JP4770378B2 - 車両用内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用内燃機関に関する。
特許文献1には、車両減速時の燃料カット中に、空気が触媒を通過することによって触媒温度低下を防ぐために、吸気弁または排気弁の少なくともいずれかを停止することによって排気流量をゼロとする内燃機関が開示されている。
特開2001−182570号公報
しかしながら、この特許文献1に開示されるような内燃機関にあっては、弁停止を可能とする機構が必要であるため、弁停止状態で万が一バルブが固着してしまった場合、走行不可能になってしまう虞がある。
そこで、本発明はこのような従来の問題点に着目してなされたもので、吸気弁、排気弁のいずれも停止することなく排気流量を略ゼロとすることで、上記問題点を解決することを目的としている。
吸気弁及び排気弁のバルブリフト特性を可変可能な可変動弁装置を備えた車両用内燃機関において、車両減速開始後の燃料カット時には、吸気弁及び排気弁の開閉を行いながら、筒内ガスが筒内から流失した後に再び筒内に戻るようにすることで排気流量が略ゼロとなるよう、吸気弁及び排気弁のバルブリフト特性を可変制御することを特徴としている。
本発明によれば、筒内ガスが筒内または吸気管または排気管内に滞在する時間が長くなるため、触媒を通過する排気流量を減少することができる。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、内燃機関の吸気弁側の可変動弁装置の構成を示す構成説明図である。尚、排気弁側の可変動弁装置は吸気弁側の可変動弁装置と同一構成となっており、図1における吸気弁1を排気弁と置き換えた構成であるので吸気弁側の可変動弁装置の説明をもって排気弁側の可変動弁装置の説明を兼ねるものとする。
吸気弁側の可変動弁装置は、内燃機関の吸気弁1のバルブリフト特性を可変制御することにより吸入空気量を制御可能である。また、この吸気弁側の可変動弁装置は、吸気弁1のリフト・作動角を連続的に拡大・縮小させることが可能な第1可変動弁機構11と、作動角の中心角を連続的に遅進させることが可能な第2可変動弁機構21を組み合わせたものである。
リフト・作動角を可変制御する第1可変動弁機構11は、内燃機関のクランクシャフトにより駆動される駆動軸22と、この駆動軸22に固定された偏心カム23と、回転自在に支持された制御軸32と、この制御軸32の偏心カム部38に揺動自在に支持されたロッカアーム26と、吸気弁1のタペット30に当接する揺動カム29と、を備えており、上記偏心カム23とロッカアーム26とはリンクアーム24によって連係され、ロッカアーム26と揺動カム29とは、リンク部材28によって連係されている。
上記ロッカアーム26は、略中央部が上記偏心カム部38によって揺動可能に支持されており、その一端部に、連結ピン25を介して上記リンクアーム24のアーム部が連係しているとともに、他端部に、連結ピン27を介して上記リンク部材28の上端部が連係している。上記偏心カム部38は、制御軸32の軸心から偏心しており、従って、制御軸32の角度位置に応じてロッカアーム26の揺動中心は変化する。
上記揺動カム29は、駆動軸22の外周に嵌合して回転自在に支持されており、側方へ延びた端部に、連結ピン37を介して上記リンク部材28の下端部が連係している。この揺動カム29の下面には、駆動軸22と同心状の円弧をなすベースサークル面と、該ベースサークル面から所定の曲線を描いて延びるカム面と、が連続して形成されており、これらのベースサークル面ならびにカム面が、揺動カム29の揺動位置に応じてタペット30の上面に当接する。上記カム面がタペット30を押圧すると、吸気弁1は、図示せぬバルブスプリング反力に抗して押し開かれることになり、これに伴い、バルブスプリング反力が、揺動カム29から各部へ作用する。
上記制御軸32は、一端部に設けられたリフト・作動角制御用アクチュエータ33によって所定角度範囲内で回転するように構成されている。このリフト・作動角制御用アクチュエータ33は、例えばウォームギア35を介して制御軸32を駆動する電動モータからなり、コントロールユニット10からの制御信号によって制御される。上記制御軸32の回転角度は、制御軸センサ34によって検出される。
上記第1可変動弁機構11によれば、上記制御軸32の回転角度位置に応じて吸気弁1のリフトならびに作動角が、両者同時に、連続的に拡大,縮小し、このリフト・作動角の大小変化に伴い、吸気弁1の開時期と閉時期とがほぼ対称に変化する。リフト・作動角の大きさは、制御軸32の回転角度によって一義的に定まるので、上記制御軸センサ34の検出値により、そのときの実際のリフト・作動角が示される。
