JP4762217B2 - 導光板、導光板ユニットおよび面状照明装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、直下型のバックライトユニットでは、光量分布を均一にするために、液晶表示パネルに対して垂直方向の厚みが30mm程度必要であり、これ以上の薄型化が困難である。
この輝度ムラを平坦にするためには、散乱微粒子の濃度を下げて先端からの漏れ光を増やす必要があり、結果として利用効率の低下を生じ、また、輝度も低下するという問題があった。例えば、同一条件で、散乱微粒子濃度を0.10wt%とすれば、図9に点線で示すように、輝度ムラを大幅に低減できるが、輝度が低下し、光利用効率も43%に低下するという問題があった。
さらに、大型の液晶テレビなどの大型ディスプレイに求められる光出射面上の明るさの分布は、画面の中央部付近が周辺部に比べて明るい分布、いわゆる中高な分布、例えば釣鐘状の分布である。しかしながら、散乱微粒子が分散した平板形状の導光板では、散乱微粒子の濃度を下げて平坦な明るさの分布を得ることはできるが、中高な明るさの分布を実現することはできないという問題があった。
また、前記光入射面は、表面粗さが380nm未満であるのが好ましい。
ここで、前記光学部材ユニットは、前記導光板の前記光射出面側から順に積層された、前記少なくとも1枚の拡散フィルムとしての3枚の拡散フィルムと、入射する光のうち特定方向の偏光を分離して透過する偏光分離機能を備える偏光分離フィルムとを有するのが好ましい。
または、前記光学部材ユニットは、前記導光板の前記光射出面側から順に積層された、前記少なくとも1枚の拡散フィルムとしての1枚の拡散フィルムと、頂角が90°で前記光射出面の長手方向に平行な方向に延在するプリズムが前記光射出面の長手方向に直交する方向に並列して、かつ前記プリズムの頂角が前記導光板側とは反対側に対向するように、多数形成されたプリズムシートと、入射する光のうち特定方向の偏光を分離して透過する偏光分離機能を備える偏光分離フィルムとを有するのが好ましい。
または、前記光学部材ユニットは、前記導光板の前記光射出面側から順に積層された、頂角が60°で前記光射出面の長手方向に平行な方向に延在するプリズムが前記光射出面の長手方向に直交する方向に並列して、かつ前記プリズムの頂角が前記導光板側に対向するように、多数形成されたプリズムシートと、前記少なくとも1枚の拡散フィルムとしての1枚の拡散フィルムと、入射する光のうち特定方向の偏光を分離して透過する偏光分離機能を備える偏光分離フィルムとを有するのが好ましい。
また、本発明の第6の態様は、上記第1〜4の態様の各態様の導光板と、前記導光板の前記2つの傾斜背面および前記湾曲部に接して配置された反射シートとを有することを特徴とする導光板ユニットを提供するものである。
ここで、前記導光板、または、前記導光板および前記反射シートを前記導光板の前記傾斜背面側から支持する筐体と、前記導光板、または、前記反射シートと前記筐体との間に配置され、前記筐体に対して前記導光板、または、前記導光板および前記反射シートを支持する緩衝部材とを有するのが好ましい。
また、前記複数のLEDチップの各々は、青色の波長の光を射出するLEDと、このLEDの光射出面に配置された黄色の蛍光体とを有するのが好ましい。
または、前記複数のLEDチップの各々は、青色の波長の光を射出するLEDと、このLEDの光射出面に配置された赤色の蛍光体と、前記LEDの光射出面に配置された緑色の蛍光体とを有するのが好ましい。
または、前記複数のLEDチップの各々は、青色の波長の光を射出するLEDと、緑色の波長の光を射出するLEDと、赤色の波長の光を射出するLEDとを有するのが好ましい。
なお、前記LEDと、前記導光板の前記光入射面との間の距離は、0.2mm以上、0.5mm以下であるのが好ましい。
また、本発明の第7の態様によれば、薄型な形状であり、かつ光の利用効率が高く、輝度むらが少ない光を出射することができ、大画面の薄型液晶テレビに要求される画面の中央部付近が周辺部に比べて明るい分布、いわゆる中高なあるいは釣鐘状の明るさの分布を持つ面状照明装置を提供できるという効果を奏する。
図1(A)は、本発明に係る導光板を備える本発明に係る面状照明装置をバックライトとして用いる液晶表示装置の概略を示す斜視図であり、図1(B)は液晶表示装置の概略断面図である。また、図2(A)は、本発明の導光板と光源の概略平面図であり、図2(B)は、本発明の導光板の概略断面図である。
液晶表示装置10は、バックライトユニット2と、そのバックライトユニット2の光射出面側に配置される液晶表示パネル4と、液晶表示パネル4を駆動する駆動ユニット6とを有して構成される。
なお、本発明の導光板が対象とする液晶表示パネル4は、その画面サイズが、37インチ(37”)以上の大画面であり、このような大画面を持つ大型かつ薄型液晶テレビに用いられるものである。このような液晶表示パネル4の画面サイズとしては、例えば、37インチ(37”)、42インチ(42”)、46インチ(46”)、52インチ(52”)、57インチ(57”)、65インチ(65”)などの大画面を挙げることができる。
駆動ユニット6は、液晶表示パネル4内の透明電極に電圧をかけ、液晶分子の向きを変えて液晶表示パネル4を透過する光の透過率を制御する。
図1(A)、(B)および図2(A)、(B)に示すように、バックライトユニット2は、2つの光源12と、光学部材ユニット14と、本発明の導光板18と、反射シート22とを有する。なお、ここで、本発明の導光板18と、光学部材ユニット14および/または反射シート22とは本発明の導光板ユニットを構成する。
以下、バックライトユニット2を構成する各構成部品について説明する。
図3(A)は、図1および図2に示すバックライトユニット2の光源12の概略構成を示す概略斜視図であり、図3(B)は、図3(A)に示す光源12の断面図であり、図3(C)は、図3(A)に示す光源12を構成する1つのLED(発光ダイオード)チップ50のみを拡大して示す概略斜視図である。
LEDチップ50は、図3(C)に示すように、青色光を射出する発光ダイオードの表面に蛍光物質を塗布したチップであり、所定面積の発光面58を有し、この発光面58から白色光を射出する。
