JP4765352B2 - 画像表示媒体の駆動装置 - Google Patents

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本発明は、画像表示媒体の駆動装置に係り、より詳しくは、基板間に電圧を印加することにより着色粒子を移動させて画像表示するメモリー性を有する繰り返し書換えが可能な画像表示媒体の駆動装置に関する。
従来、例えば公共場所等に設置され公衆の使用に供されるような大画面の画像表示媒体としては、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等が用いられてきた。これらを駆動するには常時電力が必要とされ、省エネルギーの観点からは掲示板等の用途には不向きであった。
近年では、メモリー性を有し繰り返し書き換えが可能な画像表示媒体として、着色粒子を用いた画像表示媒体が知られている(例えば特許文献1参照)。この画像表示媒体は、例えば一対の基板と、印加された電界により基板間を移動可能に基板間に封入されると共に、色及び帯電特性が異なる複数種類の粒子群と、を含んで構成される。そして、画像に応じた電圧を一対の基板間に印加することにより粒子を移動させ、異なる色の粒子のコントラストとして画像を表示させる。なお、電圧の印加を停止した後も、ファンデルワース力や鏡像力によって粒子は基板に付着したままとなり、画像表示は維持される。
このような画像表示媒体は、書き換え時に数十V〜数百Vの比較的大きな電源電圧が必要となるが、一旦画像を書き込めば画像表示を維持するための電源電圧は必要ないため、あとは定期的に画像を書き換えるため等に必要なタイマー回路等を駆動するのに必要な電源電圧を供給すればよい。
しかしながら、書き換え時に必要な電源電圧と書き換え時以外の待機時に必要な電源電圧との差が大きいため、一つの電源回路でこれらの電源電圧を供給するように構成するとエネルギー損失が大きくなる、という問題があった。これは、例えば画像表示媒体を屋外に設置し掲示板等の用途で用いる場合のように、独立電源のみで駆動する場合に特に問題となる。
なお、特許文献2には、多色に塗り分けられた色表示体をステップモータにより回転させる構造を有する色表示素子を複数備えた画像表示装置において、通常は商用電源により装置を駆動し、停電時には電池等の独立電源に切り替えて装置を駆動する技術が開示されている。
特開2001−312225号公報 特開平11−153972号公報
しかしながら、上記特許文献2に記載された技術では、通常は商用電源を用いて装置を駆動するものであり、停電時には電池等の独立電源に単に切り替えるだけの構成のため、この技術を上記のメモリー性を有する画像表示媒体を独立電源で駆動する場合に適用してもエネルギー損失を抑制することはできない。
本発明は、上記事実に鑑みて成されたものであり、エネルギー損失を抑制することができると共に独立電源の長寿命化を図ることができる画像表示媒体の駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、少なくとも一方が透光性を有する一対の基板と、前記一対の基板間に形成された電界に応じて移動するように当該基板間に封入された少なくとも一種類の粒子群と、を備えた画像表示媒体の駆動装置であって、第1の独立電源から供給された電圧から、駆動用電圧及び第1の動作用電圧を生成する第1の電圧生成手段と、前記第1の電圧生成手段により生成された前記駆動用電圧を、前記一対の基板に対応して設けられた一対の電極間に画像に応じて印加する電圧印加手段と、前記第1の独立電源の電源供給能力よりも低い電源供給能力を有する第2の独立電源から供給された電圧から、第2の動作用電圧を生成する第2の電圧生成手段と、前記第2の電圧生成手段により生成された前記第2の動作用電圧が印加されることにより動作し、予め定めた時間毎に前記駆動用電圧及び前記第1の動作用電圧の供給開始を前記第1の電圧生成手段に対して指示すると共に、前記画像の書き込み終了が通知されると前記第1の電圧生成手段に対して前記駆動用電圧及び前記第1の動作用電圧の供給停止を指示する指示手段と、前記第1の電圧生成手段により生成された前記第1の動作用電圧が印加されることにより前記画像に応じた電圧が前記一対の電極間に印加されるように前記電圧印加手段を制御すると共に、前記画像の書き込みが終了した場合に、前記画像の書き込み終了を前記指示手段に通知する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明に係る電源装置は、少なくとも一方が透光性を有する一対の基板と、一対の基板間に形成された電界に応じて移動するように当該基板間に封入された少なくとも一種類の粒子群と、を備えた画像表示媒体の駆動装置である。