なお、図では、1気筒分のみが示されているが、上記駆動軸22および制御軸32は複数気筒に共通のものであり、他の偏心カム23、リンクアーム24、ロッカアーム26、リンク部材28、揺動カム29、偏心カム部38等からなるリンク機構は、気筒毎に設けられている。また、V型内燃機関等では、各バンク毎に、駆動軸22および制御軸32が設けられる。
一方、中心角を可変制御する第2可変動弁機構21は、上記駆動軸22の前端部に設けられたスプロケット42と、このスプロケット42と上記駆動軸22とを、所定の角度範囲内において相対的に回転させる位相制御用アクチュエータ43と、から構成されている。上記スプロケット42は、図示せぬタイミングチェーンもしくはタイミングベルトを介して、クランクシャフトに連動している。上記位相制御用アクチュエータ43は、例えば油圧式の回転型アクチュエータからなり、コントロールユニット10からの制御信号によって図示せぬ油圧制御弁を介して制御される。この位相制御用アクチュエータ43の作用によって、スプロケット42と駆動軸22とが相対的に回転し、バルブリフトにおけるリフト中心角が遅進する。つまり、リフト特性の曲線自体は変わらずに、全体が進角もしくは遅角する。また、この変化も、連続的に得ることができる。この第2可変動弁機構21の制御状態は、駆動軸22の回転位置に応答する駆動軸センサ36によって検出される。
従って、第1,第2可変動弁機構11,21の制御を組み合わせることにより、吸気弁1の開時期および閉時期をリフト量とともに可変制御でき、シリンダ内に流入する吸気量を負荷に応じて制御することができる。
このような可変動弁装置を備えた内燃機関において、本実施形態においては、車両減速開始後の燃料カット時に、筒内ガスが筒内から流失した後に再び筒内に戻るように、吸気弁1及び排気弁のバルブリフト特性を可変制御する。
詳述すると、排気弁閉時期(EVC)を進角すると排気ガスの吸気ポートへの逆流量が増大するため、排気流量が減少する。さらに、吸気バルブタイミング(吸気弁1のリフト作動角、リフト中心角の位相)が所定の位置にある場合、排気弁閉時期(EVC)を所定の位置に進角することによって、排気弁下流側に位置する排気浄化用の触媒を通過する排気流量が時間平均で略ゼロとなるようにすることができる。
図2は、単一の気筒において、排気流量が略ゼロとなるような吸気弁1と排気弁の第1バルブタイミングを模式的に示したものである。
図3は、図2の第1バルブタイミングで吸気弁1及び排気弁を制御した際の筒内圧力と筒内容積(燃焼室容積)の相関関係を示す説明図である。
図4及び図5は、第1バルブタイミングで吸気弁1及び排気弁を制御した際の単一気筒の吸気弁通過空気重量と排気弁通過空気重量流量をそれぞれ示している。
図2及び図4から、吸気行程の前半(吸気弁開時期から吸気弁最大リフト時)には、筒内ガスが筒内から吸気通路側に流入し、吸気行程の後半(吸気弁最大リフト時から吸気弁閉時期)には、吸気行程の前半で筒内から吸気通路側に流入した筒内ガスと略同じ量の吸気が筒内に流入している。つまり、吸気行程前半で筒内から逆流した筒内ガスが再び筒内に流入しており、吸気行程において筒内に流れ込む新気の流量が各気筒で実質的に略ゼロとなっている。
また、図2及び図5から、排気行程の前半(排気弁開時期から排気弁最大リフト時)には、排気弁下流側から筒内に排気通路内の気体が流入し、排気行程の後半(排気弁最大リフト時から排気弁閉時期)には、排気行程の前半で筒内に流入した気体と略同じ量の筒内ガスが排気弁下流側に排出されている。つまり、排気行程前半で筒内に流入した排気通路内の気体が再び排気弁下流側に排出されることになり、排気行程において排気通路内に排出される排気の流量が各気筒で実質的に略ゼロとなっている。
これによって、筒内ガスが筒内、吸気通路または触媒より上流側の排気通路内に滞在する時間が長くなり、触媒を通過する排気流量を減少させることができる。つまり、触媒を通過して排出される空気流量が減少するため触媒温度が低下してしまうことを回避することでき、触媒の早期活性化を図ることができる。
図6は、単一気筒において排気流量が略ゼロとなるような吸気弁1と排気弁の第2バルブタイミングを模式的に示したものである。
図7は、図6の第2バルブタイミングで吸気弁1及び排気弁を制御した際の筒内圧力と筒内容積(燃焼室容積)の相関関係を示す説明図である。
図8及び図9は、第2バルブタイミングで吸気弁1及び排気弁を制御した際の単一気筒の吸気弁通過空気重量と排気弁通過空気重量流量をそれぞれ示している。
この第2バルブタイミングにおいても、上述した第1バルブタイミングと同様に、吸気行程において筒内に流れ込む新気の流量が各気筒で実質的に略ゼロとなり、排気行程において排気通路内に排出される排気の流量が各気筒で実質的に略ゼロとなっている。
