JP4761738B2 - 生鮮食品冷蔵用空調装置 - Google Patents

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本発明は、冬期などに氷又は雪を蓄えたり、あるいは人工造雪機又は製氷機で製造した氷雪を蓄えた氷雪室内の低温空気を有効利用することにより、農作物、生鮮魚介類、食肉類等の冷蔵を安価な設備費やランニングコストでなし得る生鮮食品冷蔵用空調装置に関する。
従来雪を冷熱源とする自然エネルギを利用し、雪氷と空気とを直接熱交換する全空気方式雪氷空調システムは、たとえば特許文献1(特開2002−277125号公報)に開示されているように公知である。また水を自然凍結により製氷し、その冷熱源を利用した空調システムが特許文献2(特開2002−372284号公報)に開示されている。
これらの空調システムは、冷熱源を蓄える蓄冷熱室を具え、冷熱源として、雪氷を利用し、冷熱源から取り出した冷熱を負荷室内の空気と熱交換することによって空調を行なう。
冷熱源となる雪氷は、積雪や、冬季に製造された氷塊を備蓄し、春から夏季にそれらを冷熱源として利用する。負荷室は、たとえば穀物など農産物貯蔵庫や、園芸環境空調、ビル、デパート等の業務スペースの空調、及び各種養護施設、集合居住空間の空調等が主な対象となる。
北海道や東北等の寒冷地では、雪氷を利用した氷室により農産物等の保存等を目的とした冷蔵庫が存在し、自然エネルギを利用した簡便かつ安価な冷蔵方式として利用されている。
特開2002−277125号公報 特開2002−372284号公報
このような空調システムは、冬期の雪氷を冷熱源とすることにより、自然エネルギを利用している。そのため冷熱源を得る際、電気エネルギの消費が少なく、設備費やランニングコストが安価になるという利点を有する。
しかしその反面、このような空調システムは、気候の変動などにより暖冬となる場合は、積雪量や製氷量が少なく、冷熱源の確保が難しく、また雪利用の場合には、降雪量の多い地域に限定されるという不具合がある。
また雪氷と空気とを直接熱交換する従来方式の氷室冷蔵庫の庫内温度は、+5℃が最低温度であり、+5℃以下で保管したい農産物は、りんご(0〜3℃)、梨(0〜5℃)、玉ねぎ(−3℃)、アスパラ・ほうれん草・にんじん・大根・キャベツ・レタス・白菜・ニラ(0℃)等、数多く存在する。また生鮮魚介類(−4〜0℃)や食肉類(0〜1℃)等も同様であり、保管温度を下げることで適用できる品物が大幅に増大する。
しかし雪氷と空気とを直接熱交換する従来方式の氷室冷蔵庫では、+5℃以下の庫内温度をまだ実現できていない。
また従来の氷室の低温空気を利用した冷房装置は、雪氷と空気とを直接熱交換する方式であったため、空気温度が雪氷量により変動する問題があり、また空気湿度が高いために、人間が快適な冷房装置とは言えなかった。
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、雪氷と空気とを直接熱交換する従来方式の氷室冷蔵庫のもつ利点を損なうことなく,すなわち自然エネルギの利用により、冷熱源を得る際、電気エネルギの消費が少なく、設備費やランニングコストが安価になるという利点を享受しながら、+5℃以下の保温能力を付加することにより、冷蔵可能な農産物、あるいは生鮮魚介類や食肉類の範囲を格段に広げるとともに、運転効率を向上させた生鮮食品冷蔵用空調装置を提供することを目的とする。
本発明は、かかる目的を達成するもので、農作物、生鮮魚介類、食肉類いずれかの生鮮食品の冷蔵保管を行う貯蔵室を具え、該貯蔵室の保管温度を、保管対象の夫々の生鮮食品の冷蔵適温に合わせて、+5℃以下の冷蔵適温の温度範囲に制御させる生鮮食品冷蔵用空調装置であって、
内部に雪や氷が貯留された氷雪室と、対象となる生鮮食品の冷蔵保管を行う1又は複数の貯蔵室と、冷凍サイクルを構成する凝縮器を具え前記氷雪室内の低温空気との熱交換により前記凝縮器内の冷媒を冷却する冷凍装置本体と、+5℃以下で保管したい生鮮食品が貯蔵された少なくとも1の貯蔵室に配置された熱交換器と、前記冷凍装置本体で前記+5℃以下で保管したい生鮮食品の冷蔵適温に合わせて冷却したブライン配管と、前記ブライン配管を介して、前記生鮮食品の冷蔵適温に合わせて冷却したブラインを、前記熱交換器に送り、前記冷蔵適温に合わせて前記貯蔵室を冷却し、
