JP4766119B2 - プロジェクター - Google Patents

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Description

本発明は、画像光を投写するプロジェクターに関する。
従来、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成し、その画像光をスクリーン等に投写するプロジェクターが知られている。プロジェクターは、企業内でのプレゼンテーションや、家庭内での映画鑑賞等の種々の用途に用いられている。そして、画像のコントラストを向上させるために、調光装置を用いて光源から射出された光束の光量を調整する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の調光装置は、矩形筒状の固定部材、固定部材に取り付けられた支持軸(回動軸)、光源から射出された光束を部分的に遮蔽する遮蔽部材、駆動ギア、ピニオンを有するモーター等を備え、光学部品用筐体内に配置される。
遮蔽部材は、一方の端部に駆動ギアが取り付けられ、この駆動ギアは、ピニオンに噛合され、支持軸に回転可能に支持されている。遮蔽部材の他方の端部は、固定部材に回転可能に支持されている。そして、調光装置は、モーターが駆動されると、駆動ギアが回転されて遮蔽部材の位置が変更され、遮蔽部材の位置に応じて光源からの光束を部分的に遮蔽して光量を調整する。
特開2007−71913号公報
しかしながら、特許文献1に記載の調光装置は、遮蔽部材が光束を遮蔽することに伴って温度が上昇した際に、遮蔽部材の熱が遮蔽部材に取り付けられている駆動ギアに伝導され、駆動ギアが熱変形することが考えられる。駆動ギアが変形すると、回転が不安定になったり、回転不能になったりする恐れがあり、遮蔽部材が精度良く位置変更されず、調光装置は、適正に光量を調整することができなくなる恐れがある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るプロジェクターは、光源から射出された光束の通過光量を調整する調光装置、前記調光装置を通過した光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成する電気光学装置、および前記画像光を投写する投写光学装置を有するプロジェクターであって、前記調光装置は、前記光源から射出された光束の一部を遮光する遮光部材と、前記遮光部材を保持する保持部材と、前記遮光部材の位置を変えるために移動または回転する位置変更部と、を備え、前記遮光部材は、前記保持部材を介して前記位置変更部に取り付けられ、前記保持部材は、熱伝導率が前記遮光部材の熱伝導率より低い材料で形成されていることを特徴とする。
このプロジェクターによれば、光束の通過光量を調整する調光装置を有し、調光装置は、遮光部材、遮光部材を保持する保持部材、および位置変更部を備えている。そして、遮光部材は、保持部材を介して位置変更部に取り付けられ、保持部材は、熱伝導率が遮光部材の熱伝導率より低い材料で形成されている。
これによって、遮光部材が光束を遮光することに伴って温度が上昇した際に、保持部材には、遮光部材の熱が伝わりにくく、温度上昇が抑制される。よって、保持部材を介して遮光部材が取り付けられている位置変更部の温度上昇も抑制され、位置変更部は、熱変形等が抑えられる。そして、位置変更部は、安定して形状を維持することができ、適正に遮光部材の位置を変えることが可能となる。したがって、プロジェクターは、遮光部材の温度が上昇した際にも調光装置が安定して光量を調整し、コントラスト等の画像品質を高めて投写することが可能となる。
[適用例2]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記遮光部材は、前記光束の一部を遮光するための遮光本体部、前記保持部材に取り付けられる取付部、および前記遮光本体部と前記取付部との間に橋架される橋架部を有し、前記橋架部は、前記遮光本体部から前記取付部に向かう方向に略直交する断面において、前記遮光本体部および前記取付部の断面積より小さな断面積を有していることが好ましい。
このプロジェクターによれば、遮光部材は、遮光本体部、取付部および遮光本体部と取付部との間に橋架される橋架部を有している。そして、遮光部材は、遮光本体部が光束の一部を遮光し、取付部が保持部材を介して位置変更部に取り付けられている。橋架部は、断面積が遮光本体部および取付部の断面積より小さく形成されているので、遮光本体部が光束を遮光することに伴って温度が上昇した際に、遮光本体部から取付部への熱が伝わりにくく、取付部は、温度上昇が抑制される。したがって、取付部が取り付けられる保持部材の温度上昇、ひいては位置変更部の温度上昇がさらに抑制され、位置変更部は、さらに安定して形状を維持することができる。
[適用例3]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記遮光部材は、前記遮光部材および前記保持部材の少なくともいずれか一方に設けられた突起部を介して前記保持部材に当接していることが好ましい。
このプロジェクターによれば、遮光部材は、遮光部材および保持部材の少なくともいずれか一方に設けられた突起部を介して保持部材に当接しているので、遮光部材と保持部材とが当接する面積が狭く、また、両部材が当接している部位の周囲は、空気の流通が可能となる。よって、保持部材には、遮光部材からの熱がさらに伝わりにくくなり、位置変更部の温度上昇がさらに抑制され、位置変更部は、さらに安定して形状を維持することができる。
