JP4772640B2 - 振分け装置及びこれを備えた物品検査システム - Google Patents

振分け装置及びこれを備えた物品検査システム Download PDF

Info

Publication number
JP4772640B2
JP4772640B2 JP2006277825A JP2006277825A JP4772640B2 JP 4772640 B2 JP4772640 B2 JP 4772640B2 JP 2006277825 A JP2006277825 A JP 2006277825A JP 2006277825 A JP2006277825 A JP 2006277825A JP 4772640 B2 JP4772640 B2 JP 4772640B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distribution
article
light
movable arm
optical axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006277825A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008094543A (ja
Inventor
裕幸 西尾
Original Assignee
アンリツ産機システム株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アンリツ産機システム株式会社 filed Critical アンリツ産機システム株式会社
Priority to JP2006277825A priority Critical patent/JP4772640B2/ja
Publication of JP2008094543A publication Critical patent/JP2008094543A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4772640B2 publication Critical patent/JP4772640B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Discharge Of Articles From Conveyors (AREA)

Description

本発明は、振分け装置及びこれを備えた物品検査システム、特に、物品検査装置からの検査結果信号に対応して搬送手段上の物品の搬送方向を振り分ける振分け装置及びこれを備えた物品検査システムに関する。
従来、物品検査装置からの検査結果信号(例えば良品信号、不良信号)に対応して搬送手段上の物品の搬送方向を振り分ける各種の振分け装置が知られており、その中でも、各物品が検査結果信号に対応した搬送方向に正しく振り分けられて搬出されたか否かを確認する機能を装備したものが各種の物品検査システムに多用されている。
この種の振分け装置及び物品検査システムとしては、例えば物品検査装置で検査された物品が所定の搬送方向に振り分けられたときこの物品を所定搬送位置で検出する搬出センサと、物品の検査結果として前記所定の搬送方向に対応する所定の判定信号が物品検査装置で生成されたとき、その判定信号の生成タイミングよりも所定時間だけ遅延させた選別確認タイミングに検査済み物品が搬出センサにより検出されたか否かを判定し、検査済み物品がその検査結果を示す判定信号に対応した搬送方向に正しく振り分けられなかったときにはそれを検出して選別不良信号を発生するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、物品検査装置で検査された物品の振分け不良が生じた場合、その物品が搬出検知位置に達するタイミングは必ずしも一様でないことから、誤った選別不良判定を無くすべく、検査結果を示す判定信号の生成タイミングから次の判定信号の生成タイミングまでの期間中において搬出センサによる搬出検知を行うようにしたものもある。
特開平3−291534号公報 特開平5−322634号公報
しかしながら、上記従来の振分け装置及び物品検査システムにあっては、次のような問題が生じていた。
(1)搬出センサを各振分け方向毎に設ける場合、例えば良品側と不良品側という複数の振分け方向に対応する複数のセンサが必要であった。
(2)搬出センサを特定の振分け方向のみに設ける場合、例えば良品側か不良品側のいずれか一方側の振分け方向にのみ設ける場合、選別確認を行うタイミング(若しくは期間内)に搬出センサが物品を検出しないときには、一義的に、良品側か不良品側のいずれか他方側の振分け方向に搬出されたものとみなすため、信頼性に欠けていた。
(3)搬出センサの検知情報や選別確認の判定結果からは、検査済み物品の振分けを行う振分け手段の動作が正常であるか否かが判別できないため、選別不良発生時に不良理由が即座に把握できず、特に生産ラインの遠隔管理を行う場合に対処の遅れから生産ラインにかなりのダウンタイムが発生していた。
この(3)の問題に対しては、振分け手段が回動軸に取り付けられた振分けアームであるような場合、その回動軸にスリット板等を装着して回動検知を行うことで、回動軸が正しく動作しているか否かを判定することができるが、センサの追加は保守・調整の手間を増大させるばかりか、振分け装置及びこれを備えた物品検査システムの故障率(MTBF)の悪化を招く。しかも、回動軸と振分けアームとの固定不良時には、回動軸の回動しているとき振分けアームが必ず回動しているとはいえず、信頼性の面からも課題が残る。
本発明は、上述のような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、搬送される物品の振分け方向への搬出と、振分け手段が所定の振分け方向に物品を搬出するように可動部材を動作させたかとを、共通のセンサで検知可能にし、保守・調整の手間がかからず、かつ、生産ラインの遠隔管理の実効性を高めることのできる低コストの振分け装置及びこれを備えた物品検査システムを提供することを目的とする。
本発明の振分け装置は、上記目的達成のため、(1)所定の搬送路に沿って物品を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される物品を複数の振分け方向のうち任意の振分け方向に振り分けるよう前記搬送路の幅方向に揺動可能な可動アームを有し、前記物品について入力される所定の振分け制御信号に応じて前記可動アーム前記搬送路の幅方向に揺動させる振分け手段と、前記搬送路の幅方向に延在する光軸を有し、該光軸を遮る前記物品の搬送方向への通過及び前記可動アームの揺動による振分け方向の切換え動作を共に検知することができる光電センサと、前記所定の振分け制御信号と前記光電センサの検知情報とに基づいて、前記物品が前記所定の振分け制御信号に対応する振分け方向に振り分けられたか否かを判定する判定手段と、を備えている。
この構成により、検知手段である光電センサが、物品の搬送方向への通過検知と、可動部材の振分け方向への切換え動作の検知とに共用されることになり、光電センサを減らすことが可能となる。
また、前記判定手段は、前記物品の搬送方向への通過によって前記光電センサの光軸が遮光される物品通過検知タイミングと、前記所定の振分け制御信号の入力から前記物品通過検知タイミングまでの物品搬送時間内における前記可動アームの揺動によって前記光電センサの光軸が遮光状態から受光状態に変化する切換え動作検知タイミングとに基づいて、前記物品が前記所定の振分け制御信号に対応する振分け方向に振り分けられたか否かを判定する
この構成により、可動アームが所定の入力信号に対応する振分け方向に切り換えられ、搬送される各物品が所定の振分け制御信号に対応する振分け方向に振り分けられたか否かを判定可能となる。
また、可動アームの振分け方向の切換え動作が検知されたか否かで可動アームの動作位置が判別可能であり、いずれの切換え状態で物品が通過し、振り分けられたか判定可能となる。
さらに、検知手段が光電センサであるから、検知軸線である光軸の向きを任意の向きに容易に設定することができ、可動アームの検知タイミングを容易に調整できるとともに、非接触検知であるから信頼性の高い検知手段となる。
本発明の振分け装置においては、(2)前記光電センサは、前記搬送路の搬送方向に対し前記搬送路の幅方向及び上下方向に傾いた光軸を有するものであるのが好ましい。その場合、簡単な構成で、可動部材の振分け方向切換え動作と、物品の通過を検知することが可能となる。
上記構成を有する振分け装置においては、(3)前記可動アームが第1の振分け方向に対応する第1の設定位置と第2の振分け方向に対応する第2の設定位置との間で前記搬送路の幅方向に揺動し、該揺動範囲内で前記第1の設定位置側又は前記第2の設定位置側に偏る途中位置に達したときに前記可動アームが前記光電センサの光軸を遮るとともに、前記判定手段が、前記可動アームの前記第1の設定位置から前記第2の設定位置までの揺動期間中に前記可動アームが前記光電センサの光軸を遮るタイミングに基づいて、前記可動アームの揺動方向を判定するのがよい。
この場合、振分け方向の切換えのために可動アームが揺動するとき、その揺動により可動アームが検知手段の光軸を遮るタイミング、すなわち切換え動作検知タイミングは、第1の設定位置側か第2の設定位置側のいずれかに偏るものとなり、それによって可動アームの揺動方向が判別可能となる。
本発明の振分け装置においては、(4)前記可動アームが特定方向への振分け動作を行う特定位置に停止したときには前記光軸を遮ることがなく、前記可動アームが前記特定位置から外れたときには前記可動アームにより前記光軸が遮られるように、前記可動アームに切欠きが形成されていてもよい。