つまり、LEDチップ50の発光ダイオードの表面から射出された青色光が蛍光物質を透過すると、蛍光物質が蛍光する。これにより、LEDチップ50から射出された青色光が透過すると、発光ダイオードから射出された青色光と蛍光物質が蛍光することで射出される光とで白色光を生成され、射出される。
ここで、LEDチップ50としては、GaN系発光ダイオード、InGaN系発光ダイオード等の表面にYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光物質を塗布したチップが例示される。
ここで、本実施形態のアレイ基板54は、銅やアルミニウム等の熱伝導性の良い金属で形成されており、LEDチップ50から発生する熱を吸収し、外部に放散させるヒートシンクとしての機能も有する。
光源支持部52に、複数のフィン56を設けることで表面積を広くすることができ、かつ、放熱効果を高くすることができる。これにより、LEDチップ50の冷却効率を高めることができる。
なお、本実施形態では、光源支持部52のアレイ基板54をヒートシンクとして用いたが、LEDチップの冷却が必要ない場合は、ヒートシンクに代えて放熱機能を備えない板状部材をアレイ基板として用いてもよい。
LEDチップ50を長方形形状とすることにより、大光量の出力を維持しつつ、薄型な光源とすることができる。光源を薄型化することにより、面状照明装置を薄型にすることができる。また、LEDチップの配置個数を少なくすることができる。
また、本実施形態では、LEDチップを1列に並べ、単層構造としたが、本発明はこれに限定されず、アレイ支持体に複数のLEDチップ50を配置した構成のLEDアレイを複数個、積層させた構成の多層LEDアレイを光源として用いることもできる。このようにLEDアレイを積層させる場合でもLEDチップ50を長方形形状とし、LEDアレイを薄型にすることで、より多くのLEDアレイを積層させることができる。このように、多層のLEDアレイを積層させ、LEDアレイ(LEDチップ)の充填率を高くすることで、より大光量を出力することができる。また、LEDアレイのLEDチップと隣接する層のLEDアレイのLEDチップも上述と同様に配置間隔が上記式を満たすことが好ましい。つまり、LEDアレイは、LEDチップと隣接する層のLEDアレイのLEDチップとを所定距離離間させて積層させることが好ましい。
図2(A)、(B)、図4(A)および(B)に示すように、本発明の導光板18は、略矩形形状の平坦な光射出面18aと、光射出面18aの反対側に位置し、光射出面18aの一辺に平行で、光射出面18aを2等分する2等分線Xに対して互いに対称で、光射出面18aに対して所定の角度で傾斜して所定のテーパを有する2つの傾斜面(第1傾斜面18bと第2傾斜面18c)と、2つのLEDアレイ24に対向し、それらLEDアレイ24からの光が入射される2つの光入射面(第1光入射面18dと第2光入射面18e)と、2つの傾斜面の第1傾斜面18bと第2傾斜面18cとの接合部分に形成される曲率半径Rの湾曲部18fとを有している。
第1傾斜面18bおよび第2傾斜面18cは、2等分線Xに対して線対称であり、光射出面18aに対し対称に傾斜している。湾曲部18fも、2等分線Xに対して線対称に湾曲している。導光板18は、第1光入射面18dおよび第2光入射面18eから中央に向かうに従って厚さが厚くなっており、中央部の2等分線Xに対応する部分、すなわち湾曲部18fの中央部分で最も厚く(tmax)、両端部の2つの光入射面(第1光入射面18dと第2光入射面18e)で最も薄く(tmin)なっている。
すなわち、導光板18の断面形状は、2等分線Xを通る中心軸に対して線対称である。
その理由は、最小厚さが小さ過ぎると、光入射面18dおよび18eが小さくなり過ぎて、光源12からの光入射が少なくなり、光射出面18aから十分な輝度の光を射出することができないし、最小厚さが大き過ぎると、最大厚さが厚くなり過ぎ、重量が重すぎて液晶表示装置などの光学部材として適さないし、光が突き抜けて透過してしまうために、光利用効率が55%以上を満たさないからである。
また、導光板18の厚みが最も厚い湾曲部18fの中央の最大厚みtmaxは、1.0mm以上、6.0 mm以下であるのが好ましい。
その理由は、最大厚さが厚くなり過ぎる場合、重量が重すぎて液晶表示装置などの光学部材として適さないし、光が突き抜けて透過してしまうために、光利用効率が55%以上を満たさないからであり、最大厚さが薄くなり過ぎる場合、中央部の湾曲部18fの半径Rが大きすぎて成形に適さないし、平板の場合と同様に、中高な輝度分布を達成する粒子濃度では、光利用効率が55%以上を満たさないし、逆に、光利用効率が55%以上を達成する粒子濃度では 中高分布を実現できないからである。
その理由は、テーパが大き過ぎる場合、最大厚さが必要以上に大きくなりすぎてしまうし、必要以上に中高な分布になりすぎてしまうからであり、テーパが小さ過ぎる場合、最小厚さが小さすぎる場合と同様に、中央部半径Rが大きすぎて成形に適さないし、光利用効率が55%以上を達成する粒子濃度では 中高分布を実現できないし、逆に、平板と同様に、中高な輝度分布を達成する粒子濃度では光利用効率が55%以上を満たさないからである。
その結果、湾曲部18fの曲率半径Rは、6,000mm以上、45,000mm以下であるのが好ましい。
なお、図4(A)および(B)に示すように、傾斜背面18bおよび18cのテーパ角をθとするとき、LR=2Rsinθで表され、最大厚みtmax=tmin−[(LR/2)tanθ+Rcosθ−R]で表され、テーパ角θ=tan−1[(tmax−tmin)/(L/2)]で表される。
また、傾斜背面18bおよび18cの中央の接合部分を湾曲部18fとして滑らかに接合することにより、中央の接合部分にできる帯ムラを、均一あるいは中高な、いわゆる釣鐘状の分布とすることができる。
なお、本発明の導光板18に分散させる散乱微粒子の最適な粒径選択については、波長依存性の観点に加え、以下の点をも考慮するのが好ましい。
まず、単一の粒子による散乱光強度分布(角度分布)においては、前方0〜5°に散乱する光が90%以上となる条件を満たすようにする必要がある。なぜならば、逆楔形状の本発明の導光板18は、導光板18の側面の第1光入射面18dおよび第2光入射面18eから最低でも240mm以上の距離、片面入射の場合は、光入射面から最低480mm以上の距離を導光する必要があるからであり、前方0〜5°に散乱する光が90%未満では、導光板18の奥まで光が導光できないからである。