[適用例4]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記遮光部材と前記保持部材との間、および前記保持部材と前記位置変更部との間のうち、少なくともいずれか一方の間に熱の移動を抑制する断熱部材が配置されていることが好ましい。
このプロジェクターによれば、遮光部材と保持部材との間に断熱部材を配置することで、遮光部材から保持部材へ熱がさらに伝わりにくくなり、保持部材と位置変更部との間に断熱部材を配置することで、保持部材から位置変更部へ熱が伝わりにくくなる。よって、位置変更部には、遮光部材からの熱がさらに伝わりにくくなり、位置変更部は、さらに安定して形状を維持することができる。
[適用例5]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記遮光部材は、熱伝導率が100W/m・以上の材料であることが好ましい。
このプロジェクターによれば、遮光部材は、熱伝導率が100W/m・以上の部材、例えば、アルミニウム、銅やマグネシウム、およびそれらを含有する合金等で形成されるので、この遮光部材によって所望しない一部の光束を確実に遮光し、調光装置は、効率良く光量を調整することができる。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態に係るプロジェクターについて、図面を参照して説明する。
本実施形態のプロジェクターは、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成し、その画像光をスクリーン等に拡大投写する。
図1は、本実施形態のプロジェクターの概略構成を示す模式図である。
図1に示すように、プロジェクター1は、外装筐体2、制御部(図示省略)、光源311を有する光学ユニット3、および光源311や制御部に電力を供給する電源装置4等を備えている。なお、具体的な図示は省略したが、外装筐体2内には、プロジェクター1内部を冷却する冷却ファン等が配置されるものとする。
制御部は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、コンピューターとして機能するものであり、プロジェクター1の動作の制御、例えば、画像の投写に関わる制御等を行う。
光学ユニット3は、制御部による制御の下、光源311から射出された光束を光学的に処理し、画像情報に応じた画像光を形成して投写する。
図1に示すように、光学ユニット3は、光源装置31、照明光学装置32、色分離光学装置33、リレー光学装置34、電気光学装置35、投写光学装置としての投写レンズ36、およびこれら各光学部品31〜36を所定位置に配置する光学部品用筐体6を備える。
光源装置31は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等からなる放電型の光源311およびリフレクタ312等を備える。そして、光源装置31は、光源311から射出された光束をリフレクタ312によって射出方向を揃え、照明光学装置32に向けて射出する。
照明光学装置32は、第1レンズアレイ321、第2レンズアレイ322、偏光変換素子323、重畳レンズ324および調光装置5を備える。
第1レンズアレイ321は、光源311から射出された光束の光軸L方向から見て略矩形の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有しており、光源装置31から射出された光束を複数の部分光束に分割する。第2レンズアレイ322は、第1レンズアレイ321と略同様の構成を有しており、重畳レンズ324とともに、部分光束を後述する液晶パネル352の表面に略重畳させる。偏光変換素子323は、第2レンズアレイ322から射出されたランダム偏光光を液晶パネル352で利用可能な略1種類の偏光光に揃える機能を有する。
調光装置5は、光源311から射出された光束(以下「光源光束」という)を減光する減光部8,9(図2参照)を備え、光源光束の通過光量を調整する機能を有している。
調光装置5は、減光部8,9が第1レンズアレイ321と第2レンズアレイ322との間に配設される。調光装置5は、制御部による制御のもと光源311から射出され、第1レンズアレイ321を透過した光束を減光して第2レンズアレイ322に入射する光量、ひいては、電気光学装置35に入射する光量を調整し、投写画像のコントラスト向上に寄与する。なお、調光装置5の構成については、後で詳細に説明する。
色分離光学装置33は、2枚のダイクロイックミラー331,332、および反射ミラー333を備え、照明光学装置32から射出された光束を赤色光(以下「R光」という)、緑色光(以下「G光」という)、青色光(以下「B光」という)の3色の色光に分離する機能を有する。
リレー光学装置34は、入射側レンズ341、リレーレンズ343、および反射ミラー342,344を備え、第2のダイクロイックミラー332を透過したR光をR光用の液晶パネル352Rまで導く機能を有する。なお、光学ユニット3は、リレー光学装置34がR光を導く構成としているが、これに限らず、例えば、B光を導く構成としてもよい。
電気光学装置35は、入射側偏光板351、光変調装置としての液晶パネル352、射出側偏光板353、色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム354を備える。電気光学装置35は、色分離光学装置33によって各色光に分離された光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成する。
投写レンズ36は、複数のレンズを組み合わせた組レンズとして構成され、電気光学装置35にて形成された画像光をスクリーン上に拡大投写する。
