信号を分離、管理情報を処理することを意味している。
上記管理情報挿入・抽出手段は、例えば、上記速度変換部と各第2光インタフェースとの間に内部回線毎に設けられた複数の第3フレーマからなり、各第3フレーマは、信号速度変換装置が備える監視部から供給された管理情報を上記管理情報として内部回線上の送信信号列に挿入する。本発明の1実施例では、上記速度変換部が、各内部回線上の送信信号列にフレーム間ギャップが形成されるように元の情報信号をインタリーブし、各第3フレーマが、上記内部回線上の送信信号列に含まれるフレーム間ギャップに配置された上記管理情報を非インタリーブ形式で、挿入・抽出する。
実際の応用において、上記第2光回線群は、波長多重伝送端局に接続され、上記複数の第2光インタフェースから第2光回線群に送信されたインタリーブされた元の情報信号と非インタリーブ管理情報を含む光信号が、上記波長多重伝送端局で波長多重化されて、局間光ファイバ伝送路に送信される。局間光ファイバ伝送路で伝送された波長多重光信号は、送信側の信号速度変換装置と同様の形態で局間光ファイバ伝送路に接続された対向装置(信号速度変換装置)によって受信される。
対向装置の複数の第2光インタフェースは、第2光回線群から受信した光信号を下り方向の複数の内部回線を通して、第3フレーマと速度変換部に転送する。各第3フレーマは、下り方向内部回線上の受信信号から管理情報を抽出し、これを対向装置の監視部に転送する。また、速度変換部は、各内部回線の受信信号からインタリーブされた元の情報信号を抽出し、元の情報信号を復元する。復元された情報信号は、第1光回線群の信号速度に変換した後、第1光インタフェースを介して、第1光回線群に直列光信号または1組の並列光信号として送出される。
但し、管理情報は、インタリーブされた各情報信号のペイロード部に生じた空き領域、あるいは、第2フレーマから送信される第2フォーマットの情報フレームのヘッダ部を利用して、対向装置に送信するようにしてもよい。前者の場合は、管理情報挿入手段を速度変換装置に設け、速度変換装置が、上記監視部から与えられた管理情報を上り方向の複数の内部回線にインタリーブされた各情報信号に非インタリーブ形式で挿入すると共に、下り方向の複数の内部回線で受信される各情報信号から管理情報を抽出して、これを上記監視部に転送すればよい。後者の場合は、管理情報挿入手段を各第2フレーマに設け、各第2フレーマが、上記監視部から与えられた管理情報を第2フォーマットの情報フレームのヘッダ部に非インタリーブ形式で挿入すると共に、第2光回線群から受信した第2フォーマットのヘッダ部から管理情報を抽出して、これを上記監視部に転送すればよい。
上記構成によって、本発明の信号速度変換装置は、対向装置との間で管理情報を送受信することが可能になる。尚、管理情報としては、複数の内部回線に共通の管理情報として、送信側信号速度変換装置の状態情報と、対向装置への制御指令、警報、または応答を含み、各内部回線に固有の情報として、回線識別情報を含む。信号速度変換装置の状態情報としては、例えば、第1、第2光インタフェースの状態情報が含まれる。
本発明の好ましい実施形態では、信号速度変換装置が、上記速度変換部から上り方向の複数の内部回線に出力される1組のインタリーブされた元の情報信号に基づいて、パリティ符号列からなるパリティフレームを生成し、該パリティフレームを含む送信信号列を上り方向のパリティ用の内部回線に出力するパリティ演算部を備え、上記管理情報挿入手段が、上記パリティ用の内部回線上の送信信号列にも管理情報を個別に挿入する。上記パリティフレームは、上記パリティ用の内部回線に接続された第2光インタフェースが備える
第2フレーマによって、第2フォーマットの情報フレームに変換され、第2光回線群のうちの1つに送信される。
本発明の信号速度変換装置において、元の情報信号がフレーム化されている場合、上記速度変換部は、上記複数の第2光インタフェースのうちの特定のインタフェースが常に元の情報信号のフレームの先頭部を送出するように、上記第1フレーマから出力された各通信フレームを上り方向の複数の内部回線にインタリーブする。上記速度変換部は、インタリーブされた複数の通信フレームにおいて、ヘッダ部、データ部およびトレーラ部の各先頭部が、上り方向の複数の内部回線上で時間的に互いに対応した位置を占めるように、上記第1フレーマから出力された各通信フレームを上記上り方向の複数の内部回線にインタリーブする。
本発明の信号速度変換装置は、上記管理情報挿入手段が、各送信信号列に含まれるインタリーブされた元の情報信号と非インタリーブ形式の管理情報に、インタリーブされていないカプセル化ヘッダを付加することを1つの特徴とする。
カプセル化の変形例として、例えば、上記速度変換部が、上記インタリーブされた各元の情報信号にインタリーブされていないカプセル化ヘッダを付加し、上記各第3フレーマが、管理情報にインタリーブされていないカプセル化ヘッダを付加するようにしてもよい。また、上記速度変換部が、上記第1フレーマから受信したフレーム化された元の情報信号からヘッダ部を抽出し、残り部分を上り方向の複数の内部回線にインタリーブし、インタリーブされた各通信フレームに、上記フレーム化された元の情報信号のヘッダ部をカプセル化ヘッダとしてを付加するようにしてもよい。更には、上記速度変換部が、上記第1フレーマから受信した各フレーム化された元の情報信号からヘッダ部を抽出し、該ヘッダ部を上記各第3フレーマに供給し、各フレーム化された元の情報信号の残り部分を上り方向の複数の内部回線にインタリーブし、各第3フレーマが、上記速度変換部から受信したヘッダ部を適用して、各内部回線上のインタリーブされた通信フレームをカプセル化するようにしてもよい。各第3フレーマは、上記インタリーブされた元の情報信号に、管理情報を含むインタリーブされていないカプセル化ヘッダを付加するようにしてもよい。
本発明の信号速度変換装置は、上記速度変換部に接続して第1光インタフェースを複数備え、上記速度変換部が、上記複数の第1光インタフェースから出力された信号列を多重化して、前記複数の内部回線にインタリーブする構成にしてもよい。また、本発明の信号速度変換装置は、第1光インタフェース、第2光インタフェースをそれぞれ複数組備えることによって、現用系光インタフェースに障害が発生した時、障害の生じて待機系の光インタフェースに切り替えるプロテクション機能を実現できる。
本発明の信号速度変換装置は、複数の第2光インタフェースから並列送信された1組の光信号が、波長多重伝送端局で波長多重されて同一の光ファイバに送出されるように(または、スキュー量が一定以下の経路で伝送されるよう)、予め経路設定しておくことによって、局間光ファイバ伝送路を通過中に生じる遅延時間差を受信側で遅延調整バッファにより調整可能な範囲内に収めることできる。
本発明の信号速度変換装置は、波長多重伝送端局から独立した形で提供され、短距離用SONET回線やイーサLAN−PHYのような低速光回線で波長多重伝送端局と接続できるようになっているため、波長依存性の高い局間用の光インタフェースを搭載する必要がなくなり、コストを大幅に低減できる。
また、本発明の信号速度変換装置は、独自の管理情報挿入手段を備えたことによって、対向装置と管理情報を交信できるようになっているため、波長多重伝送端局からは論理的に切り離して、独自の運用モードを選択できる。特に、本発明では、送信側の信号速度変換装置が、インタリーブされた元の情報信号を並列的に送信する複数の信号列に対して、共通の管理情報を非インタリーブ形式で挿入しているため、受信側の信号速度変換装置で何れかの信号列で管理情報を正常に受信できれば、相手装置の状態や回線状態を把握でき、信号速度変換装置間での制御指令の送受信が可能となる。
また、本発明の信号速度変換装置によれば、波長多重光ネットワーク上では、パリティ回線上の送信信号列も、インタレースされた元の情報信号を含む他の回線の送信信号列と同様に中継できるため、回線管理が容易になるという利点がある。
本発明の速度変換を適用した光送信器の最良の実施形態は、図1で後述するように、信号速度変換装置100に、情報フレームを直列光信号または論理的に1組の並列光信号として転送する第1光回線群(送信回線および受信回線)に接続された第1光インタフェース104と、それぞれが情報フレームを論理的に互いに独立した直列光信号として転送する第2光回線群(送信回線および受信回線)に接続された複数の第2光インタフェース105(105−1〜105−4)と、第1光インタフェースで送受信される元の情報信号を複数の内部回線にインタリーブして、第2光インタフェースで送受信される信号列に変換する速度変換部106とを備える。
第1光インタフェースは、第1光回線群から受信した第1信号フォーマットの情報フレームを終端する第1フレーマ113を備える。また、各第2光インタフェースは、各内部回線から受信したインタリーブされた元の情報信号を第2の信号フォーマットの情報フレームに変換して、第2光回線群のうちの1つに送信する第2フレーマ116を備える。
本発明の信号速度変換装置100は、管理情報挿入手段として、上記複数の第2光インタフェース105と速度変換回路106との間の各内部回線(送信用内部回線と受信用内部回線)に、それぞれ高位フレーマとなる第3フレーマ回路108(108−1〜108−4)を備える。各第3フレーマ回路108は、上り方向の各内部回線上の送信信号列に、複数の内部回線で共通した管理情報を含む管理情報を挿入すると共に、第2光インタフェース105が下り方向の内部回線に出力した受信信号列から、対向する信号速度変換装置が送信した管理情報の抽出する。
上記下り方向の各内部回線には、第2光インタフェースで受信する光信号が波長多重ネットワークを並列伝送される間に生じた遅延時間差をキャンセルするための遅延バッファ回路109(109−1〜109−4)が設けられる。また、好ましい実施例では、第2光回線群および波長多重光伝送路での信号伝送の信頼性を補うために、速度変換回路106と高位フレーマ回路108との間にはパリティ演算回路106が設けられ、パリティ用の内部回線とパリティ用の第2光インタフェースを追加して、インタリーブされた元の情報信号と並列的にパリティ信号が送信される。
本発明の信号速度変換装置は、例えば、図2に100、140で示すように、光波長多重伝送ネットワークの両側に対向配置され、ルータ装置150−1、150−2がこれら2つの信号速度変換装置を介して相互通信する形態の光伝送システムを構成する。