一方、散乱微粒子の粒径が、12.0μmより大きいと、すなわち、12.0μm超では、粒子の前方散乱性が強くなりすぎるため、系内の平均自由行程が大きくなり、散乱回数が減少することから、入射端付近で光源(LED)間の輝度ムラ(ホタルムラ)が現れてしまうため、上限値は、12.0μmに制限される。
その理由は、粒子濃度が高すぎる場合、平板と同様の現象となるため、中高な輝度分布を実現できないからであり、粒子濃度が低すぎる場合、光が突き抜けて透過してしまうために、光利用効率が55%以上を満たさないからである。
なお、上述して例では、単一粒径の散乱微粒子を用いているが、本発明はこれに限定されず、複数粒径の散乱微粒子を混合して用いても良い。
具体的には、導光長Lが480mm≦L≦500mmである場合には、散乱粒子の濃度を0.02wt%以上0.22wt%以下とする必要がある。
また、導光板の導光長を画面サイズ37インチ対応のL=480mmとし、散乱粒子の粒子径を4.5μmとする場合は、散乱粒子の濃度を、0.02wt%以上、0.085wt%以下とすることがより好ましく、0.047wt%とすることが最も好ましい。また、散乱粒子の粒子径を7.0μmとする場合は、散乱粒子の濃度を、0.03wt%以上、0.12wt%以下とすることがより好ましく、0.065wt%とすることが最も好ましい。さらに、散乱粒子の粒子径を12.0μmとする場合は、散乱粒子の濃度を、0.06wt%以上、0.22wt%以下とすることがより好ましく、0.122wt%とすることが最も好ましい。
また、導光板の導光長を画面サイズ42インチ対応のL=560mmとし、散乱粒子の粒子径を4.5μmとする場合は、散乱粒子の濃度を、0.015wt%以上、0.065wt%以下とすることがより好ましく、0.035wt%とすることが最も好ましい。また、散乱粒子の粒子径を7.0μmとする場合は、散乱粒子の濃度を、0.02wt%以上、0.09wt%以下とすることがより好ましく、0.048wt%とすることが最も好ましい。さらに、散乱粒子の粒子径を12.0μmとする場合は、散乱粒子の濃度を0.04wt%以上、0.16wt%以下とすることがより好ましく、0.09wt%とすることが最も好ましい。
また、導光板の導光長を画面サイズ52インチ対応のL=660mmとし、散乱粒子の粒子径を4.5μmとする場合は、散乱粒子の濃度を、0.010wt%以上0.050wt%以下とすることがより好ましく、0.025wt%とすることが最も好ましい。また、散乱粒子の粒子径を7.0μmとする場合は、散乱粒子の濃度を、0.015wt%以上0.060wt%以下とすることがより好ましく、0.034wt%とすることが最も好ましい。さらに、散乱粒子の粒子径を12.0μmとする場合は、散乱粒子の濃度を0.030wt%以上0.120wt%以下とすることがより好ましく、0.064wt%とすることが最も好ましい。
さらに、導光板の導光長を画面サイズ65インチ対応のL=830mmとし、散乱粒子の粒子径を4.5μmとする場合は、散乱粒子の濃度を0.008wt%以上、0.030wt%以下とすることがより好ましく、0.016wt%とすることが最も好ましい。また、散乱粒子の粒子径を7.0μmとする場合は、散乱粒子の濃度を、0.009wt%以上、0.040wt%以下とすることがより好ましく、0.022wt%とすることが最も好ましい。さらに、散乱粒子の粒子径を12.0μmとする場合は、散乱粒子の濃度を、0.020wt%以上、0.080wt%以下とすることがより好ましく、0.041wt%とすることが最も好ましい。
そこで、本発明においては、導光板18の導光長が、480mm以上、500mm以下である時、上述のように、散乱粒子の粒径が、4.0μm以上、12.0μm以下、散乱粒子の濃度が、0.02wt%以上、0.22wt%以下である必要があり、かつ、図10(A)に示すグラフのように、散乱粒子の粒径(μm)を横軸とし、散乱粒子の粒子濃度(wt%)を縦軸とするとき、散乱粒子の粒径および濃度が、6点(4.0,0.02)、(4.0,0.085)、(7.0,0.03)、(7.0,0.12)、(12.0,0.06)および(12.0,0.22)で囲まれる領域内にある必要がある。
また、導光板18の導光長が、515mm以上、620mm以下であるとき、上述のように、散乱粒子の粒径が、4.0μm以上、12.0μm以下、散乱粒子の濃度が、0.015wt%以上、0.16wt%以下であり、かつ、図10(B)に示すグラフのように、粒径(μm)を横軸とし、粒子濃度(wt%)を縦軸とするとき、散乱粒子の粒径および濃度が、6点(4.0,0.015)、(4.0,0.065)、(7.0,0.02)、(7.0,0.09)、(12.0,0.035)および(12.0,0.16)で囲まれる領域内にある必要がある。
また、導光板18の導光長が、785mm以上、830mm以下であるとき、上述のように、散乱粒子の粒径が、4.0μm以上、12.0μm以下、散乱粒子の濃度が、0.008wt%以上、0.08wt%以下であり、かつ、図11(B)に示すグラフのように、粒径(μm)を横軸とし、粒子濃度(wt%)を縦軸とするとき、散乱粒子の粒径および濃度が、6点(4.0,0.008)、(4.0,0.03)、(7.0,0.009)、(7.0,0.04)、(12.0,0.02)および(12.0,0.08)で囲まれる領域内にある必要がある。
以上から、最適な粒子径および粒子濃度の組み合わせを選択できるので、これらの組み合わせを選択することで、10mm程度の混合長でLED光源からの射出光をムラなく出射させることができる。
また、光射出面の光入射面近傍から射出する光の輝度に対する光射出面の中央部から射出する光の輝度の割合を示す前記光射出面の輝度分布の中高度合が、0%より大きく25%以下であるである必要がある。その理由は、大画面の薄型液晶テレビに要求される画面の中央部付近が周辺部に比べて明るい分布、いわゆる中高なあるいは釣鐘状の明るさの分布だからである。
このような導光板18は、押出成形法や射出成形法を用いて製造することができる。
光入射面となる第1光入射面18d、第2光入射面18eの表面粗さRaを380nmよりも小さくすることで、導光板表面の拡散反射を無視することができ、つまり、導光板表面での拡散反射を防止することができ、入射効率を向上させることができる。
