JP4771990B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技盤に形成された遊技領域に設けられ、表示装置の可視領域を区画する開口部が形成されると共に、該開口部の下底に配置され遊技球が転動可能な遊技球転動部と、遊技領域を流下する遊技球を受け入れて前記遊技球転動部に流出させるワープ手段を備えるセンターケースと、該センターケースの下方に位置する遊技領域上に設けられ、遊技球の入賞により前記表示装置の表示状態を変化させる始動条件を付与可能な始動入賞手段を有する遊技機に関する。
従来、この種の遊技機は一般にパチンコ機として、表示装置の画面の可視領域を区画する開口部が形成されたセンターケースを遊技盤上の遊技領域に配置し、センターケースの開口部の下底に、遊技球が転動可能な複数の遊技球転動経路を備える遊技球転動部を設け、センターケースの下方に、遊技球の入賞により表示装置の表示状態を変化させる始動条件を付与可能な始動入賞口を設けた遊技機が知られている。
このような遊技機には、さらにセンターケースに、遊技領域を流下する遊技球を受け入れて遊技球転動部へ流出させるワープ通路が設けられ、該ワープ通路から流出した遊技球が転動する遊技球転動経路によっては、始動入賞口の上部に遊技球が誘導されるようになっているため、遊技球転動部において遊技球がどの遊技球転動経路を転動するかは、遊技者に注目されることとなる。
また、ワープ通路から流出した遊技球を振り分けるための振分部により、始動入賞口の上部に遊技球が誘導される確率が高い遊技球転動経路(以下、「特定経路」)か、始動入賞口の上部に遊技球が誘導される確率が低い遊技球転動経路(以下、「通常経路」)に振り分けるように構成した遊技機も既に提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2003−220191号公報 特開2006−230894号公報
しかしながら、前述した特許文献1,2に開示された遊技機では、ともに遊技球が通常経路に振り分けられると、ほぼ例外なく始動入賞口の上方から外れた遊技領域に遊技球が落下するようになっている。このため、遊技球が通常経路に振り分けられた場合には、もはや始動入賞口への入賞を早々と断念するしかなく、遊技球転動部として遊技性に関する興趣に欠けるという問題があった。
また、特許文献1に記載された遊技球転動部では、特定経路の中央に設けられ、遊技球が通過することで、ほぼ例外なく始動入賞口の上部に遊技球が誘導される玉落下口と、この玉落下口の左右に設けられ、通常経路側に遊技球を誘導する下り傾斜した溝状の誘導部を備えており、玉落下口の奥側には、遊技球を玉落下口に導く落下口誘導部が設けられている。このため、遊技球は特定経路に振り分けられて、玉落下部付近まで到達しさえすれば、その後ほぼ例外なく始動入賞口の上部に誘導されるため、特定経路における遊技球の挙動が単純で興趣に欠けるという問題があった。
さらに、特許文献2に記載された遊技球転動部では、遊技球が特定経路に振り分けられると、確実に始動入賞口の上部に誘導されるようになっている。このように、極めて単純な遊技球の転動態様しかないように構成されているため、振分部によって振り分けられた経路が通常経路であるか特定経路であるかによって、直ぐに始動入賞し易いか否かが予想できてしまい、遊技球転動部での遊技球の挙動に面白みがなくなってしまうという問題があった。
本発明は、以上のような従来技術が有する問題点に着目してなされたものであり、ワープ通路から流出した遊技球を振り分ける振分部により、始動入賞口の上部に遊技球が誘導される確率が高い遊技球転動経路、あるいは確率が低い遊技球転動経路に振り分けられたとしても、始動入賞口に遊技球が入賞し易いか否かを直ぐに予想できるようなことがなく、遊技球が流下する経路のバリエーションが豊富であり、遊技球の挙動を面白みのあるものにして、遊技者を魅了することができる遊技機を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項の発明に存する。
[1]遊技盤(2)に形成された遊技領域(3)に設けられ、表示装置(310)の可視領域を区画する開口部(41)が形成されると共に、該開口部(41)の下底に配置され遊技球が転動可能な遊技球転動部(400)と、遊技領域(3)を流下する遊技球を受け入れて前記遊技球転動部(400)に流出させるワープ手段(44)を備えるセンターケース(40)と、該センターケース(40)の下方に位置する遊技領域(3)上に設けられ、遊技球の入賞により前記表示装置(310)の表示状態を変化させる始動条件を付与可能な始動入賞手段(21)を有する遊技機(1)において、
前記遊技球転動部(400)は、
遊技球が転動可能に左右方向に延設され、該左右方向の途中位置に、前記始動入賞手段(21)の上方に遊技球を誘導する始動入賞案内部(414)と、前記始動入賞手段(21)の上方から外れる方向に遊技球を誘導する始動入賞規制部(415)を、それぞれ備える第1転動部(410)と、
前記第1転動部(410)に隣接して配設され、遊技球が転動可能な複数通りの経路を含み、各経路が集束する最下位置に、遊技球を前記始動入賞案内部(414)に誘導する始動入賞補助案内部(421)を備える第2転動部(420)と、
前記第1転動部(410)と前記第2転動部(420)のそれぞれの一側方に配設され、前記ワープ手段(44)から流出した遊技球を受け入れた後、該遊技球を前記第1転動部(410)または前記第2転動部(420)に振り分け、かつ遊技球を前記第1転動部(410)よりも前記第2転動部(420)に振り分ける確率の方が低く形成された振分部(430)と、を有し、
前記第1転動部(410)は、
左右両端側から各々下り傾斜する第1傾斜部(411)と、
前記左右の第1傾斜部(411)の間で前記始動入賞手段(21)の上方に位置するように形成された円弧状の凸状部(412)と、
前記凸状部(412)の左右に各々形成され、前記第1傾斜部(411)に連なる円弧状の凹状部(413)と、
前記凸状部(412)の頂部に溝状に形成され、前記始動入賞手段(21)の上方に向かって下り傾斜する前記始動入賞案内部(414)と、
前記凹状部(413)の底部に溝状に各々形成され、前記センターケース(40)の下方の前記遊技領域(3)に向かって下り傾斜する前記始動入賞規制部(415)と、を備え、
前記第2転動部(420)は、
前記第1転動部(410)における前記始動入賞案内部(414)の後側上方に形成され、前記始動入賞案内部(414)に向かって下り傾斜する前記始動入賞補助案内部(421)と、
前記始動入賞補助案内部(421)の少なくとも左右両側方に延設され、該始動入賞補助案内部(421)に向かって下り傾斜する第2傾斜部(422)と、
前記第2傾斜部(422)の所要箇所に設けられ、該第2傾斜部(422)を流下する遊技球の軌道を補正して、前記始動入賞補助案内部(421)への到達を補助する軌道補正部と、を備え、
前記第2傾斜部(422)は、
前記第1転動部(410)の後方であって前記凸状部(412)の頂部よりも上方に、前記始動入賞補助案内部(421)に向かって左右両側方より下り傾斜するように延設される後転動部(423)と、
前記第1転動部(410)の前方であって前記後転動部(423)よりも上方に、左右方向に延設される前転動部(424)と、
前記第1転動部(410)の上方を跨いで前記前転動部(424)から前記後転動部(423)に向かって下り傾斜するように架設される橋状転動部(425)と、を備えることを特徴とする遊技機(1)。
[2]前記第1転動部(410)は、
前記凹状部(413)の底部から前記凸状部(412)の頂部にかけての傾斜角よりも、前記凹状部(413)の底部から前記第1傾斜部(411)にかけての傾斜角の方が大きく形成されていることを特徴とする[1]に記載の遊技機(1)。
[3]前記軌道補正部は、前記前転動部(424)の途中位置に形成され、前記橋状転動部(425)に向かって下り傾斜する軌道補正溝(4244)であることを特徴とする[1]または[2]に記載の遊技機(1)。
[4]前記橋状転動部(425)の上面側縦断面を湾曲した凹状に形成することにより、前記軌道補正部を形成することを特徴とする[1]、[2]または[3]に記載の遊技機(1)。
[5]前記第1転動部(410)の左右両端側から各々下り傾斜する第1傾斜部(411)のうち、前記振分部(430)を側方に配置する第1傾斜部(411)の下方に、遊技球の通過が可能な通過孔(416)を前後方向に開設し、
前記第2傾斜部(422)は、
前記通過孔(416)の底面を形成し、前記前転動部(424)に向かって下り傾斜する通過孔底面部(427)と、
前記振分部(430)の側方に配置され、前記第1傾斜部(411)の後方に沿って該第1傾斜部(411)と平行に延設され、前記通過孔底面部(427)に向かって下り傾斜する下り傾斜部(426)を備え、
前記下り傾斜部(426)の下流端に、該下り傾斜部(426)と前記後転動部(423)を隔てる起立した隔離壁(428)を配設したことを特徴とする[1]、[2]、[3]または[4]に記載の遊技機(1)。
[6]前記軌道補正部は、前記前転動部(424)の前端縁に沿って形成され、前記通過孔底面部(427)から前記前転動部(424)に流下した遊技球を前記橋状転動部(425)に向けて案内する軌道補正起立壁(4245)を含むことを特徴とする[5]に記載の遊技機(1)。
[7]前記第1転動部(410)の左右両端側から各々下り傾斜する第1傾斜部(411)のうち、前記振分部(430)を側方に配置しない第1傾斜部(411)の頂部に、前記前転動部(424)に向けて下り傾斜する案内溝(419)を設け、
前記軌道補正部は、前記前転動部(424)の前端縁に沿って形成され、前記案内溝(419)により前記前転動部(424)に流下した遊技球を前記橋状転動部(425)に向けて案内する軌道補正起立壁(4247)を含むことを特徴とする[1]、[2]、[3]、[4]、[5]または[6]に記載の遊技機(1)。
[8]前記遊技球転動部(400)は、
前記第1傾斜部(411)の頂部にある前記案内溝(419)を通り越して側方へ向かう遊技球を、再び前記案内溝(419)まで誘導する戻り部(450)を有することを特徴とする[7]に記載の遊技機(1)。
[9]前記戻り部(450)は、
前記第1傾斜部(411)の頂部にある案内溝(419)よりも側方に向かってさらに上り傾斜する上り傾斜部(451)と、
前記上り傾斜部(451)の頂部より前記案内溝(419)に向かって屈曲しつつ下り傾斜する戻り経路(452)を備えることを特徴とする[8]に記載の遊技機(1)。
[10]前記上り傾斜部(451)の頂部に連なる前記戻り経路(452)の入口に、該戻り経路(452)への遊技球の流入を規制するための規制部(453)を設けたことを特徴とする[9]に記載の遊技機(1)。
前記本発明は、次のように作用する。
前記[1]に記載の遊技機(1)によれば、遊技領域(3)を流下する遊技球がワープ手段(44)に受け入れられると、遊技球は遊技球転動部(400)に流出して転動する。ここで遊技球転動部(400)は、ワープ手段(44)から流出した遊技球を受け入れる振分部(430)と、該振分部(430)により遊技球が各々振り分けられる第1転動部(410)、第2転動部(420)に大別される。
第1転動部(410)は、始動入賞手段(21)の上方に遊技球を誘導する始動入賞案内部(414)と、始動入賞手段(21)の上方から外れる方向に遊技球を誘導する始動入賞規制部(415)を備えており、このような第1転動部(410)には、振分部(430)によってワープ手段(44)から流出した遊技球が高い確率で振り分けられるようになっている。
一方、第2転動部(420)は、第1転動部(410)に隣接して配設され、遊技球が転動可能な複数通りの経路を含み、各経路が集束する最下位置に、遊技球を前記始動入賞案内部(414)に誘導する始動入賞補助案内部(421)を備えており、このような第2転動部(420)には、振分部(430)によってワープ手段(44)から流出した遊技球が振り分けられ難くなっている。
