JP4769423B2 - 液体攪拌デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、液体攪拌デバイスに関する。
従来、撹拌対象液を撹拌子で撹拌する撹拌装置は、撹拌子の先端を上記撹拌対象液の水位の略中心に設定することによって、撹拌効果を向上し撹拌時間を短縮するものがある(例えば、特許文献1参照)。また、超音波で対象液を撹拌する超音波発生手段を備えた化学分析装置には、超音波発生手段である圧電振動子の電極を分割し、旋回流を生じさせるように適切な位置と音波強度で音波が発生するように分割電極を駆動制御しているものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開平6−258328号公報 特開2001−215232号公報
しかしながら、撹拌対象の液体が微少量である場合、特許文献1の攪拌装置は、撹拌子先端の位置を撹拌対象液の略中心に配置することが難しく、微小量の液体の撹拌を行うことができない場合があるという問題があった。また、特許文献2の攪拌装置は、液量に応じて分割電極のうちどの電極を動かすか決めるために、例えば液面の高さを計算する手段や、分割電極のうち特定の電極を決定して駆動させるための制御手段が必要で、構造が複雑になるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構造で液体を撹拌することが可能な液体攪拌デバイスを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、液体中に流れを発生させて攪拌する液体攪拌デバイスであって、音波を発生する音波発生体と、前記音波発生体が発生した音波を伝達すると共に、少なくとも一部が前記液体と接触し、前記液体と接触する部分において前記音波を液体に向けて放出する伝達部と、を有し、前記液体に向けて放出される音波によって前記液体に局部的な流れを発生させて前記液体を攪拌することを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、音波発生体が発生した音波は、伝達部を伝達され、液体に接触している部分で液体側へ漏洩していく。このとき、表面弾性波等の横波は、液体のような流体中を伝搬できない。このため、液体に接触している伝達部においては、横波からモード変換された縦波が液体中へ透過/伝搬していく。この部分は、気液界面近傍における液面直下の伝達部表面となるため、縦波は気液界面を効率的に変動させて液体を撹拌する。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、前記音波発生体は、前記伝達部の表面に形成されていることを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、音波発生体が伝達部の表面に形成されることで、例えば、音波発生体がIDT(Inter Digital Transducers)が表面に形成された圧電体の場合、伝達部表面のごく近傍に音波エネルギーを集中させることができる。また、例えば、音波発生体が所定の角度をもって音波を伝達部に入射させる斜角振動子等の場合、伝達部表面で全反射を繰り返しながら音波を伝達させることができる。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、前記音波発生体は、前記液体と非接触の位置に配置されていることを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、音波発生体を設けた伝達部と接する流体は空気/大気などに代表される撹拌を行う際の雰囲気であり、両者の音響インピーダンスは著しく異なるため音波は伝達部に閉じ込められたまま伝搬する。そのため、伝搬途中での音波の損失が非常に小さくて済む。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、前記音波発生体は、発生する音波が表面弾性波であることを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、例えば数MHz〜数百MHz程度の高周波交流電場を音波発生体に印加すると、周波数が表面音波速度と音波発生体の電極距離の比に等しい共鳴条件がほぼ満足される場合に表面弾性波が誘起される。表面弾性波の伝搬方向は相互に係合する電極の配列方向であり、伝達部に沿って表面弾性波が撹拌対象の液体に向かって伝搬していく。伝達部と接する流体との音響インピーダンスが大きく異なる場合、表面弾性波は伝達部表面から約一波長程度の深度領域で閉じ込められたまま伝搬方向へ進む。このため、伝達部においては、表面近傍に非常に大きなエネルギーが閉じ込められた状態となっており、液体に接触する部分から放射されるエネルギーの変換効率が優れる。音波発生体は、伝達部の表面に形成することで音波の伝搬に伴う損失が非常に小さくなり、発生した音波強度とほぼ同じ音波強度で所望する液体に対して音波を放射させる。上記態様の液体攪拌デバイスによれば、伝達部表面のごく近傍に音波エネルギーを集中させ、且つ、伝達部と液体の音響インピーダンスの違いを利用して液体に接触した際に固有の角度をもって縦波を液体中に放射させる。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、前記伝達部は、前記液体中に存在する部分を除く残部が雰囲気気体と接触していることを特徴とする。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、前記雰囲気気体は、空気であることを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、伝達部と接する流体が雰囲気気体(空気)である場合、両者の音響インピーダンスは著しく異なるため、音波を伝達部に閉じ込めたまま伝搬させる。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、前記伝達部は、音波を前記液体に向けて放出する部分が、音響インピーダンスが不連続となる前記雰囲気気体と前記液体との気液界面に関して液体側に存在することを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、音響インピーダンスが不連続となる気液界面において、集中的に音波が液体中に放射されるため、界面変動を促進させることが可能である。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、前記伝達部は、音響インピーダンスが、前記液体以上、前記音波発生体以下であることを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、音波は、音響インピーダンスが高い伝達部から低い液体に向かって損失が少ない状態で透過する。