JP4766036B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、比較的に長身で、屋外に設置される線状のアンテナ素子を有する簡易構造のアンテナ装置に関するものである。
従来、屋外に設置するアンテナ装置には、アンテナのメインマストである支柱に耐環境カバーを設けて、この耐環境カバーの内部にループアンテナと反射板とが配置されたものがある(例えば、特許文献1参照)。なお、特許文献1には、風によるアンテナ装置の振動対策として、耐環境カバー(カバー4)の外部表面に沿った空気の剥離点を最適化することによって低減することができる。図6に示すように耐環境カバーの形状は、正24角形の方が円形に比して揚力係数が小さく、振動が小さいことがわかる。したがって、断面形状が円形の場合に比して正多角形、特に正24角形にする場合の方が、振動が小さいカバーを実現することができる。この多角形の角数が4すなわち正方形の場合には、風荷重の低減が十分でなくなることから好ましくなく、角数が5以上の正多角形であることが好ましい旨の記載がある。
また、特許文献1には、カバー4の断面形状が円形あるいは略円形である場合であっても、空気の剥離点を最適化することができる。すなわち、カバー4の外部表面側に、断面形状が半径0.5〜10mm程度の半球上のくぼみ(ディンプル)を設けるようにする。このくぼみによって、カバー4の外部表面に沿った空気の剥離点を最適化し、変動揚力の発生の低減し、風荷重および着雪量の低減を図ることができる(図7、図8)旨の記載もある。
さらに、屋外に設置するアンテナ装置には、アンテナ取付柱を含む支持塔上のアンテナ部の長さと重さに対応した制振能力を持つ制振装置を備えたものがある(例えば、特許文献2参照)。なお、特許文献2には、風によるアンテナ装置の振動対策として、渦(カルマン渦)よけの螺旋状の突起物(ひれ、リブ等)を取付けてカルマン渦の効果を低減する旨の記載がある。
従来、簡易構造のアンテナ装置には、導体パターンを誘電体シートに設け、この誘電体シートを誘電体支持体に巻き付けて被着し、導体パターンがアンテナ素子としてプリントモノポールによるダイバーシチアンテナを構成したものがあった(例えば、特許文献3)。
特開2003−209423号公報(段落番号「0030」〜「0041」、第1図、第2図、第6図〜第8図)
特平9−291968号公報(段落番号「0001」〜「0014」、「0032」第1図〜第3図)
特平11−330833号公報(段落番号「0056」〜「0060」、第3図)
しかし、特許文献1に記載のアンテナ装置は、耐環境カバーの内部にループアンテナと反射板とが配置する構造を採っているので構造が複雑となり、装置全体が大型化してしまう可能性があるという課題があった。また、屋外に設置する比較的に長身のアンテナ装置では、必然的に風に対する対策を求められるために、その対策のために耐環境カバーの構造が複雑となりアンテナ装置全体がさらに複雑化してしまうという課題もある。同様に、特許文献2に記載のアンテナ装置にも、アンテナ取付柱を含む支持塔上のアンテナ部の長さと重さに対応した制振能力を持つ制振装置を備えており、アンテナ装置全体が複雑化してしまうという課題がある。
なお、特許文献1及び2に代表される柱状(線状)の構造であるアンテナ装置の放射素子は、導電性の高い金属材料を用いており、軽量化の必要がある場合は、素子に用いている柱状(線状)の構造物の薄肉化や多段化構造することで対応してきたが、さらなる軽量化や支線などの支持部材を十分に設けられない際には、外風による振動等に対する強度・剛性を確保することが困難となる課題があった。
一方、特許文献3に記載されたアンテナ装置は、モノポールアンテナとして動作する導体パターンを誘電体シートに被着した軽量なものであるが、屋外に設置し、比較的に長身のアンテナ装置に特許文献3に記載されたアンテナ装置を適用すると、屋外の温度変化が激しい環境下では、導体パターンと誘電体シートとの線膨張係数の違いから、導体パターンが誘電体シートから剥離してしまう可能性があるという課題がある。また、風によるアンテナ装置の振動対策として、特許文献1及び2に記載されたアンテナ装置に用いられている手法を特許文献3に記載されたアンテナ装置に採用すると、特許文献1及び2と同じにようにアンテナ装置全体の構造が複雑になるという課題が生じる可能性が高いが、その課題を避けるために、アンテナ装置を支線により保持するようにアンテナ装置を構成すると、支線が取付が困難な環境にアンテナ装置を設置することが困難となるという課題が生じてしまう。
