JP4764836B2 - コンデンサマイクロホンおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コンデンサマイクユニットをフレキシブルパイプを含む支持パイプを介して支持してなるグースネック型のコンデンサマイクロホンおよびその製造方法に関し、さらに詳しく言えば、例えば携帯電話機などから発生される高い周波数の電磁波ノイズに起因する雑音発生を防止する技術に関するものである。
例えば特許文献1に記載されているように、国際会議場などの会議施設には見栄えがシンプルであるとともに、角度や高さの調整が容易であるなどの観点からグースネック型のコンデンサマイクロホンが好ましく採用されている。
グースネック型のコンデンサマイクロホンにおいては、コンデンサマイクユニットと出力モジュール部とが分離して構成されており、コンデンサマイクユニットは一部もしくは全部にフレキシブルパイプを含む支持パイプを介して出力モジュール部に支持され、フレキシブルパイプの屈曲自在性によりコンデンサマイクユニットを話者の口元に容易に近づけることができる。
通常、コンデンサマイクユニットにはインピーダンス変換器としてのFET(電界効果トランジスタ)が内蔵されており、出力モジュール部は円筒状シールドケース内に音声信号出力回路や給電用トランスを有する回路基板を備え、コンデンサマイクユニットは支持パイプ内に挿通される専用のマイクケーブルを介して出力モジュール部の回路基板に接続される。
マイクケーブルには、コンデンサマイクユニットに電源を供給する電源線と、上記インピーダンス変換器から出力される音声信号を出力モジュール部に送信する信号線と、これらを静電遮蔽し接地に落とされるシールド被覆線とが含まれ、シールド被覆線の外周面が外部シース(外皮)にて被覆された2芯シールド被覆線が用いられる。なお、出力モジュール部はコンデンサマイクユニットに電源を供給することからパワーモジュール部と呼ばれることがある。
マイクケーブルの部分で音声信号は不平衡で伝送されることから外部からの雑音(電磁波)に対して弱い。したがって、マイクケーブルに強い電磁波が加えられると、それがコンデンサマイクユニットや出力モジュール部の内部に高周波電流として入り込み半導体素子などで検波され雑音が発生することがある。
特に、近年急速に普及している携帯電話機からはかなり強い電磁波(例えば、数cm〜数10cm程度の範囲内では商用電波により市中で生じている電界強度の数万倍に達する電界強度)が発生されるため、マイクロホンの分野では携帯電話機による電磁波対策が急務とされている。
フレキシブルパイプはマイクケーブルのシールドとして機能するが完全ではない。すなわち、フレキシブルパイプは鋼などの丸線材で復元力を担うコイルバネを形成し、その上から各コイルバネの隙間に断面三角形状で塑性変形する銅合金などからなる三角線材を挟み込むことにより作製されるため、それら線材の接触部分で低い抵抗値(例えば1Ω程度)ではあるがインピーダンスを持つ。
コンデンサマイクユニットおよび出力モジュール部は、それぞれしっかりしたシールドケースを備えているが、マイクロホン全体として見た場合、フレキシブルパイプの部分でシールドが不完全である。したがって、フレキシブルパイプを介して強い電磁波による高周波電流がマイクロホン内に入り込み、その結果上記したように雑音が発生することがある。
そこで、この点を解決するため、本出願人は特許文献2において、マイクケーブルを外皮を有しないシールド被覆線露出状態としてフレキシブルパイプ内に挿通し、シールド被覆線をフレキシブルパイプの内面と多点で接触させることを提案している。
特開平11−341576号公報(図1) 特開2006−33216号公報
上記特許文献2に記載の発明によれば、フレキシブルパイプの抵抗値がきわめて小さくなり、電磁波に対するシールド機能が大幅に改善され、雑音の発生を効果的に抑制することができるが、なおも解決すべき点が残されている。
すなわち、グースネック型のコンデンサマイクロホンは、主に会議場などで使用されることから、話者が立ち上がった状態でマイクロホンを使用することを考慮して支持パイプの長さを長くする必要がある場合、その全体をフレキシブルパイプで構成すると屈曲しすぎて見栄えがよくないため、通常、長さを延長する部分には非可撓性の金属パイプが用いられる。
しかしながら、金属パイプ内ではマイクケーブルのシールド被覆線が常時金属パイプの内壁に接触していないため、例えば支持パイプの傾きを変える際、金属パイプ内でのマイクケーブルの遊びによりシールド被覆線がパイプ内壁に当接(本明細書において、この当接を「遊び当接」という)した場合、大きな異音が発生することがある。
この異音発生は、例えば支持パイプが真っ直ぐにされ、マイクケーブルのシールド被覆線がフレキシブルパイプの内壁に接触していない状態で、フレキシブルパイプが折り曲げられることにより、マイクケーブルが動いてシールド被覆線がフレキシブルパイプの内壁に接触する場合にも起こり得る。