第1転動部(410)は第2転動部(420)と比較すると、始動入賞規制部(415)を備えることで遊技球を始動入賞手段(21)に入賞させる確率(始動入賞率)は低くなるが、振分部(430)によって高い確率で遊技球が振り分けられることと、始動入賞案内部(414)を備えることにより、遊技球を始動入賞手段(21)に入賞させる可能性はある。
第2転動部(420)は第1転動部(410)と比較すると、始動入賞補助案内部(421)を備えることで、遊技球を前記始動入賞案内部(414)を介して始動入賞手段(21)に入賞させる確率(始動入賞率)は高いが、振分部(430)によって振り分けられる確率が低いことと、各経路が集束する最下位置に設けられた始動入賞補助案内部(421)まで遊技球が到達した場合に、前記始動入賞案内部(414)を介して始動入賞手段(21)へ遊技球が入賞することが可能になることにより、遊技球を始動入賞手段(21)に入賞させる確率(始動入賞率)が極端に高くなる虞はない。
また、第1転動部(410)と第2転動部(420)は、ともに振分部(430)によって遊技球が振り分けられて直ぐには、始動入賞手段(21)に遊技球が入賞する可能性の高低を判断できないようになっているため、遊技球の挙動を面白みのあるものにすることが可能であり、遊技者を飽きさせることがない。
特に、第2転動部(420)に関しては、遊技球が転動可能な複数通りの経路を含み、各経路が集束する最下位置に始動入賞補助案内部(421)があるので、なおさら遊技球の挙動がバラエティに富むものとなって遊技者を楽しませることができる。例えば、第2転動部(420)の複数通りの経路に、第1転動部(410)よりも距離および遊技球の滞留時間が長い経路を含ませれば、遊技球そのものの挙動によって遊技者をいっそう楽しませることが可能となる。
より詳しくは、第1転動部(410)に振り分けられた遊技球は、一方の第1傾斜部(411)を流下して凹状部(413)を通り、凸状部(412)を乗り越えて他方の凹状部(413)を通り第1傾斜部(411)を上った後、今度は他方の第1傾斜部(411)を流下し、再び一方へ向かって転動する動作を勢いがなくなるまで繰り返すことになる。
そして、凸状部(412)の頂部に前記始動入賞案内部(414)が、左右の凹状部(413)の底部に前記始動入賞規制部(415)が、それぞれ下り傾斜する溝状に形成されている。従って、第1転動部(410)を転動していた遊技球は、始動入賞案内部(414)または始動入賞規制部(415)の何れかに案内されて落下する。ここで遊技球は自重で流下するため、より低所にあり数も多い始動入賞規制部(415)の方に導かれ易い。また、振分部(430)により第1転動部(410)に振り分けられた遊技球が、第1傾斜部(411)を流下したあと、凸状部(412)を乗り越えることなく、凹状部(413)に戻って、始動入賞規制部(415)に案内される場合もある。
また、第2転動部(420)に振り分けられた遊技球は、第2傾斜部(422)における複数通りの経路のうち何れかを流下し、その途中で軌道補正部によって軌道が補正され、前記始動入賞補助案内部(421)への到達が補助される。そして、始動入賞補助案内部(421)に到達した遊技球は、前記第1転動部(410)の始動入賞案内部(414)に向かって落下する。なお、軌道補正部によって軌道が補正されなかった遊技球を、第2傾斜部(422)から第1転動部(410)へ移行するように設定すると良く、その移行先は始動入賞規制部(415)または遊技球が始動入賞規制部(415)に案内され易い凹状部(413)にすると良い。
このような第2転動部(420)は第1転動部(410)と比較すると、遊技球を第1転動部(410)の始動入賞案内部(414)を介して始動入賞手段(21)に入賞させる確率(始動入賞率)は高いものの、そもそも振分部(430)によって遊技球が振り分けられる確率が低く、軌道補正部により遊技球の軌道が補正されたら始動入賞補助案内部(421)に到達するように設定することで、始動入賞率が極端に高くなる虞がなくなる。
さらに、第2傾斜部(422)における遊技球の転動方向は、上流側の前転動部(424)では左右方向、橋状転動部(425)では前後方向、下流側の後転動部(423)では再び左右方向となるため、第2傾斜部(422)が全体的に下り傾斜であっても、遊技球が流下する経路のバリエーションが豊富となり、遊技球の挙動を面白みのあるものにすることができる。
なお、振分部(430)は具体的には様々な構成が考えられるが、前記第2転動部(420)へ遊技球が振り分けられることを規制するような規制部を備えるように構成することで、ワープ手段(44)から流出した遊技球が第2転動部(420)に振り分けられ難くなるようにすることができる。
前記[2]に記載の遊技機(1)によれば、第1転動部(410)は、左右の凹状部(413)の底部から略中央の凸状部(412)の頂部にかけての傾斜角よりも、凹状部(413)の底部から両側方の第1傾斜部(411)にかけての傾斜角の方が大きく形成されているから、第1傾斜部(411)の斜面を上り切ることなく戻る遊技球が、凸状部(412)のある方向に戻る勢いが減勢されるので、凸状部(412)の頂部に上り切って始動入賞案内部(414)に到達する確率が低くなる。
これにより、振分部(430)により遊技球が第1転動部(410)に高い確率で振り分けられたとしても、始動入賞率が極端に高くなることがなく、第1転動部(410)と第2転動部(420)の始動入賞率の高低にメリハリをつけることができる。
前記[3]に記載の遊技機(1)によれば、遊技球が前転動部(424)を経て橋状転動部(425)に流下する時、遊技球の転動方向が左右方向から前後方向に変化するが、前記軌道補正部として、橋状転動部(425)に向けて下り傾斜する軌道補正溝(4244)を前転動部(424)に設けることにより、転動する遊技球の軌道を橋状転動部(425)へ向けて効果的に補正することができる。
前記[4]に記載の遊技機(1)によれば、前記橋状転動部(425)の上面側縦断面を湾曲した凹状に形成して、前記軌道補正部とすることにより、遊技球は橋状転動部(425)の底部を比較的安定して流下するので、該橋状転動部(425)を流下する遊技球が第1転動部(410)に容易に落下することを防止することができる。だたし、湾曲した凹状であるため、遊技球の勢いによっては第1転動部(410)に落下する可能性もあり、橋状転動部(425)を流下する遊技球が、第1転動部(410)に落下せずに前記後転動部(423)に到達できるか否かを直ぐには判断することができないため、遊技球が橋状転動部(425)を通過し終わるまで、遊技者の興味を惹き付けることができる。
このため、遊技球が始動入賞補助案内部(421)に到達するまでの間に、始動入賞手段(21)に遊技球が導かれることを妨げる構造(例えば、第1転動部(410)の始動入賞規制部(415)に相当するもの。)を積極的に設けなくても、第2転動部(420)を転動する遊技球の始動入賞率が極端に高くなることがない。ここで橋状転動部(425)より落下した遊技球は、始動入賞案内部(414)ではなく、始動入賞規制部(415)または遊技球が始動入賞規制部(415)に案内され易い凹状部(413)に案内され易い位置に設定すると良い。
前記[5]に記載の遊技機(1)によれば、振分部(430)により第2転動部(420)に振り分られた遊技球が、第2傾斜部(422)の下り傾斜部(426)を流下した後、第1傾斜部(411)の下方に開設した通過孔(416)を通るようにしたので、遊技球が流下する経路が立体感に富み遊技球の挙動をいっそう面白みのあるものにすることができる。
また、下り傾斜部(426)と後転動部(423)を隔てる隔離壁(428)を設けることで、振分部(430)により第2転動部(420)に振り分けられた遊技球は、直ぐに後転動部(423)には行かずに、通過孔(416)を通って、前転動部(424)、橋状転動部(425)、後転動部(423)の順に転動することになる。従って、遊技球の挙動を面白くするだけでなく、遊技球の転動期間を長くすることができるので、長い時間に亘って遊技者の興味を引くことができるようになる。
さらに、第1傾斜部(411)の下方に通過孔(416)を開設したから、第1傾斜部(411)側の傾斜角をより大きくすることができる。このため、第1傾斜部(411)の斜面を上り切ることなく戻る遊技球が、凸状部(412)のある方向に戻る勢いがさらに減勢されるので、凸状部(412)の頂部に上り切って始動入賞案内部(414)に到達する可能性がなおさら低くなる。従って、第1転動部(410)と第2転動部(420)の始動入賞率の高低が大きくなり、いっそうとメリハリを与えることが可能になる。
前記[6]に記載の遊技機(1)によれば、第2転動部(420)の第2傾斜部(422)において、左右方向に延設された前転動部(424)に連なる通過孔底面部(427)は、後方から前転動部(424)に向かって下り傾斜しているため、前転動部(424)の前端縁に沿って、遊技球を橋状転動部(425)、特に軌道補正溝(4244)に向けて案内する軌道補正起立壁(4245)を形成する。これにより、通過孔底面部(427)から前転動部(424)に導かれた遊技球が、前転動部(424)の前端縁からセンターケース(40)の下方の遊技領域(3)に直ぐ落下することなく軌道が補正される。
前記[7]に記載の遊技機(1)によれば、第1転動部(410)を転動する遊技球の勢いがあると、振分部(430)と反対側の第1傾斜部(411)を上り切る場合があり、該第1傾斜部(411)の頂部に第2転動部(420)の前転動部(424)に遊技球を案内する案内溝(419)を設けることで、第1転動部(410)を転動する遊技球が、途中から第2転動部(420)へ軌道が補正されることがある。これにより、振分部(430)により始動入賞率が低い第1転動部(410)に振り分けられても、始動入賞率が高い第2転動部(420)へ遊技球の軌道が変更されるかもしれないという遊技者の期待感を継続させることができる。
そして、案内溝(419)によって遊技球が案内され得る前転動部(424)の前端縁に沿って、遊技球を橋状転動部(425)、特に、軌道補正溝(4244)に向けて案内する軌道補正起立壁(4245)を形成することで、案内溝(419)から前転動部(424)に導かれた遊技球が、前転動部(424)の前端縁からセンターケース(40)の下方の遊技領域(3)に直ぐ落下することなく軌道が補正される。
前記[8]に記載の遊技機(1)によれば、第1転動部(410)を転動する遊技球の勢いがあると、第1傾斜部(411)を上り切ってさらに案内溝(419)を通り越すこともあるが、該案内溝(419)を通り越して側方へ向かう遊技球を、再び案内溝(419)まで誘導する戻り部(450)を有する。これにより、第1転動部(410)を転動する遊技球が、途中から第2転動部(420)へ軌道が補正される確率がさらに高くなる。
前記[9]に記載の遊技機(1)によれば、前記戻り部(450)は、第1傾斜部(411)の頂部にある案内溝(419)よりも側方に向かってさらに上り傾斜する上り傾斜部(451)と、該上り傾斜部(451)の頂部より前記案内溝(419)に向かって屈曲しつつ下り傾斜する戻り経路(452)を備えるので、遊技球が流下する経路のバリエーションがよりいっそうと豊富となり、遊技球の挙動を面白みのあるものにすることができる。
前記[10]に記載の遊技機(1)によれば、前記上り傾斜部(451)の頂部に連なる戻り経路(452)の入口に、該戻り経路(452)への遊技球の流入を規制するための規制部(453)を設けたから、遊技球が規制部(453)に接触した場合、遊技球は戻り経路(452)を流下して第2転動部(420)に移行することなく、再び第1傾斜部(411)に返って転動することになるので、始動入賞率を調整することができる。