また、光射出面18aの表面粗さRaを380nmよりも小さくすることで、導光板表面の拡散反射透過を無視することができ、つまり導光板表面での拡散反射透過を防止することができ、全反射により奥まで光を伝えることができる。
さらに、光反射面となる第1傾斜面18b、第2傾斜面18cの表面粗さRaを380nmよりも小さくすることで、拡散反射を無視することができ、つまり光反射面での拡散反射を防止でき、全反射成分をより奥まで伝えることができる。
図5は、本発明の導光板の設計方法の一例を示すフローチャートである。
まず、図5に示すように、ステップS10において、本発明の導光板を用いるバックライトユニットが適用される液晶表示装置の画面サイズから、画面サイズの短辺長さにミキシングゾーン長としての約10mmを加えて、導光長として決定する。
次に、ステップS12において、画面サイズから導光板の最大厚みtmaxを決定する。
また、ステップS14において、導光板に使用する母材樹脂および添加する散乱微粒子の粒子条件を決定する。
こうして、本発明の導光板を設計することができる。
なお、画面サイズが37インチ、最大厚み3.5mm、導光長480mmである導光板の場合の粒子濃度[wt%]と、光利用効率[%]および中高度合[%]との関係を図6に示す。
同図から明らかなように、粒子濃度が0.05wt%〜0.2wt%の範囲では、光利用効率は、70%を超えるが、粒子濃度が0.05wt%〜0.07wt%の範囲および0.19wt%〜0.2wt%の範囲では、中高度合はマイナス、すなわち、中央部が低い輝度分布となることがわかる。例えば、10%以上の中高度合が必要であれば、粒子濃度を0.08wt%〜0.16wt%の範囲に設計する必要があることがわかる。
本発明の導光板は、基本的に以上のように構成される。
次に、本発明において好ましく用いることができる光学部材ユニット14について説明する。
光学部材ユニット14は、導光板18の光射出面18a側に配置され、拡散フィルム15a、第1プリズムシート15b、第2プリズムシート15c、偏光分離フィルム15dを有し、これらは、光射出面18a側から順に積層されている。
拡散フィルム15aは、図1に示されるように、導光板18と第1プリズムシート15bとの間に配置される。拡散フィルム15aは、フィルム状部材に光拡散性を付与して形成される。フィルム状部材は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、ベンジルメタクリレート、MS樹脂、あるいはCOP(シクロオレフィンポリマー)のような光学的に透明な樹脂を材料に形成することができる。
拡散フィルム15aの製造方法は、特に限定されないが、例えば、フィルム状部材の表面に微細凹凸加工や研磨による表面粗化を施して拡散性を付与したり、表面に光を散乱させるシリカ、酸化チタン、酸化亜鉛等の顔料や、樹脂、ガラス、ジルコニア等のビーズ類をバインダとともに塗工したり、上記顔料やビーズ類を上記透明な樹脂中に混練したりすることで形成することができる。他には、反射率が高く光の吸収が低い材料で、例えばAg、Alのような金属を用いて形成することもできる。
本発明において、拡散フィルム15aとしては、マットタイプやコーティングタイプの拡散フィルムを用いることができる。
このように拡散フィルム15aを導光板18の光射出面から所定の間隔だけ離すことにより、導光板18の光射出面から射出する光が、光射出面と拡散フィルム15aの間で更にミキシング(混合)される。これにより、拡散フィルム15aを透過して液晶表示パネル4を照明する光の輝度を、より一層均一化することができる。
拡散フィルム15aを導光板18の光射出面から所定の間隔だけ離す方法としては、例えば、拡散フィルム15aと導光板18との間にスペーサを設ける方法などを用いることができる。
また、第1プリズムシート15bおよび第2プリズムシート15cは、本発明においては、図示例のように、そのプリズム列の配列方向が導光板18の光入射面18bおよび18cと平行になるように配置されるのが好ましい。
本実施形態においては、偏光分離フィルム15dは、導光板の光射出面から出射する光のうち、所定の偏光成分、例えばp偏光成分を選択的に透過させ、それ以外の偏光成分、例えばs偏光成分の殆どを反射させることができる。偏光分離フィルム15dは、反射した光を導光板に再度入射させて、再利用することができるので、光の利用効率を高め、輝度を格段に向上させることができる。
偏光分離フィルム15dは、例えば、透明樹脂に針状粒子を混錬して分散させて得られた板材を延伸させて、針状粒子を所定の方向に配向させることによって得られる。また、偏光分離フィルム15dとしては、従来公知の種々のものを用いることができる。
反射シート22は、導光板18の傾斜面18c、18d、および湾曲部18fから漏洩する光を反射して、再び導光板18に入射させるものであり、光の利用効率を向上させることができる。反射シート22は、導光板18の傾斜面18c、18dおよび湾曲部18fをそれぞれ覆うように中央部で折り曲げられて形成される。なお、反射シート22は、導光板18の傾斜面18c、18d、および湾曲部18fに一体化、例えば、貼り付けられて、または、反射シート層として塗布形成されて一体化されているのが好ましい。
反射シート22は、導光板18の傾斜面18c、18d、および湾曲部18fから漏洩する光を反射することができるものであれば、どのような材料で形成されてもよく、例えば、PETやPP(ポリプロピレン)等にフィラーを混練後延伸することによりボイドを形成して反射率を高めた樹脂シート、透明もしくは白色の樹脂シート表面にアルミ蒸着などで鏡面を形成したシート、アルミ等の金属箔もしくは金属箔を担持した樹脂シート、あるいは表面に十分な反射性を有する金属薄板により形成することができる。
例えば、光源のLEDチップとして、青色の波長の光を射出する青色LEDの発光面に黄色(YAG)蛍光物質を塗布した構成としたが、これに限定されず、青色LEDに赤色の蛍光物質および緑色の蛍光物質を塗布した構成も用いることができる。また、赤色の波長の光を射出する赤色LEDや緑色の波長の光を射出する緑色LED等の他の単色LEDの発光面に蛍光物質を塗布した構成のLEDチップを用いてもよい。