図2は、光学ユニット3の斜視図である。具体的に図2は、画像光が投写される方向とは反対方向から見た光学ユニット3の図であり、調光装置5を分解した状態を示す図である。
光学部品用筐体6は、図2に示すように、一方の端部に光源装置31が着脱可能に配置され、他方の端部近傍に投写レンズ36が配置される。なお、以下では、説明の便宜上、光源装置31から光束が射出される方向を左方向(+Z方向)、Z方向に直交し、画像光が投写される方向を前方向(+X方向)、Z方向およびX方向に直交し、図2の図面視における上を上方向(+Y方向)として記載する。
図2に示すように、光学部品用筐体6は、合成樹脂製でZ方向に長く延出する箱状に形成されている。光学部品用筐体6は、上方向(+Y方向)に開口部を有し、前述した光学部品を収納する下部筐体61と、この開口部を閉塞する上部筐体62とを備えて構成されている。
下部筐体61は、BMC(Bulk Molding Compound)等の高耐熱材料で形成され、外装筐体2の底面に沿って配置される底面部と、底面部の端縁から起立する側面部611とを有している。そして、下部筐体61は、これらにより、断面視略U字状に形成されている。下部筐体61は、側面部611の内壁面に複数の溝が設けられており、第1レンズアレイ321等の各光学部品は、側端部がこの溝に挿入されて配置される。
図2に示すように、後側(−X側)の側面部611には、開口部6111が形成され、開口部6111の近傍には、複数のネジ穴6112が設けられている。調光装置5は、減光部8,9がこの開口部6111から挿入されて第1レンズアレイ321と第2レンズアレイ322との間に配置され、ネジ穴6112にネジSCが挿通されて下部筐体61に取り付けられる。また、下部筐体61の外周縁部には、上部筐体62を取り付けるためのネジ穴が複数設けられている。
上部筐体62は、ガラス繊維入りのPBT(PolyButyleneTerephthalate)等で形成され、下部筐体61にネジ固定される。
このように、光学部品用筐体6は、光軸L上の所定位置に光学部品を配置する。
ここで、調光装置5について詳細に説明する。
図3〜図5は、調光装置5を示す斜視図である。具体的に、図3は、後方から見た図、図4は、前方から見た図、図5は、右方から見た図である。なお、図4は、第1レンズアレイ321および第2レンズアレイ322に対する調光装置5の位置を説明するために、模式的に示す第1レンズアレイ321および第2レンズアレイ322(二点鎖線で示す)を盛り込んだ図である。
調光装置5は、ベース部7、ステッピングモーター(以下「モーター」と略す)51、第1ギア52、第2ギア53、第3ギア54、センサー部55、および減光部8,9を備えている。
ベース部7は、図3、図4に示すように、板金で形成されたベース本体71、およびベース本体71に取り付けられた支持軸72,73,74を有している。そして、ベース部7は、図3に示すように、ベース本体71の一方の面71A側にモーター51およびセンサー部55を支持し、図4に示すように、ベース本体71の他方の面71B側に第1ギア52、第2ギア53および第3ギア54を支持するように構成されている。
ベース本体71は、平面視矩形状の第1保持部711と、第1保持部711の一方の端部の略中央部から延出する第2保持部712とを有している。調光装置5は、図2に示すように、第2保持部712が左方(+Z方向)に位置し、ベース本体71の面71Aが後方(−X方向)を向くように下部筐体61の側面に取り付けられる。
具体的に、第1保持部711は、図3、図4に示すように、上下の端部および左右の端部の一部が面71B側に屈曲され、下側、上側に軸取付孔7111,7112が形成され、右側(−Z側)に丸孔7113が形成されている。また、第1保持部711には、図3に示すように、軸取付孔7111の中心軸を中心とする円弧状の貫通孔(案内溝7114)が形成されている。
第1保持部711の上下左右の端部が屈曲されている部位は、調光装置5が下部筐体61に取り付けられた際に、ベース本体71と下部筐体61とで第2ギア53および第3ギア54を略包囲するように形成されており、第2ギア53、第3ギア54等に塵埃が付着することを抑制するように構成されている。
第2保持部712は、図4に示すように、中央部および左側(+Z方向)に丸孔7121,7122が形成されている。また、図3に示すように、第2保持部712の右側(−Z方向)には、軸取付孔7123が設けられている。
支持軸72,73,74は、第1ギア52、第2ギア53、第3ギア54をそれぞれ回転可能に支持する部材である。
図6は、光学ユニット3の断面図であり、下部筐体61および調光装置5を示す図である。
支持軸73,74は、図6に示すように、ベース本体71の面71B側に取り付けられる。具体的に、支持軸73,74は、金属製で円柱状に形成され、図6に示すように、一方の端部がベース本体71の軸取付孔7111,7112にそれぞれ圧入され、他方の端部が前方(+X方向)に突出するように取り付けられている。支持軸73,74は、第2ギア53、第3ギア54が安定して回転するように軸径および長さが設定されている。また、支持軸73,74の長さは、第2ギア53、第3ギア54がそれぞれ挿入された際に、先端面が第2ギア53、第3ギア54のそれぞれの表面と同程度の高さになるような長さに設定されている。
支持軸72は、支持軸73と同様に構成され、一方の端部がベース本体71の軸取付孔7123に圧入され、図4に示すように、他方の端部が前方(+X方向)に突出するように取り付けられている。支持軸72の長さは、第1ギア52が挿入された際に、先端面が第1ギア52の表面と同程度の高さになるような長さに設定されている。