更に、前記熱交換器が配置されない他の貯蔵室について、ファンを介して氷雪室内の低温空気をそのまま導入する導管が、前記氷雪室と他の貯蔵室間に設けられ、
一方、前記冷凍装置本体が、前記氷雪室内に配置されていることを特徴とす
本発明は、氷雪室の室内温度である+5〜+10℃程度の空気を用いて前記氷雪室内に配置され冷凍装置本体(ブラインクーラ)の凝縮器を冷却し、同冷凍装置本体で冷却したブラインを+5℃以下で保管したい生鮮食品が貯蔵された少なくとも1の貯蔵室に導入し、ブラインを生鮮食品貯蔵室内の空気と熱交換させる。
このように冷凍装置を用いることにより、生鮮食品貯蔵室内の温度を+5℃以下の所望の温度で保温することができるとともに、氷雪室の低温空気を利用することで、同冷凍装置本体の冷凍サイクルの高低圧差が小さくなり、高効率運転が可能となり、ランニングコストの低減が可能となる。
特に本発明は、前記熱交換器が配置されない他の貯蔵室について、ファンを介して氷雪室内の低温空気をそのまま導入する導管が、前記氷雪室と他の貯蔵室間に設けられる。更に前記冷凍装置本体が、前記氷雪室内に配置される。

また本発明の参考例は、氷又は雪を貯蔵する氷雪室内の低温空気を利用した冷凍装置本体を有する空調システムにおいて、前記氷雪室内の低温空気を前記冷凍装置本体を構成する凝縮器で冷媒を冷却して凝縮させる冷熱源として利用し、前記冷凍装置本体を構成する蒸発器で前記冷媒と被空調室内の空気とを熱交換させることを特徴とする。
本発明の参考例においては、冷凍装置本体を用いることにより、前記第1の手段と同様に、被空調室内の温度を+5℃以下の所望の温度で保温することができるとともに、氷雪室の低温空気を利用することで、冷凍装置本体の冷凍サイクルの高低圧差が小さくなり、高効率運転が可能となり、ランニングコストの低減が可能となる。
本発明において、好ましくは、前記冷凍装置本体を重力を利用した冷媒の自然循環方式を用いる。また好ましくは、自然循環ループを構成する前記冷凍装置本体としてサーモサイホンを用いる。
自然循環方式を用いる場合、たとえば氷雪室内の空気を常に循環させ、室内温度が常に+5℃程度に維持されるようにする。同氷雪室に冷房用冷凍装置本体の凝縮器を設置し、被空調室内に蒸発器を設置する。被空調室内の温度を25〜28℃に冷房する場合、冷媒蒸発温度は15℃程度となり、氷雪室内温度の+5℃による冷媒凝縮温度は10℃程度となる。この凝縮温度と蒸発温度との差を利用し、冷媒の自然循環方式による冷房運転が可能となる。
また本発明において、好ましくは、前記氷雪室内の低温空気を同氷雪室内の下方から採取するようにする。これによって氷雪室内のより低温の空気を利用することができる。たとえば氷雪室内の床面下に空気貯留空間をもうけてこの空間にダクト等を接続し、ファン等により同空間内の低温空気を吸引し利用するとよい。
本発明によれば、氷雪室内の低温空気を前記冷凍装置本体を構成する凝縮器で冷媒を冷却して凝縮させる冷熱源として利用し、同冷凍装置本体で冷却したブラインを生鮮食品貯蔵室内の空気と熱交換させることにより、生鮮食品貯蔵室内の温度を+5℃以下の所望の温度で保温することができるとともに、氷雪室の低温空気を利用することで、冷凍装置本体の冷凍サイクルの高低圧差が小さくなり、高効率運転が可能となり、ランニングコストの低減が可能となる。
また本発明の参考例によれば、氷雪室内の低温空気を前記冷凍装置本体を構成する凝縮器で冷媒を冷却して凝縮させる冷熱源として利用し、前記冷凍装置本体を構成する蒸発器で前記冷媒と被空調室内の空気とを熱交換させることにより、前記本発明と同様の作用効果を奏することができる。
また本発明によれば、前述のように前記冷凍装置本体を重力を利用した冷媒の自然循環方式による冷房運転が可能となる。特にサーモサイホンを用いた場合、冷房に要する動力は、凝縮器ファン動力と被空調室に冷却空気を供給する蒸発器のファン動力のみであるため、ヒートポンプ方式による冷房に比べて、大幅な省エネを達成できる。