さらに、赤外の波長の光を射出する赤外色LEDの発光面に、青色の蛍光物質、赤色の蛍光物質および緑色の蛍光物質を塗布した構成としてもよい。
なお、LEDの発光面に蛍光物質を配置する方法は塗布に限定されず、接着させても所定間隔離間して配置してもよい。
また、光源のLEDチップとして、赤色LED、緑色LED、青色LEDの3種類のLEDを組み合わせた構成のLEDユニットを用いることもできる。この場合は、3種類のLEDから射出された光を混色することで白色光とすることができる。
さらにLEDの代わりに半導体レーザー(LD)を用いることもできる。
また、青色LEDに赤色の蛍光物質および緑色の蛍光物質を塗布した構成のLED光源は、単色のLEDであるため、上述したLED光源の中でも、経時、温度変化による色のバラツキが少なく、かつ、高い演色性の光を射出できるため色再現性を高いという特徴があるが、他のLED光源に比べて、量産実績がすくない。
また、赤色LED、緑色LED、青色LEDの3種類のLEDを組み合わせた構成のLEDユニットを用いたLED光源は、演色性を非常に高くすることができ、上述したLED光源の中では、演色性が最も高いが、緑の電力効率改善が難しく、色のバラツキが多いので、その駆動制御が必要である。
このように、上述した種々のLED光源は、それぞれに異なる特性を持つので、要求される特性に応じて必要とされるLED光源を使い分けるのが好ましい。
図7に、透過率調整部材182を配置した面状照明装置180の概略断面図を示す。
ここで、図7に示すバックライトユニット180は、図1に示すバックライトユニット2と、拡散フィルム15a、第1プリズムシート15b、第1プリズムシート15cおよび偏光分離フィルム15dからなる光学部材ユニット14に対し、拡散フィルム15a、第1プリズムシート15bおよび透過率調整部材182からなる光学部材ユニット181を用いている点で異なる以外は、同様の構成を有するものであるので、同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明は省略し、主として相違点について説明する。
透過率調整部材182は、上述したように、導光板から射出される光の輝度むらを低減させるために用いられるもので、透明フィルム184と、透明フィルム184の表面に配置される多数の透過率調整体186とを有する。
透過率調整体186は、拡散反射体であればよく、例えば、光を散乱させるシリカ、酸化チタン、酸化亜鉛等の顔料もしくは樹脂やガラス、ジルコニア等のビーズ類をバインダとともに塗工した物や、表面に微細凹凸加工や研磨による表面粗化パターンでもよい。他には反射率が高く光の吸収が低い材料で、例えば、Ag、Alのような金属を用いることもできる。
また、透過率調整体186として、スクリーン印刷、オフセット印刷等で用いられる、一般的な白インクを用いることができる。一例としては、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸亜鉛、硫酸バリウム等を、アクリル系バインダや、ポリエステル系バインダ、塩化ビニル系バインダ等に分散したインク、酸化チタンにシリカを混合し拡散性を付与したインクを用いることができる。
ここで、透過率調整部材182の任意の位置(x,y)におけるパターン密度をρ(x,y)とし、透過率調整部材182を備えない場合のバックライトユニット180の光出射面(液晶表示パネル4側の面)の任意の位置(x,y)から出射される光の相対輝度をF(x,y)とする。このとき、透過率調整部材182のパターン密度ρ(x,y)と、相対輝度F(x,y)との関係は、下記式を満足することが好ましい。
ρ(x,y)=c{F(x,y)−Fmin}/(Fmax−Fmin)
上記式において、Fmaxは、透過率調整部材182を備えない場合のバックライトユニット180の拡散フィルム15aの光出射面から出射される光の最大輝度であり、Fminは、最小輝度である。なお、相対輝度F(x,y)は、最大輝度Fmaxを基準点(Fmax=1)としている。
ここで、cは最大密度であり、0.5≦c≦1とすることが好ましい。
ここで、バイアス密度ρbは、0.01〜1.50(1〜150%)とするのが好ましい。なお、配置密度が1(100%)を超える場合は、透過率調整体を2重に配置する。つまり、透過率調整体を全面に配置した上に(ρb−1)の配置密度の透過率調整体を配置する。
ここで、パターン密度ρ(x,y)とは、任意の位置(x,y)に存在する透過率調整体186の単位面積(1mm2)あたりの占有率であり、ρ(x,y)=1のとき透過率調整体186は、単位面積内の全面に配置され、ρ(x,y)=0のとき、単位面積内に全く配置されない。
また、バックライトユニットに、本実施例のような線状光源と1軸延伸形状の導光板とを用いた場合は、透過率調整体の形状を、線状光源の軸と平行な細長い帯形状としてもよい。
例えば、光学部材ユニットの組み合わせとしては、導光板18の光射出面18a側から順に、3枚の拡散フィルムと、偏光分離フィルムとが積層されている構成の光学部材ユニットを用いることが好ましい。
また、導光板18の光射出面18a側から順に、拡散フィルムと、頂角が90°で光射出面18aの長手方向に平行な方向に延在するプリズムが光射出面18aの長手方向に直交する方向に並列して、かつプリズムの頂角が導光板18側とは反対側に対向するように、多数形成されたプリズムシートと、偏光分離フィルムとが積層されている構成の光学部材ユニットを用いることも好ましい。
また、導光板18の光射出面18a側から順に、頂角が60°で光射出面18aの長手方向に平行な方向に延在するプリズムが光射出面18aの長手方向に直交する方向に並列して、かつプリズムの頂角が導光板18側に対向するように、多数形成されたプリズムシートと、拡散フィルムと、偏光分離フィルムとが積層されている構成の光学部材ユニットを用いることも好ましい。
ここで、バックライトユニットは、反射シート22と筐体との間、つまり、反射シート22の導光板18側とは反対側の面と筐体の反射シート側の面とで形成される空間に、緩衝部材を配置することが好ましい。ここで、緩衝部材は導光板18の形状に沿って変形する導光板18よりも剛性が低い部材であり、例えば、スポンジ等がある。