例えば粒子群は、色及び帯電特性が異なる複数種類の粒子群とすることができる。この場合、色が異なる複数種類の粒子群のコントラストによって画像が表示される。なお、粒子群が1種類の場合には、例えば特開2004−86095号公報に記載された画像表示媒体を用いることができる。すなわち、背面基板の色と粒子群の色とが異なる構成とし、表示基板側に移動した粒子の色と、粒子を周辺に移動させることにより露出させた背面基板の色とのコントラストで画像を表示する画像表示媒体を用いることができる。背面基板の色を露出させる場合の電圧印加方法は、上記特開2004−86095号公報に記載された方法を用いることができる。
このような画像表示媒体の駆動装置において、第1の電圧生成手段は、第1の独立電源から供給された電圧から、動用電圧及び第1の動作用電圧を生成する。電圧印加手段は、前記第1の電圧生成手段により生成された前記駆動用電圧を、前記一対の基板に対応して設けられた一対の電極間に画像に応じて印加する。
第2の電圧生成手段は、第1の独立電源の電源供給能力よりも低い電源供給能力を有する第2の独立電源から供給された電圧から、第2の動作用電圧を生成する。指示手段は、前記第2の電圧生成手段により生成された前記第2の動作用電圧が印加されることにより動作し、予め定めた時間毎に前記駆動用電圧及び前記第1の動作用電圧の供給開始を前記第1の電圧生成手段に対して指示すると共に、前記画像の書き込み終了が通知されると前記第1の電圧生成手段に対して前記駆動用電圧及び前記第1の動作用電圧の供給停止を指示する。制御手段は、前記第1の電圧生成手段により生成された前記第1の動作用電圧が印加されることにより前記画像に応じた電圧が前記一対の電極間に印加されるように前記電圧印加手段を制御すると共に、前記画像の書き込みが終了した場合に、前記画像の書き込み終了を前記指示手段に通知する。
このように、駆動用電圧及び制御手段を動作させるための第1の動作用電圧を生成する第1の電圧生成手段と指示手段を動作させるための第2の動作用電圧を生成する第2の電圧生成手段を分離した構成としたので、エネルギー損失を抑制することができると共に、各電圧生成手段に電源を供給する各独立電源の長寿命化を図ることができる。
なお、請求項2に記載したように、前記第1の独立電源が二次電池であり、前記第2の独立電源が一次電池である構成とすることができる。
以上説明したように、本発明によれば、エネルギー損失を抑制することができると共に独立電源の長寿命化を図ることができる、という効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1には、本実施形態に係る画像表示媒体10の断面図を示した。画像表示媒体10は、画像表示側である透光性を有する表示基板12と、当該表示基板12と所定間隔を隔てて対向する背面基板14と、これらの基板間を所定間隔に保持するとともに、複数のセルに仕切る間隙部材18と、各セル内に封入された帯電特性の異なる黒色粒子20及び白色粒子22と、で構成されている。
表示基板12は、ガラス基板24、複数のライン状の走査電極26、及び絶縁層28が積層された構成となっている。同様に、背面基板14は、ガラス基板30、複数のライン状のデータ電極32、及び絶縁層34が積層された構成となっている。各電極は、例えばITO(Indium Tin Oxide)電極で構成される。
図2に示すように、複数のライン状の走査電極26は、図2において上下方向(走査方向S)に並置されると共に、図2において左右方向に並置された複数のライン状のデータ電極32と直交するように対峙して配置される。各走査電極26と各データ電極32との交差位置が画素を構成する。
間隙部材18は、複数の走査電極26及びデータ電極32を含むセル36が複数個形成されるようマス目状の形状とされている。図2では、一例として各セル36内に走査電極26及びデータ電極32が4本ずつ配置された構成、すなわち1セル当たり4×4画素の構成としている。