この場合も、簡単な構成で、可動部材の振分け方向切換え動作と、物品の通過を検知することが可能となる。
本発明の振分け装置においては、また、()前記光電センサが、前記搬送路の幅方向に離間する、投受光器及び該投受光器からの光を反射して該投受光器に受光させる反射部材を有するものであってもよい。この場合には、構成が簡素であるのみならず、メンテナンスも専ら片側、例えば投受光器側から容易にできる。
本発明の振分け装置は、上記目的達成のため、(6)所定の搬送路に沿って物品を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される物品を複数の振分け方向のうち任意の振分け方向に振り分けるよう前記搬送路の一部を揺動させる可動部材を有し、前記物品について入力される所定の振分け制御信号に応じて前記可動部材により前記搬送路の一部を揺動させる振分け手段と、前記搬送路の幅方向に延在する光軸を有し、該光軸を遮る前記物品の搬送方向への通過及び前記可動部材の揺動による振分け方向の切換え動作を共に検知することができる検知手段と、前記所定の振分け制御信号と前記検知手段の検知情報とに基づいて、前記物品が前記所定の振分け制御信号に対応する振分け方向に振り分けられたか否かを判定する判定手段と、を備え、前記判定手段は、前記物品の搬送方向への通過によって前記検知手段の光軸が遮光される物品通過検知タイミングと、前記所定の振分け制御信号の入力から前記物品通過検知タイミングまでの物品搬送時間内における前記可動部材の揺動によって前記検知手段の光軸が遮光状態から受光状態に変化する切換え動作検知タイミングとに基づいて、前記物品が前記所定の振分け制御信号に対応する振分け方向に振り分けられたか否かを判定するものであってもよい。
この場合、(7)前記可動部材が、前記搬送路を第1の振分け方向に対応する第1の設定位置と第2の振分け方向に対応する第2の設定位置との間で上下方向に動作させるとともに、前記検知手段が、前記第1の設定位置及び前記第2の設定位置のいずれかで前記搬送路の幅方向に光軸を形成する光電センサからなるものであってもよいし、(8)前記判定手段は、前記光電センサが前記第1の設定位置及び前記第2の設定位置のうちいずれかの設定位置で光を受光するタイミングを前記切換え動作検知タイミングとし、前記いずれかの設定位置で前記物品の通過によって前記光軸が遮られるタイミングを前記物品通過検知タイミングとするものであるのが好ましい。
この構成により、いわゆるドロップアウト式のような上下方向への振分け方式の振分け装置でも、検知手段が、物品の特定の振分け方向への通過検知と、可動部材の振分け方向切換え動作の検知とに共用されることになり、検知手段を減らすことが可能となる。なお、光電センサは、可動部材の振分け方向切換え動作に連動して搬送路の上下方向に移動するようになっていてもよいし、特定の振分け動作時に可動部材により操作されて作動するものでもよく、投光部及び受光部となる一組の光電センサ(反射部材と投受光器でもよい)の間に位置する遮光部材を可動部材の特定の振分け動作に連動して投受光部間の光軸から外すように変位させてもよい。
また、(9)前記検知手段が、前記可動部材の振分け方向切換え動作に連動して前記搬送路の上下方向に移動する投受光器と、該投受光器が前記第1の設定位置にるとき、該投受光器からの光を該投受光器に向かって反射して該反射した光を前記投受光器に受光させる第1の反射部材と、前記投受光器が前記第2の設定位置にあるとき、該投受光器からの光を該投受光器に向かって反射して該反射した光を前記投受光器に受光させる第2の反射部材と、を有するのがより好ましい。
この構成により、投光器と受光器が一体となった共通の1個の投受光器で可動部材の複数の振分け動作を検知可能となり、構成が簡素であるのみならず、メンテナンスも専ら投受光器側から容易にできることとなる。
一方、本発明の物品検査システムは、(10)上記のいずれかの振分け装置と、前記搬送手段により搬送される物品を検査し、該物品についての検査結果に応じて前記所定の振分け制御信号を発生する検査手段と、を備えたものである。
この物品検査システムでは、検査手段による物品の検査結果に応じて振分け手段への所定の入力信号が発生するので、検知手段が、各検査済み物品の搬送方向への通過検知と、可動部材の振分け方向切換え動作の検知とに共用されることになる。
また、上記構成を有する物品検査システムにおいては、(11前記判定手段は、前記所定の振分け制御信号と前記検知手段の検知情報とに基づいて、前記物品が前記所定の振分け制御信号に対応する振分け方向に振り分けられたか否かを判定するのが好ましい。
この構成により、可動部材が所定の入力信号に対応する振分け方向に切り換えられ、搬送される各物品が所定の入力信号に対応する振分け方向に振り分けられたか否かを判定可能となる。
また、上記構成を有する物品検査システムにおいては、(12)前記振分け手段の前記可動部材が前記所定の振分け制御信号に対応する振分け動作を行ったとき、前記物品が前記搬送路外に排出されるよう、前記振分け手段を選別装置として機能させてもよい。この構成により、検査結果に応じて、例えば不良品を選別排出することができる。
請求項1の発明によれば、検知手段である光電センサがその検知軸線である光軸上で、物品の搬送方向への通過検知と、可動部材の振分け方向切換え動作の検知とを共に実行可能であるので、搬送される物品の複数の振分け方向への搬出と、振分け手段による物品の所定の振分け動作の有無とを、共通の検知手段で検知することができ、保守・調整の手間がかからず、振分け物品の搬出を確実に検知することができ、かつ、生産ラインの遠隔管理の実効性をも高めることのできる低コストの振分け装置を提供することができる。
また、搬送される各物品が所定の入力信号に対応する振分け方向に振り分けられたか否かを判定するので、振分け装置の動作状態の良否を判定することができる。
さらに、可動アームの振分け方向の切換え動作が検知されたか否かで可動アームの振分け方向切換え動作を判別することができ、いずれの振分け方向への切換え状態で物品が通過したか否かを判定することができる。
加えて、検知手段が光電センサで、その検知軸線の向きを任意の向きに容易に設定することができ、可動アームの検知タイミングを容易に調整できる。また、非接触検知であるから信頼性の高い検知手段となる。
請求項2の発明によれば、前記検知手段が前記搬送路の搬送方向に対し前記搬送路の幅方向及び上下方向に傾いた光軸を有するので、簡単な構成で、可動部材の振分け方向切換え動作と、物品の通過を検知することができる。
請求項の発明によれば、振分け方向の切換えのために可動アームが揺動するとき、その揺動により可動アームが検知手段の光軸を遮るタイミング、すなわち切換え動作検知タイミングが第1の設定位置側か第2の設定位置側のいずれかに偏るので、可動アームの揺動方向をも判別することができる。
請求項の発明によれば、前記可動アームが前記特定方向への振分け動作を行う特定位置に停止したときには前記光軸を遮ることがなく、前記可動アームが前記特定位置から外れたときには前記可動部材により前記光軸が遮られるように、前記可動部材切欠きが形成されているので、簡単な構成で、可動部材の振分け方向切換え動作と、物品の通過を検知することができる。
請求項の発明によれば、前記光電センサが、前記搬送路の幅方向に離間する、投受光器及び該投受光器からの光を反射して該投受光器に受光させる反射部材を有するので、構成が簡素であるのみならず、メンテナンスも専ら片側、例えば投受光器側から容易にできる。
請求項の発明によれば、検知手段が、物品の特定の振分け方向への通過検知と、可動部材の振分け方向切換え動作の検知とに共用されることになり、検知手段を減らすことができる。
請求項7、8の発明によれば、いわゆるドロップアウト式のような上下方向への振分け方式の振分け装置でも、検知手段を、物品の振分け方向への通過検知と、可動部材の振分け方向切換え動作の検知とに共用できるので、検知手段を減らすことができる。
請求項の発明によれば、共通の1個の投受光器でも可動部材の複数の振分け動作を検知可能となり、構成が簡素であるのみならず、メンテナンスも専ら投受光器側から容易にできる。
請求項10の発明の物品検査システムによれば、検査手段による物品の検査結果に応じて振分け手段への所定の入力信号が発生するので、検知手段を、各検査済み物品の搬送方向への通過検知と、可動部材の振分け方向切換え動作の検知とに共用することができ、保守・調整の手間がかからず、振分け物品の搬出を確実に検知することができ、かつ、生産ラインの遠隔管理の実効性をも高めることのできる低コストの物品検査システムを提供することができる。
請求項11の発明によれば、搬送される各物品が所定の入力信号に対応する振分け方向に振り分けられたか否かを判定するので、物品検査システムの動作状態の良否を判定することができる。
請求項12の発明によれば、検査結果に応じて、例えば不良品を搬送路上から外部に選別排出することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1及び図2は本発明の振分け装置を備えた物品検査システムの第1の実施形態を示す図である。
図1において、本実施形態の振分け装置1は、所定のコンベア搬送路10aに沿って物品Wを搬送する搬送手段としてのベルトコンベア10(以下、単にコンベアともいう)と、このコンベア10により搬送される物品Wを複数の振分け方向のうち任意の振分け方向に振り分け可能な可動アーム21(可動部材)を有し、搬送される各物品Wについて入力される所定の入力信号に応じて可動アーム21を対応する振分け方向に動作させる振分け手段20と、コンベア10の搬送方向に対し交差する所定の検知軸線30aを有し、検知軸線30aに達する物品Wの搬送方向への通過及び可動アーム21の振分け方向の切換え動作を共にその検知軸線30a上で検知することができる検知手段30と、を具備している。本実施形態では、可動アーム21は、例えばコンベア搬送路10aの幅方向(図1(a)中の上下方向)に揺動する可動アームで構成されている。