この発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、アンテナパターン(放射素子)が設けられたメインマストである構造物の軽量化を図りつつ、強度・剛性も確保し、支線が取付が困難な環境においても屋外に設置すること可能である簡易構造を有する新規なアンテナ装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明に係るアンテナ装置は、屋外に設置し、モノポールアンテナとして動作するアンテナ装置であって、設置面に建てられ、メインマストとなる柱状誘電体と、この柱状誘電体に沿って先端から基端に亘り張られた導電性素線と、この導電性素線と一端が接続され、前記柱状誘電体が設置された設置面に他端が接続された給電部と、前記柱状誘電体に沿って先端から基端に亘張られた少なくとも4本の素線とを備え、前記柱状誘電体の周囲に前記導電性素線及び前記少なくとも4本の素線が、それぞれ所定の間隔で前記柱状誘電体に保持されていることを特徴とするものである。
請求項2の発明に係るアンテナ装置は、前記少なくとも4本の素線が、導電性のものを含む請求項1に記載のものである。
請求項3の発明に係るアンテナ装置は、前記柱状誘電体に前記導電性素線及び前記少なくとも4本の素線を縛着する複数の絶縁性又は導電性の固定具を有し、前記導電性素線及び前記少なくとも4本の素線の一部が前記柱状誘電体から離隔可能に設けられた請求項1又は2に記載のものである。
請求項4の発明に係るアンテナ装置は、屋外に設置し、モノポールアンテナとして動作するアンテナ装置であって、設置面に建てられ、メインマストとなる柱状誘電体と、この柱状誘電体に沿って先端から基端に亘り、前記柱状誘電体に対して突起状に設けられた導電性多角柱と、この導電性多角柱と一端が接続され、前記柱状誘電体が設置された設置面に他端が接続された給電部と、前記柱状誘電体に沿って先端から基端に亘り前記柱状誘電体に対して突起状に設けられた少なくとも4本の多角柱とを備え、前記柱状誘電体の周囲に前記導電性多角柱及び前記少なくとも4本の多角柱が、それぞれ所定の間隔で前記柱状誘電体に保持されていることを特徴とするものである。
請求項5の発明に係るアンテナ装置は、前記少なくとも4本の多角柱が、導電性のものを含む請求項4に記載のものである。
請求項6の発明に係るアンテナ装置は、屋外に設置し、モノポールアンテナとして動作するアンテナ装置であって、設置面に建てられ、メインマストとなる柱状誘電体と、この柱状誘電体に沿って先端から基端に亘り、前記柱状誘電体に対して突起状に設けられた導電性多角柱と、この導電性多角柱と一端が接続され、前記柱状誘電体が設置された設置面に他端が接続された給電部と、前記柱状誘電体に沿って先端から基端に亘り前記柱状誘電体に対して突起状に設けられた少なくとも4本の多角柱とを備え、前記柱状誘電体の周囲に前記導電性多角柱及び前記少なくとも4本の多角柱、それぞれ所定の間隔で前記柱状誘電体に固着され、少なくとも1本の前記多角柱と前記柱状誘電体とが一体化されたことを特徴とするものである。
以上のように、請求項1に係る発明によれば簡易構造で自立し、導電性素線及び素線の総数が5本以上、柱状誘電体の周囲に、それぞれ所定の間隔で張られているので、風による振動の軽減も可能である屋外設置用のアンテナ装置を得ることができる。
請求項2に係る発明によれば、モノポールアンテナとして動作させる導電性素線の本数を選択できる簡易構造で自立し、導電性素線及び素線の総数が5本以上、柱状誘電体の周囲に、それぞれ所定の間隔で張られているので、風による振動の軽減も可能である屋外設置用のアンテナ装置を得ることができる。
請求項3に係る発明によれば、導電性素線及び素線を縛着する複数の絶縁性又は導電性の固定具を有するので、導電性素線及び素線の柱状誘電体への固定が容易な簡易構造で自立し、導電性素線及び素線の総数が5本以上、柱状誘電体の周囲に、それぞれ所定の間隔で張られているので、風による振動の軽減も可能である屋外設置用のアンテナ装置を得ることができる。
請求項4に係る発明によれば簡易構造で自立し、導電性多角柱及び多角柱の総数が5本以上、柱状誘電体の周囲に、それぞれ所定の間隔で設けられているので、風による振動の軽減も可能である屋外設置用のアンテナ装置を得ることができる。
請求項5に係る発明によれば、モノポールアンテナとして動作させる導電性多角柱の数を選択できる簡易構造で自立し、導電性多角柱及び多角柱の総数が5本以上、柱状誘電体の周囲に、それぞれ所定の間隔で設けられているので、風による振動の軽減も可能である屋外設置用のアンテナ装置を得ることができる。
請求項6に係る発明によれば簡易構造で自立し、導電性多角柱及び多角柱の総数が5本以上、柱状誘電体の周囲に、それぞれ所定の間隔で設けられているので、風による振動の軽減も可能である屋外設置用のアンテナ装置を得ることができる。