各セル36内には、帯電特性の異なる粒子群であって、正に帯電した黒色粒子20と負に帯電した白色粒子22とが封入されている。このように基板間が間隙部材18によって仕切られ、各セル36内に粒子が封入されることにより、粒子の移動が各セル内に制限され、粒子が偏るのを防ぐことができる。なお、黒色粒子20が負に帯電し、白色粒子22が正に帯電された構成でもよい。各粒子は、例えば絶縁性粒子や導電性粒子等を用いることができる。
図1、2においては、説明の簡略化のために8行×8列の単純マトリックス構造の電極配置としているが、実際には、画像表示に必要な画素数に対応した本数の電極が各基板に形成されることはいうまでもない。すなわち、m行×n列分の画素が必要であれば、m本の走査電極26がガラス基板24上に形成され、n本のデータ電極32がガラス基板30上に形成される。
また、本実施の形態では、表示基板側に走査電極26が、背面基板側にデータ電極32が設けられた構成としているが、これとは逆に、表示基板側にデータ電極32が、背面基板側に走査電極26が形成された構成としてもよい。
また、走査電極26及びデータ電極32は、表示基板12と背面基板14とが対向する側の面ではなく、これと反対側の面にぞれぞれ形成されていてもよく、表示基板12及び背面基板14の外側に別個独立にそれぞれ配置されていてもよい。電極を画像表示媒体と別個独立に設ける場合には、基板を誘電性を有する部材で構成することにより、基板間に電界を形成させることができる。
なお、画像表示媒体10を構成する各部材は、例えば特開2001−31225号公報に記載されたものを用いることができる。
このような画像表示媒体10では、少なくとも粒子を移動させることができる電位差を基板間に発生させるのに必要な電圧であって、必要な濃度が確保できる所定電圧(例えば±140V)が走査電極26とデータ電極32との電極間に印加されると、その位置の黒色粒子20及び白色粒子22が基板間を移動する。例えば、データ電極32に対して走査電極26の電位が正となる所定電圧(例えば+140V)がその電極間に印加された場合には、表示基板12側の正に帯電した黒色粒子20は背面基板14側へ移動し、背面基板14側の負に帯電した白色粒子22は表示基板12側へ移動する。一方、データ電極32に対して走査電極26の電位が負となる所定電圧(例えば−140V)がその電極間に印加された場合には、表示基板12側の負に帯電した白色粒子22は背面基板14側へ移動し、背面基板14側の正に帯電した黒色粒子20は表示基板12側へ移動する。
従って、粒子を移動させるべき画素に対応した位置のデータ電極32と走査電極26との間に正又は負の所定電圧を印加することにより、画像に応じて粒子が移動し、画像を表示させることができる。なお、電圧の印加が停止された後も、ファンデルワース力や鏡像力等により黒色粒子20又は白色粒子22は表示基板12又は背面基板14に付着したままとなり、画像表示は維持される。
本実施形態では、一例として、画像表示媒体10の濃度特性が図3(A)、(B)に示すような特性の場合について説明する。すなわち、データ電極32に対して走査電極26に印加される電圧を−140V以下にすることにより黒色粒子20が表示基板12側へ移動して十分な黒濃度が得られると共に、データ電極32に対して走査電極26に印加される電圧を140V以上とすることにより、白色粒子22が表示基板12側へ移動して十分な白濃度を得ることができ、かつデータ電極32に対して走査電極26に印加される電圧を−70V以上で且つ70V以下とすることにより、粒子の移動を禁止することができる特性である。なお、同図では、印加電圧のパルス幅が10msec、パルス数が1の場合について示した。
走査電極26及びデータ電極32に印加するON電圧及びOFF電圧の値の設定については様々な値を設定することができるが、本実施形態では、図4(A)に示すように、走査電極26に印加する走査電極用ON電圧を0Vに、走査電極用OFF電圧を70Vに、データ電極32に印加するデータ電極用ON電圧を走査電極用ON電圧の2倍の140Vに、データ電極用OFF電圧を0Vにそれぞれ設定する。なお、各電圧のパルス幅は一例として10msec、パルス数は1とする。
