JP4765926B2 - 端子保護部材 - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤハーネスの搬送中等に使用する端子保護部材に関する。
ワイヤハーネスを製造するに当たっては、電線の端末に端子金具を接続したものをコネクタハウジングへの組付現場に搬送し、同組付現場で端子金具をコネクタハウジングに収容するようにしているが、上記搬送工程において端子金具の保護を図るために端子保護部材が用いられている(例えば、特許文献1参照)。具体例としては、図28に示すものが知られている。
このものは雌雄共用の端子保護部材であって、ハウジング1内に、雌端子2または雄端子を後方から挿入可能なキャビティ3が設けられて、その途中位置に、雄端子のタブを貫通可能な貫通孔5が開口された前壁4が形成されているとともに、雌端子2または雄端子に弾性的に係止するランス7を有する個別の抜け止め部材6(雌用のみを図示)が備えられ、抜け止め部材6が差し込まれる装着口8が、ハウジング1の下面からキャビティ3に達するように開口されている。
雌端子2を収容する場合は、雌用の抜け止め部材6が係止位置に差し込まれた状態でキャビティ3内に挿入され、本体部2Aが前壁4に当たったところでランス7により抜け止めされて収容され、搬送中において雌端子2が保護される。一方、組付現場では、抜け止め部材6を係止位置から引き戻すことにより雌端子2に対する係止が解除されるから、雌端子2をキャビティ3から引き抜いたのち、コネクタハウジングに対する組み付けに供することができる。
特開2005−85614公報
ここで搬送中においては、図28の矢線に示すように、電線Wが大きく振られることがあり、そうすると雌端子2がキャビティ3内でおじぎをするように傾くことで、抜け止め部材6に対して下方に押圧するような力が作用する可能性がある。一方この種の端子保護部材では、抜け止め部材6を係止位置から外す操作を、治具等を用いてワンタッチでできるようにしており、そのため係止位置での保持構造は、保持力を抑えるべくセミロック構造が取られている。そうすると、上記のように抜け止め部材6に対して雌端子2から大きな押圧力が作用すると、抜け止め部材6が係止位置から外れてしまうおそれがあった。
なお雄端子の場合は、タブが前壁4の貫通孔5に通されている関係上、キャビティ3内で傾く量は制限されるが、それでもある程度は傾くおそれがあり、同様に雄用の抜け止め部材に対して押圧力が作用することが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、抜け止め部材が係止位置から不用意に外れるのを防止するところにある。
求項1の発明は、電線の端末に接続され略角筒形の本体部内に弾性接触片が配された雌端子と、同じく電線の端末に接続され略角筒形の本体部の前端にタブが突設された雄端子と、前記雌端子と前記雄端子とが選択的に挿入可能なキャビティが設けられ、かつ同キャビティの途中位置に前記雄端子のタブを貫通する貫通孔が開口された前壁が設けられたハウジングと、前記雌端子に弾性的に係止するランスと、前記雌端子が前記ランスに係止された状態において同雌端子の前記本体部の前面が当たる保護壁とが設けられた雌用抜け止め部材と、前記雄端子に弾性的に係止するランスが設けられた雄用抜け止め部材と、前記雌用抜け止め部材と前記雄用抜け止め部材とが選択的に挿入可能とされ、前記ハウジングの側面から前記キャビティに達するように開口された抜け止め部材装着口と、前記雌用抜け止め部材と前記雄用抜け止め部材とをそれぞれのランスが前記雌端子または前記雄端子と係止可能な係止位置に保持する保持手段とが具備され、前記雌用抜け止め部材または前記雄用抜け止め部材が前記係止位置に保持された状態で前記キャビティに前記雌端子または前記雄端子が挿入されることにより、前記雌端子または前記雄端子は前記雌用抜け止め部材の前記ランスまたは前記雄用抜け止め部材の前記ランスで抜け止めされて前記キャビティ内に収容されるようになっており、かつ、前記抜け止め部材装着口内における前記キャビティの内壁には、前記雌端子の前記本体部または前記雄端子の前記本体部における前記雌用抜け止め部材または前記雄用抜け止め部材と対向する側の面の側縁を受けて、前記雌端子または前記雄端子が前記雌用抜け止め部材または前記雄用抜け止め部材を前記係止位置から外れる方向に押圧するのを規制するリブが設けられている構成としたところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
電線の端末に接続された雌端子または雄端子は、係止位置に保持された雌用抜け止め部材のランスまたは雄用抜け止め部材のランスが弾性的に係止することで、キャビティ内に抜け止めされて収容される。
搬送中等において、電線が振られる等で雌端子または雄端子がキャビティ内で傾動するような事態が生じた場合、雌端子または雄端子はそれぞれの本体部における雌用抜け止め部材または雄用抜け止め部材と対向する側の面の側縁が、キャビティの内壁に突設されたリブで受けられることにより、雌端子または雄端子が雌用抜け止め部材または雄用抜け止め部材を押す方向に移動することが規制され、雌用抜け止め部材または雄用抜け止め部材が雌端子または雄端子から押圧力を受けることが回避される。