したがって、本発明の課題は、コンデンサマイクユニットをフレキシブルパイプを含む支持パイプを介して支持してなるグースネック型のコンデンサマイクロホンにおいて、マイクケーブルをその全長にわたって外皮を有しないシールド被覆線露出状態で支持パイプ内に挿通して使用するにあたって、支持パイプ内でのマイクケーブルの動きを制限し、支持パイプの内壁に対するシールド被覆線の遊び当接による異音の発生を防止することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、コンデンサマイクユニットと、シールドケース内に音声信号出力用の回路基板を備える出力モジュール部とを含み、上記コンデンサマイクユニットがフレキシブルパイプを含む支持パイプを介して上記出力モジュール部に支持されているとともに、上記コンデンサマイクユニットと上記回路基板とが上記支持パイプ内に挿通されるシールド被覆線を有するマイクケーブルを介して電気的に接続されているコンデンサマイクロホンにおいて、上記マイクケーブルは、その全長にわたって外皮を有しないシールド被覆線露出状態で上記支持パイプ内に挿通され、上記シールド被覆線の所定部分には、中央部分が上記シールド被覆線に導通した状態で保持され、両側の翼片が上記マイクケーブルの軸線とほぼ直交する方向に延ばされて上記支持パイプの内面に対して弾性的に接触する導電性の接触子が取り付けられていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1のコンデンサマイクロホンにおいて、上記接触子が弾性を有する導電布からなることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2のコンデンサマイクロホンにおいて、上記支持パイプには非可撓性の金属パイプが含まれ、上記接触子が上記金属パイプに対応する部分の上記シールド被覆線に所定の間隔をもって取り付けられていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項のコンデンサマイクロホンにおいて、上記シールド被覆線が編組線からなり、上記接触子の中央部分が上記編組線内に潜り込まされていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項4のコンデンサマイクロホンにおいて、上記接触子が、上記中央部分が最大幅で上記両側の翼片の先端に行くにしたがって漸次幅が狭くなるほぼ菱形に形成されていることを特徴としている。
また、請求項6に記載の発明は、コンデンサマイクユニットと、シールドケース内に音声信号出力用の回路基板を備える出力モジュール部とを含み、上記コンデンサマイクユニットがフレキシブルパイプを含む支持パイプを介して上記出力モジュール部に支持されているとともに、上記コンデンサマイクユニットと上記回路基板とが上記支持パイプ内に挿通されるシールド被覆線を有するマイクケーブルを介して電気的に接続されているコンデンサマイクロホンにおいて、上記マイクケーブルは、その全長にわたって外皮を有しないシールド被覆線露出状態で上記支持パイプ内に挿通され、上記シールド被覆線の所定部分には、芯線の周囲に繊維を半径方向に植設してなり上記繊維により径方向に弾力性を有する弾性線状体が添設されており、上記シールド被覆線の所定部分が上記弾性線状体により上記支持パイプの内面に押圧されていることを特徴としており、これによっても上記課題が解決される。
請求項7に記載の発明は、請求項6のコンデンサマイクロホンにおいて、上記支持パイプには非可撓性の金属パイプが含まれ、上記弾性線状体が上記芯線を針金材とするモールからなり、上記モールが上記金属パイプに対応する部分の上記シールド被覆線に添設されていることを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項7のコンデンサマイクロホンにおいて、上記モールの少なくとも一端から上記針金材の端部が突出されており、上記針金材の端部の上記シールド被覆線への巻き付けにより上記モールが上記シールド被覆線の所定位置に取り付けられていることを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、請求項6のコンデンサマイクロホンにおいて、上記弾性線状体が上記芯線を芯糸とするモール糸からなり、上記モール糸が上記マイクケーブルのほぼ全長にわたって上記シールド被覆線に添設されていることを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、請求項6ないし9のいずれか1項のコンデンサマイクロホンにおいて、上記芯線の周囲に植設される上記繊維が導電性を備えていることを特徴としている。
