JP4765215B2 - 自動製氷機の製氷皿駆動装置及びこの製氷皿駆動装置を備えた冷蔵庫 - Google Patents

自動製氷機の製氷皿駆動装置及びこの製氷皿駆動装置を備えた冷蔵庫 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動製氷機の製氷皿駆動装置、及びこの製氷皿駆動装置を用いた冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、家庭用冷蔵庫では、製氷皿へ自動的に注水し、その製氷皿の水を冷却して氷を生成し、製氷皿駆動装置によって製氷皿を反転させて氷を製氷皿から分離させる構成の自動製氷機が搭載されている。
【0003】
製氷皿駆動装置においては、その駆動源としてAC同期モータ、DCモータ、ステッピングモータを採用したものが衆知であるが、ステッピングモータは他のモータに比較して回転速度が遅いため、その普及率はまだ低い。
【0004】
しかしながら、モータへ入力するパルス数によって回転量を制御できるステッピングモータの方式は、製氷皿の位置制御を容易にし、且つ動作音が静粛であるという長所があり、すでに特開平11−325677号公報に開示されているような周波数を適時に増加させるもの、特開2001−147060号公報に開示されているような減速比を途中で変えるものが具現化され、速度アップが図られようとしている。
【0005】
図15は、上記の特開2001−147060号公報に開示されている自動製氷機を搭載した冷蔵庫の要部縦断面図示すものであり、ステッピングモータ1の回転を伝達する製氷皿駆動装置2が、製氷皿3を所定の方向へ回動させ、フレーム4に設けられた突起5に当てて捻り、製氷皿3から氷を分離する氷分離動作を行い、その後、製氷皿3から分離した氷を貯氷箱6へ放出する氷放出動作を行う。7は製氷皿駆動装置2によって回動し、貯氷箱6内に進入することで貯まった氷の量を検知する検氷バーで、8は製氷皿駆動装置2が収納される冷蔵庫の冷凍室、9は冷凍室8の扉、10は冷凍室8と扉9を密閉状態にするガスケットである。
【0006】
製氷皿駆動装置2は2つの減速歯車機構(図示せず)により減速比を途中で自動的に切り換えることが可能で、氷分離動作時は低速で行い、氷放出動作は高速で行うことができるため、動作速度は速くなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の製氷皿駆動装置は動作の速度アップは実現したが、ステッピングモータが突出し大型化するという問題があり、小型軽量化という課題を残している。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の発明は、ステッピングモータの軸にピニオン歯車を設け、前記モータの軸の回転を製氷皿を回動させる駆動軸へ伝達する前記減速歯車群の最終段前記駆動軸と同軸で前記駆動軸と一体化した出力歯車を設け、前記減速歯車群を、低速用歯車群と高速用歯車群と前記モータの回転を減速して前記低速用歯車群と前記高速用歯車群へ共通の回転を伝達する共通歯車群の3つの歯車群で構成し、前記共通歯車群の回転伝達経路内に、中央を貫通する軸穴を前記駆動軸に嵌合させて、前記駆動軸と同軸で且つ前記駆動軸とは異なる速度で回転する伝達歯車を設け、前記共通歯車群は、前記伝達歯車からの回転を受ける被駆動歯車と、前記被駆動歯車の回転に同期して回転し前記低速用歯車群へ回転を伝達する第1駆動歯車と、前記被駆動歯車の回転に同期して回転し前記高速用歯車群へ回転を伝達する第2駆動歯車とを有し、前記被駆動歯車と前記第1駆動歯車と前記第2駆動歯車を同軸で軸方向に並べて一体化させ、前記低速用歯車群が前記出力歯車へ回転伝達している間は前記高速用歯車群を空回りさせ、前記高速用歯車群が前記出力歯車へ回転伝達している間は前記低速用歯車群を空回りさせたものであり、伝達と被伝達の関係にある歯車を駆動軸を挟んでほぼ反対側にバランスよく配置できるので、歯車機構のデッドスペースの利用が容易となり、伝達歯車を挟んでモータと各歯車をほぼ反対側に配置することで、モータをデッドスペースに配置することができるようになり、歯車が集積されコンパクトになり、軸方向寸法の短小化が図れ、省部品化が図れ、機構の小型化が図れる。また、従来のようにモータが突出することがなく、省スペースが図れる。