本発明に係る遊技機によれば、遊技球転動部の第1転動部と第2転動部は、ともに振分部によって遊技球が振り分けられて直ぐには、始動入賞手段に遊技球が入賞する可能性の高低を判断できないようになっているため、遊技球の挙動を面白みのあるものにすることが可能であり、遊技者を飽きさせることがない。特に、第2転動部は遊技球が転動可能な複数通りの経路を含むので、なおさら遊技球の挙動がバラエティに富むものとなって遊技者を楽しませることができる。
また、第2転動部に振り分けられた遊技球は、第2傾斜部における複数通りの経路のうち何れかを流下し、その途中で軌道補正部によって軌道が補正され、始動入賞補助案内部への到達が補助される場合、軌道補正部によって軌道が補正されなければ、始動入賞補助案内部に到達することもなく、始動入賞率が極端に高くなる虞がなくなる。
また、第1転動部において、左右の凹状部の底部から略中央の凸状部の頂部にかけての傾斜角よりも、凹状部の底部から両側方の第1傾斜部にかけての傾斜角の方を大きく形成した場合、第1傾斜部の斜面を上り切ることなく戻る遊技球が、凸状部のある方向に戻る勢いが減勢されるので、始動入賞案内部に到達する確率が低くなり、第1転動部に遊技球が高い確率で振り分けられても、始動入賞率が極端に高くなることがなく、第1転動部と第2転動部の始動入賞率の高低にメリハリをつけることができる。
以下、図面に基づき、本発明を代表する実施の形態を説明する。
図1〜図13は、本発明の実施の形態に係る遊技機1を示している。
本実施の形態に係る遊技機1は、遊技盤2の正面側に形成された遊技領域3に遊技球を発射してゲームを行うパチンコ機である。なお、遊技機1には、有価価値カードの挿入により遊技球を貸し出すためのカードユニット(CR球貸機)101(図10参照)が付設されている。
先ず、遊技機1全体の概要を説明する。
図1は、遊技機1全体を示す正面図である。本遊技機1は、発射された遊技球が落下しゲームを進行させる各種部品が取り付けられた遊技盤2と、遊技盤2の正面を覆うガラス板を固定するガラス枠4等を有している。なお、遊技盤2やガラス枠4には、装飾装置であるランプ・LED等が組み付けられている。
前記ガラス枠4の下方には、遊技球である貸球や賞球を貯留する上受け皿5と、上受け皿5から溢れた遊技球を貯留する下受け皿6と、遊技球の発射操作を遊技者が行うためのハンドル7等が設けられている。なお、各受け皿5,6には、それぞれ貯留した遊技球を抜き出すための球抜きレバーが設けられている。
遊技盤2の正面には、発射された遊技球を遊技領域3の上部へ導くための誘導レール11が設けられており、遊技領域3には、落下する遊技球の経路に変化を与えるための遊技釘や風車(ともに図示せず)、各種の入賞口、普通図柄作動ゲート25、特別図柄表示を行う特別図柄表示装置301、特別図柄表示に対応させる変動表示を実行する変動表示装置310、普通図柄表示を行う普通図柄表示装置320等が設けられている。
変動表示装置310は、遊技領域3の略中央に配設され、遊技領域3上で最も大きな配置スペースを占めている。変動表示装置310を縁取るセンターケース40は、変動表示装置310の可視領域を区画する開口部41が形成されると共に、該開口部41の下底に配置され遊技球が転動可能な遊技球転動部400と、遊技領域3を流下する遊技球を受け入れて前記遊技球転動部400に流出させるワープ手段44を備えている。
また、センターケース40には、変動表示装置310の変動表示に連動した演出動作を行う可動式の演出装置42や、変動表示装置310の表示領域の一部を拡大するレンズ部材43等が設けられている。なお、演出装置42は、必ずしも変動表示に連動して演出動作を行うような可動式の装置である必要はなく、変動表示とは無関係の動作を行う役物や、全く動作しない役物であっても良い。
各種の入賞口としては、始動入賞手段である始動入賞口21、上袖入賞口22a、下袖入賞口22b、右落とし入賞口23a、左落とし入賞口23b、それに大入賞口24等がある。各種の入賞口に遊技球が入賞すると、それぞれに付設されているスイッチにより検出される。各スイッチは、例えば、光センサ、近接センサ、あるいは磁気センサ等の各種センサにより構成すれば良い。
図10、図11に示すように、各スイッチとして入賞口毎に、始動入賞口スイッチ121、上袖入賞口スイッチ122a、下袖入賞口スイッチ122b、右落とし入賞口スイッチ123a、左落とし入賞口スイッチ123bが、それぞれ設置されている。また、大入賞口24の内部にはカウントスイッチ124が設置され、さらに、普通図柄作動ゲート25の内部にはゲートスイッチ125が設置されている。
前記各スイッチによって遊技球が検出されると、検出される度に入賞口毎に割り当てられた所定数の賞球が払い出される。本実施の形態では、始動入賞口21には5個、上袖入賞口22a、下袖入賞口22b、右落とし入賞口23a、左落とし入賞口23bにはそれぞれ8個、大入賞口24には15個と、賞球数が割り当てられている。ただし、普通図柄作動ゲート25は通過口であり、遊技球が通過しても賞球の払い出しはない。なお、遊技盤2の最下部には、遊技領域3内の何れの入賞口にも入らずに落下した遊技球を、外部に排出するアウト口26が設けられている。
次に、遊技盤2上の主要な構成要素について、さらに詳細に説明する。
始動入賞口21は、一般に始動チャッカーと称されるものであり、該始動入賞口21の左右両端に一対の可動片が揺動可能に設けられている。各可動片は、普通電動役物ソレノイド135によって拡縮動作する。始動入賞口21は、各可動片の拡縮動作により、遊技球が入賞し難い縮状態と入賞し易い拡状態とに作動する普通電動役物として構成されている。
始動入賞口21の各可動片は、普通図柄表示装置320における普通図柄表示の表示結果に基づき作動する。普通図柄表示装置320は、上下に設けた2つのLEDの点灯によって普通図柄表示を行い、例えば、上側のLEDの点灯が「当り」、下側のLEDの点灯が「外れ」と割り当てられている。普通図柄表示の結果が「当り」に相当すると、前記始動入賞口21の各可動片が、通常の縮状態から拡状態に所定時間の経過または所定個数の遊技球が入賞するまで作動する。なお、前記2つのLEDの点灯以外にも普通図柄表示として、7セグメント表示器を使用したり、変動表示装置310の表示領域の一部に表示しても良い。
普通図柄表示装置320では、ゲートスイッチ125により遊技球の通過が検出されると、普通図柄表示の権利が獲得され、該権利に基づいて普通図柄表示が行われる。普通図柄表示装置320の上下のLEDの交互点滅によって普通図柄表示は開始され、所定時間が経過して停止すると上下何れか一方の点灯表示となり、遊技者は表示結果を目視により確認することができる。
普通図柄表示装置320における普通図柄表示の実行中に、ゲートスイッチ125によって遊技球の通過が検出された場合は、普通図柄表示装置320における普通図柄表示の権利を獲得するが保留とされ、現在進行中の普通図柄表示が終了した後、保留にされた権利が順次消化される。普通図柄表示の保留数は例えば上限値4個であり、普通図柄表示装置320の周囲にある普通図柄保留LEDの点灯によって報知される。
始動入賞口21に遊技球が入賞することが、次述する変動表示装置310で変動表示が実行され表示状態が変化するための「始動条件」として設定されている。始動入賞口21の内部にある始動入賞口スイッチ121によって遊技球の入賞が検出されると、変動表示装置310において変動表示を実行するための始動記憶が記憶され、該始動記憶に基づき変動表示が順次実行される。
変動表示装置310は、液晶ユニットを有して成り、該液晶ユニットの表示部311には、変動表示の表示結果に係る複数の識別情報(装飾図柄)、複数の始動記憶表示領域313a〜313dを有する始動記憶表示部312、一連の表示上の演出である連続演出等に係る各種画像を表示することができる。なお、変動表示装置310は、液晶ユニット以外にも、各種画像を表示可能なものであれば、他に例えば、CRT(陰極線管)表示器、有機ELディスプレー表示器等により構成しても良い。
図13に示すように変動表示は、始動条件の成立に基づき開始されると、表示部311に基本的には横一列に左側の装飾図柄、右側の装飾図柄、中央の装飾図柄と3つの識別情報が並ぶように表示され、各列毎に識別情報はスクロール変動する。変動開始から所定時間が経過すると、各列毎に1つずつ任意の識別情報が停止確定する。変動表示の実行中には、識別情報の変動表示に合わせて、キャラクタ画像や背景画像等も表示部311に適宜表示される。なお、変動表示する識別情報の数は横3列に限られるものではなく、他に例えば、縦横に複数ずつ並べてマトリックス状に変動表示させても良い。
前記変動表示に関して、その開始から表示結果が導出されるまでの表示態様には、変動時間や表示内容がそれぞれ異なる複数種類の変動パターンが予め用意されている。何れの変動パターンに関しても、変動表示の表示結果として、停止確定した識別情報が、予め定めた特定の組み合わせ(例えば「333」等と全て同一種類に揃った状態)となった場合が「特別表示結果(大当り)」と定められている。また、特別表示結果が確定する前に、特別表示結果となる識別情報の組み合わせのうち、1つの識別情報を除く他の識別情報が特別表示結果となる組み合わせとなり、前記1つの識別情報が未確定である状態が「リーチ表示」に相当する。
前記変動表示の実行中あるいは後述する特別遊技状態の発生中に、前記始動入賞口21に遊技球が入賞した場合には、記憶された始動記憶は一旦保留され、現在進行中の変動表示等が終了した後、保留されていた始動記憶が順次消化されるようになっている。始動記憶が記憶される上限値は例えば4個と設定されており、記憶されている各始動記憶は、遊技者が目視できるように始動記憶表示部312によって表示される。
図13に示すように、始動記憶表示部312は、表示部311の片隅に表示されるものであり、記憶されている各始動記憶を個別に表示するための複数の始動記憶表示領域313a〜313dを有する。始動記憶表示領域313a〜313dの個数は、始動記憶が記憶される上限値と一致しており、本実施の形態では4個設けられている。なお、始動記憶表示部312を表示部311上に表示するのではなく、変動表示装置310とは別の表示装置として独立させて構成しても良い。
前記変動表示の表示結果が最終的に特別表示結果に確定すると、次述する大入賞口24が所定回数を限度に繰り返し開閉する特別遊技状態が発生するように設定されている。一方、変動表示の表示結果が、最終的に特別表示結果に確定しなかった場合は、「外れ表示結果(外れ)」に該当し、特別遊技状態は発生しない。なお、変動表示に用いる識別情報は、0〜9の数字や記号等の単純な装飾図柄に限定されるものではなく、例えば特定のキャラクタを模した装飾図柄を用いても良い。
また、前記変動表示の表示結果が、識別情報のうち確変図柄(例えば奇数図柄「1」、「3」、「5」、「7」、「9」)の何れかで全て同一種類に揃う特別表示結果(確変大当り)に確定した場合には、高確率状態を伴う特別遊技状態が発生することになる。すなわち、確変図柄で揃った特別表示結果(確率変動大当り)が確定すると、これに基づき発生した特別遊技状態が終了した後、次回の特別遊技状態が発生するまで、変動表示の表示結果が特別表示結果に確定する大当り確率が高確率に変化する。
このように、通常の遊技状態(低確率状態)に比べて、特別表示結果に確定する大当り確率が高まった遊技状態が、特別遊技状態としての高確率状態(または「確変状態」、「確変モード」とも言う。)である。また、高確率状態中には、変動表示装置310における変動表示の変動時間が短縮される時間短縮状態(または「時短状態」、「時短モード」とも言う。)も併せて発生するように設定しても良い。さらに、時間短縮状態では、前記普通図柄表示装置320における普通図柄表示の変動時間も短縮されるように設定しても良い。
一方、前記変動表示の表示結果が、識別情報のうち非確変図柄(例えば偶数図柄「0」、「2」、「4」、「6」、「8」)の何れかで全て同一種類に揃う特別表示結果(非確率変動大当り)に確定した場合には、高確率状態を伴わない特別遊技状態が発生することになる。ここで、非確変図柄で揃った特別表示結果(非確変大当り)が確定すると、これに基づき発生した特別遊技状態が終了した後、所定回数(例えば100回)を限度に、次回以降の変動表示および普通図柄表示における変動時間が短縮されるように設定しても良い。