緩衝部材により、反射シート22および導光板18の第1傾斜面18bおよび第2傾斜面18c側を支持することで、反射シート22を導光板18に密着させることができ、反射シート22がたわむことを防止できる。また、支持体を緩衝部材とすることにより、導光板18と反射板とをムラなく接触させることができる。これにより、反射板の一部のみが接触し、光を乱反射させ、光射出面18aから射出される光の輝部として視認されることを防止し、均一な光を光射出面18aから射出させることができる。
例えば、図8(A)に示すように、反射シート22と筐体200との間に矩形状の緩衝部材202を配置してもよい。ここで、緩衝部材202としては、面状照明装置として組み立てたときに緩衝部材202から導光板18に作用する最大応力が、本実施例では、第1傾斜面と第2傾斜面との接続部に作用する応力が、5[N/cm2]以下となる材料を用いることが好ましい。
また、図8(C)に示すように、緩衝部材222を導光板18の傾斜面に沿った形状としてもよい。つまり、緩衝部材222は、導光板18側の面に導光板18の第1傾斜面および第2傾斜面を同じ傾斜角の第1傾斜面222aおよび第2傾斜面222bが形成された形状である。
さらに、図8(D)に示すように、緩衝部材232を導光板18の傾斜面に沿った形状とし、緩衝部材232の導光板18側とは反対側の面に、導光板18の傾斜面の形状に沿った板金部材234を設けた構成としてもよい。ここで、本実施形態では、筐体200と板金234が筐体となる。
緩衝部材232の導光板18側とは反対側の面に導光板18の傾斜面の形状に沿った板金部材234を設けることで、緩衝部材の圧縮率を均一にすることができ、かつ緩衝部材を介して反射板を支持することで、導光板と反射板とを密着させることができる。
また、筐体200と板金部材234とは一体としても、別体としてもよい。
図2(A)および(B)に示す構成の光源12および導光板18を用い、導光板18の導光長[mm]、その形状、すなわち最大厚さ[mm]、最小厚さ[mm]、テーパ、中央部半径R[mm]、導光板18に分散させる散乱微粒子の粒子径[μm]および粒子濃度[wt%]を変えて、導光板18の2つの光入射面18dおよび18eから入射される光に対する光出射面18aから射出される光の割合を示す光利用効率[%]、および光出射面18aから射出される光の輝度分布を求め、光射出面18aの周辺部、すなわち光入射面18dおよび18eの近傍から射出する光の輝度に対する光射出面18aの中央部から射出する光の輝度の割合を示す光射出面18aの輝度分布の中高度合[%]を求めた。
実施例1として、画面サイズが37インチに対応する導光板18の導光長L[mm]がL=480mmの場合の最大厚さ[mm]、最小厚さ[mm]、粒子径[μm]および粒子濃度[wt%]を表1および表2に示すように種々変えたときの、テーパ、中央部(湾曲部半径)R[mm]、光利用効率[%]、中高度合[%]を求めた。その結果を表2および表3に示す。
ここで、表2は、実施例1についての本発明例11〜16を示し、表3は、実施例1についての比較例11〜15を示す。
これに対し、比較例11は、本発明の限定範囲より、粒子濃度が高いため、平板と同様の現象となるため、中高な輝度分布を実現できない。
比較例13は、本発明の限定範囲より、テーパ角が小さく0.1°未満であり、さらに、中央部半径Rが大きく、成形に適さないし、光利用効率が55%以上を達成する粒子濃度では 中高分布を実現できない。
比較例15は、本発明の限定範囲より粒子径が小さく、光利用効率は良いが、中高な輝度分布を実現できないし、比較例16は、本発明の限定範囲より粒子径が大きく、中高な輝度分布を実現できるが、光利用効率が低い。
実施例2として、画面サイズが42インチおよび46インチに対応する導光板18の導光長L[mm]がL=560mmおよび590mmの場合の最大厚さ[mm]、最小厚さ[mm]、粒子径[μm]および粒子濃度[wt%]を表4および表5に示すように種々変えたときの、テーパ、中央部(湾曲部半径)R[mm]、光利用効率[%]、中高度合[%]を求めた。その結果を表4および表5に示す。
ここで、表4は、実施例2についての本発明例21〜24を示し、表5は、実施例2についての比較例21〜23を示す。
これに対し、比較例21および22は、本発明の限定範囲より、粒子濃度が高いため、平板と同様の現象となるため、中高な輝度分布を実現できない。
また、比較例23は、最大厚さ[mm]およびテーパ角のいずれも、本発明の限定範囲の上限値の6.0mmおよび0.8°より大きく、テーパが大きすぎて、最大厚さが必要以上に大きくなり、必要以上に中高な分布になりすぎてしまうばかりか、重量が重くなりすぎて液晶TV用光学部材として適さない。
実施例3として、画面サイズが52インチおよび57インチに対応する導光板18の導光長L[mm]がL=660mmおよび730mmの場合の最大厚さ[mm]、最小厚さ[mm]、粒子径[μm]および粒子濃度[wt%]を表6および表7に示すように種々変えたときの、テーパ、中央部(湾曲部半径)R[mm]、光利用効率[%]、中高度合[%]を求めた。その結果を表6および表7に示す。
ここで、表6は、実施例3についての本発明例31〜32を示し、表7は、実施例3についての比較例31〜35を示す。
これに対し、比較例31は、本発明の限定範囲より、粒子濃度が高いため、平板と同様の現象となるため、中高な輝度分布を実現できない。
また、比較例33は、テーパ角が本発明の限定範囲の上限値の0.8°より大きく、テーパが大きすぎて、必要以上に中高な分布になりすぎてしまう。
また、比較例34および35は、テーパ角が本発明の限定範囲の上限値の0.1°より小さく、テーパが小さすぎて、中央部半径Rが大きすぎて成形に適さない。比較例34は、光利用効率が55%以上を達成する粒子濃度では、中高分布を実現できない。また、比較例35は、平板と同じとなり、中高な輝度分布を達成する粒子濃度では、光利用効率が55%以上を満たさない。
実施例4として、画面サイズが52インチおよび57インチに対応する導光板18の導光長L[mm]がL=660mmおよび730mmの場合の最大厚さ[mm]、最小厚さ[mm]、粒子径[μm]および粒子濃度[wt%]を表8および表9に示すように種々変えたときの、テーパ、中央部(湾曲部半径)R[mm]、光利用効率[%]、中高度合[%]を求めた。その結果を表8および表9に示す。
ここで、表8は、実施例4についての本発明例41〜44を示し、表9は、実施例4についての比較例41〜45を示す。