【0009】
次に請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ステッピングモータへ電力を入力するためのモータ端子接続部を前記ステッピングモータの回転軸と平行に配置し、前記製氷皿の所定位置を検出する検出スイッチの検出信号を出力するスイッチ端子接続部を前記ステッピングモータの回転軸と平行に配置し、前記ステッピングモータと前記スイッチと歯車機構を収納する外郭ケースには、前記モータ端子接続部と前記スイッチ端子接続部が嵌合する孔を設け、前記モータ端子接続部と前記スイッチ端子接続部が前記外郭ケースの内部から外部へ露出するようにしたものであり、これによって電力線、信号線の接続が容易になる。
【0010】
次に請求項に記載の発明は、請求項または請求項に記載の自動製氷機の製氷皿駆動装置を備えた冷蔵庫であり、ステッピングモータの突出がなく軸方向の全長が短くなり、自動製氷機の設置スペースを低減できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による歯車機構及びこの歯車機構を備えた自動製氷機の製氷皿駆動装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、従来と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0012】
図1は本発明による歯車機構の実施の形態を示す斜視図で、図2は同実施の形態を別の方向から観た状態を示す斜視図である。
【0013】
図1、図2において、11は入力するパルス数に応じて回転量を制御できるステッピングモータであり、モータ回転軸11aと、2個の取付穴11bと、電力供給用の電力線を接続するモータ端子接続部11cとを有する。
【0014】
モータ端子接続部11cはステッピングモータ11の側面に回転軸と平行になるように配置されており、内部にはモータ端子(図示せず)が配列されている。
【0015】
12は歯車機構で三つの減速歯車群から成り、その第1はモータ回転軸11aの回転を途中まで減速伝達する共通歯車群12aであり、第2は共通歯車群12aから伝達されてきた回転を低速高トルクに変換する低速用歯車群12b(図示せず)であり、第3は共通歯車群12aから伝達されてきた回転を低速用歯車群12bよりも高速で伝達する高速用歯車群12c(図示せず)であり、これら3つの歯車群12a、12b、12cの構成については、各構成部品の説明の後に説明する。
【0016】
13はモータ回転軸11aに圧入されたピニオン歯車であり、14はピニオン歯車13に駆動される伝達歯車であり、中央には回転中心を貫通する軸穴14aが設けられている。
【0017】
15は伝達歯車14に駆動される2段歯車であり、伝達歯車14と直接噛み合う歯車15aと、歯車15aと同軸で同期回転し歯車15aよりも小さい歯から成る小歯車15bが、軸方向に並んで位置している。
【0018】
16は2段歯車15の小歯車15bに駆動される3段歯車であり、小歯車15bと直接噛み合う大歯車16aと、大歯車16aと同軸で同期回転する中歯車16bと小歯車16cが軸方向に並んで位置している。3段歯車16は合成樹脂材料によって一体的に成形されている。
【0019】
17は3段歯車16の小歯車16cに駆動される2段歯車であり、小歯車16cと直接噛み合う大歯車17aと、大歯車17aと同軸で同期回転する小歯車17bが軸方向に並んで位置している。なお、大歯車17aと小歯車17bとの間には、回転軸と平行な平面と、大歯車17aの歯先円直径よりも小さく小歯車17bの歯先円直径よりも大きい直径からなる円周面を有する不完全円柱17cが設けられている。また、2段歯車17は前述した2段歯車15と同一回転軸上に重ねて配置されている。
【0020】