図10は、冷機時加速状態のバルブタイミングと、上述した第1バルブタイミングとの相関を模式的に示して説明図である。また、図11は、比較例として暖機時加速状態のバルブタイミングと、上述した第1バルブタイミングとの相関を模式的に示した説明図である。
機関始動後の冷機時には、暖機時よりも排気弁リフトが小さくかつ排気弁位相を上死点側に遅角することによって排気ガス温度を上昇させることができるため、触媒温度を短期間で上昇させ、未燃HC排出量を低減している。
そして、冷機時加速状態の時の排気弁のバルブリフト特性(バルブタイミング)は、図10及び図11から明らかなように、暖機時加速状態の時の排気弁のバルブリフト特性(バルブタイミング)に対して、リフト・作動角が小さく、かつリフト中心角の位相が遅角している。換言すれば、冷機時は、暖機時に比べて、排気弁のリフト量が小さく、かつリフト中心角が上死点に近くなるように設定されている。そのため、触媒温度が十分上昇する前に加速開始し、その後減速・燃料カット状態となった場合、排気流量が略ゼロとなる第1バルブタイミングへの排気弁の作動角・リフトと位相の可変量が、冷機時の方が暖機時よりも小さくて済むため、より急速に排気流量を略ゼロとなるバルブタイミングに移行することが可能となり、触媒温度低下を回避することができる。
また、排気流量を略ゼロとして触媒温度低下を回避するだけでなく以下のような効果が得られる。従来、吸気弁1のみ停止することによって排気流量をゼロ化する手段または排気弁のみ停止することによって排気流量をゼロ化する手段があったが、これは非停止弁(吸気弁停止のときの排気弁、排気弁停止のときの吸気弁1)を往復方向に通過するガス流速が大きく、ポンプ損失が大きくなっていた。しかし本手段では吸気弁1、排気弁を小リフト化することによって吸気弁1、排気弁を往復方向に通過するガス流量を低減し、その結果ガス流速を低減できるため、ポンピング損失を低減することができる。または反対に、吸気弁1と排気弁から筒内(シリンダ内)への空気の流入・流出速度を増大させるようにすることも可能であり、吸気弁1と排気弁から筒内(シリンダ内)への空気の流入・流出の反復によって発生するポンプ損失を減速時にエンジンブレーキとして利用することもできる。またその時得られるガスの運動エネルギは吸気弁1と排気弁から筒内(シリンダ内)へ出入りするガスの内部エネルギとなりガス温度が上昇するため、シリンダ、燃焼室壁、吸気ポート、排気ポートの温度を上昇させることに利用することができ、暖機を効率的に行うことができる。さらに、減速終了後は高温となった筒内空気を触媒に流入させ触媒温度を上昇させることができる。さらに、シリンダ内からピストンによって圧縮されたガスが吸気ポートへ逆流するため吸気ポート・吸気弁付着燃料を吹き飛ばすことができるため、吸気弁1にカーボンが堆積することを回避することができる。また高温圧縮空気逆流による吸気ポート温度上昇は、燃焼開始直後の燃料微粒化を促進し燃焼安定性を向上することができる。
また、弁停止によらず(吸気弁1及び排気弁の開閉を行いながら)吸気停止することが可能なため、弁停止機構が不要でありコストを低減することができる。さらに弁停止を行うことが不要であるため弁停止状態でバルブが固着する可能性を回避でき、発進不能となる危険を回避できる。また吸気弁1及び排気弁のリフト量をリフト0mm以上に保つことで燃料カットリカバー時のリフト増大必要量を結果的に減少できるため、リカバー開始時のバルブタイミングへの復帰時間を短縮でき、リカバ開始タイミングを遅らせて燃費を向上することができる。
そして、車両減速開始後の燃料カット時で、かつ暖機時は、排気弁閉時期を進角させるために排気弁の作動角を減少させる。すなわち、この場合には、図12に示すように暖機時加速状態のバルブタイミングから上述した第2バルブタイミングに吸気弁1及び排気弁のバルブリフト特性を変更する。
このように、暖機時の排気弁位相設定の場合には、排気弁のリフト中心角の位相が進角している第2バルブタイミングを選択し、位相を可変することなく排気弁作動角を減少させてEVCを進角させることで排気流量を低減し排気流量を略ゼロとすることができる。
また、車両減速開始後の燃料カット時で、かつ冷機時には、排気弁閉時期を進角させるために排気弁のリフト中心角の位相を進角させる。すなわち、上述した図10に示すように、冷機時加速状態のバルブタイミングから上述した第1バルブタイミングに吸気弁1及び排気弁のバルブリフト特性を変更する。
冷機ファーストアイドル設定では排気弁が小作動角・小リフト設定であるため、排気VTC(排気弁側の第2可変動弁機構)の位相を進角することによってEVCを進角することができる。排気弁作動角をさらに小作動角化可能である場合は、排気弁小作動角化も併用することでさらに急速にEVCを進角し排気流量低減に効果的である。