また、上記課題を解決するため、請求項11に記載の発明は、コンデンサマイクユニットと、シールドケース内に音声信号出力用の回路基板を備える出力モジュール部とを含み、上記コンデンサマイクユニットがフレキシブルパイプを含む支持パイプを介して上記出力モジュール部に支持されているとともに、上記コンデンサマイクユニットと上記回路基板とが上記支持パイプ内に挿通されるシールド被覆線を有するマイクケーブルを介して電気的に接続されているコンデンサマイクロホンにおいて、上記マイクケーブルは、その全長にわたって外皮を有しないシールド被覆線露出状態で上記支持パイプ内に挿通され、上記シールド被覆線の所定部分の周囲には、上記シールド被覆線を上記支持パイプに対して非接触状態に保持するスペーサが設けられていることを特徴としている。
請求項12に記載の発明は、請求項11のコンデンサマイクロホンにおいて、上記支持パイプには非可撓性の金属パイプが含まれ、上記スペーサが上記金属パイプに対応する部分の上記シールド被覆線に所定の間隔をもって取り付けられていることを特徴としている。
請求項13に記載の発明は、請求項11または12のコンデンサマイクロホンにおいて、上記スペーサが加熱により体積が膨張する発泡インク材からなることを特徴としている。
また、上記課題を解決するため、請求項14に記載の発明は、コンデンサマイクユニットと、シールドケース内に音声信号出力用の回路基板を備える出力モジュール部とを含み、上記コンデンサマイクユニットがフレキシブルパイプを含む支持パイプを介して上記出力モジュール部に支持されているとともに、上記コンデンサマイクユニットと上記回路基板とが上記支持パイプ内に挿通されるシールド被覆線を有するマイクケーブルを介して電気的に接続されているコンデンサマイクロホンの製造方法において、上記マイクケーブルをその全長にわたって外皮を有しないシールド被覆線露出状態として、上記シールド被覆線の所定部分の周囲に、加熱により体積が膨張する発泡インク材を塗布して上記支持パイプ内に挿通したのち、上記発泡インク材を加熱しその体積を膨張させて、上記シールド被覆線の所定部分を上記支持パイプに対して非接触状態に保持することを特徴としている。
請求項15に記載の発明は、請求項14のコンデンサマイクロホンの製造方法において、上記支持パイプには非可撓性の金属パイプが含まれ、上記発泡インク材が上記金属パイプに対応する部分の上記シールド被覆線に所定の間隔をもって塗布されることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、マイクケーブルはその全長にわたって外皮を有しないシールド被覆線露出状態で支持パイプ内に挿通され、シールド被覆線の所定部分に、中央部分がシールド被覆線に導通した状態で保持され、両側の翼片がマイクケーブルの軸線とほぼ直交する方向に延ばされて支持パイプの内面に対して弾性的に接触する導電性の接触子を取り付けることにより、マイクケーブルのシールド被覆線を支持パイプの内面と多点で接触させながら、支持パイプ内でのマイクケーブルの動きが制限されるため、電磁波に対するシールド機能が大幅に改善されるとともに、支持パイプの内壁に対するシールド被覆線の遊び当接による異音の発生を防止することがてきる。
請求項2に記載の発明によれば、接触子として弾性を有する導電布を用いるようにしたことにより、接触子を任意の形状に裁断でき、また、比較的安価に入手できる。
請求項3に記載の発明によれば、支持パイプに非可撓性の金属パイプが含まれている場合、接触子を金属パイプに対応する部分のシールド被覆線に所定の間隔をもって取り付けることにより、特に金属パイプ部分での異音発生を効果的に防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、シールド被覆線が編組線からなり、接触子の中央部分をその編組線内に潜り込ませることにより、導電性接着材などの電気的・機械的接続手段によることなく、容易に接触子をシールド被覆線に取り付けることができる。
請求項5に記載の発明によれば、接触子を中央部分が最大幅で両側の翼片の先端に行くにしたがって漸次幅が狭くなるほぼ菱形に形成したことにより、シールド被覆線が編組線からなる場合において、接触子を容易にその編組線内に潜り込ませることができる。
請求項6に記載の発明によれば、マイクケーブルはその全長にわたって外皮を有しないシールド被覆線露出状態で支持パイプ内に挿通され、シールド被覆線の所定部分に、芯線の周囲に繊維を半径方向に植設してなり上記繊維により径方向に弾力性を有する弾性線状体を添設し、シールド被覆線の所定部分を弾性線状体により支持パイプの内面に押圧するようにしたことにより、シールド被覆線が支持パイプの内面に強く接触し電磁波に対するシールド機能が大幅に改善されるとともに、支持パイプ内でのマイクケーブルの動きが制限されるため、支持パイプの内壁に対するシールド被覆線の遊び当接による異音の発生を防止することがてきる。