18は2段歯車17の小歯車17bに駆動される低速出力歯車であり、歯車領域18aと円弧領域18bが設けられている。図3、図4で示すように歯車領域18aは複数の歯からなる歯群181であり、端の歯182の谷部183は他の谷部よりも広く形成されており、前述の小歯車17bの太い歯171と噛み合う。そして、円弧領域18bは歯群181の両端の歯182と184を円弧185でつないだものである。
【0021】
また、低速出力歯車18には後述する製氷皿駆動軸21が同軸で軸方向に突出するように一体的に形成されており、さらに製氷皿駆動軸21と反対側の面には、後述の検氷軸22を駆動する第1カム18cと、後述のスイッチ23を操作する第2カム18dが設けられている。
【0022】
第1カム18cは、低速出力歯車18が原点位置(0°)から氷放出位置(160°)までの回動区間の内、5°から140°までを凹区間にしている。第2カム18dは、低速出力歯車8が原点位置(0°)から10°回動するまでが凸区間としている。
【0023】
19は3段歯車16の中歯車16bに駆動されるクラッチ歯車であり、歯車領域19aと円弧領域19bが設けられている。図5、図6で示すように歯車領域19aはクラッチ歯車19の全幅寸法と同じ歯幅の歯から成る歯群191と、歯群191よりは歯幅寸法が短い歯から成る歯群192とで構成され、歯群191における端の歯193の谷部194は他の谷部より広く形成されている。そして、円弧領域19bは歯群191の両端193、195の歯を歯群191の歯幅寸法より短い幅寸法を有する円弧196でつないだものであり、歯群192と軸方向に並んで位置する。
【0024】
20はクラッチ歯車19に駆動される高速出力歯車であり、前述の低速出力歯車18と同軸で同期回転し、低速出力歯車18と軸方向に並んで位置する。高速出力歯車20には、クラッチ歯車19の広い谷部194と噛み合う太い歯20aが設けられており、さらに太い歯20aを除く他の歯20bの端面は、歯20bの歯底円を残す状態で、太い歯20aの端面よりも軸方向に所定寸法だけ低く形成されており、クラッチ歯車19の円弧領域19aと対峙しても干渉しないようにしている。
【0025】
21は製氷皿を回動させる製氷皿駆動軸であり、低速出力歯車18から軸方向に突出しており、低速出力歯車18と同軸で回転する。また、先端には軸直角断面が小判形を成す接続部21aが設けられている。
【0026】
ここで、冒頭で記述した歯車機構12の3つの歯車群12a、12b、12cの構成について説明する。
【0027】
まず、共通歯車群12aは、モータ回転軸11aに圧入されたピニオン歯車13、ピニオン歯車13に駆動される伝達歯車14、伝達歯車14に駆動される歯車15a、歯車15aと同軸で同期回転する小歯車15b、小歯車15bに駆動される大歯車16aとで構成されている。
【0028】
次に、低速用歯車群12bは、大歯車16aと同軸で同期回転する小歯車16c、小歯車16cに駆動される大歯車17a、大歯車17aと同軸で同期回転する小歯車17b、小歯車17bに駆動される低速出力歯車18とで構成されている。
【0029】
そして、高速用歯車群12cは、大歯車16aと同軸で同期回転する中歯車16b、中歯車16bに駆動されるクラッチ歯車19、クラッチ歯車19に駆動され高速出力歯車20とで構成されている。
【0030】
上記のように、歯車機構12は3段歯車16以降で低速歯車群12bと高速歯車群12cに分岐しているのである。
【0031】
ここで、低速歯車群12bの最終段である低速出力歯車18と、高速歯車群12cの最終段である高速出力歯車20は、同軸で且つ軸方向に並んで一体化されているので、低速出力歯車18と高速出力歯車20はともに回転する。
【0032】
ただし、低速出力歯車18へ回転伝達している間は、高速歯車群21cを空回りさせなければならないので、クラッチ歯車19と高速出力歯車20との間には噛み合い阻止機構が必要となる。そして、その噛み合い阻止機構は、低速出力歯車18へ回転伝達している間、クラッチ歯車19の円弧領域19bと高速出力歯車20を対峙させて、クラッチ歯車19を空回りさせることで実現できる。
【0033】