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、前記伝達部は、音響インピーダンスが、前記音波発生体から音波を前記液体に放出する部分に向かって減少することを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、音波は、音響インピーダンスが高い音波発生体側から、低い液体と接している側に向かって損失が少ない状態で透過する。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、前記伝達部は、音波を前記液体に向けて放出する部分の音響インピーダンスが、前記雰囲気気体における音響インピーダンスと比べて、前記雰囲気気体と接触している部分の音響インピーダンスに近いことを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、伝達部と接する流体が空気/大気などの場合、両者の音響インピーダンスは著しく異なるため、音波は固体基板表面に閉じ込められたまま伝搬する。これに対して、伝達部と接する流体が、撹拌対象となる液体である場合、両者の音響インピーダンスは比較的近いものとなるため、音波は液体側へ漏洩する。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、前記伝達部は、音波を前記液体に向けて放出する液中部分での音波を伝達する方向における音波の透過率が、音波が前記雰囲気気体へ漏れ出す雰囲気気体中における音波の透過率よりも大きいことを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、伝達部に非常に大きなエネルギーを閉じ込めたまま液体に接触する部位へと音波が伝搬する。すなわち、伝搬によるエネルギー損失を抑え、液体に接触する部位まで高いエネルギーを維持するため、液体に接触する部分から液体へ放射されるエネルギーの変換効率が優れる。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、前記伝達部は、音波を前記液体に向けて放出する部分が、前記気液界面の位置に応じて変化することを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、複雑な位置制御装置を設けなくとも、気液界面近傍で効果的に液体を撹拌する。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、前記音波を前記液体に向けて放出する方向は、重力と逆向きの方向成分を有することを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、下方から上方に向かう流れを発生することができるため、下方に沈殿しやすい成分の撹拌を効率よく行える。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、前記伝達部は、音波を前記液体に向けて放出する位置が前記気液界面であることを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、気液界面近傍で縦波が液体中に放射されるため、界面変動を促進させることが可能である。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、前記伝達部は、圧電体で構成されていることを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、音波発生体で発生した音波の伝搬に伴う損失を効果的に抑制する。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、前記伝達部は、音波を前記液体に向けて放出する部分が、前記音波発生体と異なる位置に存在することを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、伝達部は、音波を放出する部分と音波発生体の位置が異なり、音波発生体が存在する部分が攪拌対象の液体に触れないので、液体のコンタミネーションが全くなくなる。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、更に、前記音波発生体の周波数、振幅、駆動時間、または駆動時刻を制御する制御装置を有することを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、制御装置は、例えば音波発生体に印加する数MHz〜数百MHz程度の高周波交流電場の波形、振幅、印加時間、タイミング等を制御し、撹拌対象液の種類、液量などに応じてこれらのパラメータを組み合わせて最適な駆動振動を与えることにより、効率的な撹拌を実現する。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、更に、前記伝達部は、前記音波発生体から発生した音波を検出する音波検出器が設けられ、前記検出した音波検出器が音波を信号処理する処理器を有することを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、伝達部が液体に接触したか否かを音波検出器で検出することで、液体が容器に入っているかどうかの検出器として利用することができる。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、更に、音波を信号処理する処理器が設けられ、前記音波発生体は、前記伝達部を伝達されて端面で反射した音波の反射波を受波し、受波した音波を前記処理器に出力することを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、伝達部に音波検出器を別途設ける必要がなく、且つ、液体に入っているかどうかの検出器として利用することができる。音波発生体は、斜角振動子などであってもよい。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、前記伝達部は、前記液体と接触し、音波を前記液体に向けて放出する部分における幅が、前記音波発生体が設けられた部分の幅よりも狭いことを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、音波発生体で発生した音波が伝達部内で反射増幅され、音波を液体に向けて放出する部分における音波強度が増幅される。また、音波を放出する部分に向けて細くなっているため、撹拌対象の液体へ挿入し易くなる。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、前記伝達部は、前記音波発生体が設けられた部分から、音波を前記液体に放出する部分に向けて幅が連続的に減少又は単調に減少することを特徴とする。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、前記伝達部は、前記音波発生体が設けられた部分から、音波を前記液体に放出する部分に向けて幅が線形的又は指数関数的に減少することを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、音波は進行に連れて伝達部内部で反射を繰り返し、共鳴効果が高まる。即ち、液体中に放射されるモード変換された縦波振幅が増幅され、液体の撹拌効果が高まる。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、前記音波発生体は、発生した音波を前記伝達部の所定位置で収束するように円弧状に形成されていることを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、音波のエネルギーを所定位置に集中できるため、非常に大きいエネルギーの縦波を液体中に放射でき、対象液の撹拌効果が高まる。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、更に、前記伝達部は、収束した音波を案内する導波路が設けられ、前記音波発生体は、発生した音波を前記導波路の入り口で収束させることを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、導波路上で表面弾性波のエネルギーが集中、増幅されるため、液体攪拌デバイスの先端のみならず導波路上のいずれの位置においても強力な縦波が液体中に放射される。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、更に、前記伝達部は、前記音波発生体が発生した音波を増幅する反射器が設けられていることを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、表面弾性波の共鳴状態を高めて、エネルギーを増幅できるため、非常に大きい振幅の縦波が液体中に放射され、液体の撹拌効果が高まる。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、前記伝達部は、少なくとも一部が前記液体を保持する容器の一部であることを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、液体を保持した容器の外部に液体攪拌デバイスを配置できる。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、前記伝達部は、音波を前記液体に向けて放出する部分が、前記容器の一部であることを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、直接液体に接触させる必要がなくなり、例えば、生化学検査に用いる場合には液体攪拌デバイスのコンタミネーションが防止される。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、前記容器と前記雰囲気気体との界面は、音響インピーダンスが不連続となることを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、雰囲気気体と容器との界面から音波が放出されることはない。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、前記伝達部は、音波を前記液体に向けて放出する部分が、重力方向に延在していることを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、容器内へ挿入して配置したり、容器の外部に接触させて配置したりする等、種々の配置形態を採用でき、使用上の自由度が高くなる。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、前記伝達部は、音波を前記液体に向けて放出する部分が、水平方向に延在していることを特徴とする。
上記態様の液体攪拌デバイスによれば、容器底面から気液界面に向けて縦波を液体中に放射できるため、比重の重い溶液または試料の沈殿を妨げると共に、界面変動を促進させられる。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、所定の容積を有する容器に保持された液体中に流れを発生させて攪拌する液体攪拌デバイスであって、音波を発生する音波発生体と、前記音波発生体が発生した音波を受けて伝達すると共に、異なる音響インピーダンスを有する2つの物質に接触する伝達部と、を有し、前記伝達部は、当該伝達部表面において、前記接触する物質の間の界面と交わる部分から前記液体に向けて音波を放出する部分を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる液体攪拌デバイスの一態様は、上記の発明において、前記液体の容積は、所定の範囲で変動することを特徴とする。
本発明にかかる液体攪拌デバイスは、簡易な構造で液体を撹拌することが可能な液体攪拌デバイスを提供することができるという効果を奏する。
(実施の形態1)
以下、本発明に係る液体攪拌デバイスの実施の形態1を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、液体攪拌デバイスとして基板上に圧電振動子を設けた攪拌子の概略構成を示す斜視図である。図2は、液体を保持した所定の容積を持つ容器内に攪拌子を配置した使用状態を示す図である。図3は、図2のA部拡大図である。図4は、容器内の対象液量が増加し、液面が変化した場合の作用を説明する図である。
攪拌子2は、図1に示すように、基板2a表面の伝達部2bに表面弾性波発生手段としてすだれ状あるいは櫛型電極(IDT:Inter Digital Transducers)3a,3bからなる圧電振動子3が設けられている。櫛型電極3a,3bは、交流電源Sから高周波交流電場が印加される。攪拌子2は、図2に示すように、容器4の開口4aから容器4内に保持された液体Lqに接触/挿入され、圧電振動子3が重力方向液体Lqの上方又は液体Lqに接触しない位置に配置される。撹拌子2は、少なくとも先端が容器4底面まで届く長さを有していれば良い。圧電振動子3は、半導体製造技術により製作され、例えば数μmのピッチで配列された櫛型電極3a,3bが交互に係合され、隣接する櫛型電極3a,3b間は、発生する表面弾性波の波長をλとしたとき、λ/4となるように設定されている。
ここで、本発明において、伝達部2bとは、音波(表面弾性波)を伝達する基板の表面部分をいい、図3に示すように、少なくとも一部が液体Lqと接触し、圧電振動子3が発生した音波(表面弾性波)を、液体Lqと接触する部分において液体Lqに向けて放出する部分を含む。攪拌子2においては、伝達部2bは、音波(表面弾性波)を伝達する基板2aの表面部分をいい、図3に示すように、液体Lqと接触し、圧電振動子3が発生した音波(表面弾性波)を、液体Lqと接触する部分において液体Lqに向けて放出する作用部Pを含む。また、伝達部の説明において使用される基板なる用語は、本発明においては、例えば半導体製造技術におけるシリコンやガラスなどの固体基板、またはこれらの固体基板上の、例えば金属層や絶縁層を意味する。この他、伝達部の説明において使用される基板なる用語は、例えばニオブ酸リチウム結晶、酸化亜鉛、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT: lead zirconate titanate)などの圧電性の固体基板、さらにはこれらの圧電性基板上の一部に例えば石英層や金属層を設けたものや、容器4の壁面も包含する。
次に、図2,図3を用いて攪拌子2の作用を説明する。図2に示すように、容器4の開口4aから容器内に保持された液体Lqに攪拌子2を接触/挿入させる。このとき、攪拌子2は、少なくとも先端が撹拌対象である液体Lqに接触していれば良い。この状態で、電源例えば数MHz〜数百MHz程度の高周波交流電場を圧電振動子3に印加する。すると、攪拌子2は、周波数が表面音波速度と圧電振動子3の電極3a,3b間隔(λ/4)の比に等しい共鳴条件がほぼ満足される場合に、基板2aの圧電性領域に表面弾性波が誘起される。
誘起された表面弾性波の伝搬方向は、相互に係合する櫛型電極3a,3bの配列方向であり、図3に示すように、基板2aの圧電振動子3側の表面に沿って伝搬する表面弾性波が、基板2aが液体Lqと接触している気液界面近傍で撹拌対象の液体Lqに向かって点線で示すように放出され、液体Lq中を伝搬していく。このとき、一般に、固体基板と接する流体との音響インピーダンスが大きく異なる場合、表面弾性波は固体基板の表面から約一波長程度の深度領域で閉じ込められたまま伝搬方向へ進むが、固体基板と接する流体の音響インピーダンスが近い場合には表面弾性波は固体基板から流体側へと漏れ出ていく現象が発生する。即ち、気液界面のような音響インピーダンスが異なる2つの物質の界面と、伝達部である固体基板が交わる場合、固体基板と音響整合がより取れている方に、表面弾性波のエネルギーが伝搬する。
攪拌子2においては、基板2aと接する流体は、基板2a上部では空気/大気などに代表される撹拌を行う際の雰囲気(空気)であり、両者の音響インピーダンスは著しく異なる。このため、基板2aが空気と接している液体Lq上方では、表面弾性波は、基板2a表面、即ち、伝達部2bに閉じ込められたまま伝搬する。一方、基板2aが接する流体が撹拌対象となる液体Lqである場合、両者の音響インピーダンスは比較的近いものとなる。このため、攪拌子2は、基板2aが液体Lqに接触している部分、即ち、液体Lq中においては、表面弾性波からモード変換された縦波が液体Lq側へ漏洩して放出される。攪拌子2は、図2に示すように、液体Lq側へ漏れ出した点線で示すモード変換された縦波によって、反時計回りの矢印で示す局部的な流れを発生させて液体Lqを攪拌する。
ここで、伝達部2bは、音響インピーダンスが、圧電振動子3から音波を液体に放出する部分に向かって減少している。また、伝達部2bの音響インピーダンスをIB、液体Lqの音響インピーダンスをIL、空気の音響インピーダンスをIA、圧電振動子3の音響インピーダンスをITとすると、これらの音響インピーダンスの間には、IT>≧IB≧IL>IAの関係がある。更に、伝達部2bは、空気中にある部分の空気との音響インピーダンスの差と比べて、液体Lq中の部分における液体Lqとの音響インピーダンスの差は小さい。また、伝達部2bは、音波を液体Lqに向けて放出する液中部分での音波を伝達する方向における音波の透過率が、音波が空気へ漏れ出す空気中における音波の透過率よりも大きい。
表面弾性波等の横波は、液体のような流体中を伝搬することができない。このため、攪拌子2と液体の界面では次式のスネルの法則に則り横波→縦波へとモード変換が行われる。
Sinθi/Vs=Sinθlt/Vl ………(1)
ここで、θiは攪拌子2と流体の界面へ入射する表面弾性波の入斜角、θltは流体へ透過/漏洩する縦波の透過角、Vsは攪拌子2における表面弾性波の音速、Vlは流体における縦波音速である。
すなわち、攪拌子2においては、モード変換された縦波が液体Lq中へ透過/伝搬していくことになる。このとき、表面弾性波が攪拌子2から液体Lq側へと漏れ出す部分は、気液界面近傍における液面直下に存在する基板2aの表面(=作用部P)となるため、モード変換された縦波は気液界面を効率的に変動させることができる。例えば、モード変換された縦波が数MHz〜数百MHz程度であれば、液体Lqに流れまたは気液界面の変動を発生させることが可能である。一方、モード変換された縦波が数ミリ秒〜数十ミリ秒程度のパルスの繰り返し音波であれば、音響放射圧の効果を利用して気液界面の変動を発生させ、付随的に発生する渦流れによって液体Lqを撹拌することができる。また、モード変換された縦波が少なくとも数十ミリ秒以上の連続音波であれば、液体Lq中に音響流が発生し液体Lqを撹拌することができる。
なお、(1)式より、表面弾性波からモード変換された縦波は、図5に示すように、攪拌子2に対してある角度θltをもって液体中へ透過/漏洩していく。表面弾性波がレイリー波の場合θi=90°となり透過/漏洩角度は各音速の比(Vl/Vs)で決まるため、攪拌子2の表面弾性波の音速を適宜選択することで所望する進行方向へ縦波を放射することができる。
ところで、攪拌子2においては、表面弾性波が基板2aから液体Lq側へ漏洩していく部分は、基板2aと接する界面を有する流体の音響インピーダンスにのみ依存する。このため、攪拌子2においては、図4に示すように、表面弾性波が基板2aから液体Lq側へ漏洩していく作用部Pは、気液界面の位置、言い換えると、液体Lqの量で変化する。従って、攪拌子2は、撹拌対象の液体ごとに液量が大幅に異なり、例えば図4に示したように、気液界面が図3に示す場合よりも高さH1増加しても、気液界面の近くで局部的な流れを発生させて液体Lqを攪拌する。このように、攪拌子2は、伝達部2bの音波を液体に放出する部分が重力方向に延在しているので、少なくとも伝達部2bの一部が液体Lqと接触していればよく、また、液体の増減に合わせて上下位置を調整する必要がないため、位置検出器や位置制御等のコントローラが不要であり、簡易な構造で液体を撹拌することができる。