請求項7に記載の発明によれば、支持パイプに非可撓性の金属パイプが含まれている場合、上記弾性線状体として芯線を針金材とするモールを用い、モールを金属パイプに対応する部分のシールド被覆線に添設させることにより、特に金属パイプ部分での異音発生を効果的に防止することができる。また、モールは安価で容易に入手できるため、コストアップも最小限にとどめることができる。
請求項8に記載の発明によれば、モールの少なくとも一端から針金材の端部を突出させて、その端部をシールド被覆線に巻き付けることにより、モールをシールド被覆線の所定位置に容易に取り付けることができる。
請求項9に記載の発明によれば、上記弾性線状体として芯線を芯糸とするモール糸を用い、モール糸をマイクケーブルのほぼ全長にわたってシールド被覆線に添設することにより、支持パイプ内でのマイクケーブルの動きが制限されるため、支持パイプの内壁に対するシールド被覆線の遊び当接による異音の発生を防止することがてきる。
請求項10に記載の発明によれば、上記弾性線状体の芯線の周囲に植設される繊維を導電性繊維とすることにより、支持パイプの内壁に対するシールド被覆線の遊び当接による異音の発生を防止することがてきるとともに、シールド被覆線が導電性繊維を介して支持パイプの内面に電気的に接触するため、電磁波に対するシールド機能を大幅に改善することができる。
請求項11に記載の発明によれば、マイクケーブルは、その全長にわたって外皮を有しないシールド被覆線露出状態で上記支持パイプ内に挿通され、シールド被覆線の所定部分の周囲に、シールド被覆線を支持パイプに対して非接触状態に保持するスペーサを設けることにより、支持パイプの内壁に対するシールド被覆線の遊び当接による異音の発生を防止することがてきる。
請求項12に記載の発明によれば、支持パイプには非可撓性の金属パイプが含まれている場合において、スペーサを金属パイプに対応する部分のシールド被覆線に所定の間隔をもって取り付けることにより、特に金属パイプ部分での異音発生を効果的に防止することができる。
請求項13に記載の発明によれば、スペーサとして加熱により体積が膨張する発泡インク材を用いることにより、スペーサを容易にシールド被覆線の所定箇所に設けることができる。
請求項14に記載の発明によれば、コンデンサマイクロホンの製造方法において、マイクケーブルをその全長にわたって外皮を有しないシールド被覆線露出状態として、シールド被覆線の所定部分の周囲に、加熱により体積が膨張する発泡インク材を塗布して支持パイプ内に挿通したのち、発泡インク材を加熱しその体積を膨張させて、シールド被覆線の所定部分を支持パイプに対して非接触状態に保持することにより、支持パイプ内でのマイクケーブルの動きが制限されシールド被覆線の遊び当接による異音発生のないコンデンサマイクロホンを生産性よく製造することができる。
請求項15に記載の発明によれば、コンデンサマイクロホンの製造方法において、支持パイプに非可撓性の金属パイプが含まれている場合、発泡インク材を金属パイプに対応する部分のシールド被覆線に所定の間隔をもって塗布することにより、特に金属パイプ部分での異音発生のないコンデンサマイクロホンを生産性よく製造することができる。
まず、図1ないし図7を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。図1は第1実施形態に係るグースネック型コンデンサマイクロホンを示す断面図,図2は図1から抜き出したマイクケーブルを示す正面図,図3はマイクケーブルの一部分を示す斜視図,図4はマイクケーブルのシールド被複線が編組線であることを示す模式図,図5は第1実施形態の要部であるシールド被複線に接触子が取り付けられた状態を示す拡大正面図,図6は図5のA−A線断面図,図7(a)(b)はシールド被複線に接触子を取り付ける作業手順を説明する模式図である。
図1に示すように、第1実施形態に係るコンデンサマイクロホンは、基本的な構成として、コンデンサマイクユニット10と、出力モジュール部(パワーモジュール部)20と、コンデンサマイクユニット10を支持する支持パイプ30とを備えている。
コンデンサマイクユニット10は、例えば真鍮材などからなる円筒状のシールドケース11を有し、シールドケース11の先端部にはマイクロホンカプセル12が装着されている。
図示しないが、マイクロホンカプセル12内には振動板と固定極とをスペーサリングを介して対向的に配置してなる静電型の音響電気変換器が含まれている。成極材料としてエレクトレットが用いられてもよい。同じく図示しないが、シールドケース11内には上記固定極と電気的に接続されるインピーダンス変換器としてのFET(電界効果トランジスタ)が収納されている。
出力モジュール部20は、支持ベースとしても用いられる円筒状のシールドケース21を備えている。このシールドケース21も例えば真鍮などの導電材より形成される。シールドケース21内には、フィルタ回路や増幅回路,給電トランスなどを含む図示しない音声出力回路を有する回路基板22が収納されている。なお、シールドケース21は適当な受け金具などを介してテーブル上に設置される。
