JP2008202240A - 柱状構造物 - Google Patents
柱状構造物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008202240A JP2008202240A JP2007036722A JP2007036722A JP2008202240A JP 2008202240 A JP2008202240 A JP 2008202240A JP 2007036722 A JP2007036722 A JP 2007036722A JP 2007036722 A JP2007036722 A JP 2007036722A JP 2008202240 A JP2008202240 A JP 2008202240A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylindrical structure
- columnar structure
- linear member
- vortex
- columnar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
Abstract
【解決手段】円柱状構造物1は少なくとも下端部を固定した状態で設置され、線条部材6が円柱状構造物1上端部から円柱状構造物1下端部に向かってすだれ状に弛みのある状態で円柱状構造物1の周囲表面に複数取り付けた。
【選択図】図1
Description
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1の円柱状構造物の構成を示す外観図であり、図1(a)は円柱状構造物の上面図であり、図1(b)は円柱状構造物の側面図であり、図1(c)は各円柱状構造物をつなぐ支持構成の拡大図であり、図1(d)は図1(c)で示すA部の詳細図であり、図1(e)は図1(c)で示すB部の詳細図である。
円柱状構造物1の1次モード及び2次モードの振動を抑える位置に非金属の線条部材4と線条部材5を取り付ける。図2に示すように、線条部材4は円柱状構造物1の振動1次モードに対応するために円柱状構造物1の上端部付近に取り付け、線条部材5は2次モードに対応するため円柱状構造物1の中央付近に取り付け、円柱状構造物1が1次モード、2次モードで振れようとした場合に線条部材4、線条部材5が円柱状構造物1の1次モード、2次モードの動きを抑える方向に作用する。1次モード、2次モードでない場合の円柱状構造物1の微振動は、線条部材4、線条部材5をたるまない程度でつなぐことにより、互いの円柱状構造物1の動きは同期しづらいことで動きの違いにより互いの動きを線条部材4、線条部材5が抑制する。また、カルマン渦による振動の初期段階において線条部材4、線条部材5からのランダムに作用する引張力の影響により円柱状構造物1の周期振動を崩すことにより周期的な振動が起こりにくくなる。
野外に円柱状構造物1を設置する場合、種々の気象状況により台風等も含めると風速0m/s〜40m/s程度の風が吹く可能性がある。自然風でのレイノルズ数Reは流速uを円柱状構造物1の直径Dと流体の動粘性係数νを用いて無次元化したものであり、次式で示される。
Re=u・D/ν
レイノルズ数Reが4×104〜3×105の場合、円柱状構造物1後流渦の周波数fを無次元化したストローハル数Stは次式より求められるがこのレイノルズ数Reの範囲では0.2となる。
St=f・D/u
円柱状構造物1表面に衝突した流れにより、円柱状構造物1の後流に図12に示すカルマン渦列が生じ、この渦の円柱状構造物1表面からの周期的離脱が円柱状構造物1に反力として作用することによりカルマン渦による振動が生じる。
上記の式からわかるように、周波数fは流速uに応じて変化するため、流速uが変化してこの周波数fと円柱状構造物1の固有振動数とが一致すると、円柱状構造物1が共振して激しく揺れてしまう。
図1では線条部材6は円柱状構造物1の全長に施したが、図4に示すように円柱状構造物1の上端部にのみ線条部材6の長さを短くして、円柱状構造物1上端部のみに線条部材6をすだれ状にピンと張らない弛みのある状態で等間隔に5本の線条部材6を固定する対策を施しても上端部のカルマン渦による振動が振動での支配的影響力をもつため類似の効果はある。
線条部材6は螺旋状に巻いても効果があり、図5に示すように線条部材6を螺旋状に3本並行に円柱状構造物1に巻いていき適宜バインダー8で円柱状構造物1に固定する。線条部材6は円柱状構造物1に接触したりしなかったり円柱状構造物1に対して隙間が空くように固定しているため線条部材6まわりの渦14は線条部材6と円柱状構造物1の間を通る風によってできる渦と線条部材6の外側を通る渦によって渦が乱れ、3次元的に渦ができる位置も変わっていくため渦を乱す効果が得られることは言うまでもない。
図6に示すように断面が多角形形状の多角形棒状部材15の振動に対しても、すだれ状に線をピンと張らない弛みのある状態で固定することにより、線条部材6まわりの渦と多角形の先端でできる多角形先端渦16の違いによりカルマン渦の発生を乱すことから類似の効果が得られるのは言うまでもない。
図7は、この発明の実施の形態2による、円柱状構造物と線条部材の間の角度が角度αになるように、線条部材を円柱状構造物上端部からベースプレート2に接続した状態を示す概略図であり、図7(a)は各円柱状構造物に対して線条部材を1本接続した状態の上面図であり、図7(b)は各円柱状構造物に対して線条部材を1本接続した状態の側面図であり、図7(c)は各円柱状構造物に対して線条部材を2本接続した状態の上面図であり、図7(d)は各円柱状構造物に対して線条部材を2本接続した状態の側面図である。
図7で示すように、線条部材17は円柱状構造物1の上端部からベースプレート2に張ったものであり、ターンバックル18は線条部材17の固定がたるまない程度に張力をあたえて線条部材17を固定するものであり、角度αは円柱状構造物1と線条部材17との間の角度である。
図8は図7(a)及び図7(b)の状態を示す図である。
