JP4770535B2 - 多層基板の設計支援装置 - Google Patents
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Description
あるいは、本発明の請求項3に記載の形態によれば、危険部位抽出手段(123)は、複数の領域の少なくとも一つを着目領域として設定し、着目領域のパターン密度と、着目領域の近傍にある複数の領域の何れかのパターン密度の差の絶対値が所定の閾値以上であり、且つ着目領域が所定の配線パターン構造に含まれる場合、所定の配線パターン構造を危険部位として抽出する。パターン密度の変化に基づいて危険部位を抽出することにより、正確に危険部位を抽出することができる。
さらに他の形態によれば、多層基板の設計支援装置(1)は、所定の設計ルールに基づいて、配線設計情報を検証する設計検証部(11)を有することにより、回路設計上問題となる部分が含まれている配線設計情報を、危険部位の抽出及び変位量の推定などの処理を行う以前に検出できる。そのため、無用な処理を行わずに済ませることができる。さらに、パターン不良を発生すると判定された危険部位に含まれる配線パターンに対応する設計データに基づいて、所定の設計ルールの修正又は新規な設計ルールの追加を行うルール追加部(15)を有することにより、設計支援装置(1)を使用する程、設計検証部(11)での検証精度を高めることができる。
データ入出力部2は、基板設計支援装置1と外部機器とを接続するインターフェースであり、イーサネット(登録商標)、USB、SCSI、RS−232Cなどの規格に準拠した通信ポート、電子回路及びドライバソフトウェアなどで構成される。そしてデータ入出力部2は、外部機器より送られてきた配線設計情報を取得し、処理部4に渡す。また、処理部4で検証・修正された配線設計情報を、外部機器に出力する。
制御部10は、記憶部3から読み込まれたプログラム及び各種設定ファイルにしたがって、データ入出力部2、記憶部3の制御、配線設計情報など各種データの受け渡しを行う。また、制御部10は、処理部4内のルール検証部11、抽出部12、推定部13及び修正部14による処理を制御する。
なお、設計検証部11は、周知の他の方法を用いて、配線設計情報の検証を行ってもよい。また設計検証部11は、配線パターンの寸法以外(例えば、ビア数など)に関して定められたルールに基づいて検証を行ってもよい。
(1)配線パターンの設計位置からの変位量(基板の各層に対して水平な方向又は垂直な方向)が所定の許容量を超える、
(2)隣接する配線パターンと接触する、
(3)連続しているはずの配線パターンが途切れる、
(4)各層間でビアの位置が所定の許容量を超えてずれる、
(5)基板表面段差が所定の閾値以上となる、
である。
なお、上記の所定の許容量は、配線パターンの製造許容公差(例えば、変位量が30μm以内)に設定することができる。
所定の修正ルールは、例えば、以下のようなものである。
(1)ランドなどの配線パターンの周囲にベタパターンを追加する。
(2)パターン密度が疎の部分(例えば、パターン密度が0.4以下)の領域において、何れかの層にベタパターンを追加し、パターン密度を増加させる。
(3)ランドなどの配線パターンについて、変位量が許容範囲を超える部分をなくすように位置又は形状を変更する。
なお、修正部14は、各修正ルールに優先度を設定し、優先度の高い修正ルールから順番に適用を行うようにしてもよい。
まず、記憶部3には、使用ルール、未使用ルールを含めて設計ルール1から設計ルールNまでが存在し、配線パターンの種別がビアの場合における、隣接する配線パターン(積層体の何れに形成される配線パターンでもよい)までの距離が、設計ルールk(ただし1≦k≦N)に設定されていると仮定する。また設計ルールkにおける、パラメータ(隣接する配線パターンまでの距離)の上限値、下限値は未設定(すなわち、設計ルールkは未使用)とする。また、距離を表すパラメータに対するオフセットを100μmとする。
なお、ルール追加部15は、所定の設計ルールについては、修正を行わないように予め設定してもよい。
2 データ入出力部
3 記憶部
4 処理部
10 制御部
11 ルール検証部
12 抽出部
121 分割手段
122 密度算出手段
123 危険部位抽出手段
13 推定部
14 修正部
15 ルール追加部
200、300、400 多層基板
210 配線パターン
260 小領域
310a〜e 絶縁基板層
320a〜e 配線パターン
330 小領域
410 配線パターン
420 ビア
430 配線パターン密度の高い領域
440、450 配線パターン密度の低い領域に囲まれた領域
Claims (6)
- 熱可塑性樹脂からなり、配線パターンを備える複数の基板を層状に積層した積層体を形成し、該積層体を加熱および加圧することによって形成される多層基板の設計支援装置であって、
前記多層基板の配線設計情報を取得する入力部(2)と、
取得した前記配線設計情報から、前記積層体を加熱および加圧することによってパターン不良が発生する可能性のある危険部位を抽出する抽出部(12)と、
前記配線設計情報に基づいて、前記抽出部(12)で抽出された危険部位に含まれる前記配線パターンに対して、前記積層体を加熱および加圧することにより発生する、前記熱可塑性樹脂の樹脂流動に起因した、該配線パターン個々の設計位置から変位する変位量を推定し、該変位量に基づいてパターン不良が発生するか否かを判定する推定部(13)と、
を有し、
前記抽出部(12)は、
前記多層基板を複数の領域に分割する分割手段(121)と、
前記分割手段(121)によって分割された前記複数の領域のそれぞれについて、前記配線設計情報に基づいて配線パターンを含む度合いを表すパターン密度を算出する密度算出手段(122)と、
前記パターン密度に基づいて、前記危険部位を抽出する危険部位抽出手段(123)と、
を有することを特徴とする設計支援装置。 - 前記危険部位抽出手段(123)は、前記複数の領域の少なくとも一つを着目領域として設定し、該着目領域のパターン密度と該着目領域の近傍にある前記複数の領域の何れかのパターン密度との差に基づいて、前記危険部位を抽出する、請求項1に記載の設計支援装置。
- 前記危険部位抽出手段(123)は、前記複数の領域の少なくとも一つを着目領域として設定し、該着目領域のパターン密度と該着目領域の近傍にある前記複数の領域の何れかのパターン密度との差の絶対値が所定の閾値以上であり、且つ該着目領域が所定の配線パターン構造に含まれる場合、該所定の配線パターン構造を前記危険部位として抽出する、請求項1に記載の設計支援装置。
- さらに、前記推定部(13)でパターン不良が発生すると判定された危険部位に含まれる配線パターンに対応する、前記配線設計情報内の設計データを修正する修正部(14)を有する、請求項1〜3の何れか一項に記載の設計支援装置。
- 前記修正部(14)は、少なくとも一つの修正ルールを有し、パターン不良が発生すると判定された危険部位に含まれる配線パターンに対応する前記設計データに基づいて該少なくとも一つの修正ルールの適用可否を判定し、適用可と判定された該修正ルールに基づいて前記設計データを修正する、請求項4に記載の設計支援装置。
- 前記推定部(13)は、前記多層基板の前記危険部位についてのみ、流動−構造連成解析を行うことで前記変位量を推定する、請求項1〜5の何れか一項に記載の設計支援装置。
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JP2006078574A JP4770535B2 (ja) | 2006-03-22 | 2006-03-22 | 多層基板の設計支援装置 |
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