そのため、雌用抜け止め部材並びに雄用抜け止め部材が保持手段の保持力に抗して係止位置から外れることが防止され、もって雌端子並び雄端子をキャビティ内に確実に収容して搬送中における保護を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図22によって説明する。この実施形態では、雌端子と雄端子とに共用される端子保護部材において、特に雌端子の傾動規制をするべく改良を加えたものを例示している。
端子保護部材Gは、図1に示すように、雌端子10Aと雄端子10Bとを選択的に挿入可能なハウジング20を備えており、但し雌端子10Aと雄端子10Bとを抜け止めするための抜け止め部材は、雌用抜け止め部材40Aと雄用抜け止め部材40Bとが個々に備えられている。
雌端子10Aは、導電性に優れた金属板をプレス成形して形成され、図13にも示すように、略角筒形をなす本体部11Aを有するとともに、同本体部11Aの底板12の前縁から延出された舌片が本体部11A内に折り返されることで、相手の雄端子10Bのタブ18と接触する弾性接触片13が形成された形状であって、同弾性接触片13の折り返し部14は本体部11Aの前面よりも後退した位置にある。また、本体部11Aの底板12における後端寄りの位置にはランス孔15Aが開口されている。この雌端子10Aが、本体部11Aの後方に設けられたバレル16を圧着することで、電線Wの端末に接続されるようになっている。
雄端子10Bは、同じく導電性に優れた金属板をプレス成形して形成され、図1に示すように、略角筒形をなす本体部11Bの前面から、先細りのテーパ部17を介してタブ18が突設された形状である。また、本体部11Bの底板における前端寄りの位置にはランス孔15Bが開口されている。この雄端子10Bが、同じように本体部11Bの後方に設けられたバレル16を圧着することで、電線Wの端末に接続されるようになっている。
ハウジング20は合成樹脂製であって、図2ないし図5にも示すように、全体としては前後方向にやや長いブロック状に形成されている。ハウジング20内の上部側には、前後方向を向いた図示4本のキャビティ21が、幅方向に一定間隔を開けて形成され、各キャビティ21内には、上記した雌端子10Aまたは雄端子10Bが後方から挿入可能となっている。
各キャビティ21における長さ方向の中央部から少し前側に寄った位置には、厚肉の前壁22が形成されており、この前壁22の前側がタブ収容室23とされている。そのため前壁22には、雄端子10Bのタブ18が後方から貫通される貫通孔24が開口され、同貫通孔24における後方側の略2/3の厚みの部分が、後方に向けて次第に開いたテーパ状をなすガイド部24Aとされている。
また、ハウジング20の下部側には、抜け止め部材40A,40Bを移動操作するべく治具70(図17参照)が挿入される治具挿入口26が、前後両面に貫通して形成されている。
ハウジング20の下面には、上記したキャビティ21の前壁22の直ぐ後方位置において、抜け止め部材40A,40Bが挿入される抜け止め部材装着口28(以下、単に装着口28という)が形成されている。この装着口28は、治具挿入口26と交差したのち全キャビティ21の底面に開口するようにして形成されている。
さらに装着口28の内部、特に上部側の構造について説明する。装着口28の形成領域において、各キャビティ21間の仕切壁30は、図4に示すように、前壁22の直後の所定域(前壁22の厚さの半分弱)で全高にわたって切除され、また同切除部31の後方域(切除域の1.5倍程度)に、その下縁が、前壁22における貫通孔24のガイド部24Aの下縁位置付近まで立ち上げられた切欠部32が形成されている。残りの領域では、仕切壁30の下縁が、キャビティ21の入口21Aの底面よりもさらに下方に位置しており、同下縁には、図1及び図2に示すように、両側のキャビティ21側に所定寸法張り出すようにしてリブ33が形成されている。
上記したリブ33は、全長のうちの前端側の1/4程度の領域で背が高く、傾斜面に続いて後端側が背が低くされた段付き状に形成されている。このリブ33の高位面が高位規制部33H、傾斜面がガイド部33G、また低位面が低位規制部33Lとされている。
高位規制部33Hは、キャビティ21の入口21Aの下面と同じ高さ位置にあり、また同高位規制部33Hからキャビティ21の天井面までの高さ寸法が、雌端子10Aにおける本体部11Aの高さ寸法にほぼ匹敵している。
また、左右両端のキャビティ21における仕切壁30と対向した側壁30Aにも、仕切壁30と同様に、切除部31と切欠部32とが形成されているとともに、その後方位置に、同じく高位規制部33H、ガイド部33G、及び低位規制部33Lを連ねて設けたリブ33が張り出し形成されている。
上記した装着口28の左右両側には、図5に示すように、抜け止め部材40A,40Bの側板42を収容可能な一対の側板収容凹部35が、下面に開口しかつ装着口28に連通した状態で形成されている。各側板収容凹部35における装着口28側の側面には、抜け止め部材40A,40Bを係止位置に保持するための係止用保持部36と、解除位置に保持するための解除用保持部37とが上下に並んだ状態で突出して設けられている。
