JP4771682B2 - 量子デバイス及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、量子リングを備えた量子デバイス及びその製造方法に関する。
近年、将来の電子デバイス及び光電子デバイスとして有望なものとして、量子デバイスに関する研究が行われている。このような研究の多くは、量子井戸、量子ワイヤ及び量子ドットに関するものである。また、量子リングに関する研究もなされている。例えば、特許文献3には、リングの直径が0.3μmの量子リングが提案されている。しかし、量子計算機への応用を考慮すると、単一のキャリアを閉じ込めることができる程度の小ささが量子リングに必要とされる。また、量子リングの大きさを小さくするほど、その応用範囲が広がる。
なお、現在でも、直径が数100nm程度のスプリットゲート構造の量子リングを2次元電子ガス上に製造することは可能である。例えば、非特許文献2には、原子間力顕微鏡(AFM:Atomic Force Microscope)を用いたリソグラフィ技術による部分酸化によって製造された量子リングが記載されている。しかしながら、このような量子リングは表面下の2次元電子ガスに依存しており、量子効果が小さく応用範囲が狭い。
また、非特許文献3には、自己組織化(self-assembly)した半導体量子ドットと同様の方法で量子リングを製造する方法が記載されている。但し、この方法では、極めて薄いキャップ層を形成した後に、ポストアニールが行われている。この方法で得られる量子リングの大きさは自己組織化した半導体量子ドットの数倍と大きく、また、空間的な分布が不規則であり、更に、大きさの変動も大きい。このため、実用には向いていない。
一方、特許文献4には、AFMリソグラフィ技術を用いて量子ドットを所望の位置に所望の大きさで形成する方法が記載されている。
しかしながら、いずれの従来技術によっても、また、いずれの従来技術を参考にしても、量子リングを所望の位置に所望の大きさで形成することはできない。
特開平6−196720号公報 特表2002−518851号公報 特開平4−273478号公報 特開2003−338618号公報 E. Kapon et al., Phys. Rev. Lett 63, 430 (1989) R. Held et al., Appl. Phys. Lett. 73, 262 (1998) J. M. Garcia et al. Appl. Phys. Lett. 71, 2014 (1997) H. Hasegawa and S. Kasai, Physics E 11, 371 (2001) H. Z. Song et al., Phys. E 21, 625 (2004) T. Ohshima, Phys. Rev. A 62, 062316 (2000)
本発明の目的は、所望の位置に所望の大きさで量子リングを配置させることができる量子デバイス及びその製造方法を提供することにある。
本願発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下に示す発明の諸態様に想到した。
本願発明に係る第1の量子デバイスの製造方法では、水を含有する雰囲気中で、負のバイアスを印加した原子間力顕微鏡の探針を半導体基板の表面に接触させて、前記半導体基板の表面に環状の酸化膜を形成した後、前記酸化膜を除去することにより、前記半導体基板の表面に環状の溝を形成する。そして、前記溝内に半導体膜を成長させる。また、前記酸化膜は、前記探針と前記半導体基板とが互いに接触している部分に成長することなく、前記探針を取り囲むようにしてドーナツ状に成長する。
本願発明に係る第2の量子デバイスの製造方法は、半導体基板の表面に不純物原子を導入した後、水を含有する雰囲気中で、負のバイアスを印加した原子間力顕微鏡の探針を前記半導体基板の表面に接触させて、前記半導体基板の表面に環状の酸化膜及び複数の点状の酸化膜を形成する。次に、前記環状の酸化膜及び点状の酸化膜の周囲を酸化する。次いで、前記環状の酸化膜及び点状の酸化膜を除去すると共に、その周囲の酸化された部分を除去することにより、前記半導体基板の表面に環状の溝及び点状の窪みを形成する。そして、前記溝及び窪み内に半導体膜を成長させる。
本願発明に係る量子デバイスには、表面に環状の溝が形成された半導体基板と、前記溝内に形成された半導体膜と、が設けられている。また、前記溝の中心に単一の不純物原子が存在する。
本発明によれば、所望の大きさの量子リングを所望の位置に形成することができる。このため、量子コンピュータ等の種々の用途に好適である。
(本発明の基本的原理)
先ず、本発明の基本的原理について説明する。図1は、AFMを用いて酸化膜を形成する方法を工程順に示す模式図である。また、図2は、同じく酸化膜を形成する方法を工程順に示す断面図である。