またサーモサイホンによる冷熱量が足りない場合は、本発明者等が先に提案した特開2003−329317号公報に開示した「寒冷地対応サーモサイホンチラー冷凍機」を適用すれば、円滑な冷房運転が可能となる。
また本発明において、好ましくは、前記氷雪室内の低温空気を同氷雪室内の下方から採取することにより、氷雪室内のより低温の空気を利用することができ、これによってさらに冷凍装置本体の冷凍サイクルの温度の高低差が小さくなり、一層の高効率運転が可能となり、ランニングコストの低減が可能となる。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、本発明を農産物の冷蔵貯蔵庫に適用した第1実施例に係る斜視図、図2は、本発明を事務所の空調システムに適用した参考例に係る斜視図、図3は、前記第1実施例の変形例に係る斜視図である。
本発明の第1実施例を示す図1において、1は内部に雪や氷が貯留された氷雪室で、それに隣接して、じゃがいも貯蔵室2及び玉ねぎ貯蔵室3が併設されている。氷雪室1の内部には冷凍装置本体(ブラインクーラ)4が設置されており、このブラインクーラ4に接続されたブライン配管5が玉ねぎ貯蔵室3内の天井に近い位置に設けられたファン付き熱交換器6に接続されている。7は、その吸入口が氷雪室1の床下に設けられた空間に配設された導管で、ファン8が介装され、氷雪室1の床下の低温空気をファン8によってじゃがいも貯蔵室2に導入している。
9は、じゃがいも貯蔵室2の天井部からファン10によって吸入口9aから室内の空気を吸い込み、氷雪室1内部に配設された排出口9bから排出する導管である。
かかる装置において、氷雪室1の内部は、空気を常に循環させることによって、室内温度が常に+5℃程度に維持され、氷雪室1内の低温空気が冷凍装置本体4を構成する図示しない凝縮器で冷媒を冷却する冷熱源として利用され、冷凍装置本体4の図示しない蒸発器によって吸熱されて冷却したブラインは、玉ねぎ貯蔵室3に配設されたファン付き熱交換器6によって玉ねぎ貯蔵室3内の空気を冷却する。この場合玉ねぎは本実施例の空調装置により、玉ねぎの冷蔵に適した−3℃に保温される。
玉ねぎ貯蔵室3を−3℃に冷蔵するための冷凍運転においては、ブライン供給温度は−11℃となり、氷雪室1内の空気温度は+5℃で常に供給されるので、冷凍サイクルにおいて、蒸発温度Te/凝縮温度Tc=−15℃/+15℃、COP=4.61となり、高効率運転が可能となる。
また夏場での運転の場合、蒸発温度Te/凝縮温度Tc=−15℃/+45℃、COP=2.33となり、これに比べて50%の省エネが可能となる。
一方じゃがいも貯蔵室2においては、氷雪室1内の+5℃の空気がそのまま直接導管7及び9により循環され、+5℃に保温される。
このように本第1実施例の装置によれば、氷雪室1内の低温空気を利用して、玉ねぎ貯蔵室3を玉ねぎの冷凍貯蔵に最適な−3℃の温度に保温できる。しかも前記のように高効率な冷凍運転が可能となり、かなりの省エネが達成できる。
また同時にじゃがいも貯蔵室2に対しては、氷雪室1内の低温空気をそのまま導入することにより、その適温の冷蔵温度+5℃に保温でき、この自然冷却方式と合わせてきわめて高効率な冷凍手段となり、ランニングコストの大幅な低減が可能となる。
次に本発明装置の参考例について図面に基づいて説明する。本発明装置の参考例を示す図2において、11は、内部に雪や氷が貯留された氷雪室、12は被空調室である事務所で、事務所12の地下12aには、冷媒を重力により自然循環させる冷凍サイクルを採用したサーモサイホン蒸発器13が設置されている。14は、サーモサイホン蒸発器13と、氷雪室11内の上部に配置されたサーモサイホン凝縮器15との間で作動液が循環する配管である。
16は、事務所12内の空気を循環させるためのダクトで、ファン17によって吸入口16aから空気を吸い込み、拡大部16bでサーモサイホン蒸発器13の作動媒体と熱交換して冷却され、吹出口16cから吹き出される。