一方、高速出力歯車20へ回転伝達している間は、低速歯車群12bを空回りさせなければならないので、小歯車17bと低速出力歯車18との間には噛み合い阻止機構が必要となる。そして、その噛み合い阻止機構24は、高速出力歯車20へ回転伝達している間、円弧領域18bと小歯車17bを対峙させて、小歯車17bを空回りさせることで実現できる。
【0034】
次に、上記歯車機構を備えた自動製氷機の製氷皿駆動装置について図面を参照しながら説明する。図7は本発明による歯車機構を備えた自動製氷機の製氷皿駆動装置の実施の形態を示す斜視図、図8は同実施の形態を別の方向から観た状態を示す斜視図、図9は同実施の形態の各構成部品を示す分解斜視図である。
【0035】
図8、図9において、22は低速出力歯車18に設けられた第1カム18cに従動し所定の角度範囲を往復回動し、氷の過不足を検知する検氷軸である。ここで、図10は検氷軸22の待機状態を示す斜視図、図11は検氷軸22の動作状態を示す斜視図であるが、図10、図11に示すように、検氷軸22は検氷バー7が取付けられる外部接続部22aと、後述のケース、カバーに回動可能に保持される軸部22bと、低速出力歯車18の第1カム18cに接触し第1カム18cの凹凸変位を回動運動に変換する従動カム22cとで構成されている。さらに、軸部22bには、後述のスイッチ23を操作する操作片22dも設けられている。
【0036】
第1カム18cは、低速出力歯車18が原点位置(0°)から氷放出位置(160°)までの回動区間の内、5°から140°までを凹区間にしているので、検氷軸22の従動カム22cが第1カム18cの凹区間でのみ変位し、その変位が軸部22bの回動となり、外部接続部22aを回動させる。
【0037】
したがって、外部接続部22aに検氷バー7を接続することで、外部接続部22cの回動に伴い検氷バー7も回動し、製氷皿3下方の貯氷箱8へ進入或いは退出を行うことができる。
【0038】
図8、図9において、23は低速出力歯車18に設けられた第2カム18dによってオン・オフ動作をするスイッチである。ここで、図12はスイッチの待機状態を示す斜視図、図13はスイッチの動作状態を示す斜視図であるが、図12、図13に示すように、スイッチ23は開閉接点を内蔵するスイッチ本体23aと、スイッチ本体23aの内部から外部に向けて所定長さだけ突出したスイッチレバー23bと、スイッチ本体23aの外壁に設けられた取付け部23cと、信号線が接続されるスイッチ端子接続部23dとで構成されている。スイッチレバー23bはスイッチ本体23aの内部で回動自在に保持されており、スイッチレバー23bの外部先端が、低速出力歯車18の第2カム18dの凸区間で従動して回動すると、スイッチ23がオン・オフ動作する。
【0039】
第2カム18dは、低速出力歯車18が原点位置(0°)から10°回転するまでが凸区間であり、スイッチ23はオン区間となり、それ以外の区間ではスイッチ23はオフ区間となる。但し、オフ区間であっても、検氷軸22が回動し操作片22dによってスイッチ23のスイッチレバー13bが押された場合には、その間はオンとなる。
【0040】
したがって、スイッチ23がオフ区間にあっても、貯氷箱8内の氷が不足している場合には、検氷軸22が回動した際に検氷バー7が貯氷箱8内へ、氷に邪魔されること無く進入するので、検氷軸22が十分回動し、操作片22dがスイッチ23をオンさせるのである。この結果、貯氷箱8内の氷が不足していると判断する。
【0041】
取付け部23cは、爪状のフックからなり長手方向に中心軸に対して左右対称に一個づつ配列されている。また、スイッチ端子接続部23dは、取付け部23cよりもさらに長手方向に突出し、内部にはスイッチ端子(図示せず)が配列されている。そして、スイッチ23の長手方向の中心軸は、ステッピングモータ11の回転軸と平行になるように配置されている。
【0042】
図7、図8、図9において、25は上記歯車機構12の各構成部品を支持する軸受等を設けたケースであり、前記各部品を収納し保護する。25aは後述のフックが引っ掛かる爪部であり、25bは検氷軸22の軸部22bを保持する凹部であり、25cはステッピングモータ11をビス11dで固定するための取付穴である。
【0043】