図1に示すように、大気中で、原子間力顕微鏡(AFM)の探針22に負のバイアスを印加し、GaAs基板等の半導体基板10に正のバイアスを印加して、半導体基板10との間隔が5nm程度になるまで探針22を半導体基板10に近付けると、半導体基板10の表面が部分的に酸化されて、球状又は楕円体状の酸化膜11が形成される。これは、探針22の近傍で大気中の水(H2O)が分解され、OH-が酸化剤として作用するからである。即ち、図2(a)に示すように、微小な楕円体状の酸化膜11が生成された後、図2(b)に示すように、酸化膜11が成長する。
また、探針22をより半導体基板10に近付けた場合、例えば間隔を2nm程度とした場合には、先ず、図3(a)に示すように、酸化膜12が探針22に接触するまで成長する。その後、酸化膜12は上下方向にそのまま成長することができず、外側に広がるように成長し始め、図3(b)に示すように、酸化膜12は探針22を取り囲むようにしてドーナツ状に成長する。
そして、探針22を半導体基板10に接触させた場合には、図4(a)に示すように、初めからドーナツ状の酸化膜13が生成し、これが、図4(b)に示すように、そのままドーナツ状に成長する。なお、酸化膜13は探針22が接触している部分に成長することはない。
従って、図3(a)及び(b)に示すように、探針22を半導体基板10に接触させつつ半導体基板10を酸化すれば、量子ドットと同程度の大きさのリング状の酸化膜13を得ることができる。
なお、半導体基板10の表面の酸化反応は、酸化膜が楕円体状に成長している間は、H2Oの量ではなく、外部電界の強さが律速の要因となるが、酸化膜がドーナツ状に成長し始めると、H2Oの量が律速の要因となる。
(第1の実施形態)
次に、本発明の第1の実施形態について説明する。図5(a)乃至(d)は、本発明の第1の実施形態に係る量子リングデバイスの製造方法を工程順に示す断面図である。また、図6は、図5(c)に相当する平面図であり、図6中のI−I線に沿った断面が図5(c)に示されている。
第1の実施形態では、先ず、図5(a)に示すように、AFMの探針22をAlGaAs基板10aの表面に接触させ、探針22に負のバイアスを印加し、AlGaAs基板10aに正のバイアスを印加することにより、ドーナツ状の酸化膜13を形成する。なお、AlGaAs基板10aの代わりに、GaAs基板を用いてもよい。
次いで、図5(b)に示すように、酸化膜13を除去する。この結果、AlGaAs基板10aの表面にリング状の溝27が形成される。酸化膜13の除去は、例えば、化学エッチング、水を用いた超音波洗浄、又は真空中での原子状水素を用いた処理等により行うことができる。
その後、図5(c)及び図6に示すように、AlGaAs基板10a又はGaAs基板に対して原子配列の不整合及びこれに伴う歪が生じる半導体膜36(例えば、InAs膜又はInGaAs膜)を溝27内にエピタキシャル成長させる。図5(c)及び図6に示すように、リング状の半導体膜36の幅は、リング状の溝27の幅よりも狭い。
そして、図5(d)に示すように、半導体膜36及びAlGaAs基板10aを覆うキャップ膜50を形成することにより、量子リングデバイスを完成させる。キャップ膜50としては、例えばGaAs膜、AlGaAs膜又はAlInGaAs膜を形成する。キャップ膜50は、例えば分子線結晶成長法(MBE:Molecular Beam Epitaxy)又は有機金属気相成長法(MOCVD:Metal-Organic Chemical Vapor Deposition)により形成することができる。
このような製造方法によれば、直径が50nm程度以下で、量子ドットと同程度の大きさの量子リングを得ることができる。例えば、一般的に用いられているAFMの探針を用いても、直径を20nm程度とすることができる。更に、カーボンナノチューブ等からなる特に微細な探針を用いれば、直径を10nm程度とすることも可能である。
そして、本実施形態では、探針22の位置を制御することにより、量子リングをAlGaAs基板10aの所望の位置に形成することができる。また、酸化膜13の大きさ及び形状は、雰囲気中の湿度、探針22と基板10aとの間の電位差及び成長時間に応じて変化する。これらの3つの要素は容易に制御することができる。また、半導体膜36の膜厚の制御も容易である。従って、本実施形態によれば、量子リングの大きさも容易に制御することができる。
なお、上述の実施形態では、溝27内に、AlGaAs基板10a又はGaAs基板に対して原子配列の不整合が生じる半導体膜36を形成しているが、原子配列が整合する半導体膜を形成してもよい。この例を図7及び図8に示す。図7(a)乃至(b)は、原子配列が整合する半導体膜を有する量子リングデバイスの製造方法を工程順に示す断面図である。また、図8は、図7(a)に相当する平面図であり、図8中のII−II線に沿った断面が図7(a)に示されている。