雌用抜け止め部材40Aと雄用抜け止め部材40Bとは、ともに合成樹脂材により形成されている。
まず雌用抜け止め部材40Aを、図6ないし図9を参照して説明すると、雌用抜け止め部材40Aは大まかには、やや横長のブロック状をなす基部41Aと、同基部41Aの左右両側面に形成された一対の側板42とを備えている。基部41Aの上面における後端寄りの位置には、雌端子10Aに対して弾性的に係止可能なランス43Aが4本、各キャビティ21と対応する位置ごとに幅方向に並んで設けられている。ランス43Aは、前方に突出した片持ち状に形成され、突出端に設けられた係止部44側が上下方向に撓み変形可能であって、同係止部44が、雌端子10Aのランス孔15Aに嵌ることで係止するようになっている。
この雌用抜け止め部材40Aは、ランス43Aがキャビティ21内に進入して雌端子10Aに係止可能な係止位置(図13参照)と、ランス43Aがキャビティ21の下方に退避して雌端子10Aの抜脱を許容する解除位置(図18参照)との2位置間で上下移動可能となっており、かつ、各位置において保持可能とされている。
そのため、両側板42の互いに対向する面の上部位置には、ハウジング20側に設けられた係止用保持部36と解除用保持部37に係止可能な係止鈎部46が形成されている。係止鈎部46は、その下面がほぼ水平な係止面、上面がテーパ面とされている。
図14に示すように、係止鈎部46が係止用保持部36に対して係止することで、雌用抜け止め部材40Aが上記した係止位置に保持され、また図15に示すように、係止鈎部46が解除用保持部37に対して係止することで、雌用抜け止め部材40Aが上記した解除位置に保持されるようになっている。
ここで、解除用保持部37は、係止面となる上面37Aが水平に形成されているとともに、下面37Bがテーパ面とされていて、係止鈎部46は下方から乗り上げやすく、下方への移動については強固に係止されるようになっている。
一方、係止用保持部36は、下面36Bに加えて係止面となる上面36Aがテーパ面とされていて、係止鈎部46は下方から乗り上げやすくなっているとともに、係止状態から所定以上の操作力で雌用抜け止め部材40Aを下方へ引張ると、係止状態が解除可能であり、すなわち係止構造がいわゆるセミロック構造となっている。
雌用抜け止め部材40Aの基部41Aの上面の前端部には、図7及び図9に示すように、各ランス43Aの間の位置、および左右両端のランス43Aの外側の位置に対応して、底壁49の前縁から保護壁50を立ち上げたL字壁48が都合5個形成されている。ここで、隣り合うランス43Aの間に位置する3個のL字壁48は、ランス43A間の間隙よりも少し小さい幅で、左右両端のランス43Aの外側に位置する2個のL字壁48は、上記のL字壁48の半分強の幅を有している。
保護壁50は、ハウジング20におけるキャビティ21間の仕切壁30と、両端のキャビティ21の側壁30Aに設けられた切除部31にほぼ緊密に嵌る厚さを有している。底壁49は、その奥行が、ハウジング20側の切欠部32に嵌る寸法を有し、その上面は、ランス43Aの基端側の上面より少し低い位置にある。中央部の3個のL字壁48については、底壁49の幅方向の中央部において、仕切壁30と同じ厚さで、かつ所定高さ(底壁49の半分程度)を持った突壁52が形成されている。
両端の2個のL字壁48については、底壁49の幅方向の外側部において、同様の突壁52が形成されている。
雌用抜け止め部材40Aが係止位置に保持された状態では、図1及び図13に示すように、ランス43Aの基端部の上面が、キャビティ21の入口21A内の下部側に設けられたガイド21Bの上面と面一になるとともに、L字壁48の底壁49上の突壁52が、キャビティ21の仕切壁30または側壁30Aに形成された切欠部32の上縁に当たるようになっている。
そして図16に示すように、底壁49の上面が、ハウジング20側のリブ33の高位規制部33Hよりも低い位置に来るようになっている。
なお保護壁50は、雌用抜け止め部材40Aの上面に沿って雌端子10Aが進入し、ランス43Aで係止された状態において、本体部11Aの前面における左右の縦縁を当てるように機能するものである。また保護壁50は、その上端が、キャビティ21の天井面よりも高い位置に突出する設定となっていて、そのため同キャビティ21の天井面には、各保護壁50の上端をほぼ緊密に嵌めて逃がす逃がし凹部38が形成されている。
続いて、雄用抜け止め部材40Bについて、図10ないし図12によって説明する。この雄用抜け止め部材40Bは、ハウジング20に雄端子10Bが挿入された場合に使用されるものであって、同様にハウジング20の下面の装着口28に装着される。
上記した雌用抜け止め部材40Aと基本的な構造は同じであるが、雌端子10Aと雄端子10Bとでは本体部の形状やランス孔の形成位置が異なっているため、ランス43Bの形状や形成位置等、上面部分の構造が異なっている。