モーター51は、第1ギア52を回転させる駆動力を発生するものであり、制御部により制御される。
モーター51は、図3、図4に示すように、支持軸であるスピンドルを有するモーター本体511と、このスピンドルの先端に設けられたピニオン512とを備えている。モーター51は、図3、図4に示すように、ネジSCによってベース本体71の面71Aに取り付けられる。具体的に、モーター51は、モーター本体511がベース本体71の面71A側(−X側)に配置され、丸孔7121からピニオン512が前方(+X方向)に飛び出すように取り付けられる。
第1ギア52は、ピニオン512に噛合され、モーター51で発生した駆動力を第2ギア53に伝達する。
具体的に、第1ギア52は、合成樹脂製であり、図4に示すように、同軸上に積層されて形成された大ギア部521および小ギア部522を備えている。大ギア部521の径寸法は、ピニオン512および小ギア部522の径寸法より大きく設定されている。また、第1ギア52には、回転中心軸を中心軸とする中心孔が形成されており、この中心孔は、支持軸72の外径寸法より僅かに大きな内径寸法に設定されている。
第1ギア52は、中心孔に支持軸72が挿入され、大ギア部521がピニオン512に噛合されてベース本体71の面71B側に配置される。そして、第1ギア52は、ピニオン512の回転を減速して第2ギア53に伝達する。
第2ギア53および第3ギア54は、合成樹脂製であり、減光部8,9がそれぞれ取り付けられ、第1ギア52の回転が伝達されて減光部8,9の位置を変える。具体的に、第2ギア53は、第1ギア52に噛合され、第3ギア54は、第2ギア53に噛合される。そして、第2ギア53および第3ギア54は、第1ギア52を介して伝達されたモーター51の駆動力によって互いに逆方向に回転する。第2ギア53および第3ギア54は、減光部8,9の位置を変えるために回転する位置変更部に相当する。
より具体的に、第2ギア53は、図4に示すように、平面視半円形状を有しており、第1ギア52に噛合される歯形がこの半円状の外周に形成されている(図示せず)。第2ギア53には、回転中心軸を中心軸とする中心孔531が形成されており、この中心孔531の内径寸法は、支持軸73の外径寸法より僅かに大きく設定されている。第2ギア53は、図4、図6に示すように、中心孔531に支持軸73が挿入されてベース本体71に組み込まれ、支持軸73の軸心を中心に回転する。この歯形が形成されている範囲は、減光部8の位置が変更される範囲に対応して設定されている。調光装置5は、第2ギア53が半円形状に形成されることで、円形状に形成される場合に比べて、小型化が図られている。
第2ギア53は、図4に示すように、前側(+X側)の面が中心孔531近傍から外周に向かって段差となる面53A,53B,53Cを有して形成され、面53Aが面53Bより突出し、面53Bが面53Cより突出するように形成されている。
また、第2ギア53には、周縁突起部532、減光部取付部533、係止突起部534および検知用突起部535が形成されている。
周縁突起部532は、図4に示すように、半円状の外周に沿って面53Cから突出して形成されており、その外形は、歯型の外形より外側に突出している。
減光部取付部533は、減光部8を取り付けるための部位であり、図4に示すように、第2ギア53の右側(−Z側)の端部に面53Cより突出した部位を有して形成されている。減光部取付部533には、右方に開口するネジ穴(図示せず)が設けられており、減光部8は、図5に示すように、このネジ穴にネジSCが挿通されて第2ギア53に取り付けられる。
係止突起部534は、減光部取付部533の近傍に設けられ、面53Aと反対側の面から後方(−X方向)に突出し、先端は、図3に示すように、L字状に屈曲している。係止突起部534は、第2ギア53がベース本体71に組み込まれる際に、ベース本体71の案内溝7114に挿通され、先端の屈曲部がベース本体71の面71Aに係合するように設定されている。そして、係止突起部534は、調光装置5が下部筐体61に取り付けられていない状態において、第2ギア53の所定の回転範囲内でベース本体71から脱落しないようになっている。なお、第2ギア53は、第3ギア54がベース本体71に組み込まれた後に、ベース本体71に組み込まれる。
検知用突起部535は、センサー部55に備えられたフォトセンサー551から照射される光を遮蔽する機能を有している。検知用突起部535は、中心孔531の中心軸を中心軸とする円弧状の突起であり、面53Aと反対側の面から後方(−X方向)に突出している。そして、検知用突起部535は、図6に示すように、フォトセンサー551の凹部に挿入可能に構成されている。
第3ギア54は、図4に示すように、平面視半円形状を有しており、第2ギア53に噛合される歯形がこの半円状の外周に形成されている。第3ギア54には、回転中心軸を中心軸とする中心孔541が形成されており、この中心孔541の内径寸法は、支持軸74の外径寸法より僅かに大きく設定されている。第3ギア54は、図4、図6に示すように、中心孔541に支持軸74が挿入されてベース本体71に組み込まれ、支持軸74の軸心を中心に回転する。この歯形が形成されている範囲は、第2ギア53と同様に、減光部9の位置が変更される範囲に対応して設定されている。調光装置5は、第3ギア54が半円形状に形成されることで、円形状に形成される場合に比べて、小型化が図られている。
第3ギア54は、図4に示すように、前側(+X側)の面が中心孔541近傍から外周に向かって段差となる面54A,54B,54Cを有して形成され、面54Aが面54Bより突出し、面54Bが面54Cより突出するように形成されている。
