JP4769035B2 - 走査型観察装置 - Google Patents

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本発明は、走査型顕微鏡のようにスキャナの作動によって光を走査する走査型観察装置に関するものである。
従来、走査型顕微鏡は、光源から発せられた光をスキャナによって2次元的に走査し、標本に照射することで、標本において発生した蛍光等の戻り光を対物レンズで集光し、再度スキャナを介して戻る途中で、ダイクロイックミラーによって分岐し、光検出器により検出している。スキャナは、例えば、相互に直交する2軸回りにそれぞれ揺動可能な2つのガルバノミラーを対向配置させた、いわゆる近接ガルバノミラーであり、各ガルバノミラーの揺動角度により定まる照明位置の位置情報と光検出器により検出される輝度情報とを関連づけて格納することで、1枚の蛍光画像等を取得することができるようになっている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。得られた画像は、モニタに表示され、モニタ上で観察されるようになっている。
従来、走査型顕微鏡のような走査型観察装置においては、通常、異なる倍率の対物レンズが複数用意され、対物レンズを切り替えることで観察倍率を変更することとしていた。この場合に、対物レンズとしては、全て同一の結像状態を有するものが採用されており、対物レンズを交換しても、モニタ上に表示される画像としては、同一の方向から見た画像が表示されるようになっていた。
特開昭61−219919号公報 特許第3458003号明細書
しかしながら、結像状態の異なる対物レンズを交換して使用する場合には、取得した画像をそのままモニタに表示すると、画像が回転したり、反転したりして観察しにくいという不都合がある。この場合、複数の対物レンズ相互間において結像状態を一致させるようなアダプタを使用したり、取得された画像を処理して回転あるいは反転表示することにより、使用する対物レンズに関わらず、同一方向から見た標本の画像を表示させることも考えられる。しかしながら、アダプタを採用する場合には、部品点数が増加するとともに、アダプタの取付スペースを予め用意する必要があり、また、構造が複雑になるという不都合がある。また、取得された画像を処理して反転等させる場合、1枚分の画像情報を取得した後に画像処理する必要があるため、観察中の画像をリアルタイムにモニタに表示することができず、また、高速に画像を処理するための処理装置も必要となるという不都合がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、特別な部品や処理装置を付加することなく、結像状態の異なる複数の対物レンズを使用しても、標本を同一の方向からみた画像をモニタに、簡易に表示できる観察装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明は、着脱可能に取り付けられる対物レンズと、該対物レンズにより集光された標本からの光を2次元的に走査するスキャナと、該スキャナの動作を制御するスキャナ制御装置と、該スキャナにより走査された光を検出する光検出器とを備え、前記スキャナ制御装置が、取り付けられた対物レンズにおける結像回数に応じて光の走査方向を切り替えるよう制御し、前記スキャナが、直交する2方向にそれぞれ光を走査し、前記スキャナ制御装置は、前記対物レンズにおける前記結像回数が奇数回の場合に、結像回数がゼロ回または偶数回の場合とは前記2方向とも逆方向に光を走査するよう制御する走査型観察装置を提供する。
本発明によれば、対物レンズにより集光された標本からの光がスキャナによって走査され、光検出器によって検出される。光検出器において検出された光の輝度とスキャナによる走査位置とを対応づけて記憶しておくことにより、スキャナが所定の走査範囲を1回走査する毎に1枚の標本の画像情報を取得することができる。この場合において、対物レンズを交換することにより、結像状態の異なる対物レンズが取り付けられたときに、スキャナ制御装置が標本からの光の走査方向を切り替える。これにより、結像状態の異なる対物レンズが取り付けられても、画像を反転あるいは回転させることなく、同一方向から標本を見た画像として表示等することが可能となる。
また、対物レンズの結像回数が奇数回の場合とゼロ回または偶数回の場合とでは、何ら対処しない場合には、表示される画像が180°回転する。本発明によれば、直交する2方向にそれぞれ光を走査するスキャナの走査方向を、結像回数が奇数回の場合とそれ以外の場合とで2方向とも逆転させることにより、いずれの場合においても同一方向から標本を見た画像を表示等することが可能となる。