また、本実施形態の物品検査システムは、この振分け装置1と検査装置50とを備えており、検査装置50は、コンベア10により搬送される各物品Wに対し所定の検査(例えば、金属検出、X線検査、重量選別、サイズ検出等)を実行し、その物品Wについての前記所定の入力信号である検査結果信号を発生し、振分け装置1に入力させるようになっている。
そして、振分け手段20の可動アーム21が図1(a)に仮想線で示す揺動位置に位置するよう特定方向への振分け動作を行ったときには、物品Wがコンベア搬送路10aから外部に、例えば斜下方に傾斜した排出路15に排出される。すなわち、本実施形態の物品検査システムでは、振分け装置1を選別装置として機能させるようになっている。なお、物品Wについての検査結果信号は、例えば「良品」、「不良品」の信号であるが、片側のみを表す信号を選択的に出力するものであってもよい。
振分け手段20の可動アーム21は、より具体的には、コンベア10の搬送方向(図1(a)に示す矢印Bの方向)と略平行な通常の振分け位置(図1(a)中に実線で示す可動アーム21の位置;以下、単に第1の設定位置ともいう)P1と、コンベア10の搬送方向に対し所定の交差角度をなしてコンベア搬送路10a上を横切る特定の振分け位置(図1(a)中に仮想線で示す可動アーム21の位置;以下、単に第2の設定位置ともいう)P2とのうちいずれか一方に位置するよう、コンベア搬送方向下流側の端部でコンベア搬送路10aと略直交する回転軸22に支持され、この回転軸22を介して振分け駆動部23により揺動可能に支持されている。
この振分け駆動部23は、例えばロータリソレノイド又はエアーシリンダを含んで構成される公知のもので、回転軸22を所定角度範囲内で往復回動させ得るようになっており、可動アーム21を第1の設定位置P1又は第2の設定位置P2に択一的に位置させることができる。なお、図1中では振分け駆動部23を破線で示したが、振分け駆動部23はコンベア10の側方又は下方の図示しない支持フレームに支持されている。
また、振分け駆動部23は、検査装置50からの検査結果信号(所定の入力信号)に対応する制御部40から振分け信号により駆動回路25を介して駆動されるようになっている。
検知手段30は、検知軸線30aとして、コンベア搬送路10aの搬送方向に対しその路幅方向及び上下方向に傾いた光軸を有する光電センサによって構成されており、検知軸線30a上に位置する投光部31と、その投光部31からの光を受光可能で受光量に応じた電気信号を出力する光電変換機能を有する受光部32と、受光部32の出力信号に基づいて投光部31からの光が受光部32に所定受光量レベルを超えて受光されたか否かを判定し、その判定結果に応じてON又はOFFとなるセンサ出力信号を生成する検知回路33とを有している。ここで、投光部31及び受光部32は、例えば発光ダイオード等の発光素子及びフォトフダイオード等の受光素子で構成されており、コンベア10の搬送方向と直交するコンベア10の幅方向両側に離間し、かつ、コンベア搬送方向及び上下方向にもそれぞれ所定距離だけ離間している。また、その幅方向の離間距離とコンベア搬送方向の離間距離の比や、幅方向の離間距離と上下方向の離間距離の比は、可動アームである可動アーム21の高さとその先端側の揺動軌跡形状とに応じて設定されており、可動アーム21が通常の第1の設定位置P1に位置するときには投光部31から受光部32への光軸30aが可動アーム21により確実に遮られるようになっている。検知回路33は、例えば受光部32の受光量が所定受光量レベル以上となったときにONとなり、受光部32の受光量が所定受光量レベルを下回ったときにOFFとなるセンサ出力信号を生成するようになっている。
制御部40は、検査装置50からの検査結果信号に基づいて振分け手段20を制御する振分け制御手段として機能するとともに、検査装置50からの検査結果信号と検知手段30の検知情報とに基づいて、検査済みの各物品Wがその検査結果信号に対応する振分け方向に振り分けられたか否かを判定する判定手段として機能するようになっている。
この判定手段としての制御部40は、検知手段30の受光部32が投光部31からの光の受光状態(受光しているか又は受光していない状態)が変化するタイミングを振分け方向の切換え動作を検知したタイミング(以下、切換え動作検知タイミングという)とし、物品Wによって投光部31から受光部32への光軸30aが遮られるタイミングを物品通過検知タイミングとして把握するようになっており、可動アーム21が第1の設定位置P1において投光部31から受光部32への光軸30aを遮る状態(遮光状態)から第2の設定位置P2側に揺動し、可動アーム21による遮光状態が解けて投光部31から受光部32に所定光量の光が受光された時点が通常の振分け方向から特定の振分け方向への切換え動作検知タイミングとなる。また、可動アーム21が第2の設定位置P2にあって投光部31から受光部32への光軸30aが遮られない状態から、可動アーム21が第1の設定位置P1側に揺動し、可動アーム21によって投光部31から受光部32への光が遮光されて、受光部32の受光量が一定量に達しなくなった時点が特定の振分け方向から通常の振分け方向への切換え動作検知タイミングとなる。
なお、制御部40は、その具体的なハードウェア構成を図示していないが、CPU、ROM、RAM、及び入出力インターフェース回路に加えて、不揮発性メモリとしてのEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)やハードディスク等を含んで構成されており、ROMやEEPROM、ハードディスク等に格納された所定の振分け制御プログラム及び判定プログラムに従って検知手段30からの検知情報や検査装置50からの判定結果情報等に基づいて、物品Wの振分け方向の制御手段としての機能やその振分けの成否判定を行う判定手段の機能を発揮する。
次に、動作について説明する。
本実施形態では、コンベア10で搬送される個々の物品Wがその上流側で検査装置50によって所定の検査方式で検査され、その検査結果信号が制御部40に入力されるとともに、検査済みの物品Wがコンベア10により順次下流側に搬送される。
この状態においては、図2に示すように、検知手段30により、その検知軸線30a上で、物品Wの搬送方向への通過検知と、可動アーム21の通常振分け方向と特定の振分け方向との間での振分け方向切換え動作の検知とが共に実行される。なお、同図において、「RJ制御信号」は、検査結果信号(OK(良品)又はNG(不良品))に対応して変化する振分け制御信号であり、検査結果がNGであるときにHIGHレベルとなる。また、「アーム位置」は振分け駆動部23による可動アーム21の揺動(回動)角度で、第1の設定位置P1にあるときが最小角度、例えば0度であり、第2の設定位置P2にあるときが最大角度である。検知手段30の検知情報である「センサ出力信号」は、可動アーム21が第1の設定位置P1において光軸30aを遮る状態(遮光状態)から第2の設定位置P2側に揺動し、受光部32に所定光量の光が受光された時点でONとなり、一方、可動アーム21が第2の設定位置P2にあって光軸30aが遮られない状態から、可動アーム21が第1の設定位置P1側に揺動することで、あるいは物品Wが検知軸線である光軸30aを横切ることで、受光部32の受光量が所定光量に達しなくなると、OFFとなる。
より具体的には、このとき、制御部40では、振分け制御信号(RJ制御信号)の出力をトリガとして内部のタイマを起動し、次のような振分け制御を実行する。
まず、センサ出力の立上り若しくは立下りを検出すると、これを振分け手段20による振分け方向の切換え動作開始とみなし、このときのタイミングをメモリに記憶させる。次に、センサ出力の立下り若しくは立上りを検出すると、これを振分け手段20による振分け方向の切換え動作の終了とみなし、このときのタイミングをメモリに記憶させる。そして、この切換え動作の開始タイミングから終了タイミングまでの時間が所定の切換え許容時間の範囲内か否かを判定し、切換え動作が正常に終了したか否かが確認される。
切換え動作の開始タイミングから終了タイミングまでの時間が所定の切換え許容時間の範囲内からはずれた場合には、切換え動作を行う振分け手段20内のアクチュエータ(モータやシリンダ等)等の異常若しくは劣化と判定し、例えばアクチュエータ劣化の警報出力を行う。なお、このとき、所定の切換え許容時間の範囲をアクチュエータ劣化の検出に好適な範囲とすることで、振分け動作に即座のメンテナンスが要求されるほどの異常がないものの、アクチュエータの劣化を報知しながら振分け動作を継続させ、装置の停止に至るような事態を未然に防止できる。なお、このような切換え許容範囲の設定は、予め設定モードにおいて、振分け手段20を第1の設定位置P1と第2の設定位置P2との間で繰り返し、切換えながら、適当な値に設定される。
次いで、センサ出力の立上り若しくは立下りを検出すると、これを物品Wの通過開始とみなし、このときのタイミングをメモリに記憶させる。次に、センサ出力の立下り若しくは立上りを検出すると、これを物品Wの通過完了とみなし、このときのタイミングをメモリに記憶させる。そして、この物品通過の開始タイミングから終了タイミングまでの通過時間が所定の物品通過許容時間の範囲内か否かを判定し、通過時間が正常か否かが確認される。このときの判定結果がNGであれば、搬送の異常か若しくは物品長さが異なるといった異常が発生しているので、例えば公知の方法で警報出力を行う。