また、25dはステッピングモータ11のモータ端子接続部11cを露出させ、外部接続を可能にする電力線接続孔であり、25eはスイッチ23のスイッチ端子接続部23dを露出させ、外部接続を可能にする信号線接続孔である。
【0044】
26は、ケース25と同様に、歯車機構12の各構成部品を支持する軸受等を設けたカバーであり、ケース25と共に前記各部品を収納し保護する。26aはケース25の爪部25aと引っ掛かり締結するフックであり、26bは取付用爪部であり、26cは製氷皿駆動軸21が貫通する穴である。
【0045】
そして、27は上記部材によって構成された製氷皿駆動装置である。以上のように構成された自動製氷機の製氷皿駆動装置及びこの製氷皿駆動装置を備えた冷蔵庫について、以下その動作を説明する。なお、図14は本発明による自動製氷機の製氷皿駆動装置を備えた冷蔵庫を示す要部縦断面図である。
【0046】
まず、製氷皿駆動装置27による2つの動作について説明する。一つは製氷皿3を約30°捻って製氷皿3内の氷を製氷皿3から浮き上がらせるための氷分離動作と、もう一つは製氷皿3を約160°反転させて、先の氷分離動作で浮き上がった製氷皿内の氷を製氷皿から放出させる氷放出動作である。
【0047】
(氷分離動作の説明)
図1、図2、図14において、製氷皿3が水平位置で停止している状態から、ピニオン歯車13がステッピングモータ11により時計方向に回転すると、伝達歯車14は反時計方向へ、2段歯車15の小歯車15bは時計方向へ、3段歯車16の小歯車16cは反時計方向へ、2段歯車17の小歯車17bは時計方向へ回転する。このとき小歯車17bの太い歯171が低速出力歯車18の歯車領域18aの谷部183に噛み合い、低速出力歯車18が反時計方向へ回転する。
【0048】
一方、このとき3段歯車16の中歯車16bは反時計方向へ、クラッチ歯車19は時計方向へ回転するが、クラッチ歯車19と高速出力歯車20は噛み合い阻止機構により円弧領域19bが高速出力歯車20と対峙するので、クラッチ歯車9が高速出力歯車20と噛み合うことはなく、低速出力歯車18の回転を妨げることはない。
【0049】
低速出力歯車18が反時計方向に回転することにより、製氷皿3は水平位置から反時計方向に回動する。製氷皿3の反時計方向回動側には製氷皿3の回動を阻止する突起5が設けられており、製氷皿はこの突起に当ってから更に回動するので結果的に捻られることになる。
【0050】
そして、製氷皿3が約30°捻られると、ステッピングモータ11は一旦停止し今度は逆方向(反時計方向)に回転する。これにより、ピニオン歯車13は反時計方向へ、伝達歯車14は時計方向へ、2段歯車15の小歯車15bは反時計方向へ、3段歯車16の小歯車16cは時計方向へ、2段歯車17の小歯車17bは反時計方向へ、低速出力歯車18は時計方向へ回転し、製氷皿3を水平位置へ戻す。
【0051】
以上が共通歯車群12aと低速用歯車群12bにより、製氷皿3を捻って氷を製氷皿3から浮き上がらせる氷分離動作である。
【0052】
(氷放出動作の説明)
図1、図2、図14において、製氷皿3が水平位置で停止している状態から、ピニオン歯車13がモータ11により反時計方向に回転すると、伝達歯車14は時計方向へ、2段歯車15の小歯車15bは反時計方向へ、3段歯車16の中歯車16bは時計方向へ、クラッチ歯車19は反時計方向へ回転する。このときクラッチ歯車19の歯車領域19aの谷部194と高速出力歯車20の太い歯20aが噛み合い、高速出力歯車20が時計方向へ回転する。
【0053】
一方、このとき3段歯車16の小歯車16cは時計方向へ、2段歯車17の小歯車17bは反時計方向へ回転するが、小歯車17bと低速出力歯車18は噛み合い阻止機構により小歯車17bと円弧領域18bが対峙するので、小歯車17bと低速出力歯車18が噛み合うことはなく、高速出力歯車20の回転を妨げることはない。
【0054】
高速出力歯車20が時計方向に回転することにより、製氷皿3は水平位置から時計方向に回動する。製氷皿3が約160°回動したところでステッピングモータ11は一旦停止する。このとき製氷皿3内の氷は自重により貯氷箱6内に落下し氷の放出が完了する。
【0055】