また、車両減速開始後の燃料カット時には、上述した図10及び図12にも示すように、吸気弁1の作動角を小作動角化し、かつ吸気弁1のリフト中心角の位相を進角化する。これによって、排気流量を略ゼロとするために必要なEVC設定をより上死点側に遅角化でき、排気流量減少制御をより急速に行うことが可能となる。また、吸気弁通過流量減少により吸気ポートへの逆流量を低減できるため吸気ポート上流の汚損を回避可能となる。
尚、図13は、冷機時加速状態のバルブタイミングと、上述した第1バルブタイミングと、冷機減速時燃料カット時に吸気弁1のリフト中心角の位相を進角しない場合のバルブタイミングを、対比させた説明図である。図13に示すように、吸気弁1のリフト中心角の位相を進角させない場合、排気弁閉時期の可変量が大きくなるため、時間遅れが大きくなってしまう。
また、車両減速開始後の燃料カット時には、吸入される新気の量が、排気弁から排気弁下流側の排気浄化用の触媒までの区間の排気通路の総容量よりも小さくなるよう設定されている。つまり、燃料カット開始後に、排気流量がゼロになったとき、燃料カット開始直後のシリンダ内空気は、図14に示すように、触媒よりも必ず上流側に位置にすることになる。これによって、触媒に低温の新気が流入して触媒温度が低下することを回避することができる。
また、減速時燃料カット中、上記排気流量略ゼロ化制御の開始後、触媒を往復方向に通過する既燃ガスまたは新気が、図15に示すように、排気管内部から外に出ないように吸気弁1及び排気弁のバルブリフト特性を制御することも可能であり、この場合には、触媒を通過するガスが排気管内部に留まるため低温ガスが触媒を通過し触媒温度を低下させることを回避することができる。
次に本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態における内燃機関は、上述した第1実施形態の同一構成の可変動弁装置を用い、冷機時で車両減速時で燃料カット時という状況で、排気流量を略ゼロとすると共に、減速時に要求されるブレーキ力に応じて適切にエンジンブレーキ力を制御できるようにして、制動性を向上させたものである。
この第2実施形態においては、車両減速開始後の燃料カット時に、当該内燃機関の時間平均の排気流量が略ゼロとなるように吸気弁1及び排気弁のバルブリフト特性を可変制御する。
具体的には、車両減速開始後の燃料カット時には、排気弁のリフト中心角を時間平均の排気流量が略ゼロとなるときの位置に固定し、かつ時間平均の排気流量が略ゼロとなる排気弁作動角θ1よりも大作動角側となる第1作動角と、θ1よりも小作動角側となる第2作動角との間で、排気弁の作動角をθ1を経由しながら往復するように連続的に可変制御する。
図16〜図18は、排気弁のリフト作動角を可変にすることによりポンプ損失が増大する場合であり、平均排気流量を略ゼロとしつつ排気弁の中心角を一定とし、排気弁のリフト作動角を可変としたときに、排気弁のリフト作動角を小リフト作動角化した際のポンプ損失の増大量が、排気弁のリフト作動角を大リフト作動角化した際のポンプ損失の減少量よりも大きくなっている。
図16〜図18に示すように、排気流量の時間平均が略ゼロとなるような吸気弁1、排気弁のバルブタイミングにおけるポンプ損失をW1とし、そのときの排気弁閉時期(EVC)=θ3とすると、EVCをθ3よりも下死点側に進角するとポンプ損失がW1よりも増大し、θ3よりも上死点側に遅角するとポンプ損失がW1よりも減少するようにできる。またEVC進角に応じてポンプ損失増大量は増大する。一方、EVC遅角に応じてポンプ損失増大量は減少していき、ある遅角量に達するとポンプ損失量はそれ以上減少しなくなる。このとき進角によるポンプ損失増大量よりも、遅角によるポンプ損失減少量のほうが少ないため、EVC=θ3の前後でEVCを可変にして排気流量を正方向(詳細は後述)に増大したり逆方向(詳細は後述)に増大したりすることで、時間平均の排気流量は略ゼロに維持しつつ、ポンプ損失を増大することができる。また、このEVC可変周期を増大するほどEVC可変幅を増大することができるため、EVC進角によりポンプ損失を増大しつつEVC遅角によるポンプ損失減少量を少なくすることができるため、よりポンプ損失を増大することができる。
ここで、排気流量の正方向への増大とは、排気弁側において筒内から排気弁下流側へ向かう向きへの流れが増大することである。排気流量の逆方向への増大とは、排気弁側において排気弁下流側から筒内へ向かう向きへの流れが増大することである。また、吸気弁側においては、吸気弁上流側から筒内へ向かう向きの流れを正方向、筒内から吸気弁上流側へ向かう向きの流れを逆方向とする。
尚、図19〜図21は、排気弁のリフト作動角を可変してもポンプ損失が略一定となるバルブタイミングの例を示しており、この場合には、平均排気流量を略ゼロとしつつ排気弁中心角を一定し、排気弁のリフト作動角を可変としたときに、排気弁のリフト作動角を小リフト作動角化した際のポンプ損失の増大量と、排気弁のリフト作動角を大リフト作動角化した際のポンプ損失の減少量との差が小さいため位相可変によるポンプ損失変化が小さい。
