WO2007013564A1

WO2007013564A1 - シャッター装置及び駆動方法

Info

Publication number: WO2007013564A1
Application number: PCT/JP2006/314912
Authority: WO
Inventors: Akihiko Yamamura; Mamoru Nomoto; Shinya Sannohe
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2005-07-29
Filing date: 2006-07-27
Publication date: 2007-02-01
Also published as: US8189253B2; CN100587582C; JP4871870B2; US20090251757A1; JPWO2007013564A1; CN101233450A

Abstract

　映像遮断用のシャッター装置と絞り用のシャッター装置の両方の機能を有し、且つ省スペースで低コストのシャッター装置及び駆動方法を提供する。　照明ケース内に、第１の遮光板２１２と第２の遮光板２１５を設け、第１の遮光板２１２を駆動するためのカム溝２２５を有する第１のカム付き歯車２２４及び第２の遮光板２１５を駆動するためのカム溝２２８を有する第２のカム付き歯車２２７を設け、１つの駆動源であるＤＣモータ２３５の回転によって、第１の遮光板２１２と第２の遮光板２１５のそれぞれが独立して駆動できるようにカム形状を構成したことにより、１つの共通の駆動源であるＤＣモータ２３５によって、映像遮断用のシャッター機能と絞り用のシャッター機能の両機能を任意に作動させることができるようになる。

Description

明細書

シャッター装置及び駆動方法

技術分野

[0001] 本発明は、主としてライトバルブ上に形成された光学像を投写レンズにより装置外のスクリーン上に拡大投写する投写型表示装置の映像遮断用及び絞り用のシャツタ一装置及び駆動方法に関するものである。

背景技術

[0002] 従来の映像遮断用のシャッター装置として、例えば特許文献 1に開示されているものがある。従来の映像遮断用のシャッター装置の構造を説明する斜視図を図 18に示す。

従来、投写型表示装置に使用される映像遮断用のシャッター装置 101は、ライトバルブとして DMD (Digital Micromirror Device：登録商標）や液晶（LCD)パネルを用い、投写レンズでスクリーンに投写する投写型表示装置に使用され、映像ミュート状態での光漏れを防ぐために装備され、 DCモータを含む回転駆動装置 102と、その出力軸に取り付けられた遮光板 103と、その遮光板 103の位置を検出する位置検出センサー 104、 105とから構成される。

[0003] 次に動作を説明する。映像ミュートが指示されると、回転駆動装置 102により遮光板 103が矢印 V方向に回転し、遮光板 103がライトバルブ力も投写レンズまでの光路を完全に遮った位置へ移動したことを位置検出センサー 104で検出し、回転駆動装置 102を停止させる。

逆に映像ミュート状態が解除されると、回転駆動装置 102により遮光板 103が矢印 W方向に回転し、遮光板 103がライトバルブ力も投写レンズまでの光路力完全に退避した位置へ移動したことを位置検出センサー 105で検出し、回転駆動装置 102を停止させる。

[0004] また、従来の絞り用のシャッター装置の構造を説明する斜視図を図 19に示す。

従来、投写型表示装置に使用される絞り用のシャッター装置 111は、ライトバルブとして DMDや液晶パネルを用い、投写レンズでスクリーンに投写する投写型表示装置に使用され、映像のコントラスト比を向上させるために照明光学装置内に設けられた遮光板 112とその遮光板 112を駆動する DCモータを含む回転駆動装置 113と、その回転駆動装置 113の位置を検出する位置検出センサー 114、 115とから構成される。

[0005] 次に動作を説明する。高コントラスト状態が指示されると、回転駆動装置 113により遮光板 112が矢印 X方向に回転し、遮光板 112が照明光学装置内の光路の特定の一部分を遮る位置に移動したことを位置検出センサー 114で検出し、回転駆動装置 113を停止させる。

逆に高コントラスト状態が解除されると、回転駆動装置 113により遮光板 112が矢印 Y方向に回転し、遮光板 112が照明光学装置内の光路から完全に退避した位置へ移動したことを位置検出センサー 115で検出し、回転駆動装置 113を停止させる。特許文献 1 :特開 2001— 174910号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] し力しながら、前記従来のシャッター装置は、映像遮断用のシャッター装置の遮光板 103は、通常ライトバルブ力も投写レンズに至る光路の途中に設けられ、絞り用のシャッター装置の遮光板 112は、通常照明光学装置内の（光源力もライトバルブに至る）光路の途中に設けられる。

従って、映像遮断用のシャッター装置と絞り用のシャッター装置の両方を設ける場合には、それぞれのシャッター装置において別々の遮光板、別々の DCモータ等の駆動源及び駆動手段、別々の位置検出センサー、そして別々の駆動回路が必要であり、シャッター装置のための大きなスペースが必要となり、小型軽量化の妨げとなる他、部品点数が増加し、コスト高になるという課題があった。

[0007] また、映像遮断用のシャッター装置は絞り用のシャッター装置と同じく照明光学装置内の光路内に設置することも可能ではある力その場合には、遮光板 103は光路を完全に遮る必要があるため、遮光板 103の大きさは光路の直径と同等以上の大きさが必要であり、照明光学装置内においてこの遮光板 103を、光路を完全に遮る位置力完全に退避した位置まで移動させるためには、照明光学装置の左右や上下あるいは前後に大きなスペースが必要となるため、小型化の妨げとなってしまう。

[0008] 本発明は、前記従来の課題を解決するもので、映像遮断用のシャッター装置と絞り用のシャッター装置の両方の機能を有し、且つ省スペースで低コストのシャッター装置及び駆動方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0009] 前記従来の課題を解決するために、本発明のシャッター装置は、光路と略直交する複数の回動軸のそれぞれに回動自在に軸支された複数の遮光板と、 1つの駆動源と、遮光板が光路を遮る量が最も多、第一停止位置と遮光板が光路を遮る量が最も少ない第二停止位置との間を前記遮光板の各々が異なった動作モードで回動するように、前記駆動源の駆動力を各遮光板に伝達する動力伝達機構とを備え、複数の遮光板の全てが前記第一停止位置にあるときに、前記光路を略完全に遮ることを特徴とし、また、本発明の駆動方法は、動力伝達機構により 1つの駆動源力もの駆動力を伝達して、光路と略直交する複数の回動軸のそれぞれに回動自在に軸支された複数の遮光板を、前記遮光板が光路を遮る量が最も多!、第一停止位置と遮光板が光路を遮る量が最も少ない第二停止位置との間で回動するシャッター駆動装置の駆動方法であって、前記動力伝達機構は、複数の遮光板を異なった動作モードで回動することを特徴としている。

[0010] 本構成によって、 1つの駆動源でありながら、それぞれの動作モードで複数の遮光板を駆動することができる。これにより、例えば、映像遮断用と絞り用の 2つのシャツタ一装置を備える場合に比べて、駆動源を少なくできる。このため、駆動源のコストを削減できると共に、不要となった駆動源のスペースを有効に利用して、コンパクトィ匕を図ることがでさる。