そして、ステッピングモータ11は今度は時計方向に回転し、ピニオン歯車13は時計方向へ、伝達歯車144は反時計方向へ、2段歯車15の小歯車15bは時計方向へ、3段歯車16の中歯車16bは反時計方向へ、クラッチ歯車19は時計方向へ、高速出力歯車20は反時計方向へ回転し、製氷皿を水平位置へ戻す。
【0056】
以上が共通歯車群12aと高速用歯車群12cにより、製氷皿内の氷を放出する一連の
動作である。
【0057】
上記のように、ステッピングモータ11の回転をピニオン歯車13から3段歯車16まで伝達する共通歯車群12aと、3段歯車16の回転を小歯車16cから製氷皿駆動軸21まで伝達する低速用歯車群12bと、3段歯車16の回転を中歯車16bから製氷皿駆動軸21まで伝達する高速用歯車群12cとで、歯車機構12を構成し、共通歯車群12aの伝達歯車14を製氷皿駆動軸21と同軸で配置することで、ステッピングモータ11と3段歯車16が製氷皿駆動軸21を中心として互いにほぼ反対の位置となり、デッドスペースに成りがちな歯車機構12のコーナーにステッピングモータ11を配置することができ、製氷皿駆動軸21が歯車機構12のほぼ中央となりバランスも良くなる。
【0058】
これによって、従来のようなステッピングモータ12が突出して大型化することもなく、歯車伝達機構12を構成する3つの歯車群の共通接続を3段歯車16で行っているので、省部品化、生産性の向上による低コスト化も実現できる。
【0059】
そして、自動製氷機の製氷皿駆動装置27を備えた冷蔵庫は、その設置場所の長手方向の容積を小さくできるので、省スペース化、容積効率の向上が図れる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に記載の発明は、ステッピングモータの軸にピニオン歯車を設け、前記モータの軸の回転を製氷皿を回動させる駆動軸へ伝達する前記減速歯車群の最終段前記駆動軸と同軸で前記駆動軸と一体化した出力歯車を設け、前記減速歯車群を、低速用歯車群と高速用歯車群と前記モータの回転を減速して前記低速用歯車群と前記高速用歯車群へ共通の回転を伝達する共通歯車群の3つの歯車群で構成し、前記共通歯車群の回転伝達経路内に、中央を貫通する軸穴を前記駆動軸に嵌合させて、前記駆動軸と同軸で且つ前記駆動軸とは異なる速度で回転する伝達歯車を設け、前記共通歯車群は、前記伝達歯車からの回転を受ける被駆動歯車と、前記被駆動歯車の回転に同期して回転し前記低速用歯車群へ回転を伝達する第1駆動歯車と、前記被駆動歯車の回転に同期して回転し前記高速用歯車群へ回転を伝達する第2駆動歯車とを有し、前記被駆動歯車と前記第1駆動歯車と前記第2駆動歯車を同軸で軸方向に並べて一体化させ、前記低速用歯車群が前記出力歯車へ回転伝達している間は前記高速用歯車群を空回りさせ、前記高速用歯車群が前記出力歯車へ回転伝達している間は前記低速用歯車群を空回りさせたものであり、伝達と被伝達の関係にある歯車を駆動軸を挟んでほぼ反対側にバランスよく配置できるので、歯車機構のデッドスペースの利用が容易となり、伝達歯車を挟んでモータと各歯車をほぼ反対側に配置することで、モータをデッドスペースに配置することができるようになり、歯車が集積されコンパクトになり、軸方向寸法の短小化が図れ、省部品化が図れ、機構の小型化が図れる。また、従来のようにモータが突出することがなく、省スペースが図れる。
【0061】
次に請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ステッピングモータへ電力を入力するためのモータ端子接続部を前記ステッピングモータの回転軸と平行に配置し、前記製氷皿の所定位置を検出する検出スイッチの検出信号を出力するスイッチ端子接続部を前記ステッピングモータの回転軸と平行に配置し、前記ステッピングモータと前記スイッチと歯車機構を収納する外郭ケースには、前記モータ端子接続部と前記スイッチ端子接続部が嵌合する孔を設け、前記モータ端子接続部と前記スイッチ端子接続部が前記外郭ケースの内部から外部へ露出するようにしたので、電力線と、信号線の引き回しが不要となり低コスト化が図れる。
【0062】