また、図22〜図24に示すように、車両減速開始後の燃料カット時には、排気弁の作動角を時間平均の排気流量が略ゼロとなるときの位置に固定し、かつ時間平均の排気流量が略ゼロとなる排気弁のリフト中心角の位置θ2よりも進角側となる第1リフト中心角と、θ2よりも遅角側となる第2リフト中心角との間で、排気弁のリフト中心角をθ2を経由しながら往復するように可変制御するようにしてもよい。
この図22〜図24は、排気弁のリフト中心角の位相を可変することによりポンプ損失が増大する場合であり、平均排気流量を略ゼロとしつつ排気弁のリフト作動角を一定とし、排気弁のリフト中心角の位相を可変としたときに、排気弁のリフト中心角の位相を進角化した際のポンプ損失の増大量が、排気弁のリフト中心角の位相を遅角化した際のポンプ損失の減少量よりも大きくなっている。
尚、図22〜図24において、特性線Pは排気流量がゼロとなるときの排気弁のバルブリフト特性を示しており、特性線Q1は特性線Pよりもリフト中心角の位相を進角させたバルブリフト特性を示しており、特性線Q2は特性線Pよりもリフト中心角の位相を遅角させたバルブリフト特性を示している。
また、図25〜図27は、排気弁のリフト中心角の位相を可変してもポンプ損失が略一定となるバルブタイミングの例を示しており、この場合には、平均排気流量を略ゼロとしつつ排気弁のリフト作動角を一定し、排気弁のリフト中心角の位相を可変としたときに、排気弁のリフト中心角の位相を進角化した際のポンプ損失の増大量と、排気弁のリフト中心角の位相を遅角化した際のポンプ損失の減少量との差が小さいため位相可変によるポンプ損失変化が小さいものとなる。
尚、図25〜図27において、特性線Rは排気流量がゼロとなるときの排気弁のバルブリフト特性を示しており、特性線S1は特性線Rよりもリフト中心角の位相を進角させたバルブリフト特性を示しており、特性線S2は特性線Rよりもリフト中心角の位相を遅角させたバルブリフト特性を示している。
そして、第1可変動弁機構11(作動角可変機構)が第2可変動弁機構21(位相可変機構)よりも可変速度が速い時は作動角可変によってEVCを可変制御することによって迅速に排気流量を略ゼロに制御することを可能にすると同時に、ポンプ損失量を要求ブレーキ強度に応じて迅速かつ適切に制御可能にできる。
また、触媒温度低下に悪影響を及ぼさない範囲で時間平均の排気流量を略ゼロではなくやや正方向流れまたは逆方向流れに制御するようにすることで、時間平均排気流量が略ゼロとなる時のポンプ損失可変幅よりもよりポンプ損失を増大側または減少側に制御することも可能となり、エンジンブレーキ力の制御可変幅を拡大することもできる。
ポンプ損失を増大しない場合は、排気弁位相または作動角可変制御の振幅を小さくすることによって時間平均の排気流量をより正確に略ゼロに制御することを可能にすることができると同時に、排気弁位相・作動角を一定値に固定する場合とほぼ同じポンプ損失に維持することでポンプ損失を増大しないようにすることもできる。
また、吸気または排気の正方向流れ、または逆方向流れを検知し、排気弁作動角または位相の増減制御を行うことによって、所定時間内の正方向流量と逆方向流量が釣り合うように正確に制御することができるため、時間平均の排気流量が略ゼロとなるように正確に制御することができる。
内燃機関が複数気筒から構成された複数の気筒群を備え、車両減速開始後の燃料カット時には、各気筒群間での排気流れの位相が互いに反転もしくは異なるように、吸気弁1及び排気弁のバルブリフト特性を可変制御することも可能である。
例えば、V型内燃機関の場合、図28に示すように、右バンク(気筒群1)の時間平均の排気流量の周期及び振幅と、左バンク(気筒群2)の時間平均の排気流量の周期と振幅とを略同一となるように設定し、かつ右バンク(気筒群1)の時間平均の排気流量の位相と、左バンク(気筒群2)の時間平均の排気流量の位相とが互いに反転するように設定することで、両バンクの時間平均の排気流量を略ゼロにすることができる。こうすることでも、排気弁下流側に位置する排気浄化用の触媒を通過する排気流量を略ゼロとすることができる。
そして、エンジンブレーキ増大要求発生時は、排気弁の作動角またはリフト中心角の可変制御の振幅を増大するようにしてもよい。
図29に示すように、排気弁のリフト作動角またはリフト中心角の位相の可変振幅が大きいほど、時間平均の排気流量が多くなる。つまり、低速ギヤが選択されたり、ブレーキペダルがONとなるようなエンジンブレーキ増大要求発生時は、図30に示すように、排気弁のリフト作動角の可変振幅を増大することで、よりポンプ損失が大きい筒内ガスが逆流するバルブタイミングを使用できるようになるため、エンジンブレーキを増大させることができる。尚、排気弁のリフト中心角の位相の可変振幅を増大することでも、ポンプ損失が大きい筒内ガスが逆流するバルブタイミングを使用できるようになるため、エンジンブレーキを増大させることができる。