このようにON電圧及びOFF電圧を設定した場合、同図(B)に示すように、走査電極26及びデータ電極32の両方にON電圧が印加された場合、そのデータ電極32に対する走査電極26への印加電圧は−140Vとなり、その画素(画像部)の黒色粒子20が表示基板12側へ移動する。
また、走査電極26に走査電極用ON電圧、データ電極32にデータ電極用OFF電圧が印加された場合、そのデータ電極32に対する走査電極26への印加電圧は0Vとなり、その画素(非画像部)の粒子は移動しない。同様に、走査電極26に走査電極用OFF電圧、データ電極32にデータ電極用ON電圧が印加された場合、そのデータ電極32に対する走査電極26への印加電圧は−70Vとなり、その画素の粒子は移動せず、走査電極26に走査電極用OFF電圧、データ電極32にデータ電極用OFF電圧が印加された場合、そのデータ電極32に対する走査電極26への印加電圧は70Vとなり、その画素の粒子は移動しない。
また、セル36内の粒子の配置、すなわち粒子密度を均一化させると共に最終的に白表示とする初期化駆動を行う場合には、走査電極26とデータ電極32との間に初期化駆動電圧として交番電圧を印加する。例えば、第1の走査電極用初期化電圧を140V、第2の走査電極用初期化電圧を0Vとして、これらを所定パルス幅で走査電極26に交互に印加すると共に、これに同期して、第1のデータ電極用初期化電圧を0V、第2のデータ電極用初期化電圧を140Vとして、これらを前記所定パルス幅でデータ電極32に交互に印加する。すなわち、位相が180度異なるパルス電圧を走査電極26及びデータ電極32に各々印加する。これにより、走査電極26とデータ電極32との間に交番電圧が印加される。なお、交番電圧の電圧値は一例であり、これに限られるものではない。
そして、交番電圧の印加を所定パルス数分実行し、最後に白表示とするために、走査電極26に第1の走査電極用初期化電圧を、データ電極32に第1のデータ電極用初期化電圧を印加する。この際、前記所定パルス幅より長めのパルス幅で印加すると、より濃度が安定した白表示を行うことができるため好ましい。なお、所定パルス数は、粒子の配置を十分に均一化させることができる数に設定される。
図5には、画像データに基づいて、画像表示媒体10に画像を表示するための駆動装置40の概略構成を示した。
駆動装置40は、走査電極駆動回路42、データ電極駆動回路44、電源装置46、及びタイマ48を含んで構成されている。なお、太線で示したラインは電源装置から各回路へ供給される電源のラインを示している。
走査電極駆動回路42は、各走査電極26とそれぞれ接続され、電源装置46から供給される各種の電圧、すなわち走査電極用初期化電圧、走査電極用ON電圧、走査電極用OFF電圧を、制御装置50の指示に従って各走査電極26に各々印加する。
データ電極駆動回路44は、各データ電極32とそれぞれ接続され、電源装置46から供給される各種の電圧、すなわちデータ電極用初期化電圧、データ電極用ON電圧、データ電極用OFF電圧を、制御装置50の指示に従って各データ電極32に各々印加する。
制御装置50には、画像表示媒体10に表示させるべき画像に応じた画像データが入力される。制御装置50は、入力された画像データに基づいて、走査対象すなわち粒子駆動対象の走査電極26を指定するための走査電極指定信号を、走査電極駆動回路42に出力する。また、これと同時に、その走査電極指定信号により指定された走査電極26に対応するライン画像の画像部のデータ電極32を指定するためのデータ電極指定信号を、データ電極駆動回路44に出力する。
走査電極駆動回路42は、制御装置50から走査電極指定信号によって指定された走査電極26に対して走査電極用ON電圧を印加すると共に、走査電極指定信号によって指定された走査電極26以外の走査電極26に対して走査電極用OFF電圧を印加し、データ電極駆動回路44は、制御装置50からデータ電極指定信号によって指定されたデータ電極32に対してデータ電極用ON電圧を印加すると共に、データ電極指定信号によって指定されたデータ電極32以外のデータ電極32に対してデータ電極用OFF電圧を印加する。
これにより、制御装置50により指定された走査電極26とデータ電極32との交差位置の粒子、すなわち画像部の粒子が基板間を移動し、黒色粒子20が表示基板12側へ白色粒子22が背面基板14側へ移動する。また、非画像部の粒子は基板間を移動しない。これを各ライン、すなわち各走査電極26について実行することにより、画像を表示することができる。
タイマ48は、所定のタイミングで電源装置46に起動信号又は停止信号を出力し、電源装置46から走査電極駆動回路42、データ電極駆動回路44、制御装置50に電源供給が開始又は停止されるようにする。
図6には、電源装置46の概略構成を示した。電源装置46は、電源装置46は、直流チョッパ回路60、駆動用電源回路62、二次電池64、タイマ用電源回路66、及び一次電池68を含んで構成されている。
直流チョッパ回路60は、駆動用電源回路62のスイッチング制御により、駆動用電源回路62から入力された直流電圧V1(例えば15V)から、走査電極駆動回路42及びデータ電極駆動回路44が各走査電極26及びデータ電極32に供給する電圧、すなわち画像表示媒体10に画像を書き込むための駆動用電圧(上記の初期化駆動電圧、ON電圧、OFF電圧等)、これらの駆動回路や制御装置50が動作するための動作用電圧等を生成する。
駆動用電源回路62は、二次電池64から入力された直流電圧V2(例えば12V)から直流電圧V1を生成して直流チョッパ回路60へ出力する。すなわち、駆動用電源回路62は、所謂DC−DCコンバータを含んで構成されている。また、駆動用電源回路62は、直流チョッパ回路60をスイッチング制御する。
駆動用電源回路62は、タイマ48からの起動信号又は停止信号が入力されると、直流電圧V2の直流チョッパ回路60への出力を開始又は停止すると共にスイッチング制御を停止する。従って、停止信号が入力された場合には、二次電池64の電力の消費も抑制される。
二次電池64としては、例えばNi−H型等の大電流を間欠的に流すのに適した公知の二次電池を用いることが出来る。なお、二次電池に限らず、大電流を間欠的に流すのに適したものであれば、オキシ水素化ニッケルを使用した電池、例えばオキシライド(登録商標)乾電池のような一次電池でもよい。
タイマ用電源回路66は、一次電池68から入力された直流電圧V3(例えば6V)から、タイマ48が動作するのに必要な直流電圧V4(例えば3.3V又は5V)を生成してタイマ48へ供給する。
一次電池68としては、例えばアルカリ電池等の電圧降下がなだらかで小電流を常時流し続けるのに適した公知の一次電池を用いることができる。
タイマ48は、例えば画像表示媒体10を掲示板のような用途に使用し、同じ画像又は異なる画像を定期的に書き換えるような場合、予め定めた時間毎に電源装置46の駆動用電源回路62に起動信号を出力する。これにより、駆動用電源回路62は、直流電圧V1を直流チョッパ回路60へ出力を開始すると共に直流チョッパ回路60をスイッチング制御する。直流チョッパ回路60は、走査電極駆動回路42、データ電極駆動回路44、制御装置50に電源供給する。
制御装置50は、電源供給されると、後述する処理を実行し、外部装置から入力された画像データ又は制御装置50内の図示しないメモリに記憶された画像データを読み出す。そして、この画像データに基づいて走査電極駆動回路42及びデータ電極駆動回路44を制御し、画像表示媒体10に画像を書き込む。
制御装置50は、画像の書き込みが終了すると、タイマ48にこれを通知する。これにより、タイマ48は、駆動用電源回路62に停止信号を出力する。駆動用電源回路62は、停止信号を受信すると、直流チョッパ回路60のスイッチング制御を停止すると共に、電源供給を停止する。これにより、走査電極駆動回路42、データ電極駆動回路44、制御装置50への電源供給て停止される。
このように、画像表示媒体10を駆動するための電源回路とタイマ48を駆動するための電源回路を分離した構成としている。そして、画像の書き込み時には、二次電池64を電源とする直流チョッパ回路60を駆動し、それ以外のときは直流チョッパ回路60を駆動停止して、タイマ48にのみ一次電池から電源を供給するようにしている。このため、エネルギー損失を抑えることができると共に、二次電池64及び一次電池68の長寿命化を図ることができる。