図1は、本発明の信号速度変換装置100を第1実施例を示す。
本実施例では、第1光インタフェース104に接続された100Gイーサ回線101から受信された並列光信号(本例では、20Gbit/s回線×5)を速度変換回路106に入力する。速度変換回路106は、第1光インタフェース104で受信した信号列を、第2光インタフェース105(105−1〜105−4)に接続されたイーサLAN−PHY回線102(102−1〜102−4)に適合した複数の40Gbit/s信号列に変換して、並列的に出力する。
本実施例では、イーサLAN−PHY回線102上の信号を40Gbit/sとしているが、並列回線の本数や、各回線上のビットレートの値は重要ではなく、例えば、現在標準的となっている10Gbit/sイーサLAN−PHY回線を10本並列配置した構成にしてもよい。また、本実施例では、イーサLAN−PHY回線を収容した第2光インタフェース105は、フレーム化情報信号を不定間隔で送受信する光インタフェースの1例に過ぎない。本実施例では、不定間隔のフレーム化信号をイーサネット以外のフォーマット(例えば、ATM)で送受信するようにしてもよい。
ここでは、第1、第2光インタフェースが、両方共、光信号を複数の光ファイバで並列伝送しているが、第1光インタフェース(本例では、100Gイーサ)は、それに接続された複数の回線が論理的に一組(後述する他の実施例では複数組)を成し、第2光インタフェースは、それに接続された複数の回線が論理的に独立した複数の組(本実施例では、40Gbit/sイーサLAN−PHY回線が4本)を形成していることが本質的な相違点となっている。
ここで、論理的な1組とは、複数回線上の送信信号を総合して論理的な意味をもつヘッダ情報やペイロード情報が再生できるように、これらの回線に情報フレームが配分されている状態を意味している。例えば、第1光インタフェースに収容された光回線群101では、ヘッダ部とデータ部とからなるフレーム化された情報信号が、複数の低速光回線にビット単位、バイト単位、あるいはパケット単位でインタリーブされているため、これらの複数の低速光回線群は論理的に一組と看做される。一方、第2光インタフェース105−1〜105−4に収容された光回線群102−1〜102−4には、それぞれが独立のヘッダ情報を持ったパケットが個別に送信されるため、論理的に独立した複数の回線とみなされる。
本発明では、第1光インタフェースで受信した光信号を第2光インタフェースに接続された複数の回線に並列展開し、図示しない波長多重伝送装置を介して、光ファイバ伝送路で長距離伝送する。並列展開して長距離伝送された光信号は、対向装置の第2光インタフェースで受信され、速度変換回路106で合成することによって、元の信号が再構築される。尚、第1光インタフェースに、論理的に複数組の並列光信号が入力された場合であっても、それらの信号を一旦多重化し、第2光インタフェースに接続された複数の回線にインタリーブして伝送すれば、図1に示した構成と論理的に同等の結果が得られる。
図2は、図1に示した信号速度変換装置100が適用されるネットワーク構成の1例を示す。ここでは、遠隔配置された2台のルータ装置150−1、150−2が、それぞれ本発明の信号速度変換装置100、140を介して、光波長多重ネットワークに接続されている。
例えば、図2で左から右に向かう上り回線では、ルータ装置150−1から出力された高速光信号(直列信号、並列信号、波長多重信号の何れでもよい)が、第1光インタフェースに接続された100Gイーサ回線101−1を介して、本発明の信号速度変換装置100に入力され、第2光インタフェースに接続された4本の40GイーサLAN−PHY回線102に並列展開されて、光波長多重挿入分岐端局(WDMアッドドロップ端局)141−1に入力される。
信号速度変換装置100からの送信信号は、WDMアッドドロップ端局141−1において、それぞれ従来の40G・WDMトランスポンダ151で波長λ1、λ3、λ4、λ5の局間伝送用光信号に変換され、光アッド回路152を介して、上り回線側の波長合波器146−1に入力される。波長合波器146−1は、波長λ1〜λ5の光信号を合波し、上り方向波長多重信号として、幹線WDM光ファイバ伝送路142−2に送出する。
上り方向の波長多重信号は、幹線WDM光ファイバ伝送路142−2、光増幅器148−1、幹線WDM光ファイバ伝送路142−3、WDMアッドドロップ端局141−2、幹線WDM光ファイバ伝送路142−4を順次に通過して、WDMアッドドロップ端局141−3に入力される。
WDMアッドドロップ端局141−3に入力された波長多重光信号は、上り回線側の波長分波器144−2によって波長毎の光信号に分離される。波長分波器144−2から出力された複数の波長のうち、受信側の信号速度変換装置140で必要とする波長(本例では、λ1、λ3、λ4、λ5の4波長)の光信号が、光ドロップ回路153によってドロップされ、40G・WDMトランスポンダ151に入力される。WDMトランスポンダ151は、各波長の光信号を局内回線である4本の40GイーサLAN−PHY回線102−2の光信号に変換し、送信側の信号速度変換装置100に対向する受信側の信号速度変換装置140の第2光インタフェースに入力する。信号速度変換装置140は、これら4本の受信信号を速度変換し、第1光インタフェースに接続された100Gイーサ回線101−2を介して、対向側のルータ装置150−2に送信する。
ルータ装置150−2からルータ装置150−1に送信された下り方向の信号は、上述した上り回線における信号経路と同様、100Gイーサ回線101−2、信号速度変換装置140、40GイーサLAN−PHY回線102−2、40G・WDMトランスポンダ151、光アッド回路152、波長合波器147−2、幹線WDM光ファイバ伝送路143−4、WDMアッドドロップ端局141−2、幹線WDM光ファイバ伝送路143−3、光増幅器148−2、幹線WDM光ファイバ伝送路143−2、下り回線側の波長分波器145−2、光ドロップ回路153、40G・WDMトランスポンダ151、40GイーサLAN−PHY回線102−1、信号速度変換装置100、100Gイーサ回線101−1を経由して、ルータ装置151に送信される。
尚、図2では、ルータ装置150−1と信号速度変換装置100を接続する光ファイバ回線101−1と、ルータ装置150−2と信号速度変換装置140を接続する光ファイバ回線101−2が、共に100Gイーサ回線の場合について説明したが、第1光インタフェースに接続される光ファイバ回線101−1と101−2は、適用プロトコルや信号伝送速度を必ずしも同一にする必要はなく、例えば、一方が100Gイーサ回線、他方が160G・SONET回線のように、異なった回線であってもよい。
また、図2では、信号速度変換装置100が、光波長多重挿入分岐端局(WDMアッドドロップ端局)141−1から完全に独立した装置として記載されているが、信号速度変換装置100の汎用性を多少犠牲にして、信号速度変換装置100をWDMアッドドロップ端局141−1の内部に一体化した構成としても構わない。
極端な例としては、従来の波長分解トランスポンダと同様に、図1に示した第2光インタフェース105として、波長多重伝送用の長距離40G光インタフェースを搭載した構成としてもよい。このような構成にすれば、図2に示した40GWDMトランスポンダ151が不要となり、第2光インタフェースの接続回線102−1を光アッド回路152、光ドロップ回路153に直接接続できる。この場合、本発明装置は、第3フレーマ回路による管理情報用の高位フレームの書き込み等の機能において、波長分解トランスポンダと構成上の差異がある。
図1に示した信号速度変換装置100は、例えば、図2に示したルータ装置150などの情報機器から波長多重伝送装置(WDMアッドドロップ端局141)に向かう送信側信号経路(図1で左から右に向かう信号経路)と、波長多重伝送装置から情報機器に向かう受信側信号経路(図1で右から左に向かう信号経路)とを含んでいる。以下、図1を参照して、最初に、送信側信号経路における信号速度変換装置100の動作を説明し、次に、受信側信号経路における信号速度変換装置100の動作を説明する。
ルータ装置等の情報機器から接続回線(第1光回線群)101を介して第1光インタフェース104に入力された100Gの並列光信号は、第1光インタフェース(100Gイーサ光インタフェース)104内に並列配置された5個の20G光受信器110で電気信号に変換され、遅延バッファ回路111で伝送遅延時間差(スキュー)を補正することによって、互いに同期した状態で、第1フレーマ回路(100Gイーサフレーマ回路)113に入力される。
第1フレーマ回路113は、受信信号に含まれる第1フォーマット(100Gイーサ)の情報フレームを終端する。すなわち、例えば、66B64Bなどの符号化を解除すると共に、不要となったヘッダ部やトレイラ部を除去し、ペイロードからイーサフレームを抽出して速度変換回路106に入力する。
図1では、黒の矢印は光信号、白抜きの矢印は、電気的なデジタル信号の流れを表している。電気的信号は、論理的に一組の信号列を複数の回線で並列伝送するのが一般的であり、本発明の実施例図面では、論理的に一組をなす並列電気配線を白抜きの1本の矢印で表記している。
速度変換回路106では、入力信号(データ)を順次に共通バッファメモリに書き込み、蓄積データを上り方向の複数の内部回線にインタリーブ単位で循環的に出力することにより、入力信号と出力信号との間の速度変換を実現する。本例では、第1フレーマ回路113から速度変換回路106には5並列(5組)の信号が入力され、速度変換回路106からは3並列(3組)の信号が出力されている。この場合、速度変換回路106の各出力回線のデータ速度(ビットレート)は、20G×5/3=33.3Gbit/sとなる。
もし、速度変換回路106の各出力回線のデータ速度を、40Gbit/sのように整数ビットレートにする必要がある場合、例えば、フレーム間のギャップ部に書き込まれるアイドルパターンの長さを調整すればよい。データの欠損が許容される場合は、例えば、出力信号を40Gbit/s×2回線にし、速度変換部の直前に帯域シェーパを設けて、優先度の低いイーサパケットを除去して速度変換を行う構成としても構わない。