また、本発明は、着脱可能に取り付けられる対物レンズと、該対物レンズにより集光された標本からの光を2次元的に走査するスキャナと、該スキャナにより走査された光を検出する光検出器と、該光検出器により検出された光の輝度情報を画像上の各位置に対応して配列されたアドレス位置のメモリに格納する画像処理装置とを備え、該画像処理装置が、取り付けられた対物レンズにおける結像回数に応じて格納順序を切り替え、前記画像処理装置は、前記対物レンズにおける前記結像回数が奇数回の場合に、結像回数がゼロ回または偶数回の場合とは逆の順序で輝度情報を格納するよう切り替える走査型観察装置を提供する。
本発明によれば、対物レンズにより集光された標本からの光は、スキャナによって2次元的に走査されて光検出器により検出される。光検出器により検出された各走査位置における輝度情報は、画像処理装置の作動により、スキャナの走査位置と対応づけて記録されるが、その際に、画像上の各位置に対応して配列されたアドレス位置に格納される。各アドレス位置に格納された輝度情報は、モニタに表示等する際に、アドレス順に呼び出されて表示される。
この場合において、画像処理装置は、取り付けられた対物レンズにおける結像状態に応じて、メモリへの格納順序を切り替えるので、異なる結像状態の対物レンズが取り付けられても、メモリ上の輝度情報を表示等する際の呼び出し順序を変更することなく、同一の方向から見た画像を容易に表示等することができる。
また、対物レンズの結像回数が奇数回の場合とそれ以外の場合とでは、何ら対処しない場合には、表示される画像が180°回転する。本発明によれば、画像処理装置、取り付けられた対物レンズにおける結像回数が奇数回の場合とそれ以外の場合とで、メモリへの格納順序を切り替えるので、異なる結像状態の対物レンズが取り付けられても、メモリ上の輝度情報を表示等する際の呼び出し順序を変更することなく、同一の方向から見た画像を容易に表示等することができる。
本発明によれば、特別な部品や処理装置を付加することなく、一の対物レンズを、異なる結像状態を有する他の対物レンズに交換しても、標本を同一方向から見た画像を簡易に表示等することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る走査型観察装置1について、図1〜図3を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る走査型観察装置1は、図1に示されるように、レーザ走査型蛍光顕微鏡であって、レーザ光を発するレーザ光源2と、レーザ光源2から発せられるレーザ光Lを走査するスキャナ3と、該スキャナ3により走査されたレーザ光Lを集光する瞳投影レンズ4と、該瞳投影レンズ4により集光されたレーザ光Lを略平行光にする結像レンズ5と、該結像レンズ5により平行にされたレーザ光Lを標本Aに照射する対物レンズ6、6′と、対物レンズ6,6′によりレーザ光Lを照射された標本Aから発せられる蛍光Fをレーザ光Lから分離するダイクロイックミラー7と、分離された蛍光Fを集光する集光レンズ8と、該集光レンズ8により集光された蛍光Fを検出する光検出器9とを備えている。光検出器9は、例えば光電子増倍管(PMT)である。図中、符号10はバリアフィルタ、符号11はピンホール、符号12はミラーである。
スキャナ3は、画像の左右方向に対応する主走査方向にレーザ光Lを走査する第1のガルバノミラー3aと、画像の上下方向に対応する副走査方向にレーザ光Lを走査する第2のガルバノミラー3bとを備える、いわゆる近接ガルバノミラーである。これにより、レーザ光Lがラスタスキャン方式で標本A上に照射されるようになっている。
また、スキャナ3には該スキャナ3を制御するスキャナ制御装置13が接続され、スキャナ制御装置13には制御装置(CPU)14が接続されている。CPU14は、スキャナ制御装置13にスキャナ3によるレーザ光Lの走査範囲を指示する一方、該CPU14には、スキャナ制御装置13からスキャナ3の走査位置情報が入力されるようになっている。また、CPU14には、A/D変換器15を介して前記光検出器9が接続され、光検出器9により検出された蛍光Fの輝度情報がCPU14に入力されるようになっている。
また、CPU14には、フレームメモリ16を介してモニタ17が接続されている。また、CPU14には、例えば、ハードディスクのような記録装置18およびメモリ19が接続されている。