[0011] また、本発明のシャッター装置は、各遮光板の回動半径が前記光路の直径よりも小さいことを特徴としている。

ここで、「遮光板の回動半径」とは、遮光板において、回動軸と、当該回動軸から回動軸に直交する方向にもっとも離れた位置との距離である。

本構成では、遮光板の回動半径が光路の直径よりも小さいので、例えば、遮光板の回動半径が光路の直径よりも大きい従来の遮光板に比べて、遮光板が第二停止位置に回動したときに、光路方向の寸法 (遮光板の収納スペース）を小さくできる。これにより、コンパクトィ匕を図ることができる。

[0012] さらに、本発明のシャッター装置及び駆動方法は、前記複数の遮光板はピン又はガイドを備え、前記動力伝達機構は、前記遮光板のピン又はガイドにそれぞれ係合するガイド又はピンと、前記駆動源の駆動力により往復運動する 1又は複数の可動体とを備え、可動体の往復運動によって前記遮光板との係合位置が変動して、駆動力を伝達することを特徴として、る。

[0013] ここで、う「遮光板のピン又はガイドにそれぞれ係合するガイド又はピン」は、遮光板のピン又はガイドに、直接的に '間接的に係合する場合を含んだ概念である。この構成では、遮光板と動力伝達機構との接続をピンとガイドとの点接触によって行うことができる。このため、例えば、遮光板だけを照明光学装置内に配すれば、遮光板からの熱が照明光学装置外へ伝わりにくぐ照明光学装置の外部にある駆動伝達機構及び駆動源の温度上昇を抑制することができる。これにより、例えば、駆動伝達機構を構成する部品や駆動源として耐熱性の低、ものを使用することができ、低コストィ匕を図ることができる。

[0014] また、本発明のシャッター装置及び駆動方法は、前記複数の遮光板の数は 2つであり、当該各遮光板の面積は、前記光路の横断面積を 2分割した面積と略等しいことを特徴としている。

この構成によると、 2つの遮光板を照明光学装置内に省スペースで配することができる。

発明の効果

[0015] 以上のように、本発明のシャッター装置及び駆動方法によれば、 1つの駆動源によつて複数の遮光板を異なる動作モードで回動することができ、それぞれの遮光板の移動に伴う複数の機能を任意に作動させることができる。その結果、映像遮断用と絞り用の 2つのシャッター装置を備えるよりも、非常に省スペースで部品点数の少ない複数機能を有したシャッター装置を構成でき、小型軽量ィ匕ゃ低コストィ匕が図ることができる。

図面の簡単な説明 [図 1]本発明の実施の形態 1におけるシャッター装置の構造を説明する斜視図（通常使用状態）

[図 2]本発明の実施の形態 1におけるシャッター装置の分解図

[図 3]本発明の実施の形態 1におけるシャッター装置の分解図

[図 4]本発明の実施の形態 1におけるシャッター装置を含む投写型表示装置の光学系の概略を示す側面図

[図 5]本発明の実施の形態 1におけるシャッター装置の概略を示す斜視図

[図 6]本発明の実施の形態 1におけるシャッター装置の動作説明図

[図 7]本発明の実施の形態 1におけるシャッター装置の動作説明図

[図 8]本発明の実施の形態 1におけるシャッター装置の動作説明図

[図 9]本発明の実施の形態 1におけるシャッター装置の高コントラスト状態の構造を説明する斜視図

[図 10]本発明の実施の形態 1におけるシャッター装置の映像ミュート状態の構造を説明する斜視図

[図 11]本発明の実施の形態 2におけるシャッター装置の通常使用状態の構造を説明する斜視図

[図 12]本発明の実施の形態 2におけるシャッター装置の高コントラスト状態の構造を説明する斜視図

[図 13]本発明の実施の形態 2におけるシャッター装置の映像ミュート状態の構造を説明する斜視図

[図 14]本発明の実施の形態 3におけるシャッター装置の通常使用状態の構造を説明する概略図

[図 15]本発明の実施の形態 3におけるシャッター装置の高コントラスト状態の構造を説明する概略図

[図 16]本発明の実施の形態 3におけるシャッター装置の映像ミュート状態の構造を説明する概略図

[図 17]本発明の実施の形態 3におけるシャッター装置の各状態における位置検出センサ一の位置関係を説明する概略図 [図 18]従来の映像遮断用のシャッター装置の構造を説明する斜視図 [図〇 19]従来の絞り用のシャッター装置の構造を説明する斜視図

1—

符号の説明

DMD

202 投写レンズ

203 照明光学装置

204 シャッター装置

205 発光管

206 凹面鏡

207 カラーホイール

208 レンズ群

209 反射ミラー

210 第 1レンス 'アレイ

211 第 2レンズアレイ

212 第 1の遮光板

213 第 1の回動支軸

214 長溝

215 第 2の遮光板

216 第 2の回動支軸

217 長溝

218 第 1の駆動レバ

219 第 1の駆動レバ -支軸

220 駆動ピン

221 第 2の駆動レバ

222 第 2の駆動レバ -支軸

223 ,駆動ピン

224 第 1のカム付き歯車

225 カム溝 226 カムピン

227 第 2のカム付き歯車

228 カム溝

229 カムピン

230 第 1のカム付き歯車支軸

231 第 2のカム付き歯車支軸

232 ウォームホイール支軸

233 ゥォ一ムホイール

234 ウォームギア

235 DCモータ

236 ,駆動ベース

237 位置検出センサー

238 位置検出センサー

239 位置検出センサー

245 照明ケース

301 第 1の遮光板

302 中央部

303 第 2の遮光板

304 中央部

305 シャッター装置

401 ラック

402 連結部材

403 連結部材

404 連結部材

405 第 1のガイド部材

406 第 2のガイド部材

407 第 1のガイド溝

408 第 2のガイド溝 409 出力軸

410 ピ-オン

411 検出突部

412 検出突部

413 検出突部

発明を実施するための最良の形態

[0018] 以下に、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。

(実施の形態 1)

図 1から図 4は、本発明の実施の形態 1におけるシャッター装置を示し、図 1は同シャッター装置の構造を説明する斜視図 (通常使用状態)、図 2及び図 3は同シャツタ一装置の分解図、図 4は同シャッター装置を含む投写型表示装置の光学系の概略を示す側面図、図 5は本発明の実施の形態 1におけるシャッター装置の概略を示す斜視図、図 6から図 8は同シャッター装置の動作説明図、図 9は同シャッター装置の高コントラスト状態の構造を説明する斜視図、図 10は同シャッター装置の映像ミュート状態の構造を説明する斜視図である。

[0019] 1.投写型表示装置

図 4において投写型表示装置は、画素ごとに光学変調可能なライトバルブとしての DMD (Digital Micromirror Device) 201と、その DMD201で所定方向に反射された光のみを装置外のスクリーンに拡大投影する投写レンズ 202と、 DMD201に所定方向からの光を照射する照明光学装置 203と、照明光学装置 203内に設けたシャツタ一装置 204から構成されて、る。

[0020] 照明光学装置 203は白色光を発する発光管 205と、その発光管 205からの光を所定方向に反射、集光する凹面鏡 206と、カラーホイール 207と、一度集光され色分解された光を DMD201に照射する複数のレンズ群 208と、反射ミラー 209とから構成されている。

カラーホイール 207は、回転駆動され、赤色 (以降 R)光、緑色 (以降 G)光、青色（以降 B)光それぞれを透過するカラーフィルタカゝらなり、透過する光を R光、 G光、 B光に時間的に色分解する。