速度変換回路106から3本の内部回線にインタリーブ出力された並列信号は、パリティ演算回路107に入力される。パリティ演算回路107は、例えば、並列的に入力される信号回線間の排他的論理和演算によってパリティを生成し、信号回線と並列にパリティ用の冗長回線を出力する。パリティ用の冗長回線数を増やし、更に高度のデータ再生やエラー訂正能力を持つ誤り訂正符号を出力するようにしてもよい。尚、本実施例では、パリティ演算回路107に接続された後段の回路部において、パリティ信号が出力される冗長回線をデータビットが出力される内部回線と区別なく取り扱えるようにしているが、そのための条件については後で詳述する。
パリティビットを第4出力とするパリティ演算回路107の4並列の出力信号は、第3のフレーマ回路となる高位フレーマ108(108−1〜108−4)に入力される。高位フレーマ108は、各入力回線からの入力信号列に対して、管理情報(オーバヘッド情報)を個別に挿入する。上記管理情報は、監視部122で生成され、複製部回路124で複製されたものである。上記管理情報の挿入によって、対向装置に対して、回線毎に必要十分な管理情報を個別に送信することができる。
高位フレーマ回路108から出力された4並列の信号は、第2光インタフェースとなる40GイーサLAN−PHY光インタフェース105−1〜105−4にそれぞれ入力される。第2光インタフェース105−i(i=1 〜4)は、第2フレーマ回路となる40GイーサLAN−PHYフレーマ回路116と、第2フレーマ回路116に接続された40G光送信器114および40G光受信器115を含む。40GイーサLAN−PHYフレーマ回路116は、入力信号に対して、信号レイヤ(本例ではイーサLAN−PHY)に固有の符号化、オーバヘッド付与などの処理を施す。40GイーサLAN−PHYフレーマ回路116からの出力信号は、40G光送信器114で光信号に変換した後、40GイーサLAN−PHY回線(第2光回線群)102−i(i=1〜4)に出力される。
次に、信号速度変換装置100の受信側信号経路の動作について説明する。
40GイーサLAN−PHY回線102−i(i=1〜4)から入力された光信号は、第2光インタフェース105−iの40G光受信器115で電気信号に変換され、第2フレーマ回路116で、信号レイヤ(本例ではイーサLAN−PHY)に応じた逆符号化、オーバヘッド抽出などの処理を施した後に、下り方向の複数の内部回線に出力され、遅延バッファ回路109−i(i=1〜4)に入力される。
遅延バッファ回路109−iには、対向装置から送信された並列信号が光ネットワークを伝送中に発生した遅延時間差(スキュー)を完全にキャンセルするように、遅延制御部130から遅延制御信号133が与えられている。第2光インタフェース105−iの第2フレーマ回路116からの出力信号は、遅延バッファ回路109−iにおいて、遅延制御信号133に応じてタイミング補正(デスキュー)を受け、インタリーブされた信号列が再同期される。
再同期された4並列の信号は、第3フレーマを介してパリティ演算回路107に入力され、逆パリティ演算による消失ビット再生やエラー訂正処理を行うことによって、元の40G×3並列の信号が復元される。パリティ演算回路107で復元された信号は、速度変換回路106によって100Gイーサ信号に変換した後、第1光インタフェースである100G光インタフェース104に入力される。
第1光インタフェース104に入力された100Gイーサ信号は、第1フレーマ回路である100Gイーサフレーマ回路113によって、ヘッダ部、トレイラ部の付与と、符号化処理を施した後、5個の20G光送信器112に並列的に出力される。20G光送信器112から出力された光信号は、100Gイーサ回線101に出力される。
図3(A)〜(D)を参照して、信号速度変換装置100の内部における送信信号処理について説明する。
図3(A)は、図1のA点で観察される送信データ、すなわち、第1フレーマ回路113から出力された100Gイーサ信号のフレーム構造を示す。図3(A)には、時間軸(横軸)に沿って、3個のイーサフレーム160−1〜160−3が示されている。各フレーム間には、所定のアイドルパターンが書き込まれたフレーム間ギャップ164−1〜164−4が形成されている。
各イーサフレーム160−iは、ヘッダ部161−iと、データ部162−iと、トレイラ部(FCS部)163−iとからなる。本例では、ヘッダ部161−i、データ部162−i、トレイラ部163−iが、5本の内部回線c1〜c5にバイト単位でインタリーブされ、信号列165−1〜165−5として並列転送されている。
ルータ150−1が送信したイーサフレームでは、データ部を形成するバイトデータがA、B、C、D、E、F...の順にシリアルに配列されている。これらのバイトデータは、第1フレーマ回路113によって、内部回線c1、c2、c3、c4、c5に循環的に分配され、データ部162−1に示すようにインタリーブされた状態で、後段の速度変換回路106に転送される。
ここでは、簡単化のために、100Gイーサ回線101から受信したイーサフレームを5本の内部回線c1〜c5で並列転送しているが、実際の応用では、各イーサフレームは、更に多数の内部回線、例えば、2.5Gbpsの速度をもつ40本の内部回線で並列転送される。本発明では、論理的に一組を成すシリアルデータ列を複数の回線で並列転送できればよく、内部回線本数に特別な限定をもつものではない。
図3(B)は、図1のB点で観察される速度変換回路106からの送信データを示す。
速度変換回路106は、図3(A)に示したイーサフレームを3本の内部回線にインタリーブして、論理的に3つの信号列165−1〜165−3に変換する。データバイトA、B、C、D、...は、内部回線#1〜#3にインタリーブ(循環的に分配)され、データ部162−1に示す状態となる。ヘッダ部161とFCS部163の内容も、データ部と同様、内部回線#1〜#3にインタリーブされる。信号列165−1〜165−3を個別に見ると、ヘッダ部161とFCS部163は、意味不明の内容となっており、各信号列から個別に抽出したフレームは、イーサ信号とはみなせない状態となっている。
図3(C)は、図1のC点で観察されるパリティ演算回路107からの送信データを示す。
本実施例では、パリティ演算回路107は、速度変換回路106から受信した信号のうち、イーサフレーム部分(ヘッダ部160−1〜FCS部163)のみを演算対象としてパリティ演算を実行し、パリティ符号列166を生成する。内部回線#4に出力されるパリティ符号列166は、パリティ符号部167(167−1、167−2、167−3)と、フレーム間ギャップ用のアイドルパターン部164(164−5、164−6、164−7、164−8)とからなる。
パリティ符号列166にもアイドルパターン部164を設けることによって、後述する管理情報の書き込みや、受信側でのイーサフレーム領域の判定を容易にできる。尚、パリティ演算回路107から並列出力される各信号列に、各イーサフレーム領域の開始位置と終点位置の識別を容易にするための特殊マークを付与するようにしてもよい。
図3(D)は、図1のD点で観察される第3フレーマ回路108−1〜108−4からの送信データを示す。
本実施例では、信号列165−1〜165−3とパリティ符号列166とからなる4つの信号列に対して、高位フレーマである第3フレーマ回路108−1〜108−4によって、管理情報168−1〜168−4が挿入される。管理情報168−i(i=1〜4)は、回線固有情報と共通管理情報とからなる。共通管理情報としては、例えば、信号速度変換装置100の状態情報、上り回線と下り回線の回線状態、信号速度変換装置100から対向装置(信号速度変換装置140)への制御指令、警報、あるいは対向装置からの制御指令に対する応答などの情報が含まれる。管理情報168−1〜168−4は、複数の回線にインタリーブされることなく、各送信信号列に個別に挿入される。
管理情報168−iは、例えば、各送信信号列からフレーム間ギャップを検出し、アイドルパターン部164上に上書きする形で、各信号列に挿入される。受信側での信号処理を考慮すると、管理情報は、複数の内部回線#1〜#4で同一の長さとし、全ての内部回線に互いに同期して挿入することが望ましい。
一般に、信号速度変換装置内の各内部回線の全帯域が、イーサフレームによって占有されることは無いため、管理情報の挿入位置となるフレーム間ギャップ(アイドルパターン部164)が無くなる可能性は極めて低い。高位フレーマ(第3フレーマ回路)108−1〜108−4は、各内部回線からの受信信号列をバッファリングして、アイドルパターン部164を検出して、管理情報168を書き込む。
各信号列に管理情報を定期的に挿入する場合、管理情報の挿入位置となるアイドルパターン部が短かければ、管理情報の挿入を優先させて、後続フレームの送出タイミングを遅延させるようにしてもよい。逆に、管理情報を不定期に挿入してよければ、管理情報の挿入位置となったアイドルパターン部が短かい場合、一定長さ以上のアイドルパターン部が到来するまで、管理情報の挿入タイミングを遅らせるようにしてもよい。
高位フレーマ108によって管理情報168が挿入された信号列165−1〜166は、第2光インタフェース(40GイーサLAN−PHY光インタフェース)105−1〜105−4に並列転送される。各第2光インタフェースでは、第2フレーマ回路116−1〜116−4によって、インタリーブフレーム、パリティフレームの符号化処理とオーバヘッド情報の付加処理を行った後、送信信号列を40G光送信器114に入力する。これによって、インタリーブフレーム、パリティフレーム、管理情報が光信号に変換され、外部の第2光回線群(40GイーサLAN−PHY回線)102−1〜102−4に送信される。
次に、図4(A)〜(E)を参照して、信号速度変換装置100の内部における受信信号処理について説明する。
40GイーサLAN−PHY回線102−1〜102−4から第2光インタフェース105−1〜105−4に入力された光信号は、40G光受信器115で電気的信号に変換した後、第2フレーマ回路116−1〜116−4に入力され、オーバヘッド情報の除去と復号化処理を受ける。
図4(A)は、第2フレーマ回路116−1〜116−4の出力信号列を示している。