シールドケース21の一端側(この例では上端側)には支持パイプ30を嵌合固定するための口金23が設けられている。シールドケース21の他端側(この例では下端側)には出力コネクタ24が装着されている。
コンデンサマイクロホンにおいて、通常、出力コネクタ24にはEIAJ RC−5236「音響機器用ラッチロック式丸型コネクタ」に規定されている3ピンタイプの出力コネクタが用いられ、出力コネクタ24は平衡シールドケーブルを介してファントム電源(ともに図示しない)に接続される。
支持パイプ30はその全長にわたってフレキシブルパイプが用いられてもよいが、この例においては、話者が立ち上がった状態でマイクロホンを使用することを考慮して支持パイプ30の長さを長くするため、支持パイプ30は2本のフレキシブルパイプ、すなわち基部側フレキシブルパイプ31と先端側フレキシブルパイプ32とを長さ延長用の金属パイプ33で接続している。
この例において、基部側フレキシブルパイプ31は先端側フレキシブルパイプ32よりも大径であるが、これはデザイン上の要請によるもので、各フレキシブルパイプ31,32はともに、鋼などの丸線材で復元力を担うコイルバネを形成し、その上から各コイルバネの隙間に断面三角形状で塑性変形する銅合金などからなる三角線材を挟み込むことにより作製され、丸線材と三角線材とが強い摩擦をもつことから任意の位置に変形可能で、かつ、その変形状態を自己保持する。
支持パイプ30内には、コンデンサマイクユニット10と出力モジュール部20とを電気的に接続するためのマイクケーブル40が挿通される。
図3に示すように、マイクケーブル40は2芯シールド被覆線で、内部シース41内に挿通された電源線42aおよび信号線42bと、内部シース41の外周面全体に巻き付けられたシールド被覆線43とを備えている。
シールド被覆線を有するケーブルではマイクケーブルに限らず、通常、シールド被覆線は全長にわたって外部シース(外皮)により覆われているが、本発明において、マイクケーブル40は、図2に示すように、その全長にわたって外部シースが除去されシールド被覆線43が露出されている。
これによれば、マイクケーブル40のシールド被覆線43がフレキシブルパイプ31,32の内面と多点で電気的に接続しフレキシブルパイプ31,32の抵抗値が小さくなるため、フレキシブルパイプ31,32の部分でのシールドを強化することができる。
ところで、金属パイプ33の部分では、マイクケーブル40がある程度の遊びをもって挿通されているため、支持パイプ30を傾けるときなどでマイクケーブル40が金属パイプ33内で動きシールド被覆線43が金属パイプ33の内壁に当接(遊び当接)することによって大きな異音が発生することがある。
この異音発生を防止するため、この第1実施形態では、マイクケーブル40に支持パイプ30内での動きを制限するための接触子50が取り付けられる。この例においては、図2に示すように、接触子50はマイクケーブル40の金属パイプ33に挿通される部分に所定の間隔をもって4箇所に設けられている。
接触子50は導電性接着材などでシールド被覆線43に取り付けられてもよいが、シールド被覆線43が図4に示すような編組線43aからなる場合、接触子50の一部分を編組線43a内に潜り込ませることにより取り付けることができる。図5にその取り付け状態を示し、図6に図5のA−A線断面を示す。
接触子50の材料には、高い導電性があること、適度な弾力性があること、表面が滑らかで金属パイプ33の内壁に対して滑りやすいこと、所定の形状に形成しやすいこと、これに加えてシールド被覆の編組線43aに取り付けやすいことが要求される。
このような諸要求を満足する材料としては導電布が好ましい。この種の導電布には、例えばESD EMIエンジニアリング社製の不織布導電布NW−50−PCN(品番)がある。
この第1実施形態において、導電布からなる接触子50は、図5に示すように、中央部分51が最大幅で両側の翼片52,52の先端に行くにしたがって漸次幅が狭くなるほぼ菱形に形成されている。
接触子50は、中央部分51がシールド被覆の編組線43a内に潜り込むようにしてシールド被覆線43に保持されるとともに、両側の翼片52,52が金属パイプ33の内面に弾性的に接触するようにマイクケーブル40の軸線とほぼ直交する方向に延ばされ、これによりマイクケーブル40の金属パイプ33内での動きが制限され、遊び当接による異音発生が防止される。
接触子50をシールド被覆線43に取り付けるには、図7(a)に示すように、例えば千枚通しなどの錐状工具60をシールド被覆の編組線43aに突き刺し左右に動かして接触子50の中央部分51幅相当の隙間43bを形成したのち、図7(b)に示すように、その隙間43b内に接触子50を挿通して、中央部分51をシールド被覆の編組線43a内に潜り込ませて指などで隙間43bを押し潰して固定する。
このように、接触子50をシールド被覆の編組線43a内に潜り込ますうえで、接触子50は菱形であることが好ましいが、場合によっては、接触子50を矩形もしくは楕円形としてもよい。