この例では、図7(a)及び図8に示すように、AlGaAs基板10a又はGaAs基板に対して原子配列が整合する半導体膜37(例えば、GaAs膜)を形成する。図5(c)及び図6に示すように、半導体膜36の表面は、凸状に湾曲するのに対し、図7(a)及び図8に示すように、半導体膜37の表面は、凹状に湾曲する。これは、半導体膜37は、より広い面積でAlGaAs基板10aと接するからである。
そして、図7(b)に示すように、キャップ膜50を形成することにより、量子リングデバイスを完成させればよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、ドーピングが施された量子リングデバイスを製造する。量子リングの物理的特性は不純物のドーピングによっても変化する。ナノテクノロジーのレベルでは、個々の量子リングに対して精密なドーピングを行うことが求められる。図9(a)乃至(c)は、本発明の第2の実施形態に係る量子リングデバイスの製造方法を工程順に示す断面図である。また、図10は、図9(c)に相当する平面図であり、図10中のIII−III線に沿った断面が図9(c)に示されている。
第2の実施形態では、先ず、図9(a)に示すように、第1の実施形態と同様にして、GaAs基板10bの表面に酸化膜13を形成する。但し、本実施形態では、酸化膜13を形成する前に、探針22の先端にドーパントとして用いる金属原子を付着させておく。このような金属原子としては、例えばSi、Be、Fe及びCo等が挙げられる。このような金属原子は、探針22に正のバイアスを印加されると放出されるが、酸化膜13の形成時に探針22に印加されるバイアスは負であるため、金属原子が脱落することはない。また、探針22自身をドーパントとして用いられる金属原子を含有するものとしてもよい。
次に、同じく図9(a)に示すように、探針22をGaAs基板10bの表面から離した後、探針22に正のバイアスを印加することにより、正のドーパント55をリング状の酸化膜13の中央、即ち酸化膜13が形成されていない部分に付着させる。このとき、印加電圧及び印加時間を調節することにより、付着するドーパント55を1原子のみとすることが可能である。
なお、ドーパント55の付着を行った後に、酸化膜13を形成してもよい。ドーパント55の付着安定性を考慮すると、酸化膜13の形成前に、ドーパント55を付着させ、更にアニールを行っておくことが好ましい。
次いで、図9(b)に示すように、第1の実施形態と同様にして酸化膜13を除去することにより、溝27を形成する。但し、ドーパント55が脱落しない条件で行う必要がある。また、ドーパント55の脱落を防止するために、酸化膜13を除去する前に熱処理を行うことにより、ドーパント55をGaAs基板10b中に拡散させておいてもよい。
その後、図9(c)及び図10に示すように、GaAs基板10bと原子配列が整合する半導体膜37b(例えば、GaAs膜)を形成する。このとき、原子配列の不整合及びそれに伴う歪が生じる半導体膜を形成してもよい。
そして、第1の実施形態と同様にしてキャップ膜(図9に図示せず)を形成することにより、量子リングデバイスを完成させる。
第2の実施形態によれば、常磁性又は強磁性の量子リングを得ることができる。そして、このような量子リングを用いれば、アハラノフ・ボーム(Aharanov-Bohm)効果を奏するナノレベルのデバイスが得られる。
なお、半導体基板としてSi基板が用いられる場合には、ドーパントとしてP又はBを用いることが好ましい。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、第2の実施形態とは異なる方法で、ドーピングが施された量子リングデバイスを製造する。図11(a)乃至(d)は、本発明の第3の実施形態に係る量子リングデバイスの製造方法を工程順に示す断面図である。また、図12は、図11(d)に相当する平面図であり、図12中のIV−IV線に沿った断面が図11(d)に示されている。
第3の実施形態では、先ず、図11(a)に示すように、GaAs基板10bの表面から1〜2nmの深さの位置に、微量のドーパント56を注入する。このとき、量子リングを形成しようとする位置に、1原子のドーパント56のみが存在するようにドーピングの条件を調整する。次に、GaAs層等のエピタキシャル層57を形成する。その後、同じく図11(a)に示すように、第1の実施形態と同様にして酸化膜13を形成する。