また、図31に示すように、排気管内から筒内への排気ガスの逆流量が、排気弁下流側に位置する排気浄化用触媒から排気管出口までの排気通路の総容量よりも小さくなるように、エンジン回転速度に応じて排気弁の作動角またはリフト中心角の可変制御周期位相を制御するようにしてもよい。
これによって、排気管出口から触媒に新気が逆流して触媒温度を低下させることを回避することができ、排気管内に高温のガスを滞留させることによって排気管内ガスエネルギを触媒の温度上昇に有効に利用可能とすることができ、減速時燃料カット時に触媒温度の低下を回避するだけでなく触媒温度を上昇可能にすることもできるという効果が得られる。
上記実施形態から把握し得る本発明の技術的思想について、その効果とともに列記する。
(1) 吸気弁及び排気弁のバルブリフト特性を可変可能な可変動弁装置を備えた車両用内燃機関において、車両減速開始後の燃料カット時に、筒内ガスが筒内から流失した後に再び筒内に戻るように、吸気弁及び排気弁のバルブリフト特性を可変制御する。これによって、筒内ガスが筒内または吸気管または排気管内に滞在する時間が長くなるため、触媒を通過する排気流量を減少することができる。
(2) 上記(1)に記載の車両用内燃機関は、具体的には、車両減速開始後の燃料カット時に、車両減速時以外のときよりも排気弁閉時期を進角させる。
(3) 上記(1)または(2)に記載の車両用内燃機関は、車両減速開始後の燃料カット時に、吸気弁及び排気弁ともに所定のタイミングで開閉動作を行い、かつ排気流量が略ゼロとなるように吸気弁及び排気弁のバルブリフト特性を可変制御する。これによって、弁停止機構が不要でありコストを低減することができる。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれかに記載の車両用内燃機関は、冷機時は、暖機時よりも排気弁のリフト量・作動角が小さくかつ排気弁のリフト中心角の位相が遅角する。これによって、排気ガス温度を上昇させることができるため、触媒温度を短期間で上昇させ、未燃HC排出量を低減することができる。
(5) 上記(1)〜(4)のいずれかに記載の車両用内燃機関は、車両減速開始後の燃料カット時で、かつ冷機時には、吸気弁及び排気弁を介して筒内への空気の流入・流出の反復によって空気温度が上昇し、少なくとも当該内燃機関のシリンダ、燃焼室壁、吸気ポート及び排気ポートの温度を上昇させる。これによって、排気流量を略ゼロとして触媒温度低下を回避することができる。
(6) 上記(1)〜(5)のいずれかに記載の車両用内燃機関は、車両減速開始後の燃料カット時で、かつ暖機時は、排気弁閉時期を進角させるために排気弁の作動角を減少させる。
(7) 上記(1)〜(6)のいずれかに記載の車両用内燃機関は、車両減速開始後の燃料カット時で、かつ冷機時には、排気弁閉時期を進角させるために排気弁のリフト中心角の位相を進角させる。
(8) 上記(1)〜(7)のいずれかに記載の車両用内燃機関は、車両減速開始後の燃料カット時には、吸気弁の作動角を小作動角化し、かつ吸気弁のリフト中心角の位相を進角化する。
これによって、吸気弁のリフト作動角の小作動角化かつ吸気弁のリフト中心角の位相進角化することで、排気流量を略ゼロとするために必要なEVC設定をより上死点側に遅角化でき、排気流量減少制御をより急速に行うことが可能となる。また、吸気弁通過流量減少により吸気ポートへの逆流量を低減できるため吸気ポート上流の汚損を回避可能となる。
(9) 上記(1)〜(8)のいずれかに記載の車両用内燃機関は、車両減速開始後の燃料カット時には、吸入される新気の量が、排気弁から排気弁下流側の排気浄化用の触媒までの区間の排気通路の総容量よりも小さくなるよう設定されている。これによって、触媒に低温の新気が流入して触媒温度が低下することを回避することができる。
(10) 吸気弁及び排気弁のバルブリフト特性を可変可能な可変動弁装置を備えた車両用内燃機関において、車両減速開始後の燃料カット時には、当該内燃機関の時間平均の排気流量が略ゼロとなるように吸気弁及び排気弁のバルブリフト特性を可変制御する。
(11) 上記(10)に記載の車両用内燃機関は、具体的には、車両減速開始後の燃料カット時に、排気弁のリフト中心角を時間平均の排気流量が略ゼロとなるときの位置に固定し、かつ時間平均の排気流量が略ゼロとなる排気弁作動角θ1よりも大作動角側となる第1作動角と、θ1よりも小作動角側となる第2作動角との間で、排気弁の作動角をθ1を経由しながら往復するように可変制御する。