CPU14に入力されたスキャナ3の位置情報と輝度情報とはCPU14によって関連づけられてメモリ19に記録され、スキャナ3による走査範囲の全体にわたって、対応づけられた情報が蓄積されることで、1枚の画像情報が作成されるようになっている。
フレームメモリ16は、画像上の縦方向と横方向の各画素に対応するアドレス位置を備えていて、取得された各走査位置に対応する輝度情報がフレームメモリ16上の各アドレス位置に順次格納されるようになっている。フレームメモリ16の各アドレス位置に格納された輝度情報はその都度、あるいは、1画面分の輝度情報が蓄積された時点でモニタ17に出力されるようになっている。これにより、撮影された標本Aの画像がリアルタイムでモニタ17に表示されることになる。
本実施形態においては、スキャナ制御装置13が、対物レンズ6,6′の結像状態に応じて、スキャナ3の走査方向を反転させるように構成されている。すなわち、対物レンズ6,6′における結像回数が奇数回の場合とそれ以外の場合とで、スキャナ3の走査方向を切り替えるようになっている。
さらに、具体的には、対物レンズ6内において結像しない(結像回数ゼロの)標準の対物レンズ6が取り付けられているときには、例えば、スキャナ3の第1のガルバノミラー3aがレーザ光Lを左から右に走査し、第2のガルバノミラー3bが上から下に走査する間に画像が取得されるように設定されている。したがって、標本A上の走査範囲の左上隅の輝度情報は、画像上の左上隅の画素を示すフレームメモリ16上のアドレス位置に格納され、第1のガルバノミラー3aの作動によって標本A上の走査範囲の右上隅まで走査される間に、各走査位置の輝度情報が対応するアドレス位置に順次格納されるようになっている。
また、走査範囲における1列目の輝度情報が取得された後には、第2のガルバノミラー3bの作動によって走査範囲が2列目に移動し、同様の処理が繰り返される。対物レンズ6内の結像回数が2回以上の偶数回の場合においても同様である。これにより、図2に示されるように、対物レンズ6に対し、左上隅から右下隅に向かって、ラスタスキャン方式でレーザ光Lが走査されるようになっている。
一方、対物レンズ6′内において奇数回結像する対物レンズ6′に交換された場合には、スキャナ制御装置13は、スキャナ3の第1,第2のガルバノミラー3a,3bの走査方向を両方とも逆転させるようになっている。すなわち、第1のガルバノミラー3aが右から左に、第2のガルバノミラー3bが下から上に走査される間に画像が取得されるように切り替えられる。これにより、図3に示されるように、対物レンズ6′に対し、右下隅から左上隅に向かって、ラスタスキャン方式でレーザ光Lが走査されるようになっている。対物レンズ6′において像が180°回転させられるので、モニタ17に表示される画像は、結像回数がゼロ回または偶数回の対物レンズ6の場合と同じになるようになっている。
すなわち、対物レンズ6,6′内の結像回数が奇数回の場合とそれ以外の場合とでは、何ら対処しない場合には、モニタ17に表示される画像が180°回転してしまうことになるが、本実施形態によれば、スキャナ制御装置13により、走査方向を逆転させることで、モニタ17に同一方向から見た画像を表示するようになっている。
このように構成された本実施形態に係る走査型観察装置1の作用について、以下に説明する。
本実施形態に係る走査型観察装置1を用いて標本Aを観察するには、レーザ光源2から出射されたレーザ光Lをスキャナ3に入射させ、スキャナ制御装置13により設定された走査範囲に対応する揺動角度で、スキャナ3を構成する2枚のガルバノミラー3a,3bを揺動させる。
標準の対物レンズ6が取り付けられているときには、観察者によりその情報がCPU14に入力され、CPU14からスキャナ制御装置13にその情報が送られ、スキャナ3の走査方向が標準状態に設定される。レーザ光源2から発せられたレーザ光Lは、例えば、標本Aの走査範囲の左上隅から右下隅に向かってラスタスキャン方式で走査され、標本Aの各位置において、標本Aに含有されている蛍光物質を励起し、蛍光Fを発生させる。標本Aにおいて発生した蛍光Fは、対物レンズ6、結像レンズ5、瞳投影レンズ4およびスキャナ3を経由してレーザ光Lと同じ経路を戻り、ダイクロイックミラー7によって分離されて集光レンズ8により集光され、光検出器9により検出される。
光検出器9により検出された蛍光Fの輝度情報およびスキャナ制御装置13からのスキャナ3の走査位置情報はCPU14に送られ、CPU14において相互に対応づけられてメモリ19に記憶される。また、スキャナ3の各走査位置とフレームメモリ16のアドレス位置とは相互に対応づけられているので、光検出器9により検出された各走査位置の輝度情報が、その走査位置に対応するフレームメモリ16のアドレス位置に格納される。フレームメモリ16に格納された輝度情報は、そのままモニタ17に表示され、スキャナ3による走査範囲の全体を走査する間に1枚の画像情報がモニタ17に表示される。