次に請求項に記載の発明は、請求項または請求項に記載の自動製氷機の製氷皿駆動装置を備えた冷蔵庫であり、ステッピングモータの突出がなく軸方向の全長が短くなり
、自動製氷機の設置スペースを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による歯車機構の実施の形態を示す斜視図
【図2】 同実施の形態を別の方向から観た状態を示す斜視図
【図3】 同実施の形態の低速出力歯車の非噛み合い状態を示す斜視図
【図4】 同実施の形態の低速出力歯車の噛み合い開始状態を示す斜視図
【図5】 同実施の形態の高速出力歯車の噛み合い開始状態を示す斜視図
【図6】 同実施の形態の高速出力歯車の非噛み合い状態を示す斜視図
【図7】 本発明による歯車機構を備えた自動製氷機の製氷皿駆動装置の実施の形態を示す斜視図
【図8】 同実施の形態を別の方向から観た状態を示す斜視図
【図9】 同実施の形態の各構成部品を示す分解斜視図
【図10】 同実施の形態の検氷軸の待機状態を示す斜視図
【図11】 同実施の形態の検氷軸の動作状態を示す斜視図
【図12】 同実施の形態のスイッチの待機状態を示す斜視図
【図13】 同実施の形態のスイッチの動作状態を示す斜視図
【図14】 本発明による自動製氷機の製氷皿駆動装置を備えた冷蔵庫を示す要部縦断面図
【図15】 従来の自動製氷機の製氷皿駆動装置を備えた冷蔵庫を示す要部縦断面図
【符号の説明】
3 製氷皿
11 モータ(ステッピングモータ)
11c モータ端子接続部
12 歯車機構
12a 共通歯車群
13 ピニオン歯車
14 伝達歯車
14a 軸穴
16 3段歯車
16a 大歯車(被駆動歯車)
16b 中歯車(第2駆動歯車)
16c 小歯車(第1駆動歯車)
18 低速出力歯車
20 高速出力歯車
21 製氷皿駆動軸
23 スイッチ
23d スイッチ端子接続部
25d 電力線接続孔
25e 信号線接続孔
27 製氷皿駆動装置

Claims (3)

  1. ステッピングモータの軸にピニオン歯車を設け、前記モータの軸の回転を製氷皿を回動させる駆動軸へ伝達する前記減速歯車群の最終段前記駆動軸と同軸で前記駆動軸と一体化した出力歯車を設け、前記減速歯車群を、低速用歯車群と高速用歯車群と前記モータの回転を減速して前記低速用歯車群と前記高速用歯車群へ共通の回転を伝達する共通歯車群の3つの歯車群で構成し、前記共通歯車群の回転伝達経路内に、中央を貫通する軸穴を前記駆動軸に嵌合させて、前記駆動軸と同軸で且つ前記駆動軸とは異なる速度で回転する伝達歯車を設け、前記共通歯車群は、前記伝達歯車からの回転を受ける被駆動歯車と、前記被駆動歯車の回転に同期して回転し前記低速用歯車群へ回転を伝達する第1駆動歯車と、前記被駆動歯車の回転に同期して回転し前記高速用歯車群へ回転を伝達する第2駆動歯車とを有し、前記被駆動歯車と前記第1駆動歯車と前記第2駆動歯車を同軸で軸方向に並べて一体化させ、前記低速用歯車群が前記出力歯車へ回転伝達している間は前記高速用歯車群を空回りさせ、前記高速用歯車群が前記出力歯車へ回転伝達している間は前記低速用歯車群を空回りさせたことを特徴とする自動製氷機の製氷皿駆動装置。
  2. 前記ステッピングモータへ電力を入力するためのモータ端子接続部を前記ステッピングモータの回転軸と平行に配置し、前記製氷皿の所定位置を検出する検出スイッチの検出信号を出力するためのスイッチ端子接続部を前記ステッピングモータの回転軸と平行に配置し、前記ステッピングモータと前記スイッチと前記歯車機構を収納する外郭ケースには、前記モータ端子接続部と前記スイッチ端子接続部が嵌合する孔を設け、前記モータ端子接続部と前記スイッチ端子接続部が前記外郭ケースの内部から外部へ露出するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の自動製氷機の製氷皿駆動装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の自動製氷機の製氷皿駆動装置を備えた冷蔵庫。
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