ランス43Bは、基部41Bの上面における前端寄りの位置において、各キャビティ21と対応する位置ごとに幅方向に並んで設けられている。同ランス43Bは、雌用抜け止め部材40Aのランス43Aと比べて若干幅狭ではあるが、同様に前方に突出した片持ち状に形成され、突出端の係止部44側が上下方向に撓み変形可能となっていて、同係止部44が、雄端子10Bのランス孔15Bに嵌ることで係止するようになっている。
基部41Bの上面の前端部には、各ランス43Bの間の位置、および左右両端のランス43Bの外側の位置に対応して、底壁56の前縁から受け壁57を立ち上げたL字壁55が都合5個形成されている。
受け壁57は、ハウジング20におけるキャビティ21間の仕切壁30と、両端のキャビティ21の側壁30Aに設けられた切除部31にほぼ緊密に嵌る厚さを有し、かつ、上面が、ランス43Bの基端部からその後方延出部の上面と同一となるような高さを有している。
雄用抜け止め部材40Bは、同様にランス43Bがキャビティ21内に進入して雄端子10Bに係止可能な係止位置(図21参照)と、ランス43Bがキャビティ21の下方に退避して雄端子10Bの抜脱を許容する解除位置(図示せず)との2位置間で上下移動可能で、かつ各位置において保持可能とされ、その保持構造は改めて説明しないが、雌用抜け止め部材40A側と同様である。
雄用抜け止め部材40Bが係止位置にあるときには、L字壁55の底壁56の奥面は、キャビティ21の仕切壁30並びに側壁30Aの切欠部32の奥面の内側に嵌り、受け壁57は、切除部31に嵌って、前壁22に形成された貫通孔24のガイド部24Aにおける入口の下縁よりも少し上方位置まで突出するようになっている。
雌用抜け止め部材40Aと雄用抜け止め部材40Bとは、各抜け止め部材40A,40Bが装着されたハウジング20を、固定的に設けられた治具70に対して嵌合・離脱することに伴い、係止位置と解除位置との間で移動操作されるようになっている。
以下その構造について、雌用抜け止め部材40Aを例に取って簡単に説明する。雌用抜け止め部材40Aの基部41Aには、治具70の操作部75(図17参照)が進退可能な操作孔60が前後に貫通して形成されている。操作孔60は、全体としてはハウジング20に形成された治具挿入口26よりも若干幅広に形成され、一方、高さについては、長さ方向の中央部分では、治具挿入口26よりも背の低い水平部60Aとなっているとともに、同水平部60Aの前後両側では、前面または後面に向けて治具挿入口26よりも大きい高さ寸法に拡がったテーパ部61とされている。
雌用抜け止め部材40Aが上記した係止位置と解除位置との間を移動する間は、操作孔60はハウジング20の治具挿入口26と連通状態にあり、雌用抜け止め部材40Aが係止位置にあるときには、図17に示すように、前側のテーパ部61の下面の開口縁が治具挿入口26の底面よりも若干下方に位置し、このテーパ部61の下面が解除用案内面62とされる。一方、雌用抜け止め部材40Aが解除位置にあるときには、図20に示すように、後側のテーパ部61の上面の開口縁が治具挿入口26の天井面よりも若干上方に位置し、このテーパ部61の上面が係止用案内面63とされている。
治具70は合成樹脂製であって、図示しない固定部材の鉛直面に取り付けられるようになっており、図17に示すように、固定部材の鉛直面にねじ止め等によって固定される縦向きの平板状をなす基板71を備え、この基板71から、ハウジング20を前方から嵌合可能なフード部72が形成されている。フード部72の両側面には、前縁に開口した窓孔(図示せず)が切り込み形成されていて、この窓孔を通してフード部72内に嵌合されたハウジング20の両側面を摘むことができる。
また、フード部72の内底面には、ハウジング20の下面に突設されたロック板66の進入を許容する凹溝73が形成されているとともに、同凹溝73の奥面からはロック片74が突設されていて、ハウジング20がフード部72の奥面に当たる正規位置に嵌合されたところで、ロック片74がロック板66に弾性的に係止することにより、嵌合状態に保持されるようになっている。ここで、その保持力は、4本の雌端子10Aを引き抜く際にキャビティ21との間で生じる摩擦抵抗力よりも大きく設定されている。
フード部72の奥面からは、ハウジング20の治具挿入口26と雌用抜け止め部材40Aの操作孔60にわたって挿抜可能な操作部75が突設されている。この操作部75は、厚肉の片状であって、ハウジング20の全長に匹敵する長さを有しているが、突出端側における全長の略1/4にわたる領域が一段高くなった段付き形状となっており、低位部76側の下面と高位部77側の上面間の寸法が、治具挿入口26の高さ寸法に匹敵するようになっている。
また、高位部77における基端側の上面と、低位部76における先端側の下面とは、ともに先上がりの傾斜面となっており、下側の斜面が、雌用抜け止め部材40Aの操作孔60における解除用案内面62と係合する解除用駆動面78とされており、一方上側の斜面は、同操作孔60の係止用案内面63と係合する係止用駆動面79とされている。