20は、氷雪室1の地下に設けられたボックス19に吸入口20aが設けられ、ボックス19内の冷却空気をファン18により吸引し、冷却空気をサーモサイホン凝縮器15に供給するダクトであり、凝縮器15では作動媒体が冷却空気により冷却されて凝縮する。
この参考例では、氷雪室11に貯留された氷雪の冷気を利用して夏場の事務所12の冷房を行なう。氷雪室11内は常に空気が循環し、室温が+5℃を維持するようになっている。またサーモサイホン蒸発器13では、作動液がダクト16内を流れる室内空気から吸熱して蒸発し、上方の凝縮器15に移動する。一方凝縮器15では、氷雪室1内の低温空気により気化していた作動媒体が冷却されて凝縮され液化する。凝縮された作動媒体は重力により下降してサーモサイホン蒸発器13に戻り、このようにして作動液が循環する。
参考例によれば、氷雪室11内の+5℃の低温空気を利用して、事務所12の室内をたとえば+26℃に冷房可能であり、冷熱源に雪氷を利用するため、省エネが達成でき、しかも冷房に要する動力は、氷雪室11内のファン18の稼動に要する動力と、事務所12内の既存のファン動力だけで済むというきわめてランニングコストの安い冷房システムとすることができる。
次に前記第1実施例の改良例としての第実施例について図3に基づいて説明する。図3は、第実施例の生鮮食品冷蔵用空調装置を示す全体斜視図である。図3において、31は氷雪室21内の冷気を導管27から分岐して冷凍装置本体24の上部に設置された凝縮器33に供給するダクトである。また32は凝縮器33から排出されるガスを氷雪室21内に戻すダクトである。なお冷凍装置本体24及び凝縮器33は氷雪室21の外部に設置されている。その他の構成は第1実施例と同一であり、25はブライン配管、26はファン付き熱交換器、28aはファン、29は導管、29aは吸入口、29bは排出口、30はファンである。
実施例においては、第1実施例と同様に、じゃがいも貯蔵室22及び玉ねぎ貯蔵室23をそれぞれの保冷温度に適した温度に保冷するが、本実施例においては、氷雪室21内の+5℃の冷気をダクト31に設けられたファン28bによりダクト31から氷雪室21の外部に設けられた凝縮器33に供給し、凝縮器33で冷媒を冷却した後、ダクト32を通って氷雪室21内に戻される。
本実施例によれば、第1実施例の作用効果に加えて、冷凍装置本体24及び凝縮器33を氷雪室21の外部に設置することにより、氷雪室21内の雪氷の貯蔵量を増大できるという利点がある。
次に本発明の第実施例について説明する。一般に冷凍機は熱負荷の大きい夏季に合わせて設計されるため、冬季、中間季は冷凍能力が過大になる。特に外気温が低下する深夜にはその傾向が顕著となり、冷凍機が停止する時間が長くなる。そこで電気料金が安い深夜電力を利用して、人工造雪機又は製氷機を運転して消費した氷雪を補充してやることで、氷雪室を小型化することができる。
実施例は、前記目的に沿った実施例であり、図4は、第実施例の生鮮食品冷蔵用空調装置を示す全体斜視図である。図4において、51は氷雪室41内の冷気を導管47から分岐して冷凍装置本体44の上部に設置された凝縮器53に供給するダクトである。また52は凝縮器53から排出されるガスを氷雪室41内に戻すダクトである。なお冷凍装置本体44及び凝縮器53は氷雪室41の外部に設置されている。また冷凍装置本体44は、ブライン配管45に冷却したブラインを供給するブラインクーラであるとともに、深夜電力により稼動される冷凍機である。
また54はダクト51から分岐して氷雪室41の外部に開口した分岐管、55はダクト52から分岐して同様に氷雪室41の外部に開口した分岐管である。59は氷雪室41の屋根に設けられた製氷器で、ブライン配管45から切替バルブ61を介して分岐したブライン配管60によって冷凍装置本体44から冷却されたブラインが製氷器59に供給される。その他の構成は第1実施例と同一であり、46はファン付き熱交換器、48a,48bはファン、49は導管、49aは吸入口、50はファン、56はバルブである。