実施の形態に記載する本発明の構成はその1例であり、実施の形態に示すもののみに本発明が拘束されるものではない。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について図1〜4を用いて説明する。図1は、実施の形態1に係るアンテナ装置の構成図、図2は、実施の形態1に係るアンテナ装置の構成図、図2(a)は、アンテナ装置の全体図、図2(b)は、アンテナ装置に設けられたバインダ間の拡大図、図3は、実施の形態1に係るアンテナ装置の断面図(図1の点線ABの断面)図4は、実施の形態1に係るアンテナ装置の断面図(図2(a)、(b)の点線ABの断面)である。ただし、図4は、柱状誘電体に設けられた素線の一部が柱状誘電体から離隔可能に設けられている場合である図2に記載のアンテナ装置の断面図である。図1〜4において、1は地面などの設置面に建てられ、メインマストとなる柱状誘電体、2は柱状誘電体1に沿って先端から基端に亘り張られた導電性素線、3は導電性素線2と一端が接続され、柱状誘電体1が設置された設置面に他端が接続(接地)されたアンテナ装置の給電部、4は柱状誘電体1に沿って先端から基端に亘り、柱状誘電体の周囲に導電性素線2に加え、それぞれ所定の間隔で張られた少なくとも4本の素線、5は柱状誘電体1の基端の周囲に導電性素線2を縛着する導電性の給電用バインダ、6は給電部3と給電用バインダ5とを電気的に接続する給電線、7は柱状誘電体1に導電性素線2及び素線4を縛着する複数の絶縁性又は導電性の固定具であるバインダ、8はバインダ7の締め具合を調整する調整具である。なお、導電性素線2及び素線4の径は、柱状誘電体1の径のほぼ1/10である。もちろん、導電性素線2及び素線4の総数が5本以上であってもよい。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。
次に、構造と動作について説明する。柱状誘電体1には、繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics:FRP)などを用いることにより強度や剛性等が確保され、アンテナ装置の設置上の制約等から支線を張ることができない環境にある設置面(地面など)においても、支線を設けることなしにアンテナ装置を設置することができる。また、FRPなどの強度や剛性等が確保された誘電体を柱状誘電体1(メインマスト)に採用すると、従来の金属製アンテナ素子(メインマスト)では、薄肉化や段付き構造等により実現してきた軽量化が、材料面のみで実現可能となる。図1に示すアンテナ装置では、直線状の導電性素線2及び素線4は、柱状誘電体1に接着剤などで固定されており、図2に示すアンテナ装置では、波状の導電性素線2と素線4とは、固定具であるバインダ7で固定されているが、ぞれぞれの固定(縛着)方法を入れ換えて実施してもよいし、併用してもよい。
図1に示すように柱状誘電体1の外表面に2本の導電性素線2を柱状誘電体1の基端から先端に沿って取り付け、給電部3を接続することにより、導電性素線2がモノポールアンテナの放射素子として動作する。接続関係を説明すると、2本の導電性素線2を柱状誘電体1の基端に導電性の給電用バインダ5により縛着又は固定して、2本の導電性素線2同士を電気的に接続し、給電用バインダ5と給電部3とを給電線6により接続している。また、図1では、1本だけ見えているが、図3から分かるように、実際は導電性素線2の他に3本の絶縁性の素線4が柱状誘電体1に設けられている。素線4は、導電性素線2と同じように、柱状誘電体1の外表面に本の素線4を柱状誘電体1の基端から先端に沿って取り付けているなお、素線4は給電用バインダに縛着又は固定されていてもされていなくてもよく、柱状誘電体1に縛着又は固定されていればよい。
このように、予め、素線4を柱状誘電体1設けておくことで、アンテナ装置に求めるアンテナ特性の変更が求められ、素線4の何本か又は全てを導電性素線2入れ換える必要が生じたとしても、アンテナ装置の外観に大きな変化を与えること無く、また、導電性素線2と素線4との重量が近い物を利用しておけば、アンテナ装置の重量を変更することなくアンテナ特性の調整が行える。また、素線4は導電性素線2と同じ素材で構成しておけば、素線4の何本か又は全てを導電性素線2入れ換える必要なくなる。ただし、導電性素線を素線4として運用する場合は、その導電性素線を給電用バインダ5(給電線6)と絶縁しておく必要がある。言い換えれば、この絶縁状態と導通状態とを可変が容易にできるようにアンテナ装置(給電用バインダ5)を構成しておけば、アンテナ特性の切り換えが容易となる。もちろん、モノポールアンテナとして動作させる導電性素線2は、1本だけでもよい。さらに、図1及び2では給電部3をアンテナ素子に接続した場合を例にあげて説明を行っているが、導電性素線2上に放射に寄与する電流が流れる構造となっていればそれで構わない。要は、図1及び2に示した給電部3はアンテナ素子への電圧印加点を示すもので、電源としての特別な構造を示すものではない。
素線4を全て導電性素線2と交換又は切り換えを行い、5本の導電性素線2がともに給電部3に電気的に接続されるアンテナ装置として運用する際には、断面が図3の点線括弧内に示すような「理想的な素線の配置」である正5角形にできるだけ近づくように、それぞれの素線を所定の間隔を空けて設けるようにすれば、アンテナ装置の各素線の美観が保たれる。さらに、柱状誘電体1に設けられる素線4が2本、導電性素線2が3本ときは導電性素線2同士のみの断面が正3角形になるように導電性素線2を配置し、素線4が1本、導電性素線2が4本ときは導電性素線2同士のみの断面が正方形(正4角形)になるように導電性素線2を配置すれば、アンテナ装置の導電性素線2の美観が保たれる。もちろん、導電性素線2及び素線4の総数が5本以上の場合も、導電性素線2同士のみの断面が正多角形になるようにすればよい。また、導電性素線2が1本や2本の場合は、断面形状に特段の制約もなく、アンテナ装置の導電性素線2の美観が保たれる。なお、導電性素線2同士の長さを相互に変えることで、異なる周波数成分の電流が流れ易くなるため、広帯域のアンテナ特性を得ることができる。