翼片52の長さは、金属パイプ33の内壁に対して接触し得る長さであることを条件として、金属パイプ33の内径とマイクケーブル40の外径などを考慮して適宜決められてよく、一例として、各翼片52,52の長さは、それぞれマイクケーブル40の半周長に相当する長さであってよい。
また、上記第1実施形態では、マイクケーブル40のうち、金属パイプ33に挿通される部分にのみ接触子50を設けているが、フレキシブルパイプ31,32に挿通される部分にも接触子50を設けてもよい。
次に、図8および図9により、本発明の第2実施形態について説明する。図8は第2実施形態に係るグースネック型コンデンサマイクロホンを示す断面図,図9は図8から抜き出したマイクケーブルを示す正面図である。図8,図9は上記第1実施形態の図1,図2に対応しており、上記第1実施形態と同一の構成要素には、それと同じ参照符号を付し詳細な説明は省略する。
この第2実施形態においても、マイクケーブル40は、図8,図9に示すように、その全長にわたって外部シースが除去されシールド被覆線43が露出された状態で支持パイプ30内に挿通されるが、支持パイプ30内での動きを制限して遊び当接による異音の発生を防止するため、この第2実施形態では、芯線の周囲に繊維を半径方向に植設してなり上記繊維により径方向に弾力性を有する弾性線状体60としてモール61を用いる。
モール61は、例えばナイロンなどの繊維63を芯線である針金62間に挟み捻ってその周囲に繊維63を半径方向に植設してなる紐で、繊維63が毛羽立っていることから径方向に弾力性を持つ。このモール61は、例えば包装袋の縛り用途や煙草パイプの掃除などに用いられる市販されているモールであってよい。
この例では、支持パイプ30のうちの特に金属パイプ33内における遊び当接による異音発生を防止するため、モール61を金属パイプ33の長さとほぼ同じ長さとして、図9に示すように、マイクケーブル40の金属パイプ33内に通される部分のシールド被覆線43に添設している。
この場合、モール61の少なくとも一端から針金62の端部を突出させて、その端部をシールド被覆線43に巻き付けることにより、モール61をシールド被覆線43の所定位置に容易に取り付けることができる。
これによれば、マイクケーブル40を支持パイプ30内に挿通した際、図8に示すように、金属パイプ33内でモール61の弾性力によりマイクケーブル40が金属パイプ33の内面に確実に押し付けられるため、マイクケーブル40の動きが制限され遊び当接による異音の発生を有効に防止することができる。
また、シールド被覆線43が金属パイプ33の内面に対して電気的に良好に接触するため、電磁波に対するシールド機能も大幅に改善されることになる。なお、モール61に植設される繊維63に導電性繊維を用いることにより、シールド機能をさらに高めることができる。
また、モール61の線径にもよるが、場合によっては、モール61をマイクケーブル40の全長にわたって添設してもよく、もしくはモール61を所定の間隔をもって複数箇所に添設してもよい。
次に、図10および図11により、本発明の第3実施形態について説明する。図10は第3実施形態に係るグースネック型コンデンサマイクロホンを示す断面図,図11は図10から抜き出したマイクケーブルを示す正面図である。図10,図11は上記第1実施形態の図1,図2に対応しており、上記第1実施形態と同一の構成要素には、それと同じ参照符号を付し詳細な説明は省略する。
この第3実施形態においても、シールド被覆線43がむき出しとされたマイクケーブル40の支持パイプ30内での動きを制限して遊び当接による異音の発生を防止するため、上記第2実施形態と同じく、芯線の周囲に繊維を半径方向に植設してなり上記繊維により径方向に弾力性を有する弾性線状体60を用いるが、この第3実施形態では、弾性線状体60をモール糸64としている。モール糸64は、芯線を針金ではなく芯糸と押さえ糸とする点で上記モール61と異なる。
詳しくは図示しないが、モール糸64は、芯糸と押さえ糸と撚られていく際、それらの間に花糸と呼ばれる繊維を挟み込んだ糸であり、上記モール61と同じく、その繊維が毛羽立っていることから径方向に弾力性を持つ。このモール糸64は、例えば衣類やかばんなどの素材として用いられる市販されているモール糸であってよい。
この第3実施形態では、図11に示すように、モール糸64はマイクケーブル40のむき出しとされたシールド被覆線43の全長にわたって添設された状態で、図10に示すように、マイクケーブル40とともに支持パイプ30内に挿通される。
これによれば、上記第2実施形態と同じく、モール糸64の毛羽だった繊維による径方向の弾力性により、マイクケーブル40が支持パイプ30の内面に押し付けられるため、マイクケーブル40の動きが制限され遊び当接による異音の発生を有効に防止することができる。なお、シールド機能を高めるうえで、モール糸64の繊維を導電性繊維とすることが好ましい。