前記特別図柄表示装置301は、前記変動表示装置310で実行される変動表示の表示結果の元となる大当り判定結果、および確率変動大当りまたは非確率変動大当りの区別が可能な特別図柄を変動表示した後、停止確定させるものである。特別図柄表示装置301は、具体的には例えば、7セグメントLED等を利用して構成されている。特別図柄表示装置301における特別図柄表示の実行に併せて、前記変動表示装置310における変動表示が実行されることになる。
大入賞口24は、一般にアタッカーと称され、大入賞口ソレノイド134の作動により、遊技球の入賞し易い開状態と、遊技球の入賞が不可能な通常の閉状態とに変化するように構成されている。大入賞口24の入賞口を開閉する扉は、その下端を揺動中心として前方に傾倒することで開くようになっている。大入賞口24は、前記変動表示の表示結果が前述した特別表示結果が導出された場合に、特別遊技状態を形成すべく大入賞口ソレノイド134によって開閉制御される。
特別遊技状態は、大入賞口24の扉が開いて遊技球が入賞し易い開状態となり、所定時間(例えば25秒)の経過または遊技球の所定個数(例えば9個)の入賞により扉が閉鎖されて入賞し難い閉状態となる動作を、所定の回数(例えば15ラウンド)を上限に繰り返す状態である。
次に、本発明の根幹を成す遊技球転動部400について説明する。
図2は、遊技球転動部400を含むセンターケース40全体を示す斜視図である。遊技球転動部400は、変動表示装置310の表示部311の下辺部を縁取るように、センターケース40の開口部41の下底に配置され、受け入れた遊技球を様々な経路で転動させるように構成されている。
図2に示すように、センターケース40の一側部(図2中で左側下方部分)には、遊技領域3を流下する遊技球を受け入れて遊技球転動部400に流出させるワープ手段44が設けられている。ワープ手段44は、センターケース40の一側部に開設された遊技球入口45と、該遊技球入口45に入った遊技球を落下させる遊技球通路46と、該遊技球通路46の下端に開口して遊技球を遊技球転動部400に流出させる遊技球出口47とを備えて成る。
図3は、遊技球転動部400の分解斜視図である。遊技球転動部400は、遊技球が転動可能に左右方向に延設された第1転動部410と、第1転動部410に隣接して配設され、遊技球が転動可能な複数通りの経路を含む第2転動部420と、前記ワープ手段44から流出した遊技球を受け入れた後、該遊技球を第1転動部410または第2転動部420に振り分ける振分部430を有している。
図4は、第1転動部410と振分部430を上方から見た状態を示す斜視図であり、図5は、第2転動部420を斜め前方から見た状態を示す斜視図である。第1転動部410は、左右両端側から各々下り傾斜する第1傾斜部411,411と、左右の第1傾斜部411,411の間で前記始動入賞口21の上方に位置するように形成された円弧状の凸状部412と、該凸状部412の左右に各々形成され、前記第1傾斜部411に連なる円弧状の凹状部413,413とを備えている。
第1転動部410の左右方向の途中位置には、前記始動入賞口21の上方に遊技球を誘導する始動入賞案内部414と、前記始動入賞口21の上方から外れる方向に遊技球を誘導する始動入賞規制部415,415が設けられている。始動入賞案内部414は、前記凸状部412の頂部に溝状に形成され、前記始動入賞口21の上方に向かって前側に下り傾斜している。また、始動入賞規制部415は、前記各凹状部413の底部に溝状に各々形成され、前記センターケース40の下方の遊技領域3に向かって前側に下り傾斜している。
各凹状部413の底部から凸状部412の頂部にかけての傾斜角よりも、各凹状部413の底部から各第1傾斜部411にかけての傾斜角の方が大きく形成されている。一方の第1傾斜部411(図3中で左側)の頂部は、後述する振分部430に連通するように接続している。
また、振分部430を側方に配置する第1傾斜部411(図3中で左側)の下方には、遊技球の通過が可能な通過孔416が前後方向に開設されている。この通過孔416がある分だけ、振分部430を側方に配置する第1傾斜部411(図3中で左側)の最上端の方が、左右逆側にある第1傾斜部411(図3中で右側)の最上端の位置より、さらに高く設定され、凹状部413の底部から第1傾斜部411にかけての傾斜角の方も、より大きく形成されている。
第1転動部410の左右方向に延びる後端縁側には、上方に所定幅で延出して遊技球が乗り越えるのを防ぐためのフランジ417が設けられている。ただし、始動入賞案内部414の後側に連なる部位だけ、フランジ417は遊技球が通過可能に切り欠かれ、後述する第2転動部420の始動入賞補助案内部421から遊技球を受け入れ可能に形成されている。なお、フランジ417は、後述する第2転動部420の後転動部423の前面壁に当接するように配置される。
また、第1転動部410のうち左右両端側から各々下り傾斜する第1傾斜部411,411から、その内側の左右の凹状部413,413における始動入賞規制部415の手前までの前端縁にかけても、上方に所定幅で延出して遊技球が乗り越えるのを防ぐためのフランジ418が設けられている。
図2に示すように、センターケース40の下辺前端縁には、始動入賞口21の上方に向かって開口する第1導入口48と、該第1導入口48の両側で、始動入賞口21の上方から外れる方向に向かって開口する第2導入口49,49が形成されている。そして、第1転動部410の前方であって始動入賞規制部415よりも下方に、図3,図4に示すように、始動入賞案内部414から誘導された遊技球を第1導入口48に受け渡す第1球受部441と、始動入賞規制部415から誘導された遊技球を第2導入口49に受け渡す第2球受部442が設けられている。
図3,図5に示すように、第2転動部420は、前記第1転動部410の前後上下に隣接して配設され、遊技球が転動可能な複数通りの経路を含み、各経路が集束する最下位置に、遊技球を前記始動入賞案内部414に誘導する始動入賞補助案内部421を備えている。始動入賞補助案内部421は、前記第1転動部410における始動入賞案内部414の後側上方に形成され、始動入賞案内部414に向かって前側に下り傾斜している。
第2転動部420は、前記始動入賞補助案内部421の少なくとも左右両側方に延設され、該始動入賞補助案内部421に向かって下り傾斜する第2傾斜部422を備えている。また、第2傾斜部422の所要箇所には、該第2傾斜部422を流下する遊技球の軌道を補正して、始動入賞補助案内部421への到達を補助する軌道補正部が設けられている。
詳しく言えば第2傾斜部422は、前記第1転動部410の後方であって凸状部412の頂部よりも上方で、前記始動入賞補助案内部421に向かって左右両側方より下り傾斜する後転動部423と、前記第1転動部410の前方であって後転動部423よりも上方で、左右方向に延設される前転動部424と、前記第1転動部410の上方を跨いで前転動部424から後転動部423に向かって下り傾斜するように架設される橋状転動部425とを備えている。このように、第2傾斜部422の一部を、始動入賞率が低い第1転動部410の上方を跨ぐ橋状転動部425にすることで、遊技球が始動入賞補助案内部421に到達する前に、第1転動部410に落下する可能性がある。
後転動部423は、第1転動部410の後端縁に沿って、該第1転動部410と平行に延びるよう左右方向に延設されており、前転動部424は、第1転動部410の前端縁に沿って、該第1転動部410と平行に延びるよう左右方向に延設されている。前転動部424の方が後転動部423よりも高い位置に配置されており、橋状転動部425は、前転動部424から後転動部423に向かって前後方向に延びるように、すなわち後転動部423および前転動部424とは、それぞれ略直角に交わるように延びている。
後転動部423は、左右両端側から各々緩やかに下り傾斜する外側後転動部4231,4231と、左右の外側後転動部4231より略中央に向かって一段凹むように湾曲して下り傾斜する内側後転動部4232,4232とから成る。左右の内側後転動部4232の略中央に、前記始動入賞補助案内部421がさらに一段低い溝状に形成されている。一方の外側後転動部4231(図5中で左側)の頂端は、後述する下り傾斜部426の下流端と隔離壁428を隔てて対向しており、この隔離壁428を乗り越える勢いがあった遊技球が、下り傾斜部426から一方の外側後転動部4231に移行する場合もあり得る。
前記振分部430側に位置する一方の内側後転動部4232(図5中で左側)の下流端4233は、始動入賞補助案内部421に遊技球を導き易いようにテーパー状に傾斜している。一方、反対側の内側後転動部4232(図5中で右側)の下流端4234は、一方の内側後転動部4232から流下して始動入賞補助案内部421を乗り越えた遊技球が衝突して、始動入賞補助案内部421に落下し易いように、略直角の絶壁状に形成されている。
また、左右の内側後転動部4232の各下流端4233,4234の前端縁側には、当該位置にて遊技球が前記第1転動部410側に落下するのを防ぐように、前記フランジ417よりさらに上方に高く延出するフランジ4235,4235が設けられている。また、後転動部423全体の左右方向に延びる後端縁側には、上方に所定幅で延出して遊技球が乗り越えるのを防ぐためのフランジ4236が設けられている。また、各橋状転動部425の下流端は、それぞれが対向する内側後転動部4232の湾曲した上流側に滑らかに接続されている。
前転動部424は、左右両端側から各々緩やかに下り傾斜した後、中央に向かって上り傾斜となる外側前転動部4241,4241と、左右の外側前転動部4241の間で上方に凸状に出っ張る中央前転動部4242とから成る。中央前転動部4242の頂部には、前記始動入賞案内部414に向かって後方に下り傾斜する溝部4243が形成されている。溝部4243は、前記始動入賞補助案内部421と同様に遊技球を前記始動入賞案内部414に誘導するものであるが、始動入賞補助案内部421と違って必ずしも設ける必要はない。
各橋状転動部425の上流端は、それぞれが対向する外側前転動部4241の底部に滑らかに接続されている。ここで、前転動部424の途中位置である外側前転動部4241の底部には、前記始動入賞補助案内部421への遊技球の到達を補助する軌道補正部の1つとして、橋状転動部425の上流端に向かって下り傾斜する軌道補正溝4244が形成されている。
さらに第2傾斜部422は、その最も上流端として振分部430の側方に連なるように配置された下り傾斜部426と、前記通過孔416の底面を形成する通過孔底面部427とを備えている。下り傾斜部426は、前記一方の第1傾斜部411の上流側後方に沿って平行に延設され、該第1傾斜部411(図3中で左側)の下方に開設された前記通過孔416の後方入口に向かって下方に傾斜している。
下り傾斜部426は、転動する遊技球の勢いを減殺するように階段状に形成されている。また、下り傾斜部426の下流端には、該下り傾斜部426の下流端側と、前記後転動部423における一方の外側後転動部4231の頂端とを隔てるように起立する隔離壁428が配設されている。
通過孔底面部427は、前記前転動部424における一方の外側前転転動部4241の上流端に向かって下り傾斜している。外側前転動部4241の前端縁に沿って、通過孔底面部427の前方出口から外側前転動部4241に流下した遊技球を前記橋状転動部425、詳しくは軌道補正溝4244に向けて案内する軌道補正起立壁4245が形成されている。この軌道補正起立壁4245も、前記始動入賞補助案内部421への遊技球の到達を補助する軌道補正部の1つである。
