JP4773642B2 - カップ部を有する衣類 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤーを装着していないカップ部を有する衣類であって、ノンワイヤーとすることで肌当たりを良くし、かつ、ノンワイヤーとしながらもバージスラインが明確となるようなバスト造形性機能も保持するものである。
【0002】
【従来の技術】
ブラジャー等のカップ部を有する衣類では、立体的なバスト造形機能を持たせるために、バージスラインに当たるカップ部下縁にワイヤーを装着し、バストアップ等の補整・造形効果を高めているものが多い。
この種のワイヤー入りブラジャーは、ワイヤーによりバージスラインを固定して脇側に広がるように流れるバストの肉を、内側に寄せてバストシルエットを美しく補整、造形できるようにしている。また、店頭における平置き展示時に、カップが膨らんだ形状、所謂カップシルエットを保持できる利点がある。
【0003】
ワイヤー入りとした場合、上記利点を有するが、肌当たりがきつくなり、ワイヤー跡が肌に残ったり、着用中に違和感や強い締め付け感を感じる等の問題がある。そのため、ワイヤー無しのノンワイヤーを求めるユーザーも多い。
【0004】
しかしながら、ノンワイヤーとすると、ワイヤーにより為されていたバストの補整や造形性の機能が劣り、特に、カップ部と土台部とを明確に区別するワイヤーによるバージスラインの固定が困難となる問題がある。
特に、バストの肉が脇側に流れることを抑止する機能が乏しい。かつ、布の切り替えだけでは、バストの垂れを抑止してバストを起き上がらせて前方へ膨出させる機能も乏しく、所謂、ブラジャーの「寄せて挙げる」補整・造形機能が低下する問題がある。
さらに、店頭における平置き展示時に、カップ部が膨出する支えがないため、カップシルエットが崩れてしまい、展示上での問題が生じる。
【0005】
なお、従来、実公平4−17522号において、良好な整形が確実にできるブラジャーとして図12(A)(B)(C)に示すブラジャーが提案されている。
このブラジャーではカップ部1のバージスラインLの底辺に沿って、内周側にカップ保形体2がカップ布3の裏面に重ねて縫着されていると共に、外周側にカップ支持体4が添布(土台布)5の裏面に重ねて縫着され、かつ、カップ支持体4は左右のカップ側の先端を連結部4aで連結されている。上記カップ保形体2とカップ支持体4とはシリコン樹脂等の軟質合成樹脂等の弾性体より一体形成されている。
なお、このブラジャーでは、図12(C)に示すように、カップ布3の底辺の形状を保持するために、カップ保形体2とカップ支持体4との境界位置にワイヤー6が埋設されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の図12に示すブラジャーでは、弾性体よりなる樹脂でカップ支持体4よりカップ保形体2が立ち上がるように一体形成され、カップの底辺に配置されているため、バストの下垂れを抑止して立ち上がらせる機能は保持している。
しかしながら、バストの底辺に配置されているだけであり、バストの横広がり、即ち、脇側への肉の流れを抑制する機能はない。特に、バストが上方に持ち上げられると、バストが豊かな場合に、脇側への肉の流れは増加することとなる。
この点に関して、カップ支持体4に左右カップ側を連結する中央の連結部4aを設けることにより、左右カップの頂部間、即ち、乳頭間の寸法を所定寸法とすることで、バストの横方向への広がりを防止している。
しかしながら、着用者によって乳頭間の寸法は種々相違し、一律に所定寸法となるように矯正すると、長時間着用時には窮屈感を生じることとなる。また、中央によせる矯正力が余程強くない限り、乳頭間寸法が設計寸法より広い着用者では、ブラジャーのカップの頂部からバストの乳頭が左右脇側にずれた自然位置に戻り易く、その場合には、バストの肉の脇側への流れが発生する。これを阻止できる強い矯正力を持たせると、上記のように窮屈感を与えることとなる。
【0007】
また、カップの底辺に沿ってカップ保形体2とカップ支持体4を配置しているだけであるため、脇側でのバージスラインの固定が為されていない。ノンワイヤーブラジャーおよびワイヤー入りブラジャーのいずれのブラジャーにおいても、バストの脇側でバージスラインを固定し、かつ、脇側の肉を押さえて、脇側をすっきりと押さえることにより、バストのシルエットを美麗に見せることができる。しかしながら、上記図11のブラジャーでは、前側中央の連結部4aの存在でバストの横流れを抑制しようとしているが、バストの横流れを押さえるには不十分で、この点でも補整機能が劣る問題がある。