さらに、実施の形態1の攪拌子2は、(1)撹拌対象の液体へ作用する力の強度は表面弾性波の振幅により調整可能、(2)作用時間、例えばパルスの種々の長さを電子的に容易に設定可能、(3)ソフトウエアでの制御が可能、(4)液体に入れる部分に凹凸がないので洗浄が容易である、(5)表面弾性波の発生及び伝搬は圧電振動子3の櫛型電極3a,3bの交差領域に限定されるので撹拌子2の保持等が容易、といった利点を有する。
なお、攪拌子2は、各種の変形、変更が可能である。例えば、圧電振動子3は、基板2の片側表面のみならず裏面側に設けられていてもよく、撹拌の際には複数個の撹拌子を同時に使用しても良い。
また、攪拌子2は、図6に示すように、圧電振動子3を制御装置5によって制御してもよい。制御装置5は、例えば圧電振動子3に印加する数MHz〜数百MHz程度の高周波交流電場の波形、振幅、印加時間、タイミング等を制御する。攪拌子2は、制御装置5を設けることにより、例えば撹拌対象の液体の種類、液量などに応じてこれらのパラメータを適宜組み合わせて最適な駆動振動を与え、効率的な撹拌を実現することができる。このとき、圧電振動子3は、図7に示すように、引き出し電極3cを設けても良い。このようにすると、攪拌子2は、伝達部2bに損傷を与えるリスクを低くでき、電力供給のアクセスを容易にすることが出来る。
(実施の形態2)
次に、本発明に係る液体攪拌デバイスの実施の形態2を図面に基づいて詳細に説明する。図8は、本発明に係る液体攪拌デバイスの実施の形態2に関する基本構成を示す概略図である。図9は、図8の液体攪拌デバイスにおける漏洩弾性表面波とバルク波の伝搬の様子を示す拡大図である。図10は、伝達部における波の伝搬を示す図である。図11は、容器内の対象液量が増加し、液面が変化した場合の作用を説明する図である。
実施の形態2に係る液体攪拌デバイス10は、図8に示すように、攪拌子2と、容器4と、音響整合層6とを有し、基板2a、容器4の壁面及び音響整合層6によって伝達部を形成している。攪拌子2は、音響整合層6を介して容器4の側面に近接して設けられている。攪拌子2は、例えばニオブ酸リチウム結晶、水晶、リチウムタンタレートなどの圧電性結晶基板を最適な結晶方位で切断した基板2a使用している。圧電振動子3は、容器4と反対側の面であって、液体Lqよりも上方または液体Lqの気液界面と同程度の位置に設けられている。音響整合層6は、攪拌子2と容器4とを音響インピーダンス的に整合するもので、エポキシ樹脂等の接着剤やシェラックが使用されるが、ジェルや液体などであってもよい。
このとき、攪拌子2と、音響整合層6、容器4の順序に音響インピーダンスが減少、すなわち、音波を伝達する伝達部の音響インピーダンスが、音波を液体に向かって放出する部分に向かって単調減少してゆくように構成されていることが望ましい。このように構成することで、液体攪拌デバイス10は、音波のエネルギーの損失が少なくなる。
次に、実施の形態2に係る液体攪拌デバイスの作用を説明する。液体攪拌デバイス10は、例えば、圧電性結晶基板としてニオブ酸リチウム結晶を特定の結晶方位で切断した基板を撹拌子2の基板2aとして用い、数MHz〜数百MHz程度の高周波交流電場を圧電振動子3に印加すると、周波数が表面音波速度と圧電振動子3の櫛型電極3a,3b間の距離との比に等しい共鳴条件がほぼ満足される場合に、撹拌子2に漏洩表面弾性波が誘起される。漏洩表面弾性波とは、レイリー波と同様に固体基板表面にエネルギーを集中しているが、伝搬に伴ってエネルギーを物質内部へバルク波として放射するような波動が知られている。図9は、図8のB部におけるこのような漏洩弾性表面波WLとその伝搬に伴って放射されるバルク波WBの伝搬の様子を示す。
漏洩表面弾性波の伝搬方向は相互に係合する櫛型電極3a,3bの配列方向であり、図8に示す液体攪拌デバイス10における圧電振動子3側の表面に沿って表面弾性波が撹拌対象の液体に向かって伝搬していく。一方、バルク波WBは、図9に示すように、撹拌子2の基板2a中に放射される。その進行角度θgは、切断した基板2aにおける結晶方位に依存する。このため、進行角度θgが全反射角となるように切断結晶方位を選択すれば、バルク波は、図10に示すように、基板2a、音響整合層6、容器4の壁面を伝達部2bとして伝搬していく。このとき、伝達部2bと、容器4の壁面と接する流体Lqとの音響インピーダンスが大きく異なる場合には、バルク波WBは伝達部に閉じ込められたまま伝搬する。しかし、前記伝達部と、容器4の壁面と接する流体Lqとの音響インピーダンスが近い場合には、図10に示すように、バルク波WBが容器4壁面の作用部Pから流体側へと点線で示すように漏れ出ていく現象が発生する。液体攪拌デバイス10は、図8に示すように、容器4の壁面から漏れ出す点線で示すバルク波WBによって局部的な流れを発生させ、時計廻りの矢印で示すように液体Lqを攪拌する。
液体Lqのような流体中では横波は伝搬できないため、容器4の壁面と液体の界面では(1)式のスネルの法則に則り横波→縦波へとモード変換が行われる。すなわち、容器4の壁面においてはモード変換された縦波が液体中へ透過/伝搬していくことになる。このように、縦波が液面直下の容器壁面から液体中へ透過/伝搬するため、モード変換された縦波は気液界面を効率的に変動させることができる。例えば、モード変換された縦波が数MHz〜数百MHz程度であれば、流体Lqに流れまたは気液界面の変動を発生させることが可能である。一方、モード変換された縦波が数ミリ秒〜数十ミリ秒程度のパルスの繰り返し音波であれば、音響放射圧の効果を利用して界面変動を発生させ、付随的に発生する渦流れによって流体Lqを撹拌することができる。また、モード変換された縦波が少なくとも数十ミリ秒以上の連続音波であれば、流体Lq中に音響流が発生し流体Lqを撹拌することができる。
ところで、実施の形態2に係る液体攪拌デバイス10によれば、縦波が液面直下の容器壁面から液体中へ透過/伝搬する部分は、流体の音響インピーダンスにのみ依存する。このため、液体攪拌デバイス10においては、図11に示すように、縦波が液面直下の容器壁面から液体中へ透過/伝搬する作用部Pは、気液界面の位置、言い換えると、液体Lqの量で変化する。従って、液体攪拌デバイス10は、撹拌対象の液体ごとに液量が大幅に異なり、例えば図11に示すように、気液界面が図8に示す場合よりも高さH2低下しても、撹拌子2の上下方向の位置を変更する必要がない。このため、液体攪拌デバイス10は、位置検出器および位置制御用のコントローラが不要である。