ここでは、外部光伝送経路で発生した障害によって、40GイーサLAN−PHY回線102−3の受信データが消失し、第2フレーマ回路116−3からは、信号列165−3を出力できない場合を仮定している。また、外部光伝送経路における伝送遅延差によって、信号列165−1、165−2、166の到着時間が異なっている。
信号列165−1、165−2、166は、それぞれ図1の遅延バッファ回路109−1〜109−4に入力され、伝送遅延差を補償した後、高位フレーマ(第3フレーマ回路)108−1、108−2、108−4に入力される。伝送遅延差の補償制御は、後述する遅延制御部130によって行われる。図4(B)は、図1のD点で観測される伝送遅延差補償後の信号列165−1、165−2、166を示す。
高位フレーマ108−i(i=1、2、4)は、受信した信号列から管理情報168を抽出し、図4(C)に示すように、各信号列中の管理情報部分にアイドルパターンを上書きして、パリティ演算回路107に出力する。尚、図1では、伝送遅延差が補償された信号列を高位フレーマ108に供給しているが、遅延バッファ回路109−i(i=1〜4)を高位3フレーマ108−iとパリティ演算回路107との間に配置し、管理情報抽出後の信号列に対して伝送遅延差の補償制御を行うようにしてもよい。
パリティ演算回路107は、受信した信号列165−1、165−2、166に基いて逆パリティ演算を行い、消失した信号165−3を再生する。図4(D)は、図1のB点で観測されるパリティ演算回路107の出力する信号列165−1〜165−3を示している。逆パリティ演算は、送信時にパリティ演算対象となったイーサフレーム領域160で行われる。
本実施例のように、データ送信側で、管理情報を追加する前にパリティ演算を行っておき、データ受信側では、高位フレーマ108で管理情報を除去した後で逆パリティ演算を行う構成にすると、パリティ回線を含めた全回線の信号列に、それぞれ個別の管理情報を与えることができる。もし、データ送信側で、管理情報を追加した後でパリティ演算を行う構成にすると、パリティ回線からの信号列に管理情報を挿入できないため、パリティ回線を他のデータ信号回線と同等に扱うことができなくなる。
パリティ演算回路107の出力信号列165−1〜165−3は、速度変換回路106に入力され、図4(E)に示すように、元の100Gイーサの信号列165−1〜165−5に変換される。100Gイーサの信号列165−1〜165−5は、第1光インタフェース104に入力され、第1フレーマ回路113で、ルータとの接続回線(100Gイーサ回線)101上の通信プロトコルに適合した符号化処理、オーバヘッド付与処理を施した後、20G光送信器112を介して回線101に出力される。
次に、図1に示した監視部122の動作について説明する。
監視部122は、信号速度変換装置100の全体的な制御機能と、対向する信号速度変換装置(図2に示した信号速度変換装置140)との管理情報通信機能を備えている。
図1において、120は、第1光インタフェース104を制御する第1制御部、121は、第2光インタフェース105−1〜105−4を制御する第2制御部を示す。これらの制御部は、図示しない制御回線を介して、監視部122と接続されている。
監視部122は、第1制御部120から収集した第1光インタフェース104の状態情報(回線情報)、第2制御部121から収集した第2光インタフェース105−1〜105−4の状態情報(回線情報)、監視部122が把握している信号速度変換装置100のその他の状態情報を含む管理情報を生成し、これを対向装置140に通知すると共に、対向装置140側で生成した管理情報を受信する。信号速度変換装置100と140を互いに連携して動作させるために、監視部122は、必要に応じて、上記管理情報に制御命令または対向装置への応答情報を含めることができる。
監視部122で生成した管理情報は、複製回路124に出力され、複製回路124から複数の高位フレーマ(第3フレーマ回路)108−1〜108−4に管理情報が供給される。これによって、図3(D)で説明したように、信号列165−1〜166のフレーム間ギャップ部への管理情報の挿入が行われる。高位フレーマ108−1〜108−4は、パリティ演算回路107から出力される並列信号列のフォーマット上に、高位のフレームフォーマットとして、前述した管理情報の書込み位置を定義して、送信信号列への管理情報の書き込みと、受信信号列からの管理情報の抽出を実行する。
また、フレーム受信側では、高位フレーマ108−1〜108−4によって各受信信号列から抽出された管理情報が選択回路123に入力され、監視部122は、選択回路123で選択された信頼度の高い管理情報を利用する。これによって、信号速度変換装置100は、対向装置140と接続するための複数の波長多重伝送回線のうち、少なくとも一つの回線が正常であれば、対向装置の状態と回線状態を知ることが可能となり、並列回線での接続動作を開始することができる。尚、複製回路124と選択回路123の機能は、プロセッサとメモリを内蔵する監視部122がソフトウェアによって実現しても構わない。
図5は、管理情報168のフォーマットの1例を示す。
ここに例示した管理情報は、先頭マーカ170と、回線番号171と、遅延調整マーカ172と、上り4回線の回線状態情報173と、下り4回線の回線状態情報174と、制御命令/応答175と、送信元信号速度変換装置の状態情報176と、CRC部177とを含む。これらの情報項目のうち、斜線を付した項目173〜176が複数回線に共通の管理情報178となり、その他の項目は回線固有情報となる。
先頭マーカ170としては、管理情報の先頭を示す特定のビットパターンが設定され、回線番号171には、各回線の識別子となる固有番号が設定される。遅延調整マーカ(デスキューマーカ)172は、フレーム受信側の各高位フレーマ108−i(i=1〜4)が、受信信号列間の遅延時間差の調整に利用する。上り4回線の回線状態情報173と下り4回線の回線状態情報174は、第2光インタフェース105−1〜105−4における上り回線と下り回線の状態を示す。回線状態情報173、173の長さは、並列回線の本数と、状態区分の数によって異なる。回線状態情報で通知される状態区分としては、例えば、「正常」、「信号断」、「信号品質低下(誤り率増加)」、「予備回線切替え」などがある。
制御命令/応答175には、対向装置への命令、問い合わせ、応答が設定される。状態情報176には、「正常」、「リセット中」、「故障」、「入力の有無」など、自装置の状態を示す状態コードが設定される。また、CRC部177には、管理情報168の内容と対応する誤り訂正用の巡回符号が設定される。
これらの情報項目のうち、項目173〜176は、共通管理情報178として複製回路124で複製され、同一内容の管理情報が、高位フレーマ108−1〜108−4で並列回線に送出される。但し、共通管理情報178は、項目173〜176に限定されるものではなく、他の情報項目、例えば、第1光インタフェースの回線状態情報を追加したり、項目173〜176の一部を除外してもよい。また、実際の応用においては、フレーム間ギャップで送信する管理情報のバイト数を少なくするために、共通管理情報178(項目173〜176)を複数回に分けて送信するようにしてもよい。
次に、図1の遅延制御部130について説明する。
遅延制御部130は、第2光インタフェース105−1〜105−4から受信した並列信号の遅延時間差を補正し、各受信信号のタイミングが合致するように、遅延バッファ回路109−1〜109−4の遅延量を制御する。
例えば、フレーム送信側の高位フレーマ(第3フレーマ回路)108−1〜108−4が、それぞれの送信信号列に同一タイミングで管理情報を挿入した場合、受信側では、管理情報の先頭位置をマーカとして、受信信号列の遅延時間差を検出できる。この場合、フレーム受信側の信号速度変換装置において、高位フレーマ108−1〜108−4が、受信信号列に含まれる管理情報の先頭位置(マーカ)の検出タイミングを位置情報132として遅延制御部130に通知し、遅延制御部130が、高位フレーマ108−1〜108−4でのマーカ検出タイミングが一致するよう、遅延制御信号133を発生し、遅延バッファ回路109−1〜109−4の遅延量を制御すればよい。
フレーム送信側での送信信号列への管理情報の挿入が非同期で行われる場合、遅延制御部130から高位フレーマ108−1〜108−4に遅延調整マーカ131を送付し、各高位フレーマが、この遅延調整マーカ131を管理情報168に遅延調整マーカ172として書き込み、フレーム受信側の信号速度変換装置では、各管理情報168から抽出される遅延調整マーカ172に従って、受信信号列の遅延量を調整すればよい。遅延調整マーカ131としては、例えば、各送信信号列における管理情報の挿入位置のずれ量や、先行フレームの終点から管理情報の挿入位置までのビット数などを利用できる。
遅延時間(遅延量)差が非常に大きく、管理情報の挿入周期を越えてしまう場合は、遅延調整マーカ172として、管理情報の書き込み毎に繰り上がる管理情報識別番号を使用できる。この場合、フレーム受信側の信号速度変換装置では、高位フレーマ108−1〜108−4が、受信信号列中の管理情報から検出した遅延調整マーカ172を遅延制御部130に通知し、遅延制御部130が、同一識別番号をもつ管理情報が同一タイミングで高位フレーマ108−1〜108−4に入力されるように、遅延バッファ回路109−1〜109−4の遅延時間を調整すればよい。
本実施例では、第2光インタフェース105−1〜105−4から光送信器114−1〜114−4に出力された光信号は、それぞれ別々の光ファイバ、トランスポンダ、パッチケーブルからなる幹線区間の光ファイバ伝送路を並列的に通過して、対向装置に到達するため、光信号間には遅延時間差(スキュー)が発生する。しかしながら、同一光送信器114−i(i=1〜4)の送信信号が幹線区間で同一の光ファイバ伝送路を通過する限り、スキュー量は、FPGAなどのデジタルICが備えるバッファメモリで補正可能な範囲内の収まる。
スキュー発生の最大要因は、第2光インタフェースから波長多重伝送端局までの間のファイバ伝送路長さの差異と、各波長多重伝送端局内部のパッチケーブル長の差異である。但し、これらの区間で、例えば、最大で光ファイバケーブル20m分の遅延差を発生したと仮定すると、スキュー量は100ナノ秒程度であり、伝送速度が40Gbit/sであれば、スキュー量の値は4000ビット程度となるため、実用上問題のないオーダとなっている。