(12) 上記(10)に記載の車両用内燃機関は、具体的には、車両減速開始後の燃料カット時に、排気弁の作動角を時間平均の排気流量が略ゼロとなるときの位置に固定し、かつ時間平均の排気流量が略ゼロとなる排気弁のリフト中心角の位置θ2よりも進角側となる第1リフト中心角と、θ2よりも遅角側となる第2リフト中心角との間で、排気弁のリフト中心角をθ2を経由しながら往復するように可変制御する。
(13) 上記(10)〜(12)のいずれかに記載の車両用内燃機関は、複数気筒から構成された複数の気筒群を備え、車両減速開始後の燃料カット時には、各気筒群間での排気流れの位相が互いに反転もしくは異なるように、吸気弁及び排気弁のバルブリフト特性を可変制御する。これによって、各気筒群の時間平均の排気流量がそれぞれ略0ではなくとも、複数気筒群間全体で、各気筒群の正方向流量あるいは逆方向流量を互いに相殺するようにすることができ、触媒通過排気流量を略ゼロとして、触媒の温度上昇を促進させることができる。
(14) 上記(10)〜(13)のいずれかに記載の車両用内燃機関において、エンジンブレーキ増大要求発生時は、排気弁のリフト作動角またはリフト中心角の位相の可変制御を行う際に、リフト作動角またはリフト中心角の位相の可変幅を増大する。これによって、ポンプ損失が大きい筒内ガスが逆流するバルブタイミングを使用できるようになるため、エンジンブレーキを増大することができる。
(15) 上記(10)〜(14)のいずれかに記載の車両用内燃機関において、排気管内から筒内への排気ガスの逆流量が、排気弁下流側に位置する排気浄化用触媒から排気管出口までの排気通路の総容量よりも小さくなるように、エンジン回転速度に応じて排気弁の作動角またはリフト中心角の可変制御周期位相を制御する。これによって、排気管出口から触媒に新気が逆流して触媒温度を低下させることを回避することができ、排気管内に高温のガスを滞留させることによって排気管内ガスエネルギを触媒の温度上昇に有効に利用可能とすることができる。
内燃機関の吸気弁側の可変動弁装置の構成を示す構成説明図。 排気流量が略ゼロとなるような吸気弁と排気弁の第1バルブタイミングを示す説明図。 第1バルブタイミングにおける筒内圧力と筒内容積の相関関係を示す説明図。 第1バルブタイミングにおける吸気弁通過空気重量を模式的に示した説明図。 第1バルブタイミングにおける排気弁通過空気重量を模式的に示した説明図。 排気流量が略ゼロとなるような吸気弁と排気弁の第2バルブタイミングを示す説明図。 第2バルブタイミングにおける筒内圧力と筒内容積の相関関係を示す説明図。 第2バルブタイミングにおける吸気弁通過空気重量を模式的に示した説明図。 第2バルブタイミングにおける排気弁通過空気重量を模式的に示した説明図。 冷機時加速状態のバルブタイミングと第1バルブタイミングとの相関を模式的に示して説明図。 比較例として暖機時加速状態のバルブタイミングと第1バルブタイミングとの相関を模式的に示した説明図。 暖機時加速状態のバルブタイミングと第2バルブタイミングとの相関を模式的に示した説明図。 冷機時加速状態のバルブタイミングと、第1バルブタイミングと、冷機減速時燃料カット時に吸気弁1のリフト中心角の位相を進角しない場合のバルブタイミングとを、対比させた説明図である。 排気流量が略ゼロとしたときの排気系内を模式的に示した説明図。 排気流量が略ゼロとしたときの排気系内を模式的に示した説明図。 排気流量がゼロとなるバルブリフト特性を模式的に示す説明図。 図16に示すバルブリフト特性と排気流量との相関関係を示す説明図。 図16に示すバルブリフト特性とポンプロスとの相関関係を模式的に示す説明図。 排気流量がゼロとなるバルブリフト特性を模式的に示す説明図。 図19に示すバルブリフト特性と排気流量との相関関係を示す説明図。 図19に示すバルブリフト特性とポンプロスとの相関関係を模式的に示す説明図。 排気流量がゼロとなるバルブリフト特性を模式的に示す説明図。 図22に示すバルブリフト特性と排気流量との相関関係を示す説明図。 図22に示すバルブリフト特性とポンプロスとの相関関係を模式的に示す説明図。 排気流量がゼロとなるバルブリフト特性を模式的に示す説明図。 図25に示すバルブリフト特性と排気流量との相関関係を示す説明図。 図25に示すバルブリフト特性とポンプロスとの相関関係を模式的に示す説明図。 2つ気筒群で構成された内燃機関で排気流量を略ゼロとするときの各気筒群の平均排気流量を示した説明図。 排気弁のリフト作動角またはリフト中心角の位相の可変振幅の大きさと排気流量の相関を示す説明図。 排気弁のリフト作動角の可変振幅変化例を示す説明図。 排気管内から筒内への排気ガスの逆流量が、排気弁下流側に位置する排気浄化用触媒から排気管出口のまでの排気通路の総容量よりも小さい場合の排気系内を模式的に示した説明図。
符号の説明
1…吸気弁
11…第1可変動弁機構