次に、図12および図13により、本発明の第4実施形態について説明する。図12は第4実施形態に係るグースネック型コンデンサマイクロホンを示す断面図,図13は図1から抜き出したマイクケーブルを示す正面図である。図12,図13は上記第1実施形態の図1,図2に対応しており、上記第1実施形態と同一の構成要素には、それと同じ参照符号を付し詳細な説明は省略する。
この第4実施形態では、シールド被覆線43がむき出しとされたマイクケーブル40の支持パイプ30内での動きを制限して遊び当接による異音の発生を防止するため、図12に示すように、マイクケーブル40のシールド被覆線43の所定部分の周囲に、シールド被覆線43を支持パイプ30に対して非接触状態に保持するスペーサ70が設けられる。
スペーサ70として、シールド被覆線43の周囲に合成樹脂製もしくは金属製のリングをはめ込んでもよいが、生産性およびコストなどの観点から、加熱により体積が膨張する発泡インク材を使用することが好ましい。
発泡インク材とは、加熱によりインク内部に気泡を内包したまま泡のように膨らんで固まる特殊インクである。通常、発泡インク材は衣類などのプリント材として用いられており、例えばシルクマスター社のインターネットにおけるホームページに掲載されているものなどが使用可能である。
この例では、支持パイプ30のうちの特に金属パイプ33内における遊び当接による異音発生を防止するため、図13に示すように、シールド被覆線43のうち金属パイプ33内に通される部分の周囲に、あらかじめ発泡インク材71を所定の間隔をもって数箇所(この例では4箇所)に塗布している。
そして、マイクケーブル40を支持パイプ30内に挿通したのち、加熱して発泡インク材71を発泡させることにより、図12に示すように、発泡インク材71によるスペーサ70を形成する。
なお、発泡インク材71をシールド被覆線43のうち金属パイプ33内に通される部分の全部にわたって塗布してもよいし、また、フレキシブルパイプ31,33内に挿通される部分に塗布してもよい。
これによれば、発泡インク材71をシールド被覆線43に塗布し加熱するだけで、支持パイプ30内でのマイクケーブル40の動きが制限されシールド被覆線43の遊び当接による異音発生のないコンデンサマイクロホンを生産性よく製造することができる。
本発明の第1実施形態に係るグースネック型コンデンサマイクロホンを示す断面図。 上記第1実施形態でのマイクケーブルを示す正面図。 上記マイクケーブルの一部分を示す斜視図。 上記マイクケーブルのシールド被複線が編組線であることを示す模式図。 上記シールド被複線に接触子が取り付けられた状態を示す拡大正面図。 図5のA−A線断面図。 上記シールド被複線に接触子を取り付ける作業手順を説明する模式図。 本発明の第2実施形態に係るグースネック型コンデンサマイクロホンを示す断面図。 上記第2実施形態でのマイクケーブルを示す正面図。 本発明の第3実施形態に係るグースネック型コンデンサマイクロホンを示す断面図。 上記第3実施形態でのマイクケーブルを示す正面図。 本発明の第4実施形態に係るグースネック型コンデンサマイクロホンを示す断面図。 上記第4実施形態でのマイクケーブルを示す正面図。
符号の説明
10 コンデンサマイクユニット
20 出力モジュール部
21 シールドケース
22 回路基板
30 支持パイプ
31,32 フレキシブルパイプ
33 金属パイプ
40 マイクケーブル
42a 電源線
42b 信号線
43 シールド被覆線
43a シールド被覆の編組線
50 接触子
51 中央部分
52 翼片
60 弾性線状体
61 モール
62 針金
63 繊維
64 モール糸
70 スペーサ
71 発泡インク材

Claims (15)

  1. コンデンサマイクユニットと、シールドケース内に音声信号出力用の回路基板を備える出力モジュール部とを含み、上記コンデンサマイクユニットがフレキシブルパイプを含む支持パイプを介して上記出力モジュール部に支持されているとともに、上記コンデンサマイクユニットと上記回路基板とが上記支持パイプ内に挿通されるシールド被覆線を有するマイクケーブルを介して電気的に接続されているコンデンサマイクロホンにおいて、
    上記マイクケーブルは、その全長にわたって外皮を有しないシールド被覆線露出状態で上記支持パイプ内に挿通され、上記シールド被覆線の所定部分には、中央部分が上記シールド被覆線に導通した状態で保持され、両側の翼片が上記マイクケーブルの軸線とほぼ直交する方向に延ばされて上記支持パイプの内面に対して弾性的に接触する導電性の接触子が取り付けられていることを特徴とするコンデンサマイクロホン。
  2. 上記接触子が弾性を有する導電布からなることを特徴とする請求項1に記載のコンデンサマイクロホン。
  3. 上記支持パイプには非可撓性の金属パイプが含まれ、上記接触子が上記金属パイプに対応する部分の上記シールド被覆線に所定の間隔をもって取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のコンデンサマイクロホン。