しかしながら、互いに異なる幹線経路を通る光信号間、または特定の伝送装置を通過する光信号間では、回線間の遅延時間差が最大許容範囲を越えてしまい、情報伝送ができなくなる可能性がある。そこで、図2に示したネットワークでは、ネットワーク全体にわたる並列回線間の遅延時間差をネットワーク管理装置154で管理している。
本発明の信号速度変換装置100(140)は、並列回線間に許容可能な最大遅延時間差を予め算出しておき、ネットワーク管理装置154に対して、許容遅延時間差を指定した回線割り当て要求127−1を送信する。
ネットワーク管理装置154は、回線割り当て要求127−1を受信すると、波長多重回線の遅延時間差情報を記憶した管理テーブルを参照して、回線割り当て要求127−1で指定された許容遅延時間差を満足する波長多重回線を選択する。ネットワーク管理装置154は、波長多重伝送端局141−1と141−3に対して、回線割り当て信号155−1〜155−3を送信し、信号速度変換装置100が必要とする本数の波長多重回線を予約する。これによって、信号速度変換装置100と140との間に、遅延時間差が予め保証された伝送ルートを確保し、確実な情報伝送を行うことができる。
図6は、本発明におけるフレーム化された元の情報信号のインタリーブとパディングの1実施例を示す説明図である。
信号速度変換装置100と140を介して伝送される送信情報の多くは、イーサフレームやSONETフレームなど、フレーム化されたデータである。これらのフレームを構成するデータの量(インタリーブ単位に応じたビット数またはバイト数)は、並列伝送に利用される第2光インタフェース105−i(1〜N)に接続された回線本数Nと合致しているとは限らない。
そのため、一般的には、図6の(A)の回線#1〜#3が示すように、インタリーブ後のフレーム160の長さと、データ部162の先頭位置および終点位置が、回線毎にずれる可能性がある。このように、回線毎にデータ長が変化すると、受信側でのフレーム構造の検出や論理処理が困難になる。また、回線毎にデータ長が変化すると、管理情報の挿入位置が回線によって異なり、受信側にけるインタリーブデータの再合成が難しくなる場合がある。
これらの不都合を解消するため、本実施例では、図6の(B)の回線#3が示すように、インタリーブ後のイーサフレームのヘッダ部161、データ部162、FCS部163に、それぞれパッド領域202−1、202−2、202−3を挿入して、見かけ上のフレーム160の長さと、ヘッダ部161、データ部162、FCS部163の長さを全ての回線で一致させる。
これらのパッド領域は、送信側の信号速度変換装置の速度変換回路106で挿入し、受信側の信号速度変換装置の速度変換回路106で除去する。パッド領域202−1、202−2、202−3の挿入によって、全ての回線のフレーム長を一致させることにより、管理情報の挿入タイミングの同期と、受信側での信号処理を容易にすることが可能となる。但し、この方法は、速度変換部106に、送信イーサフレームを解析し、ヘッダ部やデータ部の長さを検出する機能が必要となる。
送信イーサフレームの解析を不要にしたい場合は、速度変換部106でフレーム長のみを検出して、例えば、図6の(C)に回線#2、#3が示すように、FCS部163にのみパッドデータ202−2を挿入して、全ての回線でインタリーブされたフレームの長さを一致させるようにすればよい。この方法は、第2光インタフェース105の接続回線がイーサLAN−PHY以外であっても適用可能である。また、パッドデータ202の挿入は、速度変換回路106とは別に用意されたパッド挿入回路で行うようにしてもよい。
上述したパディングを行う代りに、各回線でフレームの先頭位置を第1回線#1のフレームに合致させるようにインタリーブ順序を調整し、回線毎に異なったフレーム長としてもよい。この場合、図6の(C)に示した回線#2、#3の信号列165−2、165−3では、フレームの末尾が1バイトずつ不足することになるが、受信側では、合成されたヘッダ部161の内容から、各信号列に含まれるフレーム長の正確な値を判定できるため、パッドデータ202−2がなくても、受信フレームの再生は可能である。
送信側の速度変回路106で、情報フレームを複数回線に単純にインタリーブした場合、例えば、図3の(B)に示した信号列165−1〜165−3のように、ヘッダ部161やFCS部163もインタリーブされるため、回線毎の送信信号列に含まれる個別のフレーム部は、イーサ信号とはみなせない。従って、インタリーブ後の各信号列をフレーム化する第2光インタフェース105のフレーマ回路116や、波長多重ネットワーク内のトランスポンダなどの装置において、受信フレームを正しく信号処理することができないため、不具合が発生する可能性がある。
図9の(A)〜(D)は、上記問題を解決する本発明の1実施例として、高位フレーマ(第3フレーマ回路)108−1〜108−4が、インタリーブされたイーサフレーム部160と、管理情報168をそれぞれカプセル化した場合の信号列165および166を示す。
本実施例では、送信側の高位フレーマ108−1〜108−4が、図9の(A)に示すように、回線#1〜#3に出力される信号列165−1〜165−3において、インタリーブ後のヘッダ部161、データ部162、FCS部163からなるイーサフレーム部160をカプセル化の対象として、イーサフレーム部160の前に、新たなカプセル化ヘッダ200(200−1〜200−3)を付加し、イーサフレーム部160の後に、カプセル化用FCS部201(201−1〜201−3)を付加している。
カプセル化ヘッダ200として、複数回線にインタリーブされない個別のイーサヘッダを適用することによって、イーサフレーム部160を正規イーサフレームのペイロードとして転送できる。この場合、対向装置(信号速度変換装置140)の各第2光インタフェース105−i(i=1〜4)は、光伝送路102−iから受信するフレーム信号を回線毎に独立したイーサフレームとして処理することが可能となる。また、対向装置の各高位フレーマ108−i(i=1〜4)は、受信信号列から上記カプセル化ヘッダ200を検出し、受信イーサフレームをデカプセル化することによって、イーサフレーム部160を抽出することができる。
カプセル化ヘッダ200とFCS部201は、対向装置側で検出して除去できればよいため、その内容はシステムによって任意に選択できる。例えば、カプセル化ヘッダ200の送信元アドレスと宛先アドレスとして、送信側信号速度変換装置100のアドレスと対向装置140のアドレスを適用できる。カプセル化ヘッダ200のVLANタグ領域を使用して、前述した管理情報168をカプセル化ヘッダ内に設定してもよい。カプセル化FCS部201には、イーサフレーム部160毎にFCS演算を行うことによって、FCS部163とは別の新たなFCS値を設定する。
本実施例では、フレーム間ギャップに、管理情報168(168−1〜168−3)もカプセル化した形で挿入している。図9の(A)において、200−5〜200−7は、管理情報168−1〜168−3の前に付加されたカプセル化ヘッダ、201−5〜201−7は、管理情報168−1〜168−3の後に付加されたカプセル化用FCS部を示す。
対向装置(信号速度変換装置140)の高位フレーマ108−1〜108−4は、受信信号列から上記カプセル化ヘッダ200−5〜200−7を検出することによって、それに続く管理情報168−1〜168−3を抽出することができる。カプセル化されたインタリーブフレームの長さが、標準イーサフレームが持つべき最小フレーム長を満たさない場合は、図9の(A)に符号203−1〜203−3で示すように、イーサフレーム部160の後にパッドデータを挿入して、フレーム長を延長すればよい。
上述したイーサフレーム部および管理情報のカプセル化を行うとデータ転送効率は低下する。この効率低下は、例えば回線毎に、インタリーブされたイーサフレーム部160を複数個まとめてカプセル化することによって軽減できる。この場合、ペイロード内(カプセル化ヘッダとカプセル化用FCS部との間)において、アイドル部分を除去または削減し、インタリーブされたイーサフレーム部160の先頭を揃えることにより、カプセルへのフレーム収容効率と、受信側でのフレーム処理効率を改善できる。
図9の(B)は、パリティ回線#4の出力信号列166を示す。
167は、図3(C)で説明したように、回線#1〜#3にインタリーブされたイーサフレーム部160のパリティ演算によって生成されたパリティ信号列を示している。パリティ信号列167は、回線#1〜#3の信号列165−1〜165−3と同様、先頭部にカプセル化ヘッダ200−4を付加し、必要に応じてパッドデータ203−4でフレーム長を延長し、最後部にカプセル化用FCS部201−4を付加した形で、カプセル化されている。また、信号列166のフレーム間ギャップに挿入される管理情報168−4も、カプセル化ヘッダ200−8とカプセル化用FCS部201−8によって、カプセル化されている。
図9の(C)、(D)は、カプセル化ヘッダ200−1〜200−4として、各イーサフレームがもつ元のヘッダを適用した場合の信号列165−1〜165−3と、パリティ
回線出力信号列166を示す。
カプセル化用ヘッダ200−1〜200−4は、各イーサフレームが第1光インタフェース104から出力された時点で持っているイーサヘッダと同一の内容となっている。本実施例の場合、イーサヘッダを回線#1〜#3にインタリーブする必要がなくなるため、カプセル化用ヘッダ200−1〜200−4の直後に、インタリーブされたデータ部162を配置できる。従って、図9の(A)と比較して判るように、イーサフレーム部160のフレーム長を短縮できる。
本実施例では、カプセル化の実行時に元のイーサヘッダが必要となる。従って、例えば、速度変換部106が、各イーサフレームからヘッダ部(イーサヘッダ)を抽出し、これをカプセル化ヘッダとして各回線に並列的に出力(カプセル化処理)した後、各イーサフレームの残り部分であるデータ部162とFCS部163のインタリーブ処理を実行する構成にすればよい。あるいは、速度変換部106から各高位フレーマ108−iに別回線でイーサヘッダを分配しておき、各高位フレーマ108−iが、速度変換部106でインタリーブされたデータ部162とFCS部163とからなるフレーム部の前に上記イーサヘッダを付加する構成にしてもよい。