さらに、実施の形態2の液体攪拌デバイス10は、(1)撹拌対象の液体へ作用する力の強度は漏洩表面弾性波の振幅により調整可能、(2)作用時間、例えばパルスの種々の長さを電子的に容易に設定可能、(3)ソフトウエアでの制御が可能、(4)攪拌子2は攪拌対象の液体に触れないので攪拌子2に因るコンタミネーションが全くなくなる、といった利点を有する。
なお、実施の形態2の液体攪拌デバイス10は、各種の変形、変更が可能である。例えば、図12に示すように、圧電振動子3は、液体攪拌デバイス10の設計や液体Lqの攪拌方向等によっては、攪拌子2下部の容器4の底面よりも下方に設けても良い。また、撹拌子2は、攪拌対象となる液体Lqの密度や液体Lqの攪拌方向等によっては、図13に示すように、容器4の底面に伝達部が水平方向に延在するように配置されていても構わない。図12,図13のような態様においては、雰囲気気体と容器との界面が、音響インピーダンスが異なる2つの界面となる。また、液体攪拌デバイス10は、図14に示すように、複数個の撹拌子2を容器4の異なる壁面に設け、複数の圧電振動子3を制御装置5によってアトランダムに駆動させることにより、液体Lqを効率よく攪拌させることできる。
このとき、撹拌子2は、図15に示すように、圧電振動子3を基板2aの容器4側に設けると共に、引き出し電極3cを設けても良い。圧電振動子3を容器4側に設けると、外面に設けた場合に比べ、縦波の液体中への透過/伝搬が早くなる。また、引き出し電極3cを設けると、圧電振動子3への電力供給が容易になる。ここで、撹拌子2は、容器4に対して鉛直方向に設けると液体に鉛直方向の流れが発生する。これに対して、複数個の撹拌子2を容器4の壁面に水平方向に設けると、縦波が液体中へ水平方向に透過/伝搬するため、液体に水平方向の流れが発生する。このため、複数個の撹拌子2は、目的とする流れに応じて種々に組み合わせて配置すればよい。
更に、液体攪拌デバイス10は、圧電振動子3を設けた撹拌子2に代えて、図16に示す撹拌子7のように、楔7aに斜角振動子7bを取り付け、斜角振動子7bが発生した超音波(縦波)を容器4の壁面で全反射させることで、容器4の壁面のみが伝達部となるように構成してもよい。これにより、液体攪拌デバイス10は、図17に示すように、容器4壁面の作用部Pから液体Lqに点線で示すように漏れ出す超音波によって、液体Lqに時計廻りに局部的な流れを発生させて液体Lqを攪拌することができる。更に、実施の形態2に挙げた液体攪拌デバイス10及びその変形は、音波を液体に放出する部分が、音波発生体の設けられた面と異なる面に設けられているので、音波発生体が液体に触れる可能性が更に少なくなる。
(実施の形態3)
次に、本発明に係る液体攪拌デバイスの実施の形態3を図面に基づいて詳細に説明する。実施の形態3に係る液体攪拌デバイスは、容器4が傾斜配置されている。図18−1は、撹拌子と液体とが直接接触して撹拌する際の本発明に係る液体攪拌デバイスの基本構成を示す概略図である。図18−2は、液体攪拌デバイスによって引き起こされる界面変動の一例を示す図である。図19は、実施の形態3に係る液体攪拌デバイスの第1の変形例を示す概略図である。図20は、実施の形態3に係る液体攪拌デバイスの第2の変形例を示す概略図である。
液体攪拌デバイス15は、所定の角度で傾けられた容器4に撹拌子2がセットされている。このとき、撹拌子2の圧電振動子3で発生した表面弾性波は、基板2aが液体Lqに接触している部分において、モード変換されて縦波となる。モード変換された縦波は、撹拌子2に対して前記スネルの法則に従って角度θltをもって液体中へ透過/漏洩していく。例えば、表面弾性波がレイリー波で、固体基板がニオブ酸リチウムで液体Lqが水の場合、透過/漏洩角度θltは約22°となる。
このため、撹拌子2及び容器4をこの透過/漏洩角度θltである約22°よりも大きい傾斜角度で設置すると、図18−1に示すように、鉛直上方の成分を持った縦波が、撹拌子2から点線で示すように気液界面に向けて液体中に放射される。このため、液体攪拌デバイス15においては、撹拌子2及び容器4を鉛直に配置した場合に比べて、界面変動を促進させることが可能である。このとき、縦波が数ミリ秒程度のパルスの繰り返し音波であれば、音響放射圧の効果で液体の界面が撹拌子2の気液界面側に引き寄せられ、それまで空気と接していた部分が液体と接することになるので、図18−2に示すように、更なる界面変動を引き起こすことが可能である。
なお、液体攪拌デバイス15は、各種の変形、変更が可能である。例えば、液体攪拌デバイス15は、図19に示すように、音響整合層6を介して攪拌子2を容器4の側面に近接して設け、基板2a、容器4の壁面及び音響整合層6によって伝達部を形成した構成としてもよい。また、液体攪拌デバイス15は、図20に示すように、楔7aに斜角振動子7bを取り付けた撹拌子7を容器4の壁面に設置した構成であっても構わない。
(実施の形態4)
次に、本発明に係る液体攪拌デバイスの実施の形態4を図21〜図23に基づいて説明する。実施の形態4に係る液体攪拌デバイスは、容器4における液体の有無を検出できるようにしたものである。図21は、実施の形態4に係る液体攪拌デバイスを示す概略図である。図22は、図21に示す液体攪拌デバイスの変形例を示す概略図である。図23は、更に他の変形例を示す概略図である。
液体攪拌デバイス20は、攪拌子2に音波検出器8を設けると共に、圧電振動子3にパルスを発生させるパルサー3dと、音波検出器8が検出した音波を処理する処理器9とを有している。音波検出器8は、圧電振動子3と同様に構成され、圧電振動子3が発生した表面弾性波を検出する。処理器9は、音波検出器8から出力された信号を処理して攪拌子2が液体Lqに接触した否かを検知する。このとき、実施の形態1,2で説明したように、攪拌子2と、攪拌子2に接する流体との音響インピーダンスが大きく異なる場合、液体攪拌デバイスにおいては、圧電振動子3で発生した表面弾性波は基板2aの表面から約一波長程度の深度領域で閉じ込められたまま伝搬する。これに対し、基攪拌子2と、攪拌子2に接する流体との音響インピーダンスが近い場合には表面弾性波は基板2aから流体側へと漏れ出ていく。
このとき、液体攪拌デバイス20においては、撹拌子2が、液体Lqとどこも音響的に接触していなければ、圧電振動子3で発生した表面弾性波は基板2aを液体側に進行して音波検出器8で検出される。これに対し、液体攪拌デバイス20において、撹拌子2が、先端、もしくはそれよりも上方で液体Lqに接触した場合には、表面弾性波は撹拌子2から流体側へと漏れ出ていくため音波検出器8では何も検出されない。