  4. 上記シールド被覆線が編組線からなり、上記接触子の中央部分が上記編組線内に潜り込まされていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のコンデンサマイクロホン。
  5. 上記接触子が、上記中央部分が最大幅で上記両側の翼片の先端に行くにしたがって漸次幅が狭くなるほぼ菱形に形成されていることを特徴とする請求項4に記載のコンデンサマイクロホン。
  6. コンデンサマイクユニットと、シールドケース内に音声信号出力用の回路基板を備える出力モジュール部とを含み、上記コンデンサマイクユニットがフレキシブルパイプを含む支持パイプを介して上記出力モジュール部に支持されているとともに、上記コンデンサマイクユニットと上記回路基板とが上記支持パイプ内に挿通されるシールド被覆線を有するマイクケーブルを介して電気的に接続されているコンデンサマイクロホンにおいて、
    上記マイクケーブルは、その全長にわたって外皮を有しないシールド被覆線露出状態で上記支持パイプ内に挿通され、上記シールド被覆線の所定部分には、芯線の周囲に繊維を半径方向に植設してなり上記繊維により径方向に弾力性を有する弾性線状体が添設されており、上記シールド被覆線の所定部分が上記弾性線状体により上記支持パイプの内面に押圧されていることを特徴とするコンデンサマイクロホン。
  7. 上記支持パイプには非可撓性の金属パイプが含まれ、上記弾性線状体が上記芯線を針金材とするモールからなり、上記モールが上記金属パイプに対応する部分の上記シールド被覆線に添設されていることを特徴とする請求項6に記載のコンデンサマイクロホン。
  8. 上記モールの少なくとも一端から上記針金材の端部が突出されており、上記針金材の端部の上記シールド被覆線への巻き付けにより上記モールが上記シールド被覆線の所定位置に取り付けられていることを特徴とする請求項7に記載のコンデンサマイクロホン。
  9. 上記弾性線状体が上記芯線を芯糸とするモール糸からなり、上記モール糸が上記マイクケーブルのほぼ全長にわたって上記シールド被覆線に添設されていることを特徴とする請求項6に記載のコンデンサマイクロホン。
  10. 上記芯線の周囲に植設される上記繊維が導電性を備えていることを特徴とする請求項6ないし9のいずれか1項に記載のコンデンサマイクロホン。
  11. コンデンサマイクユニットと、シールドケース内に音声信号出力用の回路基板を備える出力モジュール部とを含み、上記コンデンサマイクユニットがフレキシブルパイプを含む支持パイプを介して上記出力モジュール部に支持されているとともに、上記コンデンサマイクユニットと上記回路基板とが上記支持パイプ内に挿通されるシールド被覆線を有するマイクケーブルを介して電気的に接続されているコンデンサマイクロホンにおいて、
    上記マイクケーブルは、その全長にわたって外皮を有しないシールド被覆線露出状態で上記支持パイプ内に挿通され、上記シールド被覆線の所定部分の周囲には、上記シールド被覆線を上記支持パイプに対して非接触状態に保持するスペーサが設けられていることを特徴とするコンデンサマイクロホン。
  12. 上記支持パイプには非可撓性の金属パイプが含まれ、上記スペーサが上記金属パイプに対応する部分の上記シールド被覆線に所定の間隔をもって取り付けられていることを特徴とする請求項11に記載のコンデンサマイクロホン。
  13. 上記スペーサが加熱により体積が膨張する発泡インク材からなることを特徴とする請求項11または12に記載のコンデンサマイクロホン。
  14. コンデンサマイクユニットと、シールドケース内に音声信号出力用の回路基板を備える出力モジュール部とを含み、上記コンデンサマイクユニットがフレキシブルパイプを含む支持パイプを介して上記出力モジュール部に支持されているとともに、上記コンデンサマイクユニットと上記回路基板とが上記支持パイプ内に挿通されるシールド被覆線を有するマイクケーブルを介して電気的に接続されているコンデンサマイクロホンの製造方法において、
    上記マイクケーブルをその全長にわたって外皮を有しないシールド被覆線露出状態として、上記シールド被覆線の所定部分の周囲に、加熱により体積が膨張する発泡インク材を塗布して上記支持パイプ内に挿通したのち、上記発泡インク材を加熱しその体積を膨張させて、上記シールド被覆線の所定部分を上記支持パイプに対して非接触状態に保持することを特徴とするコンデンサマイクロホンの製造方法。
  15. 上記支持パイプには非可撓性の金属パイプが含まれ、上記発泡インク材が上記金属パイプに対応する部分の上記シールド被覆線に所定の間隔をもって塗布されることを特徴とする請求項14に記載のコンデンサマイクロホンの製造方法。
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