雌用抜け止め部材40Aが係止位置にあるときには、図17に示すように、操作孔60の解除用案内面62が、前側の治具挿入口26の下面よりも上方に突出しており、治具挿入口26に治具70の操作部75が進入した場合に、同操作部75の解除用駆動面78が解除用案内面62に当接するようになっている。
一方、雌用抜け止め部材40Aが解除位置にあるときには、図20に示すように、操作孔60の係止用案内面63が、後側の治具挿入口26の上面よりも下方に突出しており、治具挿入口26から操作部75が引き抜かれる場合に、操作部75の係止用駆動面79が係止用案内面63に当接するようになっている。
なお、雄用抜け止め部材40Bも同様に、ハウジング20ごと治具70に対して嵌合・離脱することに伴い、係止位置と解除位置との間で移動操作されるようになっており、そのために基部41Bに対して、同様の操作孔60が形成されている。
続いて、本実施形態の作用を説明する。
ワイヤハーネスの製造工程では、電線Wの端末に雌端子10Aまたは雄端子10Bが接続され、そののち、コネクタを構成するコネクタハウジングに対して雌端子10Aまたは雄端子10Bを組み付けるための組付現場へ搬送するのであるが、この搬送に先立って端子保護部材G内に雌端子10Aまたは雄端子10Bを収容する作業を行う。
端子保護部材Gに雌端子10Aを収容する場合は、図13及び図14に示すように、ハウジング20の装着口28に雌用抜け止め部材40Aを挿入して係止位置に保持する。雌用抜け止め部材40Aが係止位置にある状態では、ランス43Aがキャビティ21内に突出する。一方、L字壁48の底壁49の上面は、キャビティ21の両側面に張り出されたリブ33における高位規制部33Hよりも少し低い位置に留まる。なお、同リブ33の高位規制部33Hの上面は、キャビティ21の入口21Aにおけるガイド21Bの上面と面一とされている。また、保護壁50の上端は、キャビティ21の天井面の逃がし凹部38に嵌っている。
この状態から、図13の矢線に示すように、雌端子10Aをキャビティ21内に挿入すると、雌端子10Aは途中でランス43Aを撓み変形させつつ押し込まれ、本体部11Aの左右両側縁が、ガイド部33Gから高位規制部33Hに乗り上げる。そして、図16に示すように、本体部11Aの前面が保護壁50に当たったところで押し込みが停止され、このときランス孔15Aがランス43Aの係止部44を通過するから、ランス43Aが復元変形して係止部44がランス孔15Aに嵌り、雌端子10Aがキャビティ21内に抜け止めされて収容される。このように、ワイヤハーネスを構成する電線Wの端末に接続された雌端子10Aは、端子保護部材Gに収容されて保護された状態でコネクタハウジングに対する組付現場に搬送される。
この搬送中では、電線Wが同図の矢線に示すように振られることに起因し、雌端子10Aに対して本体部11Aの前端側がおじぎをするように移動させる力、すなわち雌用抜け止め部材40Aを下方に押すように傾動させる力が作用するおそれがあるが、そのような雌端子10Aの傾動は、本体部11Aの底面の左右両側縁が、キャビティ21の内壁に突設されたリブ33の高位規制部33Hで受けられることにより規制される。そのため、雌用抜け止め部材40Aが、係止鈎部46と係止用保持部36とによる保持力に抗して係止位置から外れることが防止され、もって雌端子10Aをキャビティ21内に確実に収容して搬送中における保護を図ることができる。
なお、雌端子10Aが端子保護部材Gのハウジング20のキャビティ21に押し込まれる際、雌用抜け止め部材40Aの保護壁50に本体部11Aが当たることで停止されるのであるが、弾性接触片13の折り返し部14が本体部11Aの前面よりも後退した位置に来るように形成されているから、保護壁50に実際に当たるのは、本体部11Aの前面の左右の側縁であって、弾性接触片13の折り返し部14が当たることはない。また、搬送中等では、雌端子10Aがキャビティ21内で前後方向にがたつく可能性があるが、同様に弾性接触片13の折り返し部14が保護壁50に当たることはない。すなわち、雌端子10Aを端子保護部材Gに収容する場合、さらには収容後に搬送する場合において、弾性接触片13の折り返し部14が異物に突き当たって塑性変形することが防止される。
搬送後に、組付現場において雌端子10Aの取り外し作業が行われる。それには、雌端子10Aが収容されたハウジング20を、図17に示すように、治具70のフード部72内に前方から嵌合すると、操作部75がハウジング20の前側の貫通孔24から雌用抜け止め部材40Aの操作孔60内に進入し、途中で解除用駆動面78が解除用案内面62に摺接することで、その傾斜で案内されて雌用抜け止め部材40Aが係止位置から押し下げられる。
図18に示すように、ハウジング20の前面が、治具70のフード部72の奥面に当たったところで押し込みが停止され、そのときロック片74がハウジング20のロック板66に弾性的に係止することで、ハウジング20が嵌合状態にロック(セミロック)され、その間に、雌用抜け止め部材40Aが解除位置に押し下げられて、同解除位置に保持される(図15参照)。
