JP4771454B2 - 板金加工装置及びその方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ナットとボールねじから成るねじ機構によりラムを駆動するラム駆動手段を備えた板金加工装置及びその方法に関する。
板金加工装置、例えばプレスブレーキのラム駆動手段としては、特許第3344721号公報に開示されているものがあり、このラム駆動手段を、下降式プレスブレーキに適用した場合の原理図が、本願の図6に示されている。
図6において、上部テーブルであるラム77側には、高速用モータ70が、該ラム77の側方に設けられた側板74側には、低速用モータ71がそれぞれ設置されている。
上記高速用モータ70は、ベルト・プーリ機構78(減速比3:1)を介して、ボールねじ76に結合され、低速用モータ71は、ベルト・プーリ機構73(減速比5:1)と72(減速比3:1)を介して、ナット75に結合されている。
この構成により、当初は、高速用モータ70によりボールねじ76だけを回転させることにより、ラム77を高速下降させて、金型であるパンチPとダイ(図示省略)を高速接近させ、次いで、低速用モータ71によりナット75だけを回転させることにより、ラム77を低速下降させて、パンチPとダイを低速接近させることにより、ワーク(図示省略)に曲げ加工を行う。
特許第3344721号公報
しかし、従来は、図示するように、高速用モータ70と低速用モータ71といった2つモータMが必要であり、そのため、装置全体が大型になり、また、構成と動作も複雑になっている。
例えば、2つのモータを設置するためには、その分設置スペースを広くとらなければならず、従って、装置全体が大型になる。
また、2つのモータのそれぞれについて、ボールねじやナットに対する結合機構、伝達機構、減速機構などを設けなければならず、そのため、多くの部材が必要となり、その分構成が複雑となる。
更には、2つのモータの動作タイミングなどを考慮しなければ、ラム駆動手段は、円滑に動作せず、そのため、全体の制御動作も複雑となる。
一方、従来は(図6)、2つのモータを用いていたので、そのうちの1つが(例えば高速用モータ70)ラム77に設けられており、そのため、ラム77がモータ70を伴って上下動する必要があり、その分、ラム77の動作が迅速に行われない場合があり、また、2つのモータを用いていたので、電力消費量が比較的多い。
本発明の目的は、単一のモータにより、ラムを駆動可能とすることにより、ラム駆動手段の小型化を図ると共に、構成と動作の簡略化を図り、ラムを迅速に動作させ、電力消費量を減少させる板金加工装置及びその方法を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は、請求項1に記載したように、
側板52側に配置された単一モータMと、
ラム50又は側板52に設けられた一方のねじ部材4と側板52又はラム50に設けられた他方のねじ部材3により構成され、前記一方のねじ部材4と他方のねじ部材3から成る双方のねじ部材4、3が螺合しているねじ機構2と、
ラム50の高速駆動に対応して、単一モータM側と双方のねじ部材4、3側を接続し、ラム50の低速駆動に対応して、単一モータM側と一方のねじ部材4側を接続すると共に他方のねじ部材3側を遮断し、
或いは、ラム50の高速駆動に対応して、単一モータM側と双方のねじ部材3、4側を接続し、ラム50の低速駆動に対応して、単一モータM側と他方のねじ部材3側を接続すると共に一方のねじ部材4側を遮断する断続機構5と、
上記単一モータM側に結合された原動軸としての伝動車6(9)と、ラム50のねじ部材4(3)側に結合された従動軸としての伝動車9(6)を有すると共に、両伝動車6(9)、9(6)がリンク機構12の両端部に回転自在に支持され、該両伝動車6(9)、9(6)とリンク機構12の中央部に回転自在に支持されている他の伝動車7、8には巻掛媒介部材10、11が掛けられることにより、該両伝動車6(9)、9(6)が連結されている巻掛伝動機構1から成るラム駆動手段を有することを特徴とする板金加工装置、及び