次いで、探針22をGaAs基板10bから離し、探針22の走査を行いながら、図11(b)に示すように、酸化膜13の周囲に酸化膜19を形成する。即ち、酸化膜13の中心を除く全面に酸化膜19を形成する。この酸化膜19の形成は、酸化膜13と同様に、大気中のH2Oの分解に付随する酸化反応により行われる。酸化膜19の厚さは、エピタキシャル層57より厚くする。但し、酸化膜13の底部から酸化膜19の下面までの間隔も十分に確保する。
その後、図11(c)に示すように、第1の実施形態と同様にして酸化膜13及び19を除去することにより、溝27を形成する。この結果、ドーパント56は、溝27の中心部に存在するものを除き、除去される。
続いて、図11(d)及び図12に示すように、GaAs基板10bと原子配列の不整合及びそれに伴う歪が生じる半導体膜36b(例えば、InGaAs膜)を形成する。このとき、原子配列が整合する半導体膜を形成してもよい。
そして、第1の実施形態と同様にしてキャップ膜(図11に図示せず)を形成することにより、量子リングデバイスを完成させる。
第3の実施形態によっても、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。例えば、GaAs系の量子リングでは、Si、Be等のドーパント56を用いれば、正確に1個の電子又は正孔を導入することができる。
なお、ドーパントイオンと電子の波動関数は、互いに空間的に分離されている。量子デバイスにとって、このことは、極めて都合のよいことである。これは、高移動度トランジスタのように、キャリアに対する不純物の分散効果が低減されるからである。この結果、量子リングにおける量子状態のコヒーレンスが向上し、量子コンピュータ及び量子情報に好適な量子リングが得られる。
(量子リングデバイスの動作)
次に、上述のようにして製造された量子リングデバイスの動作について説明する。一般に、量子リング中のキャリアの状態は、局所的に磁界及び/又は電界を印加することにより変化させることができる。そして、例えば発光の検出等を行うことにより、量子リングの状態を知ることが得きる。従って、量子リングデバイスは、メモリ等の記憶装置、検出装置、発光素子等として用いることができるのである。ここでは、一例として第1の実施形態に関して説明するが、第2及び第3の実施形態に関しても同様の動作が可能である。図13(a)乃至(d)は、本発明の実施形態により製造された量子リングデバイスの動作を示す模式図である。
ここでは、図13(a)に示すように、第1の実施形態により密閉された4個の量子リングが、一方向に並んで形成され、4個の量子リングから4個のキュービット1a〜1dが構成されているものとする。そして、電場が印加されていない状態では、図13(a)に示すように、各キュービット1a〜1dは互いに相互作用を受けている。即ち、各キュービット1a〜1dのスピン状態は、他のキュービットのスピン状態の影響を受けている。また、各キュービット1a〜1dの波動関数は量子リング内で対称性を保っている。
その後、例えば電子スピン共鳴(ESR:Electron Spin Resonance)により、キュービット1a〜1dが並ぶ方向に対して直交する方向から一様に電界Fを印加すると、図13(b)に示すように、量子リング内で対称な波動関数が非等方性となり、電界Fの印加方向と並行な方向を電子のスピンの方向が向くようになる。即ち、波動関数の確率分布が変化する。そして、隣り合う2個のキュービット間の結合力が低減され、各キュービットに対して独立した制御が可能となる。例えば、電界を印加したり、スピン注入を行ったりするとにより、各キュービットを個々に初期化することが可能である。
ここで、ブラケット表記に基づいて、電子のスピンについて、下向きを│0>、上向きを│1>と表わすと、一般的な量子状態は、「α│0>+β│1>(│α│2+│β│2=1)」で表わされる。そして、図13(b)に示す状態は、│0101>で表わされる。
次いで、キュービット1b及び1cに対する電界Fの印加を停止すると、図13(c)に示すように、キュービット1b及び1cの波動関数が変化し、対称性が再出現する。また、キュービット1b及び1c間の相互作用、場合によってはスワッピングが生じる。そして、このようなユニタリー演算の結果、キュービット1a及び1dの状態を保持したまま、キュービット1b及び1cの状態を変化させることができるのである。
そして、図13(c)に示す状態が得られた後、即ちキュービット1b及び1c間でのスピンの交換が行われた後、直ちにキュービット1b及び/又は1cに電界Fを再度印加すると、ユニタリー演算が停止する。また、図13(d)に示すように、量子リング内で対称な波動関数が非等方性となり、電界Fの印加方向と並行な方向を電子のスピンの方向が向くようになる。但し、図13(b)に示す状態と比較すると、キュービット1b及び1cの電子スピンの方向が反対となる。この結果、図13(d)に示す量子状態は、│0011>で表わされる。このようにして、制御NOT(CNOT)ゲートの動作が実現される。