上記のようにハウジング20を治具70に対して嵌合することにより、雌用抜け止め部材40Aが自動的に解除位置に移動し、解除位置では、ランス43Aがキャビティ21の下方に退避して各雌端子10Aに対する係止が解除されるから、電線Wを一纏めにして後方(図18の矢線方向)へ引っ張ることで、全雌端子10Aを一括して引き抜くことができる。このときハウジング20は、ロック片74とロック板66との係合により保持され、その保持力が4本の雌端子10Aを引き抜く際の摩擦抵抗力よりも大きく設定されているから、雌端子10Aの抜き取り作業時に作業者がハウジング20を押さえ付ける必要がなく、作業性に優れる。
なお、図19に示すように、雌端子10Aがキャビティ21から引き抜かれる際に、高位規制部33Hから外れたところで、雌端子10Aの本体部11Aがおじぎをするように落ち込むおそれがあるが、本体部11Aの底面における前端側の左右両側縁が低位規制部33Lで受けられることで、弾性接触片13の折り返し部14がランス43Aの上面に打ち付けられることが防止される。
図20に示すように、雌端子10Aが引き抜かれたら、ハウジング20の両側面を掴んで同図の矢線に示すように引き抜くと、治具70の操作部75が相対的に前方に引き抜かれる過程で、操作部75の係止用駆動面79が操作孔60の係止用案内面63に摺接することにより、その傾斜で案内されて雌用抜け止め部材40Aが解除位置から係止位置に押し上げられ、同係止位置に保持される(図14参照)。最終的には、雌用抜け止め部材40Aが係止位置に保持された状態で、ハウジング20が治具70のフード部72から抜き出され、続いて新たな雌端子10Aの搬送工程で使用することができる。
なお、端子保護部材Gに雄端子10Bを収容する場合は、図21に示すように、ハウジング20の装着口28に雄用抜け止め部材40Bを挿入して係止位置に保持する。この状態から同図の矢線に示すように、雄端子10Bをキャビティ21内に挿入すると、タブ18がガイド部24Aから前壁22の貫通孔24に進入し、さらにランス43Bを撓み変形させつつ押し込まれ、本体部11Bの前端が前壁22に当たる正規位置まで押し込まれると、ランス孔15Bがランス43Bの係止部44を通過するから、ランス43Bが復元変形して係止部44がランス孔15Bに嵌り、雄端子10Bがキャビティ21内に抜け止めされて収容される。すなわち、ワイヤハーネスを構成する電線Wの端末に接続された雄端子10Bは、端子保護部材Gに収容されて保護された状態でコネクタハウジングに対する組付現場に搬送される。
組付現場では、上記の雌端子10Aの場合と同様に、ハウジング20を治具70に嵌合してロックすると、その間に操作部75と操作孔60との機能により雄用抜け止め部材40Bが自動的に解除位置に移動し、ランス43Bによる各雄端子10Bに対する係止が解除されるから、電線Wを一纏めにして後方へ引張ることで、全雄端子10Bを一括して引き抜くことができる。
そののち、ハウジング20の両側面を掴んでフード部72から引き抜くと、同じく操作部75と操作孔60との機能によって、雄用抜け止め部材40Bが係止位置に戻り、続いて新たな雄端子10Bの搬送工程で使用することができる。
以上説明したように本実施形態によれば、キャビティ21の内壁にリブ33を張り出し形成して、同リブ33に、雌端子10Aの本体部11Aの底面における前端側の左右両側縁を受ける高位規制部33Hを設けた構造としたから、雌端子10Aを端子保護部材Gに収容して搬送する場合等において電線Wが振られ、それに起因して雌端子10Aがおじぎをするように傾動しようとしたときにも、高位規制部33Hで受けられることにより傾動が規制される。そのため、雌用抜け止め部材40Aが、係止鈎部46と係止用保持部36とによる保持力に抗して係止位置から外れることが防止され、もって雌端子10Aをキャビティ21内に確実に収容して搬送中における保護を図ることができる。
<参考例1>
次に、参考例1を図23及び図24によって説明する。
この参考例1では、雌端子10Aを収容する専用の端子保護部材Gfにおいて、雌端子10Aの傾動規制をするべく改良を加えたものを例示している。
まず、雌端子10A専用であることにより、上記実施形態1との相違点について説明する。ハウジング20Aのキャビティ21内に設けられた前壁80は、薄肉でかつ貫通孔を有しない形状である。また、各キャビティ21間の仕切壁30と、左右両端のキャビティ21における仕切壁30と対向した側壁30Aには、前壁80の後方の所定域に切欠部81が形成されている。
抜け止め部材85では、保護壁が設けられておらず、基部86の上面の前端部には、各ランス43Aの間の位置、および左右両端のランス43Aの外側の位置に対応して、受け壁87が都合5個形成されている。受け壁87は、ハウジング20A側の切欠部81と同じ長さ寸法を有し、かつその上面が、ランス43Aの基端部からその後方延出部の上面と同一となるような高さを有している。
中央部の3個の受け壁87については、その上面における幅方向の中央部に、仕切壁30と同じ厚さで、かつ所定高さを持った突壁52が形成されている。両端の2個の受け壁87については、幅方向の外側部において同様の突壁52が形成されている。