請求項9に記載したように、上記請求項1記載の板金加工装置を使用する板金加工方法であって、
単一モータM側双方のねじ部材4、3側接続し、該双方のねじ部材4、3を回転させることにより、ラム50を高速駆動させて、金型P、Dどうしを高速接近させ、その後、単一モータM側と一方のねじ部材4側を接続すると共に他方のねじ部材3側を遮断し、該一方のねじ部材4のみを回転させることにより、ラム50を低速駆動させて、金型P、Dどうしを低速接近させ、ワークWを曲げ加工し、
或いは、単一モータM側と双方のねじ部材3、4側を接続し、該双方のねじ部材3、4を回転させることにより、ラム50を高速駆動させて、金型P、Dどうしを高速接近させ、その後、単一モータM側と他方のねじ部材3側を接続すると共に一方のねじ部材4側を遮断し、該他方のねじ部材3のみを回転させることにより、ラム50を低速駆動させて、金型P、Dどうしを低速接近させ、ワークWを曲げ加工することを特徴とする板金加工方法法という技術的手段が講じられた。
従って、本発明の構成によれば、例えばねじ機構2を構成する一方のねじ部材4をナットにより、他方のねじ部材3をボールねじによりそれぞれ構成し、ナット4をラム50に、ボールねじ3を側板52に設けた場合に(図2)、断続機構5であるクラッチブレーキを作動してクラッチをオン、ブレーキをオフすることにより、単一モータM側をボールねじ3側に接続すれば、該単一モータM側はナット4側とボールねじ3側の双方に接続するので、ナット4とボールねじ3の双方が回転し、ラム50が高速駆動して(例えばラム50の高速下降時(図5のt1〜t2))、金型P、Dどうしが高速接近し、ピンチングポイント直前の位置ZO で(パンチPとワークWの距離がほぼ8mm)前記クラッチブレーキ5を再度作動してクラッチをオフ、ブレーキをオンすることにより、単一モータM側を(図2)ボールねじ3側から遮断すれば、該単一モータM側はナット4側だけに接続するので、ナット4だけが回転し、ラム50が低速駆動して(例えばラム50の低速下降時(図5のt2〜t3))、金型P、Dどうしが低速接近することにより、ワークWが加圧されて曲げ加工され(例えばラム50のゼロ速度時(図5のt3〜t4))、この間、前記高速駆動又は低速駆動するラム50(図1、図2、図3)が上下動することにより、単一モータMと、ラム50のナット4間の距離が変化しても(図3)、所定のリンク機構12を介して単一モータM側とラム50のナット4側とを連結する巻掛伝動機構1の一例であるベルト・プーリ機構全体が、リンク機構12の動きに追従して屈伸運動を行うので、ラム50の(図1)一方の側と他方の側とで合わせて平行リンクとして作用するベルト・プーリ機構1を介して、固定された側板52側に設けられた単一モータMの動力は、上下動するラム50のナット4側に確実に伝達され、このため、本発明によれば、単一モータMだけでねじ機構2を介してラム50が駆動可能となり、その分、ラム駆動手段の小型化が図られると共に、構成と動作の簡略化が図られ、更には、単一モータMが側板52側に設けられているので(図2、図4)、ラム50側は、モータを伴わずに上下動可能となり、その分、該ラム50の動作が迅速に行われ、また、1つのモータM(図2、図4)で済むので、その分、電力消費量が減少する。
これにより、本発明によれば、単一のモータにより、ラムを駆動可能とすることにより、ラム駆動手段の小型化を図ると共に、構成と動作の簡略化を図り、ラムを迅速に動作させ、電力消費量を減少させる板金加工装置及びその方法を提供することができる。
以下、本発明を、実施の形態により添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態を示す全体図である。