[0021] シャッター装置 204は、図 4に示すように、複数のレンズ群 208を構成して、る第 1 レンズアレイ 210と第 2レンズアレイ 211の間に配置され、その間の光路を任意に遮光できる。

2.シャッター装置

次にシャッター装置 204の詳細な構成について、図 1から図 3及び図 5を用いて説明する。

[0022] 第 1の遮光板 212は、第 1の回動支軸 213に回動自在に取り付けられており、その回動支軸 213の延伸する方向の一端に長溝 214を有している。第 2の遮光板 215は第 2の回動支軸 216に回動自在に取り付けられており、その回動支軸 216の延伸する方向の一端に長溝 217を有している。

第 1の駆動レバー 218は、第 1の駆動レバー支軸 219に回動自在に支持されており、第 1の遮光板 212の長溝 214に係合する駆動ピン 220を備える。第 2の駆動レバー 221は第 2の駆動レバー支軸 222に回動自在に支持されており、第 2の遮光板 215 の長溝 217に係合する駆動ピン 223を備える。

[0023] また、第 1の駆動レバー 218は、第 1のカム付き歯車 (本発明の「可動体」、「歯車」に相当する。） 224のカム溝 (本発明の「ガイド溝」に相当する。） 225と係合するカムピン (本発明の「ピン」に相当する。） 226を備える。第 2の駆動レバー 221は第 2の力ム付き歯車 (本発明の「可動体」、「歯車」に相当する。） 227のカム溝 (本発明の「ガイド溝」に相当する。 ) 228と係合するカムピン 229 (本発明の「ピン」に相当する。 )を備える。

[0024] 第 1のカム付き歯車 224は第 1のカム付き歯車支軸 230に回動自在にその中心穴で軸支されており、第 2のカム付き歯車 227は第 2のカム付き歯車支軸 231に回動自在にその中心穴で軸支されている。

ここで、第 1及び第 2の駆動レバー支軸 219、 222、第 1及び第 2のカム付き歯車支軸 230、 231ίま、馬区動ベース 236【こ取着されて!ヽる。

[0025] 第 2のカム付き歯車 227は第 1のカム付き歯車 224と嚙み合っており、第 1のカム付き歯車 224はウォームホイール支軸 232に回動自在に軸支されたウォームホイール 2 33とその平歯車部において嚙み合っている。ウォームホイール 233はその斜歯歯車部においてウォームギア 234と嚙み合っている。ウォームギア 234は駆動源である D Cモータ 235の出力軸に取り付けられており、 DCモータ 235の回転を減速しながらゥオームホイール 233に伝達する。

[0026] 駆動源である DCモータ 235からの駆動力を第 1の駆動レバー 218 (第 1の遮光板 2 12)、第 2の駆動レバー 221 (第 2の遮光板 215)にまで伝達する一連の駆動系（本発明の「動力伝達機構」に相当する。）は、駆動ベース 236上に設置されている。また、馬区動ベース 236に ίま、位置検出センサー 237、 238、 239力 S設置されており、第 1のカム付き歯車 224、第 2のカム付き歯車 227が回動することによって、それぞれのカム付き歯車上に設けた凸部 240、 241、 242、 243が位置検出センサー 237、 2 38、 239を押圧し、カム付き歯車の任意の回動位置で DCモータ 235の回転を停止することができる。

[0027] ここでいう「任意の回動位置」とは、第 1及び第 2の遮光板 212、 215が光路を遮る量が最も多い第一停止位置と、第 1及び第 2の遮光板 212、 215が光路を遮る量が最も少ない第二停止位置である。そして、第 1及び第 2の遮光板 212、 215が第一停止位置にあるときが、光路を略完全に遮る映像ミュート状態であり、第 1及び第 2の遮光板 212、 215が第二停止位置であるときが、通常使用状態であり、また、第 1の遮光板 212が第一停止位置に、第 2の遮光板 215が第二停止位置にそれぞれあるとき力高コントラスト状態である。

[0028] 第 1の遮光板 212、第 2の遮光板 215は、第 1の回動支軸 213、第 2の回動支軸 21 6が、図 5に示すように、照明光学装置 203を収納する照明ケース 245の側壁 245a、 245bに固定されることによって、照明ケース 245内に設置されている。

一方、駆動ベース 236は照明ケース 245の外側に設置されており、照明ケース 245 の側壁 245aに設けた切り欠き溝 246、 247に駆動ピン 220、駆動ピン 223を挿入することによって、第 1の遮光板 212の長溝 214、第 2の遮光板 215の長溝 217と係合している。なお、切り欠き溝 246、 247は、第 1の駆動レバー 218及び第 2の駆動レバ一 221の回動にあわせて円弧状をしている。

[0029] 第 1の遮光板 212、第 2の遮光板 215は、材料として例えば光輝アルミ合金板等の反射率の高い金属材料を使用している。また、照明ケース 245は耐熱性の高い榭脂材料でできており、照明光学装置 203内の光路によって発生する高熱を照明ケース 245の側壁（245a、 245b)等の周壁によって駆動ベース 236と隔てている。

[0030] 以上のように構成されたシャッター装置 204につ、て、以下、その動作にっヽて説明する。

3.動作

(1)投写型表示装置

投写型表示装置の基本動作にっ、て簡単に述べる。発光管 205から発せられた白色光は凹面鏡 206により、カラーホイール 207上若しくは近傍集光するよう反射され、カラーホイール 207は一定速で回転することで R光、 G光、 B光を所定タイミングで透過させる。この透過してきた光が複数のレンズ群 208と、反射ミラー 209により D MD201に照射される。照射された光は、照射される R光、 G光、 B光のタイミングに同期し、入力情報に応じて DMD201で変調される。

[0031] 表示したい画素は、対応する微小ミラーの角度を所定方向に制御し、光を投写レンズ 202に入射させる方向に反射させ、図示しな、装置外のスクリーンに投写させて表示する。反対に表示したくない画素は、対応する微小ミラーの角度を所定方向に制御し、光を投写レンズ 202へ入射しない方向へ反射させ、装置外のスクリーンにその画素の光を投写させない。

[0032] これらの動作を高速で行うことで、眼の残像効果によりフルカラーの映像をスクリーン上に見ることが可能となる。

(2)シャッター装置

照明光学装置 203内の複数のレンズ群 208内の第 1レンズアレイ 210と第 2レンズアレイ 211の光路の途中に配置されたシャッター装置 204の動作の詳細を、図 6から図 8を用いて説明する。

[0033] a.通常使用状態

通常使用状態 (画像を外部のスクリーンに投写している状態）を図 6に示す。この時第 1の遮光板 212、第 2の遮光板 215は光路力完全に退避した状態、つまり、第二停止位置にある。ここで、第 1の遮光板 212の長溝 214には第 1の駆動レバー 218の駆動ピン 220が係合しており、第 1の駆動レバー 218のカムピン 226は、第 1のカム付き歯車 224の力ム溝 225の最外周部に位置し、第 1の遮光板 212は第二停止位置にある。

[0034] 第 2の遮光板 215の長溝 217には第 2の駆動レバー 221の駆動ピン 223が係合しており、第 2の駆動レバー 221のカムピン 229は、第 2のカム付き歯車 227のカム溝 2 28の最外周部に位置し、第 2の遮光板 215は第二停止位置にある。