また、第3ギア54には、減光部9を取り付けるための減光部取付部542が形成されている。減光部取付部542は、図4に示すように、第3ギア54の右側(−Z側)の端部に面54Cより突出した部位を有して形成されている。減光部取付部542には、右方に開口するネジ穴(図示せず)が設けられており、減光部9は、図5に示すように、このネジ穴にネジSCが挿通されて第3ギア54に取り付けられる。
図4に示すように、第3ギア54が支持軸74に挿入された後、第2ギア53が支持軸73に挿入されると、第3ギア54は、周縁部の一部が第2ギア53の周縁突起部532とベース本体71とで狭装されるように配置される。つまり、調光装置5が下部筐体61に取り付けられていない状態において、第2ギア53が所定の回転範囲でベース本体71から脱落しないようになっているので、第3ギア54も第2ギア53の所定の回転範囲でベース本体71から脱落しないようになっている。
図6に示すように、調光装置5が下部筐体61に取り付けられると、第2ギア53および第3ギア54は、面53B,54Bがそれぞれ側面部611と僅かな隙間を有して配置される。つまり、第2ギア53および第3ギア54は、支持軸73,74の軸心に対して略直交する方向において、ベース部7と下部筐体61とでそれぞれ狭装される。そして、第2ギア53および第3ギア54は、安定して回転することが可能となる。
センサー部55は、第2ギア53の位置、すなわち第2ギア53に取り付けられている減光部8の位置を検出する機能を有している。センサー部55は、図3、図6に示すように、フォトセンサー551、回路基板552等を備え、フォトセンサー551がベース本体71から前方に飛び出すようにネジSCによって面71Aに取り付けられている。
センサー部55は、第2ギア53が回転されて所定の位置に達した際に、検知用突起部535がフォトセンサー551から照射される光を遮蔽する。そして、センサー部55は、光の検出状態が変化することにより、第2ギア53によって保持される減光部8の位置を検出する。そして、センサー部55は、減光部8の位置の検出状態に係る検出信号を制御部に出力する。
減光部8,9は、前述したように、第1レンズアレイ321および第2レンズアレイ322の間に配置される。減光部8,9は、第2ギア53、第3ギア54の回転に伴って位置が変更され、第1レンズアレイ321を透過した光束が射出される領域(以下「透過領域」という)内に挿入される量が変更される。そして、減光部8,9は、透過領域内に挿入された量に応じた量の光束を透過領域外に反射して遮光する。つまり、減光部8,9は、光源光束の一部を遮光することによって、光源光束を減光する。
減光部8,9は、遮光部材81,91および保持部材82,92をそれぞれ備え、図6に示すように、光軸Lを通りX方向に沿う面に対して互いに略対称となるように形成されている。
遮光部材81,91は、アルミニウム等の板材で形成され、光源光束の一部を遮光する部材である。
図7、図8は、減光部9の斜視図であり、図7は、図4の調光装置5における減光部9を+Z方向から見た図、図8は、図4の調光装置5における減光部9を−Z方向から見た図である。遮光部材91は、図7に示すように、X方向に長手方向を有して形成され、遮光本体部911および取付部912を有している。
遮光本体部911は、光源光束の一部を遮光するための部位である。遮光本体部911は、長手方向の寸法が第2レンズアレイ322における各小レンズが形成された領域における同方向の寸法に応じて設定され、短手方向の寸法が、同じく各小レンズが形成された領域における同方向の寸法の略半分に設定されている。
取付部912は、保持部材92に取り付けられる部位であり、図7に示すように、遮光本体部911の−X側の端部の略中央部から延出し、矩形状に形成されている。取付部912には、図8に示すように、遮光本体部911近傍に大突起部9121が設けられ、大突起部9121の−X側には、小突起部(図示せず)が形成されている。
遮光部材81は、遮光部材91と同様に構成されている。なお、遮光部材81,91は、アルミニウムに限らず熱伝導率が100W/m・以上の部材、例えば、銅やマグネシウム等で形成してもよく、また、アルミニウム、銅やマグネシウムを含有する合金等で形成してもよい。
保持部材82,92は、遮光部材81,91をそれぞれ保持すると共に、第2ギア53および第3ギア54にそれぞれ取り付けられる部材である。つまり、遮光部材81,91は、保持部材82,92を介して第2ギア53、第3ギア54にそれぞれ取り付けられる。
保持部材82,92は、熱伝導率が遮光部材81,91の熱伝導率より低い材料、例えばステンレス等の板材で形成されている。
保持部材92は、図8に示すように、X方向に長手方向を有して形成され、短手方向の一方の端部が屈曲されている。保持部材92には、+X側の端部近傍に取付部912の大突起部9121と嵌合可能な孔921、および孔921の−X方向に取付部912の小突起部と嵌合可能な孔922が形成されている。また、保持部材92には、−X側の端部近傍に丸孔923が設けられている。
保持部材92は、図8に示すように、丸孔923が取付部912の端部から飛び出すように積層され、遮光部材91にカシメ加工によって取り付けられている。具体的に、保持部材92は、孔921,922に取付部912の大突起部9121、小突起部がそれぞれ挿入され、保持部材92の表面から飛び出した大突起部9121がカシメられることにより遮光部材91に固定される。
そして、減光部9は、保持部材92の丸孔923にネジSCが挿通され、図5に示すように、第3ギア54に取り付けられる。