図示する板金加工装置は、例えば機械の両側に側板52を有する下降式プレスブレーキであり、該下降式プレスブレーキは、よく知られているように、ラムである上部テーブル50に装着されたパンチPと、下部テーブル51に装着されたダイDから成る金型を有し、後述するラム駆動手段により、ねじ機構2を介してラム50を駆動し、パンチPとダイDによりワークWを曲げ加工するようになっている。
図示する例では、機械の両側にラム駆動手段が設置されているが、構造は両者共全く同じであり、各ラム駆動手段は、単一のモータMと、ねじ機構2と、断続機構5と、リンク機構12と、巻掛伝動機構1により構成され、詳細は、図2に示されている。
上記単一モータMは、高速・低速兼用のモータであって、側板52側に配置され、後述する断続機構5の作用により、ラム50の高速駆動時には、ねじ機構2の双方のねじ部材4、3に接続することにより、該双方のねじ部材4、3を回転させ、ラム50の低速駆動時には、一方のねじ部材4に接続することにより,該一方のねじ部材4のみを回転させる。
ねじ機構2は、図示するように、ラム50に設けられた一方のねじ部材4、例えばナットと、側板52に設けられた他方のねじ部材3、例えばボールねじにより構成され、ナット4とボールねじ3は螺合しており、前記したように、双方のねじ部材であるナット4とボールねじ3側又は一方のねじ部材であるナット4側が、単一モータM側に接続されることにより、ラム50が高速駆動又は低速駆動される。
図2の場合には、一方のねじ部材であるナット4をラム50側に、他方のねじ部材であるボールねじ3を側板52側にそれぞれ設けた場合である。
上記ナット4は、比較的高い減速比(例えば40:1)の減速機13を有し、ボールねじ3は、比較的低い減速比(例えば5:1)の減速機14を有している。
前記減速機13、14は(図2(B))、例えば直交するギアにより構成されている直交型減速機であり、ナット4側の減速機13の入力ギアには、後述する巻掛伝動機構1を構成するベルト・プーリ機構の一方の側のプーリ9が結合し、ボールねじ3側の減速機14の入力ギアには、該ベルト・プーリ機構1の他方の外側のプーリ6が、断続機構5を介して、結合している。
前記断続機構5は、前記ラム50の高速駆動又は低速駆動に対応して、モータM側と側板52若しくはラム50の他方のねじ部材3側との接続又は遮断、即ち、図2の場合には、単一モータM側と側板52のボールねじ3側との接続又は遮断を行い、例えばクラッチブレーキにより構成されている。
そして、図2の場合には、前記単一モータM側とラム50のナット4側とは、図示するように、前記巻掛伝動機構1を介して、常に接続されており、そのため、ラム50の高速駆動時には、クラッチブレーキ5のクラッチをオン、ブレーキをオフすることにより、単一モータM側を、側板52のボールねじ3側に接続させる。
その結果、単一モータM側は、ナット4側とボールねじ3側の双方に接続されるので、ナット4とボールねじ3の双方が回転する。
これにより、ナット4の回転と、ボールねじ3の回転との相乗効果により、ラム50は、より一層の高速駆動が可能となり(例えば図5のt1〜t2又はt4〜t5)、ラム50が上限から下降を開始し、下限においてワークWが曲げ加工され、その後、該ラム50が上限に戻るまでの全体の加工時間は、大幅に短縮される。
しかし、ラム50(図2)の低速駆動時には、クラッチブレーキ5のクラッチをオフ、ブレーキをオンすることにより、単一モータM側は、他方のボールねじ3側とは遮断されて一方のナット4側とだけ接続されるので、ナット4だけが回転する。
これにより、ラム50は、停止したボールねじ3をガイドとして、低速下降するので(例えば図5のt2〜t3)、該ラム50は(図2)、ボールねじ3側からの影響は受けず、従って、正確なラムストローク制御が行われることにより、曲げ精度が維持される。