従って、上記の作用を利用すれば、液体攪拌デバイス20は、撹拌子2が液体Lqに接触したかを検知することで、容器に液体が入っているかどうかの検知器として利用することができる。液体攪拌デバイス20においては、音波検出器8を、例えば容器4の底面への衝突防止など、撹拌子2の位置決めに利用することができる。
また、図22に示す液体攪拌デバイス25は、音波検出器8を設けた攪拌子2を音響整合性層6を介して容器4の外側に設けたものである。液体攪拌デバイス25は、音波検出器8を容器4に液体Lqが満たされたか否かの検出器として利用することができる。一方、図23に示す液体攪拌デバイス30は、例えば、攪拌子2に音波検出器8を設けないものである。液体攪拌デバイス30は、圧電振動子3に短いパルスを加えると、攪拌子2が液体Lqに接触していなければ攪拌子2の端面で音波が反射し、一定の時間だけ遅れて圧電振動子3が送波したパルスのエコーを検知することができる。このため、攪拌子2は、音波検出器8を別途設ける必要がなく、且つ液体が容器に入っているかどうかが分かる。
(実施の形態5)
次に、本発明に係る液体攪拌デバイスの実施の形態5を図面に基づいて詳細に説明する。実施の形態5の液体攪拌デバイスは、圧電振動子の出力を増幅して液体に放射するものである。図24は、先端に向かって幅が連続的に狭くなるように形成された基板を有する攪拌子の正面図である。図25は、図24に示す攪拌子の変形例を示す正面図である。
攪拌子35は、図24に示すように、圧電振動子36の櫛型電極36a,36bの長さは一定で、基板35aが先端に向かって幅が線形的に狭くなるように構成されている。一方、攪拌子40は、図25に示すように、圧電振動子41の櫛型電極41a,41bの長さは一定で、基板40aが先端に向かって幅が指数関数的に狭くなるように構成されている。攪拌子35,40によれば、圧電振動子36,41で発生した表面弾性波は基板35a,40aの先端に進むに連れて基板35a,40aの内部で反射を繰り返す。このため、攪拌子35,40は、表面弾性波の共鳴効果が高められ、液体中に放射されるモード変換された縦波振幅を増幅することができるため、液体の撹拌効果を向上させることができる。また、攪拌子35,40は、音波を液体に向かって放出する先端部分の幅が、圧電振動子36を設けた部分の幅よりも小さいことから、容器が小さくても使用することができるという利点がある。
また、図26に示すに示す攪拌子45は、幅が先端に向かって線形的に狭くなるように基板45aが形成されると共に、圧電振動子46の櫛型電極46a,46bが円弧状に形成されている。攪拌子45は、圧電振動子46で発生した表面弾性波は先端の点Fで焦点を結ぶように、櫛型電極46a,46bの曲率が設定されている。一方、図27に示す攪拌子50は、基板50aに導波路52が設けられ、圧電振動子51で発生した表面弾性波が導波路52の入口の点Fで焦点を結ぶように、櫛型電極51a,51bが円弧状に形成されている。このため、攪拌子45,50は、圧電振動子46,51で発生した表面弾性波を伝達部の所定の位置で集束させることで、表面弾性波のエネルギーを点Fに集中させて増幅することができるため、非常に大きい振幅の縦波を液体中に放射でき、液体の撹拌効果を高めることができる。ここで、導波路52としては、金属や溝を使用する。
ここで、実施の形態5で述べた液体攪拌デバイスは、液体の攪拌の用途のみならず、粉体などの液体以外の流動体を動かす用途や、液滴、細胞などの微粒子の搬送など、小さい部分に効率よく音波を伝える用途に用いることが出来る。なお、伝達部の幅は、少なくとも連続的または単調に減少してゆくことが、音波を集束させると言う点では好ましい。
(実施の形態6)
次に、本発明に係る液体攪拌デバイスの実施の形態6を図28に基づいて詳細に説明する。図28は、表面弾性波をグレーティングで増幅する攪拌子の正面図である。
攪拌子55は、図28に示すように、基板55aの圧電振動子56に近接してから、櫛型電極51a,51bの配列ピッチλに対して(λ/2)周期でグレーティング57が設けられている。グレーティング57は、反射係数の小さな反射エレメントであって、Bragg周波数で累積効果により大きな反射係数を得るもので、例えばアルミニウム薄膜のような導体ストリップを用いる。攪拌子55は、グレーティング57を圧電振動子56に近接して設けることで、圧電振動子56で発生した表面弾性波の共鳴状態を高めることができる(表面弾性波のエネルギーを増幅できる)ため、非常に大きい振幅の縦波を液体中に放射でき、液体の撹拌効果を高めることができる。
以上のように、本発明にかかる液体攪拌デバイスは、液体の攪拌に有用であり、特に、液面高さが変動するような液体の攪拌に適している。
実施の形態1の液体攪拌デバイスとして基板上に圧電振動子を設けた攪拌子の概略構成を示す斜視図である。 液体を保持した容器内に攪拌子を配置した使用状態を示す図である。 図2のA部拡大図である。 容器内の対象液量が増加し、液面が変化した場合の作用を説明する図である。 攪拌子と流体の界面へ入射する表面弾性波の入斜角と、流体へ透過/漏洩する縦波の透過角との関係を示す図である。 実施の形態1に係る攪拌子の変形例を示す図である。 実施の形態1に係る攪拌子の他の変形例を示す図である。 本発明に係る液体攪拌デバイスの実施の形態2に関する基本構成を示す概略図である。 図8の液体攪拌デバイスにおける漏洩弾性表面波とバルク波の伝搬の様子を示す拡大図である。 伝達部における波の伝搬を示す図である。 容器内の対象液量が増加し、液面が変化した場合の作用を説明する図である。 実施の形態2に係る液体攪拌デバイスの第1の変形例を示す図である。 実施の形態2に係る液体攪拌デバイスの第2の変形例を示す図である。 実施の形態2に係る液体攪拌デバイスの第3の変形例を示す図である。 実施の形態2に係る液体攪拌デバイスの第4の変形例を示す図である。 実施の形態2に係る液体攪拌デバイスの第5の変形例を示す図である。 第5の変形例に係る液体攪拌デバイスにおいて、容器壁面の作用部から超音波が液体に漏れ出す様子を示す拡大図である。 実施の形態3に係る液体攪拌デバイスの基本構成を示す概略図である。 図18−1の液体攪拌デバイスによって引き起こされる界面変動の一例を示す図である。 実施の形態3に係る液体攪拌デバイスの第1の変形例を示す概略図である。 実施の形態3に係る液体攪拌デバイスの第2の変形例を示す概略図である。 実施の形態4に係る液体攪拌デバイスを示す概略図である。 図21に示す液体攪拌デバイスの変形例を示す概略図である。 更に他の変形例を示す概略図である。 実施の形態5に係る液体攪拌デバイスを示す正面図である。 図24に示す攪拌子の変形例を示す正面図である。 実施の形態5に係る液体攪拌デバイスの他の例を示す正面図である。 実施の形態5に係る液体攪拌デバイスの他の例を示す正面図である。 実施の形態6に係る液体攪拌デバイスを示す正面図である。