第 1のカム付き歯車 224と第 2のカム付き歯車 227とは、この状態で嚙み合うように位相合わせをして組み立てられて、る。

[0035] この時、第 2のカム付き歯車 227上の凸部 240が位置検出センサー 237を押圧していることにより、この位置にあることを検出できる。

b.通常使用状態から高コントラスト状態へ

通常使用状態において、高コントラスト状態の指示があると、 DCモータ 235が回転を開始し、ウォームギア 234が回転することにより、ウォームホイール 233が矢印 A方向、第 1のカム付き歯車 224が矢印 B方向、第 2のカム付き歯車 227が矢印 C方向にそれぞれ回転する。

[0036] そして、第 1のカム付き歯車 224と第 2のカム付き歯車 227が図 7に示す状態になると、第 2のカム付き歯車 227上の凸部 241が位置検出センサー 238を押圧し、 DCモータ 235の回転を停止させ、第 1の遮光板 212は第一停止位置と、第 2の遮光板 21 5は第二停止位置とそれぞれなる。

この時、第 1の駆動レバー 218のカムピン 226は、第 1のカム付き歯車 224のカム溝 225に沿って最内周部にまで移動する。そのため、第 1の駆動レバー 218は第 1の駆動レバー支軸 219回りに矢印 D方向に回動し、第 1の遮光板 212の長溝 214に係合している駆動ピン 220が、第 1の遮光板 212を第 1の回動支軸 213回りに矢印 E方向 (第二停止位置から第一停止位置）に回動させる。

[0037] 一方、第 2の駆動レバー 221は、カムピン 229が第 2のカム付き歯車 227のカム溝 2 28の同心円状に形成された最外周部に位置したままであるため移動はしない (カム溝 228とカムピン 229との係合位置が変動しない)。従って、第 2の遮光板 215も光路から完全に退避した状態のまま (第二停止位置のまま)停止して!/、る。その結果、第 1の遮光板 212が照明光学装置 203内の光路の特定の一部分を遮る状態となり、高コントラスト状態となる。

[0038] この高コントラスト状態のシャッター装置の斜視図を図 9に示す。

c高コントラスト状態から映像ミュート状態へ

図 7及び図 9に示す高コントラスト状態において映像ミュートの指示があると、 DCモータ 235が回転を開始し、ウォームギア 234が回転することにより、ウォームホイール 233が矢印 A方向、第 1のカム付き歯車 224が矢印 B方向、第 2のカム付き歯車 227 が矢印 C方向にそれぞれさらに回動する。

[0039] そして、第 1のカム付き歯車 224と第 2のカム付き歯車 227が図 8に示す状態になると、第 1のカム付き歯車 224上の凸部 242が位置検出センサー 239を押圧し、 DCモータ 235の回転を停止させ、第 1の遮光板 212及び第 2の遮光板 215とが第一停止位置とそれぞれなる。

この時、第 1の駆動レバー 218のカムピン 226は、第 1のカム付き歯車 224のカム溝 225の同心円状に形成された最内周部に位置したままであるため移動はしない。従つて、第 1の遮光板 212も光路の特定の一部分を遮った状態のまま (第二停止位置のまま)停止している。

[0040] 一方、第 2の駆動レバー 221は、カムピン 229が第 2のカム付き歯車 227のカム溝 2 28に沿って最内周部にまで移動する。そのため、第 2の駆動レバー 221は第 2の駆動レバー支軸 222回りに矢印 F方向に回動し、第 2の遮光板 215の長溝 217に係合している駆動ピン 223が、第 2の遮光板 215を第 2の回動支軸 216回りに矢印 G方向 (第二停止位置から第一停止位置）に回動させる。

[0041] その結果、第 2の遮光板 215が照明光学装置 203内の光路の特定の一部分以外の残りの光路を遮る状態となり、映像を完全に遮断した状態となる。

この映像ミュート状態のシャッター装置の斜視図を図 10に示す。

d.映像ミュート解除（映像ミュートから高コントラストへ）

次に、この図 8及び図 10に示す映像ミュート状態において映像ミュート解除の指示があると、 DCモータ 235が回転を開始し、ウォームギア 234が回転することにより、ゥオームホイール 233が矢印 H方向、第 1のカム付き歯車 224が矢印 I方向、第 2のカム付き歯車 227が矢印 J方向にそれぞれ回動する。

[0042] そして、第 1のカム付き歯車 224と第 2のカム付き歯車 227が図 7に示す状態になると、第 2のカム付き歯車 227上の凸部 241が位置検出センサー 238を押圧した状態のまま第 2のカム付き歯車 227上の凸部 243が位置検出センサー 237を押圧しない状態となり、 DCモータ 235の回転を停止させ、第 1の遮光板 212が第一停止位置と、第 2の遮光板 215が第二停止位置とそれぞれなる。

[0043] この時、第 2の駆動レバー 221は、カムピン 229が第 2のカム付き歯車 227のカム溝 228に沿って最外周部にまで移動する。そのため、第 2の駆動レバー 221は第 2の駆動レバー支軸 222回りに矢印 K方向に回動し、第 2の遮光板 215の長溝 217に係合している駆動ピン 223が、第 2の遮光板 215を第 2の回動支軸 216回りに矢印 L方向 (第一停止位置から第二停止位置）に回動させる。

[0044] 一方、第 1の駆動レバー 218のカムピン 226は、第 1のカム付き歯車 224のカム溝 2 25の同心円状に形成された最内周部に位置したままであるため移動はしない。従つて、第 1の遮光板 212も光路の特定の一部分を遮った状態のまま (第一停止位置のまま)停止している。

その結果、第 2の遮光板 215は光路力完全に退避した状態になり、第 1の遮光板 212は照明光学装置 203内の光路の特定の一部分を遮る状態となり、図 9に示す高コントラスト状態になる。

[0045] e.高コントラスト状態から通常使用状態へ

次に、この図 7及び図 9に示す高コントラスト状態において高コントラスト解除 (通常使用状態にする）の指示があると、 DCモータ 235が回転を開始し、ウォームギア 234 が回転することにより、ウォームホイール 233が矢印 H方向、第 1のカム付き歯車 224 が矢印 I方向、第 2のカム付き歯車 227が矢印 J方向にそれぞれさらに回動する。

[0046] そして、第 1のカム付き歯車 224と第 2のカム付き歯車 227が図 6に示す状態になると、第 2のカム付き歯車 227上の凸部 240が位置検出センサー 237を押圧し、 DCモータ 235の回転を停止させ、第 1の遮光板 212及び第 2の遮光板 215とが第二停止位置とそれぞれなる。

この時、第 2の駆動レバー 221は、カムピン 229が第 2のカム付き歯車 227のカム溝 2 28の同心円状に形成された最外周部に位置したままであるため移動はしない。従つて、第 2の遮光板 215も光路力も完全に退避した状態のまま (第二停止位置のまま）停止している。

[0047] 一方、第 1の駆動レバー 218のカムピン 226は、第 1のカム付き歯車 224のカム溝 2 25に沿って最外周部にまで移動する。そのため、第 1の駆動レバー 218は第 1の駆動レバー支軸 219回りに矢印 M方向に回動し、第 1の遮光板 212の長溝 214に係合している駆動ピン 220が、第 1の遮光板 212を第 1の回動支軸 213回りに矢印 N方向 (第一停止位置から第二停止位置）に回動させる。