また、図5に示すように、前転動部424における外側前転動部4241と中央前転動部4242の後端縁に沿っても、橋状転動部425の上流端が連なる部分を除いて、遊技球を軌道補正溝4244に向けて案内する軌道補正起立壁4246a,4246bが形成されている。この軌道補正起立壁4246a,4246bも、前記始動入賞補助案内部421への遊技球の到達を補助する軌道補正部の1つである。
さらに、図5に示すように、橋状転動部425は、その上面側縦断面が湾曲した凹状に形成されている。これにより、橋状転動部425を流下する遊技球は、橋状転動部425の上面から落下し難いようになっており、かかる湾曲した凹状形状も、前記始動入賞補助案内部421への遊技球の到達を補助する軌道補正部の1つとなっている。
図3,図6に示すように、振分部430は、第1転動部410と第2転動部420のそれぞれの一側方に配設され、前記ワープ手段44(図2参照)から流出した遊技球を受け入れた後、該遊技球を第1転動部410または第2転動部420に振り分けるための構造である。
振分部430は、第1転動部410と第2転動部420の各々一致する一側端(図6中で左側)に対して略直角に前後方向に延びるように配設され、ワープ手段44の遊技球出口47から受け入れた遊技球を前後方向に転動させた後、該遊技球を第1転動部410の一方の第1傾斜部411または第2転動部420の下り傾斜部426の各々の一側端に振り分けるように構成されている。
詳しく言えば振分部430の底部431は、前後両端側より各々下り傾斜しており、その最低部432が第1傾斜部411と下り傾斜部426の各々の上流端に連通接続されている。ここで振分部430は、遊技球を第1転動部410よりも第2転動部420に振り分ける確率の方が低く形成されている。すなわち、振分部430は、第2転動部420へ遊技球が振り分けられることを規制する規制部を備えている。
振分部430の底部431は、ワープ手段44から遊技球を受け入れる前端側から後端寄りの位置にある最低部432に向かって緩やかに下り傾斜し、後端側は最低部432に向かって短い距離で急角度に下り傾斜しており、最低部432を臨むように、第1傾斜部411と下り傾斜部426との間を仕切るフランジ417の側端が配置されている。
このような振分部430の底部形状と、第1傾斜部411と下り傾斜部426の上流端、各上流端を仕切るフランジ417の相対的な位置関係により、遊技球を第1転動部410よりも第2転動部420に振り分ける確率の方を低く設定する規制部が構成される。なお、振分部430の最低部432は、第1傾斜部411と下り傾斜部426の各々の上流端に向かって下り傾斜する溝状に形成すると良い。
図3,図4,図6に示すように、前記第1転動部410の左右両端側から各々下り傾斜する第1傾斜部411,411のうち、前記振分部430を側方に配置しない第1傾斜部411(各図中で右側)の頂部には、前記前転動部424にある一方の外側前転動部4241の上流端に向けて下り傾斜する案内溝419が設けられている。この案内溝419が外側前転動部4241の上流端に連なる部位だけ、前記フランジ418は遊技球が通過可能に切り欠かれている。
案内溝419は、第1傾斜部411の頂部に乗り上がるほど勢いがあった遊技球を、外側前転動部4241の上流端に移行させるための構造である。また、外側前転動部4241の前端縁に沿って、案内溝419から外側前転動部4241に流下した遊技球を前記橋状転動部425、詳しくは軌道補正溝4244に向けて案内する軌道補正起立壁4247が形成されている。この軌道補正起立壁4247は、前記始動入賞補助案内部421への遊技球の到達を補助する軌道補正部の1つである。
さらに、遊技球転動部400は、第1傾斜部411の頂部にある案内溝419を通り越して側方へ向かう遊技球を、再び案内溝419まで誘導する戻り部450を備えている。戻り部450は、第1傾斜部411の頂部にある案内溝419よりも側方に向かってさらに上り傾斜する上り傾斜部451と、該上り傾斜部451の頂部より案内溝419に向かって屈曲しつつ下り傾斜する戻り経路452から成る。
戻り経路452は、図4に示すように、上り傾斜部451の終端より後方に向かって略直角に屈曲し、さらに前記外側後転動部4231の頂端に向かって左右方向に屈曲し、戻り経路452の終端は、案内溝419に連通している。上り傾斜部451の頂部に連なる戻り経路452の入口には、該戻り経路452への遊技球の流入を規制するための規制部として、入口の両端を狭めるように一対の仕切壁453,453が設けられている。
次に、遊技機1の制御に用いられる各種制御基板について説明する。
図10は、遊技機1の制御に用いられる各種制御基板および関連する構成要素を示すブロック図である。図10に示すように、本実施の形態では制御基板として、主基板1100、演出制御基板1200、払出制御基板1300、発射制御基板1400、電源基板1500等を有している。主基板1100は、遊技機1全体の制御を掌る制御基板であり、演出制御基板1200は、変動表示装置310の表示制御、LED・ランプの点灯制御、音声の出力制御をそれぞれ統括して行う制御基板である。
図11は、主基板1100の詳細を示している。主基板1100は、主基板1100内部のクロック回路1110が生成するクロックを基準に動作する。また、クロック回路1110が生成したクロックを内部タイマー1107で分周して得た一定時間間隔の割り込み信号をCPU1102に入力することで、一定時間毎に該CPU1102でタイマー割り込み処理を実行する。CPU1102は、タイマー設定時間の間隔よりも短い時間で終了するように分割した処理を割り込み毎に実行することで一連の動作を遂行する。
始動入賞口スイッチ121、上袖入賞口スイッチ122a、下袖入賞口スイッチ122b、右落とし入賞口スイッチ123a、左落とし入賞口スイッチ123b、カウントスイッチ124、ゲートスイッチ125は、それぞれ遊技球の入賞を検出するためのスイッチであり、これらのスイッチからの入力信号は、入力インターフェイス回路1115aに入力される。シュート球切れスイッチ131、ガラス枠開放検出スイッチ132、オーバーフロースイッチ133からの各入力信号は、入力インターフェイス回路1115bに入力される。
入力インターフェイス回路1115a、1115bのアドレスは、CPU1102のアドレス空間にメモリマップドI/O方式で設定されている。CPU1102が出力するアドレス信号およびリード/ライトの制御信号を、CPU1102が出力するシステムクロックに従って、アドレスデコード回路1113でデコードすることによりチップセレクト信号を生成する。
前記チップセレクト信号にて、入力インターフェイス回路1115a,1115bがセレクトされると、始動入賞口スイッチ121等からの各入力信号が各入力インターフェイス回路1115a,1115bを通じてデータバスに出力される。データバス上の各入力信号は、一定時間毎に発生する割り込み信号によって、次の割り込み処理が実行されるまでの間に複数回検出されてチャタリング防止処理が行われた後、入力信号毎に指定されたRAM領域(RAM1104)に記憶される。
始動入賞口スイッチ121からの入力信号は5個賞球の賞球信号として、また上袖入賞口スイッチ122a、下袖入賞口スイッチ122b、右落とし入賞口スイッチ123a、左落とし入賞口スイッチ123bからの入力信号はそれぞれ8個賞球の賞球信号として、さらに、カウントスイッチ124からの入力信号は15個賞球の賞球信号として扱われ、それぞれのスイッチで検出された入賞個数が指定された各RAM領域に記憶される。またこれと同時に、賞球総数がCPU1102で演算処理され、指定のRAM領域に記憶される。なお、各入賞口に設けられたスイッチの賞球払い出し数は、固定となっているが、遊技機の仕様により払い出し個数を変更することができる。
その他、始動入賞口スイッチ121、ゲートスイッチ125からの入力信号に対してそれぞれ乱数値を取得し、これらの値がRAM領域の各乱数値記憶領域に記憶され、このデータを基にして、遊技機1の遊技状態や遊技演出等が設定され、各制御基板に遊技状態や遊技演出等のデータが順次出力される。各制御基板への出力データは、データバスの途中に設けたバッファ1114を通り、さらに出力データバスを通してラッチ回路1116a〜1116eに出力される。出力用のラッチ回路1116a〜1116eとCPU1102とを結ぶデータバスの途中に、バッファ1114を配置することでバス信号が一方向の流れになり、不正防止の対策となる。
始動入賞口スイッチ5個賞球RAM領域、上下袖入賞口スイッチ、左右落とし入賞口スイッチ8個賞球RAM領域、カウントスイッチ15個賞球RAM領域にデータがあることにより、CPU1102は、各賞球数に設定された8ビット賞球データを順次、データバス、出力データバスを通じてラッチ回路1116aに出力する。これと同調するように払出制御基板1300に対する割り込み信号、ストローブ信号の制御信号をデータバス、出力データバスを通じてラッチ回路1116cに出力する。
メモリマップドI/Oで制御されたアドレスデコード回路1113でデコードして得たチップセレクト信号がラッチ回路1116a、ラッチ回路1116cに順次出力されると、8ビット賞球データがラッチ回路1116aに、割り込み信号、ストローブ信号の制御信号がラッチ回路1116cにそれぞれラッチされ、8ビットパラレル賞球出力信号と割り込み信号、ストローブ信号の2ビットの制御信号で構成された出力信号が、払出制御基板1300に賞球データとして出力される。
賞球データが入力された払出制御基板1300は、球排出機構を制御して、入力された賞球データに対応した数の賞球排出を行う。実際に払い出された賞球総数はCPU1102で演算処理され、その値がRAM領域(RAM1104)の記憶データから減算処理され、リアルタイムに賞球総数のデータが更新される。また、排出賞球数の設定数毎に出力信号がラッチ回路1116dに出力され、アドレスデコード回路1113のチップセレクト信号に同期して外部へパルス出力され、枠用外部出力端子板1600を介して管理用コンピュータ(図示せず)等に出力される。
始動入賞口スイッチ121、ゲートスイッチ125の入力信号に対応した乱数値が格納されているRAM領域(RAM1104)に乱数値が記憶されている場合は、普通図柄表示装置320、変動表示装置310における表示の開始直前に前述した変動パターンコマンド等が決定され、該決定された変動パターンコマンド等を演出制御基板1200に送信すると共に、決定された情報をRAM領域(RAM1104)に記憶する。
普通図柄に係わる乱数値が記憶されている場合は、普通図柄表示装置320の普通図柄表示を実行するための表示制御データが生成され、表示制御データがCPU1102からデータバスを通じてラッチ回路1116eに出力される。そして、アドレスデコード回路1113からチップセレクト信号が出力される毎に、前記普通図柄表示装置320において普通図柄表示が一定時間行われる。
普通図柄表示装置320の表示結果が当りの場合には、前記始動入賞口21の各可動片を拡開動作させる普通電動役物ソレノイド135の制動データが、CPU1102からラッチ回路1116eに出力されると共に、アドレスデコード回路1113からのチップセレクト信号に応じて、ラッチ回路1116eから一定時間出力されて普通電動役物ソレノイド135が制御される。それにより、始動入賞口21が拡状態となり、遊技球が入賞し易い状態が発生する。
始動入賞口21に係わる乱数値(始動記憶)が記憶されている場合は、変動表示装置310の変動表示を行わせるため演出制御基板1200に、前記変動パターンコマンドとこれに対応して停止図柄を定める各停止図柄等に関するデータが、時系列にラッチ回路1116bを介して、演出制御基板1200へ演出出力データとして順次出力され、演出制御基板1200を制御する。また、LED・ランプの点灯演出や音声演出も同調して実行されるようになっている。
特別遊技状態が発生する場合、大入賞口ソレノイド134の制御データがラッチ回路1116eに出力され、かつアドレスデコード回路1113からのチップセレクト信号がラッチ回路1116eに入力される。これによりラッチ回路1116eから大入賞口ソレノイド134の制御データが出力されて、大入賞口ソレノイド134が駆動され、大入賞口24が開閉状態となって遊技球を大入賞口24内に誘導可能となる。