円柱状構造物1上端部付近での渦は線条部材17のある側とない側で渦のできかたが異なってくる。線条部材17がある側は、図8(a)及び図8(b)に示すように、線条部材17まわりの渦19が発生し、線条部材17のある側と無い側で風の流れ方向における円柱状構造物1後方に生じるカルマン渦のできかたは異なり、円柱状構造物1後方に発生するカルマン渦が左右対称にならないように片側の渦を壊すことにより風方向に対する揚力方向の振動を抑制する効果が生じる。円柱状構造物1の振動方向に平行に線条部材17を張ると円柱状構造物1後方の渦が円柱状構造物1後方の左右で対称でなくなるため振動抑制に大きな効果がある。また線条部材17は、円柱状構造物1の上端部での円柱状構造物1後方の左右にできる渦を乱すことと円柱状構造物1の振れ始めを抑えることができればよいので手で添える程度の小さな力で押さえる程度の張力がかけられればよいので線条部材17の固定はたるまない程度にターンバックル18等で張力をあたえて固定すればよい。
図7(c)及び図7(d)では線条部材17を8本用いて全方位からの風の流れに対する振動抑制を行っているが、図9に示すように線条部材17を各円柱状構造物1で90度ずつずらして張ることによっても、振動方向での振れ方向での線条部材17の反力を1つにすることにより振動方向での円柱状構造物1の動きが違うため、同期振動が起こりにくく振動を抑制する効果がある。
また90度でなくても、各円柱状構造物の間で反力が1つにすることができる角度であれば同様の効果を得ることができる。
図11はこの発明の実施の形態1,実施の形態2を施した円柱状構造物、及び円柱状構造物に何も対策を施していないもの円柱状構造物の根元部発生応力の計測結果を示す図である。
計測に用いた円柱状構造物の構造は、円柱直径6cm、高さ約2m、円柱ピッチ約40cmである。図11は、流れ方向での円柱状構造物1の2本において、各6か所ずつ円柱状構造物1根元部にひずみゲージを貼付けて発生応力を比較したものを示す。平均風速2〜4m/sにおいて実施の形態1、実施の形態2は対策なしの場合に比べ円柱状構造物1根元部の発生応力は大幅に低減される結果が得られた。
Claims (7)
- 少なくとも下端部を固定した状態で設置される柱状構造物において、
上端部から上記下端部に向かってすだれ状に弛みのある状態で、周囲表面に複数の線条部材を取り付けたことを特徴とする柱状構造物。 - 5本の線条部材を取り付けたことを特徴とする請求項1記載の柱状構造物。
- 複数の線条部材を等間隔に取り付けたことを特徴とする請求項1記載の柱状構造物。
- 少なくとも下端部を固定した状態で設置される柱状構造物について、
上端部から上記下端部に向かって螺旋状に弛みのある状態で、周囲表面に複数の線条部材を巻き付けたことを特徴とする柱状構造物。 - 少なくとも下端部を固定した状態で設置される柱状構造物において、
上端部から上記下端部を固定しているベースプレート上に線条部材を接続したことを特徴とする柱状構造物。 - 非金属の線条部材により、周囲に設置された他の柱状構造物と相互に接続したことを特徴とする請求項1、請求項4または請求項5のうちのいずれか1項記載の柱状構造物。
- 1次モード及び2次モードの振動を抑える位置に非金属の線条部材を取り付けることを特徴とする請求項6記載の柱状構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007036722A JP2008202240A (ja) | 2007-02-16 | 2007-02-16 | 柱状構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007036722A JP2008202240A (ja) | 2007-02-16 | 2007-02-16 | 柱状構造物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008202240A true JP2008202240A (ja) | 2008-09-04 |
Family
ID=39780023
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007036722A Pending JP2008202240A (ja) | 2007-02-16 | 2007-02-16 | 柱状構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008202240A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009130674A (ja) * | 2007-11-26 | 2009-06-11 | Mitsubishi Electric Corp | アンテナ装置 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55148873A (en) * | 1979-05-07 | 1980-11-19 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Combined chimneys of equal diameter |
JPS61184717A (ja) * | 1985-02-13 | 1986-08-18 | Dainichi Seika Kogyo Kk | 磁気記録媒体 |
JPH1061248A (ja) * | 1996-08-16 | 1998-03-03 | Ando Corp | 曲げ卓越型建物の制振構造 |
JP2000265708A (ja) * | 1999-03-19 | 2000-09-26 | Hitachi Zosen Corp | 塔状構造物の制振装置 |
JP2001295493A (ja) * | 2000-04-14 | 2001-10-26 | Ohbayashi Corp | 構造物の連結制振装置 |
JP2003106004A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Takenaka Komuten Co Ltd | ケーブル補強の免震構造物 |
-
2007
- 2007-02-16 JP JP2007036722A patent/JP2008202240A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55148873A (en) * | 1979-05-07 | 1980-11-19 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Combined chimneys of equal diameter |
JPS61184717A (ja) * | 1985-02-13 | 1986-08-18 | Dainichi Seika Kogyo Kk | 磁気記録媒体 |