[0048] その結果、第 1の遮光板 212も光路力完全に退避した状態になり、図 1に示す通常使用状態となる。

f.通常使用状態力映像ミュート状態へ

通常使用状態において、映像ミュートの指示があった場合には、図 1及び図 6の状態力も DCモータ 235が回転を開始し、図 7及び図 9に示す高コントラスト状態において停止することなく回転し続け、図 8及び図 10に示す状態になると DCモータ 235が回転を停止し、映像ミュート状態となる。

[0049] g.映像ミュート状態力通常使用状態へ

この映像ミュート状態において、映像ミュート解除の指示があった場合には、逆に図 8及び図 10に示す状態力も DCモータ 235が回転を開始し、図 7及び図 9に示す高コントラスト状態において停止することなく回転し続け、図 1及び図 6に示す状態になると DCモータ 235が回転を停止し、通常使用状態となる。

[0050] 4.まとめ

以上述べたように、第 1の遮光板 212を駆動するためのカム溝 225を有する第 1のカム付き歯車 224及び第 2の遮光板 215を駆動するためのカム溝 228を有する第 2 のカム付き歯車 227を設け、 1つの駆動源である DCモータ 235の回転によって、第 1 の遮光板 212と第 2の遮光板 215のそれぞれが異なる動作モード (独立)で駆動できるように、カム形状のカム溝 225、 228を構成している。

[0051] ここでは、第 1の遮光板 212は、第 2の遮光板 215が第二停止位置にあるときにだけ回動する絞り機能として働き (この動作を、「絞りモード」という。）、一方、第 2の遮光板 215は、第 1の遮光板 212が第一停止位置にあるときにだけ回動する映像ミュート機能として働き (この動作を、「ミュートモード」という。）、第 1の遮光板 212と第 2の遮光板 215との動作モードが異なっている。

[0052] このように、第 1及び第 2のカム付き歯車 224、 227のカム溝 225、 228を、第 1及び第 2の遮光板 212、 215の回動が予め設定した動作モードとなるような形状に構成することにより、第 1及び第 2の遮光板 212、 215の各々について回動駆動させるタイミング等を任意に設定でき、複数の遮光板の回動に伴う複数の機能 (例えばミュート機能及び絞り機能)を得ることができる。

[0053] また、第 1及び第 2のカム付き歯車 224、 227は、 1つの駆動源によって駆動されるので、例えば、映像ミュート用と絞り用のそれぞれについてシャッター装置を 2つ備える場合に比べて、駆動源を少なくすることができる。このため、駆動源のコストを削減できると共に、不要となった駆動源のスペース分、シャッター装置及び表示装置のコンパクトイ匕を図ることができる。

[0054] さらに、第 2のカム付歯車 227は、第 1のカム付歯車 224と嚙合しているため、第 1 及び第 2のカム付歯車 224、 227が互いに連動することになり、第 2のカム付歯車 22 7の回動制御が容易となり、例えば、第 1及び第 2のカム付歯車 224、 227の位置を検出する位置検出センサーの数を少なくすることもできる。

具体的には、映像ミュート用と絞り用のそれぞれについてシャッター装置を 2つ備える場合では、位置検出センサーが 4つ必要であった力実施の形態 1では、位置検出センサーは 3つであり、 1つ少なくすることができる。当然、センサーの数が少なくなれば、駆動系の制御が容易となり、制御部品等を少なくでき、低コストィ匕を図ることができる。

[0055] したがって、実施の形態 1に係るシャッター装置は、映像ミュート用と絞り用のそれぞれについてシャッター装置を 2つ備える場合、さらには、 2つの機能を 1つの遮光板で構成した場合に比べて、非常に省スペースで部品点数を少なくでき、小型軽量ィ匕や低コストィ匕を図ることができ、しかも、 2つの機能 (映像ミュート機能と絞り機能)を有することができる。

[0056] また、本発明の実施の形態 1においては、第 1の遮光板 212と第 2の遮光板 215の形状は、それぞれ光路面積の略 2分割した面積にした形状としている。このため、第 1の回動支軸 213から第 1の遮光板 212先端までの距離及び第 2の回動支軸 216から第 2の遮光板 215先端までの距離を、第 1の遮光板 212と第 2の遮光板 215の面積が大きく異なる場合に比べてほぼ均等に短くすることができる。

[0057] また、例えば、第 1及び第 2の遮光板 212、 215の回動方向を互いに逆にする（通常使用状態の遮光板が、回動支軸 213、 216に対して同じ側 (光源側）に位置する）ことで、例えば、 1枚の遮光板を回動させて光路を遮る場合に比べて、第 1及び第 2 の遮光板 212、 215の回動スペースを小さくできる。

このため、シャッター装置 204を照明光学装置 203内の光路の途中、例えば、複数のレンズ群 208内の第 1レンズアレイ 210と第 2レンズアレイ 211の間に配置する際、第 1レンズアレイ 210と第 2レンズアレイ 211の間の距離 Sが短い場合でも、シャッター装置 204を配置することが可能となり、表示装置等の設計の自由度が向上し、小型軽量ィ匕を図ることができる。

[0058] また、第 1の遮光板 212を駆動する駆動ピン 220と第 1の遮光板 212の長溝 214及び第 2の遮光板 215を駆動する駆動ピン 223と第 2の遮光板 215の長溝 217は、それぞれピン (軸）と溝の点接触によって係合し、第 1及び第 2の遮光板 212、 215が照明ケース 245内に配されている。

そのため、照明光学装置 203内の光路の熱によって高温になった第 1の遮光板 21 2及び第 2の遮光板 215の熱が、照明光学装置 203の外側に設置された駆動ベース 236や駆動ベース 236上に設置された DCモータ 235から第 1の駆動レバー 218及び第 2の駆動レバー 221に至る一連の駆動系及び位置検出センサー 237、 238、 2 39等の比較的耐熱性の低い部品に伝わりにくぐそれら部品の温度上昇を防ぐことができる。

[0059] さらに、第 1の遮光板 212、第 2の遮光板 215は、材料として通常光輝アルミ合金板等の反射率の高い金属材料を使用することによって、第 1の遮光板 212、第 2の遮光板 215自身が熱を吸収しに《し、接続されている各部品の温度上昇を防ぐようにしているが、本発明の実施の形態 1のように、ピンと溝の点接触によって接続することにより、照明光学装置 (ケース)外に位置する各部品の温度上昇を耐熱温度以下に押えることができれば、第 1の遮光板 212、第 2の遮光板 215を光輝アルミ合金板等の特殊で高価な材料にする必要はなぐ低コストィ匕が図れる。

[0060] また、本発明の実施の形態 1においては、シャッター装置 204を照明光学装置 203 内の複数のレンズ群 208内の第 1レンズアレイ 210と第 2レンズアレイ 211の間に配置し、第 1の遮光板 212と第 2の遮光板 215によって光路を完全に遮断することにより映像遮断用のシャッター装置としている。従って、従来の映像遮断用のシャッター装置の遮光板が、通常ライトバルブ力投写レンズに至る光路の途中に設けられて、るために、映像遮断用の遮光板が光路を遮るに動作に伴って、スクリーン上に投写された映像が画面の端力徐々に遮られて行くのに対して、本発明の実施の形態 1におけるシャッター装置 204では、一度集光され色分解された光を DMD201に照射する複数のレンズ群 208の光路の途中に遮光板を配置して、るために、スクリーン上に投写された映像の画面全体が均等に徐々に暗くなつていくことにより映像ミュート状態となる。その結果、通常使用状態力映像ミュート状態にする際や、映像ミュート状態力通常使用状態に戻す際に、遮光板の動きが目立たない品位の良い動作状態が得られる。