次に、量子ドットと量子リングとを組み合わせて構成した全光学動作量子デバイスの動作について説明する。例えば、非特許文献6には、主量子ドットと、この主量子ドットよりも小さい複数の補助量子ドットとを組み合わせて量子コンピュータを構成することが記載されているが、このうちの主量子ドットを、不純物がドーピングされた量子リングに置き換えることも可能である。
この場合、図14(a)に示すような構造の量子デバイスが得られる。即ち、1個の量子リング3と、この周囲に配置された量子ドット4とから1個のキュービットが構成されている。また、このような量子リング3及び量子ドット4が2組並べられることにより、2個のキュービット2a及び2bが構成されている。なお、1個のキュービットには、キャリアが1個だけ含まれている必要がある。但し、量子リング3は、必ずしも量子ドット4に接している必要はない。
そして、図14(a)に示すように、待機状態では、限定的なスピン状態の電子は量子リング3内に存在する。この待機状態に対し、コヒーレントパルスを作用させて電子を励起すると、各キュービット2a及び2b中の電子は相互作用によって引き付けあって、図14(b)に示すように、隣り合う量子ドット4に移動する。
その後、スワッピングが発生して、図14(c)に示すように、量子ドット4中のスピンの交換が行われる。
そして、再度、コヒーレントパルスを作用させて電子を励起すると、各キュービット2a及び2b中の電子は、図14(d)に示すように、量子ドット4から量子リング3に移動する。
上述のように、この例では、1個のキュービットに1個のキャリアを注入する必要がある。この要求に対し、量子リングを用いれば、容易にキャリアの注入を選択的に行うことができるので、好適である。即ち、第3の実施形態を応用することにより、図14(a)の構造を容易に得ることができる。図15(a)乃至(d)及び図16にこの方法を示す。図15(a)乃至(d)は、量子リング及び量子ドット備えた量子デバイスを製造する方法を工程順に示す断面図であり、図16は、図15(d)に相当する平面図であり、図16中のV−V線に沿った断面が図15(d)に示されている。
先ず、図15(a)に示すように、ドーパント56の注入及びエピタキシャル層57の形成を行った後、酸化膜13を形成すると共に、図2に示す方法により、楕円体状の酸化膜20を形成する。次に、図15(b)に示すように、探針22を基板10bから離間させて走査することにより、酸化膜19を形成する。次いで、図15(c)に示すように、酸化膜13、19及び20を除去することにより、リング状の溝27を形成すると共に、ドット状の窪み28を形成する。
その後、図15(d)及び図16に示すように、基板10bとの間で原子配列の不整合及びこれに伴う歪が生じる半導体膜36bを溝27内にエピタキシャル成長させると共に、同様の半導体膜38を窪み28内にエピタキシャル成長させる。
そして、第1の実施形態と同様にしてキャップ膜(図15に図示せず)を形成することにより、量子デバイスを完成させる。
このような方法によれば、ドーパント56を所望の位置に所望の程度注入することができるため、1個のキュービット内に1個のキャリアを含ませることができる。即ち、量子リング内にのみキャリアを注入し、量子ドット内にはキャリアが存在しないようにすることができる。
以下、本発明の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
水を含有する雰囲気中で、負のバイアスを印加した原子間力顕微鏡の探針を半導体基板の表面に接触させて、前記半導体基板の表面に環状の酸化膜を形成する工程と、
前記酸化膜を除去することにより、前記半導体基板の表面に環状の溝を形成する工程と、
前記溝内に半導体膜を成長させる工程と、
を有することを特徴とする量子デバイスの製造方法。
(付記2)
前記酸化膜を形成する工程において、前記半導体基板の前記探針が触れる部分を酸化から保護することを特徴とする付記1に記載の量子デバイスの製造方法。
(付記3)
前記半導体膜をエピタキシャル成長させることを特徴とする付記1又は2に記載の量子デバイスの製造方法。
(付記4)
前記酸化膜を除去する工程は、前記酸化膜に対して化学エッチングを施す工程を有することを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の量子デバイスの製造方法。
(付記5)
前記酸化膜を除去する工程は、前記酸化膜に対して水を用いた超音波洗浄を施す工程を有することを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の量子デバイスの製造方法。