図1では、直線状の導電性素線2と素線4とを図示しているが、直線以外の形状でもアンテナ特性が許す範囲であればよい。また、あえて導電性素線2の形状を複雑なものにして特性インピーダンスの調整に利用してもよい。なお、所望のアンテナ特性が得られるのであれば、導電性素線2は柱状誘電体1に全長に亘って取り付ける必要は無く、柱状誘電体1の一部に導電性素線2を設けてもよい。この場合は、導電性素線2の設置面側の端部を柱状誘電体1の基端みなし、導電性素線2の設置面と反対側の端部を柱状誘電体1の先端としてみなすこともできる。
また、実施の形態1に係るアンテナ装置は、図2に示すように、導電性素線2と素線4とをバインダ7により、柱状誘電体1に固定してもよい。この場合、バインダ7は、図2(a)に示すように7つに限定せずに、数を変更してもよく、柱状誘電体1の先端だけにバインダ7を設けて、導電性素線2をすだれ状に垂らす構成にしてもよい。このように、バインダ7を使用することにより、導電性素線2と素線4とを接着剤等で柱状誘電体1に固定する必要はなく、屋外の温度変化が激しい環境下により適用したアンテナ装置を得ることができる。また、図2(b)のように、調整具8を有するバインダ7を使用すれば、導電性素線2と素線4の取り外しや交換性が向上するのでメンテナンス性が高まる。もちろん、設置環境によっては、接着剤等の固定手段とバインダ7とを併用してもよい。
以上のように、実施の形態1では、2本の導電性素線2を導電性の給電用バインダ5により相互に電気的に接続させた上で、給電部3により高周波電圧を印加するアンテナ装置を説明したが、前述のように導電性素線2の1本のみに高周波電圧を印加することでもアンテナ素子として動作することは可能である。アンテナ装置の構成としては、この場合は、給電用バインダ5と導電性素線2の1本だけと電気的に接続するか、給電用バインダ5を廃して、給電線6と導電性素線2とを給電用バインダ5介さずに電気的に接続すればよい。ただし、アンテナ素子としての長さが十分に確保できない場合は(モノポール系アンテナでは使用周波数の4分の1波長以下の長さ)、アンテナの放射抵抗は小さくなるため、導電性素線2が保有する抵抗値が無視できなくなる場合がある。その場合は図2に示すバインダ7の一部又は全てを導電性のものを使用して、複数本の導電性素線2を相互に短絡させることで、合成抵抗値が低減できるため、抵抗分に消費される熱損失などを低減することができる。
図3及び4を用いて、アンテナ装置を屋外に設置した場合に関して説明する。アンテナ装置のメインマストを構成する支柱を屋外に設置する場合、様々な気象条件によって風速0〜40m/s程度の風が吹く可能性がある。この風が吹いてくる方向に対し、図3、4の上側の点線括弧内に示すように、支柱の後方にはカルマン渦が左右対称に渦列として発生し、これらの渦の周波数が支柱の固有振動数と一致するとロックイン状態となり支柱に励振振動が生じ、支柱と設置面との支持部には過大な負荷が生じる可能性があり、ロックイン状態にならないような振動低減対策を講じる必要がある。次に、実施の形態1に係るアンテナ装置を屋外に設置した場合に関して説明する。実施の形態1に係るアンテナ装置は、その構成を成すために元から設けられている合計本数5本の導電性素線2及び素線4が風振動を軽減する効果を有している。具体的に説明すると、図3に示すように、柱状誘電体1に設けられている導電性素線2及び素線4が風の流路を遮るので、柱状誘電体1の後方に生じるカルマン渦の左右対称性が乱れる確率が高まり、ロックイン状態に入り難くすることができるので風による振動を軽減する効果が生じる。なお、図3及び4を含めてカルマン渦に関する以降の図面全てに記載されたカルマン渦を模式的に示したものであるので、実際に生じるカルマン渦の形状とは必ずしも一致しない。
実施の形態1に係るアンテナ装置の風による振動軽減の効果は、導電性素線2及び素線4は柱状誘電体1に全長に渡って取り付けなくとも得ることができる。例えば、アンテナ特性に関係が比較的薄い素線4だけを柱状誘電体1の一部に取り付けた場合、つまり、素線4の長さが導電性素線3と異なる場合でも、風による振動の低減効果は得ることができ、アンテナ特性も導電性素線2の長さや形状に見合った特性を得ることがきる。また、アンテナ装置の導電性素線2の美観を保つためには、導電性素線2同士の断面形状が正多角形であればよかったが、風による振動低減のためには、柱状誘電体1に取り付けた合計本数5本の導電性素線2と素線4の断面が、図3の下側の点線括弧内に示すような「理想的な素線の配置」である正5角形にできるだけ近づくように、それぞれの素線を所定の間隔を空けて設けるようにすれば、風による振動を軽減する効果が向上し、導電性素線2及び素線4の径が柱状誘電体1の径のほぼ1/10であれは、より風による振動を軽減する効果が向上する。なお、導電性素線2及び素線4の総数が5本以上であるn+4本(nは自然数)であれば、導電性素線2と素線4の断面が、正(n+4)角形にできるだけ近づくようにすればよい。