結像回数が奇数回の対物レンズ6′に交換したときには、観察者によりその情報がCPU14に入力され、CPU14からスキャナ制御装置13にその情報が送られる。スキャナ制御装置13は、スキャナ3を構成する2枚のガルバノミラー3a,3bによるレーザ光Lの走査方向を両方向とも逆転させる。
すなわち、スキャナ3は、対物レンズ6′に対して上記とは逆方向に走査されたレーザ光Lを入射させるようになる。そして、対物レンズ6′に入射したレーザ光Lは、対物レンズ6′によって奇数回結像され、180°回転させられるので、標本Aに対しては、結像回数がゼロ回あるいは偶数回の対物レンズ6と同様に、走査範囲の左上隅から右下隅に向けてラスタスキャン方式にレーザ光Lを走査させることができる。
その結果、上記と同様にして、標本Aの各位置において、標本Aに含有されている蛍光物質を励起し、蛍光Fを発生させ、発生した蛍光Fは、対物レンズ6′、結像レンズ5、瞳投影レンズ4およびスキャナ3を経由してレーザ光Lと同じ経路を戻り、ダイクロイックミラー7によって分離されて集光レンズ8により集光され、光検出器9により検出される。したがって、モニタ17に表示される標本Aの画像は、回転することなく、同一方向から見た画像として表示される。
すなわち、本実施形態に係る走査型観察装置1によれば、使用目的に合わせて、倍率を変更したり、標本Aに挿入する細径先端部を有する対物レンズ6′を使用したりする際に、結像状態、特に、結像回数が異なる対物レンズ6,6′に交換しても、同一方向から見た画像をモニタ17上に表示することができ、観察者による観察し易さを向上することができる。
また、本実施形態に係る走査型観察装置1によれば、結像状態の異なる対物レンズ6,6′を交換しても、イメージローテータの挿入等、特別な部品を追加することなく、低いコストで、同一方向から見た画像をモニタ17上に表示することができるという効果がある。
なお、本実施形態においては、対物レンズ6,6′が奇数回結像するか否かの情報を観察者がCPU14に入力することとしたが、これに代えて、対物レンズ6,6′にRFタグのような識別標識を備え、観察装置本体側にこれを読み取るセンサ(図示略)を配置することとして、対物レンズ6,6′を交換すると自動的にスキャナ制御装置13によるスキャナ3の動作が切り替わることとしてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態に係る走査型観察装置1について、図4および図5を参照して以下に説明する。
なお、本実施形態の説明においても、上述した第1の実施形態に係る走査型観察装置1と構成を共通とする箇所に同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る走査型観察装置1は、スキャナ制御装置13によるスキャナ3の動作の切り替えに代えて、スキャナ3の動作を変更することなく、フレームメモリ16への輝度情報の格納順序を切り替えるものである。
上述したように、標本Aにおける走査範囲の各位置は、フレームメモリ16の各アドレス位置に対応づけられている。例えば、図4に例示されるように、標本Aにおける走査範囲をA1〜J10まで10×10の走査位置に区画する場合、各走査位置はフレームメモリ16のX1〜X100までの100個のアドレス位置に対応づけられている。そして、各走査位置の輝度情報が取得されると、CPU(画像処理装置)14は、各走査位置に対応するフレームメモリ16のアドレス位置に輝度情報を格納するようになっている。
本実施形態に係る走査型観察装置1においては、標準の対物レンズ6を取り付けている場合に、標本A上の走査位置A1からの輝度情報はフレームメモリ16のアドレス位置X1に格納され、走査位置A2からの輝度情報はフレームメモリ16のアドレス位置X2に格納され、以下、順次格納されるようになっている。したがって、スキャナ3の作動により、走査位置A1〜A10、B1〜B10、……、J1〜J10の順にレーザ光Lが照射され、各走査位置からの輝度情報が、フレームメモリ16のアドレス位置X1〜X100に順次格納されるようになっている。