[0061] なお、本発明の実施の形態 1においては、駆動源である DCモータ 235からの駆動力を伝達し、第 1の遮光板 212、第 2の遮光板 215を駆動する方法 (駆動伝達機構）として、第 1のカム付き歯車 224と第 2のカム付き歯車 227を用いた力これ以外に、たとえば、 1つのカム付き歯車に 2種類のカム形状のカム溝を設けることにより第 1の遮光板 212、第 2の遮光板 215を駆動する方法 (駆動伝達機構)としても良い。この場合には、カム付き歯車を 1つで構成することができるため、さらに省スペース化を図ることができると!/、う効果がある。

[0062] また、この場合、 1つのカム付き歯車に 2種類のカム形状のカム溝を設けるためには、通常カム付き歯車の表面と裏面の両方を使用して設けることが考えられるが、設計上これが困難な場合でも、 1つのカム付き歯車の片側の面に 2種類のカム形状のカム溝を設け、通常使用状態から、例えば時計方向にカム付き歯車が回動した場合には第 1の遮光板 212を駆動し、反時計方向にカム付き歯車が回動した場合には第 2の遮光板 215を駆動するように構成し、遮光板を停止させておきたい間のそれぞれのカム溝は同心円状のカム形状とすることにより実現可能である。

[0063] また、回動手段は、第 1の遮光板 212、第 2の遮光板 215を個別に回動駆動するものであれば、カム付き歯車に限定されるものではなぐ例えばスライド板等による直線運動機構によって、第 1の遮光板 212、第 2の遮光板 215を独立して駆動する方法でも良い (実施の形態 3で説明)。

(実施の形態 2)

図 11は、本発明の実施の形態 2におけるシャッター装置の通常使用状態の構造を説明する斜視図、図 12は同シャッター装置の高コントラスト状態の構造を説明する斜視図、図 13は同シャッター装置の映像ミュート状態の構造を説明する斜視図である。

[0064] 図 11から図 13において、図 1から図 10と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。

図 11から図 13において、第 1の回動支軸 213に回動自在に取り付けられている第 1の遮光板 301の形状は、光路を略 2分割する形状に構成され、光路の特定の位置部分を遮るような形状にしているが、その中央部 302のみ光路を遮る面積を僅かに減らしている。また、第 2の回動支軸 216に回動自在に取り付けられている第 2の遮光板 303は、第 1の遮光板 301が遮る光路の残りの光路部分を完全に遮るために第 1の遮光板 301の形状に応じてその中央部 304のみ光路を遮る面積を僅かに広げている。

[0065] 以上のように構成されたシャッター装置 305の動作については、本発明の実施の形態 1におけるシャッター装置の動作と全く同じであるため説明を省略する。

本発明の実施の形態 2において、高コントラスト状態が指示された場合、第 1の遮光板 301が光路の特定の一部分を遮る位置に駆動され、図 12に示す高コントラスト状態になる。

[0066] 第 1の遮光板 301の形状は、コントラスト向上効果を最大限に発揮させるために、照明光学装置 203の中の投写レンズ 202の入射瞳と略共役である位置に配置されている。

しかし、第 1の遮光板 301の形状の中央部のみ光路を遮る面積を僅かに減らすことなく遮光する場合には、照明光学装置 203の光路の開口径に対して非回転対称に遮光されるため、スクリーン上に投写された画像の照度のバランスも非回転対称になり、特定の画角方向のみ著しい照度劣化を発生させる場合がある。

[0067] これに対して、第 1の遮光板 301の形状は、中央部 302のみ光路を遮る面積を僅かに減らしていることにより、瞳の中で最も照度が高い光軸付近のみの開口が僅かに広がるため、上記のような問題がもし発生した場合でも、コントラスト向上効果を大きく損なうことなぐ特定の画角方向のみの照度劣化を飛躍的に緩和させることができる本発明の実施の形態 2において、映像ミュート状態が指示された場合、第 1の遮光板 301が光路の特定の一部分を遮光した残りの光路部分を第 2の遮光板 303が遮光して光路を完全に遮光できるように、第 2の遮光板 303は第 1の遮光板 301の形状に応じてその中央部 304のみ光路を遮る面積を僅かに広げているため、光路を完全に遮光することができ、映像を完全に遮断することができる。

[0068] (実施の形態 3)

図 14は、本発明の実施の形態 3におけるシャッター装置の通常使用状態の構造を説明する概略図、図 15は同シャッター装置の高コントラスト状態の構造を説明する概略図、図 16は同シャッター装置の映像ミュート状態の構造を説明する概略図である。図 17は、同シャッター装置の各状態における位置検出センサーの位置関係を説明する概略図である。

[0069] 図 14から図 17において、図 1から図 9と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。

図 14から図 17において、第 1の駆動レバー 218及び第 2の駆動レバー 221は、直線的な往復運動自在に支持されたラック (本発明の「可動体」に相当する。 ) 401に連結部材 402、 403、 404を介して取着された第 1のガイド部材 405と第 2のガイド部材 406と〖こより回動,駆動される。

[0070] つまり、第 1のガイド部 405は、第 1の駆動レバー 218のカムピン 226と係合するガイド溝 407を有し、また、第 2のガイド部 406は、第 1の駆動レバー 221のカムピン 22 9と係合するガイド溝 408を有し、ラック 401が直線的に移動することで、カムピン 226 とガイド溝 407との係合位置、カムピン 229とガイド溝 408との係合位置がそれぞれ変動し、駆動レバー 218、 221が、実施の形態 1と同様に異なる動作モードで、第 1 の駆動レバー支軸 219、第 2の駆動レバー支軸 222の廻りに回動する。

[0071] ラック 401は、駆動源（図示省略）の出力軸 409の一端に取着されたピ-オン 410 が回動することで直線往復運動、図 14では、左右方向の往復運動をする。

ガイド溝 407、 408は、第 1の駆動レバー 218と第 2の駆動レバー 221とが互いに独立して回動するように形成されている。つまり、ラック 401が直線運動をした際に、ガイド溝 407と第 1の駆動レバー 218のカムピン 226との係合位置が変動している間（第 1 の遮光板 212が回動している間）は、ガイド溝 408と第 2の駆動レバー 221のカムピン 229との係合位置は変動しなヽ (第 2の遮光板 215は回動して、な、)。逆にガイド溝 408と第 2の駆動レバー 221のカムピン 229との係合位置が変動している間（第 2 の遮光板 215が回動している間）は、ガイド溝 407と第 1の駆動レバー 218のカムピン 226との係合位置は変動しなヽ (第 1の遮光板 212は回動して、な、)。

[0072] このように実施の形態 3でも、第 1及び第 2の遮光板 212、 215の回動のタイミングが互いに異なるようになっており、これは、第 1及び第 2のガイド部材 405、 406に形成されているガイド溝 407、 408の形状を変えることにより構成される。