図4に示すように、実施の形態1に係るアンテナ装置の風による振動軽減の効果は、導電性素線2及び素線4は、図1及び2に記載されているような形状さえ確保しておれば、柱状誘電体1に密着又は固定している必要はなく、緩みがあり密着していない状態、つまり、導電性素線2及び素線4の一部が柱状誘電体1から離隔可能に設けられていてもよい。その理由は、図4のように、図面上、柱状誘電体1の上と下にある素線4、4と柱状誘電体1との隙間に風が通り、カルマン渦の左右対称性を乱す効果があるためである。図4では点線で示した矢印の方向に素線4が離隔可能になっている様子が示されているが、もちろん、その他の素線4や導電性素線2が離隔可能になっていてもよい。このように、導電性素線2及び素線4の一部が柱状誘電体1から離隔可能に設けられた場合でも、アンテナ特性が確保でき、容易でかつ低コストな振動抑制対策が可能となる。ただし、風速により、導電性素線2の図1及び2に記載されているような形状が大幅に乱れてしまわない程度の取り付けが必要である。図1に示すものであれば、導電性素線2及び素線4を固定する間隔を調整すればよく、図2に示すものであれば、導電性素線2と素線4とを固定するバインダ7の数により調整するか、固定手段としてバインダ7以外の別の固定手段とバインダ7とを併用した場合は、導電性素線2と素線4とを固定するバインダ7の数に加え、バインダ7と併用した別の固定手段による電性素線2及び素線4を固定する間隔を調整すればよい。
また、図3と同じく、導電性素線2及び素線4の一部が柱状誘電体1から離隔可能に設けられているアンテナ装置でも、柱状誘電体1に取り付けた合計本数5本の導電性素線2と素線4の断面が、図4の下側の点線括弧内に示すような「理想的な素線の配置」である正5角形にできるだけ近づくように、それぞれの素線を所定の間隔を空けて設けるようにすれば、風による振動を軽減する効果が向上し、導電性素線2及び素線4の径が柱状誘電体1の径のほぼ1/10であれは、より風による振動を軽減する効果が向上する。なお、導電性素線2及び素線4の総数が5本以上であるn+4本(nは自然数)であれば、導電性素線2と素線4の断面が、正(n+4)角形にできるだけ近づくようにすればよい。
実施の形態1に係るアンテナ装置において、以上のようなアンテナ特性や風による振動の抑制効果を得るためには、導電性素線2を2本、素線4を3本の計5本の素線によりアンテナ装置を構成する必要はなく、前述のように、導電性素線2は1本以上であればアンテナ素子としての動作は確保できる。また、風による振動の抑制効果は、柱状誘電体1に設ける素線の数が5本以上であればよく、前述のように柱状誘電体1及び素線の断面形状は、できるだけ正多角形に近づくように、それぞれの素線を所定の間隔を空けて設けるようにすれば、風による振動を軽減する効果が向上する。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2について図5及び6を用いて説明する。図5は、実施の形態2に係るアンテナ装置の構成図、図6は、実施の形態2に係るアンテナ装置の断面図(図5の点線ABの断面)であり、図5及び6において、9は柱状誘電体1の天頂に先端部の内側を対向させ、柱状誘電体1を覆い、基端部を給電用バインダ5により柱状誘電体1に固定されたモノポールアンテナのアンテナ素子として動作する網状放射体である。なお、網状放射体9は両端が開放された管状であってもいいし、片端が開放された筒状であってもよい。図5に記載された網状放射体9は先端部を閉じ、基端部を開放した筒状になっており、この筒状の網状放射体9を柱状誘電体1に帽子のように被せた構造のアンテナ装置になっているが、網状放射体9の先端部を閉じずに管状として、柱状誘電体1の任意の位置に管状の網状放射体9を固定してもよい。図示はしてないが、この場合は、実施の形態1において説明したバインダ7で網状放射体9を固定すればよい。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。基本的な構造やアンテナの動作原理は、実施の形態1に係るアンテナ装置と同様である。
図5に示される網状放射体9は14本の縦糸と10本の横糸により構成されている。縦糸と横糸とは、それぞれ全ての糸が導電性であってもよいし、一部に絶縁性の糸を含めてもよく、求められるアンテナ性能に合わせて選択すればよい。実施の形態2に係るアンテナ装置と実施の形態1に係るアンテナ装置とを比較して説明すると、網状放射体9の縦糸は導電性素線2又は素線4に対応し、網状放射体9の横糸はバインダ7に対応するので、実施の形態1で説明した導電性素線2及び素線4、又は、導電性素線2のみが柱状誘電体1に設けられたアンテナ装置と実施の形態2に係るアンテナ装置とは、同じ効果を有する。ただし、網状放射体9の縦糸と導電性素線2又は素線4、網状放射体9の横糸とバインダ7は、それぞれ、本数が異なるので図2と図6に示されるアンテナ装置が完全に同じ効果を有しているわけでないが、発明の概念は同じである。したがって、実施の形態2に係るアンテナ装置は、実施の形態1に係るアンテナ装置の変形例でもあるともいえるのでアンテナ装置としての動作・効果の説明や網状放射体9の縦糸や横糸の本数や位置に関しての説明は、後段の説明に関する箇所を除き省略する。