次に、制御装置50で実行される処理について説明する。なお、以下では、図2に示すように、走査電極26及びデータ電極32を各8本ずつ備えた画像表示媒体10、すなわち8×8個の画素(2×2個のセル36)を有する画像表示媒体10を初期化駆動及び表示駆動する場合について説明する。また、この処理は、電源装置46から電源が供給されると実行される。
まず、制御装置50は、画像表示媒体10を初期化する。すなわち、粒子を均一化すると共に全面白表示とするべく、全ての走査電極26及びデータ電極32に位相が180度異なる所定パルス数のパルス電圧が各々印加されるように、かつ最後に走査電極26に第1の走査電極用初期化電圧が、データ電極32に第1のデータ電極用初期化電圧が印加されるよう指示する。これにより、基板間の粒子が均一化されると共に、最後に全ての白色粒子22が表示基板12側へ移動すると共に、全ての黒色粒子20が背面基板14側に移動し、全面白表示となる。
次に、制御装置50は、1行目の走査電極26(図2において一番上の走査電極26)に第1の走査電極用ON電圧を印加するよう走査電極指定信号を走査電極駆動回路42に出力すると共に、1行目のライン画像に対応したライン画像データに基づいて、画像部すなわち黒色粒子20を表示基板12側に移動させるべき画素のデータ電極32に第1のデータ電極用ON電圧を印加するようデータ電極指定信号をデータ電極駆動回路44に出力する。
これにより、走査電極駆動回路42は、1行目の走査電極26に第1の走査電極用ON電圧を印加すると共に他の走査電極26に第1の走査電極用OFF電圧を印加し、データ電極駆動回路44は、画像部のデータ電極32に第1のデータ電極用ON電圧を印加すると共に、非画像部のデータ電極32に第1のデータ電極用OFF電圧を印加する。
このため、1行目の画像部の黒色粒子20が表示基板12側へ移動すると共に白色粒子22が背面基板14側へ移動する。非画像部については、走査電極26及びデータ電極32の少なくとも一方にOFF電圧が印加されるため、粒子は移動しない。
同様の処理を2行目の走査電極26から8行目の走査電極26まで順次実行することにより、1〜8行目まで順次ライン画像が表示され、画像が表示される。そして、画像の表示が終了すると、その旨をタイマ48へ通知する。これにより、タイマ48は停止信号を駆動用電源回路62へ出力し、タイマ48にのみ電源供給される。そして、所定時間経過後にタイマ48から起動信号が駆動用電源回路62へ出力されると、再び制御装置50は上記の処理を実行する。
このように、電源回路を画像書き込み用とタイマ駆動用に分離し、画像の書き込み時にのみ走査電極駆動回路42、データ電極駆動回路44,制御装置50に電源を供給し、画像の書き込み時以外には、タイマ48にのみ電源を供給するようにしたので、エネルギー損失を抑えることができると共に、二次電池64及び一次電池68の長寿命化を図ることができる。
図7(A)には、従来のように同一電源を用いて画像表示媒体10を駆動した場合と、本実施形態のように、電源回路を駆動用(画像書き換え用)とタイマ用とに分離した構成において画像表示媒体10を駆動した場合の駆動回数(画像書き込み回数)について本発明者らが実験した結果を示した。なお、従来例に係る同一電源は1.5Vのアルカリ電池を12本直列接続した18Vの電源を用いた。また、本発明に係る電源回路を分離した構成については、1.5Vのアルカリ電池を8本直列接続した12Vの電源を駆動用、1.5Vのアルカリ電池を4本直列接続した6Vの電源をタイマ用とした。
同図(A)に示すように、同一電池を用いて画像表示媒体10を駆動した場合には、120回しか画像を書き込めなかったのに対し、電源回路を分離した構成では、200回まで画像を書き込むことができた。このように、電源回路を分離することにより電池の長寿命化が図られることがわかった。
また、図7(B)には、同図(A)の場合と同様に1.5Vのアルカリ電池を8本直列接続した12Vの電源を駆動用、1.5Vのアルカリ電池を4本直列接続した6Vの電源をタイマ用とした場合、アルカリ電池に代えてNi−H電池を用いた場合、オキシライド(登録商標)乾電池を用いた場合について画像の書き換え可能回数について実験した結果を示した。同図(B)に示すように、大電流型のNi−H電池又はオキシライド(登録商標)乾電池を用いることにより、アルカリ電池の場合と比較して画像の書き換え可能回数を大幅に増やすことができる。