本実施例の場合、対向装置では、受信信号列から抽出したカプセル化ヘッダ200−iをイーサヘッダとして、各回線のイーサフレームペイロードから抽出されたインタリーブデータ部162およびFCS部163を組み合わせることによって、元のイーサフレームの復元できる。
図10は、本発明の信号速度変換装置100の第2実施例を示す。
本実施例では、第1光インタフェース211に、シリアル40G・SONET(またはSDH)回線210が接続され、第2光インタフェース221−i(i=1〜4)に、10G・SONET回線220−i(i=1〜4)が接続されている。第1光インタフェース(40G・SONET光インタフェース)211は、第1フレーマ回路212と、40G光受信器213と、40G光送信機214とからなり、第1フレーマ回路212には、第1制御部120が接続されている。第1制御部120は、図1と同様、図示しない制御線によって、監視部122と接続されている。
216は、図1に示した速度変換回路106に、チャネル入替え機能を加えた変換回路である。ここでは、変換回路216と高位フレーマ108−1〜108−4との間の並列回線を全てデータ信号線として使用するが、必要に応じて、変換回路216に、図1に示したパリティ演算回路107の機能を追加し、並列回線の1つをパリティ信号線として使用してもよい。
図11の(A)〜(E)を参照して、図10の信号速度変換装置100における送信信号処理について説明する。
図11の(A)は、図10のA’点で観測される第1光インタフェース211の40G光受信器213の入力信号を示す。40G光受信器213には、それぞれオーバヘッド231−iとペイロード232−iとから構成される40G・SONET光信号のフレーム230−i(i=1、2、・・・)が入力される。
第1光インタフェース211は、40G光受信器213で受信した入力光を電気信号に変換した後、第1フレーマ回路(40G・SONETフレーマ)212で、受信フレームの復号化処理、オーバヘッド231の除去処理を行って、図11の(B)に示すように、ペイロード232−i部を並列信号として出力する。SONET/SDHなどのフレームは、上述したヘッダ除去などの処理過程で、伝送速度が少しずつ変化している。
第1フレーマ回路の出力信号は、変換回路216によって、図11の(C)に示すように、並列4回線にインタリーブされた信号列233−i(i=1、2、・・・)として、高位フレーマ(第3フレーマ回路)108−1〜108−4に入力される。この時、各回線の信号速度は、変換回路216に入力された信号速度の1/4に低下している。
高位フレーマ108−1〜108−4は、変換回路216によってインタリーブされた信号列233−iに、図11の(D)に示すように、管理情報用オーバヘッド234(234−1〜234−8)を付与する。各オーバヘッド234には、複数回線にインタリーブされていない個別の管理情報が設定される。この場合の管理情報も、図5に示した複数の情報項目からなっている。
管理情報を搬送するオーバヘッド234のフォーマットは、任意に選択できる。但し、信号速度変換装置100と対向装置140との間に位置するSONET伝送装置による受信フレームの中継処理を考慮すると、管理情報用のオーバヘッド234には、一般のSONET回線と同様、高位のLOH(ラインオーバヘッド)形式、またはPOH(パスオーバヘッド)形式を採用することが望ましい。信号速度変換装置100と対向装置140との間には、通常のSONET回線と同様、パスやラインを設定してもよい。
高位フレーマ108−1〜108−4から出力された信号列は、それぞれ第2光インタフェース(10G・SONET光インタフェース)221−1〜221−4に入力され、第3フレーマ回路(10G・SONETフレーマ)222によって、図11の(E)に示すように、オーバヘッド234の前に10G・SONETオーバヘッド235(235−1〜235−8)が付与される。10G・SONETオーバヘッド235が付与された信号は、10G光送信器224で光信号に変換して、外部光伝送路220(220−1〜220−4)に送出される。
次に、対向装置における外部光伝送路220(220−1〜220−4)からの受信信号の処理について、図10と図12(A)〜(F)を参照して説明する。
ここでは、図11(E)に示した光信号列が、図12(A)に示すように、外部光伝送路220に接続されている波長多重伝送端局、波長多重光伝送路などを通過する際に、何らかの原因(例えば、回線接続ミスなど)により、回線#3の信号列と回線#4の信号列とが入替わった状態で、第2光インタフェース221−1〜221−4に到着した場合を想定する。
10G・SONET回線220−i(i=1〜4)から第2光インタフェース221−iに入力された図12(A)に示す光信号は、10G光受信器223−iで電気信号に変換した後、第2フレーマ222に入力され、復号化、10G・SONETオーバヘッド除去などの処理を受けて、図12(B)に示す信号列に変換される。第2光インタフェース221−iの出力信号列は、遅延バッファ回路109−iに入力され、実施例1と同様、信号列間の遅延時間差を除去することによって、図12(C)に示すように、タイミングの揃った信号列に変換される。
遅延バッファ回路109−iでタイミング調整された信号列は、高位フレーマ108−i(i=1〜4)に入力され、管理情報が抽出される。不要になった管理情報用オーバヘッド234−iは除去され、受信信号列は、図12(D)に示す信号列に変換される。受信信号列から抽出された管理情報は、信号線125を介して監視部122に通知される。
監視部122は、各高位フレーマから送付される受信管理情報125を受け取り、その内部で正しい管理情報のひとつを選択すると同時に、各管理情報の内部に記載された回線番号171と、該管理情報の送信元となる高位フレーマ108−iの識別番号(または信号線125の識別番号)とから、各信号列と受信回線との対応関係をチェックし、もし、信号列の入替えが必要であれば、変換回路216にチャネル入替え信号215を出力する。図12(D)に示す信号列の場合、監視部122は、チャネル入替え信号215によって、変換回路216に回線#4の信号列と回線#3の信号列と0の入替えを指示する。
変換回路216は、チャネル入替え信号215に従って、高位フレーマ108−1〜108−108−4から受信する信号列の位置関係を認識できる。本実施例の場合、変換回路216は、#1、#2、#4、#3の位置関係で並列入力された信号列を#1、#2、#3、#4の順序で逆インタリーブ処理することによって、図12(E)に示すシリアル信号に変換する。チャネルの入替えは、例えば、受信信号列を一時的に蓄積するために回線別に用意された複数のバッファメモリから、上記チャネル入替え信号215に従った順序でデータを読み出すことにより実現できる。
シリアル信号に復元されたペイロード232は、第1光インタフェース(40G・SONET光インタフェース)211に入力され、第1フレーマ回路(40G・SONETフレーマ)212によって、図12(E)に示すように、オーバヘッド231の付与と、符号化処理を受けた後、光送信器214で40G光信号に変換して、40Gイーサ回線210に出力される。
SONETフレームのように、ヘッダ部に未使用領域を含むフォーマット形式で、光信号を光伝送路220に送信する場合、これらの未使用領域を使用して、回線毎の管理情報168を対向装置に送信するようにしてもよい。この場合、並列的に送信される各信号列への管理情報の挿入は、高位フレーマ回路108に代わって、第2光インタフェースに含まれる第2フレーマ回路222が実行することになる。
具体的には、監視部122から第2制御部121に管理情報を送付し、第2制御部121から第2フレーマ回路116に管理情報を分配し、第2フレーマ回路116が、SONETフレームヘッダの空き領域に、管理情報を書き込む。この場合、図10の構成から、高位フレーマ回路108を除外できる。フレームを受信する対向装置側では、第2光インタフェース221−1〜221−4に含まれる各第2フレーマ回路116が、受信信号から管理情報を抽出し、これを第2制御部121に通知し、第2制御部121から監視部122に管理情報を転送する。
管理情報168を回線毎に個別に伝送することによって、何れかの回線で管理情報168を伝送できれば、信号速度変換装置100と140との間での管理情報および制御指令の通信が可能となるため、管理情報を正常に受信できない回線が存在した場合でも、第1実施例と同様の効果が得られる。
本実施例では、信号速度変換装置100の第1光インタフェース、第2光インタフェースの入出力信号が、何れもSONET信号となっているが、これらのインタフェースの入出力信号は、SONET信号に限定されるものではなく、少なくとも一方が、例えば、SDH、OTN、デジタルラッパー、イーサWAN−PHYなど、SONET以外の信号であっても構わない。
本発明の信号速度変換装置100において、管理情報の定義や、パリティ用冗長回線の定義は、波長多重光伝送路側となる第2光インタフェース105、221の仕様に依存しており、第1光インタフェース104、211への依存度は少ない。
従って、本発明は、第1光インタフェースに、例えば、イーサLAN−PHYやATM回線のように、データを不定間隔の非同期フレーム(パケット)形式で転送する回線を接続したシステム構成にも適用可能となる。この場合、非同期フレーム形式のデータは、例えば、イーサWAN−PHYのように、SONET形式のフレームで一旦、ラッピングすればよい。また、非同期データをアイドル領域を含めて機械的にフレーム化して伝送するようにしてもよい。
逆に、第2光インタフェースが、例えば、イーサLAN−PHYのように、非同期型のインタフェースで、第1光インタフェースが、SONETインタフェースのように同期型のインタフェースの場合であっても、第1光インタフェースからの受信信号を適宜分割し、タイミングを調整することによって、本発明の適用が可能となる。この場合に必要となる技術は、例えば、VoIP(Voice over IP)で利用されている同期信号のパケット化伝送技術と同等であり、ここでの詳細説明は省略する。
図13は、本発明の信号速度変換装置の第3実施例を示す。
第3実施例は、第1光インタフェースとして、2組の100Gイーサインタフェース104−1、104−2を備え、第2光インタフェースとして、それぞれ40Gイーサ回線102−1〜102−5に接続された5組のインタフェース105−1〜105−5を備えている。本実施例例では、第1光インタフェース側の合計伝送速度と、第2光インタフェース側の合計伝送速度が、それぞれ200Gbpsとなっているため、大容量のデータ並列伝送が可能となる。
第1、第2光インタフェース間に接続される信号処理系の構成は、第1実施例と基本的に同一であり、速度変換回路128によって、第1光インタフェース104−1、104−2から入力される100Gbps×2の送信信号列を40Gbps×5回線にインタリーブし、第2光インタフェース105−1〜105−5から入力される40Gbps×5の受信信号列を逆インタリーブして、第1光インタフェース104−1、104−2に分配する。
速度変換回路128は、例えば、第1光インタフェース104−1から入力される100Gbpsの第1信号列と、第2光インタフェース104−2から入力される100Gbpsの第2信号列を例えば、交互に選択しバイト単位で5本の並列送信回線に循環的に分配(インタリーブ)する。
インタリーブの手順は、単に全体を200Gの信号と考えてバッファメモリに2つのインタフェースのデータをそれぞれバイトやビット等のインタリーブ単位ごとに奇数・偶数に交互に並べてからインタリーブ処理を行うなどで実現できる。この場合、2つの100Gイーサ信号のフレームの切れ目が一致しなくなり、高位フレーマ108で監視情報の搭載が困難になるなどの問題がある。これには、例えば、高位フレーマで100Gイーサインタフェース104−1に対応する奇数バイト(もしくはビット)のみにアクセスし、そのアイドル部に管理情報を書き込む、などの方法で解決可能である。
第1インタフェースの回線数が3、4と増えた場合も、3バイト毎、4バイト毎にアクセスするなどの手法で解決できる。長さが短いフレームの終端部をパディング領域とすることによって、2つのフレーム長を合わせるようにしてもよい。第1光インタフェースが3個以上になった場合も、同様の方法で送信信号列をインタリーブできる。
図13では、第1制御部120が、第1光インタフェース104−1、104−2で受信した信号列からフレームヘッダを検出し、ヘッダ情報の一部を抽出して、制御信号線236−1を介して監視部122に転送し、対向装置(信号速度変換装置140)に透過させる構成となっている。すなわち、監視部122は、第1制御部120で抽出したヘッダ情報を管理情報168に書き込み、複製部124と信号線126を介して、高位フレーマ108−1〜108−5に供給する。各高位フレーマは、管理情報168を回線毎の送信信号列に挿入する。対向装置では、第2光インタフェースの各第2フレーマ回路116が、受信信号列から管理情報を検出し、送信側で書き込んだヘッダ情報を抽出して、これを制御回路120に送信する。
フレームヘッダに含まれるヘッダ情報のうち、例えば、MACアドレス、イーサアドレス、SONET回線やイーサWAN−PHYで用いられるAPS(自動プロテクション)情報などが、透過対象となる。このように、ヘッダ情報の一部を管理情報と共に、送信側の信号速度変換装置100から受信側の信号速度変換装置140に転送することによって、信号速度変換装置間の波長多重光ネットワークを仮想的に透明化し、波長多重ネットワークを経由して通信するルータ等の情報通信機器における自動切換えや相互認識を円滑にすることができる。
図14は、本発明の信号速度変換装置100が、管理情報を利用して、対向装置140との間で行う接続手順の1例を示すフローチャートである。
本発明の信号速度変換装置100(監視部122)は、電源立ち上げ操作やリセット操作が行われた時、接続手順のマスタとなって、接続相手となる対向装置(信号速度変換装置140)に対して接続要求を送出する(S100)。上記接続要求は、管理情報168の制御命令/応答部175に設定して、対向装置に送信される。信号速度変換装置100は、対向装置からのACKが受信されるのを待ち(S103)、対向装置からACKを受信すると、相互に回線状態確認を開始する(S104)。回線状態確認では、例えば、第1制御部120から収集した第1光インタフェース104の接続回線の状態、第2制御部121から収集した第2光インタフェース105−1〜105−4の接続回線の状態、対向装置から受信した管理情報に基づく対向装置側の受信回線の状態を確認する。
信号速度変換装置100は、全ての回線が正常な接続状態になるのを待ち(S105)、全ての回線が正常な接続状態になったことが確認されると、信号速度変換装置100(監視部122)は、対抗装置に「接続確立」を送信し(S106)、対向装置からACKが受信されるのを待つ(S107)。信号速度変換装置100は、対向装置から接続確立に対するACKを受信すると、データ送受信を開始する(S108)。
信号速度変換装置100は、電源立ち上げ/リセット直後に、対向装置側から接続要求を受信すると(S100)、接続手順のスレーブとなって、対向装置にACKを送信し(S110)、対向装置から指令に応じた回線状態確認のための応答動作を実行し(S111)、対向装置から接続確認が受信されるのを待つ(S112)。対向装置から接続確認を受信すると、信号速度変換装置100は、ACKを返送し(S113)、データ送受信を開始する(S114)。
信号速度変換装置100は、データ送受信状態において、接続回線の障害を検出すると、管理情報を利用して、対向装置に障害状態を通知する。例えば、パリティで補正可能な範囲を越える障害が発生した場合、対向装置にデータ送受信の中止を要求し、回線接続要求送信から始まる接続手順を再実行する。これによって、一部の回線が切断状態となった場合でも、信号速度変換装置間で、回線状態や装置状態を相互に通信することによって、障害状況の把握できる。
図15は、本発明の第4実施例として、1+1型の光プロテクション機能を実装した信号速度変換装置の構成例を示す。
本実施例の信号速度変換装置100は、第2光インタフェースが、現用系として使用される2個の20G光インタフェース(243−1と243−2)と、予備系として使用される2個の20G光インタフェース(244−1、244−2)とからなっている。現用系光インタフェース243−1と予備系光インタフェース244−1、現用系光インタフェース243−2と予備系光インタフェース244−2がそれぞれ対をなしている。
1+1光プロテクションは、互いに対をなす現用系光インタフェースと予備系光インタフェースから同一の信号を送信しておき、現用系の回線で故障が発生したとき、予備系に切り替える方式である。このような光プロテクションは、第1光インタフェース側にも適用できるが、一般に、伝送路の長く、経路上に多くの装置が存在する幹線側の波長多重回線に接続される第2光インタフェース側に適用する方が効果的である。
本実施例では、速度変換回路106に接続された第1、第2の出力回線に出力される20Gbpsの信号列をそれぞれ第1複製回路240−1と、第2複製回路240−2に入力し、各複製回路で入力信号列を2分岐し、第1複製回路240−1の出力信号は、高位フレーマ108−1と108−2、第2複製回路240−2の出力信号は、高位フレーマ108−3と108−4に入力している。
高位フレーマ108−1と108−2の出力信号を現用系光インタフェース243−1と予備系光インタフェース244−1に入力し、高位フレーマ108−3と108−4の出力信号を現用系光インタフェース243−2と予備系光インタフェース244−2に入力することによって、互いに対をなす現用系と予備系の光インタフェース243−1と244−1、243−2と244−2から、常に同一の光信号を光回線245−1と246−1、245−2と246−2に送信することができる。
これらの送信信号は、波長多重伝送端局141−1を介して光波長多重ネットワークに送信され、対向側の波長多重伝送端局141−3を介して対向装置(信号速度変換装置140)の第2光インタフェースに入力される。
対向装置の受信動作を図15を参照して用いて説明する。
現用系光インタフェース243−1と予備系光インタフェース244−1で受信した信号列は、遅延バッファ109−1、109−2、高位フレーマ(第3フレーマ回路)108−1、108−2を介して、第1の選択回路241−1に入力され、何れかの受信信号が選択されて、速度変換回路106に入力される。同様に、現用系光インタフェース243−2と予備系光インタフェース244−2で受信した信号列は、遅延バッファ109−3、109−4、高位フレーマ(第3フレーマ回路)108−3、108−4を介して、第2の選択回路241−2に入力され、何れかの受信信号が選択されて、速度変換回路106に入力される。
監視部122は、上記2対の第2光インタフェースに接続された第2制御部から制御信号線247を介して入力される現用系と予備系の回線状態情報と、高位フレーマ108−1〜108−4から制御信号線125を介して入力される回線状態情報または制御コマンドに基づいて選択信号を生成し、制御信号線242を介して第1、第2の選択回路241−1、241−2に供給する。監視部122は、通常は、現用系光インタフェースの受信信号が選択されるように、選択信号を生成しておき、現用系の何れかの光インタフェースに障害が発生した時、第1、第2の選択回路241−1、241−2が予備系光インタフェースの受信信号を選択するように、選択信号を切り替える。
上記実施例では、現用系と予備系の全回線に高位フレーマ108と遅延バッファ回路109を備えた構成となっているが、これらの回路要素を現用系回路と予備系回路で共用することによって、ハードウェア量を半減することも可能である。但し、本実施例のように、これらの回路要素を全ての回線に個別に実装しておき、常に現用同士、予備同士の回線の遅延時間差がゼロになるように調整しておけば、切り替え後に予備側回線間の遅延の再調整を行う必要がなくなり、直ぐに予備回線に切り替えることが可能である。