これに対し、比較例41は、本発明の限定範囲より、粒子濃度が低いため、光が突き抜けて透過してしまうために、光利用効率が55%以上を満たさない。
また、比較例43は、最大厚さ[mm]が、本発明の限定範囲の下限値の1.0mmより小さく、中央部半径Rが大きすぎて、本発明の限定範囲を超え、成形に適さないし、光利用効率が55%以上を達成する粒子濃度では、中高分布を実現できない。
比較例44は、本発明の限定範囲より粒子径が小さく、光利用効率は良いが、中高な輝度分布を実現できないし、比較例45は、本発明の限定範囲より粒子径が大きく、中高な輝度分布を実現できるが、光利用効率が低い。
一方、比較例は、いずれもの実施例の導光長の範囲においても、上記要件のいずれかが本発明の限定範囲を外れるため、光利用効率[%]が55%以上を満たさないか、中高度合[%]が0%超、25%以下を満たさず、優れた特性を発揮することができない。
以上から、本発明の効果は明らかである。
4 液晶表示パネル
6 駆動ユニット
10 液晶表示装置
12 光源
14 光学部材ユニット
15a 拡散フィルム
15b 第1プリズムシート
15c 第2プリズムシート
15d 偏光分離フィルム
18 導光板
18a 光射出面
18b 第1傾斜面
18c 第2傾斜面
18d 第1光入射面
18e 第2光入射面
18f 湾曲部
22 反射シート
50 LEDチップ
52 光源支持部
Claims (20)
- 矩形状の平坦な光射出面と、
前記光射出面の対向する2つの長辺をそれぞれ含み、互いに対向する位置に配置される2つの光入射面と、
これらの2つの光入射面から前記光射出面の中央に向かうに従ってそれぞれ前記光射出面からの距離が遠くなる対称な2つの傾斜背面と、
これらの2つの傾斜背面を接合する湾曲部とを有し、
その内部に伝搬する光を散乱する散乱粒子を含む導光板であって、
前記2つの光入射面間の導光長が、480mm以上、500mm以下であり、
前記散乱粒子の粒径が、4.0μm以上、12.0μm以下、前記散乱粒子の濃度が、0.02wt%以上、0.22wt%以下であり、かつ、
前記散乱粒子の粒径および濃度が、前記散乱粒子の粒径(μm)を横軸とし、前記散乱粒子の粒子濃度(wt%)を縦軸とするグラフにおいて、6点(4.0,0.02)、(4.0,0.085)、(7.0,0.03)、(7.0,0.12)、(12.0,0.06)および(12.0,0.22)で囲まれる領域内にあり、
前記2つの光入射面から入射した光が前記光射出面から射出された割合を示す光の利用効率が55%以上であり、
前記光射出面の前記光入射面近傍から射出する光の輝度に対する前記光射出面の中央部から射出する光の輝度の割合を示す前記光射出面の輝度分布の中高度合が、0%超、25%以下であることを特徴とする導光板。 - 矩形状の平坦な光射出面と、
前記光射出面の対向する2つの長辺をそれぞれ含み、互いに対向する位置に配置される2つの光入射面と、
これらの2つの光入射面から前記光射出面の中央に向かうに従ってそれぞれ前記光射出面からの距離が遠くなる対称な2つの傾斜背面と、
これらの2つの傾斜背面を接合する湾曲部とを有し、
その内部に伝搬する光を散乱する散乱粒子を含む導光板であって、
前記2つの光入射面間の導光長が、515mm以上、620mm以下であり、
前記散乱粒子の粒径が、4.0μm以上、12.0μm以下、前記散乱粒子の濃度が、0.015wt%以上、0.16wt%以下であり、かつ、
前記散乱粒子の粒径および濃度が、前記散乱粒子の粒径(μm)を横軸とし、前記散乱粒子の粒子濃度(wt%)を縦軸とするグラフにおいて、6点(4.0,0.015)、(4.0,0.065)、(7.0,0.02)、(7.0,0.09)、(12.0,0.035)および(12.0,0.16)で囲まれる領域内にあり、
前記2つの光入射面から入射した光が前記光射出面から射出された割合を示す光の利用効率が55%以上であり、
前記光射出面の前記光入射面近傍から射出する光の輝度に対する前記光射出面の中央部から射出する光の輝度の割合を示す前記光射出面の輝度分布の中高度合が、0%超、25%以下であることを特徴とする導光板。 - 矩形状の平坦な光射出面と、
前記光射出面の対向する2つの長辺をそれぞれ含み、互いに対向する位置に配置される2つの光入射面と、
これらの2つの光入射面から前記光射出面の中央に向かうに従ってそれぞれ前記光射出面からの距離が遠くなる対称な2つの傾斜背面と、
これらの2つの傾斜背面を接合する湾曲部とを有し、
その内部に伝搬する光を散乱する散乱粒子を含む導光板であって、
前記2つの光入射面間の導光長が、625mm以上、770mm以下であり、
前記散乱粒子の粒径が、4.0μm以上、12.0μm以下、前記散乱粒子の濃度が、0.01wt%以上、0.12wt%以下であり、かつ
前記散乱粒子の粒径および濃度が、前記散乱粒子の粒径(μm)を横軸とし、前記散乱粒子の粒子濃度(wt%)を縦軸とするグラフにおいて、6点(4.0,0.01)、(4.0,0.05)、(7.0,0.01)、(7.0,0.06)、(12.0,0.02)および(12.0,0.12)で囲まれる領域内にあり、
前記2つの光入射面から入射した光が前記光射出面から射出された割合を示す光の利用効率が55%以上であり、
前記光射出面の前記光入射面近傍から射出する光の輝度に対する前記光射出面の中央部から射出する光の輝度の割合を示す前記光射出面の輝度分布の中高度合が、0%超、25%以下であることを特徴とする導光板。 - 矩形状の平坦な光射出面と、
前記光射出面の対向する2つの長辺をそれぞれ含み、互いに対向する位置に配置される2つの光入射面と、
これらの2つの光入射面から前記光射出面の中央に向かうに従ってそれぞれ前記光射出面からの距離が遠くなる対称な2つの傾斜背面と、
これらの2つの傾斜背面を接合する湾曲部とを有し、
その内部に伝搬する光を散乱する散乱粒子を含む導光板であって、
前記2つの光入射面間の導光長が、785mm以上、830mm以下であり、
前記散乱粒子の粒径が、4.0μm以上、12.0μm以下、前記散乱粒子の濃度が、0.008wt%以上、0.08wt%以下であり、かつ