図2から明らかなように、本実施形態においては、搬送される検査済みの物品Wの振分け方向への搬出と、可動アーム21の振分け方向の切換え動作の有無とを、共通の検知手段30で検知することができることとなる。その結果、振分け装置1の保守・調整の手間がかからず、振分け物品の搬出を確実に検知することができ、かつ、生産ラインの遠隔管理の実効性をも高めることのできる低コストの振分け装置1を提供することができる。
また、制御部40は、搬送される各物品Wがその検査結果信号に対応する振分け方向に振り分けられたか否かを判定することができるので、振分け装置1の振分け動作状態の良否を判定することができる。
さらに、検査結果信号の入力後の所定期間(物品Wが通過検知される位置までの通常の搬送時間)内における検知手段30の検知軸線30a上における遮光状態の解除、すなわち、可動アーム21の振分け方向の切換え動作が検知されたか否かで可動アーム21の特定の振分け方向への切換え動作の有無を判別することができ、いずれの切換え状態で物品Wが通過したか否かを判定することができる。
また、検知手段30がコンベア10の搬送方向に対しコンベア搬送路10aの幅方向及び上下方向に傾いた光軸30aを有するので、簡単な構成で、可動アーム21の振分け方向切換え動作と、物品Wの通過とを所望するタイミングで共に検知させることができる。
このように、本実施形態の物品検査システムでは、検査装置50による物品Wの検査結果に応じて振分け装置1への所定の入力信号が発生するとき、振分け装置1の検知手段30を、各検査済み物品Wの搬送方向への通過検知と、可動アーム21の振分け方向切換え動作の検知とに共用することができ、保守・調整の手間がかからず、振分け物品の搬出を確実に検知することができる。また、可動アーム21の振分け方向切換え動作及びそのタイミングと物品Wの通過タイミングとを検知できるから、振分け不良が発生した場合に、可動アーム21の振分け方向切換え動作自体が不良であったのか、その切換え動作のタイミングが不良であったのかが把握できるので、生産ラインの遠隔管理の実効性をも高めることのできる低コストの物品検査システムを提供することができる。しかも、各物品Wの検査装置50による検査結果に応じて、例えば不良品をコンベア搬送路10a上から外部に選別排出することができる。
なお、図1に示す検知軸線30aの配置では、可動アーム21が第1の設定位置P1にあるときは検知手段30は遮光状態のままであるから、通常の判定結果、例えば良品と判定された物品Wについて通過を検知できないことになるが、本実施形態では、検知手段30が光電センサで、その検知軸線30aの向きを任意の向きに容易に設定することができ、可動アーム21の検知タイミングの変更や、第2の設定位置P2で受光可能となるように検知軸線30aの配置を容易に調整できる。
また、投光部31及び受光部32を、コンベア搬送路10aの幅方向一方側に配置し又は投受光器として一体化し、コンベア搬送路10aの幅方向他方側に反射部材を配置するようにすれば、例えば共通の一体型の投受光器で可動アーム21の振分け方向の切換え動作を検知可能となり、構成が簡素であるのみならず、メンテナンスも専ら片側、例えばコンベア搬送路10aの幅方向一方側である投受光器側から容易に行うことができる。いずれの場合も、検知手段30は非接触検知方式であるから、信頼性の高い検知手段となる。
[第2の実施の形態]
図3〜図5は本発明の振分け装置を備えた物品検査システムの第2の実施形態を示す図である。なお、本実施形態は振分け装置の振分け方式が上述した第1の実施の形態とは相違するが、検査装置50や制御系の主たる構成は上述したそれらとほぼ同様であるので、同様な構成については図1及び図2における符号と同一の符号を用い、相違点について詳述する。
図3及び図4に示すように、本実施形態では、物品Wを所定搬送方向に搬送するベルトコンベア60(搬送手段;以下、単にコンベアという)が、複数の部分搬送区間のベルトコンベア61,62,63に分割されており、下流側の部分搬送区間のベルトコンベア63の下方にはこれらベルトコンベア61〜63と同期駆動される同期搬送ベルト64が設けられている。
ここで、中間の部分搬送区間を形成するベルトコンベア62(搬送路の一部)は、後述する振分け駆動部65により駆動されたとき、その上流側端部62aを回動中心として下流側端部62bを上下方向に揺動させることができ、所定の検査結果のときに下流側端部62bを下方に揺動させて物品Wを同期搬送ベルト64上に振分け搬送する、いわゆるドロッパ方式の振分け装置を構成している。なお、このようなドロッパ方式の振分け装置自体は公知であるので、詳述しないが、ベルトコンベア62は、例えば図3(c)に示すように、ベルトコンベア62内の複数のローラや下流側のローラを回転自在に支持し上下方向に揺動する回動フレーム62f(可動部材)を有しており、そのコンベア全体で物品Wの振分け方向を切り換える可動部材として機能する。振分け駆動部65は、例えば図3(c)に示すように、コンベア60の図示しない支持フレームに揺動可能に支持されて回動フレーム62fの中間部を上下方向に駆動し又は保持するエアシリンダ65aと、エアシリンダ65aへの圧空(作動流体)の給排を制御してエアシリンダ65aを伸縮させる伸縮制御部(詳細は図示していない)とを有しており、ベルトコンベア62を、第1の設定位置P1、例えば図3(b)に実線で示す水平姿勢位置と、第2の設定位置P2、例えば図3(b)に仮想線で示すドロップ姿勢位置とに、択一的に位置させることができる。
なお、振分け駆動部65の前記伸縮制御部は、駆動回路25から伸縮駆動電気信号に応じてエアシリンダ65aの伸張及び収縮動作を制御する公知のものであり、検査装置50からの検査結果信号(所定の入力信号)に対応する制御部40から振分け信号により、駆動回路25を介して駆動制御されるようになっている。
本実施形態では、図4(a)に示すように、検知手段70が、コンベア搬送路60aの幅方向に互いに離間する、投光器からなる投光部71と、その投光部71からの光を受光する受光器からなる受光部72とを有している。すなわち、検知手段70は、投光部71と、可動部材であるベルトコンベア62の振分け方向の切換え動作により、投光部71がコンベア搬送路60aの上下方向所定位置で作動したとき、その投光部71からの光を受光可能な受光部72と、を有している。また、判定手段としての制御部40は、受光部72が投光部71からの光を受光するタイミングを切換え動作検知タイミングとし、物品Wによって投光部71から受光部72への光軸が遮られるタイミングを物品通過検知タイミングとするようになっている。なお、図4(b)に示すように、検知手段70は、投光器と受光器を図示しない同一ホルダ内に保持させて一体化した投受光器72´と、この投受光器72´に対しコンベア搬送路60aの幅方向に離間し、投受光器72´からの光を反射してその投受光器72´に受光させる反射部材73とを有しているものであってもよい。
図4(a)に示す投光部71及び図4(b)に示す反射部材73は、それぞれ例えばベルトコンベア62の下流側端部62bの近傍でベルトコンベア62の回動フレーム62fに支持されることで、ベルトコンベア62の上下方向への揺動に伴って投光部71も上下方向の所定範囲内で移動するようになっており、上側の振分け方向に対する上側設定位置と下側の振分け方向に対する下側設定位置とのそれぞれにおいて検知軸線70aを形成し得る。そして、検知手段70は、その検知軸線70a上で、物品Wの搬送方向への通過検知と、可動部材であるベルトコンベア62の通常振分け方向と特定の振分け方向との間での振分け方向切換え動作の検知とを共に実行することが可能である。
図5において、「RJ制御信号」は、検査結果信号(OK(良品)又はNG(不良品))に対応して変化する振分け制御信号であり、検査結果がNGであるときにHIGHレベルとなる。また、「コンベア位置」は振分け駆動部65によるベルトコンベア62の上下方向への揺動(回動)角度で、第1の設定位置P1にある水平時(normal時)を最小角度(0度)とし、第2の設定位置P2にあるドロップ時(down時)を最大角度として示している。検知手段70の検知情報である「センサ出力信号」は、ベルトコンベア62が第1の設定位置P1から第2の設定位置P2側に揺動し、受光部72に所定光量の光が受光された時点でONとなり、一方、ベルトコンベア62が第2の設定位置P2にあって受光部72に所定光量の光が受光されている状態から、ベルトコンベア62が第1の設定位置P1側に揺動することで、あるいは物品Wが検知軸線である光軸30aを横切ることで、受光部72の受光量が所定光量に達しなくなると、OFFとなる。
この図5から明らかなように、本実施形態においては、搬送される検査済みの物品Wの複数の振分け方向への搬出と、振分け手段を構成するベルトコンベア62による物品Wの所定の振分け動作の有無とを、共通の検知手段70で検知することができる。その結果、振分け装置1の保守・調整の手間がかからず、かつ、生産ラインの遠隔管理の実効性をも高めることのできる低コストの振分け装置1を提供することができる。
また、検知手段70が、図4(b)に示すように、投光器と受光器とを一体的に備える投受光器72´と、その投受光器72´からの光を反射して投受光器72´に受光させる反射部材73とを有する場合、構成が簡素であるのみならず、メンテナンスも専ら片側、例えば投受光器72´側から容易にできる。
さらに、本実施形態のコンベア60はいわゆるドロップアウト式で、上下方向への振分け方式であるが、検知手段70が、物品Wの特定の振分け方向への通過検知と、可動部材であるベルトコンベア62の振分け方向切換え動作の検知とに共用されることから、検知手段を減らすことができる。