保持部材82は、保持部材92と同様に構成されて遮光部材81に固定される。そして、減光部8は、図5に示すように、ネジSCによって、第2ギア53に取り付けられる。
ここで、調光装置5の動作について説明する。
減光部8,9は、モーター51が駆動されると、第1ギア52を介して第2ギア53および第3ギア54が回転することよって互いに近接離間するように回動され、透過領域内に挿入される量が変更される。そして、減光部8,9は、透過領域内に挿入される量に応じて光源光束の一部を遮光し、遮光されずに通過した光束を第2レンズアレイ322に射出する。
具体的に、図4に示すように、減光部8,9が互いに接近するように透過領域内に挿入されている場合には、光源光束は、遮光部材81,91によって大部分が反射され、遮光部材81,91同士が隣接する隙間から通過した僅かな光束が第2レンズアレイ322に入射する。
図9は、調光装置5の斜視図である。具体的に、図9は、調光装置5の減光部8,9が図4における状態より離間するように回動された場合の図である。なお、図9は、図4と同様に、説明の便宜上、模式的に示す第1レンズアレイ321および第2レンズアレイ322(二点鎖線で示す)を盛り込んだ図である。
図9に示すように、減光部8,9が互いに接近する状態から離間するように回動されると、つまり、透過領域内に挿入される量が小さくなるように回動されると、遮光部材81,91によって遮光される光束の光量は減少し、より多くの光量の光束が第2レンズアレイ322に入射する。
このように、調光装置5は、減光部8,9が透過領域内に挿入される量が変更されることによって、減光部8,9の互いの離間する距離に応じた光量の光束を通過させ、第2レンズアレイ322に射出する。そして、第2レンズアレイ322に入射した光束は、電気光学装置35によって調光装置5を通過した光量に応じた光量の画像光が形成された後、投写レンズ36によって投写される。
以上説明したように、本実施形態のプロジェクター1によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)遮光部材81,91は、保持部材82,92を介して第2ギア53、第3ギア54に取り付けられ、保持部材82,92は、熱伝導率が遮光部材81,91の熱伝導率より低い材料で形成されている。これによって、遮光部材81,91が光束を遮光することに伴って温度が上昇した際に、保持部材82,92には、遮光部材81,91の熱が伝わりにくく、温度上昇が抑制される。そして、保持部材82,92がそれぞれ取り付けられている第2ギア53および第3ギア54の温度上昇も抑制される。よって、第2ギア53、第3ギア54は、熱変形等が抑えられ、安定して形状を維持することができ、適正に遮光部材81,91の位置を変えることが可能となる。したがって、プロジェクター1は、遮光部材81,91の温度が上昇した際にも調光装置5が安定して光量を調整し、コントラスト等の画像品質を高めて投写することが可能となる。
(2)第2ギア53、第3ギア54の温度上昇が抑制されるので、第2ギア53、第3ギア54が組み込まれているベース本体71、およびベース本体71に支持されているモーター51や第1ギア52の温度上昇も抑制され、調光装置5は、安定して光量を調整することが可能となる。また、ベース本体71の近傍に配置されている光学部品、例えば、第1レンズアレイ321、第2レンズアレイ322や偏光変換素子323等の温度上昇も抑制されるので、プロジェクター1は、画像品質を維持して投写することが可能となる。
(3)遮光部材81,91は、熱伝導率が100W/m・以上の部材、例えば、アルミニウム、銅やマグネシウム、およびそれらを含有する合金等で形成されているので、この遮光部材81,91によって所望しない一部の光束を確実に遮光し、調光装置5は、効率良く光量を調整することができる。
また、アルミニウム等の部材は、曲げや絞り等の複雑な形状の加工が容易にできるので、カシメ加工等によって、容易に遮光部材81,91を保持部材82,92に取り付けることが可能となり、調光装置5の組立工数の簡素化や低コスト化が図れる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るプロジェクター1について、図面を参照して説明する。
以下の説明では、第1実施形態と同様の構造および同様の部材には、同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
本実施形態のプロジェクター1は、第1実施形態の遮光部材81,91とそれぞれ形状の異なる一対の遮光部材を備えている。一対の遮光部材は、遮光部材81,91と同様に、アルミニウム等の板材で互いに略対称となるように形成され、保持部材82,92を介して第2ギア53、第3ギア54にそれぞれ取り付けられている。
ここでは、保持部材92を介して第3ギア54に取り付けられる遮光部材191について、図面を用いて説明する。
図10は、減光部9の斜視図である。
遮光部材191は、図10に示すように、遮光本体部1911、取付部1913および橋架部1912を有している。
遮光本体部1911は、光源光束の一部を遮光するための部位であり、第1実施形態の遮光本体部911と略同一の形状を有している。取付部1913は、保持部材92に取り付けられる部位であり、第1実施形態の取付部912と略同一の形状を有し、遮光本体部1911に対して離間して設けられている。
橋架部1912は、遮光本体部1911と取付部1913との間に橋架されている部位であり、遮光本体部1911と取付部1913との間に切欠きを有するように形成されている。つまり、橋架部1912は、遮光本体部1911から取付部1913に向かう方向に略直交する断面において、遮光本体部1911および取付部1913の断面積より小さな断面積を有するように形成されている。