前記散乱粒子の粒径および濃度が、前記散乱粒子の粒径(μm)を横軸とし、前記散乱粒子の粒子濃度(wt%)を縦軸とするグラフにおいて、6点(4.0,0.008)、(4.0,0.03)、(7.0,0.009)、(7.0,0.04)、(12.0,0.02)および(12.0,0.08)で囲まれる領域内にあり、
前記2つの光入射面から入射した光が前記光射出面から射出された割合を示す光の利用効率が55%以上であり、
前記光射出面の前記光入射面近傍から射出する光の輝度に対する前記光射出面の中央部から射出する光の輝度の割合を示す前記光射出面の輝度分布の中高度合が、0%超、25%以下であることを特徴とする導光板。 - 前記光射出面からこれに直交する方向の距離である厚みが最も薄い前記光入射面の前記厚みが、0.5mm以上、3.0mm以下であり、
前記厚みが最も厚い前記湾曲部の中央における前記厚みが、1.0mm以上、6.0mm以下であり、
前記湾曲部の曲率半径が、6,000mm以上、45,000mm以下であり、
前記傾斜背面のテーパが、0.1°以上、0.8°以下である請求項1〜4のいずれかに記載の導光板。 - 前記光入射面は、表面粗さが380nm未満である請求項1〜5のいずれかに記載の導光板。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の導光板と、
前記導光板の前記光射出面側に、ここから射出された光を入射させて拡散する拡散機能を備える少なくとも1枚の拡散フィルムを含む光学部材ユニットとを有することを特徴とする導光板ユニット。 - 前記光学部材ユニットは、前記導光板の前記光射出面側から順に積層された、前記少なくとも1枚の拡散フィルムとしての3枚の拡散フィルムと、入射する光のうち特定方向の偏光を分離して透過する偏光分離機能を備える偏光分離フィルムとを有する請求項7に記載の導光板ユニット。
- 前記光学部材ユニットは、前記導光板の前記光射出面側から順に積層された、前記少なくとも1枚の拡散フィルムとしての1枚の拡散フィルムと、頂角が90°で前記光射出面の長手方向に平行な方向に延在するプリズムが前記光射出面の長手方向に直交する方向に並列して、かつ前記プリズムの頂角が前記導光板側とは反対側に対向するように、多数形成されたプリズムシートと、入射する光のうち特定方向の偏光を分離して透過する偏光分離機能を備える偏光分離フィルムとを有する請求項7に記載の導光板ユニット。
- 前記光学部材ユニットは、前記導光板の前記光射出面側から順に積層された、前記少なくとも1枚の拡散フィルムとしての第1拡散フィルムと、頂角が90°で前記光射出面の長手方向に平行な方向に延在するプリズムが前記光射出面の長手方向に直交する方向に並列して、かつ前記プリズムの頂角が前記導光板側とは反対側に対向するように、多数形成されたプリズムシートと、前記少なくとも1枚の拡散フィルムとしての第2拡散フィルムと、入射する光のうち特定方向の偏光を分離して透過する偏光分離機能を備える偏光分離フィルムとを有する請求項7に記載の導光板ユニット。
- 前記光学部材ユニットは、前記導光板の前記光射出面側から順に積層された、頂角が60°で前記光射出面の長手方向に平行な方向に延在するプリズムが前記光射出面の長手方向に直交する方向に並列して、かつ前記プリズムの頂角が前記導光板側に対向するように、多数形成されたプリズムシートと、前記少なくとも1枚の拡散フィルムとしての1枚の拡散フィルムと、入射する光のうち特定方向の偏光を分離して透過する偏光分離機能を備える偏光分離フィルムとを有する請求項7に記載の導光板ユニット。
- 前記光学部材ユニットは、前記導光板の前記光射出面側から順に積層された、前記少なくとも1枚の拡散フィルムとしての第1拡散フィルムと、頂角が90°で前記光射出面の長手方向に平行な方向に延在するプリズムが前記光射出面の長手方向に直交する方向に並列して、かつ前記プリズムの頂角が前記導光板側とは反対側に対向するように、多数形成された第1プリズムシートと、頂角が90°で前記光射出面の長手方向に直交する方向に延在するプリズムが前記光射出面の長手方向に直交する方向に並列して、かつ前記プリズムの頂角が前記導光板側とは反対側に対向するように、多数形成された第2プリズムシートと、前記少なくとも1枚の拡散フィルムとしての第2拡散フィルムと、入射する光のうち特定方向の偏光を分離して透過する偏光分離機能を備える偏光分離フィルムとが積層されている請求項7に記載の導光板ユニット。
- さらに、前記導光板の前記2つの傾斜背面および前記湾曲部に接して配置された反射シートを有する請求7〜12のいずれかに記載の導光板ユニット。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の導光板と、
前記導光板の前記2つの傾斜背面および前記湾曲部に接して配置された反射シートとを有することを特徴とする導光板ユニット。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の導光板、または請求項7〜14のいずれかに記載の導光板ユニットと、
前記導光板の2つの前記光入射面に対向してそれぞれ配置された2つの光源とを有する面状照明装置。 - 前記導光板、または、前記導光板および前記反射シートを前記導光板の前記傾斜背面側から支持する筐体と、
前記導光板、または、前記反射シートと前記筐体との間に配置され、前記筐体に対して前記導光板、または、前記導光板および前記反射シートを支持する緩衝部材とを有する請求項15に記載の面状照明装置。 - 前記光源は、複数のLEDチップと、これらの複数のLEDチップを支持する支持体とを有し、
前記複数のLEDチップは、前記支持体の前記光入射面に対向する面に列状に配置されている請求項15または16に記載の面状照明装置。 - 前記複数のLEDチップの各々は、青色の波長の光を射出するLEDと、このLEDの光射出面に配置された黄色の蛍光体とを有する請求項17に記載の面状照明装置。
- 前記複数のLEDチップの各々は、青色の波長の光を射出するLEDと、このLEDの光射出面に配置された赤色の蛍光体と、前記LEDの光射出面に配置された緑色の蛍光体とを有する請求項17に記載の面状照明装置。
- 前記複数のLEDチップの各々は、青色の波長の光を射出するLEDと、緑色の波長の光を射出するLEDと、赤色の波長の光を射出するLEDとを有する請求項17に記載の面状照明装置。
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