また、ラック 401には、図 17に示すラック 401の位置が通常使用状態等の各状態の位置に移動したことを検出する位置検出センサーが設けられている。

[0073] 図 17の（a)は通常使用状態を示し、図 17の（b)は高コントラスト状態を示し、図 17 の（c)は映像ミュート状態を示している。

図 17から、ラック 401の長手方向（直線運動方向）において、ラック 401と平行して配された第 1ベースの両端部には 2個の検出突部 411、 412が設けられ、同様にラック 401と平行して配された第 2ベースの中央部から一方の端部に至る範囲に検出突部 413が設けられている。

[0074] 第 1ベース及び第 2のベースは、特に図示していないが、例えば、図 14において左右方向に延伸する第 1及び第 2ベースがラック 401の下方で上下に間隔を置いた状態で設けられている。

なお、第 1ベース及び第 2ベースの配置、上述に限定するものではなぐ例えば、ラック 401を挟む状態で上下方向の間隔をおいて配しても良い。また、検出突部 411、 412、 413は、図 17では、その突出量を変えている力これは、位置検出センサーとの位置関係の説明を容易にするために、便宜上突出量を変えている。

[0075] 位置検出センサーは、図 17の（a)に示すように、通常使用状態において検出突部 411、 412により押圧される位置に酉己された 2つのセンサー 212、 237と、図 17の（b) に示すように、高コンストラスト状態において検出突部 413により押圧される位置に配された 1つの位置検出センサー 238との 3つが設けられている。なお、ここでの位置検出センサーは、実施の形態 1で説明した位置検出センサーと同じである。

[0076] 次に各状態について説明する。

まず通常使用状態においては、図 14に示すように、第 1の駆動レバー 218のカムピン 226と第 2の駆動レバー 221のカムピン 229とが、対応するガイド溝 407、 408の一端 (ここでは左端）に位置している。

このとき、位置検出センサー 212、 237が、図 17の（a)に示すように、検出突部 411 、 412に押圧され、ラック 401の位置が通常使用状態を示す位置にあることを検出する（この停止位置が、本発明の「第二停止位置」に相当する。 ) o

[0077] この通常使用状態力高コントラスト状態の指示があった場合には、図 14の状態から DCモータは出力軸 409を図中に示す矢印 O方向に回転をさせる。これにより、ラック 401がピ-オン 410を介して矢印 P方向に移動する。

このラック 401の移動に伴って、第 1のベース及び第 2のベースが矢印 P方向に移動して、検出突部 411、 412が位置検出センサー 212、 237から離れる（図 17参照）

[0078] そして、この移動により第 1の駆動レバー 218のカムピン 226と第 1のガイド部材 40 5のガイド溝 407との係合位置が変動して、第 1の駆動レバー 218が第 1の駆動レバ一支軸 219廻りを矢印 Q方向に回動し、第 1の遮光板 212が同じく矢印 Q方向に回動する。この第 1の遮光板 212の回動により光路を遮り、図 15に示す高コントラスト状態へと移る。

[0079] このように、通常使用状態力高コントラスト状態へと移ると、位置検出センサー 23 8が、図 17の（b)に示すように、第 2のベースの検出突部 413により当接され、ラック 4 01の移動を停止させる（この停止位置力本発明の「第一停止位置」である。 )。このとき、第 1の遮光板 212のみが回動し、第 2の遮光板 215は回動せずに第二の停止位置にある。

[0080] この高コントラスト状態力映像ミュート状態の指示があった場合には、図 15の状態力も DCモータは出力軸 409を図中に示す矢印 O方向にさらに回転させる。これによりラック 401がさらに矢印 P方向に移動する。

このラックの移動に伴って、第 1のベース及第 2のベースが矢印 P方向に移動する。このとき、第 2のベースの検出突部 413は、そのまま位置検出センサー 238を押圧したままの状態である。

[0081] そして、この移動により第 2の駆動レバー 221のカムピン 229と第 2のガイド部材 40 6のガイド溝 408との係合位置が変動して、第 2の駆動レバー 221が第 2の駆動レバ一支軸 222廻りを矢印 R方向に回動し、第 2の遮光板 215が矢印 R方向に回動して、光路を遮り、図 16に示す映像ミュート状態へと移る。

このように、高コントラスト状態力映像ミュート状態へと移ると、位置検出センサー 2 37が、図 17の（c)に示すように、第 1のベースの検出突部 411により押圧され、ラック 401の移動を停止させる（この停止位置力本発明の「第一停止位置」である。 ) o

[0082] このように、遮光板 212、 215を回動駆動するために直線運動機構を利用することもできる。なお、この場合は、直線運動機構を配置するためのスペースとしては、回動運動機構であるカム付き歯車を使用した場合に比べて大きくなる可能性はあるものの、カム付き歯車が榭脂材料やアルミダイキャスト材料によって部品を構成しなければ、けな、のに比べて、直線運動機構は板金材料によって部品を構成することが可能になるため、部品の金型費を削減することが可能であるという効果がある。

[0083] (変形例）

以上、本発明を実施の形態に基づいて説明した力本発明の内容が、上記実の形態 1〜3に示された具体例に限定されないことは勿論であり、例えば、以下のような変形例を実施することができる。

1.遮光板の枚数

実施の形態 1〜3でのシャッター装置は 2枚の遮光板を備えていたが、本発明のシャッター装置は 3枚以上の遮光板を備えていても良い。 3枚以上の遮光板を備える場合も、遮光板の回動軸と遮光板の先端との距離 (遮光板の回動半径)が光路の横断面における直径よりも小さくなるように構成することで、遮光板の回動スペースを小さくすることがでさる。

[0084] また、 3枚以上の遮光板を用いる場合には、例えば、光路の横断面において当該光路を囲むように遮光板の回動軸を配すれば良、。

2.モードについて

上記実施の形態では、第 1の遮光板の動作モードは絞りモードで、第 2の遮光板の動作モードはミュートモードであり、第 1の遮光板と第 2の遮光板とが同じタイミングで回動しないように、ガイド溝の形状を任意に構成している。しかしながら、本発明の動作モードは、複数の遮光板のうち、 1つの遮光板だけが回動する場合に限定するものでない。

[0085] 例えば、 3枚の遮光板のうち、 2枚を絞りモードで動作させ、残りの 1枚をミュートモードで動作させても良ぐこの場合、絞りモードの 2枚の遮光板は、

同時に回動させるようにしても良い。

逆に、 1枚の遮光板を絞りモードで回動させ、残り 2枚の遮光板をミュートモードで動作させても良ぐこの場合、ミュートモードの 2枚の遮光板は、同時に回動させるようにしても良い。

[0086] 上記実施の形態及び当該変形例で説明した動作モードは、ミュートモードと絞りモードの 2種類であつたが、複数の遮光板の回動を任意に設定して、ミュートモードと絞りモードとが一体になつたような動作モードで、各遮光板の回動動作を互いに異なるようにしても良い。この場合、異なる動作モードとは、遮光板の異なる動作を指す。そして、このような例としては、例えば、複数の遮光板を異なる回動速度で回動させる場合や、複数の遮光板が回動しだす時期（タイミング)を変えた場合も含まれる。