本実施例においては、じゃがいも貯蔵室42及び玉ねぎ貯蔵室43をそれぞれの冷凍貯蔵に適した温度に保冷するとともに、冬季及び中間季に深夜電力を利用して、冷凍装置本体44を稼動することにより、製氷器59で製氷を行なう。この場合、凝縮器53で冷媒を冷却した後で排出される排ガスの顕熱で氷雪室41内の雪氷を溶かしてしまうことになるため、分岐管54の開口部に設けられたバルブ57を開けて外気を導入し、この外気を凝縮器53に供給して冷媒の冷却に使用した後、切替ダンパ58を切り替えて、ダクト52を閉じ、分岐管55を開け、冷媒から吸収した顕熱を含む外気を氷雪室41の外部に排出する。
実施例によれば、第1実施例の作用効果に加えて、深夜電力を利用して製氷し、それによって氷雪室41に貯蔵される雪氷の補充をすることができる。またその際に製氷時の冷凍運転で生じる排熱を氷雪室41の外部に排出できるので、氷雪室41の雪氷を溶かしてしまうことがない。この場合、製氷器59に代えて、人工造雪機を設けてもよい。
なお本発明者等が先に提案した特開2003−329317号公報に開示した「寒冷地対応サーモサイホンチラー冷凍機」を用いれば、冷凍装置本体44のように、空調用冷凍機と深夜電力利用冷凍機とを兼用することができる。
本発明によれば、農産物、生鮮魚介類や食肉類の貯蔵室を空調するに際し、氷雪室の低温空気を利用して、高効率な運転を可能として、ランニングコストの軽減を図ることができるとともに、保温範囲を雪氷と空気とを直接熱交換する従来の全空気方式雪氷空調システムでは達成できない低温度まで広げることを可能とし、それによって農産物のみならず、生鮮魚介類や食肉類等広範囲の適温冷蔵を可能として有益である。また深夜電力を利用して雪氷の補充をすることも可能となる。
本発明を農産物の冷蔵貯蔵庫に適用した第1実施例に係る全体斜視図である。 本発明を室内(事務所)の空調システムに適用した参考例に係る全体斜視図である。 本発明を農産物の冷蔵貯蔵庫に適用した第実施例に係る全体斜視図である。 本発明を農産物の冷蔵貯蔵庫に適用した第実施例に係る全体斜視図である。
1、11,21,41 氷雪室
2,22,42 じゃがいも貯蔵室
3,23,43 玉ねぎ貯蔵室
4,24,44 冷凍装置本体
5,25,45、60 ブライン配管
6,26,46 ファン付き熱交換器
7,9,27,29,47,49 導管
8,10,17,18,28a,28b,48a,48b ファン
12 事務所
13 サーモサイホン蒸発器
14 作動液配管
15 サーモサイホン凝縮器
16 室内空気循環ダクト
19 ボックス
20 ダクト
31,32,51,52 ダクト
54,55 分岐管
56,57 バルブ
58 切替ダンパ
59 製氷器
61 切替バルブ

Claims (2)

  1. 農作物、生鮮魚介類、食肉類いずれかの生鮮食品の冷蔵保管を行う貯蔵室を具え、該貯蔵室の保管温度を、保管対象の夫々の生鮮食品の冷蔵適温に合わせて、+5℃以下の冷蔵適温の温度範囲に制御させる生鮮食品冷蔵用空調装置であって、
    内部に雪や氷が貯留された氷雪室と、対象となる生鮮食品の冷蔵保管を行う1又は複数の貯蔵室と、冷凍サイクルを構成する凝縮器を具え前記氷雪室内の低温空気との熱交換により前記凝縮器内の冷媒を冷却する冷凍装置本体と、+5℃以下で保管したい生鮮食品が貯蔵された少なくとも1の貯蔵室に配置された熱交換器と、前記冷凍装置本体で前記+5℃以下で保管したい生鮮食品の冷蔵適温に合わせて冷却したブライン配管と、前記ブライン配管を介して、前記生鮮食品の冷蔵適温に合わせて冷却したブラインを、前記熱交換器に送り、前記冷蔵適温に合わせて前記貯蔵室を冷却し、
    更に、前記熱交換器が配置されない他の貯蔵室について、ファンを介して氷雪室内の低温空気をそのまま導入する導管が、前記氷雪室と他の貯蔵室間に設けられ、
    一方、前記冷凍装置本体が、前記氷雪室内に配置されていることを特徴とする生鮮食品冷蔵用空調装置。
  2. +5℃以下で保管したい前記生鮮食品の農作物がりんご、梨、玉ねぎ、アスパラ・ほうれん草・にんじん・大根・キャベツ・レタス・白菜・ニラであることを特徴とする請求項1記載の生鮮食品冷蔵用空調装置
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