(付記6)
前記酸化膜を除去する工程は、前記酸化膜に対して、真空中での原子状水素を用いた処理を施す工程を有することを特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載の量子デバイスの製造方法。
(付記7)
前記酸化膜を形成する工程の前に、前記半導体基板の表面に単一の不純物原子を付着させる工程を有し、
前記不純物原子が中心に位置するように前記酸化膜を形成することを特徴とする付記1乃至6のいずれか1項に記載の量子デバイスの製造方法。
(付記8)
前記酸化膜を形成する工程と前記酸化膜を除去する工程との間に、前記酸化膜の中心に単一の不純物原子を付着させる工程を有することを特徴とする付記1乃至6のいずれか1項に記載の量子デバイスの製造方法。
(付記9)
前記不純物原子を付着させる工程の後に、熱処理により前記不純物原子を前記半導体基板中に拡散させる工程を有することを特徴とする付記7又は8に記載の量子デバイスの製造方法。
(付記10)
前記不純物原子として、Si、Be、Fe及びCoからなる群から選択された1種を付着させることを特徴とする付記7乃至9のいずれか1項に記載の量子デバイスの製造方法。
(付記11)
前記酸化膜を形成する工程の前の、前記半導体基板の表面に不純物原子を導入する工程と、
前記酸化膜を形成する工程と前記酸化膜を除去する工程との間の、前記酸化膜の周囲を酸化する工程と、
を有し、
前記酸化膜を形成する工程において、前記不純物原子の1個が中心に位置するように前記酸化膜を形成し、
前記酸化膜を除去する工程において、前記酸化膜と共にその周囲の酸化された部分を除去することを特徴とする付記1乃至6のいずれか1項に記載の量子デバイスの製造方法。
(付記12)
半導体基板の表面に不純物原子を導入する工程と、
水を含有する雰囲気中で、負のバイアスを印加した原子間力顕微鏡の探針を前記半導体基板の表面に接触させて、前記半導体基板の表面に環状の酸化膜及び複数の点状の酸化膜を形成する工程と、
前記環状の酸化膜及び点状の酸化膜の周囲を酸化する工程と、
前記環状の酸化膜及び点状の酸化膜を除去すると共に、その周囲の酸化された部分を除去することにより、前記半導体基板の表面に環状の溝及び点状の窪みを形成する工程と、
前記溝及び窪み内に半導体膜を成長させる工程と、
を有することを特徴とする量子デバイスの製造方法。
(付記13)
前記環状の酸化膜の直径を50nm以下とすることを特徴とする付記1乃至12のいずれか1項に記載の量子デバイスの製造方法。
(付記14)
前記環状の酸化膜の直径を20nm以下とすることを特徴とする付記13に記載の量子デバイスの製造方法。
(付記15)
前記探針としてカーボンナノチューブ製のものを用い、前記環状の酸化膜の直径を10nm以下とすることを特徴とする付記1乃至12のいずれか1項に記載の量子デバイスの製造方法。
(付記16)
前記半導体基板及び半導体膜として、夫々化合物半導体からなるものを用いることを特徴とする付記1乃至15のいずれか1項に記載の量子デバイスの製造方法。
(付記17)
表面に環状の溝が形成された半導体基板と、
前記溝内に形成された半導体膜と、
を有することを特徴とする量子デバイス。
(付記18)
前記溝の直径は、50nm以下であることを特徴とする付記17に記載の量子デバイス。
(付記19)
前記環状の溝の中心に、単一の不純物原子が導入されていることを特徴とする付記17又は18に記載の量子デバイス。
(付記20)
前記半導体基板及び半導体膜として、夫々化合物半導体からなるものが用いられていることを特徴とする付記17乃至19のいずれか1項に記載の量子デバイス。
(付記21)
前記半導体基板の表面には、前記環状の溝の周囲に複数の窪みが形成され、
前記窪み内に半導体膜が形成されていることを特徴とする付記17乃至20のいずれか1項に記載の量子デバイス。
AFMを用いて酸化膜を形成する方法を示す模式図である。 同じく酸化膜を形成する方法を工程順に示す断面図である。 探針22を近付けて酸化膜を形成する方法を工程順に示す断面図である。 探針22を半導体基板10に接触させて酸化膜を形成する方法を工程順に示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る量子リングデバイスの製造方法を工程順に示す断面図である。 図5(c)に相当する平面図である。 原子配列が整合する半導体膜を有する量子リングデバイスの製造方法を工程順に示す断面図である。 図7(a)に相当する平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る量子リングデバイスの製造方法を工程順に示す断面図である。 図9(c)に相当する平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る量子リングデバイスの製造方法を工程順に示す断面図である。 図11(d)に相当する平面図である。 本発明の実施形態により製造された量子リングデバイスの動作を示す模式図である。 量子ドットと量子リングとを組み合わせて構成した全光学動作量子デバイスの動作を示す模式図である。 量子リング及び量子ドット備えた量子デバイスを製造する方法を工程順に示す断面図である。 図15(d)に相当する平面図である。