一方、リンク機構12は(図3(A))、第1リンク部材12Aと第2リンク部材12Bより構成され、該第1リンク部材12Aの内側端部である下端部12A2と、第2リンク部材12Bの内側端部である上端部12B2とは、互いに向き合っていると共に、該第1リンク部材12Aの外側端部である上端部12A1と、第2リンク部材12Bの外側端部である下端部12B1とは、互いに接近離反自在である。
この場合、上記互いに接近離反自在な第1リンク部材12Aの上端部12A1と、第2リンク部材12Bの下端部12B1は、リンク機構12全体の一方の端部と他方の端部を構成している。
また、上記互いに向き合っている第1リンク部材12Aの下端部12A2と、第2リンク部材12Bの上端部12B2は、リンク機構12全体の対向端部15を構成している。
このような構成を有する上記リンク機構12上には、単一モータM側とラム50のナット4側とを連結する後に詳述する巻掛伝動機構1が設けられている。
巻掛伝動機構1は、一般には、よく知られているように、ベルトやチェーンなどの巻掛媒介部材をプーリやスプロケットなどの伝動車に掛けることにより、原動軸としての入力側の伝動車から、従動軸としての出力側の伝動車へ、動力を伝達する伝達機能を有し、例えばベルト・プーリ機構により構成されている。
ベルト・プーリ機構は、既述したように、伝動車がプーリにより、巻掛媒介部材がベルトによりそれぞれ構成されている。
そして、本発明においては、このベルト・プーリ機構1は、図示するように、単一モータM側に結合された原動軸としての伝動車を構成する外側のプーリ6と、ラム50のねじ部材4側、即ちナット4側に結合された従動軸としての伝動車を構成する側のプーリ9を有し、該外側のプーリ6と内側のプーリ9は、他の伝動車を構成する側のプーリ7と内側のプーリ8及び巻掛媒介部材を構成するベルト10、11を介して、連結されている。
上記ベルト・プーリ機構1は(図2(A))、第1機構1Aと第2機構1Bにより構成され、第1機構1Aと第2機構1Bは、前記リンク機構12を構成する第1リンク部材12A側と第2リンク部材12B側にそれぞれ設けられている。
詳述すれば、前記第1機構1Aは、第1リンク部材12A(図2(B))の外面側(図2の例では単一モータM側)に、前記第2機構1Bは、第2リンク部材12Bの面側(図2の例ではねじ機構2側)にそれぞれ配置されている。
また、第1リンク部材12A側の第1機構1Aは、同じ径の外側プーリ6と側プーリ7を有し、該プーリ6と7には、ベルト10が掛けられており、第2リンク部材12B側の第2機構1Bは、同じ径の内側プーリ8と側プーリ9を有し、該プーリ8と9には、ベルト11が掛けられている。
即ち、単一モータM側には、前記ベルト・プーリ機構1を構成する第1機構1Aの外側プーリ6が結合され、該第1機構1Aの外側プーリ6には、前記リンク機構12全体の一方の端部である第1リンク部材12Aの上端部12A1が、回転自在に支持されている。
同様に、ラム50のナット4側には、前記ベルト・プーリ機構1を構成する第2機構1Bの側プーリ9が結合され、該第2機構1Bの側プーリ9には、前記リンク機構12全体の他方の端部を構成し且つ前記第1リンク部材12Aの上端部12Aとは互いに接近離反自在な第2リンク部材12Bの下端部12B1が、回転自在に支持されている。
また、リンク機構12全体の対向端部15を構成している第1リンク部材12Aの下端部12A2には、側プーリ7が回転自在に支持されている。
同様に、リンク機構12全体の対向端部15を構成し且つ前記第1リンク部材12Aの下端部12A2とは互いに向き合っている第2リンク部材12Bの上端部12B2には、内側プーリ8が回転自在に支持されている。
更に、対向端部15にそれぞれ回転自在に支持された上記側プーリ7と内側プーリ8は、図示するように、該対向端部15の反対側で同軸結合している。