図6を用いて実施の形態2に係るアンテナ装置を屋外に設置した場合に関して説明する。支柱及びカルマン渦(図6の上側の点線括弧内)の説明は、実施の形態1と同様なので省略する。柱状誘電体1に設けられている網状放射体9が風の流路を遮るので、柱状誘電体1の後方に生じるカルマン渦の左右対称性が乱れる確率が高まり、ロックイン状態に入り難くすることができるので風による振動を軽減する効果が生じる。実施の形態2に係るアンテナ装置の風による振動軽減の効果は、網状放射体9は柱状誘電体1に全長に渡って取り付けなくとも得ることができる。これは、網状放射体9にアンテナ特性に比較的関連性が低い絶縁性の縦糸が含まれているのであれば、絶縁性の縦糸だけを柱状誘電体1の一部に取り付けた場合、つまり、絶縁性の縦糸の長さが導電性の縦糸と異なる場合においてもいえることである。アンテナ特性や風による振動の低減効果は、網状放射体9の導電性部分の長さや形状に見合った特性を得ることができる。導電性の縦糸よりも絶縁性の縦糸が長い場合は、網状放射体9の端部の一部から糸が延びたようになり、絶縁性の縦糸よりも絶縁性の縦糸が短い場合は、網状放射体9の網目の密度が一部粗くなっている部分ができる。もちろん、導電性の縦糸同士の長さが異なっていてもよく、実施の形態1において説明した導電性素線2同士の長さを相互に変えることで、異なる周波数成分の電流が流れ易くなるため、広帯域のアンテナ特性を得ることができるという効果も、導電性の縦糸同士の長さを相互に変えることで得ることができる。
アンテナ装置に設けられた網状放射体9の縦糸の美観を保つためには、実施の形態1で説明した導電性素線2同士の配置と同じく、網状放射体9の縦糸同士の断面形状が正多角形であればよかったが、風による振動低減のためには、柱状誘電体1に取り付けた合計本数14本の網状放射体9の縦糸の断面が、図6の中ほどの点線括弧内に示すような「理想的な縦糸の配置」である正14角形にできるだけ近づくように、それぞれの素線を所定の間隔を空けて設けるようにすれば、風による振動を軽減する効果が向上し、網状放射体9の縦糸の径が柱状誘電体1の径のほぼ1/10であれは、より風による振動を軽減する効果が向上し、網状放射体9の縦糸を柱状誘電体1に全て固定すれば、図3に示すようなカルマン渦を生じさせ、網状放射体9の縦糸を柱状誘電体1に一部固定すれば、図4に示すようなカルマン渦を生じさせることになるので、実施の形態1のような風による振動を軽減する効果が得られる。また、網状放射体9の縦糸の総数が5本以上であるn+4本(nは自然数)であれば、導電性素線2と素線4の断面が、正(n+4)角形にできるだけ近づくようにすればよいので、実施の形態1に記載されたアンテナ装置のように、網状放射体9の縦糸(導電性素線2及び素線4に対応)を5本としてもよい。その場合の断面図は、図6の下側の点線括弧内に示される物である。つまり、図5及び6に示す網状放射体9は、縦糸が14本、横糸が10本の場合を示しているが、実施の形態1と同様に縦糸は5本以上でよく、横糸はバインダ7と同じで任意の本数でよい。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3について図7〜9を用いて説明する。図7は、実施の形態3に係るアンテナ装置の構成図、図7(a)は、アンテナ装置の全体図、図7(b)は、アンテナ装置の柱状誘電体の天頂(先端)部付近拡大図、図8は、実施の形態3に係るアンテナ装置の断面図(図7の点線ABの断面)、図9は、実施の形態3に係るアンテナ装置の柱状誘電体への導電性多角柱形成工程図(一例)、図9(a)は、柱状誘電体断面図(導電性多角柱前)、図9(b)は、柱状誘電体断面図(導電性多角柱後)であり、図7〜9において、10は柱状誘電体1に沿って先端から基端に亘り、柱状誘電体1に対して突起状に設けられた導電性多角柱、11は柱状誘電体1に沿って先端から基端に亘り、柱状誘電体1の周囲に導電性多角柱10に加え、それぞれ所定の間隔で、柱状誘電体1に対して突起状に設けられた少なくとも4つの多角柱である。なお、多角柱11(導電性多角柱10)と柱状誘電体1とは一体化してもよい。給電用バインダ5は、導電性多角柱11とともに多角柱11を柱状誘電体1に縛着することが一般的であるが、多角柱11は、絶縁性であるので必ずしも給電用バインダ5である必要ない。また、導電性多角柱10が柱状誘電体1に接着剤や螺子等で固定されている場合は、給電用バインダ5を設けずに、給電線6と導電性多角柱10と直接接続してもよい。さらに、図7及び8に示す導電性多角柱10及び多角柱11は3角柱であるが、柱状誘電体1に固定できる形状であれば、どのような多角柱であってもよいし、円柱であってもよいが、その場合の構造は、実施の形態1で説明したアンテナ装置と同等の構成となるので、実施の形態3での説明は省略する。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。