21…第2可変動弁機構

Claims (14)

  1. 吸気弁及び排気弁のバルブリフト特性を可変可能な可変動弁装置を備えた車両用内燃機関において、
    車両減速開始後の燃料カット時には、吸気弁及び排気弁の開閉を行いながら、筒内ガスが筒内から流失した後に再び筒内に戻るようにすることで排気流量が略ゼロとなるよう、吸気弁及び排気弁のバルブリフト特性を可変制御することを特徴とする車両用内燃機関。
  2. 車両減速開始後の燃料カット時は、車両減速時以外のときよりも排気弁閉時期を進角させることを特徴とする請求項1に記載の車両用内燃機関。
  3. 冷機時は、暖機時よりも排気弁のリフト量・作動角が小さくかつ排気弁のリフト中心角の位相が遅角することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用内燃機関。
  4. 車両減速開始後の燃料カット時で、かつ冷機時には、吸気弁及び排気弁を介して筒内への空気の流入・流出の反復によって空気温度が上昇し、少なくとも当該内燃機関のシリンダ、燃焼室壁、吸気ポート及び排気ポートの温度を上昇させることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の車両用内燃機関。
  5. 車両減速開始後の燃料カット時で、かつ暖機時は、排気弁閉時期を進角させるために排気弁の作動角を減少させることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の車両用内燃機関。
  6. 車両減速開始後の燃料カット時で、かつ冷機時には、排気弁閉時期を進角させるために排気弁のリフト中心角の位相を進角させることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の車両用内燃機関。
  7. 車両減速開始後の燃料カット時には、吸気弁の作動角を小作動角化し、かつ吸気弁のリフト中心角の位相を進角化することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の車両用内燃機関。
  8. 車両減速開始後の燃料カット時には、吸入される新気の量が、排気弁から排気弁下流側の排気浄化用の触媒までの区間の排気通路の総容量よりも小さくなるよう設定されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の車両用内燃機関。
  9. 吸気弁及び排気弁のバルブリフト特性を可変可能な可変動弁装置を備えた車両用内燃機関において、車両減速開始後の燃料カット時には、吸気弁及び排気弁の開閉を行いながら、当該内燃機関の時間平均の排気流量が略ゼロとなるように吸気弁及び排気弁のバルブリフト特性を可変制御することを特徴とする車両用内燃機関。
  10. 車両減速開始後の燃料カット時には、排気弁のリフト中心角を時間平均の排気流量が略ゼロとなるときの位置に固定し、かつ時間平均の排気流量が略ゼロとなる排気弁作動角θ1よりも大作動角側となる第1作動角と、θ1よりも小作動角側となる第2作動角との間で、排気弁の作動角をθ1を経由しながら往復するように可変制御することを特徴とする請求項に記載の車両用内燃機関。
  11. 車両減速開始後の燃料カット時には、排気弁の作動角を時間平均の排気流量が略ゼロとなるときの位置に固定し、かつ時間平均の排気流量が略ゼロとなる排気弁のリフト中心角の位置θ2よりも進角側となる第1リフト中心角と、θ2よりも遅角側となる第2リフト中心角との間で、排気弁のリフト中心角をθ2を経由しながら往復するように可変制御することを特徴とする請求項に記載の車両用内燃機関。
  12. 車両用内燃機関は、複数気筒から構成された複数の気筒群を備え、
    車両減速開始後の燃料カット時には、各気筒群間での排気流れの位相が互いに反転もしくは異なるように、吸気弁及び排気弁のバルブリフト特性を可変制御することを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の車両用内燃機関。
  13. エンジンブレーキ増大要求発生時は、排気弁のリフト作動角またはリフト中心角の位相の可変制御を行う際に、リフト作動角またはリフト中心角の位相の可変幅を増大することを特徴とする請求項9〜12のいずれかに記載の車両用内燃機関。
  14. 排気管内から筒内への排気ガスの逆流量が、排気弁下流側に位置する排気浄化用触媒から排気管出口までの排気通路の総容量よりも小さくなるように、エンジン回転速度に応じて排気弁の作動角またはリフト中心角の可変制御周期位相を制御することを特徴とする請求項9〜13のいずれかに記載の車両用内燃機関。
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