抜け止め部材85が係止位置に保持された状態では、突壁52が切欠部81の上縁に当接し、また、受け壁87の上面、並びにランス43Bの基端部からその後方延出部の上面とが、キャビティ21の入口21Aの下面と面一となる。
そして、雌端子10Aの傾動規制手段としては、キャビティ21内に設けられた前壁80における雌端子10Aが当接する側の面に、雌端子10Aの本体部11Aの前面開口内に嵌合する嵌合突部83が形成されている。この嵌合突部83は、本体部11A内の天井面や、弾性接触片13と干渉しない範囲で、ほぼ緊密に嵌る大きさに形成されている。
参考例1の作用は以下のようである。図23に示すように、抜け止め部材85を係止位置に保持した状態で、雌端子10Aをキャビティ21内に挿入すると、雌端子10Aは途中でランス43Aを撓み変形させ、また本体部11Aの底面の前端側の左右両側縁を左右の受け壁87で受けられつつ押し込まれる。そして、図24に示すように、本体部11Aの前面が前壁80に当たったところで押し込みが停止され、このときランス43Aが復元変形してランス孔15Aに嵌り、雌端子10Aがキャビティ21内に抜け止めされて収容される。併せて、前壁80に突設された嵌合突部83が、本体部11Aの前面開口内にほぼ緊密に嵌合される。
雌端子10Aは、上記のように端子保護部材Gfに収容されて保護された状態でコネクタハウジングに対する組付現場に搬送される。この搬送中では、同様に電線が図24の矢線に示すように振られることに起因し、雌端子10Aに対しておじぎをして雌用抜け止め部材85を下方に押すように傾動させる力が作用するおそれがあるが、そのような雌端子10Aの傾動は、本体部11Aにおける前端側の天井面が、前壁80に突設された嵌合突部83で受けられることにより規制される。そのため同様に、抜け止め部材85が保持力に抗して係止位置から外れることが防止され、雌端子10Aをキャビティ21内に確実に収容して保護することができる。
<参考例2>
図25ないし図27は参考例2を示す。この参考例2では、実施形態1と同様に、雌端子10Aと雄端子10Bとに共用される端子保護部材G1において、雌端子10Aの弾性接触片13の変形を防止することと併せ、雄端子10Bの傾動規制をすることを意図している。
以下、実施形態1との相違点を中心に説明する。まず、雄端子10Bの形状について、本体部11Bの高さが、雌端子10Aの本体部11Aの高さとほぼ等しく設定されている。
ハウジング20については、各キャビティ21間の仕切壁30と、左右両端のキャビティ21における仕切壁30と対向した側壁30Aには、前壁22の後方の所定域に切欠部32が形成されている。
そして、キャビティ21の前壁22に形成された貫通孔24のガイド部90の形状について、その上面91側では、奥側が緩やかで、手前側が急な2段階の上り勾配で拡がった傾斜面に形成されている。一方、下面92側では、奥側が急な下り勾配の傾斜面で、手前側が水平面93となって形成されている。このガイド部90の水平面93は、キャビティ21の入口21Aの下面と面一の高さとされている。
抜け止め部材については、雌用抜け止め部材40Aには保護壁が設けられておらず、基部41Aの前端側の上面に、雌端子10Aの本体部11Aの底面における左右両側縁を受ける受け壁95が形成され、同雌抜け止め部材40Aが係止位置にあるときには、受け壁95の上面、並びにランス43Aの基端部からその後方延出部の上面とが、キャビティ21の入口21Aの下面と面一となる。
雄用抜け止め部材40Bでは、図27に示すように、基部41Bの前端の上面に、雄端子10Bの本体部11Bの底面における前端部を受ける短寸の受け壁96が形成されている。雄用抜け止め部材40Bが係止位置にあるときには、受け壁96の上面が、ガイド部90の水平面93とほぼ同じ高さにある。また、同受け壁96の上面、並びにランス43Bの基端部からその後方延出部の上面とが、キャビティ21の入口21Aの下面と面一となる。
雌端子10Aを収容する場合は、図26に示すように、雌用抜け止め部材40Aを係止位置に保持した状態で、雌端子10Aをキャビティ21内に挿入すると、雌端子10Aは途中でランス43Aを撓み変形させ、また本体部11Aの底面の前端側の左右両側縁を左右の受け壁95で受けられつつ押し込まれる。そして、本体部11Aの前面がガイド部90内に少し入り込んで、上縁が、ガイド部90の上面91における手前側の急斜面に当たったところで押し込みが停止され、このときランス43Aが復元変形してランス孔15Aに嵌り、雌端子10Aがキャビティ21内に抜け止めされて収容される。
そして、本体部11Aの下縁側は、ガイド部90の下面92における水平面93上に入り込み、言い換えると、弾性接触片13の折り返し部14は、水平面93の上方に確保された逃がし空間に進入することとなるから、同折り返し部14が相手に当たって塑性変形することが回避される。
一方、雄端子10Bを収容する場合は、図27に示すように、雄用抜け止め部材40Bを係止位置に保持した状態で、雄端子10Bをキャビティ21内に挿入すると、雄端子10Bは途中でランス43Bを撓み変形させ、また本体部11Bの底面の前端側を受け壁96で受けられつつ押し込まれる。そして、本体部11Bの前面がガイド部90内に少し入り込んで、同様に、ガイド部90の上面91における手前側の急斜面に当たったところで押し込みが停止され、このときランス43Bが復元変形してランス孔15Bに嵌り、雄端子10Bがキャビティ21内に抜け止めされて収容される。このとき併せて、本体部10Bの前縁の下面が、ガイド部90の水平面93上に載る。