【0008】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、ノンワイヤーでありながら、ワイヤーの機能であるバージスラインの明確化を図ることができ、かつ、バストの脇側の横流れを防止すると共に脇側の肉を押さえて美麗なバストシルエットを与えることができ、バージス部分の締め付け圧迫を軽減することが出来るブラジャー等のカップ部を有する衣類を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、バストの下端周縁から脇側周縁に沿うバージスラインにワイヤーを装着していないカップ部を有する衣類であって、
少なくともバスト最下端周縁より脇側にかけて略L形状に延在するカップ支え材を備え、該カップ支え材は前記バージスラインを挟むカップ部と土台部との間に介在させ、該カップ支え材の脇側はカップ部の脇側を完全に囲んで該カップ部の上端縁まで達し、該カップ部の上縁に連続するストラップ連結位置へ延在すると共に、該カップ支え材の脇側上端外縁は脇線ラインまで延在し、かつ、
上記カップ支え材は樹脂成形材よりなり、該カップ支え材は上記土台部側の支持部分からバージスラインより内側部分のバスト造形部分がバストの隆起に沿って起き上がる立体形状としていることを特徴とするカップ部を有する衣類を提供している。
【0010】
上記構成によれば、ワイヤーを用いていないため、ワイヤーによる締め付け感がなく、ワイヤー跡が付かず、かつ、ワイヤーが無い分、軽量となる。
しかも、ワイヤーを用いていないが、立体形状に成形したカップ支え材によりバスト最下端位置から脇側上端にかけてのバージスラインを確実に固定することができる。また、バージスラインより隆起するバストに沿う内側部分ではカップ支え材を起き上がるように立体成形しているため、バストをカップ支え材の広い面で下方から持ち上げることができ、其の際、面的な保持であるため、ワイヤーと比較して当たりがソフトで、造形性を備えながら着用感を高めることができる。 さらに、バストの横方向に広がって脇側へと流れる肉は、脇線ラインまで延在する広い面積で配置したカップ支え材で抑制するため、バストの脇側をスッキリとさせることができる。
さらにまた、カップ支え材の幅広の脇側上端近傍に連結されるストラップにより、カップ支え材が上方へ引っ張られるため、該カップ支え材によるバージスラインの固定と安定を確実に図ることができる。
【0011】
ストラップにより上方へ引っ張る作用をカップ支え材に強く作用させるために、カップ支え材をストラップと直接縫着することが好ましい。
【0012】
カップ支え材は、上記のように、少なくともバストの下垂および脇流れが発生しやすいバージスラインの最下端位置より脇側上端まで配置しているが、前部中央側へバージスラインに沿って延長させ、その先端を前中心上端縁まで配置することが好ましい。
このように、バージスラインの全長に沿ってカップ支え材を配置すると、前中心先端から脇側先端までのバージスラインの全域をカップ支え材で固定でき、バストシルエットを良好とすることが出来る。
なお、カップ支え材は一体成形で連続させてもよいし、分割した状態で成形して、連続配置してもよい。
【0013】
上記カップ支え材はポリエステル、ナイロン等の樹脂糸からなる不織布を圧縮成形した成形材から構成しても良いし、発泡ウレタンからなる成形材より構成してもよく、所要の硬さと弾性を有するものが好ましい。
上記成形材よりカップ支え材を形成すると、肌当たりをソフトとでき、着用感をより優れたものとすることができる。かつ、成形性も良いため、精度よく所要の立体形状に成形することができる。
【0014】
カップ支え材のみでなく、バストを覆うカップ部も、立体成形した成形材より形成してもよい。
この場合、カップ部も樹脂糸からなる不織布を圧縮成形した成形材、あるいは、発泡ウレタンからなる成形材とすることが好ましいが、カップ支え材よりも柔らかくしてクッション性を持たせると共に厚くしている。
このカップ部はバストに被せる略半球状に立体成形しており、バストのシルエット自体をカップ部で構成するため、バストシルエットを良好とすることができる。 上記成形材より立体成形するカップ部とカップ支え材とは、縫着して結合しても良いし、カップ部とカップ支え材とを一体成形してもよい。
【0015】
ップ部と土台布とを縫着し、カップ部の外面あるいは内面に上記カップ支え布を重ね、該カップ支え布を少なくとも土台布と縫着してもよい。
【0016】
上記カップ支え布は、バージスラインに沿う下側周縁からバスト隆起側への幅は、最も幅の狭い部分で5mm以上とすることが好ましい。
また、脇側の略L形部分は幅広部分では10mm以上とすることが好ましい。
上記のように広幅とすることにより、ソフトな素材からなるカップ支え材により、面的な支持で造形性を付与することができる。
【0017】
本発明のカップ部を有する衣類はブラジャーに好適に用いられ、カップ形状はフルカップ、3/4カップ、1/2カップでもよく、かつ、後開閉タイプ、前開閉タイプのいずれにも適用できる。さらに、ブラジャーに限らず、カップ付きスリップ(所謂ブラスリップ)、カップ付きキャミソール、カップ付きランジェ、カップ付きティディ等、カップ部を有する衣類に適用できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4は、本発明の第1実施形態に係るブラジャー10を示し、左右のカップ布11をそれぞれ左右の土台布12に縫着し、これら左右の土台布12を前中心で縫着すると共に脇側端を左右のバック布13と縫着して、背面側中央で開閉するタイプである。上記左右のカップ布11は上下カップ布11aと11bとを縫着して膨出させた形状としている。
【0019】
上記左右の各カップ布11と土台布12との間には、バージスラインBLの全周に沿って、その前中心点P1より最下端P2を通り脇側の上端P3にかけてカップ支え材15を取り付け、カップの脇側部分はカップ支え材15により形成している。
【0020】
上記カップ支え材15は樹脂糸からなる不織布を圧縮成形して立体形状とした成形材より形成しており、本実施形態ではポリエステル樹脂よりなる不織布を200℃前後で30秒〜90秒加熱して成形している。
【0021】
このカップ支え材15はバージスラインBLを境界としてバスト形状に沿って立ち上がるバスト造形部分15aと、支持部分15bとからなる。
上記バージスラインBLに沿った境界で、バスト造形部分15aは支持部分15bより急激な傾斜角度で屈曲して立ち上がるが、脇側では次第に傾斜角度が漸減し、脇側上端近傍では屈曲せずに、バスト造形部分15aと支持部分15bとは連続した傾斜形状となっている。
【0022】
上記バスト造形部分15aの上端縁は円弧形状で、前中心上端点P1から最下端位置P2の間の部分15a−1はバージスラインBLから立ち上がる幅Wを略同一とし、該幅Wを5mm以上としている。最下端位置P2から脇側上端にかけて略L形状ととなり、その横部分15a−2は次第に幅広となって、縦部分のカップの脇側部分15a−3へと連続し、該脇側上端はストラップ16に直接縫着している。
支持部分15bは、最下端位置P2から前側では土台布12の肌側全面に重ね合わせる部分15b−1とし、最下端位置P2から脇側端P4に掛ける部分15b−2は土台布12の上端縁に沿って重ね合わせる部分としている。
【0023】
上記カップ支え材15の支持部分15bは土台布12の肌側に配置して土台布12と縫着し、バスト造形部分15aの上端縁はカップ布11と縫着している。
なお、カップ布11とバスト造形部分15aの外面には装飾布(図示せず)を取り付けてもよい。
【0024】
上記ブラジャーでは、カップ支え材15にバージスラインBLに沿った屈曲を形成しているため、ノンワイヤーでありながら、バージスラインBLを明確に固定できる。
さらに、バスト造形部分15aがバージスラインBLより立ち上がるため、バストを下方から保持して膨出させて造形性を与えることができる。かつ、ワイヤーと比較して幅広い面でソフトに保持するため、肌当たりがよく、圧迫感を与えないと共にワイヤーを用いた場合に生じるワイヤー跡を発生させない。
【0025】
また、脇側では、カップの脇側をカップ支え材15で形成して広い面積でソフトに押さえてバストを前側に寄せる機能を果たすと共に、バストの肉が横方向に広がって脇へと流れるのを確実に抑制でき、脇側をスッキリとさせることができる。
【0026】
さらに、ストラップ16にカップ支え材15を直接に縫着してストラップ16により上方へと引き上げているため、カップ支え材15の他端の前側中心位置からストラップ16と縫着する脇側上端までの全周をバージスラインBLから位置ずれすることなく、固定することができる。
【0027】
図5は第1実施形態の変形例を示し、カップ支え材15’をカップ布11の外側表面に配置し、該カップ支え材のバスト造形部分15a’にはバージスラインの最下端位置近傍で略V形状の切り込み部15b’を設けている。該切り込み部15b’の奥端はバージスラインBLの達している。
上記のようにカップ支え材15’を外側表面に配置した場合に、上記切り込み部15b’を設けるとデザイン性を高めることができる。
【0028】
図6は第2実施形態を示す。
第2実施形態では、カップ支え材15’は、カップ11の最下端位置P2から脇側上端位置P3まで配置して、略L字形状としている。
即ち、バストの下垂は最下端点P2から脇側にかけて発生しやすいため、最下端点から脇側にかけてカップ支え材15’を配置しても、言い換えると、最下端点から前中心点の間はカップ支え材を配置しなくとも、バストのバージスラインBLの固定とバストの肉の脇流れを防止して、バストの造形性を高めることができる。
【0029】
なお、上記実施形態ではカップ支え材15は前中心よりストラップと連結する脇側上端までを1枚の連続したカップ支え材15で形成しているが、バージスラインBLに沿った下側周縁と脇側部分とを別体として形成して、これを連続的に配置して取り付けてもよい。
また、カップ支え材15を土台布12と縫着している部分では、その上端縁をカップ布11と縫着せずに遊離させておいてもよい。
【0030】
図7は第3実施形態を示す。
第3実施形態では、左右カップ18を発泡ウレタンより成形している点と、前中央開閉タイプとしている点が第1実施形態と相違する点である。
左右カップ18と土台布12との間にカップ支え材15を配置しており、該カップ支え材15は発泡ウレタンよりなるカップ18よりは薄いが柔軟性を持たせず、バージスラインBLよりバスト側はカップ18に重ね合わせて、バストを下方より持ち上げると共に脇側への肉流れを押さえている点は第1実施形態と同様である。
【0031】
図8は第4実施形態を示す。
第4実施形態では、カップ部分20とカップ支え材部分21とを発泡ウレタンにより一体成形した部材22を設けている。
カップ部分20は略半球状に膨出させると共に乳頭を囲む部分20aは発泡ウレタンを圧縮せずに弾力性を持たせて肌当たりを良くしている。この部分20aの外周部分発泡ウレタンを圧縮して成形して、クッション性を無くすと共に薄くしている。
【0032】
カップ部分20の上記部分20aの外周からバージスラインBLにかける部分20bは、カップ支え材部分21のバスト造形部分21aを兼ねている。バージスラインBLを境界としてカップ支え材部分21の支持部分21bへと連続し、該支持部分21bは土台布12の肌側全面に重ねる部分と脇側部分とからなる。脇側部分の上端にはストラップ16を直接連結している。
【0033】
上記第4実施形態のブラジャーでは、カップ部分20も立体成形した成形材で形成しているため、バスト形状をカップ部分20とカップ支え材部分21のバスト造形部分21とで補整できる。かつ、従来の補整ブラジャーでは肌当たりがきついが、このブラジャーは肌当たりを柔らかくしながら、バスト全体を補整することができる。
【0034】
図9は第5実施形態のブラスリップを示し、カップ材30の部分は第1実施形態と同一形状のブラジャーとしている。
また、カップ付きティディの場合も同様に、カップ材を第1実施形態と同一形状のブラジャーから構成してもよい。
【0035】
図10(A)(B)は第6実施形態のカップ付きキャミソールを示し、ベア天竺からなるキャミソールのバスト部分の肌側に、第4実施形態と同様な、カップ部分40aとカップ支え部分40bとを発泡ウレタンで一体成形したカップ材40を取り付けている。また、カップ部材40のカップ支え部材40bの脇側上端にストラップ41を連結し、その他端を背面側のトップ42の上端に連結している。さらに、カップ支え材40bの脇側に連結した背面布43を背面側の内面に縫着している。
【0036】
図11(A)(B)は第7実施形態のカップ付きランジュを示し、ベア天竺(伸縮ニット)からなるランジュ51のバスト部分の肌側に、第3実施形態と同様な、カップ部分50aは発泡ウレタンの成形材からなり、カップ支え材50bは不織布を圧縮成形した成形材からなるカップ材50を取り付けている。カップ支え材50bの脇側上端に連結したストラップ52はトップ内面に縫着している。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、ワイヤーを用いる代わりに、不織布や発泡ウレタン等を圧縮して立体的に成形したカップ支え材を用いているため、ワイヤー機能のバージスラインの固定と造形性をノンワイヤーのカップ部に付与することができる。
よって、ワイヤーを用いた場合に生じていた締め付け感や無くすと共にワイヤー跡を発生させず、かつ、ワイヤーを無くす分だけ軽量化を図ることができる。
【0038】
さらに、ワイヤーでは線状の保持であるが、カップ支え材の立ち上げたバスト造形部分では、広い幅で面状にバストを下方から保持するため、バストの造形性を高めることができる。さらにまた、脇側部分では広い面積で脇側を押さえるため、バストの肉の横に広がり脇側へ流れるのを抑制でき、脇側をスッキリとさせることができ、バストシルエットを良好に保つことができる。
【0039】
さらにまた、カップ支え材をストラップと直接に連結できるため、ストラップによる上方への引っ張りによりバスト造形部分と支持部分の境界のバージスラインを位置ずれすることなく固定でき、かつ、境界部分で角度をつけて屈曲させているため、ノンワイヤーでありながら、バージスラインをくっきりとすることができ、この点からもバストの造形性を高めることができる。
【0040】
さらに、カップ部分とカップ支え部分とを一体に成形すると、カップ部分の全体を肌当たり良く、補整することもできる。
【0041】
また、カップ支え材によりカップを膨出させているため、販売時において陳列台に平置きした場合にも、ノンワイヤーのブラジャーで発生していたカップ部が膨出しない欠点を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のブラジャーを正面側から見た斜視図である。
【図2】 図1のブラジャーを裏面側からみた斜視図である。
【図3】 図1のブラジャーを側面から見た図面である。
【図4】 カップ支え材を示す図面である。
【図5】 第1実施形態の変形例を示す図面である。
【図6】 第2実施形態のブラジャーの斜視図である。
【図7】 第3実施形態のブラジャーの斜視図である。
【図8】 (A)は第4実施形態のブラジャーの斜視図、(B)はカップ部分とカップ支え材部分とを一体成形した部材を示す図面、(C)は(B)の側面図である。
【図9】 第5実施形態を示す斜視図である。
【図10】 (A)は第6実施形態を示す正面から見た斜視図、(B)は背面図である。
【図11】 (A)は第7実施形態を示す正面から見た斜視図、(B)は背面図である。
【図12】 (A)(B)(C)は従来例を示す図面である。
【符号の説明】
10 ブラジャー
11 カップ布
12 土台布
15 カップ支え材
15a バスト造形部分
15b 支持部分
16 ストラップ
BL バージスライン
P1 前中心点
P2 最下端点
P3 脇側上端点

Claims (8)

  1. バストの下端周縁から脇側周縁に沿うバージスラインにワイヤーを装着していないカップ部を有する衣類であって、
    少なくともバスト最下端周縁より脇側にかけて略L形状に延在するカップ支え材を備え、該カップ支え材は前記バージスラインを挟むカップ部と土台部との間に介在させ、該カップ支え材の脇側はカップ部の脇側を完全に囲んで該カップ部の上端縁まで達し、該カップ部の上縁に連続するストラップ連結位置へ延在すると共に、該カップ支え材の脇側上端外縁は脇線ラインまで延在し、かつ、
    上記カップ支え材は樹脂成形材よりなり、該カップ支え材は上記土台部側の支持部分からバージスラインより内側部分のバスト造形部分がバストの隆起に沿って起き上がる立体形状としていることを特徴とするカップ部を有する衣類。
  2. 上記カップ支え材はバージスラインに沿って、脇側上端縁から最下端周縁を通り、前中心上端縁まで延在する請求項1に記載のカップ部を有する衣類。
  3. 上記カップ支え材は樹脂糸からなる不織布を圧縮成形した成形材、あるいは、発泡ウレタンからなる成形材よりなる請求項1または請求項2に記載のカップ部を有する衣類。
  4. 上記カップ支え材はストラップと直接縫着している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のノンワイヤーブラジャー。
  5. バストを覆うカップ部を立体成形した成形材より形成し、該カップ部の成形材は樹脂糸からなる不織布を圧縮成形した成形材、あるいは、発泡ウレタンからなる成形材よりなる請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のカップ部を有する衣類。
  6. 上記カップ部と上記カップ支え材とを縫着あるいは一体成形している請求項5に記載のノンワイヤーブラジャー。
  7. 上記カップ支え材を介して土台部とカップ部とを連結している請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のノンワイヤーブラジャー。
  8. 上記カップ部と土台部とを縫着し、カップ部の外面あるいは内面に上記カップ支え材を重ね、該カップ支え材を少なくとも土台部と縫着している請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のノンワイヤーブラジャー。
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