図7に示す実施の形態3に係るアンテナ装置と実施の形態1に係るアンテナ装置とを比較して説明すると、導電性多角柱10は導電性素線2に対応し、多角柱11は素線4に対応するので、図7に示すアンテナ装置は、実施の形態1で説明した導電性素線2及び素線4、又は、導電性素線2のみが柱状誘電体1に設けられたアンテナ装置と同じ効果を有する。したがって、実施の形態3に係るアンテナ装置は、実施の形態1及び2に係るアンテナ装置の変形例でもあるともいえるのでアンテナ装置としての動作・効果の説明や導電性多角柱10や多角柱11の本数や位置に関しての説明は、後段の説明に関する箇所を除き省略する。
実施の形態3に係るアンテナ装置を屋外に設置した場合に関して説明する。支柱及びカルマン渦(図8の上側の点線括弧内)の説明は、実施の形態1及び2と同様なので省略する。実施の形態3に係るアンテナ装置は、その構成を成すために元から設けられている合計本数5本の導電性多角柱10及び多角柱11が風振動を軽減する効果を有している。具体的に説明すると、図8に示すように、柱状誘電体1に設けられている導電性多角柱10及び多角柱11が風の流路を遮るので、柱状誘電体1の後方に生じるカルマン渦の左右対称性が乱れる確率が高まり、ロックイン状態に入り難くすることができるので風による振動を軽減する効果が生じる。実施の形態3に係るアンテナ装置の風による振動軽減の効果は、導電性多角柱10及び多角柱11は柱状誘電体1に全長に渡って取り付けなくとも得ることができる。例えば、アンテナ特性に関係が比較的薄い多角柱11だけを柱状誘電体1の一部に取り付けた場合、つまり、多角柱11の長さが導電性多角柱10と異なる場合でも、風による振動の低減効果は得ることができ、アンテナ特性も導電性多角柱10の長さや形状に見合った特性を得ることがきる。また、アンテナ装置の導電性多角柱10の美観を保つためには、実施の形態1で説明した導電性素線2同士の配置と同じく、導電性多角柱10同士の断面形状が正多角形であればよかったが、風による振動低減のためには、柱状誘電体1に取り付けた合計本数5本の導電性多角柱10と多角柱11の断面が、図8の点線括弧内に示すような「理想的な素線の配置」である正5角形にできるだけ近づくように、それぞれの素線を所定の間隔を空けて設けるようにすれば、風による振動を軽減する効果が向上し、導電性多角柱10及び多角柱11の突起部の高さが柱状誘電体1の径のほぼ1/10であれは、より風による振動を軽減する効果が向上する。突起部の高さに関し、図11を用いて詳しく説明すると、風方向のほぼ正面に配置された多角柱11の矢印の長さが突起部の高さを示している。なお、導電性多角柱10及び多角柱11の総数が5本以上であるn+4本(nは自然数)であれば、導電性多角柱10及び多角柱11の断面が、正(n+4)角形にできるだけ近づくようにすればよい。もちろん、導電性多角柱10同士の長さが異なっていてもよく、実施の形態1において説明した導電性素線2同士の長さを相互に変えることで、異なる周波数成分の電流が流れ易くなるため、広帯域のアンテナ特性を得ることができるという効果も、導電性多角柱10同士の長さを相互に変えることで得ることができる。
図9を用いて、実施の形態3に係るアンテナ装置の柱状誘電体1と多角柱11との一体化を図るために、柱状誘電体1と多角柱11とを一体成形加工により製造する方法に関して説明する。この場合は、導電性多角柱10の形成方法が大きく分けて二通りある。まず、図9に示していない方法を説明する。柱状誘電体1と多角柱11との形状を施した金型等を用いて柱状誘電体1と多角柱11とを一体成形により製造した後に、柱状誘電体1に導電性多角柱10を固定する。次に、図9に示した方法を説明する。この方法では、図9(a)に示すように最終的に導電性多角柱10となる突起部、最終的に多角柱11となる突起部及び柱状誘電体1の形状を施した金型等を用いて柱状誘電体1と突起部とを一体成形により製造した後に、最終的に導電性多角柱10となる突起部に導体を固定することより、導電性多角柱10を形成する。導電性多角柱10の形成方法は、図9(b)に示す金属などの導体板を曲げた導体を突起部にあてがい固定すればよい。固定方法は、接着剤等や給電用バインダ5により固定してもよいし、図2に示すバインダ7を用いてもよい。その他の方法を導電性多角柱10の形成に採用してもよいが、特許文献3に記載されたアンテナ装置のように、導体を誘電体に被着させる方法を採用する場合は、屋外の温度変化が激しい環境下では、導体膜と棒状誘電体1(突起部)との線膨張係数の違いから、導体が棒状誘電体1(突起部)から剥離してしまう可能性があるので、導電性多角柱10の表面に保護膜を別途設ける必要がある。
実施の形態4.