JPH1061248A (ja) * | 1996-08-16 | 1998-03-03 | Ando Corp | 曲げ卓越型建物の制振構造 |
JP2000265708A (ja) * | 1999-03-19 | 2000-09-26 | Hitachi Zosen Corp | 塔状構造物の制振装置 |
JP2001295493A (ja) * | 2000-04-14 | 2001-10-26 | Ohbayashi Corp | 構造物の連結制振装置 |
JP2003106004A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Takenaka Komuten Co Ltd | ケーブル補強の免震構造物 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009130674A (ja) * | 2007-11-26 | 2009-06-11 | Mitsubishi Electric Corp | アンテナ装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10170215B2 (en) | Vibration resistant cable | |
CN102277830B (zh) | 一种用于斜拉桥的减振辅助索装置及斜拉桥 | |
KR101468302B1 (ko) | 콘크리트 곡선형 박스단면을 가로질러 배치하는 방법에 의한 케이블의 거더 정착공법 | |
Matteoni et al. | Effects of surface roughness and cross-sectional distortion on the wind-induced response of bridge cables in dry conditions | |
Ge et al. | Full aeroelastic model testing for examining wind-induced vibration of a 5,000 m spanned suspension bridge | |
Wen et al. | Experimental study of wake-induced instability of coupled parallel hanger ropes for suspension bridges | |
CN107528279B (zh) | 一种输电线路微风振动电磁防振金具 | |
McTavish et al. | An investigation of the mechanisms causing large-amplitude wind-induced vibrations in stay cables using unsteady surface pressure measurements | |
US11739482B2 (en) | Control device for bridge vortex-induced vibration | |
Cu et al. | Tuned mass-high damping rubber damper on a taut cable | |
CN202108000U (zh) | 一种用于斜拉桥的减振辅助索装置及斜拉桥 | |
JPH0849215A (ja) | 吊橋のケーブル構造 | |
JP2008202240A (ja) | 柱状構造物 | |
Fujino et al. | Cable vibrations and control methods | |
US8408154B2 (en) | Strakes | |
RU2697001C1 (ru) | Соединительный элемент для присоединения лопасти к ступице промышленного осевого вентилятора и лопастное устройство, содержащее указанный соединительный элемент | |
KR20120127951A (ko) | 폐합구조의 연결부재가 일체로 형성된 프리캐스트 세그먼트 및 이를 이용한 스트레스 리본교의 시공방법 | |
JP4709554B2 (ja) | 橋梁の主塔およびこれを備えた橋梁 | |
Zasso et al. | Peculiar aerodynamic advantages and problems of twin-box girder decks for long span crossings | |
Cai et al. | Dynamic response of a stack/cable system subjected to vortex induced vibration | |
Devi et al. | A study on wind induced vibration on lighting poles | |
Ahmad | In-plane dynamic behaviour of conventional and hybrid cable network systems on cable-stayed bridges | |
Golebiowska et al. | Cable vibration caused by wind | |
JP5619594B2 (ja) | 並列橋の制振構造 | |
JP2001193013A (ja) | 端箱桁橋梁 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20080707 |
|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20090107 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20110531 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110628 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20111108 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |