JP2009222244A - 冷凍冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】大きなエネルギーを消費することなく一段低い冷凍の庫内温度が得られるようにした特徴ある冷凍冷蔵庫を提供する。
【解決手段】冷蔵庫本体1に、蒸発器15によって熱交換された冷気によって庫内が冷却される少なくとも複数の冷凍室7、9、11を設ける。冷媒にはR290(プロパン)を使用すると共に、前記複数の冷凍室7、9、11の内、一つの冷凍室を他の冷凍室よりさらに低い庫内温度に設定される低温冷凍室9とし、さらに低い冷凍の庫内温度が得られるようにする。
【選択図】図1
【解決手段】冷蔵庫本体1に、蒸発器15によって熱交換された冷気によって庫内が冷却される少なくとも複数の冷凍室7、9、11を設ける。冷媒にはR290(プロパン)を使用すると共に、前記複数の冷凍室7、9、11の内、一つの冷凍室を他の冷凍室よりさらに低い庫内温度に設定される低温冷凍室9とし、さらに低い冷凍の庫内温度が得られるようにする。
【選択図】図1
Description
本発明は冷媒にR290(プロパン)を用いた冷凍冷蔵庫に関する。
近年、地球環境の問題から冷凍冷蔵庫の冷媒にフロンからR290(プロパン)等の自然冷媒を用いたものが公知となっている。
R290の冷媒は、地球環境に優しいだけでなく物性値特性から高い冷凍能力を有するため、庫内がマイナス温度となる冷凍室を冷却するのに適している。
特開2005−16872号公報
冷凍冷蔵庫は、冷蔵室、野菜室の外に、氷を作る製氷室を始めとして複数の冷凍室を有し、複数の冷凍室は横並びで同一のマイナス温度に冷却される。
冷凍室の各庫内温度は、氷を作ったり、冷凍食品等を保存できる温度帯に冷却されるが、高い冷媒能力を有していながらその能力を生かしきっていないのが現状となっている。
そこで、本発明にあっては、大きなエネルギーを消費することなくさらに低い冷凍の庫内温度が得られるようにした特徴ある冷凍冷蔵庫を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明にあっては、冷蔵庫本体に、R290(プロパン)の冷媒が使用され圧縮機から吐出された冷媒が凝縮器、絞り装置、蒸発器を通り、再び圧縮機に戻る冷凍サイクルと、前記蒸発器によって熱交換された冷気によって庫内が冷却される少なくとも複数の冷凍室とを備え、
前記複数の冷凍室の内、一つの冷凍室は他の冷凍室よりさらに低い庫内温度に設定される低温冷凍室になっていることを特徴とする。
前記複数の冷凍室の内、一つの冷凍室は他の冷凍室よりさらに低い庫内温度に設定される低温冷凍室になっていることを特徴とする。
本発明によれば、複数の冷凍室の内、一つを他の冷凍室の庫内温度よりさらに低い温度となる低温冷凍室にできるため特徴を備えた冷凍室の提供ができる。しかも、高い冷凍能力の冷媒を使用することと併せて全部の冷凍室ではなく、一つの冷凍室だけで済むため大きなエネルギーを消費することなくさらに低い冷凍の庫内温度にすることができる。
本発明を実施するためにあたって、第1に前記低温冷凍室の内部に配置された食品ボックスを断熱材で形成すると共に食品ボックス内を直接冷気が循環する構造とすることで効率よくマイナスの冷却温度が得られるようにすることが望ましい。
第2に前記低温冷凍室を、他の冷凍室より断熱抵抗の大きい断熱材で構成することで、庫内壁面から熱が逃げないようにすることが望ましい。
第3に前記低温冷凍室に、加熱室として使用可能なヒータを備えるようにすることで、マイナス温度からプラス温度まで幅広い温度帯が得られるようにすることが望ましい。
第4に前記低温冷凍室に、少なくとも除霜運転中にある時、低温冷凍室のダクト通路を閉とする開閉弁を備えるようにすることで、除霜運転中は低温冷凍室への冷気の出・入りを遮断するようにすることが望ましい。
第5に前記低温冷凍室を除いた複数の冷凍室に、前記低温冷凍室が運転中にある時、各冷凍室のダクト通路を閉とする開閉弁を備えるようにすることで、冷気が集中して低温冷凍室内へ送り込まれるようにすることが望ましい。
以下、図1乃至図5の図面を参照しながら本発明の実施形態について具体的に説明する。
図4は本発明にかかる冷凍冷蔵庫の概要正面図を示している。冷蔵庫本体1は冷蔵室3、野菜室5の外に複数の冷凍室を有している。
複数の冷凍室は左右に並んだ製氷室7及び低温冷凍室9とその下位の一般冷凍室11からなる構造となっている。この場合、野菜室5は冷蔵室3内に配置される手段を採用してもよい。また、一般冷凍室11の下位に配置する手段を採用してもよく、レイアウト構造については自由である。
冷蔵室3、野菜室5を始めとして製氷室7、低温冷凍室9、一般冷凍室11の前面はそれぞれ開閉扉3a,5a,7a,9a,11aとなっており、各開閉扉3a,5a,7a,9a,11aをそれぞれ開けることで食料品等の出し入れが可能となる。各開閉扉3a,5a,7a,9a,11aはヒンジタイプ、引き出しタイプいずれのタイプであってもよい。
冷蔵室3及び野菜室5は、図3に示す如く第1の蒸発器13によって熱交換された冷気が庫内を循環することで庫内冷却が行われる。
製氷室7、低温冷凍室9、一般冷凍室11は第2の蒸発器15によって熱交換された冷気が循環することで冷却が行われる。
第1、第2の蒸発器13、15は、圧縮機17を始めとして凝縮器19及び絞り装置となる第1、第2キャピラリチューブ21、23を介して連結され、圧縮機17から吐出された冷媒は凝縮器19から3方弁25を介して第1、第2キャピラリチューブ21、23、第1、第2の蒸発器13、15を通り、再び圧縮機17に戻る冷凍サイクルを構成する。冷媒には地球環境に優しく、高い冷凍能力を発揮するR290(プロパン)が用いられている。
一方、複数の冷凍室となる製氷室7、低温冷凍室9、一般冷凍室11の内、低温冷凍室9は、他の製氷室7及び一般冷凍室11の庫内温度よりさらに低い例えば−30℃の冷凍の庫内温度が得られるようになっている。
具体的には、冷媒にR290を使用する点に加えて図1に示す如く低温冷凍室9を構成する周壁の断熱材27に真空断熱材を用いる。あるいは、断熱層を厚くする等の手段によって断熱抵抗を高めた構造として、熱が外へ逃げるのを防ぐようにする。
または、低温冷凍室9の内部に開閉蓋29を備えた食品ボックス31を配置し、その食品ボックス全体を断熱材によって構成すると共に、ファン33によって冷気が食品ボックス31内を直接循環する構造とする。
または、図1に示すごとく低温冷凍室9の取入れ側及び吐出側の各ダクト通路35、36に開閉弁37、39をそれぞれ設け、例えば、除霜運転中にある時は各開閉弁37、39を閉として冷気の出・入りを遮断し、現状の庫内温度の維持を図る。
あるいは、図2に示す如く製氷室7と一般冷凍室11の吹出し側の各ダクト通路41、43に各開閉弁45、47を、取入れ側の各ダクト通路49、51に各開閉弁(図示していない)をそれぞれ設け、低温冷凍室9の冷凍運転中にある時は各開閉弁43、45を閉として冷気が集中して低温冷凍室9内へ送り込まれるようにする。これら各手段は単独でそれぞれ実施してもよく、組合わせる手段としてもよい。
このように構成された冷凍冷蔵庫によれば、複数の冷凍室の内、一つは製氷室7及び一般冷凍室11より庫内温度がさらに低い冷凍の低温冷凍室9が得られるようになり、特徴ある冷凍冷蔵庫の提供が可能となる。この時、高い冷凍能力の冷媒を使用している点に加えて、一つの庫内温度だけで済むため、大きなエネルギーを消費することなくさらに低い低温の庫内が得られる。
図5は低温冷凍室9の別の実施形態を示したものである。
この実施形態は、低温となるマイナス温度から高温のプラス温度まで幅広い温度帯が得られるようにしたもので、食品ボックス31の内周壁に沿ってオン・オフ可能なヒータ53を設けるようにしたものである。
したがって、必要に応じてヒータ53をオンとすることで食品ボックス31内を加熱室として使用できるようになり、マイナス温度からプラス温度まで幅広い使用目的の庫内が得られるようになる。
1 冷蔵庫本体
3 冷蔵室
5 野菜室
7 製氷室
9 低温冷凍室
11 一般冷凍室
13 第1の蒸発器
15 第2の蒸発器
17 圧縮機
19 凝縮器
21 第1のキャピラリチューブ(絞り装置)
23 第2のキャピラリチューブ(絞り装置)
31 食品ボックス
35、36、41、43 ダクト通路
37、39、45、47 開閉弁
3 冷蔵室
5 野菜室
7 製氷室
9 低温冷凍室
11 一般冷凍室
13 第1の蒸発器
15 第2の蒸発器
17 圧縮機
19 凝縮器
21 第1のキャピラリチューブ(絞り装置)
23 第2のキャピラリチューブ(絞り装置)
31 食品ボックス
35、36、41、43 ダクト通路
37、39、45、47 開閉弁
Claims (6)
- 冷蔵庫本体に、R290(プロパン)の冷媒が使用され圧縮機から吐出された冷媒が凝縮器、絞り装置、蒸発器を通り、再び圧縮機に戻る冷凍サイクルと、前記蒸発器によって熱交換された冷気によって庫内が冷却される少なくとも複数の冷凍室とを備え、
前記複数の冷凍室の内、一つの冷凍室は他の冷凍室よりさらに低い庫内温度に設定される低温冷凍室になっていることを特徴とする冷凍冷蔵庫。 - 前記低温冷凍室は、内部に配置された食品ボックスが断熱材で形成されると共に食品ボックス内を直接冷気が循環する構造となっていることを特徴とする請求項1記載の冷凍冷蔵庫。
- 前記低温冷凍室は、他の冷凍室より断熱抵抗の大きい断熱材で構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の冷凍冷蔵庫。
- 前記低温冷凍室は、加熱室として使用可能なヒータを備えていることを特徴とする請求項1、2、3のいずれかに記載の冷凍冷蔵庫。
- 前記低温冷凍室は、少なくとも除霜運転中にある時、低温冷凍室のダクト通路を閉とする開閉弁を備えていることを特徴とする請求項1、2、3、4のいずれかに記載の冷凍冷蔵庫。
- 前記低温冷凍室を除いた複数の冷凍室は、前記低温冷凍室が運転中にある時、各冷凍室のダクト通路を閉とする開閉弁を備えていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5のいずれかに記載の冷凍冷蔵庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008064125A JP2009222244A (ja) | 2008-03-13 | 2008-03-13 | 冷凍冷蔵庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008064125A JP2009222244A (ja) | 2008-03-13 | 2008-03-13 | 冷凍冷蔵庫 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009222244A true JP2009222244A (ja) | 2009-10-01 |
Family
ID=41239223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008064125A Pending JP2009222244A (ja) | 2008-03-13 | 2008-03-13 | 冷凍冷蔵庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009222244A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103486813A (zh) * | 2012-06-12 | 2014-01-01 | Lg电子株式会社 | 冰箱 |
US9285150B2 (en) | 2012-06-12 | 2016-03-15 | Lg Electronics Inc. | Refrigerator including a cooling device and agitating assembly |
US9677801B2 (en) | 2012-06-22 | 2017-06-13 | Lg Electronics Inc. | Refrigerator |
-
2008
- 2008-03-13 JP JP2008064125A patent/JP2009222244A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9182163B2 (en) | 2012-06-12 | 2015-11-10 | Lg Electronics Inc. | Refrigerator including an anti-interference mechanism |
CN103486813B (zh) * | 2012-06-12 | 2016-01-20 | Lg电子株式会社 | 冰箱 |
US9285150B2 (en) | 2012-06-12 | 2016-03-15 | Lg Electronics Inc. | Refrigerator including a cooling device and agitating assembly |
US9677801B2 (en) | 2012-06-22 | 2017-06-13 | Lg Electronics Inc. | Refrigerator |
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