大入賞口24内に配置されたカウントスイッチ124により、入賞した遊技球が計数される。カウントスイッチ124で計数されたデータの総合計数が所定の数量に到達すると、ラッチ回路1116eの出力データが変更され、大入賞口ソレノイド134が非能動状態になり、1回のラウンドが終了する。その後、未だ上限ラウンド回数に到達していない場合には、大当りラウンドがさらに継続することになる。
遊技機1に電源が供給されると、電源基板1500よりリセット信号が供給され、主基板1100の各デバイスはリセット状態になる。その後システムリセット信号が非能動状態となり、各デバイスは能動状態に遷移する。システムリセット信号が非能動状態に信号変化すると、クロック同期・遅延回路1111による遅延処理により一定時間の経過後にワンチップマイコン1101へのリセット信号が非能動となる。これによりワンチップマイコン1101が稼動状態になり、主基板1100の動作状態が保たれる。その後、ワンチップマイコン1101の初期設定が行われる。
遊技機外部供給の電源が不安定な場合には、電源基板1500から停電検出信号がワンチップマイコン1101のNMI(ノンマスカブルインターラプト)1105に供給され、ワンチップマイコン1101において各記憶領域の退避動作が行われる。具体的には、一定時間に亘って賞球検出データの検出を行った後、RAM1104に停電処理判定のデータを保存し、RAM1104の保護を行う。すなわち、電源電圧が低下することで、電源基板1500からRAM1104にバックアップ電源DC5VBBが供給され、RAM1104の記憶状態が保持される。
電源が次に供給された時、停電処理判定のデータの有無に基づき停電処理のあったことを認識すると、ワンチップマイコン1101は停電復旧処理を行う。初期設定の時、RAM初期化信号が能動状態であれば、CPU1102はI/Oポート1106のデータを検出してRAM1104の初期化を行う。シュート球切れスイッチ131で球切れを検出した信号、およびオーバーフロースイッチ133で遊技機1の下受け皿6にて賞球の球詰まりを検出した信号は、入力インターフェイス回路1115bおよびデータバスを通じてワンチップマイコン1101に取り込まれる。
次に、図12に示す演出制御基板1200について説明する。
演出制御基板1200は、遊技領域3内に配設された変動表示装置310における変動表示や、遊技盤2やガラス枠4に設置された各種LED・ランプの点滅、スピーカ510での音声、効果音、遊技機1の異常状態を知らせるための警告音等に関する制御を行うものである。
演出制御基板1200は、マイクロコンピュータ1201を動作させるクロック発信器1216と、演出制御を実行することで取得した情報を一時記憶するための制御用RAM1211と、演出出力データに基づき演出制御を実行するための制御プログラムが記憶された制御用ROM1210を有し、主基板1100からの制御情報を入力する入力インターフェイス1214を通して制御情報を取得し、取得した情報に基づき遊技演出を実行する。
マイクロコンピュータ1201は、クロック発信器1216が生成するクロックを基準に動作し、主基板1100からの制御情報が入力インターフェイス1214を通して、マイクロコンピュータ1201内のPIOa1206a、PIOj1206jに入力され、入力情報に基づき変動表示装置310での演出、各種ランプ・LEDでの光による演出、音による演出等を制御用ROM1210に記憶されたプログラムの手順で実行する。
電源基板1500からのリセット信号は、遊技機1に電源が投入されると、電源基板1500からマイクロコンピュータ1201に入力されて、制御ROM1210に記憶されている制御手順に従って、マイクロコンピュータ1201のリセットを行うと共に、演出制御基板1200の初期化を行うように設定されている。
演出制御基板1200は、画像処理部と、ランプ・LED駆動回路部と、音声制御部とを有し、マイクロコンピュータ1201は、それぞれを主基板1100からの制御信号に基づいて制御する。先ず、画像処理部は、変動表示装置310上での演出を行う部位であり、前記マイクロコンピュータ1201は、各制御信号に基づいて画像制御IC1220へ具体的な指示を行う。画像制御IC1220は、クロック発信器1216のクロック信号を基準に動作する。
画像制御IC1220は、マイクロコンピュータ1201からの制御情報に従って、画像データROM1222の画像データを入手し、具体的な映像信号を生成し、変動表示装置310へ出力する。図12では、画像制御IC1220が生成した画像データやパレット(色)情報等を一時的に記憶する領域であるVRAMが図示されていないが、画像制御IC1220の内部にVRAMを内蔵した画像制御ICで構成してある。なお、前記変動パターン毎の表示内容に関する画像データは、画像データROM1222に記憶されている。
画像補正IC1221は、画像制御IC1220からの入力画像信号(アナログR,G,B信号、水平、垂直同期信号)を変動表示装置310用に補正して出力する。電源生成回路1224a〜1224fは、電源基板1500からの電源に基づいてDC13V,23V,−5V,3.3V,2.5Vの各電圧を画像処理部へと供給することにより、画像制御IC1220、画像補正IC1221を駆動する。
また、前記ランプ・LED駆動回路部は、光による演出制御を行う部位であり、遊技機1および遊技盤2上に設置されたランプ・LEDによる具体的な演出を行わせる、LED駆動回路1340a〜1340cと、駆動回路1341を通し実行される。CPU1202の制御に従いPIOb1206b〜PIOe1206e(パラレルI/O)を通し、LED駆動回路a1340a、LED駆動回路b1340b、LED駆動回路c1340cと、駆動回路1341に制御信号を出力して、各駆動回路がランプ・LEDを動作させる。
さらに、前記音声制御部は、音による演出を行う部位であり、前記マイクロコンピュータ1201は、遊技機1に設置されたスピーカ510に具体的な演出を行わせるため、音声制御IC1350に制御情報を出力する。音声制御IC1350は、クロック発信器1216のクロック信号を分周器1217で分周し、音声制御IC1350の動作クロックとして使用する。また、マイクロコンピュータ1201の制御情報に従い、音声データROM1351の音声データを入手し、具体的な音声信号を生成し、スピーカ510へと出力する。
前記CPU1202は、パラレルI/OであるPIOf1206f、PIOg1206gを通して、音声制御IC1350に音による制御情報を出力する。PIOf1206fは、データを出力し、PIOg1206gは、制御信号(チップセレクト、リード、ライト等)を出力する。音声制御IC1350は、マイクロコンピュータ1201からの制御情報に基づき、音声データROM1351のデータを入手し音声信号に変換する。
また、擬音や効果音等は、音声制御IC1350に内蔵された発信器で作られ出力される。音声制御IC1350からの音声信号は、フィルター1352で出力電圧調整を行い音声以外のノイズ成分を除去してアンプ1353へと出力され、アンプ1353によりスピーカ駆動可能な電圧レベルに増幅され、スピーカ510から音として出力される。
以下に、本実施の形態に係る遊技機1の作用について説明する。
遊技者がハンドル7を操作すると、遊技球が1個ずつ遊技領域3に発射される。遊技球は遊技領域3上にて、遊技釘や風車等に衝突しながら方向を変えつつ流下し、その途中で各種入賞口に入賞したり、普通図柄作動ゲート25を通過することがある。遊技領域3内の何れの入賞口にも入らずに落下した遊技球は、アウト口26から外部に排出される。
図2において、ワープ手段44は遊技球を次のように案内する。すなわち、変動表示装置310の側方にて遊技領域3を流下していた遊技球が遊技球入口45に流入すると、遊技球はそのまま遊技球通路46を流下する。遊技球通路46を流下し終えた遊技球は、遊技球出口47から排出されて遊技球転動部400側に流出する。
このように、大型化した変動表示装置310に付随するセンターケース40を、ワープ手段44における遊技球の移動経路として利用することにより、限られた遊技領域3内で変動表示装置310の大型化に伴い遊技球の流下スペースが侵食されても、遊技球の多様な移動形態を実現することができる。なお、遊技球転動部400に導入される遊技球は、ワープ手段44を介して受け入れられる場合のみならず、遊技領域3から直接受け入れられる場合もあり得る。
ワープ手段44の遊技球出口47から排出された遊技球は、図6において、先ずは遊技球転動部400の振分部430に導入される。ここで振分部430は、第1転動部410と第2転動部420の各々一致する一側端に対して略直角に前後方向に延びるように配設されているので、遊技球転動部400の左右方向の長さを極力抑えることができ、限られた遊技領域3内での省スペース化の要請に応じることができる。遊技球出口47は、振分部430の前端側に連通しているため(図2参照)、遊技球出口47の奥行き分だけ手前に遊技球を流出させることができ、前後方向の転動に遊びを持たせることが可能となる。
このように振分部430は、狭いスペースでも遊技球を前後方向に転動させることができ(図6中の矢印C参照)、遊技球を第1転動部410と第2転動部420との何れかに効率的に振り分けることができる。この振り分け時にも、遊技球が第1転動部410と第2転動部420のどちらに入るかを直ぐには判断することができないため、遊技球の挙動を面白みのあるものにすることができる。
振分部430において遊技球は、第1転動部410に流下する経路(図6中で矢印A)よりも、第2転動部420に流下する経路(図6中で矢印B)に振り分けられる確率の方が低い。詳しく言えば振分部430の底部431は、遊技球出口47から遊技球を受け入れる前端側から後端寄りにある最低部432に向かって緩やかに下り傾斜し、後端側は最低部432に向かって短い距離で急角度に下り傾斜し、最低部432を臨むように、第1傾斜部411と下り傾斜部426との間を仕切るフランジ417の側端が位置する。このような相対的な位置関係から成る規制部によって、第2転動部420へ遊技球が振り分けられることが規制される。
第1転動部410は、始動入賞口21の上方に遊技球を誘導する始動入賞案内部414と、始動入賞口21の上方から外れる方向に遊技球を誘導する始動入賞規制部415を備えており、第1転動部410には、前述したように振分部430によって遊技球が高い確率で振り分けられる。第2転動部420は、遊技球が転動可能な複数通りの経路を含み、各経路が集束する最下位置に、遊技球を始動入賞案内部414に誘導する始動入賞補助案内部421を備えており、第2転動部420には、前述したように振分部430によって遊技球が振り分けられ難くなっている。
ここで、第1転動部410は第2転動部420と比較すると、始動入賞規制部415を備えることで遊技球を始動入賞口21に入賞させる始動入賞率は低くなるが、振分部430によって高い確率で遊技球が振り分けられることと、始動入賞案内部414を備えることにより、遊技球を始動入賞口21に入賞させる可能性はある。
一方、第2転動部420は第1転動部410と比較すると、始動入賞補助案内部421を備えることで、遊技球を始動入賞案内部414を介して始動入賞口21に入賞させる始動入賞率は高いが、振分部430によって振り分けられる確率が低いことと、複数通り経路が集束する最下位置に設けられた始動入賞補助案内部421まで遊技球が到達した場合に、前記始動入賞案内部414を介して始動入賞口21へ遊技球が入賞することが可能になる、言い換えれば遊技球が複数通りの経路の終端側まで必ずしも辿り着かない場合もあることにより、遊技球を始動入賞口21に入賞させる始動入賞率が極端に高くなる虞はない。