一方、本実施形態に係る走査型観察装置1においては、結像回数が奇数回の対物レンズ6′を取り付けている場合に、CPU14は、フレームメモリ16への格納順序を逆転させるようになっている。すなわち、標準の対物レンズ6が取り付けられている場合と同様にレーザ光Lを入射させると、レーザ光Lは、対物レンズ6′において奇数回結像させられる結果、180°回転させられて標本A上の正反対の走査位置J10に最初に入射させられ、その位置で蛍光Fを発生させる。
そして、発生した蛍光Fは、対物レンズ6′によって集光されて戻り、光検出器9により検出される。したがって、光検出器9により検出される輝度情報は、標本A上の走査位置J10に対応しているため、CPU14は、その輝度情報を走査位置J10に対応するフレームメモリ16のアドレス位置X100に格納する。
すなわち、標準の対物レンズ6が取り付けられている場合と同じ方向にスキャナ3を動作させるので、レーザ光Lは標本A上に走査位置J10〜A1の順序で照射される。そして、これら走査位置J10〜A1の順序で発生した蛍光Fの輝度情報が、CPU14により、標準の対物レンズ6が取り付けられている場合とは逆方向に、図5に示されるように、フレームメモリ16のアドレス位置X100〜X1の順に格納されていく。
これにより、結像回数が奇数回の対物レンズ6′を取り付けた場合においても、フレームメモリ16の各アドレス位置X1〜X100と、そこに格納される輝度情報に対応する走査位置A1〜J10との対応関係は、結像回数がゼロ回または偶数回の対物レンズ6を取り付けた場合と同様となり、標本Aを同じ方向から見た画像を表示することができる。
この場合において、本実施形態に係る走査型観察装置1においても、上記第1の実施形態と同様に、イメージローテータのような特別の部品を挿入することなく、結像状態の変化にかかわらず、低いコストで、同一方向から見た画像をモニタ17上に表示することができる。
なお、本実施形態においても、上記第1の実施形態と同様にして、対物レンズ6,6′に任意の識別標識を設け、観察装置本体側にこれを読み取るセンサを配置して、装着する対物レンズ6,6′の種類に応じて、CPU14の動作を自動的に切り替えることにしてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る走査型観察装置を示す全体構成図である。 図1の走査型観察装置により標準の対物レンズに入射されるレーザ光の走査軌跡の一例を示す図である。 図1の走査型観察装置により、結像回数が奇数回の対物レンズに入射されるレーザ光の走査軌跡の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る走査型観察装置に標準の対物レンズが装着された場合における、レーザ光の走査範囲とフレームメモリとの対応関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る走査型観察装置に結像回数が奇数回の対物レンズが装着された場合における、レーザ光の走査範囲とフレームメモリとの対応関係を示す図である。
符号の説明
A 標本
1 走査型観察装置
3 スキャナ
6,6′ 対物レンズ
9 光検出器
13 スキャナ制御装置
14 CPU(画像処理装置)

Claims (2)

  1. 着脱可能に取り付けられる対物レンズと、
    該対物レンズにより集光された標本からの光を2次元的に走査するスキャナと、
    該スキャナの動作を制御するスキャナ制御装置と、
    該スキャナにより走査された光を検出する光検出器とを備え、
    前記スキャナ制御装置が、取り付けられた対物レンズにおける結像回数に応じて光の走査方向を切り替えるよう制御し、
    前記スキャナが、直交する2方向にそれぞれ光を走査し、
    前記スキャナ制御装置は、前記対物レンズにおける前記結像回数が奇数回の場合に、結像回数がゼロ回または偶数回の場合とは前記2方向とも逆方向に光を走査するよう制御する走査型観察装置。
  2. 着脱可能に取り付けられる対物レンズと、
    該対物レンズにより集光された標本からの光を2次元的に走査するスキャナと、
    該スキャナにより走査された光を検出する光検出器と、
    該光検出器により検出された光の輝度情報を画像上の各位置に対応して配列されたアドレス位置のメモリに格納する画像処理装置とを備え、
    該画像処理装置が、取り付けられた対物レンズにおける結像回数に応じて格納順序を切り替え
    前記画像処理装置は、前記対物レンズにおける前記結像回数が奇数回の場合に、結像回数がゼロ回または偶数回の場合とは逆の順序で輝度情報を格納するよう切り替える走査型観察装置。
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