雄端子10Bを収容した場合は、電線Wが同図の矢線に示すように振られた場合に、タブ18と貫通孔24との間にクリアランスがあることにより、キャビティ21内で踊るおそれがあるが、特に、本体部11Bの前端がガイド部90の下面92の水平面93で受けられていることにより、受け壁96を介して雄用抜け止め部材40Bを押し下げることが規制される。そのため、雄用抜け止め部材40Bが保持力に抗して係止位置から外れることが防止される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる
(1)上記実施形態では、治具が固定的に設けられて、同治具に対して端子保護部材側を嵌合・離脱させることで、抜け止め部材の移動操作を行うようになっていたが、治具側を可動として端子保護部材に対して抜き差しするようになっていてもよい。
(2)また抜け止め部材は、解除位置では特には保持されず、係止位置においてのみ保持と保持解除が行われるようになっていてもよい。
本発明の実施形態1に係る端子保護部材の一部切欠分解側面図 ハウジングの一部切欠斜視図 同背面図 同側断面図 同横断面図 雌用抜け止め部材の正面図 図6のVII−VII線断面図 雌用抜け止め部材の底面図 同斜視図 雄用抜け止め部材の背面図 同底面図 図10のXII−XII線断面図 雌端子を端子保護部材に挿入する動作を示す側断面図 雌用抜け止め部材が係止位置に保持された状態の横断面図 雌用抜け止め部材が解除位置に保持された状態の横断面図 雌端子が端子保護部材に収容された状態の側断面図 端子保護部材を治具に嵌合している状態の側断面図 嵌合完了時の側断面図 雌端子の引き抜き動作途中の部分断面図 雌端子の引き抜き完了時の側断面図 雄端子を端子保護部材に挿入する動作を示す側断面図 雄端子が端子保護部材に収容された状態の側断面図 参考例1に係る雌端子を端子保護部材に挿入する動作を示す側断面図 雌端子が端子保護部材に収容された状態の側断面図 参考例2に係る端子保護部材の一部切欠分解側面図 雌端子が端子保護部材に収容された状態の側断面図 雄端子が端子保護部材に収容された状態の側断面図 従来例に係る雌端子が端子保護部材に収容された状態の側断面図
符号の説明
G,Gf,G1…端子保護部材
W…電線
10A…雌端子
10B…雄端子
11A,11B…本体部
13…弾性接触片
18…タブ
20,20A…ハウジング
21…キャビティ
22…前壁
28…抜け止め部材装着口
30…仕切壁
30A…(キャビティ21の)側壁
33…リブ
33H…高位規制部(規制部)
36…係止用保持部(保持手段)
40A…雌用抜け止め部材
40B…雄用抜け止め部材
42…側板
43A,43B…ランス
46…係止鈎部(保持手段)
80…前壁
83…嵌合突部
90…ガイド部(嵌合凹部)
93…水平面

Claims (1)

  1. 電線の端末に接続され略角筒形の本体部内に弾性接触片が配された雌端子と、
    同じく電線の端末に接続され略角筒形の本体部の前端にタブが突設された雄端子と、
    前記雌端子と前記雄端子とが選択的に挿入可能なキャビティが設けられ、かつ同キャビティの途中位置に前記雄端子のタブを貫通する貫通孔が開口された前壁が設けられたハウジングと、
    前記雌端子に弾性的に係止するランスと、前記雌端子が前記ランスに係止された状態において同雌端子の前記本体部の前面が当たる保護壁とが設けられた雌用抜け止め部材と、
    前記雄端子に弾性的に係止するランスが設けられた雄用抜け止め部材と、
    前記雌用抜け止め部材と前記雄用抜け止め部材とが選択的に挿入可能とされ、前記ハウジングの側面から前記キャビティに達するように開口された抜け止め部材装着口と、
    前記雌用抜け止め部材と前記雄用抜け止め部材とをそれぞれのランスが前記雌端子または前記雄端子と係止可能な係止位置に保持する保持手段とが具備され、
    前記雌用抜け止め部材または前記雄用抜け止め部材が前記係止位置に保持された状態で前記キャビティに前記雌端子または前記雄端子が挿入されることにより、前記雌端子または前記雄端子は前記雌用抜け止め部材の前記ランスまたは前記雄用抜け止め部材の前記ランスで抜け止めされて前記キャビティ内に収容されるようになっており、
    かつ、前記抜け止め部材装着口内における前記キャビティの内壁には、前記雌端子の前記本体部または前記雄端子の前記本体部における前記雌用抜け止め部材または前記雄用抜け止め部材と対向する側の面の側縁を受けて、前記雌端子または前記雄端子が前記雌用抜け止め部材または前記雄用抜け止め部材を前記係止位置から外れる方向に押圧するのを規制するリブが設けられていることを特徴とする端子保護部材。
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