このように、本実施形態でも、振分け方向切換え動作の検知と物品Wの通過とを所望するタイミングで共に検知させることができ、上述の第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
[第3の実施の形態]
図6及び図7は本発明の振分け装置を備えた物品検査システムの第3の実施形態を示す図である。なお、本実施形態は検知手段の検知軸線の配置は相違するが、その他の構成は上述した第1の実施の形態とほぼ同様であるので、同様な構成又はそれに相当する構成については図1及び図2における符号と同一の符号を用い、相違点について詳述する。
図6及び図7に示すように、本実施形態では、検知手段30を第1の実施形態と同様の光電センサとしているが、その検知軸線30aが、コンベア10の搬送方向に対しコンベア搬送路10aの搬送方向、幅方向及び上下方向に延在する傾斜した軸線となり、かつ、受光部32が通常の振分け方向に対応する第1の設定位置P1(図6(a)参照)と特定の振分け方向に対応する第2の設定位置P2(図6(b)参照)の双方で受光可能となるように、可動アーム21の先端の揺動軌跡に対する検知軸線30aの配置設定を行っている。
したがって、図7(a)に示すように、可動アーム21が検査結果OKに対応する第1の設定位置P1にあるとき、すなわち「RJ制御信号」が検査結果OKに対応するLOWレベルのままであるときには、「アーム位置」も振分け駆動部23による可動アーム21の揺動(回動)角度0度となる第1の設定位置P1(図中ではOK)のままであり、検知手段30の検知情報である「センサ出力信号」は、物品Wが検知軸線である光軸30aを横切ることで、受光部32の受光量が所定光量に達しなくなると、OFFとなる。
一方、図7(b)に示すように、可動アーム21が検査結果NGに対応する第2の設定位置P2に移動するとき、すなわち、「RJ制御信号」が検査結果NGに対応するHIGHレベルに変化するときには、「アーム位置」も振分け駆動部23による可動アーム21の揺動角度0度の第1の設定位置P1(図中ではOK側)から第2の設定位置P2(図中NG側)に変化し、その途中で、可動アーム21の先端部が検知軸線30aを一旦遮ることで、検知手段30の検知情報である「センサ出力信号」は、可動アーム21の第1の設定位置P1から第2の設定位置P2への切換え(アーム動作検知OK側 ―> NG側)を検知したOFF状態となる。
次いで、可動アーム21の先端部が検知軸線30aから下方に外れる(図6(b)参照)ことにより、「センサ出力信号」は、再度ONとなる。その後、「センサ出力信号」は、物品Wが検知軸線である光軸30aを横切ることで、受光部32の受光量が所定光量に達しなくなると、再度OFFとなり、物品Wが検知軸線30aから外れると、再度ONとなる。そして、NGの判定結果信号の入力から所定時間が経過すると、可動アーム21がOK側に復帰するよう振分け駆動部23により駆動され、その駆動中に、「センサ出力信号」が可動アーム21の第2の設定位置P2から第1の設定位置P1への切換え(アーム動作検知NG側 ―> OK側)を検知したOFF状態となる。
この図7から明らかなように、本実施形態においては、検査済みの不良の物品Wの所定の選別排出先への搬出と、検査済みの良品の物品Wの通常の搬送先への搬出と、振分け手段20の可動アーム21による物品Wの振分け方向の切換えの有無とを、共通の検知手段30で検知することができることとなる。その結果、振分け装置1の保守・調整の手間がかからず、振分け物品の搬出を確実に検知することができ、かつ、生産ラインの遠隔管理の実効性をも高めることのできる低コストの振分け装置1を提供することができる。
本実施例では、さらに、可動アーム21が動作していることを「センサ出力信号」のON/OFF変化によって検知する場合に、「RJ制御信号」の立上り又は立下りから「センサ出力信号」のON/OFF変化までの時間(図7(b)に示す時間ta,tb)が可動アーム21の動作方向によって異なる(すなわち、時間taの後で時間tbが経過するか、その逆となる)ようにしているので、可動アーム21がどちらから動いたかが判る。すなわち、可動アーム21が第1の振分け方向に対応する第1の設定位置P1と第2の振分け方向に対応する第2の設定位置P2との間で搬送路10aの幅方向に揺動し、その揺動範囲内で第1の設定位置P1側又は第2の設定位置P2側に偏る途中位置に達したときに、可動アーム21が検知手段30の光軸30aを遮るように設定しておくことにより、判定手段である制御部40において、可動アーム21の第1の設定位置P1から第2の設定位置P2までの揺動期間中に可動アーム21が検知手段30の光軸30aを遮るタイミングに基づき、可動アーム21の揺動方向を判定することができる。このように、振分け方向の切換えのために可動アーム21が揺動するとき、その揺動により可動アーム21が検知手段30の光軸30aを遮るタイミング、すなわち切換え動作検知タイミングが、第1の設定位置P1側か第2の設定位置P2側のいずれかに偏るものとなり、それによって可動アーム21の揺動方向が判別可能となる。
[第4の実施の形態]
図8及び図9は本発明の振分け装置を備えた物品検査システムの第4の実施形態を示す図である。なお、本実施形態は検知手段の検知軸線の配置は相違するが、その他の構成は上述した第2の実施の形態とほぼ同様であるので、同様な構成又はそれに相当する構成については図3及び図4における符号と同一の符号を用い、相違点について詳述する。
図8及び図9に示すように、本実施形態では、検知手段70を、投光部及び受光部を一組として同一ホルダ内に収納した一体型の投受光器76(光電センサ)とし、コンベア搬送路60aを挟んでこれに対向する一対の反射部材77,78が設けられている。ここで、第1の反射部材77は、可動部材としてのベルトコンベア62が第1の設定位置P1である水平姿勢にあるとき(図8(b)中に実線で示すnormal位置にあるとき)に、投受光器76からの光を反射して投受光器76に受光させるよう検知軸線70aに垂直な反射面を形成している。また、第2の反射部材78は、可動部材としてのベルトコンベア62が第2の設定位置P2である傾斜姿勢にあるとき(図8(b)中に仮想線で示すdown位置にあるとき)に、投受光器76からの光を投受光器76に受光させるようdown時の検知軸線70aに垂直な反射面を形成している。
すなわち、本実施形態では、ベルトコンベア62が搬送路60aを第1の振分け方向に対応する第1の設定位置P1(図中ではnormal)と第2の振分け方向に対応する第2の設定位置P2(図中ではdown)との間で上下方向に動作させるとともに、検知手段70が、可動部材であるベルトコンベア62の振分け方向切換え動作に連動して搬送路60aと共に上下方向に移動する投光器と受光器が一体となった反射型光電センサの投受光器76と、投受光器76が第1の設定位置P1にあるときにその投受光器76からの光を投受光器76に向かって反射し、その反射光を投受光器76に受光させる第1の反射部材77と、投受光器76が第2の設定位置P2にあるときにその投受光器76からの光を投受光器76に向かって反射し、その反射光を前記投受光器76に受光させる第2の反射部材78とを有している。
これら投受光器76及び反射部材77,78は、第1の設定位置P1及び第2の設定位置P2のそれぞれで搬送路60aの幅方向に延びる光軸70aを形成し、制御部40は、光電センサ76,77が第1の設定位置P1及び第2の設定位置P2のそれぞれで光を受光するタイミングを切換え動作検知タイミングとし、第1の設定位置P1及び第2の設定位置P2のそれぞれにおいて物品Wの通過により光軸70aが遮られるタイミングを物品通過検知タイミングとする。そして、制御部40は、これら物品通過検知タイミングと、切換え動作検知タイミングとに基づいて、物品Wが所定の入力信号に対応する振分け方向に振り分けられたか否かを判定する。
判定手段としての制御部40は、受光部としての投受光器76が投光部としての投受光器76からの光(反射光)を第1の設定位置P1で受光する状態から外れるかその状態になるタイミング、及び受光部としての投受光器76が投光部としての投受光器76からの光を第2の設定位置P2で受光する状態になるかその状態から外れるタイミングを、それぞれ異なる振分け動作に対応する切換え動作検知タイミングと判定し、各設定位置P1,P2で物品Wによって投光部76と第1の反射部材77又は第2の反射部材78の間の光軸が遮られるタイミングを、それぞれ異なる振分け設定状態における物品通過検知タイミングとして、各振分け方向における物品Wの通過の有無を判定するようになっている。
したがって、図9に示すように、ベルトコンベア62が検査結果OKに対応する第1の設定位置P1(normal)にあるとき、すなわち「RJ制御信号」が検査結果OKに対応するLOWレベル(低レベル)のままであるときには、「コンベア位置」も振分け駆動部65によるベルトコンベア62の揺動(回動)角度0度となる第1の設定位置P1(図中ではOK)のままであり、検知手段70の検知情報である「センサ出力信号」は、物品Wが検知軸線である光軸70aを横切ることで、投受光器76の受光量が所定光量に達しなくなると、OFFとなる。
一方、ベルトコンベア62が検査結果NGに対応する第2の設定位置P2に移動するとき、すなわち、「RJ制御信号」が検査結果NGに対応するHIGHレベル(高レベル)に変化するときには、図9に示すように、「コンベア位置」も振分け駆動部65によるベルトコンベア62の揺動角度0度の第1の設定位置P1(図中ではnormal)から第2の設定位置P2(図中down)に変化し、その途中で、検知手段70の投受光器76から光の光軸が反射部材77の反射面範囲から外れて投受光器76の出力である「センサ出力」が一旦OFFとなり、ベルトコンベア62が第2の設定位置P2付近に達して検知手段70の投受光器76から光の光軸が反射部材78の反射面内に入ると、投受光器76の出力である「センサ出力」が再度ONとなる。
その後、「センサ出力信号」は、第2の設定位置P2のベルトコンベア62上で物品Wがdown側の検知軸線である光軸70aを横切ることで、投受光器76の受光量が所定光量に達しなくなると、再度OFFとなり、物品Wがdown側の検知軸線70aから外れると、再度ONとなる。そして、NGの判定結果信号の入力から所定時間が経過すると、ベルトコンベア62がOK側に復帰するよう振分け駆動部65により上方側に駆動され、その駆動中に、投受光器76からの光軸が反射部材78の反射面範囲から外れて投受光器76の出力である「センサ出力」が一旦OFFとなり、ベルトコンベア62が第1の設定位置P1付近に達して投受光器76から光の光軸が反射部材77の反射面範囲内に入ると、投受光器76の出力である「センサ出力」が再度ONとなる。
この図9から明らかなように、本実施形態においても、検査済みの不良の物品Wの所定の選別排出先への搬出と、検査済みの良品の物品Wの通常の搬送先への搬出と、振分け手段であるベルトコンベア62及び振分け駆動部65による物品Wの振分け方向の切換えの有無とを、共通の検知手段70で検知することができることとなる。その結果、振分け装置1の保守・調整の手間がかからず、振分け物品の搬出を確実に検知することができ、かつ、生産ラインの遠隔管理の実効性をも高めることのできる低コストの振分け装置1を提供することができる。
なお、図8においては、投受光器76をベルトコンベア62と共に上下動する可動側に設置しているが、透過型光電センサを用いて反射板の代わりに投光器、可動側に受光器を設置してもよい。また、これらとは逆に可動側に投光器を設置してもよいし、反射型の光電センサの場合には、可動側に反射部材を設置し、第1の設定位置P1及び第2の設定位置P2のぞれぞれに対応する投受光器を設置してもよいことはいうまでもない。
[第5の実施の形態]
図10は本発明の振分け装置を備えた物品検査システムの第5の実施形態を示す図である。なお、本実施形態は検知手段の検知軸線の配置は相違するが、その他の構成は上述した第1の実施の形態とほぼ同様であるので、同様な構成又はそれに相当する構成については図1及び図2における符号と同一の符号を用い、相違点について詳述する。
図10に示すように、本実施形態では、検知手段30が、コンベア10の搬送方向に対してコンベア搬送路10aの搬送方向及び幅方向に延在する検知軸線としての光軸30aと、可動アーム21が特定位置に停止したときには光軸30aを遮ることがなく、可動アーム21が第2の設定位置P2から外れたときには可動アーム21により光軸30aが遮られるように、可動アーム21に形成された例えば断面凹形状が略U字形の切欠き38と、を有している。したがって、検知手段30の投光部31及び受光部32をコンベア搬送路10aの上下方向に離間させる、すなわち、検知軸線としての光軸30aをコンベア搬送路10aの上下方向にも延ばす必要がなく、検知手段30をよりコンパクトにできる。しかも、簡単な構成で、可動アーム21の振分け方向切換え動作と、物品Wの通過を検知することができるのは、上述の通りである。
[第6の実施の形態]
図11は本発明の振分け装置を備えた物品検査システムの第6の実施形態を示す図である。なお、本実施形態は検知手段の検知軸線の配置は相違するが、その他の構成は上述した第1、第5の実施の形態とほぼ同様であるので、同様な構成又はそれに相当する構成については図1、図2及び図10中の符号と同一の符号を用い、相違点について詳述する。
図11に示すように、本実施形態では、検知手段30を光電センサとしているが、その投光部及び受光部を単一の一体型の投受光器36とし、コンベア搬送路10aを挟んでこれに対向するよう反射面を有する反射部材37が設けられている。この反射部材37は、可動アーム21が第1の設定位置P1にあるとき(図11中に仮想線で示すnormal位置にあるとき)に、投受光器36からの光を投受光器36に折り返し反射して受光させるよう検知軸線30aに垂直な反射面37aを有している。さらに、可動アーム21にもその所定の回動半径位置に反射部材39が装着されている。この反射部材39は、可動アーム21が第1の設定位置P1から第2の設定位置P2に又はその逆に切り換えられる際に搬送方向に対して所定交差角度をなす向きになるとき、投受光器36と反射部材37の間に到達して投受光器36からの光を投受光器36に向かって反射し、受光させることができる。
したがって、可動アーム21が第1の設定位置P1にあるときには、投受光器36と反射部材37の間の光軸30aを遮る物品Wの通過が投受光器36によって検出され、一方、可動アーム21が第2の設定位置P2にあるときには、投受光器36と可動アーム21上の反射部材39との間の光軸30aを遮る物品Wの通過が投受光器36によって検出される。また、可動アーム21が正常に第1の設定位置P1から第2の設定位置P2に切り換えられるときには、その切換え駆動時点から所定時間内に投受光器36と反射部材37の間の光軸30aが一旦遮られた後、即座に反射部材39からの反射光が投受光器36に受光され、物品Wがその長さに対応する所定時間だけ遮光する時間以外は投受光器36に反射光が受光され続ける(センサ出力がONとなる)。可動アーム21が正常に第2の設定位置P2から第1の設定位置P1に切り換えられるときには、その切換え駆動後即座に反射部材39からの反射光が投受光器36に受光されなくなって投受光器36と反射部材37の間の光軸30aが一旦遮られた状態となり、可動アーム21がほぼ第1の設定位置P1に達すると、物品Wがその長さに対応する所定時間だけ遮光する時間以外は投受光器36に反射光が受光され続ける状態になる。
したがって、本実施形態でも、単一の検知手段30の出力から、物品Wの振分け方向への通過と、可動アーム21の振分け方向の切換え動作とを共に検知することができ、上述の各実施形態と同様な効果が期待できる。
以上説明したように、本発明は、検知手段によりその検知軸線上で物品の搬送方向への通過検知と可動部材の振分け方向切換え動作の検知とを共に実行するので、搬送される物品の振分け方向への搬出と、振分け手段による物品の所定の振分け動作の有無とを、共通の検知手段で検知することができ、保守・調整の手間がかからず、振分け物品の搬出を確実に検知することができ、かつ、生産ラインの遠隔管理の実効性をも高めることのできる低コストの振分け装置を提供することができるという効果を奏するものであり、振分け装置及びこれを備えた物品検査システム、特に、物品検査装置からの検査結果信号に対応して搬送手段上の物品の搬送方向を振り分ける振分け装置及びこれを備えた物品検査システム全般に有用である。
(a)は本発明の第1の実施の形態に係る振分け装置及び物品検査システムを示すその概略ブロック構成図であり、(b)は(a)におけるB方向矢視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る振分け装置における不良発生時の振分け制御信号、可動アーム動作、及びセンサ出力信号の変化を示すタイミングチャートである。 (a)は本発明の第2の実施の形態に係る振分け装置及び物品検査システムを示すその概略の平面ブロック構成図であり、(b)はその概略の側面図、(c)はその振分け駆動部の概略側面断面図である。 図3(b)におけるD−D矢視図で、(a)は搬送路の両側方に投光器と受光器を配した態様を、(b)は搬送路の一方側に反射部材を他方側に投受光器を配した態様を、それぞれ示している。 本発明の第2の実施の形態に係る振分け装置における不良発生時の振分け制御信号、可動アーム動作、及びセンサ出力信号の変化を示すタイミングチャートである。 (a)は本発明の第3の実施の形態に係る振分け装置及び物品検査システムを示すその概略ブロック構成図であり、(b)は(a)におけるB方向矢視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る振分け装置における通常時及び不良発生時の、振分け制御信号、可動アーム動作、及びセンサ出力信号の変化を示すタイミングチャートである。 (a)は本発明の第4の実施の形態に係る振分け装置及び物品検査システムを示すその概略の平面ブロック構成図であり、(b)はその概略の側面図、(c)はその振分け駆動部の概略側面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る振分け装置における不良発生時の振分け制御信号、可動アーム動作、及びセンサ出力信号の変化を示すタイミングチャートである。 本発明の第5の実施の形態に係る振分け装置及び物品検査システムを示すその概略ブロック構成図である。 本発明の第6の実施の形態に係る振分け装置及び物品検査システムを示すその概略ブロック構成図である。
符号の説明
10,60 ベルトコンベア、コンベア(搬送手段)
10a コンベア搬送路(搬送路)
15 排出路(搬送路の外部)
20 振分け手段
21 可動アーム(可動部材)
23 振分け駆動部
25 駆動回路
30,70 検知手段
30a,70a 検知軸線、光軸
31 投光部
32 受光部
36 投受光器(投光部、受光部)
37 反射部材(受光部)
38 切欠き
39 反射部材
40 制御部(判定手段)
50 検査装置
61,63 ベルトコンベア(部分的な搬送区間)
62 ベルトコンベア(可動部材、振分け手段)
62a 上流側端部
62b 下流側端部
62f 回動フレーム
62g 揺動ロッド
65 駆動部(振分け手段)
71 投光部
72 受光部
72´,76 投受光器(投光部)
73 反射部材
77 第1の反射部材(第1の受光部)
78 第2の反射部材(第2の受光部)

Claims (12)

  1. 所定の搬送路に沿って物品を搬送する搬送手段(10)と、
    前記搬送手段により搬送される物品を複数の振分け方向のうち任意の振分け方向に振り分けるよう前記搬送路の幅方向に揺動可能な可動アーム(21)を有し、前記物品について入力される所定の振分け制御信号に応じて前記可動アーム前記搬送路の幅方向に揺動させる振分け手段(20)と、
    前記搬送路の幅方向に延在する光軸を有し、該光軸を遮る前記物品の搬送方向への通過及び前記可動アームの揺動による振分け方向の切換え動作を共に検知することができる光電センサ(30)と、
    前記所定の振分け制御信号と前記光電センサの検知情報とに基づいて、前記物品が前記所定の振分け制御信号に対応する振分け方向に振り分けられたか否かを判定する判定手段(40)と、を備え、
    前記判定手段(40)は、前記物品の搬送方向への通過によって前記光電センサの光軸が遮光される物品通過検知タイミングと、前記所定の振分け制御信号の入力から前記物品通過検知タイミングまでの物品搬送時間内における前記可動アームの揺動によって前記光電センサの光軸が遮光状態から受光状態に変化する切換え動作検知タイミングとに基づいて、前記物品が前記所定の振分け制御信号に対応する振分け方向に振り分けられたか否かを判定することを特徴とする振分け装置。
  2. 前記光電センサが前記搬送路の搬送方向に対し前記搬送路の幅方向及び上下方向に傾いた光軸を有することを特徴とする請求項1に記載の振分け装置。
  3. 前記可動アームが第1の振分け方向に対応する第1の設定位置と第2の振分け方向に対応する第2の設定位置との間で前記搬送路の幅方向に揺動し、該揺動範囲内で前記第1の設定位置側又は前記第2の設定位置側に偏る途中位置に達したときに前記可動アームが前記光電センサの光軸を遮るとともに、
    前記判定手段が、前記可動アームの前記第1の設定位置から前記第2の設定位置までの揺動期間中に前記可動アームが前記光電センサの光軸を遮るタイミングに基づいて、前記可動アームの揺動方向を判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の振分け装置。
  4. 前記可動アームが特定方向への振分け動作を行う特定位置に停止したときには前記光軸を遮ることがなく、前記可動アームが前記特定位置から外れたときには前記可動アームにより前記光軸が遮られるように、前記可動アームに切欠き(38)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の振分け装置。
  5. 前記光電センサが、前記搬送路の幅方向に離間する、投受光器(36;76)及び該投受光器からの光を反射して該投受光器に受光させる反射部材(37;77,78)を有することを特徴とする請求項1に記載の振分け装置。
  6. 所定の搬送路に沿って物品を搬送する搬送手段(60)と、
    前記搬送手段により搬送される物品を複数の振分け方向のうち任意の振分け方向に振り分けるよう前記搬送路の一部を揺動させる可動部材(62)を有し、前記物品について入力される所定の振分け制御信号に応じて前記可動部材により前記搬送路の一部を揺動させる振分け手段(62及び65)と、
    前記搬送路の幅方向に延在する光軸を有し、該光軸を遮る前記物品の搬送方向への通過及び前記可動部材の揺動による振分け方向の切換え動作を共に検知することができる検知手段(70)と、
    前記所定の振分け制御信号と前記検知手段の検知情報とに基づいて、前記物品が前記所定の振分け制御信号に対応する振分け方向に振り分けられたか否かを判定する判定手段(40)と、を備え、
    前記判定手段(40)は、前記物品の搬送方向への通過によって前記検知手段の光軸が遮光される物品通過検知タイミングと、前記所定の振分け制御信号の入力から前記物品通過検知タイミングまでの物品搬送時間内における前記可動部材の揺動によって前記検知手段の光軸が遮光状態から受光状態に変化する切換え動作検知タイミングとに基づいて、前記物品が前記所定の振分け制御信号に対応する振分け方向に振り分けられたか否かを判定することを特徴とする振分け装置。
  7. 前記可動部材が、前記搬送路を第1の振分け方向に対応する第1の設定位置と第2の振分け方向に対応する第2の設定位置との間で上下方向に動作させるとともに、
    前記検知手段が、前記第1の設定位置及び前記第2の設定位置のいずれかで前記搬送路の幅方向に光軸を形成する光電センサ(71,72)からなることを特徴とする請求項6に記載の振分け装置。
  8. 前記判定手段は、前記光電センサが前記第1の設定位置及び前記第2の設定位置のうちいずれかの設定位置で光を受光するタイミングを前記切換え動作検知タイミングとし、前記いずれかの設定位置で前記物品の通過によって前記光軸が遮られるタイミングを前記物品通過検知タイミングとすることを特徴とする請求項7に記載の振分け装置。
  9. 前記検知手段が、前記可動部材の振分け方向切換え動作に連動して前記搬送路の上下方向に移動する投受光器(76)と、該投受光器が前記第1の設定位置にあるとき、該投受光器からの光を該投受光器に向かって反射して該反射した光を前記投受光器に受光させる第1の反射部材(77)と、前記投受光器が前記第2の設定位置にあるとき、該投受光器からの光を該投受光器に向かって反射して該反射した光を前記投受光器に受光させる第2の反射部材(78)と、を有することを特徴とする請求項6、7又は8に記載の振分け装置。
  10. 請求項1ないし9のうちいずれか1項に記載の振分け装置と、
    前記搬送手段により搬送される物品を検査し、該物品についての検査結果に応じて前記所定の振分け制御信号を発生する検査手段(50)と、を備えた物品検査システム。
  11. 前記判定手段(40)は、前記所定の振分け制御信号と前記検知手段の検知情報とに基づいて、前記物品が前記所定の振分け制御信号に対応する振分け方向に振り分けられたか否かを判定することを特徴とする請求項10に記載の物品検査システム。
  12. 前記振分け手段の前記可動部材が前記所定の振分け制御信号に対応する振分け動作を行ったとき、前記物品が前記搬送路外に排出されるよう、前記振分け手段を選別装置として機能させることを特徴とする請求項11に記載の物品検査システム。
JP2006277825A 2006-10-11 2006-10-11 振分け装置及びこれを備えた物品検査システム Active JP4772640B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006277825A JP4772640B2 (ja) 2006-10-11 2006-10-11 振分け装置及びこれを備えた物品検査システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006277825A JP4772640B2 (ja) 2006-10-11 2006-10-11 振分け装置及びこれを備えた物品検査システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008094543A JP2008094543A (ja) 2008-04-24
JP4772640B2 true JP4772640B2 (ja) 2011-09-14

Family

ID=39377801

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006277825A Active JP4772640B2 (ja) 2006-10-11 2006-10-11 振分け装置及びこれを備えた物品検査システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4772640B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5553528B2 (ja) * 2009-05-11 2014-07-16 大和製衡株式会社 振分装置
WO2018190238A1 (ja) * 2017-04-11 2018-10-18 アンリツインフィビス株式会社 物品振分装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59135486A (ja) * 1983-01-24 1984-08-03 Ricoh Co Ltd カラ−画像形成方法
JPH0696403B2 (ja) * 1990-06-07 1994-11-30 ワイオープラント株式会社 一時貯蔵機能を具えた搬送装置
JPH06211334A (ja) * 1993-01-19 1994-08-02 Juki Corp 部品搭載装置の基板検出装置
JP2736001B2 (ja) * 1993-12-10 1998-04-02 日立テクノエンジニアリング株式会社 物品仕分け装置
JP3974015B2 (ja) * 2002-10-31 2007-09-12 アンリツ産機システム株式会社 物品検査システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008094543A (ja) 2008-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10766711B2 (en) Modular package sorting system
US20190193945A1 (en) Vision based article typing and sorting system
US11912509B2 (en) Modular package sorting system
JP4772640B2 (ja) 振分け装置及びこれを備えた物品検査システム
JP2006346630A (ja) 選別装置
JP5683024B2 (ja) プリフォーム供給装置
JP4689395B2 (ja) X線検査装置
WO2022040322A1 (en) Modular package sorting system
JP5122145B2 (ja) 選別装置及び物品検査システム
JP6219646B2 (ja) 検査選別システム及び重量選別機
JP5649845B2 (ja) 選別装置
JP7184426B2 (ja) 搬送装置、搬送方法及び搬送制御プログラム
JP2006290490A (ja) 振分装置
JP6352746B2 (ja) 振り分け装置
JP7135983B2 (ja) 搬送経路切換装置
JP3723099B2 (ja) ケース選別装置
JP4787478B2 (ja) 検査振分装置
JP5341437B2 (ja) 搬送装置
JP7330076B2 (ja) 搬送装置および梱包装置
JP2006081972A (ja) 検査振分装置
JP6428657B2 (ja) 画像形成装置
WO2023043311A1 (en) Egg processing system and method for processing eggs
JP2021004124A (ja) 丁合装置
JP2002292342A (ja) 廃棄プラスチックの多数列整列装置、及びこの廃棄プラスチックの多数列整列装置を用いた廃棄プラスチックの選別装置
JP2000321215A (ja) パレットの判別装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110412

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110603

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110621

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110622

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4772640

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250