また、図7(C)には、同図(B)の場合と同様に、アルカリ電池、Ni−H電池、オキシライド(登録商標)乾電池を用いた場合に、タイマ用に用いた電池の寿命日数について実験した結果を示した同図(C)に示すように、タイマ用の電源については、大電流型のNi−H電池やオキシライド(登録商標)乾電池よりもアルカリ電池が適していることがわかった。
なお、本実施形態では、タイマ48が定期的に電源装置46に起動信号を出力する構成について説明したが、これに限らず、タイマ48に代えて又は追加して、外部装置からの画像書き込み指示やユーザー操作による画像書き込み指示を入力する入力装置を設け、この入力装置に画像書き込み指示が入力された時に、電源装置46に起動信号を出力する構成としてもよい。
また、本実施形態では、電極の配置が単純マトリクス構造の画像表示媒体に画像を表示させる場合について説明したが、例えば電極の配置がアクティブマトリクス構造の画像表示媒体にも本発明を適用可能であることはいうまでもない。
また、本実施形態にて用いた電池の本数、電源電圧については実験的に試作した構成によるものではあり、本発明がそれらの値に限定されるものではない。
画像表示媒体の断面図である。 電極の配置及び間隙部材の形状を示す平面図である。 (A)は白表示から黒表示するときの濃度特性を示す線図、(B)は黒表示か (A)は各電極に印加するON電圧及びOFF電圧について説明するための図、(B)は、各電極にON電圧又はOFF電圧を印加したときの各位置に印加される電圧について説明するための図である。 駆動装置の概略構成図である。 電源装置の概略構成図である。 (A)は同一電源の場合、電源を分離した場合の駆動回数を示すグラフ、(B)は各電池の画像書き換え可能回数を示すグラフ、(C)は各電池のタイマ用電源の寿命日数を示すグラフである。
符号の説明
10 画像表示媒体
12 表示基板
14 背面基板
18 間隙部材
20 黒色粒子
22 白色粒子
24 ガラス基板
26 走査電極
28 絶縁層
30 ガラス基板
32 データ電極
34 絶縁層
36 セル
40 駆動装置
42 走査電極駆動回路(電圧印加手段)
44 データ電極駆動回路(電圧印加手段)
46 電源装置
48 タイマ(指示手段)
50 制御装置
60 直流チョッパ回路(第1の電圧生成手段)
62 駆動用電源回路
64 二次電池(第1の独立電源)
66 タイマ用電源回路(第2の電圧生成手段)
68 一次電池(第2の独立電源)

Claims (2)

  1. 少なくとも一方が透光性を有する一対の基板と、前記一対の基板間に形成された電界に応じて移動するように当該基板間に封入された少なくとも一種類の粒子群と、を備えた画像表示媒体の駆動装置であって、
    第1の独立電源から供給された電圧から、駆動用電圧及び第1の動作用電圧を生成する第1の電圧生成手段と、
    前記第1の電圧生成手段により生成された前記駆動用電圧を、前記一対の基板に対応して設けられた一対の電極間に画像に応じて印加する電圧印加手段と、
    前記第1の独立電源の電源供給能力よりも低い電源供給能力を有する第2の独立電源から供給された電圧から、第2の動作用電圧を生成する第2の電圧生成手段と、
    前記第2の電圧生成手段により生成された前記第2の動作用電圧が印加されることにより動作し、予め定めた時間毎に前記駆動用電圧及び前記第1の動作用電圧の供給開始を前記第1の電圧生成手段に対して指示すると共に、前記画像の書き込み終了が通知されると前記第1の電圧生成手段に対して前記駆動用電圧及び前記第1の動作用電圧の供給停止を指示する指示手段と、
    前記第1の電圧生成手段により生成された前記第1の動作用電圧が印加されることにより前記画像に応じた電圧が前記一対の電極間に印加されるように前記電圧印加手段を制御すると共に、前記画像の書き込みが終了した場合に、前記画像の書き込み終了を前記指示手段に通知する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像表示媒体の駆動装置。
  2. 前記第1の独立電源が二次電池であり、前記第2の独立電源が一次電池であることを特徴とする請求項1記載の画像表示媒体の駆動装置。
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