そして、遮光部材191は、第1実施形態の遮光部材91と同様に、カシメ加工によって、保持部材92に取り付けられ、保持部材92は、第3ギア54にネジ固定される。
また、遮光部材191と略対称となるように形成された図示しないもう一方の遮光部材は、遮光部材191と同様に、橋架部を有して形成され、カシメ加工によって保持部材82に取り付けられ、保持部材82は、第2ギア53にネジ固定される。
以上説明したように、本実施形態のプロジェクター1によれば、以下の効果を得ることができる。
橋架部1912は、断面積が遮光本体部1911および取付部1913の断面積より小さく形成されているので、遮光本体部1911が光束を遮光することに伴って温度が上昇した際に、遮光本体部1911から取付部1913への熱が伝わりにくく、取付部1913は、温度上昇が抑制される。したがって、取付部1913が取り付けられる保持部材92の温度上昇、ひいては第3ギア54の温度上昇がさらに抑制され、第3ギア54は、熱変形等がさらに抑えられる。同様に、第2ギア53の温度上昇もさらに抑制され、第2ギア53は、熱変形等がさらに抑えられる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係るプロジェクター1について、図面を参照して説明する。
以下の説明では、第1実施形態と同様の構造および同様の部材には、同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
本実施形態のプロジェクター1は、第1実施形態の遮光部材81,91とそれぞれ形状の異なる一対の遮光部材を備えている。一対の遮光部材は、遮光部材81,91と同様に、アルミニウム等の板材で互いに略対称となるように形成され、保持部材82,92を介して第2ギア53、第3ギア54にそれぞれ取り付けられている。
ここでは、保持部材92を介して第3ギア54に取り付けられる遮光部材291について、図面を用いて説明する。
図11は、減光部9の断面図である。
遮光部材291は、図11に示すように、遮光本体部2911および取付部2912を有している。
遮光本体部2911は、第1実施形態の遮光本体部911と同様に形成されている。取付部2912は、第1実施形態の取付部912に対し、同一面側に突出する突起部2913,2915を有することが異なる。
突起部2915は、プレス加工によって形成されており、外径寸法が保持部材92の孔921の内径寸法より僅かに大きく形成されている。さらに突起部2915の中央部には、孔921と嵌合可能な大突起部2916が形成されている。
突起部2913は、同様に、プレス加工によって形成されており、外径寸法が保持部材92の孔922の内径寸法より僅かに大きく形成されている。さらに突起部2913の中央部には、孔922と嵌合可能な小突起部2914が形成されている。
遮光部材291は、この突起部2913,2915が保持部材92の一方の面に当接して取り付けられる。具体的に、遮光部材291は、大突起部2916および小突起部2914が孔921,922にそれぞれ挿入され、保持部材92の表面から飛び出した大突起部2916がカシメられることにより保持部材92に固定される。このように、遮光部材291は、突起部2913,2915を介して保持部材92に当接している。
また、遮光部材291と略対称となるように形成された図示しないもう一方の遮光部材は、遮光部材291と同様に、2つの突起部を有して形成され、2つの突起部を介して保持部材82に当接している。
以上説明したように、本実施形態のプロジェクター1によれば、以下の効果を得ることができる。
遮光部材291は、突起部2913,2915を介して保持部材92に当接しているので、遮光部材291と保持部材92とが当接する面積が狭く、また、両部材が当接している部位の周囲は、空気の流通が可能となる。よって、保持部材92には、遮光部材291からの熱がさらに伝わりにくくなり、第3ギア54の温度上昇がさらに抑制され、第3ギア54は、熱変形等がさらに抑えられる。同様に、第2ギア53の温度上昇もさらに抑制され、第2ギア53は、熱変形等がさらに抑えられる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係るプロジェクター1について、図面を参照して説明する。
以下の説明では、第1実施形態と同様の構造および同様の部材には、同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
本実施形態のプロジェクター1は、保持部材82と第2ギア53との間、および保持部材92と第3ギア54との間にそれぞれ熱の移動を抑制する断熱部材を配置した構成を有している。
ここでは、保持部材92と第3ギア54との間に断熱部材を配置する構成について、図面を用いて説明する。
図12は、減光部9および第3ギア54を示す側面図であり、減光部取付部542近傍を示す図である。
図12に示すように、保持部材92と減光部取付部542との間には、断熱部材15が配置されている。
断熱部材15は、ポリイミド樹脂等の断熱性を有する材料で、シート状に形成されている。また、断熱部材15には、ネジSCが挿通される孔が設けられている。そして、断熱部材15は、保持部材92と第3ギア54との間に配置され、保持部材92と共に第3ギア54に取り付けられる。同様に、保持部材82と第2ギア53との間にも断熱部材15が配置される。なお、断熱部材15は、シート状に限らず、発泡状や不織布状に形成してもよい。
以上説明したように、本実施形態のプロジェクター1によれば、以下の効果を得ることができる。