また、第1転動部410と第2転動部420は、ともに振分部430によって遊技球が振り分けられて直ぐには、始動入賞口21に遊技球が入賞する可能性の高低を判断できないように、それぞれ遊技球を転動させる。このため、遊技球の挙動を面白みのあるものにすることが可能であり、遊技者を飽きさせることがない。特に第2転動部420は、遊技球が転動可能な複数通りの経路を含むので、なおさら遊技球の挙動がバラエティに富むものとなって遊技者を楽しませることができる。
図7において、第1転動部410に振り分けられた遊技球は、一方の第1傾斜部411を流下した後(図7中で矢印D参照)、凹状部413を通り凸状部412(にある始動入賞案内部414)を乗り越えて、他方の凹状部413を通り第1傾斜部411を上った後、今度は他方の第1傾斜部411を流下し、再び一方へ向かって転動する動作を勢いがなくなるまで繰り返すことになる(図7中で矢印E参照)。
転動途中で遊技球は、凸状部412にある始動入賞案内部414に案内されて、始動入賞口21の上方に落下したり(図7中で矢印F参照)、あるいは左右の凹状部413にある始動入賞規制部415(図4参照)に案内されて、始動入賞口21の上方から外れた方向に落下する(図7中で矢印G参照)。ここで遊技球は自重で流下するため、より低所にあり数も多い始動入賞規制部415の方に導かれ易い。また、振分部430により第1転動部410に振り分けられた遊技球が、第1傾斜部411を流下したあと、凸状部412を乗り越えることなく、凹状部413に戻って、始動入賞規制部415に案内される場合もある。
また、第1転動部410では、左右の凹状部413の底部から略中央の凸状部412の頂部にかけての傾斜角よりも、凹状部413の底部から両側方の第1傾斜部411にかけての傾斜角の方が大きく形成されているから、第1傾斜部411の斜面を上り切ることなく戻る遊技球が、凸状部412のある方向に戻る勢いが減勢される。
従って、凸状部412の頂部に上り切って始動入賞案内部414に到達する確率が低くなる。これにより、振分部430により遊技球が第1転動部410に高い確率で振り分けられたとしても、始動入賞率が極端に高くなることがなく、第1転動部410と第2転動部420の始動入賞率の高低にメリハリをつけることができる。
特に、振分部430を側方に配置する第1傾斜部411(図7中で左側)の下方には、遊技球の通過が可能な通過孔416が開設されているので、この通過孔416の高さ分だけ一方の第1傾斜部411の最上端の方が、他方の第1傾斜部411(図7中で右側)の最上端の位置よりさらに高くなり、より遊技球の勢いの減殺効果がある。
ところで、始動入賞案内部414や始動入賞規制部415のある第1転動部410は、次述する第2転動部420の前転動部424よりも後方にあるので、始動入賞案内部414や始動入賞規制部415に案内された遊技球を、前転動部424の奥行き分だけ前方にさらに誘導する必要がある。そこで本実施の形態では、図4に示すように、球受部441,442を介して、遊技球を前方に受け渡すように工夫している。
すなわち、第1転動部410の始動入賞案内部414により誘導された遊技球は、第1球受部441を介して第1導入口48に受け渡されて、始動入賞口21の上方に向かって落下する。また、第1転動部410の始動入賞規制部415により誘導された遊技球は、第2球受部442を介して第2導入口49に受け渡されて、始動入賞口21の上方から外れる方向に向かって落下する。このように、球受部441,442によって遊技球を円滑に遊技領域3上に導くことができる。
図8において、第2転動部420に振り分けられた遊技球は、先ず第2傾斜部422の下り傾斜部426を流下した後、第1傾斜部411の下方に開設した通過孔416の通過孔底面部427を通るようにしたので(図8中で矢印H参照)、遊技球が流下する経路が立体感に富み遊技球の挙動をいっそう面白みのあるものにすることができる。
ここで下り傾斜部426の下流端と外側後転動部4231の頂端とを隔てる隔離壁428を設けることで、下り傾斜部426を流下した遊技球は、直ぐに外側後転動部4231には行かずに、通過孔底面部427を通って、次述するように前転動部424、橋状転動部425、後転動部423の順に転動することになる。従って、遊技球の挙動を面白くするだけでなく、遊技球の転動期間を長くすることができるので、長い時間に亘って遊技者の興味を引くことができるようになる。
ただし、下り傾斜部426を流下する遊技球のうち、隔離壁428を乗り越える勢いがあった場合には、下り傾斜部426から外側後転動部4231に直接移行する場合もあり得る。これにより、遊技球が流下する経路のバリエーションが豊富となる。なお、下り傾斜部426から外側後転動部4231に直接移行する遊技球が増えると、始動入賞率が高くなり過ぎる虞があるので、下り傾斜部426は、転動する遊技球の勢いを減殺するように階段状に形成されている。
通過孔416から出た遊技球は前転動部424に導入される。ここで通過孔416の前方出口が臨む外側前転動部4241の前端縁に沿って、遊技球を前転動部424の途中にある軌道補正溝4244に向けて案内する軌道補正起立壁4245が形成されているから、通過孔底面部427から外側前転動部4241に導かれた遊技球は、前転動部424の前端縁からセンターケース40の下方の遊技領域3に直ぐに落下することがなく軌道が補正される。
前転動部424において遊技球は、外側前転動部4241を緩やかに流下し、中央前転動部4242を途中まで上った後、今度は中央前転動部4242を流下し、再び外側前転動部4241へ向かって転動する動作を勢いがなくなるまで繰り返す(図8中で矢印I参照)。そして、外側前転動部4241の底部にある軌道補正溝4244によって橋状転動部425に導かれる。このように遊技球が前転動部424を経て橋状転動部425に流下する時、遊技球の転動方向は左右方向から前後方向に変化するが、軌道補正部としての軌道補正溝4244を前転動部424に設けたので、転動する遊技球の軌道を橋状転動部425へ向けて効果的に補正することができる。
なお、前転動部424において、稀に中央前転動部4242の頂部まで上り切った遊技球は、溝部4243から遊技領域3に直接落下する他(図8中で矢印L参照)、溝部4243の傾斜によって前記始動入賞案内部414の真上に導かれることもある(図8中で矢印M参照)。これにより、遊技球が流下する経路のバリエーションがよりいっそう豊富となる。なお、ワープ手段44を経由するだけではなく、遊技領域3上の遊技球が前転動部424上に跳ね上がって、溝部4243に辿り着く場合もあり得る。
橋状転動部425は、第1転動部410の上方を跨ぐように設けられており、立体感に富んだ遊技球の経路を実現している。橋状転動部425の上面側縦断面は、湾曲した凹状に形成されており、かかる形状を軌道補正部とすることにより、遊技球は橋状転動部425の底部を比較的安定して流下する(図8中で矢印J参照)。従って、橋状転動部425を流下する遊技球が第1転動部410に容易に落下することを防止することができる。
だたし、橋状転動部425は湾曲した凹状であるため、遊技球の勢いによっては、第1転動部410に落下する可能性もある(図8中で矢印K参照)。すなわち、橋状転動部425に遊技球が導かれたとしても、必ずしも後転動部423に辿り着くとは限らず、途中で第1転動部410に落下する可能性もある。このため、第2転動部420を転動する遊技球の始動入賞率が極端に高くなることがない。
また、橋状転動部425を流下する遊技球が、第1転動部410に落下せずに後転動部423に到達できるか否かを直ぐには判断することができないため、遊技球が橋状転動部425を通過し終わるまで遊技者の興味を惹き付けることができる。なお、橋状転動部425より落下した遊技球は、始動入賞案内部414ではなく始動入賞規制部415に案内され易い位置に設定されている。
橋状転動部425を無事に流下し終えた遊技球は、そのまま後転動部423にある一方の内側後転動部4232(図8中で左側)に導入される(図8中で矢印N参照)。そして、遊技球は内側後転動部4232を流下して、始動入賞補助案内部421に導かれ(図8中で矢印O参照)、さらに前記第1転動部410の始動入賞案内部414に受け渡されることになる。
ところで、一方の内側後転動部4232の下流端4233はテーパー状に傾斜し、反対側の内側後転動部4232(図8中で右側)の下流端4234は、始動入賞補助案内部421を乗り越えた遊技球が衝突し易い略直角の絶壁状であるため、なおさら始動入賞補助案内部421に遊技球が導かれ易くなっている。
さらに、図9は、第2転動部420における遊技球の別の経路を示している。前述した第1転動部410を転動する遊技球の勢いがあると、振分部430と反対側の第1傾斜部411を上り切る場合があるが、第1傾斜部411の頂部には案内溝419が設けられており、案内溝419に辿り着いた遊技球は、第1転動部410から第2転動部420の前転動部424へ軌道が補正される(図9中で矢印P参照)。これにより、振分部430で始動入賞率が低い第1転動部410に振り分けられても、始動入賞率が高い第2転動部420へ遊技球の軌道が変更される可能性があり、遊技者の期待感を継続させることができる。
そして、案内溝419の下流側が臨む外側前転動部4241の前端縁に沿って、遊技球を前転動部424の途中にある軌道補正溝4244に向けて案内する軌道補正起立壁4247が形成されているから、案内溝419から外側前転動部4241に導かれた遊技球は、前転動部424の前端縁からセンターケース40の下方の遊技領域3に直ぐ落下することなく軌道補正される(図9中で矢印Q参照)。軌道補正溝4244によって、もう一方の橋状転動部425に導かれた遊技球は、前述した一方の橋状転動部425に導かれた場合と同様に、ほとんどが始動入賞補助案内部421に導かれることになる(図9中で矢印R参照)。
さらに、第1転動部410を転動する遊技球の勢いがあると、第1傾斜部411を上り切ってさらに案内溝419を通り越すこともあるが、該案内溝419を通り越して側方へ向かう遊技球は、戻り部450によって再び案内溝419まで誘導される。これにより、第1転動部410を転動する遊技球は、途中から第2転動部420へ軌道が補正される確率がさらに高くなる。
詳しく言えば、案内溝419を通り越した遊技球が、案内溝419よりも側方に向かってさらに上り傾斜する上り傾斜部451まで到達すると、戻り経路452の入口に導入される。続いて、遊技球は戻り経路452に沿って後方に向かい略直角に屈曲するよう流下し、さらに前記外側後転動部4231の頂部に向かって左右方向に屈曲するよう流下した後、戻り経路452の出口より、案内溝419に導かれることになる(図9中で矢印S参照)。
このように、戻り部450は、上り傾斜部451の頂部より案内溝419に向かって屈曲しつつ下り傾斜する戻り経路452を備えるので、遊技球が流下する経路のバリエーションがいっそうと豊富となり、遊技球の挙動を面白みのあるものにすることができる。ただし、戻り経路452の入口には、該戻り経路452への遊技球の流入を規制する一対の仕切壁453,453があるため、遊技球が仕切壁453に接触した場合、遊技球は戻り経路452を流下することなく、再び第1傾斜部411に返って転動することになる。これにより、戻り部450においても始動入賞率を調整することができる。
以上のように、第2転動部420に振り分けられた遊技球は、第2傾斜部422における複数通りの経路のうち何れかを流下し、その途中で前述した各々の軌道補正部によって軌道が補正され、前記始動入賞補助案内部421への到達が補助される。第2傾斜部422における遊技球の転動方向は、上流側の前転動部424では左右方向、橋状転動部425では前後方向、下流側の後転動部423では再び左右方向となって変化に富み、さらに、第2傾斜部422から第1転動部410へ遊技球が移行する場合もあるため、遊技球の挙動を面白みのあるものにすることができる。