符号の説明
1a〜1d、2a、2b:キュービット
10:半導体基板
10a:AlGaAs基板(半導体基板)
10b:GaAs基板(半導体基板)
11、12、13、19、20:酸化膜
22:探針
27:溝
36、37、36b、37b、38:半導体膜
50:キャップ膜
55、56:ドーパント
57:エピタキシャル層

Claims (10)

  1. 水を含有する雰囲気中で、負のバイアスを印加した原子間力顕微鏡の探針を半導体基板の表面に接触させて、前記半導体基板の表面に環状の酸化膜を形成する工程と、
    前記酸化膜を除去することにより、前記半導体基板の表面に環状の溝を形成する工程と、
    前記溝内に半導体膜を成長させる工程と、
    を有し、
    前記酸化膜は、前記探針と前記半導体基板とが互いに接触している部分に成長することなく、前記探針を取り囲むようにしてドーナツ状に成長することを特徴とする量子デバイスの製造方法。
  2. 前記半導体膜をエピタキシャル成長させることを特徴とする請求項1に記載の量子デバイスの製造方法。
  3. 前記酸化膜を除去する工程は、前記酸化膜に対して、真空中での原子状水素を用いた処理を施す工程を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の量子デバイスの製造方法。
  4. 前記酸化膜を形成する工程の前に、前記半導体基板の表面に単一の不純物原子を付着させる工程を有し、
    前記不純物原子が中心に位置するように前記酸化膜を形成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の量子デバイスの製造方法。
  5. 前記酸化膜を形成する工程と前記酸化膜を除去する工程との間に、前記酸化膜の中心に単一の不純物原子を付着させる工程を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の量子デバイスの製造方法。
  6. 前記不純物原子を付着させる工程の後に、熱処理により前記不純物原子を前記半導体基板中に拡散させる工程を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の量子デバイスの製造方法。
  7. 前記酸化膜を形成する工程の前の、前記半導体基板の表面に不純物原子を導入する工程と、
    前記酸化膜を形成する工程と前記酸化膜を除去する工程との間の、前記酸化膜の周囲を酸化する工程と、
    を有し、
    前記酸化膜を形成する工程において、前記不純物原子の1個が中心に位置するように前記酸化膜を形成し、
    前記酸化膜を除去する工程において、前記酸化膜と共にその周囲の酸化された部分を除去することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の量子デバイスの製造方法。
  8. 半導体基板の表面に不純物原子を導入する工程と、
    水を含有する雰囲気中で、負のバイアスを印加した原子間力顕微鏡の探針を前記半導体基板の表面に接触させて、前記半導体基板の表面に環状の酸化膜及び複数の点状の酸化膜を形成する工程と、
    前記環状の酸化膜及び点状の酸化膜の周囲を酸化する工程と、
    前記環状の酸化膜及び点状の酸化膜を除去すると共に、その周囲の酸化された部分を除去することにより、前記半導体基板の表面に環状の溝及び点状の窪みを形成する工程と、
    前記溝及び窪み内に半導体膜を成長させる工程と、
    を有することを特徴とする量子デバイスの製造方法。
  9. 表面に環状の溝が形成された半導体基板と、
    前記溝内に形成された半導体膜と、
    を有し、
    前記溝の中心に単一の不純物原子が存在することを特徴とする量子デバイス。
  10. 前記半導体基板の表面には、前記環状の溝の周囲に複数の窪みが形成され、
    前記窪み内に半導体膜が形成されていることを特徴とする請求項9に記載の量子デバイス。
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