保持部材82と第2ギア53との間、および保持部材92と第3ギア54との間にそれぞれ断熱部材15が配置されているので、保持部材82,92から第2ギア53、第3ギア54へ熱がそれぞれ伝わりにくくなる。よって、第2ギア53、第3ギア54には、遮光部材81,91からの熱がさらに伝わりにくくなり、第2ギア53、第3ギア54は、熱変形等がさらに抑えられる。
(変形例)
なお、前記実施形態は、以下のように変更してもよい。
遮光部材81,91は、磨き加工やメッキ等によって光沢処理された部材を用いてもよい。これによって、光沢処理されていない部材を用いる場合に比べて、遮光部材81,91が遮光する光束の反射率が大きくなるので、遮光部材81,91の温度上昇が小さく、さらに第2ギア53、第3ギア54等の温度上昇が抑制される。
前記実施形態の調光装置5は、遮光部材81,91の位置を変えるために、位置変更部(第2ギア53および第3ギア54)が回転するように構成されているが、位置変更部が上下方向や前後方向等にスライドすることによって移動するように構成してもよい。
第3実施形態では、遮光部材291に突起部2913,2915を設け、その突起部2913,2915が保持部材92に当接するように構成されているが、保持部材92に突起部を設け、その突起部が遮光部材291に当接するように構成してもよい。
第4実施形態の断熱部材15は、保持部材82,92と第2ギア53、第3ギア54との間にそれぞれ配置されているが、遮光部材81,91と保持部材82,92との間にそれぞれ配置されるように構成してもよい。また、断熱部材15は、保持部材82,92と第2ギア53、第3ギア54との間、および遮光部材81,91と保持部材82,92との間にそれぞれ配置されるように構成してもよい。
前記実施形態のプロジェクター1は、光変調装置として透過型の液晶パネル352を用いているが、反射型の液晶パネルを利用したものであってもよい。また、光変調装置は、マイクロミラーアレイを用いたデバイス等を使用したものであってもよい。
前記実施形態のプロジェクター1は、フロントタイプのプロジェクター1として適用しているが、投写対象面としてのスクリーンを一体で有するリアタイプのプロジェクターにも適用できる。
第1実施形態のプロジェクターの概略構成を示す模式図。 第1実施形態の光学ユニットの斜視図。 第1実施形態の調光装置を示す斜視図であり、後方から見た図。 第1実施形態の調光装置を示す斜視図であり、前方から見た図。 第1実施形態の調光装置を示す斜視図であり、右方から見た図。 第1実施形態の光学ユニットの断面図であり、下部筐体および調光装置を示す図。 第1実施形態の減光部の斜視図。 第1実施形態の減光部の斜視図。 第1実施形態の調光装置の斜視図。 第2実施形態の減光部の斜視図。 第3実施形態の減光部の断面図。 第4実施形態の減光部および第3ギアを示す側面図。
1…プロジェクター、2…外装筐体、3…光学ユニット、5…調光装置、8,9…減光部、15…断熱部材、35…電気光学装置、36…投写レンズ、53…第2ギア、54…第3ギア、81,91,191,291…遮光部材、82,92…保持部材、311…光源、352…液晶パネル、911,1911,2911…遮光本体部、912,1913,2912…取付部、1912…橋架部、2913,2915…突起部。

Claims (5)

  1. 光源から射出された光束の通過光量を調整する調光装置、前記調光装置を通過した光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成する電気光学装置、および前記画像光を投写する投写光学装置を有するプロジェクターであって、
    前記調光装置は、
    前記光源から射出された光束の一部を遮光する遮光部材と、
    前記遮光部材を保持する保持部材と、
    合成樹脂で形成され、前記遮光部材の位置を変えるために移動または回転する位置変更部と、
    を備え、
    前記遮光部材は、
    前記光束の一部を遮光するための遮光本体部、前記保持部材に取り付けられる取付部、
    および前記遮光本体部と前記取付部との間に橋架され、前記遮光本体部から前記取付部に向かう方向に略直交する断面において、前記遮光本体部および前記取付部の断面積より小さな断面積を有する橋架部、を有し、前記保持部材を介して前記位置変更部に取り付けられ、
    前記保持部材は、熱伝導率が前記遮光部材の熱伝導率より低いステンレスで形成されていることを特徴とするプロジェクター。
  2. 請求項1に記載のプロジェクターであって、
    前記遮光部材は、前記遮光本体部の一方の端部側に設けられた前記取付部で片持ち支持されていることを特徴とするプロジェクター。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプロジェクターであって、
    前記遮光部材は、前記遮光部材および前記保持部材の少なくともいずれか一方に設けられた突起部を介して前記保持部材に当接していることを特徴とするプロジェクター。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記遮光部材と前記保持部材との間、および前記保持部材と前記位置変更部との間のうち、少なくともいずれか一方の間に熱の移動を抑制する断熱部材が配置されていることを特徴とするプロジェクター。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記遮光部材は、熱伝導率が100W/m・以上の材料であることを特徴とするプロジェクター。
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