何れかの経路を流下した後、始動入賞補助案内部421に到達した遊技球は、前記第1転動部410の始動入賞案内部414に向かって落下する。このような第2転動部420は、遊技球が流下する経路のバリエーションが豊富なだけではなく、第1転動部410と比較すると、遊技球を第1転動部410の始動入賞案内部414を介して始動入賞口21に入賞させる始動入賞率は高いものの、そもそも振分部430によって遊技球が振り分けられる確率が低く、軌道補正部により遊技球の軌道が補正されることで始動入賞補助案内部421に到達するため、始動入賞率が極端に高くなる虞はない。
さらに、2個以上の遊技球がワープ手段44を通過した場合等には、始動入賞率の高い第2転動部420に遊技球が振り分けられたとしても、最後の最後で第1転動部410から移行した遊技球により弾かれる場合もあり、最後まで遊技球の行方が予想しがたいという点で遊技者の興味を惹き付けることもできる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。また、前述した実施の形態では、本発明に係る遊技機1をパチンコ機に適用した場合について説明したが、遊技機1はパチンコ機に限られず、プログラム制御されるスマートボールゲーム機、アレンジボールゲーム機、スロットマシンといった他の遊技機にも同様に本発明を適用することができる。
なお、前記始動入賞補助案内部421は溝状に形成したが、前記始動入賞案内部414に向けて遊技球を誘導し得る構造であれば、溝ではなく前記始動入賞案内部414を臨む位置に開口した孔状に形成しても良い。同様に前記始動入賞案内部414は溝状に形成したが、前記始動入賞口21に向けて遊技球を誘導し得る構造であれば、溝ではなく前記始動入賞口21を臨む位置に開口した孔状に形成しても良い。
また、前記橋状転動部425により第1転動部410の一部が覆われるため、少なくとも橋状転動部425は透過性材質により形成することが好ましい。あるいは第2転動部420の全体、さらに遊技球転動部400の全体を透過性材質により形成しても良い。
本発明の実施の形態に係る遊技機を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機のセンターケースを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の遊技球転動部を分解して示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の遊技球転動部を構成する振分部、第1転動部、戻り部および第1,2球受部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の遊技球転動部を構成する第2転動部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の振分部における遊技球の振り分け状態を説明する斜視図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の第1転動部における遊技球の転動状態を説明する斜視図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の第2転動部における遊技球の転動状態を説明する斜視図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の第2転動部における遊技球の別の転動状態を説明する斜視図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の回路構成全体を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の主基板の回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の演出制御基板の回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の変動表示装置の表示例を示す正面図である。
符号の説明
1…遊技機
2…遊技盤
3…遊技領域
4…ガラス枠
5…上受け皿
6…下受け皿
7…ハンドル
11…誘導レール
21…始動入賞口
22a…上袖入賞口
22b…下袖入賞口
23a…右落とし入賞口
23b…左落とし入賞口
24…大入賞口
25…普通図柄作動ゲート
26…アウト口
40…センターケース
41…開口部
42…演出装置
43…レンズ部材
44…ワープ手段
45…遊技球入口
46…遊技球通路
47…遊技球出口
48…第1導入口
49…第2導入口
121…始動入賞口スイッチ
122a…上袖入賞口スイッチ
122b…下袖入賞口スイッチ
123a…右落とし入賞口スイッチ
123b…左落とし入賞口スイッチ
124…カウントスイッチ
125…ゲートスイッチ
134…大入賞口ソレノイド
135…普通電動役物ソレノイド
301…特別図柄表示装置
310…変動表示装置
311…表示部
312…始動記憶表示部
320…普通図柄表示装置
400…遊技球転動部
400…遊技球転動部
410…第1転動部
411…第1傾斜部
412…凸状部
413…凹状部
414…始動入賞案内部
415…始動入賞規制部
416…通過孔
417…フランジ
418…フランジ
419…案内溝
420…第2転動部
421…始動入賞補助案内部
422…第2傾斜部
423…後転動部
424…前転動部
425…橋状転動部
426…下り傾斜部
427…通過孔底面部
428…隔離壁
430…振分部
431…底部
432…最低部
441…第1球受部
442…第2球受部
450…戻り部
451…上り傾斜部
452…戻り経路
453…仕切壁
4231…外側後転動部
4232…内側後転動部
4233…下流端
4234…下流端
4235…フランジ
4236…フランジ
4241…外側前転動部
4242…中央前転動部
4243…溝部
4244…軌道補正溝
4245…軌道補正起立壁
4246a,4246b…軌道補正起立壁
4247…軌道補正起立壁
1100…主基板
1200…演出制御基板
1300…払出制御基板
1400…発射制御基板
1500…電源基板
1600…枠用外部出力端子板

Claims (10)

  1. 遊技盤に形成された遊技領域に設けられ、表示装置の可視領域を区画する開口部が形成されると共に、該開口部の下底に配置され遊技球が転動可能な遊技球転動部と、遊技領域を流下する遊技球を受け入れて前記遊技球転動部に流出させるワープ手段を備えるセンターケースと、該センターケースの下方に位置する遊技領域上に設けられ、遊技球の入賞により前記表示装置の表示状態を変化させる始動条件を付与可能な始動入賞手段を有する遊技機において、
    前記遊技球転動部は、
    遊技球が転動可能に左右方向に延設され、該左右方向の途中位置に、前記始動入賞手段の上方に遊技球を誘導する始動入賞案内部と、前記始動入賞手段の上方から外れる方向に遊技球を誘導する始動入賞規制部を、それぞれ備える第1転動部と、
    前記第1転動部に隣接して配設され、遊技球が転動可能な複数通りの経路を含み、各経路が集束する最下位置に、遊技球を前記始動入賞案内部に誘導する始動入賞補助案内部を備える第2転動部と、
    前記第1転動部と前記第2転動部のそれぞれの一側方に配設され、前記ワープ手段から流出した遊技球を受け入れた後、該遊技球を前記第1転動部または前記第2転動部に振り分け、かつ遊技球を前記第1転動部よりも前記第2転動部に振り分ける確率の方が低く形成された振分部と、を有し、
    前記第1転動部は、
    左右両端側から各々下り傾斜する第1傾斜部と、
    前記左右の第1傾斜部の間で前記始動入賞手段の上方に位置するように形成された円弧状の凸状部と、
    前記凸状部の左右に各々形成され、前記第1傾斜部に連なる円弧状の凹状部と、
    前記凸状部の頂部に溝状に形成され、前記始動入賞手段の上方に向かって下り傾斜する前記始動入賞案内部と、
    前記凹状部の底部に溝状に各々形成され、前記センターケースの下方の前記遊技領域に向かって下り傾斜する前記始動入賞規制部と、を備え、
    前記第2転動部は、
    前記第1転動部における前記始動入賞案内部の後側上方に形成され、前記始動入賞案内部に向かって下り傾斜する前記始動入賞補助案内部と、
    前記始動入賞補助案内部の少なくとも左右両側方に延設され、該始動入賞補助案内部に向かって下り傾斜する第2傾斜部と、
    前記第2傾斜部の所要箇所に設けられ、該第2傾斜部を流下する遊技球の軌道を補正して、前記始動入賞補助案内部への到達を補助する軌道補正部と、を備え、
    前記第2傾斜部は、
    前記第1転動部の後方であって前記凸状部の頂部よりも上方に、前記始動入賞補助案内部に向かって左右両側方より下り傾斜するように延設される後転動部と、
    前記第1転動部の前方であって前記後転動部よりも上方に、左右方向に延設される前転動部と、
    前記第1転動部の上方を跨いで前記前転動部から前記後転動部に向かって下り傾斜するように架設される橋状転動部と、を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1転動部は、
    前記凹状部の底部から前記凸状部の頂部にかけての傾斜角よりも、前記凹状部の底部から前記第1傾斜部にかけての傾斜角の方が大きく形成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記軌道補正部は、前記前転動部の途中位置に形成され、前記橋状転動部に向かって下り傾斜する軌道補正溝であることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記橋状転動部の上面側縦断面を湾曲した凹状に形成することにより、前記軌道補正部を形成することを特徴とする請求項1、2または3に記載の遊技機。
  5. 前記第1転動部の左右両端側から各々下り傾斜する第1傾斜部のうち、前記振分部を側方に配置する第1傾斜部の下方に、遊技球の通過が可能な通過孔を前後方向に開設し、
    前記第2傾斜部は、
    前記通過孔の底面を形成し、前記前転動部に向かって下り傾斜する通過孔底面部と、
    前記振分部の側方に配置され、前記第1傾斜部の後方に沿って該第1傾斜部と平行に延設され、前記通過孔底面部に向かって下り傾斜する下り傾斜部を備え、
    前記下り傾斜部の下流端に、該下り傾斜部と前記後転動部を隔てる起立した隔離壁を配設したことを特徴とする請求項1、2、3または4に記載の遊技機。
  6. 前記軌道補正部は、前記前転動部の前端縁に沿って形成され、前記通過孔底面部から前記前転動部に流下した遊技球を前記橋状転動部に向けて案内する軌道補正起立壁を含むことを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
  7. 前記第1転動部の左右両端側から各々下り傾斜する第1傾斜部のうち、前記振分部を側方に配置しない第1傾斜部の頂部に、前記前転動部に向けて下り傾斜する案内溝を設け、
    前記軌道補正部は、前記前転動部の前端縁に沿って形成され、前記案内溝により前記前転動部に流下した遊技球を前記橋状転動部に向けて案内する軌道補正起立壁を含むことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6に記載の遊技機。
  8. 前記遊技球転動部は、
    前記第1傾斜部の頂部にある前記案内溝を通り越して側方へ向かう遊技球を、再び前記案内溝まで誘導する戻り部を有することを特徴とする請求項7に記載の遊技機。
  9. 前記戻り部は、
    前記第1傾斜部の頂部にある案内溝よりも側方に向かってさらに上り傾斜する上り傾斜部と、
    前記上り傾斜部の頂部より前記案内溝に向かって屈曲しつつ下り傾斜する戻り経路を備えることを特徴とする請求項8に記載の遊技機。
  10. 前記上り傾斜部の頂部に連なる前記戻り経路の入口に、該戻り経路への遊技球の流入を規制するための規制部を設けたことを特徴とする請求項9に記載の遊技機。
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