[0087] 3.動力伝達機構

実施の形態 1での動力伝達機構は、駆動源からの駆動により往復回動運動する力ム付歯車と、当該カム付歯車の側面に形成されたカム溝と、前記カム溝に係合するピンを有して所定軸廻りに回動する駆動レバーとを備え、カム付歯車の回動により、駆動レバーとカム溝との係合位置が変動して、駆動レバーがその回動力（駆動力）を、当該駆動レバーのピンを介して遮光板に間接的に伝達している。

[0088] 一方、実施の形態 3での動力伝達機構は、駆動源からの駆動力により往復直線運動するラックと、当該ラックに装着され且つガイド溝を有するガイド部材と、前記ガイド溝に係合するピンを有して所定軸廻りに回動する駆動レバーとを備え、ラックの回動により、駆動レバーとカム溝との係合位置が変動して、駆動レバーがその回動力を、当該駆動レバーのピンを介して遮光板に間接的に伝達している。

[0089] し力しながら、本実施の形態に係る動力伝達機構は、上記の駆動レバーを必ず必要とするものではなぐカム付歯車のカム溝又はラックに取着されたガイド部材のガイド溝に係合するピンを遮光板に設け、カム付歯車又はラックの駆動力を遮光板に直接的に伝達するようにしても良、。

なお、駆動レバーを介して駆動力を遮光板に伝達する場合、遮光板のピンが駆動レバーのガイド溝に係合する（実施の形態では、遮光板の長溝 (ガイド溝）に駆動レバーのピンが係合する）ように構成しても良、のは言うまでもな、。

[0090] 4.位置検出スィッチについて

本発明の実施の形態 1においては、位置検出センサー 237、 238、 239として、マイクロスイッチを使用した力これらの位置検出センサーは接点式のものに限らず、フオトインタラブターや、反射型の受光素子を用いたセンサーで検出する方法等でも良い。また、駆動源の DCモータ 235をステッピングモータにして、位置検出センサーを使用せずにモータのステップ数だけで制御することも可能である。また、ポテンシオメ一ターのように駆動部材の回動数をカウントできる検出機構を設ける方法でも良い。また、位置検出センサーの数は 1つに減らして、動作中に要する時間を計測することで他の位置における動きを制御することも可能である。

産業上の利用可能性

[0091] 本発明に力かるシャッター装置及び駆動方法は、 1つの駆動源によって複数の遮光板を選択的に駆動することができ、それぞれの遮光板の移動に伴う複数の機能を任意に作動させることが可能となり、その結果、非常に省スペースで部品点数の少ない複数機能を有したシャッター装置を構成でき、小型軽量ィ匕ゃ低コストィ匕が図れるため、投写型表示装置の映像遮断用のシャッター及び絞り用シャッターの装置及び駆動方法等として有用である。

Claims

請求の範囲

[1] 光路と略直交する複数の回動軸のそれぞれに回動自在に軸支された複数の遮光板と、

1つの駆動源と、

遮光板が光路を遮る量が最も多い第一停止位置と遮光板が光路を遮る量が最も少ない第二停止位置との間を前記遮光板の各々が異なった動作モードで回動するように、前記駆動源の駆動力を各遮光板に伝達する動力伝達機構と

を備え、

複数の遮光板の全てが前記第一停止位置にあるときに、前記光路を略完全に遮ることを特徴とするシャッター装置。

[2] 各遮光板の回動半径が前記光路の直径よりも小さい

ことを特徴とする請求項 1に記載のシャッター装置。

[3] 前記複数の遮光板はピン又はガイドを備え、

前記動力伝達機構は、前記遮光板のピン又はガイドにそれぞれ係合するガイド又はピンと、前記駆動源の駆動力により往復運動する 1又は複数の可動体とを備え、可動体の往復運動によって前記遮光板との係合位置が変動して、駆動力を伝達することを特徴とする請求項 1に記載のシャッター装置。

[4] 前記複数の遮光板はピン又はガイドを備え、

前記動力伝達機構は、前記遮光板のピン又はガイドにそれぞれ係合するガイド又はピンと、前記駆動源の駆動力により往復運動する 1又は複数の可動体とを備え、可動体の往復運動によって前記遮光板との係合位置が変動して、駆動力を伝達することを特徴とする請求項 2に記載のシャッター装置。

[5] 前記可動体は、前記各遮光板に対応して設けられた複数の歯車であり、前記ガイドは、各歯車の側面に形成され且つ各動作モードに対応したカム形状のガイド溝である

ことを特徴とする請求項 4に記載のシャッター装置。

[6] 複数の歯車は互いに連結して、一方の歯車から他方の歯車へと前記駆動源の駆動力を伝えることを特徴とする請求項 5に記載のシャッター駆動装置。

[7] 前記可動体は、直線的な往復運動をし、当該可動体に各遮光板に対応したガイドが設けられている

ことを特徴とする請求項 3に記載のシャッター駆動装置。

[8] 前記複数の遮光板の数は 2つであり、

当該各遮光板の面積は、前記光路の横断面積を 2分割した面積と略等ヽことを特徴とする請求項 1に記載のシャッター装置。

[9] 前記複数の遮光板の数は 2つであり、

当該各遮光板の面積は、前記光路の横断面積を 2分割した面積と略等ヽことを特徴とする請求項 6に記載のシャッター装置。

[10] 前記複数の遮光板の数は 2つであり、

当該各遮光板の面積は、前記光路の横断面積を 2分割した面積と略等ヽことを特徴とする請求項 7に記載のシャッター装置。

[11] 動力伝達機構により 1つの駆動源力もの駆動力を伝達して、光路と略直交する複数の回動軸のそれぞれに回動自在に軸支された複数の遮光板を、前記遮光板が光路を遮る量が最も多!、第一停止位置と遮光板が光路を遮る量が最も少な!、第二停止位置との間で回動するシャッター駆動装置の駆動方法であって、

前記動力伝達機構は、複数の遮光板を異なった動作モードで回動することを特徴とする駆動方法。

[12] 前記複数の遮光板はピン又はガイドを備え、

前記動力伝達機構は、前記遮光板のピン又はガイドにそれぞれ係合するガイド又はピンと、前記駆動源の駆動力により往復運動する 1又は複数の可動体とを備え、可動体の往復運動によって前記遮光板との係合位置が変動して、駆動力を伝達することを特徴とする請求項 11に記載の駆動方法。

[13] 前記可動体は、前記複数の遮光板に対応した複数の歯車により構成され、当該歯車の側面に各動作モードに対応したガイド溝を有する

ことを特徴とする請求項 12に記載の駆動方法。

[14] 前記複数の歯車は互いに連結され、一方の歯車から他方の歯車へと前記駆動源の駆動力を伝える

ことを特徴とする請求項 13に記載の駆動方法。

[15] 前記可動体は、直線運動をし、当該可動体に前記複数のガイドが設けられていることを特徴とする請求項 12に記載の駆動方法。

[16] 前記複数の遮光板の数は 2つであり、

当該各遮光板の面積は、前記光路の横断面積を 2分割した面積と略等ヽことを特徴とする請求項 11に記載の駆動方法。

[17] 前記複数の遮光板の数は 2つであり、

当該各遮光板の面積は、前記光路の横断面積を 2分割した面積と略等ヽことを特徴とする請求項 14に記載の駆動方法。

[18] 前記複数の遮光板の数は 2つであり、

当該各遮光板の面積は、前記光路の横断面積を 2分割した面積と略等ヽことを特徴とする請求項 15に記載の駆動方法。