この発明の実施の形態4について図10を用いて説明する。図10は、実施の形態4に係るアンテナ装置の構成図、図10(a)は、ログペリアンテナ構成図、図10(b)は、ログペリアンテナ模式図であり、図10において、12は給電部3の接地線、13は給電線6及び接地線12を短絡しないように保持するログペリアンテナ支柱、14はログペリアンテナ支柱13に形成されたログペリアンテナのアンテナ素子、15はログペリアンテナ支柱13に形成されたアンテナ素子であり、接地線12は実施の形態1〜3に係るアンテナ装置では、モノポールアンテナであるので設置面に接続されて接地されており、図示していない。アンテナ素子14,15は実施の形態1〜3に係るアンテナ装置(放射素子を備えた柱状誘電体1)のいずれかにより構成されている。つまり、アンテナ素子14、15は、柱状誘電体1、導電性素線2(網状放射体9、導電性多角柱10)、素線4(多角柱11)、給電用バインダ7等から構成されている。ただし、アンテナ素子14は給電線6と電気的に接続されているが、アンテナ素子15は接地線12と電気的に接続されている。なお、図10に記載のログペリアンテナは、例として実施の形態1に係るアンテナ装置(モノポールアンテナ)によりアンテナ素子14、15を構成している。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。
実施の形態1〜3に係るアンテナ装置は、モノポールアンテナを例にあげたが、この発明は、線状のアンテナ素子を有するログペリオディックアンテナ(ログペリアンテナ)、ダイポールアンテナやオープンスリーブアンテナ等を構成するアンテナ素子に本発明の技術を適用することもできる。図10(b)に示すようなアンテナ素子14とアンテナ素子15とを交互に設ける必要がある複雑な構造であるログペリアンテナに適用することにより(図10(a))、その複雑な構造を簡易なものにすることができるという効果がある。
この発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の構成図である。 この発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の構成図である。 この発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の断面図である。 この発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の断面図である。 この発明の実施の形態2に係るアンテナ装置の構成図である。 この発明の実施の形態2に係るアンテナ装置の断面図(図5の点線ABの断面)である。 この発明の実施の形態3に係るアンテナ装置の構成図である。 この発明の実施の形態3に係るアンテナ装置の断面図(図7の点線ABの断面)である。 この発明の実施の形態3に係るアンテナ装置の柱状誘電体への導電性多角柱形成工程図(一例)である。 この発明の実施の形態4に係るアンテナ装置の構成図である。
符号の説明
1…柱状誘電体、2…導電性素線、3…給電部、4…素線、5…給電用バインダ、
6…給電線、7…バインダ、8…調整具、9…網状放射体、10…導電性多角柱、
11…多角柱、12…接地線、13ログペリアンテナ支柱、14…アンテナ素子、
15…アンテナ素子

Claims (6)

  1. 屋外に設置し、モノポールアンテナとして動作するアンテナ装置であって、設置面に建てられ、メインマストとなる柱状誘電体と、この柱状誘電体に沿って先端から基端に亘り張られた導電性素線と、この導電性素線と一端が接続され、前記柱状誘電体が設置された設置面に他端が接続された給電部と、前記柱状誘電体に沿って先端から基端に亘張られた少なくとも4本の素線とを備え、前記柱状誘電体の周囲に前記導電性素線及び前記少なくとも4本の素線が、それぞれ所定の間隔で前記柱状誘電体に保持されていることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記少なくとも4本の素線は、導電性のものを含む請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記柱状誘電体に前記導電性素線及び前記少なくとも4本の素線を縛着する複数の絶縁性又は導電性の固定具を有し、前記導電性素線及び前記少なくとも4本の素線の一部が前記柱状誘電体から離隔可能に設けられた請求項1又は2に記載のアンテナ装置。
  4. 屋外に設置し、モノポールアンテナとして動作するアンテナ装置であって、設置面に建てられ、メインマストとなる柱状誘電体と、この柱状誘電体に沿って先端から基端に亘り、前記柱状誘電体に対して突起状に設けられた導電性多角柱と、この導電性多角柱と一端が接続され、前記柱状誘電体が設置された設置面に他端が接続された給電部と、前記柱状誘電体に沿って先端から基端に亘り前記柱状誘電体に対して突起状に設けられた少なくとも4本の多角柱とを備え、前記柱状誘電体の周囲に前記導電性多角柱及び前記少なくとも4本の多角柱が、それぞれ所定の間隔で前記柱状誘電体に保持されていることを特徴とするアンテナ装置。
  5. 前記少なくとも4本の多角柱は、導電性のものを含む請求項4に記載のアンテナ装置。
  6. 屋外に設置し、モノポールアンテナとして動作するアンテナ装置であって、設置面に建てられ、メインマストとなる柱状誘電体と、この柱状誘電体に沿って先端から基端に亘り、前記柱状誘電体に対して突起状に設けられた導電性多角柱と、この導電性多角柱と一端が接続され、前記柱状誘電体が設置された設置面に他端が接続された給電部と、前記柱状誘電体に沿って先端から基端に亘り前記柱状誘電体に対して突起状に設けられた少なくとも4本の多角柱とを備え、前記柱状誘電体の周囲に前記導電性多角柱及び前記少なくとも4本の多角柱、それぞれ所定の間隔で前記柱状誘電体に固着され、少なくとも1本の前記多角柱と前記柱状誘電体とが一体化されたことを特徴とするアンテナ装置。
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