符号の説明
2 攪拌子
2a 基板
2b 伝達部
3 圧電振動子
3a,3b 櫛型電極
3c 引き出し電極
4 容器
5 制御装置
6 音響整合層
7 撹拌子
7a 楔
7b 斜角振動子
8 音波検出器
9 処理器
10,15 液体攪拌デバイス
20,25 液体攪拌デバイス
30,35 液体攪拌デバイス
35a 基板
36 圧電振動子
40,45 液体攪拌デバイス
41,46 圧電振動子
50,55 液体攪拌デバイス
51,56 圧電振動子
52 導波路
57 グレーティング
P 作用部

Claims (30)

  1. 容器内の液体中に流れを発生させて攪拌する液体攪拌デバイスであって、
    前記液体攪拌デバイスは、
    音波を発生する音波発生体と、
    前記音波発生体が発生した音波を伝達する伝達部と
    を含み、
    前記伝達部の少なくとも一部は、前記液体と接触することが可能なように構成されており、前記伝達部の少なくとも一部が前記液体と接触している場合には、前記伝達部は、前記液体と接触する部分において前記音波を液体に向けて放出することによって、前記液体に局部的な流れを発生させ、これにより、前記液体を攪拌し、
    前記液体攪拌デバイスは、
    前記容器内に液体が入っているかどうかを検知する検知手段を
    をさらに含み、
    前記検知手段は、音波検出器と、前記音波検出器の出力に接続された処理器とを含み、
    前記音波検出器は、前記伝達部が前記液体と接触している場合には、前記音波発生体から発生した音波を検出せず、前記伝達部が前記液体と接触していない場合には、前記音波発生体から発生した音波を検出するように構成されており、
    前記処理器は、前記音波検出器からの出力に応じて、前記容器内に液体が入っているかどうかを検知するように構成されている、液体攪拌デバイス。
  2. 前記音波検出器は、前記伝達部のうち前記液体と接触することが可能な部分に配置されている、請求項に記載の液体攪拌デバイス。
  3. 前記音波発生体および前記音波検出器は前記容器の外側に配置されている、請求項に記載の液体攪拌デバイス。
  4. 前記音波発生体は、前記伝達部に設けられており、
    前記伝達部のうち音波を前記液体に向けて放出する部分の幅が、前記伝達部のうち前記音波発生体が設けられている部分の幅よりも狭い、請求項1に記載の液体攪拌デバイス。
  5. 前記伝達部の幅は、前記音波発生体が設けられている部分から、音波を前記液体に向けて放出する部分に向けて、連続的に減少又は単調に減少する、請求項に記載の液体攪拌デバイス。
  6. 前記伝達部の幅は、前記音波発生体が設けられている部分から、音波を前記液体に向けて放出する部分に向けて、線形的又は指数関数的に減少する、請求項に記載の液体攪拌デバイス。
  7. 前記音波発生体は、発生した音波を前記伝達部の所定位置で収束するように円弧状に形成されている、請求項1に記載の液体攪拌デバイス。
  8. 前記伝達部は、収束した音波を案内する導波路を含み、
    前記音波発生体は、発生した音波を前記導波路の入り口で収束させる、請求項に記載の液体攪拌デバイス。
  9. 前記音波発生体は、前記伝達部の表面に形成されている、請求項1に記載の液体攪拌デバイス。
  10. 前記音波発生体は、前記液体と非接触の位置に配置されている、請求項1に記載の液体攪拌デバイス。
  11. 前記音波発生体は、発生する音波が表面弾性波である、請求項1に記載の液体攪拌デバイス。
  12. 前記伝達部は、前記液体中に存在する部分を除く残部が雰囲気気体と接触している、請求項1に記載の液体攪拌デバイス。
  13. 前記雰囲気気体は、空気である、請求項12に記載の液体攪拌デバイス。
  14. 前記伝達部のうち音波を前記液体に向けて放出する部分が、音響インピーダンスが不連続となる前記雰囲気気体と前記液体との気液界面に関して液体側に存在する、請求項12に記載の液体攪拌デバイス。
  15. 前記伝達部の音響インピーダンスが、前記液体の音響インピーダンス以上であり、かつ、前記音波発生体の音響インピーダンス以下である、請求項1に記載の液体攪拌デバイス。
  16. 前記伝達部の音響インピーダンスが、前記音波発生体から音波を前記液体に放出する部分に向かって減少する、請求項1に記載の液体攪拌デバイス。
  17. 前記伝達部のうち音波を前記液体に向けて放出する部分の音響インピーダンスが、前記雰囲気気体における音響インピーダンスよりも、前記雰囲気気体と接触している部分の音響インピーダンスに近い、請求項12に記載の液体攪拌デバイス。
  18. 前記伝達部のうち音波を前記液体に向けて放出する液中部分での音波を伝達する方向における音波の透過率が、音波が前記雰囲気気体へ漏れ出す雰囲気気体中における音波の透過率よりも大きい、請求項12に記載の液体攪拌デバイス。
  19. 前記伝達部のうち音波を前記液体に向けて放出する部分が、前記雰囲気気体と前記液体との気液界面の位置に応じて変化する、請求項12に記載の液体攪拌デバイス。
  20. 前記音波を前記液体に向けて放出する方向は、重力と逆向きの方向成分を有する、請求項12に記載の液体攪拌デバイス。
  21. 前記伝達部が音波を前記液体に向けて放出する位置が、前記雰囲気気体と前記液体との気液界面である、請求項12に記載の液体攪拌デバイス。
  22. 前記伝達部は、圧電体で構成されている、請求項1に記載の液体攪拌デバイス。
  23. 前記伝達部のうち音波を前記液体に向けて放出する部分が、前記音波発生体と異なる位置に存在する、請求項1に記載の液体攪拌デバイス。
  24. 前記音波発生体の周波数、振幅、駆動時間、または駆動時刻を制御する制御装置をさらに含む、請求項1に記載の液体攪拌デバイス。
  25. 前記伝達部は、前記音波発生体が発生した音波を増幅する反射器を含む、請求項1に記載の液体攪拌デバイス。
  26. 前記伝達部の少なくとも一部が、前記容器の一部である、請求項1に記載の液体攪拌デバイス。
  27. 前記伝達部のうち音波を前記液体に向けて放出する部分が、前記容器の一部である、請求項26に記載の液体攪拌デバイス。
  28. 前記容器と前記雰囲気気体との界面は、音響インピーダンスが不連続となる、請求項26に記載の液体攪拌デバイス。
  29. 前記伝達部のうち音波を前記液体に向けて放出する部分が、重力方向に延在している、請求項1に記載の液体攪拌デバイス。
  30. 前記伝達部のうち音波を前記液体に向けて放出する部分が、水平方向に延在している、請求項1に記載の液体攪拌デバイス。
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