また、上記構成において、現用・予備の4回線の遅延が常に完全に一致するように調整しておけば、無瞬断切り替えも可能になる。すなわち、信号品質の劣化や装置部品の交換などの際に、信号断を引き起こすことなく、現用・予備の信号切り替えが可能になる。
尚、図15には、1+1型光プロテクション機能を備えた信号速度変換装置を示したが、本実施例は、例えば、1:N型、リング型など、他の形式の光プロテクションにも応用できる。また、実施例では、4個の第2光インタフェース243−1〜244−2が、現用系と予備系とからなる2対の光プロテクション用のインタフェースとして固定的に使用されているが、複製回路240や選択回路241は、簡単な論理演算回路で実現できるため、例えば、これらの回路要素をFPGA内に埋め込みソフトウェアの組み合わせとして数種類実装しておき、第2光インタフェースの使用目的を動的に変更するようにしてもよい。
例えば、8個の第2光インタフェースを用意しておき、4個を1組として、これらの第2光インタフェースを互いに独立した2組の現用系回線として使用する構成、4個を現用系、残りの4個を予備系として、4対の1+1型の光プロテクションに使用する構成、現用系と予備系にそれぞれ4個ずつ任意の光インタフェースを割り当てる構成、半数の4個の光インタフェースのみを実装した状態で運用する構成、などが考えられる。また、必要に応じて、任意本数のパリティ回線を設けることができる。
本発明の信号速度変換装置の第1実施例を示す構成図。 本発明の信号速度変換装置を適用したネットワーク構成の1例を示す図。 第1実施例の信号速度変換装置における送信信号処理の説明図。 第1実施例の信号速度変換装置における受信信号処理の説明図。 管理情報のフォーマットの1例を示す図。 インタリーブされたフレームへのパディング方法を説明するための図。 波長分解光トランスポンダを用いた従来の光ネットワーク構成の1例を示す図。 従来の波長分解光トランスポンダの1例を示す構成図である。 第1実施例の信号速度変換装置におけるイーサフレーム、パリティフレーム、管理情報のカプセル化を説明するための図。 本発明の信号速度変換装置の第2実施例を示す構成図。 第2実施例の信号速度変換装置における送信信号処理の説明図。 第2実施例の信号速度変換装置における受信信号処理の説明図。 本発明の信号速度変換装置の第3実施例を示す構成図。 本発明の信号速度変換装置が対向装置との間で行う回線接続手順の1例を示すフローチャート。 本発明の信号速度変換装置の第4実施例を示す構成図。
符号の説明
100:信号速度変換装置、101:100Gイーサ回線、102:40GイーサLAN−PHY回線、104:第1光インタフェース、105:第2光インタフェース、
106:速度変換回路、107:パリティ演算回路、108:高位フレーマ(第3フレーマ回路)、109:遅延バッファ回路、110:20G光受信器、111:遅延バッファ回路、112:20G光送信器、113:第1フレーマ回路、114:40G光送信器、115:40G光受信器、116:第2フレーマ回路、120:第1制御部、121:第2制御部、122:監視部、123:管理情報選択回路、124:管理情報複製回路、130:遅延制御部、140:対向側の信号速度変換装置、141:波長多重伝送端局(WDMアッドドロップ装置)、142、143:幹線WDM光ファイバ伝送路、144,145:光波長分波器、146、147:光波長合波器、148:光増幅器、150:ルータ装置、151:従来の40GWDMトランスポンダ、152:光アッド回路、153:光ドロップ回路、154:ネットワーク管理装置、155:回線割り当て信号、168:管理情報、180:従来の送信側波長分解トランスポンダ、181:従来の受信側波長分解トランスポンダ、182:局、183:波長多重伝送端局(送信側)、184:波長多重伝送端局(受信側)、185:通常の送信側トランスポンダ、186:通常の受信側トランスポンダ、187:局内光ファイバ回線、
188:局間側出力光ファイバ回線、189:局間側入力光ファイバ回線、190:局内側光送信器、191:局内側光受信器、192:多重回路、193:分離回路、194:局間側光送信器、195:局間側光受信器、196:従来の波長分解トランスポンダ、
210:40G・SONET回線(第1光インタフェース)、211:40G・SONET光インタフェース、212:40GSONETフレーマ回路(第1フレーマ回路)、
213:40G光受信器、214:40G光送信器、215:チャネル入れ替え信号、216:チャネル入替・速度変換回路、220:10G・SONET回線(第2光インタフェース)、221:10G・SONET光インタフェース、222:10G・SONETフレーマ回路(第2フレーマ回路)、223:10G光受信器、224:10G光送信器、240:複製回路、241:選択回路、243:現用系20G光インタフェース、244:予備系20G光インタフェース、245:現用系20G光回線、246:予備系20G光回線。

Claims (10)

  1. 第1フォーマットの情報フレームを直列光信号または論理的に1組の並列光信号として送受する第1光回線ないしは光回線群に接続された第1光インタフェースと、それぞれが第2フォーマットの情報フレームを光信号として送受する第2光回線群に接続された複数の第2光インタフェースと、上記第1光インタフェースと第2光インタフェースとの間に配置された速度変換部とを備えた信号速度変換装置であって、
    上記第1光インタフェースが、上記第1光回線群で送信もしくは受信した第1フォーマットの情報フレームを終端し、該情報フレーム内の元の情報信号を直列信号列または論理的に1組の並列信号列に変換する第1フレーマを有し、
    上記速度変換部が、上記第1フレーマから入出力される直列信号列または並列信号列を上記第2光インタフェースと対応した複数の内部回線に循環的に割り当てることによって、それぞれがインタリーブされた元の情報信号を含む複数の信号列に変換し、
    上記各第2光インタフェースが、それに対応する上記の複数の内部回線上にインタリーブされた該複数の信号列を第2フォーマットの情報フレームに変換する第2フレーマを有し、
    外部の波長多重光伝送路を介して該信号速度変換装置と対向する他の信号速度変換装置との間で通信すべき管理情報を複製し、上記複数の信号列にそれぞれ個別に挿入するための複数の管理情報挿入手段ならびに該管理情報を抽出する管理情報抽出手段を備えたことを特徴とする信号速度変換装置。
  2. 前記複数の内部回線の一部をパリティ用の内部回線に割り当て、前記インタリーブされた該複数の信号列に対しパリティ符号列からなるパリティ用の内部回線の生成と復元を行うパリティ演算部を備え、
    前記管理情報挿入手段ならびに管理情報抽出手段が、上記パリティ用の内部回線上の信号列に、前記他の信号速度変換装置との間で通信すべき管理情報を個別に挿入ないしは抽出し、
    前記複数の第2光インタフェースのうちの1つが、上記パリティ用の内部回線上のパリティ信号を第2フォーマットの情報フレームに変換し、該第2フォーマットの情報フレームを含む送信信号列を前記第2光回線群のうちの1つで送受する第2フレーマを有することを特徴とする請求項1に記載の信号速度変換装置。
  3. 前記速度変換部に接続して前記第1光インタフェースを複数備え、上記速度変換部が、上記複数の第1光インタフェースで送受される信号列を多重もしくは分離して、前記複数の内部回線にインタリーブ変換することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の信号速度変換装置。
  4. 前記元の情報信号がフレーム化された情報信号であり、速度変換部が、前記複数の第2光インタフェースのうちの特定のインタフェースが常に前記フレーム化された情報信号の先頭部を送出するように、前記第1フレーマから出力された各フレーム化された情報信号を前記上り方向の複数の内部回線にインタリーブすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の信号速度変換装置。
  5. 前記元の情報信号がヘッダ部と、データ部と、トレーラ部とからなるフレーム化された情報信号であり、
    前記速度変換部が、前記インタリーブされた元の情報信号のヘッダ部、データ部およびトレーラ部の各先頭部が、前記複数の信号列において時間的に互いに対応した位置を占めるように、前記複数の内部回線にインタリーブ配置することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の信号速度変換装置。
  6. 前記管理情報挿入手段ならびに管理情報抽出手段が、前記速度変換部と前記各第2光インタフェースとの間の前記内部回線毎に設けられた複数の第3フレーマからなることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の信号速度変換装置。
  7. 前記複数の第3フレーマに接続された監視部を有し、上記各第3フレーマが、上記監視部から供給された管理情報を前記管理情報として前記各内部回線上の信号列に対しそれぞれ個別に挿入ないしは抽出を行うことを特徴とする請求項6に記載の信号速度変換装置。
  8. 前記元の情報信号がフレーム化された情報信号であり、前記速度変換部が、前記各内部回線上の送信信号列にフレーム間ギャップまたはアイドル領域が形成されるように、前記情報信号のフレームをインタリーブし、
    前記各第3フレーマが、上記各内部回線上の送信信号列に含まれるフレーム間ギャップまたはアイドル領域に前記管理情報を挿入、または前記管理情報を除去する機能を有することを特徴とする請求項7に記載の信号速度変換装置。
  9. 前記各第3フレーマが、前記信号列に含まれるインタリーブされた通信フレームおよび前記管理情報にインタリーブされていないカプセル化ヘッダを付加してカプセル化して転送することを特徴とする請求項8に記載の信号速度変換装置。
  10. 前記速度変換部が、前記インタリーブされた各信号列にインタリーブされていないカプセル化ヘッダを付加してカプセル化し、
    前記各第3フレーマが、前記管理情報にインタリーブされていないカプセル化ヘッダを付加してカプセル化して転送することを特徴とする請求項7に記載の信号速度変換装置。
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