そして、上記第1リンク部材12Aの上端部12A1側の外側プーリ6と、該第1リンク部材12Aの下端部12A2側の側プーリ7に、ベルト10が掛けられることにより、第1機構1Aが構成されている。
また、上記第2リンク部材12Bの上端部12B2側の内側プーリ8と、該第2リンク部材12Bの下端部12B1側の側プーリ9に、ベルト11が掛けられることにより、第2機構1Bが構成されている。
このようにリンク機構12に対する各プーリの位置が定められたベルト・プーリ機構1を構成する第1機構1Aの外側プーリ6は、該ベルト・プーリ機構1全体の一方の外側プーリを構成すると共に、単一モータM側に結合されていることから、前記したように、原動軸としての機能を有する。
また、第2機構1Bの側プーリ9は、該ベルト・プーリ機構1全体の他方の側プーリを構成すると共に、ラム50のナット4側に結合されていることから、同様に前記したように、従動軸としての機能を有する。
この構成を有するベルト・プーリ機構1全体は(図3)、ラム50の上下動に応じて、次のような動きを呈する。
即ち、前記高速駆動又は低速駆動するラム50の上下動により、単一モータMと、ラム50のナット4間、換言すれば、単一モータMに結合された前記外側プーリ6と、ナット4に結合された前記側プーリ9間の距離が変化する。
距離が変化すれば、上下方向に固定された外側プーリ6を支点として、リンク機構12の互いに接近離反自在な一方の端部である上端部12A1に対して、他方の端部である下端部12B1が上下動すると共に、互いに向き合っている対向端部15である下端部12A2と上端部12B2が、同時に左右方向に移動するので、該リンク機構12全体が屈伸運動を行い、該リンク機構12の動きに追従して、前記ベルト・プーリ機構1全体も、屈伸運動を行う。
例えば、図3(A)において、単一モータM側の原動軸としての外側プーリ6と、ナット4側の従動軸としての側プーリ9間の距離をHとすれば、ラム50が下降すれば、それに設けられているナット4も下降するので、図3(B)に示すように、側プーリ9も下降することにより、前記HがH′になり、また、同軸結合されている側プーリ7と内側プーリ8は、機械の内側に向かって引き寄せられ、ベルト・プーリ機構1全体は、図3(A)と比べて伸びる。
また、図3(B)の状態で、ラム50が上昇すれば、それに設けられているナット4も上昇するので、図3(A)に示すように、側プーリ9も上昇することにより、前記H′がHになり、また、同軸結合されている側のプーリ7と内側のプーリ8は、機械の外側に向かって突出し、ベルト・プーリ機構1全体は、図3(B)と比べて縮むことにより屈んだ状態となる。
従って、ラム50(図1、図2)が上下動することにより、単一モータMとラム50のナット4間の距離が変化しても、単一モータM側の動力は、前記屈伸運動を行うベルト・プーリ機構1を介して、ラム50のナット4側に確実に伝達されるので、単一モータMだけで、ねじ機構2を介してのラム50の駆動が可能となる。
また、このように、ベルト・プーリ機構1全体が屈曲運動を行い(図3)、第1機構1Aと第2機構1Bのプーリ6、7とプーリ8、9を回転させることにより、ベルト10と11を循環させ、単一モータMの動力をラム50のナット4側へ伝達する間にも、第1機構1Aの(図3)ベルト10は、プーリ6と7に対して、また第2機構1Bのベルト11は、プーリ8と9に対して十分に張られていて、ベルトとプーリ間には、すべりはない。
従って、ベルトとプーリの接触点a、bとc、dの位置には変化がなく、ベルト・プーリ機構1全体は、ラム50の(図1)一方の側と他方の側とで合わせて平行リンクとして作用することにより、単一モータM側の回転エネルギは、失われることなく、ナット4側に確実に伝達され、既述したように、単一モータMだけでねじ機構2を介してのラム50の駆動が可能となる。
以上詳述したように、図2の場合には、ラム50側のねじ部材4をナットにより、側板52側のねじ部材3をボールねじによりそれぞれ構成することにより、ベルト・プーリ機構1全体の外側プーリ6と内側プーリ9をそれぞれ原動軸と従動軸とし、原動軸としての外側プーリ6を、単一モータMに結合させると共に、クラッチブレーキ5を介してボールねじ3に結合させ、従動軸としての側プーリ9を、ナット4に結合させることにより、既述したように、単一モータによるラム50の駆動を可能としている。
図4は、本発明の第2実施例を示し、第1実施例(図2)とは、単一モータMが側板52側に設けられている点では共通するが、一方のねじ部材であるナット4が側板52側に(図4)、他方のねじ部材であるボールねじ3がラム50側にそれぞれ設けられている点で相違する。
そして、図4の場合には、図示するように、ベルト・プーリ機構1を構成する第1機構1Aの外側プーリ6を従動軸とし、該ベルト・プーリ機構1を構成する第2機構1Bの側プーリ9を原動軸としている。
換言すれば、従動軸としての第1機構1Aの外側プーリ6を、ボールねじ3に結合させ、原動軸としての第2機構1Bの側プーリ9を、クラッチブレーキ5を介して単一モータMに結合させ、該単一モータMを、ナット4に結合させることにより、前記した単一モータによるラムの駆動を可能としている。
従って、図4の場合には、ラム50が上下動すれば、該上下動するラム50のボールねじ3側に配置された第1機構1Aの外側プーリ6が、固定された側板52のナット4側に配置された第2機構1Bの側プーリ9に対して上下動する。
即ち、図2の場合と異なり、上下方向に固定された側プーリ9(図4)を支点として、リンク機構12全体が屈伸運動を行い(図3に相当)、その動きに追従して、ベルト・プーリ機構1全体も、屈伸運動を行うことにより、単一モータM(図4)の動力が、クラッチブレーキ5と該屈伸運動を行うベルト・プーリ機構1を介して、ラム50のボールねじ3側へ確実に伝達される。
また、図4において、ラム50の高速駆動時には、クラッチブレーキ5のクラッチをオン、ブレーキをオフすれば、単一モータMは、ベルト・プーリ機構1を介して、ボールねじ3側と接続される共に、ナット4側とも接続されることにより、ナット4とボールねじ3の双方に接続されるので、双方が回転する。
これにより、同様に、ナット4の回転と、ボールねじ3の回転との相乗効果により、ラム50は、より一層の高速駆動が可能となり(例えば図5のt1〜t2又はt4〜t5)、ラム50が上限から下降を開始し、下限においてワークWが曲げ加工され、その後、該ラム50が上限に戻るまでの全体の加工時間は、大幅に短縮される。
更に、図4において、ラム50の低速駆動時には、クラッチブレーキ5のクラッチをオフ、ブレーキをオンすることにより、単一モータM側は、他方のボールねじ3側とは遮断されて一方のナット4側とだけ接続されるので、ナット4だけが回転する。
これにより、同様に、ラム50は、停止したボールねじ3をガイドとして、低速下降するので(例えば図5のt2〜t3)、該ラム50は(図4)、ボールねじ3側からの影響は受けず、従って、正確なラムストローク制御が行われることにより、曲げ精度が維持される。
以下、前記構成を有する板金加工装置を使用した本発明に係る板金加工方法を、図5に基づいて、説明する。
(1)ラム50の下降時
(1)−A 高速下降時
この場合には、前記クラッチブレーキ5(図2)を作動して、クラッチをオン、ブレーキをオフすることにより、単一モータM側を、ナット4側とボールねじ3側の双方に接続させる。
この状態で、単一モータMを作動させれば、ナット4とボールねじ3の双方が回転し、既述したように、ナット4の回転と、ボールねじ3の回転との相乗効果により、ラム50は、高速駆動すると共に、パンチPとダイDが高速接近する(図5のt1〜t2)。
即ち、ラム50が高速下降し、それに伴ってパンチPも高速下降する。
(1)−B 低速下降時
そして、高速下降するパンチPが、ワークWとの距離ほぼ8mmの位置のピンチングポイント直前の位置ZO に到達したときに(図5のt2)、前記クラッチブレーキ5(図2)を再度作動して、今度は、クラッチをオフ、ブレーキをオンすることにより、単一モータM側をボールねじ3側から遮断する。
これにより、単一モータM側は、ベルト・プーリ機構1を介して、ナット4側だけに接続するので、ナット4だけが回転することにより、ラム50が低速駆動すると共に、パンチPとダイDが低速接近する(図5のt2〜t3)。
即ち、ラム50が低速下降し、それに伴ってパンチPも低速下降する。
この間、低速下降するパンチPが、ピンチングポイントに到達してワークWと接触すると、ダイD上のワークWが加圧されて曲げ加工が開始され、ラム50が下限位置に到達して速度がゼロの状態が一定時間継続し、曲げ加工が終了する(図5のt3〜t4)。
(2)ラム50の上昇時
前記曲げ加工が終了すると(図5のt4)、クラッチブレーキ5(図2)を作動して、当初の前記(1)−Aで説明した高速下降時と同様に、クラッチをオン、ブレーキをオフすることにより、単一モータM側を、ナット4側とボールねじ3側の双方に接続させる。
この状態で、単一モータMを作動させて、前記当初の場合とは反対に逆回転させれば、ナット4とボールねじ3の双方も逆回転し、同様に、両者の相乗効果により、ラム50は、逆方向に高速駆動すると共に、パンチPとダイDが高速離反する(図5のt4〜t5)。
即ち、ラム50が高速上昇し、それに伴ってパンチPも高速上昇することにより、元の上限位置に戻る。
上記のとおり、本発明は、ナットとボールねじから成るねじ機構によりラムを駆動するラム駆動手段を備えた板金加工装置及びその方法に利用され、単一のモータで、ラムを駆動可能とすることにより、ラム駆動手段の小型化を図ると共に、構成と動作の簡略化を図り、ラムを迅速に動作させ、電力消費量を減少させる場合に有用であり、具体的には、下降式プレスブレーキだけでなく、上昇式プレスブレーキにも適用され、更には、プレスブレーキのみならず、パンチプレスやシャーリングマシンなど他の板金加工装置及びその方法にも適用されて極めて有用である。
本発明の実施形態を示す全体図である。 本発明の第1実施例を示す図である。 本発明を構成する巻掛伝動機構1の詳細を示す図である。 本発明の第2実施例を示す図である。 本発明に係る板金加工方法の説明図である。 従来技術の説明図である。
符号の説明
1 巻掛伝動機構
2 ねじ機構
3、4 ねじ部材
5 断続機構
6、9 外側プーリ
7、8 内側プーリ
10、11 ベルト
12 リンク機構
13、14 減速機
15 対向端部
50 ラム
51 下部テーブル
52 側板
D ダイ
M 単一のモータ
P パンチ
W ワーク

Claims (10)

  1. 側板側に配置された単一モータと、
    ラム又は側板に設けられた一方のねじ部材と側板又はラムに設けられた他方のねじ部材により構成され、前記一方のねじ部材と他方のねじ部材から成る双方のねじ部材が螺合しているねじ機構と、
    ラムの高速駆動に対応して、単一モータ側と双方のねじ部材側を接続し、ラムの低速駆動に対応して、単一モータ側と一方のねじ部材側を接続すると共に他方のねじ部材側を遮断し、
    或いは、ラムの高速駆動に対応して、単一モータ側と双方のねじ部材側を接続し、ラムの低速駆動に対応して、単一モータ側と他方のねじ部材側を接続すると共に一方のねじ部材側を遮断する断続機構と、
    上記単一モータ側に結合された原動軸としての伝動車と、ラムのねじ部材側に結合された従動軸としての伝動車を有すると共に、両伝動車がリンク機構の両端部に回転自在に支持され、該両伝動車とリンク機構の中央部に回転自在に支持されている他の伝動車には巻掛媒介部材が掛けられることにより、該両伝動車が連結されている巻掛伝動機構から成るラム駆動手段を有することを特徴とする板金加工装置。
  2. 上記ねじ機構を構成する一方のねじ部材は、ナットにより、他方のねじ部材は、ボールねじによりそれぞれ構成されている請求項1記載の板金加工装置。
  3. 上記断続機構は、クラッチブレーキにより構成されている請求項1記載の板金加工装置。
  4. 上記巻掛伝動機構は、伝動車がプーリにより、巻掛媒介部材がベルトによりそれぞれ構成されたベルト・プーリ機構から成り、該ベルト・プーリ機構は、ベルトが掛けられた外側プーリと内側プーリをそれぞれ有する第1機構と第2機構により構成され、該第1機構と第2機構は、リンク機構を構成する第1リンク部材側と第2リンク部材側にそれぞれ設けられいる請求項1記載の板金加工装置。
  5. 上記リンク機構を構成する第1リンク部材の外側端部と第2リンク部材の外側端部は、リンク機構全体の互いに接近離反自在な一方の端部と他方の端部を構成し、該一方の端部と他方の端部は、ベルト・プーリ機構を構成する第1機構の外側プーリと第2機構の側プーリにそれぞれ回転自在に支持され、上記リンク機構を構成する第1リンク部材の内側端部と第2リンク部材の内側端部は、リンク機構全体の互いに向き合っている対向端部を構成し、該対向端部の反対側には、ベルト・プーリ機構を構成する第1機構の側プーリと第2機構の内側プーリがそれぞれ回転自在に支持されていると共に、両内側プーリが同軸結合されている請求項4記載の板金加工装置。
  6. 上記第1機構の外側プーリは、ベルト・プーリ機構全体の一方の外側プーリを構成することにより、原動軸又は従動軸となり、第2機構の外側プーリは、ベルト・プーリ機構全体の他方の外側プーリを構成することにより、従動軸又は原動軸となる請求項4、又は5記載の板金加工装置。
  7. 上記ナットがラムに、ボールねじが側板にそれぞれ設けられている場合には、ベルト・プーリ機構全体の一方の外側プーリと他方の外側プーリが原動軸と従動軸となり、原動軸としての一方の外側プーリは、単一モータに結合されていると共に、クラッチブレーキを介してボールねじに結合され、従動軸としての他方の外側プーリは、ナットに結合されている請求項1、2、3、4、5、又は6記載の板金加工装置。
  8. 上記ナットが側板に、ボールねじがラムにそれぞれ設けられている場合には、ベルト・プーリ機構全体の一方の外側プーリと他方の外側プーリが従動軸と原動軸となり、従動軸としての一方の外側プーリは、ボールねじに結合され、原動軸としての他方の外側プーリは、クラッチブレーキを介して単一モータに結合され、該単一モータは、ナットに結合されている請求項1、2、3、4、5又は6記載の板金加工装置。
  9. 上記請求項1記載の板金加工装置を使用する板金加工方法であって、
    単一モータ側双方のねじ部材側接続し、該双方のねじ部材を回転させることにより、ラムを高速駆動させて、金型どうしを高速接近させ、その後、単一モータ側と一方のねじ部材側を接続すると共に他方のねじ部材側を遮断し、該一方のねじ部材のみを回転させることにより、ラムを低速駆動させて、金型どうしを低速接近させ、ワークを曲げ加工し、
    或いは、単一モータ側と双方のねじ部材側を接続し、該双方のねじ部材を回転させることにより、ラムを高速駆動させて、金型どうしを高速接近させ、その後、単一モータ側と他方のねじ部材側を接続すると共に一方のねじ部材側を遮断し、該他方のねじ部材のみを回転させることにより、ラムを低速駆動させて、金型どうしを低速接近させ、ワークを曲げ加工することを特徴とする板金加工方法。
  10. 上記曲げ加工終了後、再度単一モータ側をラム及び側板の双方のねじ部材側に接続し、該双方のねじ部材を逆回転させることにより、ラムを逆方向に高速駆動させて、金型どうしを高速離反させる請求項9記載の板金加工方法。
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